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#3400 
徹夜城(結局史点を隔週にしている管理人) 2002/11/15 23:30
お二人の訃報

史点は結局イラクと中国の対応待ちになってしまいました(汗)。明日更新予定。

ところで史点ネタになりそうな訃報が二つ飛び込んできました。確かお二人とも以前「史点」で一度ぐらいは登場されていたはず。

お一人はベルリン五輪マラソン金メダリストの孫基禎(ソン・ギジョン)氏。当時は日本領だった朝鮮人の彼は「日本代表」としてその名が公式記録に残っているって話題で取り上げたことがあります。90歳でした…。
もうお一人は先日も当掲示板で話題が上った「騎馬民族説」の江上波夫氏。終戦直後の歴史学において学界・一般を問わず一級の衝撃度のある説をとなえたわけですが(「火の鳥・黎明編」もまさにその系統。モンゴル語学科のせいか司馬遼太郎もかなり好きだったらしい)、最近は説自体あまり相手にされなくなった感もありましたが、ご本人はますます確信を深められているようなことを書いておられたような。
御両者ともご冥福をお祈りします。

>で、映画(笑)。
話題の山田洋次初時代劇「たそがれ清兵衛」見てまいりました。
真田広之と宮沢りえとくれば、もうこれは「太平記」ファンとしてはみのがせません(^^;)。幕末という時代を描きながら、その風雲はあくまで遠いどっかの話で直接的には描かれない、というのは岡本喜八監督の「ジャズ大名」を連想するところもありますね。いかにも藤沢周平な時代劇ですが、「歴史」を重くテーマにすえているとも言えます。
映画的感想は、後日。映画掲示板か、あるいはぼちぼち映画日記を復活させるか…

ちなみに最近ビデオで見たのが、
「県警対組織暴力」「ムルデカ17802」という、なんとも脈略のない…(笑)



#3399 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/15 23:07
大久保 長安

じつは、この人物、家康の関東で領国を始めた時の金山・採掘
経営の元締め・奉行をやって、家康の懐・歩く黄金の成る木のような
存在であった〜と言われていますが、家康に抜擢される前は
前身が、かなり不明らしい、大久保とゆう姓も
三河松平以来の譜代一族と関係があるのか無いのかすら定かでは
ないと聞きました。
彼の凄さは、家康は、秀吉の死の寸前頃は、黄金の貯えは、
江戸は大坂を超えていたらしい〜ということも言われています、
近畿は銀本位体制の経済でしたそうですが
関東は、長安が、金山を次々に発見して採掘して経営し
牛耳ったそうで、金本位の経済へと急速に移行したとか
聞きました。



#3398 
エリス 2002/11/15 20:06
ダーティ・ヒーローいいですね!

 ちょっと前の書き込みになるのですが、ホリー・ハンターさまが書き込んでおられた、ダーティ・ヒーロー大河ドラマ、あったらいいなあ、と思いました。
 大久保長安なる人物については良く知りませんが、ちょっと毛色の変わった時代劇もいいと思います。それで一年間はすごいかもしれませんが(笑)
 あと、ホリー・ハンターさまが、以前の書き込みに書いておられた、過去に放映された、現代劇の大河ドラマは、たしか女医さんが主人公の「いのち」というタイトルのお話だったと思います。確か最後は離島の無医村へ行っちゃう話だったかな・・・。と思います。どなたか、詳しい方はいらっしゃいませんか?



#3397 
アクセル 2002/11/13 21:09
池田大作

>あと、池田大作。いずれにしても、あと100年くらいは待たないとダメでしょうけどね。

 BBCがカルト特集番組を製作したときに、超越瞑想や統一教会などといっしょに取り上げた
そうですが、日本でNHKがBBCから買って放映しようとしたら挫折したそうです。
 
 海外の戦史を扱った番組が日本で放映されるのを見ていると、インタビューされている研究者は
「731」とか「イシイ」、「ヒロシマ」とか発音しているのに、字幕スーパーや吹き替えではそ
の部分がごっそり抜け落ちていることがままあります。



#3396 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/13 07:24
スキンヘッドの美的感覚

>入道〜頭を剃る
入道になった人が、すべてスキンヘッドにするかというのは
けっこう、頭蓋骨の形がきれいに球体をしている人は
スキンヘッドもカッコイイと思います、これは、大昔でも現代でも
不変なのではないかと思います、絶壁頭のスキンヘッドの肖像画とゆうの
をあまり見た事は無いですし、スキンヘッドとゆうヘアスタイルこそ、
大昔でも現代でも美的感覚が不変なのではないかと思います。
現代でも頭髪が薄くなればスキンヘッドにしたくても絶壁頭で
ためらっている人は多いかと。この世は不公平ですね。



#3394 
貧乏神 2002/11/13 01:13
教育テレビウォッチャーとして

いつからここは宿題質問板になったのか.しかし女子高生なら許す.(爆)

# 宿題の質問が書き込まれることを本気で苦々しく思ってるわけじゃ
# ないので.為念.
# もちろん,私が許可権限をもってるわけでもないですし.

>ななさん
>しかし教育テレビで一番いいのは、じつは英BBCや米ABCなど海外のテ
>レビ局が制作した歴史や自然に関する番組だと思ってます(汗。
>少し前にこちらに投稿した「偽物ミイラ事件」の番組とか。

同感です.「アトランティス大陸検証」とかいうのを1年くらい前に見ましたが,
単にトンデモ説を否定するのではなく,「仮説の検証はこうやるのだ」という
感じで視聴者を導く姿勢に好感をもちました.これも高校〜大学生くらいを
ターゲットにした番組作りかと思いますが.

>テレ東の、夜の時間帯に放送される教養番組はなかなか品もセンスもよくて
>いいですよ。

「なんでも鑑定団」とか?(失礼)
それはさておき,テレ東とか,U局の番組は割と私の波長に合うようです.(^^)

そういえば,奥野さんが,
>あと、池田大作。いずれにしても、あと100年くらいは待たないとダメで
>しょうけどね。
と書かれてますが,テレビ神奈川では,ときどき「池田先生の半生記」
みたいな番組をやってます.って,それはちょっと違うか.(^^;;

>時代考証

私は,たまには,考証に凝りまくった作品があってもいいんじゃないかと思っ
てたりします.
特に見てみたいと思うのが,日本在来馬の出てくる時代劇ですね.数が少ない
し,調教が大変かとは思いますが,この際,道産子でもいいから.




#3393 
徹夜城(速攻でミスを自分で指摘するついでに書き込む管理人) 2002/11/13 00:20
変換ミス修正ついでに

下の書き込みの「X」ネタの一部、「費えた」→「潰えた」に変換してお読みください。

それだけというのもなんなので、司馬遼関係について、述べたい(笑)。
奥野さんが「ロシアについて」に某研究者が怒ったとの話をお書きでしたけど、似たような話は中国史、朝鮮史でも聞きます。朝鮮近代史の方の批判は僕は直接本人から聞いてます。「坂の上の雲」に特に言えることなんですが、やはり朝鮮の置かれた立場・歴史的状況について誤解、というより理解に深みが無いことは確かです。「坂の上の雲」なんかは小説ですから、あえて触れないでいる気配もありますけどね。
 フォローしておきますと、もちろん司馬遼太郎が韓国・朝鮮蔑視だとかいうわけではありません。むしろ日本の作家の中では直接的にあの国に分け入って(金達寿氏あたりと仲が良かった)理解を深めたほうでしょう。特に彼が小説から離れ気味だった晩年にはだいぶ感覚が違っていたかもしれない、と思うところもあります。
 よく司馬遼太郎は「明るい明治」を描き、それと断絶した異常時代として昭和前期への幻滅を語っていると言われますが、どうも晩年にはその「断絶論」も怪しいとはうすうす思っていたとの指摘を耳にしたことがあります。その意味でも「ノモンハン」は書いておいてほしかったんですけどねぇ。前にも書いたことですけど。そのへん、小説でもしっかり書いておけば、没後にヘンな方面に利用されることも無かったと思うんですよね。



#3392 
徹夜城(たまには厳しい先生にもなる管理人) 2002/11/13 00:08
史点は明日あがるといいな

…ってな状態です。明日上げても「週刊」とは言えるんだけど。
イギリスのBBCがやった「グレート・ブリトン」のネタを書いていて、いまんとこイギリス史上の人物1位に輝いちゃった人のこと調べててちょっと手間食ったりしました。

>こここさん
その下の「さやか」さんも同じ方かな?
ご質問の件ですが、すでにななさんも書かれてますけど…この掲示板に質問投げ込んでみて反応をみるよりも御自分で検索かけて探しまくった方がいいんじゃないかなぁ。
というか、最近多い傾向らしいのですけど、高校・大学を問わずレポート・宿題のテーマをすぐにネット検索で探すために、「元ネタが同じ現象」を起こしてしまうことも多いようです。それと、ネットには確かに情報があふれまくってますけど、そのかなりの部分がガセという可能性も考慮しておきましょうね。信用できるものかどうか、よーく見定めないといけません。ネットは手がかり程度にして、書籍を当たることをオススメします。
日清戦争あたりともなると、こちらも門外漢ですので…僕自身はアドバイスは何もできませんです(^^;)。
とりあえず条約結ぶために下関に来た李鴻章が、「日本にも大きい川があるじゃないですか」と関門海峡を見て行ったとか言うエピソードをご紹介…って何の役にも立ちませんな(笑)。

>時代考証
黒澤明監督は、女優さんに眉をそらせて書き眉にさせていたとか聞きましたが、実際のところ女優さんとしてはあまりやりたくないものですよね。他の仕事もありますし。
お歯黒については実行した映画・ドラマもあるとは思いますけど、今の感覚ではあまり見えのいいものではないような気がします。時代考証といいましても、あくまで現代人が現代の機器で撮影するものですから、完璧は期せません。ただ、「その時代の雰囲気」をそれなりにウソっぽくなく描き出せればそれでいい、と思うしかないでしょう。
なまじ生きている人がいる時代の考証が大変らしいですよねぇ。戦中ものなんかでよく文句言う人がいるでしょ。

 奥野さんもお書きでしたが、確かに「太平記」は高時も道誉も坊主頭ではありませんでした。ただ「太平記大全」にも描きましたが、これ徹底してちゃんとやるとみんな坊主頭になっちゃうんですよ(笑)。直義は最後のほうで出家してましたけど、つるっぱげではありませんで、短く毛を刈り込んだ感じになってました。
 古典太平記とか読んでいても、戦場に出ている武将達のかなりの数が「○○入道」となっているんですね。殺生しまくる坊主たち(笑)。まあ比叡山とか興福寺とか軍事力持ってるお寺がある時代ですからね。
 そういえば、細川頼之さんも坊主になってしまいました。いずれ義満くんもなるわけですが…了俊はもうなってるし、大内義弘も坊主になりますね。

>金閣プロジェクトX
今回の「プロジェクトX」は金閣。「プロジェクトリーダー、義満は言った。600年後まで残る建物を作ろう…」「私は武士であって土木事業が仕事ではない。義弘はそう言って協力を拒絶した。立ち尽くす義満。プロジェクトは費えたかに思われた…」
…ああ、私もやっちまった(笑)。今回のは再建そのものというより昭和の終わりに行われた大修理の金箔張替えがメインでした。見ていて思ったんですけど、義満の時にもそういう職人達のドラマがあったわけなんですよねぇ。それにしても義満の「よ」の字も出てこなかったな。



#3391 
阿祥 2002/11/12 23:49
吉村さんの小説について

皆さんのいろいろな意見を聞くことができ参考になりました。しかし、ななさんの紹介してくれたHPには驚きました。まさに捏造ですね。「坂の上の雲」の人物評価について批判的な文章が書かれてあったのは知っていましたが、「故郷忘じがたく候」がこんな作品だったとは。考古学者はこんなことをするとその業績は全て無になってしまいますね。

ななさん、秦太さんの言うように、僕も吉村さんの作品は限りなくノンフィクションに近いと思っています。事実と事実の間を埋めるためにある必然性の有る設定を作り、物語をつなげていくと言う具合のフィクションはあると氏は自分でも言っていますが、それは事実をあくまで尊重した上での創作だと思います。氏が森鴎外の歴史小説を表した文章で“歴史そのまま”と言っていましたが、氏のスタンスも同じでしょう。
もう一つ思うのは、歴史のある時点での人間の行動を、その人間なりの限定された物の見方、立場から読み込んでいくということです。一寸先は闇、先行きなど分かりはしないという考え方だと思うのです。まるで未来を予見したような英雄は氏の物語では現れません。皆彼らなりの真実のために生きていくのですが、それが悲劇になり、ある時は滑稽になる、そんな物語だと思います。「アメリカ彦蔵」と「天狗騒乱」で全く立場の異なった二つの物語を続けて読んだのですが、ジョセフ彦と天狗党の人たち、それぞれに彼らの生きてきた背景と、思想的な理念、おかれた環境がみな違うこと、そこから彼らの生き方考え方の限界があることが、ひしひしと伝わってきました。そして氏はそのどちらにも暖かいまなざしを送っていることが良く分かります。氏の史実に関する描写は彼らのおかれた状況をよりよく理解するという意味での説明だと思います。

しかし、面白いのは司馬さんは元新聞記者で、吉村さんは生っ粋の小説家だということですね。司馬氏の関心が時代を描くということに対して、吉村氏はあくまで人間の真実に興味があるということでしょうか。そう考えるてみると、人間の内面まで掘り下げ描写するという点で、小説に生命をささげたと言う感のある吉村氏の作品により深く心を動かされるのかも当然かもしれません。



#3390 
なな 2002/11/12 23:46
悪知恵を吹き込んでどーする

ためしにヤフーで「日清戦争」「清の立場」をキーワードに検索してみたら、「2ちゃんねる世界史版」の過去ログが一件だけヒットして驚きました。(^^;)
http://academy.2ch.net/whis/kako/1011/10117/1011702958.html
ここのbQ88〜bR03の間で、似たような質問(笑)と答えがやりとりされていますよ。
それに目を通した上で、ページ一番上の「■掲示板に戻る■」から現在の「2ちゃんねる世界史版」へ行く。
今は「世界史なんでも質問コーナー4」というスレッドが立ってるので、そこで新規に質問してみるってのもいいかも。誰か博学な人がアドバイスをくれるかもしれません。「2ちゃんねる」のいいところはとにかくレスが速いことですね。

ま、健全な学生諸君への清く正しいアドバイスはこちらの管理人様にお尋ねください。



#3389 
こここ 2002/11/12 21:49
お願い

世界史の授業で日清戦争、甲午農民戦争、下関条約を“清”の立場からのレポートを書かなくてはいけません。よいHPがあったら教えてください★





#3388 
さやか 2002/11/12 21:47






#3387 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/12 19:02
美的感覚

>その時代の風俗衣装習慣を完全に忠実にした映像
そうですね、たぶん、そんな時代劇を見た事は無いでしょう。
ただ、人間は現金なもので、いくら時代に忠実な映像だからといっても
嗜好が完全にズレているようなモノを好んで見たりはしないと
思います。お歯黒にしても、そんなご婦人ばかりの時代劇は
ちょっとねぇ。美男美女の傾向にしても時代によって流行もありますし
例えば、源氏物語を時代に忠実にやっちゃったら、何でこの
ケッタイな顔、カッコウの光源氏がモテたりするんだろう?
または、何で光源氏はヒラメみたいな姉チャンばかりナンパするんだろう
と思ってしまうでしょう、頭で理屈は分かっていても、
生理的にというやつで。



#3386 
奥野 2002/11/12 16:56
映像作品の弱点

もし現代史の人物がドラマになるのなら、個人的には田中角栄よりも野坂参三や笹川良一を扱ってほしいもんだと思います。あと、池田大作。いずれにしても、あと100年くらいは待たないとダメでしょうけどね。

そういえば『私本太平記』を読んでいて気がついたのですが、登場人物にやたらと坊主が多い。年をとったり病気になったりすると、すぐに髪を下ろしてしまうような印象です。しかし大河の「太平記」にはあまり坊主が出てこなかったですよね。北条高時も佐々木道誉も、確か入道姿ではなかったはずだし。
考えてみれば、歴史ドラマではお歯黒など現代人の感覚になじまない風俗が豪快に無視されていることが多いですね。月代すら剃っていない場合もあるし。この辺りが映像作品の難しさではあるでしょうが、「時代考証」って何?という疑問も浮かんできます。一度くらい、当該時代の風俗習慣を完璧に再現したドラマを見てみたいもの。現代との違いを強調させれば、意外と面白いものもできるように思うのですが。

しかし、現代人も年をとると頭を丸める習慣を残していれば、ハゲで悩む人は少なくなっていただろうに…

>司馬遼について

あるロシア史研究者が、司馬さんの『ロシアについて』を読んで激怒したという話を聞いたことがあります。僕なぞは、(専門とする時代が離れていたせいもあって)激怒するほどのもんかいなとも思いますけどね。いろいろ問題はある本ですが、確かに面白いし、歴史エッセイとしてはよくまとまっていると言えます。
が、その研究者の気持ちも分からなくはない。司馬遼が妙に権威を持っているため、『ロシアについて』を読んでロシア史を分かったつもりになってしまう人も少なくはないからです。本来、歴史研究者が作家に物言いをつけるなど野暮な行為かもしれませんが、司馬作品の影響力の大きさを考えて、敢えてこれを批判して見せたのでしょう。しかしロシア史本と司馬作品では読者の量が圧倒的に違うわけだから、風車に挑むドン・キホーテの如き無謀な挑戦ではあります。

