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#4699 
新参右衛門 2004/02/18 23:00
悲劇にならなくて良かったですね

この間の日本VSイラクのサッカ−の試合は、TV中継で
「ド−ハの悲劇」を忘れるな調の放映で、何やら因縁を無理矢理
煽っていた感じがしましたが、今夜ほんとに勝ってよかったですね
ジ−コジャパン。負けてたら「さいたま の悲劇」となってしまう
ところでしたね。(苦笑



#4698 
尾鳩 2004/02/18 11:21
好きな女性を口説くより、難しい・・・?

歴史を好きにさせる・・・歴史を面白い!を思わせること自体は、そんなに難しくないんですよ。問題は、歴史の「授業」に如何に興味を持たせるか。
私の場合、一応史学科出身とはいえ、高校時代の歴史の成績はむしろ悪い方で、先生達に「そんな成績で史学科を志望しているのか」とあきれられていましたから。

そりゃね、年代やら人名やら、興味のないところを覚えろという方が、無茶というもんで。楽しくもなにもあったもんじゃないですよ。
但し、歴史の裏話やらエピソードを話してくれる教師は、やはり人気がありましたねえ。中学や高校生になると、あっち方面にも興味を覚えるもんで、そんな話しを話してくれる先生の授業は、活気づいていましたよ。どんな事柄や趣味にも、その背後には必ず歴史が存在するもんで、いわゆる「トリビア」というんでしょうか、そういう話しをちょっと挟むだけでも、歴史の見方が豊かになったりするんですよね。
えろい話しですとか、ちょっと汚い話しとか、そういう話しを平気でしてくれる先生は好きだったなあ。大河なんかでみる「お堅い」系、或いは「格好いい」系の英雄達が、一気に身近に感じられましたからね。

また今どきの子供なら、ゲームかなあ。
我々の世代だったら、例えばウルトラマンの怪獣の名前ですとか、放映タイトルとか、私全部覚えていたもんなあ。それと同じで、最近のガキ、いや子供達は、例えば三国志の武将の名前など、すらーーーっと出てきますもんねえ。
身近にあるメディアや話題から、歴史へと話しをつなげていく、高等なテクニックが必要かもしれないですけど、結構皆乗り気になってくれるのではないでしょうか。



#4697 
おやかた 2004/02/17 22:53
歴史に興味を持つには

・・難しいですね。自分は理科を教えることがある身ですが、一応現象として面白いこと、派手なことで惹きつけることは可能です。その点は歴史よりやりやすいのですが、その後理科を好きになるか、興味を持つか、というと、それは別問題なのです。
 
草なぎ太閤記は、確かに無茶な設定だったと思います。でも、そのドラマに興味を持った子がいて、管理人様が史実の秀吉像を伝える端緒にはなったんですよね。そう考えると、きっかけを生かすのはやはり指導する側次第なのかなと思えてきます。
 
 「過去にこういう人がいたんだ」と思うとワクワクしたり、楽しかったり私はするんですが、それって人それぞれですよね。



#4696 
ひで 2004/02/17 02:03
歴史をいかに教えるか

歴史に興味のない生徒にいかに歴史を教えるか・・・・・。難しい問題ですね。地理や公民と違って直接現代と結びついているわけではないですから。はじめっから古いことなどやっても何も意味がないとおもってしまっているのかどうかはわからないけど。歴史から学ぶと言う点をあえて強調して授業を組み立ててみようかと思うこともあります。そうすると古代・中世あたりからも興味を持てそうなことを色々ひねり出せるかなぁと・・・。とりあえず、当面の目標としては今に近いから分かりやすいだろうと言うだけの理由で近現代を重視するような歴史の教え方はしたくないってだけですが。(何となく仕事の愚痴も少々混ざってしまった・・・。)

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4695 
徹夜城(お受験クライマックスでヘロヘロになっている管理人) 2004/02/17 00:35
歴史は興味のない受験生にはただの苦痛

しばらく書き込みしませんで…さすがに高校受験直前のクライマックスというか追い込み状態で連日忙しく、帰宅するともうヘロヘロで書き込む気力も起きませんでした。

 それにしてもこの仕事をやっていてつくづく思うのですけど、「歴史」って興味のない受験生にはこれ以上ないほど苦痛なものなのですよね。時代の前後関係やら人物の生きた時代など、どーしても理解できない。埴輪と土偶を間違えるなんてのは可愛いもので、明治時代の政策が奈良時代に登場したり、壬申の乱が江戸時代に起こったり、織田信長が摂関政治をしちゃったりといった迷解答をかなり見てきたものです。なまじ情報量も多いから(地理・公民の二科目は指導要領で内容がかなり減ったが歴史はそうもいかないようで)分からない生徒には大変な苦労のようです。
 こういう生徒はしょうがないからある程度整理して頭に詰め込む努力をするしかないわけですが、一方で歴史が出来る生徒というのはたいていの場合ほとんど何もしなくても歴史の問題は楽勝であるわけで、不思議なもんだと思うばかり。まして「歴史趣味」などというのは歴史嫌いの生徒にとっては完全に理解不能のことであるようで、「歴史に強くなるにはまず興味から」などとばかりもいっていられないと思うこともあります。
 僕は歴史雑学と小話に関しては大量のストックがあるという自負があって、授業でもさんざんそれを使って1、2年生の頭に吹き込んでるわけですが(笑)、実のところやっぱりちゃんと覚えるのはもともと興味のある生徒なんだよなぁ。
 しかし恐ろしいのは(笑)、先日の草なぎ剛主演の「太閤記」を案外見ているやつが多かったこと。「秀吉」の名にはさすがに覚えがあったようで中1の生徒が授業で口々に言っておりましたが、「秀吉って人を殺すのがいやだったんですよねー」とかやられるとこっちも困る(笑)。興味を持つのは結構なので見るのは良いんですけどね。そして授業でそのフィクションをズタズタに破壊しておきましたが(笑)。

>奥野さん
 「日露戦争百年」は早速僕も受験生どもに吹き込んでました。これで少なくとも勃発の年は覚えたでしょう(笑)。
 日露戦争開戦百年に関する国内外の反応などは「史点」で書きたいんですけど、書くヒマがない…。新聞各紙は社説やらコラムやらで書いてましたけどね、確かに全国民的には無関心だったと思います。むしろ「牛丼最後の日」の盛り上がりが凄かった(笑)。まぁそれはそれで平和ってことでいいのかもしれませんが。牛丼の盛り上がりには僕も「アホか」と思いつつ、日本経団連の会長が「こんなことで大騒ぎして。やはり教育が必要だ」などと言っているのにも「大きなお世話」と思ったもんです。

>新参右衛門さん
 韓国映画界は何やらこのところ「史上最大の大ヒット」が連打されてますねぇ。その「実尾島」の大ヒット記録も直後に封切られた朝鮮戦争映画「太極旗を翻して」にアッサリと抜かれちまったそうで。映画の題材はあの国ならではと思いますが、映画界の大作路線と元気ぶりはハリウッドスタイルですね(良くも悪くも)。



#4694 
maeda 2004/02/16 21:32
パクり?

伊達正宗

日本ハムファイターズ・伊達昌司

似てない?



#4693 
新参右衛門 2004/02/14 15:49
当局は一切関知しない、以上

このほど韓国国防省の公表により、同省の対北朝鮮・秘密工作部隊の
名簿の中に失踪中の民間の韓国人らの存在があると判明〜

現在、韓国では「実尾島」という映画が空前のヒットをしているとのこと
映画のモデルである、実尾島に駐屯していた特殊部隊が反乱しバスジャック
の果てに集団自決、反乱者の生き残りも全員処刑〜の事件は長い間、全容が
不明のままですが、1968年の青瓦台襲撃事件の報復に韓国軍がピョンヤン襲撃
の為の特殊部隊を作り、実尾島の部隊がそれにあたるのでは?という説は長い間
あり、韓国国防当局は国防機密でもあり沈黙をしていたわけですが、
当の映画は、死刑囚や無期懲役囚から実尾島・部隊のメンバ−を募集、という
かなり誇張表現もあるものの、おおむねノンフィクション映画ととらえられ
映画のヒットで韓国世論が実尾島事件の解明に動き出し、また南北対話世相の
中、韓国国防当局の対北工作員たちの処遇の悪化と彼らのデモも最近頻発しており
当局がだんまりを決めこめなくなった情勢になりつつありますね。

ご存知ないかたのために一応
>青瓦台襲撃事件
1968年、31名の武装集団がソウルの大統領官邸・青瓦台を襲撃
当時の朴大統領・暗殺の為の北の秘密部隊と推測される、武装集団の
うち29名は韓国当局との戦闘で死亡、1名を拘束、1名は北へ逃走





#4692 
ブッチャ−3世 2004/02/11 09:08
宣戦布告

素朴な疑問が〜大韓民国の首都が国境最前線のすぐ
近くなのは危険な感じがあるのですが(北の長距離砲の射程)
朝鮮戦争後、遷都の計画とか無かったのですか?

>仁川で開戦
日露戦争が朝鮮領土で開戦した〜というのは知りませんでした。
日露戦勝記念?〜私の出身地方は戦傷死者が多かったらしく
戦没慰霊碑がそこかしこに立ち、戦争に勝ったという意識は希薄な感じ
です、あまり損失が無かったような地方ではあるいは戦勝記念が
あるかもしれませんが。

>宣戦布告より戦闘が先
真珠湾攻撃の宣戦布告は、大使館がパ−ティで人が出払っていて
布告文を解読しアメリカ側へ通達した頃には奇襲後だった〜という話し
を聞いたことがあります。
ベトナム戦争やソ連のアフガン戦争は、宣戦布告は如何に?




#4691 
奥野 2004/02/11 04:16
日露開戦

何も考えずに書いてしまいましたが、言われてみると確かに、日本とロシアでは戦争開始の日付について意見が一致していないようですね。
手許の概説書によれば、1904年2月6日に国交断絶、8日に日本の陸軍部隊が仁川に上陸、そして9日に仁川沖で日露両艦隊が交戦という流れになっています。日本側は作戦行動全体が始まった8日を、ロシア側は尖塔そのものが始まった9日を、それぞれ開戦の日付と考えているのでしょう。あるいは、ロシアから日本への宣戦布告が9日だったことが、ロシアの9日説に影響しているのかもしれません。
いずれにせよ、宣戦布告より先に戦闘が始まるという形であったため、どの時点で開戦と見なすかについて意見が食い違っているのだと思います。

ところで、9日付の「イズヴェスチヤ」紙では、日本側にとっては勝利に終わった戦争の100周年であるのにもかかわらず、東京で何もパレードや記念碑の除幕式がないことを不思議がっていました。そんなこと不思議がられても、という感じですが、ロシア人の目から見たらそうなのかもしれません。



#4690 
ひろりん 2004/02/11 02:39
鳴かぬなら…

 はじめまして・・・で突然なのですが教えてください。信長、秀吉、家康の「鳴かぬなら…ホトトギス」の歌は、『甲子夜話』にのっているとのことなのですが、肝心のどの部分にのってるかがわかりません。教授に頼まれて探して来いといわれたのですが、目次をざっとみてもそれらしき題が見当たらないようー!見落としたのかな・・・?どなたかご存知なら、どの巻にのっているか教えてください。もしくは、本文を検索する手段をご存知の方、教えてください。




#4689 
ひで 2004/02/09 23:37
こんな小説があるのですね

読売新聞か毎日新聞の書評欄にて、「明朝滅亡」湯川裕光(廣済堂)という歴史小説が取り上げられていました。時代は明清交代期、主人公は呉三桂というもののようですが、果たしてどんな話になっているんだろう・・・。ちょっと興味があったものの、すでに「ザクセン大公ハインリヒ獅子公」なる中世史の本を買って資金が尽きていたため購入を断念しました・・・。ちなみにハインリヒ獅子公とはフリードリヒ1世と同じ時代に生きた人物で、フリードリヒと激しく対立したドイツ諸侯の一人です。



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#4688 
足塚玉虫 2004/02/09 14:28
要塞法廷

十年ほど前だったか、NHK教育の特集、海外ドキュメンタリ−で
シチリアのマフィア戦争の現状というのを見た記憶があります、
イタリア本土からシチリア・マフィアの撲滅を目指し将軍が
派遣され戒厳令が出るくらい、マフィアのテロは凄かった云々〜
司法関係者や検事が次々にテロや誘拐で亡くなるなか、
将軍もマフィアが仕掛けた爆弾テロで死亡、マフィア側も
ボス、幹部の逮捕者多数、検察側は裁判の暴力的妨害を防ぐべく
爆発にも耐えられる程の頑丈な裁判所・通称・要塞法廷を建て
裁判を。法廷では鉄格子の檻の中に検察や傍聴席を睨んだり
罵声を浴びせる強面の被告が多数〜という、これが本当に
欧米先進国の現状なのか?と疑うばかりの映像の数々でした。




#4687 
徹夜城(入試対策問題作りで苦労している管理人) 2004/02/09 10:30
ゲバラ焼き肉のタレ

 以前「史点」にも書いた気がしますが、我が家にはひそかに「ゲバラ日記」が転がっており…僕の父は若いころ「俺はゲバラになるんだー!」と騒いでいたとか母から聞いていたこともあり、ゲバラって妙に身近なところにいたりします(笑)。両親の同級生に日本赤軍の有名人もいたりしましたから、まぁそういう時代だったのだなぁと思わされるところです。
 キューバのカストロ政権に対するアメリカの大多数の心象は決していいものではないのでしょうけど、一方でアメリカ人はラテンアメリカ地域における「革命野郎」に妙に共感する傾向もあります。あくまで映画の話ですけどメキシコ革命のサパタとかパンチョ=ビリャが映画化されてますし、ゲバラもその延長上。カストロにしたってアメリカ政府と対立し始めるまでは大衆レベルでは英雄的人気を博していた時期もありました。


>ひでさん
 僕も存在を知って以来探してるんですけどねー、オマー=シャリフ主演の「ゲバラ」。なかなか発見できず「チェッ!」と彼の名前を叫ぶ日々が続いています(爆)。

>原田さん
 そーですか、オマー=シャリフ、インド人まで演じてましたか。それは知らなかった…
 以前「アラブの三船敏郎」などという異名(日本人がつけたんでしょうけど)を聞いたことがあるんですけど、活躍のムチャクチャな幅の広さは三船の及ぶところではありません(笑)。未見なんですけど、さる映画でナチス将校まで演じていたそうで、いくらなんでも無理があったとか紹介されてました。

>奥野さん
 はい、オマー=シャリフはNBC製作「ピョートル大帝」でロモダノフスキー大公役で全編にわたって出演してます。ピョートルに協力的な良識派大貴族と言った役どころでした。同じ監督が製作した「女帝キャサリン」(キャサリン=ゼタ=ジョーンズ主演)でもラズモフスキー役で出演してます…といってもこちらはどういう人なのかサッパリ。
 オマー=シャリフのロシア人役といえばなんといってもデビッド=リーンの大作「ドクトル・ジバゴ」ですねぇ。金髪で登場してましたが、染めたのかカツラなのか。デビッド=リーンとの縁は「アラビアのロレンス」であったわけなんですけど、なぜ彼にこの役がいったのかちょっと疑問でもあります。そういや先日ビデオレンタル店に行ったら最近リメイクされた「ドクトル・ジバゴ」(劇場未公開…というかTV映画かも)のDVDが置かれてました。
 ところで2月の記念日、興味深く(というか大半は知らん)拝見したのですけど、日露開戦日は「2月9日」ということになってるんでしょうか?日本では「2月8日」ということで新聞各紙に百周年の関連記事が載ったのですけれど。

>足塚さん
 僕もこのコルレオーネ村の記事、読んでました。まさに「史点」ネタ的な話ですよねー(笑)。
 「コルレオーネ」ってやっぱり響きがいいんだよなぁ。以前「ゴッドトーチャン」というパロディ漫画を書いたことがあるんですが(ヤクザ家族が合法ビジネスを始めようと悪戦苦闘するネタでした)、そこでも「古留礼尾根組」とかやってましたし(笑)。
 コルレオーネ村が「ゴッドファーザー」を売りにテーマパーク化を狙うなら、やはりエンジンを入れると爆発する車とか山羊の物まねをする暗殺者とかオペラ会場とか…(笑)。

 映画で有名になったと言えば、「砂の器」の亀嵩(現仁多町)もTVドラマを機に観光地化を図っているとかいう記事を先ほど見かけました。



#4686 
奥野 2004/02/09 04:59
唐突ですが

仕事用に調べた資料より流用。ロシアにおける2004年2月の歴史的記念日です。

1日 ザミャーチン生誕120年
2日 ヤロスラフ賢公没950年、チカーロフ生誕100年
8日 メンデレーエフ生誕170年、ロシア科学アカデミー創設280年
9日 メイエルホリド生誕130年、日露開戦100年
12日 モスクワ動物園開園140年
14日 スラヴ人の使徒キリル没1135年
15日 ソ連軍アフガン撤退15年
21日 コスィギン生誕100年
21日 ショーロホフ没20年
23日 総主教アレクシー2世生誕75年、チェチェン・イングーシ人強制移住60年
20日 ピョートル・ストルーヴェ没60年
27日 モクロウーソフ生誕95年

日露開戦などを除くと、日本ではほとんど知名度のない「記念日」だろうと思います。ただ、23日のチェチェン・イングーシ人強制移住は、ロシアによるチェチェン弾圧を象徴する出来事の1つであり、記憶しておく必要があるかもしれません。戦争中、スターリンが対独協力の容疑で民族ごと移住させるという無茶苦茶をやったもので、チェチェン人以外にもいくつかの民族が犠牲になっています。まだまだ、ロシアにはこの手の「負の遺産」が多いですね。
それから、アフガン撤退から15年。「もう」15年なのか、「まだ」15年なのか、何とも微妙な年数だと思います。ちなみに、このとき撤退を指揮したグロモフ司令官は、今ではモスクワ州の知事をやっています。

という話とは関係ありませんが、オマー・シャリフって、テレビドラマ「ピョートル大帝」でロモダノフスキー公役をやってませんでしたっけ?



