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#3600 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/07 23:35
宍戸備前

幕末期、『宍戸刑馬』なる人物が
西洋4ヶ国列強軍によって砲台を制圧・占拠された長州藩の
敗戦交渉役を引き受け、列強の使節に妥協せず、
賠償金を値切り租借地を認めさせない事に成功した〜と
あります、むろん宍戸刑馬なる人物は存在しませんでした、
高杉晋作の変名だそうです。高杉は当時、藩政を牛耳った
保守派に幽閉されていて、釈放の条件に、この負け戦の
敗戦交渉を引き受けたそうです。しかし、こんな役を
引き受ければ長州藩の過激攘夷派に剣客を向けられる
可能性があったので、架空の人物になりすます必要が
あったそうですが、全くデタラメな人物に成るわけにも
いかず、晋作は急きょ、藩の家老・宍戸備前の養子に
なって宍戸刑馬と名乗り敗戦交渉に臨んだそうです。
藩の運命を左右する場に登場するあたり
宍戸家とゆうのは室町期以来、幕末まで、
影響力を持続していたようですね。



#3599 
貧乏神 2003/01/07 22:46
スーパー三国志

もう七草ですが、あけましておめでとうございます。

年末年始番組の話題がいろいろ出てますが、BSでは、スーパー三国志 孔明篇
なんてのもやってましたね。舞台にかかる史劇にいろんなストーリー上の脚色が
入るのは当然なんで、あまりツッコミを入れるのも野暮というものなんですが、
このサイトでも紹介されている金曜ロードショー版アニメ三国志にも負けないすごい
設定ではありました。
そこで、一緒に見ていた姉曰く、「劉備篇(?)では張飛が女で劉備とデキていた」。
いや、ほんとだとしたら、おそらくどんなやおい作家も考えつかない驚天動地
の設定だと仰天したのですが… (^^;;
ここでネタバレしてよいか微妙だと思いますが、「張飛は女」というのは間違い
だった、とだけ書いておきます。真相は検索かければすぐわかることですし。
いやまあ、昔読んだ「笑府」にも張飛ネタの笑い話があったりはしたんですが。

>小栗上野介
私がこの人物を初めて知ったのは星新一の「はんぱもの維新」なんですが、
勝について「あいつはアメリカしか見てないからスケールが小さいのも仕方ない」
とか小栗に言わせてた記憶があります。今回のはちらっとしか見てないのですが。

上野介つながりでいうと、忠臣蔵を吉良上野介の視点から見るというのを星新一の
小説(タイトル忘れた)で初めて読んだときは、目からウロコが落ちる気分でした。
最近だと、清水義範の「上野介の忠臣蔵」の方が完成度が高いとは思いますが。
ちなみに私はそれ以来、吉良びいきだったりします。

そういえば、小栗上野介の官名と知行地が一致しているのは偶然なんでしょうか。

>武蔵
私も造詣が深いわけでは全然ないんですが、やっぱり殺陣が気になった方は他にも
おられるのですね。そこ、槍突けよ、とか突っ込んでしまいました。(^^)
作品自体の評価は、断を下すのは早いとして、当初予想していたほど悪くはない、
という気もしています。

>藤岡弘の川口浩探検隊
それは「藤岡弘探検隊」だろう、というツッコミはなしですか。(^^;




#3598 
タロイモ 2003/01/07 22:07
訂正と大内氏

先日、武田家について書込みしましたがうろ覚えで書込むのも申し訳ないと思いまして
「石和町誌」をもう一度調べてみたところ、訂正しなければならないところがありました。
元寇の折に安芸の国に拠点を移し御家人を統率した武田氏と、甲斐に残って御家人を統率した武田氏の
二系統があったようです。南北朝の動乱の折には安芸の武田氏は北朝方として活躍、
甲斐の武田氏は南朝方として活躍。最終的には南朝方の武田氏が敗れ
北朝方の武田氏が安芸と甲斐の両方の守護となり、後にその子孫が甲斐守護家と安芸守護家に
分かれていったという、何ともややこしい流れでありました。
この時代の「石和町誌」が「室町時代守護制度の研究」(佐藤進一著)を参考にして
書かれているようなので、そちらも見てみないといけないのでしょうが
近くの図書館には置いてないんですよね・・・
ところで大内氏の官位というと、大内義隆が周防介、筑前守、太宰大弐、伊予介と
任官されていましたね。幕府の守護職よりも朝廷の官位の方が支配の正統性を
主張するには有効だったと「戦国大名と天皇」(今谷明著・講談社学術文庫)など
読んで興味深い話だなと思いました。
あと三河守の官位を巡って、織田信秀、今川義元、徳川家康の3人が順番に任官されている
話などもありました。

藤岡弘氏>
川口浩探検隊の跡を継がれたのですか。その上アマゾンとなると確かに暑そうではありまする・・・
藤岡弘氏というと、大河ドラマ「花の乱」で西軍の勇将、大内政弘を演じられていたのを
思い出します。




#3597 
相良義陽 2003/01/07 17:21
謹賀新年。

あけましておめでとうございます。今年もよろしく。
というか、ことしはよろしく、かも。去年はほとんどネット出来なかったなあ。

>守の問題
室町期には形骸化しており地方武士が勝手に名乗っていた(献金して任官してもらう場合もあったけど、世襲的に名乗ることも多い)ので、問題なのは鎌倉〜南北朝期なのでしょう。
北朝と幕府の関係が気になるところです。幕府は例えば尾張守護に尾張守を任官させたのでしょうか、それとも尾張守護だから任官必要なし、と考えたのでしょうか。

……尾張守護は斯波武衛家だから、左兵衛督ですね。

http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/


#3596 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/07 12:54
訂正申告

>大伴家持
私は、当人が越中守が付かない越中の国司〜と書きましたが、
この時代は、〜守の官位の制度が無かったかもしれないので、
例として適当では無かったと思い、訂正いたします。(自爆
大伴サンは地元では、史跡観光関連でイロイロと担がれ
高岡駅にはデカイ銅像があり地元の和菓子のネ−ミングも
大伴ガラミが多く、史跡関連年中行事にも大伴ガラミが多いのですが
都から派遣された当人が越中にいたのは、国司の任期の間の数年で、
任期が切れたら都に帰っていったのです。彼が没後千年あまりも
赴任地の越中富山で偉大視されてるのを一番驚いているのは、
冥界の大伴家持その人かもしれません。(自爆




#3595 
なな 2003/01/07 00:18
み、見ちゃった

まずはくだんの番組のコピペを。
>藤岡弘で「川口浩探検隊」復活
一世を風びしたテレビ朝日「川口浩探検隊シリーズ」が16年ぶりに復活する。12月25日にスイスペ!「今夜復活!!伝説の探検隊が帰って来た アマゾン奥地1500キロ!テラブレータの密林に謎の猿人ジュンマは実在した!(仮題)」(後7・00)として放送することが19日、同局から発表された。
川口浩探検隊シリーズは1977年から86年5月7日まで49本放送、巨大怪蛇、幻の魔獣などを“発見”するなど名物番組だった。87年に食道がんのため他界した隊長の川口浩さんに代わり、今回は藤岡弘(56)=写真=が就任。藤岡も「我々の世代でスタントを使わないのは千葉真一先輩と僕だけ」と気合十分。

さすがにヤラセと分かってしまった番組は見る気がしないもので、さらに熱帯のジャングルの中を藤岡弘が行くだとぉ〜?うわーあ・つ・く・る・し・い!…と思って、結局見ませんでした(笑。
クリスマスは確か別の番組を見ていたと思います。
しかしながら…そちらの番組がCMになると気になっちゃうんですよね(笑。
途中で一回だけチャンネルを合わせたのですが、リポーター役の女の子がアマゾン川中流の町・マナウスで現地のレストランからアマゾン料理をリポートするところでした。
蟻のオードブルと、蛇の炊き込みご飯と、亀のスープ(笑。
何十pもある蛇の皮をうにゅ〜っとむいて、お釜の米と水の上にとぐろを巻いて乗せ、あとはふつうに炊きあげるの。皮をむかれた白いむき身がまだヒクヒク動いていましたよ。
お客さんに見せながら調理するのがおもてなしだそうで、亀を解体するところもばっちり。
リポーターはもちろん試食。この女の子はえらい…。…って、誰だったっけ。

とまあ、こんな感じでした。
ジャングルに入ってからはきっとワニや毒虫にさんざん襲われたことでしょう。
あ、たしか番宣では「すわ、新発見の未開部族(インディオ)か?!」と見まごう人々が遠巻きにいぶかしげな視線をカメラに向けていました(笑。「彼らに変な病気をうつすんじゃないよ〜」と画面につっこんでしまいました。
…正月早々、徹夜城さんの困惑した顔が鮮やかにまぶたに浮かぶよーですわ。(^^;)



#3594 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/06 16:02


>景虎サマ
宍戸氏が安芸守をもらった可能性ですが、別に
安芸を全部、武力で制圧しなくても、朝廷に何らかの
働きかけをし認められれば、安芸守を授かれたはずで、
(官位は朝廷の管轄でしたよね?)
安芸守が官位では、どんなランクかは分かりませんが。
でもですね、どちらかといえば、〜守が、その名の国
の支配者と同じでない場合の方が多かったのではない
ですかね、それも、だいぶん前から。
官位の〜守とゆうのは武家が発生する前からあった制度
と聞きますし、武家が出てから、守護とゆう役職が
分国の支配者となり、その前は国司がそうだったと
聞きますが、国司が分国の首領だった時代でも
〜守とその国の名の国司が必ずしも同一人物では
なかったのじゃなかったかな?例えば
私の県・越中で、国司の大伴家持は、都から
派遣されてきた国司でしたが、越中守は付いて
無かったような気がするんですが。
現代人の感覚からすれば、〜守が、その名の国の
実効支配とは無縁とゆうのは変かもしれませんが、
その時代の人の感覚では、普通だったのですかね?

話題の安芸守ですが、室町期、安芸・武田は安芸守で、
しかも安芸の支配者だったようで、その武田を破った
毛利元就が後に安芸守の官位を もらったかは知りませんが、
当人は大内が上洛した時、
お供をしたはずで、その際、官位を授かるぐらいは
できたでしょうし、それが安芸守か否かは
分かりませんが。しかし、当時は、毛利は
中国地方の盟主・大内に服属していた、いち領主に
過ぎず、尼子と安芸を巡り死闘していたから
安芸守は空けておいたのが妥当かもしれません。



#3593 
アール・ケイ 2003/01/06 00:44
早書きお正月版

遅ればせながら新年のご挨拶を申し上げまする。
本年もよしなにお願いいたします。

>『武蔵』
オープニングのモノクロ写真は戦国を現代の紛争になぞらえる意図があったようですね。
それならそういう報道写真を使えばよかったのに(ナレーションとはずれますが)。
NHKの殺陣の下手さには定評があります(笑)。
この1年、林邦史朗さんの真価が問われますな。

>何年か前に、島田紳助が司会で小栗上野介の特番やってたのを思い出しました。

かの和泉元彌クンが主演してしまった歴史再現ドラマですな。
その和泉クンを起用して『北条時宗』を作ってしまったディレクター氏が
『またも辞めたか亭主殿』を演出するという不思議な因縁があったりします。

>ところで、○○守=国主でなくなったのっていつの時代なのでしょう?

この「守・問題」(笑)ってあちこちの掲示板で定期的に話題になるテーマですよね。
どこかに誰かさんが丁寧な説明サイトを作ってくれないでしょうか?

>『魔界転生』
このほか『影の軍団』の撮影も終わっています。
服部半蔵はもちろんサニー千葉ちゃんで、対する佐助役は松方弘樹氏だったりします。
あと、丹下左膳の久々の映画化の話も進んでいるようです。

>『ムロタイ』
遅れたこのうえは、40回ぐらい延長してもらってそのまま戦国史をやってもらいましょう。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3592 
ひで 2003/01/06 00:39
来週乗り切れるのか?

頭のねじがゆるみっぱなし・・・。

>景虎さま

豊臣埋蔵金はそんなにたくさんあるんですか・・・。
それがどっかから出てきたらいいなぁ。うん。

>ななさま
おひさしぶりです。
武蔵は見てなかったんで何もコメントできないんで、べつのネタを。
昨年末(12月24日だったかな)にあった「探検隊」モノは御覧になられ
ましたか?いえ、テレ朝で「あの探検隊が復活!」って感じでやたら宣
伝してたもので気になってまして。やっぱり毒蛇とか底なし沼は出たん
でしょうか?その時期テレビのない世界にいたので見られなかったので
どなたか御覧になっていないかなとおもって。



#3591 
なな 2003/01/06 00:22
武蔵始動

あけましておめでとうございます。

>大河ドラマ「武蔵」
信長・秀吉・家康を扱った「ご当地ドラマ」の何が嫌いって、尾張が舞台の物語冒頭で役者(特に秀吉)がしゃべるベッタベタな名古屋弁を聞かされるのが嫌なんです。以後他の土地の方言は出てこないのに、なぜ名古屋弁だけは強烈に言わせてみせるのか?
…しかしながらこの「武蔵」ではセリフに地方色や身分の別を取り入れた方がよかったのではないでしょうか。
後に全国行脚となるのだし、せっかくロケも多いというのに、方言を捨ててしまったのはいかにも惜しい。それと市川武蔵も米倉お通も見た目が整いすぎていて、どこかの若殿やお姫様のような貫禄があります(笑。
内山理名は口語のセリフすら下手だなあ(笑。松岡小次郎はアップになるとさすが市川武蔵に引けを取らないほどサマになりますね。殺陣は…(汗。
しかし米倉さんも内山さんも松岡くんも好きなタレントだから、私はいつになく甘口になってしまいます(笑。今回は私の嫌いな「元アイドルの未だに女優未満かよ」が一人もキャスティングされていなくてうれしい。

俳優陣の演技や間合いはこれからだんだんと息が合ってくるでしょう。
脚本も、ラストの西田敏行の湿気くさい説教以外はよかったと思いました。
それより気になったのは物語運びのテンポの悪さですね。スピード感なし、臨場感なし、迫力もなし。一番気迫を感じた画面がオープニング前の白黒写真のいくつかだとは(苦笑。
盗賊団と戦う場面ですが、なんだかすごく嘘っぽくてわざとらしい殺陣に見えました。第一回からこれでいいのでしょうか。最近のチャンバラはどの番組もこんな感じなのかしら?



#3590 
景虎 2003/01/06 00:13
350万両

>小栗上野介
何年か前に、島田伸介が司会で特番やってたのを思い出しました。
その番組でも勝は悪役というか、島田伸介が『勝なんか大した事あらへん』とか言ってましたねえ。でも最後は、『勝も小栗も必要な人材だった』とか言って綺麗にまとめていましたが。

>杉本さん
私も渡哲也の信長が好きですね。大河の秀吉は、本能寺の変が私にとっての実質的な最終回でした。

>ひでさん
今度は、豊臣の埋蔵金にでも挑戦してほしいものです。
徳川埋蔵金は350万両ということになっていましたが、豊臣は4億5000万両という話があるそうで、怪しいですが景気のいいことです。

>安芸守
ところで、○○守=国主でなくなったのっていつの時代なのでしょう?
刀剣学では、15〜16世紀頃の和泉守兼定という刀鍛冶が有名ですが、もっとも古いものとしては、鎌倉初期の粟田口久国という刀工が、大隈権守になったという説があるようです。
また、南北朝くらいから勝手に官位を名乗る刀工が出てきたという事になっているようですが、武士の場合は違っていたのでしょうか?
武士も同じだとすると、宍戸朝家の安芸守も国主ではなく、名誉称号として授かった、又は勝手に名乗ったと考えれば矛盾がないと思うのですが。



#3589 
ひで 2003/01/05 00:42
あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いします。

といったところでちょこっと。

>ホリー・ハンター様
宮本武蔵は島原の乱に参加して怪我したという話を聞きます。
怪我したって話しかないのがさみしいところですが(笑)。

>小栗上野介
この人の名前を聞くと、どうしても糸井重里が赤城山のふもとに
大穴を開けて何も見つけられなかった「徳川埋蔵金」ばなしを思い出して
しまいます(笑)。



#3588 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/05 00:33
魔界転生

コレの映画を作っているそうです、
天草四郎は窪塚洋介チャンが、柳生十兵衛は佐藤浩市サンが
演じるのだそうです。窪塚チャンが四郎役なのは文句の
出ないところかもしれません、佐藤サンの十兵衛も
壬生義士伝にも出て、このところチャンバラ開眼中?
とゆうことで、中々なんじゃぁないですか?
それにしても柳生十兵衛とゆう人物は若くして隠遁して
謎に包まれた半生だからか、こうゆうフィクション系、
エアポケット系の時代劇に重宝されていますねぇ。
実際、十兵衛が島原の乱・鎮圧戦にコッソリ参加した
可能性は全く無いのでしょうか?(自爆
宮本武蔵は参戦したとか何とかゆう話しも聞きますが
コッチの方もどうでしょうかねぇ。



#3587 
杉本伊予守佳尋 2003/01/04 23:57
久々の書き込みです

明けましておめでとうございます。 久々の書き込みです(すいません)。 気が付けばムロタイも残り10回、どういう結末となるか楽しみです。 さてあれからキャストの件で考え直し、細川清氏役は石原軍団から舘ひろし、或いは的場浩司 解説担当の世阿弥役は仲代達也か、森山周一郎 しかし帝王義満役は子役ならまだ何とかなりますが青年期以降は決まっていません(難しい・・) 最後に織田信長役に相応しい俳優となれば私は、渡哲也が1番似合うと思いますが(米米辛口のCMやNHK大河「秀吉」など、威圧感・風格・精悍な顔つき等)どうでしょうか、ご意見お待ちしております。 今年も徹夜城様はじめ皆様にとって良い年でありますように・・・。