実際、司馬遼の作家としての力量は否定できないところだし、読者を惹き付けるのも不思議はないと思います。しかし、徹夜城さんも指摘されたように、あまりの「歯切れの良さ」がちょいと気にかかるところではあります。すでに一種の権威となっているだけに、その明快な断定口調が読者の歴史イメージを固定させてしまうのではないかと…まあ、権威としてもてはやす向きがあるのは本人の責任でも何でもないですけどね。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3385 
Q世代 2002/11/12 06:25
アニメ

>ななさん
>デジタル化されたアニメの制作現場
番組を見ていないので詳しいことは分かりませんが、はじめから3Dで作られたキャラクターでなければ、原動画は未だにアニメーターが鉛筆で紙に描いているはずですよ。色つけはアニメーターの仕事じゃないですから。

原画と原画の間の動きを埋めるソフトというのも開発はされたと聞いたことがありますけど、寡聞にして、それを主力にしているという話を聞いたことがありません。まだデジタルは「処理」にしか使えない、という段階ではないでしょうか。

まあ「これからはデジタルだー」という部分を取り上げて番組を作ろうとすると、いちばん派手なカラーリングの部分が強調されるのは仕方がないかなぁと。それが全てではないわけで。

興味があれば『アニメの骨壺』<http://www2s.biglobe.ne.jp/~karashi/>というサイトなど覗いてみると面白いかもしれません。「絵」を描くことに情熱を燃やしている人たちがひしめいてます(^^)。

アニメで思い出しましたが、夜中にテレビをつけていたら、『るろうに剣心』の幕末編をやっていたのでつい見てしまいました。うーん、なかなか血なまぐさくてよろしいかと。ああいう髪型もアニメだとあまり気にならないかもですね。

私が見た回では池田屋事件やってまして、桂小五郎と宮部鼎蔵の意見の食い違いなどにも触れ、長州では高杉晋作がゴホゴホいいながら騎兵隊の整備をしていたりして、なかなか大河ドラマしております。

うむ、最後は史劇的伝言板らしい書き込みになりました(笑)。

>徹夜城様
『〜X』ネタ、うけたようで嬉しいです。
『そのとき歴史は動いた』なんか見てますと、ときどきどう見ても「『〜X』だろうこれは」と思うような回があります。私が見た中では運慶快慶の金剛力士像制作の話がそうでした。前の日にやってても不思議なかったですよ、いやホントに(^^)。

それではまた。




#3384 
なな 2002/11/12 01:02
テレビ

>貧乏神さん
そういえば、パソコン&ネット乗り遅れ世代のための番組もありましたよ(汗。
民放のバカ騒ぎ番組に嫌気がさしたとき、教育テレビかテレビ東京を見ることが多いです。
しかし教育テレビで一番いいのは、じつは英BBCや米ABCなど海外のテレビ局が制作した歴史や自然に関する番組だと思ってます(汗。
少し前にこちらに投稿した「偽物ミイラ事件」の番組とか。
平日の夜十時台に放送するので、よくニュースを見ていて忘れるけど…。
テレ東の、夜の時間帯に放送される教養番組はなかなか品もセンスもよくていいですよ。

>デジタル化されたアニメの制作現場
アニメーターというよりは、むしろパソコン技術者ですよね。
アニメビジネスの最大の供給源はコミックからだと思うけど、いくら制作過程がデジタル化され、いくら原作マンガのアニメ化ばかりになったとはいえ、マンガのキャラクターデザインをアニメ用に起こす技量は要るわけで。
動画→作画→作画監督という修行の段階がなくなったら、キャラデザができるだけの技量を持ったアニメーターはどうやって育成するのかしら〜? あーよくわかんない。

>北朝鮮
日曜のサンデープロジェクトで石原都知事が暴露してました。
北朝鮮に支援した米を日本の商社が買い戻している。それを仲介して利益を得ている自民党の政治家もいる。
初耳だったのでひっくりかえりました。その政治家とはどいつなんだ〜っ!
それと、今年七月の週刊新潮ですでに亡命元北朝鮮核開発技術者の証言が掲載されているのですが、日米の政府が今秋まで北の核開発を知らなかったはずはないですよね?



#3383 
貧乏神 2002/11/11 23:19
町内の平和は俺が守る!のか?

どうやら「守る会」というのは、「5丁目の環境と文化を守る会」だそうで、
要するに、「近隣住民で保存を呼びかけていた人達」のことのようですね。
その後の動きがよくわからないんですが。
「国士」という言葉を吐いてた会長氏は、町内のとりまとめをやってるただの
エキセントリックおやぢ、ってとこでしょうか。まあ、引退した実業家で
「そっち系」ともつながりがある、とかでも全然不思議はないですし。
地元での評価はちょっと微妙、という気もしますが。
しかし、結局解体ということになると、作業を辞退した業者はいい面の皮、
ということになりますが、もはや誰も覚えてないようなのがある意味気の毒。

>ななさん
>デジタル化された制作現場も取材しており、パソコンで色づけする作業を
>初めて見ました…。

「ガイアの夜明け」は見てないんですが、パソコンで色づけしてネットで送信、
っていうのは教育テレビの「デジタル進化論」という番組で見たことがあります。
きっと、納期ぎりぎりにデータが海を越える、なんてことも珍しくないんでしょう
ね。そんなときに限ってネットワークトラブル発生、とかいうこともありそう
ですけど。

ちなみに、この「デジタル進化論」という番組、メインターゲットは中高生だと
思いますが、コンピュータ関連の話題を短い時間でうまくまとめて説明して
くれる、なかなかのすぐれものです。画像圧縮の原理なんかの解説はほんと
「おみごと」って感じでした。
以前も教育番組はあなどれない、という話が出たことがありましたが(別に
あなどる気はないですけど)、よくできてると思いますね。




#3382 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/11 19:35
大久保 長安

NHK大河ドラマが、ダ−ティ・ヒ−ロ−も取り扱うとこまで
追いつめられたら、かの戦国ゴ−ルドラッシュの立て役者の半生は
やる価値はあると思います、徳川家の初期の財源に彼が及ぼした影響は
結構大きいのではないかと思います、金鉱脈の在処のニオイを
嗅げるくらいの動物的な当人のエピソ−ドは自分的には結構、冒険談に
なるのでは?と思います。



#3381 
みきちゅん★ 2002/11/11 18:19
レスありがとうございますo(^-^)o

今日さっそく世界史の授業がありました(笑)今はまだグループで意見をまとめてる状態ですけど。来週発表なんです!金曜日にもう1時間グループワークがあるのでそれまでに私の考えがまとまると、いい発表ができるんじゃないかな☆と考えています♪
今の段階で私の考えは、「16世紀からは他国同士との関わりが多くなった。鉄砲・キリスト教伝来や、貿易をすることで他の国の文化が取り入れられ、世界がひとつにまとまろうとした。また、貿易をしていくなかで資本主義国が現われたため、国同士の貧富の差が広がるようになった。」って感じですかねぇ・・・。「近代世界システム」っていうのも重要だと思うんですけど。自分ではいい線いってると思ってます(^.^#)

それにしても、世界史の先生が本当にこの掲示板見てたら・・・あぁ(*_*)怖っっ(笑)
徹夜城さんも先生だったんですね!最近の女子高生は・・・って感じですか?(笑)でも、とっても参考になりました(*^O^*)ありがとうございます。いい発表ができるように頑張りますね! 




#3380 
なな 2002/11/11 02:37
ピカチュウに続くのだハム太郎!

テレビ東京日曜夜十時〜、今日の「ガイアの夜明け」は面白かったですよ。
ポケモンのヒットに続いて、「とっとこハム太郎」のアニメ放映と関連グッズがいかにして海外で売り込まれていくかを追いかけていました。
デジタル化された制作現場も取材しており、パソコンで色づけする作業を初めて見ました…。机を並べて絵筆持って…は完全に過去の風景なんですね。海外に発注してあった原画(とは今ではもう言わないか?)も一瞬で届く。すごいわあ…。

>説明するな。描写をせよ。
ええと…小説における「視点」の話の流れで書いたので、意味がよく伝わらなかったかもしれません。<(_ _)>
>ひたすら事実のみが綴られていく文章
>登場人物の心理描写は「喜んだ」とか「憤った」とか、素っ気無いほど単純
つまりこれが「説明」であり、作家志望者が上記のように文を書いたら酷評されますです…。
そしてこのように書かれた習作については、「これは小説ではない。ただのあらすじだ」と言われます(汗。
ストレートに説明するのではなく、読者に感じ取らせる「描写」を心がけよと。
歴史小説で描写が少なく説明が多いと、直接的すぎて味気ない「歴史のあらすじ」、つまり歴史読本や歴史教科書みたいになってしまう…という意味での「説明」という言葉だったのですが…。

>「これが後の○○である」式の解説も無い
>ななさんのおっしゃるような「解説」はかろうじてありますが
ごめんなさい。ここの部分がよく分からないので、秦太さんからすればとんちんかんな弁解をしているように映ってるかもしれません(汗。
地の文で物語の本筋をちょっと離れて「時代背景などについて解説する」。この意味でしたら、私の言った「説明」とはそうした「歴史の講釈」だけを含むものではありません。
確かに、吉村作品には司馬氏のような「ネタばらし」や「脱線」はありませんが、しかし一人称小説ではないので、主人公の視界と世界をはるかに越えた「歴史解説」の部分も多いと思いますし、「起きた事を時系列に淡々と述べていく文体」にしてもやはり作者が高いところから下を見下ろしながら書いている…歴史を俯瞰した上で書いている…と思っていました。

しかしながら先の阿祥さんのお言葉と、たまたまこんな一文を見つけて、ちょっと読み直しが必要かしらと思っているところです。
吉村作品は、主人公の目線で書いていく一人称小説ではない。しかし典型的な神様視点の書き方で書かれている司馬作品とも「視点」のありどころがずれている??
>吉村昭の時代小説は「小説」ではなく、「ノンフィクション」と呼のが相応しい。極力、無駄を省き、予断を排除した文章、そして「視線」。氏は「私も見ているんですよ。天狗勢の一人としてではなくて、そこにいるだれかとして立っている。降伏の話し合いがあった新保村の部屋でも、隅に立っていました。だからこそ、登場人物が何を思ったかを書ける。それはフィクションではないんですよ」と語る。



#3379 
徹夜城(優しい世界史の先生のつもりの管理人) 2002/11/11 00:10
膏薬は破るためにある

いえ、「公約」です、ハイ(^^;)。結局久々の2つ同時アップは断念しました。
「ムロタイ」の第40回は更新しました。東アジア三国にまたがる大ロケーション展開!でお送りしていたせいで解説に手間食いました。そのあおりで「史点」は完成度40%で止まっています。
ただ、内心中国の新体制が確定してから書くべきか、という気分もあります。イラクの反応は待ってられないでしょうけど。

>みきちゅん☆さん
はーい、こんにちは。実は僕もたぶんあなたと同じぐらいの歳の子達を相手に世界史教えている「先生」なんですよ。その超怖いという高校の先生と「同業」と言ってもいいでしょう(笑)。
 …いや、案外知ってる人かもしれんな…その、テーマの取り上げ方が「琉球・倭寇・日朝貿易・鉄砲伝来・大航海時代・銀・キリスト教伝来・海洋帝国中国」と僕の知る業界的な詳細さで…(^^;)。さらに想像すると、案外このサイト見ている人だったりするとホントに超怖いことになりそうですけど(汗)。いや、あるんですよ、思わぬところでこのサイト見てるって話を聞くことがあって。その先生がこの掲示板見ていたりするともっと怖ろしいことに(大汗)。

 えーと、とりあえずお答え、というかアドバイスを。
 16世紀のヨーロッパ、アジアと日本の関係ですね。まさにあなたが思うとおり、「世界の一体化」というキーワードは出てくると思います。それと、人・モノのボーダーレス的な激しい移動が見られるということも付け加えておきましょう。例えば倭寇といっても中国人が多数を占めているし、ポルトガル商人やスペイン人宣教師がその倭寇の船に便乗して日本にやって来て鉄砲やキリスト教を伝えてしまう。秀吉の侵略で朝鮮人が大量に奴隷として東アジアにばらまかれてポルトガル・スペイン人らが関与していた東アジア奴隷市場が大暴落した、とかまさに「混沌(カオス)」の面白さがあるのがこの時代です。
 もちろん直接的解答は出せませんけど(僕も一応教師なので答えは言えませんぜ)、みきちゅんさんのその線でまとめれば、結構いけると思いますよ。頑張ってくださいね。


>アール・ケイさん
そうですか、映画「火の鳥・黎明編」は見たいんだけどなかなか見つからなくって…情報、ありがとうございました。
市川監督が不出来をわびたとの逸話を否定しているとの話は先日の「シネマスペクタクル」にも出てて知りましたが、手塚さんの方が何かにそういうことを書いてるわけですか?

>貧乏神さん
旧正田邸の一件、僕も興味深く見守っていたんですけど、その「守る会」のことは知りませんでした。それ、名前からして「そっち系」ですよねぇ(^^;)。「国士」にも驚きましたな。
近隣住民で保存を呼びかけていた人たちは皇后の「ご意向」を受けて一応とりやめたらしいですけど、その「守る会」の人は…ホント、僕もその「お気持ちを察する」というくだりは2.26事件を思い出しました。

>秦太さん
「雲竜奔馬」の冊数の件、どうもです。僕も気になってまして。これからあの内容と「風雲児たち」の重なるところをどうするのかな、と言う点が気になりますね。
司馬遼太郎のことですが、以前「小説作法」とかいう本を読んだことがあり、多くの作家がそれぞれの創作論を披露していてなかなか面白かったのですが、司馬遼太郎は自分でもビルの高みに登って町を見下ろすような感覚で小説を書く、とか書いていたように思います。ある人物が通りを歩いているのを上から見下ろす。その人物がその先どういうところに進もうとしているのかこちらは知っている…といったことだったような。ある人物がその後どうなった、という結論を見たうえでその人生を組み上げるために、なにやら「天がつかわした運命の人」という描き方になっていくんじゃないのかな、と僕は感じたものです。そういえば司馬作品って司馬司馬(笑)「その後」を明かして書いちゃうという手法をとりますよね。
 司馬遼太郎作品の面白さ、また同時に問題点にもなるところはここに内包されているように思えますね。小説と思えばいいんですけど、なにやら世の中には彼を「歴史思想家」ととらえてしまう風潮があるんでややこしくなるんです。確かに彼のノンフィクションの歴史考察なんかは、小説とはまた別に面白いんですけどね。ノンフィクションでも小説でも「〜なのだといっていい。」とか断定調に語ってしまい、それがまた切れ味いいもんだから読んでいて酔っちゃうんですな(笑)。



#3378 
秦太 2002/11/10 22:31
テレビ出演された吉村氏は意外に(^^)温厚そうな人

 司馬遼太郎と吉村昭の歴史小説は、作風においてほとんど対極にあるように感じます。
 司馬作品は、読者を楽しませる精神に溢れていて、文章は美しく詩的に修飾され、物語本編より多いくらいの余談・解説がてんこ盛りですよね。
 吉村作品はそういう饒舌さを極端に排除した作風で、客観的な現在進行形でひたすら事実のみが綴られていく文章は、読者にさえ緊張を強いるほどです。登場人物の心理描写は「喜んだ」とか「憤った」とか、素っ気無いほど単純、「これが後の○○である」式の解説も無い(ななさんのおっしゃるような「解説」はかろうじてありますが)。それでも人物の心理、著者の意図が鮮明に伝わってくる不思議さは、他に類が無いように思います。
 吉村氏の歴史小説が好んで取り上げる題材といえば、探検・逃亡・漂流・医学・蘭学などで、全く異なる作風ながらみなもと太郎の視点に非常に近いものがあります。みなもと氏は吉村作品の熱心な読者ですが、吉村氏は、さて『風雲児たち』をご存知なのやら・・・

>のよりん様
 ご存知かと思いますが、みなもと氏は高校生だった昭和40年代始めごろ、太秦の撮影所で仕出し(チョイ役)のアルバイトをしていて、テレビ時代劇多数に出演経験があります。それが後の作品に反映されているようですね。

>徹夜城様
 『雲竜奔馬』は5巻で完結なんです。あのとおり、まるで中途半端なところで打ち切られてしまい、当時ファンは非常なショックを受けたものです。幸い、いくつかの出版社からすぐに声がかかり、リイド社に移籍しての『幕末編』再開となったわけです。



#3377 
貧乏神 2002/11/10 18:14
大阪本町粉屋の娘

はて、日清の本社ってどこだっけ、と思って調べてみたら、実は大阪の
日清食品と東京の日清製粉って、無関係のようですね。

さて、旧正田邸取り壊しに関するニュースの中で、解体業者が作業を辞退、
っていう話が出てきまして、まぁ、その業者に何らかの圧力がかかった
だろうというのは想像に難くないんですが、解体業者の社長が「守る会」の
会長に挨拶にいったところの映像で、「守る会」会長が「この人は国士だ」
とその社長を持ち上げてたのを見て、ちょっと驚いてしまいました。
いまどき、「国士」なんていう単語、麻雀以外では特殊な人達しか使わない
ですし。

この会長氏、宮内庁から皇后の正式コメントが出たのに対しても
「皇后様は立場上残して欲しいなどとは言えない。そこを汲んで差し上げる
のが国民というもの」
とのたまっていて、なんというか、絵に描いたようなそっち系の人の言動
を見る思いでした。表向き貴人を敬ってる格好をしているけど、実は自分の
願望を投影しているだけ、っていうやつ。
2.26の青年将校なんかと同じパターンなわけですが。

