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#4500 
原田 実 2003/12/04 13:21
油断は禁物

なな様、渡辺謙氏の演技がアメリカで評価されるのはうれしい限りですが、
日本人からみてトンデモかどうかはまだ未知数だと思います。
もっとも製作者の意図と違った方向で日本人ならではの楽しみ方ができる、という
本来の意味のトンデモ映画が歓迎したいところです。
ユル・ブリンナーが引き合いに出されているといっても、タイ人も『王様と私』についてトンデモ映画だと思っているのではないか、と疑う次第。
最近、ゆえあって山田長政伝説に関心を持っているのですが、タイでも長政については、軍事力を背景に内政干渉を行った侵略者とみなす意見と、タイと日本の長年の友好を象徴する人物という好意的な意見の両極端があるようですね。もっとも大多数のタイ人の反応は山田長政と聞いても「それいったい誰?」となるようですが。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#4499 
なな 2003/12/04 00:38
竹野内豊は開眼した!

昨日、その「流転の王妃・最後の皇弟」のネタと感想を書き、送信しようとして…失敗して…消えちゃった。(TT)
竹野内豊がものすごい役作りと熱演で、もはや彼をトレンディ俳優などとひとくくりに呼んではいけないと思いました(笑。番宣の時からすでに「これは誰?」と思い、ドラマ中も何度か竹野内さんであることを忘れてしまうほど、役に入っていましたね。ひきかえ、常磐貴子の品のない、本人そのままのしゃべり方はなんとかならんかったのか? さすがに静止画では抜群にきれいなんですけどね。

ツッコミどころは山盛りあるみたいですね。溥傑が自分を「中国人」と呼んだところで、「こりゃードラマの内容を鵜呑みにしちゃいかんな」と思いましたもん。
ただちょっと感心したのは、公式サイトのBBSではちゃんと寄せられた批判的意見も載せてるんですよ。ふつう公式HPのBBSなんて賛美のメッセージしか載せないのに。
単発ドラマなので、視聴者にわかりやすくするためあるていどの登場人物の白黒分けや時代背景の単純化は必要でしょうし、単純に「テレビ朝日だから日本軍を悪く描くんだ」とは言えない作りだと思いました。
公式サイトをご覧になるなら、出演者のインタビューをお読みになるといいですよ。江角マキコや木村佳乃のしっかりした言葉づかいや深い感受性にあらためて感心しました。
歴史ドラマは流行らないと言われて久しいですけど、トレンディ俳優と言われる若手の役者にもちゃんと勉強する意欲や歴史に対する真摯さはあるのだし、経験する場がなければ時代劇の演技も上手くならないし、彼らに機会を与え、育てるのは制作者側の責任なんでしょうね。
惜しむらくは、インタビューの内容が一番浅いのが主役である常磐貴子なんですよ(汗。

>ラスト・サムライ
渡辺謙がアカデミー賞にノミネート確実だとか? !(^^)!
ユル・ブリンナーを引き合いに出して激賞されたとか。
すごいですね〜。よかったですね、トンデモサムライニッポン映画じゃないみたいで…。
ハリウッドに切り込んでいくのが時代劇というなら、日頃のドラマや日本映画でも時代物を作って若い役者に経験を積ませないとダメだよね。そうこう言ってるうちに国が後押ししてる韓国に抜かれちゃうよ?



#4498 
徹夜城(久々に週刊更新をした管理人) 2003/12/03 23:11
ただいま「流転の王妃・最後の皇弟」鑑賞中。

感想・ツッコミは全部見てからに。前半は見終えましたが、TVドラマとしては大型・かつそれなりに気合は入っているかと。

>貧乏神さん
うーん、「万歳」の発祥はその辺にあるのかもしれません。ただ、最近の国会議員への取材によると「またここへ戻ってこられるためのおまじない」的な斉唱になっているようです(笑)。あとは単なる景気付けですか(笑)。
詔勅うんぬんに関しては、天皇の開会式出席すら認めず欠席する共産党議員たちが万歳をしているのかどうか、興味があります。
「73歳定年制」の理由については合点がいきました。

>Etsushoさん
 どうも、はじめまして。ご覧いただいているそうで、ありがとうございます。
 「話の腰を折る」なんてことはまるっきり関係ない雑多な掲示板でございますので、歴史関係ならなんなりとお書き込みくださいませ。
 かなりこの件についてご専門に研究されている方と拝察いたします。そうです、狼兵の瓦氏の話なんです。僕が読んだのは「倭変事略」ぐらいしかないんですが、他にも詳しい資料があるんでしょうか?
 チワン族の「狼兵」ですが、女性指揮官なのでその周囲は女性軍のようなイメージを持っていまして…瓦氏以外にも女性指揮官がいたような気がしたもので。この辺はよく確認しておかなきゃいけませんね。
 もちろん狼兵の大部分は男性であろうとは思ってました。『籌海図編』あたりに載ってる意見書などでは「狼兵」について官軍が自分達で動員しておいて「各地で略奪・暴行をしたりしている」と警戒している記述がありますね。どこまで事実かは分かりませんし、どうも「民族差別」の匂いもしてしまうのですが、これ以外にも遠地から動員した「客兵」がやはり似たようなことで警戒されてました。



#4497 
Etusho 2003/12/03 00:31
横レスですが。

こんにちは。Etushoと申します。
普段は読み専門ですが、
ちょっと補足したい話題が出たので書き込みいたします。

> 「狼族」の女性戦士部隊
恐らくこれはチュアン(壮)族の瓦氏夫人のことだと思います。女性戦士部隊ではなく、とりあえず屈強な男性の狼兵(チュアン族兵の別名)だったかと。華やか度はダウンしていますね(^_^;)。
瓦氏夫人は広西の田州土官岑氏の一族です。反乱を起こして殺害された夫・岑猛を恥とし、その不名誉を雪ぐために倭寇相手に奮戦した人でして、幼少の孫(血は繋がっていない?)の代理として出征したとのことです。明は少数民族首長の統治を認める代わりに戦時には徴兵に応じるよう求めていましたから、まぁ、明末の楊応竜や秦良玉と同じく彼女もそのパターンに則っているといえます。
嘉靖始めの広西は、朝廷に働かされて病状を悪化させている王守仁がいますし、土官同士もドロドロの内紛だらけで、莫朝大越まで危うく巻き添えを喰らうような面白い情勢の連続で好きな時代の一つです。

‥‥と、趣味に走りすぎましたね。話の腰を折ってしまってすみません。
では、失礼しました。



#4496 
貧乏神 2003/12/02 23:07
「史点」の謎解き

>謎の万歳

あれは「解散の詔勅が読み上げられたから」らしいです。内容がなんだろうが、
とにかく、「天皇陛下のありがたい詔勅をいただいたからバンザイする」という
ことで、戦前からの伝統のようです。

>73歳定年

これも気になっていたのですが、テレビで話していたところによると、

1.既に参議院について70歳定年制を(自民党の内規として)導入している
2.70歳(69歳かな)で参議院に当選すると、引退は76歳(75歳)になる
3.衆議院の任期の期待値は3年くらい
4.よって73歳で定年にすれば引退時期で参議院とつりあいがとれる

ということらしいです。




#4495 
徹夜城(昨日「KILLBILL」見ていた管理人) 2003/12/02 11:04
レスと史点はためこむものじゃない

というわけで、レスをどんどんお返しいたします(笑)

>民本主義者さん
「倭寇の例もあるんだから、秀吉は朝鮮に攻め入るのではなく明に直接攻め込んだら勝ったんじゃなかろうか」という言説はどっかで目にしていたのですが、そーかー、ルーツは本居宣長だったようですね。その評価が妥当かどうかはともかくとして、その後人口200万程度と言われている満州族(女真族)に明が傍目にはあっさり征服されちゃったところを見ていると「秀吉の明征服計画は無謀」とも言い切れないのではないか…という意見があるのは事実ですね。
 秀吉の対外戦争については同時代人にはどうやら批判的意見が多かったようなんですが、江戸時代の後半ぐらいになってくると国粋主義的な発想が煮詰まってきて、林子平や吉田松陰など「秀吉の朝鮮征服が失敗したことは実に惜しまれる」といった声が出てくるようになりますね。
 本居宣長の場合はどうもウェイトが「明征服」の方におかれているような…彼は国学で「純日本的」なものを追及していく過程で中国的なものの否定に向かう傾向が強くなっていくのですが(上田秋成に批判されたりしてましたね)、それも影響しているのかも。


>景虎さん
 「苗刀」についての情報、どうもです。
 あくまでイメージの問題なんですけど、「倭」と「苗」は南方系異民族(どうも「倭」って明代でも南方イメージなんですよね)、ということで共通性があったのかも。倭寇鎮圧に活躍した二刀流の猛将に劉顕という男がおりますが、彼は苗族反乱の鎮圧にもあたった経歴があります。
 それとフィクション世界の話ですが、香港製倭寇関係映画「忠烈図」には兪大猷の部下の中に苗族の女戦士が登場します。これも一応元ネタがありまして、当時明官軍は広西地方の「狼族」の女性戦士部隊(!)を動員して倭寇に立ち向かわせている事実があるんですね。ただ、どうも地方からするとチワン族ではなかったか、という気もします。


>奥野さん
 テヘラン会談での巨頭暗殺計画ですか…ふうむ。ドイツの特殊部隊ってのも、ムッソリーニ救出作戦とかけっこう冒険をやってますから、あながちムチャクチャではないのかもしれませんけどねぇ…歴史はその手の隠された秘史をいろいろ持っているのかもしれませんねぇ…死して屍拾う者なし、ってなんの話だ(笑)。
 「レーニンをミイラにした男」…って、あれはミイラなのかいな(笑)。まぁタイトルのインパクトで売れるのは事実でしょうけどね。その本は知りませんでした、今度探してみます。


>阿祥さん
 踏み倒しの件は当時の資料にも出てきますが…ただし、踏み倒されたのが「日本側」と表現するのは適切ではありません。だって密貿易業者のほとんどが明出身の人間ですから。
 つまり、中国人を中心とした「倭寇」と呼ばれる密貿易業者は沿岸の有力者(歴史用語では郷紳などと呼ばれます)と癒着、あるいはスポンサーになってもらって密貿易活動をしているケースが多いのですね。それが、非合法活動であるがゆえに郷紳側が値切ったり、あるいは「俺の言うとおりにしないと官憲に告げるぞ」と脅すわけ。すると密貿易業者の方も怒って武力で彼らを襲う…というパターンがあったのです。
 付け加えるなら、南米のどっかの武装勢力みたいに「倭寇」が沿岸の有力者の子弟などを誘拐して人質にし、身代金を要求するというパターンもあったみたいです。
 白石一郎さんは海洋歴史小説、という分野では現時点で日本最高でしょうねぇ。「海狼伝」は直木賞も受賞していますが、僕も倭寇ネタ小説としてはかなり面白く読んだ小説です。続編の「海王伝」は、今僕が書こうとしている小説と時期的にかぶってますね。


>鵺さん
 「ヴァテール」、帰宅直後に鵺さんの書き込みを見て、慌ててビデオに録画しました(笑)。「宴会スペクタクル」という異例のジャンルの歴史映像ものですな(笑)。
 それにしてもジェラール=ドパルドューしかいないのか、フランスの時代劇俳優は。



#4494 
2003/12/01 20:02
告知(笑)

歴史映像マニアは毎度お世話になっている衛星映画劇場、本日は深夜0時より「宮廷料理人ヴァテール」をやります。主演は確か最近息子さんが逮捕されたジェラール・ドパルデュー。僕はコレってビデオで置いてなくて観れなかったんですよねぇ。。

そういえば管理人さんは「マリーアントワネットの首飾り」は観ましたかf(^^;)?



#4493 
阿祥 2003/12/01 13:08
踏み倒し

嘉靖期の日本側密貿易者が倭寇となる一つの理由に、中国側の踏み倒しがあったという話も聞きます。
密貿易とはいえ、それまでは一応それなりのルールに則って商売をしていたのでしょうが、中国側の踏み倒しが多くなり、日本側としては訴えを起こそうにも、そもそも非合法な商売をやっているわけで、そんなルートがあるわけでもなく、仕方なく実力行使に訴えたということです。しかし、このような踏み倒しが1回だけならともかく、引き続いて行われ、日本側の行動もだんだんエスカレートしていったのではないかというわけです。
それまで、ちゃんと商売できていたのが、この時期にそんな状況に陥ってしまったのも、中国国内での経済的な締め付けが原因だったのでしょうか。

ところで、遅ればせながら,いま白石一郎氏の「海狼伝」を読んでいるのですが、非常に面白いですね。この時代の海を舞台にした小説では、屈指のものじゃないでしょうか。僕の知識では、どこまでが事実で、どこからがフィクションなのか判然とはしませんが、いかにもありそうな設定と人物がいっぱいで、説得力に富んでいるように思います。鄭成功の小説は今ひとつ奥行と新鮮味に欠けていたように思っているですけど、この作品は素晴らしいです。



#4492 
奥野 2003/12/01 04:10
史上最大の暗殺(未遂)

ロシアの新聞で見つけたネタです。
今年はテヘラン会談60周年にあたっているのですが、実は、ドイツの特殊部隊が3巨頭をまとめて暗殺しようという壮大な計画を立てていたことが分かっているそうです。当時、ドイツは多数の工作員をイランに送り込んでおり、その中にはイスラムの聖職者に化け、イギリスとソ連に対するジハードを民衆に呼びかけるような強者もいたとか。こうした潜入工作員と、飛行機でイラン領内に送り込まれた増援部隊とが協力し、テヘランでの暗殺を計画していました。ルーズベルトの場合は宿舎に予定されたアメリカ大使館が離れた位置にあったため、移動中を襲撃して生け捕りにする作戦も立てられています。しかし、連合国側が警備を厳しくしたために計画は失敗、テヘランに侵入したドイツの工作員は包囲・殲滅の運命をたどったとのことです。

この話にどれだけの信憑性があるのか、はっきりしたことは分かりません。掲載した新聞自体も、当時の状況について不明な部分が多いことを認めています。例えば、イギリスの情報機関が1943年当時の情報を完全に公開するには、2017年を待たなければいけないのだとか。結果として歴史に大きな影響を与えるには至らなかった事件ですが、まだまだ意外な事実は隠されているのかもしれません。

>徹夜城様

ブルラツキー氏のインタビューで、他に面白かったのは、「スターリン批判をストップさせたブレジネフ以下の党官僚は、実はスターリニズムの再来を何よりも恐れていた」という個所です。というのも、スターリンによる粛清が激しかった時期には、党指導部の犠牲者もまた莫大な数に上ったからです。実際、粛清による指導部の入れ替えは何度となく行われています。岩波の各国史シリーズ『ロシア史』で、「ソ連共産党の官僚制が真に安定したのはブレジネフ期になってから」という記述も、このことを裏付けているように思われます。
何となく、ソ連というと「官僚制」と「独裁」の両方のイメージで語られることが多いですが、実はこの2つは相性がよくないものかもしれません。徹夜城さんが書かれているように、小泉政権の展開と比較するのも面白いですね。

それから、「史点」にあったレーニンの遺体についての話ですが、『レーニンをミイラにした男』(イリヤ・ズバルスキー著、文春文庫、2000年)という本をご存知でしょうか?レーニンの遺体保存にまつわるエピソードばかりでなく、革命前後のロシアにおける科学者の生き方や、ユダヤ人の置かれた状況などについて、様々なことを教えてくれる本です。お勧めです。
ただ、ロシア語の原題はこれとは全く違うようなのですが…センスが疑われるような邦題に変えられてしまうのって、映画だけに限った話じゃないようですね。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#4491 
景虎 2003/11/30 14:06
ついに犠牲者が・・・

イラクで日本人外交官が殺されてしまいましたね。
こうなってくると自衛隊を派遣した場合、犠牲者が出る可能性が高そうですねえ。自衛隊を派遣したら東京でテロをおこすと云っている人もいるようですが、どうなることやら。

>徹夜城さん
徹夜城さんのおっしゃる通り、苗刀には苗族の刀という説もあるそうです。
ただこれについては、苗族にはあんな刀はないという反論もあり、日本刀が中国化したというのが妥当なようです。また、苗刀という名称については、稲の苗に似ているからという説もあるとか。
『秘伝剣術極意刀術』では名称問題について、空手と比較していました。
中国から伝わった武術に、琉球の武術、本土の武術が融合して琉球拳法となり、それが唐手と呼ばれるようになって本土に伝わりました。昭和初期になると唐手から空手に名称が変更されましたが、その原因としては本土で内容が変化したことと、軍国主義の時代には唐の手とは云いたくなかったということ。その代わりカラテという原音は残しているので、中国から伝わったという痕跡は残していると書いてありました。
苗刀の方は、苗族の武術であるかのように見せかけて日本由来であることをぼかしつつ、苗の字に南方から伝わった(苗族は南部の少数民族)という痕跡は残しているという事だそうです。

考えてみると、韓国のテコンドーも空手を習った人が20世紀後半に創始したものですが、韓国的な名称となりつつも、ドー(道)という日本的な部分を残しています。武術を道と呼ぶのは日本の伝統(といっても明治になってから普及しましたが)であり、中国の記録では武術を道と書いたものが皆無というわけではないようですが、例外と云っていいでしょう。
中には、テコンドーは数千年の歴史を持ち、秀吉が攻めてきた時にはテコンドーで戦ったとか、日本統治時代には日帝が禁止したとか無茶苦茶なことを主張するトンデモさん達もいるようですが・・・。

まあ、それはともかく外国由来の伝統文化の扱いは、どこの国も似たようなものなのかな・・・という気がしました。



#4490 
民本主義者 2003/11/29 03:58
しまった!訂正。

「『日本SF古典こてん』(横田順彌著 集英社刊)の第一回」を
「『日本SF古典こてん』(横田順彌著 集英社刊)の第二回」に訂正します。
第一回は天下の奇書『炭素太閤記』でした。あ!これも秀吉ネタだ。



