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#3700 
景虎 2003/01/28 02:24
むむむ

以前、『秘伝剣術 極意刀術』という本で、倭寇が日本刀を使ったとか、戚継光が日本剣術の伝書を入手、『紀効新書』に掲載されていたが、改訂版からは削除され、『武備志』に採録されたものが伝来しているという話が載っていたと書きましたが、他の本に似たような話がありました。

『中国武術 少林拳と太極拳』という本なのですが、この本の中で『紀効新書』の戚継光の言葉として、『長刀は倭寇が中国を犯した時に初めて経験した。彼等は長刀を持って閃光のごとく跳び舞うので、我が兵は気をうばわれてしまう。倭寇は飛び込むのが上手で、一足で一丈あまりも飛ぶ。刀の長さが五尺だから、一丈五尺も一挙に進むことになる。我が兵の短器では接するのが困難であり、長器では敏捷に動けず一刀両断にされてしまうことが多い。』と書いてありました。
『秘伝剣術 極意刀術』の方で、日本剣術を学んだ少林寺の僧が出版した『単刀法選』は、全長五尺の野太刀術(刃渡り3尺以上の刀を野太刀といいます)の本だという事になっていますから、刀の長さは一致しています。
『中国武術 少林拳と太極拳』では、『紀効新書』は万暦12年版は内容が少し不統一のままであったが、万暦23年には改訂版として出版されたとあり、この本の著者は万暦23年版を参考にしたそうです。改訂版を参考にしたからでしょうか?戚継光が剣術伝書を入手したという話は書いてありませんでした。
ただ、学研のブックス・エソテリカシリーズ29『古武道の本』にも、影流伝書が『紀効新書』や『武備志』に記載されていると書かれています。歴史読本スペシャル50『剣の達人データファイル』にも『武備志』に影流伝書が載っていると書いてあります。『秘伝剣術 極意刀術』では、『武備志』の中で著者の茅元儀が、『刀術は倭寇の習熟しているところであるが、倭寇が南方を侵略した際、辛酉の陣で戚継光将軍がその習法を入手した』と述べ、図解資料を載せていると書いています。

倭寇の中に日本刀を使う者がいたことは恐らく事実だろうと思いますが、戚継光は影流伝書を入手したのでしょうか?



#3699 
民本主義者 2003/01/27 13:00


>原田 実さん。さすが「歴史の『真相』」ネタにおくわしい!というよりご専門でしたな。

>ホリー・ハンターさん。それは古代ギリシアの哲学者ディオゲネスのことでは?
彼は樽の中に暮らしていたけれど、その樽に酒が入っていたわけではないハズです。
アレクサンドロス大王と同時代人のヘレニズム知識人です。ほかにも、昼間に
ランプをかざしながら「私は人間を探している」と言いながら通りを歩いたりといった
奇行が知られています。確か現代ギリシアのアテネ大学の紋章がこの「ディオゲネスのらんぷ」
だったと記憶しております。



#3698 
ホリ−・ハンタ- 2003/01/27 12:57
武蔵、城壁でロッククライミング

私、一度だけ島原〜雲仙へ行った事あります
あの辺り、島原〜天草地方では一番、高度が
あるところじゃないですかねぇ、見晴らしが
良くて海と山が迫ってる中々絶景地ですね
天気が良いと熊本まで見えます。
島原の乱で反乱側が篭った原城とは、
あそこらへんのどのあたりかは分からなかった
んですが、あの辺りにあったとすると
山城と分類されそうなほど険しい城だったかも。
反乱側が大手門を堅く死守して攻め手と
篭城側で膠着状態が長期化したとすれば
包囲する側も篭城側の自滅を待つ作戦を
とったにしても時折、城内の偵察をせねば
ならんであろうし、そうゆう強行偵察の
仕事は腕に覚えの無い者には勤まらない
だろうから、剣豪が、その城壁に
へばりつく役目を命じられても
自然かな?と。(苦笑
ただ、50歳代の武蔵にロッククライミング
をやれ〜と命じる将官も中々、酷な
おかたかな?あるいは武蔵が志願
したのかな?ともあれ50歳代で
戦場で戦うのは驚異的だとは思いますが。



#3697 
景虎 2003/01/27 00:57
酒・・・といえば演歌?

>貧乏神さん
>「景虎」という日本酒もありましたな。
知りませんでした。それもいつか飲まねば。

>兵法家にあるまじき行動のような気も。
確かにそうですね。まあ、慎重な武蔵のことですから事実だとすれば、命令されたとか、何らかの事情があったのだろうと思いますが。



#3696 
原田 実 2003/01/26 09:35
議論を混乱させるようですが

ギャバン様、明石氏による吉村氏評と対比させるのに、シュリーマンを引き合いに出すのは現時点では不適当です。
 シュリーマンの発掘記録・伝記の見直しが進んだ現代では、シュリーマンは神話・伝説だけをたよりに発掘してわけではなく、遺跡があるのが明らかなところを選んで発掘していたこと、あの感動的なヒッサリクのトロイ遺跡発見譚にしてもその地がシュリーマンの発掘以前からトロイ遺跡の可能性があるという有力な説があったこと、そもそも子供の頃に『イリアッド』に感動したということ自体、自己劇化によるフィクションらしいことなどが判明しています。
もっとも明石氏が示唆するように根拠もなく、自らの目筋だけを頼りにやみくもに発掘するというのならその方が考古学者失格でしょう(あの藤村新一氏も遺跡のあるところを見つける奇跡的な眼力を持っているということになっていました)。
シュリーマンが当時の他の考古学者よりも格段にすぐれていたのは、発掘計画の企画力、資金調達能力、現地政府・関係機関との交渉能力でした。その点では吉村氏こそ
シュリーマンの正統な後継者といえるかも知れません。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#3695 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/26 09:32
朝っぱらから酒の話しも何ですが

>貧乏神サマ
え?大昔、ドブロクって口噛み〜って液体で賞味
するんじゃ無かったと?それは知りませなんだ。
貧乏神サマは日本酒通とお見受けせしところ
一頃、世間を騒がしたヤミ米&密造ドブロクの
元締め・川崎磯信 氏(何のことは無い富山県
婦中町の米屋)をご存じ?彼の近況といえば
婦中町の町長選挙に無所属で出馬、選挙を
戦ってる最中です。(自爆

>織田造酒某
私の記憶違いで、造酒佐か造酒丞だったかも。
造酒人を戦線に投入せねばならんほど、
桶狭間では信長は兵力に困っていたことの
現れなのか、造酒人ごときが砦を守っている
と今川に侮ってもらいたかった信長の作戦
なのかは、ちょっと分かりませんが。

>酒樽オヤジ
ギリシア神話だったか何だったか忘れましたが
西洋の伝説で、街頭で酒の樽に裸で漬り
そこを通る人々に説教や毒舌を吐く皮肉屋の
オヤジって話しを数編、聞いたことあるのですが
この酒樽オヤジ、何で、いっつも酒入浴とゆうか
酒に漬ってるんでしょうか?単に酔っ払い?(自爆



#3694 
貧乏神 2003/01/25 23:48
しつこく酒ネタ

私も酒には弱くて…どのくらい弱いかっていうと、目の前に酒を置かれると呑まずには
いられないくらいです。(ぉぃ)

>織田造酒介
さすがにこの人は知らなかったので、ちとぐぐってみますと、織田造酒佐という名と
織田造酒丞という名が…どっちやねん。
ちなみに、律令における造酒司の職制は、正 - () - 佑 - 令史 となっていて、
「すけ」は置かれないようです。「じょう」にしても字が違うし。

さて、律令制定時にはまだ清酒は発明されてないので、造酒司でつくられていたのは
「どぶろく」と推測されます。ひょっとすると口噛みだったりしたかも。

>景虎さん
#そういえば、「景虎」という日本酒もありましたな。
>オールド・パー
最近だとビンテージ物を除けば、洋酒も安くなってるので、量販店をさがせば結構
安く手に入ると思います。蒸留酒はあまり変質しないので、ゆっくり消費すれば
コストパフォーマンスは悪くないと思いますし。
いや、かくいう私も蒸留酒からはずいぶん遠ざかってるのですが。

>武蔵が急所を避けた結果、足に当たったのだとしたら、やっぱり武蔵は凄かったのかも
確かに、そう考えると凄いのかもしれないですね。しかし、城壁をよじ登って、格好の
標的になるなんて、兵法家にあるまじき行動のような気も。

>管理人さん
とある研究文書って、D論でしょうか。




#3693 
ひで 2003/01/25 23:19
昭和天皇と三種の神器

今月の「岩波講座 天皇と王権を考える」第6巻が表象と芸能として、
その中にレガリア(王家の標章・装飾)を扱った論文が載っています。
日本の三種の神器ももちろんそこで扱われているのですが、そこの注
によると(その注は吉田裕「昭和天皇の終戦史」を引用)、昭和天皇
は皇位の正統性の象徴として三種の神器の保持に拘り、敵が伊勢湾付近
に上陸したら伊勢神宮と熱田神宮が敵の制圧下に入り、神器の確保が
困難になるから国体護持が難しくなるとの判断からポツダム宣言受諾に
踏み切ったという考え方をしています。
個人的にはその論文の後半で南北朝・室町時代の神器争奪の話が結構
面白かったです。嘉吉の乱で討たれた赤松氏の遺臣が赤松家復興を目指
して功績を挙げようとして吉野に潜入して曲玉を手に入れて帰って来る
という話がありました。そんなことができたんですねぇ・・・。なんか
不思議。



#3692 
徹夜城(ただいまとある研究文書完成を目指して努力中の管理人) 2003/01/25 22:55
三内丸山といえば

三内丸山遺跡といえば、青森で行われるアジア大会の聖火採火式をここの竪穴住居内でやったそうで(オリンピック聖火は確かギリシャで太陽光線集めてやるんですよね)。まぁ青森と言えば…ってところはありますね。ただ点火方式は弥生時代の「舞ぎり」でやったとか報じられてました。もちろん縄文時代にもそれがあったかも、とは思えますけどね。

>ギャバンさん
拙文をお読みいただいた上にご指摘も大変ありがたいんですが、件の箇所については「まったくの見当はずれ」とは特に当方も思っておりません。僕のツッコミが「三内丸山古墳」に集中していて明石氏の考古学者批判の本筋に触れていないとのご指摘はその通りとも思いますが、途中に「それは置いといても、吉村さんも自分の発掘についてこんな言われようされたらたまったもんじゃないだろう」と書いてありますように、明石氏の批判の趣旨が筋違いのものであると言っていることに変わりはありません。
 まぁそれとこの部分の明石氏の発言全体が意味不明だとは思うんです。「例えば」と入っていることについては僕も気をつけましたが、それにしてもエジプト考古学者として名高い人の話に「三内丸山」が出てくる必然性はないでしょ。しかも「古墳」などと言ってしまってるあたり、その底の浅さが知れてしまうところです。これ、昨年末に文庫本で再刊されたんですけど、確かそのまんまだったような…。
 この本で明石氏は「邪馬台国問題みたいなエンターテイメントになんでアカデミズムは首を突っ込んでくるのかな?」とまで言っちゃってるぐらいですから考古学に対する認識もその程度のものなのだと分かります。吉村さんに対する批判(?)にしても「自分の目筋で掘ってるわけじゃない」なんてのはあまりにも非常識でしょう。そのことも含めて「何度読んでもわけがわからない」と書いたつもりなんですが。
 そこ以外の部分で以前指摘を受けたことがあるんですが、「昭和天皇は三種の神器を守るために終戦を決断した」という発言にツッコミをいれたくだり。あれに関しては僕もやや勇み足でした。どうも昭和天皇、実際に言ってるらしいんですよね、これ。三種の神器も天皇家じたいが持っているものとそれぞれの神社に納めてるものがあるとかいう話もあるらしく…(要するによくわかんないんだけど)。それはむしろ昭和天皇がトンデモさんなのだと言うこともできるわけで。

>おやかたさん
決して多くは無いサンプルながら僕の知る限りの中国人夫婦でもお話のような感じでしたね。確かに共産党政権下において「女性の社会進出」を推進し共働きがやたら多くなったと言うのは事実だと思います。旧来の儒教的価値観に対する否定的姿勢も強かったですしね。
逆に韓国人の間では男尊女卑の傾向がまだまだ強かった覚えがあります。「男子厨房に入らず」って言ってたのもいたしなぁ。もちろんそれを言った男性は半ば自分は古いタイプの人間なんだという自虐性もこめて言っていたように感じるので、だいぶ変わっては来ているのでしょうが。



#3691 
おやかた 2003/01/25 20:57
三内丸山古墳って・・・・

誤植じゃあないんですよねぇ?不思議だ。
吉村作治さん、ピラミットは墓ではないと言ってるらしいですね。
農閑期の公共事業(大型土木事業)だと。
実は、3月に私の住む市に講演に来るんですよ。その際、話を聞いてみたいと思います。

以前、「満州」についてご相談した中国留学生との交流会、本日行いました。餃子を教えてもらったのですが、男性の方が料理の手際がよく、予定に無かった一品まで作ってくれました。そこで気づいたのが、男女の役割についての考え方の違いです。中国は、女性も働き続けるのが当たり前というのを話に聞いたり、ニュースで報道官などが女性だったりということで知ってはいましたが、実感しました。仕事も家事も全部半分ずつ分担するのが都市部では一般的とのことです。
 清末期=今世紀初頭は、女性が抑圧されていたのでしょうから、100年で中国は変わったのですね。人の考え、社会の仕組みを大きく変えた要因は「共産党」なのかな?




#3690 
ギャバン 2003/01/25 13:20


追記・・・三内丸山の古墳と遺跡の勘違いはもちろん笑えますけどw



#3689 
ギャバン 2003/01/25 13:16
この指摘は違います。

この間、明石散人と高橋克彦の「日本史鑑定」図書館で借りてきました。
さてヘンテコ本のコーナーに載っていた。

明石氏
「(前略)例えば、吉村作治さんは自らの目筋で三内丸山古墳(注:原文のママ)を見つけて掘っているわけじゃない。三内丸山古墳の中を掘っているだけの人ですよ。それは「発掘」とはちょっと違うんじゃないのかなって。大変恐縮ですけど、彼がエジプトで何を発見なさろうと、どういうことをなさろうと、結局それは学問としてやっているというより、彼自身のビジネスのように思えるんですよ。僕にはなぜそれを「発掘」と言っているのか分からない」(158〜159頁)

 前半の高橋さんの発言の趣旨は分かりますね。ようするにそういう遺跡は「宇宙人」が造ったといいたいわけ。現実的な見解を「つまらない解釈」と一蹴されちゃ考古学者のみなさんもたまらんなぁ(笑)。
 しかしもっと凄いのは後半の明石氏発言。何度読んでも意図が分からない!「例えば」って入ってるから架空の話なのか?ひょっとして吉村さんが「三内丸山古墳(なんじゃそりゃ)」なるものを発掘中と本気で思っているのでは…(汗)。それは置いといても、吉村さんも自分の発掘についてこんな言われようされたらたまったもんじゃないだろうなぁ(あ、ビジネスってのは多少あるかもしれないけどね。でも発掘資金にしてるようだし)。どうも明石さん根本的に吉村さんについての知識が無かったんと違うだろうか。相手してる高橋さんも分かってるハズなんだから少しは教えてあげろよな

この指摘はまったくの見当はずれです。
文中に出てくる、「三内丸山古墳」は「ピラミッドやその周辺の遺跡群」の事を指しています。
つまり「ピラミッドやその周辺の遺跡群」を掘り返していれば何かが出てくるのは当たり前であって、それは吉村氏自らの目筋ではない。彼がやらなくても誰かがやる・・・・
それを発掘と言うのは変な話で、シュリーマンが伝説を信じ、トロイの遺跡を発掘した事とはぜんぜん次元の違う話だ・・・・ということでしょう。



#3688 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/24 12:37
酒と無関係で無い人?

