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#4900 
是流陀 2004/05/26 12:30
アイネアス

トロイ戦争の創作はたくさんあるんですが、自分は
あんまり触れたことはないですね、阿刀田高さんの
新トロイ戦争ぐらい、このトロイ物はアイネアスが
主人公でしてアキレスは、ちょい役あつかいですね、
強いことは強いけど融通の効かない無骨者で、あっさり
戦死しちゃう、古代西洋の英雄をこんな風に表現しちゃった
ところは日本の作家ならではかなとも。あちらの伝説や神話を
日本の作家がやること自体、日本では馴染みがないだけに
市場的にどう目論んで創作するのかな?と余計な事も考えます。
阿刀田トロイではアイネアスはアンキセスとアフロディテの子で
養子、子の出来ない夫婦が、ギリシアよりはるか西の半島から来た
召使い女の産んだ子を もらい受けたとあり
アイネアスは元々エルトリアの血を引いていて彼がトロイ陥落後
ひたすら西を目指したのは、当てずっぽうでは無く、祖先の地を
目指したのだという解釈でした。こういう説は型破りな説なのか
よくある説なのか他のトロイ物を知らないんで何とも
わかりませんが。






#4899 
船頭の孫 2004/05/26 01:21
トロイ

管理人様、

ホメロスのイーリアスの描写はミケーネ文明のころの史実の記憶が薄れて
ポリス出現前夜の暗黒時代の社会とミケーネ文明のころの社会がごっちゃ
になって表現されているそうですが、「猪の牙を集めて作った兜」の表現
はミケーネ気の記憶がそのまま表現されていたはずです。まだ映画は見て
いないのですが、予告映像なんかでみると、甲冑のデザインがもろにポリ
ス時代の形態になっていたような・・・。



#4898 
おやかた 2004/05/25 22:51
尊氏に見える真田氏

ラストサムライのポスター上の真田さんが、ザンバラ紙に髭が生えていて、伝足利尊氏像に似てるなあと思うのは私だけでしょうか?



#4897 
徹夜城(東京に遠征をしてきた管理人) 2004/05/25 21:59
「トロイ」見ました!

 えー、とうとう見てまいりました、「トロイ」。例によってこっちの伝言板では「歴史」面に絞ってネタばれのない限りで。

 事前に「警告」を受けていたので身構えていたせいもあってか(笑)、存外正統派に「歴史映画」していたという印象でした。とくにエンドクレジットに「ホメロスの『イリアス』より」と表示されるように、『イリアス』で描かれるエピソード、女捕虜をめぐるアキレウスとアガメムノンの対立、パトロクロスの死、アキレウスとヘクトルの一騎打ち、プリアモス王の訪問といった展開はほぼそのまんまです。このあたりは子供時代に読んだ「イーリアス物語」という子供向け再話本を思い出して、なかなか楽しめたところでした。

 「グラディエーター」以来CGで大群集表現が可能となり、「ロード・オブ・ザ・リング」のように自分で「演技」するCG兵士も出現して、往年の超大作史劇のような、あるいはそれを凌駕する戦闘スペクタクルが描けるようになってきたなぁ…と「トロイ」の戦闘シーンを見て思いました。ギリシャ船団がトロイの岸に上陸する場面は露骨に「プライベート・ライアン」のオマハ・ビーチになっちゃってたのはちょっと苦笑しましたが(笑)。
 そういった大軍勢密集激突も大いに見所ですが、源平合戦みたいな「一騎打ち」が勝負を決める華なのも「イリアス」の世界。これも殺陣がなかなかに凝っておりまして、感心しました。ブラッド=ピット、肉体改造しまくりです(笑)。なるほど、やたらにヌードが出て女性観客取り込み作戦が見え見えです。

 問題なのは『イリアス』では語られない「木馬の計」を含んだ“その後”の部分でして…ああ、これは完全にネタばれになるんでここには書けません(^^;)。ただ書けるだけ書くならば、「原作」改造部分が主に三点ありまして、うち一点については僕の事前予想どおりでした。あとは「グラディエーター」みたいなことやってるなぁ、とだけは書いておきます。まぁどうせトロイア戦争自体どこまで「史実」なのか怪しい、日本で言えばヤマトタケル伝説並みの話なので、史実改変がどうのというツッコミがそもそもしにくいのではありますが。
 歴史映画としてみた場合、作り手自身が歴史ファンにウインクをして見せているとしか思えない「サービスシーン」が一つ。ラスト、トロイ滅亡時に唐突に「アイネアス」なる若者が登場、パリスにトロイ王室の剣を託されて逃亡する場面が出てきます。これがのちのローマ建国伝説につながったりするわけですが、何の説明もない唐突なシーンなので知らない方には「?」かもしれません。

 久々に見たピーター=オトゥール(プリアモス王)はグッと老けてましたねぇ。大河ドラマ風に言うなら最終表示の大トメ的な配役であります。この人、なんつっても「アラビアのロレンス」ですが、「ラストエンペラー」のジョンストン家庭教師役も忘れがたいところでした。
 パリス役のオーランド=ブルームは弓の名手ということで、「ロード・オブ・ザ・リング」のレゴラスとかぶり過ぎ(笑)。オデッセウス役のショーン=ビーンも「ロード…」の「旅の仲間」でしたし、あの手のファンタジー映画と歴史映画は使える役者の傾向がおんなじなんだな、と思ったりもして。

 同じくファンタジーと歴史ものの境界線上にあるといえる「キング・アーサー」の予告編もやっておりました。こちらももう何度目でしょうというネタなんですが、結構楽しみ。エクスカリバーの剣、グネヴィア、ランスロット、マーリンとおなじみの面々が出てくるともうワクワクモードで(笑)。


>タロイモさん
 お久しぶりですー。
 「鳳」は予告編だけ打っておいて、まだ連載開始にはいたっておりません。今はむしろそれ以前の時代の「海上史事件簿」に力を入れておりまして…
 なお「鳳」は王直の死の直後から始まることになっています。本来はこれ、以前途中まで書いて放り出している王直らを主人公とする小説の「続編」なんですよね。なぜかこちらの方を先に書く事になっちゃうんですが…王直らについてはその後「エピソード1」風に書ければいいかなぁ、と(笑)。

 そうそう、関連話(笑)ですが国立科学博物館でやってた「スター・ウォーズの科学展」も見てまいりました。「科学」うんぬんは薄手のオマケのような展示会でしたが…



#4896 
阿祥 2004/05/24 00:49
「可否茶館」

タロイモさんお久しぶりです。勝手に恩師などと書いてすいませんでした。

ところで、施琅の子孫がアモイで茶館を開いているとのこと。これを読んで、ふと、鄭成功の子孫が(といっても彼の弟のですが)明治維新後の東京で「可否茶館」なるコーヒーショップを開いたという話を思い出しました。
鄭氏の血縁は、江戸時代を通じて長崎で唐通事として活躍し続け、明治になっても外交官となった人物がいたそうです。コーヒーショップを開いたのは鄭永慶という人で、アメリカ留学の後、東京上野(西馬門町とありますが、どこでしょう?)で文化の薫り高いコーヒーショップを作ろうとしたのですが、時代を先取りしすぎていたのか、商売はうまくいかず数年で閉店したということです。
鄭さんは、このステージでも施さんに追い越されてしまったのですね。(笑)

“20世紀のシンガポール建国にも繋がってゆくのでしょうか?”と言う話ですが、僕も言われるまで気がつきませんでした。そうですね、まさにシンガポールこそ“華僑の、華僑による、華僑のための”国家と言えるかもしれませんね。




#4895 
ひで 2004/05/23 16:56
ゴルバチョフ引退・・?

ヤフーのニュースで見たのですが、かつてのソ連大統領ゴルバチョフ氏が政界を引退することになりそうです。自らが党首を務めていた社会民主党の党首を辞任すると言うことで、これが事実上の政界引退になると見られているとのことです。しかしこの記事を見たときは、「辞めるのか」という思いよりも、「あれ、まだやっていたのか」という思いの方が強かったですが・・・・。てっきりゴルバチョフ財団のトップとして、世界各国講演行脚・悠々自適な暮らしを送っていると思っていました。1996年の大統領選で0.5%の得票率を記録して懲りたかと思ったんですが、どうやらそうでもないようですね。政治の世界って一度はいると癖になるのでしょうか。

それにしても社会民主党ってロシアでどの程度の勢力なのでしょう。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4894 
タロイモ 2004/05/22 23:30
林鳳と施琅

すごいおひさしぶりです。
最近仕事が忙しく、書き込む暇もありませんでした。

徹夜城さま>
新連載「鳳」予告編始まったようでこれから楽しみです。
林鳳については「世界史リブレット 中国の海商と海賊」(山川出版社・松浦章著)
に記述がある分だけは知ってますが、それ以上のことはよく分からない
状況ですが・・・「国をつくる」というセリフ、気になりますね。
後の時代の羅芳伯や、20世紀のシンガポール建国にも
繋がってゆくのでしょうか?

阿祥さま>
おひさしぶりです。一年前には台湾でお世話になりました。
東京に戻られたのですね。
林田芳雄教授は確かに恩師の一人ですね。一年間特殊講義を受講しただけの
関係ではありますが。^^;
先生の新著、紹介していただきありがとうございます。
本当は私が書かなきゃいけないんでしょうけど、勉強不足の「不肖の弟子」ですしねえ。
ところでずいぶん前のことになるのですが、
3月5日の日経新聞夕刊の連載で、施琅の末裔の方が紹介されてました。

アモイ市内在住の施珊娜さん、明の遺臣鄭成功が制した台湾を17世紀に
取り戻した清の英雄、施琅将軍を先祖に持つ彼女は
アモイ市内で「山水茗茶館」のオーナーとして活躍、という感じです。
アモイに行って「山水茗茶館」で台湾の凍頂烏龍茶を飲んでみたい今日この頃です。



#4893 
徹夜城(土日だというのに朝から仕事をしている管理人) 2004/05/22 22:57
ビンゴ!

>景虎さん
大当たりでございます。備後は広島県東部ですね。どうもあれを書いていたときは備中あたりのイメージで「岡山」って書いちゃったもののようです。訂正しておきました。考えてみるとなんであそこは県名をわざわざ書いたんだろう(^^;)?

>首相訪朝
 行って、帰ってきましたねぇ。ほぼ事前の予想通りの展開で、事前の折衝でほとんどシナリオは出来ていたんだな、ということがうかがえますな。今にして思えばやっぱり山崎拓・平沢勝栄両氏の「密使外交」からおおよその展開は決まっていたんでしょう。それがやや早く前倒しになったという程度で。
 むしろ小泉さんにとって大変なのは帰ってきてから家族会と面会するほうでしょうな。



#4892 
景虎 2004/05/22 22:24
ん?

室町太平記の第三回を読んでいたのですが、『頼春は中国地方の備後(岡山県)の守護でもあり』と書かれていましたが、備後は広島県ではないでしょうか?まあ、備前、備中、美作と吉備の三国が岡山県なのですから、備後が広島県に含まれている現代の都道府県の方がおかしいと思いますが。



#4891 
足塚玉虫 2004/05/21 01:42
御輿をかつぐ

>東国に朝廷とは違った政治システム
室町時代にできた関東公方は途中から京都側に制御不能と
なって、東国は一種独立したような感があったと聞きます
関東公方を副将軍とみるのは大袈裟かもしれませんが
その関東公方を押さえた後北条氏が豊臣に反抗したのは
奢り過ぎとはいえ無理ないことかもしれません、
長尾景虎は関東公方の補佐の関東管領の上杉家を担いで
関東制覇を目指しましたが、
(でも、それ以前から上杉と関東公方も対立してましたが)
これを名目を重んじ過ぎ実が無いととらえる向きが多いですが
信長が足利義昭を担いだのをスケ−ルを一段落として
目指してたわけで長尾が上杉を担いだのは
景虎にとりプチ上洛ともいえるものかな?と思ったり。




#4890 
徹夜城(台風で仕事がつぶれずガッカリした管理人) 2004/05/20 23:07
海洋商業国家と武家政権と

>阿祥さん

>鄭氏台湾と林鳳と。
 ほほう、鄭氏台湾についてそんな研究書が…これはなかなか面白そうですね。今度探し出して買ってみます。
 阿祥さんもお察しの通りで、「鳳」予告編の最後で林鳳が言ってるセリフは、彼の構想が後の鄭成功の構想と同じものではなかったか…という作者の狙いがこめられております。これ、僕は以前から抱いている妄想なのですけど(笑)、案外指摘している研究者は少ないように思うんですよ。しいて言えばヨーロッパ勢力と対決した、という点において共通項を見出す程度で。鄭成功も急死しなければルソン島征服を実行したであろうと思われることからも林鳳と鄭成功というのはかなり同じ文脈で語れるところがあるんじゃないかと僕は思ってるんですね。
 もちろん鄭成功の場合、南下してきた満州王朝・清との対決も加わってますから事情はより複雑ですし、林鳳や林道乾らはその後の東南アジアにおける華僑の流れへとつながっていく面がより強いのでして、背景事情はいろいろと異なります。だけど僕の中では倭寇から始まって華僑・鄭氏台湾へといたる、一筋の歴史のうねりがあると思っているのですね。
 まだこれから書こうという小説ですから、あんまりネタバレはするもんじゃないですけど…(^_^;)まぁあの林鳳の「国をつくる」というセリフ、それなりに歴史考察した上で言わせておりますので、小説の最後の方で真意がわかってくるかと思います。


>信長と天皇と。
 いやぁ、次々といろんなご本をお読みで…もうこちらはもともと門外漢なんであんまり意見らしいものを言えないところもあるのですけど。
 遠藤周作氏を司会に今谷氏と山室氏の対決、ですか…それはまた面白い(笑)。その中で「山室さんはあくまで文献に出てこないものは絶対に認めない」「今谷氏の面白さは文献と文献を想像力でつなぐこと」という遠藤周作の評は、歴史学に関わる者としてなかなかに興味深い対決点だったりするんですね。僕なんざ元の史料がそんなにない世界を扱ってるから、ほとんど想像で埋めざるを得なかったりするわけですが。だから「君の論文は小説みたい」と評されたりするんだよなぁ(笑)。

 ちょっと気になった点を補足しますと、以前僕が「今谷さんの義満簒奪説は学界で受けたが信長が天皇に敗れたという説は受けなかった」と紹介した話、僕が今谷さんの文章読んで感じた限りでは文献資料の解釈うんぬん以前に、歴史学界における「信長びいき」と「天皇嫌い」という、たぶんに気分的なものが作用している、と少なくとも今谷さんはそう思ったであろう、ということなんです。



#4889 
阿祥 2004/05/20 20:23
鄭氏台湾史−鄭成功三代の興亡実紀

日本では鄭家の活躍に関して適切な資料がないと嘆いていたのですが、ふと東京中央図書館で検索してみたら、タイトルの書籍がヒットしました。御茶ノ水の東方書店に行ったら発見、早速購入しました。
著者は林田芳雄氏で、タロイモさんの恩師です。タロイモさんからいただいた論文も載っていました。全体は5章になっていて、それぞれが1本の論文だったようです。
第一章「鄭氏台湾政権の成立過程」
第二章「鄭経時代の台湾と清国」
第三章「鄭氏台湾政権の統治政策」
第四章「鄭氏台湾政権のフィリピン遠征計画」
第五章「鄭氏政権の終焉と清国の台湾領有」

台湾や中国の論文もいくつも読んでいますが、この本は立派なものです。石原道博さんの本以降初めて出てきた本格的な鄭氏政権の専門書ではないでしょうか。
鳳の予告編が「俺たちの『国』をこの手でつくってみたいのさ」で終わっていますね。林鳳の後、実に80年近く経ってからようやく、本格的に海に立国の礎を置いた中国人の国家が誕生したという気がしているのですが、その国家の誕生から終焉までを丁寧に資料に当たって物語ってくれます。

この商業を主体にした政権というのは、農業立国の中国に対して根本的な政治システムの改変を迫るもので、それはこの鄭氏政権の段階でも失敗してしまったと思っています。20世紀に入っての中華民国の成立は、華僑を母体にした革命であることから、少なからず商業資本に重きをおいていたと考えられますが、それも農民主体による共産革命に覆されます。そう考えてくると、現在の中国の市場を重視した政策・政治というのは、歴史的な大変革じゃないのかと思っています。

「信長は天皇に勝ったか?」

古本屋さんでちょっと目に付いた遠藤周作氏の対談集「たかが信長、されど信長」という本を衝動買いしたところ、中に遠藤氏、今谷明氏、山室恭子氏の鼎談で「信長は天皇に勝ったか?」というタイトルのものがありました。前回紹介いただいた、「信長と天皇」の正親町天皇についての問題を、正面から取り上げていて非常に面白かったです。
端的にいうと山室氏は正親町天皇の政治的実力を今村氏ほど評価してはいず、この問題について資料に当たって、まったく別の結論を導き出しています。たとえば今谷氏が京都における“馬揃え”を天皇に対する軍事的デモンストレーションと解釈するのに対し、山室氏はそういった意味合いを認めません。また、資料によると正親町天皇は天皇を辞めたくてしょうがないと書いていて山室氏はそれを言葉通りに受け取りますが、今谷氏はそれを深読みして実際はやめたくなかったのだという説です。
徹夜城さんが今谷氏の「信長と天皇」の説について学会では評判がよくなかったと書いていましたが、この様な論点だったのかとおもしろく読みました。最後には遠藤氏が「山室さんは文献に書いてないことは絶対お認めにならない。(中略)今谷さんのおもしろさというのは、文献と文献をつなぐ想像力だと思います。」と述べて、最終的には引き分けということにしています。僕が読むと、ちょっと今谷氏のほうの分が悪いような鼎談でした。(もちろん原資料にあたったわけではありませんので、印象ですが)

武家政権と朝廷

先だってから天皇と織豊政権についての関係に興味があったので中公新書の「征夷大将軍」(高橋富雄著)を読み返してみたら、武家政権と朝廷の政治的関係についてまた違った解釈をしていて、興味深いものがありました。
この本では、征夷大将軍を朝廷から任命された、合法的かつ半独立的な権威を持つ称号と位置づけています。そして武家政権がこの称号を持つことにより、東国に朝廷とは違った政治システムを打ち立てたのだというわけです。ですので、この本では鎌倉時代の武家政権は全国的な統治能力を持っていなかったと書いているように思えます。あくまでも朝廷が主となる政権で、そのなかに武家による地方政権をなんとか承認させたという感じです。
その後の室町政権では、幕府を京都に置くことで、公武合体を目指した点に注目しています。ただし、この政策ははじめこそうまくいっていたが、すぐに崩壊してしまったという考えです。この足利時代の部分でおもしろい指摘は、足利義満は“事実上の”天皇であったという点です。このことを義満の死後与えられた“鹿苑院太上天皇”という尊号から推察しています。義満は非常に早く朝廷の位階を昇りつめており、最終的には天皇にまでなってしまっていたのだという説です。ただし、これは法的には正式に発令されておらず、その点は名実ともにとはいかなかったという解釈です。
そして、武家政権は江戸時代になってはじめて朝廷を上回る実力を持つようになったと述べています。その論拠を“禁中並公家諸法度”の制定においています。この規則を「天皇以下全公家を、幕府の政治意思の統制下に置くもの」と位置づけ、「天皇主権の武家政権への変革を宣言する」制度とし、「事実上の武家政権を制度上のそれに変革」した点が、それまでの鎌倉・足利幕府と比べ革命的であるという説です。

今谷氏の説では武家政権の力は足利義満の時点でピークとなっているというものですから、また違う考え方になります。どちらが正しいといえる問題ではないでしょうけれども、視点の置き方でいろいろな説が出てくるものですね。



#4888 
徹夜城(また「海上史」を執筆している管理人) 2004/05/18 21:38
はっきりせぇっ!