#4489 
民本主義者 2003/11/29 03:52
本居宣長を読んでるんですよ。しかも倭寇ネタで

丸谷才一氏のエッセイ集『絵具屋の女房』で、本居宣長の『馭戎概言』という書物に、倭寇や秀吉の朝鮮出兵に対する評価が載っていると知り、かつ「馭戎」という言葉にデンパを感知する脳内アンテナが働きまして(苦笑)、図書館で借りた明治時代に刊行された本居宣長全集に収録された『馭戎概言』を読んでいるのですが、これはスゴイ!予想以上です。朝鮮出兵に対する評価を引用します。
「猶いはば、すべて此度の御いくさよ、朝鮮のつみをば、しばしのどめおきて、おぼしたちけんままに、はじめよりまづ明の國をこそ、うち給ふべかりけれ、そは朝鮮をへて、かの北京へよせんには、たよりよからねば、南のかたより物して、まず南京といふをとるべきなり、かの足利のころ、西のほとりのあふれもの、わたりまかりて、あらびたりしをりをりだに、しづめかねて、いみしきさわぎさわぎなりしかば、かの國人は、日本ときけば、ただ鬼神のごとおもひおぢたるうへに、近きほど此太閤の御名、よものうみの外迄、とどろきわたりて盛なるに、その御軍しもおしよせくときかば、はかばかしく弓引て、たむかひ奉るものも有まじく、音に聞ても、わななきににげぬべければ、南京をとり給はんことは、いともたやすかるべし、」
(繰り返し記号が出力されないので、記号ではなく、ひらがなを繰り返し表記した箇所があります)
「倭之患、不必在北、而在南」などの漢文も引用してますが、出典が書いてない。まあ宣長の事ですから、かならず典拠はあるはずですが。
本文はまだまだ続きますが、要するに、南京を占領した後で北方に侵攻していたら、必ず北京を陥落させ、明の皇帝を捕虜にして、出兵に参加した諸侯に思うように封土を分配することができる。そうすれば、朝鮮なんてイチコロさ!という趣旨です。
(本文引用に気を使いすぎて後半は簡略になってしまいましたが、要するにそういう話です。)
仮想戦記の源流でしょうか? 宣長って平田篤胤に比べれば、客観的で合理的だと思っていなんですけど。
『日本SF古典こてん』(横田順彌著 集英社刊)の第一回には、幕末に書かれた小説で「黄華国」(日本のこと)が香港・インドを経てイギリスのロンドンに攻め入りビクトリア女王を捕虜にする話が、明治以降の仮想戦記の直接の源になっているという理由で、日本のSF小説第一号に認定されています。『黒船の世紀. ガイアツと日米未来戦記』(猪瀬直樹著 文藝春秋刊)は明治以降に書かれた未来戦記を分析しており、アノ『国民の歴史』にも引用されていますが、そうした想像力の根は意外に深いものがありそうです。
半分くらいは原田実様向けのネタだったかな?



#4488 
ひで 2003/11/29 01:51
「聖なる空間」?

確かに漫画を読んでいて、おやぁと思ったので手許にあった杉山正明「モンゴル帝国の興亡」(下巻)をみてみると、太液池とその周辺の緑地のことを指す表現として「聖なる空間」という言葉は出てきました。ただし使ってる意味は全く違う感じがします。「モンゴル帝国の興亡」(下巻)では、クビライが金の中都を冬の都として使っていた頃から、中都の東北方面にあったこの湖水地域に越冬キャンプをはり、一部の政府機関以外はそこにあったそうです。で、どうやらこの場所は顎州から反転してきたクビライ派の諸軍団が共同越冬した場所ではないかと考えられ、政権獲得の「はずみ台」となったこの地を中心に都を構想、そして湖とその周辺を「聖なる空間」として囲い込んだ、という説明がなされています。いってみればクビライの世界帝国構想発祥の地とでも言う場所のようです。そう言う意味で「聖なる空間」というのならばわからなくもないですが、やっぱりあの漫画はちょっとやりすぎだと思います・・・・。大丈夫か、NHK。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4487 
徹夜城(急いで史点ネタを絞り込む管理人) 2003/11/29 00:38
追伸

 下のブッシュ大統領電撃作戦ネタに追加を。
 あのヒラリー上院議員もバグダッド入りしたんですね…同時にアフガンに行ってるのは確認したんだけど。こちらはバグダッドには一日はいるそうで(笑)。
 しかしやっぱりヒラリーさん、野望があるのか?次の大統領選にはまさかないと思っているんですが…(その次はあるかも、という状況なので彼女はひそかにブッシュ再選を望んでいるとも噂される)。こうもあからさまにブッシュ大統領に対抗する行動をとっているあたりは…

 そういや今日、コミック版「文明の道」を探しているさなか、出雲井晶さんの日本神話本の新作を見つけてしまった(笑)。「天御中主神」を唯一絶対神として崇める姿勢は相変わらずの内容なんですが、かなりの部分を散文詩形式で書いているのが目を引きました。
 その中でチラッと、「本居宣長」と並んで「平田篤胤」の名を挙げて称えているのをみて、「ああ、やっぱり」と。ジェンダーフリー攻撃など、この方面でおなじみのネタは一通り出てくるみたいですね。



#4486 
徹夜城(明日も仕事ででかける管理人) 2003/11/29 00:29
大統領のとんぼがえり

>ひでさん
詳細な情報どうもです。なぜか本日も各所で探したのですが、見つからず…
作者は星野宣之氏でありましたか。どうもコミック版「文明の道」と言いつつ、内容にはほとんどチェックを入れてないようですねーNHK出版。それぞれの漫画家がめいめい勝手なことを書いてるんじゃないかと思われます。どーも星野氏が勝手に構想していた話を場所を拝借して描いているようにしか思えないんですが…「聖なる空間」うんぬんなんて、立証どころの騒ぎじゃないように思えます。
 義経=ジンギスカン説は同時代を覚えるための話のタネとして中学生相手に授業で話すことはあるんですけどね。ちなみに僕はこの説のネタについては高木彬光「成吉思汗の秘密」でしか読んだことがありません。

>ブッシュ大統領のとんぼがえり
 バグダッドに電撃訪問。兵士達の中は「ソックリさんによるドッキリ」と思った人も絶対いたに違いない(笑)。まぁそれにしても思い切った、とも思えますが、見え透いた小細工をしますな、アメリカの政権ってのは。かえって危機感の表れととる人も多そうだし。
 今日の夕刊フジで早速いしいひさいち氏がネタにしておりましたねー。「あの映像はアリゾナで撮ってるんじゃないか」とか捏造説がささやかれることに対しブッシュ大統領とそのスタッフ(いしい漫画ではいつもパウエル&ライスなんですよね)が話し合っている。オチはパウエル国務長官が「大丈夫です、大統領が2時間半しかいられない場所なんて、世界にはバグダッドしかありません」と言うんですな(笑)。いや、実際僕もそれに近いことを思っておりました。



#4485 
ひで 2003/11/28 20:32
なんか営業妨害してるような・・・

でも本屋では見つけられなかったとのことなので(ちなみに私は八重洲ブックセンターで発見しました)、この際ですし、極力、可能な限り詳細に紹介してしまいましょう。
(もしN*Kからクレームが来たら即削除でかまいません)

コミック版「文明の道」第2巻は星野之宣氏が描いています(ちなみに第1巻のアレクサンドロスは安彦良和氏が描いています。で、こちらはアレクサンドロスがアムロにそっくりな見た目なのですが(笑))。まず漫画の構成として星野氏の別の漫画の主人公宗像教授なる人物がモンゴル帝国興隆の謎に迫るという形ですすんでいくのですが、漫画のはじめの辺に主人公の友人が源義経に関する本を書いたが、「義経=チンギス・カン説」だったために物議を醸して立場が危うくなっているという話が入ってきます。これに関しては別の漫画(「宗像教授伝奇考」第6巻)で扱った話だそうで、なにやらそれに関連がある模様・・・。

その後登場するチンギス・カン(ただし顔ははっきり映さない)の兜が何となく源平時代の星兜ににていたりはしますが、それほどはっきりとはふれられずに物語は終盤に突入します。そしてその終盤で「義経=チンギス・カン説」がモンゴル軍のてつはうの如く炸裂するわけです。元の首都大都の一角に“聖なる空間”があり、そこは池と森に包まれた宮殿があり、それ以外には何もない方形の空間があり、そこは大都建設開始の時一番最初に作られたという話から始まります。大都に移る前の上都にも水と緑だけの空白地帯があったそうで、それは何か聖なる空間だったそうで・・・。で、同じようなものは日本にもあり、たとえば鎌倉もそのような形であり(源平池、鶴岡八幡宮、大倉政所)、そしてそれは平泉の景観に感銘を受けて鎌倉は整備されたという方向に話が進みます。そう、ここで平泉が出てきてそこから平泉と大都が結びついていくわけです。平泉も森と池、川に囲まれた都市であり、その形は方形をしていた可能性があるそうです(北上川の浸食のためはっきりしたことは分からないようですが・・・)。そして大都にある“聖なる空間”はある人物に取り思い出の空間であった、というところから、そのある人物は(名前こそ出さないまでも説明書きから)源義経であるということになっていくわけです。
そして前の投稿で描いたMMRも真っ青な台詞へつながるわけです、はい。

どうです、実際に手にとって読んでみたくなりましたか?(笑) さぁ、皆さん書店へレッツゴーです。


http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4484 
徹夜城(ほかにもいろいろ更新作業を進行中の管理人) 2003/11/28 10:26
ブッシュ電撃作戦

 僕は夜のお仕事(笑)なもので朝が遅い傾向があるのですが、朝起きてネットに入って新聞サイトを見たら「バグダッドのブッシュ大統領」の写真が写っていてビックリ。極秘裏に専用機で電撃訪問してたんですねー。駐留軍の慰労だけして2時間ちょっとで立ち去ったそうですが。やっぱりアメリカでも「大統領はたたかいにおんみずからは…」というような批判があったんでしょうか。
 もちろん戦闘に参加したわけじゃないですがね(笑)。「ホット☆ショット2」ってパロディ映画でブッシュ父大統領がイラクに直接乗り込んでフセイン大統領とライトサーバーでチャンバラするってシーンがありましたけどねぇ。このシーン、見た方はお分かりでしょうが結構意味深だったりするんだよな。
 それにしてもイラクの反米勢力のみなさんは絶好の機会を逃がしたと悔しがるところでしょうな。

>ひでさん
 昨日ひでさんの書き込みを見てから出かけたので、コミック版「文明の道」を必死で探したんですが(笑)、なぜかどこの書店でも見つかりませんでした。「文明の道」の本のほうはあったんですけどねー。大型書店で探してみるしかないですかね。
 杉山正明氏のモンゴル論にかかると、そりゃー洪武帝は偉大なるモンゴルの理想を潰した極悪人になっちまいますね。洪武帝については中国でも昔から大変な議論のある人なのでありますけど、面白いのは異民族王朝である清朝の皇帝たちがこぞって洪武帝を「中国史上最高の皇帝」と称えていることでして。
 その息子の永楽帝あたりは海洋帝国の構想もあってスケールも大きいし本人自身もモンゴル帝国の後継者を意識していた節があるのですけど、これもモンゴルを積極的に攻撃した人でもあるからあんまり評価したくないだろうしなぁ。
 ところでそのコミックでは「義経=ジンギスカン説」については具体的にどんな感じで混ざっていたんでしょうかね?

>景虎さん
 史点お読みいただきどーも。結局一ヶ月もかかって更新になってしまい、気恥ずかしいから黙って載せてました(笑)。次は急ぎたいんですけどねー。ネタはたまっておりまして。
 剣術関係は相変わらずよく知らないんですが、お話に出てきた「苗刀」という名前には「苗(ミャオ)族」の刀、ってニュアンスが入ってるのかな?などと思ったりもしました。

>原田さん
そーでしたか、逮捕された方の宮様(笑)であらせられましたか。
でも確かにこの人たち出所してきたら(どうせたいした重罪でもないし)またやるんでしょうねぇ。実際何とでも言い様がありますし。本物の右翼団体の名誉総裁にもなっていたぐらいですから、言いぬけなどお茶の子さいさいでしょう(笑)。

>映画「ラスト・サムライ」
 トンデモ映画として「期待」していたら、試写会後に流れてくる情報では困ったことに(笑)かなり評判がいいようです。時代劇ファンも納得の出来とか言われていて…
 ただ戦闘シーンなどのロケ地はさすがに日本ではなく、ニュージーランド?らしく植生がおかしいそうで。未確認情報なんだけど、クック山を富士山に見立てているとかなんとか(細身にした富士山みたいな山なんです)。



#4483 
原田 実 2003/11/27 23:54
ささやかな訂正

皆様、話の腰を折りまして失礼、
先だってこの掲示板に、私が拝謁の栄に浴したことが
ある有栖川宮について、今(当時)話題になっているのとは
別の方、と書き込みましたが
両方知っている人に確認とってみると
しっかり逮捕された方と遭っていました・・・
まあ、宮様の取り巻き連中の多くは
逮捕後はしっかり他人になっているようですが
この手の詐欺は発覚しても「権力の弾圧」「真実のもみ消し」
といいはるという切り札がありますから、
そのうちにまた復活するかも知れません。

douji@joy.ocn.ne.jp


#4482 
景虎 2003/11/27 22:59
あれ?

文字化けしてますね。すみません。
化けてる部分は、曹コン(金に昆)です。



#4481 
景虎 2003/11/27 22:55
おお更新されている

『ニュースな史点』が更新されていますね。史点ファンとして嬉しいです。

宋美齢さんは軍閥抗争期を経験してるんですねえ・・・。そう思うと感慨深いものがあります。
軍閥抗争といえば、例の戚継光が日本剣術の伝書を手に入れた云々・・・の話が書いてある『秘伝剣術極意刀術』にも興味深い話がありました。

明末に伝わった日本剣術が中国化していく過程で、日本刀によく似た苗刀というものが出現し、当時中国に伝わった日本剣術そのものは現存していないものの、苗刀術というものが現在でもあるそうです。この苗刀という名称が歴史上はっきりと確認できるのが軍閥抗争期だそうで、なんでも曹&#37653;の軍に『苗刀営』という苗刀を主武器とする武隊があり、その部隊の郭長生という人が、曹&#37653;が総統になった時に護衛を勤めたと書かれていました。
もっとも曹&#37653;は短期間で失脚してしまい、郭長生は軍閥抗争に嫌気がさして田舎に帰ってしまったとか。その後、蒋介石によって一応の統一がなされて、1928年に中央国術館が創設された時に、そこの苗刀教官として郭長生も招聘されたそうですが、この前の年に美齢さんが蒋介石と結婚してますね。歴史って色々な所で、色々な人とつながっているんですねえ・・・などと歴史番組に出演した芸能人のようなことを言ってみたり(笑)。

話は変りますが、今月の3日に放送された、超歴史スペクタルU「古代ローマ夢と挑戦!!」とかいう番組で、カエサルの声をやったのは歌舞伎役者の坂東三津五郎さんだったんですね。
最近の歌舞伎役者は声優までやるんですねえ。



#4480 
ひで 2003/11/26 23:50
どうしたNHK

仕事帰りに本屋をウロチョロしていたら、コミック版「文明の道」第2巻が売っていました。で、何を扱っているかというとクビライで、当然杉山正明氏の説の影響がかなり強く出ています。実際協力という形で名前出てますし。やはり洪武帝はかなり否定的な扱いになってました。これだけなら、別にどうってことないのですが、この漫画のすごいところは、こういうことにまざって、ふっと「義経=ジンギスカン説」が入り込んでいます(笑)。「聖なる空間の記憶が祖父から孫へ受け継がれたというのか・・・何という壮大な伝言(メッセージ)!!」ってのをみたときは一瞬MMRかと思ってしまった(笑)

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4479 
徹夜城(さる事情で海賊コーナー充実作業にとりかかる管理人) 2003/11/25 23:41
ブレジネフと朝潮が似てるんだったかな。

>奥野さん
 いやー、毎度興味深いお話ですね。ソ連史事情には正直あんまり詳しくないんですが、ブレジネフとフルシチョフについてはなんとなく奥野さんのお話に出てきたようなイメージを実際に抱いていたところもありまして、スンナリと腑に落ちたところもありました。
 日本の自民党政治も実質的一党独裁、政官財三位一体状態で続いてきましたから、どこかソ連共産党政治と似ているような気もします。中国共産党が中国が今後民主化した場合でも政権を維持するには、と日本の自民党政治を研究しているらしいとの風聞がありますが、けっこう納得しちまう話です。
 現在の小泉首相ってのはその自民党史の中では変り種の部類には違いないし、実際その「改革」のやり方については党内からも「独裁者」と言われたりしてるんですな(笑)。まぁそれでもなんだかんだと調整も抜け目無くやってもいるわけで、意外と単純でもない。おおごとが起きない限りはこのまま長期政権になっちゃいそうだな…佐藤栄作はまさか越さないでしょうけど。


>阿祥さん
 いわゆる「嘉靖大倭寇」なんですが、まさに僕が長年追い回しているテーマでありまして…その発生と発展の経緯を一口に語るのはかなり大変な作業です。それをなるべく簡潔に「海上史事件簿」で書いてみたいと思っていますが…
 阿祥さんがご紹介になっているあたりが「嘉靖倭寇」発生の通説的説明かと思います。実際、密貿易基地であった双嶼港を攻撃して海禁の強化を図ったことが、結果的には「大倭寇」につながっちゃいましたからね。「嘉靖大倭寇」の展開を見ていくとドンドンその規模が膨れ上がっていくのですが、それには密貿易に関与して生計を立てていた沿岸の住民・諸勢力がそこへ参加していったためであろうと僕は考えてます。