#3586 
徹夜城(多量のデータを一挙送り込んだ管理人) 2003/01/04 23:53
ようやく「史点」更新…

一ヵ月半ほどの中断のすえようやく「史点」更新しました。執筆事情のため古い話ばかり、かつ一部かなり長文になってしまっていることについてはご容赦ください(^^;)。
それとこれまでさる方のHPスペースに間借りさせていただいていた「史点」過去記事を自分のHPスペースを一挙増量して一挙に移転させました。2002年分についてはこれから編集の上アップしていきたいと思います。

>タロイモさん
あけましておめでとうございます。
「ムロタイ」も史点もろとも中断しておりましたが、もうちょっとお待ちくださいね。
次回タイトルにすでに出ておりますが、後円融上皇は次回まさに「ご乱心」してしまうのですね。皇室史上でもまれにみるスキャンダラスな事件を起こします。そのくだりは一回書いてみたんですけどその後修正したりあれこれありまして…(^^;)。あと終盤の山場の主役でもある山名一族(時氏の息子達)のキャラがいまいち弱いんで考え直していたところもあります。
ま、ぼちぼちこの勝手大河も終結へ向けて動き出しましょう。

明日は「徳川家康総集編」!またビデオの本数が増える(笑)!「ジャンヌ・ダルク」まだ見てないのに(汗)



#3585 
タロイモ 2003/01/04 20:51
武田山

久しぶりの書込みです。
あけましておめでとうございます。
室町太平記、残り10回ですね。
ラストスパートどのような展開になるのか楽しみにしています。
更新は大変でしょうが、頑張ってくださいませ〜
前回分のムロタイで後円融天皇が三条さんを苛めるシーン、
「日本の歴史 12 室町人の精神」(桜井英治著・講談社)
で興味深く思っていたところなのでツボにはまりました。
あの時代の人はなかなか執念深いというかなんというか・・・

ホーリーハンター様>
安芸の武田氏といえば、私の母方の実家のすぐそばに
安芸武田家の居城跡の山城がありまして、現在は武田山と呼ばれております。
茗荷やら山菜やらを採りに何度も山登りをした記憶があります。
城の遺構もかなり残っておりました。
安芸の武田と甲斐の武田は同族ですが、安芸に入って来た時期については
鎌倉時代説と南北朝時代説、いろいろありよくわかってないようです。
鎌倉時代に安芸にやって来た武田氏は南北朝の動乱でいったん途絶え、
室町時代になって再び入り直したという説もありました。
山梨県の「石和町史」あたりを調べていたときに、そんなことが
書いてあった記憶があります。うろ覚えでごめんなさい。




#3584 
徹夜城(一応史点を必死に書いてる管理人) 2003/01/04 00:47
新春史劇三昧

昔から年末年始といえば史劇、と決まっているわけでして、って誰が決めたんだか知りませんが実際そういうところがございます。まぁ毎年どっかが必ず忠臣蔵を作るのも一因なんでしょうが。
バブル期ほどの乱発状態ではございませんが、この時期は新大河も始まるし歴史もののドラマ、映画がTVをにぎわすんですよねー。

>NHK「またも辞めたか亭主殿・幕末の名奉行小栗上野介」
幕末の志士達の立場や勝海舟敵立場からすると悪役まわりをさせられることが多い小栗上野介を主人公にした変り種企画ではあります。演ずるは岸谷吾郎という、これまた異色のキャストといえましょう。この人のどことなくとぼけた味が小栗の悲劇を強調しながらもドラマ全体としては嫌味の無いさわやかさを残してくれますね。
脚本は近ごろなにかにつけよくお名前をみる気がする鄭義信さん。ご存知の方も多いでしょうが鄭+岸谷の組み合わせといえば「月はどっちに出ている」ほか崔洋一監督作品ですねー。
大河ドラマBBSの方にも書いたことですが、このドラマってかなり「アンチ司馬史観」かもしれません。司馬史観といっちゃうと大げさですが、少なくとも竜馬、勝海舟を主軸に置いた司馬作品においては小栗ってかなりの悪役なんですよ(才能を大いに認めていますがそれだけに怖い、という感じで書いていたような)。それを主役に据えて明治維新への流れに一つ物申す、って感じにもとれましたね。
勝海舟は小栗を主役にした時点でライバル役なのは明らかで、これまでの数多くのドラマで描かれた勝よりはかなり悪役っぽいです。まぁ終わってみればそうでもないんですけど、なんせ演じているのが西村雅彦さんですから。
そしてなんといっても凄かったのが徳川慶喜を徹底して情けない無責任男に描いたところ。勝ともども大河ドラマの主役を張ったこの人をこれでもかとばかりに情けなく描いてました。意外に珍しいと思いますね、こういう描かれ方は。
大鳥圭介、榎本武揚の二人もチラッとではありますが登場してましたし、ホームドラマっぽく見せかけてしっかり「史劇」しておりました。

>イギリス映画「無敵艦隊」
衛星放送でやってたんですが、なんと1937年製作。もちろん白黒。
主役は一応ローレンス=オリヴィエ。その恋人役にビビアン=リー。確かこの二人この時期実際に恋人同士で、このあとオリヴィエがハリウッドへ行ったんでビビアン=リーが追いかけてハリウッドへ行き、そしてあの「風と共に去りぬ」に抜擢されちゃうことになるわけで。
しかし本当の「主役」はやっぱりエリザベス1世。演じてた女優さんの名前を度忘れしましたが、凄い名演です。コミカルな場面もかなりあったり(目の前で若い恋人同士がイチャイチャしてるとムカついて、自分の愛人に八つ当たりしたりする)内面ではかなり深刻に悩んだりもするんですが、いざ、という場面になると周囲を圧倒する大カリスマを発揮します。スペインとの内通がバレた英国貴族たちを前に「私を殺すなら殺せ」と言って彼らをひれふさせ、彼らをスペインとの戦いに向けて奮起させる場面なんてもう圧巻のカッコ良さ。ああ、これぞ時代劇!の醍醐味です。
ま、さすがにアルマダ(無敵艦隊)との戦いは技術的・予算的都合であっさりでして主軸となるのは男女の愛憎うずまくメロドラマ。フェリペ二世ももちろん登場しましたが、意外なことにドレークは一切出てきませんでした。

NHKで放映していたドラマ「ジャンヌ=ダルク」は録画中。



#3583 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/01 03:10
安芸の武田

室町期、武田は甲斐だけでなく敦賀や安芸も武田が
支配していたと聞いてます、ただ、離れた武田3氏が
血縁あるかは分かりませんが。そこのところ
室町期に出た名家といえば、
徹夜城サマがお詳しいですから、突っ込んでいただければ。
(他人のフンドシで恐縮)
たぶん安芸守の武田も安芸を事実上・支配できてたのは
尼子が拡大してくる時まででしょう。
若き頃の毛利元就が安芸守の武田を負かした有田の合戦では
武田の当主も討死に、熊谷の当主もヤラれたそうです。
熊谷といえば、源平合戦いらいの名家だったかな?
この当時の元就に尼子は肩入れしていたと聞きます、
有田の合戦で武田は安芸守として機能しなくなり、
国人・地侍たちが尼子につくか大内につくかで
安芸はバラバラになったはずで、
宍戸も、毛利と同格の領主であったと聞きました、
毛利が尼子側についていた時は、毛利と宍戸は敵対
してたようで、小早川も大内側だったと思いますが
自信は無いです。



#3582 
景虎 2003/01/01 02:43
2003

あけましておめでとうございます。
実は今、初詣から帰ってきました。

安芸守の話ですが、ここ↓
http://ww3.tiki.ne.jp/~rumiya/keizu.html
を参考にしました。

検索してみると、甲田町(宍戸氏の居城があった昔の甲立)のサイト↓
http://www.akitakata.jp/koda/
や、ここ↓
http://www.ymg.urban.ne.jp/home/kenf/kojyo/kojyo-goryu.htm
でも安芸守となっています。

どの程度の信憑性があるのか調べないと分かりませんが、このような伝承があるという事は事実なのだろうと思います。



#3581 
徹夜城(史点アップが間に合わなかった管理人) 2003/01/01 00:18
あけましておめでとうございます

2003年になってしまいました。アトムがもうすぐ生まれます(笑)。とりあえず上海ではリニアが実用運転をおっぱじめてしまいましたな。
「史点」はなんとか年内アップを目指して書いてはいたんですけどねぇ、結局間に合いませんでした(^^;)。まぁこの三が日中にでも昨年の「まとめ」も含めてアップしておこうと思います。過去ログもこれまで置かせていただいていたところが使用できなくなりましたので、改めて整理し自分ところに置いておくようにしようと考えてます。

そういやぁ勝手に大河といって始めた「ムロタイ」も年越し(爆)。次作どころの騒ぎではなくなってまいりましたなぁ。
大河といえば「武蔵」の映像を昨夜初めて見ました。不安と期待が入り混じる、ってところではありますが(昨年に関してはそれも怪しかった)、どうせやるなら吉川英治から離れてオリジナルで勝負してほしかった。中途半端にやるとおかしな作品になる可能性大だし。

そうそう、一応全体のトップページの絵も今年の干支に変えさせていただきました。
今年もよろしくお願いいたします。



#3580 
すみません 2002/12/30 17:35
くだらない指摘ですが

くだらないことですが
宍戸氏が建武政権で安芸守になったというのは本当ですか?
吉井功氏の研究によると、国司は中御門家から足立氏へ、
守護は1331年の段階で武田信守、建武期以後が同信武だったということです。
かなり詳しい説明が付いている『広島県史』にしても、
宍戸氏が安芸守になったなどとは書いていません。
「萩藩閥閲録」の宍戸氏の書き上げにより、この時期に安芸に
入部した可能性は認められますが、建武期に「守」だったというのは無理がありませんか。



#3579 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/28 02:35
濡れ衣

>景虎 サマ
私じしん、は戸部 氏は織田に連絡を取っていたとは思いません。
むしろ、濡れ衣説が妥当ではないかと思ってます、津本 陽サン著
『織田 信長』では、戸部新左衛門の書状を織田の間者が入手し、
信長は、その書状を参考にして自分の右筆に戸部の筆跡をマスタ−
させ、ニセの戸部と織田の連絡書を作り、今川側に発見されるよう
仕向けた〜とゆう物語が展開されてました。
似たような例としては厳島の戦いの前に、陶氏が重臣を謀反の嫌疑を
掛け処刑した〜とゆうことがありましたそうで、
織田にしろ毛利にしろ大敵を屠るには手段を選ばなかった〜
とゆう点では、うなづけるかな?
津本サンが作った信長 像は、かなり謀略を仕掛ける人物として
描いてた感じがし、長篠の合戦で、武田が織田の陣地に無理押しの
正面攻撃を掛けたのは合戦前の諜報戦で武田に何らかの篭絡を
信長が仕掛けたのではないか?との事でした、ただ、津本サンは
そこのところの新発見をし得なかったらしく、本書では
詳しくは描かれてはいません、
読者にゴメンと謝るようなナレ−ション(苦笑)が
入ってたような気がします。





#3578 
のよりん 2002/12/28 00:20
年越し蕎麦

『北条時宗』に出てきた謝国明がはじめたという説話ありますねえ。
ただ当時はゆでそばではなく蒸しそばだったとか。
味はぼそぼそしていて美味しくなかったそうで。

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Cinema/5784/haiyaku/


#3577 
なな 2002/12/27 22:18
年越しそば

…私もちらっと聞いたことがあったかもしれません。>年越しそばの忠臣蔵由来説
ということで調べてみました。「年越しそば」と「討ち入りそば」って違うみたいですよ?
http://www.jan.ne.jp/~ishiguro/tosikosi.htm
http://www.namamen-hyogo.jp/story/yurai.html
私の家では、大晦日の夜十時以降〜零時までの時間帯に食べます。蕎麦の麺は切れやすいから、ここでこの一年の悪いことを全部切り落として新年を待つ…ということらしいです。
年越しそばにもいろいろ地方差はあるんでしょうか?



#3576 
景虎 2002/12/27 18:58
戸部さんの謎

>ホリ−・ハンタ−さん
 戸部新左衛門について、小和田哲男氏の本に面白い事が書いてありました。それによると、戸部は織田から今川に寝返った人物であり、信長は戸部から送られてきた書状を集めて、祐筆に『戸部と同じ字が書けるように練習しろ』と命じたそうです。
 こうして信長は偽の密書を用意して、それを途中で得たかのように装って、商人に変装した家臣にもたせて義元に届けさせたら、義元は戸部の首をはねたんだとか。

 私はこの話に詳しくないので、これが正しいのかどうか分かりませんが・・・。

>ななさん
赤穂浪士といえば、討ち入り前にそばを食べてますが、あれが年越しそばの原型だ、という話を誰かから聞いた事があります。本当なんでしょうかねえ?



#3575 
2002/12/27 14:03
質問

ヒトラー暗殺計画(ワルキューレ作戦)において、シュタウフェンヴェルク大佐がヒトラーの足下に置いた時限爆弾の形態(出来れば復元写真など)が掲載された雑誌、もしくは書物がありましたら教えて頂けないでしょうか?



#3574 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/27 03:44
カタナ

>景虎さん
そうですか、名刀は切れ味も長持ちするのですか。
しかし、鉄兜ごと叩き斬るとゆうようなことが
日本刀の鉄人には出来るなどとは知りませんでした。
日本刀は周知のように鍛造金属ですよね。私は
大学の専攻は塑性工学でした、弾性とは力を金属に
加えても元に戻る領域、戻らない領域が塑性、しかも
金属は塑性と熱応力との兼ね合いで、実に多用な合金を
生むようで、
まぁ頭の悪い私には、熱力学、塑性工学は非常に難解な
学問で、社会人となっても殆ど身についておりません。(自爆
ただ、教授の中に『日本刀とは、熱力学と塑性工学、合金冶金の
結晶である』と言い切る人もいて、そうゆう下地があったから
日本は鉄砲伝来にも対応でき鉄砲がそこそこ普及したのかな?と
漠然と思ってました。一口に鋼といっても精製環境が違うと
断面・結晶形状を顕微鏡で見ると違う組織のようには見えます。
炭素鋼は炭素と鉄の配分で、硬くて脆くなったり、柔らかく粘るように
なったりしますし、こと日本刀となると焼き入れ・鍛造過程もありますので
名刀とゆうものは、まさに匠の仕事でしょうね。
どんな名刀でも折れる時は折れ、折れるのは、その刀の
強度、あるいは弾性領域を超える、塑性的負荷が掛かったら
その日本刀は壊れる、斬るもの斬られるものの、硬度、
強度、刀の管理状態、いろいろな要素があるのでしょうね。
とくに斬られる対象が人間の場合、血には酸化鉄分がありますから
血のり を付けたまま日本刀を放置すれば酸化腐食しますが
短時間の戦闘で刀の切れ味が劣化するほど酸化が進行することは
考えにくいので、景虎サンの指摘は、成る程かな?と。
よく、肉を切らせて骨を断つ〜なんて言葉がありますが
骨の強度、硬度は個人差、部位差もあり、一般に一番、固いと
されてるのは頭蓋骨の額の一番厚い部分だそうで、
拳銃弾も貫通しない場合があったそうで。



#3573 
なな 2002/12/27 00:57
この時期は忠臣蔵ばかりだよ

NHKの「忠臣蔵」特番を見ました…。
こちら愛知県では毎年「討ち入りの日」になるとローカルニュースで幡豆郡吉良町から吉良公供養の模様と、当時の名君ぶりが中継されるんですね。
そのせいかどうか、私はどうも討ち入りされる吉良の方に同情してしまい、忠臣蔵はあんまり好きになれないです。
ただ今日の番組を見ていて、「赤穂義士の事件を仮名手本忠臣蔵に脚色した人ってスゴイよな〜」とひたすら感心しておりました。
徳川幕府の検閲をくぐるために時代設定を変え、登場人物の名前も変えてしまう。
そんな暗喩を見せられて楽しいのかと今まで思っていたのですが、それが「我々が18禁作品を覗き見る時のドキドキ感と似ている」というお話(笑)には目からうろこで面白かったです。
お上の検閲を通った。しかし元ネタが分かるていどに設定を変えての上演というきわどさが、つまりはミソなんですね。



#3572 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/25 23:54
自分の手を汚さずに

足利将軍・義輝もそうですが、他にも
織田信長は、近い将来、自分の行く手の障害になりそうな、
あるいは目の上のタンコブ的人物を 自分の手を汚さずに
都合良く他の勢力に殺されてくれた人物が数人いて、
しかも信長の関与はいずれも捉まれてはいないようで。
(まぁ義輝・将軍の殺害は松永久秀の単独犯行でしょうが)

@ 織田信光〜信長の叔父、信長の父・急死で、彼を推挙する
動きが相当あったようです、弟の信行のように信長に直接
反抗はしませんでしたが、信長の座を狙ってた?
信光は自分の家臣に暗殺され、その下手人は信長配下に討たれ
背後関係は不明。

A 戸部新左衛門〜今川義元の腹心にして今川軍屈指の猛将と評されていた
人物、桶狭間の合戦の少し前、義元に謀反の嫌疑を掛けられ処刑。
その嫌疑の詳細がハッキリせず、当時、絶頂期にあった今川家中で
腹心が謀反を企てるのも不自然で、軍師・雪斎が亡くなって義元が
取り乱していたからだろう〜という感じで、お茶を濁されてます。

B 北畠 具教〜伊勢の国司?大名。信長は具教の娘に
息子の信雄をムコ養子にやりました、信長としては、それで
平和?的に伊勢も手中にと考えてたか分かりませんが
具教とゆう舅ドノは織田信雄にとっては中々、手強い
舅ドノだったようで、で、りん様の指摘のような
正体不明の集団が舅ドノ具教を討ち、長嶋・一向一揆は
未だ頑強に抵抗してましたが、北畠領の伊勢は織田の手に
落ちたのだとか。