#4685 
原田 実 2004/02/08 21:50
オマー・シャリフ

子供の頃、オマー・シャリフ主演でヴェルヌの『神秘の島』を映画化したものを見た記憶があります(もちろん『SF巨大生物の島』として知られる映画化作品とは別です)。
シャリフ演じるネモ船長がインドの王子として生を受けて以来の過去を告白するシーンがあって、印象に残っています。おそらくネモ船長をきちんとインド人として描いた映画はその作品と『リーグ・オブ・レジェンド』くらいではないかと思う次第。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#4684 
足塚玉虫 2004/02/08 09:59
テ−マパ−ク・マフィア村

読売新聞で興味深い海外記事があったので手前勝手に抜粋(笑

映画ゴッドファ−ザ−で主人公の出身地として名が有名になった
シチリア島コルレオ−ネ村で村名を変えようと立ち上がった
人物がいる。

変名運動の発起人で、当村出身の弁護士・ディロレンツォ氏いわく
名前から村じゅうの人がマフィア構成員のマフィア村って世間の評に
うんざりしたから〜とのこと。この村は、伝説の実在・大ボスの
サルバト−レ・リ−ナやベルナルド・プロベンザノの出身地であり
ディロレンツォ弁護士じしんもサルバト−レの息子を弁護して以来
マフィア弁護士と仇名されたこともあったそうだが。当弁護士いわく
「十年ほど前まで事件が起きても警察に通報しないのが村の常識だった
 〜この傾向を払拭させるためにも村名を変えたい。」

この村名を変名との要求に、反対するのが当村の村長、言い分が
「世界的にゴッドファ−ザ−の村として知られたのを利用すべき」
村長はマフィアの村として観光客を呼ぼう〜と力説(苦笑



#4683 
ひで 2004/02/07 23:56
行列は疲れる・・・。

「ロードオブザリング」先行上映を見て、ようやく帰宅しました。内容や感想など投稿は一応来週土曜日まで控えておきます。一般公開されていないものを寝たばらしするのはちょっとまずいかなと。

>奥野様
たしかにモスクワと言っても広いですから心配してもしょうがないといえるのかも・・・。何はともあれ何事もなく良かったです。

>オマー・シャリフのゲバラ映画
邦題で「革命戦士ゲバラ!」現代は”Che!”という映画ですね。DVDにはなさそうなので、どこかのビデオ屋で探すしかなさそう・・・。

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#4682 
徹夜城(映画コーナー再構築計画を進める管理人) 2004/02/07 23:23
物騒な世の中

…まぁいつでも世の中と言うのは物騒と思われているものらしいですが。
モスクワでなんかあるたびに奥野さんところの掲示板でみんなが安否情報確認をしているような状況で…以前「9.11」のときも五番街さんのことがありましたし。
香港のみなさんもSARS騒動とかがありましたし、近ごろじゃアジア方面は鳥インフルエンザとかねー。なんかもう世界中心配だらけです。

モスクワといっても広いでしょうから、危ないなぁと思っても「といってどうしようも…」というところもありますね。比較するのはちと難がありますけど、地下鉄サリン事件の当日に東京に入っていた僕などは少し感覚的にはわかるかも。

>映画ネタ
歴史関係でややネタが切れたので…時事ネタばかりもなんなので一つ映画情報。
キューバ革命のヒーローでいまなお世界的な人気があったりするチェ=ゲバラを主人公とした映画が完成したようです。製作しているのはなぜかロバート=レッドフォード。ただし「サイクリング・ダイアリー」というタイトルから察するとゲバラが青春時代に自転車で南米各地を放浪した時期が中心になるのかも。
 先日この映画が完成してレッドフォードがゲバラの遺族に試写を見せたことが新聞で報じられてました。レッドフォードはカストロにも面会するそうで…
 「ゲバラ」は以前オマー=シャリフ主演で映画化されたことがあるんだそうですが(それにしてもこの人エジプト人なんだけどロシア人、モンゴル人、ドイツ人、なんでもやっちゃってますな)、僕は未見です。誰か見た方います?



#4681 
奥野 2004/02/07 01:14
ありがとうございます

>ひで様

お気遣い本当にありがとうございます。普段こちらにはそれほど書き込んでいるわけでもないのに、心配していただきまして。取りあえず、僕自身も僕の同僚たちも無事でいます。今のところ、日本人が巻き込まれたというニュースはないようです。さっき、大使館の方から、安否を確認する電話をもらいました。
正直なところ、モスクワはこれだけ大きな街なのだし、心配してもしょうがない…というのが、こちらに住んでいる人間の感情かもしれません。全て運不運で。交通事故と同じ感覚で爆発事件をとらえてしまっているというのは、考えてみれば恐ろしい話ではあります。しかしそういう意味では、数年前の4月20日(ヒトラー誕生日)にネオナチが外国人襲撃予告を出したときの方が、はるかに恐怖感がありました。あのときは、はっきり「自分たちが狙われている」という感覚がありましたから。

そんなわけで、気をつけてもしょうがないのかもしれませんが、それでもできる限り気をつけていきたいとは思っています。



#4680 
ひで 2004/02/06 18:39
地下鉄テロ

自堕落な休日を過ごそうと、「イヴァン雷帝」のDVDでも見ようと思いテレビをつけたらいきなり速報で入ってきました。その後色々なニュースでも触れられるようになり多数の死傷者が出ている模様です。・々こちらの伝言板に投稿していらっしゃるロシア在住の奥野様は果たしてご無事でしょうか・・・・

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#4678 
ブッチャ−3世 2004/02/02 18:11
千年もあれば淘汰しまくりバタくさい民族に(笑

中国の南北朝時代は五胡十六国のト−ナメント戦を制した北朝が
ケリを着けたんだから、北朝出身の隋と唐じたいが純粋な漢民族の
王朝とはいえないんじゃないか〜って強引な説も聞きますね。(汗
渤海はマッカツ人が興した〜渤海は契丹人が滅ぼし遼が建国
〜遼は女真族に滅ぼされ金が建国〜大ざっぱに世界史で習いましたが
清を作る事になる女真族はマッカツ人の末裔だそうですね。




#4677 
尾鳩 2004/02/02 13:42
1000年後の私は、「何人」呼ばわりされてんだろうなあ・・・

渤海国の話題で盛り上がってますねえ。
>「多民族国家・中国」の一国として渤海国を描いていく
この姿勢はですねえ、なにも歴史に限った話題ではないんですよ。国際関係論などでもそうなのです。中国をはじめ、東南アジアなどの国境線が実際は地図ほどはっきりしていない地域を抱く国家にとって、国際関係論の主題は、「如何に我々の主張する国境線が正しいか」を証明することにあるのだと、ある学者の方が交流の難しさを嘆いていらっしゃいましたから。
そういやあ、パプアを訪れた際も、イリアンジャヤは本当はパプアの一部なのだ、島の中央に国境線の引いてあることが如何に馬鹿げたものであるか、を結構、開発関係の当事者が熱気を込めて語ってたっけ。

まあ、渤海国が中国の一部なのか、大韓民族の建てた国なのか、この議論こそが当事者不在の不毛な議論の代表格だと思うんですけどね、私は。
現実に生きている人間だけではなく、過去に存在した人間まで、区分けし、取り込んでしまうナショナリズムというものの時代を超えた影響力に、ただただ感嘆するばかりです(笑。あっ、念のため言っておきますと、私はナショナリズムを否定しているわけではないので、とりあえず。



#4676 
通行人X 2004/02/01 18:10
扶余

727年に渤海国王・武から聖武天皇へ送られた国書
(原文は覚えてませんが)
の内容の一部は、中国側には気に入らないかもしれません。
(韓国や日本皇室にとっても気に入らないかも)
国書の中で、渤海国王じしん が自分の国は高句麗の末裔だとし
元をただせば渤海も大和も扶余を源流としており、これからも
日渤、扶余の末裔どうし仲良くしていこうではないですか〜
みたいな事が書いてあったとかで、当時の日本と渤海の同盟は、
唐と新羅の同盟に対する牽制もあったのでしょうが、
民族的に兄弟国だといって同盟という説は、興味深いです。



#4675 
なな 2004/02/01 01:38
斜陽族

>南北国時代
年末に徹夜城さんから教えていただいたんですが、実はこの言葉は初耳だったんですよ。
googleで検索してみたけど、韓国のウェブでもヒット件数は多くなかったように思います。でもって出てきたのは学校関係や教科書関連の公的なサイトばかりだったんですね。つまり個人の歴史サイトなどはさしあたり見当たらなかったという…。もちろんgoogle検索も最後の方まで見ていけばあったのかもしれませんが。
歴史学者と一般人の違いを反映してるのかな…と思いました。教科書で習ったけどふだんは意識していない…という感覚なのかしら、と。
私が覗いたという韓国の歴史サイトは、確か中韓高句麗論争を検索していてヒットしたんだったと思うけど、管理人はたぶん十代の女の子ですよ。(^^; BBSの皆さんもしっかりした意見を交わしていたけど、今思えば皆きっと若いわ。その中で南北国時代という言葉を使った人も一人いましたが、BBSのログの中のことだから、googleの検索でも最初の方には出てこないでしょうね。
(年末は風邪ひきさんで、しかもだんだん悪化したので、あの時は続けてレスできなかったんです)

どうも私は歴史の動乱期が苦手なようで、三国志も日本の戦国時代も高麗統一前の半島も、そう言えばあまり興味を持ったことはないですね。南北朝時代は未だに苦手意識が抜けないしぃ〜。
それまで長く安定or繁栄していた生活や国家が知らず知らずのうちに斜陽化していく…という時代状況が好きなようです。嵐の前の静けさが好きというか。
江戸時代後期(幕末前)、明治以降のアイヌ、ラストエンペラー、高麗末期。←今まで興味を持ったのはみんなそうだなぁ。(^^; 現代の日本も同じような感じだからかも。



#4674 
足塚玉虫 2004/02/01 00:42
毛皮の国

>渤海の時代
当時、日本でも、この国は、何か朝鮮とは別民族の国だな?ぐらいには
思ってたんじゃないでしょうか?渤海からの船が日本に来たら下ろして
きた荷には毛皮製品が多かったそうで。で、日渤交流がさほど振るわな
かった要因の一つに、渤海が熱心に売り込んで来た毛皮に日本側の
需要がイマイチだった点があるとか何とか。



#4673 
徹夜城(市立図書館から怒涛のように本を借りてきた管理人) 2004/01/31 23:43
借りてきた9冊

しばらくぶりに地元の市立図書館に出かけたら気の向くまま怒涛のように借りてしまいました。やはり本の虫です、わたしゃ。二週間で読めるわけも無く、たいてい半分ぐらいしか手をつけず返しちゃうんですが…我ながらラインナップが可笑しかったんで、ここに公開。

「アカデミー賞〜ハリウッドの栄冠」(共同通信社)←時節がら。
「映画プロデューサーが面白い!」(キネマ旬報社)←映画史裏話が面白そうだった。
藤原正彦「天才の栄光と挫折・数学者列伝」(新潮選書)←実は科学史オタク(笑)。
D=E=ダンカン「暦をつくった人々」(河出書房新社)←上に同じ。
河合信和「旧石器遺跡捏造」(文春新書)←なんとなく復習する気分で。
アジア理解講座1「境界を越えて・東アジアの周縁から」(山川出版社)←専門趣味。
朱国忱・魏国忠「渤海史」(東方書店)←当掲示板の話題関連。
魚住昭「渡邉恒雄・メディアと権力」(講談社)←なんとなく(笑)。
「日本軍敗北の本質」(新人物往来社)←また「日本軍」が出かけてるので(笑)。


>渤海史
 さて、掲示板関連ですが。
 さすがは中国の研究者が出した「渤海史」だけあるなー、と思うばかり。いや、つまりあくまで「多民族国家・中国」の一国として渤海国を描いていくわけですな。んで、節々に「唐の優れた封建文化を受容し」とか唐への一体性を強調する(笑)。凄かったのは渤海と日本の交渉を取り上げて「日中友好の元祖」みたいな書きぶりまでみられること(笑)。「渤海は朝鮮人国家」と言うのもかなり無茶ですが、こちらもかなり無茶。というか、あの国の研究は現実政治と切り離せないところがあるのは事実ですしねー。
 面白いのは「渤海は高句麗系も含む多民族国家」であることの説明はいいとして、「高句麗の後継」とみなすことにはガンとして拒絶する筆致がみられたこと。なおかつそうしたイメージ操作をしたのは当時の日本の政治的意図である、という主張がかなり強く出てくることでしたね。もちろん当時の日本がそういう扱いを見せて目下に置こうとして渤海側が怒ったりしたこともあるらしく全く根拠のないことではないんですが、現在の韓国における主張を引き合いにすることはなく、あくまで「日本」なのがひっかかります。まぁこの論文書いたころは韓国との学術交流があまりなかったのかもしれませんが…
 その一方で知らなかった話もいろいろ出てきて面白かったですね。中でも唐に朝貢した際、席次をめぐって新羅と渤海が激しく争ったことがあったという事実。このとき新羅は「あれは高句麗に服属していたマッカツの国だから当然うちより下だ!」的な主張をしたようで、「渤海=朝鮮民族」的観点からはかなりマズイ発言をしておりました(笑)。席次というと大伴古麻呂がゴネたことが有名ですが、他でもあったんですねぇ。


>満族は満足に話せない(笑)
 最後の皇帝溥儀なんかまるっきり満洲語できませんでしたからね。自伝によると義務として勉強はさせられたらしいけど難しいし(漢語が日常語ならさもありなん)真面目にやんなかったみたいですね。むしろ英語に魅力を感じていたようです。
 満洲人はなまじ中国全土を征服してしまっただけに、まさに「中国化」しちゃったんでしょうな。そこいくと朝鮮人ってのは中国国内でもかなり伝統を維持してるし、ソ連沿海州から中央アジアのカザフスタンやウズベキスタンに強制移住させられた朝鮮人達もキムチとオンドルはしっかりあるっていうし。日本でも何かと話題の韓国ドラマ「冬のソナタ」までウズベキスタンで放映してたって聞くと、なかなかに強固なものがあるのかも。だいたいあの中国のすぐ隣にいてなんだかんだで独立国家を為し続けていたわけですしねぇ…ベトナムにも同様のことを感じるところがありますが。



#4672 
ひで 2004/01/31 22:25
満洲族と満洲語

確か清朝最盛期の乾隆帝の時代から、満洲人皇族もかなり満洲語の出来に関しては怪しくなっていたようです。清朝皇族や旗人に対する漢語・漢文の浸透は清の入関以後まもなく始まり、すでに乾隆帝の時代には満洲語を満足に使えぬ皇族や旗人が表れてきます。乾隆帝が「国語騎射」と称される満洲族の文武の伝統の奨励を熱心に行ったのもそのためだそうです。しかし一生懸命上から満洲語を使えと言っても現実はそううまくゆかず、嘉慶帝や道光帝の時代には一般の旗人の間で満洲語の文章が使われることはほとんどなくなっていきます。道光帝の時代に満洲人官僚に満洲語の試験をしたところ半数以上は合格基準に達しなかったとのことです。
しかし満洲族の多くが使わなくなっていっても満洲語は清朝の時代は宮廷の公的言語の地位を保ち、皇族や旗人が拝謁する際の挨拶や履歴は満洲語で行われ、外国使節との謁見の際には皇帝は満洲語を用い、それを側近が漢語に訳して伝えるのが習わしとなっていました。11代目の光緒帝は外国使節に対し自ら漢語で語りかけるなどの行動を取ったことが度々ありますが、清朝の伝統的な仕組みに対するせめてもの抵抗だったのかも・・・。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4671 
民本主義者 2004/01/31 21:49
満洲族 高句麗 頭山満

私の知り合いに満洲族の留学生がいますが、当人はアッケラカンと満州語は話せない、と言ってました。この人、日本の右翼団体に騙されて、満洲族の民族衣装を着用して頭山満の墓を拝む姿の写真を撮影されて、機関誌に掲載されてしまいまして。「孫文の親友だから構わないだろうと思ってました」と、これまた随分アッケラカンと言ってました。
「そりゃあ、満洲国建国の正当化に利用されたんんだよ」と言うとさすがにあわててましたが。
あ!高句麗騒ぎで中国と韓国と北朝鮮が揉めてる地域だ。
そう思って調べてみると、頭山満は満洲国建国には反対だったというサイトを見つけました。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/genyou/gen10/gen10-03.htm
うーん。どういうつもりだったのだろう>右翼団体。
最近『葦津珍彦(あしづ うずひこ)選集』を読んでいまして、著者は保守的な神道者ですが、歴史にあかるく、高度な知性の持ち主なんですが、この人は直接面識のあった頭山満に心酔しきっていました。これには選集の編者も困り抜いているのが面白い、と言うべきかなんと言うべきか…。