あの「守る会」というののバックグラウンドがよくわからないんですが、
まあ、そっち系と思って間違いないのでしょうか。

>北海道大河
少し前に読んだ小説で舟戸与一氏の「蝦夷地別件」という、国後・目梨の乱
を扱った話がありましたが、ちとネタがマイナー過ぎますかね。有名人も
出てきませんし。

ちなみに、間宮林蔵というと、ほりのぶゆき氏の「江戸むらさき特急」という
マンガの中で、「時代劇・林蔵が斬る」とかいうネタがありましたが、
その後、「三匹が斬る」という時代劇の中で役所公司演じる千石という浪人者
が実はコードネーム間宮林蔵という公儀隠密とかいう設定が出てきて、仰天
した覚えがあります。

>「15〜16世紀の頃、東アジアの海域はどのような状況であったか?」
私なら「水没していた」って答えますが。(をい)




#3376 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/10 08:14
アイヌへの差別

今なおアイヌへの差別とゆうのが北海道にある〜とゆう
TVドキュメントを見たことがあります。その番組の
対象は高校生ほどの北海道のアイヌ少女が普通の高校に
行っててアイヌとゆうことで差別・イジメに遭い登校拒否
となり、アイヌの婦人が経営する山奥の不登校者の学園で
『北の国から』みたいな生活をして東京の大学入試を目指す
〜とゆうものでした、その学園の理事長は生徒らにアイヌの
風俗・習慣を教えてました。



#3375 
なな 2002/11/10 02:35
読書の秋

>吉村氏と司馬氏
吉村氏が選ぶ題材はマイナーなものが多いですよね。超有名な戦艦大和じゃなくて武蔵の方を選んだわけだ…。加えて、漂流・破獄・遭難・探検・潜水艦等々、極限状況に置かれた人間が生き抜いていく様を描いたものも多いですね。
阿祥さんがおっしゃった両氏の視点の違いについては、初めて気がつきました。
吉村氏の作品は、一瞬歴史の本かと見まごうくらいに地の文に「説明」が多いので、私はそれが「歴史を俯瞰している」「神様(=作者)の視点」の部分なのだと理解していたもので…(汗。
同時代を扱った同じくらいの長さの小説を読み比べてみるといいのかもしれませんね。

>司馬氏の創作姿勢
同じくヤフー掲示板の韓国カテで見つけたリンクです。
http://www.246.ne.jp/~k-yosino/08019.htm
読んだ時は少なからずショックを受けましたが、司馬氏の世代に「日本とアジアの国々について公平で客観的な視点を持って書け」というのはむりがあるような気がしてきました。
しかしこうして偉大な先人が作り上げたイメージを覆していくのは大変な作業でしょうね。
司馬史観がよく分かっていませんが、知里幸恵を通じて明治以降のアイヌを描くなら、それが「明るい明治」と言った司馬史観へのアンチテーゼになるのかな〜と、お気楽に感じています。

>穢
ありがとうございました。(^^)
けものへんの方は、ATOKの文字パレットにありましたが表示すると「?」に化けました(汗。
韓国の歴史サイトでも使用例が見当たらないということは、一般に流布してる説ではないのでしょう。
正直、登場人物の高麗人が日本を指すのに「穢」を連発するのはさすがに嫌だなあ…と思ったので、そうならずに済んでよかったです。



#3374 
アール・ケイ 2002/11/10 01:15
「大河ドラマファンの部屋・別室化」してますね(笑)

こちらに書いた内容をそのままアチラに引き写す可能性もありますので
その際はご容赦を(笑)。

>『陽だまりの樹』大河化

NHKで検討された(されている)ことは確かだと思われます。
ただ、のよりん説によると、手塚プロが、自社の関与・版権が及ばないような形での
ドラマ化を許さないのではないか、ということらしいのです。

>吉村昭さん原作の大河ドラマ化

吉村さんに限らず、どうも歴史・時代小説家のかたがたは自作のドラマ化、
特に大河ドラマ化については一様に嫌がっておいでのようです。
むちゃくちゃされますから(笑)。
司馬さんだって晩年は嫌だったそうですが(大河としてはあまりヒット作ないですし)、
NHKから泣きつかれたようで。
NHKのほうも、ありものの原作を使うことは避けるようになってきてまして
(原作者とのたびたびのトラブルにこちらも嫌になったようで)
オリジナル脚本、書き下ろし原作(これって原作といえるのか私は疑問ですが)を
主として考えるようになっております。

>『火の鳥・黎明編』
市川崑氏の映画はほぼ原作通りです、嫌になるぐらい(笑)。
あの何だっけ、発掘された四角い金印のエピソードが加えられてるぐらいかなあ。
生前、不出来だったことを市川さんに謝ってもらった、と手塚さんは書いてるんですが、
市川さんはそのことを否定してたりします…。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3373 
みきちゅん☆ 2002/11/09 23:12
世界史の質問なんですけど。

初めてカキコしますo(^-^)o
私は今高校生です♪世界史の授業で「15〜16世紀の頃、東アジアの海域はどのような状況であったか?」という問題に取り組んでいます。社会科の授業ってグループで考えて発表みたいのあるじゃないですか。それなんですよね・・・(;^_^A
これまで何回か授業をやってきていくつかのヒントは与えられていますが、なかなか答えには辿り着きません(*_*)琉球・倭寇・日朝貿易・鉄砲伝来・大航海時代・銀・キリスト教伝来・海洋帝国中国・・・答えまであと一歩なんですけどね。
最終的に問題は「16世紀、ヨーロッパとアジアや日本はどのような関係にあったか?」となるんですよ。←この答えは「世界の一体化」って感じでいいんですかねぇ?
・・・私の説明で分かっていただけたでしょうか☆★世界史の先生超怖いんです(*_*)
是非、教えていただきたいです!! 




#3372 
徹夜城(明日はW更新をやるぞと公約しておく管理人) 2002/11/09 21:03
なにやら賑わってますね

やはり歴史ドラマ、漫画のネタは盛り上がるようで…(^^)

>北海道大河関連。
そうそう、「北方探検」のことを書く際に書こうと思って忘れてましたが、「アイヌ」をテーマになにかやれないか、とは思うのですよね。「琉球の風」をやった今となってはあとは「アイヌ」が残っている、と。「琉球」の時に対になったのは「東北」をとりあげた「炎立つ」だったわけですけどね。
アイヌ自体を主人公に描くとなると、歴史上の有名人ではコシャマイン、シャクシャインというあたりになるようです。ただ、一年は辛いですね。単発長編ドラマならいけるかなぁ。「北方探検」の中にアイヌの歴史をからめていく、という手もあるんですが。
 それにしても、のよりん様。「天下御免」の名前こそ知ってはいましたが、シャクシャインが出てきていたとは露知らず。意外なところで意外な方が演じてたんですねぇ。

 ところで、僕の母が「北条早雲って確かなんかのTVドラマでちょこっとだけでてきたはず」と申しておりました。いろいろ聞き出してみると「国盗り物語」の冒頭で「国盗り」の例としてチラッと出てきたような、というんですが、どうなんでしょ?のよりん様。

>アール・ケイさん
確かによその掲示板と話題が重なっちゃうのですが(笑)、確かに「武揚伝」の噂はありましたねぇ。結局「新撰組」に企画が吸収されていった、ってことかしらん。
「古事記」の件もそうですけど、そういった企画が現れては消えていくのでしょうねぇ。安定して視聴率をとろう、と商売っ気を起こすと安土桃山ばっかりになっちゃうのでしょうけど、ところどころに意欲作が挟まることでなんとか持ちこたえてきたのだと思うのですけどね。

>奥野さん
「騎馬民族説」とくれば、手塚治虫「火の鳥・黎明編」。市川崑監督によって映画化されておりますが、僕はまだ見ておりませんで、騎馬民族説、神武天皇(漫画では「ニニギ」と同一にされてますね)がどう描かれていたかは知りません。ご存知の方、お知らせください。
ついでながらこれまた未見の映画ですが、新東宝の「皇室と戦争と我が民族」という映画(大汗)に神武天皇が出てきたそうであります。たぶん嵐寛寿郎?最近新東宝の名作・迷作(笑)の数々がDVD化されておりまして、ひそかにこれが出ないかと期待(笑)してるんですが。

>秦太さん
手塚治虫の「陽だまりの樹」は先ごろアニメ化されてましたっけね。舞台劇にもなっておりましたし、実写映像化って話も出てきそうな気はします。
それにしても「風雲児たち」はマイペースですよねぇ(笑)。そもそも「幕末大河ギャグロマン」って銘打っていたはずなのにいつまでたっても幕末に到達しないうちに連載誌が消滅し、再開となって「幕末編」と銘打たれたもののいまだにペリーが来ていない…(^^;)
ところで、先日「雲竜奔馬」五巻まで買ったんですが、発売されたのってここまででしたっけ?

>阿祥さん
すいません、吉村昭さんの小説はまだ一作も読んでないんです。僕の母などはかなり読んでいるようですが…だから論評とか比較なんざ全然できないんですけどね。
「司馬遼太郎賞」辞退の話も初めて知りました。でも、感覚的にはなぜか分かるような気もします。阿祥さんもお書きのような歴史観、歴史小説に対する考え方の違いが大きいでしょうね。あと、吉村さんの小説ってフィクションの入る余地がほとんどなく、ノンフィクションに限りなく近い、との感想も聞いているのですけど、どうでしょう?
司馬遼太郎論はこれまでも僕もいくつかこの掲示板で書いてますけど、「天命を受けたような凄い英雄が現れ、歴史を動かして去っていく」的な性格は強いように思えます。司馬が生前南北朝時代について「小説にもならん時代」と言い放ったことがありまして、その辺りに彼の歴史小説に対する姿勢、考え方がよく現れているようにも思えます。

>ホリー・ハンターさん
「田中角栄」は、ちょっと前にも現代史ネタの企画として僕がこの掲示板で挙げた事がありますね。真紀子さんのこともあるからすぐには無理でしょうけど。一番近い政治家で映画・ドラマになっているのは、とりあえず吉田茂どまりかな。「小説・吉田学校」の映画はなかなか面白かったですよ。なんか「仁義なき戦い」みたいでしたけど(笑)。特に河野一郎(梅宮辰夫)と三木武吉(若山富三郎)のやりとりなんかは。角栄ももちろん重要キャラの一人として登場しておりました。

>ななさん
「穢(ワイ)」(ケモノヘンで書くことが多いですけど、表示されないかな?)の件ですが、一般には古代中国で東北方面にいる異民族のことを指す、と理解しています。韓国でどう言っているかは知りませんが、日本のことを「穢」と呼ぶことは無かったと思います。方角的には女真族(満州族)あたりをイメージしているように思えます。
ただ、「倭(ワ)」の名前のルーツの議論で、この「穢」との関連を推測する意見があるのは事実です。でもかなり少数派の意見だと思いましたが。



#3371 
なな 2002/11/09 20:42
アイヌの話が出たので

朝の連続テレビ小説で、「アイヌ神謡集」を書いた知里幸恵(1903〜)を取り上げてくれないかな〜と思っています。
なにぶん19歳で亡くなってしまうので(汗、作品のボリュームを増やすために劇中劇という形でアイヌ民族の歴史を挟んでいってもいいかな…と。一回15分でできるのかわかりませんが。
コシャマインもシャクシャインも、江戸後期に描かれた「ロシアのコートをまとったアイヌ酋長の図」(正式名称をど忘れ)もかっこよくて捨てがたい。
「明治大正時代に生きたアイヌの少女」とは入門編みたいなもので、これのドラマ化が端緒になればもっと深い題材も扱えるようになると思うのですが。
来年は生誕100周年だそうです。

>吉村昭の「川路聖謨」
大河で扱うには地味なので、正月時代劇あたりでいかがでしょう?



#3370 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/09 19:03
NHK大河ドラマ・田中角栄(絶対無理)

NHK大河ドラマは1度だけ現代史ものをやった記憶が
ありますが、何でしたっけ?
しかし、はっきり覚えてるのは視聴率が低かったとゆう事。
ここは田中一族の陰謀をやるしか〜(自粛
ロッキ−ド事件はもう時効でしょう(自爆
その娘さん の疑惑は、な〜んかウヤムヤですが
津本 陽さん が『田中角栄』って本を出したそうですね。




#3369 
のよりん 2002/11/09 17:47
シャクシャイン唯一のドラマ化はNHKから

『天下御免』で片岡孝夫が演じてますなあ。
まあ、このころは『お荷物小荷物』の影響かアイヌものが一時ブームだったのも確か・・

そういえば『風雲児たち』は昭和40年代のNHK時代劇からいっぱいネタもらってますよね。

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Cinema/5784/haiyaku/index.html


#3368 
阿祥 2002/11/09 16:54
吉村昭の歴史小説

管理人さんが言っていた「江戸時代北方探検シリーズ」というタイトルに吉村昭氏の作品「間宮林蔵」を思い出しました。司馬さんがなくなってから、吉村昭の歴史小説を読み始めるようになり、すっかりファンになったのです。氏は北海道についていろいろな小説を書いているので、原作になるのかなーと思ったのですが、調べてみるとその他の作品は明治時代以降の題材が多かったので、ボリューム的に難しいですね。でも「赤い人」や、「北天の星」など面白い話がたくさんあります。
氏の作品は、いくつかドラマ化されています。「漂流」は映画になりましたし、「破獄」はドラマになりました。見てはいないけど「ポーツマスの旗」もドラマになっていたような。
たくさんある小説の中で、大河ドラマにちょうどいいのは「桜田門外の変」と「天狗騒乱」を組み合わせた尊皇攘夷派のドラマとか、「ふぉん・しーほるとの娘」を主軸にした長崎、西日本を舞台にした話とか考えられます。水戸を舞台にした物語はこの間徳川慶喜でやったばかりですが、この攘夷派の動きに対する描写と同情が少なく、あちこちで不満の声があがっていたようです。「ふぉん・しーほるとの娘」イネは「花神」で浅岡ルリ子が演じたのが印象に残っていますが、彼女を主人公にしても面白い話が描けるように思います。

だいたい吉村昭の描く幕末の話は、視点が見事に政治の主流からずれています。水戸の攘夷派の話、高野長英、高山彦九郎や川路聖謨。いずれをとっても歴史の動きを、明治政府を主体とした視点とは別の見方で捉えており、興味が尽きません。最近になって知ったのですが、吉村昭氏は「司馬遼太郎賞」の受賞を辞退したそうです。詳しい理由までは知りませんが、おそらく歴史に対する取り組み方が異なるため、この賞の受賞を潔しとはしなかったのでしょう。氏の描く小説は、成功者よりも、その裏に隠れつつ時代に真摯に取り組み続けた人間を、あくまでその人間固有の視点から描いています。“時代を俯瞰する”というような神の視点を氏は取りません。題材が異なっているのは、そのような歴史観の違いが端的に現れているからでしょう。管理人さんはこの二人の小説家についてどう思われます?



#3367 
秦太 2002/11/09 14:29
大河ドラマと大河マンガ

 私も、NHK大河ドラマには、知名度の低さを恐れずに扱われていない地域・時代に挑戦してくれることを期待しています。
 マイナーな題材を取り上げてくれると、もうそれだけで評価してあげたくなります。昨年の『北条時宗』だって、少なくとも前半は楽しんで観ていました。一般にあまり評判が芳しくない『琉球の風』や『炎立つ』はお気に入りです。
 この2作に続く『花の乱』の不人気を受けて、NHKの会長(だったか)が「次からは正統派の大河に戻す」という意味の発言をしていた記憶があります。振り返れば、それこそが間違いの始まりだったんじゃないでしょうか?制作姿勢が守りに入ったあの時から、大河ドラマの質の低下が止まらなくなり、今に至るように思われるのです。

 連載21年目にして、いまだペリーが来航しない幕末マンガ『風雲児たち』ですが、「NHKはなぜこれを大河ドラマにしないのだ。」とは、夢枕獏氏が単行本に寄せた推薦文です。まあそれは、いろんな意味で無理な相談ですが(笑)、あの作品を読むと、太平の江戸時代でもやり方次第で面白い歴史ドラマを作れる事件・人物はいくらもあることを教えられますね。
 みなもと太郎といえば、現在コンビニにも並んでいる『ビッグコミックSPECIAL増刊』という時代劇コミック誌に『日本剣客伝』と題するエッセイ風読みきり作品が掲載されています。この作者ならではの語り口が堪能できる逸品です。こちらでも度々話題になる「みなもと太郎」が気になる方には御一読お勧めします、立ち読みでも(爆)
 大河ドラマ的な歴史マンガなら、メジャーなところで、手塚治虫『陽だまりの樹』がありますね。分量・構成・題材、そのまま大河ドラマ化できそうな気がします。あるいは手塚さん、初のマンガ原作大河を狙ってたんじゃないかと勘繰りたくなるほどです。すくなくとも大河やその原作の歴史小説を意識した作品であるのは明白ですね。題名からして司馬風(笑)



#3366 
奥野 2002/11/09 03:31
日本最古の歴史ドラマ?