 「史点」執筆者としては困るんだよな、こういうの(笑)。
 「史点」内で断定こそ避けたものの新代表は小沢一郎さんだろうと書いてみたら、一度決定してから「年金未加入」で辞退。
 一方一時ためらいもあったものの「決定」と発表されたのでそう書いたインドのソニア=ガンジー首相誕生も、なにやら本人が辞退を口にしているとか…おいおい。
 次回は土日が忙しいのでそのあとの更新でしょうけど、小泉首相訪朝がどうなってるかが注目ですなぁ…これもフタあけてみても分からなかったりして。


 ところで以前から完成したことは聞いていたのだけど平戸に赴いて直接見ることが出来ないでいた、「王直の銅像」の画像が載っているサイトを発見しました。
http://www4.airnet.ne.jp/soutai/07_douzou/01-5-1_o.html
↑このページのトップに載っております。
いやはや、それにしてもこのサイト凄い…(^^;)。全国の歴史人物の銅像めぐりほか、大変な内容量ですなぁ。
 なお、この王直の銅像は最近出来たものでありまして、実は建てる前に僕のところに相談が来てました(まぁ「王直」で検索かけるとここが出ますからねぇ)。なんか資料はないかと聞かれたんですけど、あるわけないって(笑)。本音のところ「俺にデザインさせろ!」と思ったんですけどそこまでは口に出来ず(笑)、先日初めてその完成像を見たわけです。
 うん、結構イメージあってるじゃないですか、というのが僕の感想。



#4887 
ブッチャ−3世 2004/05/17 01:33
今年のアストロズは強いですよ

>ヒュ−ストン・アストロズ2004
メジャ−リ−グにわかファンの自分が書くのも何ですし
ここ野球関係の伝言板じゃないのが心苦しいのですが(笑
今年のアストロズはナショナルリ−グ中部地区で現在
首位です、松井のメッツと同じリ−グで、松井かずおファン
にはイヤな球団ということかな?(笑
ジョ−ジ・ブッシュ氏はテキサスで実業家やってたころ
プロ野球の球団を所有してたんじゃなかったですか?
それがテキサスレンジャ−スかヒュ−ストン・アストロズか
そのどちらでもなく、また球団持ってたのじたいデマかは
分からないですけど。
アストロズ今年の開幕ロケットダッシュの一因は
(宇宙飛行士たちという球団名まさにロケットが似合いますな)
2人の名投手をヤンキ−スから引っ張ってきたことでしょう、
ロジャ−・クレメンスとアンディ・ペティ−トで
その分、今年のヤンキ−スは投手力が不安でゴジラ松井には
より打ってもらわねばならんだろうしメッツの松井は
手強い投手2人をペナントレ−スで対戦せねばならん
とこでしょう。



#4886 
アール・ケイ 2004/05/16 23:01
ま、手塚ウソ虫と云われたぐらいですから(笑)

アトム=おなら説は自伝『ぼくはマンガ家』等にあります。
手塚さん自身はそういう俗語があることを信じていたフシがありますな。
なにせ主人公の名前ですから、そんなに簡単には妥協しなかったでしょう。
原爆うんぬんは全く関係ありません。

それにしてもヒドいのがアニメ『火の鳥』なんですが、
「異形編」は比較的マシでした(一点だけ、原作にあった史実に結びつけるところが
割愛されていたのは不満)。
と思ったら、シナリオ・画コンテが杉井ギザブローさんだったので納得。



http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4885 
徹夜城(今日の執筆量と速度は凄かった管理人) 2004/05/16 22:48
アトムはオナラ

手塚治虫関係ですと、とっても強い常連さんがおられますので、もしかすると同時書き込みぐらいでかぶるかも…と思いつつ。

>アトム
 指摘されていることですが手塚治虫さんのコメントって結構信用できないことが多くって…ご本人がそう思い込んで言ったり書いたりするケースがままあるのですね(^^;)。「アトム」→「アストロボーイ」の件、原田さんご紹介の話は僕は初耳だったのですが、なるほど、それはありそうだと思いました。
 手塚治虫自身はなにかで「“アトム”は米語で“オナラ”を意味する隠語だったから変更した」と書いているんですが、このことをあるTV番組で紹介したら出演していたデーブ=スペクター氏(だったと思う)が「アトミック・ボム(原爆)にひっかけて出来た幼児語で一時期使われた」という主旨のことを言っていた覚えがあります。「オナラ」の隠語としては必ずしも広く使われたものではない、という感じに言っていた覚えが。「アストロボーイ」という名前はあちらのプロデューサーの子供が試写を見てそう名づけたって話になっていた気がするけど、これもどこまでホントなのか…。

>ガンダム
 ひでさんがすでにお書きですが、ある本に載っていた富野喜幸氏のメモによると当初「ガンボーイ」あるいは「ガンボイ」なる名前の企画だったようです。ちなみにそれらのメモに当初は「ジオン皇国」という名が記されております(笑)。さすがにこれはあとでヤバイと思ったんだろうなぁ…でもギレン総帥の「皇国の興廃、この一戦にあり!」なんて演説も見てみたかった気がする(笑)。
 富野さんという人も結構うそつき(というかアッサリと前言を翻すようなことをおっしゃって煙に巻く)なのでどこまで信用できるか分かりませんが、「ガンダム」になった由来は「うーん、マンダム」のCMが流行っていたから、というコメントがあります。


 なお、なんと本日付で「史点」も更新してしまいました。「海上史事件簿」の原稿と絵もほとんど今日で上げちゃっておりまして、我ながら今日はどうしたんだろうと思っております(^^;)。



#4884 
原田実 2004/05/16 22:08
訂正

「手近先生」とはなんと不敬な間違い!!
天上の手塚先生にも改めてお詫び申し上げる次第です。



#4883 
原田 実 2004/05/16 22:06
アトム改名の謎

足塚様、アメリカで『鉄腕アトム』がアストロボーイにならねばならなかった事情は、
手近先生ご自身、冗談ではぐらかしていますが、単に当時、DCのマイナー・ヒーローにジ・アトムがいたため、同名のヒーロー登場を避けただけだったようです。
で、堺三保先生によるジ・アトム誕生当時の情況解説。
http://www.so-net.ne.jp/SF-Online/no6_19970818/special2_2_7.html
余談ながら、1997年の実写映画でDCヒーローを集めた『ジャスティス・リーグ』なるものがあります。本来のジャスティス・リーグはDCトップ・ヒーローの連合で、
現在もカートーン・ネットワークで新作が放映されている人気シリーズなのですが、
この97年度映画は低予算で、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン,アクアマンらビッグネームが出せない。で、結局、そのメンバーはジョン・ジョーンズ、ザ・フラッシュ、ジ・アトム、ザ・ファイアー、ジ・アイスと「あんたら誰?」といいたくなるよな面々になってしまいました。
映画としてもしまりはなく、唯一、楽しかったのはジョン・ジョーンズと挨拶したヒロインの芸能レポーター(後にジ・アイスとなる)が、「異性人と握手するのは初めてかね?」と聞かれて、「いえ、前に一度だけ、レオナード・ニモイと」と答える場面だけ。しかし、ひどい映画だけに、アメリカにおける「アトム」という名のマイナーさを
あらためて実感させられる思いでした。
歴史掲示板としては場違いなこと、長々書いて申し訳ございません。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#4882 
ひで 2004/05/16 21:45
名前色々

>アストロズ
当初はコルト45sという名前を付けたものの、当の拳銃会社からクレームがつけられたこともあって、ドーム球場完成をきっかけにアストロズに改称したそうです。アストロズの全成績のようなものを確認していないので何ともいえませんが、アストロズはチームができてから20年以上優勝と無縁なチームだったので、あまりに弱いチームに自社の拳銃の名前を付けられてイメージが落ちるとでも思ったのかもしれません。

>ガンボーイ
それは、ガンダムの仮タイトルだったと聞いたことがあります。初期段階では「フリーダムファイター」、「ガンボーイ」というタイトルが考えられ、ガンボーイというのがなんか使えなくなって(商標登録か何かに引っかかったらしい)、「フリーダムファイター」とあわせて「ガンダム」になったそうです。なお、外国でもGundamで通っているのではないかと思われます。ネットで検索をかけると、ヤフーのカテゴリーなどに出てきていますし。

>トロイネタ
一般公開までは放置しようかと・・・。
ネット上にネタばれ情報は結構でているようなので、要注意。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4881 
足塚玉虫 2004/05/16 19:22
ガンダムは、もはや歴史か。

>ガンダム命名の妙
わたしも歴代ガンダムで、まともに見たのは初代だけかな
なんか、機種名がザクだとかグフだとかドムだとか
シンプルな名前が多かったですね、擬音みたいで親しみ
やすかった(笑
これらはまさか外国の固有名詞にはないだろうと思ってましたが
ザクって名前の人はいるみたいですね。
アメリカではガンダムのことはガンボ−イと呼んで通っている
みたいですが何故素直にガンダムと呼ばないのでしょうか?
発音しにくいとか語呂か語句合わせが悪いとかですか?
(確かに直訳は「武装ダム」って感じが悪いか)
アメリカではアトムのこともアストロボ−イと呼んでますが
アトムは核兵器を連想しそうでNGなのでしょうか?
強引にもっていきますが、アストロ続きで、アメリカ大リ−グ
で、ヒュ−ストン・アストロズって球団がありますが、
この球団は前は45’Sコルツって名前だったようです、
訳するとコルト45口径ズって物騒な名前。地元に工場があった
拳銃大手企業のコルト社にちなんで命名したそうですが
凶器ともとれるものを球団名にするのはいかがなものか?って
批判はあったかはわかりませんが、世界初の屋根付き球場を
本拠地にしてからは地元にNASAの本拠があるため
アストロノ−ツ(宇宙飛行士)を略しアストロズと
球団名を改名したそうです。



#4880 
徹夜城(脳内倭寇度80%状態の管理人) 2004/05/16 14:53
「海上の激闘」アップしました

「俺たちゃ海賊!」コーナーの「海上史事件簿」、なんと(笑)一週間で更新です。今回は第八章「海上の激闘」であります。勢いに乗ってる時というのは恐ろしいもんで、ここ三日ばかりで上がってしまいました。今までの放置状態はなんだったんですかねぇ…と自分でも思ったりして(笑)。
 さて、次は「史点」書かないと…

>景虎さん
 「ガンダムSEED」は依然としてまったく見てないのですが…というか僕は事実上初代ガンダムしか見ておりませんけど。しかしこの「SEED」は随分なヒットだったようですねぇ。
 アメノミハシラだのオノゴロ島だのといった日本神話ネタが入っているとのことですが、なんか最近他のなにかでも見かけた気がします。世界各地のファンタジーネタはほとんど使い尽くして、ようやく手元の日本神話をネタにし始めた、ってことなんでしょうか。日本神話には子ども時代から親しんでいた僕にはこういうのは大いに結構だと思っております。「ヤマトタケル」なんてヒロイックファンタジーそのまんまなんですけどねぇ…そういえば宝塚歌劇で「スサノオ」ってのをやってるみたいですね。


>ひでさん
「木馬」から何が出てきたかは…今は聞きますまい(笑)。黙ってられなかったら映画ネタバレ掲示板にでも書いておいてください。
ただ、前にもチラッと書いたけど、なんとなく僕も予期していたところがありまして…まぁ当たるかどうか、一般公開を楽しみにしたいと思います。



#4879 
ひで 2004/05/16 01:55
木馬の中から2004 〜呆然〜

先行オールナイトで観た「トロイ」の木馬のシーンに呆然としております。
なんじゃこりゃ〜。

>ガンダム種
あの作品で出てくる地球軍の戦艦の名前がメネラオスとかクセルクセスなんてついているうえ、月面基地にプトレマイオスなんて名前が付いているのを聞いたときは、スタッフの中にその辺の地域や歴史のマニアでもいるのかと思ってしまいました(笑)。他にもあの作品では歴史上の人物の名前が付いたものがちょこちょこ出てくるようです。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4878 
景虎 2004/05/15 02:44
喜多郎の作品では古事記が好きです

>足つき
CSの再放送でみてたりします。
初代ガンダムのもとネタが第二次世界大戦なら、これは現代的?な感じですね。
地球軍の中でも悪役っぽい大西洋連邦は、米・英・加が合体したという設定のようですが、中立国は敵国とみなすと言って見たりとか、やたらと強引ですし。
我らが日本は登場しませんが、アジア共和国の一部になっているようです。ただ、どうみても日本をイメージしているとしか思えない国が出てきたりしますが。
中立国であり、自衛のためと称してモビルスーツを開発したり、領土にオノゴロ島があったり、軌道エレベータアメノミハシラが出てきたかと思えば、艦の名前がクサナギだったりとか・・・。
途中まで兵器の開発などで協力していたアメリカ的イメージの大西洋連邦に対して、毅然とした態度をとったりする所をみると、製作者の理想の日本の姿なのかな?という気もしますが真相はよくわかりませんね。

>年金問題
ニュースキャスターにも飛び火しているようですね。
小宮悦子さんなどは、放送局をやめてから事務所に所属するまでの間に未納期間があったようです。1週間ほど出演を自粛するとの事ですが、ちょっと騒ぎ過ぎな気がします。



#4877 
徹夜城(実はこれで「てつやしろ」と読ませている管理人) 2004/05/14 10:29
喜多郎のテーマ曲は流れてますか?

その喜多郎はシルクロード現地にはまったく行かないであの曲を作った。
トリビアでした(笑)。その後行ったらしいですけど、作曲時にはかえって行かないほうがいいと判断したみたい。イメージ重視ってことなんでしょうな。

>尾鳩さん
またまたどーもー。今度はカシュガルですか。まさにシルクロードを突っ走っておりますねぇ。それにしても結構危ない橋を渡っている気もするので注意してくださいね。あんた、それでなくても「工作員」風味なんだから(笑)。まぁスパイネタ好きの僕にはそこらへんがまた面白いんですけどね。今回の「史点」でもKGB関係やってますし。そういや中国の情報機関はなんと言うんだろう…?


