☆歴史のトップページに戻る
<<<過去ログ5101〜5200
過去ログ4901〜5000>>>

#5100 
ブッチャ−3世 2004/09/01 16:57
北を世襲体制と糾弾できる立場かなアメリカ

高夫人が産んだ長男は父君よりも母方の血を濃く受け継いだみたいで
線の細い、ちょっと優男な感じで、父君そっくりの正男君と対照的な
ようですね。
ま、北が選挙で後継者を決める事など有り得ないでしょうが
アメリカも2世が2期目の体制が決まりそうで、何か不吉ですね。
ケリ−、もっとガンバらんかい。(汗
共和党大会に出たム−ア氏も又、うけてましたな、ある意味、
ヒ−ルゲストを呼んだ事で逆に共和党大会が盛り上がってしまった
んじゃないですかね。
ネガティブ・キャンペ−ンとは何ぞやと思いきや、大統領選挙で
相手候補の失点欠点をあからさまに指摘するテレビCM等のメディア
攻勢を展開する事なんだそうですね、日本の選挙は、ここまで
あからさまに相手を攻撃することはあまりないんですが、
日本が、もしも首相公選制になったらネガティブキャンペ−ンも
日本で定着するかもしれませんね。




#5099 
徹夜城(新学期で仕事も始まる管理人) 2004/09/01 14:23
嘉慶年間広東海賊物語(4)

さて、またまた時間のあるうちにと連載の第四回。

★第四章〜鄭一嫂軍団vs清軍

 嘉慶13年(1808)7月、鄭一嫂・張保ら「紅旗」船団の跳梁に業を煮やした清軍・広東右翼鎮の林国良は25隻の水軍を率いて紅旗海賊鎮圧のために出撃しました。この情報をいち早く得た鄭一嫂は張保に船団を率いて官軍を迎え撃つよう命じます。
 戦闘が起こったのは7月21日。張保はわざと数隻のみを官軍艦隊にあたらせ、軽く一戦するとすぐ負けたふりをして逃げる、という行為を繰り返して官軍艦隊を巧みにおびき寄せます。そしてヲ州洋に来たところであらかじめ伏兵として潜ませていた張保の船団が一斉に飛び出し、官軍を四方から包囲してしまいます。張保はその中の一隻のへさきに座って陣頭指揮をとっており、これを見た林国良は張保の船に向けて砲撃を命じます。ところが官軍の放つ砲弾は全て張保の船の手前で海に落ちてしまい、張保は涼しい顔で座っているばかり。官軍の兵士達は「張保は神なのか、砲弾は当たらないのか」と不思議がりましたが、なんのことはない、張保は長年の経験で砲弾の届く距離をちゃんと知っていて、そのギリギリに船を置いていただけなんですな(書き手のつぶやきですが、ちと出来すぎな話だ)。
 官軍の艦隊が乱れたところを見て取った張保はここで味方に一斉砲撃を命令、十数隻の官軍戦艦が炎に包まれ、艦隊は崩壊します。そこへ紅旗軍の先鋒・梁皮保率いる一団が林国良の船に乗り移り、指揮官の林国良を生け捕りにしたほか多くの将官を殺害、ヲ州洋の海戦は「紅旗」軍の圧勝に終わった次第です。

 翌嘉慶14年(1809)2月、今度は広東総督(総督とは省の長官)孫全謀みずからが紅旗軍撲滅に乗り出します。彼は一計を案じ、「米艇」(米を運ぶ船かと思われるが、ちゃんと確認はしてません)百余艘を広州湾上に進ませ、紅旗軍がこれにつられて出てくるのを叩き潰そうとします。しかしそこは鄭一嫂もさるもので、張保の船隊を正面から敵に当たらせ、梁皮保の船隊には敵を後面から突くよう待機させ、蕭稽蘭・蕭歩鰲には左右に伏せて合図を待つよう命じて作戦を開始します。
 まずは張保が孫全謀率いる米艇船団と遭遇、海戦が開始されます。やがて頃合を見た鄭一嫂が合図を出し、これに応じて待機していた各船隊が一斉に動いて官軍を包囲、さらに激戦まっさかりになったところへ鄭一嫂自らが主力を率いて敵船隊に突入、官軍船団はこれでボロボロに崩壊し、鄭一嫂らは米艇14艘を戦利品として得る事になります。

