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#4000 
尾鳩 2003/05/02 11:08
休みが欲しい、今日この頃

通りすがりの又三郎様
英国の陸軍は、British Army、つまり英国陸軍であるのに対して、その中の部隊名などにはロイヤル、つまり王国、王立などといった冠詞がつくということですか。なるほど。しかし、なんでだろう〜、陸軍総体では英国なのに、部隊になると王立になるのなんでだろう〜? 妻に聞いても、わからないと言うし・・・。ここは、英国陸軍の武官に聞くのが一番早いかも。でも、今SARSのせいで引き揚げてるしなあ・・・。ちょっと、調べてみます。ところで、Lord Q氏は、ちゃんと見ているのかな?

アール・ケイ様
ああ、そうでしたか。貴兄のホームページは、何度か訪ねておりまして、チェックしていたつもりなのですが。しかし、コンデ・コマ、メジャーなのかなあ。知ってる人にとっては、メジャーなのは当たり前だから。私も、昔からずーーっと武道をやっていて、その縁で気になっている人だったんですけど。一般には、アマゾン開拓の父としての方が知られているかもしれないですね。これは、世界になんらかの影響、偉業を残した人物とは言えないかなあ、管理人様。

原田様
楊貴妃が山口県に到来したという伝説は、私も聞いたことがあります。
話は、ちょっとずれるんですが、来日したという伝説のある人物って、結構多いですよね。有名どころでは、青森県のイエス・キリスト、他には、石川県の宝達山に残るモーセの墓、長野県のお釈迦さんの墓、確か孔子の来日伝説もあったとか。
いやあ、日本って、すごい国だったんですねえ(笑。アレキサンダーとか、ナポレオンなんかもそのうち来日伝説が見つかるかも。あと、チンギス・ハーンとか。あっ、彼は、日本で生まれたんでしたね(笑。



#3999 
原田 実 2003/05/02 09:00
楊貴妃と安倍仲麻呂

徹夜城様、楊貴妃は愛知県と山口県に来日伝説もあるくらいで、日本人にも身近に感じられた人物のようです。まあ、これは『長恨歌』で、楊貴妃が蓬莱に転生してというのを、蓬莱=日本という連想でこじつけて生まれた話でしょう。安禄山とか高力士とかに別に来て貰いたいとは思わなかったでしょうし・・・
建部綾足『本朝水滸伝』では、楊貴妃が仲麻呂の手引きで日本に亡命して、反道鏡ゲリラに参戦することになっています(つまり仲麻呂もひそかに帰国していたというわけですね)。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#3998 
通りすがりの又三郎 2003/05/02 02:23
The British Army

歴史的な経緯は何も知りませんが、確かなことは The Royal Airforce、The Royal Navy に対して陸軍の総称は The British Army です。つまり、Royal は頭につきません。で、ここからがややこしいのですが、その陸軍を編成する各部隊には Royal のつく名称が多々あります。Royal Regiment of Artillery、Corps of Royal Engineers それから Royal Army Medical Corps などなど。ですが、同じ陸軍の中には Army Air Corps、Intelligence Corps などと、Royal のつかない部隊もあります。少なくとも海外の報道においては、海軍、空軍には Royal がつき、陸軍にはつきません。ただし陸軍の各部隊が個別に述べられている時は各部隊の正式名称にならって、Royal の記述が見受けられます。以上、ご参考までに。



#3997 
アール・ケイ 2003/05/02 01:42
芝居にしやすいかも大事

えっと、コンデ=コマこと前田光世は、私の自作大河ドラマ(笑)の主人公の1人ですから(笑)、
私の中ではメジャー過ぎます(笑)。

この人については従来型のプロレスではない格闘技がブームとなったこの15年ぐらいから
さまざまな形で取り上げられるようになり、かなり資料・伝記本も何冊か出版され、彼を
主人公にしたマンガも描かれています。
(明治ものSFで知られる横田順彌氏らの長年の資料発掘の功績を忘れるわけにはいきません)
でも世界史に影響を与えた人物ではないし、またあまり舞台向きではないでしょう。
これは明治ものに共通する悩みなのですが、女優の出番が少なくなるし、だいたい
誰か格闘家を演じることの出来る俳優さんを大勢連れてこないといけませんよ(笑)。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3996 
徹夜城(史点はホントに書いてるんだぞと宣言しておく管理人) 2003/05/01 23:01
世界・外国に影響を与えたマイナー人

ええと、みなさま、ちょっと誤解されている方もいるようですが、松風さんが求めておられるのは「世界になんらかの影響・偉業を残したマイナー人」ですので単なるマイナーな方ではありません。

僕も国際ネタは好きな分野なので誰かいないかなぁと考えてみたのですが、意外とすぐには出てこないですねぇ。単に外国いったっていうんなら覚えがあるけど、何らかの影響、となると。マイナー人となるとなおさら難しくて…GW中にあれこれ考えてみますか。何か思い当たりそうな気がしますので。
 アール・ケイさんもなかなか面白い人を発掘されてますね。こういう知られざるドラマチックな人ってまだまだいっぱい埋もれているんだと改めて思います。

 ちょっと違う話なんですけど、最近「楊貴妃と阿倍仲麻呂」って芝居がありましたよねぇ。いくら同じ時代・同じ国に生きていたとはいえそのタイトルはなんなんだい、などと思ったりもしましたが。「エカテリーナと大黒屋光太夫」ならともかく(笑)。

>若水さん
僕もひところボードゲーム系、コンピュータゲーム系を問わず歴史シミュレーションにのめり込んだことがありまして、その際に外国製ので中世ヨーロッパもののボードゲームを入手したことがあります。確か「EMPIRE」ってやつで、日本語版が出てたんですね。
「異端の流行」とか「ペストの流行」とか「イスラム教徒の侵攻」など、中世ヨーロッパならではのイベントがございますよ(^^;)。プレイしたのはだいぶ前なので詳しい部分は忘れましたが、興味がおありなら引っぱり出して詳細を調べてみますけど?



#3995 
足塚玉虫 2003/05/01 20:17
コンデ・コマ?

あ、それは聞いたことあります、
同名『コンデ・コマ』とゆう武道家が主人公の漫画、
週刊サンデ−で、やってませんでしたっけ?
記憶に違いが無ければ、作画は『ジ−ザス』を描いた人
だったと思います。

>埋もれた歴史人物の劇のネタ?
あぁ、何かイイですね、ソレ。
名前は忘れましたが、明治時代、激辛の論士が
いたとか何とか、その時期に時めいていた明治政府高官ら
を毒舌でコキおろし、投獄もされなかった〜とゆう
奇特な人、名前が解からないので話しにならないかも
しれませんが、手がかりといえば、その人、明治大正の
大黒幕の山県氏の旧知だったらしく、山県邸に、よく押しかけ
タダ飯にありつき、山県をケナシ、山県が不在の時は
奥さんがこの毒舌人の相手をさせられ、奥さんは
山県に泣き付いたそうですが、山県は放っておけ〜と言うのみで
山県は、この人に弱みを握られていたのかな?って寓話が。




#3994 
尾鳩 2003/05/01 18:57
酒のある光景

松永様

御回答ありがとうございます。Lord Q氏にかわって、御礼申し上げます。
かつて、いろんな質問を出した際、圧倒的なボリュームのレスの中に埋もれてしまい、忘れられてしまったことが何度かあったため、ちょっとひねくれてしまいました。すいません。

そうか、陸軍にもちゃんとロイヤルは付いていたのか・・・。
単純に勉強不足と言うことですね。酒の席の話とはいえ、もっと調べてから質問すべきでした。いや、これは大変失礼しました。



#3993 
松永 2003/05/01 17:51
ロイヤルアーミー

 イギリス陸軍=Royal Armyです。少なくとも医療部隊は、Royal Army Medical Corpsと称していますし、歯科はRoyal Army Dental Corpsと称しています。



#3992 
尾鳩 2003/05/01 11:03
光陰

松風様

世界に何らかの影響、偉業を残したマイナーな日本人、案外多いと思うのですが、例えば「栄光無き天才達」(正確な名前忘れました)という漫画やNHKの「プロジェクトX」なんかで取り上げられてしまうと、もうそれはマイナーではないのかなあ、なんて考えてしまいます。マイナーってブームになってしまうと、それはもうメジャーですから。

理屈はともかく、前田光世なんていう人はどうでしょうか。
明治十一に生まれた柔道家で、アマゾン開拓の父なんて言われている人ですが、実はブラジルに「柔術」を広めた人で、かのグレイシー柔術の間接的な始祖とも言える人です。。かの小説「姿三四郎」の作者である富田なんとかさんの父と渡米し、以降、イギリス、フランス、スペイン、メキシコ、中南米を転々として、武者修行を行っている人で、近代版宮本武蔵とも言える人です。
通称をコンデ・コマと呼ばれ、こちらの方が有名かもしれません。
アマゾンの父、グレイシー柔術の祖、近代版宮本武蔵、いかがです?

ところで、皆さん、ロイヤルネイビーとは言うのに、何故ロイヤルアーミーとは言わないのか、どうか、この質問もお忘れ無く。そんなに、無視しなくても・・・。



#3991 
アール・ケイ 2003/05/01 02:38
英雄伝を越えて

松風さま、どうも。
私、芝居には疎いのですが、貴方の劇団のご活動については確か「ぴあ」などで情報としてだけ存じておりました。
あまりメジャーな存在にならないでください(笑)、というのは、もちろんご存知でしょうが
この近現代史ものの小説やドラマについてまわるのが、「モデル問題」という奴でして、
ご遺族やら郷土の後輩やらコアなファンやらが内容について何かと文句を云ってくるようであります。
(「大河ドラマ」で近現代ものをあまりやらなかったのは、過去そういうトラブルに見舞われた
というのも1つの理由だったりします)
メジャーになっちゃうと、いろいろ色んなとこから“圧力”がかかってくるでしょうが
どうか頑張ってください。
あと、ぷろじぇくとなんたら、みたいにならないでください(笑)。

私もある理由から近代史には興味をもっておりまして、すこしずつ資料を集めたりしております。
例えば、日本の近代スポーツの先駆者・大森兵蔵(ヒョウゾウ)とアニー(安仁子)夫妻はどうでしょうか。

大森はバスケットボールを日本に紹介したり、スポーツに於けるトレーニングという概念を導入しました。
病を押して日本が初めて参加したオリンピック(ストックホルム)の監督、というか事実上全ての
お膳立てをする役回りを務め上げ、その帰途客死するという悲劇の人物であります。
その夫人アニーとはアメリカで巡りあい結婚。そのとき兵蔵31歳、そしてアニー49歳!
国際結婚自体が珍しい時代に妻のほうが20歳近く年上というこの結婚も、兵蔵の死によりわずか5年で
終焉となりますが、アニーは日本に帰化し夫の夢だった社会福祉活動に生涯を捧げることになります…。
(参考資料・『白夜のオリンピック』水谷豊(あの俳優とは別人)・著 平凡社)
資料がとても少ないのですが、誰かが取り上げねばならない人物だと思っております。

本音を云えば、私がいつか書くから教えたくなかったのですが(笑)。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3990 
若水 2003/04/30 23:11
歴史風RPGがやりたい!!

自分を歴史上の人物(もしくは架空の者)になぞらえて、空想に遊ぶ。
歴史好きのみなさんなら一度は経験ありませんか?

私が最近知ったゲームですが(皆さんとっくにご存知かもしれませんが、)、「ディプロマシー」や「マキャベリ」などはその欲望をかなりのリアリティで満足させてくれそうで注目しています。
(参照 http://member.nifty.ne.jp/diplomacy/dip002.htm
    http://homepage3.nifty.com/souryu/machiavelli/index.htm)
すごくやってみたいんですが、ルールを理解するのが難しいのと、周りに同好の士がいないので、未だ機会を得ません。
どこか、初心者をやさしく受け入れてくれる場所はないものか?(←何様?)

ただ、「ディプロマシー」や「マキャベリ」も基本はボードゲームで、インターネットに最適なルールが完成しているとはまだ言えないと思います。
それにすごく個人的ですが上記2つの世界観には、いまいちはまれない。(←ワガママ)

まあ、完全な自分好みのゲームなんて、最後は自分で作るしかないでしょうね。
じつは、中世ヨーロッパ風の仮想世界を構築して、メールや掲示板で展開する政略RPGを作れないかと考えているのですが・・・なかなか形になりません。
基本的な構想はできているんですが、マップ作りや、細かいルール決めになると途方に暮れています。(?o?)

現実で「マキャベリ」私とやってくれる人見つけるほうが確実かもなあ・・・




#3989 
ホリ−・ハンタ− 2003/04/30 21:06
足尾鉱毒・争議の田中正造など

>はじめまして松風さん
マイナ−日本史・人物といえば、私は、この人が
思い出されてしまいますねぇ。この人の事は中学の
国語の教科書で伝記が載ってました、自由民権運動の
頃の政治家って、だいたい志士あがりの元・士族が多い
なか、田中氏は異彩を放ってたと思います、
明治政府の産業政策での銅山の公害を追求すべく
政治家になったとゆうところが。田中氏は
天皇の行列に直訴状を持っていき逮捕、
どうゆう経緯が分かりませんが死罪は免れた
そうですね。志ならざるして田中氏は亡くなった
そうですが、教科書の彼の伝記の最後が又、哀愁
『彼は私財を投げ打って足尾鉱毒事件に挑んだ〜
彼が亡くなった時、遺品・所持品は薄汚れた巾着袋のみで
中に金目のものは無かった。』
足尾は今でも地盤沈下が多いそうで、明治時代に掘り過ぎて
地盤がゆるんでるとか。



#3988 
松風 2003/04/30 17:58
知恵をいただけませんか?

こんにちは。はじめまして。私は某劇団の劇団員です。
私の劇団では、世界になんらかの影響、偉業を残したちょっとマイナーな日本人を題材に
お芝居を作っています。次の題材となる人を探しています。
歴史に疎い私は、なかなかいい人を探しきれません。
熱い人生を送りながらもそんなにメジャーになっていない日本人ご存知ですか?教えてください。
ちなみに
第一回はシーボルトの妻オタキさん
第二回は韓国王朝最後の皇帝の妻となった梨の本宮方子様
第三回はオーストリアの伯爵夫人となったグーテンホフ光子
第四回はインドの砂漠を緑化した杉山龍丸氏
です。
詳しくはHPで。http://www8.plala.or.jp/fan_fare
宜しくお願いします。



http://www8.plala.or.jp/fan_fare


#3987 
尾鳩 2003/04/29 19:38
「ロイヤル」のこと

>Lord Q様
お久しぶり。
シンガポールでの生活を楽しんでいるようで。食べ過ぎにご注意を。
せっかくの美男子が台無しになってしまいますぞ。

>管理人様
いやあ、このロイヤルネタ、酒の席で話題になったんです。
さすがにわからなくて、ふっと思いついたのがこのホームページ。
ここには、博学の皆さんが多いので、もしかしたらと思いまして・・・。

ということで、いざという時の「徹夜城」頼み。
他力本願ですが、どなたかお答えしてもらえませんでしょうか。
お願いします。



#3986 
徹夜城(朝から晩まで出かけていた管理人) 2003/04/29 00:16
先日のイコン覚えたか!

月曜日の僕のスケジュールは午前中三時間授業して夜に三時間授業して、という忙しいんだか暇なんだかよく分からない(笑)。その合間をぬって、ひでさんも行かれたという東京都美術館の「ロマノフ王朝展」を見てきました。
まぁこんなものかなぁ、というところ。同じ値段なら映画見に行った方がよかったかな、とも思えてしまって。順路を延々とウロウロさせられるわりに展示物はあんまり多くない印象がありますね。もちろん宮廷生活を忍ばせる食器など道具類やイコンの数々など見ものはあるんですけどね。入り口付近では歴代皇帝・皇后の肖像画がズラリと並んでまして、それをあしらったポストカードも売店で売ってましたがお目当てのピョートル大帝像がなぜかなく、何も買わずに帰ってきてしまいました。
ニコライ2世が皇太子時代に来日して遭遇した大津事件についてはさして触れてませんでしたね。大津事件についてはあくまで一暴漢のやったことだとニコライはきちんと認識していて日本に対して不快感など持たなかった、ということを強調する説明になっておりましたが、さて。

>Lord Qさん
はじめまして!とうとうシンガポールからのお客様まで登場。ああ、ワールドワイドですねぇ、この掲示板は(笑)。尾鳩氏のお友達でいらっしゃいましたか。今後ともよろしくおねがいします。
海軍のロイヤルうんぬんのことは僕も全然分かりませんで…どなたか、分かる方、お書き込みを。

連想話で関係ないことを書きますが、古本屋でなんとなく買った吉村昭氏の「戦艦武蔵」を電車内で一気に読み終えました。どちらかというとこの大戦艦をいかにして建造したかという造船方面での苦労話が大部を占める小説ですね。
武蔵は長崎の三菱の造船所で建造されるのですが(先日、豪華客船が火事になったあそこでしょうな)その進水式の際には狭い港湾内のため対岸に1.8mの「津波」が押し寄せたそうで。だいたい鎖などで引き寄せなかったら、そのまま対岸に激突して乗り上げてしまうという恐れがあったほどだそうで。
この武蔵を極秘のうちに建造するために造船所をすっぽりシュロの「スダレ」で覆ってしまったという話も凄い(そのために全九州で深刻なシュロ繊維の品不足が発生)。長崎って僕も行ったことがあるんですけどすり鉢状の地形で市街のどっからでも港内が見えるってところなんですよね。機密を守るために関係者が悪戦苦闘するあたり、恐ろしくもありどこか滑稽でもあり。
そいでもって実のところ武蔵はさしたる活躍もせぬうちに撃沈されるということになるんですね…



#3985 
ホリ−・ハンタ− 2003/04/27 00:05
原田芳夫にヨロシク

>ブラックジャックによろしく
NHK大河ドラマは全然見ておりませんが、
このドラマは欠かさず見てしまいそう(苦笑
原作は一通り読んでますので、ゲストキャラは
どの俳優が演じるのか興味が尽きない感が。
原作中の一匹狼の心臓外科医・北三郎は
誰が演じるのか〜まさか北島 サブちゃんを持って
くるわけにはイカンだろう〜と思ってましたが
まさか、原田芳夫とは。しかし原田サン、原作
通り、バ−のカラオケでサブちゃん の演歌を
熱唱、唱ってるところを見る限りハマってますなぁ
次回も楽しみ。



#3984 
Lord Q 2003/04/26 12:51
始めまして!