僕の友人があるとき、「大河ドラマなんてどうせ何をやったって文句が出るんだから、思い切って、神武天皇が騎馬民族を率いて日本を征服する話でもいいんじゃない?」と言っていました。これだったらあらゆる方面から抗議が出るだろうから、却って公平だというのです。公平だったらいいってもんじゃ…と思いつつも、実現したら見てみたい。NHKにそんな根性はないだろうけど。
取りあえず、足利義満のイメージが「一休さん」だけじゃあまりにも寂しいので、「室町太平記」が一刻も早く大河ドラマに採用されることを希望します。

>アール・ケイ様

八王子城のシーン、やはり飛ばされてましたか…僕は東京にいたとき八王子城を10回も訪問して、思い入れがあっただけに期待していたんですけどね。
当時、八王子城にいたのは徴募された農兵が中心の留守番部隊(主力は小田原に引き抜かれていた)で、豊臣方の大軍の前にはひとたまりもなかったようです。秀吉の命令で力攻めがなされたせいもあり、多くの戦死者を出す悲惨な戦場となって、今に至るまで幽霊が出るという話もあるくらいです。戦国の幕を閉じるにあたって演じられた悲劇とも言える戦いで、是非とも映像化してもらいたかったのですが。やはり、同じ落城でも有名な武将などが出てこないとだめなんでしょうか。

>Q世代様

僕は個人的には北条氏の4代5代に興味があって、むしろこの時代が最盛期と言ってもいいのに、不当に評価が低いのは気の毒だとすら思っています。まあ、最後が悪すぎたのは確かですけどね。
いっそ、小田原合戦の辺りをドラマ化できないものかと思います。中央集権的な天下統一へのアンチテーゼという形で、関東に蟠踞した北条氏の抵抗を描く。かなり強引な解釈ではありますが、秀吉や家康が「民百姓を安んずるため」天下を統一するというこじつけがまかり通るのなら、こういうのもいいのではないかと。

>徹夜城様

北海道に住んでいた頃、地元出身の男が「シャクシャインの蜂起をドラマ化するべきなのでは?」と言っていました。これも北海道の「歴史」の一部なのだから、ということで。確かにその通りですが、やはりいろんな意味で難しい企画ではあるでしょうね。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3365 
なな 2002/11/09 02:17
倭の他に

ヤフー掲示板の韓国カテを見ていたら、気になる書き込みを見つけました。
「朝鮮王朝初期の頃まで、半島では日本のことを「穢(イェ)」と呼んでいた」というものなんですが…。
韓国カテにトピずれ・アラシはつきもので、そこでも例によって「倭の字論争」が一時盛んでした。その流れで書かれたものなのですが、投稿者は根拠を明らかにしていないし、この投稿にレスをつけた人もいなくてそれっきりみたいです。

ゴーグルで韓国のサイトを検索してみたところ、確かに「穢」の字で歴史サイトが30件ほどヒットしましたが、いわば中国でいう「夷」みたいな使われ方でした。
壇君〜三国時代の半島で、周辺の異民族(半島南部のカヤや韓も含む)をよぶ時の呼称の一つ、というのか…。
だからといって「日本=穢(イェ)だ」とした例は見かけませんでしたし、日本はやはり「倭」で別記されています。穢の字が現れるのはいずれも古代の半島についての記述だったと思います。

これについてどう思われます? どこから引っ張ってきた説なんでしょう?
投稿は二年前のものですし、このカテは今も荒れ気味で「穢」なんて質問したらかっこうの燃料投下になりそうなのであちらではカキコしません〜。



#3364 
アール・ケイ 2002/11/09 00:50
大河ドラマは変質してきましたからねえ…

Q世代さま、私のサイトにおいでいただいたようでありがとうございました。

大河ばなしの補足ですが(俺ってどこでもこのテーマで書き込んでるなあ(笑))、
「古事記」の大河ドラマ企画については、シナリオライター市川森一さんの証言があります。
(雑誌「ドラマ」インタビュー)
NHKからかなり具体的なハナシがあって、1年ぐらい史料を読むのに没頭してたのに
何故か企画変更になってしまったのだとか。
榎本武揚を主人公にした大河ドラマについては、一時期(昨年)噂になったことがあります。
佐々木譲さんの小説『武揚伝』を原作に、野沢尚氏がシナリオを書いて、とかなり具体的な噂だった
のですが外れました。でもどうも業界情報では丸っきりウソでもなかったようなのです。
野沢さんが2005年(!)の大河ドラマを担当することは公然の秘密となっていますし。
ただ、『武揚伝』だと幕末ものが2年連続になってしまう(2004年は『新選組!』)
ので違うでしょうねえ。
野沢さんは来年まず原作を小説形式であげて、
それからシナリオを全部(制作前に)書き上げてしまうのだとか。

北方謙三さんの土方ものも話題になってますし、
「北方(きたかたじゃなくて、ほっぽう(笑))・幕末維新もの」のドラマが制作されそうな
機運は感じています。

でもね、トシマツを見てもお分かりの通り、大河ドラマがかなり変質してしまってますから
どんなもんでしょうかねえ。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3363 
徹夜城(いろいろと作業中の管理人) 2002/11/08 23:00
ご当地物ということでいくと

大河の話が続いておりますが、日ごろ僕もよく言っている企画に「江戸時代北方探検シリーズ」ってのがあります。最上徳内、伊能忠敬、近藤重蔵、間宮林蔵などなどの群像を描いていく、というもの。お分かりになった方もおられるでしょうが、モロにみなもと太郎氏の「風雲児たち」の影響です(^^)。
本来幕末の群像を描くはずだった(いまようやく書かれているわけですが)この漫画の中では「大脱線」ともいえる部分なのですけど、もともと探検・開拓ばなし好きの僕はこのあたりが大好きになっちゃいまして(笑)。
この北方探検シリーズの一つの「売り」は北海道がご当地になれる大河、ということ。北海道が絡められる企画はあとは榎本武揚ぐらいですから。
ついでに言えば間宮林蔵なら僕の住む市の隣町の出身ですので(同じ町内に大河のロケにも使われてる「ワープステーション江戸」があります)、それなりにご当地とも言えます。
そのむかし宗谷岬に旅したとき、間宮林蔵の銅像を見つけて「同郷!」とかヘンな感慨にふけったものです(笑)。


>ひのきさん
「史点」への反応、また情報をありがとうございます(^^)。
そうですか、やっぱりあのワンちゃん、お名前があったんですね。当初は回収の予定と発表されていたというのも始めて知りました。

先日、「史点」に「アポロは月へ行っていない」説の話題をとりあげましたが、以前から根強いこの陰謀史観、最近また盛んなようでして、NASAが本格的に「反論」の活動を起こすとか新聞で見かけました。そのための予算がおりた、ってソースなんですけど。前からやっていたような気がするんだけどなぁ。
「史点」の続報と言えばCNN日本語サイトではこのところ「イエスの兄弟の骨箱」の話題が続いていました。かなり確実性が高いという意見もあるけど、結局のところ決め手を欠く、ってことのようですねぇ。

>Q世代さん。
某「X」になっちゃうあたり、大ウケしてました(笑)。
というか、NHKのもので近年これほどパロディの対象になったものはないでしょうね。いろんなものにかませやすい、と言いますか。

>ホリー・ハンターさん
先日、芸能ニュースみてたら(割と見てるんです)今年の芸能人たちのカレンダー紹介やってまして、反町隆史のものは全ページ「信長」で統一されておりました。最後のページが炎の中の本能寺。後遺症と言うか、ノっていたのは確かなようですね。



#3362 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/08 06:49
NHK大河後遺症

反町クンが未だ織田信長に乗り移られてるな〜と感じたのは
フジの刑事ドラマをチラっと見たとき。
けっこう後遺症があるようですね。(苦笑
でも役者サンによってはケロっとしてる人も見受けますが。
伊勢新九郎・役か〜、田村正和さん なんかどうですか?
教師をやってもソバ屋をやっても染まりきらないところが
見てて面白いです、あの俳優は。田村さん なら
大河後遺症は少ないんじゃないかな。




#3361 
Q世代 2002/11/08 03:21
番組名を『早雲』にするってことで(^^;)

>アール・ケイ様
どうもどうも、レスをありがとうございました。

>彼が存命中に自分のことを「わしは北条早雲じゃ」と名乗ってないからです(笑)。
>いえ、冗談ではなく、ドラマを作って宣伝するときには結構大切なことなんですよね。

確かにこれはその通りで、この人が“歴史”ドラマで主役を張れない最大の弱点ではあるんですよね。しかし!(と力を込めますが)まあ織田信長や豊臣秀吉ら、お馴染みの面子が出てこない大河ドラマは、どのみち苦難の道を歩むんです(笑)。いっそ最後まで伊勢新九郎で通してしまいましょう。

>「彼が後の世に北条早雲と呼ばれる男である」っていちいち紹介しないといけなくなります。

本宮ひろしの『大いなる完』のように、毎回のラストでこれをやるというのはダメでしょうか?<ダメです(自爆)。

>まあ史実を離れ、ドラマ中盤あたりで北条姓を名乗らせるという方法もありますけど。

最終回で氏綱が名乗って終わるのは美しくないですか。いや、それならいっそ『北条三代』をドラマにするのが手っ取り早いかも…ただ『徳川三代』と違って、その後が良くないんだよなぁ後北条氏(^^;)。

個人的には“伊勢新九郎うしろ半生記”で行けると思うんですけどねえ。
「15世紀の後半、いわゆる応仁の乱が、日本国中を戦火で染め上げた」「国土は荒れ、民は飢えた」(このあたり戦乱のイメージシーン入ります)「そのさなか、四十台も後半に入ってから歴史に登場し、五代に渡る巨大な勢力圏の礎を築いた男がいた」(ここで小田原城のカット挿入)「男の名は、伊勢新九郎といった」「壮年期からの、創業だった」と、田口トモロオのナレーションで始まって中島みゆきのテーマ曲が…あっ番組が違う!

今川家の内紛の下りから始めれば俳優交代の必要もありませんし、応仁の乱から始めても、ヘタクソな子役を使う必要がありません。先回書き忘れましたが、民情視察の漫遊記的なエピソードも作れます。配役は、(応仁の乱から始めるなら特に)迫力のある野村萬斎。

なんとかクリアしてドラマ化できれば、その後はほら、「かんとうかんれいおうぎがやつさだまさぁ」や、途中まで太田道灌なんかも出てきますし、割とローカルなスターが揃っていて面白いぞっと。上杉定正=浅野忠信、太田道灌=真田広之てなところで如何。
今川家から始めるなら、それぞれ一世代上の俳優さんにやってもらったほうが無理がないと思いますが…足利茶々丸=木村拓也あたりで視聴率取れませんでしょうか(笑)。
す、すみません、正直に告白すると最近の俳優さんをよく知りません。

>えー、私のジャストアイディアですけど、既に後北条ネタでアイディアだけは挙げてあります。

『戦国夢幻道行』ですね。ちょっと『アマデウス』も入ってますでしょうか、こういうアイデアは大好きです。でも応仁の乱から100年間を1年でやっちゃえるんでしょうか(^^;)。単純計算だと1話で2年経過するわけですが、俳優の数が大変そうだなぁ…ってこれ、すでにアール・ケイさんのとこの掲示板ネタになってますか(冷や汗)。

とは言うものの、本音を言えば一度は古代史物をやってほしいんですよね、私も。
それでは〜。



#3360 
ひのき 2002/11/06 22:10
小ネタですが…

いつも楽しく拝見だけさせていただいている者です。
小ネタではありますが、「史点」にライカ犬の話が出ているので、思わず書きこんでいます。
かの犬の最期について、「史点」に出ている説には何か説得力があります。悲惨ではあるけど、犬っぽくて。

かの犬については、「小さい犬の生活」(津田直美/中公文庫)に「歴史の中の犬」「星になったリモンチクさん」として出ています。
それによると、この犬の乗ったスプートニク2号は、もともとその犬もろとも地上に帰れないものでした。にもかかわらず、打ち上げ当初は、「犬はパラシュートで脱出、1週間以内に地球に帰ってくる。」と発表、犬の様子についても報道されていたようです。
しかし突然、犬についての情報は伝えられなくなり、打ち上げから1週間後にこの犬の死が発表されました。最後のエサに入っていた睡眠薬による死であったととのこと。
スプートニク2号計画がもともと地上に帰れないものだと発表されたのは、その後のことだそうです。
スプートニクに犬を乗せた目的は「宇宙空間における物理課程と生活条件を研究するため」だったらしいので、たとえ実際はどんな結果になっても、最初から発表するシナリオは決まっていたんだったりして…

同じ本の中でこの犬について、「…小さな犬、リモンチクさん(このライカ犬の名)の、宇宙開発に残した功績をたたえ、感謝し、そのために散った尊い命のあったことを忘れぬようにいたしましょう。」とあります。この犬の宇宙飛行が実際はどんなものだったにせよ、この言葉こそふさわしいと思います。



#3359 
徹夜城(ただいま猛スピードで史点執筆中の管理人) 2002/11/06 00:02
大河ドラマの一滴

ただいま「史点」を猛スピードで書いてます。現在85%ぐらいだから、頑張って寝る前までに…と。ここで書いておかないと「週刊」に戻れません。ネタがたまってしょうがない。

>ななさん
例の消息不明になった方ですけど、中国側が拘束していて国外退去になることが報じられましたね。中国もこの「脱北」を国内でやられることにはやはり神経を尖らせているようで。特にいま歴史の節目となる共産党大会やってますしねぇ。
今度の史点にも北朝鮮ネタ書いてるんですが、実は僕も「あと数年以内に崩壊」と言ってきたクチです(笑)。かえって「核」をちらつかせたことで「崩壊」じゃなくて「解体」作業が始まるのかもしれません。結局鍵を握るのは中国ってことになるんですが。

>大河ドラマの話題。
大河の話題がいろいろ出てきますので、まとめて、というか僕も便乗して(笑)。

「花の乱」の元ファンさんのお書きのようなものはともかくとして、「古事記」は実際に企画にのぼったことがあるそうですよ。イザナギ・イザナギからヤマトタケルあたりまでやればかなり面白いでしょう。そのあとの神功皇后とか仁徳以後の帝王たちも面白いと言えば面白いですけど、少々生臭くなってくるんだよな(笑)。

 僕としてはどうしても南北朝でもう一本!と言いたいところ(というか作ってくれないとホントにあの一本でオシマイの可能性が)なんですが、その場合は足利義満か佐々木道誉ってあたりが企画的にはいけるでしょうね(正成は一年は厳しいと思ってます)。細川頼之は知名度から企画的に通りません(爆)。

 アール・ケイさんが「北条早雲」のことをおっしゃってますけど、「聖徳太子」みたいなもんで、なんとかクリアできるんじゃないかなあ?毛利元就もやっちゃったし、あと戦国で単独主人公でやれるのってあのぐらいじゃないかと思うところも。まぁ利家で一年やれるんなら…(以下略)。

 それと、やはり古代ものですね。昨年の「聖徳太子」はそれを見据えての企画だったと言われてますし、近々動きがあるんじゃないかと思ってます。一番いけそうなのは大化の改新から壬申の乱へ、という展開でしょうね。となると黒岩重吾あたりが原作でしょう。



#3358 
「花の乱」の元ファン 2002/11/05 22:17
大河ドラマ「いざなぎといざなみ」

これを1年間、前半はポルノ、後半はオカルトでやるのはいかがでしょう。視聴率だけ考えればけっこういけると思うのですが。それはともかく、そろそろまた源平のあたりは、またやってもいいかもしれませんね。北条政子とか。かなりひどいおばちゃんですが、面白いと思います。あとは前編伝説でかためた行基上人や、でも本当は室町のおもしろい将軍たちが、かなりドラマティックでいいと思います。



#3357 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/05 03:01
北の工作員

わたし が初めて、日本は北の工作員がウジャウジャ潜んでるんだな
とゆう妄想をもったのは高村カオルさん の小説を読んでいた頃です。
あの人の作品では、『黄金を抱いて飛べ』『神の火』の代表作で
北の工作員が異様な存在感をもっていたのでした。
とくに『黄金を抱いて飛べ』で銀行の金塊強奪グル−プの話しでの
大阪の左翼〜北の工作員の暗闘のディティ−ルは読み辛い面も
ありましたが濃い世界観を醸し出してました。



#3356 
なな 2002/11/05 01:07
貧すれば鈍する?

連日の報道のおかげで、この頃久しぶりに北朝鮮に目を向けています。
ヤフーの北朝鮮カテゴリーを見たら、観光専門の国営サイトまでできちゃってて。
旅行の形態・観光地・観光コースなどが、一年前や二年前とは「別の国になったかと思ったくらい」に「開国」しておりました。ペリー来航後の日本が順次港を開いていった様子に似てる。

今夕、民放のニュースで、北朝鮮で初めて行われた「平壌〜元山間200qサイクリングツアー」の模様が紹介されていました。参加者が撮ってきたビデオを流してね。
24時間の監視・国際電話の盗聴・住民との接触は不可・体力的にハードな日程は、あいかわらずなんですが…。
道中、町や村にさしかかるとその手前で自転車ごと随行のバスに乗せ、通過した後に降ろす。
全区間の道路の舗装工事が終わっていない…んなら、事前に企画を見直せよ〜(汗。
サイクリングの意味ないじゃない。全行程のうち30qくらいはバス移動だったそうです(汗。
一日中運動して、しかもお客は日本人なのに、宿泊したホテルはお湯が出ない(汗。
ホテルの電話は盗聴するのに、ビデオはけっこう道中の景色や人々を撮ってる(大汗。
極めつけは、拉致被害者の一人が溺死したとされている元山海水浴場。
参加者がホテルの従業員に(それとなく?)聞いたら「この海水浴場で過去に死亡事故は起きていない」と答えたらしいです…。
拉致被害者8人の死亡通達もツッコミどころが一杯ありましたし、なんというか、「何を見せて何を見せないか」「どうしたら相手にいい印象を与えられるか」などの判断が麻痺しちゃってるというか…。いわゆる劇場国家ですから演出や隠蔽は自在だったはずなのに。

ヤフー掲示板を見てると、「あの国はあと数年で崩壊するっ!」と力の入った意見をよく見かけますが、その話は金日成が亡くなった時も言われていたのよね。
気がかりなのは、中国で脱北者支援NGOの代表が行方不明になってる事件です。
中国公安当局は拘束を否定していますが、中国公安ならまだしもこれが「もう一つの拉致事件」になっていないことを祈るばかりです…。
脱北者NGOへの関心も去年からずっと離れていたので、ちょいと後ろめたさがありますね。
亡命元北朝鮮工作員の証言で、拉致被害者にはヨーロッパや中東の人間も多くいるらしいのに、それらの国が声を上げないのはなぜなのでしょうか?