#4670 
通行人X 2004/01/31 13:02
いずれにしろ

清の主要民族・満州族は現在の中国では、どうなっているのか?と
思い、さる筋に聞いたところでは、満州族の固有の言語文化慣習を殆ど
放棄したため、現在では漢民族と満州族の区別は第3者民族には困難で
あるそうで、中国での朝鮮族も大体、漢民族に遠慮して暮らしている
点では満州族と大差は無いが、独自言語文化を守る点では朝鮮族は満州族
より熱心だということでした。

箕子朝鮮は伝承的でよく、分からないですが次の衛氏朝鮮を建国した
衛満は春秋戦国期の燕の国の王族だという、細かい記録もあり、
高句麗が古朝鮮であろうがなかろうが、漢民族は、この方面に宗主として
振る舞うでしょうね、他の民族の好むと好まざると関わらず。



#4669 
徹夜城(一時期「後三国時代」にハマっていた管理人) 2004/01/31 10:45
「民族」系統あれやこれや

意外に盛り上がりを見せる高句麗問題ですな(笑)。

>ななさん
 今回は高句麗をめぐる論議が起こっているわけですが、以前にも書きましたようにこれはもともと「渤海」のポジションをめぐる論争が先行してあったわけです。日本の歴史学界などでは「渤海」を中国史の中での北方民族系地方政権として扱うのが一般的であったのですが、韓国においては「渤海は高句麗の遺民が参加した国であるから“韓民族”の国家なのだ!」ってな見解が支配的で新羅と渤海が並立した「南北国時代」などと定義したりしていたわけです。だから真の民族統一国家は渤海の遺民を吸収した「高麗」から、ということになります。こうした見解に日本の学者などからは「現在の南北分断状態を無理に反映させてないかい?」といった声があったわけですが…。
 そうした事情を聞いている者からすると、その韓国の歴史BBSで「渤海を韓民族国家とするには一定の疑問の余地がある」という声がある、という話には韓国人にも余裕のある見方をする人が出てきたのだな、と思ったりもしますね。


>四斗樽招さん
 ↑なんとお読みすりゃいいんでしょうか(笑)。ともあれ、はじめまして。
 「自爆?」との御指摘ですが、別にそうでもありません。高句麗・百済・新羅といった各国がそれぞれ別系統の民族だったとしてもそれが融合していって現在の韓・朝鮮民族になっていくという構想が根底にあるわけですから、高句麗の遺民が合流した渤海をそこに含めることには「話の流れの上」では特に矛盾はありません。問題なのは渤海が果たして高句麗系国家といっていいものだったのかどうか、そして渤海の人々が新羅との一体感をどの程度持っていたのか、という点ですね。

 民族系統の話というのは特定するのがなかなか難しいところがあるのですが(だいたい「民族」なんてのは元来かなり曖昧なものでありまして)、一般論としては高句麗はツングース系貊族の国家、百済はその貊族の一派が「三韓」のひとつ馬韓に進入して作った国家とか言われているようですね。新羅はその「三韓」の一つの辰韓が統一して形成された国家で、渤海は高句麗の滅亡の直後にツングース系マッカツ人(文字化けしそうなんでカタカナに)の大祚栄なる人物が高句麗遺民などを糾合して作ったいわば多民族国家といったものだった、というところのようです。

 よく「統一新羅」なんて言いますけど、旧高句麗・旧百済といった地域の独立志向が強く残っていたように思います。10世紀に新羅が弱体化すると群雄割拠状態になるんですが、やがて後高句麗、後百済が「復活」して「後三国時代」を形成することになります。
 このあたりムチャクチャに面白い「三国志」ばりの人間ドラマが展開するのですが泣く泣く割愛して(笑)、結局は後高句麗で政権が交代して「高麗」が成立、これが新羅を吸収、後百済を滅ぼしてわりあい短期で「統一」を達成するわけです。その後は朝鮮王朝に至るまで分裂らしい分裂もせず統一国家状態が続くわけですが、現在でもなお「旧新羅」「旧百済」地域といった地方ごとの独立性がかなり強い傾向がありますね。大統領選挙なんかやるとこうした地域性がモロに出ちゃう。それでも先の大統領選ではややその傾向も崩れつつあるのかもしれない…と思わせるところがありました。
 先日の書き込みでも触れたお世話になった在日韓国人の先生などは、「もし朝鮮半島が統一したら、連邦制にするべきだな。旧新羅・百済・高句麗と済州島(=耽羅)をそれぞれ一国として」などと言っておりました。



#4668 
四斗樽招 2004/01/31 01:54
・・・自爆!?

はじめまして、以後よろしくお願い致します。
>渤海
その論法でいくと扶余と言う異民族が建国した高句麗と百済は朝鮮民族の国とは言えなくなる様な気がしますが(あの当時の歴史書は両者を別物として扱っていた筈・・・)。
中国側の言い分を追認してどーするのでしょう(笑)。



#4667 
なな 2004/01/31 00:24
レスいろいろ

>コックリさん
う〜わぁ〜、流行った流行った! 子どもの頃に!(^^;
私が聞いたのは「ポルトガル語が由来で、ポルトガル船の船中のゲームが伝来した」というもので、となると時代は戦国〜鎖国前?

>高句麗
あら…。韓国も高句麗と高麗をはっきり分けてるので、日本の史料でも高句麗と呼ぶ方が優勢なのかと思ったんですが。あれは区別のためでもあったんですね。
そういえば、しらぎ(新羅)→「シルラ(新羅)の奴め(ギ)」の意味、くだら(百済)→「クンナラ=大きい国」の意味、という解釈があるそうですけど、クンナラはともかくも、実際に新羅人も渡ってきているのに「新羅めぇ〜!」ってな呼び方が公的に通用していたというのはどうでしょうね?

>渤海
そうそう、ハングルでは「パルヘ」(パレ)なんですよ。漢字の併記もなかったから、最初に見かけた時はペルシアとかパルティアとか、漠然と"あっちの方"の地名なのかと思いました。「へ=海」だと思いついてようやく渤海だと気づいたくらいです。
私が覗いた韓国の歴史BBSでは、ちょうどその時、渤海を韓国朝鮮民族の国と見ていいかどうかという議論が起きてましてね。あちらでも一応は疑問の余地があるみたいでしたね。渤海の支配層に韓国朝鮮民族がいたのだから、被支配層が他民族(多民族)であっても、渤海を韓国朝鮮民族の国と見ていいんじゃないか…という意見が出ていました。

>古賀議員
自民党は鬼の首をとったように得意げだけど、古賀氏が県議だった頃に出した経歴が同氏の支持者かどこかのサイトに今も訂正されずに残っていて、そこにUCLA「入学」、CSCB「転入」、ペパ大「転入・卒業」と、しっかり書いてあったのを見ましたよ。そもそも最初に経歴詐称を見落としたのは自民党らしいのに、そこは誰も問題にしないのね。

>ペトロ岐部
最初にこの名前を知ったのは、オウムの幹部だった子孫が逮捕された頃、テレビで彼の経歴を流した時にちょっとだけ出たんですよね。子孫もご先祖様に劣らぬほど宗教に熱心だったんだろうか…。その情熱と信仰を捧げた先が、子孫の方はカルト宗教だったわけだ…。



#4666 
通行人X 2004/01/30 12:46
キツネ憑き

こっくりさん は狐狗狸さん と書くらしいですね
(ほとんど当て字ですね)コックリさん の占いスタイル
じたい は幕末の黒船来訪のアメリカ人の占い
テ−ブルタ−ニングを見よう見まね模倣したものだそうで。
名前じたいは地域よって違うらしく、お稲荷さん と
呼んだりもするとか。
(稲荷大社は新羅系の秦氏が祖だそうですね)
取り憑き現象を総称して狐狗狸と呼ぶらしいが、また
一説には陰陽道の降霊術の呪詛に狐狗狸と呼ぶものがあるとか。
稲荷神社は、全部がそうかは判りませんが、私の見知る限りでは
狛犬の石像を置かず、狐の石像を置きますね。
高麗神社は関東に分布しておりますが、北陸にも高麗(高来)神社
があり、北陸の場合は、渤海との交易のためで、高句麗の残党が
渤海の建国に加担したという認識の上での名の由来らしいとか。




#4665 
足塚玉虫 2004/01/30 09:18
沖田は近藤・土方より怖い

土方もてもて手紙はトリビアっていうか、こぼれ話しですか、

>沖田総司は剣は強かったが剣を教えるのは下手だった。

↑これなんかは、私が最近、聞いた、こぼれ話し ですか。
近藤、土方は道場の繁盛も考えて道場の生徒らに比較的、優しく
指導していたが、沖田は手加減無しで教えるので道場で
彼の竹刀の突きを喉に受け失神した者が多くあったとか。
佐久間象山〜といえば、佐久間の息子が新撰組に所属していた
そうですね、息子さん は何か不祥事を起こして沖田に酷く
痛めつけられ恐怖のあまり組抜けしたとか何とか。
 



#4664 
ひで 2004/01/30 01:14
現代の海賊

ヤフーのニュースを見ていて現代の海賊についての記事がありました。
それによると2003年は前年よりも海賊が増えているようです。いつも問題になるマラッカ海峡も前年16件から2003年は28件に増加しています。国別ではインドネシアが一番多く(121件)、ついでバングラデシュ(58件)、そしてナイジェリア(39件)と続いています。一方マレーシアは海賊件数が前年14件だったものが2003年には5件に減っています。インドネシアはアチェー独立闘争で独立派が軍資金目当てに海賊行為が行われていると言われていますが、マラッカ海峡の海賊行為がアル=カイダと結びつきがあるという指摘もあります。資金目的だけではなく、その船が何か危険な物質を運んでいた場合、きわめて危険な状況が起こることも想定しないといけなくなりますし、それがかなり心配です・・。

>アルトリウス
そうですね、その人がサルマトイ人部隊を指揮して属州ブリタニアの北方で戦っていた人です。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4663 
徹夜城(久々に百科事典なんぞ引いていた管理人) 2004/01/30 00:00
象山先生も

>新参右衛門さん
 土方歳三の話まで来ると、それって「トリビア」なのかな〜って気もしてきますな。「トリビア」って本来役にも立たない雑学「一行知識」というのが本来なのであって…そこになんともいえず面白みを感じるものを「トリビア」と呼ぶべきじゃないかなぁ、と思うのですね。あの番組の元ネタになった唐沢俊一さんの「トンデモ一行知識」なんか初めて読んだ感動(笑)からはそう思いますよ。
 例えばですねぇ、
「「シンデレラ」が日本で最初に紹介されたときの翻案タイトルは「おしん物語」だった」
 とかね。これもその本(トンデモ一行知識の逆襲)で出ていた傑作のひとつ(笑)。

 さて話はタイトルのことですが、今度の大河ドラマで石坂浩二さんが演じてる佐久間象山も行く先々でお妾さんを作っちゃう人でして、京都に行ったらすぐに二人ぐらいお妾さんを作っちゃうんですよ。それでいて本妻には必死に手紙を送って「お前が一番だよ〜」とフォローにつとめていたような(笑)。幕末辺りになるとこの手の手紙がみんな残っちゃってるんで、ある意味すっごく恥ずかしいような(笑)。
 しかしいつも感心しちゃうのが江戸時代日本の民間郵便の確実さですね。坂本竜馬とか、多くの歴史人物が数多くの手紙を先々で書いて送ってる、しかもそれらがかなり残っているのにも驚かされます。


>鵺さん
大河「武蔵」、ホントに欠番にしたい気分もありますが(笑)、まぁ別にあのコーナーは「名作選」ってわけでもありませんし、一応歴代大河は押さえておきましょう、ということです。
 ズールー戦争に関してはあそこに「シャカ・ズールー」というアメリカのTVドラマを紹介してあります。あそこに書いたとおりで近所のビデオ屋にひょこり置かれていたのを借りて見たっきり、まったく再会できない幻の作品です。ちなみにイギリス人以外の南アフリカの黒人達も全て流暢な英語を話してました(まぁしょうがないんですけど)。


>尾鳩さん
 5インチフロッピー全盛時代はパソコンに縁がなかったからなぁ…さすがに知りません。そのころとすると随分昔の話ですよねぇ。


>「こま」と「こうくり」
 「高句麗」について百科事典などでちょいと調べてみたんですが。中国史書でも「高麗」と書いてるケースがあり、また「日本書紀」ではほとんど「高麗」ときどきは「狛
」と書き「こま」と呼び習わしていたようです。「新羅=しらぎ」「百済=くだら」だってかなり無茶な読み方と思えますが、何か古代語においてそういう呼び方があったのかもしれません。むしろ中世以後「高麗」と区別するために「高句麗(こうくり)」という表現が使われてくる、ってなことも書いてありました。
 「こうくり」と言えば蒙古襲来ショックのあと「ムクリコクリ(蒙古・高句麗)」という表現が妖怪などのイメージで使われるようになってますね。小説「黒い雨」でキノコ雲を「ムクリコクリの雲」と呼ぶシーンがあって僕などはそれで初めて知ったぐらいですけど。「こっくりさん」ってのも案外この辺から名前が生まれたんじゃなかろうか…と思うところもあるのですけど、学説はなんかあるんでしょうかね?

 ついでに「こま」を引いてみたら当然正月に回す「コマ」が載ってましたが、そのちょっとあとに「狛犬(こまいぬ)」も載ってまして、もともとはインドなどがルーツだが、古代日本人は外国の犬、「高麗=狛=こま」の犬、というイメージで捉えて「こまいぬ」とつけちゃったらしい、ってな説明が出てましたがどこまで信用できるのかは不明ですね。

 「巨摩」のことはともかくとして、高麗川の高麗神社のあれは高句麗系移民の子孫であるのは確かなようですね。宮司だったか神主さんだったかはあの「高麗王若光」の子孫ってことになってるようでして…
 僕が随分お世話になった在日韓国人2世の先生がいるんですが、この方が若い時にやはり在日の友人と一緒に高麗神社を訪ね、宮司さんと話す機会があったそうです。その時その宮司さんが言ったセリフが凄い。「君たちね、在日の朝鮮人だということであれこれ言うけれども、私なんか1300年以上「在日」をやってるんだよ」と何やら威張っていたそうで(笑)。帰りながら友人と二人で「ありゃー、日本人だよなぁ」と呆れて笑ったそうです。



#4662 
なな 2004/01/29 22:18
よくわかんない

>広重「東海道五十三次」・平塚・高麗山(こまやま)
>広重の平塚宿で、花水川に掛かる橋の向こうにぽっこりと見える山が高麗山である。高麗山は、かつての朝鮮半島・高句麗からの移住者であり、王族であった若光一族が麓に住んでいたことに由来するとされる。
↑機会があったら短編で書いてみたいと思ってるんですよね。まぁ、高句麗の滅亡と日本への移住のドラマを描こうと思えば、例によって「短編のつもりだったのが大長編に」の泥沼にはまりそうだから、手をつけてないんですが…。(^^;

で、高麗山や高麗神社で検索したページをいくつか見てきましたが、どこも高麗(こま)と高句麗(こうくり)を一緒くたに使って地名の由来や由緒を解説していましたし、今の国語辞典(ネットの)でも「高句麗(こうくり)」で引くと「高麗(こま)」とも書いてありますよね? その逆も?
私の手元にある広辞苑は古いので、いつのまにやら「高句麗(こうくり)≠高麗(こま)」となっていたのかと焦りました。

例えば古事記や日本書紀、三国遺事など、日韓双方の史料を通覧して、「高句麗」と「高麗(こま)」の出現の仕方に違いや偏りがあると面白いかな〜…と。コマとコウクリという、音声面では似てもにつかない二つの言葉が「一緒だ」とされてるわけでしょ。漢字を見るとそうでもないけど。
仮に関東に集団移住した人々が「コマ」と自称していたとするなら、彼らの言葉は百済・新羅系の渡来人とは違っていたんじゃないか…と言いたかったんですが。例えが適当か分からないけど、国号「日本」の前の、日本固有語の「ヤマト」に相当する言い方が「コマ」だというか…。
現代の韓国では、高句麗(コグリョ)に「コマ」という別称はないし、もちろん「高麗(コリョ)」と書いて「コマ」と読むこともない。実際の国号が「高句麗(コグリョ・こうくり)」だったのはいいとして、新羅・百済系の韓民族と高句麗人の言葉が一緒だったなら、韓国朝鮮語にも「コマ」についてなにがしかの言葉の記憶が残っていてもよさそうなものだと思ったの。



#4661 
モーグリ 2004/01/29 21:21
天狗争乱

『天狗争乱』を読み終わりました。
内容は暗いですね。投降した天狗党の乱の参加者のほとんどが幕府と水戸藩によって殺されてゆくという救いのない話でした。白虎隊や新撰組のように幕末の動乱の犠牲者ならともかく、天狗党の乱が単に水戸藩内部の権力抗争でしかないの(歴史的意義がほとんどない)が本当に救いがないです。