 僕としては嘉靖倭寇の激化の要因にもう一つ、ポルトガル勢力の登場を挙げておきたいと思います。この嘉靖倭寇に関して調べていくと、そこかしこにポルトガル勢力が姿を見せるんですね。この時期の倭寇の巨頭とされる王直がポルトガル人による種子島の鉄砲伝来に関与した可能性が指摘される(断定はできないですが)あたりにも、当時の状況がうかがいしれるところです。ザビエルも倭寇と思われる中国人海賊の船に乗ってきてますし、そもそも彼を連れてきたヤジローが「倭寇」だったようですから。
 もともと東シナ海から東南アジアにかけて、広大な貿易ルートがあったのだと思われますが、そこへポルトガル勢力が参入して市場全体が一気に活性化してしまった、それがひいては「倭寇」の激化へとつながっていった、と僕はこの点を結構重視してます。それと銀の大量生産開始の時期もマッチしてしまった点もありますね。



#4478 
阿祥 2003/11/24 18:52
「嘉靖期に倭寇が跋扈した理由」



先日はオフ会でお世話様でした。また次の機会を楽しみしています。

明清の経済史に関する本の中でタイトルのような文章を見つけましたので報告しておきます。その文章では日本側と中国側とに分けて分析していました。

日本側の理由は、「戦国時代で中央の統制が行き届かず各封建領主が勝手な事をする一方、経済的に発達した社会が中国の商品を求めるようになり、その結果、いくつかの大名が疲弊した農民浪人となった武士を集めて、海賊行為を働くようになった」とあります。

中国側の理由としては、「嘉靖期の中央政府は非常に腐敗しており、そのため海防に対する備えがおろそかになった。浙江では軍人の定員の22%、福建では44%でしかなく、それも老人病弱のものが多かった。経済的な事を考えると、外国との交易を考え積極的にそれを政策化すべきであった。」と大体こういうような内容です。

嘉靖期の倭寇と言うのは、資料を見るとその数が本当に爆発的に増えています。この本ではそのため、この後期倭寇の事件を明の海禁策とは余り関係がないと言っています。徹夜城さんも言っていたように、限りなく有名無実になっていた政策だったというのが実状なのでしょう。それに対し、寧波の乱が起こったことで、日本に対し強硬に取り締まりを行わないといけなくなり、この建前的だった海禁策を本格的に実行せざるを得なくなったのでしょう。これは、日本側の引き起こした誘因であったと言えます。
明朝側の原因としては、嘉靖皇帝の意のままに動く官僚や宦官が幅をきかせるようになり、実状に関わりなく恣意的な経済搾取が起こり、民衆が疲弊し、官僚が政治的柔軟性を失ったこと。また、その影響を受けて軍事的にも大幅に弱体となっていたこと等が考えられます。
一方、民衆の側でも、それまで表沙汰にではなくとも、それなりに対日貿易を営んでいた人たちが、これらの政治状況の中で、生活の手段に事欠き、更に輪をかけて経済的な搾取を受ける中で、海賊という非合法な手段の中で生きざるを得なくなったというのが理由であるように思います。

これら、さまざまな理由で、その状況がだんだん悪化していったのではないでしょうか。そんな風に考えると嘉靖帝による政策と言うのも、この後期倭寇の事件に少なからず影響を与えているように思えますが、どうでしょう。



#4477 
奥野 2003/11/24 05:11
「ソヴィエト的」指導者について

こんにちは。久しぶりの書き込みで、ほとんど需要もないと思われるロシア(ソ連)史ネタにてご機嫌をうかがいます。

最近、ある仕事でブルラツキーという人のインタビューを訳す機会に恵まれました。ブルラツキー氏は、フルシチョフ時代に若手の党官僚として抜擢された世代に属し、一貫して体制内改革派として活動してきた人だそうです。「我々はずっと自由のために戦ってきた」と自分で言い過ぎるのが鼻につきますが、話の内容はすでに歴史となった時代をも含んでいて面白いものです。

特に興味深いのは、ブレジネフについての評価でした。ブルラツキー氏によれば、ブレジネフは人間的には善良と言っていい性格で、あまり思い切った決断ができなかったそうです。もちろん最終的な決定権はブレジネフが握っているものの、指導部内の全員が賛成した意見でない限り、ブレジネフが断を下すことはありませんでした。つまり、自分一人が決定の責任を取ることを極度に恐れ、なるべく集団的に決定を採択しようとする小心で官僚的な人物だったわけです。逆に、前任者のフルシチョフは独断専行、他の党官僚には事後承諾という場面が多かったようです。興味深いことに、スターリン批判と自由化を進めたフルシチョフの方が、党内においてはむしろ「独裁的」なイメージを持たれていたようなのです。
ブレジネフ時代のソ連が共産党の一党独裁だったことには異論の余地はありませんが、ブレジネフ自身が「独裁者」だったかというと、どうもそうではなかったようですね。話を聞いていると、何となく自民党政治と似通っているような気がします。書記長といえど、党内の様々な機関や派閥の力関係をうまく調整する必要があり、決して無制限な権力を行使できるわけではない、という。例えば「プラハの春」の時にも、ブレジネフ自身は武力介入の結果について確固たる自信がなく、むしろ侵攻に反対していたのですが、KGBなど治安関係者からの要求をかわしきれず介入に至ったそうです。独裁者というよりは、組織に従属する官僚的なイメージですね。
見方を変えれば、書記長がイニシアティヴを発揮できるような体制ではなかったからこそ、ブレジネフ期以降のソ連が停滞したと言えるかもしれません。だから、現在のプーチン政権はソ連の伝統を引き継いでいるようでいて、実はそうでもないのかも。少なくとも、ブレジネフ期の権力のあり方とは随分と違っているように思います。これで、行き着いた先がスターリン時代への先祖返り…なんてことにならなければいいのですが。

さて、こちらではオフ会などを計画されておるようで、羨ましい限り。また僕が日本に帰ったときには、管理人様にも謁見を賜りたいものです。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#4476 
徹夜城(世間は連休でも明日はちゃんと一日中仕事がある管理人) 2003/11/23 22:06
上映会をするなら

>民本主義者さん
 お返事が遅れて申し訳ありません。
 なるほど、一応留学生がいることが前提なんですね。かくなる上は民本主義者さんの「引き込み」(池波語)を期待して…(笑)。さもなきゃ誰か外国人のフリをさせましょうか(←暴挙)。
 ともかく、大変いい条件のようですので、具体的に上映会をしようと決まった際にはぜひぜひお願いいたしたいと思います。

 先日のオフ会時も一応なんらかの上映をしようと思って、何を持っていこうかいろいろ迷ったのです。そんじょそこらで見られるものをやっても面白くないですしねぇ。
 やはり比較的「貴重度」の高いものをやりたいですし、あるいは誰でも見られるものでも同時代もの・同一テーマもので比較するとか、ある国の歴史を映画でつづってみるとか、スペクタクル度勝負とか、トンデモ系を集めてみるとか(笑)、企画で勝負という考え方もありますね。
 こちらとしてはもし上映会をやれるなら、現時点では目玉プログラムとしては以前にもこの掲示板で書いていたアメリカNBC製「ピョートル大帝(PETER THE GREAT)」あたりを考えています。市販もされてないみたいですし、吹き替えなので見やすいということもあります。和製ものではとりあえず大河「太平記」かなぁ…
 このへん、何かご要望、ご提案がありましたら、どなたでも書き込んでみてください。なお、「歴史映像名画座」に載っていても入手困難なものもありますのでご注意ください。



#4475 
民本主義者 2003/11/17 15:09
気が早いかもしれませんが…

上映会などを行うに際して、格安で利用できる施設をご紹介します。
http://www.abk.or.jp/
こちらのアジア文化会館では、留学生が絡んだ団体ならば、研修室を終日(朝9時から夜9時まで)1500円で利用できます。ビデオデッキとテレビの利用は無料です。http://www.abk.or.jp/accommodation/accomm4.html
1人だけ留学生を混ぜて、適当な団体名を作って、その留学生に入館の際にサインさせればそれでOK。「留学生と日本人がともに歴史を学ぶ会」とかなんとか。
民本主義者はこの会館に若干の関係がありますので、私が予約すれば、全員日本人でも、留学生料金が適用される可能性が高いです。
場所は文京区の千石です。



#4474 
ひで 2003/11/16 23:29
りょ〜かいしました〜

リンク大歓迎です〜。
カウンターのかなりの部分は自分で踏んでいる上にまだまだ完成にはほど遠いですが、
これからもよろしくお願いします。

オフ会は濃密なものになったようですね。結局仕事の都合と自分の体調の問題から出席
できませんでしたが、次は都合がついたら出たいですね。

「文明の道」第7回はフリードリヒ2世をやっていました。画面に一瞬、昔みたことの
ある人の顔が写りましたが、気のせいと言うことにしよう(笑)。
フリードリヒ2世というと、生まれたばかりの赤ちゃん多数を何も話しかけずに育てて
見たらどうなるだろうと思って実験したという話を想い出します。
それはさておき、彼の棺が後に調査された時の棺内部の様子の絵がありました。
今はどうなってるんだろう・・・?200年前の調査の図面を見るとかなり保存状態は良い
感じがしましたが、さすがにもう今はダメになってるかな。あまりむやみやたらと人の
棺を開けるのはいい気はしないけど。
しかし、未だに破門が解かれていないんですね、フリードリヒ2世って。いい加減破門
を解いてもいいような気がするんだけどね。

次回はモンゴル、杉山節炸裂の予感が(笑)。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4473 
徹夜城(用件をまた書き忘れた管理人) 2003/11/16 22:38
リンクの件

>ひでさん
そうそう、前から掲示板にリンクを書かれていたので、ひでさんが始められたHP、ちょこちょこと覗かせていただいていてのですが、リンクのお話をするのが遅れてしまいました。
こちらからも相互リンクという形にさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?

 ちなみに伊能忠敬の方も見てこようかとも思ったのですが、「大英」で疲れちゃいまして…(^^;)



#4472 
徹夜城(オフ会と翌早朝の仕事で疲労困憊の管理人) 2003/11/16 22:34
第一回オフ会報告

昨日の史劇的な物見櫓第一回オフ会、参加者は少数ではありますが予想以上に濃いものとなりまして、管理人としても大変楽しませていただきました。
 今回の最初からの参加者は阿祥さん、民本主義者さんでした。やはり距離的に近い人が集まった、という面もありますね。今回初対面だった民本主義者さんはしっかりと「民本」と書かれた目立つ名札をつけて現場に現れまして、一発で分かりました(笑)

「大英博物館の至宝」展のほうは大変な人出で、しかもあの狭い上に順路が滅茶苦茶な東京都美術館ということもあり、大変窮屈かつ落ち着きの無い見物になっちゃった気がします。みなさんよく来るよなー、こう案外地味なものに、と思うばかりでした。特に物凄い「至宝」があるわけでもないんですけどね。

 それを見物したあとは喫茶店でだべりつつ、ノートPCでちょこっと「マンドハイ」の戦闘シーンの上映をしてみたりしました。上映会については今後ちゃんと場所をとってやることにしたいと思います。今回のオフ会でその辺について民本主義者さんから貴重なご紹介をいただきましたので、近いうちに実現を図りたいと思います。
 その後、香港からの尾鳩さん、それから少し遅れて「鍋」さんをお迎えして居酒屋、カラオケと続きました…最終的には飲めや唄えや上映(「太平記」「関ヶ原」など)や時事問題白熱議論や(笑)という支離滅裂な状態となり、結局帰れず(笑)泊まって朝帰り、速攻で着替えて出勤というハードスケジュールでございました。
 またいずれ第二回をやる予定ですので、みなさま、よろしゅうー(^^)

>田中角栄対決!?
そういえばビートたけし演じる角栄ドラマをフジテレビが制作しておりましたが(来年春放送予定)、それに先立って、日本テレビが「ロッキード事件」の再現ドラマを年末にぶつけてくるようです。角栄を演じるのは津川雅彦とか。小佐野賢治を長門裕之が演じて兄弟共演になっちゃうようです。



#4471 
ひで 2003/11/15 00:24
オフ会の暇つぶし

大英博物館の至宝展はかなり並ぶという話もあります。それで時間がかなりつぶれそうな気がします。しかしそれではせっかく上野に来たのにもったいないと思いますので、ちょっと他に付け加えるとすると、上野の東京国立博物館で大徳寺のふすま絵と伊能忠敬の地図が見られますよ。大徳寺のほうは1300円かかるけれど、伊能忠敬のほうは通常展示の料金で入れます。ちなみに特別展を開催している平成館一階に伊能忠敬の地図の復元(多分実物大?)があり、実際に上を歩いたり(もちろんビニールシートなどで保護されてますが)こまかいところまで見ることが出来ますよ。
p.s.一月弱ほど前にサイトを開設してこちらに勝手にリンクを張ってしまいましたが、よろしいでしょうか。


http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4470 
景虎 2003/11/14 19:30
なるほど、倭寇も大変ですね

なるほど、なるほど、省・州・県の境目付近に上陸っと(メモをとる)って、ちが〜う!!思わず笑ってしまいましたよ(笑)

やっぱり史料はないですか。そうですよね、現代でもよほど変な事してない限り、歩き方の記録なんか普通は残さないですからね。
『紀効新書』、又は『武備志』に再録されている武術伝書は、正確には柳生ではなく影流のものと云われています。新陰流の開祖の上泉伊勢守は影流を学んでから新陰流を創始して、それを柳生家が受け継いだわけですから、まあ柳生の原型と言ったところでしょうか。
例の『秘伝剣術極意刀術』によると、『武備志』の方の崩し字は著者が解読を試みていますが、
それによると、「陰流之目録 猿飛 此手はてきにすきれば○○太刀なり」のように純粋な武術論になっていますね。ただ、『武備志』では著者の茅元儀が「辛酉の陣上で戚継光将軍が習法を入手した云々」と述べ、ついで図解資料を載せている・・・と『秘伝剣術極意刀術』には書いてます。

『秘伝剣術極意刀術』には、鴛鴦陣、胡蝶陣の解説も載ってますね。
普通は解説して終わりですが、この本は中国武術と日本武術の研究家、それも単なる研究家ではなく武術の稽古もしている人達の対談本ですから、鴛鴦陣とどう戦うか?という事まで書いてあったりします。
例えば、中国武術研究家の笠尾氏が「いかがですか、こういう集団を目の前にした倭寇の頭目としては?」と質問すると、日本武術研究家の平上氏は「先頭の牌手(盾、刀、投げ槍を持つ鴛鴦陣の先頭)を斬り倒すべきでしょう。ちょっと上下に牽制すれば必ず打ちこめますよ・・・そうすれば一挙に陣形が崩れる云々・・・」。
笠尾「先頭が倒されると、確かに総崩れとなりやすい。そこで戚継光は絶対に先頭をやられるなと命じた云々・・・」とか書かれていて、真面目な本のはずなのに肩が凝らないというか、半ば漫画や小説感覚で読めるので、面白い本でした。



#4469 
徹夜城(いよいよ明日にオフ会を控える管理人) 2003/11/14 13:21
明日、オフ会。

いよいよ明日、「史劇的な物見櫓」初のオフ会が開かれます。
まーその、出席者は決して多くは無いんですけど(あんまり多くても困るけど)、今後の企画へのステップとして盛り上げたいと思います。
今からでも参加表明、あるいは飛び入り的参加は歓迎いたします。
スケジュールを確認しておきますと、

11月15日(土)午後1時にJR上野駅公園口改札口外に集合。
(わたくし「徹夜城」がロゼッタストーンを手に立ってます(笑))
1時半ぐらいまでお待ちします。
その後「大英博物館の至宝」展を見に東京都美術館へ。

その後はどうにか時間をつぶして(笑)
午後6時(当初より少し遅れました)に尾鳩氏が合流。これもJR上野駅公園口改札で集合の予定。その後晩餐会。ここからの参加者も歓迎です。


>阿祥さん
 明の嘉靖帝は45年に及ぶかなりの長期政権(というより長期在位)なのですが、はっきり言って評判はよくない人ですよね。まぁその前の正徳帝みたいな滅茶苦茶な人(知る人ぞ知る、の変人でして)ではなかったようですが。
 確かに嘉靖2年に「寧波の乱」があり、嘉靖時代というのはそのまんま「倭寇時代」と呼びたくなる時代なのではありますが…これが嘉靖帝の個人的気質、そしてそれをとりまく政治状況に原因があったかというと、僕自身は「一つの要素としてはあるだろうけど、大きなものではない」と考えています。
 海禁政策じたいは連綿と続いていた…というより連綿と有名無実化していた(笑)のが実態なのですが、「大倭寇」と呼ばれるような事態にいたったのには、まったくの偶然ともいえる外来的要因、ポルトガルなどのヨーロッパ勢力の到来と日本における銀生産の増大などがあったと見ています。それに呼応する形で経済的に繁栄していた江南地域への密貿易の流れができ、かつ沿岸の海民などが加わっていって「倭寇的状況」を盛り上げていった…という風に僕は見ています。むしろそうした事態に対応して海禁政策の引き締めを図ったことが「大倭寇」を導いてしまった、とも言えそうです。
 ただ確かに当時の明中央政界はひどいもんでしてね。まじめに密貿易鎮圧を図ると密貿易でうまい汁をすっていた連中に失脚させられたり、活躍していた将軍なども中央から派遣された官僚の讒言で蹴落とされたりしますし。「大倭寇」の時期は嘉靖帝はあんまり政治に関与せず厳嵩という宰相の一派が絶大な権力を握っており、これが「大倭寇」への対応をいろいろ誤らせた部分はあります。
 この厳嵩一派が嘉靖末期に一掃され、次の隆慶帝の時代は確かに諸方面で刷新の空気が見られますね。これも皇帝個人の気質というより皇帝の交代で人事面が刷新されるからなんでしょうな。海禁政策の撤廃という現実路線もその中で出てきたのだと思います。もっともこれも嘉靖時代に主張していた官僚はそれなりにいたんですけどね。