#3355 
アール・ケイ 2002/11/04 10:20
話題は何度も繰り返し…

大河ドラマばなしは専門サイト(笑)でさんざやってますので、自分の中では繰り返しに
なっちゃうのですが。
北条早雲がなぜ本家大河に登場しないか、そのわけは…
彼が存命中に自分のことを「わしは北条早雲じゃ」と名乗ってないからです(笑)。
いえ、冗談ではなく、ドラマを作って宣伝するときには結構大切なことなんですよね。
「彼が後の世に北条早雲と呼ばれる男である」っていちいち紹介しないといけなくなります。
まあ史実を離れ、ドラマ中盤あたりで北条姓を名乗らせるという方法もありますけど。

えー、私のジャストアイディアですけど、既に後北条ネタでアイディアだけは挙げてあります。
(私のサイトの「お馬鹿大河企画」ご参照)
戦国の最長距離ランナー・幻庵北条長綱を主人公(というか狂言回しですな)にした、
伝奇小説風戦国通史なんですが、今ンとこジャストアイディアで終わっています(笑)。
ただ、早雲と幻庵、この2人で応仁の乱から小田原落城寸前まで描けちゃうんですよね、時間的には。

>小田原合戦の一環として行われた前田軍の八王子城攻撃について、
>「利家とまつ」ではどのように描写されていたでしょうか?

お話するのも恥ずかしい(笑)。「小田原攻め」の回のキーポイントだったのですが、
会話のなかのやりとりだけで済ませてありました。嗚呼…。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3354 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/03 22:13
NHK大河ドラマ候補?

来年も再来年も お題が決定しているので、3年後の事を
考えるのは、中々。(冷や汗
でも、世の中、何が流行るか分かりません、真珠夫人が
流行るくらいだから、細川ガラシャ〜なぞ如何?
たわしコロッケならぬ植木屋の生首・定食!(怖
細川藤孝、忠興など、濃いキャラが沢山、居ます。(苦笑
あの謀略達者の親子のエピソ−ドは、戦国ゴッドファ−ザ−伝説
とでも言うべき、壮絶なものだと思いますがね個人的に。



#3353 
Q世代 2002/11/03 17:17
まだやってない大河ドラマ

『箱根の坂』きぼーん。

いや、『箱根の坂』じゃなくてもいいんですが、伊勢新九郎さんの話は、お家騒動あり合戦シーンありで、ぜひやってもらいたい物の一つです。

一般的に日本人は“青春物”が大好きで、大河ドラマもそーゆー文脈から始まるようなところがあると思うんですが、ここらで“高齢者が元気に大活躍”というドラマをやるのも世のため人のためかと。

お約束の前半生は端折ってしまい、物語は今川家の内部から初めて、そこに40歳を過ぎた主人公が唐突に現れればいいと思っております。彼の本格的な活動はそれから40年間に渡るのですから。

基本的には「ジジイが年の功に物を言わせて若造どもをとっちめる」というひどい話になりますが…どーですか奥さん!



#3352 
奥野 2002/11/03 16:05
足利氏と上杉氏

「室町太平記」、これほど激しい展開になるとは。今までこの時代にあまり関心がなく、予備知識がないので余計に楽しめます。
これからどれだけ本筋に関わってくるか分からないのですが、関東公方の動向なんか興味があるところですね。。中央に対する東国の独立的傾向は、果たしてどの程度のものであったのか。戦国大名北条氏に関心を持ったのがきっかけになって、中世東国の歴史も面白いなと思うようになったのです。もちろん、アール・ケイさんの関東管領ドラマも見てみたいです。

>今年の大河ドラマについて

アール・ケイさん、徹夜城さん、情報ありがとうございました。やっぱりそうなっちゃいましたか。もちろん昔と今とでは価値観も何も違うのだし、主人公を極悪人に描く必要はないでしょう。しかし過度に美化するため、当然描かれるべき事件を削ったり事実を大幅に曲げて伝えるというのは…
そう考えると、足利尊氏に苦悩しつつも弟を毒殺させた大河ドラマ「太平記」は潔かったですね。家来が勝手に殺してしまったとか、戦争を止めさせるために直義が服毒自殺したとか、見え透いたごまかしはやっていなかったし。あの場面によって、ドラマとしても一本筋が通ったように思います。

そういえば、小田原合戦の一環として行われた前田軍の八王子城攻撃について、「利家とまつ」ではどのように描写されていたでしょうか?八王子城は激戦の末に一日で陥落し、動員された農兵や人質の女性など多くの戦死者を出した城です(今でも幽霊が出るとか言われています)。前田利家が生涯に行った合戦の中でも大規模なものだと思うし、ドラマでも無視はしてないと思うのですが…

>一向一揆

僕もやはり、歴史家よりはむしろ作家やマスコミの方が一般の一向一揆イメージを形成しているように思います(これは一向一揆に限らないかもしれませんが)。古い秩序を破壊した「改革者」としての信長像が定着しているので、それに敵対した勢力はろくな描かれ方をしていないことが多いですね。今川義元然り、延暦寺然り。今川義元などはむしろ歴史研究者の間で評価が高いと思うのですが、各種創作物であしざまに描かれているため、今に至るまで「信長の噛ませ犬」的なイメージが染みついてしまっているのは気の毒なことです。
そういえばゲーム「信長の野望」(かなり前のバージョンです)でも一向一揆がでてきましたね。本願寺の指令により各地で蜂起するという、まるでテロ勢力のような設定でした。

しかし、ちょっと話はずれますが、創作物でのイメージという点で足利氏は本当に損をしていると思います。尊氏は長らく「逆賊」扱いだったし、室町後期の将軍や関東公方は「旧勢力の代表」として戦国大名の敵役を振られることが多い(司馬遼の小説など)。最盛期の将軍であるはずの義満すら、「一休さん」でコケにされている…別に足利氏を応援する理由を持っているわけでもないのですが、何となく気の毒な感じはします。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3351 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/03 07:25
ゴ・ジ・ラが打席に入った時

アメ公の記者『ア−ユ−、ガッジィラァ?』
松井『ノゥ、ゴ・ジ・ラ』

って映像が見られる日を心待ちにしてます。(苦笑
松っちゃん、ヤンキ−ども の発音が間違っている事を
知らしめてやってくれぃ。
私は、松井選手が打席に立って、マウンドをまず見て
顔を数回、左右に揺らす〜挙動というのが
何か儀式的で好きでしたね、何かが起こる〜と予感
させるような、あの感じが。
メジャ−リ−グでも、あの何かが起こるような雰囲気を
煽るテ−マソング(ゴジラのテ−マソング)を
流すのでしょうね、打席に入る時。
徹夜城さん、松井ファンだったんですか、意外ですね自分的には。




#3350 
徹夜城(ゴジラファンでもある管理人) 2002/11/03 01:21
ガッジィーラ

>ホリー・ハンターさん
うんうん、ゴジラ松井の大リーグ行きはいい刺激剤ニュースでした。北朝鮮ネタをようやくトップニュースから押しのけましたね(^^;)。タマちゃん、田中さんに次ぐ快挙(?)かな。
個人的には僕は松井って以前から好きでしてね。巨人嫌いの松井好き(笑)。FAで初めて巨人が泣いた、ざまぁみやがれという気分もあります。日本シリーズよりはスポーツ紙も盛り上がってましたしねぇ(笑)。
早くもあちらのマスコミでも取り上げられてはいるようです。「GODZILLA」のニックネームも紹介されていましたが、通行人にインタビューしているのをたまたま見たものでは、どうもあちらの方は人間のニックネームにモンスターの名前をつけるというのにピンと来てないみたいで(その人がたまたまそうなのかもしれないが)。ハリウッド版ゴジラなんか思い返すと、その辺の感覚の違いはあるような気もします。
ともあれ、この調子で行くとハリウッド版映画同様に「ゴジラ、NYに上陸」ってことになるのかなぁ。

>アール・ケイさん
最終回の後にでも作者の懺悔暴露大会やる気でいるんですが(笑)、ほんとにフィクションキャラたちは消化不良状態でした(もう過去形で語っていいと思う)。なまじ自由なもんだからかえって扱いに苦労しちゃったし、海の人々だから下手に自由度を広げるとそれこそ収拾付かなくなるし…で。魏天を引っ張ってきたのはそういうのに少し収拾を与えようという狙いもあるんですけどね。
それと、ドラマ本編部分で史実を追いかけすぎた嫌いもありまして、フィクションキャラたちの登場余地が物理的になくなったところもあります。資料調べているうちに面白い話をみかけるとあれも、これもと書いていっちゃうんですよねぇ。頼之さんの政治活動なんて実際には映像処理ほとんどできないでカットされるんじゃないかと。
アール・ケイさんも触れてらっしゃる今回の上杉憲春のエピソードだって、鎌倉の話だからカットされかねないですよね。
それにしても上杉ばなしでドラマ企画とは渋いなぁ…(^^)

あと約10回…応永の乱までちゃんとやれるんだろうか(^^;)。なんか最終回で「その後」とか言って一気に片付けそうな気がするなぁ。
ちなみに次の第39回は本編は先ほど書き上げちゃいました。最近は解説の方が手間がかかる(笑)。



#3349 
アール・ケイ 2002/11/02 22:39
♪迷惑でしょうがぁ、ほっといてください〜

ということで、感情に任せた書き込み、ご容赦くださいませ(笑)。

『ムロタイ』は第3コーナーを回ったあたりというとこでしょうか。
先だって読んだ『関東管領・上杉一族』という本を思い出しました。
何とかこの“上杉一族、場外乱闘延々時間切れ”(今回あたりから御館の乱まで)を
ドラマにしたいと思っているのですが、馴染みが薄くてねえ…。
あとやっぱしそうでしょ? 架空の登場人物出すと、本筋にどう絡めるか
辛くなるんですよね。出した以上、実在の人物と同じだけの存在感を与えるべきだと
思うのですが、だからといって存在感が有りすぎると歴史が変わっちゃうしね。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3348 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/02 18:44
暗いニュ−スばかりですが

ゴジラが太平洋を渡る〜のが決まったのは、久々の明るいニュ−ス
だと思いますよ、え?G党には暗いニュ−スかな?(苦笑
しかし星野監督には明るいニュ−スでしょう(再苦笑

ヤンキ−スへの移籍が〜とゆうのが有力視されてますね。
読売新聞では、ヤンキ−スは意外にも1973年?以来、現在まで
年間ホ−ムラン王を出していないそうで、そこのところが
根拠だと書いてましたが
もっとも読売新聞=巨人の広報、巨人とヤンキ−スは
提携してるそうですし。(冷や汗



#3347 
徹夜城(ようやくムロタイ更新してハイになってる管理人) 2002/11/02 13:18
親分、政変だ!

「どうした、ハチ!」
「斯波義将一派が花の御所を取り囲んで、細川頼之を管領の座から引きずりおろしましたぜ!」
「許せねえ!ゆくぞ、ハチ!」
「合戦だ!」

すいません、分かる人だけ分かってください(^^;)。
できますれば明日にでも次回をアップしておきたいと思います。

>カンタベリーさん
シャロン政権、崩壊してくれた方がずーーっといいんですけど、困ったことに今回の騒ぎでは穏健派である労働党が連立から離脱して、その代わりに右派政党や同じリクードで争った超タカ派のネタニヤフ氏などが入閣する気配で、イスラエルの政権はさらに危なっかしい政権になっちまう可能性が出てきています。これでイラク攻撃なんてした日にゃ何が起こるかわからない…と危惧してます。

>奥野さん
近頃の大河ドラマについては…「としまつ」についてはすばやくアール・ケイさんが反応されてますねぇ(笑)。いやほんと、ひどいもんでして。と言いつつあまり見てないんですけどね。
主人公の美化、はNHK歴史ドラマの宿命みたいでして、「人形劇三国志」だって相当なものでした。「徳川家康」の後半戦などはもう偽善者としか言いようのない状態になっていました。でもね、これはこれで一本筋が通ってはいたのです。「としまつ」や昨年の「時宗」はその筋すらも通ってないんで怒り狂う方(を通り越して呆れているみたい)も出てくるわけです。
そもそも「前田利家」で一年やっちゃおうという企画がムチャ。それでもやってしまい、しかも困ったことにある程度支持を受けてしまうというのが安土桃山ものの強みでしてね。どんなに完成度が高いドラマでも時代が南北朝だの鎌倉だのなじみのない時代になりますと、見向きもされないことも多いと言うのが悲しいところです。あ、これは中国史ファンにも言えるなぁ。明代なんざ…(以下略)

>アール・ケイさん
お書きの件は、全米ライフル協会の集会の報道に刺激されてのものだと思うのですが。
その報道によりますれば、集会に参加した会員の「自動車が歩道に突っ込んで通行人をひき殺しても、自動車愛好家の集会は開かれる」などとほざいている声が出ておりました。あれにはあきれましたねぇ…銃は車と違って人を殺す以外の目的がないじゃんか、などとありきたりのツッコミをする気すら失せるといいますか。
 もちろんライフル協会に対する批判もあるわけで全米がみんなそうだとは言いませんけど、アメリカの中にある保守主義、右翼思想の中に濃厚に銃信仰があるのは確かですね。ありゃもう宗教じゃないかと。

>ホリー・ハンターさん
>でも、日本史では、完全にヒ−ルですよね、歴史の授業では。
>戦国日本を統一する上で、一揆への虐殺は必要悪だった〜
>皆殺しにされて当然の虫ケラってイメ−ジですよね、
>歴史家サンたちには。

すいませんが、このご意見は多分に偏見が入っているように思われます。特に最後の一行は大きく実態と離れていると思いますよ。いわゆる「歴史家」というのをアカデミックな歴史研究者のことを指すのであれば、むしろこうした人たちは一揆を高く評価する傾向があります(まぁ階級闘争史観の影響ですけど)。今度の「利家とまつ」でも監修にあたった歴史家の方がこの残虐な一揆鎮圧をちゃんと入れろと主張したとの噂も聞いております(もちろん無視されました)。もちろん一昔まえほど無条件で一揆を正義視しているとは思えませんが。
 歴史の授業で信長を中心に据えて天下統一を説明するため、一向一揆がそれに対抗する「抵抗勢力」として扱われてしまうのは分かるんです。ただそれは歴史家の評価とは全く別でして、信長と言う人気ヒーローを持ち上げたいがために出てくる見方でもあります。歴史家でも信長を高く評価する人はいますけど、一向一揆の性格付けはまた別の問題です。

>ちょっと前の訃報。
新聞のおくやみ欄を見ておりましたら、10月30日に「陸奥陽之助」さんが95歳で亡くなっておりました。「えっ、まだ生きていたの!?」と違う意味で一瞬驚いたりして(笑)。この方、同名の陸奥陽之助、すなわち陸奥宗光のお孫さんにあたる方だったんですね。



#3346 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/01 18:40
NHK大河

>佐々成政
今のNHK大河は見てないですね、ただ、知人の県職員の奴は
よく見ているようで、何か、佐々成政がやたらと出番が多いらしい
です、どうやら、県庁、県の観光協会がNHKに好ましからぬ
働きかけがあったとか無かったとかで。(ため息)
(佐々氏も越中一向一揆を虐殺したでしょう)
>一向一揆
でも、日本史では、完全にヒ−ルですよね、歴史の授業では。
戦国日本を統一する上で、一揆への虐殺は必要悪だった〜
皆殺しにされて当然の虫ケラってイメ−ジですよね、
歴史家サンたちには。
わたし は、たぶん、先祖が一向一揆の農兵で
あったようなのですが。



#3345 
アール・ケイ 2002/11/01 12:55
吾、遂に悟りたり

私、USAで銃乱射による無差別の殺人事件が起こる度にこれでも心を痛めてきたんです。
国家的ポリシーとかいいながら銃1つ規制できないなんてなんて野蛮な国だろう、
そのうちその愚かさに気付くだろうと希望を抱いてきたんです。
でも、もうやめました。
そんなに銃器がお好きなら、好きなようにされたらよい。
その代わり、貴国のなかで、この先銃乱射事件で何千人の人間(幼児も含む)が
殺されていっても、同情しません。
貴方がたの頑迷な思想信条が作り出している状況ですから、すべては当然の帰結です。
但し、そういう馬鹿なことを輸出するのは勘弁してもらいたい。

>奥野様
>一向一揆を殺戮したり柴田勝家を裏切ったりで、NHK的価値観から見ればいろいろ
>問題がある人物と思うのですが。これを無理に美化すれば、やはり見るに耐えないものが
>できるような気はします。

はい、とても見るに耐えないものが出来あがっております(爆笑)。
一向一揆惨殺のくだりはほとんど触れられず、
勝家が律義者の利家を諭して秀吉につかせたり、と、もう美化美化…(笑)。
しかし、画自体はそれなりに綺麗なので、騙される視聴者が少なからずいたりします。
松永久秀だろうが東条英樹だろうが、もう怖いものなしです(笑)。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3344 
奥野 2002/11/01 07:21
諸々