徹夜城さん、始めまして。
尾鳩さんより、このHPを教えてもらい、楽しんで閲覧させて頂いております。
(香港では、よく彼と一緒に飲んでました。)
現在、シンガポールから初の書込みをさせて頂いています。
些細な疑問なのですが、なぜ英国の海軍及び空軍の名称にはロイヤルが付き、
陸軍には付かないのか、もし御存知なら教えて頂きたく宜しくお願いします。



#3983 
徹夜城(仕事から帰って来て一息ついてる管理人) 2003/04/26 00:46
「思想ある電波少年」

>原田さん
ほう、あのあとにそんなことを言ってたんですか、マイケル=ムーア。そこまでは僕も知りませんでした。まぁミーハーな話題は日本人にはなおさらわからないのでわざわざ報道してないってところだと思いますが…
でもマイケル=ムーアって確かに秋葉原をウキウキと歩いているオタク外国人って感じですよね(笑)。秋葉原はよく行ってるんで結構あの手のお方に遭遇することがありまして…(^^;)。彼のオタク度のほどは知りませんけど。「ボウリング〜」中に日本の銃犯罪に触れるシーンでチラッと挿入された日本白黒映画の銃発射シーンはたぶん黒澤明の「野良犬」じゃないかなぁ、などと思ったりもしましたが未確認。
鑑賞した映画館で購入したプログラムに誰かの文章で彼のことを「思想ある電波少年」と表現してましたが、言いえて妙かも(笑)。あの映画以前にも反骨精神的諧謔的アポ無し取材で物議をかもした人ではあるようで。
あの映画のクライマックス、チャールトン=ヘストンへの突撃取材だって、際どいものですよね。ムーアは取材内容についてはもちろん隠してアポをとりつけ、ライフル協会永久会員証で安心させて(一応会員なのは事実のようで)挨拶を交わしてからグサリと核心に踏み入ってヘストンをまごつかせて(さすがに俳優、怒るのは差し控えていた)ましたから。

>総旗艦ラグナロクさん
どうも、はじめまして。我がサイト、しかも倭寇関係に興味をもっていただけたとは嬉しい限りです。
歴史小説でなく、史実をモデルとした仮想世界の小説ってのも面白そうですね。というか、僕も以前似たようなことを企画したことがありまして…厳密には「仮想」ではなくどこの国のことか隠して書く、という形式のものでしたけどね。新羅末期の後三国時代なんて誰も知りゃせんだろうから試しにやってみよう、と考えて途中まで書いて放り出したことがあります。
ご紹介のドラマは僕はまるっきり見てなくて…時代劇というより「歴史劇」の方にスタンスを置いてるんですが(その境目はしばしばあいまいになりますが)、歴史ネタはそのドラマにありましたでしょうか?



#3982 
ブッチャ−3世 2003/04/25 23:37
ハッキリクッキリMRI

>久保田 様
プロフェッショナルなサイトをご紹介ありがとうございます、
私にはちょっと難しい専門用語が多くありましたが
小脳梗塞は怖い病気とゆうのは理解できました、梗塞とは
血管が詰まることなのですか。
それにしても掲載されてたMRI画像の鮮明なことといったら。
私も1ぺん、MRIで頭の中を検証した方がいいかな?
中身がスカスカだったりして。(自爆





#3981 
原田 実 2003/04/24 23:51
デイキシー・チックスと法王様

マイケル・ムーアのアカデミー賞受賞式でのスピーチ、日本では「ブッシュよ、恥を知れ!!」のくだりは何度も報道されましたが、それに続けて「ディキシー・チックスと法王さまを敵に回して無事にすむと思うな!」といったことはほとんど報じられていませんな。ディキシー・チックスは元気でセクシーなことで人気のあるカントリー三人娘、ステージでブッシュの対イラク政策を非難したために全米規模の大手ラジオ局の放送禁止リストに入っったというのが当時話題になっていました。とはいえ彼女たち、
別にプロテスト・ソングを歌っているわけじゃなし、どちらかといえばミーハー芸能ネタなのです。ムーアを良心的ジャーナリスト、ドキュメンタリー作家に祭り上げたがっている日本のマスコミにとって、こんな下世話なセリフは報道する価値はない、と思っているのかも知れません(だとすると連中、ムーアの本当の良さがわかっていないことになる)。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#3980 
久保田七衛 2003/04/24 22:32
遅くなりましたが、、、。

ブッチャー3世様

(1)死亡証明書
 死亡証明書には大きく分けて「死亡診断書」と「死体検案書」の2種類があります(作成者は医者です)。普通病院で亡くなられた場合ご遺族が貰うのは「死亡診断書」ですね。ご存命の時から診察していて原因が明らかである場合はこれがあっさりと手渡されますが、原因不明の突然死などで病院に運ばれてきて、そこで死亡確認となると話は厄介ですね。当直の時にそのような方が運ばれてきて、警察に電話してご遺体を引き渡すか、解剖をするかなどで悩む経験は、医者であれば誰でも経験することでしょう。
、、、突然死だとご家族も状況の理解が困難な場合がしばしばあります。3年前にみかけたことですが、おそらく心筋梗塞?かなにかで心停止、病院で約1時間の蘇生も空しく、死亡確認となった方で、家族から「心臓マッサージをしたまま手術室に運んで開胸手術してくれないか?」と詰め寄られて、同僚がかなり苦労して説明していた、ということがありました(納得するまで説明するのは当然の義務なのですが、大変だったろうとは思います)。田舎などで深夜にお亡くなりになったあと、日が昇るまで5−6時間ずっと心臓マッサージをひとりで(ご家族が納得するまで)やっていた、なんて話も
一昔前までは(今はないですが)日常茶飯事だったとおもいます。

(2)小脳梗塞
 個人名が出てくることですので、神経内科の専門医でもない私が公共の場に書き込みをするのは問題がありそうでずっと悩んでいました。下記ホームページがご参考になるかもしれません、これで平にご容赦下さい。
http://www.jns.info/tukusi5.html

ホリー・ハンター様(SARSについて、だいぶ昔のやつです)
 神奈川県内ではご指摘の第1種感染症(エボラ熱など)を受け入れられる病院は、残念ながらありません。私の挙げた病院は「陰圧室」(室内を陰圧にし、外部へのウィルス拡散を防ぐ)を持つ病院ですね(2カ所のみならず、もう少しありますが)。

 トロント・北京・山西省にWHOから渡航自粛勧告がかかりましたね。北京がパニックになっているのはよそからみている限り市民への情報提供が不十分なことが最大の要因なように思われます(実数がちっともみえないのが恐怖感をあおりますよね)。問題が長期化する可能性は十分あるように思われますが、重複感染/重症化のリスクを少しでも押さえるためにも、自分の外来の患者には例年よりもインフルエンザなどのワクチン接種を強力に勧める必要を感じています。



#3979 
ひで 2003/04/24 21:21
ロマノフ王朝展

4月22日より、東京都美術館(上野)にて「ロマノフ王朝展」という展覧会が始まりました。早速見てきたのですが、内容としてはロマノフ王朝のツァーリの肖像画、食器や調度品、衣装などがあったほか、ロシア正教のイコンが多数展示されていました。そういう展示があることは普通なのですが、出口付近の土産物屋でロマノフ朝のミハイル・ロマノフのマウスパッドなんてものがありました。一瞬かおうかどうか迷ったものの、今日の所はあきらめて撤退してきました。

以上、暇人?によるレポートでした。



#3978 
総旗艦ラグナロク 2003/04/24 17:57
はじめまして。

こんばんわ、お邪魔します。
少し前から、こちらのHPを覗かせていただいていた総旗艦ラグナロクというものです。
僕も、倭寇(とくに後期倭寇)の時代の東アジアの交易に関しては非常に興味深く思っていました。
いずれ、「国姓爺合戦」を下敷きにした、東アジア風の異世界を舞台にした海洋国家(モデルは鄭氏台湾)の興亡を書きたい、と思っていた僕にとってすごく刺激的でした。
(本当は、戚継光の編み出した(らしい)竜行剣に関係した資料がほしくて某検索エンジンから飛んできたのですけどね)
これからも、こちらのHPにお邪魔させて頂きたく思っています。
それでは、失礼いたします。

追記。
「アホでマヌケなアメリカ白人」からですけど、マイケル・ムーアは僕もファンです。(笑)
NHKかどこかで、「インタビュー・フォー・コロンバイン」とかOAしてくれないですかねぇ〜。(苦笑)

追記の二。
「歴史映像名画座」を読んでて思ったんですけど、一昨年の末までNHKでOAされてた「金曜時代劇・からくり事件帖」は如何でしょう?
後半からしか見てないんですけど、近藤正臣がいい味だしてたんですよねぇ。(笑)

http://niigata.cool.ne.jp/himitukichirr/


#3977 
ひで 2003/04/23 23:52
たしかにそうですね

>徹夜城様
たしかに番組を作っている間に色々ありましたし、いいたいことは出てくるでしょうね。
次回のアイ=ハーヌムですが、どうやらあれは内戦で壊れてしまっているみたいですね。
去年アフガニスタン展にいったら、アイ=ハーヌムの現状なんていう写真があって、見る
も無惨な姿になっていました・・。



#3976 
徹夜城(今日ビデオで「エリザベス」を再鑑賞していた管理人) 2003/04/23 22:46
アレクサンドロスは映画も製作中なんですよね。

>ひでさん
もちろん僕もなんだかんだ言いつつ楽しんだんですけどね、あの番組は。世界史の授業受けてる生徒達にも薦めたいところです。アレクサンドロスがやむなく侵入せずに引き上げたインドにはインド版劉邦?のチャンドラグプタがいたりしたんだよなぁ…などとあれこれ思いは尽きず見ておりました。
ただ、あの番組の制作中に9.11テロ、アフガン攻撃、そしてイラク戦争(たぶん最終編集段階ではひっかかってたでしょう)があったのが大きかったでしょうね。製作者自身の思いがいろいろと込められたのは当然というべきですが、ちょいとストレートな気もしたもので。次回はそれこそアフガニスタンの話らしいですね。

アレクサンドロスといえばオリバー=ストーンが現在映画を製作中のはずです。イラク戦争直前に海外ロケを予定していた映画が何本か中止・延期・強行などしていたことが報じられてましたが、このオリバー=ストーンのアレクサンドロス映画(タイトル不明)は撮影を強行する予定と報じられてました。「スターウォーズEP3」もそうだったかな。「マッドマックス4」は撮影延期とか報じられてましたけど、どうなることやら。

>民本主義者さん
「サウスパーク」のことはあの映画ではじめて知ったぐらいで…(^^;)。タイトル自体はどっかで聞いたような気もしたんですけどね。今度あたってみましょう。
にしても、マイケル=ムーア氏、姿かっこうだけでインパクトありますねぇ(笑)。あの外見も体現しておりましたが、映画もあくまでブラックユーモア調で決して正攻法じゃないところが成功してますね。にしてもこのご時世のなかあの映画にアカデミー賞あげちゃうあたりはアメリカの懐の広さとも言えるでしょうな。本人も自分がこうやって「反米的」とも言われちゃうようなことを言えることこそアメリカを体現しているのだ、ってなことを言ってましたし。



#3975 
民本主義者 2003/04/23 13:23
ハリウッド映画がお嫌なら、おすすめは・・・

「ボウリング・フォー・コロンバイン」の監督、マイケル・ムーアはアカデミー賞の授賞式で、
「恥を知れ、ミスター・ブッシュ」とやったんですよね。「プレジデント」と呼ばなかった。
前の選挙でのブッシュの勝利の正当性を認めていないんです、この人は。著書であの選挙の
顛末を「クーデター」と描写し、自分達アメリカ人は自由で公正な選挙を実施する能力を
失ったから、国連の選挙監視団を送れ、とアナン事務総長に懇願しています。
「ボーリング・フォー・コロンバイン」には、銃撃事件のあったコロンバイン高校の卒業生
として、アニメ「サウスパーク」の監督がインタビューされていて、「へえ」と思いました。
で、家で映画版「サウスパーク完全無修正版」のビデオを観て、抱腹絶倒!
私はアメリカのアニメなんて馬鹿にしきっていましたが、こういう作品が作れるとは!
現代の社会問題への痛烈な風刺と、伝統文化の蓄積(例えばこの映画は悪魔王サタンを
ずいぶん「人間的」な性的倒錯者として描いていますが、これってミルトンの『失楽園』の
影響でしょう)を感じます。



#3973 
ひで 2003/04/22 23:59
「文明の道」

>徹夜城さま
まぁ、そう感じる部分もありますが、単に放映時期が悪かった(笑)ということでは。文明の衝突と融合(なんか某大学の世界史の入試にありそう)をテーマにしたような番組を皆のイメージが某国大統領に重なりやすい時期にやればそうなるでしょうねぇ。特にテレビ向けにそうしたイメージをはっきりと分かるように書けばなおさらです(その辺はああでもない、こうでもないと思考を重ねながら進める研究論文などとは違うところですが)。まぁ、アレクサンドロスに関する番組そのものが珍しいことだし、結構面白く見られたので良いかなと思ってます。



#3972 
徹夜城(BJは子供のときから大好きだった管理人) 2003/04/22 23:05
文明の道やらボウリングやら

NHKが「四大文明」に続く大型企画として先日から「文明の道」を放映開始しましたね。第一回がアレクサンドロス大王で、以後ユーラシア大陸のヨーロッパとアジアの文明交流・融合をテーマにモンゴル帝国までを描くそうで。
第一回はビデオにとって見ましたが、まぁまぁ面白いというところでしょうか。なんといってもイランの映画監督によるアレクサンドロス遠征再現ドラマが見られましたから、歴史映像オタクとしてはこれだけでかなり満足(笑)。まぁ実際の映画やドラマに比べれば「大作」でもないですけどね。

ただ一つ気になったのは、というか鼻についたのは…まぁ歴史を語るとはしばしばそういうことだとは思いつつ。
アレクサンドロスが「ギリシャ文明、民主政治を世界に広めるのだ」という使命感に燃えてペルシャ遠征にいった、という描き方は元ネタがあるにせよ、明らかにメソポタミアを現在征服中の某国大統領の姿勢とダブらせてますね(笑)。もちろんスタッフは批判的な姿勢を保ってはいまして、番組中ではそのアレクサンドロスが次第に「文明の調和、融合」をめざしていくといった流れになっていました。全体として某国大統領への「説教」という印象が強くありました。そういうのもアリとは思ってますけど、いささか鼻につくレベルになっていたような…

 ここ数ヶ月のあれこれがありまして、ハリウッド映画すら見るのもヤになってきている僕ですが(笑)、その代わり、という意味で話題のドキュメント映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」を見てきました。先日のアカデミー賞受賞コメントで「恥を知れ、ブッシュ!」とやっちゃったマイケル=ムーア監督作品。いや、なるほど凄かった(笑)。
 これはコロンバイン高校の乱射事件をキッカケにアメリカの銃犯罪問題を考察していく作品ですが、単純に「銃が多いから」という結論にとびつかず、アメリカの建国以来の歴史にその根源を追求していく展開が圧巻です。途中、第二次大戦後のアメリカが世界のあっちゃこっちゃでやった謀略や戦争を列挙していくくだりなどは、「アメリカ人でもここまでやるか!」と思ってしまうほど。
 クライマックスは全米ライフル協会会長、チャールトン=ヘストン氏に直撃インタビューで、歴史映像オタクには別の意味でも楽しめます(?)。

>久保田さん
義満の死因の話ですが、僕自身は直接資料にあたったわけではありませんで、吉川弘文館・人物叢書の『足利義満』(臼井信義著)の記述に拠っています。恐らく貞成親王とか公家の誰だかの日記資料に拠っているのではないでしょうか。

>足塚さん
BJ先生は巨大コンピューターの「手術」までしちゃってますしねー。宇宙人の手術をしたこともあったなぁ。

>アール・ケイさん
まぁやっぱり一言断りを入れますよね、そりゃ。あのタイトル見て改めて思ったのが、手塚作品はもうごく当たり前に存在する「古典」なのだなぁということでした。



#3971 
ブッチャ−3世 2003/04/22 18:49
他人の空似

>死亡証明書
推理サスペンスの小道具の定番かもしれませんね、
詳しくは知りませんが、何処の管轄なんですか?
役所?お医者さんが書くんですか?
フレデリック・フォ−サイスの代表作・ジャッカルの日、
暗殺者ジャッカルは、イギリスの片田舎の役場を物色し
自分と年格好が似た死者に成りすまし身分証を偽造し
関門の一つをスマ−トに突破〜のような描写がありましたが
今だったら、こんなんやったら、すぐ引っ掛かりますかねぇ。
替え玉の遺体を都合して死んだと見せかける場合は、
死んだ方の身分になりすます〜というのはサスペンスで
よくありますね、もっとも自分と顔が極似の人間に出くわす
〜という事自体、奇跡でしょうねぇ、よく自分の他人の空似は
世の中に3人以上はいる〜なんて言いますが。