#3571 
景虎 2002/12/25 23:09
サンタは何処

>りんさん
>どんな名剣でも何人も切ると切れ味が鈍るから
 これについては、恐らく正確ではないと思われます。実際に人間を斬った人達、昔の人もいれば第二次大戦で斬った現代の人もいますが、そういう人達の大部分が、切れ味が落ちるとは言っていないです。
 死体で試斬をしていた山田浅右衛門の愛刀が現存しているそうですが、数百人の首を斬っているのに刃こぼれ一つないそうです。昭和十四年頃に中国戦線で、敵兵を鉄兜ごと斬り、袈裟に斬り、腰を斬っても刃こぼれしなかったという話もあります。
 また、どの程度根拠があるのか知りませんが、人体よりも巻き藁の方が硬い(硬いというより丈夫?)という話があるのですが、巻き藁1000本斬りをやった人もいます。
 脂で斬れなくなるという事をいう人もいますが、これも実際に人間や動物を斬った人がそう言っているのは聞いた事がないです。鈍刀ならそういう事もあるかもしれませんが。
 このような事を考えて見ると、大勢斬ったら切れ味が落ちるという話には、あまり根拠がないようです。

 元プロレスラーで刀が好きな前田明という人は、足利義輝が多くの刀を使ったのは、敵が鎧を着けていたからではないか?と言っていますが、鉄兜斬りの話や、鉄板に斬りこんでも刃こぼれしなかったという話がある事を考えると、それもどうか?という気がします。
 勿論、刀によって性能が違うでしょうし、斬り方や、状況によっても変ってくるでしょう。実際、試斬で刃こぼれした話もありますから。それでも少々刃こぼれした程度で切れ味に影響するとは考えにくいと思いますし、試斬で刃こぼれしたという刀は、平和な時代に作られたものが多く、戦乱の時代に武用として作られた刀が試斬で刃こぼれしたという話はあまり聞かないわけで。このように考えて見ると、一概には言えないのかもしれません。

 私の推測としては切れ味もあるかも知れませんが、それよりも万が一、刀が折れたり曲がったり(滅多にないですが)した時のためではないか?と思います。もう一つ考えられるのは、どうせ死ぬなら色々な刀を使ってみたかった、という事もあるような気がします。剣術家で多くの刀を持っていたら、最後に全部使ってみたいと考えるのが自然ではないかと。

 暴れん坊将軍といえば、北朝鮮のテレビで北の将軍様の番組が突然放送されたそうですね。雪が降る中、住宅地を視察して『一般住宅に暖房を入れろ』と言ったり、ジャガイモ研究所を視察して、食料問題に取り組んでいることをアピールしたりしたようですが。



#3570 
アール・ケイ 2002/12/25 19:48
混同してる池宮サン

どなたかが口火を切ると思ったのですが、管理人さま御自らでしたね。
日経朝刊に連載中の池宮彰一郎さんの『平家』を毎朝読んでいるのですが、
作中、屋島の合戦前夜まで進んでいるのですが、清盛の死後はその遺児たちではなく
後白河法皇が主人公になっているんですよね。
清盛以外の平家のことはボロクソで、頼朝たち関東武士団については輪をかけてボロクソで
(永井路子さんはどう思ってるんだろう)
改革者清盛を継げるのは義経のみと後白河が判断してバックアップしているという設定であります。
清盛の改革を小泉純一郎のそれとオーバーラップさせる描き方といい、
読んでて鼻白む思いに何度も駆られましたが、
都合のいい史実だけを採用して、気に入らない定説を誤伝であるとし、
ご自分が思うように仮説を導入する小説の進行を読まされているだけに、
今回のパクリ騒ぎに対しては妙に納得してしまうところがあります。

要はボケちゃったんでしょうな。

未読ですが、SF作家出身?の時代小説家・宮本昌孝さんの著に『剣豪将軍義輝』がありますよね。名作だそうです。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3569 
徹夜城(これから冬期講習の授業に出かける管理人) 2002/12/25 12:43
遁げろ池宮

出勤直前の忙しい時期についつい書き込みを。いえ、この見出し絶対どこかが使うだろうと思ったもんですから、今のうちにと(^^;)。

報道されておりますが、池宮彰一郎さんの小説「遁げろ家康」に司馬遼太郎の「覇王の家」の内容と酷似した表現があったとかで、池宮さん側の申し出で回収・絶版となってしまいました。記事で問題の箇所を読みましたが、確かに参考にしたとしか思えない文章。しかも微妙に言葉を変えているところにかえって「分かっててやったんじゃ…」と思えてしまうところもあったりします。フィクションの描写ではなくいわば「史論」的な部分であっただけに指摘した読者がいたのでしょうね。
池宮さん自身は当時奥様の病気やら引越しやらで資料が混乱し、作品のための資料メモと先輩作家の記述のメモとがごっちゃになってしまったと弁解していましたが…それが本当だとしても、その“メモ”をちょっといじっただけで本文中に使っちゃうという執筆姿勢にはやっぱり問題があったんじゃないかなぁ?



#3568 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/24 17:50
暴れん坊将軍、尾を引く

>りん様
暴れん坊将軍・始末記?ありがとうございます。
足利義輝が長生きしてたら弟の寺へ行ってた義昭は
将軍にはなれなかったでしょうし織田信長は義輝将軍を担ぐ
ハメになったら苦労したであろうと予感させるような
暴れん坊将軍の最期ですね(合掌

信長は1度だけ義輝将軍に拝謁してたのでしたね?
義昭を将軍に担ぎ信長が上洛せし際、前将軍の仇・松永 久秀に
処罰を〜とゆう意見を握り潰した織田信長、何やら尾を引いてた
ような、下衆のカングリですけど。







#3567 
原田 実 2002/12/24 10:55
漢字使用における問題点

漢字が日本語にとって貴重なアイテムであることは確かですが、日本語の文章を音読する場合に、漢字の存在そのものが障害となることもありえます。
まず、一つの字に複数の読みがあるために、ルビで音訓が特定していなければ読み手ごとに同じ語でも変わることがある。故・宮崎康平氏は視力を失ってから邪馬台国研究に入られたので、『三国志』の地名・国名・人名に悩まされたそうです。
また、漢語・熟語には同音異義語が多い。黙読する分には、字面を見ればだいたいの意味が取れるのですが、音だけで判断する分には大変です。たとえば文章に「ヒテイ」という言葉が出てきた場合、「否定」ととるか、「比定」ととるかで意味は正反対になります。豊田有恒先生のユーモアSFでも、日本人入植者が開拓した惑星で音声コンピュータが多用された結果、漢語が消滅し、その惑星が再発見された時には、その言語が地球在住の日本人にも理解できなくなっているというものがありました。
梅棹先生が時代錯誤な、ローマ字化にこだわっておられるのも、そうした音声言語としての日本語の不便さを痛感しているさいではなか、と愚考いたします。もちろん梅棹先生の立場を理解できるからといって、その主張に賛同すろものではありませんが。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#3566 
りん 2002/12/24 06:23
将軍様、大いに暴れる

>景虎さん

詳しい説明ありがとうございました。柳生新陰流が「柳生」を名乗っていないとは、寡聞にして知りませんでした。

>ホリー・ハンターさん
足利義輝について伝えられている話はこんな感じです。ちょっと長くなりますが、ご勘弁を。
義輝は松永久秀らに屋敷を囲まれ、今はこれまでと覚悟を決めます。家臣と最期の杯を交わし、ひとさし舞うと「五月雨は 露か涙か ほととぎす わが名をあげよ 雲の上まで」と辞世の句を読みました。それから、家臣に言いつけて廊下に伝家の宝刀を何本も突き立たせます。どんな名剣でも何人も切ると切れ味が鈍るから、とっかえひっかえできるようにしたのです(ちなみに、このエピソードも「七人の侍」にありましたね)。
押し寄せてきた敵軍を斬りまくり、その倒すところは数知れず、攻め手を恐慌状態に陥らせるほどの奮戦を見せます。結局最期は、池田某という男がふすまの陰から突き出した槍に足を払われたところに、一斉に障子をのしかけられ、その上から槍で突かれて討たれました。
いやはや、まさに暴れん坊将軍そのものです。一般には「抜刀将軍」「剣豪将軍」などと呼ばれますが。おそらく、鎌倉から江戸までの歴代将軍でトーナメントをやったら、この人が優勝するでしょうね。

>ローマ字化
たしか森有礼でしたっけ?「完全ローマ字化しないと日本人は駄目になる」といった内容の論文を発表した人は。たしかこの人、「日本人白人化計画」というのも提唱していたような・・・。「日本人の女性は白人男性と結婚しなさい。そして、その子供も白人と結婚しなさい。それを続けていけば、いつか日本人も白人だ!」こんな感じだったと思いますが、この話を聞いたときは、良くこんなぶっとんだ発想が出来るもんだなあ、と呆れた記憶があります。



#3565 
景虎 2002/12/24 01:33
もじもじくん

>徹夜城さん
あ、十二時間じゃありませんでしたか。今まで勘違いしていました。このドラマって、ナレーターがやたらと、当事者が残した記録を引用していたのが面白かったです。例えば、徳川慶喜が大坂城を抜け出して江戸に帰ってきたシーンでは、福沢諭吉の福翁自伝を引用していました。
『ソットたもとから小さいビンを出して、ブランデーを飲んでる者もあるというような』という部分に合わせて、本当にたもとからブランデーを出して飲んでる人が出て来たりしましたが、今考えてみると、相当こだわって作ってたんですね。

福翁自伝は古本屋でみつけて買ったのですが、面白い話が多いですね。幕府の使節としてアメリカに渡った時の話など、非常に興味深いです。

例えば、馬車に驚いたそうです。中に入って馬が走り出して、ようやくこれは乗り物だとわかったんだとか。シャンパンを飲んだ時は、コップに浮いている物を口に入れて、肝をつぶして噴出す者もあれば、ガリガリ噛む者もいるというようなわけで、ようやく氷だと分かったという話も面白いです。
他には、諭吉さんがタバコを吸ったあと、吸殻を捨てるところがないので、紙に吸殻を入れて念入りに揉んで懐中にもどしたところ、しばらくして、たもとから煙がでてきたというコントのような体験をしたというエピソードも笑えました。
それでも科学的な勉強は日本でしていたので、工場見学などは驚くような事はなく、日本人はこういう事は夢にもしらないだろう、とアメリカ人は思っていたそうですから、かなり認識がずれていたようです。
日本人の意識の変化として興味深いのは、ダンスの話ですね。
現代人であれば優雅で上品なイメージがありますが、当時の日本人にとっては、おかしくてたまらなかったそうで、笑いをこらえるのに苦労したとか。

>ローマ字化
正直言って、どうしてこういう発想が出てくるのか不思議です。



#3564 
アール・ケイ 2002/12/24 00:12
いちおー、お知らせまで

女房に引きずられて行った『ギャング・オブ・ニューヨーク』でしたが、
これがなかなか歴史映画してたもので(映画の出来がいいかといえば……ですが)。
南北戦争中のNY暴動が映画のクライマックスになっております。
古今東西、徴兵制や徴税に関しての暴動はあるものなんですな。

>ローマ字化運動
いまだ(運動の)息の根が止まってないようですな。
梅棹さんは尊敬すべき学者でしょうが、この点については大バカ野郎のコンコンチキです。
どうしてもローマ字にするぐらいなら、潔く日本語を捨てて国語を英語化すべきです。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3563 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/23 12:27
言語統制

>2050年までに日本語、ロ−マ字に全面表記
そうすると、文書が長くなる傾向にならないですか?
米英語は長いですよね、くちゲンカするにしても
あちらはサノバビッチだのマザーファッカ−だの長いですが、
日本は呆け(ボケ)!阿呆(アホ)!馬鹿(バカ)!の
どれも2文字で済む。(苦笑
漢字はグラフィック的な文字で、一時期、欧米で
漢字のプリントのTシャツってのが流行ったことが
ありましたが、漢字を廃止したら一番困るのは
書道家の人々でしょうか。



#3562 
徹夜城(人が休む時期にかえって忙しいことが多い商売の管理人) 2002/12/23 00:48
ぼちぼち

まだ何にも更新しておりませんが、ぼちぼち更新活動を再開したいところですね。「ムロタイ」懸案の一つ「お面」も一応決まりましたし(笑)。ストーリー構成もまぁなんとか定まってきたというところです。

>景虎さん
20万のお祝いありがとうございますです。
20万到達記念に一つGIFアニメでも、と思っていてアイデアもあるんですけど、作っている暇が…正月記念ついでになるかもしれませんね。正月と言えば今年の年賀状用にPCでヒツジのイラスト描きましたんで、そのうちトップページにアップします。

榎本武揚のドラマは12時間の方じゃなくて日テレの年末大型時代劇のほうですよね。5時間ぐらいでしたか…?僕もあれ結構面白くみたクチなんですが、実は前半はほとんど見てなかったりします(^^;)。当時はビデオもなくって。「開陽が沈む〜!!」と武揚が大騒ぎしているのは覚えてます。
大河ドラマの候補に榎本武揚、という噂がかなり真実味を帯びて流れたことがありましたが、確かに一年がかりで描いてみたい人ではあります。

>おやかたさん
「満州」の件、あいさんが実に的確、かつ詳細にお答えくださってましたね。
まぁ例えばですけど、先述の榎本武揚の「蝦夷共和国」がロシアやフランスの傀儡政権みたいになっていたとしてですね、その後も北海道のことをそういった国から「エゾ」とか言われるとカチンと来ることはありえますね。そんなところもあるかと。
「偽満州国」という表現ですが、これは仮に歴史用語にせよ「満州国」と呼んでしまうと「満州族の国」という意味の言葉になってしまうわけで、それを避けるための表現というところがあるでしょう。この件だけでなく名称にはかなりこだわりますよ、かの国は。やはり文字の国ですからねぇ。

 文字の国、で思い出したことをひとつ。
 現在の中華人民共和国が出来た当初、「漢字が我が国を遅らせた」という妙な妄想を共産党政権が抱いたことがありまして、いずれ完全ローマ字化(現在のピンインになる?)を目指して文字改革をすることにしたんですね。それが現在の「簡体字」を生み出しまして、何度か段階を置いて簡単にしてきているんです。しかし最近はもとの漢字からあまりに離れてきてしまったとの反省もあり、さすがに完全ローマ字化を実行しようとマジで考えているようには思えません。
 日本でも敗戦直後に、確か志賀直哉だったかな、「日本語なんて非効率な言語を使っているから負けたのだ。フランス語にしよう」などとのたまった小説家がおりましたが(学生時代に仏語で頭を痛めたものとしては冗談じゃない話であります)。

で、先日朝日新聞を見ておりましたら「生態史観」で知られる梅棹忠夫さんの講演の内容の一部が記事になってました。その中で梅棹さん、「日本語は2050年までに完全ローマ字化しないと世界に取り残されてしまう」と力説しておられたとか。はぁ。



#3561 
おやかた 2002/12/22 23:27
お礼

あい様
レスありがとうございます。とても参考になりました。
やはり、触れないほうが良いのですね。
「教育」というのがやはり大きいのでしょうね。「偽満州国」には
驚きましたけど。




#3560 
景虎 2002/12/22 20:58
宍戸某

20万hitおめでとうございます。マイナー(失礼)な事を扱うサイトで20万というのは、凄いですね。

>ホリ−・ハンタ−さん
鎖鎌の宍戸先生は、宍戸某とか言われるような名前も分からない正体不明の人ですからねえ。実際に存在したかどうか不明の人物に加えても違和感ないような気が。

宍戸家の初代は、源義朝の息子の八田四郎知家の四男家政です。宍戸朝重が元弘三年に足利尊氏とともに六波羅を攻略、従五位上に叙せられ、翌建武元年に安芸の守に任ぜられ、甲立の庄を賜っり朝家と改名、これが安芸宍戸家の始まりです。毛利に仕えてからは家老、明治になってからは男爵という名門です。鎖鎌の宍戸先生と血が繋がっている可能性は、極端に低いと思います。



#3559 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/21 07:21
毛利と宍戸の因縁の関連で出てきたんです。

景虎サマ、レスありがとうございます。
私がその宍戸センセイを何処で知ったかとゆうと
毛利と宍戸の因縁の関係で、です、両家は、尼子と大内が
安芸に介入し合い安芸が分裂状態の時、有田の合戦いらい
だったか、長らく敵対関係にあったとか。
元就が尼子から大内に寝返り大内の上洛に付き添った後
両家は和睦、宍戸も大内側になったそうで。
元就は、その和睦の宴会で、宍戸の当主に、
私が大内の上洛のお供をした時、アナタの弟サンが
京都で教えている〜と聞き私も教えてもらおうかと
思ったが当人、他国へ旅立った後で残念だった〜と
話したとゆう寓話を聞いたからでして。
で、私が知りたいのはクサリガマの宍戸センセイは
安芸の宍戸家の末裔か否かなんですけど(爆死
可能性は低そうですね(冷や汗



#3558 
景虎 2002/12/21 01:13
ちょっと訂正

訂正です。前の書きこみだと、上泉は松本から香取、鹿島+陰流を学んだように読めますが、陰流は愛洲から習ってます。

>徹夜城さん
どうも、お久しぶりです。

大河はやっぱり太平記や炎立つが好きですね。
正月にやってた12時間時代劇も、かなりの事をしたのにマイナーな、榎本武楊が気に入っています。

>ホリ−・ハンタ−さん
それは宍戸司箭家俊ですね。歴史的な研究はここ↓
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/personal/suegara/shisenin.htm
に司箭院興仙として詳しく書いてあります。
それにしても、そんなマイナーな人をよく知っていますね。よくある剣豪本には、まず載っていない人なのですが。



#3557 
徹夜城(年内に20万を達成して一息つく管理人) 2002/12/20 00:13
韓国大統領選は面白かったですなぁ。

…いやはや、なんとも。蓋開けてみるまで分からないとは言われていましたが、いろいろな意味で予想外の展開・結果でございました。「史点」ネタは確定でございますが、ためこんでるよな、ホント(^^;)。
選挙前日になって唐突に支持撤回を表明した鄭夢準氏、なんかいろいろ裏があるような気もいたしますが、ともあれこれで彼が大統領になるということはほぼ完全になくなったとみていいんじゃないかと。作った新党も空中分解とかで、人間選択を誤ると大変でございます。