#4660 
通行人X 2004/01/29 16:10
高句麗問題

コマ=高句麗は、駄洒落にもなってないでしょう
それならコックリさん の方が高句麗の発音に近いし。
そんなのを一々あげててもキリが無いと思いますが。

高句麗は、けっこう長く続いた国ですよね、700年ぐらい
ですか?その期間は中華の五胡十六国時代〜南北朝時代
〜隋〜唐の初期〜と、隋唐時代を除けば、華北を複数の
非漢民族が支配して、無茶苦茶になってた状況ですし、
隋は高句麗に遠征して撃退されてますし、
漢民族の、歴史に妙に気位高いのを考えれば、
高句麗が、華北を蹂躙した有象無象の一派〜とみるのと
高句麗が、半島の朝貢国の同族〜とみるのと
どちらを好んで取るかは、想像がつきますが。
韓の国にしてみれば、大国・隋の遠征を撃退した
大金星が同族によってなさしめられた〜と考えたい
のでしょうね。





#4659 
新参右衛門 2004/01/29 11:47
筆まめ歳さま

>土方歳三は親戚宛の手紙で自分は京都でモテまくって仕方がない
〜と愚痴っていた。

昨夜のトリビアの泉のネタです、その根拠の、現存する手紙も紹介して
おりました、原文は覚えてないんですが、京都の遊郭の大勢の芸奴衆に
言い寄られて、それは組の職務に支障をきたす程だ〜との大筋でして
歳さま に、言い寄ってきた芸奴らの名前を いちいち全部、手紙に
記してあり愚痴の手紙というより自慢の手紙かな(笑





#4658 
尾鳩 2004/01/29 11:21
個人なら「妄想」、国家規模なら「既成事実」>「事実」誤認

「事実」とは何か、という問いはさておき(笑)、

>高句麗
韓国と中国の領土問題は、私が所属している某学会(と学会でも、似非と学会でもないですよ^^;)で、ある研究者の方が発表してました。実際は、中国と韓国と北朝鮮の間における領土問題みたいですが。
確か、この掲示板でもどなたかが書いていらっしゃったような気がしますが、中国は高句麗を少数民族の一つが建てた国と捉えているのに対して、韓国、北朝鮮では、大韓民族の一派として捉えているんですよね。
一番すさまじいのが、北朝鮮の主張で、歴史地図なんかをみると、高句麗の勢力圏は中国の東北地方全土のみならず、華北地方を全て覆う勢いを示していたりなんかします。この地図を見たときは、さすがにぶっ飛びましたが。
この領土問題、どこぞの領土問題とかなり酷似しており、歴史問題と言うよりも完全に資源の権益を巡る問題だと、その研究者の方がおっしゃっておりました。鴨縁江の周辺には、埋蔵されている資源が多い見込みが高いとのこと。この資源の配分率をなるべく高いものにするために、高句麗が持ち出されているにすぎないとの解釈でございました。
北朝鮮の高句麗認識を思い出すに、古賀さんの学歴詐称が妙に小さく感じられてしまいます(笑。まあ、大和民族が古代世界を全て支配していたという妄想には叶いませんがね(笑。

>サブタイ
えーーっと、「蒼き狼と白き牝鹿」の「4」のサブタイは、「チンギスハーン」だったような。いえね、私はまた、「チンギスハーン4」が主題で、「蒼き狼と白き牝鹿」がサブタイだと思ってました。「元朝秘史」は、5インチのフロッピー・ディスクの時代にやってた記憶があります。実は、今も持っているんですが、5インチのフロッピーディスクが使えるパソコン本体がなくなっちゃったので、事実上使えない状態です(笑。




#4657 
2004/01/29 06:30
こま

僕は新撰組の連中とは同郷だったりするんですけど(笑)、関東各地に残る渡来系の名残については興味を持っております。。
「高麗川」なんてそのまんまの地名も有りますし、飯能、狛江、相模、はたまた「武蔵」も古朝鮮語だなんて聞いたことがあります。
あと山梨の方では〜巨摩なんて地名がありますね。尤も「高麗寺」なんて日本各地にあるそうですけど。
こま=駒と、こま=高麗の2説があるそうですが、、単純に関東武士団の祖先が渡来系騎馬民族〜と考えるのもどうなんでしょう。

そう云えば武田の祖は「新羅」三郎義光さん、ですよね。

>名画座
二次に渡る追加、ご苦労様です(^-^)
取り合えず「武蔵」は無事に加えて貰えたようで一安心(笑)。大河も毎年ボロクソ云われちゃってるように思えるんですけど、
僕なんか序盤は見るけど、中盤クライマックスまでは離れちゃうんで、割と「えー、そんなに悪いんかい」って印象持ってたりしますf(^^;) 
序盤はロケ映像も多くてキレイですし。。

「カーツーム」「サハラ」のアフリカ史2本追加ですか、、しかし僕も「ん、アフリカ史〜?」と思ってしまいました(笑)。確かにこの辺の分類は難しいトコロがありそうですね。
文字文献に乏しいアフリカ史って諸外国との関係の歴史の方が大半を占めるのかも。。そいや、「ズール戦争」ってのもありますね。



#4656 
なな 2004/01/29 01:43
コウクリとコマ

単一民族か…という意識はもったことがないんですが、遠い昔に百済・新羅・高句麗の「三点セット」で覚えてしまっているから、高句麗の系統について示唆していただいてもなかなか頭の中を切り換えられないです〜。(^^;
でもって韓国の掲示板を見てるとそういう観点があったことすら忘れてしまう(笑。

それでも日本の歴史を習いはじめの頃にふと疑問に思ったことはあるんですよ。
高句麗=高麗(こま)だと教わるけど、高麗を「こま」と読むのってムリがありすぎじゃない?
漢字はともかく、コウクリとコマの音が「一緒」とされるのがわからない。
高句麗人が関東に定着した土地は高麗(こま)と言いますよね。他にもこま犬とか…。当人たちは自らをコマと言い、中央の朝廷に仕えた百済や新羅の渡来人はコマの人々を指してコウクリと呼ぶ…?
まあ、当時こんなにはっきり思ったわけじゃないんですけど。(^^;

さすがに「満州も韓民族の領土だ」なんて過激なカキコを見たことはありませんが、高句麗幻想とも言うべき感慨は韓国の掲示板で読んだことがありますよ。
半島が新羅ではなく高句麗に統一されていたら、半島史上最大の国土を得られたし、高句麗は騎馬民族の強い国だから唐の言いなりにはならなかっただろう。新羅に統一されたばかりに領土は小さくなり、自国の元号も失って唐の元号を押しつけられた…。
日本人は一括りに「三国時代」と言ってしまいますが、韓国人が三国に抱く感情はそれぞれ違うみたいです。というか、こんなに温度差があるなんて知りませんでしたね。

>渡辺謙・真田広之・中井貴一・そして…
渡辺謙さんはもちろん快挙です。離婚と借金騒動であのまま沈むかとも思ったんですが。
真田広之は主演作(たそがれ)・助演(ラストサムライ&陰陽師)ともにヒットに恵まれてるし、何よりこの人はアクションができるのが強みですね。
で、中井貴一さんは陰陽師2に出て、今度は中国の歴史大作(ヘブンアンドアース)でなんと主演ですってよ。
なんかね〜。同じ年代の主役級の俳優で佐藤浩市さんだけが出遅れてる感じがするぅ〜…。
上のお三方よりテレビの露出は多いし、ドラマも映画も話題作には出てるんですけどね、魔界転生のリメイクはコケたし、窪塚クンや香取クン(新撰組)やキムタク(フジ月9・プライド)や、若手俳優のお守りみたいな役回りが多いんだよな。KTは地味だったし。まぁご本人が作品を選んでるんでしょうけど、わたしゃトム・クルーズや野村万斎さんみたいな大物との初顔合わせが見たいんですよね。



#4655 
徹夜城(目が結膜炎?で充血している管理人) 2004/01/28 23:11
「蒼き狼と白き牝鹿」は…

>尾鳩さん
 コーエーの「蒼き狼と白き牝鹿」の「4」というと、サブタイトルはなんだったっけ?「チンギスハーン」としてたやつだったかな?「元朝秘史」ってサブタイトルのやつならPCエンジン版でプレイしてますが(某コーナー記事用に)。

>ひでさん
 「キング・アーサー」のサイト、見てきました。予告編も見ましたけどなんだか「グラディエーター」っぽいですなぁ。
 思えばアーサー王モノも随分作られているものです。映画の有名どころで「エクスカリバー」「キャメロット」「トゥルーナイト」とかありましたし、アニメでも「王様の剣」ってのがあったような。むかし日本のTVアニメで「燃えろアーサー」っちゅうのもありましたし。

>ブッチャー3世さん
 どうしても韓国は歴史がらみだと強烈に意識を高めちゃうところがありましてね。高句麗・新羅・百済がある程度の一体感を持っていた可能性は否定しませんが、現代韓国人が妙に「時空を飛び越えた単一民族信仰」な意識を強く持ってしまうのには正直うんざりするところがあります(倭寇議論でもこの問題があります)。もともと多民族状態の中国における歴史研究姿勢を変に誤解している部分もあるように感じてます。これ、極端論に突っ走っていきますと「満州は本来韓国領だ!」ってなことになりかねない(笑)。

 そういや古賀議員関係(もう話はすたれている感もありますが)、リーク元の公明党の冬柴幹事長は今度は大阪府知事選に出てる江本氏についても「参院立候補時に「法政卒業」と学歴詐称をしている可能性」について言及したそうで(江本氏は正しくは中退)。エモやんについてはもともと感心しておりませんが、どーもこういう話をチクチク調べてほじくりかえして周囲に妙な「影響力」を誇示するこの団体の姿勢ってのは気に入りませんがねぇ。



#4654 
ブッチャ−3世 2004/01/28 14:00
高見の見物

>高句麗を巡り、韓国、中国に噛みつく
歴史関係で、韓国は日本ばかりに噛みつくものだと思ってました
んで、大国中国にまでイチャモンつけるとは、と面白がって(汗
どっちもやれ、派手にやれ〜と高見の見物が一番、日本が百済関連
で茶々入れたら藪蛇になりそうですしね。
日本での見方では高句麗は何民族の国としてるんですかねぇ。

>古賀 潤一郎 さん
自分探しの旅にと訪米の際は、テニス大会に優勝するまで日本に戻らない
覚悟〜だなどとゆう冗談が自民党で流れたそうではありますが。

>経歴創作の歴史人物
近代史上では、初代・金首領さま?(汗




#4653 
尾鳩 2004/01/28 11:32
さらに居直ってペパーダイン大学遊学とか(^^;

>アーサー王とサルマタイ人
それは、アルトリウスのことですね。西暦184年(だったかな)、ブリテン島の反乱軍鎮圧の為、ローマ帝国の命を受け、ブリテン島に渡ったというサルマタイ人の指揮官ですよね。アーサー王関連のホームページなんかを見ると、必ずアーサー王のモデルの一人として登場します。
北方騎馬民族フェチの自分としては、「サルマタイ人」というだけで、何か魅せられるものがあり(笑)、結構気になる人物だったりします。私が結構気に入っているSLG「チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿 4」では、必ず王子の一人として名前を付けたりしている人物です(うわぁ〜〜、マイナーやなあ・・・^^;)。
あとは、アヴァールのバヤン、フンのアッティラ、ハザールのシービルやマジャールのブルツ等、ヨーロッパを席巻した遊牧民の長達でヨーロッパを荒らしまくるというプレイ、これは楽しい(ただの暗い、危ないおっさんですな・・・。

>古賀議員
学歴詐称というのは、そんなに簡単にできるもんなんですか・・・まあ、いろんな人がやってるみたいですけどね。
学歴ならぬ経歴詐称と言えば、偽札を正式ルートに載せることにまんまと成功し、ポルトガル、英国両政府を手玉に取ったアルヴェル・レイス等、有名どころはいろいろと挙げられるわけですが、彼らの場合、偽学歴・経歴に勝るとも劣らぬ実力が伴っていたことがやはり凄い。古賀さんの場合、どうなんでしょう。
政治家としての才能はよく分かりませんが、詐欺師としての器をレイスなんかと比べると、一段も二段も劣って見えますねえ(笑。
まあ、天下国家に相対峙する政治家ならば、学歴なんぞをまとって箔を付けようとするよりも、田中さんや毛さん、ヒトラーのおじさん(!)のように、実力で勝負して欲しいものです(後者二人に関する評価についての意義はとりあえず置いとくとして、ねっ^^;)。詐欺やっても、詐欺をステップに天下国家を弄んだレイスあたりに叶うはずがないんだからさ(笑。
或いは、卒業ではなく、留学と書くに留めておくとか。国費で留学し、卒業せずに帰ってくる官僚の方々を見習ってさ(笑。



#4652 
徹夜城(こんな時間に書き込みしている管理人) 2004/01/28 01:29
アカデミー賞ノミネート

おや、渡辺謙氏が「ラスト・サムライ」助演男優賞にノミネートされたな、と思ったら…。
「たそがれ清兵衛」までが外国語映画部門でノミネートされてました!これはノーマークだっただけに意表を突かれたなぁ。英題は「The Twilight Samurai」だそうで、どっちも「サムライ映画」だったりする。

 …二作にまたがって出ている真田広之氏に何かないのか?



#4651 
ひで 2004/01/27 23:49
「キング・アーサー」

アメリカではもう公開されているのかな?
公式サイト(http://kingarthur.movies.go.com/main.html)でトレイラーを見た限りでは、かなり今までのアーサー王ものとは違う雰囲気でした。甲冑が帝政ローマのころのものに酷似していましたし、グィネヴィアは弓をつかって戦ってるし。最も今までのアーサー王もののイメージが中世の写本とかにかなり引きずられていたので、そう言った部分を変えてみたようですが、初めてみた人はちょっとびっくりするかも。

アーサー王伝説というとケルトの伝説と通常言われていますが、スキタイの伝説に由来するとする説もあったりします。スキタイ系アラン人やサルマタイ人が属州ブリタニアに送り込まれたと言うこともあるので何か関係はあるのかもしれません。



http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4650 
徹夜城(なぜか疲れ目気味の管理人) 2004/01/27 22:41
些少の詐称(笑)

>古賀議員
 ほう、やや意外な展開で面白かったです(笑)。最近あそこまで居直った国会議員も珍しい。もっともこれ、本人もいろいろ世間の声を読んでいる、といったところでしょうね。世間的には古賀辞職で「山拓復活」という展開になりそうだと騒がれ、これはこれでヤダ、という空気がどこかありますよね(特に男性週刊誌系では山拓さんなぜか嫌われてるんで…性癖ネタ以外でも)。僕自身も山拓さんの「憲法私案」見てヤバい奴と思ったクチでしたし。
 「山拓の影」があるもんだから、世間的にはどこか今度の件に「政治的陰謀」の臭いを感じてる人が少なくないんでしょう。また今度の話を次々とリークした情報源は「公明党の調査」だったりしまして…そりゃ「学歴詐称」は事実でしょうし、みっともない展開ではありましたが、先日の民主党の創価学会批判に対するしっぺ返しをしたフシもなくはないんですよね。そうした世間の雰囲気を見定めた上で「辞職せず」というウルトラC居直りをかましたようです。一ヶ月もすりゃ嵐も過ぎそうですし。

>高句麗論争
 いつアップするかわかんないけど書いてはいる「史点」でもこのネタやろうかな、と思ってるんで重複を避けますけど、38度線以北うんぬんはともかくとして、中国の政府筋が北朝鮮崩壊後の満州方面の朝鮮族を意識している可能性はかなりあると思ってます。それと世界遺産指定の問題やら観光開発やらの問題も絡んでいるみたいで。もっとも韓国側の反応の仕方も例によって神経質すぎるキライも感じますけどね。

>ブッチャー3世さん
「人種学」って観点からはよく知らないんですが…
言語学的にはトルコ系語→モンゴル語→満州語→朝鮮語→日本語といった風に文法的な似たものつながり、ってことはありますよね。一方で漢語は文法的にはちっともこれらと似ておらず、むしろヨーロッパ系言語なんかに近いところがあったりします。

>また映画。
「タイムライン」なんぞ見てきました。一応「歴史もの」の範疇にひっかかる、ということで…まぁ主な感想は栄耀映画板の方に。百年戦争時代のフランスにタイムスリップ、というあたりがなんだか「ドラえもん」的だなぁ、などと見ておりましたが(笑)。「戦国自衛隊」ほどの歴史いじりのカタルシスはなかったですね。そういやこれもリメイクするんだっけ…

 その映画館で予告編を見ておりましたら常盤貴子主演「赤い月」をやってました。先日の「流転の王妃」にかぶりすぎてるよな、常盤さん(笑)。
 予告編はやってなかったんですが、先日週刊誌で「今年の映画戦線」の記事で「トロイ」と共に「キング・アーサー」なる歴史ものが公開されるとのこと。



#4649 
足塚玉虫 2004/01/27 22:27
蘇る山拓?