#3970 
民本主義者 2003/04/22 14:35
蘇生の大流行(ゾンビ、じゃないよ)

中央公論社『世界の名著』のミシュレの巻に付された解説によると、19世紀のフランスでは、
いったん死んだと判断された人物が蘇生する可能性があるという医学的「発見」が大騒ぎを
引き起こしていたようです。歴史家のミシュレも、墓の中で蘇生する事を極端に恐れて、
自分の遺体を死後一日、天日に曝すよう遺言しました。
棺桶のなかに呼び鈴を付けたり、内側のハンドルを回して明けられるようにした発明品も
何かでみたなあ。



#3969 
久保田七衛 2003/04/22 01:10
そういえば、、、。

すいません、足利義満の「蘇生」「咳気」について、出典について、御教示いただけましたなら幸いなのですが、、、(甘えてしまい、申し訳ございません)。



#3968 
足塚玉虫 2003/04/22 00:23
脳移植

>復刻版・ブラックジャック1巻にて
復刻版は、順序が掲載順ではないようで、
1巻では、BJ先生が放射能で全身を冒された画家の
脳を 脳だけオシャカになられた献体に脳移植し
画家は復活し、絵を描き始める〜
とゆう話しがありました、そういえば、BJ先生、
移植手術では、献体を都合するコネもまた相当な
ものかな?と、移植コ−ディネ−タ−が存在しない時代
であろうし、漫画だからオ−ルマイティな医者なんだ
と言うにはBJ先生の守備範囲には舌を巻くばかりです。

>エコエコアザラク
行き付けの中華料理屋には、どこでこんなもん見つけてきたん?
〜と驚くばかりの超昔の漫画が沢山置いてあり、
そのおかげでエコエコアザラクなる漫画がかつてあったとゆうのを
知りました、強欲な男が、ハゲタカに生きながらにして
食われてしまう〜とゆう話しがありましたが、読んでるうちに
食べていた中華料理が腹の中でキツクなってきたものです。(苦笑




#3967 
貧乏神 2003/04/21 22:48
早すぎた鳥葬…は嫌だなぁ

いわゆる「早すぎた埋葬」ネタは怪奇漫画のネタとしては定番の観がありますから,
いろんなところでお目にかかりますね.江戸川乱歩にもそういうのがあって,土曜
ワイド劇場で見た記憶がありますが.シャーロック・ホームズの「レディ・
フランシスの失踪」でも扱われてましたっけ.私の原体験になるのは,「うしろの
百太郎」かなぁ.歳がバレそうですが.(^^;
ちなみに,光文社の知恵の森文庫の中の「ホラーマンガの逆襲」(唐沢俊一 編)に
収録されている「心臓の妖怪」という作品がホリー・ハンターさんの書かれた内容に
非常によく似てました.

前近代の死亡判定法が確立してなかった時代だと,わざと仮死状態になり,公式には
死んだことにして,悪事を働いたり,ひと儲けたくらんだり,とかいう話が残ってたり
しますね.




#3966 
アール・ケイ 2003/04/21 00:40
それは講談社ですから

>ドラマ化もされ話題になっている「ブラックジャックによろしく」ですが、
>当然手塚プロ側にはおことわりは入れてるんでしょうね?

断りは入れているらしいです、講談社のほうから。

こんな話題でしか書き込めない私は恥ずかしい(笑)。
(理解はできてもツッコメないもので…)



http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3965 
つね 2003/04/21 00:28
ブラック・ジャックから、よろしく

「ブラック・ジャック・ザ・カルテ・ファイナル」という本の
帯に書かれてあったので使わせていただきました。
今年は「ブラック・ジャック」生誕30周年だそうです。
アトム元年でもありますが。

ごぶさたしてます。・・・と常連でもないのにずうずうしく。
私はブラック・ジャック暦は5年程度なので、徹夜城様が話されているような
「幻の作品」は未見です。「幻の作品」中、「快楽の座」がまさに脳に電子装置を
埋め込んで、鬱状態の少年を明るくしようというもの(らしい)です。1960年代には
現実にデルガド博士やらヒース博士やらが動物実験や精神病患者で試している
みたいです。とは、上記の本の受け売りです。

少しだけ歴史的?(笑) 医学史、医術史ももちろん歴史ですから。
私はさっぱり専門外ですが。



#3964 
ホリ−・ハンタ− 2003/04/20 12:01
尽きないですね医療の話しって

>脳に電極
こういう試みは20世紀後半にあったようです、
脳障害の人の現状を打破しようとやった事のようで
結果はどうなったかは聞いてませんが。

>眼球の裏にマイクロチップを
盲の人に視覚を認識できるように、何か視覚イメ−ジを
生じさせる〜ど素人なので詳しい理屈は解かりませんが
そうゆう試みも聞いたことがあります。

>埋め込み式補聴器
内耳の手前あたりに受信器を手術で埋め込むようです、
本体は携帯電話サイズで持ち歩かねばならないようですが。

>ブラックジャックによろしく
BJ先生のようなスゴ腕でハ−ドボイルドな医者が主人公で
上記のタイトルなら、ちょっと著作上、カブるかと思いますが
原作を読んだりTVドラマを見る限りでは、主人公の研修医が
BJ先生、アンタみたいな医者には逆立ちしたってなれそうもない
と本音を吐くようなタイトルで、まぁ大目にみてもイイような
気もします。
TVドラマ・ブラックジャックによろしく〜第二話から拝見
原作の白鳥・外科医の役に三浦友和〜イイ味出してました
泉ピン子が出てきたので、ちょっとどうなるんだろ?と
思ったけど、各俳優、押さえ気味の演技、アメリカの
ERシリ−ズに匹敵するのではないか?と思えるほど
話題作になりそな予感。



#3963 
徹夜城(明日の授業のプリント製作中の管理人) 2003/04/20 10:26
間黒男によろしく

ドラマ化もされ話題になっている「ブラックジャックによろしく」ですが、当然手塚プロ側にはおことわりは入れてるんでしょうね?いや実際うまいタイトルだとは思いますが、「ちょいと便乗」という部分も捨てきれないですね。連載誌には他にもサブタイトルに「ジョーのいない時代に生まれて」とかつくボクシング漫画があったでしょ。そのうち「巨人の星をもとめて」とか「鉄人78号」とか出てきやしないかと心配です(笑)。

その「ブラックジャック」に「植物人間」という話がありまして、いわゆる脳死問題が取り扱われてます(執筆当時はまだ今日のような「脳死」って概念はなかったんじゃないかな?)。
 患者が本当に脳死なのかどうか議論になるシーンでブラックジャックが、死んだとみなされ数日後の葬式中にムクムクと棺桶の中から起き上がった男のエピソードを紹介してます。「わたしも本人に会ったがね」とセリフにあるのであくまでフィクションなんでしょうけど、その男はずっと意識はあったと主張していたことになってましたて、ちょっと実話のモデルがあるような匂わせ方をしています。
 この作品では植物人間になった母親とその息子の脳を電極でつなぐというムチャをやりまして、そしたら母親の意識があることを息子が主張する、とまぁそういうオチになっておりました。確かこの「植物人間」の1話は現在出ているバージョンでは内容に問題ありとしてカットされてるんじゃなかったでしょうか。僕が持っているかなり古い版の第4巻の最終話がこの作品なんですが。
このほかにも「ブラックジャック」には雑誌に掲載されたものの手塚治虫自身の意向で単行本に収録されなかった作品が何本かあるんですよね。



#3962 
久保田七衛 2003/04/20 00:33
死亡確認にまつわることなど

ホリー・ハンターさま、徹夜城さま、ブッチャー3世さま、景虎さま、足塚玉虫さま、拙文にレスを入れていただき、誠に有難うございました。

>ど素人的には体が腐り始め虫が沸いてきたら大体、死んでる〜と
断定してもよろしいんじゃないでしょうか?しかし、そんな悠長
に構えてられんのは、死亡か否かを問われてる本人より縁者や周囲の人々でしょう。

 おっしゃるとおりですね。日本古代の葬送儀礼として有名な「もがり(殯)」は、極端にいってしまえば死体が腐るまで埋葬するのをまって、「アラキノミヤ(殯宮)」に遺体を安置しておき哀哭のための諸儀礼を行うのが原初的な形態と考えられますが、これは3世さまのような指摘が実際にコンセンサスとして成立する可能性があることを示唆するものでしょう。ただし、日本においては院政期以後とそれ以前で天皇の埋葬までの所用期間が異なっています;
 平安時代以降天皇の葬送は群書類従本『皇代記』および『皇年代略記』をみる限り3段階に分ける事が可能と思われます。すなわち、
@931年宇多帝崩御より1073年後三条帝崩御まで;「王朝的葬礼」期、
A1107年堀河帝崩御より15世紀いっぱい;「中世的葬礼」期、
B1500年後土御門帝崩御から江戸期いっぱい;「近世的葬礼」期
 上記のうち、A期には崩御より埋葬までの日数が10日以上かかる例は例外的です。そのような場合一定度シビアな死亡判定が要求されてくるものとは思われます。

>「死んだと思われ、検死解剖の為、解剖医が
メスを一刺しした瞬間、痛えぞコラ!と蘇生したなんて
話しも聞きます。」
>「第二次世界大戦の戦死者の調査で、墓を暴いてみたら、内側から引っかいたような傷がついた棺桶がかなりあったとか。」
などなど、
このような話は古今東西(現代も含め)莫大な数再生産されています。大半はいわゆる「都市伝説」なのでしょうが、一部に本物も混じるので厄介なところです。ロンドンの内科医で医学史家でもあるヤン・ボンデソン氏の著作『陳列棚のフリークス』(青土社、1998年)は莫大な例を巧みに整理しつつ、1700年代以降西欧で一般化してきたこのテーマについて、真偽判定も含めて議論を展開しています(一部はアリエスの議論と重なるのですが、視点が異なっていて興味深いですね)。その中で187ページにのっている事は大変興味深いと思われるので、引用いたしましょう。

「私自身、1988年に、極めて低体温の昏睡状態で救急病棟に担ぎ込まれてきた女性を診察したことがある。(中略)その身体は冷たく、死んだとしか思えない状態で、脈拍も感じられなかった(中略)だが、電子式心拍計で見てみると、その心拍数はまだ辛うじて20あり、しかも刻一刻と弱りつつあったのだ!(中略;本患者は治療で回復したのですが)極度の肥満のために内臓器官が外部の寒さから隔絶されていたことが、彼女が一命をとりとめた原因であったと考えられる。」

 私自身は低体温患者ははっきり生きていることがわかる人しか診た事がありませんが、確かに低体温・薬物中毒・溺水は死亡確認が一般に困難で、「寒い日に野外でドラッグやアルコールを過剰に摂取した後、誤って死亡を宣告され、死体置き場や検死解剖台の上で目を醒ましたという人の記事は幾つか新聞紙上に掲載されている」ところですし、アメリカ心臓協会(AHA)の『心配蘇生と救急心疾患治療のための国際ガイドライン2000』(へるす出版)でも、低体温・薬物中毒・溺水は死亡確認にかなり慎重な態度をとっています。「死」の確認は現在においてもさまざまな意味でややこしいところが残っています。



#3961 
足塚玉虫 2003/04/19 18:54
お通夜の最中に

えっとですね、昔〜といっても、そんなに遠くない昔、
いわゆる左右脳とも脳波が検出されないので脳死〜なんて
技術が無かった頃では、結構あったらしいですよ
お通夜で坊さんがお経を読んでいる最中に棺が蹴り
開けられ、死に装束のホトケさんが、生きとらわい!
と叫ぶ〜なんて事が。(苦笑
それとか死んだと思われ、検死解剖の為、解剖医が
メスを一刺しした瞬間、痛えぞコラ!と蘇生したなんて
話しも聞きます。あと、最近の外国の症例なんですけど
左脳か右脳か忘れましたが片方の脳に腫瘍が出来、
植物人間になりかけた幼児の、機能しない方の脳を除去
手術したら、脳が半分でも幼児は回復してきて
しかも残った片方の脳が除かれた方の脳の機能を兼ねるくらい
増殖とゆうか成長を始めた〜とゆう例があったそうです。




#3960 
景虎 2003/04/19 02:48
棺おけの中からこんにちは

どこで読んだのか忘れましたが、第二次世界大戦の戦死者の調査で、墓を暴いてみたら、内側から引っかいたような傷がついた棺桶がかなりあったとか。平時ならともかく、戦場では生きているのに、死んだと思われて埋葬されてしまった人が多かったということなんでしょうねえ。恐ろしい話です。



#3959 
ブッチャ−3世 2003/04/18 21:49
確実な死亡確認?

ど素人的には体が腐り始め虫が沸いてきたら大体、死んでる〜と
断定してもよろしいんじゃないでしょうか?しかし、そんな悠長
に構えてられんのは、死亡か否かを問われてる本人より
縁者や周囲の人々でしょう。まぁ、ライフスペ−スの事件みたい
ミイラではありません生きてます〜と主張するのも倫理を逸脱
してますが。
人工ミイラは臓物を抜いて造るようで、そのようなミイラを
造り得たとゆう事自体、解剖学も発達していたであろう〜とゆう
古代エジプト文明の見方があるとか。




#3958 
久保田七衛 2003/04/18 00:18
『死』の位相

 怖いですよね。生きながらに埋葬される恐怖が「蘇生」伝説の背景の一つになっているのは確かで、アナール学派でその辺の体系的な分析を試みたのがF.アリエスではないか、と個人的には理解しています(『死の歴史』みすず書房の中で一章を設けています)。アジアでもその辺の事情は同じで、『捜神録』や『日本霊異記』、『今昔物語』では類似の題材は数多く上げられるところですね。通過儀礼としての葬送儀礼で、殯(もがり)などのモラトリアムが極端に長い事例が散見されるのも、盾の両面ではないかと考えています。
、、、実はその恐怖感は、かなり裏打ちのあるものなのではないでしょうか。生物学的な死と文化的な死で、2項対立的に普段捕らえてしまいがちですが、生物学的な死が実は連続的なものであるのが明瞭である(各細胞の死は同時ではないので)以上、どのまとまりの終末を個体の『死』と判定するかという線引き行為には実は文化的な価値判断が絶対的に貼り付いてくるでしょう。
 現代人が「生きている」人の「心肺が停止した」から蘇生術をやるのと、中世日本人が呼吸が止まった人をみて「臨終」と認定して蘇生術を行うのとでは、本質的には線引き行為の位相のずれが問題な「だけ」です(もちろん、各々を葬送儀礼の一過程として捉えた場合ですが)。もっとも、線引き行為の本質的な怪しさについては案外昔の人の方が解っている様な気がするのは、私だけでしょうか?



#3957 
徹夜城(レスをためこんでしまった管理人) 2003/04/17 23:58
一週間ドタバタと

一週間ばかり、レスをずいぶんためちまってすいません。新学期開始ということで、あっちゃこっちゃの仕事先で授業準備等に追われておりまして…毎日社会科関係ばっかりで一週間のスケジュールが出来上がっているというのも、我ながらかなり混乱してきます。

>阿祥さん
「研究ノート」お読みいただいたようで、ありがとうございます。まぁあれは論文というよりはまさに「考察」というか単に思ってるところを書いてみました、ってなものでして。だからなんとなくラストが文学的(笑)に終わっております。
そのうち卒論なんかも載せてみようと思いますが、僕は指導していただいた某教官から「小説みたいだな」と評されたことがあります。倭寇なんて良くわかんない連中扱ってるからそういうことになるんだよなぁ、と。
ところで「倭」は人間、「日本」は国家、地域を指すわけですね、一般論で言うと。時代による変遷も考慮しなけりゃなりませんが(実際古代には「倭」が中国大陸沿岸、朝鮮半島南部にいたという話もありますよね)、僕は「倭寇時代」においても中国では「海の向こうから来る良くわかんない連中」を「倭」と認識したんじゃないか、とそう考えています。そういう物言いはさすがに「研究ノート」には書いてないですけどね。

>久保田さん
「蘇生」の件、詳細な解説ありがとうございます、たいへん面白く拝読しました。「蘇生術」というやつもいろいろとあったのですねぇ。「看聞日記」の本は僕も読みましたが、そのへんまでは気が回らなかったです。
確かにどの時点で「死」と認定するのか、というのは昔においてもいろいろとあったのだろうなぁと拝読していて考えてました。義満の「蘇生」にしてもちょっとした見立て違いなのかなぁ。
それにしても「日葡辞書」は素晴らしい資料なんだなと改めて思いました。こうしてみると日本語っちゅうのもそんなに変化してないとも思えますね。倭寇時代の中国側資料でもかなりの日本語が収録されているのですが、残念ながら単語ばかりで文法的なことまでは書いてありませんでした。

>民本主義者さん、原田さん
啓蒙的、というか床に何か書いて踏んづけさせるといえば、実際にあったかどうかは確認してませんけど漫画「はだしのゲン」で「鬼畜米国ローズベルト・鬼畜英国チャーチル」と道路にデカデカと書いて道行く人に踏ませていくというシーンがありましたね。
北朝鮮といえば金日成銅像があっちゃこっちゃにあるのは有名ですが、その陰に隠れるためか金正日氏の像ってあんまりないんじゃないかな…?絵とか写真ではやたらあるけどこれもあくまで父親とセットで、って感じですし。なんだかんだいいつつ「オヤジの七光り」的なところはまだまだあるみたいですね。

>たっきークン
アンニョンハセヨ?お久しぶりです。
そちらの研究ノート、わたしゃまだ見てないんですよ。それ以後大学院に顔出してないんで。もう発表までされたんですねぇ。あちらでは何かと大変ではないかと思いますが、がんばってくださいな。
定期的に書き込んでくだされば「史劇的伝言板・韓国特派員」の称号をお贈りしましょう(笑)。この掲示板、よくみると香港やら台湾やらロシアやら、各地の「特派員」からの情報が集まるグローバルと言うかボーダーレスと言うかという状態になってますから。

「史点」なかなか書けなくてすいません。
いっそイラク戦争関連は別の特集にして通常の話題で再開しようかな…なんて気も起きてきたりして。
そーいえばイラクの博物館からの略奪品には「ハンムラビ法典」の現物まで混じっていたそうで…



#3956 
ホリ−・ハンタ− 2003/04/17 22:34
死んだはずだよ、オトミさん

えぇと、昔、古本屋で買って読んだ漫画で
梅図かずお 氏のだったかな?、ある少女が
不慮の事故か病気か忘れましたが、とにかく
少女は医者に死亡確認されましたが、実は、
少女、脳は生きていて、それを知らない医師団は
心臓の移植手術を始めます、少女、胸にメスを入れ
られ、『痛い!何すんの、アタシはいきてんのよ』
と思っても体は動かず、少女は、生きながらにして
心臓を抜かれてしまい其れを他人が移植〜とゆう
それはそれは怖い話しでした、まだ、脳死判定も
確立してない頃の漫画だと思われますが、
例えば、医師が死亡と判定しても実は生きていて
そのまま、火葬されちまう〜なんて事があるもの
なのかと恐ろしい妄想が込み上げてくる漫画でしたね。




#3955 
たっきー(韓国在住) 2003/04/17 21:08
イギョッソヨー(勝ちました)!