>景虎サン
私は、酒は弱い方ですが酒宴を誘われると
断れない性格で。酔うと赤くなるのと
青くなる方で別れますが私は青くなる方。

>織田造酒介
津本陽サンの著作の桶狭間の合戦のくだりで
造酒介なる中々インパクトのある武将の名が。
その作中では、今川の大軍に最初に攻められた
織田側の2つの拠点で1つは佐久間大学、
1つが織田造酒介が陣してた〜との記述。
大学の隊の奮闘はよく知られてますが
(結局は松平軍に殲滅される)
造酒介サンの隊は壊走した〜と津本サンの本
には記述、これ以降、この本では
造酒介サンは一切登場しませんが。




#3687 
景虎 2003/01/24 00:12
さけ

ビールとかウイスキーとか、アルコールの話で盛りあがってますね。
私は、ビール程度ならともかく、ウイスキーとかだとすぐに酔ってしまいます。普段飲まないせいかもしれませんが、酒豪には程遠いです。ウイスキーといえば、縁起がいいのでオールド・パーは一度飲んで見たいのですが。

>貧乏神さん
ウッチャン・ナンチャンが司会の民放の番組でも、城壁を登っている最中に石を落されたという事になっていました。城壁を登る時は、上半身を上にして登るわけですから、普通は足には当たりにくいわけで、武蔵が急所を避けた結果、足に当たったのだとしたら、やっぱり武蔵は凄かったのかも知れませんね。



#3686 
貧乏神 2003/01/23 22:13
あなたの知らない(?)武蔵

本屋で見かけたのですが、なんか、戦前の講談社の絵本がまた復刻、というか、現代
かな使いで復刊されてるみたいです。その本屋には「宮本武蔵」しかなかったん
ですが、大河に影響されての先行発売か、多めに刷ったか、ってとこでしょうか。
この絵本の武蔵は見たことなかったんで、立ち読みしてみたんですが、吉川版武蔵
しか知らない私にとっては、仰天の連続でした。

・武蔵の父は「吉岡」無二斎で、武蔵は宮本家の養子となる
・無二斎は佐々木小次郎の陰謀で射殺される
・武蔵は小次郎を父の仇として追い回す
・つばめ返しを破るため、武蔵は塚原ト伝から秘術を授かる

吉川武蔵以前の時代の講釈なんかだと、こういうストーリーが一般的だったの
でしょうか。ちなみにつばめ返しは「ひきょうなわざ」らしいです。(^^)
吉川版の武蔵像「だけ」が定着してしまったために、我々は大事なものを失って
しまったのかも知れません。(^^; どうせなら、大河でもこのくらいぶっ飛んだ
武蔵をやってくれればよかったのに。

帯には復刊されたシリーズ一覧が載ってますが、やはりというか、「楠木正成」
「楠木正行」は選からもれてます。いろんな意味で残念ですが、無用の風当たりを
避けたんでしょうね。その割に「曽我兄弟」とか入ってましたが。

そういえば、「武蔵が島原で石をぶつけられた」というのは、こないだやってた
「そのとき」では、城壁から落とされた石(岩?)を当てられたということに
なってましたね。そりゃいくら武蔵でも避けられんでしょう。というか、剣豪が
城壁にへばりつくなよ。

>東郷ビール
管理人様、失礼しました。(^^;
いや、この件は、数年前に久々に手にした東郷ビールが "Made in Netherland" だった
ので、「あれ?」と思ってひととおり調査(ネット上でですが)したことがあったん
ですよ。

>ジャック・ダニエル
創業者でしたか。情報ありがとうございます。>ホリー・ハンターさん




#3685 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/23 12:44
ジャック・ダニエルを呼べ

男として生まれたからには、一度でイイから
酒場でバンと颯爽と登場しオ−ダ−に来たマスタ−に
『ジャック・ダニエルを持ってきやがれ。』とブチたい
もんです。(自爆

えぇとですね、ジャックダニエルの公式サイトなんてもんが
あるのには驚きました、アドレスは忘れましたがヤフ−の
歴史の検索エンジンでジャックダニエルと打ってみれば
ジャックダニエル社?のサイト1件だけ引っかかるとゆう
非常に分かりやすいものでした。しかもそこを入室するには
生年月日と国籍を打たねば入れません、未成年は入れない
ようになってるとゆうえらく真面目なサイトです。(苦笑
ジャックダニエルの名は、むろん、その酒の醸造元の開祖
のフルネ−ムだそうで、1866年頃からアメリカで
ウイスキ−の醸造を始めたおかたで、生まれは1850年
だとか。だが、ちょっと気になったのは1850年生まれ
1866年ウイスキー業デビューが誤報や我の調べ違いで
ないとすると〜
ジャックダニエルさん は16歳で酒蔵稼業を
始めたことになり、ちょっとした豪傑でしょうね。



#3684 
相良義陽 2003/01/23 10:24
210001だった。

210000は誰だ!

>タロイモさん
「リヒテンシュタイン公国」1030件
「リヒテンシュタイン侯国」68件
グーグルで検索した結果です。一般的には「公国」で定着しちゃってるみたい……。

http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/


#3683 
徹夜城(急いで訂正を入れる管理人) 2003/01/23 00:50
象さんが来たのは

すいません、下の書き込みに一つ訂正を。
下の書き込みで小浜に南蛮船が来たくだりで「義満の時代」と書いてますが、投稿しちゃってから手元の資料で確認してみたらその船が来る前の月に義満は急死しておりました。残念ながら義満さんはゾウさんを見ることは出来なかったようであります。



#3682 
徹夜城(虚弱体質な管理人) 2003/01/23 00:44
年がら年中、ってわけでも(^^;)

>ななさん
お言葉ですが、年がら年中風邪ひいてるわけじゃないんですよ。むしろここしばらくひいてなかったはずなんですが(一昨年あたりは確かにしょっちゅうでした)。風邪ひくとここに書き込んでるんでそんな錯覚を覚えるだけかと。まぁそれでも年間1、2度はひいてる虚弱体質には違いないですけどね。まぁ○○ではないってことでいいじゃないですか(笑)。

>貧乏神さん
「東郷ビール」ネタは僕も書こうと思っていて先を越されました(笑)。もちろんまったく同じ趣旨の書き込みをしようと思っていたところでした。
「東郷ビール」の話を持ち出してフィンランドが日本に感謝している、って話に持っていくのは相変わらずネット上でも良く見かけます。本でもまだよくありますかな。すでに古い本だけど「ヘンテコ歴史本」コーナーに入れてる「中国4000年の真実」にも確か同趣旨の記述がありますよ。「日露戦争のことで文句を言う人はフィンランドで東郷ビールを飲んでもらいたいものだ」とか何とか(笑)。

>タロイモさん
「ムロタイ」お読みいただき、どうもです(^^)。
この陳外郎はじめ天竺聖なんかもホントはもっと出しておくべきだったんですけどね。天竺聖については白状しておくと登場させるのをすっかり忘れてまして(爆)。彼が義満の側に仕えるようになったのってまだ康暦の政変以前の話なんですよ。

あんまり世間では言われないことなんですが、室町時代も結構海外交渉ってのはあれこれと賑やかでしてね。天竺聖がどうも東南アジア系らしい、ってことをあそこで書きましたけど、義満の時代(応永15=1408)に「南蛮船」が小浜(若狭国)に来まして象や孔雀が献上されてます。もっと後の時代だったかもしれないけどジャワとかスマトラなんかの使節が来たこともあったはず。朝鮮王朝でも同様でして、琉球王国の台頭なんかもからめて結構いろいろあったんだなと調べていて思うところがあります。
「ムロタイ」終盤戦は威化島回軍から朝鮮建国、明の靖難の変と永楽帝登場なんかもからめてもっと国際的にやれないかなぁと思ったりもしています。もともとその構想だったんだけど、大幅に構想倒れなところもございまして(^^;)



#3681 
貧乏神 2003/01/22 19:58
歴史人物洋酒

オールド・パーなんてのは歴史上というよりは伝説の人物でしょうか。マッカランとか
ジャック・ダニエルとかいうのが何者なのかはわかりませんが。ドイツのウォッカで
ゴルバチョフというのがありますが、かの元大統領より古いブランドのようです。

カクテルだと、ブラッディ・マリーが「鮮血のメリー」ことメリー王女。ニコラシカ
がニコライ2世らしいです。

あと、ちと反則気味ですが、「東郷ビール」なんてのがありますね。海自の基地では
海軍カレーとともにおみやげものになってるらしいですが。
なお、「東郷ビールは」

・フィンランドの会社が出した「世界の提督シリーズ」ビールのうちのひとつ
・同じシリーズ内でネルソンとか山本五十六とかのもあるらしい(未確認)
・元々出していたフィンランドの会社はつぶれて、今はオランダの会社から出ている

というもので、「東郷」というブランドとはちょっと違うみたいです。
なんか、日露戦争を機にフィンランドが親日的になったことの傍証として、
歴史教科書に載ったとかいう話もあるようですが(これも未確認ですが)、
どうもひいきのひきたおしらしい。

この「東郷ビール」、わりと旨いですが、ちと高いので、まあ、おみやげ用が妥当
でしょうか。

>HRH
本業の文献の読み書きすら怪しい程度の英語力ですが、"Your Majesty" が呼びかけ、
客観的(?)な敬称としては "His (または Her) Majesty" ですね。確か、ロンドンに
"Her Majesty's Theatre" ってのがありましたっけ。王が変わると劇場の名も変わる
のかどうかは謎ですが。
"Your/His/Her Highness" が「殿下」、残る「閣下」は "Your/His/Her Excellency"
で、外国の大使なんかに手紙を書く際は、"Dear Mr. Ambassador" とかではなく、
"Your Excellency" と書かないと無礼になるらしいです。
いや、私は書いたことないので知りませんが。(^^;




#3680 
民本主義者 2003/01/22 14:46
ユア・ハイネス

ユア・ハイネスは「貴方の高貴さ」でありますから、洋の東西を問わず存在する
「貴人の名を直接よぶのはオソレオオイ」という感情に発する礼儀でしょう。
旧ユーゴスラビアの映画監督が撮った「モンテネグロ」という映画には、
郵便局長とお忍びで訪れた貴族との会話の場面で
「わかりました。ユア・ハイネス」
「ユア・ハイネスと呼ぶな」
「すみません。ユア・ハイネス」
というのがありました。
この映画はモンテネグロの自然の美しさを強調しており、しかし住人は「国家」にあこがれ
無理やりにでも貴族制度を作って、それに服従するさまをコミカルに描いていました。
この映画ってユーゴスラビア紛争の前に撮られたんだよなあ。
ユーゴ解体後のマカヴィエフ監督の仕事は知りません。どこでなにやっているんだろ?



#3679 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/22 12:18
感謝

>ロバ−ト略してボブ
相良サン、積年の私の疑問を氷解していただき感謝です。
しかし、また新たな疑問が、ボブがロバ−トの略だとすると
山猫の種・ボブ・キャットはロバ−ト・キャット?
まるで洋酒の銘柄みたいな名になりますね。
(冗談です、そんなワケ無いですね)
この間、日本酒名に使われた日本史人物って話題に
なりましたけど、洋酒は、それはそれで多いでしょうね、
ナポレオンとか。(飲んだ事ないですが)



#3678 
なな 2003/01/22 01:10
ども♪

>徹夜城さん
それにしても年がら年中よく風邪ひく人ですねー。(^^;)
センター試験が終わって、先生方も疲れが出てくる頃なのでしょうか。
風邪とはいえこじらすと厄介なので完治するまで油断は禁物。

ありがとうございます。けっこう納得できました。>ハー・ロイヤル・ハイネス
そういえば映画ラストエンペラーで、ジョンストンが溥儀に向かって「ユア・マジェスティ」と言ってました。これら二つは頭の中で結びついていませんでした。なるほどね…。
殿下・貴下の「下」も、言われてみれば似たような働きがあったのですね。



#3677 
タロイモ 2003/01/21 22:04
外郎

ムロタイ>
今回も楽しく拝見しました。
個人的には陳外郎の登場がツボでした。
「ういろう」といえば名古屋の銘菓でしたね〜
多分実習で作ることはないでしょが。



#3676 
タロイモ 2003/01/21 21:09
ネタ本

相良義陽さま>
ありがとうございます。
私が調べたという本は、
「オックスフォード 世界歴代王朝王名総覧」(ジョン・E・モービー著 堀田郷弘訳 東洋書林)
です。著者はアメリカの方のようです。
何ともお騒がせして申し訳ないです。



#3675 
徹夜城(よーやく風邪から復帰しつつある管理人) 2003/01/21 20:27
うーん、誰か正確に説明してほしいなぁ。

>ハー・ロイヤル・ハイネス
英語ではこちらの「陛下」にあたる言い方で、王や女王を前にして「ユア・マジェスティー」と言いますよね(スペルに自信がないんで無様にカタカナ)。恐らくこれも本人を前にした場合は「ユア」と二人称で言うんじゃないでしょうか。良くはわかんないけど、そういう表現をつかって存在を曖昧化(「殿下」「陛下」「ミカド」だってもともとはそういう表現)することで相手を持ち上げる表現なんじゃないかと。
だれか、詳しい方、この辺説明してくださいませ。それにしても王侯関連話題でずいぶん盛り上がりますなー。

ってなわけで風邪も治ってきたところで「ムロタイ」更新してます。今回は内容が薄い(汗)。



#3674 
相良義陽 2003/01/21 12:56
公国と侯国は違うんだよっ! つーか公王ってなんやねん!

いい加減サイトと関係ない話はやめた方がいいかなと思いつつも。

>リヒテンシュタイン
調べてみましたが、よくわからんです。ですけど「公国」とやるのは問題あり。ドイツ語ではFrustentum Liechtensteinで、このFurstentumというのはHerzogの一つ下の爵位なのです。
つまり、正確に訳せば「侯国」とすべきところ。なんでこれがPrinceと訳されたんだか。英語から見る限りでは「公国」なんですよね。

>ボブ
ロバートの愛称形のひとつロブが、長く呼ばれるうちに頭のRが次のbに引きずられてボブと呼ばれるようになったそうです。

ハー・ロイヤル・ハイネスは……わかんないです(涙

http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/


#3673 
景虎 2003/01/21 01:42
豪傑

>ホリ−・ハンタ−さん
最近の話題と全然関係ないですが、ボブ・サップさんは体重171kgもあるのに、垂直跳びで1m跳び、100m走は11秒6、パンチの衝撃力は1.2トン(力学知識がないのでよく分かりませんが、正確には1200kgfとでもなるのかな?)だそうで・・・。豪傑というのは人間じゃないですね。

因みに、現存する中では恐らく最大と思われる日本刀の全長が377.8cmもありますが、
奉納用ではなく、実際に使用されたと考えられているそうで、柄になる部分が150cmほどあるので、薙刀的な持ち方をしたと思われますが、ボブ・サップさんのような豪傑(体格はともかく力は同じ位強かった?)が使ったんでしょうねえ。



#3672 
なな 2003/01/21 00:49
便乗

私もどなたかにお尋ねしたいことが…。(^^;)
故ダイアナ妃がチャールズ皇太子と離婚するとき、ハー・ロイヤル・ハイネス(HRH=妃殿下)の称号を維持するか・剥奪されるか…という条件がありましたよね。
この最初の「ハー」ってどんな意味なんでしょう?
英語のつづりは予想通り「Her」だったと思います。なので余計に分からなくなってます(笑。なぜ称号の頭に所有格代名詞(合ってる?)「Her」とつくのかが。



#3671 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/20 23:19
英語の不思議

この掲示板に登場されるかたがたは
何か西洋の語学に詳しいですねぇ、最近、
アルファベットがたくさん書かれてますので。
あぁ、そうだ、あつかましいですが、
素朴な疑問があったので、ちょっと。
よく英語圏の人々は発音しにくかったり長い
人の名前を略し愛称で呼びますよね、
アレキサンダ−をアレックとか、
ビクトリアをビッキ−とか、
ところが、ロバ−トって別に長くもなく
発音もそれほど難しくなさそうな、
この一般的な名前、略してボブって
呼ぶ〜のを知り、ロバ−ト略してボブ?
と不思議がってるのですが。
最近、人気者のボブ・サップも
ひょっとして本来はロバ−ト・サップ
なのでしょうか?