>古賀せんせ
地元では「山拓せんせい も一ぺん、お灸を据えられたら
いいんじゃけん」(方言は絶対間違ってる)と古賀せんせ
に票入れたヒトのインタビュ−映像を見たし、この騒動で一番
影響あるのは地元でしょうね。騒動の規模は、ばりばり全国区
ですけど、ある意味、国会議員デビュ−でこれほど注目された
ヒトは、いないですね、わたし的にみると。ただ
テレビ報道が事あるごとに当人をイケメン議員イケメン議員
と銘打ってるのは(寒)、結構、同情を誘う顔かなぁ。
Vシネマによう出てくる中条きよし に似てる気する(汗 
♪つけたホムペの学歴で、貴方の嘘が判るのよん♪ってか?
ぼろ出したとはいえ天下の山拓せんせい を倒した当人の
民主党への貢献度も少なく無かろうと思うのですが(汗



#4648 
ひで 2004/01/27 21:36
ぼくはやめましぇん!

>古賀議員
題名のような内容の事を今朝街頭で叫んでいらっしゃいました。テレビで生中継してい
ましたので、ついつい見てしまいました^^;
まぁ、学歴をうりにして選挙戦を戦っていたわけではないのだろうし、あまり騒ぎ
たてるのも何だかなぁと思うこともあり、ネタを投下してくれてありがとうと思う
こともあり、色々です・・・・。結局、辞めないと言ったことで、補選があると思
って用意していた方はショボ〜ンって感じですね。しかし今回の一連の卒業認定旅行
や言い訳の多さのせいで一気に株を下げてしまったと思うし、次はなさそう。



http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4647 
ブッチャ−3世 2004/01/27 19:36
無所属

>高句麗・問題
何かの人種学の先生のコラムで思い出したんですけど

人種的には、日本人は、南部朝鮮人に似ていて、北部朝鮮人は満州人に似ている
直線距離的には反比例するが日本人は北部朝鮮人よりも満州人に人種的に近似。
4つの民族の人種的な違いは微妙なのだが、この4つの民族と、中国の漢民族との
人種的隔たりは意外に深く、例えが稚拙だが、漢民族と蒙古族を両対極に据え
その両対極の間に、この満州人、日本人、北部朝鮮人、南部朝鮮人が緩衝的に
位置するのではないか。








#4646 
なな 2004/01/27 01:57
取り急ぎ

>古賀議員
面白すぎるぅ〜!(^^;
先週と今週は某通信制大学の後期試験なんですのよ。さらにはこれまでに取得した単位と成績の一覧表を眺めつつ、次年度の履修計画をたてているところです。ほへ…。
テスト前の一夜漬けに精を出す私にとり、古賀議員には定時のニュースごとに爽やかな失笑を届けていただきました。明日は地元の街頭演説でLA珍道中の釈明をなさるそうで…。

↓以下、お返事が遅くなりまして。
>相良さん
もちろんもちろん、一番最初に大学HPを見ましたとも〜。(^^)
で、想像した以上に専門的な授業でびびりました(笑。
同じ札幌の北海学園大学人文学部にもアイヌ文化論という講座があるんですが、こちらの方がとっつきやすそうです。ここは二部の人文学部もあるので、社会人でアイヌについて学びたい人にはいいんじゃないかな。苫小牧駒澤大学にもアイヌ関連の講座ができるらしいです。
ほんとはね、知里幸恵とアイヌ民族について知りたいなら、内陸部のマイナス何十度の冬とか、気候風土も体験してみないといけないと思うんですよね。それでリゾートバイトをしながら道央か道東の大学で講座を取れないか、貯めたお金でアイヌの資料館やコタンを回れないか、ちらりんと思ったんですけど…。

>15番さん
…というわけで、二回目のご紹介わざわざありがとうございました。(^O^)
あのカテゴリーは関係ないかと思って見なかったんですが、大学の教育方針がよく表れてる科目ですよね。
確かにこれまで見た中で、自分の興味に一番近い授業内容なのは二度目にご紹介いただいたそのクラスのよーな気がしますわ。あと、私は自分の大学との単位の互換性も考慮しなくちゃいけないんで、その点もOKだったような。来月末までに一度真剣に検討してみますね。

>中国と韓国の高句麗帰属論争
年末に出した話題を今さら引っ張ってきてごめんなさい。
韓国の掲示板で読んだんですが、中国は現在大々的に高句麗遺跡の整備を行っているそうで。
その目的とは、北朝鮮が早晩倒れることを視野に入れて、その時に中国の朝鮮族が分離だ独立だと言い出さないように牽制に出たのだとか。さらには、中国は崩壊した北朝鮮を吸収合併して38度線まで南進するつもりでいるのだとか。韓国側は想像以上に今回の中国の動きを警戒しているように感じました。
一つの民族が三つの国に分かれているわけで、韓国からすれば中国や北朝鮮にある遺跡には手が出せないからもどかしいでしょうねぇ。



#4645 
ひで 2004/01/26 22:38
最近見た映画から

「シービスケット」
映画版の方にも投稿する予定ですが、本日夜「シービスケット」を見てきました。
既にだいぶ前からノンフィクションが売られているのでストーリーはだいたい分かってい
ましたが、実際に見に行くと所々でフォードの工場、大恐慌、ニューディール時代の写真
が映画の中に挿入されていました。そう言えばこの映画で扱っている時代ってそんなころ
だったなあ、と思いながら見てきました。

「9000マイルの約束」
ドイツ軍の中尉がシベリアに送られ強制労働についていたが、そこから脱走して故郷へ
帰り着くという話です。これも実話らしいのですが、何となく妙な映画でした・・・。
しかしここ数年ドイツで第二次世界大戦の頃を扱った映画は何本かありますが、単純に
加害者としてのナチス・ドイツを描いたものではなく、ちょっと皮肉めいた反ナチス、
反戦的な考えを盛り込んだ映画や、普通のドイツ人を主人公に据え、ドイツ=加害者
という図式には収まらない映画が増えてきているようです。やはり時代は変わる、と
いうことでしょうか。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4644 
尾鳩 2004/01/26 11:18
あれから15年・・・思えば遠くへ来たもんだ〜

>管理人様
ウーアル・カイシの件、香港では極めて普通に報道してました。
特に、大きく取り上げていたわけではないですし。
やはり、過去の人なんですよね、結局。また、香港には、彼の他に柴玲なんかも来ていて、中国とビジネスをしたい!と訴えていたりしてますから、結局、天安門事件関連の人物の訪港に慣れているというのもあるんだと思います。
大陸側でも天安門事件関連の人達の釈放なんかが続いているみたいですし、もはや警戒心はあまり無いのかな。むしろ、かつての天安門事件のメンバーが香港を訪問することにより、香港では「一国二制度」が正常に運営されているということを世界にアピールすることができるという利点の方が多いでしょうし。
結局、天安門事件は、既に「歴史」と化しているという印象が強いです。北京でも、その事実を知らない世代が増えてきているみたいですしね。
ああ、あれから既に15年近く経ってしまったのか。そっちの感慨の方が強い・・・。

>松風さん
そうですか、次はコンデ・コマで上演されるのですか。
蔭ながら、応援させて頂きます。実は、うちのかみさんも最近舞台等に立つ機会が増えているもんですから、他人事には感じられないのです。3月17日から27日まで、香港にいらっしゃる方がいましたら、是非歌劇「オリバー」をご覧下さい(とりあえず、宣伝まで>管理人様^^)。



#4643 
徹夜城(明日も早朝出勤の管理人) 2004/01/25 23:40
「カーツーム」追加しました。

 ようやくDVDを見終えたので、とっとと「歴史映像名画座」に追加しました。
 チャールトン=ヘストンのゴードン将軍、なぜかローレンス=オリヴィエのマフディーの対決、という映画。迷ったあげく「サハラに舞う羽根」とあわせるべくアフリカ史に入れちゃいましたが、イスラム圏史というべきところも多々あり…それを言ったらグラッドストンとか出てくるからイギリス史の赴きも強く…と最近この手の問題にちょいと悩んでます。国や地域にまたがっているやつはリンクはる形にしようかな…。
 ゴードン将軍と言えば太平天国ですが、「カーツーム」の中でも「中国の皇帝に下賜された」という衣装をマフディーに渡すシーンがありました。ゴードン戦死シーンはどっかの世界史の絵で見た構図そのまんま。
 しかしまぁホントに「歴史スペクタクル」といえばチャールトン=ヘストンが出てくる(笑)。「野蛮人どもに囲まれ孤立無援で奮闘する白人」という構図が多いのは気のせいか(「北京の55日」「エル・シド」…)。最近の出演作では「ボーリング・フォー・コロンバイン」がありましたね(笑)。なんか通じるところがあったりして。

>天狗党
 あんまり有名じゃないんですけど、幕末史の一角を彩る連中ですね。僕は茨城人なもんですから、子供時代に「茨城県の歴史」なんか読んでると必ず天狗党の件が出てきたものです。確か加賀藩まで進撃して止められるんですよね。
 小説では吉村昭氏が書かれてましたが、子供向け読み物で誰だか書いたのがあったような。子供向けの歴史小説(?)もなかなかあなどれない世界でして、結構いろんなネタ、それも案外マイナーなネタが取り上げられているケースが多いです。実は王直がばっちり出てきて、その娘(もちろんフィクション)が大活躍する作品もありました。

>阿祥さん
 うーん、さすがは、いろいろ調べてらっしゃいますねぇ。僕も以前一時期鄭芝龍について調べたことがあったんですが、専門的には横道にそれることもあって深入りはしませんでした。李丹とかあたりはチラチラと知ってましたが、そんな話もあるんだなぁ、と思うお話もありますね。
 以前読んだ何かの資料で子供時代の鄭芝龍がその県の偉いお役人か何かに石をぶつけて?しかし容姿端麗の美少年?だったので許してもらった、ってな話があったような。
 乾隆『潮州府志』の「海寇」には嘉靖期からの海賊たちがゾロゾロと列伝形式で並べられていてなかなか面白いんですが、最後のほうには「鄭芝龍」「鄭成功」もしっかり海賊の一種として名前を連ねておりました。



#4642 
新参右衛門 2004/01/24 08:57
鉄の扇子を持つ男

芹沢 鴨のアイテムといえば鉄で出来た扇子が
よく逸話で出てきますが、今度のNHK大河ドラマ
でも佐藤浩市さん はコレ持たされるんでしょうか。





#4641 
景虎 2004/01/24 01:47
パクリ

武蔵のパクリ疑惑については、私も徹夜城さんと同じ意見ですね。
その程度でパクリになるなら、ディズニーのライオンキングやアトランティスなんて日本アニメをパクリすぎ・・・。ディズニーは他所の作品をパクってるのに、自社の作品の著作権には異常とも言えるほどの反応をするのが困ったものですが。




#4639 
阿祥 2004/01/23 02:24
芝竜のかけだし時代

>徹夜城さん。平戸に来たころの芝竜については。僕は違った考え方をしています。

一般的に言われているのは、平戸には顔思斉という日本甲螺が大きな勢力を持っていて、芝竜はそのもとで勢力を伸ばしていったというものです。このストーリーは「台湾外記」やその他の多くの書物で述べられているところです。
しかし、同じころ平戸で活躍していたオランダ人や、イギリス人の資料にはこの人物の名は出てきません。代わりに、キャプテンチャイナとして李旦という人物が頻繁に登場してきます。とくにイギリス平戸商館日記では、李旦が彼らの倉庫兼事務所の家主だったこともあり、彼との交際、特に贈り物のやり取りが詳しく記載されています。
この李旦については、岩生成一氏が「明末日本僑寓支那人甲秘丹李丹考」(東洋学報23巻)という論文で詳しく述べています。また、永積洋子氏の朱印船の研究にも、李旦は唯一の漢人貿易家として名を連ねています。白石一郎氏の「怒涛の如く」では、小説では珍しくこの李旦が登場しています。そこでは、李旦と芝竜の関係は敵対関係で、李旦党と一官党の争いという形で描かれています。しかしながら実際は、芝竜は李旦の下でその勢力を伸ばしていったというのが真相のようです。

芝竜のことに戻りますと、彼は地元を離れてまずマカオに叔父の黄程を訪ねていきます。この黄氏というのは泉州の古い商人の家系のようで、そのころマカオに進出し泉州からポルトガル人に向けて福建や江南の商品を輸出する仕事をしていたようです。黄程はその様な仕事をした泉州人の中でも草分けのようで、商売も大掛かりなものだった事でしょう。しかしながら、芝竜はそこで叔父と一緒に働く道を選びませんでした。おそらく、かれは独立心が非常に旺盛で、叔父の威光のもとで、組織の一員として働く事をよしとはしなかったのでしょう。
そのころマカオとの交易が盛んだった事もあり、また見聞を深めようというのか、それとも何かチャンスを見つけようとしたのか、彼はマニラに向かいます。しかし、そこでもよいチャンスには恵まれず、その次にやってきたのが日本の平戸だというわけです。ですので僕は、芝竜は平戸に来た時点では海のものとも山のものともつかない、野心だけは旺盛な若者だったと考えています。

ここで芝竜は李旦に出会い、さまざまな仕事をしていく事になるのですが、そのなかで1624年、オランダ人が澎湖島に要塞を造り、明朝相手に交易を迫るという事件の際に、李旦に派遣されてオランダ人の通訳を務めるというのがあります。という事は、この時点ぐらいまでは芝竜は李旦の影響下で動いていたのだと考えてよいと思います。
その翌年、李旦は亡くなってしまい、芝竜がその勢力をものにしてしまうのですが、そこで芝竜はかなりあくどい事をしたようです。李旦には李國助という息子があり、彼は芝竜より年上で本来ならば李旦の事業を受け継ぐべき人物でした。彼は芝竜が彼のものであるべき財産を奪い取ったという申し立てをオランダ人にしていますし、芝竜と対抗するために劉香老という海賊と手を結ぶという記事もあります。いずれにしろ、李旦が亡くなって権力の空白が起きたチャンスに、その勢力をもぎ取ったというのが、芝竜の勢力が大きくなる始まりであったと考えています。(書いていて、何か本能寺の後の秀吉みたいな気がしてきた。)





#4638 
2004/01/23 01:37
水戸天狗党と云えば。。

「冗談新撰組」でみなもと太郎さんと三谷幸喜の対談で、自国領を通っては行けないと明言されたために、普通に人が通っている街道の脇の山中を必死に行軍しているのがギャグになりそう〜なんて言ってましたっけf(^^;) 水戸天狗党の流れ者が新撰組の芹沢鴨なんですよね。

’98年の大河「徳川慶喜」で天狗党の悲劇は描いていたそうですけど、余り見ていませんでしたね。



#4637 
モーグリ 2004/01/22 21:03
天狗党の乱

日曜日に袋田の滝のある茨城の大子(「だいご」と読む)に行って来ました。
大子には「天狗党合戦の地」という史跡がありました。

インターネットで検索してみたところ「天狗党の乱」は幕末の水戸藩で幕府寄りの保守派に対して革新派の尊皇攘夷運動支持者たちが起こした水戸藩の内部抗争だそうです。「天狗党の乱」は今まで歴史の授業でも幕末史の本でも聞いた事がありませんでした。

調べてみたところ天狗党を扱った本で簡単に手に入る本は吉村昭氏の『天狗争乱』しかないみたいです。今、『天狗争乱』を買って読んでいる最中です。



#4636 
徹夜城(某大河ドラマ総集編漬け状態の管理人) 2004/01/21 22:32
盗作という倒錯

>ブッチャー3世さん
 黒澤プロの「武蔵第一回はパクリだ」訴訟についての私見は大河ドラマの歴史BBSに書いちゃってるんですが…個人的にはNHKもつまらんことをしたもんだ、と思いつつ「盗作」と断じ賠償請求&ソフト化・再放送差し止めを訴えた黒澤Jrの意向についてもいささか疑問を持っています。
 パクリ、といってしまえばその通りでしょう。もっとも僕はその第一回から興味が無かったので見てないんですが。聞く限りではもちろん承知の上で「引用」「拝借」もしくは「オマージュ」したものというところでしょうか。まさか「盗作」と言われると思ってなかった、ってところかな…そりゃもちろんムチャクチャ甘いんですけどね。一言あってしかるべきだったかな、と思うところもなくはないですが。そこらへんはNHK自身の変な権威意識があったことも否定できません。
 ただそれを言い出すときりが無くて、「七人の侍」だって少なからず先行作品の模倣というか影響があります。世間一般の映像作品、その他の芸術表現においてもそうしたことは多々あるわけで。僕はこの裁判を起こしたこと自体はあんまり感心しませんね。黒澤社長ご本人は「勝ち負けは関係ない。日本の著作権意識が甘いからそれを主張したい」と会見で言ってるんですけど、それがこの裁判という形なのか?という疑問があります。
 ただし、裁判ってことに実際なりますと、実際に「パクリ」があるのは明白なので(NHK自身も以前影響そのものについては認めてます)黒澤プロ側が勝訴する可能性もなくはないです。それは結果的にはあまりいい前例にならないような気がする…

 それはそれとして、史実関係ですが。
 「七人の侍」の名シーンの多くが実は武芸書などからの「いただき」というか再利用なんですよね。刀を何本も地面に立てて引き抜いて戦う、というのは足利義輝がやっていたはず。農民が野武士を雇って野盗と戦うのがどうのこうの言われてますが、あれだって「七人の侍」のシナリオ製作過程の取材でみつけた史実元ネタがありますし。別に「七人の侍」オリジナルかというとそうでもないのです。


>尾鳩さん
「三国志」の張飛と曹操のネタ、現代中国におけるなんとやら、途中までマジで納得しつつ読んじゃったじゃないか!(笑)
 尖閣諸島の件も面白く読みましたー。うんうん、こういう地域をまたいだシチュエーションは僕も好きですねぇ(笑)。妙なところで協力関係のつながりが出ちゃうという。国際犯罪関係なんかも実はあっさりと積年の民族対立を飛び越えてるケースが多いですしね。
 そういえば先日、香港に「天安門」のウアルカイシ氏が入ってましたよね?彼は最近は台湾に在住して中国国内への帰国を求めているらしいですが(それでも現中国政府の批判はやめてないけど…それでいて台湾独立にはやはり反対らしい)、香港では報道はどんな風にされてるんでしょ?