#4468 
阿祥 2003/11/14 12:53
嘉靖皇帝

 徹夜城さんの研究している倭寇の活躍する年代は、明朝の嘉靖年代を主としていますね。最近この時代のことを述べた本を読みました。主に内閣の首輔大学士の移り変わりと宦官の関係などを述べていて、福建の事態とはあまり関係なかったのですが、終わりの方に総括としてこんなことが書かれていました。
 「隆慶帝の時期には宦官は政治に関与することがなく、朝議に加わることもなかった。財政も倹約し、政局は比較的安定していた。その主な理由は、内閣首輔の徐階、高拱等の人物が明晰な頭脳を持っており、客観的に情勢の変化に合わせて、社会不安を引き起こす事態を避けたからのようである。嘉靖年間の大規模な土木工事、海禁を励行し経済を破滅に追いやったことなどを、内閣は全て軌道修正した。隆慶期の緩和の後、商品経済と対外貿易は大いに発展した。」
 この文章を読んで、よく年表を見直して見ると、1567年の解禁の一部緩和された年というのは、まさに隆慶元年になります。また倭寇の活躍のきっかけともなった“寧波の乱”は嘉靖2年の事です。とすれば、この嘉靖帝期の悪政が経済を悪化させ倭寇の乱を招いたということは言えるのでしょうか。この辺、徹夜城さんはどのようにお考えですか。

 大体、明後期の皇帝というのは、後の万暦帝が有名ですが、国政には積極的には関わらないくせに、権力だけは放しません。そして政治とは直接かかわりのない、無理な出費を重ねています。ですから、皇帝になっている期間が長ければ長いほど、財政的にひどいことになっていくように見えます。期間が短い場合は、官僚たちに頭が上がらず、かえって政治がうまくいくようです。
 一方、能力のないものが皇帝になった場合、制度的に皇帝への権力集中が行われているにもかかわらず、それを行使するものがいないというわけで、黒幕たる宦官が暗躍することになります。

 陳舜臣さんが「人物中国史」という本の中で、明朝の官僚にだけはなりたくないと書いていましたが、なるほどと思い始めているところです。




#4467 
尾鳩 2003/11/14 12:09
オフ会直前に、ちょっと話題を提供

>オフ会
突然の、しかも思いつきの提案にもかかわらず、オフ会を設定して頂きまして、まことに感謝!!!香港から何かおみやげでも持っていきたいと思いますが、何かご希望でもありますでしょうか。SARSウィルス以外でしたら、できるだけ持ち込みたいと考えております。

>米国帰りの親日派中国人が米国から見た昨今の日本 −西安事件の考察−(長いタイトルだな・・・
オフ会直前を控えて、簡単に近況でも。
先日、米系のシンクタンクで長年働き、最近香港に帰ってきたという大陸育ちの中国人エコノミストにお会いして参りました。とても、気さくな女性で、日本にも長く住んでおり、どちらかといえば知日派、親日派というべき方です。
米国から来たばかりというので、米国から見た中国ということを中心に、いろいろな話題を振るようにしました。はっきり言えば、新聞などで騒がれているほど、一般の米国人の中国に関する興味というのは、低いということですね。
また、日本では「次の超大国・中国」などと騒がれがちな傾向がありますよね。英語では超大国=Super Powerと言うんですが、米国においては、Super Powerという言葉は米国を指す言葉でしかあり得ないというわけです。中国を指して「Super Power」という言葉を使うと驚くんだそうです。
この辺でも、「米国らしさ」というのが、見えてくる気がします。

さて、日本です。
買春事件や西安騒動により、中国の反日感情が更に高まっているような報道がされてます。元々、反日感情なんて、ほっといても高いじゃないか、なんていう風に思う人もいるかもしれませんが、全体的に見ればそうでもないんです。むしろ米国人の中国への関心度と同様、中国人の日本への関心度などというのは、思っているほど高くないものです。恐ろしく広い国ですから、一概に物事を断定することは難しいのですが、大学などの教育を受けているもの、都市部に住んでいるものなど対象を限定するなら、反日感情は高まっているのは「正しい」のでしょうし、「江沢民の反日教育の結果が出てき始めている」とする読売新聞の社説の見方は一面を言い当てているのかもしれません。
「しかし、」とその中国人エコノミストの方が言いました。「その報道の仕方は、おかしいのではないか」。このように書くと、日本の報道に難癖をつける中国人のいつものやり方ではないか、と思われるかもしれませんが、私の意見もほぼ彼女と同様です。
報道の仕方が「おかしい」とまでは言いませんが、私は今回の西安騒動の背後にあるのは、日本人が簡単に中国に行けるようになった反面、簡単に現地の生活や文化というものを理解したと思いこみがちである、というところにそもそもの問題があるのかなあ、と思っているもので。
海外に住んでいるのだから、日本にいる時よりはその地を理解しやすくなる、とは単純には言えないと考えています。むしろ、日本人だけで固まってしまうと、日本よりさらに狭い社会に住むことになってしまい、結果としてイメージだけがふくらんでしまい、妄想が大きくなってしまうことさえあり得るのかなと。
以上は推論にすぎないのですが、西安騒動の背後には、留学生の生活条件が向上し、居住者が増えた分、現地の人間との接触率も低くなってきているということがあるのかなという気がします。緊張感がなくなってきたと言えばいいのか・・・。人間、怠け癖がでていまうと、おごりが出来てしまい、恥も外聞もないようなことも平気でできてしまいますからね。
西安騒動の背後には「江沢民の反日教育の成果がある」という分析は、一面正しいのかもしれませんが、それで片づけてしまうと、何の進展も無いように思ってしまいます。海外に住む日本人としては、買春と西安騒動で考えさせられたことは、非常に多かったように思います。

久しぶりに真面目に(笑)、長文を書いてしまいました。最後まで、おつきあいして頂いた方、どうもありがとうございました。オフ会に参加される方、お会いできることを楽しみにしております。



#4466 
徹夜城(オフ会開催を明後日に控える管理人) 2003/11/13 14:02
「倭寇の歩き方」

…明の沿岸につきますと、そこで現地の漁民や地域有力者などが密貿易をもちかけてきます。特に地域有力者の郷紳などは権力をバックにボリますしトラブルになりやすいので注意しましょう。漁民なども新鮮野菜を高額で売りつけようとしますから不要なものについては不要とはっきり言いましょう。
 沿岸にノコノコ上陸しますと沿岸警備の官軍の攻撃を受けやすいので管轄があいまいな省・州・県の境目付近に上陸するのがお勧めです。守備隊長クラスへの付け届けも効果的です。
 宿泊先は各地の寺・廟などを利用しましょう。なお、生水は飲まないほうが健康のためです。井戸にもたまに官軍が毒を仕込んでいる時がありますので注意しましょう。

…以上、「倭寇の歩き方」でした(爆)。
上のネタ、いずれもちゃんと元資料があるものばかりですので、これから16世紀倭寇にお出かけの方には参考になるかと思います(笑)。


…冗談はさておき(何をいまさら)。
>景虎さん
 歩き方の話、大変面白く読みました。そーかー、かつての日本人はそう歩いていたものなんですね。確かに西洋式の軍隊訓練が導入されてからああいう風になったんでしょうな。
 さて、本当の意味での「倭寇の歩き方」ですが、これは僕の知る限り資料がなさそう。「胡蝶陣」をつくったとか裸足で歩いたとかいった話はありますが、歩き方とはあんまり関係ないですしねぇ。
 足といえば、香港・台湾製倭寇映画(というより「倭寇鎮圧映画」)「忠烈図」では、倭寇のスパイを捕まえる場面で、「足が二股に分かれている(足袋を履いているため)」ことが決め手になる、というのがありました。この手の話は韓国でもかつてよく言ったらしいですが…

 そうそう、以前景虎さんから問い合わせがあって、僕が「どうなんだろ?」と半信半疑でいた戚継光の兵法書に柳生?の武芸書が載っていると言う件、いまごろようやく確認しました。先日中国書籍の書店で戚継光の「紀效新書」を立ち読み(笑)したところ、確かに日本の古文書と思しき文面が「絵」として載っていまして、いくつか剣術の型が描かれていました(「紀效新書」のバージョンにより載ってないものもある)。これで確認がとれたわけなんですが、肝心の文章が崩し字で読めない(^^;)。
 それにしても入手経路が気になりますね。倭寇を捕らえた際にその中に持っている者がいたとすると、その手の剣術使いが倭寇に混じっていたことになるんですが…あのころでも意外に人の行き来はあるものなので、日本研究者の誰だかが手に入れていたのかもしれませんね。



#4465 
景虎 2003/11/13 03:47
今夜は冷えますね

突然ですが、倭寇の歩き方って記録には残っていないのでしょうか?
明治以前の日本人は同足歩行(右手右足が一緒に動く)であり、明治時代に学校で行進を教えたために逆足歩行(右手左足が一緒に動く)になったという説があります。まあ、同足と言っても昔はほとんど腕を振らなかったらしいので、腕を振るとしたら右手右足が一緒に動くということらしいですが。
歩き方のような当たり前の事は記録として残りにくいようですが、倭寇の歩き方が分かれば同足歩行も理解が進むかも?と思ったもので、いきなり妙な質問をしてしまいました。

同足的な身体運用は一部の武道(特に明治以前に成立した古武道)などに残っていますが、最近はスポーツ選手の中に同足的な身体運用を練習する人が出てきているようです。
桑田選手などは武術の同足的身体運用を野球に応用していますし、http://be.asahi.com/20021019/W14/0029.html
200メートルで銅メダルを取った末続選手も、同足的身体運用で走っています(同足そのものではありませんが)http://www.mainichi.co.jp/life/family/syuppan/sunday/2003/0921/tokusyu1.html
明治維新で失い、一部の伝統芸能にしか残らなかった身体運用が復活しつつあるといいのは、面白いことです。

>ブッシュさん
確かに安全地帯にいますが、「よし、俺が手本をみせてやる!!」とか云って前線にこられても現場の兵士は迷惑するんでしょうね。それはそれで面白いような気もしますが。



#4464 
徹夜城(オフ会受付まだ待ってますよと言ってる管理人) 2003/11/13 00:15
「新・子連れ狼」

週刊ポストで大長期連載を続けていた劇画「弐十手物語」がついに終了した、と思ったら新連載が同じ小池一夫原作の「新・子連れ狼」と来たんで二重にビックリしました。
先週ついにその第一回が掲載されたわけなんですが、どうするかと思っていたら「子連れ狼」のラストシーンの直後からそのまんま再開されてました。
 このラストはあまりにも有名だからネタバレ書いても…と思いつつやっぱり避けておきますが、ともかくあの「続きが書かれる」ということに驚きました。どうみても完璧な「完結」だったはずなんですが…いろんな意味で「どうする気なんだ」と思うばかり。小池氏も往年の勢いがあるとは思えないんですが…
 「子連れ狼」の絵を描いていたのは故・小島剛夕氏(白土三平の「カムイ伝」後半もこの人だったらしい)。さて「新」ではどうするのかと思ったら森秀樹氏でした。少年サンデーにむかしゴルフ漫画描いていたなぁ、などという思い出がありますが、最近では中国史ものとか時代劇画っぽい絵柄になってきたな、と思っていたら「子連れ狼」に来てしまいました。タッチはかなり剛夕氏に似せてますが、今後どうなるか注目。

>イラク情勢
 今度はイタリア派遣軍で大規模な犠牲者が。しかもかなり南部になってきてますし、先日イタリアと一緒に誰かさんに名指しされた日本としてもかなり物騒な情勢になってきました。米軍司令官もとうとう「戦争状態」とハッキリ言っちゃったようですし、CIAの報告でも「いっそう深刻化」との予想が出されているとか。
 この際だから「あんたらが押し付けた憲法により「戦争」には加担できません」(吉田茂の真似)って逃げちゃえばいいんだよな、ホントに。
 目をアフガンに転じれば、今度はルーマニア兵が攻撃受けて死んでいる。こういうの見ているとつくづくやりきれなくなってきますな。昨日だかブッシュさんが戦死者の遺族に「あなたの家族は正義のために死んだ」などとヌケヌケと申しておりましたが、まったくけしかけてる張本人は安全地帯にいるもんなんだよな、古来より。



#4463 
通りすがり 2003/11/12 21:22
Googleで検索すると

「キャスティングボード」は1450、「キャスティングボート」は790ヒットしますね。
「キャスティングボード」が圧倒的多数派。




#4462 
徹夜城(依然としてオフ会参加者受付中の管理人) 2003/11/12 10:50
僕も全部「×」にしてるんですが(笑)

まずは、オフ会の再確認。

11月15日(土)午後1時にJR上野駅公園口改札口(外に出たところ)に集合。
参加表明者の方にはメールをお送りして、わたくし「徹夜城」が目印を手に立っている旨、お伝えしてあります。
まー、その日その時刻に公園口でヘンな奴がいたら僕でしょうから(笑)気がついた方は飛び入りでも声かけて(笑)。
メニューは基本的に「大英博物館の至宝展」見物。その後適当にぶらついておしゃべりでもして(いろいろネタは持参していきます)、夕方から香港よりの使者・尾鳩氏を迎えて晩餐会、となる予定です。
 まだまだ、というか当日でも参加者募集中ですので(特にどっかに予約取るなどもしてないので)興味のある方はお気軽にご参加ください。掲示板かメールでご連絡を。
 現時点では僕と尾鳩さん、阿祥さん、民本主義者さんが集まることになっています。


>選挙&国民審査
 はい、僕も「国民審査」ではいつも全員に「×」をつけております(笑)。
しかし日本人ってやっぱりマジメな国民性なんでしょうか、この制度が出来て以来今回も含めて、「×」がその他を上回ったことはなく、辞めさせられた裁判官は一人もおりません。
 僕は塾で中3の公民の授業でもこの制度について話すんですけど、中学生でもかなり謎な制度だとわかるんですけどねぇ。聞くところによると最初に名前が書いてある人に「×」がつきやすい傾向はあるようです。そして当の裁判官達としては「いちおう国民の洗礼を受けたことで精神的に厳粛になる」と言っているようであります。

 選挙ですけど、投票率は結果的には59%あたりでしたっけ?不在者投票が多かったことが、一部マスコミの予測を狂わせたようですね。前回の森内閣の総選挙でも事前および出口調査の開票予測がハズレ気味でしたが、なかなか票読みが難しい情勢になってきているのかもしれませんね。
 不在者投票が多かったことについては、断定はできませんけど公明党票が多かったのではないか…と思われます。そして今回の選挙で自民党は公明票に頼らなければ勝てない、ということもあからさまになってきました。「比例は公明党へ」とやっていた自民党候補がかなりいたとかで、結果からすると自民党内の公明党への不満も今後くすぶりそうですな。
 保守新党、ようやくつぶれましたか(笑)。そもそも保守党を作った段階で自民合流は規定路線とも言われていたのですが…それにしても今回の選挙で落ちた熊谷代表と言い、海部俊樹元首相と言い、保守党・保守新党関係の人たちはほとんど喜劇的状況の人たちばかり(笑)。
 しかし「自公連立」という体制は露骨過ぎちゃって、自民・公明ともにやりずらそうではありますね。



#4461 
おやかた 2003/11/11 23:42
選挙

私も、不在者投票に行ったとき(土日は仕事ですので)、結構人が居ましたので投票率高いのかなあと思ってました。
ちょっと意外。
でも、うちの職場に、日曜に家族連れがたくさん遊びに来ていまして、まあ、この人たちは行ってないよなあと思いました。

最高裁の国民審査
・・こんなこと言っちゃまずいのかもしれませぬが・・・。
私、毎回全員×にしております。




#4460 
ひで 2003/11/11 21:51
さぁ、どうなる。

何か気が付いたら自民党だけで単独過半数に到達していますし、こうなると公明党もいろいろ対応を考えていかないと行けなくなると思うけど、どうするんだろう。調整役というか緩衝剤がいなくなってしまったしこれから色々もめそうですね。
それに3党連立の時とくらべて、公明党が矢面に立たされることも増えてくると思うけれど、果たしてその状況に対応できるかな・・。お手並み拝見ってところですが。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4459 
貧乏神 2003/11/10 22:10
Casting Vote ですがな

細かいツッコミで失礼しました。(^^;

さて、私が投票に行ったときは短いながら行列ができていて、行列ができてるのを
見たのは初めてだったので、投票率は高いのかと思ってましたが。
しかし決まってみれば、風が吹いたといわれた民主党も、選挙特番予想のいちばん
控えめな数字以下ってとこでしたねぇ。結局は民主党が零細政党の議席を食っただけ
という気もしますが、自民・民主両方とも勝利宣言してるのが妙な感じですね。

今回おもしろかったのは鳩山弟でしょうか。なんか本人も悪役をやることに自分の
存在意義を見出してきているように見えるんですが。

ところで、なんでみんな国民審査で判事を落とさないのですかねえ。とりあえず
落としてみたいという誘惑に駆られるのが人情という気がするのですが。(ぉぃ)

オフ会の方はまだスケジュールが微妙で、とりあえず未定ということで。




#4458 
徹夜城(開票速報を横目でにらんでる管理人) 2003/11/09 23:02
それにしても投票率はねぇ。

こんな面白いイベントなのに、参加者は半分以下なんだよなー(笑)。
「史点」を選挙前に書く予定が結局間に合わず、代わりに(?)「歴史映像名画座」をちょこちょこといじってアップしておりました。

>アール・ケイさん
 まぁまだわからないなぁ…という段階なんですが、「二大政党制」なんて状態が出現することは公明党にとっては悪夢以外の何者でもないでしょうな(だから中選挙区制にしたいらしい)。キャスティングボードを握れる美味しい位置につくことが至上命題なのでしょうが…

>ななさん
 えー、恥ずかしながら当サイトの正式な「オフ会」なるものは今回が初めてです。僕が参加していない常連同士のミニオフ会みたいのは数箇所であったようですが(それも国外で)。
 参加者についてはまだまだ募集中ですが、とりあえず第一回に関してはこじんまりとやることになりそう。そのうち何らかの上映会など企画して大勢集まるようにしたいものです。
 もちろん今回もこれからドドッと参加者が出ることも期待しておりますが(笑)。

「ラスト・サムライ」ですが、ブロードバンド環境の方はネット上でも予告編が見られます。僕はそれを見ただけで映画全体の90%ぐらいは展開がわかっちまいました(笑)。
 時代考証的にはトンデモ歴史映画の烙印を押されてしまうでしょうな。明治時代の士族反乱をモデルにしているわけですが、「サムライ」といえば黒澤映画の、というイメージがアリアリ。渡辺謙さんが「独眼竜政宗」ばりのでっかい兜をかぶって登場してましたねぇ。
 まぁさすがに士族反乱が勝利しちゃうとか明治天皇の首が飛ぶとかいった事態はさすがにないでしょう(笑)。でもねぇ、アカデミー賞とった「ブレイブハート」だって相当なトンデモ歴史映画ですから何が起こっても不思議ではないかも。



#4457 
ひで 2003/11/09 23:01
さて、明日は

選挙結果を受けて皆さん何を言ったり書いたりするのだろう?
ゆっくり見るとしようかな。
今は開票速報よりアフガニスタンの子供たちや社会の現状の方が見たいし・・・。

オフ会、でたいけれど難しそう・・・。微妙なところです。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4456 
アール・ケイ 2003/11/09 21:11
キャスティングボードは高くつく

ということで、現在開票中なわけですが、
現時点では絶対ないことなのですが、もしも公明党が裏切ったら
自民党は野党に転げ落ちる事態であることは確かなようですねえ。
民主党の党首が菅さんではなく鳩山兄だったら(かつ小沢氏が反対しなければ)、
公明・神崎氏を担いで首相にしようとした(で、その試みは所詮失敗するわけですが(笑))かも、
などと夢想したり…。

マジに自民党が改憲をやろうとしても、現在の枠組みでは無理かな。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4455 
なな 2003/11/09 00:38
中世ですか?