>剣豪ばなし
来年は大河も武蔵っちゅうこと巷でもちょっとした剣豪本ブーム?いや、単なる武蔵ブームなのかな。
とりあえず個人的には「武蔵」と決まった時点でかなり見る気がうせたんですけど(←なんせへそ曲がりのマイナー好みだから)忠臣蔵同様に「あの場面はどうするのかな」という関心だけで時おりみてみるって程度になるかな。

剣豪関係の歴史についてはまるっきり知らないのでりんさんや景虎さんの書きこみはじっくりと読ませてもらってます。
この辺の話で僕が知ってるのって白土三平の「忍者武芸帳・影丸伝」関連だけでして(笑)。これだと「陰流」から柳生らの「新陰流」、そして忍法系の「影の流れ」が生じたことになっております。「忍者武芸帳」って剣豪ばなしではおなじみの方々がゾロゾロ出てくるんですよね(講談本の流れなんでしょうけど)。ト伝から学んだ将軍・足利義輝が剣術の腕を披露するけど結局暗殺されるというシーンも入っております。



#3556 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/20 00:06
20人も叩き斬るとは

>りん様
訂正していただき有り難うございます。
塚原ト伝ですね、覚えておきます。
北畠の殿様は、屋敷に護衛がいなかったのか?と
も思いますが、伊勢の殿様が、そのように御自分で
20人も相手にするとは恐るべき腕ですね。
で、足利義輝・将軍も同じセンセイに剣術習っていた
とは知りませんでした。
この将軍も不意を襲撃されたが、討たれるまでに
相当、暴れて、襲撃側に相当、返り討ちにあった
人数があった〜とゆうのを聞きました、それが本当なら
暴れん坊将軍の名は、このかたにこそ相応しいのかな?
その塚原センセイは諸国を渡り歩き教えてたんですね。

諸国放浪の剣術のセンセイといえば、毛利元就の
安芸同盟の地侍・宍戸家の当主の弟が、そんな人だった
とゆうのを小耳に挟んだのですが例によって名前が
解かりません、宍戸といえば、来年のNHK大河にも
同じ姓の人が出そうなので、とゆうことで。(苦笑






#3555 
景虎 2002/12/19 23:59
もうすぐクリスマス

>りんさん
 一般的にはその通りでありますが、本格的に研究している人によると、一般に知られている話とは色々と違う部分があるようです。

 まず上泉の師匠ですが、複数存在していたようで、最終的に学んだのが陰流だったということらしいです。上泉系の流派としては、柳生の他にも直心影流というのがあります。
 柳生では上泉が松本備前守から香取鹿島の武術を学び、陰流をも学んだという事になっているようですが、直心影流では、松本または杉本から香取鹿島の武術を学び、上泉は開祖ではなく二代目となっているようです。
 これは直心影流の奥山休賀斎(当時は神陰流であり流名が直心影流になったのはもっと後ですが)が上泉の初期の門人であり、当時はまだ上泉が陰流を学んでいなかった為では?という説があるようです。
 
 それから柳生新陰流という流名ですが、柳生の本家である尾張柳生の新陰流をやっている人のサイトによると、正式には新陰流であって、柳生新陰流ではないそうです。実際に伝書でも新陰流であり、柳生新陰流と書かれた伝書はほとんどないとか。柳生家から柳生家以外に伝わった系統ではどうなのか分かりませんが。

>ホリ−・ハンタ−さん
塚原先生の弟については、私にも分かりません。



#3554 
りん 2002/12/19 19:55
景虎さんではありませんが・・・

>ホリーハンターさん

新陰流はたしかに上泉信綱が編み出したものですが、「新」と付くように、その前に「陰流」というのがありました。愛州移香斎という人が陰流の創始者とされています。信綱は、この移香斎の息子から陰流を学び、それに創意工夫をもりこんで「新」陰流を開いたというのが由来のようです。
信綱の例でもわかるように、ある程度師に腕を認められると、自流を名乗ることが許されたと思われます。つまり、ラーメン屋の暖簾分けと同じです(笑)
ですから、柳生宗厳は「柳生」新陰流と名乗ったのです。つまり、柳生宗厳は、新陰流の弟子でありながら、柳生新陰流の開祖でもある、というわけです。

>柳生十兵衛
十兵衛はまず実在したと見ていいでしょう。一応、「月之抄」という著作もありますし(偽作と言われたらそれまでですが)。この人は、二十歳そこそこで柳生庄に隠居してしまったので、事跡が伝わっていないから、実在否定説とか、十兵衛隠密説とかが唱えられるんでしょうね。

>塚原は・・・
朴全ではなく、卜伝ですね。本名は高幹といいます。この人は、戦国期の剣豪としては上泉信綱と並ぶほどの有名人といってもいいでしょう。門弟も、師岡一羽や真壁氏幹などの有名どころがぞろぞろ。十三代将軍の足利義輝も彼の弟子でした。
お話に出てきた北畠家最後の当主北畠具教もそうです。北畠具教は、特別に卜伝から「一の太刀」という奥義を授けられていました。「一の太刀」は、弟子の中でもたった一人しか教えてもらえない秘奥義だといいますから、よほど腕が立ったんでしょう。
具教の最期には諸説ありまして、一説によれば、屋敷に乗り込んできた刺客を二十人も切り殺したのち、やぐらに登って自刃したそうです。その刺客の中に卜伝の弟がいたかどうか、あいにく私は知りませんが。

そう言えば、信綱で思い出したのですが、「七人の侍」で勘兵衛が握り飯と袈裟で盗人を退治するシーンがありました。あれの元ネタがたしか信綱の逸話でしたね。



#3553 
あい 2002/12/19 01:06
満洲

お久しぶりです。満州の話題が出てきたので、私の専門にちょっとかぶっていることもありカキコさせていただきます。現在中国では満州国を思い出させる満州の呼称を意図的に抹殺する政策を取っています。それであの地方は東北地方、満州族は満族に統一され、満洲国も偽満州国と呼びます。しかし満州の呼称の歴史を見てみますと、もともと清朝の皇帝が自分の民族名を女真から満洲と呼ぶようにといっております。(ですから州ではなくて洲が厳密には正しいです)、あの地方を満洲と呼ぶのは中国人の間でもかなり定着して使われていました。ですから支那のように蔑称論争は出ようが無いのですが、なにせ現在の中国政府が使いたがらない呼称なので、現代の中国の教育を受けた人の耳には奇妙に響くのは確かです。私としては、少数民族の文化をちゃんと保護するんだったら元の呼称満洲族を復活させてもいいのではないかと思いますが、満洲族の中には満洲国に関った皇族、貴族なども多数いるのでどうしても政治的問題を帯びてしまい、微妙なところです。とりいそぎ私のうろ覚えの知識ですが、参考になりましたでしょうか。



#3552 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/18 23:39
あわてて訂正

>景虎サマ
前の書き込みの冒頭に敬称を付けるのを
忘れてました、スイマセン。

>なな様
私が細川ガラシアの事を?そうでしたっけ。
今度の『武蔵』は確かに面白そうかもしれませんね、
結構、1対1のチャンバラもの が見れそう。
戦国モノのNHK大河ドラマって合戦シ−ンが
ショボいですから、今度のモノは無理に合戦なんて
やらなくて済みそうだし。



#3551 
おやかた 2002/12/18 23:29
満州という呼称

皆さんにお聞きしたいのですが。。。中国の人は、「満州」という呼び名は
嫌うのでしょうか?
実は、中国からの留学生と話す機会があり、彼の出身が黒龍江省とのことで、
「満州のあたり?」と言いそうになるのを抑えたのですが。
私の知識では、満州国や日本の支配、日中戦争等との関連でいい印象が無いのではと
思うのですが、皆さんのご意見が聞きたく書き込みました。




#3550 
なな 2002/12/18 20:32
なんだか感慨深い…

前に「鷹島のモンゴル村」について書いたことがありましたが、こんな記事を見つけました。
>壬辰倭乱時の韓・日子孫、親善集いを開催
410年前、壬辰倭乱(文禄の役)戦場の跡地で、敵として戦った朝鮮(チョソン)と日本の子孫らが24日、ソウル竜山区(ヨンサング)戦争記念館で今年で4回目の再会を果たした。
このような集いは1999年、壬乱戦場の跡地の1つである幸州(ヘンジュ)山城で初めて開催されて以来、2000年は釜山(プサン)忠烈祠、昨年は日本の大阪城で開催された。
同日の午後、戦争記念館別館で行われた今年の集いには、東莱(トンレ)城の陥落とともに殉国した宋象賢(ソン・サンヒョン)の子孫ソン・へリョンソウル大学教授、忠州弾琴台(チュンジュ・タングムデ)の戦闘で戦死したシン・リップ将軍の子孫シン・ウヒョンさん、咸境道(ハムギョンド)義兵を率いたチョン・チュンブの子孫鄭泰秀(チョン・テス)大眞(テジン)大学総長らが参加した。
日本側では豊臣秀吉の養子である宇喜多秀家15代子孫の浅沼秀豊さん、小西行長17代子孫の小西尊徳さんらが参加した。(2002.11.24)

>次の大河ドラマ「武蔵」
来年はちゃんと見てみようかな〜。米倉涼子と仲間ゆきえが好きなんですよ。
ガタイといい、面構えといい、腕っぷしといい、米倉お通が一番強そう(笑。
「利まつ」の脚本が末期症状だったらしいですね…。例年になく早い制作発表で、竹山氏も早くから準備できたと思うのですが、それでも間に合わなかったのでしょうか?

>ひろぼんさん
「読んでね」とあったので、ちゃんと読みましたよ(笑。
初期のキリスト教にもいろいろあるんですね。コプト教くらいしか知らなかったので勉強になりました。
以前ホリー・ハンターさんにすすめられたこともあり、いつか細川ガラシャを書いてみたいかな〜とうすらぼんやり思い始めていますが、キリスト教に帰依する者を描くにはその歴史や教義もよく理解しておかないと心の伴わない、形ばかりのものになってしまいますよね。



#3549 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/18 17:55
知らなかった

>景虎
お詳しいですね、そうすると、新陰流って柳生じゃない人が
開祖って事になるわけですか?
あぁ、そうだ、この間から、盛り上がっていた、本当に存在したか
ハッキリしない歴史人物群像にこの人を挙げるのを忘れてました
柳生十兵衛(爆死
私は千葉真一サンを見て、こうゆう人物がいたんだとか
思ってたわけで(自爆
柳生博は知ってて柳生一門の事は全然知らないですが
戦国期の剣の先生といえば、塚原朴全って人の名をよく聞きますね。
彼の弟は、兄ほど正統派では無く邪剣を操るタイプで
信長の息子が養子に行った北畠家の最後の当主の
暗殺事件で、凶手集団の中に、この塚原センセイの弟が
いたとかいなかったとかゆう話しを聞きましたけど
本当なのでしょうか?




#3548 
景虎 2002/12/18 17:23
その人は

>ホリ−・ハンタ−さん
某先生とは新陰流開祖の上泉伊勢守、某先生に弟子入りしたのが柳生宗巌ですね。
上泉が発明したと言われているのは、袋竹刀とか蟇肌竹刀と呼ばれる竹刀の原型です。
一つ気になるのは、新陰流より古いという念流でも袋竹刀を使うということです。念流に昔からあったのか?新陰流から取り入れたのか?それは私には分かりませんが。



#3547 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/17 23:08
突き!ではなくツッコミましょう。

>景虎サマ
おひさしぶり〜です。えぇ貴方の剣術造詣の深い書き込みを
読んでて、ちょっと思い出したことがあります、
竹刀というものはいつごろから使われ始めたか?とゆう
ことに対しては色々諸説あってハッキリしないようですが
ある本に、武田信玄の軍に攻められ落城したところで
剣術指南をしていた某センセイ(名前は忘れました)
浪人して近畿へ行き、柳生一門だったかの道場と
試合をしたそうで、その時、某センセイの一番弟子は
竹で出来た軽い練習棒、相手側は重い木刀で試合をして
竹の刀を操る者が木の刀の者から1本とったとか。
柳生一門(柳生だったか何だったか記憶に自信無いです)
は、おぉ、この竹のこの練習棒は、木刀みたいに練習中に
ケガしなくて済む、ぜひ、コレを一緒に世に広めませんか?
と柳生?一門とこの某センセイは提携したようで。
これ以前に竹製の棒で剣術の練習をした〜とゆうような
記録が無い感じなので、この某センセイがパイオニアなのか?



#3546 
秦太 2002/12/17 20:40
お礼と訂正と追加情報

ひろぼんさん有難うございます。おかげでアッシリア人の宗派のこと、よく分かりました。
ご紹介のヨナ書は、「神の心子知らず」といいましょうか、彼の地の現況に重なる示唆に富んだ内容ですね。

ちょうど今日の『天声人語』に、日本生まれのアッシリア人でボランティア活動家のケン・ジョセフ氏が取り上げられています。この人の祖父母はヨナ書にも登場したアッシリアの古都ニネベ出身で、1917年の大弾圧の時に亡命したそうです。
どうやら「アッシリア人が古代日本に景教をもたらした」という主張の出所は、この人ですね。『【隠された】十字架の国・日本 逆説の古代史 』『日本・ユダヤ封印の古代史2 仏教・景教篇』(徳間書店)などの著作があります。中身を読まずに批判するのはいけませんし、ジョセフ氏の被災地救援活動には敬意を表しますが・・・・書名といい、出版社といい、トンデモ歴史本の匂いがしますねえ。

前の投稿の"Assyiria Onlone"は誤字で、正しくは"Assyiria Online"です。ついでにアドレス貼っておきます。
http://www.aina.org/aol/


>松本美女
この話を、松本氏の講演で知ったという人のページを見つけました。
http://pesipesi.hp.infoseek.co.jp/hellmotheria.htm
(Enter→他の松本作品のお部屋→松本美女のルーツをたずねて と、たどって下さい)
私がテレビで観た内容と細部に異同があるものの、松本氏が自作ヒロインの原型をシーボルトの孫娘に「発見」されたのは事実のようです。
このページに高子の写真が載っていますが、いまひとつ松本作品のヒロインと似ているようには見えません。
松本氏が番組中に披露した高子の写真はもっと鮮明で、よく似ていた記憶があります。

それにしても、松本先生、「獲得形質は遺伝しない」という遺伝学の大原則をご存知無いようです。



#3545 
景虎 2002/12/17 19:13
う〜ん・・・

お久しぶりです、景虎です。もう誰も覚えていないかもしれませんが。
以前、鈴木真哉氏のことが話題になりましたが、最近読んだ歴史群像シリーズの戦国剣豪伝でも、鈴木氏が書いた部分には納得できない事が多いですね。

この本の中で戦国武士が剣術を軽視していたとして、幾つかの話を紹介しています。例えば、大久保彦左衛門が、柳生但馬守に試合を申し込む話。

彦左衛門は甲冑姿で槍を研いで戦おうとしたら、但馬が試合というのはそういうものではありますまい、と言った。彦左衛門は、自分にとっての試合とはこういうものである。竹刀をとって掃き清めた庭でやるのばかりが試合ではない、と言い放った。
これとよく似た話が、可児才蔵にもあるからどこまで本当かわからない。ただ剣術を軽視していたり無関心であったことは事実である。

と書いてありますが、これのどこが剣術軽視なのか私にはわかりません。彦左衛門は甲冑着用での立会いを望んだだけであり、剣術の技術を否定したわけでもないのに・・・。

その他には西郷壱岐という侍が、

剣術など習っても役にはたたない。戦場で切りつけられた時は、いつも鎧の胸で受け止めていたと語り残しているが、これに類する話は他にもある。

と書いています。これなら理解できますが、問題もあります。
武術の上級者ならともかく、普通の人間が武術の技を学んでも、プロレスラーや相撲取り、重量挙げの選手などには勝てません。豪傑というものは技術以前の問題があり、当時の人達の中でも
特別な存在だったという事を忘れてはいけないと思います。
もう一つ考えられる事は、有名流儀だけが剣術ではないという事です。
当時の武家であれば、流儀名を名乗らずとも家伝の剣術くらいあるでしょう。そのような家伝の
マイナー剣術は含まれていないとも考えられます。実際、今でも家伝の流儀であった為、流儀名
が不明、伝書もないという流儀が現存していますから。

剣術流派が戦国時代に次々と生れたのは、犯罪者との戦い、暗殺、喧嘩などに必要であり、飛道具や槍は持ち出しにくかったからだと書いています。勿論それはあるでしょうが、問題もあります。
弓矢が主力武器であった平安時代には、そのような状況でも弓矢を使っている場合が多いです。
孫引きですが今昔物語では、盗賊を背後から、さらに傍らより走りよって射たりしていますし、
小右記では検非違使が帯刀、弓矢の不審人物を尋問中、不審人物が矢を的中させて逃走しています。兵仗の禁制にしても、刀剣より弓矢を重視しています。

鈴木氏は歴史群像51で、弓矢の役割がいかに大きかったかかがわかる。それは平安時代から戦国時代の半ばまで約600年に渡って、一貫して武士達の主武器であった、書いています。
南北朝時代に、武士の主武器は弓矢から白兵戦用武器に変化したというのが普通だと思うのですが、それはまあ置いておくとして、弓矢が戦国半ばまで武士の主武器であれば、戦場以外で携帯しなくなった理由を説明する必要があるでしょう。

刀剣による負傷が少ないのは、刀では甲冑は切れなかったことによる所が多いし、武士達が剣術を軽視した一因もそこにあった、とも書いています。
これって、白兵戦による負傷者がすくない=白兵戦が殆どなかったとする鈴木説を否定することにもつながりそうな気がします。白兵戦による負傷者が少ないのは、白兵戦が少なかったためではなく鎧のせい、と解釈できますから。
まあ、それはともかく、刀だけが鎧によって防がれるわけではない、という事を忘れているのでは?と思ってしまいます。
私の場合は、刀による負傷が少ないのは、白兵戦の主力が槍であったこと、鎧による防御力、さらに、剣道や柔道の試合を観ればわかるように、実力にあまり差がなくて、条件が同じであれば一人倒すことも難しかったからではないか?と考えているのですが。