>urauraさん
ほう、三国志正史の漢文原文の本ですか…うーん、どこで出していたんだろう?僕もそういうのがあるとは初耳でした。僕は中国で出ている正史シリーズで「三国志」の一部はチラチラ読んだんですけどね。
北方謙三さんもこのところすっかり中国もの続きですね…「三国志」「水滸伝」「楊家将」と来ておりますが、僕としては日本南北朝史のマイナーものをまた手がけてほしい…(^^;)


>おやかたさん
ふむー。近頃流行のフィギュア、ってやつですね。最近はアニメ・漫画系ばかりではなく「仁義なき戦い」なんかも発売されてましたから、確かに「人形劇三国志」も狙い目ですよねぇ。しかしもともと人形であるものを「人形」にして売るのはこれが初めてじゃないかと(笑)。うーん、このフィギュアはもしかすると手を出しちゃうかもしれませんが…メインどころしか発売されないでしょうけどねぇ。
 そういや「人形劇」では最終回の「死せる孔明、生ける仲達を走らす」の場面は、孔明の木像を持ち出す原作と異なり孔明自身の遺体を車椅子に座らせて仲達を驚かす、という描写になってました。その理由はもちろん、演じているのが「人形」なもので…(笑)。
 先日おやかたさんがお書きになっていた「三国志」のムック本、購入しました。「人形劇」と中国TVドラマ「三国演義」の画像をバリバリ入れておりましたね。まぁ取り上げているメインは「人形劇」のほうで、当時見ていない人などにはかなり有益な内容だったかと。



#4876 
おやかた 2004/05/13 23:36
人形劇三国志の模型

海洋堂から、劉備、関羽、張飛、曹操の人形が出ています。高さが20センチくらいかな。もちろんです精巧で、かなーり欲しくなりました。定価9800円也。
夏には孔明も出るそうです。



#4875 
Ohato 2004/05/13 13:57
Kashgar

Tui ni kimasita Kashgar!
India ya Pakistan no nioi ga pun-pun to suru, hontou ni exotic na machi desune(^^.
Han-chu kanjou ga tuyoi tokoro nanode, narubeku Chinese wo tukawanai youni site iamsu. Japanese dato wakaruto, totan ni genchi no Uighur-jin no taido ga kawaru noga omosiroi. Tibet wo tazuneta toki mo onaji keiken wo sitakoto ga arimasu. mottomo, Tibet deha, Dahe-minzu (yamato minzoku) toiu shoushu-minzoku to site, atukaware masitaga///
Kyou, han-chu katudouka no Uighur-jin ni sesshoku simasu.
Jitu ha, BBC de hataraiteiru yuujin ni shoukai sareta no desu.
Omosiroi hanasi ga kikeruto omounode, tanosimini site ite kudasai.
Buji wo inotte ite kudasai(^^;.

Tetuya-siro dono
Nihon-go de kakikomu koto ha dekimasenga, mirukotoha dekimasuyo.
Nihon de aeru kotowo, tanosimini siteimasu(^^.




#4874 
民本主義者 2004/05/13 02:02
urauraさまへ

ルドフスキーの『さあ横になって食べよう』はSD選書版よりも、それ以前に発行された大型版がオススメです。大きくて写真が見やすい。図書館で見ました。
「最後の晩餐」の画像的表現について書きます。
映画『ジーザス・クライスト・スーパースター』では、屋外でイエスと弟子が地面に座っています。
安彦良和の漫画『ジーザス』では、屋内で胡坐をかいています。同じ安彦良和の漫画『我が名はネロ』では、ローマ貴族が横になって食事をしているのに、惜しい!
どちらもヨハネ(とされる弟子)がイエスの胸に寄りかかっている場面はありません。
過去を再現するのがいかに難しいことか!と慨嘆させられます。



#4873 
uraura 2004/05/12 19:29
正史です

こんにちは
徹夜城さま
読んだのは(正確には途中で果てたのは)正史です.
学校の図書館にあったもので,確か全20巻くらいのもので,文字はびっしり!2段分け(確か)で漢字ばかりでした.(正確には巻数を覚えていませんが・・・とほほ)借りる人もなく,なんで学校にあったのか今でも謎ですが.カビ臭く,ホコリだらけ,その上家に持って帰るには重い!ということを,生々しく覚えています.(根に持っている?)出版はどこだったんでしょう・・・?全く覚えていませんが.
そういえば,源氏物語もきっかけは谷崎の現代語訳でした.(まったく急な展開ですが)
その後読んだ他の方の現代語訳にとても違和感を感じてしまいました.(田辺さんも村山さんも)
ただ,そんな私が全く違和感なく,とても楽しめた「三国志」は北方謙三さん著です.北方さんの思い入れや新しい見方が随所に見られ,小説としてものすごく面白かったです.これぞ歴史小説!といった醍醐味を感じました.
しばらくは「もんで,もんで」というのが,我が家の流行語になりました(結構アブナイ?)
漫画は私も描きました!といっても,イラストですが.曹操さんの「一杯また一杯」の詩を描き込んだイラストを同人誌に.イメージは完全に人形劇でしたが.
川本喜八郎さんは確か「徹子の部屋」に出た時に,「曹操にものすごく思い入れがある」というようなことをおっしゃっておられました.そして,一番難しかったと.彼は男としても魅力があり,色気がなくてはいけないと思ったというようなこと.岡本信人さんの声がものすごくぴたっと来たというようなこともおっしゃっておられた記憶があります.違う意味で,劉備は個性がないから難しかったというようなこともおっしゃっていたような.(ちがったら,ごめんなさい.思い込みです・・・)やっぱり,曹操さんはステキです.

「木馬」・・・・やはり,シャアの声が聞こえてきそうですね.CMはちょっといただけない気が.ウルサい.
続編(?)は興味なく見ていませんが.

民主主義者さま
ルドフスキーは,「人間のための街路」や「建築家なしの建築」など著作多数ですね.たしかSD選書では?建築関係の方ですか?個人的にはとても共感を持っています.余談ですが.







#4872 
ブッチャ−3世 2004/05/11 00:41
トロイの木馬、張り子の虎

ネットウィルスの名前になってしまってるのが
最近のヒット名でしょうな。
しかし、あちらの感覚では、さほどの罠じゃなくて
本命と見せかけて実は囮である場合を木馬と呼ぶ
ことが多いらしい、ガンダムの場合は最初は囮の
つもりが重要な戦力になっちまったって事でしょうが。
ちょっと思ったんですが、ギリシアもトルコも石造で
建物を立てるのが主流で、それは今も昔もそうなのか
と考えると、それは木があんまり生えていない土地柄
だからなのでしょうが、そんな環境では巨大木馬を
工面するのもひと苦労でしょうが、また鼻先に
貴重な木材の巨大工作物を無防備で見つけたら
持ち帰って再利用しようと考えるかもしれないなと
思ったり。ようは相手が欲しがりそうなものを
放つのが罠の基本形かもしれませんね、
トロイ戦争伝説は史実というより教訓的逸話の色が
強いですが。



#4871 
ひで 2004/05/11 00:23
坊やだからさ

ついついタイトルを見て反応してしまいました(笑)
しかし、あれを「木馬」と呼ぶとはなかなかのセンスのような気がします。
去年やっていた新作だと同じような形のものを「足つき」なんて言ってま
したので、それと比べるとセンスに違いが(笑)。

遺跡ってのは、だいたい石造りの建物などがたくさん並んでいるところ
か、地面に穴ぼこがあいていたりする、そういうものです。そこに変な
建物を造られても困りますが(笑)

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4870 
徹夜城(たまには専門関係の更新もしてみる管理人) 2004/05/09 18:45
ガウを木馬にぶつけてやるっ!

どうも「木馬」と聞くと頭に浮かぶのがこのフレーズ(笑)。

>尾鳩さん
どーもー、あの敦煌から書き込みですか…いやあ技術の進歩というのは凄いもんですな。しかし日本語入力はできないんだ。ということはこうやって日本語で書いても読むことはできないのかな?
以前僕自身ロンドンのインターネットカフェから書き込んだことがありましたなぁ。意外と在外日本人の方にも読まれて書き込まれているというのも本サイトの不思議の一つであります。

>「俺たちゃ海賊!」更新
いろいろと事情がありまして(まだ秘密(笑))「俺たちゃ海賊!」コーナーの整備を急いでいます。先ほど「海上史事件簿」の「その七」、「双嶼港の滅亡」が完成、アップさせていただきました。実に一年ぶりの更新で…(^^;)。
 じゃあ次回は来年か、などということはございません。大急ぎで次章「海上の激闘」の執筆に突入しております。いよいよ話が盛り上がってくるところですので、こちらも盛り上がって夏までの「完結」を目指しております。「鳳」ともどもお楽しみに。



#4869 
Ohato 2004/05/08 14:13
Roma-ji yomi desu

Genzai, DunHuang(Tonkou) desu.
Kore kara Turfan ni mukai masu.
Sore ni shite mo, Tonkou kara Shigekiteki ga mirareru toha////
Internet osoru beshi.
soredeha, Nihon de aimashou!!!



#4868 
ブッチャ−3世 2004/05/08 13:01
廃墟と遺跡

>トロイ遺跡
トルコは国じゅうに荘厳な遺跡が多いです、そんな土地なんで
そんななかでトロイ遺跡は1時間もあれば一渡り見て回れる
くらいの規模で初めて見たら、シュ−リマンが一生かけて
熱中した遺跡がこの程度?と物足りなく思うむきもあるよう
ですよ。(笑
シュ−リマン以後は大したブツは出土しておらず彼が
あらかためぼしい物を掘り尽くしていったようです、
もっとも彼は自分の財産を潰してまでし掘ったから
大したもんが出てこなかったら困ったでしょうが(笑
で、現在のトロイは遺跡というか石造群の廃墟といった
風情かも。最近は廃墟をめでる人も多いし
私も人けの全くない廃墟って結構、シュ−ルな観賞物かな
と思うところも。日本でいうと長崎の軍艦島とか
屈指の廃墟テ−マパ−クでしょうね。





#4867 
是流陀 2004/05/08 00:51
トロイ遺跡

もしもトルコへ行く機会あったならトロイ遺跡は寄って
みたいですね、トルコ紀行関連サイトをいろいろ繰って
みたらば、トロイ遺跡って9層の異なる時代の遺跡で
構成されているとか。有名なシュ−リマンが発掘したのは
ギリシア・トロイ戦争の時代では無い層の遺跡らしいそうで
シュ−リマンじしんは木馬伝説時代の遺跡だと信じていた
のでしょうけど。トロイの都市は戦災いがいでも大火事が
あったりと、壊滅と復興・繁栄の繰り返しで5世紀以降は
衰退いっぽうで忘れられた都市となったわけですが。
シュ−リマンはトロイ戦争伝説で、木馬のギリシア伏兵らが
トロイを放火した説をとり、火災の跡を発見するよう
こころがけて発掘していったそうですが彼が発見したのは
戦争放火とは違う火災の層か何かだったとか。
シュ−リマンは焦って発掘したのか、それでも彼が掘り出した
遺物は9層の中でも金目の物が多かったそうで、それらは
ドイツに保管されてって第二次大戦後は行方不明になり
1996年ごろロシアにあると判明したそうで。
現在のトロイには、でっかい木馬のレプリカが設置されていて
人が登って見晴らせるとか。写真を見ると、たしかに、
あんなもの怪しまずに城の中へ入れてしまうものかな?と
思いますね。



#4866 
ひで 2004/05/07 21:15
木馬の由来ってなんだろう?

>足塚玉虫さん
なるほど、現在のトルコではトロイアの伝説はそんな風にも伝わって
いるわけですね。確かに後の時代の人から見ると、なんでそんな見る
からに怪しげなものを場内にいれるんだろうと思うでしょうし。

トロイアの木馬に関しては、攻城機からきていると見るのはちょっと
難しいように思います。あの神話の基になるトロイアでの戦争が行わ
れたのは紀元前13世紀半ば頃とされていることや、ホメロスの叙事詩
の成立は前8世紀くらいで、その内容には暗黒時代末期ころの事情が
反映されているということが通常言われています。一方、ギリシア人
が攻城機を本格的に用いるようになるのは前4世紀のことで、攻城機
が木馬に反映されていると見るのはちょっと難しいかなと・・・。



http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4865 
足塚玉虫 2004/05/06 09:34
ギリシアとトルコの間には

>EU拡大、トロイなど
キプロスがEUに入るのは目出度いというか、
ギリシアとトルコの長年の因縁には微妙というか(汗
自分じしんはギリシアもトルコも行った事無いのですけど
両方訪れた事ある人の話しでは両国仲が犬猿にもかかわらず
料理とか習慣は、よく似てるらしいですね、ギリシア人と
トルコ人の違いは言葉と宗教が違うだけだ、と其の人は
豪語してましたが。(汗
トロイ伝説、ギリシア人とトルコ人では捉え方が違うのは
無理なかろうかと、其の人が行ったトルコの或る地方で、
そんなでかい木馬に何にも罠が無いと思ってまんまと
引っかかって陥落する馬鹿はいない、巨大木馬を燃やす
風習が古代ギリシアにあってトロイ城の人々が其れを見て
西の異民族は途方もない祈祷をするものだと思い
語り継がれたとかいう話しもあるようですけど。
トロイ木馬の攻城説はアレキサンダ−大王の攻城兵器
カタパルトとの混同か何かだと個人的には思いますが。




#4864 
アール・ケイ 2004/05/06 01:36
今日から仕事だ、早く寝なきゃ(笑)

ですので短文で失敬。

『ローダン』シリーズ300巻だそうですが(何故かNHKで取り上げられてた)、
1巻も読んだことがないなあ。

オフ会でも云ったんですが、WOWOWで放送された『ヒトラー』も歴史ドラマとして
取り上げてください。全編英語ですが(笑)。
ロバート・カーライルのヒトラーはわりとよく似てました。
ええとヒトラーに最後まで抵抗したなんとか大統領、ヒンデンブルグだっけ(演・ピーター・オトゥール)が
死し、ヒトラーが全権を掌握するまでが2部構成で描かれておりました。


galleryさま、どうも。
三谷幸喜氏が『愚か笑い…』じゃなかった『お笑いマンガ道場』にタッチしてたのは
確かちょっとの間だけじゃなかったかなあ(だからどうということでもないですが)。
しかし、アナウンサー崩れの政治家って(田英夫氏のように比較的マトモなかたもいますが)
経歴詐称したり、とんでもないことを口走ったりと粗悪なヤツが多いですな。
柏村って広島のアナウンサーなんですけど、何を勉強してたんですかいな。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4863 
ひで 2004/05/05 19:34
トロイの木馬

トロイの木馬に関しては、中に伏兵を入れていたというのが
通常伝わっている話ですね。
祈祷のために燃やしたという話は初めて聞きましたが・・・・。
木馬を入れるときに、ギリシア側が、木馬作成の理由を女神アテナ
の怒りを静めるためといったのが、どこかで色々混ざって伝わった
のではないかと思われますが、どうなのでしょう。


http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4862 
是流陀 2004/05/05 19:06
元・阪神のム−アはトロイという名でしたっけ

>トロイ
結構この名前の欧米人がいますね、野球の選手だと
ム−アとか、ひところ前までメジャ−・リ−グ速球派
クロ−ザ−のトロイ・パ−シバルとか、あちらの感覚
では勇ましい名前ってことになるんですかね。
トロイの木馬は、伏兵の武者隠しとして使ったというの
と、攻城側が篭城側を油断させるため木馬を祈祷で
燃やしたという話しと、二つの違う話しを聞きますが
どちらが本当なんですか?