#3670 
タロイモ 2003/01/20 22:54
リヒテンシュタイン

書き忘れてましたが、リヒテンシュタイン公国は
PRINCIPALITY OF LIECHTENSTEIN
なのですね。ドイツ系だからTHE DUCHY OF LIECHTENSTEIN
なのかと思ったのですが。



#3669 
タロイモ 2003/01/20 22:45
スタニスワフ・レシチンスキー

公・公国>
イギリスやドイツ、フランス、ロシアなど各国で
いろいろ事情があるようで、何ともややこしいですね。
ところでルクセンブルクって、フランス語だとリュクサンブール
ですね。パリ市内にリュクサンブール公園がありましたが、今頃になって気がつきました。
17世紀後半のプファルツ戦争で一時期フランスに併合されていたようで、
それが公園の名前の由来だったりもするのでしょうか、と思ってみたり。
それからロレーヌ公国がドイツ語だとロートリンゲンでしたが、
最後のロレーヌ公は、ポーランド王だったスタニスワフ・レシチンスキー
でした。そのあおりで元々のロレーヌ公がトスカナ公国に
追い出されてしまったりと、ヨーロッパの歴史はやはり複雑ですね。




#3668 
民本主義者 2003/01/20 11:47
ベニョフスキー「男爵」

ベニョフスキーは、みなもと太郎の『風雲児たち』というマンガの「海からきた男」という巻の
主要登場人物です。「ホントにこんな奴いたのかよ」と驚きました。
東洋文庫で彼の「航海記」の翻訳がでています。
日本人の君主「ウンリ・カミイ」と深く親交を結び、街にでると日本人たちが「ウリ・
ウラン!」と祝福したそうです。
みなもと氏は「ウンリ・カミイ」を「瓜上」のことだと解釈しておられますが、
そうすると、「ウリ・ウラン!」は「瓜売らん」?



#3667 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/20 01:12
身分詐称に対する独皇帝の恩赦

えぇ皇帝とゆうと総じて下々には
キツイ、おっかない存在とゆう傾向ですが、
また、こんな話しも聞きました。

統一して間も無いドイツに、とあるセコイ詐欺師がおりました、
根は小悪党だが、市長と警察署長に睨まれ、
セコイ詐欺事件に被害規模を水増しされ
重複・重責判決され、タップリ懲役を
くらい、詐欺師は出所後、市長と署長に復讐を誓い
ます、ドイツ帝国軍の将校の服装を入手し将校の
身振りを会得し、近所で待機休憩していた軍の部隊に
対しまんまと自分はお前らを指揮する権限がある〜
と部隊に思い込ませる事に成功し、その部隊を
率い、警察署と市役所を占拠し、詐欺師は
ドサクサに紛れ雲隠れしたそうです。
詐欺師、積年のウップンは晴れましたが
やはり小悪党の故か、逮捕されました、
事のテンマツを聞き及んだ当時のドイツ皇帝は
腹を抱えて笑い、『ドイツ人は堅苦しい民族だと
英仏から、からかわれがちだが、こうゆう、
ケッサクな奴もおるとは痛快』と ご満悦で
詐欺師を恩赦・放免したそうで。




#3666 
つね 2003/01/20 00:06
アメリカ合衆国皇帝

ごぶさたしてます。(いつもですが)
ちょっと話題に遅れた感はありますが、こういう挿話を目にしたことがあったので。
名前はノートンT世。エイブラハム・ノートン。
ちょうど同じ名前の大統領、リンカーンと同時期で、サンフランシスコで即位。
南北戦争の勃発に宸襟を悩ませ、リンカーンとジェファーソン・ディヴィスを招くことで、
平和的解決を志すが、両者とも姿を見せず、騎兵隊に議会の解散を命じるも、
これも実行されることなく終わる。その後は、その影響力を行使することはなかったが、
崩御時の墓碑銘には次のように記されることとなる。
「彼は誰をも追放せず処刑しなかった。およそ彼と同じ称号を戴く者でかくのごとき
業績を残した者はいなかった。」

記憶ベースなので、細部は異なるかもしれませんが。熊沢天皇みたいなもんでしょうね。

そういや、ギャング・オブ・ニューヨークではリンカーンやら南北戦争やらが背景に
あるらしいですね。ラブ・ロマンスだと思って(私もそう思っていたのですが)
見に行った知人が、「このあたりの関連がさっぱり分からなかった」と嘆いていました。



#3665 
秦太 2003/01/19 16:55
訂正です。

マダガスカル大統領選挙は2001年12月でした。

「高田屋嘉平」は「高田屋嘉兵衛」です。



#3664 
秦太 2003/01/19 16:33
長年の疑問

 イギリス王室(The Royal Family)の人々の称号の不統一は前々から不思議でした。「女王 The Queen 」の先年亡くなった母親が「皇太后 The Queen Mother」で、王位継承者の息子が「皇太子 The Prince of Wales」、女王の孫にあたるその息子たちが「王子 Prince」ってのは、どう考えても変ですよねぇ。やはり大英帝国だったり連合王国だったりする、かの国の歴史に根ざした訳語の混乱なのでしょうか?

 カンボジア王家の人たちに付けられる「殿下」という敬称も不思議。日本のメディアはあまり他国の王族に「殿下」は付けないのに、なぜカンボジアだけ?

>ホリー・ハンターさん
 マダガスカルの政情の件、仰るようにラチラカ大統領の政権が22年も続いていたのですが、それも去年終りました。
 2002年12月に大統領選挙があり、ラチラカ氏と首都アンタナナリボのラベロマナナ市長が争ったのですが、アリガチなことに発表された選挙結果が不明朗であったため、死者数十人を出す大混乱になりました。ラベロマナナ氏が首都を強引に占拠すれば、ラチラカ氏は首都への交通を封鎖し兵糧攻めをはかり、二人の大統領と二つの首都が並立する事態が半年も続きました。結局、拠点を次々制圧されたラチラカ氏が7月に国外逃亡して騒乱は終結しました。

 そういえばこの島にも18世紀に「皇帝」が出現したことがあります。ハンガリー出身で、鎖国時代の日本にも立ち寄ったことのある希代の怪人物、ベニョフスキー・モーリッツです。くわしくはこちら
http://www.aa.tufs.ac.jp/~nfuka/materials/book1/
 もうムチャクチャですな。

>歴史人物みやげ
小樽ワイン「高田屋嘉平の恋」、函館ワイン「土方歳三の血」、おとべワイン「石川啄木の涙」というワイン三本セットが存在します。順にロゼ・赤・白なんだそうな。特に「土方歳三の血」は一部の層に人気のようですが、皆さん、飲んでみたいですか?



#3663 
相良義陽 2003/01/19 15:34
duke,prince,...

>貧乏神さん
>手元の辞書では、"Prince Bismark"とかいう用例が出てたりして。
うわ、ほんとだ。英語だと国外=Prince、国内=dukeで統一しちゃってるんでしょうか……。
でもルクセンブルク大公はGrand Duke of Luxembergですよね……
ちょっと洗い直した方が良いのかも知れない……。

実は日本語で「公」「公爵」って訳される用語には三つの系統の言葉が入り交じってるんです。
ひとつめは英語でいうところの"Prince"系。語源はラテン語"Princeps"で、アウグストゥスらが帯びた「第一人者」という意味の称号です。pri-というのは「一番」という意味(プリマドンナとかプリマハムとかプリウスとか)。
ふたつめは英語で言うところの"duke"系。語源はこれまたラテン語"Dux"で、「導く者」という意味で、つまるところ将軍ということです。このduc-という成分はintroduceとかでよく見ます。
ドイツ語の「公」Herzogはherziehen「導く」という動詞が元なので、この系統の言葉と言うことになります。そういやヘルツェゴヴィナってHerzog領という意味。何でドイツ語なんだか。
みっつめは奥野さんが挙げられた、英語"king"系のもの。語源はゲルマン系らしい、です。ちなみにセルビアではクネズという言葉がありまして、地方豪族程度の意味にまで価値が下落しました。

私はひとつめを「公」ふたつめを「公爵」と整理してたんですが、早計かも知れません。そのうえ、地方と時代によって系統の違う「公」が併用されたりすることがあって、もうどうしたもんやら。
その昔シチリア史を教わったことがあるのですが、ビザンツ帝国から自立した貴族はDuxを、ランゴバルド王国から自立した貴族はPrincepsを名乗ったそうです。で、実質的には前者の方が強いというのでduxを公、Princepsを侯と訳し分けるのだそうです。本来なら「将軍」より「第一人者」のほうが格上の筈なんですけど。
ドイツの公は基本的にHerzog=Dukeなので、Dukeと書かれるはずです。バイエルン公はDuke of Bavariaですし、タロイモさんの指摘通り
>ルクセンブルク大公国が
>THE GRAND DUCHY OF LUXEMBURG,
です。ルクセンブルクは神聖ローマ帝国の爵位をそのまま伝えてるんで。

あーそういやドイツって公、大公(Herzog)と太公((Erzherzog)で違うんでした。ややこしい……


http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/


#3662 
原田 実 2003/01/19 09:32
中央アフリカ帝国

ボカサ一世が即位式をあげる際、彼が尊敬していたナポレオンにならって、教皇さまを招き、戴冠してもらおうとしたが、バチカンは当然ながら断ったというエピソードを思い出しました。当時、アフリカでは多くの国が共産圏に組み込まれたり、親社会主義政権ができたりしていたので、自由主義勢力も対抗上とんでもない人物を支援して独裁者にしたてていたものです。アミン大統領もその頃の人でしたね(いや、本当に人を食った人物で・・・)。70年代末から80年代のアフリカ大陸では共産主義国家での反革命や独裁国家での反クーデターが相次ぎ、さらにイラン革命の影響もあって、その思想的混乱の中でイスラム原理主義が勃興していきます。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#3661 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/19 09:20
肩書き

>組長
日本で、この肩書きが付けられる人物は
その筋のかたって事になるのですが、
聞いた話しでは、台湾の警察の刑事部の役職
で『組長』とゆうポストがあるそうです。
(別に警察と犯罪組織の癒着が背景では無く
ただ単に同じ言葉を使ってるだけとか)
日本警察の警部、警視などの役職のどれが
台湾警察の組長に相当するかは分かりませんが
さしずめ台湾で、もし太陽に吠えろ〜のような
刑事ドラマをやるとしたら
電話をとって『ボス!事件です!』とやるところを
『組長!事件です!』ってシ−ンもアリかな?
あるいは台湾に進出中の日本極道の組長と
台湾警察の組長が遭遇ってのも微妙ですね。(苦笑

>中央アフリカ帝国の末路
真相をご紹介ありがとうございます。
時期的にと、その皇帝サンが何やら宗教ガラミな点で
フレデリック・フォ−サイスが書いた『戦争の犬たち』
に出てくる、傭兵部隊に倒されるアフリカ某国の独裁者
と似てますね、中央アフリカ帝国・皇帝。
とゆうかフォ−サイスが中央アフリカを
モデルにしたのかな?



#3660 
奥野 2003/01/19 04:22
ロシアの公について

>公と公爵

という話題が出ていましたが、例によって(僕が唯一書き込める)ロシアでの事情を書いておくことにします。
ロシアでは、「皇帝」(ツァーリ)という称号が使われる前は、国内の支配者はみな「公」(クニャージ、князь)と呼ばれていました。時代が下ると「大公」も現れますが、基本的には公の中の第一人者という感じで。「クニャージ」とはゲルマン祖語からの借用という説もあり、ドイツ語のケーニヒなどと語源的には同じものかもしれません。
しかしピョートル大帝が西欧から貴族の爵位(公候伯子男)という概念を取り入れると、「クニャージ」はそのまま「公爵」を指す言葉として流用されることになります。つまりロシア語では、「公」も「公爵」も同じ言葉で表現されるわけです。「グラーフ」だの「バロン」だのは直輸入されたのに、「デューク」だけは取り入れず、自前の「クニャージ」を使ったことになりますが、どうしてだかはよく分かりません。ちなみに帝政時代、「大公」という言葉は皇帝の直系の親族を指す言葉としても使われました。この辺りは、相良さんが書かれている「プリンス・オブ・ウェールズ」→イギリス王太子というパターンと似通っているように思います。

ちなみに、ピョートル大帝が名乗った正式な称号は以下の通り:「神の恩寵を受けた全ロシア、モスクワ、キエフ、ウラジーミルおよびノヴゴロドの皇帝にして専制君主。カザンのツァーリ、アストラハンのツァーリ、シベリアのツァーリ、プスコフの君主、スモレンスクの大公。エストニア、リヴォニア、カレリア、トヴェリ、ウグラ、ペルミ、ヴャトカ、ブルガールその他の諸公国の公。ニジニ・ノヴゴロド、チェルニゴフ、リャザン、ロストフ、ヤロスラヴリ、ベロオーゼロ、ウドリア、オブドリア、コンディアの君主にして大公、全北方領土の大君主。イベリアおよびカルタリニアの君主にしてグルジアのツァーリ。カバルダ、チェルケスおよび山岳地域諸公の世襲君主ならびに宗主」。何というか、大層なもんです。実際には当時まだ版図に入っていなかったグルジアのツァーリを名乗っていますし、わざわざ名指しされているキエフやウラジーミルにしても直轄領にしていたわけではなく、現実を表すというよりは多分に理念的な性格を帯びてはいるのでしょうが。

>ジオン公国

前に読んだガンダム本では、ジオン公国の国名や官職などが全てドイツ語(らしきもの)で表記されていましたよ。「公国」も「ヘルツォーク」に関連する言葉で表されていたような。やっぱり、ドイツってあの手の悪役イメージには使い回されやすいのかもしれません。そういや、「ジーク・ジオン!」などと歓呼していたし。

>歴史関連銘酒

戦国時代に北条氏邦の居城・鉢形城があった埼玉の寄居町では、その名も「氏邦」という酒が売られています。確か、氏邦没後400年に寄せて発売されたものだとか。全国的には知名度がそれほど高くない人物でも、ご当地では土産物になることが多いようですね。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3659 
貧乏神 2003/01/19 01:20
複雑怪奇

貴族制度って、国による違いもあって、複雑怪奇でよくわからんですね。なんか、
うまくまとめた本って、でてないのかしらん。単に訳語が混乱してるだけ、って気も
しますけど。
#そういえば、チャールズ「皇太子」って僭称じゃないのか。いや、日本人が勝手に
#そう呼んでるだけなんですが。

>相良義陽さん
>ややこしい話ですが、「公」と「公爵」は別物です。「公」はprinceで「公爵」はduce。
あり? "duke" と "prince" の違いって、英国の公爵とその他の公爵の違い("earl" と
"count" みたいな)と思ってましたが…
手元の辞書では、"Prince Bismark"とかいう用例が出てたりして。

>ホリー・ハンターさん
>中央アフリカ帝国
http://www.egamix.com/egami/OLD_raptor.chiba-kc.ac.jp/egami/97sotu/kokki/s-afurika/s-t-afurica.html
によると、

1965年12月に当時参謀長だったボカサ中佐がクーデターで大統領となり、
12年間も独裁政治を続け、国名を中央アフリカ帝国と改め、自らを
皇帝ボカサ1世と名乗った。しかし、1979年9月、外遊中に追放された。

ということらしいです。

>とゆうか私はビ−ル党の方でして。(自爆
ご存知かもしれませんが、銀盤はビールも出しています。味は地ビールのなかでは
イマイチの方だと思いますが。

>総統
首相と大統領を兼任すると、「総理」の「総」と「大統領」の「統」で「総統」だと
思ってましたが。そういえば、首相と大統領の違いも謎な気がしますが。




#3658 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/18 23:57
ドイツ人を演じるブラッド・ピット

>徹夜城サマ
総統について即答ありがとうございます、
そうですか中国の感覚ではブッシュ氏はブッシュ総統
って事ですか、言い得て妙とゆうか大統領より総統って
呼ばれた方がお似合いですか?(自爆
ヒトラ−の役職はフュ−ラ−って独語(スペルは解かりません)
だそうですが、旧帝国日本が当人の役職に総統とゆう言葉を
あてがったのは、たぶん、ナチスの政権システムがよく
解からなかったからか適当な言葉が見つからなかったので
窮余、総統って呼んだんじゃぁないのかな?違うか。

この間、セブン・イヤ−ズ・イン・チベットなる映画が
映画専門チャンネルで流れてたのを 途中からツマミ見を
したんですが、ブラッド・ピット扮する登山家が
チベットを登山中、英独が戦争状態になり、英領ネパ−ル
のイギリス軍にピットが捕まり英軍の収容所にブチ込まれる
とゆう描写がありましたが、ベッカムに顔が似てるピットが
何でまた、英軍にパクられにゃならんのか?と不審に思った
んですが、途中から見たため不明だったんですが
ブラッド・ピットが演じたのはドイツ人の登山家とゆう役
だったんです。(自爆
うぅん、どう見ても彼はドイツ人に見えなかったな。
もっとも彼みたいな顔のドイツ人もいるのか
私のドイツ人顔イメ−ジが固定硬直しすぎなのかも
しれません。