根本的な問題としては、自説にとって都合がよい話しか取り上げないという事があります。
戦国武士が剣術を重視していたという話は色々あって、どこだったか忘れてしまいましたが、ある大名家では小太刀の中条流を取り入れていた為に、兵士に短い刀を持たせていたとか、加藤清正の軍では林崎流を採用していて、文録の役で清正軍が強かったのは、林崎流を身につけていた為だという話もあります。
刀を使った白兵戦としては、伊達政宗の家臣が書いた伊達日記に、20騎ばかり斬って落とし(すごい強さですね)、とか、刀を払い・・・と言った話が書いてあります。探せばこのような話はいくらでも出てきますが、何故か鈴木氏が書いた文章では引用されていません。
その代わり最初の方で書いた、『これとよく似た話が、可児才蔵にもあるからどこまで本当かわからない。』という本当かどうかよく分からないと本人が自覚している話でも、自説に都合がよければ引用しています。

歴史群像52に鈴木氏の『天下人史観を疑う 英雄神話と日本人』という本の紹介が載っていましたが、それによると、緻密な検証で定説を覆し・・・と書かれています。白兵戦が殆どなかったという話にしても定説を否定しようとしていますし、武功夜話の話にしてもそうですが、どうも、権威の否定が目的になっているような印象を受けてしまいます。歴史関係に限らずアマチュアによくみられる傾向だと思いますが。



#3544 
ひろぼん 2002/12/17 03:29
秦太さんへのレスですが、他の方も読んでね(笑)

>秦太さん
こんにちわ。

シリア正教はヤコブ派とも呼ばれ、キリストの神性のみを認め、人(間)性を否定する教義で、エジプトのコプト教のようなものと考えて良いと思います。ギリシャ正教などの分派ではなく、あの辺りがイスラム勢力に支配されてなければ、ローマカトリック以上の存在となっていたかもしれないという初期キリスト教ビッグ5(笑)のひとつです。カルデア(新バビロニア)教会とは、ネストリウス派(東方正統教会)のなかで、十字軍遠征後にローマカトリックと和解したグループのことをさします。
ヤコブ派とネストリウス派は、どちらも景教のルーツであると言われていますし、なんかいっしょくたにしてしまいそうですが、実はこの二つの宗派は教義の違いから、昔は相当仲が悪かったらしいのです。
ネストリウス派が異端として追放された背景には、アンテオケ(シリア)とアレクサンドリア(コプト)の政治的影響力があったと言われています。なので昔は、ネストリウス派はヤコブ派のことを結構恨んでたかもしれませんね。

アッシリアといえば、旧約聖書のなかで預言者ヨナのニネベ布教の話が有名です。(ヨナが神に当時極悪非道で有名なアッシリアの首都のニネベへ行き、住人に「改心しないと神がお前達を滅ぼすぞ!」と伝えてこいと言われて、でも怖いからニネベとは反対の方に船で逃げたら、嵐になっちゃって挙句大魚に飲み込まれて三日三晩魚の腹の中で反省させられるってやつ。)
この話でヨナは、アッシリアなんか滅んでしまって当然!って態度なんですね。それで神の言う通りニネベで布教した後、近くに掘立小屋を建ててそこでニネベの滅び行くさまを見物しようとするんです。これに対して神は、小屋の横に植物を急成長させて日陰と風除けを作ってあげます。ヨナは快適になり喜びますが、その植物はまたあっという間に枯れてしまうんですね。それでヨナは嘆き悲しみ、また、ニネベを滅ぼそうとしない神に文句を言うんですが、そこで神は、
「あなたは、自分で骨折らず、育てもせず、一夜で生え、一夜で滅びたこのとうごまを惜しんでいる。ましてわたしは、この大きな町ニネベを惜しまないでいられようか。」
と言ってヨナを諭すんです。

近年のイスラエル・パレスチナ問題や現代アッシリア人の問題などを考えるとき、
「きみたちヨナ書読んだの?」
という疑問がわいてきますね。


>松本美人のルーツ
あぁ、松本氏、テレビでそんなこと言ってましたか。
一昔前は、メーテルのモデルは八千草薫女史だと言ってたんですけどね・・・。
近年、松本氏はよくテレビやビデオに出演されてますが、そのなかで面白かったエピソードをひとつ。
『クイーンエメラルダス』の連載中、「エメラルダス」は女性だから、本当は女性名詞の「エスメラルダ」にしないといけないと気付き、『クイーンエスメラルダ』に変えてみたけど、どうもしっくりこないので元に戻した。
私なんかは、エスメラルダで連想するのは、歴史的人物ではなく(汗)、『奥様は魔女』に出てくる、ドジばっかりやっているサマンサの叔母?のエスメラルダなので、確かに強そうじゃないなぁなんて思いました。(笑)



#3543 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/16 12:52
ブラック・ジャック&コブラ

虫プロ 出身者で、やはり挙げるとすると
寺沢武一 氏でしょうね。同氏は虫プロの面接を受け
最初は落とされたそうですが、面接に立ち会えなかった
手塚 氏が寺沢氏のイラストに衝撃を受け、何でボクに
彼の事を言ってくれなかったんだ〜と言い慌てて彼を
採用したとゆう寓話を聞きました。
アメリカンコミック色濃いスペ−スオペラの寺沢ワ−ルドに
惚れ込んだようではありますね大御所は。

コブラ復刻版を読むと、やはりやってるな〜と言うか
コブラが(敵国にあって身分を誤魔化さなければならん
とゆう特殊な状況ですが)外科医をカタって
身分詐称をし、ぶっつけ本場で将校の弾丸摘出手術を
やって成功させるとゆう話しがありました。
コブラ&ブラックジャック、これほどアウトロ−
なタッグも無いでしょう、実現してればの話しですが
実現して欲しかったな。(苦笑




#3542 
秦太 2002/12/16 01:21
松本美人、意外なルーツ

連続で失礼します。
 松本零士さんの描くところのメーテル系美人のお話ですが、松本氏本人が実に興味深い話をしておられます。
 松本氏の実家は愛媛県大洲市なんだそうですが、先日大洲市のお寺で古い写真を見つけた松本氏、びっくり仰天。古写真に写っているのは自分の描くメーテル系美女に生き写しの、着物を着た細身の西洋風美人。この人一体誰なのよと尋ねれば、彼女こそ誰あろう、かのフォン・シーボルトの孫娘にして、日本初の女医楠本イネの娘、山脇(三瀬)高子その人であったというのです!
 松本氏これで納得。自分がああいう容姿の女性を描いてきたのは、けだし遺伝子に刻まれし記憶の云々・・・・という、にわかに信じ難い話なんですが、確かに松本氏はテレビ番組でそのように語り、古写真の映像も流れました。山脇高子が親譲りの日本人離れした容姿であったと言う話は事実で、写真を見るとなるほどメーテルに似ていなくもありません。



#3541 
秦太 2002/12/15 23:51
アッシリア!

 これも史点ネタの類かと思いますけれど、ロンドンで始まったイラク反体制派各派の会議に「アッシリア人」の代表が参加、というニュースには驚きました。
 アッシリアといえば、高校世界史選択者がとりあえず名前だけは覚えている古代の大統一帝国。「マケドニア」という国が現代に出現したときも茫漠とした気分になりましたが、アッシリアはさらに300年以上さかのぼります。その末裔が、帝国崩壊から27世紀(!!)の時を経てイラクに健在とは・・・さっそくネットで検索してみると、"Assyiria Onlone"というアッシリア人団体のポータルサイトまで存在しました。
 固有の文字と言語を持つアッシリア人は、西アジア北部山岳地帯を中心に現在約360万人、うち200万人がイラクに住んでいます。その分布はクルド人と重なり、自前の国家を持たず各国で少数民族となっている点も共通していますが、クルド人との間にも争いが絶えない模様。
 てっきりイスラム教徒かと思ったら、ほとんどがキリスト教徒で、3世紀という早い段階からキリスト教を受け入れたことが彼らの誇りだそうです。宗教的少数派であることによってエスニックグループを維持できたのかもしれません。ネストリウス派の流れをくむ諸派(Chaldeanやシリア正教・・・どういう宗派かよく分かりませんでした)に属する彼らに言わせると、日本を含む東アジアにキリスト教を最初に伝えたのも、中世ヨーロッパに東方の知識を伝達してルネッサンスの火を灯したのも、自分たちアッシリア人なんだそうな。
 しかしやはりあの地域を少数民族として生きるのは並大抵のことではなく、前4世紀には帝国再興を計ってアケメネス朝に粉砕され、キリスト教徒になって復興したところが14世紀にティムールに迫害され、第一次大戦時にはアルメニア人ともどもオスマントルコで虐殺され、今日またイラク北部でフセイン政権に抵抗しているという苦難の歴史。それ故、独立国家樹立は悲願のようです。世界地図上に「アッシリア」が出現する日が来るのでしょうか。



#3540 
徹夜城(カウンタを予測修正した管理人) 2002/12/15 23:39
「本家」は終わったようで

「としまつ」、終わりましたねぇ。同じ年の「大河」を競った者として(爆)最終回はちゃんと付き合いました。
す、すげぇ、ここまで省略の美学に徹した最終回が出来るとは…(^^;)。
おまつさん、あれだけ全編に渡って夫をおしのける勢いで出ておいて、史実としては「最大の見せ場」である人質ばなしをあんなにあっさりやっちまうたぁ…
最終回まで利家が生きていると分かった時点である程度は予測できましたが、はぁ。

まぁあちらは毎週ちゃんと更新して年内に終わったんだからよしとしましょう(笑)。
こちらはまだあれこれと苦闘中で…年内に終わるというのは厳しいかもなぁ。
ある程度筋道は出来ているので今抱えている懸案が片付いたら一気呵成に書けるとは思ってます。これから十回で義満の権勢、頼之の復活、明徳の乱と頼之の死、そして朝鮮王朝成立、応永の乱、靖難の変と「日本国王」誕生にいたる過程をそのあとにブチこんで…と更新できない代わりにちょこっとここで予告させていただきました。予定では頼之の死後は3回ぐらいでまとめたいな、と思ってます。やっぱり基本は頼之が主役なんですよね。

>ひろぼんさん
古代進の兄、つまり守がハーロックになっちゃうという構想はアニメではボツになったものの、同時期に松本さん本人が連載していた漫画「宇宙戦艦ヤマト」ではちゃんと描かれてるんですよ。秋田書店の古いコミックス版(1冊にまとまってます)で読めます。
 ただしハーロックは全身をすっぽり黒づくめのマント(?)で覆っていて顔を見せず、アナライザーの分析ではその体はほとんど機械化されていることになっていました。
 漫画の「銀河鉄道999」でもハーロックは登場はするもののやっぱり全身を覆っていて顔を見せませんよね。ひょっとして版権上の問題でもあったのかな?水島新司さんが自らの野球漫画キャラを一同に会させた「大甲子園」も出版各社の了解が必要だったらしいですし。

ハーロックといえば、先日たしかCSのアニメ枠で新作オリジナルアニメが製作・放映されることになっていましたが(りんたろう監督!)、敵の宇宙船のデザインが「ユダヤの星」に酷似していたとかで松本さん自身が放映中止にしたという騒動がありましたね。どうも真相不明の部分もある話なんですが…どうやらDVDで無事発売になるようです(修正はしてるんでしょうが)。

>ホリー・ハンターさん
手塚漫画で「松本零士が描くようなベッピン」というセリフが出てきたのは僕も覚えてます。ほかにも「日野比出志の漫画かと思った」(ブラックジャック)とか「赤塚不二夫でもおればいいのに!」(火の鳥未来編)とか、他の漫画家さんのネタは結構ばらまかれております(笑)。
 松本零士さんはデビュー前かそこらで九州に逃げてきた手塚治虫の緊急アシスタントとして呼び出されたことがあるんですよね。そのときに食事にウニが出て、松本さんが鼻血を出してしまったとかで、のちのちまで手塚さんにからかわれたとか。松本さんと同じ日の生まれの石ノ森章太郎も同様の緊急呼び出しでアシスタントやらされたというエピソードがありますし、手塚治虫周辺はそのまま日本漫画史になっちゃうんだよな。ホント、水滸伝みたいです。

>カウンター
つい先日もリセットされてましたね。かなりの間起こらなかった事故なんですが…とりあえずこのところのアクセス率から推測した控えめ数字で修正しておきました。
最近は平均一日300人ぐらいですかね。実は先日「YAHOO!BB」誌で小さく紹介されてるんですが、特にアクセスは増えてないみたいです(^^;)。



#3539 
ひろぼん 2002/12/15 22:25
ありぁ!?

徹夜城さん、カウンターがまた0に戻ったみたいですよ。
今朝書くために見た時は、一日100アクセスで年内20万ヒット達成かぁ、なんて計算していたのですが、正確には覚えていないなぁ・・。
あと、二の丸「旅と鉄道の記録所」のカウンターも調子悪いみたい。



#3538 
ひろぼん 2002/12/15 21:49
ヤマトの著作権に拘るわけ

あくまで噂なんですが、ハリウッドでの実写映画化の話があるそうな。
これが実現した場合、著作権を持っているのと持っていないのとでは大違い。(苦笑)
アール・ケイさんもお書きのように、松本氏の周りには金の匂いをかぎつけて集まって来たとしか思えないような人たちがうろちょろしているので、こういう話があったとしたらすぐに喰らいつくだろうなぁ。
因みに『キャプテンハーロック』は、つい最近実写映画化が決まったようですね。なんでもフランス人の監督が撮るそうな。
関係ないけど『ドラゴンボール』はその後どうなったんでしょうか。(笑)



#3537 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/15 19:56
松本零士が描くような美人

>松本零士マンガに出てくるような美人
最近、出てるブラックジャックや三つ目が通る〜の
復刻版を読んでて気づいたんですが、ゲストキャラで
松本零士が描くような〜マツゲの長い長身の北欧型金髪女性が
出ることが数回ありました、しかもスト−リ−中で
そのキャラを『松本零士が描くようなベッピン』と
評するところが、手塚センセイは松本零士が描く女は
奇麗だと本当に思ってたかは分かりませんが、
とゆうか、勝手に松本キャラを登場させても
美人と誉めて使ってるからイイのかな?
そんな事はないか?



#3536 
アール・ケイ 2002/12/15 16:37
この船は誰のもの

>西崎義展氏

いやあ、この書き込みをするために検索したら、出てきました出てきました(笑)
ひろぼん様もご覧になったサイトが。
でも、先に進みたくないのですぐ閉じちゃいましたが(笑)。
このヒトについてはあまり語りたくないのですが、
手塚人脈(というか“手塚ゴロ”)の端のほうにいる人間なもので無視も出来ず…。

(この辺は、のよりん氏の独壇場でしょうが)手塚さんがアニメーションプロダクションの
素人経営ぶりを劇団に喩えて、そのいい加減さ(自分も含めてでしょうが)を嘆いたことが
ありましたが、アニメも映画も芝居の世界も「興行」という言葉が示すように
ヤクザな世界であり実に胡散臭いわけで、お金の匂いを嗅ぎ付けていろんな人種が
取り入ってくるわけですな。取り入られるほうは一般人以上に世間に疎いゲイジュツ家だったり
するもので、コロッと騙されちゃう。
元は日本舞踊の家元一族の生まれだった西崎氏は家を継がず全国を放浪するうちに
水商売や外国芸能人の呼び屋をやるようになっていたところ、
どういう経緯か手塚さんと知り合って手塚個人のマネージメントを手掛けることになり、
虫プロ発足後は役員として辣腕を振るうようになります。
彼は確かに時代と作品を見る眼を持った人間ではありましたが、
(虫プロを離れたあと制作した手塚原作を大幅に改変した『海のトリトン』のヒット
 (人気に火が点いたのは放送終了後ですが)を見てもそれは明らか)
あまり「お行儀がよい」ひとではなく(『鉄腕アトム』のフィルム無断貸出紛失事件だとか)、
やがてそのせいで手塚さんとは決別することになったわけです。
(尤も火の車だった虫プロの経営を彼なりになんとかしようとしたとも思われ
 彼だけを一方的に責めるのは不公平だとは思いますが)
この虫プロ時代に培われた人脈がその後の『宇宙戦艦ヤマト』制作に繋がっていきます。

果たして『宇宙戦艦ヤマト』は誰のものか?
誰が真の原作者といえるのか?
(豊田有恒さんあたりはどう考えてるのかなあ)
これは裁判所が判断できるようなことではありませんよね。
『ヤマト』には、零士さんは零士さんの、西崎氏には西崎氏なりの思い入れがあるようなんですが、
さほど続編に興味が無い人間から見ると、あの争いや「続編合戦」には首を傾げてしまう処があります。

ぜんぜん違う話かもしれませんが、作家の三田誠広氏の「ヨーロッパのように、図書館の貸し出しに
応じて著者にお金を払う公共貸与権の実現を」という日本ペンクラブでの発言を読んで、
「潰れて京セラに助けてもろたアンタとこの実家はコピーでしこたま儲けたんとちゃうんか。
コピー文化様々とちゃうんかー」
とツッコンでしまいました(笑)。
因みに「三田誠広」で検索したら、三田さんファンのかたの
「なぜか図書館では彼の作品は人気がなく、いつでも借りられる状態にあるのはうれしい」
という書き込みを見つけて笑ってしまいました。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3535 
せいじ 2002/12/15 15:30
ありがとうございました

みなさん、たくさんのアイディアありがとうございました。 がんばってみます。



#3534 
ひろぼん 2002/12/15 12:41
すみません訂正です

>その戦艦(アルカディア号?)で古代守とヤマトを影ながら支える
「古代守」ではなく「古代進」です。
すみませんでした。(汗)



#3533 
ひろぼん 2002/12/15 12:33
♪うちゅーうせんかん や〜ま〜と〜

今月、CSのチャンネルNECOで『映画化全作品』+『交響曲ヤマト』を放映しています。久しぶりに観ましたが、子供の頃は気付かなかったツッコミどころがいっぱいあって、面白さ半分悲しさ半分という感想をもちました。まぁ「愛」だの「平和」だの繰り返して言っているくせに結果的には全ての話で敵を皆殺しにしているじゃないの、というところが一番の矛盾なんでしょうね。

>徹夜城さん
>古代進は漫画版ですとハーロックの弟ということになるんだそうな。
これは、すでに漫画化されているのですか?確かこれはアニメ『宇宙戦艦ヤマト』の松本零士案で、古代守が「戦艦ふゆづき」を異星人(スターシャ?)の技術援助のもと改造し、その戦艦(アルカディア号?)で古代守とヤマトを影ながら支えるというものだったと思うのですが、後でちゃんと書いたのでしょうか?(新宇宙戦艦ヤマト?Gヤマト?大銀河シリーズ?古代進32世の兄?あぁややこしい。(笑))

ヤマトといえば例の著作権問題がありますが、私ははじめ数々の不祥事や噂に嫌気が差した松本零士氏が西崎義展氏に三行半をたたきつけたということなのだろうと思っていました。でも話はそんな単純なもの(恐ろしく単純という考え方もあるが、)ではないようですね。松本氏の最近の活動を見ていると、なんかおかしいんじゃないのと思えてきます。(『銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー』も期待してビデオで観たのに途中で寝てしまった。)松本氏の著作権を管理しているベンチャーソフトなる会社もなんだかよく分からないし、あそこの活動成果といったら今のところカーコンビニクラブの宣伝とパチンコ台(よく入るらしい。)くらいでしょ?