管理人さま、アンニョンハセヨ? 同門同業で半島浪人の、たっきーです。

研究ノート、アップしたんですね ^^
この書き込みが終わったら、ゆっくり読ませていただきますね。

小生は、同じ“勅命”を受け、執筆した研究ノートに基づき、
韓国の某学会での学術発表に臨みましたが、結果は散々なものでした‥‥。
発表内容を、全く正反対に曲解される始末で‥‥。 参りました。

そんな苦しい胸の内を、スカッと晴らしてくれた日韓戦の勝利 !!
(実は、夜間講義があって観戦出来ず、学生達からも恨まれた‥‥)
はははっ、マンセー(万歳)!!



#3954 
原田 実 2003/04/15 10:41
啓蒙的風景

バグダッドのホテルの床のパパ・ブッシュで、映画『1941』のダンス・パーティで、フロアにヒトラーとトージョーの顔がかかれていて、皆でそれを踏みしめながら踊るシーンを思い出しました。
その伝でいくと、レーニン像やら、この度のフセイン像やら、銅像が引き倒される場面も啓蒙的風景といえそうですね。
北の国の偉大なる将軍さまは、国中にある偉大なる首領様の銅像もそのうちああなるのではないか、と恐れているとの推測がマスコミで取り沙汰されていますな。
まあ、あの国で停電が多いのは、経済封鎖で燃料がないのもさることながら、銅像の作りすぎで送電システムのためにまわす銅がなくなったという理由も大きいので、民生のためには多すぎる銅像を間引いた方がいいように思われるのですが。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#3953 
久保田七衛 2003/04/15 01:22
「蘇生」について

「Soxei.(蘇生)Yomigayeruに同じ.生き返ること.例,Soxei xita fito 生き返った人.」
「Soquat. (蘇活)Yomigayeri.蘇生すること.」(日葡辞書)

 当時の辞書にも出てくるし、現代でも臨床医学の場面(心肺停止など)ではよく使われる用語「蘇生」ですが、中世日本の有名人の臨終前後を子細におっていくと、この用語が実際使われる例をたまに見かけたりしますし、「蘇生」に向けての努力を読み取ることが可能です、、、現時点で「御蘇生」した事例として即座に挙げられるのは、称光天皇のみですが(『看聞日記』より;『室町時代の一皇族の生涯』横井清氏講談社、原著は1979年刊行)。当時蘇生に向けてどのような努力がなされたか、いくつか例を挙げましょう。

1、藤原良通(九条兼実子息);1188年2月20日没
 2月19日夜半「絶入」、@『早速大原の上人が呼び出され、「蘇生」の術が施されたが』「已不能秘計」。A20日より加持、『辰の刻に一時鼻気が通じたので再び加持が行われたが直ぐに鼻気は止まってしまった。』Bさらに数刻加持を続け、終了(≒死亡確認?)。(以上、『玉葉』より;カッコつき現代文は『中世の葬送・墓制』水藤真氏吉川弘文館、1991年)
2、栄仁親王(御崇光院伏見宮貞成親王父);1416年11月20日没
 言語が耐えた後、@『蘇合(生薬の名)、御口に入るるも聞こし食し能わず。』A口に水を注ぐ、、、口外に溢れるのみ。B蔵光庵主(僧)らが来室、『御事切』確認。(以上、横井氏前掲書参照)
3、治仁王(貞成親王兄);1417年2月12日没
 本人の反応がまったく無いのを確認、@蘇合を口に入れようとするも入らない、A続けての加持祈祷も空しく、B翌日息絶える。(横井氏前掲書参照)

これらをみると加持祈祷に最終的にはなるのですが、その前に何らかの「蘇生」術がなされているらしいことが見て取れます。「蘇生」術には蘇合などの薬剤も使われるようですね。さかのぼって平安時代の医書『医心方』ではどうでしょうか(巻14「蘇生・傷寒篇」より;『日本の古代医術』槇佐知子文芸春秋社、1999年)?

@「綿を酢に浸してすぐ取り出し、死者の鼻孔中に入れて手で押さえ、汁を鼻の奥へ入れ、それと同時に手足を持ち上げる。」
A「ネギの黄色い芯の部分を男性なら左の鼻孔、女性なら右の鼻孔に七、八寸さしこむ。ただちに効果が現れる。」
B「巨闕というツボに百壮の灸をせよ。」
C「ヘソの中に百壮の灸をせよ。」
D「伏竜肝の粉末方寸匙2杯を水で服用せよ。」
E「菖蒲の粉末を両方の鼻孔中に吹きつけ、ニッケイの粉末を舌の下に置け。」

 上記内容のうち、CEは同内容を『金匱要略』(漢方医学の古典;漢代として一般に扱われますが、大塚敬節氏によれば宋代まで下る錯簡が混入するとの事)に見出すことが可能ですし、宋代の法医学書『洗冤集録』にも@Aが載っています(『中国人の死体観察学』雄山閣、1999年)。おそらく遅くとも宋代前後までの中国では上に述べたような「蘇生術」はかなり一般的であったことが考えられます。さて、以上の方法を整理すると、@刺激物を耳鼻口腔領域に挿入するか、A灸をするか、にまとめられます(なお、蘇合も香薬ですので@に該当します)。
 ここでひとつ、このような仮定は考えられないでしょうか?すなわち、「蘇生とは呼吸が停止、ないし微弱な状態に対し、これを再開させるための処置である」。考えてみますと、「死」の認定はこれが案外難しいですよね?現代でこそ、呼吸・心拍の停止、瞳孔の全散大の「死の三徴」をもって死と捉えるのが一般的ですが、何を判定基準とするかというのは自明なことではなく、歴史的な産物であろうと思います(特に脈拍は案外わかりづらい、という問題もありますし)。、、、確定的なところまでつっこめていませんが、興味深い文章を『金匱要略』で見つけました。
『尸厥は、脈動いて気なし、気閉じて通ぜず、ゆえに静にして死すなり。』(「卒死せるを救う方」より;『全訳金匱要略』丸山清康明徳出版社、1967年)

 脈が動いて呼吸(ここでの「気」はニュアンス上呼吸にかなり近いのですが)が無い状態を死として把握している文章です。どうでしょうか?部分では無理な立論をしているとは思いますが、「死」の判定基準が現代と異なる社会において、実際に「蘇生」してしまう人がいるのもおかしくは無いような気がしてきませんか?(長文、失礼しました。ブッチャー様や皆様方へのご返事は今しばらく御待ちください)



#3952 
阿祥 2003/04/14 22:33
「倭」と「日本」の問題について

倭寇に着いての論文読みました。お仕事としてこういう文章書かなくてはならないのは、結構しんどいことなんじゃないかなーと思いました。(建築学科卒で卒論書いてないんです。卒業設計だけで)

ここに挙げられている“日本”と言う言葉について、徹夜城さんの問題意識とは異なる点があると思いますが、ちょっと感想を書いてみます。

以前、小熊英二氏の「日本人の境界」、「単一民族神話の起源」という本を読みました。この本には、第二次世界大戦前には“日本”とは大和民族だけではなく,沖縄・アイヌ・韓国・台湾を含んだ多民族による国家を意味する言葉であったと書かれています。現在の“日本が単一民族国家である”と言うのは戦後になされた言説で,それ以前は全く異なった理解のされかたをしていたというわけです。この本を読んでから、日本と言う言葉は、言ってみれば“中国”と同じで、非常に抽象的で人工的な言葉なのではないかと考えるようになりました。(現在でさえもそうだと思います)
“中国”の中の“中国人”は実際には漢民族・モンゴルやチベット民族などさまざまな民族を含みこんでおり、一般にいう民族よりひとつレベルの異なるような概念のような気がします。“日本”という言葉が示す語感も、当初は、おそらく具体的な民族を示すのではなく,もともとはこの国に成立した統一国家を表すもので、その中にはさまざまな民族が含まれていたと考えるのはどうでしょうか。日本の古代史では倭族の他に、隼人・熊襲・蝦夷などさまざまな、当時では異民族と考えられていた人々がいます。それらを含みこんで日本と言う呼び方がされることもあったと。
翻って“倭族” ですが、これはかなり具体的な民族をさしているように思います。必ずしも日本に住んでいるわけではなく、中国の沿岸地方に住む少数民族を指して“倭族”という例もあったように思います。(「古代中国と倭族:鳥越憲三郎著」などに書かれています)

僕のほうでこうと結論が出ているわけではありませんが、明治時代と現代でさえ、“日本”と言う言葉についての感覚が、ここまでずれていることを考えると、四・五百年前でのこれらの言葉の使われ方にもかなり注意して定義しなおさなくては、適切な結論が出ないのじゃないかと思います。

下は小熊英二氏のHPです。参考に紹介しておきます。
http://web.sfc.keio.ac.jp/~oguma/




#3951 
民本主義者 2003/04/14 02:39
啓蒙主義

東京の聖路加国際病院に行くと、すでに取り壊された戦前の廊下に使われていたタイルが
再利用されていまして、そのタイルには、蚤・虱・鼠・ゴキブリが描かれています。
入館者はそのタイルを踏みつけて、近代的衛生思想を体で学習するようになっています。
啓蒙的ですね。
そういえば、バグダッドのホテルの入り口には父ブッシュの顔が嵌め込まれていて、
そのホテルに入るには必ずその顔を踏みつけるようになっていたような。
これは、反啓蒙的な復讐思想のあらわれですが。



#3950 
ブッチャ−3世 2003/04/12 22:42
小脳梗塞

医療の専門家や現地の情報通のおかたがココにおられると
この掲示板も何と頼もしい、とゆうか、ココは
歴史&医療の掲示板にされてみては?管理人ドノ(笑
確かに、新型肺炎は怖い、しかし、得体の知れない場所
へ行かねば感染しないような気もするしねぇ、何より
人類みな同じビョ−キで死ぬんなら、肺炎もミンナで
かかれば怖くない?(哀
まぁウィルスも特定できそうなんなら、いずれワクチンも
作られようか?(って思いっきり他力本願)
むしろ私は原因不明のビョ−キの方が怖いわ、
小脳梗塞とか、ミスチルのボ−カル・桜井 氏とか
未だに完全復活してないし、不憫やね。
普通の脳梗塞と、どう違うんですか?



#3949 
足塚玉虫 2003/04/12 12:08
ブラックジャックによろしく

案外すぐにTVドラマ化しちゃいましたね昨夜、ちょっと
見ました、中々、原作に忠実かな〜と思いましたけど、
ただね、主人公のバイト先の病院の院長、これは
緒形拳さん扮し、雰囲気的にもマッチキャストだと思うのですが
ただ最後で主人公の師匠みたいなヤリトリがあったのが
な〜んか、ちょっと情を入れすぎだったかな〜と緒形さん、
原作の、あの、スゴ腕・事故専・院長の、人を人とも
思わない不遜な雰囲気が結構イイと思ってたんですがね。
第2回以降、緒形さん がどんな医者ぶりを見せてくれんのか?
続けて見ちゃいそうです、このドラマ。




#3948 
ホリ−・ハンタ− 2003/04/11 21:11
迷わず成仏してくれ

えぇ〜と、どこぞのメディアがSARS(スペル合ってます?)
の伝染・媒体生物はゴキブリかもしんない〜なんて流したので、
それ以来、家で私の目に止まったゴキは秒殺、たぶんデマかも
しんない。(自爆
久々にゴキを見て、思ったんだが、はて、ゴキブリは
伝染病の媒体生物として位置付けられたことがコレまで
あったっけ?と。で、ゴキブリが不衛生な生物とゆう
科学的根拠とゆうものの詳細をよく知らん自分に気付く、
そういえば珍種生物を飼うのがブ−ムだった頃、
洋物ゴキブリを飼う連中もいた記憶があるが。
だが、どんなにゴキブリの復権がなされようが
決して飼いたくない生物ではあるが。



#3947 
徹夜城(今夜もお仕事の管理人) 2003/04/11 12:57
なんだか凄い掲示板だよなぁ(^^;)

自分とこの掲示板ながら、なんというか凄い掲示板だなぁと思ったりして。いえ、もちろん誇るべきことだと思ってるんですよ。
下の久保田さん尾鳩さんのやりとりなんざ、一般マスコミ以上の情報のやりとりだもんなぁ(イラク戦争一段落とみたか、今週の日本の週刊誌はSARS関係がトップ)…医療現場の方と“香港特派員(情報部員?)”の方との凄い対話なんじゃないかとつくづく感心しております。

>久保田さん
義満死因に関する詳しいご考察、たいへん面白く読みました。うーむ、「医療史」ってジャンルも当然あるわけですね。義満の「咳気」については先日の朝日新聞の著名人死因ネタの記事では「気管支系の病」とされていました。ひょっとして明からインフルエンザでも伝染されたのかしらん。そういえば義満と一緒に兵庫に貿易船見物に行った側室がそのまま現地で亡くなったりもしてるんですよね(確か三十代ぐらいの人)。
ところで義満が実際の死の二日前にいったん臨終の由が披露されたものの「蘇生」したって話があるんですが、これってなんだったんでしょうね。

>民本主義者さん
なんとなく…なんですけど、ブッシュ政権は楽勝できることが分かっていて、あえて楽勝ムードを見せまいと演出していたフシもあるような…もしかするとそういうことまで考慮していたのかもしれません。
そして実際戦争はまだまだ続ける気なのかもなぁ…イランかと思ったらどうもイランとは話をつけてるらしくイラク国内にいるイラン反体制派(ああ、ややこしい)の拠点を爆撃したりしてますよね。そしてシリアにフセイン政権高官が逃げているとか言って警告してましたし。
そうかと思えば、イラクのシーア派指導者でアメリカ寄りの立場をとっていたとも言われる人物が帰国したとたんに暗殺されたりしているみたい。
また一方でクルド人が勢力拡大をしていることにかなーりトルコが神経質になってまして、アメリカが必死に押さえようと演出をあれこれしておりますな。いずれにせよまたややこしいことになってくるような…
ふと気が付くとアフガニスタンでもまだ戦闘が続いてるんですよね。先日も例によってアメリカ軍が「誤爆」とやらで10人ぐらいの市民を殺害してます。

>ブッチャー三世さん
マイケル=ダグラス&キャサリン=ゼタ=ジョーンズ夫妻ねぇ…なんでだろ〜♪(笑)
結婚するに当たって離婚した場合の契約をしておくなど、かなり妙な俳優夫婦には違いないですが。映画「トラフィック」で一緒にいるシーンはないものの「共演」してましたっけね。



#3946 
尾鳩 2003/04/11 11:31
恥ずかしながら、必ずしも最後とは言えないかな・・・

管理人様、「本当に最後」と書いた前言、撤回させてください。すいません・・・。

>久保田様

外務省の医務官の口調をまねて、強気な断定口調で書いてみました。実際のところは、久保田様のおっしゃるとおり、まだ断定できない部分というのは、多いようですね。友人の外国ジャーナリスト連中に政府派遣の医務官の見解と言うことで、概要を要約したものを送ってみたんですが、やはりほぼ久保田様と同様の意見がかえってきました。今回の医務官の見解は、WHOの現段階の見解を元に、個人的な見解を盛り込んだものであり、パニックの発生を防ぐことを目的にしたものなのかもしれません。早速、久保田様からいただいたご意見を政府見解に上乗せして、現地の友人たちに配信したいと思います。ありがとうございました。




#3945 
くぼたななえ 2003/04/10 22:38
拝啓 尾鳩様

今回のことあって、今週月曜日にSARSの現状について、病院内で発表いたしました。尾鳩様の話がなければやっていなかったろうなあ、と思うと感謝しきりです。謹んで、情報へのコメントをいたします。

1,感染源がcoronavirusであることは、WHO・CDC(アメリカ疾病予防センター)・香港大学の研究の成果によるところ大ですが、現時点で中国側は態度を鮮明にしていません(依然クラミジアの可能性を探っているものと思われます)。WHOなどの研究は動物実験の結果も含んでいるようで(論文未報告)、コッホの3原則など厳密な意味での感染源の確定には至ってはいないものの、確かに確定しつつあるといってもよいかもしれません(油断は大敵ですが、、、インフルエンザの病原確定も時間は長くかかっています)。

2,肺という臓器は「肺胞」という空気を入れる袋と、肺胞と肺胞の間の血管や線維などを含んだ「間質」という部分からなります。細菌が原因で発症する「定型肺炎」は肺胞がやられるのですが、細菌以外が原因となる「atypical pneumonia;日本語で異型肺炎、中国語で非典型肺炎」はしばしば間質が病変の首座となることが多いです(異型肺炎の原因は一般にマイコプラズマ・クラミジアなどが中心です。今回中国が「非典型肺炎」と呼称し、起因菌をクラミジアとしているのは、アジア在住の医療関係者であれば、ある意味共感できることなのです)。ただし、威爾斯親王医院のホームページで画像をみる限りは、そんな単純なものでもなさそうですが。

3,治療方法について、現時点で共通見解としては確定したものはありません(アメリカ疾病予防センターによる)。香港大学のデータでリバビリンとステロイドの併用療法が患者の生存率を押し上げたという結果があると報道されましたが、論文がまだ出ておらず香港外の医者には評価不可能です(もし本当に有効であるなら、一刻も早い論文の刊行が切望されます。電話で投与量を指示されてもなあ、、、)。私がそうなのですが、リバビリンがcoronavirusの第1選択であるという共通見解が未確立の現時点で、放置しておけば確実に死に至る、と判断されないかぎり本薬剤を使うのは正直言って躊躇されます。

 飛沫感染、加湿器などによるエアロゾルが媒介となっている可能性は、やはりその可能性は高いのでしょうね?致死率が3−4%の本疾患で、基礎疾患がない40歳未満の方であれば、仮にかかったとしても死亡する確率はかなり低いので、無闇な心配はかえって混乱のもとであることは事実でしょう(もっと致死率の高い疾患はざらですからね、、、もっとも、1918年のスペイン風邪は国内の罹患率こそ0.7%と低かったものの、罹患者数が圧倒的だったために死者数は3年間で34.9万人に達しています。肝心なのは大量感染を防ぐことですが、いくらなんでもインフルエンザよりは感染力は数段弱そうですね。スーパー・スプレッダーについては議論され始めたばかりで、まだコメントできないですが)。

 全体としてみると、厚生労働省の医務官のコメントは、WHOの方針に概ね沿いつつ(一部強気で)、パニックを予防することを強く意図したものでしょう。

以上、すいません、久保田でした。



#3944 
尾鳩 2003/04/10 12:06
本当に、本当に最後!