#4861 
gallery 2004/05/05 17:37
超遅レスどうもすみません。

   アール・ケイ様
 私、元々「と学会」の大ファンでして、元々このサイトもトンデモ探求経由で見つけました。だからまあ、唐沢氏の超臍曲り・捻くれ具合も一応存じております。なんと言いましても、弘兼憲史らの原画流出事件で、「まんだらけ」でなく被害者である作者本人を、あれほど批判する人間は初めて見ました。ちなみに、この事件のいきさつについては
http://members.jcom.home.ne.jp/mamorukai/

 唐沢氏については、その知識の多彩さ深遠さ、そしてホモ・ゲイ・ロリコンから犯罪者にいたるまでの交流関係から、ある意味、日本でも有数の偏見の少ない人だと思っております。しかし、今回例として挙げていた5・15事件は、人質を非難する上ではどうも違和感があり、唐沢氏ほどの人間が、どうしてこんな例を挙げていたのかが、妙に不思議だったんです。

 思うに、本人も書いておられますし、管理人さんもご指摘されておりましたが、市民運動に対する不信・嫌悪により、いつもの、そしてお得意のバランス感覚・心の余裕を失われていたのではないか。そしてそれが自説に都合の良い引用をさせたのではないか。…そう感じました。
 トンデモを研究する一人として、それに嵌らない方法、ひいては偏見・差別を少なくする考え方とは何ぞや?…と、よ〜く考えるのですが。
@「絶対に自分が正しいのだ」…と思わない
A心に常に余裕を持ち、自分が間違った場合は即改める
B生理的・経験的に嫌悪を持ったとしても、それを上回る寛容さを持つ
 今の所、こんなとこじゃないかと思います。今回は、@〜Bを徹底させることが如何に難しいかを、改めて考えさせられました。ちなみに、アール・ケイ様の
>理想を高らかに語るひとたちほど、
>ちょっとした路線の違いで仲間別れしてしまう(笑)。
…ってのも、@自分が絶対に正しいと信じ込み、A人の考えを受け入れる余裕がなく、B嫌悪感から、間違っている奴は排除すべし…と、不寛容になる。 ま、そういうことなんでしょうね。右左に関わらず。

 とりあえず、唐沢ファンとしましてバランスを取るためにも、氏の日記から今回の「史点」に繋がる話を一つ。例の柏村武明参議院議員の司会しておりました「お笑いマンガ道場」。放送作家は・・・・・・三谷幸喜である。へぇ〜…ってことは、柏村さん、昔のよしみ(?)で、三谷『新撰組』にひとこと・・・

http://www.chukai.ne.jp/~gallery/index-tottori.html


#4860 
徹夜城(明日から仕事開始の管理人) 2004/05/05 16:56
トロい…

アール・ケイさんに先を越されましたが(笑)。

>ひでさん
 「トロイ」ですが、当初「ブラピ主演!」を全面に打ち出していたのがいつしかパリス(オーランド=ブルーム)とヘレンの抱擁シーンがポスターに使われ、予告編もなんだかそちらメインにさえ見える編集になっておりました。
 「イリアス」を読まれた方はお分かりと思いますが、ブラッド=ピット演じるアキレウスだと愛情ではなく友情物語になってしまうんですな。映画会社の広報ってのはとにかく女性客呼び込みに腐心しますから、ちょうど「ロード・オブ・ザ・リング」で顔の売れたオーランド=ブルームの恋愛シーンを売りにするべく路線変更したフシがあります。
 それはそれとして漏れ聞くところではブラッド=ピット、本作の撮影には相当気合が入っていたようでトレーニングの甲斐あってなかなかの肉体美を披露するそうです。当初シナリオになかったヌードシーンまであるそうで(笑)、ウォルフガング=ペーターゼン監督、なかなかにサービス精神旺盛でありますな。
 それにしても予告編にも出てくる「トロイの木馬」ですが、映画ではエピローグ的に使うのだろうか…「群像劇」ってことなら問題ないけど(←ネタばれ回避の書き方をしております、一応)。


>アール・ケイさん
 フジの深夜ニュースもそうですが、日高直樹氏とか(この人以前の著書ではゴア当選を予想したりしてましたが)、読売新聞・夕刊フジなんかの社説・コラムなどでもかなり露骨に「ブッシュ再選を望む」的な姿勢が見られますね。日本にとってそんなにいいことが何かあるんだろうか…勝手に片思いしていると振られた時の逆上が僕は怖いんですけどね(笑)。


>民本主義者さん
 なーるほどぉ…そういえばローマ史劇の映画なんかでは貴族達が寝そべって物食ってるシーンがよく出てきますが、当時のパレスチナの庶民においてもそういう状況だった、ってことなんでしょうか?最後の晩餐でヨハネがイエスの胸によりかかっていた、というのは知らなかったです。
 中国史でも話題になることですが、椅子、それと共にテーブルを日常的に使用するようになったのっていつごろからなんでしょうかねぇ。また、その契機はなんだったのか。
 なんとなく日本人は「中国では昔から椅子とテーブル文化」と思ってる人が多いみたいで、いい加減な考証の中国古代ものだとそういう絵を平気で描いていたりしますが、「三国志」の時代など古代においては椅子ではなく敷物の上に座っていたようなんですね(「席」というのも本来敷物のことです)。どうも唐の時代あたりが変化の時期だったようで、宋代では椅子にテーブルの飲食店が当たり前に登場してます。


>ブッチャー3世さん
 アメリカの各種世論調査ではまだまだ不透明。つい最近のでやはりケリー候補がややリード、という調査結果もあります。だけど4月以降のこのイラクの泥沼にも関わらずブッシュ支持率があまり変化していないのも事実のようです。所詮はアメリカ国民にとっちゃ自分に直接何か災難が降りかからないうちはピンと来ないのでしょうな。これは日本も同様みたいですが。



#4859 
ブッチャ−3世 2004/05/05 13:01
ブッシュ2世が再選しそうなんですか(涙

J.F.K(ケリ−さんね)も詰めが甘いんですかねぇ。
米軍のイラク人捕虜虐待疑惑の舞台アブグレイブ収容所はフセイン
政権時代・秘密警察が容疑者をブチ込んで吐かせて処断する所で
あそこへ行って五体満足で帰ってきた人はいないと噂があった
ところだとかで、イラク戦争中、秘密警察に拘束され、あそこに
収容されてた日本の報道の人がいて、その人は戦争後、無事
生還できたそうなんですがイラク人たちに
「あそこへ行って無傷で帰ってきた奴は初めて聞いた」と
誉められたそうです、そういう場所で米軍が捕虜虐待をやった
疑惑事件、いったいアメリカ軍はイラクへ何しに行ってんだと。





#4858 
民本主義者 2004/05/05 12:44
訂正および追加

>正解は「椅子もテーブルの無かった。

>正解は「椅子もテーブルも無かった。
に訂正いたします。

『さあ横になって食べよう』の最後の晩餐に関する考察は、『誰も教えてくれない聖書の読み方』(晶文社、2001)の山形浩生による訳者あとがきも触れています。かなり辛辣です。
http://cruel.org/books/bibleguide/biblenote.html
ここで触れられているような歪曲を正すために撮った映画で、やっぱりイエスを椅子とテーブルにつかせてしまうとは嗚呼。



#4857 
民本主義者 2004/05/05 12:00
映画だけど歴史ネタ

ニューズウィーク日本版に映画「パッション」の評論が載っているのですが、その記事に付された「パッション」の最後の晩餐のシーンの写真を見てのけぞりました。イエスと弟子がテーブルを前にして椅子に座っている!ありえな〜い!
新約聖書の「ヨハネによる福音書」13章25節で、最後の晩餐の席上弟子(伝統的には福音書作家の聖ヨハネとされる)が「イエスの胸もとによりかかったまま」とあり、多くの聖画作家を悩ませました。バーナード・ルドフスキー『さあ横になって食べよう』(鹿島出版会)という本には、中世ドイツの聖画でテーブルと椅子についたイエスと12弟子のうち、イエスの隣に座っているヨハネだけが体を捻じ曲げてイエスの胸に寄りかかっている不自然極まる構図の絵が紹介されています。正解は「椅子もテーブルの無かった。当時の人物は体を横に寝た体勢で食事をした」。この本にはイエスと12弟子が横になって食事をしている古代のフレスコ画も紹介されています。なんでも体の左側を下にして、右手を使って食事をしていたのだそうで。カトリックのフランシスコ会訳の新約聖書のこの箇所にはその旨注解がしてあります。ということはローマ教皇は当然知っているでしょうから、ヨハネ・パウロ2世が「パッション」を観て「すべてはこの通りだった」と述べたというのはあやしいですな。
ヨハネがイエスの胸に寄りかかっているシーンをどう「パッション」では表現しているのかな?



#4856 
アール・ケイ 2004/05/05 03:12
お疲れさまでございました

幹事に成り代わり(私も幹事みたいなものでしたが)御礼申し上げます
>テレドラDBオフ会の件


>「国会で青島幸男が決めたのだ」(笑)

『新選組!』がNHK予算委員会?で取り上げられたという話題は
そのオフ会でも話題に出ました(一瞬だけ(笑))。
そんなことより、「大河ドラマは予算の無駄遣いじゃないか」というような
質問はされないんですな(笑)。


トロイではトロかったから負けたのだ(先に云ったもんね)(爆)。

CX夜のニュースでの小ブッシュ贔屓には失笑させられておりますが
(何が「大統領への道」やねん、なに胡麻すっとんねん)、
それでもやっぱりあの男が再選してしまうんでしょうかね。
いしいひさいち画伯の新刊『ヒラリー・クイーン 大統領への道』(たまたまか↑と同じ(笑))では
ビル・クリントンはビル・フリチントンとあられもなく名前を変えられて
さんざコケにされておりますが、そんな破廉恥男よりも程度の低い人間が
大統領に再選されてしまうなんて、かの国の民意なんてひどいもんですな
(いっときますが、別に共和党でもタカ派でも構わないのです。
もっとそれ以前の人間的なものを問題にしている)。
小ブッシュはバカだけど、バカだからこそフツーの大統領にはない可愛げがある、
そこいらのオッサンと同じレベルの人間だっちゅう親近感がある
(エリートのはずなんだけどぜんぜんそんな風には見えない)からなんでしょうかね。
しかしそんなヤツのお陰で命を落としたり、拷問を加える立場になってしまったりする
兵隊とその家族はたまらんですな。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4855 
ひで 2004/05/05 00:05
確かにつっこみどころがなかった・・・

>EU拡大
自分で書いておいて、う〜ん、これってつっこみどころ無いよなあと思いつつ、まあいちおう大きな出来事ではあるし、ということで振ってみました。しかし、ポーランドとかあの辺の国は何となくアメリカが送り込んだトロイの木馬っぽく見えるのは気のせいでしょうか(笑)。
ということで、話を強引にトロイの方に引っ張ると、映画「トロイ」もだいぶ色々なところに情報が出てくるようになりましたし、予告編もかなりやっています。しかし、やはり「愛のための戦い」と言うことになってしまうわけですな・・・。まあ、パリス君が最も美しい女をめとらせてやると言ったアフロディテに金リンゴをやってしまい、それでアフロディテが褒美としてパリスにヘレネをやったがために、それを取り返そうとして始まってしまった戦争だからそれでもいいのかな・・・。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4854 
徹夜城(いろいろとドカドカ書いている最中の管理人) 2004/05/04 22:58
レスをためこんでしまった(汗)

一昨日はテレドラDBでのオフ会、昨日は昨日で友人としゃべって一日がつぶれておりまして、その合間をぬっての「史点」執筆でした。正確には今日の未明0時台のアップでして本来は5月3日アップ予定で書いていたものです。

>アール・ケイさん
 先日はどうも(^^)。
 だいぶ遅れたレスになっちゃうんですが、主義主張での結びつきは内ゲバよろしくささいなことで崩れやすく、利権がらみの結びつきはいい加減なようでなかなか堅固、というのはいろいろと思い当たるところがございました。いや、そもそも「倭寇」関係もそんなところがありますし(笑)。主義主張とはまた少し違うのですが、あれほど泥沼の民族対立抗争をしていた旧ユーゴのアルバニア系・セルビア系の合同密輸組織があったというニュースはこういうところで民族対立って乗り越えちゃったりするのだな、とヘンに希望的に見ちゃったこともありまして。


>urauraさん
漢文でお読みになってみたという「三国志」ですが、やはり正史のものでしょうか?
僕は高校時代の漢文の授業で買わされていた副読本に正史の「三国志」の諸葛亮伝の一部が載っていて大喜びしていた覚えがあります(笑)。 
 横山三国志は乗れない人は確かに乗れないのではないかなぁと思います。特にそれ以前になんらかの形で三国志に触れていた人には。
 なお、全くのわたくしごとですが、僕は中学時代に三国志にハマった時期、自ら漫画化していたことがあります。白ノートに鉛筆で書いたものですけどね。桃園の誓いから呂布滅亡の直前ぐらいまでは書いたんですよ。「火の鳥」の影響もあったようで、ギャグがしばしば入るという我ながら思い返すとヘンな「三国志」でした。
 もし2〜3時間ぐらいの映画にするなら?と大学時代にシナリオを試みてみたこともありますね。赤壁の戦いに絞った話でして。実際にそういう映画化企画があったんですけど天安門でお流れになったという話もあります。


>ブッチャー3世さん
そうですか、「センテニアル」って小説があるわけですね。やはりそれのドラマ化なのかな。時期的にはあってますし。
「センテニアル」はご指摘のとおり「百年」の意味がありまして、アシモフのSF短編の名作に「バイ・センテニアル・マン」という二百年生きるロボットのお話があったりします。翻訳不能だったのか邦訳版ではカタカナそのまんまでした。これを原作とした同名の映画は「アンドリューNDR…」ナントカいう妙なタイトルにされちゃいましたけど。
「西部開拓史」ってのはそれを原作にして映画になってるのかな?シネラマ方式の名作といわれるそれこそ大河ドラマみたいな映画でしたが。


>おやかたさん
 「人形劇・三国志」は全てDVD化されております。僕もまだ全部はそろえていないのですが…なんせ全17巻もあるもので。当時放送されていた「ことわざ三国志」も収録、川本喜八郎さんのインタビューもありとなかなか豪華な内容です。
 「人形劇・三国志」のキャストはいろんな意味で意外性がありましたね。曹操やら周瑜やら渋い悪役を担当していることが多かった岡本信人さんは俳優としては三枚目的脇役が多い方でしたし(というより「脱線問答」の「早いのがとりえ」の方が有名かな)、劉備役の谷隼人さんはなんといっても「よくぞ生き残った、わが精鋭たちよ!」の隊長さん(笑)。関羽や司馬仲達などこれまた渋い役が多かった石橋蓮司さんは、その直後に「真田太平記」の猫田与助役(かなりしつこい悪役)を見て僕なんかはかなりビックリしたもんです。張飛役のせんだみつおさんは…そのまんまだな(笑)。
 森本レオさんは呂布→郭嘉→孔明と、もう美味しい役を次々とリレーしておりました。


>ひでさん
 EU拡大ネタはなんというかツッコミどころのようなものが出てこなかったんで、「史点」ネタからは外れてしまいました。にしても、南キプロスや東欧が先に加盟しちゃって、前々から片思い的ラブコールを送り続けているトルコにとっては心穏やかでないところがあるようです。


>尾鳩さん
メールは出しておきましたけど、シルクロードの旅、お気をつけてー。帰国されたら「西遊記」をお聞かせくださいませ(笑)。


>是流陀さん、足塚さん
 すいませんが、ネタ的にひとまとめに。
 今度のイラクでの米軍による捕虜虐待発覚は思いのほか続報がゾロゾロ出てきて、影響が拡大しておりますねぇ…シーア派の件もそうだけど、アメリカ軍はえらく無計画に、また随分露骨な「帝国主義」気分を抱えて戦争おっぱじめたんじゃなかろうかと思えてきちゃった。もう少しいろいろ計算していたと思っているんですが…。それにしてもなんであんなに「証拠」をいっぱい残しちゃうかな。


>秦太さん
 そうですか、例の参院総務委員会の審議、中継を見ていらしたんですね。僕はあそこにも書いたように朝日新聞のコラムでそれを知ったんですけど。
「トホホ偉人伝」は見てないんですけど、そういう偉人裏話が問題あり、っていう感覚は昔の偉人伝記本で育った人たちのものなのかなぁ…と思ったりもしました。



#4853 
秦太 2004/05/04 21:49
イサムと呼ばないで

「史点」拝見しました。
トップ記事のNHK予算案審議なんですが、たまたまこの放送を視聴していました。

議事録からも想像がつくかと思いますが、非常にくだけた雰囲気の審議でした。松岡議員も麻生大臣も笑いながら質疑応答してるし。
私もいろんな意味で楽しませてもらいました。

でも国会の審議としてはいささかレベルが低すぎますな。議題が、ではなく質疑応答者の見識が。
「大河ドラマが史実から逸脱していてけしからん!」と主張する松岡先生、近藤勇のことを終始「こんどういさむ」と呼んでらっしゃいました(笑)
松岡議員、あんまり歴史にも歴史番組にも明るくないご様子。「新選組はテロリスト」発言などから察するに、地元山口県の郷土愛あふれる支援者から、この機会に一言いうてやってくれと「陳情」されたのかもしれません。
こういう、いい大人が幼稚な論争をするシチュエーション、三谷幸喜作品によくありますね(笑)

ただし「偉人の欠点を子供に教えるな」には本気で憤慨しましたが(槍玉にあがった番組はテレ東の『トホホ偉人伝』のようです)。




#4852 
足塚玉虫 2004/05/04 09:00
縄張り争い

えぇ、米軍のイラク人捕虜虐待疑惑、淑女の
少将が張本人と指摘した情報機関とはCIAと
いうより、米軍の情報部らしいですね、CIA
は軍の所属ではありません、アメリカには、
他にも国家安全保障なんとかかんとかという
技術系の情報機関もあって、そのうえFBIは
本来、連邦警察ですけど海外の爆破テロ事件で
出張捜査したりしてますし対アルカイダに
海外でも大手を振るって活動してる様は
ルパン3世で登場するインタ−ポ−ルのような
ことを実際にやれる機関はFBIなんじゃない
でしょうか?(汗
アフガンにまでFBIが活動してるのは警察の
文民活動というんではないでしょうねぇ。
諜報活動をやってしまう機関を4っつも持つ
アメリカは、やはり怖い国ですねぇ。



#4851 
是流陀 2004/05/03 12:40
当局は一切関知しないので以上(消滅

アメリカ軍のイラク人捕虜・虐待の写真が
物議をかもしてますが、一部報道で米軍の
女性准将が虐待は我が国の諜報機関の先導
によるものだと発言したそうで、汚い仕事は
CIAってイメ−ジで都合よくというか、
CIAって同国人の間でも
一部で悪役の印象なんですかねぇ。



#4850 
尾鳩 2004/05/02 15:37
旅に出ます

ご無沙汰です。
香港での業務が終了しました。
6月から日本での生活が再び始まります。
いいたいことは山ほどあるのですが、「自己責任」論・・・、今この時期に、このことが世間の注目を浴びているのが妙といえば、妙な気がします。

あさってから、3週間ほどシルクロードを旅してきます。
久しぶりにバックパッカーになれることが、嬉しくて嬉しくて。
なんせ、これまでの業務では、そんな真似をするのは、かなり危険だったもので(笑。
無事を祈っていてください。それでは。