西崎氏については(ひっとしたらこの話題は過去ログにあるのかもしれませんが、)『宇宙戦艦ヤマト復活(誕生)編』の原案をネットで見たのですが、もう笑っちゃいました。これは誰が見たって太平洋戦争をモチーフにしていて、地球人とヤマトはやむを得なく異星人の統治する星に移住し、これを妨害しようとする異星人国家連合体の宗主国と戦って最終的には勝つ(まぁ当たり前ですが。)そうです。その宗主国とはもちろんアメリカです。なんだかなぁと思いながらページをスクロールさせていくと、やっぱり出てきましたこの人の名前が、そう現都知事です。(笑)
西崎氏が破産+逮捕されなければこれは映画化されていただろうし、どんな反響となったのでしょね。たいして話題にもならなかったりして。
西崎アニメはヤマトを含み基本的に好きだったんです。『海のトリトン』(あぁこれは原作が良いのか。)や『宇宙空母ブルーノア』なんかは必死で観ていましたね。
ブルーノアなんか思い出すと、ヤマトと違い乗組員の構成は国際的で、これを作った人がどうして変なおっさん(あえてこう書く。)と一緒に自分のクルーザーで尖閣諸島なんかに行って、あげく銃器の不法所持で逮捕されるのかなぁなんて思ったりもします



#3532 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/15 09:29
都市伝説

>実在してるか分からない歴史有名・伝説人物
司馬遼太郎サンの作品にも数名いますね、霧隠才蔵と猿飛佐助及び
真田十勇士、箱根の坂に出てくる骨皮道賢〜伊勢新九郎と友達に
なってしまうとゆう設定はブったまげますね。作者は
ひょっとして伊勢新九郎そのものも伝説人物だって見解なのでは?(冷や汗
武田信玄の軍師・山本勘助とゆう人も伝説であるとゆうのは聞いた
ことがあります。
しかし、日本が戸籍制度が確立してくると、この類の伝説人物は
生まれにくくなっているのではないかと思います。
にもかかわらず、昭和になってクチコミだけで一躍全国中で
名が知れ日本を恐怖に陥れた伝説人物といえば
口裂け女(自爆
当人が何故怖いかとゆうと、手術を失敗して口が避けたとか、
マスクをして男物のレインコ−トを着てる長身、長髪の女、
結構、ありそうで無さそうな設定とイデタチ
もあるのではないでしょうか?ただ、ウワサは当然、尾ひれを
タップリ付けて広がっていきました、口裂け女は自動車より走るのが
速い〜とか。(苦笑






#3531 
のよりん 2002/12/15 01:56
>歴史上で名前は残されているけど、実際に存在したかどうかは不確かな人物

有名どころだとたとえば、猿丸太夫、小野お通、青砥藤綱、松平長七郎、鬼小島弥太郎、雲霧仁左衛門とか?
あ、年代ばらばらですね。
たとえば河内山宗俊は実在してないけど宗春は実在だったり。
時節柄だと忠臣蔵関係では、俵星玄蕃とか村上喜剣、塩山伊左衛門あたりは非実在人物ですな。
宮本武蔵関係だと吉岡兄弟とかもそうなんだろうなあ。
そういう場合モデルになってる人物とかはいたりする場合もあるわけですがねえ。
歴史上というか物語や伝説の中で事歴が形成されていくわけですよね。

あと、実在人物でもやってることが伝説の彼方な人々もいるわけで、日本での徐市(徐福)の活動だってその意味ではそうだけど、どうなんでしょう。
最近は聖徳太子不在説もありましたが・・・

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Cinema/5784/haiyaku/


#3530 
徹夜城(レスためこみを避けようと書き込み始めた管理人) 2002/12/15 00:40
マサオさん(仮名)がフランス入国失敗?

…という報道が先ほどから流れておりますな。勘当されたとの噂もありましたが、はて、何をしに行ったのやら。マジでディズニーランド訪問なのか。

>スターシステム。
奥野さんも恐らくお読みになっていると思う、手塚治虫作品後期の代表作で「スターシステム」が実感できるのは「ブラック・ジャック」「三つ目がとおる」「ブッダ」の同時期執筆三作でしょう。
まず「ブラック・ジャック」は手塚スターシステムの集大成的作品でありまして(そもそも“引退企画”だったんですよね、これ)手塚スターシステムの「俳優」たちがほぼ全て、しかも一人につき何度も別の役で出演しております。これを完全網羅した本も出ておりましたよ。
「ブッダ」には重要な役どころに「三つ目」の写楽その人がそのまんま登場しますよね(もちろんあの写楽クンではないがバンソウコウがちゃんとある)。逆に「ブッダ」で初登場したキャラが「ブラック・ジャック」の何本かに出演しております。そして「ブッダ」の中には二コマだけブラックジャックその人が登場する…と言った具合。凄かったのはブッダが大真面目に説教している最中に「つまり私は医者だ」というセリフのコマだけブラックジャック化しているコマでしょう(笑)。

横山光輝さんの三国志は特にスターシステムなんてことまでは考えてないでしょうね。確かにそう顔パターンの多い方では無かったですし…
松本零士さんにいたってはある程度確信犯というところもありまして、ハーロックとトチローとメーテルタイプ、あとはジーサンバーサンで全て片付くという凄い世界であります(^^;)。ついでながら古代進は漫画版ですとハーロックの弟ということになるんだそうな。

>三国志関連。

>原田さん
そうですか、吉川英治遺族側でもそんな話があったんですね。うーん、僕も読んでいてそのフシを感じていたんですが、やっぱり断ってなかったのか?
それにしても「世界ふしぎ発見」、あのまんまやらせてましたか、中国の役者さんに。近年は三国志についてあれこれ本が出て正確なところが知られるようになりましたが、ある世代以上の方にとって「吉川三国志」が三国志そのものであったようですね。僕もなんかの番組で中国のお茶の話題で「中国でお茶といいますと三国志の冒頭が思い起こされますが…」などとやっているのを目撃したことがあります。
もっと凄いのになると正史の三国志を吉川英治が直接小説化したのだとしているものも見たことがありました。

 最近でまた凄いと思ったのがビジネス書コーナーによくある谷沢栄一氏と渡辺昇一氏の対談本。この二人の対談の何が面白いんだか分かりませんが良く売れるようですねぇ。このお二人中国を目の敵にしておめでたい日本文明論を振り回す割りに東洋古典世界には憧れてるようで(まぁこの人たちに限らない現象ですが)「論語」だの「史記」だのの本を出してますよね。その中に「三国志」もあったんです。
 これがまぁ期待にたがわず凄いんですよ(^^;)。お二人ともどうも「演義」すらお読みになってないし、「吉川三国志」だってちゃんと読んだかどうか怪しいもんです。だってパラパラと見てたら関羽と張飛が死ぬ順番逆でしたぜ。お二人の知識はことわざ関係ばっかりで、しかもどうやら子供時代に読んだ「三国志物語」(もちろん戦前の本。なぜか僕も読んだことがある)のイメージで語ってるんですね。
 大笑いしたのが、「横山三国志」に関してのコメント。谷沢さん、知人に薦められたらしいんですよ、横山三国志。「漫画嫌いのあなたでもこれは読める」と薦められたそうですが、「1ページ目見ただけで頭がスパークした」(確かそう表現してた)そうで、投げ出しちゃったようです。高齢の方の中にはまるっきり漫画が読めない人もいるとは聞いてましたけどね…

 ついでに貂蝉の話を。
 もともと架空キャラと言って良いこの女性ですが、吉川・横山版では直後に自殺。「人形劇三国志」では直後に死にはしないものの、関羽とのラブロマンスが描かれ呂布に殉じて自殺してました。関羽との話は芝居などではある話で、「人形劇」もしっかりと取材して脚本を書いていたことをうかがわせますね。
 興味深かったのが中国の大作TVドラマ「三国演義」。これでは貂蝉は董卓を倒す目的を果たすと大喜びする人々を横目に、一人寂しくいずこかへ去っていくのです。中国のドラマとしてもそのまま呂布の妻で残すには忍びなかった…ってことなのか。

>ひろぼんさん
ええ、ウェストミンスター寺院は歴史人物総ぞろえとしては面白かったですけど、ゴミゴミしていて建築物・宗教施設としては面白くありませんでした。
一緒に英国旅行に行った二人のうち一人がすっかりあちらの教会にハマっちまいましてね。クリスチャンになっちゃうんじゃないかってぐらい(笑)。訪問した田舎町の教会も全部回りましたし、ロンドン市内でもあっちゃこっちゃ見て回りました。ロンドン駅近くのカトリック教会(あるんですね、やっぱり)なんぞは文化的になかなか興味深かったです。

>せいじさん
名前は有名だけど実在したかどうか不明確…うーむ。
筆頭が神武天皇(爆)。続いて日本武尊。古事記系はキリがないですな(^^;)。
アール・ケイさんもお書きの武蔵坊弁慶。これなどはその最たるものかも。平家物語で確か「武蔵坊」というのは出てくるような気はしました。「太平記」だと児島高徳が有名ですね。



#3529 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/15 00:15
ご当地・伝説の人物ですか?

じつはですね、私が住んでる県は、
花咲ジジィとか浦島太郎のようなファンタジックな
オトギ話しで、当地ならではのオリジナルの話しは殆ど無いんです、
夢が無い土地ですねぇ。ただ、それでも昔話しで、
ウチの県でよく登場する伝説人物といえば
『ダラアンマ』とゆう者。方言でダラは馬鹿、アンマは長男って
意味です、何故かよく分からんのですがウチの県は長男は馬鹿だと
いう変な先入観があるんで、ウチの県のダラアンマの昔話しは
ようするに馬鹿なボンボンの長男が行く先々で馬鹿な事をしでかし
平たくいえば志村けん のバカ殿とか、いかりや長介と仲本工事の
馬鹿兄弟みたいなコント風の民話なんです。
まぁ、このダラアンマとゆうキャラはオッチョコチョイで天然ボケ
の長男ですが憎めない奴ということで、県内で愛されてます。(苦笑
たぶん、中世の民衆の間で実際にあった笑える失敗談を集大成して
尾ひれ付けて、その主人公ダラアンマに実演させてる民話だろう〜というのが
地元の郷土史家の見方です。
失敗談とゆうのは、今も昔もネタにされてしまうようで。




#3528 
アール・ケイ 2002/12/14 23:51
メジャーなところでは…

実在したかしないか、不確かな人物で一番メジャーなのは武蔵坊弁慶でしょうか。
確か一部の史料にしかその名が残ってないんでしたよね。
(このネタ、ずっと前に大河BBSに書いたことあるなあ(笑))
筒井康隆センセの『こちら一の谷』に登場する弁慶は、その実在の不確実性のために
「姿が点いたり消えたり」(笑)する人物として登場してますし。

しかし、
>徹底的に調べようとおもうのですが
って結構難しいと思うのですけどねえ…。

鹿角さま
>前に徳間から出た「マルコ・ポーロの冒険」という本に
>原案者である陳さんのインタビューがあるかどうか
>ご存知の方はいますか?

ええと、NHKでやったアニメ『マルコ・ポーロの冒険』のことですよね。
当時、ムック(特集本)か何か出てたかどうかよく覚えてないのですが。
ただ、云えるのは、陳舜臣さんは原作者、という扱いではなかった筈です。
陳氏の『小説マルコポーロ』が、アニメの元(げん)編の原案として使用されたという
ところでしょうか。
(ただ、小説が出版されたタイミングを考え合わせると
 たまたま原案として使われたわけではなく、アニメ化に合わせて
 一種のメディアミックスとして依頼があって書かれたものと思われます)

奥野様
>いくつかの顔パターンだけで物語ができてしまいそうです。
>全体として、古い漫画家に多い手法なのでしょうか。

今のマンガ家だって似たようなもんでしょ(笑)。というか、多くのキャラクターを
書き分けられずに、何とか名前を変えてしのごうとしている感じがすることが多いのですが。
それならいっそ、キャラクターとして画(デザイン)を決めておいて、
違った作品に違う役で登場させる、というほうが賢明かも。
(さいとうたかをさん(のチーム)なんかもそうですよね)

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3527 
なな 2002/12/14 22:53
羊だらけ

「伝説上の人物」をキーワードに検索していたところ、群馬と秩父に伝わる「羊太夫(ひつじたゆう)」なる神話的人物に興味をそそられました。
下で「古代人を調べるのは徒労」と書いたことと矛盾するのですけどね。

「羊太夫」で検索すると88件もヒットするのですが、内容はどれも地元の民話を参照した浅いものばかりで、それこそ「名前だけ残っている」感じ。
しかし一件ずつ細かに見ていくと、中には奥が深い記事もあったりして面白いです。
一つは羊太夫と聖徳太子の関係。
二つ目。埼玉には「紙の製法を伝えた高麗羊太夫」の伝承がある。
…もしや羊太夫とは複数の人間を指しているかもしれない。
三つ目。尾張には「羊太夫が奈良へ上京する途中の屋敷跡」に、延喜式にも出てくる古社「羊神社」が現存する。民話にも「羊太夫と従者が休憩したのは三河国矢作川」とするものがある。関東の伝承のわりに愛知県とのつながりが興味深い。

もう一点気になったのは「太夫・大夫(たいふ)」という呼び名ですね。
羊太夫は新羅系渡来人もしくは倭人と見られているようですが、日本の令制で五位以上の位にあったほどの人なら、もっと記録が残っていてもいいはず。
この「太夫」の呼称は中国か朝鮮半島で与えられていたもので、本人は「羊某(ヤンなにがし)」さんだったとか。
関東に定住した渡来系氏族・羊(ヤン)氏の有力者が、大和朝廷の官位とは別に代々太夫を名乗っていたとか。
残念ながら韓国のサイトでは「羊太夫」も「羊大夫」もヒットせず、羊氏の出自の手がかりを朝鮮半島に求めるのは難しいように思いました。そもそも当時の半島はまだ中国式の姓氏ではなかったでしょうし。
けれども「羊大夫」の方をキーワードにして検索すると、やたら中国語のサイトがヒットして驚きました。中国字体のフォントを入れて翻訳できれば、大陸方面に思わぬ収穫が得られるかもしれません。
思えば「群馬」も馬と羊。来年はひつじ年だし、これはタイムリーなネタかも。(^^;)



#3526 
なな 2002/12/14 14:34
現地調査が必要

>名前は残されているけど、実際に存在したかどうかは不確かな人
なんだかネット上の人間関係みたいですね。お互いハンドルは知ってても、顔も見たことなくて、男か女かもほんとのところは定かじゃないの。

それはさておき。「平賀源心(玄信)」はいかがでしょう?↓まずはこれを読んで。
http://www2.ocn.ne.jp/~cosmos-p/rekisi.htm

↑ここでは触れられていないけど、かの平賀源内はこの平賀源心を自分の先祖だとして、白石嘉次郎から平賀源内に名前を変えてるんですね。
ここのサイトを読むと、平賀源心実在説はすでに検証が試みられたようですが、そこからさらに平賀源内へと続くルートをも実証できればなお面白いんじゃないかと…。

上代なら伝説上の人物はたくさんいるけど、これらはいくら調べても「正しい答え」は出ませんからねぇ〜…。私が古代史に興味がわかない理由です。
それと一つ思ったのは、超マイナーな歴史人物を調べるには現地の踏査が不可欠だということです。しかも全国的には無名でも、(上記の平賀源心研究のように)好事家の郷土史家によってすでに成果が出されている場合もあるので、新規参入者はそれをしのぐ現地調査が必要になったりしますよ。お住まいの地方の人物で選ぶ方が無難かも…。



#3525 
せいじ 2002/12/14 07:14
歴史に詳しい方教えてください。

今、大学のレポートの題材を探しておりまして、自分的には 歴史上で名前は残されているけど、実際に存在したかどうかは不確かな人物について、徹底的に調べようとおもうのですが、皆さん どういった歴史上人物をご存知ですか? お知恵を拝借願います。 管理人さんもよろしくお願いします。



#3524 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/13 23:59
退役空母は、どうなるのでしょうか?