失礼します。昨日9日、厚生労働省、及び外務省派遣の医務官によるSARS説明会が香港で行われましたので、その報告をさせてください。興味深い点がいくつもありましたので。

まず今回の肺炎を引き起こしているのは、コロナウィルスと呼ばれるウィルスであることがほぼ確定されたそうです。このウィルスは、元々は豚などの下痢を引き起こすウィルスであったらしいのですが、RNAウィルス、つまり一連鎖のウィルスであるため、非常に変異しやすい。そのため、人間にも影響を与えるウィルスに変異したとのこと。
普通の肺炎は、細菌もしくはウィルス自身が肺を攻撃することにより発症する。そのため、レントゲンをとった場合、肺の内側が白くなる。ところが、今回の肺炎の場合、レントゲン写真では、肺の外側が白くなる。これは、コロナウィルスが肺を攻撃しているのでなく、コロナウィルスを攻撃すべき白血球が肺を異物と見なして攻撃してしまう。何故攻撃するかについては、不明。非典型肺炎、新型肺炎と呼ばれるのは、そのためです。
治療方法は、ステロイドとリバビリンの投与による。ステロイドは、免疫効果を弱める効果を持つ、すなわち白血球による肺の攻撃を抑える役割を持つ。リバビリンはウィルス自体を攻撃するもの。但し、副作用が強く、特に13週間以内の胎児に対する副作用が強いため、リバビリンの使用は、日本では認可されていないそうです。
感染者の特定ですが、これまではレントゲン写真と血液検査(白血球の多少を調べる)によっていたそうですが、現在はPCRと呼ばれる方法によっているため、ほぼ1両日中に感染有無の判断が可能。このPCRと呼ばれる方法ですが、簡単に言うと遺伝子を倍増する方法だそうで、その中にコロナウィルスが含まれているか、否かで感染を特定するようです。
感染方法は「飛沫感染」と呼ばれるもので、かなり特殊であるようです。つまり空気中に漂う液体(エアロゾール)や口からはき出された唾などにより感染するということです。今回、感染者が異常に続発、特に医療関係者で続発したのは、感染者と46時中つきそっていたことと、空気中の湿気を増やす機器(あれ何と言いましたっけ)を使い、人工的にエアロゾールを作り出してしまっていたことに原因があるようです。
特定のマンションで発生したのは、冷房施設やトイレが古く、そのためエアロゾールを作り出してしまったことが原因ではないかと言われています。
現在のところマンション感染者の二次感染発症の段階ですが、前回と比べ明らかに増加の仕方は減っています。つまり、終息に向かいつつあるということです。
また、白血球が肺を攻撃することに発症する、つまり免疫作用により発症するため、免疫力の弱い子供が重症になることが少ないというのも特徴です。子供はかかりやすいが重症化しにくい、大人はかかりにくいが重症化しやすいということですね。
私も含め多くの人達を驚かせたのは、感染者と接触しても、その人が発症(つまり高熱があり、咳が止まらない)していない限り、感染することはないということでした。
朝日テレビがカメラを持ち込んで、参加者のインタビューを行ってましたが、皆一様に言っていたのは、説明を聞くとまるで大したことのない病気のように感じた、というものでした。私もそんな気がしましたね。もちろん悲観的になる必要のないと言う意味で、決して楽観的になれと言っているわけではないでしょうけど。
おそらく今月末には香港政府も終息宣言を出し、WHOによる終息宣言もそれに続くのではないでしょうか。香港に来るなら、今がチャンスですよ(こんなこと言っていいのかなあ)。
終了後、医務官の方と酒飲んだんですが、たばこをぷかぷか吸ってたっていうのは、ここだけの内緒(^^。



#3943 
久保田七衛 2003/04/09 23:17
足利義満の「咳気」について;インフルエンザなのか、どうか?

困った時の日葡辞書(1603年;日本語訳岩波書店)で、「咳気」をひいてみました。
「Gaiqe;気管支カタル」
「Gaiqi;気管支カタル」
「Gaiqiuo suru;気管支カタルにかかっている」

類例として「咳病」が挙げられます。
「Gaibio ;Xiuabuqino yamai(咳の病);気管支カタル」
「Gaibiouo vocosu (咳病を起こす);気管支カタルを病み始める」
「Gaibiouo vazzuro (咳病を患ふ);気管支カタルにかかっている」
気管支カタルとは、今でいう気管支炎のことですね。岩波書店版が咳気と咳病を同じ気管支カタルで訳しているのは、(原著を読んでいないのがつらいのですが)両単語が同じポルトガル語に訳されているから、だと考えています。医学史研究のパイオニア・富士川游氏の研究(『日本疾病史』)では、咳病(ガイビャウ)をインフルエンザの鎌倉・室町時代における呼称と推定していますが、義満の病が「流布の病」であったとするなら、その病がインフルエンザであった可能性はやはり一定度考えておく必要はあるでしょう。ほか、咳病に倒れた有名人としては九条頼経が挙げられます(『吾妻鏡』)。ただ、本当にそうなのでしょうか?

 興味深いのは、この「咳病」という名称が江戸時代ではかなり早いうちに消えていくことですね。病気が変わったのか、それとも認識する医者の問題なのか、、、(富士川氏は後者の立場で、かわるのが「風疾」「風邪」「傷風」「時気感冒」ということですが)。清水一史氏はG.R.Nobleの研究(ヨーロッパにおけるインフルエンザの流行史)と富士川氏の業績をつきあわせ、興味深いコメントをしています。

「おもしろいことに、同じ時期に外国でも流行があったのは17、18世紀では14回中6回であったが、19世紀になってからは13回中12回と高率であった。」「1800年以降も鎖国中ではあったが、ロシア、イギリスをはじめとする諸外国との接触が急激に頻繁になったことが影響したのかもしれない。」(『日本臨床』1997年)

 朝鮮交易、中国交易も考慮すると、私にはこの説は首肯しかねます。インフルエンザにとってその拡散力の強さは、インフルエンザをそれと認識できる大きな指標のひとつです。確かに古いほど史料的な問題から世界的な流行状態を確認するのは困難でしょうが、19世紀に入ってから急に世界的な流行が目立ちだすのは、もっと突っ込んで考える必要があることではないでしょうか(私自身は、インフルエンザの世界的な流行は19世紀的な産物であって、それ以前の呼吸器疾患はインフルエンザ以外の感染源を考慮すべきではないか、と考えています)?以上、お耳汚し失礼いたします。



#3942 
ブッチャ−3世 2003/04/09 22:43
嫌われ者リサ−チ

英国で最近、有名人でリベンジの対象にしたくなる
ヤツは誰ですか?ってアンケ−トをやったそうです、
で、第7位がブレア首相、とか、プレミアリ−グの
騒がせ者ヒ−ル選手もトップ10入りしたらしいですが
首位はとゆうとマイケル・ダグラス&
キャサリン・ゼタ・ジョ−ンズ夫妻だったそうです、
英国の最近の事情を知らないので何故、この俳優
夫婦が嫌われてるのかは解かりません。



#3941 
民本主義者 2003/04/09 13:18
戦後の冷淡

戦争が勝利に終わると、その直後に指導者の支持率は急上昇します。
しかし、戦後しばらくすると、大抵の人は戦中や勝利直後の自分の
興奮状態や戦地での罪悪を恥ずかしく思うようになり、
その思い出に関係のある指導者のことをうとましく感じるようになるのです。

民主主義国家の戦勝国の戦時の指導者は、多くは戦後の選挙民に驚くほど
冷淡にあしらわれて、落選しました。
第一次世界大戦後のクレマンソーしかり、
第二次世界大戦後のチャーチルしかり、
湾岸戦争後の父ブッシュしかり・・・。
ブッシュ大統領がこの轍を避けるためには、時をおかず継続的に「小さな戦争」を
引き起こし、国民を戦時の興奮状態に常に陥れ続けることでしょう。

(本当にやりそうで、シャレになってねえや)



#3940 
なな 2003/04/09 01:27
ほれ

>sachikoさん
大河ドラマサイトのBBSにも書き込んでいましたよね。そして削除されていたような…。
http://www14.big.or.jp/~hosoya/who/te/terada-minori.htm
↑ここのページの、一覧表の最後の方にあります。
ちなみにヤフーで「寺田農 アズユー」と検索したらトップでヒットしましたよ?



#3939 
徹夜城(まだ史点を書いていない管理人) 2003/04/08 23:24
ムロタイ暴露大会、その1アップしました。

世界史的大ごとが起こっているというのに史点も書かずに何やってるんだという声も聞こえてきそうですが…(^^;)
かえってこう世間があの戦争の話題ばっかりになってるとへそ曲がりの性分を起こして別のことがやりたくなってるのかもしれない(笑)。現実逃避とも言いますが。
いい加減今週いっぱいで「史点」の更新をはかりたいと思ってます。まぁ戦争じたいは事実上終盤ですので、あえてその勃発前からふりかえりたいな、と。みんな始まると忘れてますからね、それまでの経緯を。

…それにしても…
ひょっとしてサダム氏もビンラディン、オマル両氏と同じパターンになったりするんだろうか…今のブッシュ政権の発想からすると東京裁判の東条英機に仕立てたいと思ってるとしか思えないんだけど…なんかいろんな点で妙な戦争です。
さらにひょっとして、ですけどあんまり戦争に楽勝するとブッシュ大統領はオヤジさんのテツを踏んじゃうかもしれませんな、いや、実際こちとらそう望んでるんですけど。9.11の前から言ってるような気がするんですけど、この政権が再選されて8年もやったらホントに何が起こるかわかったもんじゃない(--;)。



#3938 
ホリ−・ハンタ− 2003/04/08 23:08
サハフ情報相

最近、TV報道映像で、この人を見ない日は
ありません、この人が画面に登場する間は
フセイン体制は残存しているとゆうバロメ−タ−
みたいな存在と思ってしまいます。(苦笑
でも最近は、記者会見は市中の路上でやっている
ところがまたサハフさんの壮絶さを感じます、
流れ弾に当たらんことを願いつつも。(哀
自身は権力の無い、用意された台本を読むだけの
宣伝塔とはいっても
北朝鮮の顔を硬直させて喋るアナウンサ−とは違い、
サハフさん は、えらく洗練されたスタイルの渋い中年で
いつもベレ−帽を被って歯切れ良くまくしたてる
ので、な〜んか、そんなにヒ−ルにも見えない
ところがまた憎めないんで、どうしたもんでしょ(自爆



#3937 
sachiko 2003/04/08 16:56
onegai

俳優の寺田農さんの所属事務所、「アズユー」の住所をご存じの方、

いらっしゃいましたら、教えてください。



#3936 
若水 2003/04/07 23:29
祝「ムロタイ」完結

毎度遅いレスでございますが、ムロタイ完結、おめでとうございます。
一年間、大変楽しませていただきました。ありがとうございます。

また、個人的には色々細かいことで質問をし、徹夜城さんを多々煩わせました。
申し訳なく思いつつ、いちいち丁寧なレスを返してくださったこと、感謝申し上げます。

しかし、お楽しみはまだこれから。
「暴露大会」のUPを楽しみにお待ちいたします。
簡略ながら、お祝いの言葉とさせていただきます。




#3935 
奥野 2003/04/07 02:12
伊勢北畠氏の話

>管理人様

お答えありがとうございます。この時代の通信や連絡って、現代人にはあまり想像できないところがありますね。遠い異国のことまで知っていたかと思えば、すぐ隣国のことに関しても風聞が流れ飛んで情報がつかめなかったりとか。時代は違いますが、最近『戦国のコミュニケーション』という本を読んでいて、やはり同じようなことを思いました。当時の人々は、情報に関しては現代人と全く異なる環境にいたわけだから、我々の目から見ると的外れな選択をしたり理解できないような行動に走ってしまうこともあるように思います。

伊勢国司の北畠氏、やっぱり後で幕府に反抗するのですか。そのくせ、戦国期まで延々と生き延びていたというのが謎ではありますが。
北畠氏に関しては、まず『家康はなぜ江戸を選んだか』という本が北畠親房の大戦略を取り上げていて、それに関心を持ったのが始まりです。それから今回の帰省の際、伊勢の祖父のところにも行ったのですが、地元の人が何人かで編纂した郷土史資料集を入手しました。その中に、北畠氏関連の記事が多く出ていて、また興味が出てきたのです。北畠氏の勢力拡張の中でこの地域(宮川下流域)も戦乱に巻き込まれており、それに関連する伝承などが伝わっているようです。伊勢北畠氏の興亡も、丹念に追いかけていくと面白いテーマかもしれません。今のところ、自分ではとてもそれだけの時間と知識がないのですが。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3934 
足塚玉虫 2003/04/06 11:28
無理やり歴史趣味のフセイン氏?