モスクワ事件の突入作戦については、いまだによく分からない部分ばかりです。最初の報道によれば、犯人グループが人質の殺害を始めたために現場の判断で突入という筋だったのですが、「コメルサント」紙に載っていた人質の談話には、そういう話は出ていません。心理的に追い込まれた人質が犯人に抵抗を試み、それがきっかけでパニックが起こった…という情報もあるようです。
僕個人の推量ですが、政府側が「解決」を急いだ可能性もあるかもしれません。突入は土曜のことで、直後の月・火にはコペンハーゲンで独立派による「世界チェチェン人会議」が開催されました。それまでに占拠事件の方を片づけたい、という動機は政府側にあったような気がします。逆に、犯人グループはこの会議とタイミングを合わせて行動を起こしたと見ていいでしょう。

いずれにせよ、この事件にいろいろと裏があったことは確かだと思います。テロ事件を非難しているはずのデンマーク(EU議長国)でなぜこの会議が開かれたのか、ということも含めて。会議の開催を止めなかったデンマークに対し、ロシアはかなり激越な調子で抗議をしていました。会議の直後に出席者の1人(アフメド・ザカエフ)が逮捕されたのは、デンマーク側でも路線の変更があったのかもしれません。
しかしロシア側の報道によれば、この「世界チェチェン人会議」ではロシアの核施設に対する攻撃も示唆された由。それが本当ならたまらん話ではあります。これは「戦争」なのだから、人命尊重などが掛け声にすぎないのは当たり前なのかもしれませんが…

>アール・ケイ様

ご心配いただきましてありがとうございました。確かに、かつては「民族独立」が無条件にもてはやされた時期がありましたが、今の流れは多少変わってきているようですね。冷戦時代末期以来(それ以前からかもしれませんが)、ナショナリズムは共産主義国家を割るため過度に煽り立てられたような気がします。共産主義イデオロギーで固められた人工的な国家から、民族という「自然な」集団を解放する…という名目で。しかしその結果あまりにも多くの血が流れたため、現在は少し引き締めにかかっているというところでしょう。
ただまあ、今後も必要があれば民族というファクターは利用されると思います。アメリカだって、イラク攻撃の際にクルド人を使う下心があるようだし。

>徹夜城様

実を言うと、僕が最近よく日本マスコミの悪口を言うようになったのは、某新聞モスクワ支局のバイト先で一方的に解雇されたため、その私怨も含んではいるのです(笑)。まあ、マスコミといえど景気が悪くなったらリストラに走るのは理の当然なんですけどね。
ただ、ロシア関連でどうしようもない記事が目につくのは事実です。例えばワールドカップの時など、いくつかの新聞がロシア代表について「KGBを思わせる情報収集」などと書いていました。しかしその内容はといえば、ロシアのコーチが「情報収集はバッチリだ」と語っているだけのもの。しかし実際のロシア代表は情報集めで他国に後れをとっており(日本の方がはるかに進んでいたらしい)、国内のマスコミからも非難されているくらいです。要するに日本の新聞は、調べもせずに「ロシア=KGB」というイメージだけを使ったわけで、この怠慢さにはあきれ返ったものでした。ステレオタイプを繰り返すだけで記事ができるんじゃ、ジャーナリストってのも安い商売です
もちろん徹夜城さんの書かれているとおり、ロシアのみならず他の国に関しても同じことはやっているのでしょう。ただ僕は仕事でロシアに携わっているので、ロシア関連の報道はどうしても気になってしまいますね。

最近は徹夜城さんの「太平記大全」を読み返させてもらっています。当時もっとしっかり見ておけばよかった、と今さらながらに思ったり。しかしドラマの方は、やはり主人公が平和主義的すぎるような気はします。この辺りはいかにもNHK的というか、いろいろな制約はあるところなのかもしれません。
そういえば、今年の大河ドラマはどんな具合なのでしょうか。ネット上でチェックする限り、あまりいい噂は聞かないような…前田利家って、一向一揆を殺戮したり柴田勝家を裏切ったりで、NHK的価値観から見ればいろいろ問題がある人物と思うのですが。これを無理に美化すれば、やはり見るに耐えないものができるような気はします。
いっそ、松永久秀みたいに思い切って美化しづらい人物を主人公に大河ドラマをやるというのはどうでしょう。まさか「天下万民のために」大仏殿を焼き払うような脚色も難しいだろうし…いや、NHKならやりかねんかな…

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3343 
カンタベリー 2002/10/31 23:31
シャロン政権崩壊?

 イスラエルの与党連立政権から労働党が離脱するみたいですね。
 シャロン首相は総選挙をちらつかせて牽制しているようですが、
どうなるのでしょう。
 オスロ合意までの道のりは長かったけれど壊すのは一瞬なんだ
から、勇ましいこというリーダというのは担ぐもんじゃないです。




#3342 
素人筋 2002/10/30 09:40
窒息は考えられない

今回の事件報道を見ると、窒息は考えられないのではないか。ある程度密閉されたところでの薬品の使用ということから、揮発性、即時性のガス、霧状あるいは蒸気状のものではないでしょうか。助かった人に話などから、無臭だったようです。このような条件を並べてみると、アダムサイト(米陸軍記号DM)やサリン(同GB)が浮かび上がってきます。ただし、サリンは、余りにも強力なため、今回は可能性が低いのではないか。症状を一切発表していないのであくまでも推測の域を出ません。



#3341 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/29 22:40
窒息?

>特殊部隊・突入の被害者・ガス中毒者多数、被銃撃者、少数?
事件の続報で、驚いております、ソマンが使われたとゆう恐ろしい
推測の報道もありますが、ソマンが使われたら
無事な人がいるでしょうか?
サリンより強力なガスだとゆう話しも聞きます。ただ、ソマンにしろ
サリンにしろ2〜3分で消滅する〜とゆうような説も流れており、
ガスマスクが無くてガス攻撃を受けたら、3分以上息を止めていられる
〜素もぐりの名人みたいな奴は助かる〜とゆう冗談みたいな説も
聞きました。
ロシアは衣食住、寒さに万全の配備をするお国柄です。
熱放射をしない構造で換気が不十分な場所でガス弾を投入すれば
ガスが何であれヤバイ状態になるのは予想できなかったでしょうか?



#3340 
徹夜城(また某社テストの採点で更新が遅れている管理人) 2002/10/28 23:32
ただいま採点中

また例によって某社テストの採点のバイトをしているため(ちなみに一枚55円♪)、「史点」も「ムロタイ」もあがっておりません。「ムロタイ」は一応「康暦の政変」一挙2回公開の予定なんでもうちょっとお待ちください。
もっとも遅れた最大の原因はこの「康暦の政変」のややこしさですねぇ…。およそドラマ向きとは思えん(笑)。日本史を振り返ると政変っていつもこんな感じだなぁ。

>奥野さん
詳細な現地リポートどうもです。そちらの掲示板も実は毎日覗いて様子をうかがっておりました。
モスクワと言っても広いでしょうから、大事件がどこかで起こっていても案外他の場所の人は平静なもんでもあるんでしょうね。比較になるかどうか分かりませんが、地下鉄サリン事件の当日に都内の電車乗ったりしてますから、僕も。ちょうどあの日は箱根で合宿していて、その朝に事件が起こったんです…ってやっぱ話がそれましたね。

 いずれ「史点」でも書くとは思いますが、僕は今度の「ガスによる突入作戦」は“計算違い”があったんじゃないかと思ってます。実際に対人実験なんてろくにしてないでしょうから(していても恐ろしいことですが)実のところどういう効き目のガスなのかよくわからないで使用して、人質に多大の被害を出してしまったのじゃないかと。突入部隊に死者はいないみたいですし、いろいろと尾を引きそうですね。
 
 例の読売の記事へのコメント、どうもです。まぁやっぱり気をつけて読まないといけないんでしょうね。新聞記事ってやつも。
 そういった話はロシア関係だけではないでしょうね。僕の日ごろ見る限りでも東アジア諸国関係で見当違いな記事は結構みかけます。今度の日朝交渉関係だって誤報がドカドカありましたし、国内ニュース、とくに政治ネタはかなり怪しげなものです。
 もっともそうしたことは日本マスコミに限ったこっちゃ無い、って気もします。ひところNYタイムズの日本関連記事がヘンだと話題になったこともありました。アメリカの報道でも中東関係でかなりヘンなのは見かけます。以前「史点」ネタにしたものでは「プレステをイラクが大量購入」ってのがありました。関連話でいえば、一般マスコミのゲームやPC関連の記事にもとんでもない誤解に満ちた内容のものがよく見つかるものです。

 「私本太平記」の話の補足ですが、正確に言いますと吉川英治は「湊川」で力尽きちゃったんじゃないか、ってところなんですよ。湊川合戦はもう壮絶に力の入った描写になっております。NHK大河ドラマの湊川の描写、とくに正成自刃シーンなどは吉川英治のものをそのまま使っておりました。
 あのあとの南北朝分裂、観応の擾乱といった泥沼の展開は一応描かれるもののほとんどダイジェストです。吉川英治は本当はしっかりと書く予定だったらしいのですが、「湊川」で体力的に精一杯だったみたいです(すでに癌と診断されていました)。
 「太平記」は戦前に「聖帝後醍醐、忠臣正成、逆賊尊氏」ってな構図で親しまれた(?)ところが強くて戦後はかえってアレルギーを起こして小説家も触れたがらないところがあったのですね。そこに吉川英治は挑むにあたって戦前イメージの徹底的払拭を狙ったのでしょう。正成を河内の散所の長者、悪党として描き、平和主義者的なキャラクターに仕上げたのはその最たるものでしょうね。あれは僕個人は「ちとやりすぎ」と思っているところもあるんですけど、「忠臣にして軍神の正成」を払拭するためにあえて意識してやったものだと思います。
 尊氏のキャラクター形成には吉川英治も苦労しているなぁ、と読んでいて思います。とにかく複雑怪奇でとらえにくいんですよ、この人(笑)。「私本」でははじめ快男児的なイメージで登場しますが、次第に複雑になっていき、なかなか腹の底が読めない人になっていきます。あれは南北朝分裂・観応擾乱をしっかり書いていたらかなり面白いことになったんじゃないかなぁと思うんですけどね。

>ホリー・ハンターさん
それ、「ハゲ・フサフサの法則」として以前「史点」で書いていたことがあります(^^)。



#3339 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/28 19:46
暴論・ロシア国家元首の傾向

聞いた話しですが、ロシア国家元首の移り変わりの傾向として

『モジャモジャ頭・ハゲ頭・交互入れ替わり』の法則〜

というのがあるそうです。過去の例でみますと

ロシア最後の皇帝ニコライ=モジャモジャ頭
レ−ニン=ハゲ、スタ−リン=モジャモジャ、フルシチョフ=ハゲ
ブレジネフ=モジャモジャ、(アンドロポフ、チェルネンコは
いずれも短命でハゲかモジャモジャかは知りませんが)
ゴルバチョフ=ハゲ、エリツィン=モジャモジャ

さてプ−チンさん はどちら?(冷や汗)




#3338 
エリス 2002/10/28 11:00
強権的=暴君的?

 管理人さま、レスありがとうございます。
 奥野さま、読売の記事に関する解説、ありがとうございます。

 ロシアの政治家ですが、広大な大陸国家で、多民族国家とくれば、強権的なリーダーシップのとれる人物でないと、みんなをまとめられないし、人々もついてこない、というのはあるのでしょうね。一概に暴君的と決め付けるのも、単純すぎますよね。
 私の考えでは、アメリカのブッシュ大統領も、充分暴君的ですがね(笑)



#3337 
素人筋 2002/10/28 09:47
ロシアは遂に特殊ガス使用

今回のモスクワ劇場占拠事件で、ロシア政府は特殊ガスを使用しました。特殊ガスというが、実際は催眠性ガスではなく明らかに殺傷性の強い毒ガスであろう。120名弱の死者が出たことでも明白だ。朝日新聞では、「BZ」の可能性を挙げているが、このガスでは、このような多数の死者は考えられない。最も可能性があるのは、窒息性、即時性の強い神経性ガス(例えば、タブン、ソマン、サリン、Vガス)ではないだろうか。オーム教団の幹部がロシアに行って色々と調べていたことからも、神経性ガスの存在は否定できない。やはり、毒ガスは現在でも所有していることがハッキリした。毒ガスの研究については「現代科学の犯罪 人間を死に追いやるもの」(剣持一巳著、新泉社)に詳しく載っている。世界の先進国といわれる国では、毒ガスを様々な角度から研究している。戦争がなくなればこのようなことを研究する必要もないと思うのですが。



#3336 
アール・ケイ 2002/10/28 01:54
地には平和を

どこの国でも自国内での紛争は内政問題でありテロであり、
独立運動家はテロリストである、
というのが9・11以降大っぴらに認められるようになってしまいましたねえ。
東チモールの独立ももうちょっと遅かったら、実現しなかったかもしれません。

国連なんざあっても無きが如しの存在感しかありませんし、
「国連に依る平和幻想」を抱くわけでもありませんが、
しかし他にこの「不和の連鎖」を解きほぐす術(すべ)が見つからないのであれば、
それでも頼らざるを得ないのでしょうねえ。

奥野さま、ご無事で何よりでした。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3335 
奥野 2002/10/28 01:05
モスクワより。

久しぶりにこちらにお邪魔させていただいたと思ったら、モスクワでは恐ろしい事件が起きてここ数日は大変でした。犠牲者の数は結局100人を超えているということで、今後政府に対する評価も変わってくるかもしれません。

現に自分がモスクワに住んでいるので、今回の事件ももちろん他人事ではありません。テロの続発もさることながら、これをきっかけとして右翼やネオナチの活発化が恐ろしいですね。日本でも拉致事件に関連して嫌がらせ事件が発生した由ですが、ロシアでも同じような輩は多いし、もっと組織的・暴力的です。警察も本気で取り締まってはいないと言われています。実はモスクワ市内だけでも10万のチェチェン人が住んで働いており、この数日は恐怖の日々を送っているそうです。
ロシアが多民族国家であるという事実はもはや動かしようがなく、カフカースや中央アジアの人々も様々な分野で活動しています。極端な民族主義が燃え上がればロシアはもはや崩壊するしかなく、政府もその危険性は理解していると思うのですが…「テロ事件を民族や宗教の対立につなげてはならない」と口先で言うばかりで、どうも積極的な動きが見えてきません。本当に気が滅入ることばかりです。

しかし一方で、劇場占拠がまだ続いている間、一般のモスクワ市民が事件に無関心すぎるという声が聞かれました。実際、僕の住んでいる場所も職場も現場から遠かったせいか格別な変化は見られませんでした。モスクワではテロとか騒乱とかあまりにもいろんなことがありすぎて、みんな馴れてしまったのでは?という人もいます。日本でも、戦乱の時代を生きた人々がやたら「諸行無常」とか言って諦めがよかったのと同じようなものか…などと、場違いな感慨にふけったことでした。

>私本太平記

実は家にあるのは7巻・湊川の直前までなので、この後が大幅にカットされているとは残念なことです。晩年の作品では仕方のないところかもしれませんが。確かにこれは、意欲作と呼ぶにふさわしい大作だと思いますね。確かに「三国志」もいいけど、正義の人・劉備に大天才・諸葛亮という原作の設定はそのまま踏襲されています。一方で「私本太平記」は、既存のイメージを破壊して積極的に自分なりの人物像を作り上げていこうとする意欲が感じられます。もちろん意欲的な試みが常に読み物として面白い作品を生み出すとは限りませんが、「私本太平記」はその点でも成功作だと思います。

特に面白かったのが、後醍醐が「天皇親政」の理想に、また尊氏は「足利家の宿願」に基づいて行動しており、「民百姓を安んずるために天下を統一する」という大河ドラマによくありがちなお題目がほとんど出てこないこと。比較的これに近いことを言っているのが楠正成ですが、彼の場合も基本的には一族や河内の民というミニマムな視点が中心となっています。
歴史小説や時代物の中には、民主主義の価値観そのままに「民」という概念を振り回す興醒めな作品が少なくありません。その点、「私本太平記」の正直さは貴重なものだと思います。

>読売の記事について

折角ご紹介いただいてこんなことを言うのも何ですが、どうもこの記事には感心できません。「強権的な政治家=暴君」という決めつけもさることながら、問題だと思うのはルカシェンコやナザルバエフが「強権的だから」支持されている、としていること。ベラルーシもカザフスタンもロシアとの関係は深いし、CISの中でも特にロシア寄りの路線をとっているから、どっちかと言えばこのために好感度が高いと思うのですが(ルカシェンコの場合、その言動があまりにも突飛果敢だから見ていて面白いという理由もあるかも)。一方でグルジアのシェワルナゼも強権的で有名ですが(しっかりマスコミも弾圧しているし)、彼は反ロシアの姿勢を鮮明にしているからロシア人には好まれないでしょうね。
もちろん、「ロシア人の独裁者好き」はよく言われることだし、実際にそういう傾向があることも事実だと思います。しかし、読売のこの記事は…まず「ロシア人=強権的指導者に惹かれる」という、結論先にありきのこじつけではないでしょうか。例えば、「小泉首相が人気者なのは、彼が靖国好きの軍国主義者だからだ」と決めつけるのとあまり変わらないのでは?