>空母ブッシュ
ちょっと、趣味を疑うような名前ですね(苦笑
日本語で直訳すると空母『薮』(ヤブ)?でもブッシュさん
の名詞は又違う意味があるのかもしれませんね、英語の辞書が
どこかへいっちゃったので調べられませんけど。
大統領の名前が空母になったのでは空母トル−マンも
今、現役なのでしょうか?しかし、日本に原爆投下のゴ−サインを
出した人の名前の空母で。(冷や汗
今回の空母ブッシュの例は、未だ生きてる人の名前が空母に
付けられたとゆう点ではマレとゆうか初めてなんですか?
アメリカはTVショッピング大国ですが、いつぞや
空母でTVショッピングをやってる映像を見ました。
それは、退役空母か現役空母かは分からなかったんですが
考えてみれば、退役空母は、どうなる運命なんでしょうかねぇ?
中々、ベラボウな建造物なので、アレをテ−マパ−クにしたら
ウケたりして、あぁ原発つんでるから、やっぱヤバイな、
退役空母は中々、厄介な粗大ゴミでしょうね。



#3523 
奥野 2002/12/13 14:26
横山光輝万華鏡

やはり皆さん、横山「三国志」にはいろいろ思い入れがあるようですね。日本の三国志関連マンガ、というより歴史マンガ全体を通してみても、これほど読者層の広い作品は珍しいように思います。

>柱国大将軍様

まあ、呂布が普通の顔つきをしてはいかんという法もないのですが(笑)。日本における呂布のビジュアル・イメージって、「蒼天航路」に出てくるようなモンスター型か、あるいは光栄の顔グラフィックや「天地を喰らう」などの美形戦士型の二つに分かれるような気がするのですが、横山さんのはどっちにも当てはまらないですね。

>アール・ケイ様

意識して同じキャラを使い回しているとは知りませんでした。そういや、董卓もなんとなくヨミみたいな感じだし。しかし、ご本人も言われるように徹底していない印象は受けます。「三国志」は人数も多すぎるし、難しいのではないでしょうか。
「スター・システム」という言葉は初めて知りました。さすが、この掲示板は勉強になりますな。他には、水木しげる翁の作品が思い浮かびます(メガネ出っ歯の男など)。それから、松本零士。「古代進〜キャプテンハーロック系」「森ユキ〜メーテル〜千年女王系」「星野鉄朗〜男おいどん系」と、いくつかの顔パターンだけで物語ができてしまいそうです。全体として、古い漫画家に多い手法なのでしょうか。

>徹夜城様

昔読んだのでうろ覚えですが、確か横山光輝「三国志」の解説本みたいなのがあって、その中に「このエピソード(袁術が農民に水を断られて憤死するシーン)は吉川英治の原作を膨らましたもの」という一文があったように記憶しています。そういうこともあって、横山「三国志」は吉川英治の小説を原作とするものかと、漠然と思い込んでいました。結局、正式に許可は取ってたんですかね。

ここ何年もテレビを見ない生活が続いていたので知らなかったのですが、テレビ東京の大型時代劇ってまだやってたのですか。僕は昔、エキストラのアルバイトとして、あのシリーズの「織田信長」に出たことがあります。「出た」といっても足軽のうちの1人で、ほとんど顔も映りませんでしたが。エキストラの人数があまり集まらず、仕方がないので同じ部隊の行軍を何度も撮影して大軍に見せかけるという姑息なことをやっておりました。
しかし「忠臣蔵」で横恋慕のエピソードを使うのなら、いっそ柄本明に高師直、じゃなくて吉良上野介をやってもらうくらいに思い切ればよかったのに。

あと、弊サイトの掲示板で拾ったネタですが、アメリカが空母「ジョージ・ブッシュ」を建造するとか(一応、名前を捧げられているのは親父ブッシュの方らしい)。これも「史点」向きの話じゃないでしょうか。軍艦の名前にもいろいろ歴史がありますし。
しかしブッシュ…現大統領の親父を艦名にするなんて、北朝鮮あたりとやってることが変わらないのでは?デスラー艦のように本人が座乗するってんならともかく。

>秦太様

なるほど、資料だけでも結構追いかけられるものですね。前半が特に変だった、というのも納得です。そういえば、横山「三国志」の馬超の兜(越後獅子みたいなやつ)はどこかで見た記憶があるのですが、あれも連環画のものだったのでしょうか。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3522 
ひろぼん 2002/12/12 22:41
サンタクロースはコカ・コーラの配送係

そういえば徹夜城さんは、今年英国へ行かれたんでしたね。
私も10年ほど前にロンドンに行きました。それで当然のようにウェストミンスター寺院も見学しました。その頃私は、ヨーロッパの教会建築を見まくっていた時期だったので、その上でのウェストミンスターの印象なんですが、一番悪い、というか印象が薄いです。(とか言いつつもしっかり寺院の鳥瞰図特大ポスターを持っていたりする。)
どうも権力のにおいがするといいましょうか。まぁそれは別としても、寺院内部のどこが場の中心なのかいまいち分からない。訪れた人々が、あっちゃこっちゃといろいろなところを見て視点が定まらない感じがしました。カトリックの寺院なんかはまだ導線がはっきりとしているので、ごちゃごちゃっと聖人が祀られていても混乱はしないのですけどね。
あぁこんなの書いていると、また行きたくなってきた。(笑)あの頃はまだキングスクロス駅の9番線と10番線の間の柵に突撃する習慣もなかったし。(笑)バッキンガム宮殿の前にあるグリーンパーク(誰でも入れるもちろん無料の公園)に生息している動物(スズメ・リス・オウム?)はやたら人懐っこい+芸達者だったなぁ。(笑)

>ホリー・ハンターさん
そのロイターの記事を私は確認していないのですが、まぁその牧師または司祭さんはその後に続けて説教をしたはずで、多分説教のポイントはそっちにあったんじゃないかと思います。でもメディアなんてものは、そんなことより記事になる部分のみを抽出する傾向がありますからね。そういえば去年日本では『サザエさん』で同じような事件?がありました。(笑)
それから、サンタクロースを否定するというのは、なにも特定の宗派に限らずキリスト教全ての宗派に共通する見解です。
このロンドンの出来事がいつあったのか分かりませんが、おそらくそれに先立つ12月5日にフランクフルトで、ローマカトリック教会のエックハルト・ビーガー神父が「サンタ禁止運動」というのを始めたそうです。(CNNより)
禁煙の表示のタバコの部分をサンタクロースに変えたステッカー(ゴーストバスターズのステッカーのゴーストをサンタに変えたといった方が良いかも。)を配ったそうで、聖ニコラスを奉じるカトリックがそうなのですから、プロテスタント以下は云うに及ばずです。

しかしこの運動。意図は良く分かるのですが、ここにきて起こった(現在のサンタのイメージは1931年から)というところに、反グローバル運動に呼応しているのではないかと思ったりもします。サンタを創作したのはコカ・コーラ社で、マクドナルドと同様にグローバル化の象徴のようなものですしね。ただ、旗頭の神父さん(ロンドンの司教さんも)は純粋にクリスマスの真の意義を説こうとしただけだとは思います。



#3521 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/12 12:29
外電より、空想科学

ロンドン発=ロイタ−〜読売から抜粋

『サンタクロ−スが世界中の子供らに1晩中で
プレゼントをして回るには、音速の約3千倍で飛び回らねば
ならず、そんなことをしたらサンタは高速のあまり燃えカスと
なってしまうでしょう。』
ロンドンの教会の子供向けミサでサンタクロ−スの存在を否定するため
このようなスピ−チを牧師がしたが、子供らは大泣きし
くだんの牧師の評判は父兄の間でも散々。

イギリスにもウルトラマンを科学的に分析する日本の空想科学の
よな事する人がいたんですね。(苦笑
ただ、サンタを否定するとゆう考え、当牧師の個人見解か
ロンドンのその宗派の傾向なのかは分からないですが。
まぁ、オトナゲ無い牧師だなってのが日本の一般的な見方
でしょうか?




#3520 
原田 実 2002/12/12 09:59
中国人が(おそらく)知らない三国志

その昔,TBS『世界ふしぎ発見』で三国志をとりあげた際、番組冒頭のドラマで、劉備が黄巾党に襲われてから、劉備の母がみやげの茶を投げ捨てるまでの顛末を、現地の俳優で再現していました。吉川・横山三国志にしか出てこない話で俳優の方々も聞いたことのない三国志の演目にとまどったと思われます。問題の中にも、「孔明は何をみて、赤壁での風向きを予測したか」(番組で用意した正解・・・ドジョウ)などというのがありました。これは民話の中の話で、正史にも演義にも出てこないですね。
スタッフの下調べ不足もさることながら、回答席の志茂田過激もとい景樹氏が『大三国志』刊行した直後にもかかわらず一問もできないのがおかしかった。志茂田氏曰く、いったん本に書いたことはそのはじから忘れることにしているのだとか。
ちなみに、横山水滸伝でも、吉川水滸伝が断筆してからの描写内容は簡潔になっています。横山先生は、当初、自らの三国志について、演義にもとづくオリジナルだといいはっていたため、吉川先生のご遺族は笑っていた、という話を聞いたことはあります。今なら告訴ものでしょうが、横山三国志には吉川三国志とは別の面白さがあるわけで、難しいところです。
ついでにもう一言、吉川水滸伝は仏教の扱いに時代錯誤があって、横山三国志もそれを踏襲した個所があります。私は吉川三国志を読んだ際、貂蝉の辞世の詩に出て来るカリョウビンガに違和感が感じられてなりませんでした。ささいな問題といえばその通りなのですが・・・

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#3519 
やえ 2002/12/12 01:42
ありがとうございました。

こんにちは、やえです。
世宗実録の記事、本日手に入れました。いろいろありがとうございました。
本当は何箇月か前に探していたのですが、その時は見つけることができませ
んでした。何しろ、全然見当がつかず、しかも小さな漢字ばかりだったので
お手上げだと一時サジをなげてしまってました。今回御相談させていただい
て本当によかったです。

中西様。
丁寧に教えて下さってありがとうございました。おかげさまですぐに見つける
ことができました。

なな様。
いろいとご親切にして下さってありがとうございました。



#3518 
徹夜城(仕事から帰ってきてまずPCの前に座った管理人) 2002/12/12 00:47
ミサイルの注文元は

>ホリー・ハンターさん
その北朝鮮のスカッド・ミサイルの件ですが、イエメン政府が「ウチが注文した」と公表して返却を要求しているそうですね。売るほうも売るほうだが買うほうも買うほう。といって表向きは「密輸」ではなく国家間取引ってことになっちゃうのかな?
一方でインドとロシアがミサイル共同開発するとかで、兵器で外貨稼ぎをするってのはやめられへん、ってことのようですね。

>秦太さん
いえね、ふと疑うときがあって、横山光輝さん、かなりの時期まで吉川英治が書いたものがそのまま「三国志」なんだと信じていて、その序盤に創作部分がかなりあるということをご存じなかったのではあるまいか、と思うことがあるんです。桃園の誓いにいたるまでの過程、芙蓉姫、そして貂蝉の自害など、あまりにも「そのまんま」なんで。ただ芙蓉姫が糜夫人になるというのは避けてたはずですけどね(一応子供向けを意識して「側室」を避けたんだと思いますが)。

 吉川英治の「三国志」ですが、実は第一巻ぐらいしか僕は読んだことがありません(あとはところどころ覗いた程度)。その序盤の桃園に至る過程が原作のままだとあっさり過ぎるので主役三人が出会うまでをかなりふくらましてますよね。あれはあれでなかなか味がある面白い展開だとは思ってます。
 「人形劇三国志」でもこの辺はいじってたなぁ。牢に入れられていた関羽が脱獄したりする場面がありましたっけ。張飛が肉を井戸の中に吊るして大岩を載せ「この岩が動かせたら肉をくれてやる」と書いておいたら関羽が動かしちゃってひと騒動、という出会い方になっておりましたが、これは伝承レベルではある話らしいですね。
 中国で作ったTVドラマ「三国演義」もほぼそのまんまこの話をやっておりました。大格闘する関羽と張飛の間に劉備が割って入って素手で二人の腕をグッとつかんで引き離すと言うトンデモない演出で大受け(笑)。劉備さん、あんたが一番強いのか!?

 さすがに中国ドラマではこの程度(?)で済みましたが、日本の漫画やアニメだとおおむね劉備も強いキャラに多少肉付けされてますよね。一番のトンデモ作品は金曜ロードショーで放映したアニメ「三国志」でしょう(横山光輝原作と銘打ってるんだよな、これが)。いやはや、あれは凄かった…(^^;)



#3517 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/12 00:13
バッド・ニュ−ス

TVをつけるとニュ−スで
見るからにカタギじゃなさそうなスキンヘッドの人がバンと出た、
どこかで見た顔だと思いきや、K−1選手?!、ではない(苦笑
ア−ミテ−ジ氏だった。同氏が顔を出したので、たぶん悪いニュ−ス
だろうと一瞬思い、やっぱりだった。(爆死

ア−ミテ−ジ氏曰く
『イエメン沖でスペイン海軍に臨検された船から約12基の
スカッド・ミサイルが隠されていたのを発見、北朝鮮の船だ。』

イエメン沖でパクられたとゆう事で、誰に売ろうとしてたんですかねぇ
フセイン氏?はたまたビンラディン氏?(自爆




#3516 
鹿角 2002/12/11 11:40
知りませんか?

前に徳間から出た「マルコ・ポーロの冒険」という本に
原案者である陳さんのインタビューがあるかどうか
ご存知の方はいますか?



#3515 
秦太 2002/12/11 01:54
長期連載に歴史あり

 ちょっと乗り遅れ気味ですが、横山三国志の件で。
 うろ覚えながら、横山先生もインタビュー等で吉川英治版を原作としていることは明言していた記憶があります。横山版冒頭で登場する「芙蓉」という名前のヒロインは吉川英治が創作したキャラクターですから、吉川版を原作にしているのは明白ですもんね。
 連載開始当初はまだ日中国交正常化前で、作画の参考になる資料が手に入らんで困った、という発言も読んだように思います。確かにキャライメージが変な人物(やせてる董卓、青竜刀使わない関羽、変な兜の趙雲etc.)は序盤に集中しています。
 中でもヘンテコな張飛ですが、これは江戸時代に出版された『絵本通俗三国志』の挿絵(葛飾戴斗・画)をモデルにしたのではないか、と私は推測しています。下記リンクの下のほうにあるヤツです。頭に輪を嵌めてるところなんか、そっくりですよね。美術的価値はともかく、作画資料としては問題がありすぎる文献ですが(全員ねぶた祭り状態で見分けがつかない!)、連載当初の横山先生の元には三国志全編を絵解きした資料はこれしかなかったのかもしれません。
 連載も後半になってくると、中国からの資料の購入や現地取材も可能になったそうです。特に中国で描かれた「連環画」は大変重宝したようで、終盤は、衣装や調度はもちろん、構図まで連環画そのまんまのコマが頻出する状態になっています。これはこれで「ええんか?」と思わないでもありません。

http://www.lib.niigata-u.ac.jp/Ex99/goraku.html


#3514 
なな 2002/12/11 01:10
あ゛

>中西さん
お久しぶりです&フォローありがとうございました(汗。
世宗実録は未見で、数字の意味がよく分かってないままレス書いたのがばれちゃいました。
「朝鮮王朝実録」はずいぶん前に「太祖実録」の冒頭を読んでそれきりだったので。
やえさんのお返事の調子だと、彼女も実物を見たことがないかもしれませんね。…と、今になって気がついてどうする(汗。まあ、分からなかったら再び尋ねに来られるでしょう…。

以下、興味のある方はどうぞ…。
>先日北朝鮮へ食糧援助した日本外交協会。2CHの方々の観察眼ってすごい。
>http://yamagata.cool.ne.jp/sonsaku/z/
>「ネタ元」とある同協会公式サイトの活動報告もご覧下さい。
ここ数日のニュースで、フォラツェン独医師が過去に撮影した北朝鮮の地方病院の実状および子ども入院患者の映像をご覧になった方も多いと思います。そこに映っていた子どもたちと、上記の幼稚園の子どもたち(おそらく特権階級の子女)の「待遇差」をあらためて見せつけてくれたという「効果」はあったと思いますが…。
同協会会長のマスコミへのインタビューを見ましたが、ほんと純粋な善意からの行為のように見受けられました。しかし現地同行なし・追跡調査なしというのには…かの国を相手にいい年して無邪気すぎて、あきれ返りましたね。
ちなみに元山は日本海側、南浦はたぶん平壌南西の黄海側の町で、両市は半島を横断して直線でも百キロ以上の距離があります。



#3513 
徹夜城(書き忘れたネタを思い出した管理人) 2002/12/10 23:25
大河ドラマ的話題

と、書こうと思っていたことを一つ書き忘れていました。
以前にもこの掲示板で出た話題だと思いましたが、今日警察署へ行った帰りに(免許の更新)書店にふらりと寄ったら杉山正明氏の「逆説のユーラシア史」がふと目に止まり、ぱらぱらと読んでみました。
なるほど、大河「北条時宗」の監修をやった(させられた?)件、書いてありますね。いつもは大河なんぞ見ないらしいんですが「時宗」と聞いて見てやろうと構えていたら、いきなり吉村ディレクター以下スタッフが研究室に乗り込んできて時代考証の説得を受けてしまったとか。まぁ吉村さんにうまく乗せられた、と言うところなんでしょうか。もっとも大半の監修は時宗を専門としている日本史の方が担当され、杉山さんは「オマケ」だったとおっしゃってますね。
 ドラマの内容についてはほとんどコメントされてませんね(^^;)。まぁ言い出したらキリが無いというのはその通り。よく大河BBSでも議論になる歴史ドラマ論にもちょこっとではありますが言及されています。まぁ正直なところあまり良い思い出ではなかったように受け取れる文章でした。
 稲葉寿一さんの美術が良かったとはコメントされてますな(^^;)。稲葉さんといえば「太平記」の美術も担当されていて、当時の大河ドラマストーリーには稲葉さんの「南北朝再現」にかける熱い文章が載っていました。



#3512 
徹夜城(先生が走る季節に入ってしまったと実感する管理人) 2002/12/10 23:16
更新ためこんでますねぇ。

…などと人ごとのように(^^;)。
アール・ケイさま、まぁご推察のとおりで年末進行のようなもんです。「史点」も書いてはいるんですけど、ズルズルと遅れておりましてそうこうしているうちに民主党の新代表が決まってしまいました(^^;)。
「ムロタイ」の方はいろいろと構想し直しをやっていたりもします。頼之に関しては構想期間が長いのであまり苦労しなかったんですけど、やっぱり義満に関しては僕も準備不足でした。先日ストレートにプロット立ててみたら4回ぐらい余ってしまうという事態になることがわかり(笑)、国際情勢も絡めて応永の乱までもうちょっと練り直します。