#4635 
ブッチャ−3世 2004/01/21 18:21
オマ−ジュとパクリの境界線

>去年のNHK大河ドラマ武蔵、盗作疑惑
11箇所の類似場面と黒沢氏側の主張ですけど、う〜ん
個人的には、やはり、刀を幾本も地面に突き刺して
抜いて戦っていた場面が一番、そうなのかなぁと。
でも、例えば、史実で、そうゆう刀の使い方をした人がいて
記録に残っていて発見された場合は、双方おあいこ?

>くそ野郎
Son of a bit
イギリスでもこう罵るのでしょうか、それとも
英語の祖国だと、別の上品な罵り言葉があるのでしょうか。




#4634 
民本主義者 2004/01/21 15:20
ううむ

#4633のetushoさんご紹介の記事を引用します。
「「ヒトラーのくそ野郎」=104歳のインコがチャーチルの口まね―英誌
2004 年1 月20 日【ロンドン19日】チャーチル元英首相(写真)がかわいがっていたペットのコンゴウインコが今も英サリー州ライゲートで生存しており、元首相の口まねをしてみせていることが分かった
22日発売される英男性誌ジャック2月号によると、このインコはメスで、名前はチャーリー。欧州で第2次大戦が始まる2年前の1937年に元首相が購入し、今では104歳になる。
チャーリーは、ヒトラーの国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)についての意見を求められると、元首相の声色をまね、「ヒトラーのくそ野郎、ナチスのくそったれ」と叫ぶという。
チャーリーは元首相が65年に死去した後、ペットショップの経営者であるピーター・オラムさんが購入。ライゲートの園芸用品店で飼われている。同店で働くシルビア・マーティンさんはジャック誌に対し、「チャーリーはますます怒りっぽくなり、少しばかりみずぼらしくなった」と語っている。〔AFP=時事〕」(引用終わり)

なんというか、この記事の内容をそのまま信じるほどの量の「純真な心」の持ち合わせがありませんなあ(苦笑)。



#4633 
Etusho 2004/01/20 12:44
この飼い主にして、このインコあり

こんにちは。

この記事にはかなり笑ったので、URLを貼り付けます。
http://news.msn.co.jp/newsarticle.armx?id=667380&gcs=1
らしいといえば、ものすごく「らしい」言葉を教えたものですね、この飼い主は(笑)。




#4632 
新参右衛門 2004/01/19 21:46
地図が先か航海が先か

>15世紀のイタリアの古地図で新大陸に妙に詳しいものや
 測量で精巧なもの

これについては、当時の航海上の成果・説の他に
焼失したアレキサンドリア大図書館の古地図を
脈々と写し伝えていったものだ〜説も聞きますね。
1513年で南極大陸の陸地海岸線まで載っている
ピリ・レイスの地図も、作成者は古地図を写した
ものだ〜と記してますね。



#4631 
松風 2004/01/19 17:16
劇団FAN☆FAREの松風です

ご無沙汰しております!
かなり昔になりますが、ちょっとだけかきこませていただいた劇団FAN☆FARE
というところで役者やっています松風です!
昔みなさまに芝居の題材を募集させていただいたのですが、
あの時はたくさんのご意見ありがとうございました!
あの後結局題材は大黒屋コウダユウに決定し、
「おーろら☆ろうど」というタイトルで
鈴鹿市や井上靖文学館など多数の後援をいただいて
去年の10月下北沢の北沢タウンホールにて舞台は大成功をおさめました。
ご協力ありがとうございました。
2005年には鈴鹿市と静岡県で再演予定です。

そして次の題材なのですが、
そのとき尾鳩さんにご意見いただいた前田光世をついにやることになりました!

舞台化が難しいと懸念していて、どんな舞台になるかまだ想像もつきませんが、
チャレンジしてみようと思っています!

脚本家は青森にも取材に行ったりしてちゃくちゃくと準備を進めています!
松風もマンガよんだり本読んだりそれなりに勉強中です!
光世に決定したとたん?
年末の紅白裏番等世間は格闘技一色になり、時代の流れにも合ってるかなーと感じています。

みなさんで光世が好きな方、なにか光世に関する歴史的に面白いエピソードとか
こんなところが好きをかいうことがあったら
おしえていただけるとありがといです。
宜しくお願いします!

PSちなみに劇団のHPです
おひまがあればどうぞhttp://www8.plala.or.jp/fan_fare


http://www8.plala.or.jp/fan_fare


#4630 
尾鳩 2004/01/19 11:19
この伝言板で、三国志ネタはなんか新鮮な感じがする・・・

もうすぐ、こちらは旧正月に入ります。旧正月といっても、花火と獅子舞がある他は、店が閉まっていたりと、むしろ不便なことの方が多いのですが・・・。

>張飛と曹操の親戚ネタ
何をいまさら・・・という感想はよーーーくわかるのですが、何故今頃このような発表がなされたのかを考えるのが中国記事を読む際は大事!
張飛と曹操、張飛は言わずもがな、中国では三国志のうち実は最大の人気を誇るキャラクター。と言っても、最近の若い世代では、日本同様、曹操の人気が出てきているという。つまり、このニュース、政治的意識の違いで対立しがちな旧世代と若い世代に対して、「根は一緒の中国人同士、仲良くせにゃーーいけませんぜ」という中央政府のありがたい忠告を含んでいるのでした(念のため、冗談ですよ、冗談。分かって頂けますよね^^;。

>尖閣諸島
最近台湾の総統選がらみで、対立点の目立つ中国−台湾ですが、尖閣諸島を巡る領土問題では、和解→協力関係が進行しつつあるんですな。
先週も密かに大陸のグループが尖閣諸島目指して、福建から出航していたというニュース。外務省と北朝鮮関係のニュースでかすんでしまった観がありますが、目的が尖閣諸島のリゾート開発(笑)のための調査。あくまでも調査が目的であり、上陸ではないため、今回はあっさりと引き上げたらしいですが。
この尖閣諸島行きツアーにおいては、大陸−台湾−香港の連携プレーは見事なもの。
情報交換、資金援助、人材交流と確実にシンジケート化が進行しているのです。
更に、かなりの莫大な資金援助が、実は中国の外交部が行っているとか。かなり信憑性が高いようで、これが事実ならODA見直し論に更に拍車が掛かることになるでしょうね。
まあ、日本からすれば、尖閣諸島ツアーが来るたび、それを阻止することによって内外に実行支配をアピールできるという利点が存在するんですけどね。
さっきの「張飛と曹操」ネタではないんですが、この尖閣諸島ツアーグループにも確実に世代ギャップが進行しているようで、尖閣諸島(中国名:釣魚台)を中国の領土であることをアピールすることに重点を置く「強硬ナショナリスト路線」と日本の守備網をかいくぐり尖閣諸島に如何にして上陸するかをむしろスポーツ感覚で楽しんでいるような「新世代」が存在するとか。
ハングライダーやジェットスキーを使っての上陸を画策しているという話しもあるようで、海上自衛隊、海上保安庁の人達も大変だよなあ。
そのうち、暴走族対警察を楽しむギャラリーのように、尖閣諸島上陸組対日本の守備隊観戦ツアーなんかが組まれたりして。興業収集は日中山分け(笑。不謹慎でしたね、すいません。



#4629 
徹夜城(明日は早朝出勤の管理人) 2004/01/18 22:27
センター試験の世界史、結構難しいなぁ。

…などと朝刊見つつ思ってしまった。本職の癖に不覚にも中盤でいくつか間違えてた(笑)。まぁ改めて世界史ってのは広く浅くの科目だなぁ…と。

>阿祥さん
 いやぁ、原文資料も含めて実に興味深く読ませていただきました。鄭芝龍の妻にして鄭成功の母親の田川氏(マツ?)とも翁氏とも言われるこの女性、まるっきり謎なのでありますが、漢文資料でもいろいろと説話があるんですねぇ。
 その日暮らしをして苦労している鄭芝龍…ってのも意外でありました。もっとも話としてはちと信用しがたい気もしますけどね。鄭芝龍が平戸に来たときにはもうそこそこの大海商だった、という認識が僕にはありまして。でも鄭成功の母親のキャラはなんとなくイメージと通ずる気がしますね。未亡人だったというのが本当かどうかは分かりませんが…
 漢文資料ではたいてい「翁氏」と書かれるこの女性ですが、石原道博氏の本だったか、「翁氏」というのはその実家の父親が「翁(オン)つぁん」と呼ばれていたからではないか、って推理があったような。これが平戸の方言にあてはまるのかどうか知りませんが。
 ああ…平戸には王直の像も建っちゃった、っていうし、しばらくぶりにまた行きたくなりました。


>もう一人の鄭さん
 先日話題になりましたが、イギリス人の潜水艦乗りのアマチュア研究者が「鄭和艦隊はアメリカ大陸に行っていた」とする内容の「1421」の邦訳版が大々的に発売されておりますね。あんなに分厚い本とは予想してなかった…さすがに今のところ買うのは控えてます。
 そしたら今朝の朝日新聞朝刊の書評欄でこの本を取り上げてましたね。さすがに眉唾モノとは分かって書いてたけど、まぁ読んでる分には面白い、というあたりの書評でした。
 どうやら15世紀のイタリアの古地図に妙に詳しいカリブ海の地形が描かれていて?それで以前にアメリカ大陸に行った奴がいるんじゃないかと作者が推理し?それで鄭和艦隊に目をつけた…ってな展開で書かれちゃったもののようです。なんだかパターンとしてはハンコックさんに似てきているような。



#4628 
阿祥 2004/01/18 14:42
鄭成功の母は実は再婚で姉さん女房だった??

曹操と張飛の話を読んで、ちょっと似た話を最近考えていたので投稿します。

鄭芝龍が日本に来て田川氏を娶り鄭成功を生むという話はさまざまな本で紹介されていますが、大体のところ芝龍が田川氏を平戸で見初めて一緒になるという筋立てです。たとえば福住信邦氏の「鄭成功の母」という小説では、田川氏を平戸と言う国際色豊かな町で華僑やオランダ人とも付き合い、漢方医の父のもとで働くけなげな少女と描かれています。
ほかにも、この時代の事を描写した古典的小説である「台湾外記」では次のような描写があります。
『 本街有倭婦翁氏,年十七,夭嬌絶俗,美麗非常。見一官魁梧奇偉,彼此神契;第不得即為雙栖並一耳。一官遂聘之。合〔丞巳〕後隔冬住下。 』
( この街に翁氏と呼ばれる日本婦人がいた。年は十七、その若さとたおやかさはこの世のものとも思われず、美しい事このうえもなかった。一官の立派な様子をみて、お互いに引かれるものがあった。その後すぐ、待ちれないように一緒に暮らし始めた。一官はこの婦人に結婚を申し込んだ。婚礼の終わった後一冬を共に過ごした。)
大体このふたつのイメージは同じで、違うのは翁氏が一官のことを先に気に入ったこと、その美しさの描写からもしかしたら、翁氏は漢人相手の遊郭にでもいたのかと思える事くらいです。

ところで、この「台湾外記」は、この時代の事を扱ったディテールの非常に豊富な書物に違いありませんが、小説として体裁が整えられたもので、まあ言ってみればよく出来たフィクションといった評価がされています。そこで台湾の歴史学者はそれ以前のさまざまな資料を発掘して、台湾初期の歴史を研究しつづけています。そういう資料は全て中央研究院の漢籍電子文献にアップロードされていて、誰でも見ることができます。その中に気になる一節があるのに、最近気がつきました。

一つ目は「鹿樵紀聞」 からです。
『 (鄭芝龍)初至日本,為人縫〔糸刃〕以餬口。一日積餘貲三錢,偶遺於道,行求之不得而泣。適有倭婦新寡,乃長崎王族女也;夜感異夢,偶見芝龍,問得其故,ス其貌而私之,贈以金寶。芝龍始得自通於長崎王。王復愛之,遂以婦妻焉;生子森。 』
(鄭芝龍は始め日本に至り、仕立ての仕事をして暮らしていた。ある日売り上げの三銭を道に忘れてしまい、これを探したが見つからなかった。たまたま未亡人となったばかりの日本女性、長崎王(奉行のこと)の娘なのだが、彼女が夜不思議な夢を見て現れ、芝竜を見かけてどうしたのか尋ねた。彼女は彼の容貌を気に入り、自分のところに引き取り、金銀財宝を送った。芝竜はこの事件から長崎王との付合いを始める事になる。王も彼を気に入り、彼らはとうとう夫婦となった。後に森を生む。)

もう一つは「廣陽雜記選」です。
『 鄭芝龍偶倭婦
 鄭芝龍幼逃入日本,為人縫〔糸刃〕以餬其口。餘貲三錢縫衣領中失去,旁皇於路以求之,不得而泣。有倭婦新寡,立於門&#20839;;見而問之。芝龍告以故;婦曰:『以汝材力,三百萬亦如拾芥;三錢何至於是』?蓋其婦夜有異夢,如韓〔艸斬〕王之夫人也;遂以厚貲贈之而與之夜合。芝龍後得志,取以為室;即賜姓之母也。 』
( 鄭芝龍は若いころ日本に逃亡して来て、仕立ての仕事をして暮らしていた。売り上げの三銭を、品物を受け取る時になくしてしまい、道の隅から隅まで捜し求めたが見つからず困ってしまっていた。ある日本の未亡人が門に立っていたが、この様子を見てたずねた。芝龍が事の次第を話したところ、その婦人は「貴方のような立派な体があれば、三百銭でもすぐに稼げます。三銭程度でくよくよするんじゃありません。」と諭した。婦人はその夜、如韓〔艸斬〕王の夫人らしき人物の現れる不思議な夢を見ていた。それで婦人は贈り物をし彼と夜をともにした。芝龍はその後に志をえて、彼女を妻として迎えた。すなわちこれが国姓爺の母である。)

特に、「廣陽雜記選」は劉獻廷による明末の時代のエピソード集で、その資料的価値は高いとされています。この二つの資料は共に、鄭芝龍の妻となる人物は若い未亡人であること(新寡)、鄭芝龍が彼女と知り合ったいきさつを同じように描いています。
また、韓〔艸斬〕王夫人というのを調べたところ、次の様な詩が検索できました。

『(元)楊維 「韓〔艸斬〕王夫人」
巫家卜偶不為嫌,優女占夫事更堅。
看取異時真畏友,九重書上議黄天。』

これを訳すのはちょっと荷が重いのですが、二句目は「優女夫を占すれば事更に堅し」、かかあ天下のほうが事はうまく運ぶよといった感じでしょうか。

だいたい、鄭芝龍は実家で父の妾にちょっかいを出して家を追い出されたという話もあるくらいで、年上の女性に可愛がられることはありうると考えられます。そして、これらの資料からえられる鄭成功の母のイメージは、ちょっと年上でしっかりものという感じです。鄭芝龍は成功の弟の生まれた後、日本を後にし専ら東シナ海で活躍するわけですが、その間、平戸長崎の鄭家の商売は彼女がりっぱに切り盛りしていたのじゃないでしょうか。そんな印象をこれらの資料から僕は感じました。

余り細かいところに走ってもなんなので、このへんでやめときます。徹夜城さん、この漢文訳おかしいでしょうか?タロイモさん、かずささん、こんな事はみな知ってるんでしょうか。




#4627 
ブッチャ−3世 2004/01/18 01:31
無節操

>曹操と張飛は親戚
三国志には、疎く、横山光輝せんせい の漫画を
最近、飛び飛びで読み始めた者としては、そうなの
ってとこです、夏侯一家の娘さん を嫁にした時期
って、いつ頃になるんでしょうか?とゆうのは
関羽が曹操の元を逃げて来た時、張飛が怒りまくる
描写があったんですけど、張飛が曹操と親戚になった後の
ことなら、関羽が張飛に突っ込みますものね、
手前に人の事が言えるか〜って具合に(笑
横山三国志でいうと、個人的には馬超が興味深い、
あの人の鎧は独特で目立ちますね。



#4626 
徹夜城(多彩な話題にどっから手をつけたもんだかと悩む管理人) 2004/01/17 23:32
アイヌ語のイエズス会が香港に夜間攻撃して曹操と親戚になった