#4849 
ひで 2004/05/02 15:03
大欧州誕生

5月1日にEUにハンガリーやポーランド、チェコ、スロバキア、スロベニア、バルト三国にマルタ、キプロスが新たに加わり、数字をみると人口約4億5千万、GDP約9兆500億ドルの巨大勢力になりました。今回の加盟国増加を祝って、欧州ではいろいろとお祭りもあったようですが、経済統合のほうはさておいて、政治的な統合のほうは果たしてこれからどうなることやら。現在交渉中の欧州憲法に関しても、加盟25カ国のうちで、国民投票によって可否を問う可能性があるところが半数以上を占めていますし、外交に関してもイラク問題で独仏と英、ポーランドで全く違う対応をしている国がある以上、欧州一丸となって何かをやるというのは難しそうです。いろいろと問題があることはさておき、これだけの規模を持ったまとまりがヨーロッパにできるのは、ローマ帝国以来か・・・。フランク王国やハプスブルグ帝国もここまで広大な領域ではなかったですから。おそらく緩やかな連合体といったところで落ち着きそうですが、これから欧州がどちらに進んでいくことになるのか、いろいろ気をつけてみた方がよさそうですね。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4848 
おやかた 2004/05/01 21:41
三国志のムック本

出てますね。立ち読みしました。
人形劇と中国中央電視台ドラマが中心に紹介されてました。
人形劇はDVD出たのでしょうか?ちょっと見てみたい気もします。

 森本レオといえば「孔明」の印象が強いですが、前半は呂布もやってたんですよね。
番組本放送時は全く気にならなかったんですが、森本氏の顔と孔明の声を知った今聞いたら、すごく違和感があるんだろうなあ。
 劉備役の谷隼人氏を「風雲たけし城」で初めて見たときは衝撃でした。「・・・劉備とイメージ違う・・・」と。一方、関羽の石橋さんはイメージに近かった。最近のジョージアのCMはちょっと切ないけど。




#4847 
ブッチャ−3世 2004/05/01 19:06
百周年記念

センテニアルという言葉は百周年記念
という意味もあるようです、どういった町の名の
由来かは分かりませんが。
1964年に出た「西部開拓史」は結構ネイティブ
アメリカンの人々にも配慮した歴史本だそうですが、
それでも、英国系以外の白人、中国・日本等のアジア系の
移民の事はあまり書かれてないとか。
その10年後、米建国200周年の1974年に
出版された「センテニアル」という名のアメリカ開拓史小説が
それまでの西部開拓小説と一線を画したのは、
ドイツ系やコ−カシアンやアジア系の移民の事や
アフリカンズにも、その描写が及んでいてベストセラ−となった
ようです、その本が大河ドラマ「遙かなる西部」の原作なのかは
わかりませんが。題名が100周年って話しが建国200周年に
というのはどういう事なのかは分かりませんが、
徹夜城さん の言われた、話しが百年とんで200年目の現代で
ドラマが完結するからなのか?その町の名前じたい建国百年目
で開拓され誕生したからそういう名で、町誕生百年後でドラマが
エンド、壮大な長さですね。(笑




#4845 
uraura 2004/04/30 07:48
ありがとうございます

徹夜城さま
詳しいご説明,ありがとうございます.
あのシーンを覚えていらっしゃったのですね.
作品の詳しい内容は,残念ながらほとんど覚えていなかったのですが,ルーツとは少し切り口の違うけれど,当時小学生だった私ですが,幼心にあまりな理不尽さに,怒りと悲しみを覚えたものでした.ちなみに,ルーツも見ていました(結構,海外ドラマはよく見ていました.コロンボや警部マクロード,ナポレオン・ソロなどなど)
英語版のDVD,是非手に入れたいと思います.ありがとうございます

検索かけた御陰でここにたどりつけて良かったです.
私もとても興味のある内容が満載です.
三国志も興味があった時期があります.今は,もっぱらゲームですが・・・・
ちなみに,私は人形劇三国志が好きです,横山三国志は・・・・あの絵についていけなくって.
高校時代に「三国志」の一部を読みました.図書館から借りて来て.
一応,レ点,返り点(でしたっけ)はついていましたが,漢文でしたから,大変でしたので結局途中で果ててしまいましたが.
私は,曹操が好きです・・・・.



#4844 
アール・ケイ 2004/04/30 00:45
皮相は何も産まないけれど

>『遥かなる西部』

かつてその話題を振ったのは私だったかもしれません(笑)。
アメリカ地方史大河ドラマですな。


>臍曲がり唐沢兄弟(笑)

俊一氏(このかたも、このサイトとは縁の深い「と学会」所属ですな)の云いたいことは、
要はサヨクだとか反体制派だとか護憲派だとか、そういう人々の意見を
否定しているわけじゃなくて(むしろ心情的には近い)、
ただそういう人々が戦後やってきた従来の方法はことごとく失敗している、と。
政府を倒すとか政権を交代させるなどと云う以前の問題として
市民・国民の支持がこれまでどれだけ得られたか(一時の流行はさておき、
根本的にはなんら得られていない)。
もっと巧妙に立ち回らないと、何も得られるものはない、
それどころか逆効果だと。
ま、ここまで素直には書いてないのですが(根性曲がってるので(笑))、
意訳するとこういうことなのかと思いますな。

私、よく思うし感じるのですが、
人間、金や欲だけで繋がっているのって繋がりが弱いと思われ勝ちですが、
実は理想や理屈で繋がっている(連帯している)よりは遥かに結びつきが強いんですよね。
理想を高らかに語るひとたちほど、
ちょっとした路線の違いで仲間別れしてしまう(笑)。
もう傍から見てるとイラつくほど融通がきかない。
何も赤軍派やらカクマルの内輪もめを持ち出すまでもありませんよね。
横浜市議会などの市民派グループなんて、ほんとちょっとしたことで
袂を分かってしまう。もうちょっと我慢しろよと思うんですが、ネ。
それに比べて、ま、現在政権を、利権を握っているということもあるのでしょうが、
総じて保守政党のほうが路線対立なんかでは滅多に分裂しない傾向にあると云えましょう。
お金って便利なもので(笑)、喧嘩しても元の鞘に戻る最良の薬となるわけ。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4843 
徹夜城(思えばそのころから「大河ドラマ」好きだった管理人) 2004/04/28 22:38
「遥かなる西部」

>urauraさん
検索をかけたらここが出ましたかー。うーむ、伝言板過去ログもいろんな話題が出ているからいろんなネタの検索にひっかかってるんだなぁと改めて思いました。

お話になっているアメリカのTVドラマ、NHKで放送したときのタイトルは「遥かなる西部〜わが町センテニアル」でした。お書きになっている、インディアンと白人の混血(といっても基本的にはインディアン)の兄の方が町の白人達に縛り首にされるシーンは僕も記憶にありますから、これに間違いないでしょう。
検索かけて調べてみたところ、原題は「Centennial」でして、アメリカにおける大河ドラマ形式であるTVミニシリーズというやつです。1978年放送(アメリカで)で全12回。コロラド州のセンテニアルという町の200年の歴史を開拓時代から現代まで(もっとも終盤で一気に100年飛ぶんですよねぇ)、次々と主人公をリレーして物語る壮大な大河ドラマでした。僕はこのドラマでアメリカ西部開拓におけるインディアン迫害史を子供心に頭に刻み込まれたという気がします。
 とりあえず日本ではソフト化されていないと思います。英語で検索かけるとDVD関連のサイトにひっかかりますから、どうやらアメリカでは発売されているみたい。
 この検索で初めて知りましたが(^^;)、ドラマの舞台となった「センテニアル」という町はちゃんとコロラド州に実在するんですねぇ。

>ついでに。
 検索といえば「鳳」執筆のために気になることがあり「林鳳」で検索をかけまくっていたところいくつか発見がありました。いや、関係ない話が多かったんですが(笑)。
 まず香港の一昔前?の歌手に「林鳳」ってそのまんまの方がいるんですねぇ。それから「林鳳嬌」って女優さんが…あら、と思った方は香港芸能界通。ジャッキー=チェンの奥さんでございます。極秘結婚していたそうでジャッキーファンの僕も名前は知らなかった。気がつくと彼女とジャッキーの間に生まれたお子さんが映画デビューを果たしちゃったりしております…ジャッキーも年食うわけだよなぁ。
 それと、「香港(ホンコン)」の名の由来が林鳳の根拠地だったから、という話が見つかりました。「鳳港→ホンコン」だというんですが…劉香という他の海賊の名に由来するという説もあるそうで(こっちの海賊の名も知ってましたが)ホンマかいな、という話ではありました。ホントだとするとかなりの大ネタなんですが…。



#4842 
uraura 2004/04/28 18:11
ちょっと教えていただきたいのですが

初めまして.
20年以上前だと思うのですが,昔NHKで放送された西部劇のTVドラマのことが気になって仕方がありません.
確か「遥かなる西部」というタイトルだったという記憶があり,検索をかけた所こちらの掲示板に行き当たりました.
そこでお教えいただきたいのですが,この「遥かなる西部」というドラマには,差別されてきたために強盗(だったと思うのですが)になってしまった兄弟が登場していましたでしょうか?おぼろげな記憶では,インディアンと白人の混血児だったような・・・.
あまりに曖昧なのですが,荒野の真ん中で傷ついた弟か兄に水か食料を運ぼうとした兄弟の片割れがいないすきに,その傷ついている兄(弟?)を後ろから街の人が襲い,とらえて,最後は縛り首にしてしまうという非常に悲しいストーリーがあったはずなのですが・・・.涙なくては見る事ができず,あまりにも切なかった事だけは今でも覚えています.今一度見る事ができれば・・・と願っているのですが,いかんせんタイトルもあやふやですので,ビデオやDVDがあるか調べる事もできません.ご存知の方,お教えください.
ちなみに,15年くらい前に「遥かなる西部」というタイトルでロバート・デュバルやダイアン・レインが出ていたドラマもあったと思うのですが.(完全に勘違いして見始めたのですが,夢中になってしまいました)本当に切なく,遺体を運んでいく姿は強烈な印象があります.これも,涙なくては見る事はできないですが・・・.こちらの方はDVDが出ているのでしょうか?
なんせ,タイトルがあまりにも曖昧なものですから.よろしくお願いいたします
全くいきなりの話題で,申し訳ありません.



#4841 
足塚玉虫 2004/04/28 12:41
ロベルト馬超(特に意味無し)

>馬超は家柄はいいのですが
彼は一応、漢の時代の西域の有力氏族・馬氏の出身と
いう触れ込みですが、また彼の親父さんの馬騰?は
木こり をやってて武将に成り上がったとかいう事で
馬超の家は元・名家であったかもしれないが、あまり
裕福でなく実質的には玄徳と似たような乱世の
下克上の士と考えるのが妥当かな?
馬超の伝説といえば虎の夢を見て父親の横死を予感した
という逸話が、実際、霊感というかカンが鋭い人物だった
かどうかは分かりませんが、「馬超占い」なんてものも
あるようですね(汗




#4840 
是流陀 2004/04/27 19:04
錦馬超

張飛や関羽は心身、活躍とも怪物的過ぎるし、といって
趙雲は孔明のパシリではないか?と思える程
実直なキャラだし孔明は何か体温が低いようで
易者っぽいし、三国志キャラでは私も馬超に
好感を持ってます。
どの三国志モノ創作でも馬超はビジュアル的に
映え良く描かれる傾向にある気がするし、
曹操の軍に一族を抹殺されかかりつつも
生き延び曹操軍を苦戦させたと言われる半生が
時代を越え人々の同情を誘うのではないかなっと
思いました。
馬超の専用鎧として、よく描かれる、虎か何かの
猛獣が大口を開けた様式のあの兜、正史関係の
文献では確認出来ないようです、西涼という
西域の出身の武将ということで漢の兵とは
ひと味違った装飾が似合う人物だろうと
脚色された道具のようですね。
馬超は玄徳より先に病死したようで
蜀軍に付いてからは、さほどの活躍はなかったのかも
しれません、でも、蜀へ行くまでの弧軍で曹操を苦戦させた
日々の方が彼の華の頃だった気もします。





#4839 
徹夜城(いつも一つ二つ書くつもりだったことを忘れる管理人) 2004/04/27 18:00
そうそう、馬超について

>ブッチャー3世さん
さきほどの書き込みで書くつもりでいたのに忘れた事を補足しておきます。

「横山三国志」における馬超のあの目立つ格好ですが、中国で販売されている「三国演義」の「連環画」(絵物語)の馬超の鎧デザインそのまんまです。絵画資料については横山さんも苦労されているようですが(残念ながら時代考証的には全編にわたって正確とは言いがたいです)、後期からこの「連環画」を入手されたようで(まだ日本では発売前でした)明らかにそのデザインの影響が見られるようになってきます。馬超のあの格好は特に「連環画」そのまんまなんですよね。で、この連環画には何か元ネタがあるんだろうか…という点については未確認です。ただこの連環画、中国における「三国演義」のキャラクターイメージがいかに明確に決められているかを垣間見れる資料でした。実際あちらで作った映画・ドラマもこの連環画とほとんど同じキャラが出てきました。
 横山さんが馬超が好きだったかどうかについては保留ですね…。僕もあの辺りは読んでいるのですが基本的に「三国演義」「吉川三国志」をそのまんまなぞった展開だったと思います。馬超は家柄はいいのですけど史実ではそれほど活躍しないうちに病死してますので、「演義」でも劉備に仕えて以降は印象的な活躍の場はなくなります。

 それと孔明の「南蛮遠征」ですが、これは中国のTVドラマが異様に気合が入っておりまして…もちろん「多民族国家・中国」の建前上「南蛮」の扱いにはデリケートになっている空気もありましたけど、奇想天外な展開を割と忠実にやってました。火攻めで本物の牛の群れを実際に焼き殺したとしか思えないシーンがあったりしましたけど…(^^;)

 いま中国TVドラマ「水滸伝」を見てます。前に途中まで見てほったらかしになっていたのでGW中に見てしまおうと。前半に関しては原作にしつこいほどに忠実になっている一方で現代人の感覚からは理解しがたいハチャメチャさについてはブレーキをかけてる感じですね。女性キャラクターの描き方なんてまさにそう。中国もこの点「近代化」してきちゃってるんだなぁ…などと思ったりして。



#4838 
gallery 2004/04/27 14:35


  徹夜城様
 丁寧なレス、どうもありがとうございました。
 2〜3日くらい裏モノ日記読んでなかったのですが、今読んだら…な〜るほど。批判の裏には、そんな感情があったのかと納得できました。アメリカさんに従うしかないという論調ですから、きっちり筋は通ってますね。賛同はできんけど。
 まあ、氏の他の事柄に関しては面白く読ませていただいてますが、今回の事例に関しては、少々心に余裕なく、いつもお得意のバランス感覚を逸しているような気がしたんで。もちろん、市民運動でもイラク人質事件を政治的に利用しようとするようなものに関しては、それはそれで鬱陶しいことには同調しますが。

 5・15事件の犬養首相の遺族に対するバッシングに関しては、私も何かで聞いたことがあったような気がするのですが、本当かどうか分からなかったので書きませんでした。確認できて良かったです。答えにくい質問をしてしまって、どうもすみませんでした。



#4837 
徹夜城(事実上のGWに入っている管理人) 2004/04/27 13:29
馬さん安さん

>ブッチャー3世さん
 「安」が非漢民族系と言われるのは、やはりソグド系である安禄山の存在が大きいでしょうね。先日見た中国映画「ヘブン・アンド・アース」にもどうやらソグド系と思われる「安」という西域の地元ボスが登場してましたが、これも安禄山からのイメージでしょう。

 「鄭」については分かりませんが、かの鄭和ももともとは「馬」姓のイスラム教徒の家です。雲南地方にいて元代には「色目人」扱いだったらしいですし、鄭和の父だか祖父(すいません、いま手元に確認資料が無い…)はメッカ巡礼経験者を示す「ハッジ」の名を持っていた事が分かっています。こういう環境で育った人物であったからこそ永楽帝により大航海に派遣されることとなったのでしょうね。そういや先日の「世界ふしぎ発見!」は鄭和艦隊アメリカ到達説のあの本をネタに使っていたそうですが…見てないんですけど、どういう感じだったんでしょうねぇ。
 自己宣伝ですいませんが、僕は「室町太平記」でも終盤に「馬和」の名前で若き日の鄭和を登場させてみたりもしています(^^;)。



#4836 
ブッチャ−3世 2004/04/27 13:15
馬さん の他には、安さん、鄭さん も

そうなんですか、マホメットの漢字当てなんですか
馬という姓は。
安や鄭という姓も非漢民族が漢民族の国に帰属した頃の姓
だという話しを聞いた事が、安禄山とか鄭和とか。

横山三国志では、馬超を結構、好意的に描いていたような
気がします、横山三国志は各国の軍兵、蜀軍兵も呉軍兵も
似たような鎧で、戦闘シ−ンは、どっちがどっちだか
分からなくなる場合が読んでいてあったのですが、
馬超だけは奇抜なデザインの鎧でその他大勢に混じっても
見分けが付きました。(笑
横山三国志では、この馬超と趙雲が戦闘が無い平時でも鎧を
着てる事が多く、あんたら鎧を着たきり雀かい?って
突っ込みを入れたくなります。(笑
馬超は、張飛と一騎打ちで互角だったり
蜀に客将として迎えられてから裏切りを見抜いて
孔明に注進したりと勇と智を兼ね備え持つ
ようなキャラで、最期も張飛や関羽のような悲劇的な
ものでなく、病気になりポックリ若死にさせてるし、
横山さんは馬超を気に入っていたのかなぁ
って感じるような描き方。正史では馬超がどんな人物だか
知らないんですが。
横山三国志でも孔明の熱帯地方征伐のあたりのハチャメチャ
ぶりは私も眉唾でしたけど、だいたい孔明が南国の
猛獣軍団を全滅させたような木製戦車群や爆薬を有してたん
なら、どうしてそれらを北伐にも投入できなかったん
だってえの。(笑




#4835 
のよりん 2004/04/27 07:56
馬氏

太公望の奥さんがたしか馬氏だったかな?