 さらに同じ年の6月には広東左翼鎮総兵の許廷桂が水軍を率いて紅旗軍掃討に乗り出しましたが、大風雨にあって香山県の川の中に風雨を避けて停泊していたところを、情報をキャッチして風雨を突破して押し寄せた紅旗船団に襲撃されています。許廷桂は必死に指揮をして応戦しましたが、それを見つけた梁皮保がその船に乗り込んできて刀を振るって暴れまわったため官軍の兵士達は海へ飛び込んで逃げてしまい、許廷桂はもはやこれまでと剣でのどを突いて自害。ほうほうの体で逃れた官軍の兵士達はその途中で沿海住民に掠奪に行い、ますます彼らを紅旗支援に走らせる事になってしまいます。

 …さて今回はこんなところで。次回は鄭一嫂軍団に対し思わぬ敵が登場します。またまた乞うご期待!!


>中西さん
 ご無沙汰しておりました〜。久々にそちらのBBSも覗かせていただきましたが、相変わらず活発に活動されているようでなによりです。
 先日九州に行った際にはお会いしてもいいかな〜という気もあったのですが、なにぶん急な予定でありましたし、結局ハードスケジュールで無理っぽいと諦めていたりしました。

>くれどさん
 うーん…まだ不確定な話でもありますし(以前もこんな調子で「金日成死亡」のデマ報道があったこともあるんで)、また夕刊フジ(ZAKZAK)あたりの煽り記事をソースにされましても…事実とすれば「金王朝」家庭内の一つの不幸ではあるでしょうしある程度後継者問題への影響は考えられますけど、数年前から重病だったといいますしさしたる影響はないんじゃないかと。どうも北朝鮮ネタの報道は針小棒大の感がいつもありまして。
 それと「平和統一」って考え方にもいろいろと実行プロセスには違いもあるわけで、一概に「バカ」「北支持者」と決め付けるのはいかがなものかと。僕も広い意味では「平和統一」派になりますし(笑)。



#5098 
くれど 2004/09/01 12:43
金王朝が選挙で身を引くという可能性を信じる人はいるんだろうか?

高英姫夫人死亡情報、金正日王朝が震撼
 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)労働党総書記(62)夫人で、がんで一時パリの病院に入院するなど重体だった高英姫(コ・ヨンヒ)さんが死亡したとの情報が26日、浮上した。金総書記の寵愛(ちょうあい)を一身に集めていた高夫人。後継者に2人の息子を推し進め、放蕩(ほうとう)息子の長男、金正男(ジョンナム)氏(32)との激しい権力闘争を繰り広げてきた。テロ説がくすぶる竜川(リョンチョン)列車爆発事故や、反発する軍部によるクーデター未遂にさらされる将軍様の大きな痛手になることは必至で、北内部が一気に流動化する可能性もある。

さて、将軍さまが、この方との子供を 王子、王女とよばせ 自分は国王気取りなのは、周知の事実ですが、そう考えると、南北の平和統一なんて いう奴は馬鹿か、北支持の南進論者ということになるのかなと思います。





#5097 
パパゲーノ川崎 2004/09/01 10:23
古楽コンサート

私の所属しています古楽アンサンブルの発表会が去る8月29日に
ありました。
私は、ヘンデル作曲歌劇”オルランド”のザラストロのアリアを演奏、
ほかバッハ、ヴイヴァルディー、ヘンリーパーセル、ダウランド、等
多彩なプログラムでありました。

今年は、私を含めて衣装に凝る人が多く、コスプレコンサートの様で
ありました。

来年の発表会は、ここにも宣伝させていただこうと思っていますので、
よろしくお願いします。



#5096 
中西豪(復帰後ずっと不義理していてすいません) 2004/08/31 09:19
麦酒伝来

昔々、アニメーション作家の故岡本忠成氏の人形アニメ(いろいろな事物の起源を紹介する、「○○初めて物語」的なTV帯番組で放映)で、幕末外国船上でジョッキをあおる武士の図、というものを見た記憶があって、てっきり、伝来もその頃かと思っていたのですが、長崎出島でもっと以前に試飲した日本人がいたのですね。

http://www.asahibeer.co.jp/mini-guide/history/

上の薀蓄番組でも、起源は正しく紹介していたのだろう、ただ、エピソードとして、黒船に招待されてビールを飲みすぎ、へべれけになった幕府役人といったもののほうが、絵になるとされたのでしょう。


http://www11.big.or.jp/~daiba/cgi-bin/tksbbs.cgi


#5095 
徹夜城(レスは別にしてみた管理人) 2004/08/31 00:10
各種レスです

>家康とビール
 そういやビールの日本渡来の話ってのはこれまで聞いたことがなかったですねぇ。保存が利かないって問題があるからでしょうけど。
 家康がビールを飲んだかどうか、って話を聞くと、その孫の水戸黄門が日本で最初にラーメンを食った人だ(?)という話を連想しちゃいますな(笑)。