ラスト・サムライの番宣をテレビで見ました。
戦闘シーンが中世の合戦みたいというのは聞いていましたが、なんか平時の衣装風俗も中世のように見えたんですけど。き、気のせいよね。(^^;
予告編の映像は色調が落ち着いていてとてもきれいでしたよ。
これで内容がトンデモ歴史映画になっていなければいいですね。

こちらのオフ会ってこれまで何回くらい開かれてるんですか?
今回は思ったより参加される方は少ないんですね。当日お天気がいいといいですね。
関西と名古屋も回られるんでしたよね。>尾鳩さん
季節外れの台風とか、謎の生物の大発生とか、ゴジラの来襲とか、何事もなくご旅行(出張)されることを祈ってますわ。^^



#4454 
徹夜城(オフ会参加者受付中の管理人) 2003/11/08 01:48
では、正式な日程を

尾鳩さん、了解しました。
では正式な日程・集合時間を決定・発表します。

☆日本一記念ダイエー博物館の至宝展見物&香港よりの使者を囲むオフ会☆
開催時日:11月15日(土)
集合場所:同日午後1時にJR上野駅公園口集合(私が目印持って立っている予定です。参加者のみにお知らせします)。
夕方以後飲み会から尾鳩氏乱入…これも一応上野駅公園口5時集合ぐらいでよろしいかな?ここから参加という方もOKです。

現時点でほか2名の方から参加表明を受けてます。まだまだ受け付けておりますので、お暇な方は話のタネにぜひおいでください。
尾鳩氏もネタ持込とのことですが、僕もいろいろと持ち込みますので。話のタネと現物と、いろいろです。

>話は変わって
最近じゃ史点でもとりあげる気がうせているイラク戦争状況ですが、昨日もアメリカ軍の戦闘ヘリが撃墜され6名の死者が出ていました。10月以後の攻撃による死者数は半端じゃなくなってきてますが、戦争開始から考えるとイラク市民の死者はその10倍以上いるわけなんですよね。アフガンでも相変わらず「誤爆」で無関係の住民を殺傷しているようですし、つくづく「きれいな戦争」なんてあるわけないよな、と思わされます。
「大統領はたたかいに おんみずからは いでまさぬ」
 以前に史点で書いたパロディ(元ネタ、わかりますよね?)ですが、我ながらしみじみそう思います。
 アメリカ追随の優等生・ポーランド兵でも戦死者が出ましたし、イスラム圏で初めて派兵を決め英米につぐ勢力を送り込む予定だったトルコも突然派遣中止を表明してしまいました(ここはクルド問題もあるから事情はいっそうややこしいですが)。日本の自衛隊もなぜか出征することになるようですが…しっかり総選挙後に。



#4453 
尾鳩 2003/11/07 21:17
何がなんだか・・・

>11月15日
15日(土)、確実に日本行きが決まりました。
14:30分くらいに成田に到着する予定です。
当日は、重要な予定は入っておりませんので、15日開催で問題ないです。
たぶん、夕食当たりからの出席になると思うので、場所をあらかじめ指定して頂ければ幸いです。会うのが非常に楽しみです。

ネタもそれまでにとっておこうと思いますので、皆さんよろしくお願いします。
って、もしかして、徹夜城さんとのさしの飲みになる可能性もなきにしもあらずですが・・・。

>第2次西安事件
情報が錯綜しすぎです。
正直、何がなんだかわけがわかりません(^^;。
決着付いたものの、後味の悪い事件だよなあ。野球で日本がぼろ勝ちしちゃったみたいなので、また反日感情が高まるかも(笑。



#4452 
ひで 2003/11/07 00:36
喜ぶのは一部のマニアのみ(笑)

いくらキリスト教徒でも、ラテン語とアラム語てんこもりの映画を果たして喜ぶんだろうかという素朴な疑問が・・・・。だって、多分彼らも何を言ってるのか分からないだろうし。音楽劇みたいなものなら別にそれでも大丈夫だと思うけれど、そうではないし・・・。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4451 
徹夜城(数学の授業を終えて帰ってきた管理人) 2003/11/05 22:48
レーガンドラマは…

 アール・ケイさんが先日紹介されていた、CBSのレーガン元大統領TVドラマですが、結局保守派が猛反発の末広告主に不買運動など圧力をかけたとかで、ひとまず放映中止となっちゃったようです。
 まぁまだ一応生きている人であるわけだし、しかもかなり批判的に扱った内容を放送しちゃうというのはいかがなものかとは僕も思うんですけどね。しかし不買運動っちゅうのもえげつないというか…そういう「圧力」も言論の自由の国にはそぐわない気もします。CBSは圧力に屈したのではなく内容的に…と言っているようですが、どうみても圧力に屈したとしか思えません。当初目玉番組だったらしいですし。「西部警察」事件とは同じではないでしょう(笑)。



#4450 
徹夜城(オフ会参加者受付中の管理人) 2003/11/04 23:46
ソ連製スペクタクルにどっぷりハマって。

えー、まず事務連絡です。
現時点で

11月15日(土)開催予定(尾鳩氏のスケジュールにより変化の可能性アリ)

のオフ会ですが、何人かの方からすでに参加表明のメールをいただいております。
まだまだ(恐らく直前まで)締め切りはいたしません。まぁ実のところそんなに大人数が集まるとは思ってないので…(^^;)。
 オフ会メニューとしては「大英博物館の至宝展」偵察、香港から帰国(来日)した尾鳩氏の歓迎会(と称する飲み会)といったあたりが確定。もしかすると僕が何か歴史映像ものをノートPC持込で「上映」するかも、といったところです。
 ともあれ、ここの掲示板常連者の方とリアルでおしゃべりしたいなと思う方はぜひ。参加表明はこの掲示板でも結構です。ただ最終確認や連絡先を知る必要もありますので、いずれにせよメールを送っていただきたいです。


>「ワーテルロー」
さあて、ようやく時間がとれたので久々に鑑賞しました。
 いやー、「戦争と平和」の勢いを駆って作った、ってな感じの大スペクタクルですね。演じてるのはソ連軍なのでありますが(ああいう大軍勢の演技は本物の軍隊ならでは)、フランス軍、イギリス軍、プロイセン軍は出てくるけどロシア軍は登場しません(笑)。なんか変な感じだよなー。
 三国の騎馬軍団の猛スピードの大突撃がやはり圧巻。歩兵たちが「方陣」を組んで戦う様子も空撮によりばっちりと捉えられ、本当に数千人(万いるかも)の人間を大地にばらまいて戦闘を演じさせている様子がよく分かります。戦場全体の構造から一兵士の運命にいたるまでパノラマ的に描いていく手法はまさに「戦争と平和」のボンダルチュク。今度の再鑑賞で「B級」と評したことは反省します(汗)。どうしても「戦争と平和」と比較しちゃうからなー。
 今回改めて見るとロッド=スタイガーのナポレオンが実にリアル。晩年のナポレオンはこうであったろうな、と思わせる名演です。クリストファー=プラマーのウェリントンはすかした奴って感じですけど(笑)、やはり存在感がある。ついでながらこの俳優さん、インカ帝国皇帝アタワルパを演じたお方でもあります。
 この映画を最初に見たとき物足りなく感じたのは「歴史もの」としてのドラマ性に欠けていたからでしょうね。しかし改めて見て思ったのが、これって「戦場再現ドラマ」としてみれば実によくできているのですな。何時何分って感じでシナリオも進行していくし、そういえば「史上最大の作戦」みたいなドキュメンタリー調のところもある。
 「戦争のむなしさ」を訴えるくだりがやや説教くさかった、というのも減点理由だったかな。テーマはそれでもいいんだけど、映画全体の中ではちとポイントを外していた、という感じです。


>ひでさん
メル=ギブソン監督のキリスト受難映画ですが、ひでさんもお書きのような理由でユダヤ教徒、バチカンなどでも懸念する声があったようです。バリバリの保守派信仰の人らしいメルさんもそれは気にしてまして、ちゃんと上映会やって「大丈夫」とお墨付きを得たみたい。
でもなぁ、アラム語とラテン語の映画、そこまで徹底的にリアルに再現することに喜びを覚えるのはキリスト教徒だけだと思う。日本では字幕つきでも公開は怪しいんじゃないかと…



#4449 
KOU 2003/11/03 23:03
お礼が遅くなりました

 こんばんは。リンクを張っていただきありがとうございます。
 倭寇関係のものが中々載せられないのですが、朝鮮出兵に関連するとされている太鼓踊りと、江戸時代に中国から伝わったとされる「日送踊り」という二つの民俗芸能をアップしました。どちらも民俗学的には朝鮮出兵や中国とのかかわりはないとされているのですけど。
 あと、小泉首相の先祖である「鮫島氏」の居城であった「貝殻崎城跡」に記念碑が建ちましたので、城跡や近隣の史跡を近々アップします。鮫島氏は、もともと駿河の御家人で、鎌倉時代に薩摩半島西部の海岸線に勢力を持っていた武士です。南北朝時代に島津に敵対した唯一の関東系御家人です。朝鮮出兵前後には倭寇らしき活動もしていて、庶家の一つは江戸時代には豪商となっています。大きく二系統に分かれていて、本家(武士系)は鹿児島県日置郡金峰町、商人系は加世田市万世(ばんせい)に子孫の方が多くいらっしゃいます。小泉さんは万世の鮫島氏の出だそうです。
 とりあえず、お礼とご報告まで。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Forest/6167/index.html


#4448 
ひで 2003/11/03 17:49
古典復興か?

>徹夜城様
メル=ギブソンのキリストの処刑までを扱った映画ですが、何でも会話はラテン語とアラム語で行われているそうです。どちらも聖書に使われていたり、キリスト教のおこったパレスチナで用いられていた言語ですが、どうやって映画の台詞にしていったんだろう。ラテン語は第2バチカン公会議でミサでの使用が廃止されています。ただ、ギブソンの自宅内の協会ではラテン語でミサをやっているそうですが。

また、アラム語は西方と東方の2系統があり、イエスは西方アラム語系方言を使っていたらしいけれどそっちはもう消滅してるし・・・。東方アラム語はまだ残っているからそっちから色々引っ張ってくるのかもしれないですが。なお、東方アラム語のなかに現代アラム語というのもあって、自称アッシリア人たちが使っている言葉がそれに当たるそうです。

いずれにせよ、かなり興味深い映画になりそうですが、はたして日本で上映されるのでしょうか。まず字幕が作れなさそうな・・・。戸田**子さんに「超訳」してもらうか。

一方で、ギブソンの自宅では第二バチカン公会議では使用を辞めたラテン語でミサをやっているらしいという話を出しましたが、彼の信仰する派は伝統主義といって第二バチカン公会議の成果の一つであるキリスト処刑にユダヤ人の責任はないとする立場を認めていない教えであることもあり、ユダヤ人団体が反ユダヤ的描写をされるのではないかという懸念を持っていたという話もあります。こちらの問題もどうなってるんだろう。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4447 
なな 2003/11/02 23:49
けったいも行き過ぎると笑える

>西安のデモ
第一報を知ってとっさに頭に浮かんだのは、江頭2:50がトルコでやらかした失態でした…。(ーー;)
しっかし、いくら悪意はなくとも「伝統と格式ある催し」とやらに「赤いブラジャー腰に紙コップ以下自粛」(←書けんわ)のパフォーマンスがホントだったら、当事者の頭の中身は大丈夫かと思ってしまいますが。

>元オウム信者の北朝鮮亡命女性
夕方のテレビ「バンキシャ!」でこの女性の略歴が出ていました。
95年地下鉄サリン事件の二ヶ月前にオウムに入信、在家信者で01年10月に脱会、直後に北朝鮮へ旅行しその場で最初の亡命申請をして再入国禁止になった…らしいです。それ以後は亡命の手だてを求めてあちこち行動していたみたいですね。
オウムの教義の中には北朝鮮の主体思想も含まれていたんかいな?
…というよりは、単に「帰依する対象が欲しかった」、もっといえば彼女にとって実は宗教や思想は関係なくて、単に「頼れる父親像を追い求めての行動」だったんじゃないかな…と想像。
95年入信というと、あの頃から強制捜査以降まで、オウムが世間で取りざたされる中、あえてその渦中へ飛び込んでいってしまう新規の信者…特に十代の…っていましたよね?
年齢からいってこの亡命女性もそうした一人だったのかしら?
北朝鮮から知人宛に送られてきた手紙には「日本に帰りたいと当局に伝えた」と書かれていたそうですが…。この一文が検閲をパスしたということは、北朝鮮はこの女性を引き取るつもりはないってことでしょ。そのわりに長く引き留めてるし、日本政府への連絡も遅かったですね。



#4446 
徹夜城(眠いとかいいつつ書き込みを続ける管理人) 2003/11/02 21:57
グラディエーター

>ひでさん
 そうそう、「グラディエーター」やってましたねぇ。確かにこのところ歴史もの放映が続くなぁ、と思います。でも昔から映画ジャンルの一翼として史劇が存在しておりましたからね。
 ただこの「グラディエーター」はハリウッドとしては実に久々の「ローマ史劇」であるところがポイント。ひところは史劇といえばローマもの、というものでしたからね。もう一翼を担っていたのが聖書ものですが、最近はこれはちと流行らないらしい(最近メル=ギブソンがキリスト受難の徹底再現映画を作っちゃったらしいですが…日本公開は微妙かな?)。
 「グラディエーター」を見た方は「ローマ帝国の滅亡」をぜひ。おんなじ話ですから(笑)。というのはやや言い過ぎですけど、リメイクと呼んじゃいたくなるぐらい似た構造の話。哲人皇帝マルクス=アウレリウスと剣闘士の真似事をした愚帝コンモドゥスの父子は格好のネタであるらしい。
「ローマ帝国の滅亡」では父をアレック=ギネス(なんつってもオビ=ワン?)、子をクリストファー=プラマー(先日の「ワーテルロー」ではウェリントンでしたな)。
「グラディエーター」では父をリチャード=ハリス(ハリー・ポッターの校長先生…合掌)、子をホアキン=フェニックス(これから期待株ですな)。
 新旧ともに癖のある俳優が演じていて、比較が面白いところです。




#4445 
徹夜城(仕事から帰ってひたすら眠い管理人) 2003/11/02 21:39
新・西安事件

アール・ケイさんに言われてこんなタイトルに(笑)。
そういや先日亡くなった宋美齢さんも西安事件関係者ですな。「史点」ではその辺で強引に話をつなげてみましょうか。

 この件については実際に中国の大学に留学経験もあり、あちらの事情には直接的体験からもかなり詳しい尾鳩氏にお任せして僕は「史点」ででも、と言いたいところですが、やはりちょこっとこっちでも書いておきましょう(「史点」いつあがるかわからんし)。
 今度の事件ですが、デジャブ(既視感)に襲われた方もいるのではないでしょうか?以前杭州の大学で似たようなケースがあったはず。と思って調べてみたらやっぱりそうだったんですよね。なぜか現時点でマスコミでもあまり引き合いに出されてないようですが。
 このときはちょうどNATOによるユーゴ空爆の最中で、その中で中国大使館誤爆事件があり、中国国内で反米デモが起こるなど大騒ぎになりました。その中で浙江大学にいた日本人留学生がささいなことから中国人学生とトラブルになり(事情は正確を期せないが女子学生を殴ったとかなんとか)、そこからやはり千人規模のデモに発展してしまいました。