#3657 
徹夜城(やっぱり書くことを一つ二つは忘れる管理人) 2003/01/18 19:45
「総統」

書き忘れたことを一つ。

>ホリー・ハンターさん
「総統」と言っちゃうとヒトラーがどうしても思い浮かんでしまいますが、中国語においては「総統」とは日本語で言うところの「大統領」と同義です。だから中国の新聞を読んでますとアメリカ大統領は「美国総統」となるわけです(ちなみにブッシュは「布什」です)。
今手元に資料がないんで確実性はないんですけど、日本が中華民国総統・袁世凱に出したいわゆる「二十一か条の要求」のあて先には「支那共和国大統領閣下」とあったような覚えがあります。だから「大統領」ってのは日本的造語なんですよね。



#3656 
徹夜城(実は最近出た某読書関連雑誌に文が載ってる管理人) 2003/01/18 19:39
王と公といえば

珍名お土産シリーズの次は王と公か(笑)。うーむ、管理人としてはこういうジャンルムチャクチャなところが大好きです(^^)。

王と公といいますと、どうしてもこのお話が頭に浮かんじゃうので書いちゃいますね。

むかしむかし、あるところに「アイウエ王」という大変良い王様がいました。
しかしその隣国には「カキクケ公」という大変悪い殿様がおりました。
アイウエ王の国には「サシスセ僧」という人々の尊敬を集める坊さんがおりました。
あるとき、カキクケ公は謀略をめぐらしてアイウエ王を捕らえ、「タチツテ塔」に幽閉してしまいます。
アイウエ王を慕う国民達は団結して抵抗し、カキクケ公と「ナニヌネ野」というところで決戦をすることになりました。
国民達から相談を受けたサシスセ僧は「ハヒフヘ法」という戦法を教えます。
それは「マミムメ猛」というメカ怪獣を使って敵を襲う戦法でした。
この戦法は夜中に実行されたため「ヤイユエ夜計画」と名づけられました。
作戦は見事にあたり、カキクケ公は敗北して捕らえられ、「ラリルレ牢」という牢屋に放り込まれました。
解放されたアイウエ王は抵抗軍の若い指導者に王位を譲り、彼は「ワイウエ王」と呼ばれることになりましたとさ、めでたしめでたし。

 …ちょっと今酒が入っていたもんで勢いで書いちゃいました(笑)。僕はこのお話、絵本で読んだのですが、もともとは劇場(?)で幕間に話された子供向け小噺だったみたいです。
「マミムメ猛」あたりはかなり無理がありますけどね(^^;)。

>ホリー・ハンターさん
リビアのカダフィさんですが、確かいまだに「大佐」って肩書きだったような。

>ジオン公国
各種ガンダム裏話本によりますと、もともとの初期設定では「ジオン皇国」となっていたようです。さすがに「皇国」はまずいと思ったようで…



#3655 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/18 17:49
国の元首の肩書き

>カダフィ氏
当人の現在の肩書きは何なんでしょうか、
フセイン氏みたい、大統領とゆう肩書きなんで
しょうか?いぇ、私、今でも、当人の事を
カダフィ大佐って言ってしまうんで。(爆死

>軍人出身
未だにス−ツより軍服の方が似合う大統領といえば
パキスタンの元首殿でしょうか。(自爆

>総統
何といってもヒトラ−の役職とゆう印象が
濃すぎますが、そもそも総統とは、どんな
役職なのか知らない自分に気付きました、最近。
台湾も元首は総統とゆうポストでしたね、
まぁ旧ドイツの総統と台湾の総統では
意味が違う地位なのでしょうか。

>キツネザルの楽園
マダガスカル。この国といえば奇特な霊長類の
宝庫・楽園ってイメ−ジしかこれまでなかった
んですが、最近、かの国は長い間、政治的に
無風で独裁国家である〜とゆう不穏なウワサを
聞きました、私の聞き違いなら良いのですが。





#3654 
ひで 2003/01/18 17:19
そういうことか・・・

>タロイモさん
ルクセンブルグとモナコは違うんですね。ルクセンブルグ大公国のほうは
公爵とかそっちで、モナコはそっちではないほうなのか・・・。モナコの
ほうもレーニエ大公とかいってたから一緒なのかと思ってました。

ちなみにジオン公国ですが、サンライズ公式発表によると、
「PRINCIPALITY OF ZEON」だそうです。でもプラモの箱にはZIONって
書いてあったような・・・。



#3653 
タロイモ 2003/01/18 17:09
公国

公・大公>
私も前から興味があったので、何気に調べてみたら
ルクセンブルク大公国が
THE GRAND DUCHY OF LUXEMBURG,
モナコ公国が
THE PRINCIPALITY OF MONACO、
(ウェールズ公国と同じでした。)
ついでにウラジーミル大公国は
THE GRAND PRINCEDOM OF VLADIMIR.

GRAND DUCHY、PRINCIPALITY、 GRAND PRINCEDOM この辺の違いは
どうなっているのでしょうか?私も興味があります。
ついでにいえば、「ガンダム」のジオン公国は英語表記だと、どうなっているのかとか。




#3652 
ひで 2003/01/18 13:04
公・大公

>相良さん
公と公爵にはそういう違いがあったんですね。
ヨーロッパの話だと、公とか色々出てきますが、コンデ公とかオルレアン公
とかの公はprinceのほうなのかな?

あと、モナコやルクセンブルクにいる「大公」っていうのは何なのでしょう。
あれは単に「公」に当たる言葉にそんな日本語を当ててるだけなんでしょうか?





#3651 
相良義陽 2003/01/18 12:45
皇帝・王・公

何か愉快気な話をしてるので参加してみます。
>まあヨーロッパでも公国なんてのがあるから、王も公爵も大して違わん気もしますけど。
ややこしい話ですが、「公」と「公爵」は別物です。「公」はprinceで「公爵」はduce。
「公」は王冠を持たない独立国の君主、「公爵」は王の臣下で一番えらい奴らという感じです。
ですが例えばウェールズ公(Prince of Wales)がイギリスの王太子の称号になってしまったように、公が王の臣下になってしまうこともありましたし、ドイツの諸侯のように公爵が独立君主になってしまう例もありましたんで、区別はやはり曖昧なのですけど。

……Prince of Serbia(セルビア公)を「セルビアの王子」とやっちゃった過去あり(笑

http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/


#3650 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/17 23:30
帝国

>中央アフリカ帝国(爆笑
そういえば、ありましたね、そうゆう国。
でも、この間、世界地図みてたら、帝国の名が
無かったような気がしましたが、その国の帝政
はいつの間に無くなったんでしょうか?
そういえば、イランもホメイニ革命前は
イラン帝国と呼ばれてたって聞いたんですが
最後の元首はパ−レビィ国王でしたね?
国王が統治した帝国?(王国じゃなくて?)

帝も王も存在した役職でしょうが
帝王って役職は存在したんでしょうか?(自爆
日本には無冠の帝王とか夜の帝王とか
色んな帝王が君臨してらっしゃいますね(苦笑
これも多神教民族・日本人の独特の言い回しかな?

>銀盤
けっこう私の周りは飲みやすいから好きって人は多い
ですが、何故か私はあまり飲まないですね、
とゆうか私はビ−ル党の方でして。(自爆





#3649 
貧乏神 2003/01/17 21:47
と思ったら

あらら、既にアール・ケイさんが予告されてましたね。>川島芳子
失礼いたしました。

ついでに。
>石原莞爾ドラマ化会
どうせなら、辻政信や牟田口廉也をドラマ化しようという漢はおらんのか。




#3648 
貧乏神 2003/01/17 21:41
酒のことなら黙っておれぬ

というわけでしゃしゃり出てきましたが、あるようで歴史人物の名前の酒って、
意外に思いつかなかったりもします。
戦国もので、和歌山の「雑賀孫一」、別の蔵で「雑賀」というのもありますが、
こちらは地名と見るべきかも。変なのは「道灌」。なぜか滋賀の蔵なのですが、
近江に移住した太田氏の子孫の蔵なんだそうです。人物じゃないけど、信長オタ
が好きそうなのが「蘭奢侍」。こちらは確か奈良ではなくて岐阜。
地ビールでは、大和高田に「倭王ビール」というのがあり、みずら(でしたっけ?)
を結ったおっさんの絵がラベルに描かれています。
番外編だと、フランスワインで、シャトー・ロートシルト(英語読みだとロスチャイルド)
とか、シャトー・ラグランジュとかいうのがありますが、どうも有名人にちなんだ、
というわけじゃないような気がします。

ちなみに、熊本の「美少年」はかなりよい酒だと思います。特に、熊本出身の友人が
持ってきた限定品らしき古酒は最高によかった。(^^)
上に挙げた日本酒では、「蘭奢侍」は味もいいが値段もいい。「雑賀」はコスト
パフォーマンスに優れたすっきり系。「雑賀孫一」は一度呑もうと思ってますが、
値段がちょっとアレ。「道灌」は未呑(あるのか?そんな言葉)ですが、あまり食指が
動かない…って、これは、まあ偏見が入ってますが。
あ、倭王ビールは旨かったです。

>ホリー・ハンターさん
「立山」もよいと思いますが、個人的には「銀盤」の方が好きです。(^^;
あと、中島みゆきが歌った場所は、ダムじゃなくて発電所なんで、富山側から
関西電力のメンテ用のトンネル経由じゃないとたどり着けないところだと思います。
夏場は宇奈月〜黒部ダム間の見学ツアーが催されてたようですが、まだやってる
のですかね。しかし、世間では黒四が有名ですが(でかいし)、宇奈月の展示を見る
限り、黒三の方が難工事で、歴史的意義もあったように思われました。

>王と皇帝
中国だと、皇帝だけが特別な存在で、王は爵位のひとつみたいな感じがしますね。
というか、爵位なんですが。
まあヨーロッパでも公国なんてのがあるから、王も公爵も大して違わん気もします
けど。ヨーロッパの皇帝は「王の王」という表現が一番しっくりくる気がします。
王たちが互選で決めたりしてるし。
英語だと、英国の爵位と他国の爵位とで名称が違うのもわけがわかりませんが。

そういえば、小学校くらいの頃の地図帳で、「中央アフリカ帝国」なるものを
見た記憶があるのですが、あれは一体何だったんでしょう。って、クーデター起こした
おっさんが血迷ったのか。

>旧正田邸
前の騒動のときにネタ振ったんですが、またなんかやってますね。対岸の火事である
分には「木には精霊が…」はなんか牧歌的で嫌いじゃないです。お近づきになりたく
はないけど。(^^;;
あの騒動、いわゆる「プロ市民」が煽ってる可能性は結構ありそうですが、あの手の
騒動で右寄りってのはちょっと珍しい気もします。

>川島芳子
偶然ですが、この文章を書いてる今、テレ朝で「川島芳子、実は生きていた」とか
いうのをやってますが、何なんでしょうか。




#3647 
ひで 2003/01/17 17:33
こうてい

>中国の「皇帝」
始皇帝の「皇帝」号制定の話は、確か司馬遷の「秦始皇帝本紀」
に出てくる話でしたっけ?
始皇帝が皇帝と称するまでのプロセスで、天皇、地皇、泰皇の
3つが出てきますが、そのなかで一番尊いのは泰皇だ、という
ことで泰皇になりかけた、という話がありまよ。

皇帝の称号では、皇より帝のほうに比重があったようです。
「煌々たる上帝」を意味する称号で、皇の字は帝を修飾する
ものと考えられているとか。このへんは鶴間和幸「秦の始皇帝」
の受け売りですが(笑)。

ローマ、およびヨーロッパのことについては今現在もうちょっと裏を
とってから書きたいことがあるのでまた後で。




#3646 
徹夜城(昼の日中に書き込んでる管理人) 2003/01/17 13:11
キングとエンペラーと美少年(笑)

>ホリー・ハンターさん
「キング」と「エンペラー」、「王」と「皇帝」の件ですが、洋の東西をごっちゃにしちゃうとマズイかなと思いつつ書きますね。
一般論では「皇帝」の方がランクが上です。「王」とは一つの国に君臨する人間ですが、「皇帝」はそれより上位、より広大な領域、多民族の上に君臨する存在、というあたりになりますかね。
 中国ではよく知られているように戦国各国を統一した秦の王が事実上神様を意味する言葉「皇帝」を造って「始皇帝」となるわけですが、これも各国の「王」の上に君臨する形で名乗ったものととることもできましょう。中国においては当然ながら「皇帝」とは中華世界、全世界にただ一人しかいないというのが建前です。
 そこいくと日本の「天皇」っちゅうのは意味としてはさらにその上をいく偉く尊大な名前なんですよね(笑)。狭い島国のくせにと思っちゃうところもありますが。今日「エンペラー」と訳される人は全世界に日本天皇しかいないという事態になっております(革命前ならエチオピア皇帝がいたんですが)。

 関連話ですが、ファンタジー系ゲームの世界ではおおむね「王国」が善玉で「帝国」が悪玉と言うセオリーがありますね。まぁ現実の歴史でも「帝国主義」「第三帝国」だの「大日本帝国」だのあまりいい印象をもたれないものが多いですし(「大英帝国」もだな)。

>秦太さん
 「清酒・美少年」は存在自体は知ってましたが現物をたしなんだことはありません。
存在を知ったきっかけですが、アニメ映画「銀河鉄道999」でトチローが飲んでる一升瓶にばっちり「清酒美少年」と描いてあるのですな。そういえば松本零士さん、九州の出身ですもんね。
 みなもと太郎氏のその漫画も面白そうなので探してみます。



#3645 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/17 12:55
エンペラ−とキング

世界史で、漠然とした疑問が、エンペラ−とキングは
君主として具体的に、どう違うのでしょうか?
短絡ですが、総じて、皇帝と国王、制度的に下々に慈悲が
ある方は、どっち?どっちも慈悲無いかな?(自爆

>酒名
地酒は、日本史人物の名が多いですね、新潟にも謙信って酒があったし
ウチの富山は成政って酒があります。しかし成政って酒が美味しいって
評判は聞かなく、たぶん味は清酒・立山には敵わないかと思われます、
佐々は立山越えでヒドイ目に遭ったんですから。(苦笑
去年の紅白は見なかったんですが、中島みゆきサンが黒4ダムから
歌われたとか。黒4の領域の殆どは富山県らしいですが
トンネルは長野県大町から出てるし、総じて長野側からの方が行きやすく
富山側から行くとホワイトアウトな目に遭うとか聞いた事があります。




#3644 
秦太 2003/01/17 01:23
溥儀の異母弟も昨年テレビに出てましたね

川島芳子の娘を名乗るお婆さんの写真、Yahooのニュースで見ましたが、う〜ん、似てなくもないけど、どうなんでしょうねえ?
どのようにして今日まで生き抜いてこられたのか、この番組は気になります。

>甘粕教授
 毎度このネタでたいへん恐縮ですが、『風雲児』のみなもと太郎氏が時代劇マンガ雑誌『斬鬼』にエッセイ風自伝マンガを連載中でして、これがまたなかなか面白いのです。1月号掲載の『松吉伝』では祖父松吉さんの思い出を綴っています。あらすじ以下のとおり。

 孫を可愛がる平凡な余生を送る松吉。しかしみなもと少年は、日常の端々から、おじいちゃんがタダ者ではないと感じていました。
 みなもと氏が20歳の時松吉は亡くなります。はじめて祖父の写真帖を開いたところ、教科書で見た軍服姿の男の写真、その横に祖父の書き込み、
「甘粕正彦君 君のこのたび起こせし事件は冷酷非道にして許すあたわざるものなれど友としてその心情を思うに・・・」
 いぶかしむみなもと氏に母親が「言わなかった?」「あんたに何も知らないのねっ」「だから私溥傑さんだってよく知っているのよっ」
ますます混乱するみなもと青年「不潔(ママ)って何だ――っ」「松吉はいったい何なんだ――っ」

・・・というところで今月号は終わっており、次号が待ち遠しい今日この頃です。「このたびの事件」とはもちろん大杉栄の件なんでしょう。

>嗚呼切腹美少年
 熊本県には、その名も「美少年」と称する日本酒が実在します。イロモノ商品ではなく、九州ではそれなりに有名なブランドです。
 名付けの由来は杜甫の飲中八仙歌なんだそうですが、実は西南戦争の際に田原坂で戦死した少年兵の故事がモデルのようで、はからずも美少年の薩会同盟が結ばれております。
 ちなみに製造元は美少年酒造株式会社(笑)