>くれどさん
 考古学者でインディ=ジョーンズがいますから、その気になれば歴史学者も…って言ってるそばから話がつくれない(^^;)。歴史論争そのものは結構劇的なものでもあるんですけど、裁判なんかと違って「これが正しい」ってのがなかなか出ませんしねぇ。
 映画にもなった「タイムライン」の主人公達が歴史学専攻の連中でしたが、こういうタイムスリップもののほうがありえるかも。

>ひのきさん
 毎度感想どうもです(^^)。
 あの映画「鄭成功」ですが、そもそも英題に「Sino-Dutch War 1661」とありまして、台湾奪取の話がメインなのではありますね。清朝に対する戦い、南京攻略に失敗してしょうがないから台湾を取りに行った、というあたりが正確なのですけど、あの映画は最初っから「台湾奪回」ばっかり言ってますもんねぇ(笑)。親子が敵味方にたもとを分かっていく苦悩なんかは見ごたえがありましたが…ああ、やっぱり鄭芝龍ファンなんですよ、僕は(笑)。
 「鄭」という姓自体は中国ではありふれたものなので血縁などはないんじゃないかと。確かジャッキー=チェンも「鄭」さんだったような。

>mutianさん
 どーもどーも、わざわざお運びいただいて「太平記大全」をお読みいただき嬉しい限りです。
 武田鉄矢の楠木正成も良かったですが、緒形拳演じる尊氏の父・貞氏もカッコよかったですよねぇ。原作ではほとんど出番のない人で、あれは完全にドラマで作り上げたキャラクターなわけですが、動乱の足音を前に息子に後を託して世を去っていく渋いながら美味しい役どころでありました。
 いやホント、思い返して見ても「太平記」の前半の内容・役者の濃密度はかなりのものでした。鶴太郎の高時、勝野洋の赤橋守時、フランキー堺の長崎円喜、児玉清の金沢貞顕…と特に鎌倉幕府首脳の面々がやたらに濃くて毎回素晴らしかった。いえ、後半も個人的には結構好きなんですが、南北朝マニアではないと状況が理解しにくく楽しめないのも事実でありました。

>阿祥さん
 ほほう、鄭成功のお祖母ちゃんですか。これもまたなかなかの女傑ですねぇ。やっぱり海上活動に関わっている連中では女性もかなりリーダーシップを発揮するものだったんでしょうかねぇ。
 下の海賊物語でもその件にちょこっと触れてますが他にも似た事例を見つけることができそうです。



#5094 
徹夜城(華氏911を見てきた管理人) 2004/08/30 23:47
嘉慶年間広東海賊物語(3)

さて、伝言板連載も第三回(笑)。

 ★第三章〜鄭一嫂と張保〜

 さて、いよいよ話題の発端である女海賊・鄭一嫂石氏の登場です。
 鄭七が戦死したのちその船団を引き継いだのが従弟の鄭一であり、その船団が「紅旗」グループであったことは既に何度も書いてますが、その鄭一が嘉慶12年(1807)10月17日に暴風雨に巻き込まれて溺死してしまうのであります。突然リーダーを失った紅旗船団を引き継いで首領となったのは鄭一の妻、石氏でした。部下達は彼女を「鄭一嫂」(「嫂」は「あによめ」なので「鄭一兄貴の嫁さん」ってな感じなのか…?)と呼び、やがて西洋にも紹介され「チン夫人」として知られるようになります。