 だから僕などは現象面についてはあんまり驚いてないんですよ。そういうことが起こりやすい素地はある、と思っているわけで。今度の事件についてはいろいろと分析も出ているようで、中には陰謀論めいたものから政治的な背景を探るものまでありますが、僕自身の意見としては勘違いの流言蜚語から来る偶発的騒動という認識をしています。
 まず報道が決していまだ自由ではない社会ですし、口コミがものを言うのは昔からの傾向です。まして昨今はインターネットもあり流言蜚語の広まる範囲はより拡大しています(実際、今度の件も香港から出た噂話が火をつけたという説がありますね)。それがもともとある程度ある反日意識に火をつけちゃった、そしたら一気に盛り上がっちゃったと。
 そして中国社会の傾向として、ひとつ流れがこうだ、と決まると一斉にそこに殺到するように走っていく、というのがあります。日本でも「群れる」ことはあるんですが「目立つ」ことは嫌うけど、中国の「群れ」はその群れの中で率先して目立とうとする、という傾向があるように思ってます。それが「日本人狩り」や「日本料理店襲撃」「日本製品非買運動」とエスカレートしていく原動力です。で、彼ら根っからそう思ってるかというとそうでもなかったりする(笑)。だから平穏状態からいきなりそこまでいっちゃうというところがある。日本人には理解不能なところはこの辺りにあるんだと思ってます。
 それと、学生たちがエネルギーをもてあましてる、ってのもありそうですね。前にも書いたことですが、中国政府批判やら民主化要求なんざ難しいわけで。「反日」って素材はとっつきやすいエネルギーのはけ口、という面もあるんだと思います。そこにはやはり過去の歴史も関わってくるわけですけどね。

 しかしそうした分析も必要ですが、ことは明白に「勘違い」が発端でしょう。そりゃ多少下品に見えることをした可能性は否定しませんけど、悪意はなかったはず。その点については本人たちが謝罪して退学になっているわけです(この処分は気の毒ではありますが、考えようによっては大学側の「保護措置」です)。そこで収めるべきところを関係ない留学生やお店の襲撃までやったんですから、これは事実関係を明白にして中国人自身の中で猛省を促したいところです。そこらへんがいい加減に収拾されそうな感じでヤなんですけどね。



#4444 
ひで 2003/11/02 17:59
真相は一体・・・。

西安のあの出来事は一体なぜあそこまで激しくなっているのでしょう?
ぽつぽつと実際にそれを見た中国人学生の話も出てきているようですが、
卑猥ではあっても別に中国を侮辱する内容ではなかった、という内容の
話も出てきています。
お互いのカルチャーギャップに端を発する問題がなぜこれほどまでに大きく
なったんでしょう?中国内部で政治闘争でもあるんでしょうか?中央政府に
対する内陸部の反発とかでもあるのな・・・。
う〜ん、どうもよく分からなくなってきたぞ・・・。

今日は「グラディエイター」があるらしい。何かここのところ歴史っぽい映画
が結構頻繁にテレビ放映されているような気がするのは気のせいか・・・。
とりあえず、ビデオをどうするかな。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4443 
みーむ 2003/11/02 10:07
スターリングラード

ブルガリアの方ですけど、
http://www.gotterdammerung.org/film/reviews/e/enemy-at-the-gates.html
てのがあります。罵倒されてます。

この人の他のレビューで、第2次大戦中のカラーフィルムを集めたDVDが取り上げられてますけど、日本じゃ出てるんでしょうか。スターリンやらヒトラーがカラーで動くのが見られるらしいです。自分はDVDもってないのでしょうがないですが。




#4442 
アール・ケイ 2003/11/02 02:35
追伸

あっと書き忘れましたが、
「新・西安事件」について産経サイトはなんと書いてるかなあと久々に見に行ったら、
「レーガン元大統領のドラマ物議」という記事が見つかりました。
アメリカCBSで『ザ・レーガンズ』というミニシリーズドラマをまもなく放送する
そうなのですが、配役と内容について共和党サイドとナンシー夫人が文句を付けているとか。
このネタのさばき方は管理人さまにお任せします(笑)。

http://www.sankei.co.jp/news/evening/e02int001.htm

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4441 
アール・ケイ 2003/11/02 02:29
焚きつけたのは誰か

管理人さまはきっと「新・西安事件」と名付けるに違いない(笑)、
日本人留学生の他愛無い寸劇が反日感情に火を付けた騒動なのですが、
どうにも私には解せないんですよね。
実際にどういう出し物だったのか、言葉による説明ではなくヴィデオででも
見てみないとなんとも云いようがないのですが、
まさか、いくら日本人留学生がどんなに馬鹿でも大勢の中国の学生を前に
彼らを誹謗するようなコント?を演じるとも思えません。
勘違いから不快に感じさせてしまうことになったのでしょうが、
それにしては騒動の規模がやたら大き過ぎる感じですよねー。
石原都知事の百害あって一理なしの恒例バカ発言も飛び出して
(私が云うのは中国版シャトルについての発言のことですが、
たぶんこの騒動についても何かきっと発言するに違いないでしょうな)、
どうにも嫌な感じです、日中関係。

デモ隊を炊きつけているのは誰か。
日本のナショナリズムを高揚させかねない状況を喜んでいる人間がいるのでしょうか。
北朝鮮情勢も絡んでいて、今は政府同士が事を構えることはあり得ませんが、
拉致問題がさらにこじれるようなら、日本国内のキタへの批判の向け先が
中国に転じてしまう(中国がキタに対して毅然とした態度を取らないから解決しないんだ
という理屈)可能性もありますしねー。

なんか、ほんとヤだ。

えっとオフ会については今はペンディングです。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4440 
徹夜城(ここんとこ土日も仕事が多い管理人) 2003/11/01 10:25
ではオフ会は

尾鳩氏の表明もありましたので、現時点の基本方針として「史劇的な物見櫓オフ会」は

11月15日(土)に都内で決行

ということでいきたいと思います。
個人的には翌日早朝に仕事があるんですこーししんどいんですけどね…しかし機会はそうそうありませんし。
15日午後から動き出すという方針で行きたいと思います。今のところ考えているのは上野の東京都美術館の「大英博物館の至宝展」見物。少々人出が多いとうっとうしい気もしますが、現地の大英博物館を見てきた人間が若干名いることになるので多少味付けができるかと思います。
それで夕方から場所をとって晩餐会(飲み会)ということで…
とりあえず現時点で参加を表明される方は、手を上げて…じゃない、僕宛にメールください。さもなくばこの掲示板に参加表明を書き込むこと(でも最終的にメールはほしいです)。それでだいたいの人数を把握したところで具体的に展開を決めたいと思います。本音のところ大英博物館ネタだけではしんどいかもしれない…。

>尾鳩さん
上記のようなことですので、日程よろしく。もし変更が必要な場合にはお早めに連絡を。
「香港似非と学会」の掲示板の方には僕も時々ネタを投下しております。

関連話ですが、先日週刊誌でドクター中松氏の新刊本の広告が載っておりました。
「IT革命を起こしたフロッピーディスクの発明から50年、灯油ポンプ発明から60年!」と銘打った宣伝文句冒頭がたまりません(笑)。フロッピーディスクの件は以前から言ってることですが「IT革命」と結びつけたのは初めて見たような。そういや麻生太郎総務大臣はつい先日にも「多くの情報をフロッピーに入れて持ち運びができるようになる」と、日本のIT政策の将来になにやら不安を呼びそうな発言をしておりましたな(このお方の「フロッピー発言」は以前から口癖らしい)。
 中松本に話を戻しますと、「アメリカ国会から表彰された」だの「ドクター中松記念日が設けられている」だの「ドクター中松の発言には日本の首相以上に信用が置かれている」だの、まぁ相変わらずの調子で並べ立てられてますな。それであとは今の日本をどうやって立て直すか、といった話になっていくようです。道徳教育の項目もあるようですが、この人に道徳を説かれてもなぁ…(^^;)

>民本主義者さん
ご紹介のサイト、見てきました。誤字が多いのが気になりましたが、関西弁も含めうまいノリだと思いました。「中山殿下」の以前の活動が詳しく出ていて面白かったです。他にも「皇室詐欺」している方々のお話が要領よくまとめられてましたな。
 まぁやはり皇室というのは最高の権威・ブランドであり、それでいていわゆる「雲上人」だから良く知らない人が世間には多いわけですよね。そこに詐欺が発生する要素があると。あのサイトでは敗戦直後の熊沢天皇騒動あたりが皇室詐欺発生の契機だったんじゃないかと推測してますが、さすがに戦前にはこの手の詐欺はなかったのかなぁ。

>ひでさん
ゆうべは仕事で見逃しましたが、「スターリングラード」(これも邦題なんだよな)は以前劇場で見たので冒頭のシーンは印象に残ってます。
やはり「プライベート・ライアン」以後の戦争映画の流れの一環であるのは間違いないですね。それ以前のドンパチバタバタといった感じの戦争映画から技術的に悲惨な情景を再現することが可能になった、なおかついまさら戦争をカッコよく見せるのも古臭いですし、とことん戦場の悲惨さを強調して描く傾向が多くなってきたわけでしょう。
 まぁでもあの「スターリングラード」の冒頭の「味方に撃たれながら突撃、ほとんど玉砕」のシーンですが、そういうことはある程度あったにせよ、ちと映画的に露骨にやりすぎたという印象のほうが強いですね。そしてお話自体はスターリングラードの戦いではなくスナイパー同士の一騎打ちがメインで、ノリとしては西部劇に近い。冒頭のアレはあくまで背景の一こまでしかないというのもアンバランスとも思えました。
 メイン俳優はイギリス人、監督はフランス人、台詞は英語、ロケ地はドイツ、舞台はロシアという国際的といえば国際的な製作体制による映画ですが、ロシア人なんかはどう見るのかな?という興味がありますね。エンディングのスタッフ・キャストロールも「キリル文字風英語」だったりしましたし。



#4439 
ひで 2003/10/31 21:29
今現在、

「スターリングラード」鑑賞中。まだ始まったばかりですが・・・。
戦闘シーンを生々しく書くのは最近の流行なのでしょうか。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4438 
民本主義者 2003/10/31 19:16
中山殿下!来ましたか。

いわゆる「京都中山家」の自称「明治天皇の外戚」については、このサイト
http://www.galu-kansai.com/column/0205/020522/sagi.html
「皇族になりたがる人々」がくわしいです。デザインと文体が電波っぽいけど、京都中山家に関する内容は『天皇の伝説』オルタブックス (001) メディアワークス に書いてある事と、一致しています。この本に関するアマゾンのサイトはこちら。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4073072536/ref%3Dlm%5Flb%5F14/t/249-9531795-9885136



#4437 
尾鳩 2003/10/31 14:49
香港似非と学会

>オフ会
日本帰国(来日?)は、11月15日(土)から約1週間ということに決まりました。
東京を中心に名古屋や関西と日本をぐるーーっと回る旅になりそうです。
ということで、確実に時間があるとすれば、15日(土)の夜かなあ。これを第1希望にしてもよろしいでしょうか。

>香港似非と学会
管理人様、この場を借りて、宣伝させて下さい。
本家と学会とは、なんの接点もないのですが、香港の有志と共に、「香港似非と学会」なるものを創設し、月1回をめどに活動を行っています。巷にはびこる怪しい噂や「都市伝説」、陰謀論等を、真面目に検証してみようという「大人の遊び」ですね。
既に実験を含めて3回開催しており、メンバーも多岐にわたってます。こちらの掲示板では、報道官さんと愛親覚羅さんがコアのメンバーとして参加してます。
簡単な専用の掲示板もあるので、興味がある方は、一度覗いてみて下さい。

本家の「と学会」と比べると、本当にまだまだの会合ですけどね(^^;。

http://8029.teacup.com/hktogakkai/bbs


#4436 
徹夜城(出かける前にネタを投下していく管理人) 2003/10/31 10:42
「明治天皇の外戚」

今週の週刊新潮にあったネタです。いやはや世の中にはこういうことをやっている人がたくさんいるようだな…と思わされます。
『危うし!「横田夫妻」に接近する自称「明治天皇の外戚」』、という記事なんですが、そのパターンはまさに「有栖川宮」。全日空ホテルで開かれたパーティー(何のパーティーかは不明)に来賓として招かれていた横田夫妻に、胸に目立つ菊のバッジをつけた田舎のオヤジ風の男が数人の「お供」とともに接近、同行者の男性が「この方は明治天皇外戚の中山愛英殿下です」と紹介しその“殿下”がうむと頷き横田夫妻にねぎらいの言葉をかけ握手を交わし一緒に記念撮影をしていったとか。その写真もグラビアに載ってました(誰が提供したんだろう)。
 そもそも「外戚」のくせに「殿下」呼ばわりされていることが不自然。本人から口火を切らずお供がまず「この人は…」と紹介するパターンはまさに偽「有栖川宮」や「昭和天皇のご落胤」のケースとソックリ。記事によればやはり皇室ネタの詐欺行為で逮捕された前歴があるとか。
 横田夫妻、この日はほかにもいろんな人と一緒に写真を撮ってるそうでよく覚えていないといった様子で、しかも「私たちの顔と名前が何かの役に立つとは思えませんが」などとのんびりしたことをおっしゃってますが…もそっと自覚してほしいなぁ、ずいぶん利用されちゃってるんですよ、この人たちは。この「殿下」以外でも他に写真撮った人だって大半は下心たっぷりでしょうに。



#4435 
徹夜城(近々オフ会やってみたいと思う管理人) 2003/10/30 23:43
オフ会に関して

いろいろと話が出てまいりましたし、ネタもあるということで、オフ会を11月中に開きたいなと思います。
 尾鳩さんの帰国(来日?)歓迎会と「大英博物館の至宝」展を見るのとセットというのはいかがでしょ?プラス飲み会ぐらいで。場所さえ取れれば何らかの上映会をくっつけてもいいです。ノートPCにDVDで再生すれば、そこそこ鑑賞会にはなります。
 ということで、具体的には尾鳩さんの一時帰国の日程が固まってからになりますね。

>北朝鮮とオウム
 誰か入れ違いで書き込みそうな…と思いつつ、なんですが。
 北朝鮮へ「亡命」しちゃった奇特な女性ですが、どうやら実際に元オウム信者だったらしいですね。何かに「帰依」したがる傾向の方なのかも…。
 ただ公安調査庁と接触があったとの話もあるのでもしかすると「工作員」なのかも…と思っちゃうところもあるんですが。しかし公安の工作員として北朝鮮に潜入するには方法がちと間抜けすぎる気も(笑)。

>アール・ケイさん
 客引きに乗ってちょこっとお邪魔してみようかな(笑)。実はこの「火の鳥」ネタもアール・ケイさんを特に対象として書いていたりします(笑)。
 TVアニメ「火の鳥」ですが、監督は高橋良輔氏とのこと。旧カラー版「サイボーグ009」「装甲騎兵ボトムズ」あたりが代表作ですか(「ボトムズ」は数年前ビデオで全部見てハマってました)。
 海外発売も視野に入れての製作のようですね。媒体を変えると内容が変化するのは常ですが、「火の鳥」に関しては連続アニメみたいな感じではなく長編アニメーションとして作るべきなんじゃないかと思うんですがねぇ。



#4434 
ひで 2003/10/30 23:24
7年半

大行列が出来た初公判からこれだけの年月が経って、最終弁論が終了。来年2月には判決が出ます<麻原裁判。でも、判決が出ても判決に不服があるということで控訴するだろうし、多分最高裁まで行くだろうし、そうなると20年くらいになるのかな・・・。そのころの日本は一体どうなっているんだろう。



http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4433 
民本主義者 2003/10/30 16:50
畳職人

オウムの教祖麻原が在日朝鮮人だというウワサはマスコミ関係者の間でだいぶ出回っていたそうです。いまでもネットの掲示板なんかでも見ることがある。宝島社の今は無き『宝島30』という雑誌がこれを真正面から採り上げて、韓国にまで取材に行って戸籍を調べ上げて、ウワサを明快に否定しました。これによると麻原の父親はかつて朝鮮に移住したことがある日本人なんだそうです。
「だいたい、麻原の父親って畳職人だったんだろう?オンドル職人なら話はわかるけど」なんていうジョークも載っていたような。こういうマスコミ界の陰湿なウワサ(これは日本人の思考風土とでもいうべきものの反映でもあります)を、あえて採り上げるあたりがこの雑誌の真骨頂でした。休刊が惜しまれます。
オフ会!いいですねえ。出雲井晶さんの博物館を集団で見学、なんて話が以前に出ていましたが、実現したりして。



#4432 
アール・ケイ 2003/10/30 16:49
歌舞伎町みたく客引いて

本田さま

えー、NHK大河ドラマの話題は、「大河ドラマの歴史」「大河ドラマの歴史」
「大河ドラマの歴史」サイトに是非清き一票を(笑)。
http://www.asahi-net.or.jp/~JM5H-KTKW//
私はそこの掲示板で世話役をやらせていただいております。一度覗いてみてください。

>一橋文哉氏

このヒト自体が十分に怪しい感じがするのですが(笑)。

>国家自体がカルト宗教団体のような独裁体制が、
>他のカルト宗教を丸抱えして利用するなんてことはあり得るんでしょうか?

イラクのフセイン残党(まだ当の本人がたぶん生きてるから残党ではないのかもしれませんが)と
犬猿の仲だったアルカイダが結び付いたぐらいですから、何でもありなんじゃないでしょうか。
いっそ拉致邦人と引き換えを条件に、まとめて送りつけてやったらどうでしょう。
毒を持って毒を制すと申しますし(笑)。

未解決の国松警察庁長官狙撃事件なども、いろんな噂があるようですねえ。

>『火の鳥』アニメ化

えー、この話題については、手塚ファンであるそれがしのサイトの
「知ったか−ら-ぶりいランド」に「知ったか−ら-ぶりいランド」に清き一票を(笑)。
手塚プロダクションとしてはまたこれも輸出するつもりなんでしょうな。
だとすると、かなり原作をいじることになっちゃうのですが…。

>オフ会

こちらの諸兄諸姉がズラっと揃うことを考えると、なかなか恐ろしいものがありますねえ(笑)。
声が大きいほうが勝ちでしょう。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4431 
尾鳩 2003/10/30 13:09
オフ会やると、ものすごい面子が揃いそうですね(^^

>「地上の楽園」
オウムと北朝鮮のつながりについては、一橋文哉(だったかな)という方が「オウム帝国の真実」という本で、かなり突っ込んで書いていらしたような。まあ、北朝鮮とオウムが直接つながっているのではなく、「オウムの背後にはやーさんがおる、さらには北朝鮮とつながりの深い某政治家がおる」というのが主旨でしたが。
結構、話題になった本ですから、もう読まれた方も多いと思いますが。個人的には、一橋文哉とは誰なのか、と言うことの方が興味がありますが。一橋という姓を使っていることから、元毎日の記者グループだとか、いろいろと言われているようですが。

>管理人様に提案
この場で恐縮なのですが、11月の中旬に日本に行くことになりそうなのです。
もちろん、仕事なのでかなり入り組んだスケジュールになりそうなんですが、時間を見繕ってオフ会でもやりましょうか。
まあ、私オフ会なんて、やったことは一度もないんですが、掲示板で普段会話している人間と実際に会うのはどんなものかなあ、という興味もあるもんで。
如何でしょう、管理人様、及び皆様方?