バクダットが窮迫されてるそうですね。
バクダットの南部で戦端が開かれていた時、
TV報道で例によって軍事評論家がイラクの
地図(米英・イラク双方の軍の駒模型が配置された)
で、チェスみたいに説明してたのをちょっと見て
イラク軍の師団名がまた、ハンムラビ師団だとか
ネブカドザル師団だとか、フセイン氏のバビロン趣味
は遺跡発掘だけじゃなく軍のネ−ミングにまで
及んでるのかなぁと。
メディナ機甲師団って名前も由来がありそうですね。
英軍は対・砂漠の狐・ロンメル戦では砂漠のネズミと
呼ばれていたそうですが、イスラエル独立戦争時、
それを包囲したアラブ諸国連合軍にも
砂漠の狐と呼ばれていた将軍がいたとか何とか
ゆう話しを聞いたことがあります。
狐やネズミも迷惑かな?(苦笑



#3933 
タロイモ 2003/04/05 23:15
ムロタイ完結おめでとうございます。

管理人さま
遅れ馳せながら、ムロタイ完結おめでとうございます。
最終回は応永の乱を勝利したところで、義満さまに
向かうところ敵なし、前途洋々の未来とドラマの最終回らしい終わり方だと思いました。
それでも足利氏はこの段階ですら、室町連合王国で頭一つ抜き出た存在に
過ぎないのですね。
「海上史論文室」、これからじっくりと拝読したいと思いますが、
私の先祖も瀬戸内海出身(安芸の国)なので、最後の「家船」のところは
興味深く思いました。




#3932 
尾鳩 2003/04/04 12:06
歴史の話じゃないんですが、もうちっとだけつづくんじゃぞ

徹夜城さん、歴史関係のネタではないんですが、もう少し。

渡航自粛規制のタイミングに関して、妥当か遅いかで意見が割れるところなんですが、本当はもっと遅くなるはずだったようです。邦人の感染者が出るか出ないかが、ネックになっていたようで。前倒しを決めたのは、やはり、WHOによる勧告発表によるものでしょう。

「空港での水際阻止ができるか」に関してですが、私も同意見です。
最近、法務省の関係者と懇談したんですが、現在の入境システムというのは、そもそも感染を水際で止めることを前提にしたものというよりは、万が一国内での感染者が見つかった場合、その感染者の居場所をいち早く突き止めることを第一目的としたものであるようです。たとえ香港からの訪問客であっても、感染の疑いありというだけで、身柄を拘束し、強制的に検査を受けさせるという権限は、余程の非常時と判断された場合を除いて、関連当局にはそもそもないようです。

例のホテルに宿泊していたとされる邦人観光客に関してですが、人数などに関する詳細な情報を香港政府当局から香港総領事館が受け取ったという話は聞いてません。香港政府当局が渋っているのが原因のようで。
感染者が数多く出たとされるマンションに関して、問題のブロックには邦人は住んでませんが、周辺の邦人情報は入手済みで、コンタクトを緊密に取り合い、沈静化に努める一方、外部との接触をなるべく避けるなどの勧告を出しているようです。

今のところ、拡大傾向に依然あると言われているようですが、市民の様相は落ち着いてきたかなという観があります。ことここへきたらしょうがないという諦めからか、正確な情報が伝わるようになり、デマとの区別が付きやすくなったためなのかはわかりません。私もここ最近、ずーーーっとけだるかったので、邦人第1号の栄誉は自分かと覚悟していたのですが、飲んだら直りました。万が一、発症した場合は、ご報告いたします。掲示板で感染するなんてことはないですから、ご安心を(^^。

以上、香港から長々と失礼いたしました。

次来るときは、歴史ネタを仕込んで参ります。



#3931 
ホリ−・ハンタ− 2003/04/04 07:08
肺炎

なんとゆう僥倖、ココには医療専門家のかたまで
おられるとは。昨夜TVニュ−スで、例の謎の肺炎に
関して日本の医学博士が〜日本国内には隔離施設が12ヶ所
ポッキリ〜と寒い事を言い切ってましたがホンマでしょうか?
神奈川に2個所?とゆうことは首都圏や大都市圏に
集中していそうで。
今回のことが無くとも肺炎は結構重い病気とゆうイメ−ジが
ありますね、知人で亡くなった人々の結構な割合で、
肺炎が死因だったりするし、体が衰弱した者や高齢者への
冥界からのお迎えは肺炎が多い感じがします、
私の大祖母は肺炎にかかり実に静かに死んでいき
風邪をこじらせ死ぬのは、重病を重病と気付かず
死ぬのは、本人にあまり死の恐怖の自覚症状がないためか
アッサリとした死に方だなぁと、当時、子供ながらに
思ったものです。





#3930 
久保田七衛 2003/04/04 00:53
SARSについて(2)

 日本政府の対応が伝統的に遅いこと自体は、やはり事実なんでしょうね(笑)。ですが今回の場合、厚生労働省が諸通達を出したタイミングは、私には(狂牛病のときよりは)妥当に見えます。
@病原体がいまひとつ明瞭ではない、A感染ルートが特定されていない、
ような状況下にあって、過度の通達を出した場合(当然パニック的になるでしょうが)の社会的デメリットを考えると、なかなかWHOの通達(このタイミングは妥当なものでしょう)が出るまでは渡航制限は出しづらいかもしれません。問題は「空港での水際阻止ができるか」ですが、@潜伏期が3-5日あることを考えると、阻止に限界があることは明らかですし、A呼吸器症状が主要症状に含まれ、外見からの判定が下痢よりは書類に頼る比重が低いことを考えると、今回の通達程度が現実的なところであったようにも思われます。ハノイなどでの医師団による情報収集はかなり進んでいるようですし、各県での患者発見時の玄関先はすでにあらかた決まったようです(病院名は出しませんが、たとえば神奈川県では2ヶ所)。患者がでていない現時点での対応はほぼできてきているといってよいのではないでしょうか。もっと伝播速度の速い疾患だったら、と思うと背筋の凍る思いはしますが、行政にそこまでの判断を求めるのは国境のあって無きがごとき現代に、酷なことかもしれません(ちなみに、私は公務員ではないですよ)。現時点で不満があるとすれば、以下のようなことでしょうか?

@3月17日における香港行政の対応;政治的判断に疫学的判断が引きずられた可能性はないでしょうか?ご指摘の香港における感染ルートは3月28日付の論文(3月28日付;MMWR)で確認しましたが、17日の時点で本当に接触感染と断ぜたかどうか、感染症の専門家ではありませんが疑問です(ちなみにその医者?氏がkey personとなった可能性は、論文を読む限りかなり高いようですね。大変申し訳ございませんでした)。

A3月27日の厚生労働省から各都道府県衛生主管部への事務連絡によれば、平成15年2月18日から3月3日までに問題となる九龍地区のホテルに宿泊した日本在住者はかなりいるようです。名簿リストは香港特別行政区政府衛生署より提供を受けたのか、問題となる9階に宿泊したのは何名か、該当者の現状について行政側の把握の進捗状況など、情報公開が必要でしょう(もちろん実名公表ではなく)。

BSARSはレントゲン所見が特徴的なようですが、現時点で少なくとも私はその写真を見れていませんし、インターネット上で検索困難なこと自体は確かなようです。ただでさえ診断が困難な疾患でもあり、町医者でも画像情報の入手が容易になることが望まれるところでしょう。
以上、歴史に関係ない話を長々と、まことに申し訳ございませんでした。次回は歴史における「蘇生」について、コメントできたらなあ、と思っています。



#3929 
徹夜城(たまには学術的なものもアップしてみた管理人) 2003/04/03 22:14
「研究ノート」、アップしてみました。

「史点」や「ムロタイ」更新を滞らせた犯人(笑)、倭寇に関する「研究ノート」を公約どおり当HPの「俺たちゃ海賊!」コーナーにアップさせていただきました。「海上史論文室」という部署が新設されまして、今後僕がこれまでに書き散らしたものなどをアップさせていただこうかと思ってます。ついでといっては変ですが「俺たちゃ海賊!」コーナー自体もいい加減手をいれて行こうかと。次回連載企画もそっちに掲載する予定ですので。

アップした研究ノート「16世紀「倭寇」を構成する人間集団に関する考察−倭と日本人の問題を中心に−」はタイトルからして難解な(自分で改めて読み返したが難しい…)けっこう読むのに努力を要する文章ですので、無理してしっかり読まなくて結構でございます。まぁ学術論文(これはあくまでもどき、ですけど)ってのはこういうもんなんだな、という参考までに。
それでももし「面白い」と思っていただければ幸いなんですけどね。

>ホリー・ハンターさん
「ムロタイ」へのコメント、どうもです(^^)。
51歳はまぁ平均寿命ってところですかね、当時では。細川頼之とか佐々木道誉なんかは60代か70代、今川了俊にいたっては90代(!)まで生きているので何となく早死にという印象を受けますが(母親より先に死んでるんですけどね)、義満の周囲の人たちの死亡年齢を見ていると決して特に早いわけでもないんです。三十代で亡くなる人もざらにいますからね。
 義満は応永15年4月28日に「咳気」あるいは「流布の病」で発病(なんとなくSARSを思わせますな)、5月1日から重態に陥り、4日に危篤で昼ごろ「臨終」が発表されましたが夕方に蘇生(おいおい)、5日は平静で、6日の午後六時近くにとうとう絶命、というスケジュールでした。10日に荼毘に付されてますね。

>そういえば忘れていた奥野さんへのレス
すいません、先日書こうと思って忘れていたことがあります。北畠氏のことです。
僕も史料を見ていて応永の乱の幕府軍に北畠軍がいること、しかも当主の息子が戦死までしているということにいささか驚きました。まぁ「南北朝合体」しちゃったわけだし(この時点では約束は反故にはなってない)、イラクを攻撃するアメリカ様みたいな幕府の号令には従わなきゃならないし、ってんで参戦したんでしょうね。
 しかしこのずっと後ですが、後小松天皇と幕府が「両統交互即位」の約束を破って後小松の子の称光天皇を即位させますと、さすがに怒った北畠満雅は後亀山の孫を奉じて挙兵、しばらく幕府を悩ませます。結局満雅自身が討ち取られて平定されはするんですけどね。



#3928 
ホリ−・ハンタ− 2003/04/03 19:27
完結ごくろうさまでございます。

>大河大円団
おくればせながら、無事完結おめでとうございます。
私も終始通して読んでない不肖ものですが
まずは拍手喝采(音は聞こえませんが)
足利義満の享年51才とゆうのは当時としては
大往生なのか不慮の死なのかは解かりませんが
南北朝の総仕上げで心身擦り減った〜とゆうのも
あるのでしょうか。

>床の最大厚さ・4メ−トル?
昨夜、某民放の報道特集で、1980年代に
フセイン氏の依頼でバクダットに地下居住区を
建設した〜と言い、設計図まで持参のドイツ人技士
って人が登場、彼いわく、その地下要塞?は
一番厚い床の厚さが4mもあるとかなんとか、
厚さ4mの地下床をバンカ−バスタ−とやらは撃ち抜ける
のでありましょうか?
で、聞き手が、その要塞で空爆時、一番安全とゆうか
壊れにくい場所は?と聞くと技士いわくトイレだと。








#3927 
徹夜城(また深夜にネタ見つけて書いている管理人) 2003/04/03 01:40
よう分からん…

今度は「池宮奔る」なんでしょうか。
昨年「遁げろ家康」が司馬遼太郎「覇王の家」に酷似描写があるとして回収・絶版騒動になった池宮彰一郎氏、今度は「島津奔る」がやはり司馬作品「関ヶ原」に酷似している箇所があったとかで絶版・回収になるそうです。お詫びコメントも出ていましたが、内容的には昨年の「家康」騒動と同じもの。
報じた新聞記事みてますと「島津奔る」は柴田錬三郎章をとり、単行本26万部、文庫本上下41万本を売ったヒット作だとか。しかしそれが今頃そんな騒動になるというのもちと妙な…という気も。担当編集者が甘かったといえばそういうことになりそうですが。

歴史もの書きとしては自戒しなきゃならないことではありますね。幸か不幸か倭寇だの南北朝だのあまり他に書いている人がいないジャンルをやっているので当面は心配なし(?)。
「ムロタイ」に関しては近いものでは平岩弓枝さんの『獅子の座』って義満ものがあるそうなんですが、実は未読。というか存在に気づいた時点(ムロタイ中盤ぐらいだったかな)で手を出さないでいたんです。無事終わったことだし読んでみようかな、と。
 この『獅子の座』の紹介文を読んだら頼之の奥さん(玉子さん、になってるそうで)が乳母として義満に愛情を注いで育ててあの大物にした、ってな展開らしい。まぁ元ネタが同じだから同じようなことになるんですけどね。



#3926 
徹夜城(次回連載の構想を急ぐ管理人) 2003/04/02 21:19
ありがとうございますっ

>奥野さん、アール・ケイさん
「ムロタイ」感想ありがとうございます。どーにかこーにか完結にこぎつけたのは視聴者の皆様のおかげです。飽きっぽい僕にしては妙にちゃんと続きましたよね、この「太平記」企画二つは(他の企画コーナーの惨状をみるがよい(汗))。 
 このあと2〜3回程度、製作舞台裏の暴露大会をする予定。そういうのは解説でやっとるじゃないかとお思いでしょうが、あれは解説も含めて「作品」でございますのでね。いろいろと書かれざる舞台裏事情があったんですよ。「ムロタイ」製作が相当にドロナワ的であったことを暴露していきたいと思います(笑)。

 「ムロタイ」関係でいくつかご質問等ありましたんで、まとめてレスです。

 若水さん、「若狭の天橋立」の件(汗)は修正しておきました。やはり若狭から丹後に入り、天橋立を見物するという旅行だったみたい。それにしても義満さんってよくあっちゃこっちゃ出かけてますねぇ。
 レスし忘れたことですが、斯波義将がいつの間にか管領に戻っていることについて。ドラマ中では面倒なんで飛ばしたんですが、明徳四年六月に細川頼元が管領職を辞めさせられ、斯波義将が復職してるんです。しかし応永五年にその義将も辞めさせられ畠山基国が後任となります。まぁ要するに管領権力を一人に集中させず、あくまで「将軍の補佐役」に徹させる方策ですね。これ以後、この細川・斯波・畠山が「三管家」となるわけです。

 奥野さんからの当時の大陸情報はどの程度入っていたのか?という話ですが。
 やはり商人などがもたらす噂レベルとは言え、かなり早く、かつ正確に入ってくるものだったようです。義満を日本国王に冊封した明使が帰国の途についた1403年2月の吉田兼熙の日記に「去年冬頃に大変あり、当帝の叔父、退治を致し即位すと云々。ただしこの条、確かなる説を知らず。よって今度下し遣わす所の御書は、両通用意せらる」とありまして、「確かではない」としながらもしっかりと正確な情報が京に伝わっていたことが知られます。後年ですが、義持時代に朝鮮軍が対馬を攻めた「応永の外寇」の時も、どういうわけか攻撃の事前に京に襲来の情報が噂として伝わっていたケースがあります。この当時の情報伝達の早さ、つまりは人の交流の盛んぶりが良く分かる例だと思えます。
 それにしても僕がこのエピソードで注目したいのは、明使に対し「卑屈外交」を展開したと後世叩かれる義満が、実はしっかり情報を入手・判断して、なかなかにしたたかな外交を展開していたという事実ですね。この「ムロタイ」の執筆を通じて、ますますこの義満って男のスケールのデカさに圧倒される思いがしました。

 アール・ケイさま、「火の鳥・乱世編」は完全に盲点でした(笑)。いや、ホントでっせ(笑)。言われるまで気がつかなかったです。
 義満が平清盛を意識していたのはまず間違いないでしょう。そういえば海外交易に力を入れているあたりも良く似ています。義満は自身でしょっちゅう兵庫の港に出かけたりしていましたしね。
 あのラストシーンで鳳凰うんぬんを持ち出したのは彼が「法皇」になるから…ではなくて(笑)、全く執筆時の思い付きです。これは後日暴露大会で白状しますけど、実は少々楽屋落ちだったりするんですな、これが。



#3925 
アール・ケイ 2003/04/02 16:56
祝電で〜す!

『室町太平記』完結おめでとうございます。
こういう企画は各所で試みられますが、完結できたというハナシを聞いたことがないのです(含む我が企画(笑))。
それがこの大団円。お見事というしかありません。感服いたしました。ははー。

でも主人公に鳳凰に憧れちゃったら、『火の鳥・乱世編』ですがな(笑。ぜんぜん違いますけど)。
義満の政治手法−法体となって(出家して)帝の臣という立場から脱却し自由に権勢をふるう、
というのは、平清盛のそれを模倣しているように感じられたもので、清盛が主人公の『火の鳥・…』を
連想してしまったのかもしれませんね。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3924 
奥野 2003/04/02 15:57
お疲れさまでした。

>管理人様

喉は意外と痛めやすい場所であるものの如く、特に教職者だと「職業病」の一種で、手術まで余儀なくされる人もたまにいるそうです。あと、ウォッカのような強い酒を好む人は喉頭ガンの確率が高くなるのだとか。おっかない話です。どうかご自愛下さい。

それはさておいて、「室町太平記」も遂に完結、お疲れさまでした(もう少し続きがあるみたいですが)。この分野にはまるきり知識がなかったこともあり、いろいろと勉強になりましたし、また面白く読ませていただきました。当該分野に関する深い知識と、ストーリーテラーとしての才能がなければ書けない作品だと思います。僕もロシア史でこういうのをやってみたい…と思えども、知識と文才2つながらに欠けているので無理みたいです。
最終回を読んでの感想。義満はかなり正確に大陸での政治的変動について情報を得ているようですが、当時の情報伝達の実態はどんなものだったのでしょうか。商人などが活発に行き来しているので何となくニュースが入ってくるのか、あるいは義満が意識して情報収集を行っていたのか。それから、いきなり伊勢の北畠氏が幕府軍の一員として出てきたのは意外でした。わりと簡単に北朝の権威を認めてしまったんですかね。まあ、戦国時代まで生き残っているわけだから、ずっと幕府に楯突いてたんじゃないだろうとは思っていましたが。最近、伊勢国司北畠氏にちょっと興味が出てきているところです。

最近は一休さんネタも盛んなようなので、また一休さん・予告編ネタを載っけておきます。ムロタイ終了の記念も兼ねて、ということにしておいて下さい。恩を仇で返すとはこのことか。


さ〜て、来週の一休さんは…

一休宗純「一休です」
足利義満「義満である」
蜷川新右衛門「新右衛門でござる」
義「さて、いよいよムロタイも終わりじゃな」
一「終わりですねえ。正直、将軍様がこんなに格好いいなんて知りませんでしたよ」
義「無礼を申すでない。こちらの方が真の姿に決まっておろうが。そもそもじゃな、アニメ「一休さん」の史実歪曲ぶりには目にあまるものがあるわい。本当は、「一休」という名前も小坊主時代には使っておらぬはずであろうに」
新「え、そうなの?知らなかったでござる」
一「昔から「一休諸国咄」なんかでこの名前が有名になってたんだから、仕方ないじゃありませんか。史実を云々するんだったら、将軍様だって金閣寺に住むのを止めて下さいよ」
義「む、痛いところを…ともかく、いくらアニメといえど少しは本物の一休らしいところを見せるがよいぞ。例えば、そうじゃな、狂歌の1つでも詠んでみるとか」
一「狂歌が一休らしさの証明ってのも浅薄なイメージですけど…まあ、やってみますか。「世の中は星に錨に闇に顔 馬鹿者のみが行列に立つ」こんなところでどうでしょ?」
義「…時代が全然違うではないか。ネタが新しすぎるわい」
新「でも逆に、現代人から見れば古すぎる歌でござるな。今では意味の分からない人がほとんどだと思うでござるよ」
一「昭和も遠くなりにけりってところですかねえ。さて来週の一休さんは、

・桔梗屋、徳政令に泣く
・小夜ちゃん、修行の妨げ
・恐怖!機動ビグ・ザム

の3本です。また見て下さい。じゃーねー」
義「これこれ、関係ない話が1つ紛れ込んでおるぞよ」
一「あわてないあわてない。一休み一休み」

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#3923 
徹夜城(講習を一休みしている管理人) 2003/04/02 14:17
一休落胤説の状況証拠なぞ