どうも日本の新聞のロシア関連記事を読んでいると、この手の屑記事が目につきます。ロシアには特に質の低い特派員が派遣されているのだったらいいんですが…もしも日本ジャーナリズム全体に、同じようなタイプのこじつけ報道がはびこっているとしたら、かなり怖いものがあります。結局、外国に関する情報の多くはマスコミを通して手に入れるよりないわけですから。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3334 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/27 23:11
催涙ガス

この成分は治安上の機密でロシア側は公表しないそうですね。
それが日本であったとしても公表しないでしょうね。
今回の惨事は、しかし立てこもった側が人質を銃撃し始めた
ので突入とゆう面があり、ガスのせいで死者が増えたかは
難しいところだと思います。即効性ガスは呼吸困難に陥るので
危険ではありますが。

しかし目立った交渉が続いた経緯がなく、そうゆう面で
何か治安側が強引だったような気もします。
こうゆう危機に対する交渉術は、プ−チン大統領も
元・KGB出身とゆうことで、硬軟、巧みな対策が
期待されていたところでしょうが、黙とう致します
犠牲者すべてに。ア−メン。




#3333 
徹夜城(明日は遅くから出勤なので更新が危ういと思う管理人) 2002/10/27 01:16
強硬、強行、強攻、恐惶…

そのプーチンさんですが…

モスクワの人質事件、どうやら人質の犠牲者がかなり増える気配。最初は10人、続いて30人、そして67人と正式発表があり「多いな」と思っておりましたが、どうも90人以上に犠牲者が上るらしい…
それも突入時に使用した特殊ガスによる中毒死が多いみたいで、今後も増えるんじゃないかと言われているみたい。これは今後かなり問題になりそう。
「突入、犠牲者多数」という展開はほぼ確実視してたんですが、こうも悲惨な展開になるとやりきれませんね。



#3332 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/26 18:14
暴君か名君か

>プ−チン大統領
このかたも名君か暴君か、微妙かもしれませんね。
チェチェンに対しては強硬なところが判断する一つの目安でしょうか。
と思っていたら、さっき、特殊部隊が強硬突入。(冷や汗

そういえばフジモリさん もああゆうケ−スで突入を指示されましたね。
現在、フジモリ政権下で治安担当だった中枢人物の方々は
現在のペル−で強権濫用で訴えられてるそうで。(冷や汗






#3331 
徹夜城(「史点」はさぼるとドンドンネタがたまっていくと恐れる管理人) 2002/10/25 21:21
物騒なニュースが続きますね。

アメリカの連続狙撃犯がどうやら逮捕されたようですが、モスクワでは大変な事件が起こってますね…。
そうかと思えば日本では現職の国会議員・石井紘基氏が自宅前で暴漢に刺殺されてしまいました。どういう背景があったのかは不明ですが、国会議員が殺されるというのはかなり珍しいケースですね。戦後史に名高い「浅沼刺殺」を連想しなくはないですけど、それほど大物とも思えない議員さんだったんだけどな。映画「バトル・ロワイヤル」をめぐってトンチンカンな運動を展開していたことで記憶に残っているぐらい。
 不謹慎なようですが、どうしてもこの人のお名前を見ると、この世代がまさに「八紘一宇」で盛り上がっていた時代の生まれであるってことに思いを馳せてしまうんですね。60過ぎあたりの人にやたら「紘一」とか多いですもんね。

>奥野さん
チンギスハーンの件ですが、ジュチ暗殺…うーむ、そんな話もあったんですか。僕は知らなかったです。
ま、確かにいよいよになると「血統」は重視される問題ではあったのでしょう。実際ジュチは後継者には選ばれなかったわけですし。もっと後の時代を描いた映画ですけど、例の「マンドハイ」でも「カサル(チンギスの弟)の子孫はハーンになれない」というしきたりが濃厚に出てきて議論になります。

>「私本太平記」
お、お読みになりましたか。僕は実は吉川英治の小説でちゃんと読んだのはこれだけです(笑)。「三国志」も「宮本武蔵」も部分読みで他のメディアで補完されてしまっています。
「私本太平記」は吉川英治にとっては最後の意欲的大作なんですよね。「新平家」を超えて日本史上のタブーとも言える南北朝史に、しかも「逆賊」尊氏を主役に据えてドロドロ殺伐とした人間模様にチャレンジしたというその意欲はかなりのものだと思います。また実際、それまでほとんど不毛地帯だったこの時代の歴史小説(確か山岡荘八は先に書いていたと思いましたけど)に「巨匠」として挑戦し、結果的に一つの完成体を作ってしまったあたりはさすがと言わざるを得ません。いや、いろいろ南北朝小説は出てはいるんですけど、トータルのスケールでは「私本」に勝てるものはありません。
惜しむらくは吉川英治自身の体調のせいもあって「湊川」以降が大幅にカットされてしまったことですかねぇ。
最近改めて大河ドラマ「太平記」の前半を見返したのですが(個人的にDVD化していたため)、このドラマの前半の出色ぶり、とくに北条一門の滅び行く様、楠木正成のキャラクターなどは明らかに「私本」によって生み出されていたところが大きいですね。佐々木道誉のキャラだって事実上吉川英治が作り上げたところが大きいように思えます。

>エリスさん
名君暴君論は議論のつきないところですが、先日面白い新聞記事を見かけました。

読売新聞10月21日付
“ロシア国民の好感度ナンバー1は「欧州最後の暴君」”

ロシア人は“暴君”が大好き――。露シンクタンク「世論調査基金」は今月、ロシア以外の旧ソ連圏諸国指導者への露国民の好感度などを探るアンケート調査を実施したが、その結果、過酷な世論・政敵弾圧で欧米から「欧州最後の暴君」と非難されるアレクサンドル・ルカシェンコ・ベラルーシ大統領が断然トップに立ち、強権指導者に引かれる国民性が浮き彫りになった。
 調査は、今月12日、露国民1500人を対象に実施された。ルカシェンコ氏に「好感を抱く」人は32%で最も多く、2位は、やはり、権威主義的傾向を指摘されるカザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領(20%)が入った。(以下略)

うーん、まさに史点ネタと思いつつコピーしたのですけど、こちらに書いちゃいます(笑)。「暴君」に憧れる(?)傾向が特にロシアに強いというのはけっこー言われていることであるようです。「ケマル・パシャ伝」の作者なんかはこういうのを「遊牧民族的傾向」と呼ぶのかもしれません。



#3330 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/25 20:40
モスクワは今

モスクワは今、大変な事になっているらしいですね。
人気ミュ−ジカルの劇場がダイハ−ドみたいなエライ状況に
なってる最中だそうで、ご苦労様です、平和的解決を
祈っております。
ニュ−スでの緊迫した映像を見てるとペル−・日本大使館のゲリラ占拠
の事件を思い出します。それと、現場を包囲していたロシア軍治安部隊の
格好を見て思ったのですが、ロシア軍はいつから、ああゆう耳までスッポリ
覆う仕様のヘルメットになったのかな〜と。何かドッキリカメラの野呂サン
みたいなヘルメットですね。




#3329 
エリス 2002/10/25 20:03


 すいません、また名前を書き込みませんでした。エリスです。下の、チンギスハーンと名君の話題は、私が書き込みました。



#3328 
2002/10/25 20:02
名君?暴君?

 どうも、管理人さま、ホリー・ハンターさま、奥野さま、レスありがとうございます。

 チンギスハーンについて

 チンギスハーンのモンゴル映画と日本のドラマについて書いたことは、どちらが史実に近いか、というより、ドラマ的な英雄像としてどちらが好ましいか、という私個人の独断で書いたことなので、あまり深くは考えていませんでした。
 いろいろお国柄があるのですね、人物の描き方にも。
 でもチンギスハーンなら、黙って受け入れるか、それともいっそ思い切って赤ん坊のうちに殺してしまうか、どちらかの方が、彼らしくないでしょうか?息子が大人になってから暗殺するくらいなら、幼いうちに殺してしまったほうが後腐れも面倒もなくてよさそうに思えるのですが。とにかく、うじうじと悩むのだけは・・・(笑)やはり、らしくない、と思えてなりません。

 名君について

 なるほど確かに、「暴君と名君は紙一重」というか、判断の基準をどこに置くかによって評価も異なってきますね。多分、君主制の名君というものは一種の天才だから、どこか常人とは異なり、多大な業績も上げる一方、大変なこともしてしまうのでしょう。

 しかし中には、暴君的な要素の少ない、あるいはあっても実害を余り出さずに自分をコントロールできたタイプの名君も、存在したのではないかと思えるのですが。
 今私は中国史に興味があり、中国史サイトの掲示板に書き込みをしていますが、多分以前の話題にも出た光武帝は前者のタイプであり、唐太宗の李世民などは後者のタイプであるように思えるのですが。
 エカテリーナ2世は、明太祖の洪武帝とは反対に、支配層の人々に寛大で、下々には厳しい君主だったのですね。
 民主主義の今の世でも、万人から支持される政治家などいませんね。昔の君主などは、そもそも貴族と下層民が同じ人間であるという認識さえあったかどうか、怪しいですし、そう思えば、現代の価値観で判断するのも、酷なことなのかな、という気はいたします。

 しかしわが国の徳川吉宗などは、私の知る限りでは暴君的要素の限りなく少ない名君であるように思われるのですが。彼は支配層の武士にも、下層の民にも、結構いい政治をしてきたのではないでしょうか。もちろん人間なのだから、欠点や過ちはいくらもあるでしょうし、あくまで江戸時代の人なので現代の価値観ではどうかと思うこともしているとは思いますが(商業活動を統制して、節約重視、というのは資本主義社会に生きる我々にはあまり好感は持てないかもしれません)少なくとも、暴君と紙一重、てことはないような気がするのですが。



#3327 
奥野 2002/10/24 01:49
エカテリーナ女帝のことなど

お久しぶりです。モスクワは随分寒くなって、時には雪がちらつくようになりました。

最近、引っ越しを行いました。と言っても、もともと日本人が住んでいた部屋を受け継いだのですが。こういう部屋の常として、代々の住人が置いていった日本語の本が溜まっております(主に推理小説や時代物など、暇なときに軽く読めるものが多い)。その中に何と、吉川英治『紙本太平記』を発見。残念ながら全巻そろってはないのですが、早速あるだけを読みました。今まで読んだことがなかったもので。
個人的には、同じ作者の『三国志』より面白いように感じました。登場人物の矛盾や欠陥・計算違いなどをそのままに描き、劉備のような正義一筋の人や諸葛亮のごとき不敗の天才などが出てこない辺りが特に気に入っています。千早城の戦いなんかも意外なくらいあっさりまとめられていますが、この「見せ場」を惜しみなくカットした点に、戦前とは違う新しい「太平記」像を作る、という作者の心構えが伝わってくるように思います。

>エカテリーナ2世について

僕も基本的に「名君と暴君は紙一重」だと思います。まあ、エカテリーナ女帝の場合は古典的な「暴君」イメージからは遠いでしょうけどね。少なくとも見かけの上では、君主個人ではなく国家のために政治を行うというスタイルをとったし、法治国家に向けての改革も進めようとしています(結局あまりうまくいきませんでしたが)。
ただ、エリスさんの言われるように「人民を虐げなかった」ということはないと思います。その治世には戦争が続き、莫大な戦費をまかなうための増税と徴兵の強化が農民に大きな負担を強いたし、また権力を支える貴族層を懐柔するため、多くの農民を農奴として下賜しています。エカテリーナ時代にプガチョフの乱という大きな反乱事件が起こったのも偶然ではありません。要するに、エカテリーナは貴族などエリート層にとっては「名君」であったものの、農民層にとってはそうでなかった…と言えるでしょう。

エカテリーナのみならず、「暴君」「名君」の基準もどの階層にとっての評価を採用するかで違ってくるでしょうね。特に弾圧されたのが貴族エリート層だった場合、彼らは自分たちの恨み辛みを記録にして残すから、「暴君」という評価が定着しがちなように思います。しかし当時の下層民がその君主をどう考えていたかが分かれば、また違った評価ができるかもしれません。もっとも、下層民の考えていたことが記録として残されるのは、特に中世くらいだと絶望的に難しいですが。

>チンギスハンとその子ジュチについて

僕もこの辺りには全く詳しくないのですが、遊牧民の伝統として、家父長的傾向がかなり強いと聞いたことがあります。家畜の群を管理するときと同様、人間にあっても少数の雄が多数の雌を所有する形が一般的だったのだそうです(むかし文化人類学の本で読んだ話)。そうすると、父親の血統に疑いが持たれるというのはやはり大きな問題だったのではないでしょうか。この親子の関係は決して円滑ではなく、チンギスハンがジュチを暗殺したという説すらあるそうで、それほど「カラッとして」いなかったような気もします。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3326 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/22 20:22
隣の暴君

さて、やはり暴君とゆうのは危険なオモチャを所有したら
使いたくなる〜それを恐れるのがアンチ暴君がわ でしょうね。
特にその危険玩具が核兵器となれば、なおさら。

この前、読売新聞がロシアの核兵器対策の識者にインタビュ−を
した記事を読みました。

質問『北の現在の核兵器能力は?』

ロシアの識者『核実験〜臨界実験のような実地実験を繰り返さない
限り、核弾頭の小型軽量化は不可能だ、そうゆう観点では
北が現在もってるのは、3〜5トンほどの原爆だろう。
とてもミサイルには載せられない。』




#3325 
徹夜城(ムロタイ苦戦中の管理人) 2002/10/21 23:39
メルシ、暴君。

ムロタイは今回も苦戦中(^^;)。たぶん二回ぶんいっぺんに更新ってことになるんじゃないかなぁ…「康暦の政変」シリーズってことで。久々に動乱の予感。

>エリスさん
まず「暴君」の件から。
ロシアに限ったことではないと思うのですが、僕の持論として「名君と暴君は紙一重」なんですよ。あくまで「紙一重」であってただ変なことばっかりしている「暴君」とは違うのですけど、下手すると凡庸・暗愚な君主よりは「名君」のほうが人々に多大な犠牲を強いていることがあります。エカチェリーナ2世につきましても、エリスさん自身もお書きのような点などを考えれば「暴君と紙一重」というところではないかと。
 日本史では妙に人気のある織田信長だってけっこう「暴君」的側面が強いですしねぇ。何か大仕事をする指導者ってのはそういうことになるものだ、とも言えるのですね。逆に後世「暴君」扱いされている人もよく見れば有能な政治家だったケースもありますし。

 チンギスハーン関係ですが、僕も当時のモンゴル人は「誰の胤か」ってことはそれほど深刻に考えなかったように思っています。その辺はモンゴル版映画の方が正確に描いているのでしょうね。
 チンギスハーンの長子ジュチの出自については一応問題になったことはあります。「元朝秘史」に出てくる話ですが、後継者を決める家族会議で次男(チャガタイだっけ?)がジュチのことを「あれはメルキトの子だ」と決め付けるのですね。するとチンギスハーンは「我が長子はジュチである」と言ってこれを叱っています。まぁそういう感覚だったのではないかと。
 ドラマ「蒼き狼」はテムジン自身もまた父エスガイ(平幹二郎)の子ではないのではないかと悩み、ジュチに自分と同じ運命を見て屈折した愛情を抱く、という展開になってます。ラストでは異郷で死んだジュチの幻影を見て駆け寄って抱きしめたりしてましたなぁ。ジュチの一件はアメリカ版「ジンギスカン」(オマー=シャリフ主演)でも深刻な問題として描かれてました。

 一方でモンゴル版のチンギスハーンは別のところで苦悩しています。「私がやっていることは非道なんじゃないか、本当に人を幸せにしているのだろうか」と一人になったときにつぶやいたりしてます。これは明らかに現代におけるモンゴル人のチンギスハーン評価の投影なんですね。ソ連が強かった時代にはチンギスハーンはタブーとも言える存在でして(ソ連=ロシアがモンゴルに征服された過去があるから)、その余韻をひきずっている観はありました。

>アポロ関係。
>ホリー・ハンターさん
アメリカが月探査をやめちゃったのは予算ですよ、やっぱ。ソ連に先行して月着陸を果たした時点でもう金をつぎ込むだけの魅力はなくなってしまったんです(科学的成果と国威発揚以外の見返りがない)。映画「アポロ13」でも「15号か16号ぐらいまではやるだろう」と飛行士が言い、ぼちぼち予算の都合で打ち切られることをNASAの方でもわかっていたことを匂わせています。
 次なるは火星への有人飛行…なのですけど、これもそれこそ大変ですしねぇ。

>鵺さん
そうですか、やっぱりどっちが一番乗りするかって争いはあったんですねぇ(笑)。
そのとき月を周回する司令船に残っていた方はなんていったっけ?あの人は他の二人の栄光の陰でさびしくなかったか、と聞かれて「私は自分の義務を果たしただけだ」とサラッと答えたとかいう話をどっかで読んだ覚えが。
 この「アポロは月に行っていない」説、最近TV朝日の番組でも紹介され、本も出てたらしいですね。オルドリンにブン殴られた人が作ったのってこれのことかな?




#3324 
カンタベリー 2002/10/21 23:25
探査は

>ところで、アメリカは何故、月の探査ロケット計画を
>止めてしまったんでしょうかね?