#4834 
徹夜城(仕事からの帰りにガンダムエース読んでた管理人) 2004/04/27 01:32
漫画史から世界まで

肩書きのところのとおりで、帰りの電車の中で「ガンダムエース」の最新号読んでました。なるほど、横山光輝氏追悼のページが1ページだけですけど、ありますね。安彦良和氏の追悼文が載っております。そういえば同じコミックトム誌上で連載していた時期がありましたね。
 安彦氏の述懐、「横山さんの絵には色気があった」「泰然としたマイペースぶり」といった指摘、そして「正直に言う」として「同じ誌上にモノを書きながら僕は横山さんのをあまり読まなかった。…昔感じられた「色気」が失せているように見え、それをいたましいと勝手に感じてしまっていたからである。…表紙に横山さんの名と僕の名前が一緒にあることに心地よさを覚えそれで満足しきって僕は良しとしていた」という告白には、僕も結構共感しちゃったりしておりました。
 元祖といえば「鉄人28号」の正太郎少年は近年「ショタの元祖」などと言われちゃって再評価?されておりますよね(笑)。「鉄人28号」は大友克洋「AKIRA」でもしっかりオマージュされちゃっておりますし(それでいて完結時の感謝の辞は手塚治虫に捧げられたりしてますが)、なんだかんだで今後も再生産されていくのかもしれませんね。
 ところで安彦さん…「カイとミハル」のエピソードはやっぱり完全カットなの?


>足塚さん
 漫画太閤記、と言いますか、手塚治虫から始まる戦後漫画草創期の歴史はかなり早い段階から「講談化」していたように思います。そして実際このころの漫画家人脈は濃厚な繋がりがあって面白いドラマが多いのですよねー。「トキワ荘」ひとつとったって今から思えば信じらんないような話でしょ。
 手塚治虫もまた自らの後輩である漫画家の卵たちと積極的に顔を合わせてますし(ともすれば凄まじい嫉妬つきで)、数々の伝説を残しちゃってます。まだ上京前だった石森章太郎にいきなり電報でアシスタントを頼んだ話も凄いですが、九州に高飛びした際に急遽手伝わせたのが現地にいた松本零士、というのも凄い話です。このとき松本さんは手塚治虫に食いなれないウニをご馳走され鼻血を出してしまい、のちのちまでからかわれたとか(笑)。


>galleryさん
 まず松本零士・石ノ森章太郎両氏が誕生日が全く同じという件、松本さんご自身の口から出ていたとの情報、ありがとうございます。昔の松本アニメ映画のパンフレットでそういう事が書いてあってそうだろうとは思っていたのですが、あまり世間で言及する人が少ないもんでちょいと疑いも生じたりしていたのです(笑)。これで一安心。
 それにしてもサルマタケ、ちばてつや氏は食べたんですか…(^^;)。

 次に唐沢氏の日記のご意見のことですが、初めて見てまいりました。よそのHPの日記のことをここで書くのは管理人的にはちょっと気が引けるのですが、ちょいと思うところを。
 まず唐沢氏の「市民運動」に対する疑念、嫌悪感が出発点にある気がします。その感覚自体は僕も身近に経験があるので共感するところはありました。今回そうした団体が人質事件を「利用」しているような騒ぎ方をした段階があったことが世間的な反発を買ったところも事実でしょう。感情に流された盛り上がりを警戒する気持ちも分かる。
 ただgallaryさんもお書きのように、「5.15事件の減刑嘆願の大衆運動」の件をここに持ってくることには違和感を感じます。この運動がその後の軍国主義・軍部暴走を許す流れにつながっていったという観点はそのとおり。というか、恐らく唐沢氏、僕と同じタネ本を読んでいるな、と感じたところがあります。間違っていたらごめんなさいですが昭和史研究家の保阪正康さんの著作ではないかと。市民運動的なものがファシズムを生み出す危険性については同感するところはあります。
 僕が違和感を感じたのは法律論ではなく、今回人質とその家族にバッシングを浴びせた人々のほうがその「5.15減刑嘆願運動」の人々の位置に近いのではないかと思ったからです。というのはこの「減刑運動」と連動するように「5.15事件」における被害者であるはずの犬養毅の遺族にほとんど嫌がらせと言っていい猛烈なバッシングがあった事実があるからです(長女の方が何かで証言しているのを読んだ事があります)。
 この場合、犬養毅はいわば忠臣蔵における「吉良」の役割を担わされたらしく、彼を暗殺した青年将校たちは法廷で「愛国の情」を主張し、これに「お国のためにやったこと」と大衆が感動するという形でした。犬養はむしろ「国賊」という位置に置かれたわけで、遺族は大衆的なバッシングにさらされました。首相と人質になった個人を単純に比較するのは危険ですが、「お国に逆らうやつ」という形で被害者に嫌がらせバッシングがあったという現象面において共通点を感じます。
 保阪氏はこの減刑運動が始まり文部省による軍国・皇国観を全面に押し出した国定教科書が出た昭和8年以降を「日本の文化大革命」と名づけてそれ以後の日本の「変調」のターニングポイントと指摘してますが、少なくとも今回はいろいろと賛否両論、全面肯定も全面否定も大多数派を構成はしていませんから、まだマシな状況なのではないかと楽観的に思っていますが…
 その中での「反日分子」発言は一人の調子に乗ったおっちょこちょいの口から図らずも政官界に流れる「本音」が出ちゃったみたいですな。一緒に口にした「中国の裁判はいい加減、刑務所に人権は無い」のほうを訂正しておいて「反日分子」のほうは判断待ちにしているところなんざ、そういう空気が透けて見えます。



#4833 
原田 実 2004/04/26 23:41
「馬」姓といえば

中国西域・関西で現在「馬」姓といえば、イスラム教徒が多いですね。
マホメットの音写です。もっとも漢の馬援、三国の馬超(西涼の馬氏ですね)
の流れをくむと称するひとのもいるでしょうから、
「馬」といえばすべてイスラム教徒、
と決め付けるわけにもいかないでしょうが。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#4832 
gallery 2004/04/26 22:10
5・15事件との共通点?

 「史点」見ました。ダブるとは思わなかったけど、万一ダブったらまずいんで後にしておいたのですが……。

 唐沢俊一氏の「裏モノ日記(4/16)」より引用
>>5・15事件のとき、犯行に及んで、日本の現役の総理大臣を惨殺したテロリスト軍人たちの行為を、当時の日本国民は“国の腐敗を憂いた若者たちの、純粋な、やむにやまれぬ行動”として絶賛し、情に流されてその処刑を哀れみ、減刑嘆願 書が一〇〇万通を超えて政府に届き、ついに国もその声に押されて、犯人たちに厳刑 をもって処することが出来なかった。このことが、軍人たちに、
「国民はわれわれの味方だ。何をしても罰せられない」
 という奢りを生じさせ、それが二・二六事件の勃発につながり、日本は戦争へとまき込まれていくのである。

 まぁ、こんな感じで、人質事件における家族や政府批判運動を非難しておるのですが、え〜っと、歴史的に見て、この2つに共通点あるんでしょうか…?
 私ゃ法律やってました(過去形)ので、2つの事例に当てはめて考えると、「明らかに刑法犯であるのに、世論の後押しで処罰を減免」というのと、「明らかに刑法犯ではないのに、世論の後押しで処罰(費用請求)を決定」っていうのが共通するな…と。つまり法律的に見れば、批判されるべき相手は5・15のケースから考えると、逆ではないかと思うのですが。歴史的に見たら、共通点とかあるんでしょうか?似たような事例とか。
 唐沢氏の日記は、結構楽しく読んでいたんですが……個人的にはいただけないですね。更に、これ書こうとしてたら、自民党の柏村武昭参院議員の「反日的分子」発言あるし……ますます気が滅入ってきました。

 あ、↓の訂正です。「伊達順之助」→「伊達順之介」



#4831 
gallery 2004/04/26 13:20
横山光輝と松本零士と

>それこそ横山先生の昔の作品に日本人馬賊の話しが
あったような気がします、伊達順之介の話しでしたっけ?

 『狼の星座(講談社)』ですね。小日向白朗がモデルだったような。伊達順之助は、作中に出てきます。

>なお、「石ノ森章太郎と松本零士は同年同月日の生まれである」という漫画界トリビアを僕持ってるんですけど、これホントなのかな?

 ホントです。番組(『平成ニホンのよふけ(夜明け?)』)で松本氏本人が言っておられました。他にも、『男おいどん』でお馴染み、パンツに生えるサルマタケを、本人は食わなかったが、ちばてつや氏に食わせたとか。



#4830 
足塚玉虫 2004/04/26 12:50
馬賊?(汗

それこそ横山先生の昔の作品に日本人馬賊の話しが
あったような気がします、伊達順之介の話しでしたっけ?
何故か大陸馬賊はミリタリ−モ−ゼルの乗馬・片手撃ち
を よくやる描写が何ともはや。
馬賊という言葉の意味は馬に乗って窃盗をする人々以外
でも、馬を商う者、馬を育てる者も範疇に含まれる場合
もあったとかで。
中国人の姓で馬という姓はもろ、騎馬関係の一族って感じも
するのは先入観かな?三国志の西涼の馬氏とか、
中共内戦で最後まで共産党に抵抗した馬将軍のゲリラとか。

>手塚・横山とか石ノ森とか
なんか今ここは漫画太閤記って感じで、その方面で
盛り上がってますねぇ(汗
最近、手塚漫画で短期集中連載の短編の復刻版が
よく出てますが、見つけたので興味深いのは
「鉄の旋律」という話し。米マフィアに両腕を
切断された日本人青年が超能力を会得し
コ−サノストラに単身復讐をするというもの
なんですが、雰囲気といい制作時期といい、
手塚先生、F.F.コッポラのゴッドファ−ザ−
に刺激されて描いたんかなぁと感ぐってる次第
で。もっとも、その漫画はアンチマフィアの
観点での話しなんですが。



#4829 
徹夜城(「史点」と「鳳」執筆中の管理人) 2004/04/25 23:24
「火の鳥」黎明編が終わって…

「…次は復活編なんだってよ!」
「ホーオー!」

…すんません、音読してご鑑賞ください(^^;)。いや、実は上記のはそのむかし赤塚不二夫氏がローマ法王来日時に漫画でやってたギャグを改変したもので…って解説するとよけいにつまらんか。

>アール・ケイさん
 どうだったかなぁ…石森さんが横山光輝さんのアシスタントをしていた時期があったかどうか…未確認です。赤塚不二夫さんは売れない頃にほんの一時期横山氏のアシをやったことがあると自伝で書かれていた記憶がありますが。
 福井英一氏といえば石森氏の「マンガ家入門」に軽い自伝があるのですが(まだ30代の頃に書いた自伝ですね)、そこに手塚治虫から石森氏に福井英一の死を悼む心情を綴った手紙が送られてきたというエピソードが書かれてます。手塚さんいわく「編集者が殺したようなものだ」と。この手紙もわざわざ書いて送ったところをみると手塚さん、やはり早期から相当に石森氏に注目していたことがうかがえますね。
 なお、「石ノ森章太郎と松本零士は同年同月日の生まれである」という漫画界トリビアを僕持ってるんですけど、これホントなのかな?


>ブッチャー3世さん
横山光輝氏は「巨大ロボットもの」と「魔法少女もの」の元祖を作った、という意外な組み合わせの功績があるのですよね。聞くところによると「ガンダムエース」でもちょこっと横山氏追悼企画が載るとか。
 「三国志」については僕はかなり激しく賛否両論あるのですが(笑)、やはり80年代以降の持続的三国志ブームを「人形劇三国志」と光栄の「三国志」シリーズと共にもたらしたことは否定できないでしょうね。少なくともコミック版「三国志」は横山さんのがもはやスタンダード。
 そういえば先日来刊行されてる週刊「三国志」には石ノ森章太郎プロ製作の「吉川英治原作版」の漫画が連載されてますね。石ノ森さん亡き後もほとんど生けるが如く描けるのですなぁ。


>阿祥さん
 どうもどうも、お祝いありがとうございます…ってまだ「連載」は始まってないんですが(^^;)。
 とにかくこの企画には企画段階から阿祥さんのご協力多大でございますので(とくに林道乾の妹の名前が“判明”したのには大感謝です)、はやいうちに公開しないと…と焦っておりました。遅れちゃってすいませんです。
 台湾の方に「予告編」見せちゃったんですが…何を今さらですが、かなりこっ恥ずかしい(^_^;)。当然ですが、台湾も何度か重要な舞台として登場することになると思います。
 その方も林道乾の名前をご存知だったそうですが、やはりあの時代を代表する大海賊なんですよねぇ。同時代の奇人文人・李卓吾も林道乾について詳しく言及していたりしますから、相当な存在感であったのだろうと思います。林鳳はスペイン軍と戦っちゃったから「世界史」的に名前が広がっちゃっただけ、ともいえますが、結局こちらを主役にしているのは一応僕にも構想上の「計算」がございまして…まぁ副将が日本人であったことも大きな理由ですけどね。「鳳」には出てきませんが、嘉靖時代の倭寇首領・徐海も副将は日本人だったんで、こういうパターンは結構あったのかもしれません。
 「馬賊」のことですが、確かにいろんな点で「海賊」と似たところはあるかと。「馬賊」と聞くと日本人の大陸進出ロマン心が妙に騒ぐところがあるようで、「過去にも馬賊に入った日本人」のネタは多くの作品で描かれていたかと。映画だと岡本喜八監督の名作「独立愚連隊」が僕には思い出されます。


>ひでさん
 歴史講座中に一般参加者が前方後円墳発見…ですか(笑)。これはビックリ、って話ですね、ホントに。盗掘されてなかったのもそれだけ目立たない古墳だったんでしょうか。確かに普通の小山と区別がつかない古墳ってありますからねぇ。



#4828 
ひで 2004/04/25 21:25
こんなこともあるんですね

京都府亀岡市保津町から愛宕山へ続く山道付近に伝わる伝承を調べようと3月中旬、
亀岡市保津文化センター主催の歴史講座が現地で開かれた時に一般参加者が前方後
円墳をみつけたそうです。その後、市教育委員会の調査により、標高約330メー
トルの雑木林の中に前方後円墳が発見され、しかも盗掘跡がないようです。
こんな形で遺跡が見つかることもあるんですね。我が家の周りからも何か出てこな
いかなあ・・・。ま、べつに見つけたからと言って自分の物になるわけではないの
ですが。

最近読んだ本に「黄金旅風」(飯嶋和一、小学館)があります。内容は江戸時代初期
の長崎を舞台に、長崎の町を守るために2人の男が活躍するという話ですが、随所に
長崎貿易の様子などが書き込まれておりました。



http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4827 
阿祥 2004/04/25 09:54
祝「鳳」連載開始

管理人さん。待望の海賊小説とうとう始められるとのこと、楽しみにしています。それにしてもマイナーな(笑)人物ばかりですね。台湾人の友人に見てみてもらったけども、唯一“林道乾”の名前は聞いたことあるよということでした。台湾人でさえそんなだったら、日本人にとってはほとんど知らない人ばかりでしょうね。
個人的に台湾の歴史を勉強しているのですが、それは大体17世紀のはじめからの話になります。この林鳳の活躍する時代はそのさらに前になりますが、同じ東シナ海を舞台とするストーリーとして非常に興味があります。台湾も舞台になりますか?