はいー、どうも。多彩な話題が出ておりますねぇ。この話題の幅広さ、というよりは無節操なところがこの史劇的伝言板の魅力だと管理人自ら思っております。

>マテオ=リッチのことなど。
 マテオ=リッチ、中国名「利馬竇」といえば単に宣教師と言うだけではなく明代を代表する文化人、と言っちゃっていい存在ですね。彼が作った坤與万国全図なんて「中国初の世界全図」と紹介されているわけで。ちなみに僕はさる研究会の合宿でこの坤與万国全図の実物大レプリカ(というかコピーというべきか)を見たことがあります。でっかいんですよねぇ、これが。そしてちゃんと真ん中あたりに漢文で序文?が書いてあって「欧羅巴人・利馬竇」と名前を書き込んであったのを見つけたら、何やら感動してしまいました。
 中国の人は必ず出身地をつけて「○○人」と書くものなんですが、マテオ=リッチの場合は「欧羅巴(ヨーロッパ)」ってずいぶんアバウトというか、それが彼なりのアイデンティティの表明だったのか…
 彼が儒教に深い造詣を持ち、当時の明最高レベルの知識人と議論を戦わせることができたというのは有名ですが、彼はその上で「儒教は宗教ではない」と判断してキリスト教布教と折り合いをつけたというのは、「儒教」というものを考える上でも興味深いことなんですよね。今だってあれは宗教か、と言われると議論を呼んでしまうわけで。


>張飛と曹操が親戚?
 このネタ、僕も目撃しておりました。もう少し詳しい記事としてはこちら。
http://news.searchina.ne.jp/2004/0114/national_0114_009.shtml
 僕も多少は三国志マニア時代がございますから、この話には「何を今さら?」なんですよね。どうもこの記事でもにおわされているけど、この「研究者」の方が何か「新発見」と勘違いして大々的に記事打っちゃったんじゃないか…ってな気もしますね。



#4625 
原田 実 2004/01/17 23:29
今さらそんな・・・・

張飛の奥さんが夏侯家の令嬢というのは、
三国志好きには常識(だと思う)な話だからいまさらそんなことを
新発見扱いされても、というのが正直なところです。
張飛が夏侯氏を見初めた時には彼女はまだ幼女だったはずだ、
というので田中芳樹先生の作品に張飛ロリコン疑惑が言及されたこともあります。
そもそも「新説」の根拠となった文献も約1700年このかた学者の目にさらされていたもので、新史料というわけではありませんし、
むしろ研究者の戯文を「薄い」マスコミ関係者が新発見にしてしまったのではないか、と愚考する次第。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#4624 
足塚玉虫 2004/01/17 12:58
曹操と張飛は〜親戚だった

>「新浪網」14日付、報道によると

三国志の主要人物、曹操と張飛は親戚だった〜という
説を四川省の学者が発表。その根拠は、
諸夏侯曹伝で
「建安5年 夏侯一族の娘を張飛が妻とし、2人の間
 に生まれた娘は後に劉禅に嫁いだ。」という記述を
発見した、というもの。夏侯の一族は曹一族には
側近ともいうべき親戚であったから、間接的に
曹操と張飛は親戚であったという説。

三国志演義の記述として
「劉禅が降伏した際、彼が自分の皇后は張飛の娘で
その母は夏侯の一族であったから我々は親戚であると
占領軍の中枢だった夏侯の一族に命乞いした。」
が以前から指摘されていて、曹操と張飛が親戚・説は
新説というほどではないが三国志演義は贔屓の強い書
であり、今回、夏侯家の文書からも確認できた
というのが重要らしい。





#4623 
電動雷魚 2004/01/17 09:17
ご存知とは思いますが

>複葉・雷撃機ソ−ドフィッシュ
単葉機が主流になりゆく時代で、この機による
雷撃戦の戦果は確かに凄かったわけですが又、
バタバタ撃墜もされてたようです、単葉の迎撃機に
襲われたら振り切れなかったでしょうし。
大戦の間中、イギリスは多種の単葉雷撃機を出した
ことからも複葉機に任せる不安があったようで。
もっとも対空砲の現場側からはソ−ドフィッシュは
のらりくらりと撃ち落とし辛かったとゆう証言もあり
相対的に速い単葉機の迎撃に慣れた対空砲射手が
ソ−ドフィッシュに相対する場合、
速球を狙いチェンジアップに引っかかる打者みたいな
ものなのでしょうか。





#4620 
モーグリ 2004/01/16 21:45
解説ありがとうございます

+αさんへ
モーグリです。こちらこそ返答どうもありがとうございました。

夜間雷撃の技術的問題点に関する具体的解説を頂きありがとうございました。
夜間雷撃には技術的なハードルが高いということについてよく理解できました。ご親切な回答をどうもありがとうございます。

>夜間雷撃について
ちょっと補足しておきたいと思います。実は戦前の日本海軍でも演習で夜間雷撃訓練を行っていました。『歴史群像』55号の林譲治氏の記事によると、1939年の演習で夜間雷撃を行い命中率60%の成果をあげているそうです。演習ではかなりの実績をあげた部隊も存在したようです。
しかし実戦ではほとんど夜間雷撃を行っていません。演習と実戦は違います。そのため+αさんの書かれたように実戦でどうだったと言われると難しいです・・・・・・

あと夜間雷撃で戦果を上げた例としてはガダルカナル攻防戦のレンネル島沖海戦があると思いました。

電動雷魚さんへ
>マレー沖海戦
「戦闘状態で航行中の戦艦を撃沈する」というのは、かなり難しい事です。停泊状態と違って戦艦は移動していますし、必至に回避運動をとって爆弾や魚雷をかわそうとします。対空砲火も放ってきます。
マレー沖海戦までは「航空機は戦闘航行中の戦艦を沈めることはできない」というのが世界の海軍の定説でした。

それと、空母の名前は「インドミタブル」だったはずです。



#4619 
電動雷魚 2004/01/15 18:02
撃沈

>モ−グリさん、+αさん

はじめまして、今まで知らなかった興味深い事を沢山
書き込まれてますね。英国海軍VS日本海軍とゆうと
プリンス・オブ・ウェ−ルズが確か撃沈されましたね、
日本軍航空機隊の雷撃戦で。真珠湾攻撃は、停泊中の
艦船や滑走路上の戦闘機〜いわゆる止まった標的が多かった
ので、日本海軍はハワイの戦果にも別段、うれしくもなかった
が、マレ−沖海戦は航空機隊VS艦隊、それも、動いてる
英国ご自慢のでかい戦艦を沈めたため面目をほどこしたとか。
もっとも事前に英国海軍・太平洋艦隊で虎の子の空母ジブラルタル
が座礁してしまい、マレ−沖海戦では航空戦力の支援が出来なかった
英国の不幸、日本には幸運があったようですが。
この海戦で大艦巨砲主義が時代遅れである〜と日本海軍が認識でき
なかったのでしょうね、勝ち戦だっただけに。




#4618 
新参右衛門 2004/01/15 12:35
蛇足で失礼

儒教に対する考え方においてはマテオ・リッチは
儒教は宗教では無く、典礼道徳であるとし、そこから
中国古来の慣習を認めつつ布教〜とゆう態度であった
しかしリッチの後任のイタリア人ロンゴバルディアらは
儒教は宗教であり、カトリックに改宗した中国人は
個人の複数宗教の信仰を認めない〜観点から中国古来の
慣習も断って西洋式に〜のような布教方針を取ったため
明で一大ブ−イングに遭い考え直して、以降
イエズス会はリッチの方法を踏み続けた〜とか。

一方、フランチェスコ、ドミニコ派は儒教=宗教
の立場で中国人キリスト教徒の儒教的典礼の禁止を訴え
ロ−マ教皇にも訴え、教皇のその旨の使者が康煕帝へ
当然、皇帝は怒り中国でのキリスト教禁止が始まった
当時イエズス会は、儒教は宗教では無い〜考えに基づき
中国古来の典礼慣習は認め続けていたため、
宮廷に奉仕し一般民衆への接触禁止とゆう限定で
イエズス会は、中国への入国を許されていた。



#4617 
新参右衛門 2004/01/15 08:45
何人

ほどほどに均質民族の出の自分は時折、思い違いを
よくし突っ込まれます、ザビエルはスペイン人だ
というと、当時スペインは不統一で、彼は、正確には
ナバ−ル王国のザビエル城の出身だからナバ−ル人
だ〜とか。イタリアやドイツ関連もまた(笑
ボルジア家もナバ−ルの出だとゆうのを聞いた事が
ありますが。



#4616 
阿祥 2004/01/15 01:36
イエズス会のイタリア人

スペイン系のフランチスコ会やドミニコ会と、ポルトガル系のイエズス会というくくり方に加えて、イタリア人の宣教師という視点も面白いと考えていますので、ちょっとレスします。

イエズス会にしろフランチェスコ会にしろ、ポルトガルやスペインの国の後押しをうけて、活動範囲を拡げていくわけですが、イタリア人の場合はその国家主義的なしがらみが薄れるためか、宗教そのものに情熱的に関わり、異民族に対しても寛容で、見下すのではなく同じ宗教的情熱を持った仲間と見ることができたように思います。
その中でも特に傑出した業績を残したのがが、アレッサンドロ・ヴァリニャーノとマテオ・リッチの二人でしょう。日本で日本人宣教師を養成することをとなえ、日本語で聖書をつくることを指示し、日本の少年たちをヨーロッパに送り、それぞれの社会に適応するという布教の方向性を大胆に推し進めたヴァリニャーノ。そして、その教えを忠実に守り、中国においてその文化を積極的に学び、それ故広く中国人に受け入れられ、中国の宣教活動に大きな業績を残したマテオリッチ。この二人の足跡は、異文化コミュニケーションの方法論において、今でも通じるものがあると個人的に思っています。

ヴァリニャーノの「日本巡察記」という本には、ヴァリニャーノが日本に来た時点でのキリスト教布教方針についてのいきさつが松田毅一氏によって書かれています。そこにはイタリア人のオルガンティーノ神父とポルトガル貴族出身の日本布教長カブラルとの意見の相違が詳しく述べられています。ここで、イタリア人のオルガンティーノは日本の事情に即した布教方法を唱えているのに対し、カブラルは欧州人第一主義を主張し衝突しています。
また、たまたま「通事ロドリゲス」という本を古本屋で買ってきて読んでいるところなのですが、ロドリゲスはポルトガル人です。ここに、彼が後に中国でキリスト教の廃止に至る“礼儀之争”の発端になったということが書かれています。“礼儀之争”というのは、中国でマテオリッチなどが推し進めた、中国人に同化した宣教の方法論に対し、それがキリスト教教義の本質に反していると異議を唱えた問題です。最終的にローマ教会がこの方法論を中国人に迎合するようで許し難いとし禁止してしまい、結果的に逆に清王朝が中国でのキリスト教布教を禁止してしまうことになるのです。この問題に深く立ち入るのは避けますが、ここにもイタリア人の方法論に反対したスペイン人という図式が成立します。
そのころのすべてのイタリア人が皆彼らと同じというわけではないでしょうが、面白い視点だと思っています。



#4615 
+α 2004/01/15 00:47
遅ればせながら

 時期的に非常に遅れていますが、今年最初の書き込みなので、一応ご挨拶させて頂きます。

 徹夜城さん、掲示板の皆さんあけまして、おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

>モーグリさん、同人誌をお買いあげ頂きありがとうございました。ご返事が遅くなり失礼いたしました。

 さて、ご質問の件ですが、まず、仰るとおり、単葉機と複葉機では単葉機の方が操縦は難しいとされています。
 しかし、操縦が容易であれば、夜間攻撃が容易に遂行できるか、といえば、そんなことは全くありません。
 
 夜間攻撃では、昼間攻撃とは異なり、目標も味方も目視で確認することが困難だからです。

 味方が目視できる昼間攻撃で有れば、航法のベテランパイロットが一人いれば、取りあえず大規模な編隊を組み、航法の未熟な者は、ただ付いていけばよいのですが、味方が見えない夜間はそうはいきません。
 夜間攻撃においては、味方同士の衝突を防止するため、大規模な編隊は組めません、各機はバラバラか、ないしは少数機ずつが緩い編隊を組み、目標へ向かいます。
 つまり、攻撃に参加する全てのパイロットの航法の練度が高くなければ、目的地に到着することすら出来ないのです。しかも、たとえ目的地に到着できたとしても、予定時刻に遅れては何の意味もありません。そういう意味で、夜間攻撃には、前提条件として、極めて高い航法能力を要求されるのです。

 さて、無事に目的地に到達したとしても、まだ問題があります。
 夜間攻撃では、目標となる敵がどこにいるのか見えないのです。そのため、夜間攻撃では、部隊を、照明隊と雷撃隊の二つに分けます。

 照明隊は、敵の上空ないしは背後に照明弾を落とし、雷撃隊が目標を確認できるようにする訳ですが、この際、照明隊と雷撃隊との間に密接な連係プレーーが要求されます。タイミングがズレれば、肝心の時に照明が切れて目標を見失う羽目になるからです。

 ちなみに、日本海軍の雷撃隊は、この照明隊と雷撃隊の連係プレーがうまくいかず、夜間攻撃では見るべき戦果を殆ど挙げていません。そしてこの夜間攻撃の失敗は、日本海軍が、組織的な体当たり攻撃、すなわち特攻に走る一つの要因となります。例外的に美濃部少佐の率いる芙蓉部隊のみが、夜間攻撃において戦果をあげておりました。

 はなしが、だいぶそれましたので、戻します。
 以上のことから、夜間攻撃の方が、昼間攻撃より、高度な技術を要求されること、そして、それは機体の操縦しやすさとは何の関係もないことがお分かり頂けると思います。
 従って、少なくとも、1940年の時点で、夜間攻撃が可能であったという点において、日本海軍より、イギリス海軍の方が技量が上であったと言えます。

http://homepage1.nifty.com/SENSHI/


#4614 
ブッチャ−3世 2004/01/14 17:53
バックパッカ−?

>謎の長期・失踪をした有名人
思い浮かんだのはハワ−ド・ヒュ−ズって名のゴっつい大富豪

>キリシタン関連
天正遣欧使節や支倉六右衛門が有名どころでしょうが
ペテロ・岐部とゆう方の冒険もなかなかかなぁ、
大友宗麟の配下の侍の出で、洗礼を受けるも本式に神父になりたくて
マカオへいき認可が降りず、シャム〜インドへ、ゴアでも神父職を
得られずペルシア〜シリアの砂漠を突破しエルサレムに到達、
地中海は海路〜ロ−マへ、そこで、ようやく聖職を得られ、
祖国を布教のため日本へ帰還したものの、鎖国まっただ中で捕らえら
れ、棄教を迫られるも拒否〜殉教。

ボリス・ゴドノフの統治下のモスクワ(雷帝の次の代?)に
ニコラス・デ・サン・アウグスティンとゆう洗礼名の日本人がいて
弾圧の下、捕らえられ棄教に応じず殉教〜とゆうのを最近
知ったんですけど、詳しいかた、おられましたら、ご出馬
願えますか?