#3643 
徹夜城(実は「VOW!」シリーズが大好きだった管理人) 2003/01/17 00:04
「割腹」でしたね。

>民本主義者さん
あ、「嗚呼割腹美少年」が正しいのですね。どうりで確認のために検索かけても出ないわけです(^^;)。「嗚呼割腹美少年」で検索かけると何件かひっかかります。さすがにその販売元のサイトなどはないようですが…
それにしても「割腹」の方が生々しい(^^;)
僕はこの商品の存在を宝島の「VOW!」で知りましたよ。そこのキャプションによれば以前「クイズダービー」の問題にも出たそうです。

ウチの地元(茨城南部)で何かないかな、と思ったのですが、とりあえず「将門煎餅」が。あまり面白くないなと思っていたら一つ気の利いたのがありました。
漬物で「慶喜漬」というのが。確か大河で「徳川慶喜」やったときのタイアップ商品だったような記憶が。読みは「けいきづけ」です(実話(笑))。

>ホリー・ハンターさん
詳しいところは忘れましたが、天津時代のことは溥儀も自伝にいろいろ書いてました。
日本(というより関東軍だな)は一時ですけどあの張学良を「満州国」の君主に担ぎ出そうとしていたフシもあるようです。確か張学良自身もそう言っていたような。張学良が晩年に語ったインタビューによれば、彼は天津時代の溥儀にパーティー会場か何かで出会い、いろいろと忠告をした、とのことだったような。
この張学良が亡くなったのが一昨年で、映画「ラストエンペラー」公開時は主要登場人物の一人・溥儀の弟の溥傑さんもご存命でした。そう考えるとわりと最近の話なんですよね、あれって。

>皇后の実家取り壊し。
今日、反対派の不意を打つ形で始まりましたが、TVで現場の様子を見て「こりゃー大半の国民は“引く”な」と思いましたね。もちろん取り壊しに反対する「守る会」の方に「引く」ということで。
この掲示板でも話題になりまして以前からその気配は感じられましたけど、ありゃーどうもそっち系の宗教団体なんじゃないかな。取り壊し作業員に向かって「地獄に落ちるぞ」「改心するなら今のうち」「バチが当たるぞ」「木には精霊が宿ってます!」etc…だもん。みたところ10人ちょっとしかいないみたいで、マスコミ陣ばかりが目立つ現場でしたし。本当に「住民」なのかいな?
皇后おんみずからの異例の「お言葉」があったわけなんですが(これ自体は妙に「発言力」を持つと問題にもなるんですが)、ホントに「皇后様のお気持ちをお察しする」「国民全てが怒っている」などと勝手なことを言い出すし。
ま、ああいう「運動」は押せば引いちゃうでしょうから長くは続かないでしょうけどね。



#3642 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/16 18:08
溥儀は不義なのか否か?

>ラストエンペラ−
私などは、映画『火龍』?は見てないので、
史実的にラストエンペラ−と対比は出来ませんが
溥儀が日本の支援の方へ吸い寄せられたのは
何となく解かる気がしました、ラストエンペラ−で
紫禁城に暫定政府の軍が乱入して溥儀に退城を勧告
した際、家庭教師ジョンストン氏が英国領事に
保護を求めるよう勧めた場面がありました、
溥儀は退城して日本に担ぎ上げられるまでの期間
天津に滞在、清の自分が所有してた遺産を散在して
そこの社交界でイイ顔になっていた〜とゆう
描写が。その期間とゆうのは溥儀が西欧へ亡命しようか
と思案してた時期と位置付けられていて
(亡命してれば日本は別のミコシを担がねばならなかった?)
しかし、西欧諸国で溥儀に対する反応は鈍く
溥儀が天津で豪遊してたのは、ヤケになってたのかな?
と感じるところもあり、そんな中、恩師ジョンストン氏は
英国に帰国、いよいよ、西欧亡命は無理っぽくなってきた
時期に日本から誘いの手がくれば、
担ぎ上げられるのを受けたかもねって感じさせる映画では
ありましたね。



#3641 
民本主義者 2003/01/16 16:56
初めて書き込みます。

http://www.ikiiki-toyama.co.jp/pgdata/shohin.php?bgcate=1&smcate=3
↑のサイトによると「米騒動」は焼酎のようです。青い一輪挿しのような瓶の方は金箔入り。
土佐の清酒には「船中八策」というのがあります。酒の名前にしては「理に落ちすぎている」
ように思いますな。
会津の饅頭「嗚呼割腹美少年」はず〜っと前にテレビで観ました。パッケージには文字通り
刀で腹を切っている少年の毛筆画が描かれてました。



#3640 
アール・ケイ 2003/01/16 16:30
番宣ではないですが…(笑)

スクープ! 川島芳子に娘がいて、今も生存している!

というわけで、
明日のテレビ朝日系の番組「世界痛快伝説・運命のダダダダーン『悲劇の女スパイ・川島芳子』」で
取り上げられるそうです。処刑された川島芳子は実は替え玉で、旧満州に逃れ、
旧日本軍人と結婚して娘を成したそうな。
ホントですかねえ…。

>沢口靖子

彼女はあのままでいいのです(笑)。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3639 
奥野 2003/01/16 16:26
まとまりのない書き込みで恐縮ですが

>小泉首相の靖国参拝

これはどこかで書いたような気もするのですが、去年やはり唐突にこの人が靖国参拝を行ったとき。モスクワで発行されている中国人向けの新聞で、たまたまこのニュースを読みました(オール漢字だから何となく意味も分かるわけです)。確か、「小泉純一郎突然参拝靖国神社」「内閣総理大臣身分的参拝」「中国外務部強烈不満」と、こんな感じでしたね。改めて、漢字の持つインパクトとは凄いもんだと思いました。「突然参拝」なんて、書き手の感情がよく表れています。
ついでに、「テロリスト」が中国語では「恐怖分子」と、また「テロ事件」は「恐怖事件」と訳されていることも知りました。「美国統府警告、今後増大恐怖事件」ってなところで。「テロル」のもともとの意味を訳したんでしょうけど、これまた見た感じからして強烈すぎるものです。

>韓国と北朝鮮のロシアにおける表記

当然のことながら、ロシア語では「韓国」と「朝鮮」の区別なく、Корея(コレーヤ)という言葉があるきりです。ただ、僕の見聞きした範囲だと、単にКореяというと韓国を指す場合が多いように思います。北朝鮮の場合はСеверная Корея、文字通りに「北朝鮮」と表記するか、あるいは「朝鮮民主主義人民共和国」の頭文字を取ってКНДР(カー・エン・デー・エル)とするかのどちらかです。友好関係は北朝鮮の方が古いはずなのに、却って韓国の方を中心と認めているような表記で、ちょっと意外ですね。
まあ、今のロシアにとって貧乏な北朝鮮は全然ありがたくないパートナーだから、昔とは表記法を変えている可能性もあるでしょう。ロシアの目標は、早く朝鮮半島の両国をくっつけて、ついでに朝鮮半島縦貫鉄道をシベリア鉄道にくっつけて、韓国や日本の貨物を輸送して大儲け…というところで、金正日がどうなろうと本音のところではどうでもいいのだと思います。

>ピョートル大帝

そういえば銃兵隊処刑のシーンについてですが、20世紀の画家でスリコフという人が、その名も「銃兵隊処刑の朝」という絵を描いています。絞首台に引かれていく銃兵隊員たちを見守る群衆の中に、馬上のピョートルも描き込まれています。これがまた憤怒の相とも言うべきおっかない顔つきで、一見の価値はありますよ。ドラマのように斬首までやったかどうかはともかく、国事犯の処刑ということで、現場に立ち会ったのは事実なんじゃないでしょうか。
ただ、ドラマではクレムリンの壁の中で処刑が行われていたのに対し、絵の方ではその外、赤の広場が処刑場になっていました。実際もそうだったと思います。赤の広場は中世から、法令の布告や処刑などの目的に使われてきた伝統があります。ドラマのロケで赤の広場を使わなかったのは、やっぱり余計なものが映ってしまう危険性が高かったからなのでしょう。レーニン廟とか。

>米騒動

最近日本の知人からもらったハガキにはってあった切手が、偶然にも「米騒動」柄でした。当時の絵と写真が両方使われています。「20世紀の歴史シリーズ」の一環で、別に米騒動ブームというわけでもないようですが、ちょっとびっくりしました。ちなみに中学か高校時代の歴史用語集では、1918年・「人(1)食い(9)破る(8)米俵」という語呂合わせで憶えることになっておりました。

>切腹美少年饅頭

饅頭つながりですが、備中高松城跡の近くにある和菓子屋さんでは「水攻め饅頭」を売っていました。日本人って、なんでも饅頭やら最中やらにしてしまう民族なんですかね。歴史にちなんだ変な和菓子シリーズとか、集めると面白いかもしれません。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3638 
おやかた 2003/01/16 12:38
ラストエンペラーなど

管理人様
私は、溥儀の後半生の映画「火竜」の方が、ラストエンペラーより好きだったりします。現実に近いというか、まとまっている映画だと思いました。
以前、フジテレビのドラマで沢口靖子が李香蘭を演ったことがあるのですが、その時の甘粕は片岡鶴太郎、川島芳子は山田邦子でした。その2人はミスキャストではと思ったものです。沢口靖子のほうは、若いときの本人に似てるし、勢いもあってよかったです。そのまま、演技開眼して大女優になるかと思ったら・・・。やはり太平記で「嫌味な正室」を演じ切れなかったものなあ・・・。

その白虎隊饅頭もすごいですねえ・・・・。遺族とか怒らないのでしょうか。
「米騒動」の方は、同じ大正期でも竹久夢二の絵でも貼ってあったら似合いそうな可憐な小瓶でしたので、本当に名前と不似合いです。
もう一つ、名産つながりで恐縮ですが、北海道には「蟹工船」というブランドの蟹缶詰もあるらしいです。なんだか、重労働の末作られたみたいで食べたくないんだけどなあ・・、その名前じゃ。



#3637 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/16 12:36
米騒動と暴走族

えぇ、この二つは共通点があります、
どちらも富山が発祥とゆう説があり、また
どちらも富山では、さほど盛り上がらず、
県外へ波及し全国へ広がった現象だそうで。
米騒動は、富山の普通の おかん達が
米屋へ談判に行っただけで、別に武装も
して無く(当たり前ですが)暴力沙汰も
無かったようで、もちろん米倉が破壊された
形跡も無いらしいです。
富山に住んでいながら『米騒動』なる酒の
銘柄があるとは知りませんでした。(苦笑

暴走族は、カミナリ族と当時、呼ばれたそうですが
やはり、富山の田舎道をバイクでブっ飛ばしても
面白くも何とも無かったそうで、隣の石川で
伝わって大いに盛り上がったそうですね。
今でも金沢のヤンキ−は走りが重視で、
金沢の深夜、タクシ−に乗ったら
県警交機とヤンキ−が爆音を響かせ
チェイスするのを見て、『TV警察24時の
ネタになりそやね』といったらタクシ−の
運チャンいわく『毎晩、こんな感じスよ、
金沢の族はポリをマクのが上手いらしいです。』






#3636 
徹夜城(長文を書くとついつい描き忘れることがある管理人) 2003/01/16 01:09
ラストエンペラー補足ほか

ちょいと補足を。

逆に「ラストエンペラー」は細かい史実をさりげなく劇中にとりこんでいるところも多いんです。
例えば即位式のシーンで退屈でバタバタと暴れる溥儀に父親が「シーッ、すぐに終わるからね」と声をかけ、そばにいた大臣(?)にたしなめられる一幕があります。これ、溥儀の自伝に出てくる話なんですよ。僕は映画見たときは大して気にならなかったんですが、これ、「すぐに終わる」って父親の言葉が不吉だということなんですね。そして実際に「すぐに終わった」と宮廷ではささやかれたそうです。

>アール・ケイさん
近代史は勘弁してください(汗)。たとえ「仮想大河」であろーと他人にやってもらいたいところです。
個人的には「小説吉田学校」あたりを一年かけてやってほしいところですが、あと半世紀は無理だろうな(^^;)。



#3635 
徹夜城(ラストエンペラーの甘粕は吹き替え版の声がこびりついてる管理人) 2003/01/16 00:56
ラストエンペラー:映画と史実

大げさなタイトルを打ってしまいましたが、そうたいして正確な話は書けないんですけどね。ただ、「ラストエンペラー」という映画、映画表現のための史実改変という点でいろいろと興味深い、なおかつ完成度の高い作品なのでついついいろいろ書いてしまいます。

音楽も担当していた坂本龍一が演じた甘粕(なおTV放映時吹き替え版でも坂本氏本人が吹き替えた)は映画のシナリオ担当者(ベルトルッチ自身ともう一人)も目をつけたくなるキャラクターではありますね。関東大震災のドサクサに社会主義者・大杉栄を謀殺するなど怖い意味での「やり手」ではあります。その後満州へ行ってあれこれ特殊工作的立場にあったのは事実のようですが、仕事が仕事だけにどの程度影響力があったのかは分かんないんじゃないなぁ。
溥儀の自伝(もちろん映画もかなり参考にしてる)を読んだことがありますが、甘粕は確か一ページのほんの一部にしか登場しなかったはず。しかも溥儀の前に姿を見せることはほとんどなかったようです。ですが確かに登場しているのも事実でそれなりに溥儀には印象的だったのかもしれません。
 映画では甘粕は玉音放送を聞きながら銃で自殺しておりましたが実際には服毒だったみたい。なお、伝記本で写真も見たことがありますが、残念ながら外見はフツーの中年オッサンで坂本龍一とは全然似てません(笑)。

 映画ではその甘粕とデキちゃっていることになっている川島芳子。これはもう作り手もある程度分かっていて色物として話に盛り込んでいるように思えますね。この人「男装の麗人」「東洋のマタ・ハリ」ということで生きているうちから物語化されちゃってたところがありまして、実際には大して活躍なんかしてなかったみたい。彼女が戦後売国奴として処刑されてしまったのも戦中にそのフィクションの活躍が各種メディアで中国人にも知られていたためだったみたいですし。日本国籍にきっちりしていれば助かったはずとか聞きましたが(似たケースで助かったのがあの李香蘭さんです)。

映画は溥儀の自伝と家庭教師ジョンストンの「紫禁城の黄昏」をタネ本にしてますね。映画中少年溥儀が宮殿の屋根に上って騒ぐ場面がありましたが、確か「黄昏」の方に実際に溥儀が屋根に上っている写真がありましてこれが元ネタだと分かります(もちろん騒いで登ったわけではない)。
 ジョンストン役はピーター=オトゥールでしたが、本物のジョンストンは満州礼服が異様に似合う男でして、少なくとも外見は似てないです。僕などはこのキャスティング、「アラビアのロレンス」を意識して「西洋人が東洋人を導く」的な匂いを感じてしまうところ無きにしも非ずなのですけどね。
 溥儀の妻は正妻と側室の二人の設定ですが、確か正式には4人ぐらいいたはず。しかも満州国建国後新たに年若い妻をめとっているんですが流産になっていたかと。しかもその流産(もしくは生まれた直後死亡)は日本軍部の陰謀であったと確か東京裁判で証言したりもしていたはず。映画ではこの辺りを改変してドラマに組み入れてますね。
 あまりにも有名になった盛大な即位式シーンも実際には西太后の死の直後だったため大幅に縮小した規模で行われたらしいです。

細かく上げていくキリがないほど史実との違いはあるんですが、「映画」としてのまとまりが数ある歴史映画の中でも抜きん出ていいとは僕も思ってます。脚本の構成が絶妙でしたしね。
もっとも香港で製作された「溥儀的後半生」(邦題は「火龍」)の方がリアルですし奇麗事ではない歴史の重みを感じるところがあります。中国で作った大河ドラマ「末代皇帝」は残念ながら見てない…一番史実にも近いのはこれだと聞いてるんですがね。

>おやかたさん
地酒「米騒動」ですか…(笑)。いやはや。いっそのこと「越中女一揆」とでもしてくれた方がセンスがあったんですけどね。
会津若松では「嗚呼切腹美少年」っていうお土産饅頭があるという話を聞いてますが。



#3634 
ひで 2003/01/15 20:40
溥儀と宦官

溥儀が紫禁城にいた宦官を追放しようとした、というのは1923年に
実際にあったことです。溥儀はイギリス人の家庭教師ジョンストン
を持ったこともあって、ちょっと他の皇帝と考え方が違ったらしい
こと、宦官の堕落(宮廷にあるはずの宝物がかなり無くなっていた
らしい)といったことが理由としてよく言われています。ただし、
実際には全員を追放したわけではなく、先帝の妃たちの身の回りの
世話をするための宦官は残しました。さらに実際に宦官を追放して
みると色々不便であったために一部は呼び戻され、溥儀が紫禁城を
追放されたときにも500人近い宦官がいたようです。



#3633 
おやかた 2003/01/15 20:16
米騒動

という名前の地酒を、富山県の物産館で見ました。パッケージは名前と似つかわしくないクリアブルーの綺麗な色に一輪挿しのような可愛い形。(なんとなく一升瓶に怒るおかみさん達の絵のラベルが貼ってあると合ってる様な気がするのですが・・)
「米騒動」も、最早観光資源の一つの出来事なのかなあ?白虎隊の悲劇のように。



#3632 
アール・ケイ 2003/01/15 14:55
もっと詳しいかたがお答えになるでしょうが…

『ラストエンペラー』で坂本龍一氏が演じたのは甘粕正彦です。
もちろん実在の人物でして、詳しくは↓こちらをご覧下さい。

http://homepage2.nifty.com/tanizoko/amakasu.html

いくらでも話題が広がる人物ですな。

同じ満州がらみになるのですが、「石原莞爾ドラマ化会」なるサイトがありまして、
満州国の父(でいいのかな?)石原莞爾を主人公に大河ドラマを作って欲しいと思っているひとが
いらっしゃるようなんですよねー。
私は思わずズッコけました(笑)。
ズッコケるほど知ってるわけじゃないのですが。

どーですか、管理人さま。『ムロタイ』(祝再開)の次は近代史ものでも。
きっと資料調べだけで狂いますよ(笑)。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3631 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/15 12:30
ラスト・エンペラ−

昨夜、チャンネルCSN1?で映画ラストエンペラ−
がやっておりました、全部は見なかったのですが
(長い映画は耐えられない軟弱者ゆえ)
まだ?ジョン・ロ−ンが全盛期?だった頃かな?
と中々感慨深い映画スね。話中、イロイロと
気になった事が。

@皇帝・溥儀が紫禁城から宦官を追放した
描写がありました、実話?