以前紹介いただいた「室町の王権」よみました。今谷氏の天皇の機能に対するキーワードは“高次の調停権”ですね。実際の政治的権力は持っていないが、政治権力間の争いごとが起こった場合、天皇に働きかけ立場の正統性を保障してもらうことが政治的に重要になってくるとういうわけでしょうか。織田信長の事績を読んでいても、大阪本願寺攻めなどで、朝廷に対して和平の仲介を依頼しています。直接の政治力は持っていないが、それとは違った機能を持っていたと考えるほうが自然なようですね。
最近のイラク情勢では、国連の役割がまたクローズアップされてきていますが、国連の立場は、“高次の調停権”をもつ戦国期の天皇の役割と似ているような気がしています。国連自体はたいした軍事力を持っているわけではないけれども、国際社会はこの国連の意向を無視するわけにはいきません。もちろんその成り立ちは違いますし、思想的な根拠も違うとは思いますが、パワーポリティクスに対する機能の面で、ゆるがせにできない政治的正統性を与えてくれる点で、なんとなく似ているように思います。

最近、“馬賊”についての人物伝を読み興味を持ち始めました。(HP「谷底ライオン」http://homepage2.nifty.com/tanizoko/)言葉としては知っていましたけれども、その実態やそれにかかわった日本人がいるという事は何も知りませんでした。とんでもない日本人もいたものだと感心しています。中公新書の「馬賊」という本の前書きに「本来の“馬賊”は、たんなる賊ないし匪ではなかった。中央権力の不備と腐敗を要因として発生した民衆的自衛組織に根を下ろした武装集団だったのである。」とあります。これはきっと“海賊”についても同じであるに違いないと思って読んでいます。
馬賊に参加した日本人と、海賊とともに戦った日本人ってなんか似た雰囲気を感じませんか。



#4826 
ブッチャ−3世 2004/04/22 12:53
追悼

>横山光輝さん亡くなられる
残念なことでございます、ご冥福を願っております。
この人の漫画三国志を読まなかったら恐らく自分は
三国志演義の世界に興味を持つことなど無かったろうと
断言できます、はい。演義と正史が甚だしく違うのを
知ったあとでも、横山さん描く三国志の独特の けれんみ
が好きでした。似た顔が敵味方で入り乱れたり死んだ奴と
似た顔の新キャラが参上し訳判らなくなったりしますが
キャラの記号化が凄まじいのも あの長編のご愛嬌と
思うところも少し。
追悼の新聞記事でマジンガ−Z等の巨大ロボットジャンル
を思い至ったのは横山さんの鉄人28号の影響が
大きかったと、永井豪さん自ら書いてました。



#4825 
アール・ケイ 2004/04/22 08:57
私の記憶が確かならば…

いっとき、石森さん(私は「石ノ森」とは呼ばない)は横山さんのアシスタント(というか、
そういう制度のない頃だから「お手伝い」というべきか)をしていたはずです。
石森さんの画風はプロ入りまえにほぼその輪郭を確立させていたのではないかと思いますが、
微妙に横山さんの影響を受けているのではないかと思われるフシもあったりします。

このあたり、プロでいらっしゃる管理人さまのほうが詳しいでしょうが。

ま、『ジュン』事件だとか、手塚さんの福井英一氏誹謗事件だとか
いろんなことが頭をよぎりますねえ。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4824 
徹夜城(韓国ギャグSFXアクション映画に大うけしていた管理人) 2004/04/21 23:22
「ポテチン」

>アール・ケイさん
 えー、言われちまったようですが、実は一時「予告編」のリンクに飛んだら「ポテチン」と出るというネット時代ならでの一発ギャグをやろうかとも思っていたのですが、ちと昨今の方には汎用性が低そうなのでやめたのでございます(笑)。
 みなもと太郎氏が「風雲児たち」で「大鳥圭介が生まれた」というところで大鳥圭介の写真に「ポテチン」と言わせておりましたね(笑)。

 「火の鳥・海賊編」(笑)は案外はやく登場かもしれません…実は一章ぶんぐらいはもう書いちゃってるんですけどね。今度の連載では不定期に、少しずつまとまった形でアップしていくという形式になると思います。完結までにどのくらいかかるのか、作者にもよく分からんほどの量になりそうですし…でも途中で放り出さないように心がけたいと思います(^^;)。
 ともかく今は膨大な数のキャラクター(今回は全て実在人物、という方針を掲げております)の行動整理と資料整理を進めているところです。

 「ムロタイ」の「暴露大会」はやっぱり放置できませんでして…(^^;)。「鳳」も動き出すことだしやっぱけじめはつけておかんと、ということで書き上げておきました。
 実はアール・ケイさんみたいに「配役」つけて発表、も考えなくは無かったのですが、面倒くさくなっちゃいまして(笑)。読み返してみると、細川頼之には中井貴一さんあたりがいいのかなぁ…などと考えた事だけはここに白状しておきます(笑)。若き日の義満にはやはり野村萬齋さんでしょうか。


>横山光輝関係。
 僕自身はあんまり好きな作家とは言いがたかったんですよ、正直なところ。「三国志」は確かに随分読みましたけど(一部ですが)、あまりにも「記号化」された漫画表現に不満があったことも否めません。あのスローペースが妙にマッチしていた事は事実ですけどね。
 ところで石ノ森章太郎の「マンガ家入門」は漫画創作入門の名作として名高いのですが(昭和40年代に正続二冊で出たものを僕、古本で持ってます)、この中で「漫画家は大衆文学だけを読んでいれば事足りる」とある漫画家が言っている、とやや批判的に紹介する部分があります。これ誰の事だろう、とずっと思っていたのですけれど、赤塚不二夫氏の自伝によればどうやらこれ、横山光輝氏だったらしいのですね。作品的に考えると分かるような気もする…と。以前ここでも話題になりました「三国志盗作?問題」でもこの話が頭をかすめるところがあります。



#4823 
アール・ケイ 2004/04/21 21:08
ポテチン啓助でございます

『火の鳥・海賊編』、楽しみにしています(爆笑)。

しかしなんでまた今更、編集後記なんぞを。
ま、元祖オリジナル馬鹿大河(笑)を何年も凍結させているソレガシが云えた義理ではありませんが。

手塚さんも例えば『ブッダ』のような一応史実に則った作品でも
いちばんいきいきと描けているキャラクターは、創作架空人物のタッタだったりします
(ひょっとしたらモデル?がいるのかもしれませんが)。
史実ベースの作品のなかで実在の人物にオリジナルキャラを絡ませるというのは
とても難しいことなのですが(手塚さんも結構失敗している)、
『ブッダ』ではその配分がとてもうまく作用しています。
自分の書き易いキャラだと感情移入しすぎて「殺す」ところを「殺す」ことが出来なくて、
作者の意図を超えてどんどん暴走してしまい(それでかえって面白くなることもありますが)、
物語全体の構図が破綻しかかってしまうこともありますが、
さすが手塚さんはタッタを物語の終盤に印象的に「殺す」ことに成功していました。

かく申す私も、架空大河で、ヒロインの乳母をちょい役として出したとき、
その配役を藤山直美さん(いまほどブレイクする前の話)に振ってしまったがために、
「物語を乗っ取られかけた」ことがあります。
あわてて「殺し」ましたけど(笑)。


同郷の先輩とも云うべき横山先生の非業なる死を悼むとともに、
あまりにも料簡の狭い自己責任論を振りかざして叫んでいる
(自分の懐が痛むわけでもないのに)愚かな一部の国民が情けなくてたまらない昨今であります。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4822 
徹夜城(ここ数日非常にいやーな気分になってる管理人) 2004/04/20 15:30
いきなり、いまごろ、唐突に

えー、今さらなんですが「ムロタイ」を完全に完結させました(^^;)。
「暴露大会その2」および「参考文献一覧」を先ほどアップしました。
ほぼ一年間、完全にほったらかしであったのですが、思い立ったらなんとやらでここ三日ばかりで作業しておきました。三日でできるんならなんで止まってたんだ、とのご意見もございましょうが、わたくし万事において「ノリ」でしか動かないところがございまして(汗)。
 そして「ムロタイ」発表時と同様に、「次回作予告」もアップしてあります。というか、この企画を準備するのに手間取ったのが「ムロタイ」不完全状態の原因でありまして…とりあえず準備は出来た、GOサイン、というわけで、ここ三日間の「ノリ」で作っちゃった「予告編」をアップさせていただきました。「ムロタイ」の「暴露大会その2」からもいけますが、「俺たちゃ海賊!」コーナーからも入れるようになっています。
 …まぁ第一回がいつ載るかは作者にも不明なんですが(^^;)。まぁ気長に参りましょう。
 さるところで紹介されてしまうかもしれない「俺たちゃ海賊!」コーナーの整備、学位論文執筆などもありますので、当分の間脳内は「倭寇漬け」にすることになりそうです。


「史点」、ちょっと遅れます。イラク関係でここ数日かなーり怒っていたりもするんで…



#4821 
徹夜城(大漫画家の死を惜しむ管理人) 2004/04/16 01:01
まことに残念ながら、ご冥福を…

 先ほどの書き込みのあと、少しTVなど見ていたのですが、その間に訃報が流れていたようですね…残念です。
 いつだったかな、この伝言板に横山光輝さんについてちょこっと書いたことがありました。思い返すと「鉄人28号」「伊賀の影丸」「仮面の忍者赤影」「バビル2世」「魔法使いサリー」「三国志」…ととにかく長期にわたり、コンスタントに、かつ幅広いジャンルでヒットを続けた、漫画史上においてかなり特異な存在なのではないかと。それでいてそう神格化もされないといいますか、「評論」の対象になりにくい人だった、という印象があります。あくまでエンターテイメントに徹していて、テーマ性などはほとんどないという作風のせいもあるでしょうね。
 ごたぶんにもれず手塚治虫のあとを追いかけて漫画家の道へ進んだ方ですが、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫ら「トキワ荘」世代の人たちよりちょっと上で、かつあまり他の漫画家さんたちと人脈的つながりが薄い方だったように思います(弟子筋に誰か有名人いるんだろうか…?)。
 それにしても火傷による死とは…本当に思わぬご最期でした(ここ数年明らかに体調を崩されていて、どうやら寝たきり状態だったようですが)。お気の毒なのはお母上が健在で同居されていたという話ですね。



#4820 
gallery 2004/04/16 00:49
大ショックです

 氏の功績は、漫画界でも屈指のものではないでしょうか。
 少女漫画、SF漫画、歴史漫画、忍者漫画、などなど。それぞれヒットを飛ばされてきました。
歴史モノだと、『狼の星座』。多感な時期に読んで、大いに感動したものです。
 謹んでご冥福をお祈りします。

http://www.chukai.ne.jp/~gallery/


#4819 
ひで 2004/04/16 00:41
ご冥福をお祈りします

全身やけどで重体だった横山光輝氏が亡くなられたというニュースが
はいってきました。全身やけどからの奇跡の復活はやはり難しかった
ようで・・・。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4818 
徹夜城(いまコーランの解説本なんぞ読んでいたりする管理人) 2004/04/15 23:46
ひとまず、何よりでした。

 仕事から帰宅してみたら、「人質三人解放」の報道がドドーッと始まったところでした。確か携帯のニュース速報でこの事件発生を知ったのはちょうど一週間前の木曜日だったんですよねぇ。イタリア人殺害のあとでしたので、かなり心配な状況だったのですが、ひとまずホッとしました。ひとまず、というのは入れ替わりのようにお二人ほど誘拐されているらしいという情報があるので…
 イラク情勢はアメリカとしては力押しはさすがに避けようと考えたのか、なんとイランに調停を依頼してサドル師一派を説得にかかっているようですねぇ。しかしまぁ過去のイラン・イラクに対するアメリカの方針を振り返ってみると、節操が無いというか極端にその場限りで現実的というか…もっとも、シーア派との紛争がこじれた場合「イランの謀略」と言い出して責任転嫁する、悪くするとイランと一戦、という可能性もありましたので(実際チラホラと言っている政府関係者いるようで)、それよりはマシな対応ではあるのでしょう。

>足塚さん
 つい先日話題が出たと思ったら横山光輝氏、思わぬ事態に…。全身やけどで重体とのことで、かなり厳しい状況ですが(実際、この件の報道は何やらすでにお悔やみ記事めいていまして…)、奇跡の回復を祈りたいと思います。



#4817 
足塚玉虫 2004/04/15 13:54
異常乾燥注意報

今日の朝刊で驚いたのは鷺沢萌さん が急死との報、
享年35歳、世の刹那を痛感しております。
そして昼ごろ、横山光輝さんの家で火事があり先生も怪我を
されたと速報が流れておりました、快方を願っております。

火の鳥インフルエンザですか?
空気が乾燥して、花粉症、鼻風邪、患いやすく
火が燃え広がりやすい季節ですねぇ(無理矢理か)
健康(精神衛生も含め)と火の用心は
大切だと身につまされます。





#4816 
徹夜城(出勤前に史点をアップしておいた管理人) 2004/04/12 11:45
残念ながら見切りアップ

史点、更新しました。結局人質事件については続報がないまま、丸一日がたっちゃいましたので…

>アール・ケイさん
 「火の鳥インフルエンザ」…感染すると死んじゃうけど、永遠の生命が得られたりするんでしょうか(笑)。そういえば鳥インフルエンザ騒動もすっかり忘れ去られてしまったような…「犠牲者」が二人出てますが、これもなかなか「日本的」光景という気がします。
 「火の鳥」ですが、NHKは本気であんなのを海外に売る気なんでしょうかねぇ…。NHKが商売ッ気だすとだいたいロクなことにならないし。そういえば中東で「プロジェクトX」を放映するって話もありましたね。

 手塚ギャグの件ですが、「ヤマト編」のアニメ版はギャグを一切カット、シリアスにまとめて意外に秀作だったという印象を持ってます。やはりあれはアニメと漫画の表現技法の違いなんでしょうね。
 ときどき思うのですが、非常にシリアスな場面に「照れ」のように唐突にギャグが入る(それも結構楽屋ネタ、流行ネタが多い)という手塚漫画の手法って、海外で紹介する場合どういう風に処理されてるんでしょうかねぇ。「火の鳥」も翻訳されてるらしいんですが、「ヤマト編」なんか理解不能に陥るのではないかと。
 晩年の作品ではそうそうギャグに走らなかったと思うのですが、あの「アドルフに告ぐ」ですらゴミ箱からヒョウタンツギが出てきたりしていたような…ヒョウタンツギといえば「ブッダ」でお釈迦さんの死亡原因がこれになっていたのは結構衝撃でした(笑)。



#4815 
ひで 2004/04/12 01:31
見るのをすっかり忘れていた・・・

火の鳥は1クール分の放送回数で「黎明編(1〜4回)」「復活編(5,6回)」「異形編(7回)」「太陽編(8〜11回)」「未来編(12,13回)」となっているので、かなり駆け足にならざるを得ないでしょう。昔のNHKアニメのように1年使ってもいいと思うんだけどなあ・・・。

>真珠の耳飾りの少女
話自体はフィクションですが、いちおう17世紀オランダの雰囲気を感じる程度ならいいんじゃないかと思います。話自体は、どうだろう・・・、実は見てきたものの、あまり記憶に残ってないのですが^^;

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4814 
アール・ケイ 2004/04/12 00:22
火の、鳥インフルエンザ

面白くもなんともありませんが、いま云っておかないと
永遠に云えないシャレなのもので(笑)。

やっぱり連続30分もの、という枠での放送に無理があるんですよね。
せめて「黎明編」だけで13回ぐらいは費やすつもりでやって欲しかった。

昔、りんたろう氏らが角川で『鳳凰編』『ヤマト編』『宇宙編』をアニメ化したことが
ありましたが、『ヤマト編』なんて原作はギャグマンガ(いま読むとギャグが古びちゃって
すごく時代を感じさせる)タッチなのに、アニメ版はシリアスだったことが思い出されます。

あと、「騎馬民族説」って今さらどうなんでしょうかねえ(唱えたひとも亡くなったし)。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4813 
徹夜城(史点待機中の管理人) 2004/04/11 23:54
解放は遅すぎ、火の鳥は早すぎる

 「人質解放表明」の一報が流れてから、とうとうこの時間まで…一時昼ごろには解放って、政府筋で言っていたのはなんだったんだろう…?とにかくご家族・関係者の方々の心労はひとたまりのものではありますまい。
 実は「史点」はほとんど書いちゃってあるんですが、やはりこの件に触れないわけにもいかず、週刊誌と違って締め切りもありませんから「待機」状態になってるんですけど、どうも「今日中」にアップできなさそう。

 さてタイトルにも書いた「火の鳥」なんでありますが。
 はえー、はえー、早すぎる。これがジェットコースタームービーってやつなんでしょうか(汗)。原作知らない人にはどう見えるのだろう…と思いつつ見てました。前回はまだなんとか、というスピードでしたが、今回はタメがない、といいましょうか、エピソードを次から次へと紙芝居アニメでつづっていくだけという何とも安上がり感があって困りました。ふと仕掛け人のプロデューサーが「利家とまつ」のお方だということを思い起こしたりしておりましたが…次回予告で「騎馬民族説」をしっかりやることは判明ですね。
 なまじ原作どおりにやってると、原作の漫画ではその合間に挟まる「手塚ギャグ」を思い出しちゃって、それがカットされて話が進んでいくことにひどく違和感を覚えるものだということも分かりました。特に今回では山犬たちが出てくるところで「赤塚不二夫型」が頭をよぎり、グズリとヒナクの五つ子が出てくるところで「おそ松くん」たちが後ろにいないか、とヒヤヒヤしたり(笑)。そういえば「火の鳥」未来編でも赤塚不二夫さんの名前が出てくるんですけど、やっぱりカットでしょうな。

 赤塚不二夫さんで連想しましたが、横山光輝さんの話題(赤塚さん、実は横山さんのアシスタントをほんの一時期やったことがあるのですな)。なんでも横山光輝さんが高校時代に書いて友人に譲っていた未発表生原稿が古本業界に売りに出されているとか。「なんでも鑑定団」に出したら1100万円(!)との鑑定で、持ち主がフラッと売る気になっちゃったのか…横山さんいわく「譲ったものだからどうしようと自由だが、不愉快ではある」とのことだそうです。
 …えー、こういうのは「漫画史」ネタということで歴史ばなしだと(笑)。

>ひでさん
 「真珠の耳飾りの少女」、もう見てこられたんですかー。僕は迷ってるところなんですが、いずれにせよ先を越された(^^;)。

>のよりんさん
 「竹之内波太郎」のフォローどうもです。山岡「徳川家康」もちったぁ読んでおくことにしましょう。全部読む気はさすがにないんですけど。
 「史疑」といえば家康の出自ネタは白土三平「カムイ伝」もやっておりましたね。こちらは途中まで話を引っ張る重要な要素だったけど、後半はどうでもよくなってしまったという(笑)。ネタばれは避けますので、未読の方は読んで確認しておいてください。



#4812 
アール・ケイ 2004/04/11 23:41
歴史上最初の人質事件とは何だったんだろうか

山岡荘八センセは「竹内文書」を信じていたのかな
(或いはこの偽書の存在を知っていたのか)。

偽書、偽書、とイチイチ断っておかないと、世の中には本気で信じるひとが
少なからずおりますので(笑)。
私の“副業”のほうでのクライアント(中小企業のオーナー)が
「と学会」でもお馴染みの、ユダヤ謀略説の宇野正美氏(※)の講演(そんなもんやるなよ)に
何度も出かけていって中ば信じてかけていると知ったとき(そんなもん行くなよ)、
私は思わずぞっとしたものでした(笑)。

(※)ご本人はそんなことをいった覚えはないと否定してますが、
このひと、「阪神大震災はイスラエルからのミサイル攻撃が原因だとヌカしやがりしましてね。
震災のあと、この手のことを云ったヒトは意外に多く(むろん暢気な関東のメディアで)、
トンデモ科学やトンデモ歴史は実は「貴方の隣にあっ」たりします(笑)。



新世紀とは 皆んな迷える 家畜なり    有啓

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4810 
のよりん 2004/04/11 14:16
武内宿禰の実在性の話

系図学ってジャンルは一次史料じゃないこともあって、近年古代氏族の系図が次々再発掘されても、なかなか以前出された学説を覆したりできないことが多かったりします。
武内宿禰の子孫の繁栄状況などもかなりわかってきているのですが、子孫とされる氏族が共通の祖先として武内宿禰を作り上げた(あるいはまとめあげた)という学説もあっと思いますが、記紀には記載されていない武内宿禰の妻の出身(3人ほど出自が判明している)を考えると、それほど無理のない範囲で子供たちの実在性も考証でき、生存期間について長寿とされ武内宿禰が複数板のではという説も、執政していた天皇の世代の在世期間が実際は記紀に書かれているほど長くないんじゃないかという、他の古代氏族系図との比較検討結果で出した結論も宝賀寿男さんが「古代氏族系譜集成」の中でで発表していたはずです。
自分では蘇我氏だけは女系がどっかで入っているんじゃないかと思ったこともあります。蘇我氏族の子孫の伝承にそれを暗示するような話があったんじゃないかな?