 ちょこっと脱線ですが、ここでなんで彼女が女ながら海賊の首領になっちゃったのか…について。
 もちろん女性で大きな海賊集団のリーダーになったケースは他に明確にはないようなので彼女自身にかなり優れたリーダーシップの才能があったのは確かでしょう。ですが僕が研究対象にしている明代の海賊もそうですし、清代のこの時期の海賊にも首領の妻が船団にかなり影響力を持っているケースは見られるのです。
 広東から離れますが、この同時期福建から浙江にかけて活動した大物海賊に「蔡牽」という男がおります。彼は四十代ぐらいで、三十数歳の妻がおりました。この妻ってのがなかなかの女傑であったらしく、部下達は蔡牽を「大老板」(店長とか親方、といったニュアンスかな)と呼びその妻のほうは「老板娘」(適訳が思いつかん)と呼んだとか。官軍側の記録でもこの妻について「もっとも驍詐なり」と記してます。「驍」が勇敢、「詐」はずるがしこい、ってことですね。どうも戦闘にまで参加していたみたい。さらには蔡牽が官軍に投降しようかなぁとしたらこの妻が反対して思いとどまらせた、なんて話も残ってます。

 さて、話を鄭一嫂周辺に戻しまして。
 この鄭一嫂を助け、いわば一の子分のなったのが張保(あるいは張保仔)です。彼はもともと広東の新会県江門(マカオの近く)の漁師の子供で、15歳の時に父と共に漁に出ていたところを鄭一の船団に捕獲されてしまいます。張保は大変な美少年であり聡明で弁舌なめらか。鄭一はたちどころに気に入ってしまい、彼に自分の身の回りの世話などをさせるようになります。まぁ少年愛的関係になったのはまず間違いないかと。しかし張保は海賊のリーダーとしての才能も発揮して鄭一の信任を得ていきます。
 そして鄭一が死んでしまうと、張保は紅旗船団の女首領となった鄭一嫂を助け、実質的に船団の軍事面を指揮します。ですが、何事においても鄭一嫂の指示を仰ぎその命令に従ったといいます…なので恐らくは張保と鄭一嫂との間には男女関係があったであろうと言われちゃうわけ。ま、この辺は物語作家を刺激するところでありましょう。なお、この張保は蔡牽集団ともちょっと関わりがあったみたいです。
 鄭一嫂の「紅旗」船団には他にも蕭稽蘭(号して香山二)、蕭歩鰲、梁皮保などの頭目たちが揃っていました。彼らを率いる鄭一嫂は珠江の河口付近を中心に活発な海賊活動を展開することになります。
 むろんそれを黙って見過ごす清王朝ではなく…と、長くなったので今日はここまで。鄭一嫂軍団と清軍の対決は次回に乞うご期待!



#5093 
新参右衛門 2004/08/30 12:54
花火を見ながらビ−ル飲み、つまみは鯛の油揚げ?

>ジョン・セ−リス
同時期にウィリアム・アダムスや三浦按針がよく日本史で名が知られて
ますが、セリ−スも平戸に初めて商館を建てた西洋人との評ですね。
家康に会見し舶来品を一杯献上し英国との貿易を働きかけ、
珍味珍品秘技を尽くして家康の機嫌を取っていたみたいで
ビールの他、ジョンは中国人の花火師を呼んで家康に打ち上げ花火を披露した
ようで、花火を見た初期の日本人として記録が残ってるのは家康の他は
伊達政宗があるそうですね。
鯛の油揚げは家康の舌に合ったのか、鯛の油揚げは家康の
晩年の好物というのは有名で、油揚げとは今でいうフリッタ−タ
のことらしくスペインのフリッタ−タは特に食材を指定せず
何でもかんでもこだわらず油で揚げる料理を指すようで、
その普遍的な味が日本でも受けて戦国末期に定着したようですね。
ビ−ルの方は、長い航海の果てに運ばれる品
なわけで酷い味なのは無理なかったわけで、もしもまともな味のビ−ルを
家康が試飲できたなら三河も麦の産地で麦ミソ麦飯に親しんでいた家康だけに
ビ−ルの生産を奨励したのではないかなと取り留めもない事を思ったり。




#5092 
阿祥 2004/08/30 02:31
鄭成功のおばあさん黄氏

海上世界の女傑つながりと言うことで・・・

鄭芝龍の実の母と言うのは、徐氏というらしいのですが、この人は芝龍、芝虎、芝麟(夭折)、芝鳳の4人の息子を産んで亡くなっています。その後、鄭芝龍の父の士表(他の名前も伝わっていますが、手元の信頼できる資料ではこう書かれています)は後妻を娶るのですが、これが黄氏といい、結構な女傑だったらしいのです。