A溥儀が一旦、清の皇帝から下ろされた際
国民党軍が清の宮殿を略奪、清の歴代の陵墓
も盗掘され清朝の財宝は蒋介石により持ち出された
〜とありました、蒋介石が台湾へ逃れる際、
これらを持ち出せたとすれば、今の台湾に
結構、豪華な後宮宝物が博物館にあるのは
そうゆう経緯なのでしょうかね?

B 坂本龍一が演じたフィクサ−、溥儀の
日本による担ぎ上げの、この中心人物
この人は実在人物なんでしょうか?

まぁ登場人物中、一番、妖しくインパクト
たっぷりだったのは、川島女史でしょうか。(苦笑
実際、彼女が満州国に及ぼした影響のほどは
よく分かりませんが。



#3630 
徹夜城(今宵は夜中まで仕事になる管理人) 2003/01/15 10:37
「史点」の昨年総まくり作業中

毎年年末恒例だった「史点」一年総まくりはやらんのか、という声も聞こえたんですが(^^;)作業はちゃんと進めております。過去記事編集とあわせてやってるんで手間がかかっておりまして…昨年はやたらにさぼりまくって更新回数が少ない「史点」ですが、そのぶん中断中のネタをまとめて書いたりしているので意外に量は多かったです。
人物の登場回数カウントもそれでなかなか大変でございまして(^^;)。半分以上終えましたが、一位はもうダントツで明白。さあ、どなただったんでしょう?今週中には更新する予定。

>ホリー・ハンターさん
「グリーンマイル」は僕も見ました。アメリカの死刑制度ですが、今なお犯罪の被害者家族などに対しては公開の場合があったはずです。最近は電気椅子はさすがに無くなったんじゃないかと思いますが…近ごろは薬品投与による人道的?な処刑方法も多くなっているようです。日本は相変わらず絞首刑のようですが。
歴史ドラマで見た処刑法で一番きつかったのが「徳川家康」で出てきた「鋸(のこぎり)引き」。家康の奥さんと不倫した家臣がこの刑にされるんですが、首まで地面に埋められて首にのこぎりを当てられ、通行人に引かせるというもの。正月に放送された総集編でもこのシーンありましてねえ、「ああいう殺され方はしたくないな」と改めて思いました。子供心にちょっとトラウマなんですよ、このシーンは(^^;)。
死刑制度といえば、先ごろアメリカ・イリノイ州知事が死刑囚を一括減刑という大胆な処置を行って話題になりましたね。ひょっとすると史点ネタにしてるかもしれません。

>奥野さん
…参りました。大受けしております(^^)恐れ入谷の鬼子母神(笑)。
「北朝って字面が北朝鮮みたい」という話の関連ですが、昨日遠山文科相が「北鮮」という表現をついつい二度もごく自然に使ったとかで話題になりました。いちおう「朝鮮」を下の「鮮」の字で代表させるのは相手をワンランク見下した表現になるというのが通説ではあります(日本のことを「本=ポン」呼ばわりするようなもんで)。戦前の日本では「日鮮」とまとめた表現がよく使われましたがこれだって同格に置こうとするまいという意識の現われではあったでしょうね。最近「北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国」というあの長ったらしい表現をさすがにマスコミはやめるようになったんですが(朝鮮総連からイチャモンがこなくなったんでしょうな)、「北鮮」は一歩いきすぎでしょう。遠山さん、特に意識したわけじゃないんでしょうけど、この人「北鮮」なんて表現が身近な世代だったとも思えないんですけどねぇ。
それはそうと小泉首相、唐突に靖国参拝してましたね。なんかいろいろとウラがありそうな気配を感じますが、それと同時にやっぱりこの人この神社行くのが好きなんだろうなということも改めて思います。

ドラマ「ピョートル大帝」の話の続きですが、ハリウッド史劇などでもよくある「面白ければ史実改変OK」という姿勢はかなり強いと思えます。確かにドラマとしてはそれでしまりが出て、面白くなっているのは事実ですけどね。
史実改変が凄まじかったのはアカデミー賞作品「ブレイブハート」でしょう。この脚本書いたランダル=ウォレスって、その後「仮面の男」「パールハーバー」でも同様の姿勢を貫いているみたいで。

>タロイモさん
「ムロタイ」お読みいただきどうもです。まぁなんとかピッチを上げてさっさと終わらせたいというのが本音です(^^;)。
遅れた理由はたくさんあるんですが、「ムロタイ」に限った事情ですと「明徳記」を全文入手して読んでおかなきゃならなかったというのもありました。義満、頼之、氏清、義弘らのキャラクターをつかむ上で早く読んでおかなきゃならなかったのになかなか暇がありませんでして。



#3629 
タロイモ 2003/01/14 22:34
祝再開!

徹夜城さま>
「ムロタイ」再開されたのですね。待ちわびておりました。
ノイローゼ状態の後円融上皇には、なんとも哀れを誘いましたが
相手が義満でなければ、あそこまでボロボロになることもなかったろうにと
何とも興味深く読ませていただきました。
ところで先日、東京国立博物館で「伝藤原光能像(神護寺三像)」を観る機会がありましたが
足利義詮ではないか?との説もある肖像画でした。
今回のムロタイの15年前に亡くなられたということになるのですが、
時が経つのは早いものですね・・・



#3628 
奥野 2003/01/14 16:12
一休さん2003

>景虎様

ご教授ありがとうございました。宮中といえど、刀剣の類と縁がなかったわけではないのですね。
かなり昔にですが、中世の天皇は「玉体に刃を当て給わず」ということで、剃刀を使って髭を剃ることもできなかった(だから毛抜きか何かで抜いていた)と聞いたことがあって、だから刃物はタブーなのかと漠然と思い込んでいました。まあ、この話自体本当かどうか確認してないですけどね。
初期の武士に対して、宮中からの影響が強いというのは、初耳でしたが面白い話だと思います。武士と貴族・皇族の一筋縄でいかない関係については、太平記などを読んでちょっとずつ興味が増していっています。

>徹夜城様

メンシコフがなんで楊枝をくわえているのかは、僕にも分かりません。スタッフの中に「木枯らし紋次郎」のファンでもいたんでしょうかね(笑)。当時のロシア人に、本当に楊枝を使う習慣があったかどうか。
僕が個人的に面白いと思ったのは、メンシコフの汚職のエピソードがしっかり加えられていたこと。実際彼はかなり金にきたない性格で、汚職行為が目にあまったため、危うくピョートル自身に処断されかかったこともあります(ドラマで描かれていたのよりもかなり後らしいですが)。ピョートルとの友情ばかりを美化するのではなく、こうした側面を隠さなかったことは評価したいです。
それから、銃兵隊処刑のシーン。調べてみたところ、当時アレクセイはまだ8歳だし、ピョートルとエカテリーナはまだ出会ってさえいなかった(だからエリザヴェータが産まれるどころではない)そうです。ドラマの状況はかなり改編されていますね。非常に印象的だし、演出としては成功していると思いますが。

ところで、「室町太平記」再開を祝しまして、弊サイトの掲示板用に準備した次回予告ネタをこちらで放出することにします。「祝して」などと言いつつ、却ってご迷惑かもしれませんが。


さ〜て、来週の一休さんは…

足利義満「義満である」
蜷川新右衛門「新右衛門でござる」
義「しかし何じゃな。このアニメ、余の扱いが酷すぎるとは思わぬか。これではまるで志村けんのバカ殿様と同じであるぞ。何故か金閣寺に住んでいることになっているし、歴史の歪曲にもほどがあるわ。泉下の等持院殿も、さぞお嘆きのことであろう」
新「バカ殿ならまだいい方でござるが、拙者なぞはさしずめ田代まさしの役回り(例の事件以来は出ているのか知らんけど)。実在の人物なのに、もしかしたら架空のキャラクターと思い込んでいる人が多いかもしれんでござる。ついでに言えば、こんなにあごが割れてる日本人って他にはいないでござるよ」
義「思うに、これは笹川良一の陰謀ではあるまいか。南朝に弓引いた足利家を辱めるため、帝の御落胤とも噂される一休が余をやりこめる…あり得ぬ話ではなかろう。日本船舶振興会がスポンサーにつきおったのはそのためよ」
新「さすがは上様、ご賢察おそれ入谷の鬼子母神にござる。笹川翁もおそらくは「逆賊尊氏」の世代でござろう。まこと、右翼の妄念とは恐ろしいものでござる」
義「物の道理が分からぬ奴等よ。現皇室など、もとはと言えば足利側と結んだ帝の一統ではないか。そんなに北朝が嫌いなら、熊沢天皇でも支持しておればよいのに」
新「北朝って、字面だけ見ると何だか北朝鮮の略称みたいでござるな。それはさておき、いかがでござろう上様。ここは安国寺の和尚めに稚児遊びを教え込み、一休さんなど小坊主どもに迷惑をかけて意趣返しというのは…」
義「ばか者。そんな番組が子供向けに放映できると思うか。まったく、その方の頓知なぞに頼った余が愚かであったわい。

さて来週の一休さんは、

・桔梗屋、徳政令に泣く
・秀念さんと百八の煩悩
・日本国王義満

の3本である。また見るがよいぞ。ナハハハハハ…」
新「そんな、せんだみつおみたいな笑い方をしてるから馬鹿にされるんでござるよ」

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3627 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/14 12:37
処刑の描写

>ピョ−トル大帝、自分の手で処刑を執行
皇帝のような大層な身分で、断頭刑の斧を自ら
振るった〜とゆうのは、ちょっと、にわかに
信じ難いものがあります、それとも王朝の掟で
処刑現場に立ち会わなければならない〜ような
オキテでもあったんですか?
とゆうか当大帝の個人的な趣味か?(自爆
何でもかんでも自分でやらないと気が済まない
人物だったと言われる当大帝なら、さもありなん
なエピソ−ドですね。

断頭刑も怖いですが、電気椅子も怖いです、
ちょっとだけ見た映画グリ−ンマイルは
まだ電気椅子を使ってた時代の死刑囚監獄
が舞台でした、話中、或る公開死刑囚
(当時、米は一部、実験的に被害者・遺族に処刑を公開?)
に恨みを持った刑務官が執行にあたり
死刑囚の頭に湿らせて載せなければならないスポンジを 
水を浸らせること無く載せたため、その死刑囚は
被害者・遺族らが見ている前で、煙を撒き散らしながら
レア火葬状態になりゲロを吐く者、失神する者が多数
とゆうゲロゲロな描写がありました。



#3626 
徹夜城(ムロタイのペースは上げておきたい管理人) 2003/01/14 00:00
Re:ピョートル&室町

>奥野さん
>ピョートル。
そうですか、「ピョートル大帝」のあのシーンに編集が入っていたとはちょっと驚きでした。確かに斧を振り下ろすところでブラックアウトしているので「CMタイムだったかな?」と思っていたんですが、そのあとその回の終わりまで2分程度しかないので変だとは感じてはいました。そうかあ、そのあとピョートルがそんな虐殺やるんですね。そのシーンがあるとそのあとエカチェリナが「あなたは野蛮人の中の野蛮人ね」と言うセリフが利いてきますね。
アレクセイも吐いちゃってましたか…カットされたNHK版だとアレクセイが目をそむけまいと自分で自分の顔を手で固定するカットしか映りませんので、だいぶ印象が変わりますね。
ネルヴァの戦いからポルタヴァの戦いまではかなり史実を改変してますよね。なんだか窮地に追いやられたロシアが大逆転勝利してしまうという、アメリカ人好み(笑)の劇的展開でした。ピョートルの悪友・メンシコフがネルヴァの直前にピョートルのもとから去っていって、ポルタヴァの直前に「友としてあなたと共に戦う!」などと言って戻ってくるあたり、ああ、時代劇だなぁという展開でしたね(笑)。それにしてもあのドラマのメンシコフって日本の時代劇みたいに楊枝をいつもくわえているのが気になるんですが。

この「ピョートル大帝」の撮影は前にも書きましたように名カメラマン・ビットリオ=ストラーロが担当しておりまして、この作品でクレムリンロケ、「ラストエンペラー」では紫禁城ロケで美しい映像を作り上げています(撮影時期はほぼ同時期だと思う)。両者を比較するとこの人の撮影のクセがよく分かるかと思いますよ。とにかく実物よりも綺麗に建物を撮ってるなぁと思わされます。

>ムロタイ。
遅れまくっているうちに上手い具合に後円融上皇の木像の写真を見ることができましてね。「ムロタイ」解説にも書きましたが、これがホントに神経質そうな情けないお顔をされてまして…ああ、なるほどあんな事件を起こすわけだという顔なんです。切腹未遂までやっちゃった上皇というのも前代未聞でしょうね。こういう事件なんかも起こっているから後世「義満の簒奪計画説」というのが盛んに唱えられるようになったとも言えましょう。
後円融のお母さんのセリフは当事者の立場になるとああ愚痴るんじゃないかと思ったものでして(^^;)。一度ならず二度までもとんでもない騒ぎを起こしてお母さんに説教されて収まってるわけですから。お母さんとしても頭の痛いことだったでしょう。
刀については景虎さんも書いてらっしゃいますが、皇族や公家でも儀式用などで太刀は持っていたようです。さすがに護身用とまでは考えてなかったんじゃないかなあ。

義満に対する後世の評価ですが、悪く言われるようになったのは江戸時代の朱子学的な名分論が浸透してからなんじゃないかと思います。タネ本にしている臼井信義「足利義満」に新井白石の義満評が紹介されてるんですが、白石はまず義満が世間で高く評価されている理由を列挙した上で(大雑把に言うと義満を武家政治の確立者とみなしている)に、そこに儒学者としての立場から論難を加えると言う形式になってるそうで。確かに義満の行動って中国史に出てくる簒奪者あるいは権勢を誇った宰相たちのそれと似ているようには感じます。ただ義満が簒奪を図っていたとする見方は明治以後に出てきたものみたいですけどね。



#3625 
景虎 2003/01/13 17:39
天皇と刀

>奥野さん
刀に限らず、初期の武士の武装は皇族、貴族の武装を取り入れたという説を、神戸大学の高橋昌明氏が主張しているようです。
磐井の乱の時に、出陣する武将に継体天皇が剣を授けたのが節刀(出征の際天皇から賜る刀剣)のはじまりとされていますし、平家の宝刀小烏丸は、朱雀天皇より平貞盛が賜ったとされています。
日本刀も平安時代の物は、公家好みの優美な形状の物が多く、平安時代の武士の武装を皇族、貴族のみに求める訳にはいかないとしても、皇族、貴族の影響がかなり強いと言えそうです。