山岡荘八の「徳川家康」中の登場人物“竹之内波太郎”の件と竹内文書の関係は、そういう観点で読んでみると、けっこう腑に落ちる部分があるんです。南朝の件とか出雲の阿国の件とか。まあ、文庫の1巻だけでも読んでいただければわかります。
この小説はほかにも「史疑徳川家康」を髣髴とさせる設定も入っていたりと内容的にはかなり読んでて楽しい部分があります。ただ、それらの設定がストーリーにほとんどかかわっていないため、長い物語の中で埋没していつの間にか忘れられていたりしてるんですよねえ。



#4809 
ひで 2004/04/11 00:19
映画と本で大散財・・・

「真珠の耳飾りの少女」を見た後に本屋で豪快に買い物をしてしまいました。とはいえ「渤海国」(現代新書の「渤海国の謎」を書き直したもの)や「琉球王国」(選書メチエ)といった本も手に入りましたし、「モンゴル帝国と大元ウルス」まで定価よりかなり安い値段で買えました。しかしこんなにかって読み終わるんだろうか・・・・。
「渤海国」の前書きで、以前ここの掲示板でも話題になっていた中国の研究者とっての渤海史の位置づけの問題が取り上げられていました。

>サルバドル差し替え
そういえばあるなあと思いつつ、見るのをすっかり忘れていました。しかしどうやら差し替えになったようですね。何に差し替えになったのか、少し気になります。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#4808 
徹夜城(全員集合DVDをしっかり買ってしまった管理人) 2004/04/10 21:49
「全員集合」のビッグ・ゲスト

 その話題は「歴史」かよ、とのご意見もございましょうが、「史点」ネタにしたこともございますのでご容赦のほどを(笑)。

 先ほどTBS系で志村けん・加藤茶をメインに呼んで「全員集合・カトちゃんケンちゃん」の特番をやっておりました。いかりや長介死去以前に予定されていた番組だったのですが、いかりやさん急死を受けて追悼的ドリフ特番じたいは先にやっちゃっておりましたので、今日のは少し物足りない感がありました。
 しかし一つだけ驚かされたコーナーがありまして…「全員集合」にゲスト出演してコントに参加したビッグネームたちの映像が紹介され「ふえー」などと言っておりました。とりあげられたのはいずれも故人で、若山富三郎、田宮二郎、三船敏郎というまぁ確かに正真正銘のビッグネームお三方でした。「荒井注みたい」といかりやにも言われた小学生姿の若山富三郎(後半コントで殺陣もやってました)、やはり小学生姿で登場して「タイムショーック!」と一発ギャグをかます田宮二郎、そして「カラスの勝手でしょー」を所望するサムライ姿の三船敏郎!ああ、衝撃の映像の数々でした(笑)。当時見ていたのだろうか、僕の記憶にはなかったですねぇ。当時はそういう大物の方々ってよく知らなかったってこともあるでしょうけど。
 三船敏郎の出演はコント中に「島左近」と名乗っていることからTBS製作の大作時代劇「関ヶ原」の宣伝を兼ねていた事がわかります。「関ヶ原」ってよりも「隠し砦の三悪人」としか思えない槍のパフォーマンスをしておりましたが、「世界のミフネ」(「マトリックス」でもソックリさんで出てきちゃうもんね)を「全員集合」に出したというのはまぁよくやっちゃったと言いますか。まぁ加藤剛だと全然サマにならなかったでしょうけど(笑)。
 出番が終わって舞台の袖へ引き上げていく三船が、なんと「ヒゲダンス」をやっているというのも大衝撃でした(笑)。志村けんの証言ではアドリブだったそうで…

 話が飛びますけど、昨日(正確には今日ですが)深夜に放送していて録画しようと思っていた映画があったんですよ。オリバー=ストーンの「サルバドル」ってやつ。中米でのアメリカの介入を描き「アメリカの正義」をえぐりだす映画らしいんですが、急遽別の映画に差し替えられてしまいました。なんでだろ、と思いつつ薄々見当はついていたのですが、調べたところこれ中米に入ったフリージャーナリストが危機にあう展開なんだそうで…そう、「フリージャーナリスト」が時節がらマズイということになったんでしょうね。時節がらいい題材だと思っていたんですが…過剰反応としか思えないですけど、「えひめ丸」のときに「タイタニック」が、「9.11」のときに「ダイ・ハード3」が差し替えられた前例がありましたねぇ。


>是流陀さん
 こちらの注文に快く応じていただき、ありがとうございます。
 えーと、このお名前はゲームネタですよね。まぁN社もそこまでは追及してこないでしょう(笑)。



#4807 
是流陀 2004/04/09 19:32
了解、通りすがり を解消します。

管理人さん のご指摘、成る程ごもっともと思い
通行人Xから「是流陀」というハンドル名とします、
失礼いたしました。

それだけでは何ですので、武内宿禰の「宿禰」という
何か象徴的な名前、かの長寿宰相いがいでも彼以降、
宿禰を名乗る人物は多く、気になりましたので、
古語辞典で繰りましたらば、

「宿禰」(すくね)=スクナエ(少兄)の約。
少兄とは、大兄(オホエ)の対となる言葉、
一説には高句麗の官名から出たという。
天武天皇の時代に定められた八色の姓の第三位
にあたり、それまでの連(むらじ)の姓の
有力なものに与えられたが、
奈良時代末から乱れ、出身の如何を問わず
有力者に与えられ、朝臣(あそん)に次ぐ
高い姓となった。




#4806 
徹夜城(とうとう学生身分ではなくなった管理人) 2004/04/09 10:52
フセイン政権崩壊一周年

…だったりするんですよねぇ。つくづく思うんですが、この国をよく統治してたよなぁ、フセインさんは(笑)。それだけ強圧的独裁であったわけなんですが、ここまでグチャグチャになってくると米英軍っていったい何しにいったんだろうと。

>通行人Xさん
 以前から何度かお書き込みなんですが、一言だけ注文。もうこれだけおいでになっておられるのですから「通行人」だの「通りすがり」だのといったあまりにも不特定な(ともすれば「書き捨て」ととられかねません)ハンドルネームは使わないのがマナーだと思うのですが。
 それはそれとして、武内宿禰。異常長寿が多い記紀の世界でも、この人は飛びぬけてますよね。まぁお書きのように同じ役職についていた複数の人物を同一人的に扱っているものと考えるのが妥当なんでしょうねぇ。「市川団十郎」が17世紀から現代までずっといるようなもので(笑)。ダライ=ラマみたいに転生していた、という解釈はどうでしょうか(笑)。
 確か武内宿禰は蘇我氏の先祖とされていたのではなかったかな。

 武内宿禰が「歴代最長の宰相」ならば、福田康夫官房長官はとうとう「歴代最長の官房長官」になってしまいました。そのうち摂関政治、執権政治、老中政治に続く日本史の黄金パターン「ナンバー2権力」の伝統上に官房長官政治が…ってことはないかな?意表を突いて「院政」が来るかもしれませんが(笑)。
 その福田官房長官のお父上がダッカハイジャック事件で「生命は地球より重い」として「超法規的措置」をとったことが皮肉にもいま連想されておりますが…と、見事に下の話につながります。
 

>アール・ケイさん
 まぁこのたび拘束された方々はどちらかといえば自衛隊派遣に反対の立場だったでしょうし、多くの人がチラリと疑ったところはあるようですが(僕も詮索好きなもので)、せいぜい拘束されて文面を作るのに協力されたかも、という程度じゃないかと。
 アル・ジャジーラに送られてきた映像の中にはあの三人のうちの男性二人が刃物を突きつけられて脅され「ノー、コイズミ!」と言わされている部分があるそうです(日本などでは自粛して流していない)。疑えばキリがないですけど、一連の外国人拘束と連動した中で意に反して巻き込まれたと言うところではあるでしょう。
 誘拐・拘束された外国人リストを見ていると、もう何国人でも見境無しにやってるんじゃないでしょうか。もうとにかく「外国勢力」を混乱させるためならなんでもしようと。僕などは今度の件は特に「日本」をターゲットにしたとは思ってないんでして。やってる当人達もそれで自衛隊やら軍隊が引くとは本気では思ってないと思いますよ。
 とにかくハッキリしてることは、イラクはもうグチャグチャということです。そりゃフセインも実現できたぐらいですから、一時的にせよ力で押さえ込む事は不可能ではないでしょうけど、イラクにおける「反米」はずーっと根強く残っちゃうし(むしろ拡大してる気がする)、少なくともブッシュ政権が夢想する「民主化大中東」なんてのはとてもじゃないが実現できそうも無い。彼らが日本占領統治を念頭に計画を進めていたというのはマジらしいんですが、ムチャクチャ甘かったということですね。まぁ日本人がいい加減なのかもしれませんが(笑)。



#4805 
アール・ケイ 2004/04/09 09:03
不謹慎かもしれないけれど…

イラク人質事件の犯行表明文って、
翻訳のせいかもしれませんが
なんか日本人が考えた文章っぽいんですよねえ。
二重三重の謀略が絡んでいる可能性はないでしょうか。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#4804 
通行人X 2004/04/08 12:51
歴代最長宰相?(笑

>武内宿禰
戦後生まれの我々は、誰だろう武内宿禰って事になる
のでしょう、ちょこっと検索しましたら、
景行〜成務〜仲哀〜応神〜仁徳と5代もの天皇に仕えた
伝説的宰相だということで、360年も生きたとされる
人で。(笑
まぁ、複数の名大臣を繋いだ創作人物か、あるいは
武内宿禰という名前が有力氏族の世襲的名前で何代も
受け継がれた名前で地位だったのか。
まぁ神社の神体になったり、戦前は1円と5円の
肖像に武内宿禰が描かれていたそうで、聖徳太子みたい
なものでしょうかね。



#4803 
徹夜城(そろそろ旅ごころがついてくる管理人) 2004/04/07 23:37
「対馬市」

>秦太さん
 そうですか、対馬には三度も行ってらっしゃるのですね。僕は十年近く前の一度きりでして…それも南半分ぐらいしか回れない強行スケジュールの中でした。それでもタクシーと足とバスとで回れる限りは回ってみました。日露戦争当時の兵舎跡とかあったりするんですよねぇ。
 今でこそ駅や案内板などにハングルが入るのは全国的に珍しくなくなりましたが(やはりワールドカップが契機ではありますね)、あの当時、対馬に入ったらそこらじゅうハングルだらけであることにかなりカルチャーショックを受けた覚えがあります。厳原の港からして「ようこそテマド(対馬島)へ!」なんてデカデカとハングルで書いてありましたし、地図や標識のたぐいまで日本語・ハングルの二ヶ国語状態。さすがは「国境の町」と思ったりしたもんです。
 泊まった民宿のおばさんの話でも、「通信使祭り」とかで韓国から来る客のほうが多く(日本本土から来る客は釣り目的が多いらしい)市から通訳が派遣されるとか言ってました。そのおばさん(ってよりもお婆さんクラスだったと思う)の昔話によれば戦前は対馬島内の若い労働者はかなりの確率で朝鮮人だったとか、映画を見に行く「一番近い都会」が釜山だったとか聞かされまして、なるほどハングルだらけになるわけだ、と。中世以来こういうあたりはしっかり伝統として受け継がれてるようですねぇ。

 全島を領土とする「対馬市」の誕生で確かに対馬藩が復活した格好ですね。そういや宗氏の子孫ってどうしてるんでしょう…よく考えると琉球国王尚氏並みの歴史的伝統がある家と思えるんですが。
 佐渡島も全島を領域とする「佐渡市」になっちゃうんですよね。いわき市を抜いて全国最大面積の自治体となります。


>足塚さん
 ゲイ、ゲイ、って書いてるとなんだか妙な話題が出てきそうで…「黥」ってこれは機種依存文字になるのかな?一応試しに上げておきます。
 「入れ墨」はそれこそ魏志倭人伝以来日本の風俗として記録されていますね。これも世界的な習俗で、調べてみると(だいぶ前にちょっと関連本を読んだような)なかなか奥の深い世界が広がっております。日本は江戸時代なんかかなりの確率でみんな刺青の一つや二つ入れていた、とかいう話もありますね。
 「タトゥー」…はいろんな意味で、日本における「ロシア」固定観念を破壊していった気がしますねぇ(笑)。



#4802 
秦太 2004/04/07 23:06
対馬藩再興、和館もあるでよ。

 私も対馬に3回渡ったことがあるのですが、歴史も自然も極めて特徴的なこの島が、一般にあまり知られていないことを不思議に思います。沖縄みたいに独自性を発信するには、いかんせん小規模すぎるんですかね。
 その田代和生さんの著書にも触れられているかもしれませんが、今年3月1日をもって、対馬島を構成する6つの町が合併して、「対馬市」が誕生しました。
 ちょっと調べてみたところ、どうやら対馬島が単一の自治体に組織されるのは廃藩置県以来のことのようで、対馬藩の版図が百三十数年ぶりに「統一」されたことになります。(対馬藩領は九州本土にもあったそうですが)
 平成の市町村大合併がすごい勢いで進行中で、強引にくっついた自治体は何かと大変なようですが、この「対馬市」なんかは地理的にも自然で妥当なケースじゃないかと思います。
 とはいっても、対馬は南北82キロもある長い島で、最大の町厳原は島の南端ですから、北部の住民にとってはさぞ不便なことでしょう。市役所よりも隣国の方が近いんだから。

 昨年には、合併に先行して、6町共同出資の小さな事務所を韓国釜山に開設した、というローカルニュースを見て、やっぱり釜山和館の伝統を受け継いでいるなぁと思ったものです。わざわざ和館のあった場所に事務所を構えたそうですよ。
 現在、釜山との間には定期航路も開かれ、人口四万人の島に年間三万人近い韓国人が訪れているそうです。



#4801 
足塚玉虫 2004/04/07 17:41
タトゥ−のお二方は今どうしてるんでしょうか(汗

>日本書紀
景行27年2月条では武内宿禰の東国からの帰還報告が。
蝦夷の男女は文身をする習慣があると記してあるそうで。
文身とは、顔以外の身体に入れ墨を彫ることだそうです。

文身に対しゲイ面とは顔に入れ墨を彫ることだそうです。
ゲイの字は左に「黒」右に「京」と書く一字の漢字なん
ですが、私のパソコンには登録されてませんので。
履中元年4月条では、履中天皇が反乱に加担した阿曇野連
浜子に罰としてゲイ面をさせ、同帝は河内飼部のゲイ面は
止めさせたとあります。
雄略11年10月条では、宮廷で飼われていた鳥が犬に
咬み殺されたので其の犬の飼い主に罰としてゲイ面をさせ
鳥飼部にした、とあります。
阿曇野連浜子は漁業を営む氏族、河内飼部は馬の飼育を
営む氏族であったそうで、鳥飼部は鳥を飼う人となるので
しょうか。
罰で彫られたにしろ、自分からすすんで彫ったにしろ
これら動物で生計を立てる人々が顔に入れ墨を彫ったのは
また生物からの危害を避ける為、対峙する動物を威嚇する
意味で顔に恐ろしげな入れ墨を彫った〜ゲイ面は呪術的な
意味あいもあるのではとする説もあるそうです。



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