病気・医療関係ネタから野球ネタまで幅広くとりそろえておりますな、この伝言板は(^^)。

>ホリー・ハンターさん
野茂は渋くていいですよねぇ。ご本人自身がマスコミ嫌い(特に日本スポーツマスコミ嫌い)っていうのもあるみたいですけどね。ゴジラ松井の方は本人は愛想がいいですし頑張って欲しいところですが、イチローの時以上に異様な報道ぶりになっていて正直辟易しています。
野球関連ですが、甲子園の選抜高校野球で実に41年ぶりの「引き分け再試合」がありましたね。現在は15回で引き分け再試合になるんで、以前よりは実現の確率が高いのですけど、歴史上なかなかお目にかかれるものではありません。しかも翌日の再試合も延長十回、6−5サヨナラというまさに死闘でございました。
なお、今回の選抜に出場してまたまた一勝一敗に終わった某高校の監督さんは、僕が高校時代に日本史習った先生だったりします。まぁ監督業が本業で授業は副業って感じのお方でしたけど。「誰か一人歴史人物をとりあげてそれについてレポートを書け」という課題だけで単位をくれたものです(その人物にしっかり「王直」を選んだ僕でした)。

>SARS
ほんとに深刻な事態になってきてますねぇ。昨日成田空港でも感染者発見という一報もありまして結局否定されたんですが、日本でも出てくるのは時間の問題という気も。
尾鳩氏、くれぐれもご注意くださいませ、ってどう注意したらいいんだろ。アメリカなんか駐在外交官に個人の判断で退去を認めてるっていうしなぁ…。


>さて、一休さん。
「一休=後小松御落胤説」の「状況証拠」について、今谷明さんの「天皇と天下人」(新人物往来社)所収「一休はなぜ天皇にならなかったのか」を自宅で発掘に成功(笑)しましたんで、簡単に提示しておきます。
まず同時代の直接「証拠」としては、祖父以来一休と交流のあった公家・東坊城和長の『和長卿記』明応3(1494)8月1日条に「秘伝に云う、一休和尚は後小松院落胤の皇子なり。世、これ知る人なし」とあります。これは一休の死から13年後の記事だそうで。ついでながらここには紹禎和尚なる人物が「一休の実子」であるとも書かれてます。
また一休の門弟たちが編纂したといわれる『一休和尚行実』『東海一休年譜』といった伝記にも後小松の庶子とする記事があるそうです。しかしここに上げたもの以外に一休が後小松の落胤と明記している資料は存在せず、一休の死を伝える各種日記にも落胤うんぬんのことは出てこないそうです。まぁ「世の人これを知らず」という点では和長の証言に間違いは無いようですが。
 東大史料編纂所の『大日本史料』は一休没年の記事に参考までに落胤説を書いてますが皇族に彼を加えることはしていません。しかし宮内庁書陵部は一休を皇族の一員とみなし、酬恩庵(一休寺)の一休墓所を「宗純王墓」として管理下に置いてるんだそうな。まぁ赤の他人の古墳も管理下に置いちゃう役所ではありますけどね(笑)。

 ところで今谷さんは一休落胤説の決定的証拠というものを提示しています。それは一休がまだ生きていた文安6年(1449)に後花園天皇が自筆した手紙でありまして、その内容は当時大徳寺のトラブルに激怒した一休さんがハンスト抗議(当時もあったんですねぇ、こういうの)をしていることについて後花園が一休の容態を案じている、というものです。その中に、
「一休違例の由、聞こしめし候。返す返す驚き思し召され候。正嫡ここにて断絶候べき事も、天下の溜め嘆き思し召し候へば、如何様にも養生を加え候て、仏法の紹隆をも致し候はば、目出度く思し召し候…」
 というくだりがあります。今谷さんはここで後花園が「一休が死んだら正嫡が断絶する」と言っていることに注目し、「正嫡」の語は当時の皇族にあっては皇統の継承者を意味する語にほかならないと他の例を引いて断定し、後花園は一休を後小松の子とみなしていた、とするんですね。後花園という人は南朝に拉致された崇光天皇の系統でして、後小松の子・称光天皇が子の無いまま死んだのでその養子に入った、という経緯があり、「後小松の実子」である一休に対して意識するところがあったんじゃないか、という見方をされているわけです。

 …ただし、僕も読んでいて思ったことですが、この解釈にも問題があります。今谷さん自身紹介されてますが、この後花園の言う「正嫡」については「仏法の継承者」という意味であるとする先行研究があるんです(もっともその人は「一休皇胤説」なんですけどね)。僕もこの手紙の文章の文脈から言ってそっちの方が正しいんじゃないかと感じます。だから決定打とはいいがたいんじゃないかな、と。

 この今谷さんの文の趣旨ですけど、一休に早い段階から目をつけて、僧侶にさせてしまったのはほかならぬ義満ではないかと言うんですね。確かに義満は他にも皇族を次々と出家させていたようで、崇光の子の栄仁親王が出家させられたときには「天照大神以来の皇統が絶える」と嘆いた人もいたくらい。「ムロタイ」でも書きましたが「あなたの法名はなんでしたかな」と聞かれて(脅迫されて)大慌てで出家した親王もおりました(笑)。
 その狙いはなにか?…そーです、「義満は皇位簒奪を狙っていた」からだ、っていうことなんですね。皇位継承の候補者を次々と「抹殺」していたという解釈です。まぁ面白いけど少々無理があるような…という感想ですね。



#3922 
尾鳩 2003/04/02 11:56
SARS、その後

>久保田七衛様

本業は、医師の方、もしくは医療関係の方のようですね。貴重な情報をありがとうございます。これからも、何かございましたら、情報提供を頂けるとまことにありがたいです。やはり、プロの方の意見に勝るものはないと思っておりますので。

SARSなんですが、昨日一日でまた感染者が80人近く出たようです。感染力ではなく、感染率からすると、エボラを遙かに上回っているみたいですね。問題は、感染力がどれくらいあるのかが未だ不明なことなんでしょうか。感染経路に関しても、情報が錯綜しているようで、昨日4月1日などは、エイプリルフールということもあり、かなり悪質なデマが香港中を徘徊しました。一番多かったデマは、「香港政府が、午後4時に緊急勧告を発令、渡航禁止令を発動する」というもの。香港領事館の担当者は、そのデマをぬぐうのに大変な苦労をされたようです。

昨日は、何人かの友人たちと飲み食いしながら意見を交わしていたのですが、そのうちのCNNのジャーナリストの方が痛烈な日本政府批判を開始しました。曰く、政府の対応が遅すぎるとのこと。確かにアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの対応と比べると、遅いというよりも、危機感の無さというものは感じます。
日本の場合、まだ感染者が出ていないという点も、一歩踏み込んだ措置、例えば入国時の申告を義務づける、あるいは渡航を見合わせる勧告を発令するなどに踏み切れないことに影響しているのか、などと考えたのですが、そうすると感染者の出ていないニュージーランドなどの国の対応の説明がつかなくなります。
現在、日本政府は、対策チームを持ってはいるのですが、入国時の申告は依然自己申告にまかせたきりです。
この相対的な機動力の鈍さというのは、システム上の問題と考えるよりは、気質の違いというものなのでしょうか。日本の場合、警察もそうですが、事件が一端起こらないと動かないという点があります。このSARSの場合も、一人でも邦人の感染者が出ないと、踏み込んだ措置というのは、無理なんでしょうか。そもそも、予防措置という概念が、まだ日本には浸透していない気もするんですが、いかがでしょうか。
予防措置を講じて、何も起こらなかった場合の責任をとるのが怖いというところでしょうか。責任の押し付け合いになるか、あるいは総懺悔で終わらせると気質がありますからねえ。

ただし、予防措置の最たる行為が、今回のイラク攻撃を考えると、複雑な気持ちにはなりますが・・・。



#3921 
ホリ−・ハンタ− 2003/04/02 06:54
喧騒の巷の中で野茂・百勝、目前

最近は、イヤなニュ−スが多いですよね、
徹夜城さんが史点のネタに困ってるとゆうのも
理解できるかな?、イラク戦争やら特効薬無し肺炎
やら名古屋の口裂け女みたいカッコウの
連続通り魔やら。いえね、TVニュ−スで出てた
犯人の目撃情報を 何だか、漫画『座敷女』の
格好に似てるなって気がするんですが。

しかし良いニュ−ス(歴史と無関係?)とゆうか
野茂英雄・選手、見事、開幕戦・完封勝利、
これで、米メジャ−リ−グで99勝目
インタビュア−に、100勝まであと1勝ですね
と言われ、自分は数字を気にしない〜と相変わらず
の素っ気無い返事、キャ−素敵。
野茂選手の存在じたい、もう歴史と化してる
んじゃないかな、新聞も松井の開幕4打数1安打より
野茂の開幕完封勝利をデッカク扱ってやっても
バチは当たんないと思うけど。



#3920 
久保田七衛 2003/04/01 22:04
SARSについて

尾鳩様御机下

ぶしつけな書き込み、大変失礼致しました。私がデマ(感染経路、微妙ですね)流している張本人になってしまう可能性を大いに感じ、恐怖しましたので謹んで追加を、、、(本業がらみがかえっていい加減で、真っ青です)。今後ともよろしくお願い申し上げます。
 国内では東京都感染症情報センターの下記ホームページが、WHOの公式見解を受けて作成されている信頼性の高いサイトのようです(2ちゃんねるでもサイトを作っているようですが情報がかなり混乱しているようですね)。国内在住の方であれば下記ホームページからご評価いただければ、と存じます。「エボラ、、、」という話はロイターが配信した内容のようですね、戦争報道と違って公式見解が命の綱だ、と痛感致します。
http://www.tokyo-eiken.go.jp/IDSC/SARS/sars.html

台湾でも感染が拡大しているようですね、患者数から考え、国内に入ってくるのは時間の問題と思われます(勤務先では遅まきながら本日通達がでました)。立場的に自分自身への感染を覚悟せざるをえなさそうですね。




#3919 
尾鳩 2003/04/01 11:09
感染源云々

>久保田七衛様

はじめまして。今後ともよろしくお願いします。

感染源の医師の話なんですが、WHOと香港政府の調査チームの発表によるものです。
香港の新聞が公式見解として、17日に一斉に発表しました。
しかし、ここからが複雑なんです。

17日の段階で香港政府が発表したときの要点は、
(1)感染源は、広東省から香港を訪れていた医師の可能性が高い。
(2)ただし、二次感染については、複数の可能性があり、今後継続して調査を行う。
(3)空気感染の恐れなし。よって、過剰な反応は厳禁。
(4)事態は、沈静化の方向にあり。
だったのですが、先週末にとあるマンションから一斉に発病(70人くらいだったかな)、WHOの見解によれば、同じマンションといえども、発病者に接触の機会はない、よって空気感染の恐れあり、と180度方向転換してしまいました。
さらに、感染力は、エボラウイルスに匹敵するとの見解も発表しています。

現在のところ、すべての大学が4月半ばまで閉鎖、ほかほとんどの教育機関もすべて閉鎖してしまいました。
困っているのは、飲み屋さんたちです。
何せ、誰も来ないんですから。

今のところは、情報が錯綜しているというところです。
今晩、関連の人間たちと集まっていろいろと話を仕入れようと思うので、新しい情報はまたいずれ。

>沖縄の海底遺跡
この話を聞いていて、MMRっていう漫画を思い出しました。
きばやしとかなわやとか言うマガジンの編集者たちが、なぜか仕事そっちのけで謎に挑む(ほとんどの結論がノストラダムス関連というか謎は解けない!!)漫画です。
きばやしとかなわやって言う編集者は、実在するらしいですけどね。
きばやしさん、漫画ではIQ180の颯爽とした美青年(!)でしたけど、実物と思われる写真では、ただの眼鏡かけたおっさんでした。
そのMMRでも、沖縄の海底岩石群を扱っていたように思います。結論は、もちろん海底遺跡。その周辺の海水は、なぜか含有酸素の量が少ないそうな。
最終的な結論?もちろん、ムー大陸時代の遺跡に決まっているでしょう。それで、強引に人類は近々滅亡するたらなんとか述べておられました。
とにかく、人類滅亡がお好きな編集者たちでしたな(^^。



#3918 
徹夜城(真っ白に燃え尽きた管理人) 2003/04/01 11:06
ムロタイ、完結っ。

これから出勤しなきゃいけないので簡潔に完結をご報告。
「ムロタイ」第50回を先ほどアップさせていただきました。
…四月バカではありません(^^;)念のため。

>若水さん
「若狭」の件はあとで修正入れときますね〜。



#3917 
若水 2003/04/01 02:11
よばれてないのにジャジャジャジャーン

>徹夜城さま
毎度、毎度遅いレスですが、ムロタイ第49回アップ、ご苦労様です。
残すところはあと一回、まことにお名残惜しゅうございますが今回の感想などを少し書かせていただきます。

年号をめぐる朝廷と義満の駆け引き、楽しく読ませていただきました。
私は合戦シーンと並んでこういう「政争」シーンが好きです。
旧大河の「葵 徳川三代」でも、関ヶ原後の幕府対朝廷の抗争事件など興味深くみてました。

あれ、いつの間にやら斯波義政さんが管領に復帰していますね。
このお方、頼之さんの復活の際に失脚したとはいえ守護国は維持したからまだ侮れない力を残していたのか…
それとももう「無害」とみなされたのか…
このへんのところはどううなんでしょか?

>天橋立
おお、久しぶりにムロタイに「若狭」の文字が(歓喜)
だが、だがしかーし!天橋立は若狭じゃないんですよ(泣)
若狭の西隣、丹後国(現京都府北部)の宮津にある奇勝です。
しかしこの時期義満さんが若狭を訪れたと地元の資料にもあるし(応永2年9月…県庁編纂福井県史による)、若狭と丹後のこのときの守護は同じ人物(一色詮範…のハズ)だし、…
あと若狭には足利家と縁があるのか良く直接将軍から命令をうけた本郷氏という武士がいます。(あの奉公衆にも入っていたようです。)
ほやけ天橋立の道すがら若狭にも寄んなあったんやろ(若狭弁)。

最近ムロタイに触発されて、あらためて郷土史を読み直しています。
そういった意味でもよい企画を連載してくださり、ありがとうございます。
ラスト1回、楽しみにお待ちします。


>モアイがイースター島を滅ぼした
私はこの話をマンガ「レモンハート」でよみました。
いつもは酒とそれにまつわるウンチクで彩られるこのマンガが突然モアイについて語りだしたものでびっくりしました。




#3916 
久保田七衛 2003/04/01 01:39
感染源の特定について

すいません。あまり簡略に書くと失礼かと思い、追記します。今回の感染症は現時点では接触感染ではなく、空気感染が強く想定されているように思われますが、一般に空気感染で感染源を特定するのは困難、というか限りなく不可能です。香港内の病院で最初に患者が大量発生したのがどこかわかったとしても、誰がその病院に病原体を搬入したか確定は不可能でしょう(医者以外にも外来患者や見舞客に大陸渡航者がいる可能性は十分でしょう)。むしろそのような現地の細かい情報(新聞などのマスメディアであってもおそらくはいろいろな縷言蜚語が飛び交っているのでしょう)がわかる尾鳩さまは貴重なスポークスマンです。いろいろ現地の状況を教えていただければと存じます。



#3915 
久保田七衛 2003/04/01 01:20
Say よろしく to Black Jack(?)