#4430 
なな 2003/10/30 00:33
けったいな…

>二十代日本人女性が北朝鮮に不法入国・亡命申請
この女性の素顔が熱心な"北マニア"だとの情報が出ましたね。
なんかねぇ…。私にも似たような嗜好があるんで、なんだか背中がかゆいったら。(^^;
ただ北朝鮮に興味を持った場合、量的に多く出回っているのが脱北者の手記や体制批判の本(今は拉致問題も)なので、いい大人で、本気で礼賛に傾く人って今時珍しいと思いました。
朝鮮語や北朝鮮の芸能を習いたいと思ったら、まずは日本で総連が開いている講座などに目が行きますわね? 件の女性には、例えば総連や在日朝鮮人の方々との間に築いたツテとかもなさそうだし、万景峰号に乗り込もうとか、今は日本人が北朝鮮の大学に留学する制度もあるのに、どうしたら「亡命申請」に行くかね?
ずいぶん昔に、韓国の女子大生で学生運動のリーダーだった人が国境を越えて北朝鮮に入りましたよね。今回の女性もその志の純粋さ・必死さは同じだった…かもしれない。…けど、どうも頭に浮かぶのはいつぞやの「オーストラリア失踪花嫁」の方なのよねぇ。(^^;

思い出しついでにもう一つ。かつてオウム真理教が世間を賑わせていた頃。
「そんなに日本の社会に不満があるなら、信者はまとめて"地上の楽園"をうたってるあの国へでも行ったらどうか?」という、冗談まじりの意見を聞いたことがあります。
拉致事件と核問題が明らかとなった今、ちょっとジョークでは流せないですね…。
例えば松本被告を拉致か歓待して身柄を確保し、出家信者を呼び寄せ、優秀な若者には資金提供して研究をさせ、日本の在家信者から莫大な金額を送金させる…。もちろん北の国民との接触はなし。こんなことを実行していたらどうなっていたでしょう?
国家自体がカルト宗教団体のような独裁体制が、他のカルト宗教を丸抱えして利用するなんてことはあり得るんでしょうか?



#4429 
本田 2003/10/30 00:31
懐かしい映像でした

NHKアーカイブス放送の「竜馬がゆく」私も観ました。
何故、「脱藩」が放送されたかですが、訊くところによれば、もう既に、NHKの「竜馬がゆく」の放送では、この「脱藩」だけしか、映像が残っていないのだそうです。
1977(昭和52)年の三月に、NHKが「大河ドラマ13年」という特番を放送したのですが、私の記憶では、その時の「竜馬がゆく」の映像もやはり、この「脱藩」を使っていました。もうこの当時から、その他の映像は消却されてしまったのかもしれません。ちなみに、この時の竜馬を演じた北大路欣也さんは、その2年後に放送された「樅ノ木は残った」でも、酒井雅楽頭役で出ていました。
その他、この「竜馬がゆく」では北大路さんの他におりょうさん役を浅丘ルリ子・武市半平太を高橋英樹・勝海舟を加東大介・後藤象二郎を石田太郎(現在の新刑事コロンボの声はこの人)・西郷隆盛を小林桂樹・高杉晋作を今は亡き和田浩二が演じていました。ナレーションはこれも今は亡き名優滝沢修(ちなみに、この滝沢さんは翌年放送の「天と地と」では主人公の長尾景虎=上杉謙信の父親の為景役を演じてました)。
何か、話し出すとキリが有りませんので、誠に唐突ではありますが、この辺で失礼。

n-honda@jeans.ocn.ne.jp


#4428 
徹夜城(なんだかチャット状態?になってる管理人) 2003/10/29 23:57
おお、ゲーリー=クーパーのマルコポーロ…!

>ひでさん
ひでさんの書き込み見て、慌ててチャンネルを回しまして、「マルコポーロの冒険」の後半は何とか目撃しました。主演はなんとゲーリー=クーパーじゃございませんか。調べたところ1938年公開の映画。
 予想はしてましたが話はムチャクチャ(笑)。時代考証なんてどっかすっ飛んじゃってますが、ハイドゥの乱が絡んできたり、「フビライは今日本遠征をしている」とか史実が多少は絡んできます。あとは荒唐無稽な大冒険活劇でした。しかしどうもフビライは自ら日本に遠征したらしく、北京をお留守にしていました(笑)。
 しかしいろいろとあるもんですなぁ。マルコ・ポーロものも広義のモンゴル史映画に含めちゃうと欧米じゃ結構モンゴルもの映画を作っているように思えてきました。

>なぜかここでアニメニュース。
NHKが来春から大がかりなアニメ製作に乗り出すとの情報が先日出てまして「利家とまつ」を“成功”させたプロデューサー氏が中心となってるとか、原作つきだとかいろいろ話が出ていたので「何をやるんだ?」と思っていたら…
 どうやら手塚治虫の「火の鳥」のようですね。先ほど新聞サイトで出てました。「黎明編」「未来編」「復活編」「異形編」「太陽編」を連続アニメで製作するそうです。BSデジタルと総合で放送予定とのこと。代表作といわれる「鳳凰編」、そして「宇宙編」「ヤマト編」が外されているのは以前にアニメ化されているからでしょうな。「望郷編」「乱世編」は長いから?いや、それをいったら「太陽編」は相当長いけど…
 一応これも「歴史映像もの」として注目しておこうかな、というものがあります。「黎明編」の卑弥呼と騎馬民族征服も見所ですがこれは以前に映画化されてますので、特に「太陽編」での壬申の乱描写に注目してます。
 アシモフ好きとしては「復活編」もどうなるのか気になるところですが…
 しかしなんといっても「手塚」の代表作中の代表作と言っていい作品だけに、映像化にアタックするのは大変でしょうな。どう作っても文句言われそうな気がするし(笑)。僕も以前りんたろうが監督した「鳳凰編」については残念に思っているところが多く…



#4427 
honda 2003/10/29 23:46






#4426 
ひで 2003/10/29 17:48
アラモサラダ

それはタラモサラダの間違いです・・・。と一人ボケ・突っ込みをしてみる。
アラモは他のジョン・ウェイン作品と比べるとあまり愛国主義というのが強くでてないということでしょうか。

BSの夕方の映画でマルコ・ポーロの映画がやっていました。みんな英語しゃべってるし、宮殿がどう見ても中国の宮殿に見えないし、マルコ・ポーロがローマ帝国の使者って紹介されてるし、イル・カン国じゃなくてペルシャ王国が出てきたり、マルコ・ポーロがフビライの娘と恋に落ちたり、そのモンゴルの姫がどう見ても欧米系の顔をしてたり、とまぁ、むかしの中国を扱った映画っていうことで(^ ^;)。で、ちょっとお姫様大胆すぎ(爆)


http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4425 
徹夜城(そろそろ歴史映像名画座を整備しないとと思う管理人) 2003/10/29 10:25
アラモ関連

>ひでさん
映画「アラモ」の愛国主義ですが、あくまで「予想したほどではなかった」ということですので。監督したジョン=ウェインはかなり「愛国」を意図して意欲的に取り組んでいたようですが(製作費まで自分のプロダクション作ってほとんど破産状態で製作していた)演出家としての技量の問題か、それともあまりに臭い芝居はダメだと感じたのか、結果としてはそれほど愛国臭が漂わない作品になったみたいです。まぁ一つには「玉砕」する話だから・・・ということもあったかも。
 かえって印象に残るのが押し寄せたメキシコ軍が「女性・子供などは退去させよ」と時間の猶予を与えるシーン、あるいは第一波の攻撃でおびただしい犠牲者を出していったん撤退した後メキシコ軍兵士の遺体を収容するシーンで「やられ役」であるメキシコ軍兵士の家族たちが悲嘆にくれる様子、そしてラストに陥落したアラモ砦から生き残った女性と子供が立ち去るのをメキシコ軍が敬礼して見送るシーンなど、見終わってみるとメキシコ軍が結構人道的なんですよね。主人公たちはアラモに立てこもって何をしていたのか良く分からなくなったりする(笑)。

 さて「シネマスペクタクル」で読んだ話ですが、この映画製作に並々ならぬ意欲で取り組んだジョン=ウェインはとんでもないことをやらかしています。「アラモ」はアカデミー賞数部門にノミネートされたのですが、ウェインはこの映画の愛国的意義を強調、「アカデミー賞は「アラモ」に与えられるべきだ」との意見広告を自ら新聞などに載せてしまいます。もちろんこれはアカデミー賞選考委員の反感を買い、まったくの逆効果に終わってしまいました。
 僕は見てないですけど、ジョン=ウェインは何本かバリバリのタカ派、というよりは反共主義ということなんでしょうけど、中国とかベトナムとかをネタに映画を作ってますね。映画「真昼の決闘」でゲーリー=クーパーの保安官が星のバッジをはずして投げ捨てる場面にも「反米的」とイチャモンをつけてたそうですし(もっともこの映画の脚本家は「赤狩り」の被害者でこのシーンもそれとなく示唆していたとは思われます)。

 やはり「シネマスペクタクル」に出ていた話ですが、「アラモ」撮影現場を見学に来たジョン=フォード監督がウェインに「俺にも撮らせろ」とねだったとかで、第二班が担当した数シーンをフォードが演出しているのだそうです。



#4424 
ひで(ワーテルローは眠って見逃した) 2003/10/29 00:31
その博物館の展示物を買いあさりに行きそうで怖い(笑)。

>ダイエー博物館
赤字を補うために展示品を売る、なんて事になったらどれだけの値が付くのだろうと、
あの展示品を見てふと思ってしまいました。ああいうのをほしがる人はいそうだし。

「アラモ」、ジョン=ウェインが主演・監督なわりに愛国主義的でないってのも珍しい
のかな。それにしてもよくあんな悲惨な話を映画にする気になったというか何というか・・。


http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4423 
徹夜城(このところ未鑑賞ビデオがたまってしまって大変な管理人) 2003/10/28 23:14
ダイエー博物館

上野の例の展示会は「優勝記念セール」はしてくれないんでしょうか(笑)。

とにかくここ数日、NHK(衛星含む)は歴史ものでいいのを立て続けにやってくれちゃいまして…ビデオ整理が大変です。
ビデオにもとったのですが「竜馬がゆく」は結局そのまま見てました。北大路欣也、さすがに若いですねぇ。当時25歳ですって。竜馬って描かれるスパンも短いからだいたい実年齢の気分でやれるケースが多いですな。思い返せばいろんな人が演じてるよなぁ、この人物も。
 それにしてもなぜこの「脱藩」の一回だけが保存されることになったのか?そこらへんがかなり謎です。「赤穂浪士」なんかは「討ち入り」が残されているんですけど、「竜馬」のほうはかなり半端な回としか思えない…大河BBSでの情報ですとこの回から和田勉演出に交代になったそうで、それも原因なのか?
 とにかく早口の台詞、暑苦しいほどに顔がアップで寄せ集まった画面構成など大河BBSのほうにも書きましたのでここではカット。大河以外とつながる話では竜馬が「男子の本懐」という言葉を口にしたとき、「ああ、そういや北大路さん『男子の本懐』のドラマで浜口雄幸演じるんだよなぁ」などと妙なつながりに気がつきました(笑)。浜口も土佐人なんですよね、実は。
 話が逸れていきますが、やはり土佐人であり、竜馬とはやや縁がある(長崎でちょっと一緒だった)中江兆民なんかもドラマ向きだと思うんですよね。もうムチャクチャで(笑)。絶対に映像化できない傑作エピソードもありますが(知ってる方だけうなづいてください)。

 映画の掲示板に書いちゃってますが、NHK衛星で先日放送していたジョン=ウェイン監督・主演の西部劇「アラモ」も今日鑑賞し終えました。テキサスをメキシコから分捕るきっかけになった戦いなんですが、「自由のための戦い」なんて言ってるのを見ると、なるほど「イラクの自由作戦」なんてネーミングをする連中のいる国だな、とおもってしまうところで(笑)。もっとも予想していたほど愛国主義って感じでもなくメキシコ軍もそれなりに道義的な人たちに描かれてまして後味はそれほど悪く無かったです。

 「アラモ」とさして時代の変わらない「ワーテルロー」をこれから見ることになるわけですが(一応何年か前にビデオで見たことあり)、録画確認のために戦闘シーンをチラッと見てみたんですが、いやはやムチャクチャに動員してますねぇ(笑)。あれ全部本物の人間を動員してるんですからね、CG処理になれた目からするとかなり驚かされるものです。
 昨日なんかもNHK衛星第二の夕方映画枠で「ソロモンとシバの女王」(ユル=ブリンナー主演)やってましたねぇ。これは以前見ていたんでいちいちビデオにはとりませんでしたけど。



#4422 
貧乏神 2003/10/27 20:59
有栖川は住宅街のドブ川ですが

なんか、世間でも妙な盛り上がりを見せている事件ですが、個人的には、あれで
あっさり詐欺で立件できてしまうというのはちょっと驚きました。まあ一般的に
あの人たちのような人は詐欺師と呼ばれるものだとは思いますけど。
いくら招待されたからって、縁もゆかりもないのに結婚披露宴に出席するというのは
ちょっと変だし、ご祝儀をだましとったとはいっても、まさに「ご祝儀」で、基本的
には「お志」なわけですから。それと、身分詐称にしても、披露宴で新郎新婦の経歴を
潤色したりするのはありがちだし、結婚の実がなかったことにしても、披露宴後すぐ
別居状態になったり、婚姻届を出さなかったりということもあるわけですし。

だまされた面子が面子だけに、道義的な意味でも容疑者達を責めるとかいう気には
全然ならないというのもまた事実なんですが。

有栖川宮という有名だけど(有名なるがゆえに)すぐばれる嘘を使ったのは杜撰に
見えて詐欺の王道という気がします。「大きな嘘の方が引っかかりやすい」と
言ったのはゲッベルスでしたっけ。
この手の詐欺では「カメハメハ大王の末裔にしてエリザベス女王の甥で空軍大佐」
を自称したプリンス・ジョナ・クヒオという超大物もいますから。




#4420 
ひで 2003/10/26 19:41
上野で2つ

先週、展覧会2つをハシゴしてきました。
一つは「大英博物館の至宝展」(都美術館にて開催中)です。展示の構成も、世界の各地・各時代のものをちょこちょこ集めてきて展示するという感じでものは並べられていました。「英国」関連のものですが、ローマン=ブリテンの遺物や先史時代、近年その概念そのものが色々問題になりつつあるケルト関係の遺物などなどがありました。

もう一つは「煌めきのダイヤモンド展」(国立博物館表敬館)です。こちらは16世紀から現代までのダイヤモンドジュエリーを色々集めて、カットの仕方の変化やデザインの変化を追いかけていくタイプの展覧会でした。大きなダイヤモンドジュエリー展示会とでもいうか、見本市みたいな感じ・・・。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4419 
原田 実 2003/10/26 18:33
ご指摘ありがとうございます

アール・ケイ様、ただいま確認して参りました。
 http://www.samurai-hiroshi.com/
とても熱いです。



#4418 
徹夜城(歴史映像探求者を自称する管理人) 2003/10/26 18:31
お見逃しなく!パート2

今宵も歴史映像ものの注目作がございます。
なぜか今夜の夜11時20分からの「NHKアーカイブス」で昭和43年(1968)の大河ドラマ「竜馬がゆく」を放送しております。竜馬が北大路欣也さんのやつね。時間からして映像が残っている一回だけを放送するものと思われます。貴重ですのでビデオのご用意を(笑)。

>鵺さん
ご紹介のページ、見てきました。いやー、熱の入っているサイトと言うのはあるもので。僕も似たようなことを考えなくはなかったですが、画面取り込みは著作権上マズイと思われるんでやめてます(あえて言うとかなりグレーゾーンな部分もあるんですが)。
 それにしても小牧長久手とワーテルローが姉妹都市であったとは…

 字幕なしでもいいから完全版「ワーテルロー」のDVDが欲しい、とは思いますね。確かソ連版は4時間あるとか聞いてます。「興行」を考えない社会主義国ならではの長時間ですな(笑)。
 連想話ですが、「ワーテルロー」の監督ボンダルチュクの前作は「戦争と平和」でありまして、その「戦争と平和」の原作者であるトルストイの小説「復活」も映画化され近々日本公開だそうで予告編を先日劇場で見ました(迂遠なつながりですいません)。

>藤岡弘、、モーニング娘。。
↑句読点を名前の中に入れてしまうとこういう変な文章になってしまう(笑)。
そのうち「!」とか「?」とか使う人が出てきそうですねぇ。



#4417 
アール・ケイ 2003/10/26 15:00
風雲白詐欺城

原田様
藤岡弘。
ではなく
藤岡弘、
ですので、お間違いなく。

有栖川宮を名乗る人物は前々から全国あちこちに出現していたという話を聞いて、
あのオッサンがそんなに手広く(笑)詐欺して回ったのかなと思っていたんですが、
こちらの書き込みを見る限り、同じような詐欺師は複数いるということなんでしょうね。
しかし、M資金ばなし(私にとって大先輩にあたる人物も引っかかったそうな)といい、
この手の話題は尽きることがありませんなー。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4416 
原田 実 2003/10/26 09:20
むしろ藤岡弘。先生に会いたかった

現在の正式な芸名には「。」がつくそうです(実は、モーニング娘。の登場よりも早かった)。
>管理人様
私が「宮様」に会ったのは今から14,15年ほど前、吉田信啓氏の系統とは別の古神道関係の会合です。そのころはまだ、うさんくさい取り巻き連に、おっとりした「宮様」が振り回されているという雰囲気でしたが、まもなく本人もあの悪相になっていきました。しかし、このようなことを回想していると、やっぱり自分もそちらの世界に属する人なんだなあ、と実感させられます。
>なな様
この度の事件では、かえって「高松宮」の名を出したことで、墓穴を掘ったと思われます。有栖川宮家だけならともかく、現存の宮家について、「御落胤」であることを匂わせたわけですから、宮内庁としても、表向きには動かないにしても、野放しにはしておかないでしょうから。
しかし、今度の事件の本当のオチは、自称有栖川宮さま相手に「いい加減なことをいいなさんな」と叱りつけたのが、他ならぬドクター中松だったというところでしょうか・・・


http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#4415 
2003/10/25 22:51
今から愉しみにしています

BSは2月先まで放映予定がわかるんで、チェックしておきましょうf(^^;)
参考までにこんなトコあります
http://www.homoon.jp/users/azumi2108/woo-1.htm

DVDですが、確か字幕が付いてないけど完全版のヤツがあったような・・・
ナニ言ってるかわかんなくても欲しいかも(笑)。



#4414 
ひで 2003/10/25 20:26
それは見なくては

そう言えば今週はフランス関係の映画を連続してやってますね。
問題は夜中起きてられるかどうかだな、うん(笑)。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4413 
徹夜城(現在アルコールがかなり入っている管理人) 2003/10/25 20:18
お見逃し無く!