#4613 
尾鳩 2004/01/14 10:49
行方不明者って、結構多いらしいですね

>ななさん、徹夜城どの
 ご参考になる意見を頂きまして、ありがとうございました。
 実を申せば、二つの方面からこのことに関して、意見を伺われていたもので。一つは、日本の警察関係。もう一つは、領事館の日本人保護を担当している部署。
 誠に奇々怪々な事件でしょう?警察も領事館も、ななさんや徹夜城さんがおっしゃったような怪しさを十分感じているようなんですが、何せ現場が香港ですから、自由な調査活動ができないのです。どうしても香港警察の担当になってしまいますし、日本の警察が自由な活動をするには、外交ルートを使っての交渉が必要になってきますし、許可を得るに足る証拠を十分に用意しないといけないようなので・・・。
 香港というと、常夏のイメージもあるかもしれませんが、冬は結構寒いんです。5度くらいまで、冷え込む場合もありますし(それでも、冷房を付けたがるのです、香港の人達は)。本当に、山中にまたこもっているとしたら、相当の準備が必要になるはず。 それにしても、奇々怪々。続報が入り次第、またご報告します(していいですかね?。

 歴史と関係のない話で、申し訳ないです。歴史上、有名な行方不明事件というと、何がありますかねえ(なんて、強引に歴史に結びつけようとしているのがみえみえですね^^;。 



#4612 
相良義陽 2004/01/13 23:40
ご無沙汰しております。

というか、明けましておめでとうございます。
なんとなく、ふと思い立って寄ってみたんですが、
どうもアイヌという言葉に引き寄せられたようです。

アイヌ、環オホーツク、シベリアに関してはうちの大学強いですよー
札幌においでませ。
そして吹雪の中とぼとぼと大学に通うのです。

http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/


#4611 
足塚玉虫 2004/01/13 23:09
シャビエル

>ザビエル
ザビエルの姉?だったかの系列の子孫の方が
現在の山口の教会で聖職についている〜とゆう話し
を聞いたことがあります。その人はザビエルを
研究してて、その解釈も独特で、
ザビエルが南蛮貿易に絡まざるを得なかったのは
イエズス会の大旦那がポルトガル王である以上
全くスポンサ−を無視した運営は困難であったし
当時のポルトガルとイスパニアのアジア方面の
縄張り画定協定の地図上では、日本は
ポルトガルの勢力圏となっていた
もっともザビエルはポルトガル王にあてた手紙の中で
日本は西洋が欲する物産には乏しい地味な国と
書いて、ワザと王の日本への領土獲得欲を
削ぐよう仕向けていた〜とゆう解釈が
あるそうです。
ザビエルは日本への布教のパイオニアには
違いないようですが、
日本より先に明を布教しよう
と考え直した〜とゆうふしがあるらしく
日本に2年滞在後、慌ただしく明へ向かった
そうですね。
彼は程なく病没したそうですが、すぐに死な
なかったら、陸路〜シルクロ−ドから西洋に
帰還し第二のマルコ・ポ−ロになろうとして
た〜って説もあるとか。






#4610 
徹夜城(歴史映像名画座をいじっている管理人) 2004/01/13 22:16
星条旗よ正常なれ

 この書き込みのあとでアップする予定ですが、「歴史映像名画座」にちょこちょこ手を入れてます。迷いもあった「MUSA」は結局朝鮮史に、「流転の王妃・最後の皇弟」は中国近代史に入れておきました(こちらはやはり「ラストエンペラー」の近くに置いておきたかった)。
 「大友宗麟」も入れたんですが、松平健つながり、ということでただいま大河ドラマ「草燃える」の総集編DVDを購入して鑑賞してます。ふーむ、話には聞いていたけどなかなかドライというか、ドロドロというか…(^^;)。
 ついでに「カーツーム」のDVDが出ていたんで、買ってきました。まだ見てないんですが先日の「サハラに舞う羽根」と時代・地域的にまったく同じ舞台ですね。

>おやかたさん
 「新選組!」僕も途中から(オープニングのみ見逃し)見てました。まぁこういうノリなのだな、と事前に分かっていただけにそこそこ面白く見ていました。これを最終的にどういう風に悲惨な結末へと向かわせられるか、そこがポイントでしょうねぇ。面白うてやがて悲しき…となればよいかな、と。
 で、お話の星条旗の件ですが、実は僕も気になって調べました。アメリカの国旗はご存知のとおり星の数は州の数と一緒なので時代により変遷がありまして…僕もあのシーンで星条旗が映ったとき、「南北戦争前だしもうちょっと少なかったような…」という気がしたんです。円形に星が並んでたりしなかったかな、と。
 しかし確認はすぐに出来まして、当時でもあんな感じに星が並べられていたことが分かりました。先日も再放送していた「映像の世紀」の「JAPAN」の回でミズーリ艦上の降伏文書調印式でマッカーサーがペリーの掲げていた星条旗を飾っている場面で確認したんです。星の数をきっちり確認することが無理でしたが、「新選組!」で映ったものもほぼ同じであろうと思われました。一応NHKも調べておいたんじゃないでしょうか。

>新参右衛門さん
 ほう、そうですか。イエズス会とフランチェスコ会の関係や姿勢の相違については全然知りませんでした。
 ただイエズス会のザビエルも、なかなかやり手の「貿易商人」という側面が無視できないな、と思うところもあるのですね(実際にどなたか指摘された研究者がいたはず)。このザビエルに感化(?)されてイエズス会に入っちゃったメンデス=ピントという当時の倭寇世界の名物男がおりますが(詳しくは「海賊」コーナーの人名録で)、これもレッキとした冒険商人ですし。


>尾鳩さん
 そちら方面はまたSARS騒動勃発と言う感じですが…ともあれお気をつけくださいね。もっとも日本でも鶏インフルエンザが出たとかで騒ぎになってますが。吉野家が牛丼を2月いっぱいで一時停止するらしいってな騒動もありますね。
 お話の件はなんとも謎謎謎…なんだか先日の「元オウム信者が北朝鮮へ亡命」騒動をチラッと連想してました。世の中いろいろと不思議なことがあるもんで…
 



#4609 
15 2004/01/13 19:33
>ななさん

この教授が担当しているもうひとつの授業は、先輩によるとアイヌのことばっかとか・・・
私も興味でてきたんで今度この授業とってみようかな。抽選クリアしたら、感想を書き込むかもしれません。
00571
民族問題と人間の尊厳

担当者 小谷 凱宣
副題 先住民族政策と先住民権
講義内容  本講義では「人間の尊厳」を民族問題との関連で考察する。そのために、現在世界各地で起こっている民族対立や地域紛争、構造的暴力としての南北問題、先住民権問題、貧困と搾手、また様々な領域での差別問題の現状に眼を向け、そこに見られる人権侵害の内容とその要因を見極め「人間の尊厳」の回復がこのような問題領域でいかに可能であるかを一緒に考える。
講義計画  最近の四半世紀ほどの間に、世界の先進諸国といわれる国々で、先住民族に固有の諸権利(土地所有権及び使用権、狩猟漁撈などの生業権)を容認する国が増えている。そして、近代における植民・開拓などの進展により土地を追われた先住民に、補償している国家、あるいは大幅な自治権を認める準州の設置を認めつつある国もある。環太平洋地域における先住民政策の最近の歴史的展開に照らして、「先住民族の基本的人権」とは何かについて、考えてゆく。アイヌ民族の場合にも言及し、日本国における対アイヌ政策の歴史や他の少数民族集団にかかわる諸問題の理解も深める。これらのことは、我が国において、個人と民族集団の尊厳とは何かを考える契機になる。

今学期には、次の事項に触れ、
1、先住民権とは何か
2、北米大陸における先住民政策小史
3、アラスカの政策の与えた影響
4、日本国の対アイヌ政策小史
5、基本的人権と個人・民族集団の尊厳を考える(まとめ)





#4608 
おやかた 2004/01/13 18:21
「新撰組」黒船上の星条旗

ドラマ中に星条旗が出てきたのですが、現在の旗のように見えたのです。
気になった方おられませんか?




#4607 
新参右衛門 2004/01/13 12:43
キリシタン大名

>NHKドラマ大友宗麟
その番組は見なかったんですけど、キリシタン大名
は?とゆうと真っ先に連想する殿様でしょうね。
ザビエルと交流があった〜とゆうことでも。
もっとも宗麟じしんがキリシタンになったのは
ザビエルが明へ旅立ってから大分たってからだ
そうで、キリシタン保護をしたのも
島津や大内に対抗するため南蛮貿易で富国強兵
のためみたいな生臭いキリシタン大名って
イメ−ジが似合う気がします。
最近知らされたことなんですが、戦国期に
日本に布教に来たカトリックも2派あって
ザビエルでお馴染みのイエズス会は
教義・精神面を大切にし、あまり植民・貿易に
荷担して物欲面に訴えるのを避ける派で
もう一方のフランチェスコ会が
それとは逆に施しをやって人気をとり
貿易・領土欲にも積極的に絡んでいく派。
前者はポルトガル王が、後者はイスパニア王
が主な保護者だったそうで。
大阪の陣で、大阪方キリシタン侍らが
イスパニアの艦隊が援護してくれる云々の
憶測が流れたのはフランチェスコ派がらみ
かな。伊達政宗が送った使節は、そこいらが
絡んでいるのでしょう。




#4606 
なな 2004/01/13 01:35
お返事

>十五番さん
わざわざ大学名と学部名まで出していただいて恐縮です(汗。懇切丁寧に教えていただいて、ありがとうございました。_(._.)_
見やすいホームページで、シラバス検索で授業内容を拝見してきました。アイヌ民族限定、しかも近現代史を中心に学びたい私にとっては、講座の「環北太平洋地帯の文化人類学」というくくりはちょっと地域も時代も範囲が広すぎるようです…。
とはいえこうした先生が地元におられることが分かっただけでも嬉しいです。南山は公開講座もよくありますから注意していようと思います。年明け早々から親切にしていただき、おかげさまで今年はいい年になりそうです♪(^^)

>尾鳩さん
その男性が山で潜伏生活をしていた間、彼のパスポートを偽造用に貸して、同姓同名になりすました別の誰かが日本へ出入国していたとか…。
パスポートの譲渡や偽造といっても国際的で組織的な犯行ではなくて、その男性と相手はもともと知り合いとかで、パスポートを入手した相手が日本で活動する先は、パスポートを貸した男性の地元など、顔見知りの多い狭い地域なんじゃないかしら…と。
その男性がふだんから茶髪モヒカンという特徴的な髪型なら、黒髪で短髪の相手が同姓同名を名乗ってその男性の地元をうろついても、町の人は別人だと簡単に思ってくれる。
まぁ、別人になりすまして何をしようというのかは分かりませんけどね…。
その男性にとって大切なのは「その期間、自分は日本にはいなかったというアリバイ」なんじゃないかと。二度目に奥さんと渡航してきて、奥さんだけ先に帰国させたのは、日本の身内や知人に対して「本人はまだ帰国していない」という証人にするため。奥さんもグル…。
山の中に潜んだのは、万一ばれた時に「奇行」で済ませるための芝居じゃないですか?
所持品一切を盗られたのに届け出をせず、お金もなくて都会に滞在していたことを問いつめられる方が答えに窮すると思う。山で発見されたとして、パスポートをなくした"だけ"なら再発行してもらえるし。
日本に来てる相手の方は、これでどう動くかなぁ…。この点はよく分かりません。
山で生活するといっても狩猟採集の原始人生活じゃないんでしょ?
少ない所持金や潜伏中の貧乏暮らし、本人の年齢が若いことからして、相手も同年代で二人とも資金がなかったか、あるいは本人が相手方に小遣いていどでうまく使われているとか?



#4605 
尾鳩 2004/01/12 18:29
仕事がらみで申し訳ないのですが・・・

史上、オーストラリア首相(でしたっけ)の突然の行方不明や辻正信の失踪など、妙な事件は多いものですが、香港でも奇怪で不思議なニュースには暇に欠かないものです。ちょっと、自分の仕事にも関係ないことはなく、皆さんのご意見を伺おうと思い、この掲示板を使わせて頂きます。

やはり、行方不明事件なんですが、この方、一応ビジネスマンです。
名前は伏せときましょう。最初に行方不明になったのは、去年の夏頃だったか。SARSの脅威も去ったばかりのときのこと。
ビジネスの出張できたという割には、所持金も少なく、英語も中国語も出来ない彼(10代)。所用が終わり、しばらく香港に滞在することになった彼は、金を全て盗まれ、チケットも盗まれてしまいます。彼は、どうしたか。何と発見されるまでの1ヶ月間、ずーーっと山に立てこもって、ひもじい生活を続けていたそうです。ランボーそのままというか、ランボーからヒントを得たそうなのですが・・・。この辺の話しは、サウス・チャイナ・モーニング・ポストという新聞でも紹介されたので(彼の写真付き。顔で判断したくないのですが、モヒカンで茶髪、どうみてもビジネスマンとは思えない)、香港でも知っている人は多いと思います。しかし、おかしな点が多いので、どうも信用のおけない話しだなあと思っていたのですが。

ところが、その彼がまた香港で行方不明になったのです。しかも、これでもう2ヶ月くらいだとか。今も行方知らずです。妻と香港を訪れた彼は、妻を最初に帰し、その後消息が途絶えたとか・・・。皆さん、どう思います?
何か、妙なグループと関わりを持っているのか、或いは、単に山中のサバイバル生活の面白さに目覚めたのか。不振な点が多すぎて、何が何だか・・・。

よろしければ、この事件に関する意見をお聞かせ下さい。



#4604 
徹夜城(ふと追加書き込みする管理人) 2004/01/10 23:25
セガールがチンギスハーンをやったら…

そりゃ邦題は

「チンモク・ハーン」

でしょう。
足塚さんに対抗しまして(笑)。どーも失礼いたしやしたー。



#4603 
徹夜城(少々お留守にしていた管理人) 2004/01/10 22:51
ヤーレン、ソーリン

どうも、諸般の事情で数日間掲示板から遠ざかっておりまして。
その後改めてお年賀書き込みされた方、まとめてあけましておめでとうございます。
レスをため込んじゃっておりますが、すでにレスを返していただいているものもあり…レスばかりで長文化も鬱陶しいですから、いきなり自分からの新規話題にします。

>「大友宗麟〜心の王国を求めて〜」
 ようやく今日全編見ました。
 うーん、一年間やる大河にするにはしんどいが(不可能ではないでしょうが)、一時間半のドラマにするのは無謀だった、というドラマでしたね。遠藤周作の原作は未読ですが(王直が出てくるかどうか立ち読みチェックだけしたことあり)、いっそキリシタンになっていく過程に話を絞った方が良かったんじゃないかなぁ。以前隆大介主演で製作された映画「国東物語」なんかはそんな感じでした。
 一応戦国武将・大友宗麟の生涯を一通りつめこみました、というドラマで戦国マニア的にはチョコチョコと「面白い」場面があるわけなんですけど、なにぶんローカルな話なもので…(^^;)。結末も冒頭で見えているわけで、「国盗り」的な盛り上がりにも欠けちゃいますし。物語の節目節目に「川中島合戦」「桶狭間合戦」「本能寺の変」があったと年代表示をしているあたりも「ローカル」をかえって滲ませてしまったような。

 先ほど原作のことでチラッと触れましたが、大友宗麟、実は「後期倭寇」とも深い関わりを持っています。僕の中では確信があるんですけど、宗麟は王直と顔を会わせている可能性が高いです。王直が胡宗憲の誘いを受けて明に帰った際に、王直は大友宗麟と「日本国王」の遣明船を仕立て、それに便乗して帰国するという形をとってます。大友側としては大内氏の勘合貿易を復活させる狙いがあり、王直はそれと共同する形で日明間私貿易を公認させるという狙いがあって、互いに利用しあうような関係なんですよね。宗麟というとキリシタン関係に目が行きがちですが、「倭寇」との絡みをもっと深めていくとメチャクチャ面白い世界が展開されておりまして…そもそもそのキリシタンだって「倭寇」と深く関わっているわけで…
 あー、そういうことは「俺たちゃ海賊!」に書かなきゃいけないんだよなぁ(^^;)。



#4602 
15番 2004/01/10 20:30
アイヌについて

私は南山大学人文学部人類文化学科の学生なんですが、この学科のHPです。
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/JINBUN/Jinruibunka/
で、そこから、その教授の紹介文をコピーしてきました。
小谷 凱宜

職名: 教授

専門内容紹介:文化人類学。具体的には、海外博物館所蔵アイヌ・コレクションの民族学的研究、環北太平洋地域の狩猟漁撈民研究など

主要業績(5件)
 1)『北方諸文化に関する比較研究』(編・著)、名古屋大学、344 頁、1990.
 2)『在米アイヌ関係資料の民族学的研究』(編・著)" 名古屋大学, 170頁.1993
 3)『アイヌ文化の形成と変容』(編・著)、名古屋大学人間情報学研究科、1996
 4)「アイヌ研究の問題点と研究の緊急性」『民族学研究』61(2): 245-262. 1996
 5)『欧米アイヌ・コレクションの比較研究』(編・著)、 名古屋大学人間情報学研究科、89頁、1997

担当科目:地誌概説、地域の文化と歴史(北太平洋地域)

自己紹介:
 1980年代後半から、西欧、北米、ロシアの博物館所蔵アイヌ資料の悉皆調査を継続しています。アイヌ民族は日本社会と最も関わりの深い異民族で、日本の人類学・考古学研究は、アイヌ文化と日本文化との関連を研究することで発展してきたといっても過言ではありません。
 アイヌ民族の居住地は、現在では、ほぼ日本列島に限られます。そのアイヌ民族の文化遺産である博物館資料の国内外の分布、収集史、比較研究のための学術情報の有無と質などの背景情報を調べているわけです。これまでに、各標本資料の観察、計測、写真撮影、情報カードの作成などの作業がほぼ終わり、いま、現地調査で収集した資料の整理を行っています。 
 なぜ、そんなことが必要なの?
 それは、国内の先住民族の伝統的文化遺産を研究資料として整理し、先住民文化の理解を促進することは、日本国の責任であり、同時に、日本人研究者がアイヌ民族と世界の学界に負っている責務だからです。近代国家として 1860 年代に再出発した日本国とその国民は、国内先住民のアイヌ民族に対して、その責任を十分に果たしてきたのでしょうか。
 国外の異民族文化の理解のみならず、国内の先住民文化の理解とその文化資料の整備・活用はどうすればよいか。そのあり方について、広く北太平洋地域の諸民族と関連させて、どのように考えればよいか。これらの問題をいっしょに考えてみませんか。

E-mail: ykotani@nanzan-u.ac.jp

うちの大学は科目聴講も可能です。教務課のHPで今年度のシラバスも見れますので。




#4601 
なな 2004/01/10 15:56
おぉ、意外なところから…

なんと一回しか書いてない話を覚えていてくださったとは!(^^)/
えぇと、アイヌ文化の講座についてはあのまんまです。千葉へ引っ越すか札幌へ引っ越せってか…という(笑。
で、アイヌ語の講座くらいこっちの外大かどこかでなんとかならんかと思い、調べたら、名古屋大学教養教育院というところに初級アイヌ語と韓国朝鮮語のクラスがあることが判明…。
ただ科目等履修生を認めてるかどうかホームページでは分からないので、一度電話で問い合わせてみないとなぁ…とぼんやり思ってるところです。

…ということで、アイヌ語orアイヌ文化の講座のみなら聴講生でもかまわないので、も少し教えていただけますか?

それにしてもこの頃の大学って複雑でわかりにくいですね。従来の学部や学科の枠を超えた講座が多くなって、ホームページで学科の紹介を読んでも、「なんかよくわかんね…」。(^^;
その上、教養教育院とか法科大学院とか…新設の課程もいろいろで。



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