鎌倉時代になると、承久の乱を起こした後鳥羽上皇が有名刀工を集めて鍛刀させていますし、上皇自身が鍛刀した刀が現存しています。後鳥羽上皇は超一流の刀鍛冶で、確か上皇が製作した刀は国宝になっていたと思います。

さて、室町時代の宮中については実はよくしらないのですが、皇族と刀というのは縁が深いということは言えると思います。



#3624 
奥野 2003/01/13 16:16
ピョートル&室町

>ドラマ「大帝ピョートル」について

詳しいデータ、ありがとうございました。アメリカ製だったんですね。86年というと、すでに東西のデタント(もう古いか、この言葉)が始まっていて、ソ連も西側でのイメージをよくするために協力の姿勢を見せたのかもしれません。確かに、クレムリン内のシーンなどはソ連の協力がないと撮れないものでしょう。

台詞は、僕が憶えている限りの日本語版とほぼ合っているようです。記憶の中に眠っていたシーンがそのまま出てくると、何となく嬉しかったりします。
ただ、一箇所大きく食い違っている場面もありました。それは、ピョートルが反乱を起こした銃兵隊員たちを処刑するシーン。日本語版では確か、最初の1人の首にピョートルが斧を振り下ろす場面でカットされていたはずです。ところがロシア語版(より正確には、オリジナルの英語版)だと、ピョートルはその後も斧を振るって5・6人の首をバシバシと切って歩き、それを見せられた皇太子アレクセイがゲロを吐く…という、より刺激の強い映像となっていました(もちろん、首が切断されるところまで見せているわけではないのですが)。やっぱり、日本だとこの手の場面に関しては規制が強いのでしょうか。そのわりに、「日本のドラマやアニメには暴力的なシーンが多い」と批判する人もいるし、何だかよく分かりません。
それと、大北方戦争の場面を見たところ、ナルヴァの敗戦とポルタヴァの勝利がまるで連続して起きた出来事であるかのように描かれていました。が、ナルヴァからポルタヴァまでは本当は8年くらい開いているんですよね。これも演出上の都合なのでしょう。

ロシア人がこのドラマを見てどう感じるかは分かりません。ただ、ロシア人が「近代化」「強国化」に主眼をおいてピョートルの改革を語るのに対し、アメリカ製のこのドラマでは「西欧化」が主要なテーマのように感じられますね。この辺り、1986年という時代背景を考えあわせると面白いかもしれません。「開明的な指導者によりヨーロッパに対して開かれていくロシア」というイメージは、当時の西側では受けがよかったのでしょう。
ただ、このドラマではピョートルの改革が払った犠牲の大きさ、抵抗の大きさを隠していない点は評価できると思います。ピョートルは確かに偉大な指導者として描かれているけど、無理に善人仕立てにはしていないですからね。まあ、本物はもっといろいろ無茶をしているんですが…

>室町太平記

遂に再開ですね。待っておりました。世阿弥のお面、月光仮面になったんですか。個人的には「ジョジョの奇妙な冒険」の石仮面を期待していました。で、最終回に日光を浴びて溶けて終わりという。

それはさておいて、義満と上皇とのやり取りが何とも凄まじいです。義満の皇室に対するヒールっぷりははるかに尊氏を凌いでいるような気がしますね。戦前、義満の評判が悪かったのにはこの辺りの事情も関係していたのでしょうか。それから、上皇ともあろう人が生みの母から「あのような小心者」といわれてしまうドラマなんて、後円融以上に小心なNHKにはとても無理なような気もすします(笑)。
ちょっと素朴な質問ですが、後円融が刀を振り回して暴れるシーン。当時の天皇や上皇って、刀を身近に持っていたのですか?武家の屋敷だとどこにでも刀なんか転がってそうだけど、宮中ではあまりイメージできなかったもので。まさか草薙の剣を振り回したわけでは…

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3623 
徹夜城(書き上げるとなると一気作業の管理人) 2003/01/12 23:48
お待たせ!

「室町太平記」、とうとう年越しになってしまいましたがようやく第四十一回をアップしました。上皇ご乱心でございます。
今回は何人かの主要人物がひっそりと姿を消しております。自分でも書いていて「ああ、遠いところまで来たなぁ」といろんな点で思い返される回でした。実時間では一年間、ドラマ内時間では35年(!)の歳月が流れているのであります。

そう考えると忠臣蔵大河って一番実時間に近いドラマが展開できるんだよな、と改めて思うのでした。



#3622 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/11 08:35
どっちのジェット・ショウ(勝手に失礼)

で、そのメッサ−シュミットのジェット戦闘機
の番組を見て後から聞いた話しなんですが、
その世界初の後退翼ジェット戦闘機、機種トライアルは
メッサ−シュミットとハインケルの2社が競い、
試作段階の性能テストでは、ハインケルの試作機の方が
性能が良かったそうですが、当時のドイツの航空技術の権威
ハインケル博士はナチスに批判的で軍にはジェット技術を
供与した〜とゆう矛盾の人だったようで、ヒトラ−の
政治的な思惑からメッサ−シュミットに機種が選定された
そうで。
ハインケル博士は、何故かはしりませんが、日本に
技術供与を積極的にしたらしく、日本の試作ジェット戦闘機
(桜花?菊花?)はドイツのトライアルで敗れたハインケル機
をモデルベ−スにしたものだとゆう説があるそうです。
で、旧日本軍が何故、ドイツのようにジェット戦闘機を
太平洋戦争でデビュ−させられなかったか?とゆうと
ジェット燃料・ケロシンを量産する態勢を構築できなかった
からだそうで、ジェット戦闘機じたいの世界初は
英軍のミ−ディア機で1942年、コレはどんな機なのかは
解かりませんが、、メッサ−シュミットの方は、後退翼の
ジェット戦闘機とゆう点で世界初なんでしょうか?
米軍がジェット戦闘機ス−パ−セイバ−を開発した時
テストパイロット大勢にス−パ−セイバ−と
メッサ−シュミットの両ジェットを乗り比べさせて
どっちが良いか?とアンケ−トをとったところ
この、どっちの料理ショウならぬジェット・ショウは
メッサ−シュミットの方に軍配が上がったとゆう
寓話があるそうです、むろん、それでも
ス−パ−セイバ−が選定されたのですが。



#3621 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/11 01:12
敗者のプロジェクトX?

>NHKスペシャル大河?坂の上の〜
坂上二郎でなくて良かったですね?

>プロジェクトXと『その時、歴史は動いた』
この両者も、おうおうにしてカブる場合がありそうですね。

>ヒストリ−チャンネルのメッサ−シュミットの
ジェット戦闘機(Meの何番かは忘れた)
去年、見たので、コレは興味深かったです、
途中から見たのですが、いきなり、ダ−クグリ−ンの
双発エンジンのマガマガしいジェット戦闘機が格納庫から
出てくる映像にドギモを抜かされました、ひぇ〜あそこまで
保管状態が良いメッサ−シュミットのジェット機が拝めるとは。
ソレが今も飛べる代物なのかは詳しくやってませんでしたが。
あと、第二次大戦当時の関係者たちの証言映像も興味深い
ものでした、第二次大戦末期、ドイツはジェット戦闘機を
米英の空爆に対する迎撃に投入したそうですが、
絶対量が少なかったので戦局に大きな影響は及ぼさなかった
のですが、それでも、B−17のクル−達は
メッサ−シュミットのジェットが迎撃に来ないよう祈りながら
爆撃任務についてた〜のような事を退役爆撃手のかたが
話しておられました。
当時の独軍のジェットのエンジニア(未だ在命のかたがおられるん
ですねぇ)の証言も興味深いものでした、〜当時、ヒトラ−は
ドイツのジェット技術をどちらかとゆうと長距離重爆撃機の
開発へ優先するよう技術陣にゲキを飛ばしていたそうで、
ヒトラ−が最初から運動性の良いジェット戦闘機の
開発および量産を優先させてくれていたなら、
ドイツは米英のあのような無差別爆撃に
遭っていただろうか?〜との、その
ドイツの元・ジェット・エンジニアの談でした。




#3620 
徹夜城(正月ビデオを溜め込んでいる管理人) 2003/01/11 00:22
覇王別姫など

>「覇王別姫」
鵺さん、おやかたさん、「覇王別姫」は確かに強烈な映画ですよね。確かに僕も一回見ただけで強烈でしてもう一回見ることは当分ないと思ってます。完成度は素晴らしい作品ですし、歴史ものとしても鑑賞できる点など大変面白いのですが、何本かそういう映画ってありますね。別に話が辛いというだけでなく一回見ただけですっかり参ってしまってもう一度見るまでかなり空けてしまうという映画。
歴史ものから離れますけど、「生きる」「禁じられた遊び」「太陽がいっぱい」「惑星ソラリス」「シンドラーのリスト」なんかが僕にとってのそういう映画。他にもあるはずだけどとりあえず思いついたのがこれですね。別に嫌いじゃなくて大変好きなんだけど何度も見る気はない、あるいはもう完璧に見たつもりになってしまっている、ってところですか。
一方で何度も見まくって見るたびに発見をしてしまう大好き映画というのもあります。「ゴッドファーザー」「七人の侍」「マンドハイ」なんかがそうかな。

>坂の上の…
「田村麻呂」、って僕も最初に家族からこの情報を聞いたときに一瞬思いました。さすがに「坂の上の雲」をNHKがやるとは思わなかったです。
坂上田村麻呂は大河には一度登場はしてるんですよねー。「炎立つ」の第一回で佐藤慶さんが演じてました。田村麻呂とアテルイの戦いを源頼義と安部頼良の戦いにオーバーラップさせるという演出でした。



#3619 
おやかた 2003/01/10 01:29
「その時」小栗上野介再放送

を見たら、造船所のシーンは、先日の岸谷ドラマの映像を使ってました。やはり番宣的な狙いもあったのかな。と思ったら、次回は「巌流島」だそうで・・・・。分かりやすいぞ、NHK。




#3618 
2003/01/10 00:43
ひょっとして・・・

坂の上の田村麻呂って誤報だったりして・・・w

>覇王別姫
いい映画だとは思うんだけど、ホントにツライ、完全な悲劇。もう一度観たいかもしれないけど今すぐ観たいとは思わないなぁ、、、こういう映画との出会いも始めてかも。「シンドラー〜」にはそんなに心惑わされなかったんだけどw



#3617 
なな 2003/01/10 00:37
スペシャル大河だぁ?

じゃあその年の現行大河ドラマはどーなるの?
第一級の役者はスペシャルの方に取られて、二級どころで占められるとか。
予算も縮小されて戦闘シーンが作れなくなり、地味で安価な江戸時代物にするとかね…。
スペシャル大河と同時進行で放送される現行大河のスタッフと出演者、および誘致した地元はいい迷惑じゃないのかなあ?
それともその前に今の大河ドラマは廃止しちゃうとか…。
「社運をかける」という「坂の上の蜘蛛」が万が一コケた場合、NHKはどーなるの?
とはいえ「坂の〜」のドラマ化は、それはそれで楽しみにしています。



#3616 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/10 00:32
五輪の書

>島原の乱で石ブツケられヘコんで洞窟にヒキコモリ
五輪の書をカンヅメで書き上げ〜

そうなのですよね〜、考えてみれば。宮本武蔵も
あの本、五輪の書を書かなかったら、コレほどまでに
後世、著名とはならなかった気がします。
ひょっとして頭に石をブツケられ、武蔵、
何やらヒラめいたのでしょうか?(自爆
もしそうなら(絶対無い)怪我の功名とゆう
格言は宮本武蔵のためにあったのか?(自爆
そうはいうものの、私は五輪の書をマトモに
読んだ事が、ありません(自爆
『解かりやすい五輪の書』とゆうフザケた題の
本なら読みましたが、余計ワケが解からない本
だったス。
私が社会人になりたての頃は巷が、ちょっと
した五輪の書ブ−ムだったような記憶があり
しかし、ビジネスマンが役に立つ五輪の書
〜って風潮の、冥界の武蔵が知ったら嘆き
そうな流行だったような気がします。(苦笑
いわゆる武道の参考として五輪の書を読んでた
とゆうのでは、ブル−ス・リィさん も
そうだったらしいですね。




#3615 
おやかた 2003/01/09 23:56
覇王別姫

 この映画の文革描写は、見ていて辛かったです。人間性が破壊されてるような感じがしました。
 ちょうどこの映画と「シンドラーのリスト」を立て続けに見まして、精神的に参ったことを覚えています。どちらも、人間が人間を壊すというか、尊厳を侵すというか、人間はここまでやってしまうのかと、どちらの映画を見ても気持ちが重くなりました。




#3614 
ひで 2003/01/09 23:51
随分先の話だなぁ

>坂の上の雲
実はまともに読んだことがないので、中身についてはコメント不能・・・。
来年が日露戦争開戦100年目ですし、それもあってか別冊宝島から
本が出たりもしてますが、やはりあの漫画も関係あるのかな?

漫画に便乗か・・・。だれか岩明均に便乗してアルキメデスの映画でも
つくってくれないかなぁ。個人的には新しく始まるらしいエウメネスを
主人公にした漫画の方を映画にして欲しいけど(笑)。



#3613 
徹夜城(帰宅して吃驚した管理人) 2003/01/09 23:13
ん?この掲示板常連は反応が遅いか?

平成18年度にNHKが「スペシャル大河」なる大型ドラマで司馬遼太郎原作「坂の上の雲」をやると電撃発表されちゃいました。鬼も大爆笑しそうな先の話ですが。
現時点で大々的に発表する辺り、NHKの本気度は相当なものだと感じますね。アール・ケイさんが大河BBSでお書きでしたけど、確かにデジタル放送へ向けての最終兵器を引っ張り出したってところでしょうか。

まぁともあれ並みの大河より予算も本気度高しのようで、やはり期待します。産経新聞あたりが変にはしゃいで利用しそうな気もしますが(「つくる会」は特にはしゃぐだろうな…もっとも西尾氏は司馬が大嫌いだし、司馬遼太郎自身はまるっきり正反対の史観といっても言いぐらいだから大丈夫でしょうけど)。
一回75分程度で20回半年放送、ということで規模的には完全に「大河」。映像的にも面白い場面が多いですし、本当の意味で久々の本格大河になるかもしれません。
それと半年という放映期間もちょうどいいぐらいじゃないかと。意外と今後その方向にいくのかもしれないなぁ。
TVドラマとしては初になりますけど、「日本海大海戦」「二百三高地」等でさんざん映像化はされてるネタですよね。

あと、今年の「武蔵」が「バカボンド」便乗なら、これは江川達也「日露戦争物語」便乗なのかも(笑)



#3612 
鵺(!w) 2003/01/09 21:05
「武蔵」

>その後の武蔵
で、島原の乱でケガしてスネちゃって洞窟に篭って「五輪の書」を描くわけですね(笑)。なんかドラマでこの辺がどう美化されるか楽しみのような・・・w。
>史点
日本の政界騒動なんか楽しく読ませていただきました。思えば国内政治に興味持ったのもここと森総理(笑)のおかげ。春から夏にかけて総選挙と戦争(といえるか…)が確実視されてる年ってのねぇ…。フセイン政権も信任100%とか胡散臭いトコあるけど、なんだかんだ言ってあの人はちゃんと修羅場を潜ってる人、で北の王子様に比べれべばよっぽどまともだと思うんですけど。どんなもんでしょうか。
>管理人さん向け(?)の話題
正月に「始皇帝暗殺」やってたんで思い出して同監督の「覇王別姫」を鑑賞。前半キツく、後半ツラい映画(汗)、でも「文革」の雰囲気ってのは良くわかったかも。「宋家の三姉妹」に続けてこれの後半だけ観れば中国現代史は押さえたことになるんじゃなかろうか(笑)。




#3611 
景虎 2003/01/09 21:05
系図

ここ↓
http://www.asahi-net.or.jp/~ku4t-tkhm/amagaironbun.htm
によると、知家を頼朝の弟とする系図が多いようですが、その可能性は低そうですね。まあ、宍戸ではそのように伝えられていたということなのでしょうね。



#3610 
景虎 2003/01/09 20:49
毛利・宍戸

宍戸といえば、頼朝の弟で鎌倉幕府幹部の知家の子、家政が初代という事になっているようですが、毛利も幕府幹部の大江広元の子、季光が毛利を名乗ったという事らしいですね。
そんな、武家政権確立に関わった人達の子孫が幕末に長州藩となって、武家政権に幕を下すというのは、なんとも皮肉な話ですね。