どれほどいるのか分かりませんが、歴史映像マニアの方へ告知。
今日の深夜(正確には明日の未明ですけど)NHK衛星第二で「ワーテルロー」が放映されます。今週のNHK衛星第二はフランス映画特集だったようで、その直前には名作「天井桟敷の人々」が放映されてます。昨日も「死刑台のエレベーター」でしたしねぇ。
もっとも「ワーテルロー」はフランス映画ではなくイタリア・ソ連合作。資本的にはイタリアの、スタッフ的にはソ連のという妙な「フランス史映画」です。ソ連版「戦争と平和」で「戦闘スペクタクルの究極形態」をやってしまったセルゲイ=ボンダルチュク監督とソ連陸軍(!)がナポレオン最後の大合戦を再現してくれます。
まぁ映画としては残念ながらB級ですが(笑)。名優オーソン=ウェルズがなぜかルイ18世役で特別出演、ってあたりは映画ファンには見所ですが。とにかく今ではほとんど再現不可能な、生身の人間の大集団による俯瞰的スペクタクルが堪能できます。ビデオも入手困難、DVDは未発売(だと思う)なので、未見の歴史映像マニアはお見逃し無く。

>原田さん
昨日の書き込みでレスしそこねたのですが、拝謁の機会があったという「有栖川」さんは「有栖川親仁(ちかひと?)」氏でしょうか?
すでに検索かけた人はご存知でしょうけど、面白いことこの上ない顔合わせが見られるサイトはこちらです。
http://www4.ocn.ne.jp/~tenno8.6/html/koen_h12arisu.html
ほかにも「い草」のイベントにも出ているらしい(笑)。
 以前「亜麻色の髪の乙女」のヴィレッジ・シンガーズの清水さんの偽者が長野県のカラオケ大会に出場して話題になったことがありましたが(確かこの人、その前に横浜銀蝿の「翔」さんの偽者になっていたはず)、世の中けっこういろんなところに「偽者」が出没しているものなのかも…



#4412 
徹夜城(人身事故とやらで帰宅が遅れた管理人) 2003/10/25 00:27
「おっ、史点ネタだ!」

…などと「宋美齢さん死去」の第一報を聞いてまずまっさきに思ってしまったというのは、不謹慎というべきでしょうが、執筆再開するとそういう根性になってしまっているようです。
 中断中にも「民族の祭典」のレニ=リーフェンシュタール監督が亡くなってましたし、第二次大戦期の「現役」登場人物たちもあらかた片付いてきた、というところですねぇ。そういやヒトラーの遺体を火葬にした人物が先日亡くなってましたっけ。
 宋美齢女史の年齢についてはやや不明確との話を以前聞いたことがあります。本人も明確にはしなかったし、まぁなんといってもレディのことでございますから(笑)。
 映画「宋家の三姉妹」を岩波ホールで見たときはまだバリバリに(?)生きてらっしゃったんですよねぇ。あの映画は宋慶齢が亡くなる場面で終わりますが、危篤の知らせがニューヨークの美齢のもとに届く場面がトップシーンだったかと。

>有栖川宮
この宮さんの名前が使われる背景にはやはり「なんとなく知名度」があるから、ってことがあるでしょうね。「そういえばどっかで聞いたような」という(笑)。明治にそんな人だったんでご落胤の噂があったから、というのは初めて知ったんですが、そういう面もあるんでしょうね。
 誰か絶対「有栖川有栖」氏にコメントとりに行ってると思うんですが(笑)



#4411 
なな 2003/10/24 22:33
もうひとひねり

逮捕された男は高松宮のご落胤を名乗ってましたよ。父親が高松宮で、母親が旧有栖川宮家の"外戚の女性"。高松宮から大正時代に断絶した有栖川宮家を再興するようにと、宮家ゆかりの香合を渡されたうんぬん。
直接に有栖川宮のご落胤を自称したわけではないから、逮捕されてからも「自分は有栖川宮家の"外戚"だ」と言ったり、「有栖川とは言ったが、有栖川宮を名乗ったことはない」と言い逃れしていると。
有栖川宮の伝説を利用しつつ、年齢のこともこれでクリアになるし、さらにワンクッション(高松宮)を置くことで逮捕後の詐欺罪を軽くする(?)…よくまぁ思いついたものですわ。

>冷や奴
私も醤油なしでそのまま食べますが、ふつーの木綿豆腐しか買わないのでけっこう苦行です…。
豆腐自体は好きですが麻婆豆腐や豆腐チゲがいいですね。あ、湯豆腐も同じ理由でちょっと。



#4410 
ひで 2003/10/24 21:42
なるほど

>原田様
明治時代の有栖川宮様の御落胤というのはそんなところから生まれきた
お話しだったのですね。豪放磊落な方なら、どっかに子供の2,3人でも
いるかななんて想像も出来そうですし。

ネットでニュースを見ていて知ったのですが、蒋介石の奥さんで、宋家の3姉妹
の一人宋美齢さんがお亡くなりになったそうですね。享年105歳・・・。でも、
人民日報2003年3月の記事を見ると来週で106歳を迎えるっていってる・・・。
中国では歳を数え年で書くのか、実は106歳だったのか、いったいどっちだろう。
しかしここまで長く生きるとどちらでも良くなってきますが・・・・。


http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4409 
原田 実 2003/10/24 19:34
なぜ有栖川宮か

明治時代の有栖川宮は良く言えば豪放磊落、下々の者にも親しみやすいお人柄だったために、ご落胤のうわさが絶えなかったし、またご落胤を自称する人がいても、周囲もいかにも、と思ってしまったのです。有名なところでは大本教主・出口王仁三郎が有栖川宮のご落胤を称していましたし、三島由紀夫氏の父親にも有栖川宮御落胤伝説がある旨、松本健一氏が書いておられます。
私の知る限りで現在、自称有栖川宮は二人、そのうち一人には私も拝謁の栄に浴したことがあります(‘^^)。たしか、このたび逮捕されたのとは別の方のはずですが、やっていることはあまり変わりません。お二人とも、有栖川宮御落胤はむげに否定できない、という伝統にしたがったわけですが、年齢の計算はあわないわけで、あとから辻褄合わせに苦労しています。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#4408 
秋山如雪 2003/10/24 16:01
リンク変更

 リンクさせていただいている「心を開いて」の秋山如雪です。
 本来ならメールで送るべきところですが、メールの調子が悪く送信ができなかったので
こちらに書き込ませていただきます。
 この度、サイトのアドレスが変更になりました。
 以下が新しいアドレスになりますので、変更の方、お願いします。
 http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/9722/toppage.html
 それでは短文ですが、多忙につき失礼させていただきます。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/9722/toppage.html


#4407 
ひろぞう 2003/10/24 08:26
英雄の生涯

乃木希典の生涯を思うとき
私はひどく東洋的だなと思います。
とかく東洋的な価値観では
西洋的な実力で事を為し遂げる
覇王的な人間は好まれないですからね。
曹操も朱元璋も信長も良くは言われないですし。
東洋的な英雄の価値観では
乃木のようにまわりにかつがれて
あれよあれよと英雄に祭り上げられていくのでしょう。
どうもこの考え方は
諸子百家の時代に思想をリードした官僚たちが
自分の実力を発揮しやすく政策を実現しやすく
するために作り出したのではないかと
私はうがって見方をしています。
さて乃木希典ですが
この人の最大の禍根は
日露戦争での自分の無様な戦術をその後もまったく反省しなかったことですね。
ある意味、日露戦争以後は突撃精神への傾斜を高めた感もあります。
旧軍の困った体質として
情報、世論操作のために流したブロバガンダに
いつの間にか自分も信じて乗ってしまうというものがありますが。
軍部と乃木のこうした姿勢が招いた悲劇は
本文に書かれたとおりです。
乃木希典は一代の英雄でありますが
近代の軍人に英雄はいりません何故なら公務員ですから。
必要なのは現実をシビアに打開する実務家です。
どこか中世の英雄体質を引きずってしまった
旧軍が総力戦の太平洋戦争に突入したのは
悲劇としかいいようがありません。









#4406 
なな 2003/10/24 00:01
どうせバレるのに…

>ご落胤詐欺事件
外国人タレントを多数擁する稲川素子事務所の稲川素子社長。芸能事務所の女社長なんて男勝りで抜け目のない人なんだろうと思ってたら、意外やおっとりと上品な中年女性でした。
その稲川さんも今回のニセ披露宴に出席してまんまと騙されたわけですが、テレビ取材で真相を知らされた時のご本人のコメント「…世の中にはいろんなことを考える人がいるんですねぇ…(あとは言葉にならない)」を聞いて、こんな純真無垢な人がなぜ芸能界で何十年とやってこれたのか、その方が不思議です。

>みそ
>「発酵食品の話X」HPより引用
>このような地方色をどう説明するかは興味があるが、京・大坂の白味噌は大和朝時代に中国から伝わった醤の影響のほか、貴族好みの味が加味されたといわれている。中部地方の豆味噌は朝鮮半島からの醤の影響を受けたものらしく、また東北地方の塩辛い赤味噌は縄文時代からの働く農民の固有文化の現れだという考えがある。

確かに江戸時代に入って味噌の大量生産が始まり、手間のかかる豆味噌が衰退したと新井白石も書いてます。が、東北の味噌が縄文以来の伝統を受け継いでいるなら、尾張三河人の「豆味噌の熟成した濃いぃ〜味が好き」というのももっと歴史が古いんじゃないかと。まるで都の文化の東進を拒む半島人子孫の抵抗勢力がこの地にあったんかいな〜(笑)と思ったんですよね。そのわりに古代の豪族尾張氏は大和朝廷との結びつきが強いし、そんな話は聞いたことないよねぇ、と…。
味噌に限らず、この地方の味つけは関西と対照的に辛くて濃いんですよね。余談だけど博多のとんこつラーメン。あれは名古屋出身の女性が元祖というか発明者だそうです。終戦後に旦那様について博多へ引っ越し、そこでラーメン屋を始められたとか。

中国のロケット打ち上げは喜ばしいことですが、そんな国力のある国にODAは必要なんでしょうか?
中国は使途を開示しないから、日本のODAがロケットに化けちゃってる可能性もあるんでしょ?



#4405 
ひで(サイト更新って大変・・) 2003/10/23 20:05
ニセ皇族

しかし、昔あって今は絶えてる宮家なんていっぱいあるのに、なんで有栖川宮なんていうところをえらんだのだろう・・・・。で、「史点」をみるとほかにも有栖川宮を称している人がいるらしいし(笑)。だいたい、途方もなく大きな風呂敷を広げた方が人はひっかかりやすいという話を聞いたこともありますが、皇室の御落胤ネタとM資金詐欺ってのはよくでてきますねぇ・・・・。

ニセの皇帝というと、古代ローマだとネロが死んだ後にネロの偽物が出てきたりしたということがあります。暴君として評判の悪いネロですが、どうも民衆にはかなり人気があったようです。まぁ、当時の民衆は「パンとサーカス」さえなんとかしてくれれば皇帝を支持しますし、ネロはそういうことはけっこうやっていたようですから。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4404 
原田 実 2003/10/23 19:35
なんだか賑やかそうだ

アメリカの宇宙葬ビジネスは文字通り軌道に乗っていて、初期の希望者の中にはすでに本当に流れ星になられた方もいらっしゃいます。
現在軌道上におられる方には、『スター・トレック』シリーズの生みの親として有名なTVプロデューサー、ロッテンベリー氏の名もあります。
 で、ロッテンベリー氏と同じ船には、ドラッグ教祖として有名だったティモシー・リアリー博士(『2001年宇宙の旅』や『アルタード・ステーツ』に影響を与えた人物ですね)が乗っておられます。
 どちらも生前の業績と趣味からいって納得できる葬儀の形ではありますが、なにやら賑やかそうな最後の航海(航宙?)です。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#4403 
徹夜城(やっとこさ更新作業を済ませた管理人) 2003/10/23 14:30
宇宙葬ビジネス

>尾鳩さん
宇宙葬ビジネスですが、もうとっくにあるんだそうですよ。「週刊アスキー」連載の取材マンガ「カオスだもんね!」(実はひそかに愛読している)で取材している回で詳しく知りました。
日本でも受け付ける代理店があるそうで、そこで取材して詳しい話を聞いていたんですね。アメリカの民間ロケット会社(?)に委託して遺骨の一部をカプセルに入れ、生前好きだった言葉などを書いてロケットに大勢積んで(さすがに一人の葬式のために一回打ち上げは出来ない)ぶち上げるんだとか。そして軌道上に乗せて地球を回ってもらうことになるわけですけど、いずれ地球に落ちてくる。そのときまさに「星になる」わけで。
「失敗」した時に備えて遺骨の一部は海にバラまくことになっているそーです。取材していた漫画家さんが「じゃあ宇宙にも海にも二度葬ってもらえるじゃないですか!」と喜んでました(笑)。もちろん費用は相当なもんみたいですが…

 大英博物館ですが、その後どう方針が決まったかは知りませんが、このままだと有料にせざるを得ないようですね。まぁ日本のことを考えると200年以上無料だったということ自体がすごいと思うんですけど。



#4402 
尾鳩 2003/10/23 11:26
大英博物館って有料になったんでしたっけ?

財政難とか聞いたことがあったので。
盗んだもん飾って、金巻き上げるなんざ、大した根性ですな。

>英国のコーナー
そうか、あったのか。そういや、ヨーロッパという部分に、ちょこーーーっとだけあったような、無いような(笑)。正直、そんな記憶しか残ってなくて(^^;。
大英博物館は、かみさんをからかう時のいい材料なのです(笑)。
もし日本に大日本博物館なんかがあって、北京原人の骨なんかが置いてあったら・・・しゃれになってないですね(^^;。

>ロケット産業
まあ、最近の日本の宇宙事業と比べると、確かに中国の方が・・・。
人民は確かに冷めていたかもしれないですね。というか、大部分の人民にとっては、宇宙、なんだそれ?俺たちに何かメリットあるのか?ってなところでしょうな。それに比べて、中国のあらゆるメディアは、そりゃもう、大層な賑わいでした。CCTV(中国中央電視台)でロケット特集を組んでいたんですが、その際のテロップの内容が面白かったですよ。CNNのニュースなんかで、画面の下にずーーっと流れ続けるという速報、あれです。あの内容が、「神船5号の大きさは、世界でも最大級である。」というのと「着陸用の帰還船(っていうのかな)は世界最大を誇る」という2つの内容を延々と繰り返しているんですよ。時代錯誤というか、「大きいことはいいことだ」そのまんまの内容に笑ってしまいました。
詳しい方がいたら、教えて頂きたいのですが、今の時代、ロケットの大きさなんかは、何かメリットとかあるんですか。

しかし、そのうち宇宙葬(地球葬?)とかも始めるんでしょうね。新たなビジネスとして。
死者を専用ロケットで宇宙に送り、遺体を専用の棺桶に入れて上空から地球に向かってはなつ。それが摩擦熱で輝きあたかも流れ星のように落ちていくのを、遺族が地上でみているという・・・。ちょっと不謹慎なネタでしたね、すいません。高校時代に親友とこんな会社を作ろうと盛り上がっていたのを思い出したもので、ついつい書いてしまいました(^^;。
しかし、NASAではそういうビジネスを既に企画中で、すでに数十人が登録済みとの話しを聞いたんですが、これは本当なのかな。



#4401 
ひで 2003/10/23 00:16
なるほど

>徹夜城様
いちおう英国のコーナーもあったのですね。まあよく考えてみればローマン・ブリテン時代の遺物もあれば中世の遺物だってあるのだし、それ以前に先史時代などの遺物もありますね。ただ、サイトのフロアマップを見てもどの辺にイギリスのものがあるのかよく分からないですね。ローマン・ブリテンだけコーナーとして分かるようになってましたが・・・。多分ヨーロッパのところにでもおいてあるのでしょう。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


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