「ブラックジャックによろしく」は今まではそれほどリアルではなかったですが、現在進行中の抗癌剤編については、いい情報元を見つけたみたいですねー。正直いってあそこまでリアルにかけてるのはそうそうないんではないでしょうか?登場人物のような医者は確かにいますよね(いわゆる「ガン屋」さんはいるところにはたくさんいるからなあ、、、他に『医龍』もよく書けてますよ)。あと、大学病院が不衛生というのは、患者を診ない基礎系の方々の事でしょう?臨床系でそんなことをやっていたら飯の食い上げになりますからね、なかなかちょっとありえないかと(研修医だったらあっという間に看護婦やパラメディカルに嫌われてほされますぜ、だんな)。大学病院にかかりたくないのは、そうでしょうけどね(ニヤリ)。

医者の不養生ということ自体は事実かもしれませんが(笑)、感染源が医者かどうかということについては、おそらくデマだと思いますよ(現時点でMedlineなど根拠のある情報源でそのような話はでてきていません;おってご報告いたします)。このような話も歴史上何度も出てくる伝染病を考える上で示唆的で興味深いですね(西洋史ではマクニールが代表格でしたっけ;個人的にはアルベール・カミュ『ペスト』が好きですね)。



#3914 
徹夜城(ついさっき応永の乱の死闘を終えた管理人) 2003/04/01 00:03
三月中更新断念(汗)。

「ムロタイ」最終回、書いてはいるんですけどねー。やはり二回分の内容となると簡単には終わりません。現時点で応永の乱を片付けて、日明交渉の話に入ってるんであとちょっとで当初から考えていたラストシーンに到達しますけど、時間的にもう無理ですわな。これから解説書かなきゃいけないし。ってなわけで明日にでも(仕事なんだけどな〜)。

>原田実さん
 召還に応じて光臨していただき、ありがとうございます(^^)。そうですか、あの辺には他にも似たような海底地形があるんですね。
 以前インドで「海底遺跡が見つかった!」ってな眉唾報道があったことがあるんですが(それもインドの政府閣僚が発表していた)、あれはその後どうなったんだろうなぁ。それがとりあげられていたかどうかは知りませんが、昨年出たハンコック氏の新作、なんかちっとも話題になっていない気もしますね。

>尾鳩さん
 掲示板ではお久しぶり。香港在住ということで例の肺炎はどうなのかな〜とは心配していたんですけど。なんだかアメリカなんかじゃ中国方面への渡航を中止するよう呼びかけているらしく、ローリングストーンズがその煽りで北京公演を中止しておりましたな(それだけが理由じゃないかもしれんが)。



#3913 
ブッチャ−3世 2003/03/31 23:48
恐怖病院

>死の肺炎
そうですか、発病源が医者とは、医者の不養生
を絵に描き額縁に入れたようですね。
とゆうことは、バイオハザ−ドの線も考えられなく
もない?その医者が、どんな病院で勤めていたか
知りませんが。
知り合いに医者は、いませんが、医大生でも無いクセに
詳細不明の高額アルバイト〜とゆう張り紙に吸い寄せられ
応募したら死体置場、献体エリアのバイトで
ゲロゲロな目に遭った奴を知ってます、脳をスライス
して保存するとか、それはもう聞いた私もゲロゲロ、
で、病院にもよるのか、ソイツが大学病院でも特殊な所の
バイトだったのか知りませんが、ソイツ曰く
大学病院は結構、衛生観念が大味、バイオハザ−ド
がいつ起きてもおかしくない、俺はビョウキになっても
ぜったいに大学病院では診てもらわん〜つうてました。
なんだか最近流行のブラックジャックによろしく
っつう漫画が結構リアルなんやな〜って気が。



#3912 
タロイモ 2003/03/31 22:41
帰国しました

昨日、台湾より帰国しました。
阿祥さまにはいろいろお世話になりました。ありがとうございます。
頂戴したCD拝見しましたが、CGで復元されたゼーランディア城は
なかなか壮観でした。
今回は台南まで出張って、ゼーランディア城などの遺構を巡りました。
当時のもので残っているのは城壁の ほんの一部ぐらいのものでしたが
それでも往事を偲ぶことができました。
あとはタロイモ餡入り小籠包がなかなか美味かったのが収穫でした。
タロイモを食する北限は台湾になるようで、それより北は同種の里芋を
食する事になるようではあります。
SARSは台湾でもニュースや新聞で大々的に取り上げていましたが、
地下鉄駅構内や空港がSARS対策で消毒臭かったことなど印象に残っています。
帰りの飛行機は香港発 台湾経由の便でしたが、マスク着用率は
3割ぐらいだったと思いました。
そのうち日本で大流行するのも時間の問題なのでしょうか・・・

管理人さま
「ムロタイ」後の連載企画、
アジア海域を舞台に展開する海洋冒険ピカレスク歴史ロマンになるとのことで
今から楽しみにしています。
アジア海域のヒロインというと媽祖を思い出してしまいます。



#3911 
ホリ−・ハンタ− 2003/03/31 19:01
モアイは無理して造ったらしい

沖縄の海の巨大な異形の岩をモアイみたい人工物と主張してるんですか、
気持ちも分からないでもないかな?例えば地元の四角錘形の山を
ピラミッドや〜と言ってる郷土史家と似て非なるかな。
人間は元来、ベラボウな物体が好きなんだし、ベラボウといえば
モアイ、今のイ−スタ−島、木が殆ど生えて無い、人間が住むには
酷な島らしいですが、モアイを造っていた時代は木が生い茂って
人間も沢山住んでいたらしいのですが、モアイを造るために
森林を伐採し、モアイが増えるに従い森林は減り、元々風の強い
地域なようで、木が無くなっていくと風通しが良すぎるとゆうか
農耕もやれなくなり(種や表土が吹き飛ばされるくらい風が
いつも強いそうです、あの島)人間が住めなくなり
モアイ群を造った種族は島を離れ、モアイ群だけが島の番人となった
〜とゆう話しを聞いたことがあります。





#3910 
尾鳩 2003/03/31 18:45
香港からウイルスを

ご無沙汰してます。
ずいぶんと長い間、レスしてませんでしたので、もう忘れられたろうと思いますので、改めてご挨拶します。

話の中に割り込む形でのレスで申し訳ありませんが、SARSの話題でも。
SARSというのは、今香港ではやっている肺炎です。500人近くが感染し、すでに10人以上の方が亡くなりました。
先日、オペラのコンサートに行ってきたんですが、オーケストラの半分以上の方がマスクつけている演奏しているのには驚きました(吹奏楽器系は別ですが)。なんか、異様な雰囲気でした。
今でも街を歩いていると、その半分以上がマスクしてます。たまにマスクしてない人を見ると、何か親近感なんか感じたり(私はマスクしてないんで)。
人混みを避けろ、こもった空気のところに長居するな、ジムで体を鍛えるよりも山道を歩け、なんて新聞などで言うもんですから、先週末なんかよく歩く散歩コースが人でごった返してました。人混みが街から山に移動しただけだったり(^^:。
電車の中で、咳なんかしようもんなら、周りの人がささーーーっとよけてます。そこまで、あからさまに、また神経質にならなくていいのに、なんて思ってしまいます。

やっぱり中国の広東省が病気の発信源らしいです。
かなりご年配の医学院博士が香港に持ち込んだらしく、結婚式に参加するために来港、そこで発症、しかし単なる風邪だと踏んでいた医学博士、友人を見舞いにある病院を訪れ、そこでウイルスをばらまいてます。しゃれになってないですね。

私は、至って普通に街を歩き、友人と酒を酌み交わしてますが、ちょっと最近咳が・・・。



#3909 
原田 実 2003/03/31 13:49
あれは自然石でしょうね

なんだか召喚する声が聞こえたようですので・・・
与那国島の「海底遺跡」は独立したものではなく、奄美から台湾まで似たような海底地形が点在しているのですね。で、信者の中にはそのすべてを人工だ、といっている人がいるのですが、やはり地質、生物層や海流の共通性から平行して形成された自然の産物といった方がよいでしょう。
沖縄の海岸にはサンニヌ台という「海底遺跡」にそっくりな地形があるのですが、「海底遺跡」騒ぎ以前にはそれが自然の地形であることを疑う人はありませんでした。琉球大学の木村教授らのチームも「海底遺跡」が自然の産物ではないと主張するために、当初は「海底遺跡」とサンニヌ台の岩石は石質が異なっていると主張していましたが、最近、木村教授はサンニヌ台も人工の産物だ、と主張しています。
新発見のモアイもどきもその類例から出ていないようですね。
特徴ある形で、巨大なものをみると、すぐ人工だと騒ぎだす人もいます(たとえば足摺岬の「縄文灯台」を発見した人とか・・・あ、これは古田武彦元教授のことではありません。あの方は先人の「発見」の尻馬にのって、自分の手柄にしようとしただけです)。しかし、実際には、自然の産物なるが故に巨大で不思議な形をしたものはいくらでもあるのです。エアーズ・ロックとか、伊吹山とか・・・
与那国島の「海底遺跡」に人工の跡をみたがる態度は、その主唱者たちの自己認識とは逆に、自然の神秘をみとめようとしない傲慢のものに思われます。


http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#3908 
杉本伊予守佳尋 2003/03/31 08:48
一休さん等

徹夜城様
私も、アニメ一休さんは小さい頃よく見ていました。
しかし、安国寺の小坊主時代の名前「周建」って知っている人は
少ないのでしょうか、ちょっと気になります。
>ムロタイ
あとラスト一回、どういった結末になるか、楽しみです。
>カードゲーム
太平記に登場する主要人物を、徐々にデータ化中です。
同時にシナリオ(7話構成)もワードやエクセル等を活用し、作成しています。
皆様にご満足いただけるゲームを作る様努力します。




#3907 
徹夜城(まだ執筆している管理人) 2003/03/31 01:23
慌てない、慌てない、一休み、一休み…

アニメ「一休さん」はタイでも放映されていて(水戸黄門のアニメも放映したそうだ)、「白い服のお坊さん」とかいうタイトルになっている…ってな話が以前この掲示板であったような。

>アール・ケイさん
 一休=後小松落胤説ですが、「ムロタイ」の世阿弥くん解説はやや確信犯的に(笑)断定調で書かせてもらいました。ただ、どうも最近室町ネタの本とか見てると、これって俗説の割にかなり確実性は高い話らしいんですよ。

 正確な話は今手元に肝心の本が無いんで書けないんですが、少なくとも「状況証拠」的なものはあるようなんです。『室町の王権』など義満や室町時代関係で多くの著作をものされている今谷明さんが何か雑誌に軽く書いた文で(論文ではない)、あえて一休=後小松落胤説を断定した上で「なぜ一休は天皇にならなかったのか?」というテーマを扱ったものがあります。「一休が天皇に!?」とビックリされるかもしれませんが、後小松の子の称光天皇は子のないままに乱行の末に若死にし、ギリギリの皇族とも言える伏見宮貞成親王(『看聞日記』の作者)の子が後小松の養子として即位、後花園天皇になるという展開がありまして、このとき「後小松の子である一休は候補に上がらなかったのか?」という問題を今谷さんあえて提起してるんですね。まぁ結論から言えば「幼少時に出家していたから無理でした」ってことなんですけど、それなりに面白く読ませていただきました。あれ読んだ限りでは確かに「状況証拠」はある話のようです。



#3906 
アール・ケイ 2003/03/31 00:35
ナレーターの勇み足?

この掲示板でも1999年7月(おお、ノストラダムス!(笑))に話題になってましたが、
一休宗純が後小松天皇の隠し子っちゅうのは基本的には俗説に過ぎないと思うのですが、
いかがでございましょうや? >『ムロタイ』最終回の前の回

ひょっとしたら英米は負ける(フセイン政権を打倒できなければ負けという意味で)かもしれませんな。
しかし、それが世界にとって幸せなことか不幸せなことは、私には分かりません…。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#3905 
ホリ−・ハンタ− 2003/03/31 00:29
一青(ひとと)

歌手の一青さんのCDは持ってます、別に
その人の母親が隣の県の人だからってヨシミでは
全然無くて、純粋に歌がイイと思っただけっス(苦笑
しかし、先週金曜の藤原ノリカの番組で出た一青さん
が母親が石川の能登の一青ってトコの出で読み方も
『ひとと』って読むのだと聞いて、その時は、
変わった読み方の地名やね〜と思っただけで、でも
何かどこかで、聞いた地名だな〜ってフト思い、
そういえば、以前、オウム真理教の重要犯が能登に
潜伏してる〜って事で、能登が厳重な包囲網が
敷かれてて、丁度、そのころ金沢から富山へ戻ろうと
車を転がしてて検問ばっかりなんにウンザリして
近道じゃい〜って下道行ってしまって道に迷い
能登の山中をウロウロした時、通り過ぎた記憶が
あります、一青と書いて『ひとと』と読む地名の
看板が。道を聞いたオバはんに、いちあお、って
どこらへんなの?って聞くと、ひとと、って読む
と言われ、何でだろう何でだろう〜と今はやり
フレ−ズではないけど。(苦笑
いえね、遭難なみに道に迷ってる時に妙な地名
に出くわすと余計パニくりますんで。
むろんカ−ナビなんて未だ世に出回って無い頃
の話しでオソマツ。



#3904 
徹夜城(小ネタをみつけては書いている管理人) 2003/03/30 23:42
作戦名またまた

ついさっきCNNサイトで見つけたネタを書いておきます。

 なんでもイギリス軍がバスラで共和国防衛隊と戦闘中だそうなんですが、村落に入って拠点を破壊する「ジェームズ作戦」を展開中なんだそうな。「ジェームズ」とはもちろん「007」に由来。ってことはかなり特殊部隊的な作戦を展開してるんだろうけど、イラク軍が展開する自爆テロやら民間人にまぎれたゲリラ戦法については「ルール違反」とノケヌケと言う神経もよくわからん。
 まぁ「イラクの自由」だのよりは多少センスがあると言ってあげるべきかな。それにしてもイギリスでも戦争継続支持派が85%なんて報道を聞くと、ホントにやんなっちゃうなぁ。



#3903 
徹夜城(ムロタイ最終回現在30%上げの管理人) 2003/03/30 23:09
与那国の「海底遺跡」

「ムロタイ」明日には上げるぞと、イラク戦争もおっぽりだして(現実逃避?)ハイペースで執筆中。現時点で朱元璋死去、李成桂隠居、ああ、第一回読み返すと隔世の感あり。
 まぁ「史点」の方は4月新年度から再開ということにしませんか。このサイト、大学からアクセスしてる人が多いのか、休み期間は妙にアクセス数が減るところもありますし(笑)。
4月1日にアップして「米英撤兵!」ってなネタを書きたいなぁとも思う私でした。

>阿祥さん
 そうですか、タロイモさんとは直接顔を会わされているんですねぇ。こうしてサイトを通して縁つなぎになっていくというのはサイト管理人としても嬉しいものです。
 僕自身はといえば、このサイト関連だと大河ファンのオフ会で大河BBS常連者と顔をあわせているのと、先日奥野さんが「来日」された際に一緒に秋葉原で飲んだ、といった縁ができてますね。

 なお、「ムロタイ」後の連載企画ですが、テーマはあくまで「倭寇」ではあるんですよ。台湾の伝説うんぬんはその中の一要素に過ぎません…もっともストーリー全体のキーになるヒロインがその要素だったりするのですけど。
 連載開始前には「予告編」をブチ上げますので(笑)そこでだいたいの狙いは提示させていただきますが、時は16世紀なかば、北は日本から南はインドネシアまでのアジア海域を舞台に展開する海洋冒険ピカレスク歴史ロマン(爆)とだけ申し上げておきます(まだ実は史料整理中だったりするんだよな)。

>秦太さん
ああ、あの「与那国島海底遺跡」ねぇ…。
僕も以前「てこ歴」のネタ探し中にこの関連の本をあたったことがあります。琉球大の教授で「遺跡説」を強烈に主張されている方がおられますが、その人の本読んで「あ、こりゃダメだ」とかえって引いた記憶があります(笑)。
 先日某所で「MMR」(少年マガジン連載のアレ)の単行本を見つけて読んでおりましたら、やっぱり取り上げてましたねぇ。「先日はあのグラハム=ハンコックもここを調査に来たんですよ」と言われてスタッフたちが「グラハム=ハンコック!」と一斉に目を見張って叫び(笑)、「遺跡」に対する信用度を増すというシーンがあってかなり笑いました(もっともたかがオカルト漫画と笑えないところもあり、井沢元彦氏などはこの漫画中のスタッフとまるっきり同じ反応をしていたりする)。
 その例の教授の本読んでいて「おいおい」と思ったのが、海底の岩の一つの写真に「モアイ?」とキャプションをつけていたりしたあたりで。これもどうも思い込んで見ないとそうは見えない代物なんですよね。だいたい「モアイに似ているからなんだっての?」ってツッコミも入れられますし。
 そもそもその本を読み進むとこの教授、「チャーチワードのムー大陸説」に入れあげておりまして、それが沖縄の伝説にあるとかいう琉球諸島を含む大陸のことなのだと主張していて、それと「海底遺跡」を結び付けようとするんですね。これで「こりゃダメだ」と思ったのでした。

 …この辺は原田実さんのご登場を願った方がいいんだろうか(^^;)



#3902 
秦太 2003/03/30 21:53
台湾から東へ111km

・・・の与那国島には「サンアイ・イソバ」という怪力の女王の伝説がありますが、下の話題とは多分関係ないですね。

 与那国島で「人面石」が発見されたと、Yahooのニュースで報じられていました。
 与那国島といえば、沖合の岩石群が「海底遺跡」であるという主張が物議をかもしていること、ご存知かと思います。今回発見したのは、あの『神々の指紋』の訳者らでつくる、黄トンボというアマチュア考古学研究グループ・・・・あ、あやしい(笑)
 興味のある方は「黄トンボ」で検索かけてみてください。すぐに、件の「人面石」の写真や、発見を肯定的に報じた新聞記事が見付かりますので。
 どうです、人の顔に見えますか?多量の想像力が要りませんか?この人たちは、オルメカヘッドやモアイ像と比肩したいようですが、百歩譲ってこれが人工物としても、造型の精緻さには雲泥のひらきがあるようです。
 「高さをそろえて敷かれた土台石にどうやって巨石が載ったのか。誰かが運んできた以外考えられない」(Yahoo! Newsより)とのことです。写真で見るかぎり、ひとつの岩が侵食か風化で上下に分かれたようにしか見えません。私は専門的な知識を持ちませんが、そんな巨岩を台座に乗せる技術が有るんだったら、もう少しマシな人面を彫刻できないのか、という疑問がわきます。「人面石」上面に穿たれた「杯状穴」というのも、ポットホール(水中で岩のくぼみに落ちた礫が回転してできる円形の穴)ではないでしょうか?となりの西表島のカンピレーの滝周辺には、これに似たポットホールが沢山あります。
 私も与那国島には行ったことがあるのですが、全島堆積岩質で奇岩巨石がいくらでもある島です。少しくらい人の顔に似た石があっても、それを遺跡と認めるには人工物である確実な証拠が必要でしょう。
 それにしても与那国「遺跡」問題、メディアや地元が潤うあいだは終息しないのでしょうね。



#3901 
阿祥 2003/03/30 20:01
台湾の伝説ですか

台湾在住の阿祥です。次の連載はてっきり倭寇に戻るのかと思ってたら、台湾の伝説を連載にするのですか。僕でさえ面食らってしまう題材です。いったいどんなお話になるのやら・・・。

先日,タロイモさんと台北でお会いしました。貴重な資料をいただき本当にありがとうございます。日本にも鄭成功やその時代のことを熱心に研究している学者がいるのだと知り、安心したと言うか、感心したと言うか、とにかく感謝しております。他の皆さんも台北に来るような事があれば連絡ください。喜んで案内させていただきます。この徹夜城さんのHPを通して友人の輪が広がると言うのもおもしろいものです。



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