>奥野さん
コサックの件の回答、ありがとうございました。
モスクワも寒いようですが、関東も12月に異例の雪が降り、当地としてはかなりの寒さでございます。
 12月に関東に雪といいますと、「忠臣蔵」がどうしても思い浮かぶわけですが、あれは旧暦12月14日だから1月中ごろか末ぐらいになるのかな?
 と、強引に話を持ち込みますと、新春恒例のテレビ東京長時間時代劇は中村吉右衛門で「忠臣蔵」。先日松竹系映画館に行ったらこれの予告編を打っていて驚きました(まぁ松竹系製作であるわけですが)。橋爪功の吉良はかなり古典的な悪役として描かれるようで、昨今からするとかえって新鮮か?しかし今日新聞で読んだ紹介記事によりますと吉良が浅野の妻に横恋慕してそれでいじめることになるとか…「仮名手本忠臣蔵」に沿ったのだとか言っておりましたが、それはもともと吉良が仮託された高師直の話でしょうに、と南北朝マニアはツッコミを入れているのでした。

>横山光輝三国志関連。
奥野さんへのレスなのですが、「横山三国志」は“吉川英治原作”とは一言もクレジットされておりません。僕も以前から気になっているのですが、何らトラブってないところをみるとお断りがちゃんとしてあるのかもしれません。
だけど少なくとも横山さん、描き始めた当初は吉川英治のそれしか知らなかったのではないかと思える節が多々あるんですね(張飛の顔の一般イメージを全く知らなかったこともその一例)。当時はまだまだ「三国志といえば吉川英治」という時代でしたから…もっとも吉川英治も「“通俗三国志”をほぼ全訳で書いた」などと書いているので騙される人も多かったんじゃないかって気もしますが。全訳をてがけた立間祥介さんも「原作と違う」などと抗議する手紙を受け取って困惑したりしたそうですし。

 三国志の顔の件ですが、中国では主要人物についてはかなり固定化したイメージがあるんですね。桃園三兄弟、諸葛亮、曹操、呂布、董卓、孫権、周瑜あたりは明白にイメージが決まってますね。「人形劇三国志」の川本喜八郎さんの人形デザインもおおむね中国でのイメージに基づいてデザインされてました。中国で作った映画やドラマの三国志も以上に挙げたキャラについてはだいたいおんなじような雰囲気の人が演じてますね。
 日本の大河ドラマみたいにまさに千差万別状態ってことは無いみたいでして。

 それにしても…
 横山光輝さんというのも、あまり大きくは言われないけど結構多才な漫画家さんですよねぇ。「巨匠」と言われることもありますが、「横山光輝論」みたいなものをブチあげられることは僕の知る限りないはず。しかし「代表作」を並べてみると「あれ、こんなものまで描いてる」って驚かされる人ではあります。



#3511 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/10 18:52
大御所の日本史マンガ

手塚センセイの読み切りモノには、いくつか、日本史モノがあった
記憶はあります。
『最上殿始末』などは、実在した大名一族が登場してますが
これは英雄を賞賛するような話しでは無く、殿様と百姓の異種遭遇を
影武者とゆう特殊な環境で描いたもので、
スリランカの国王の影武者に倒されてしまった伝説と
似た感じはしますが、結末のシニカルさは、往年の
鉄腕アトムを描いていた同じ人物が手掛けたものとは
思えない感じがしました。
他に、センセイが描いた歴史モノで覚えてんのは
題名は忘れましたが、佐渡オケサ?だったかの
民謡の踊りの由来の物語などかな?
とにかく、センセイの日本史モノでは英雄物語は
見かけなかったですね私は。
私が挙げた手塚センセイの短編は、ブラックジャックや
三つ目が通る〜といったアウトロ−指向の作品が
目立った時期のモノで、その傾向から勝手に推測すると
権力指向の英雄が主人公の歴史物は、当人の食指が動かない
〜ような感じは、します。

三国志を もしも当人が手掛けたなら、誰を主人公にしたかは興味が
沸くところでしょうし、
(でも出てくる連中みんな権力志向ですね劉備や孔明だってソコラ中で
聖人君子に描かれ過ぎてますが結局、権力者なんだし)
スイコ伝は出てくる面々いずれもアウトロ−ですので、妄想するには
いい対象ですね。

主人公の歴史物





#3510 
中西豪(下手踏んで、二重書き込みになっとりゃせんか心配) 2002/12/10 15:32
「世宗11・12己亥」とは?

どうも最近怠惰でいけません。
先だっての李舜臣ネタのときも、ずっとROMってたし。
今回も、もう解決済みかもしれませんが、老婆心より。
通信使朴瑞生の上啓文は、『朝鮮王朝実録』(近年は『李朝実録』って言っちゃいけないのかなあ)中の所謂『世宗実録』、その「巻46」内、世宗11年12月己亥(三日)条にあります。取り急ぎお知らせまで。



#3509 
アール・ケイ 2002/12/09 23:55
スターシステムは未完成

管理人さまはお忙しいようですね。年末進行ですか?

さて、横山光輝さんのマンガのハナシが出てましたので一言。
手塚さんのキャラクターのスターシステムというのはよく知られていますが
(同じキャラクターが違うマンガでは全く別の役柄を“演じる”、まるで生きた俳優に
 役を振るようなシステムのこと。で、なおかつスゴいのは顔つきが同じだけでなく
 別の役をやっても役者=キャラクターの素の味が各出演作にも共通して出ているということ)
横山さん自身いわく、一応システムを真似ているんだけど手塚さんみたいに徹底してはいないとか。
手塚さんより横山さんのほうが画の線は綺麗でセンスがあるんですが、キャラクターの書き分けは
手塚さんに一日の長がありました。

手塚さんが『水滸伝』や『三国志』を描いてたらどんなんだっただろうか。。。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3508 
柱国大将軍 2002/12/09 08:06
三国史のキャライメージ

奥野様
確かに横山版三国史の呂布は普通の顔ですね。何となく勝野洋っぽい感じがします。劉備は宅間伸かな。あとはわかりませんが。



#3507 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/08 20:10
原哲夫つながり ということで。

>前田慶次郎
原哲夫の漫画でマッチョにババァ〜ンとやると確かにケンシロウですね。(笑
まぁ、でも司馬サンの小説もマッチョな男がよく出てきますから
司馬サンの原作で原哲夫・作画で何かやっても、それほど違和感は無いと
思います。いや、歴史小説でマッチョな男が全く出ないというのは
中々無いから、原哲夫の画風は、むしろ歴史小説向きともいえそうです。
むしろ、本来、マッチョであるハズが無いようなキャラをマッチョに
描いた〜その落差が凄まじく逆に私がツボにハマっちゃった原哲夫の
マンガは、横領捜査官・中坊リン太郎です、しかも
コレは確か最初は経済雑誌で連載してたんじゃなかったかな?(爆死
名前が名前だけに、豊田商事の被害者救済に尽力した
伝説?(未だご在命か?)の管財人・中坊公平 氏をモデルにしてるのか
いや、単に姓だけ拝借といったとこか。



#3506 
奥野 2002/12/08 16:39
2002年の共産主義

モスクワはこのところよく冷える日が続きます。日中でもマイナス10℃を下回ることがあります。ただ、外出時にはしっかり着込んでいけば大丈夫だし、家の中も暖房がよく利いていて暖かいものです。どの家にも必ず曲がりくねった金属のパイプが備え付けられており、この中を熱湯が通っていて暖房の役目をするというわけです。市内の各地区にはそれ専門のボイラーがあり、お湯を無料で各家庭に供給しています。共産主義の遺産と言えるシステムかもしれません。
何というか、共産主義体制が曲がりなりにも数十年間続いた理由の1つは、国家がこのように必要不可欠なインフラ設備を用意できた点にあるような気がします。共産主義というとどうしてもイデオロギー面ばかりが注目されがちですが、生活面の保障も重要なファクターだったのではないでしょうか。とりわけロシアのように自然環境が厳しいところでは、国が全てを統括するというのもそれなりに合理的な方法だったと思います。「ソ連時代の方が暮らしよかった」と言っている人は意外に多いです。

もっとも、そうした利点をはるかに上回る問題点があったからこそソ連も崩壊したわけで、今さら後戻りなどはできないでしょう。しかし、新しい秩序・システムはまだ完成していないし、日暮れて道遠しといった状態です。

>徹夜城様

コサック(カザーク)は、基本的にはロシアの南部国境付近が故郷なのですが、ロシアがシベリア方面へ膨張するにあたってその尖兵としての役割も果たしています。そして帝政後期ごろ、コサックたちは国境警備のためにいくつかの「軍団」という組織を編成していました。革命によって軍団は解体されましたが、ソ連崩壊後にコサックの子孫たちがその復活を求め、いくつかはすでに活動しているようです。「サハリン・コサック」というのは、帝政時代に存在したコサック軍団が復活したものか、あるいは新しく立ち上げたものかよく分かりません。いずれにしても極東までコサックたちが来ていたのは確かなので、当人にとっては「伝統の復活」という意識なのでしょう。
しかしコサックの伝統復活を主張する人たちの中には、いまだに「コサック=辺境の防備者、ロシア民族の守り手」をもって任ずる者が多いようで、国境紛争や民族問題にもしばしば首を突っ込みたがるという危険性があります。特に、カフカースからの移民が多いロシア南部でのコサックの活動はきな臭い印象を受けますね。サハリン・コサックとやらも、北方領土問題に無関心ではないでしょう(コサックの一部が北方領土への移住を希望している、という話も聞いたことがあります)。まあ、そんな大げさな騒ぎにもならないとは思いますが。

横山光輝の「三国志」って、吉川英治原作というわけではなかったのでしょうか?もしも原作抜きという体裁だとしたら、かなり問題になるような気が。それから、横山版三国志では張飛だけでなく呂布にも少し違和感を感じました。横山光輝の呂布って、顔つきが普通の人すぎると思うので。そういえば呂布に髭を生やすのも、日本の「三国志業界」では却って珍しいですね。
日本における三国志キャラのポピュラーイメージに最も貢献しているのは、果たしてどの作品か。アンケート調査でもしてみたら面白いかもしれません。僕の中ではNHK人形劇が5割の横山光輝が4割、あとの1割が光栄のゲームの顔グラフィック、といったところでしょうか。

>新田義貞の部屋管理人様

他の分野から歴史小説へ参入した人って、結構いるようですね。僕が知らなかっただけで。森村誠一なんかもこのカテゴリーに入るのでしょうか。マンガの世界だと原哲夫を思い浮かべるところですが…あれはちょっと違うかな。舞台が戦国時代に変わったというだけで、やっていることは「北斗の拳」などとあまり変わっていないような気が。しかし前田慶次を全国区の有名人にしたのは彼の功績だろうから、原哲夫もなかなか侮れません。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3505 
やえ 2002/12/07 23:13
ありがとうございます。

やえです。
「朴瑞生」についての質問にお答えいただきましてありがとう
ございます。また、お礼が遅れて申し訳ありません。
世宗実録の11と12ですね。図書館にいって探してきます。

私が調べたかったのは、銭湯の記録です。
日本人は大人も子供も沐浴を好み、大きな家には湯殿がある。
銭湯では涌いたら角笛をならしてこれを告げ、人々は湯銭を
払って入浴するという事が書かれているそうなのですが、
「世宗実録」に出典とあるだけで、三冊もあり、とてもお手上
げと思っていました。

本当にありがとうございました。



#3504 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/07 01:25
医者とサスペンス

サスペンス・ドラマに医者が主要人物に出てくるというのは
まぁ、今に限ったことではないかな、ドクタ−レクタ−なんて
人もいましたね、(これは殆どスプラッタ−か)
パラサイト・イブも作者は医者か医療関係の仕事人なようで、
原作本での、臓器移植やバイオ医学の現場の描写、活字の細かい
ディティ−ルと言ったら読者泣かせに感じましたね。
(これは、サスペンスタッチのSFといったとこ?)

古い小説ばかりも何ですので、比較的、新しい医療サスペンスを
勝手に紹介します、邦題は『病棟封鎖72時間』ウィレッジブックス
出版、主人公はアメリカの脳神経外科の女医でナノ・ロボットで
脳腫瘍の除去手術を手掛ける最先端のゴッドハンド、
正体不明の世界的テロリスト集団のボスが脳腫瘍になり、
彼女のオペを受けるべく、謀略の限りを尽くすとゆう話し、
私のつたない紹介で興味を持たれましたかたは読んでみて下さい
まぁ、だまされたと思って。



#3503 
なな 2002/12/07 00:58
え?

あの〜?(^^;ゞ
日本のサイトで「世宗実録 朴瑞生」と検索したら、ヒットしたのが下記の一件だけだったのです。
そこにアップされていたのは下記の通り、日本の人身売買の描写のみでしたが、私が言いたかったのは「世宗実録の11と12あたりを見れば朴瑞生の記述全体があるでっしょ」ということです(笑。
日本のサイトを調べる前に、韓国のサイトで同じく検索かけてみたんですが…。
朴瑞生について出てきたやや詳しい情報は、「朝鮮通信使として日本に行き、水車の技術を持ち帰って祖国の農業革命に尽力した」という内容くらいでした。
しかしそれが世宗実録にあるのかどうか、世宗実録ならどこに書いてあるのか、どのサイトも出典をまったく付記してなかったんですね。
朴瑞生が帰国後に報告した日本の風俗とやらは、たぶん「人買い」の話だけではなかったと思いますよ(笑?



#3502 
新田義貞の部屋の管理人 2002/12/07 00:14
途中参加者といえば

>奥野さん
北方謙三さんの歴史小説(三国志、水滸伝は除外しています)の評判は、概ね好評だけれども、まだ読んだ人が少ないというところではないでしょうか?
南北朝はマイナーな時代なので、どうしても読者数が限られてしまうのでしょうね。

途中参加者といえば、茶化しつつ歴史小説が抱える弱点を鋭く突いた筒井康隆、
史実に徹底的にこだわった大岡昇平あたりを思いつきます。
新田次郎さんも途中参加者と言っていいのかもしれません。
いずれも、「歴史小説は本当に成立するのか」というテーマを
どこかで背負っているように思えます。
北方さんにしても、史実を忠実に描いているわけではないことを断って、
大きな歴史的テーマに挑戦するというスタイルですから、
既存のものには結構懐疑的なのではないでしょうか。

あと、有吉佐和子さんの『華岡青洲の妻』『紀ノ川』あたりも、
歴史小説が本業ではない人が書いた傑作だと思います。

http://members.tripod.co.jp/usiuma/


#3501 
徹夜城(ちょっとアルコールが入っている管理人) 2002/12/07 00:03
名探偵登場

↑ってなタイトルの映画がありましたっけね。続編も作られたようですが。以前見たんだけど良くわかんなかったってのが正直な感想。アメリカでは有名な名探偵たちもどき(さすがにそのまんま出てくるわけにはいかない)がゾロゾロ集まって事件に出くわすというもので、刑事コロンボのピーター=フォークも出ておりました。
あんまり多くないピーター=フォークの出演映画(一本超有名作ですが)でもありますね。

>ホリー・ハンターさん
島田荘司さんの文章の受け売りですが、江戸川乱歩の明智小五郎、横溝正史の金田一耕助と続いた、ホームズ・ポワロ以来の名探偵解決ものは、日本では高度成長期に松本清張の「社会派推理小説」の台頭により、リアリティのない古い小説形態としてほとんど抹殺されかかったということのようですね。
島田さん自身は名探偵・御手洗潔を登場させた「占星術殺人事件」で名探偵解決型の本格推理を復活させたのだと自負していらっしゃるようです。それ以後いわゆる「名探偵」型の推理小説はたくさん書かれているわけですけど、やはり現実世界では「探偵」という職業自体はあくまで「調査屋」であるわけで、警察と協力して殺人事件を解決したり、というわけには小説内でもいかないようです。

 そこで警察官を主人公にすることにもなるわけですが、この場合は推理小説というより警察小説に本格的なものが多いですよね。警察官の名探偵っつーと、鉄道ファンの私としては西村京太郎の創作した「十津川警部」が思い浮かんでしまうわけですが、このシリーズは本格推理とはいわんですよねえ(^^;)。それでも人気はあるようでバンバン新作が出版されているしドラマ化はされまくるし…三橋達也、渡瀬恒彦、高橋英樹とこれまたずいぶん印象の違い俳優さんに演じられておりますな。まぁ金田一耕助役者の多彩ぶりにはかないませんが。

…管理人みずから何の話をしてるんだ(爆)。

>困ったときの映画ばなし
ビデオで発売になった十字軍テーマのTV映画「クルセイダーズ」、見ました。
…期待以上に駄作(^^;)。いえね、最近の十字軍侵略者観をちゃんと反映してますし、当時のイスラム文化を高く評価してますし(ちょっと気を使いすぎてる節もあるが)スペクタクルシーンなんかもかなりのもんなんですが、いかんせん主軸のドラマがあまりにもお粗末。あちらの時代劇でも大金かけたB級大作をしっかり作ってくれていると思うと、なんだかホッとするところもありました(笑)。
一言で言うと、なんか昨年の大河ドラマ「北条時宗」の後半戦を思わせる映画でしたよ。

もう一本「竜馬を斬った男」を見てるんですが、こちらは見廻組の佐々木只三郎を萩原健一、坂本竜馬を根津甚八が演じてます。こちらは駄作とは申しませんが、面白くなかったです。要するに何を描きたかったんだ、この映画は…という感想でしたね。
なお、本作では「あの場面」でおりょうさんのヌードがバッチリみられます(爆)。

>やえさん
すでに素早くななさんがお調べになっちゃったようですが…それにしてもホント、最近はネット上にたいがいのものは転がっているような。
 僕は手元に世宗実録の該当部分がありませんので回答は出来ないです。ただ、ななさんが引っ張ってきたところの「風俗」というと、当時の日本における人身売買の話なのかな?
 この手の外国人が見た日本の記録って日本人には気づかない面をいろいろ書いてくれていて面白いんですよね。当事者は「当たり前」と思っていることは記録に残しませんから。



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