>金曜ロードショー版アニメ三国志
曹操が金髪のやつですよね。アニメとしては結構面白かったと思います。



#3609 
2003/01/09 17:24






#3608 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/09 12:53
お箸と石

何といっても宮本武蔵の必殺技とゆうか一発芸は
お箸でハエを捕捉〜とゆう奴ですかねぇ。
この寓話は吉川センセイの脚色なんですか?
それとも記録にあったんですか?(自爆
わたくしごとで恐縮ですが、私が幼少の頃、
近所に割り箸でゴキブリを捕まえられる
オッサンが居た記憶が。(自爆
その人は、まぁ、昆虫全般に詳しく
どこかで、スズメバチの巣に困ったり
シロアリで悩んでる家があれば割安で
駆除したり、カブト虫やクワガタの
穴場にも詳しい、中々、不思議なオッサン
でした。

>石ぶつけられた武蔵
致命傷にはならない場合が多いですが
石をブツケられるのは、やはり痛いですね、
戦場における投石は相手を挑発する効果があるとか
三方ヶ原の合戦時、浜松城に篭った家康を
武田軍は素通り、この時点で、家康は
怒って城を出て徳川軍は武田軍の後を追ったわけですが
武田の挑発の仕上げは、シンガリにいた下級足軽の
投石部隊、石をブツケられた徳川先陣隊は
ついに逆ギレして、武田軍に衝突、
(この衝突が家康の本意か否かは分かりません)
かくて家康は虎の尾を踏んで痛い目を見た〜
とゆう説を聞いたことがあります。






#3607 
徹夜城(また出勤前に書きこんでいる管理人) 2003/01/09 11:00
PETER THE GREAT

>奥野さん
TVドラマ「PETER THE GREAT」はアメリカNBC製作のミニシリーズです。製作は1986年。最近日本で出版され僕も重宝している「シネマスペクタクル」なる歴史映画本でもしっかり紹介されてましてデータ的に確認ができました。出演俳優も豪華ですし(メル=ファーラー、ローレンス=オリヴィエ、トレバー=ハワードなどチョイ役ゲスト出演が多いのも確かですけど)、撮影がビットリオ=ストラーロ(「ラストエンペラー」「地獄の黙示録」などなどなど)だったりとTVドラマとしては贅沢に作った歴史大作ですよね。

確かこれ当時のソ連の協力も得ていたはずで、それが外国製でありながらそこそこしっかりした出来になっている原因ではないかと。もっとも本場ロシアで吹き替え放映されるとどんな反応なのかな〜って気もしますけどね。アメリカ製日本史ドラマではなんつっても「SHOGUN」がございますから。いや、あれはあれで結構いい出来なんですけどね。やっぱり日本人はツッコミをいろいろ入れてしまう内容ですよね。
すでに日本ロケも終わった「ラスト・サムライ」がどうなるか、期待不安半々で待ってますが…

>ホリー・ハンターさん
武蔵が島原の乱鎮圧に参加したことについては一部からは批判的な声(というより揶揄かな)もあるらしいですけど、確かに石ぶつけられて怪我した程度で手柄を立てなかったことが後世あれこれ言われないで済む結果になったとはいえるかも。

大河BBSの方にも書いたことですが、吉川弘文館から出ている雑誌「日本歴史」(どちらかというと学術系雑誌なので大型書店でもないと売ってないと思う)の特集で史実とドラマ・漫画などの関係をテーマに、実際に時代考証などにも関わったことのある研究者を交えた座談会を行っておりました。これがなかなかに面白いのですよ。歴史ドラマはどこまで史実と折り合いをつけるのか、という歴史映像マニアにとっても永遠の命題ともいうべきテーマで興味深い話がいろいろ読めました。
 その中でやはり、さんざん映像化されている吉川英治「宮本武蔵」にも言及がありました。特に沢庵和尚の件ですね。武蔵と沢庵、どちらも実在人物なんですが実際には面識は全くない。にも関わらず「吉川武蔵」があまりにもスタンダードになってしまったために武蔵と沢庵の関係はほとんど「史実」と化しており、創作が多大な影響を与えてしまう実例として挙げられていました。今年は大河ドラマで「武蔵」をやっており、やっぱり沢庵は登場するわけで、もはや武蔵と沢庵は切っても切れない(タクアンだけに)関係になっちゃっているようです。各種「吉川武蔵」は海外でも出ているようで、ますますこの創作は史実として広がっていっちゃうわけです。
まぁこの手のことは歴史を振り返れば「よくあること」なんですけどね。それにしても今年の大河の企画ぶりを見るにつけ、もはや「武蔵」は吉川英治から脱却することができないのではないかという危惧も感じます。

>かりんさん
復活・お引越しおめでとうございます。さっそくリンク張り作業しておきました(^^)。



#3606 
かりん 2003/01/09 04:22
あけましておめでとうございます

お久しぶりです。
っていうか、ちょこちょこ立ち寄っているんですが
御挨拶をカキコするのは久しぶりですね。

今般サーバーエラー等によって貴サイトにリンクしていただいていた
『インディアンの魂の叫び〜風と空と大地と〜』を引越しいたしました。
まだリンク集とか他コンテンツに不備がありますが、
とりあえず引越しの御挨拶とさせていただきました。


http://f4.aaacafe.ne.jp/~indian/


#3605 
奥野 2003/01/08 18:02
ロシアのクリスマス

こんにちは、お久しぶりです。しばらく書き込みしないでいたら、いつの間にやら年まで変わってしまいました。今年もたまに顔を出させていただくと思うので、よろしくお願いいたします。

ロシアでは、昨日1月7日がクリスマスでした。革命によって一般人の暦はグレゴリウス暦に変わったものの、正教会はいまだにユリウス暦を使い続けているため、正月は新暦で、クリスマスは旧暦で祝うというおかしな状態が定着しているのです。まあ、年が明けてから一週間くらいずっとお祭り気分にひたれるから、ロシア人は気に入ってるみたいですが。
しかしロシアは休日となると休み方が日本より徹底しており、この一週間はろくに新聞も出ていません。むかし新聞配達のバイトをしていた頃、元日には分厚い新聞の束を苦労して配っていたのがまるで馬鹿みたいに思えてきます。まあ、こちらには新聞宅配の制度すらほとんど存在していないのですけどね。

ところで今年のクリスマスは、1812年のナポレオンによるモスクワ遠征(ロシア人がいうところの「祖国戦争」)を撃退し、皇帝アレクサンドル1世が勝利の勅令を発したクリスマスから190周年なんだそうです。周年というわりにはちょっと半端な気がしないでもないですが、記念の行事も行われたとのこと。すでにナポレオンの時代からはおよそ200年が経ったわけですね。

それから、今ロシアのテレビでは、かつてNHKでも放映された歴史ドラマ「ピョートル大帝」(製作はイギリスあたりでしたっけ?マクシミリアン・シェルなどが出ているやつ)をやっています。もちろんロシア語に吹き替えていますが。初めてこのドラマを見たのはまだ中学か高校の頃、ロシア史の勉強を始めるより前のことで、非常に懐かしいものでした。
改めて見てみると、歴史的事件の配列などについてかなり大胆に手を加えていることが分かります。この辺りは、ドラマ的な演出の必要上仕方のないところなのでしょう。背景のセットや衣装はよくできていて、感じが出ていると思います。時代が進むにつれて宮廷貴族の服装が変わっていく様子なんか、ビジュアルで改革の進展を感じ取ることができて面白いですね。細かい点では、中世ロシアで一般的だった木材による舗装道路も再現されていて、興味深いものでした。
ただ、スウェーデン王カール12世は、ちょっときざに描かれすぎていたような…何となく、もっと禁欲的だったようなイメージがあるんですけどね。ロシア人はともかく、スウェーデン人が見たらいろいろ言いたいこともあるのかも。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3604 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/08 12:22
武蔵・一生の不覚

>島原の乱に参戦して、武蔵、負傷
かな〜り結果論なんですが
これが、もしも、武蔵が一揆軍相手に
血に飢えた狼のような活躍?をして、
虐殺規模で手柄を立てたなら、宮本武蔵が後世の
ような人気を得たかは微妙だと思います。
石をブツけられた程度の怪我で済んだならば
武蔵にとっても後々良かったのではないでしょうか?
後々も何も武蔵、島原の乱の時は、もう50歳代
だったんではなかったですかねぇ?島原の乱の時
武蔵は、自分と対決した佐々木小次郎ほどの
年だったと聞いておりますが、とても投げられた
石を箸で受け止めるほどの反射神経を持続
できなかったのかもしれません。(苦笑

>NHK大河ドラマの方の武蔵
第一回は見てませんが、ココのかたがたの感想
から察すると、殺陣がショボいのですか?
剣豪が主人公の物語ですのにねぇ。(苦笑
でも武蔵の成長物語にする感じみたいので、
武蔵の剣の上達に従い殺陣の質も向上させる
計画なのかな?制作側は。(苦笑



#3603 
徹夜城(ただいま昨年「史点」等編集中の管理人) 2003/01/08 10:14
「家康」に溺れて

先日NHKで放映した「徳川家康・総集編」。どうにか終盤の関ヶ原直前あたりまで見ました。TBSの傑作ドラマ「関ヶ原」と比較するといろいろと面白いですね。それぞれ反対側を美化して描くとこうも違うという感じで。もっともどちらも作りがうまいのは確かでして、歴史モノドラマの醍醐味を感じさせるものがありました。

「武蔵」関連がここでも話題になってますねぇ。結局第一回見てないんですけど、そっちこっちの話題についていくためにも見ておいたほうがいいのかなぁ…(^^;)
武蔵が島原の乱に出かけていた件ですが、確か農民に石をぶつけられて怪我するという「不覚」をとったって話ですよね。巌流島以後の武蔵の就職活動失敗連発はその昔NHK「おしゃべり人物伝」で面白おかしくやってまして、その印象がいまだに強くって(笑)。「風雲児たち」でもこのあたり本筋ではないものの挿入されてましたよね(確か単行本でかなり書き足していたはず)。

>杉本さん
「ムロタイ」の新たなキャスティング、恐れ入ります(^^)。
的場浩二さんについては実はとあるレギュラーキャラクターの一人の配役に、僕の頭の中では内定してます。ヒント、ほとんど全編にわたって出てくるくせにあくまで影の存在というあの人です。いや、なんかこの人そういう役が多いような気がするもんで。

>アール・ケイさん
「延長戦」は勘弁してください(^^;)。義持、義教編を誰かがやっちゃえば「花の乱」へのつなぎにはなるんですけどね。「花の乱」後の室町ドラマはそれこそかなりきついなぁ…作りようによっては面白いかもしれませんけどね。世間では戦国武将にばかり目がいってあんまり知られてない中央事情をうまく見せられれば面白いでしょう。

>「魔界転生」「影の軍団」
リメイクばやり、なのかな、やっぱり。まぁかくいう僕もタイトル聞いただけでそそられるところがあるのは事実で。だからリメイクものはやめられんのでしょうなぁ。ハリウッドでも往年のTVドラマ、コミックの映画化企画ばっかりですし。実写映画「鉄腕アトム」もマジで始動するという話が出てましたね。映画のラストにカツラ外して「今日のアトムはどうでしたか?」などとやると一部の人には受けそう(爆)。

>貧乏神さん
「スーパー歌舞伎」の「三国志」のことは情報としては知ってるんですけど、未見です。それにしても例の金曜ロードショーアニメもそうですが、ヒロインを作ってラブロマンスを混ぜないといけない、という興行界の鉄則のようなものがあるみたいですね、どうやら。

>黄東洋さん
初めまして。それにしてもずいぶん前の投稿にレスが付くんだなぁ…(^^;)。三年もたつんですねぇ、その書き込みから。実際こうした掲示板や史点の過去ログで新規顧客を得ているようなところもありまして、当サイトは。ムチャクチャに話題守備範囲が広い(というか雑多)なもんで、いろんな方が検索でひっかかってらっしゃるようです。
光武帝の京劇のことは全然知らないもんで…
カタカナの「シナ」については「東シナ海」なんかでは相変わらず平気で使ってますよね。ただ、それ以外のところではほとんど死語化していると言っていい状況でしょう。僕はその現象にも興味がありまして、いつから日本人は「中国」と当たり前に使うようになったんだろう、とふと思うときがあるのですね。戦中に書かれた吉川英治の「三国志」のセリフ中でも「支那」とごく自然に表現しているぐらいですが(いくらなんでも二世紀にそんな言葉が普及してたとは思えないけど)戦後意外にアッサリと乗り換えちゃったもんだという気もします。



#3602 
Huang Dong Yang 黄東洋 2003/01/08 00:31
連続レス失礼します 支那について

http://kan-chan.stbbs.net/cgi/board/mibbs.cgi?mo=p&fo=language&tn=0059
#690 
徹夜城(久々にスピリッツ買った管理人)さんへ 2000/02/19 10:42
「美味しんぼ」そのほか

>中華民国段階で中国が「支那を使ってくれるな」と言ってきたのも紹介していて、日本政府も戦後「支那を使わないように」と通達を出していることも出ていました。

1930年頃、中華民国(支那共和国)が出した要求は、これを紹介した1999年人民日報「支那源流考」によると
「英文須写“National Republic of China”、中文須写“大中華民国”」つまり中華民国の名を英語では“National Republic of China”(支那の国民共和国)と書け、中文では「大中華民国」ち書けというもので、日本語文ではどう書くか言及していません。これでは日本語のShinaの使用を禁止したことにはなりません。その後日本人が「シナ」を使い続けたのは当然です。
中華民国Zhong-hua Min-guoの英語名がRepublic of China「China(支那、秦)の共和国」であれば、ドイツ語ではRepublik China(ヒナ)、ポルトガル語ではRepublico China(シナ)だろうと思いますが、日本語でRepublicはKyowakoku、ChinaはShina(葡萄牙語、荷蘭語のChinaと同音)になります。支那共和国は CHINA REPUBLICの日本語版です。
当時、日本側の外交文書に「大支那共和国」とあるのを支那共和国の人が見て理解できず(シナ側の勉強不足)、日本語を自動的に「中文」に入れてしまう誤りを犯しています。

日本政府が戦後出した通達は「理屈抜きで先方の嫌がる文字を使はぬ様にしたい」でしたが、「支那」という文字表記を禁止しているのであって、では「カタカナで『シナ』と書けばいい」ことになります。
シナ人である王志東WangZhidongが作った新波网Xinlangwang:www.sina.com.cnはsinoとChinaの合成語で、新浪网(シナ・ネット)関係者(シナ人)曰く「中国への尊称」だそうです。




#3601 
黄東洋 HuangDongyang 2003/01/07 23:55
京劇「打金磚」について

始めまして。
http://6604.teacup.com/rekishi/bbs(アジア歴史・人物記事)

光武帝(劉秀)の最期を描いた京劇「打金磚」について、終わり方が劇によって違うようです。
日本での説明文では、時代は後漢、馬武が金磚を使って打ったのは己自身で、劉秀は処刑された家臣の霊に祟られて狂死するという事。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/cato/Kyougeki3.html#010
打金磚(だきんせんDajinzhuan。黄金の煉瓦で殴る)
「後漢のはじめ。姚剛(ようごうYaoGang)は、ふとしたはずみで、光武帝の皇后の父親を殺してしまう。姚剛の父親である姚期(ようきYaoQi)は、息子を縛って自首した。光武帝は、姚期は功臣であるから、と罪を許す。皇后は気持がおさまらず、光Guang武帝に酒を飲ませ、泥酔させる。泥酔した光武帝は、皇后の差金どおり、姚期以下功臣二十人余をみな死刑にするよう勅命を出した。
 大臣の馬武(まぶMaWu:当時の発音ではMaMuに近い)が抗議のため宮殿に押しかけ、金磚(きんせん)で自分の頭を打ち、抗議の自殺をした。光武帝は泥酔からさめ、後悔し、死んだ功臣たちの霊をまつるが、霊たちにたたられて狂死する。」
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一方、中国の大連京劇団が作った「打金磚」案内では、時代は東漢、馬武が殴ったのは劉秀LiuXiu(光武帝か)で、それで光武帝は狂死したとの事(馬武怒上金殿掲宮中金磚責打劉秀、劉秀精神失常、死於大廟)。

史実ではどうなのか。本当に2通りあるのか。ご存知のかた。ご教授ください。






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