 とりあえず J・F・ケネディがぶち挙げた「アメリカの宇宙飛行士を
月に送り込む」というアポロ計画のミッションその物は達成されちゃったし
国民の関心が薄れたので、予算削減されちゃった結果のようですね。
 有人探査はやめても、もっと安上がりな無人探査とかはその後もしてい
た筈ですけど。




#3323 
2002/10/21 20:47
オルドリンという男

>アポロ宇宙飛行士の一撃
まあそんなことあったんですねぇ。
このオルドリンさんっていかにもアメリカ的な競争主義を持っている人で、自分が人類初の月への第一歩をしたいと、うるさく言ってたそうでアームストロング船長も黙認してたんですが、事前になって船長が勝手に第一歩を踏み出してしまって(^^;)、そうとうトラウマにもっていたと聞いています。とても「降りるどん」などと冗談を言える正確じゃないと思いますね(笑)。しかも帰還後は国民的英雄になったもので全米各地に引っ張りだこで、精神的にも病んでしまって(田中さんもちと心配)、さらに不倫をしてたそうで(汗)家庭の方も不安定、たしか離婚してたと思います。

現在は人知れず静かに暮らしてるんだと思いますけど、聖書原理主義者に押し掛けられているとは。ここの慣例で(?)映画ネタに振ると、アームストロングとオルドリンの月着陸ペアはあの「アポロ13」に遭難したクルーの家族の元へ駆けつけた、ということでチラッと登場してました。



#3322 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/21 20:00
月ですか

私は、何故かお日様よりお月様が好きです。
お日様の光は、不平等に人々を照らすが、夜の月の光は日陰者にも優しい光だ。
って誰かが言った台詞が耳に残ってて、誰でしたっけ?

ところで、アメリカは何故、月の探査ロケット計画を
止めてしまったんでしょうかね?
もうオレ達アメリカは月を制覇してしまったし、
月に関しては、何処の国もアメリカには及ばない
〜って思ったからですかね?



#3321 
アール・ケイ 2002/10/20 23:54
そんならよぉ、その神様っちゅうヤツをここに持ってきてよ、そしたら信じてやるからさぁ。

>アポロ宇宙飛行士の一撃
だいたい月の裏側ではなく表の話なんですから、
精度のいい望遠鏡で見ればわりと簡単に確認できるハナシです。
風化も腐敗もしない月世界、いまでもアポロの残骸は見えるはずです。

ひとは見たいものを見、見たくないものを見ようとはしない、
その虚構、実在にかかわらず。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3320 
エリス 2002/10/20 22:57
ニュースの史点を読んで

 >管理人さま
 ニュースの史点、拝見したしました。そして思ったことです。

 カーター平和賞受賞について
 功績は確かにあるのでしょうが、マザーテレサやキング牧師、ネルソン・マンデラに比べると随分格が落ちる感じがするのは否めないですね。数年前の「ニューズウィーク」に載っていたアメリカのジョーク、「カーターは本当に素晴らしい元大統領だ。初めから「元」大統領だったらよかったのに」というのを思い出しました。彼は自国民には在任中はぱっとしない人に見られていたようですね。

 ロシアの皇帝について
 詳しいことはあまり分からないのですが、エカテリーナ2世って、「暴君と紙一重」の名君なのですか?高校の時の世界史の先生はこの人のことを随分褒めていたようですが。池田理代子作の彼女をヒロインにした歴史漫画も読んだのですが、確かに焚書をしたり、農奴支配を続行し、農民反乱も弾圧したりなど、今日の価値観から言えばどうかと思われることもやっていますし、派手に外征をやってポーランド分割など後世から非難されることもしています。しかし全体としてみれば、文化、学芸を奨励し、ロシアの領土を広げ、特に人民を虐げるようなこともしていないようですし、人を見る目も確かで、英明な君主と言ってよい人だとは思うのですが。



#3319 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/20 12:29
ジメジメよりカラっとした方が?

私も加藤 郷さん=チンギスハンの大河ドラマは何か見た記憶が
ありますね、ただ、蒙古の民族衣装を着てはいたが、
NHK大河ドラマと大差ないコスチュ−ムプレイだったような
感じしか、ありませんが。
(コスチュ−ムプレイって時代劇って意味なんですってね?)

ジメジメした英雄劇よりカラっとした英雄劇が良い〜とゆう
ご意見、私も以前までは同感でしたが、
この前、知人で昼ドラマをコマメに録画してる人に見せてもらった
真珠夫人を見て、ハマってしまった自分は
やはり、ジメジメ・ドロドロとしたドラマが好きな日本人だな
と再認識してしまいました。(爆死



#3318 
エリス 2002/10/20 00:53


 エリスです。すいません、下のチンギスハーンに関する話は、私が書き込みました。



#3317 
2002/10/20 00:52
チンギスハーン観および文化の違いについて

 >管理人さま
 チンギスハーンと言う人物のことは、あまり好きではなかったりしますが、広大なモンゴル帝国を築き上げた、英傑であるには違いありません。
 管理人さまのお話にある日本ドラマとモンゴル映画のチンギスハーンの違いですが、私はカラッとして、うじうじ悩んだりしない、モンゴル版ハーンの方が好きですね。どちらにしても愛する妻の産んだ子なのだから細かいこと(細かいか!?)言わずに、ど〜んと受け入れるだけの度量が欲しいものです。その方が大モンゴル帝国を築き上げた英雄らしい態度です。確か彼は「敵を倒してその妻妾を我が物とするのが人生最大の楽しみだ」と公言していたのではないですか。これは伝説でなく、史実ですよね。そんな人物がひとたび攫われて取り戻した妻の子の胤がどちらか分からないなんてことで、うじうじ・うじうじ悩まないで欲しいです。うっとおしいから(笑)自分のものにした女性たちがすでに妊娠していたかどうかを、いちいち確かめていたという話も聞かないのですが(笑)そういえば本当に妊娠していることが明らかな場合はどうしていたのでしょうか?まさか、産まれた赤ん坊は殺していたとか・・・(恐)
 でも確かに、異なる文化の歴史上の人物を描くのは難しいというのには同意いたします。中国史などでもそうですね。同じ東洋人ということでつい日本人的感覚で書いてしまうのでしょうが、現地中国の人から見たら、日本人の書いた中国ものってどう感じられるのかな、と疑問に思うことがあります。



#3316 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/20 00:10
富士にトリュフ似のキノコ?食べて大丈夫?

秋に食中毒?と聞くと、たいていキノコに当たったって
感じがしませんか?私の近所の人も山でキノコ狩りで、
病院送りに。
富士でトリュフ似のキノコが発見されたとか〜果たして
本当にトリュフか、はたまた似てるだけでヤバイきのこ?
それとも新種発見?

まぁ、松茸を有り難がって食うのは日本人だけらしい
ですが、北朝鮮は、もとより、西欧でも擬似マツタケが
とれるそうで、パリ近郊に、擬似マツタケの穴場があり
パリっ子はむろんマツタケなんか見向きもしないそうで
パリ在住の日本人の秋の隠れたタマリ場になってる〜
とかゆうのを聞いたことがあります。



#3315 
徹夜城(モンゴル史映画鑑賞にふける管理人) 2002/10/19 23:37
「蒼き狼」と「チンギスハーン」

さてと、話題が切れたときは映画ばなしっと(笑)。

最近テレ朝製作のTVドラマ「蒼き狼」を借りてきて再鑑賞しました。ビデオが我が家に導入された初期に鑑賞したものでして、かなり懐かしかったです。
今にして思うと民放TVドラマとしては異様に力の入った、また大掛かりな大作です。製作時期は確認してないんですが、主演の加藤剛の顔つきからしてTBS「関ヶ原」(こちらは加藤剛が石田三成)と同じころじゃないかと思われます。
三部構成で70分、70分、110分の合計250分(4時間超!)という、時間的にも「関ヶ原」に匹敵する大作です。中国の協力を得てますので(この時期だとそんなに交流が盛んじゃなかったころだろうな)内モンゴルなどでロケしたと思われます。ただ、製作者の好み、あるいはイメージ先行のためか、砂漠(それも典型的な砂砂漠)のシーンばかりが連続するのは実際のモンゴル映画を見てしまった身からするとかなりヘンではあります。
ストーリーの方はまさに井上靖の小説をそのまんまなぞっていく展開なので、チンギスハーンの史実系ファンには喜ばれそうですね。チンギスハーンと少年時代以来の盟友でありながら宿命のライバルとして戦うことになる摩訶不思議なキャラクター、ジャムカを若林豪が演じていてなかなかカッコいいものがあります。

 さて、それを見たもんだからモンゴル版「チンギスハーン」のLDも引っ張り出して見ました。こちらは2時間20分ですが、日本公開版は4時間のオリジナルを大幅にカットしたものです。モンゴル行けば完全版が見られるんだろうか、と思う時も。
 ただこちらの映画は一度敵に奪われた妻のボルテを奪い返したあとから始まるので、先述の「蒼き狼」の第三部にほぼ相当する部分しかありません。だからテムジンの少年時代、青春時代の苦労話が全く入っていないので苦労話ごのみの日本人には不評だったかと思われます(笑)。
 今回両者を見返してみて改めて思ったのですけど、日本の「蒼き狼」では妻のボルテが産む長男ジュチが敵の部族の子なのではないかとテムジンが終生苦悩し続けるのですが、モンゴル版「チンギスハーン」だとそのことに全く言及がないのが面白い。ひょっとすると日本公開版ではジュチ関係がカットされているのかもしれませんけど、それ以外のシーンからもどうもテムジンがそのことを特に問題にしている気配が感じられません。日本のドラマではドロドロと湿っぽく悩む人物ばかり出てくるのに対し、モンゴルの映画ではみんな全般にカラッとしている印象があるんですね。宿敵・ジャムカの描写にもそれが現れてます。
 こういうのを見ていると、違う民族・文化の世界の歴史モノを作るのって危なっかしいものだなぁと思ったりもするのでした。

 んで、気になるのがトム=クルーズが現在京都・姫路で撮影中の「ラスト・サムライ」。とりあえずズウィック監督は黒澤時代劇マニアであることを公言しておりましたがねぇ。「「七人の侍」は25回見た」とか言っておりました。負けた(爆)。

 「史点」、二週ぶりに更新しております。次は急ぎたいものです。



#3313 
徹夜城(昨日は「子連れ狼」の予約を忘れて仕事に行き悔しい思いをした管理人) 2002/10/15 00:58
義満君は「源氏」の体現者です(笑)

>アール・ケイさん
ええ、今後の義満くんの女性関係はもう「源氏物語」を地で行く展開になっちゃうんですよ。天皇の妃だろうと人妻だろうと側室の母親(!)・姉妹だろうとどんどん手を付けていってしまいます(大汗)。
 資料読んでると、マジで義満君、「光源氏」を意識して実行していたんじゃなかろうかと思う時もありますね。さすがに幼女を誘拐して好みの女性に育てるような真似はしなかったようです…たぶん(爆)。
 今後の展開で描かれるとは思いますが、厳子以外でも後円融天皇は妃を義満にとられて大騒動になるんです。それでいて後小松の女性に手を出したと言う話はありませんが。いや、深読みするといろいろ疑惑が出てきちゃうんですよ、ホント(笑)。ことがことだけに昔からおおっぴらには言われてませんが、このあたりのことに触れた人はひそかに疑惑を抱いているようです。ついでながら義満の子の義持も宮中の女性と関係を持っていたらしく、もうグチャグチャです(笑)。
 ま、後小松の父親がどっちにせよ、どうせ従兄弟同士(しかもその母系自体が皇室から出ている)ですから血統的にはさして変わりはないような気もします。

 え?「次作」ですか?まぁ「仮想大河」の形式はやめておこうと思ってます。もうこの手の方式は誰か他の方がやってください、と。
 新年から始める予定の「次作」の企画はちゃんとあり仕込みには入ってます。小説形式の予定でして、やはり僕の専門分野で遊ばせてくださいよ、というものです。海洋歴史冒険活劇ピカレスクスペクタクルロマン、とだけ宣伝しておきましょうか(爆)。ちなみに主役は王直ではありません。



#3312 
アール・ケイ 2002/10/14 23:41
さらに…(すみません、続けてで)

今回のムロタイの展開って、『×氏物語』と…(以下武士の情けで自己規制(笑))。
かの有名架空人物は準太上天皇(准太政天皇)にまでのぼり詰めますが、
義満も太上天皇の座を狙ったとか。だから今×氏と呼ばれるんですよね、確か。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3311 
アール・ケイ 2002/10/14 23:08
そういえば、の、云い忘れ

かの桃源社の佐佐木吉之助氏は佐々木道誉の一族の子孫(直系かどうかは不明)
だそうです。(雑誌「AERA」より)
いかにも、ですよね。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3310 
アール・ケイ 2002/10/14 22:54
仕掛けましたね、ムロタイ

Q世代さま、ご教授ありがとうございます。『炎環』は読んでいないもので。
ただ、いかにも中島丈博氏(ジョーハクさん、ジョーハクさんと呼んでいます)
らしい部分なので(笑)。

せっかく一休さんは義満の孫かよ、とツッコンでやろうと思ったのに、
ご自分で書いてしまったらダメダメでっせ(笑)、ムロタイ。
康暦の政変になると、私がちょっと興味を持っている関東の事情も絡んでくるので
楽しみにしていますよ。

…で、次作は何?(爆笑)

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3309 
Q世代 2002/10/14 02:48
やおい

ご無沙汰しております。
またまた過ぎた話題に関するレスで恥ずかしいのですが、『草燃える』のやおいネタと、それに三浦義村の陰謀を絡ませたのは、脚本家がどうこう以前に、永井路子さんが原作小説『炎環』の中で書いているからではないかと愚考する次第であります。

もちろんそこのとこを天下の大河ドラマで取り上げたのは、脚本家のどうこうかもしれませんけど(^^;)。

それではまた。



#3308 
徹夜城(こんな深夜に二度も書き込んでる管理人) 2002/10/14 02:14
こ、これは…

>ひでさん
書き込み直後に拝見してそのサイト見てきました。
これ、香港・中国製作の映画でして、僕がイギリスに行ったときに機内上映で見た「鄭成功」なる映画です。ロンドンのチャイナタウンでビデオCDも買っちゃいました。まさか日本で全国公開するとはねぇ…しかも「国姓爺合戦」と邦題をつけたか(笑)。
えーと、あらかじめ予防線を張っておきます。多大な期待はなさらないように。中国歴史映画、それも香港系にありがちな安っぽい路線の映画です。鄭成功とオランダ人のカンフーアクション大決闘が見たい方はご覧ください(汗)。それと中国の「台湾回復」熱が露骨に出てくる映画でもあります。
という事前知識の上で見に行くと結構面白いかも。父親の鄭芝龍役はなかなか渋くてグッドです。



#3307 
ひで 2002/10/14 01:55
国姓爺合戦

最近おもしろい映画は無いかと思い、ミニシアター関係のサイトをのぞいていて
国姓爺合戦という映画があるのを知りました。http://www.kassen.jp/
鄭成功の伝記映画のようで、東京では11月から公開される模様です。



#3306 
徹夜城(明日は休日にならない塾産業の管理人) 2002/10/14 01:49
こんな深夜に「ムロタイ」更新。

なんとか法とやらが出来てから月曜休みが増えたんですが、それでは月曜の授業が必然的に減ってしまう受験産業ではたいてい休み返上でやっちゃうんですな。
というわけで、「ムロタイ」は深夜までの作業敢行で先ほど更新しておきました。

いくつか訂正なんですが、前回「圭庭用」としたところを全部「廷用文珪」に変えました。こちらが本名だと確認できたからです(禅僧は普通四文字なので変だとは思ってたんですが)。
それと「やおい」的展開は今回は入っておりません(笑)。別の意味でかなりヤバめの話が入ってますけどね。



#3305 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/13 23:37
持ってけドロボウ

小柴教授『すまん、実は金が無いんだ。』
カミオカンデ受注業者、無言でカタまる。してココロの中は
『持ってけドロボウ』と声無き叫びをあげたとゆうのを
某新聞で紹介してました、税金で研究をやらしてもらってるんだ、
設備費は値切るだけ値切れ〜とゆうのが国大教授の基礎物理学の研究での
典例だそうで、公共事業とゆうのは、何処も風当たりが辛いものだ
そうですね。ノ−ベル物理学賞受賞で受注業者も浮かばれるでしょう。



#3304 
2002/10/13 18:34
カミオカンデ

ボクもこの辺どこまで理解しているか…(^_^;)
>カンタベリー様
実は陽子崩壊観測の方は既に一段落し、現在は専らニュートリノ観測に取り組んでいるのです。

とにかくあれだけの地下にあれだけの水槽を置いて観測しているのは光(電磁波)、放射線、宇宙線などあらゆるノイズを避ける為なんです。ニュートリノが極めて低確率で水分子内の電子か陽子に衝突してチェレンコフ光を発するまでひたすらず〜っと観測してるわけです。超新星爆発などの天体イベントで大量のニュートリノが飛んできても衝突するのはごくわずか…最先端の発見でもこういう地道な作業がずっと続いてるんですよね、生物学系の実験なんかもそうです、何ヶ月もかけて同じ試料を作ってデータを集めるなんて事をずっとやってるわけです。ホントにノーベル賞でもとらなけりゃ日の目を浴びないマイナーな世界…。

物理学って理論だけが先行して実験がそれを追いかけてるわけですが、量子力学とか最新宇宙論なんかの本を読んでるとホントにオカルトの世界と紙一重(^^)



 




#3302 
カンタベリー 2002/10/13 13:12
カミオカンデ

>観測できるのでは、と推論し設置されたのがカミオカンデだというわけです。

 カミオカンデは、大統一理論で予測されている陽子の崩壊を検証するために
つくられたものです。
 ニュートリノの観測は、偶然の副産物です。
 



#3301 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/13 03:29
金属探知器

外務省『その松茸入りダンボ−ルに金属探知器で調べさせて下さい。』
北・代表『無礼者!首領閣下からの贈り物を疑うのか?!』

こんな問答があったとかゆう報道もありましたが。(苦笑

だって実際、わたしの県のス−パ−でも北朝鮮産の松茸から
金属異物が混入されてました。



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