この黄氏は、よく言われる芝龍がマカオにいったときに頼ったという、黄程の妹です(名は不明)。彼らの実家の黄家と言うのは、泉州晋江の名家で、貿易を古くから営んでおり、黄程がマカオに進出したのも、おそらく一人でではなく、この家経済活動の一環として、組織的に行ったのでしょう。
この黄氏の姉である黄慈慎は、鄭士表の兄士〔イ壽〕の側室となっており、鄭芝龍の面倒も良くみたそうです。芝龍はこのことに感謝を示す碑文を残しています。
この黄家が地方の名家であるのに対し、鄭家は同じ泉州でも石井というややはずれの場所に位置し、僕は新興の貿易集団だったのだろうと考えています。そして、黄家はこの新しい勢力と結ぶことで自己の業務を拡大しようと目論んだのでしょう。
この芝龍の継母は息子をひとり生んでおり、それが芝豹です。

という黄氏なのですが、丁寧に資料に当たっていると、結構いろんなところに現れてくるのです。例えば、「ゼーランディア城日誌」に鄭媽として出てくるのですが、施瑯の親父さんと一緒に鄭芝龍の代理人として交渉の前面にたっています。この時分だと40は過ぎているだろう女性が、キャプテンとしてジャンクをきりもりしているのを想像するのは、おもしろいものです。そう言えば、台湾の女性と言うのは今でも社会進出が進んでいるなー。
また、泉州で彼女が病気になったときに、オランダ人の医師を家まで呼んで治療に当たらせたという記事もあります。わざわざ、ゼーランディア城御付の医師を呼びつけるのだから、(2ヶ月ぐらい滞在したようです)オランダ東インド会社もだいぶ気を使っています。

このおばあさんには、芝龍はともかく成功は頭があがらなかったみたいで、いくつか“成功の尊敬する祖母”という表現が見当たります。

また、この黄氏は芝龍、成功がともに亡くなった後も健在でしたが、鄭一族の台湾移住には行をともにせず、芝豹と共に清朝に下ります。清朝はこのことを大きな出来事として捉えていたようで、そこからも、鄭家における黄氏の存在の大きさが感じられます。

というようなわけで、鄭家に関わる女性の中で、成功の母田川氏よりも、このお婆ちゃんのほうがおもしろい人物だったんじゃなかろうかと思っています。



#5091 
mutian 2004/08/29 23:59
太平記

見させていただきました。すごい量に見ごたえ最高でした。なんせ当時中学生・・・話ほとんど覚えておらず、ただひたすら楠正成と緒方拳が好きだったもので・・・。
おじゃましました。



#5090 
ひのき 2004/08/29 23:29
活字が傍らにないと指揮に影響が…?

>郭婆帯
またまた個性的な人物ですね。
陸上拠点の家に山積みならともかく船の中に山積みとは…うっかり濡らしたら、怖い(笑) しかしこういうある意味マイペースな方好みです(笑)。
一つの船団任されるくらいだから、文だけでなく武も秀でた存在だったんでしょうか。

>「人之患束帯立于朝」(人が苦しんでいるなら衣冠を調えて朝廷に出仕すべし)
こういう言葉を旗にして十分な学も積んだ人が、出身だけで道を得られない、というのは、たまらないものでしょうね。あえて自分を否定する「朝」を出すところに相当の思いが込められていそうな。捕虜であっても引きたてる実力主義の海賊集団で、別の世別の朝廷を作りたい理想が籠っていた、ようにも感じられます。

で、どう展開していくのか…(期待)

>「英雄〜国姓爺合戦」
台湾台湾の理屈の連呼にくたびれましたが、何とか最後まで見終わりました。清の皇帝の演説がそのまんまこの映画のいいたいところなんでしょうか。海上世界での活躍もなく、やけに台湾「奪回」に固執するだけの武将のような描かれ方は全く残念でした。絵的に海戦を楽しみにしていましたが、すぐ切り替わってしまってそれも海の歴史場面を見たかった者としては残念至極(せっかく船作ったんだったらもっと…)。
鄭芝竜さん役の方や島田楊子さんはよかったですね〜。あと、鄭成功の奥さんが後半、鄭一が生きていた頃の鄭一嫂もこんな感じだったのかな、などと違う意味で楽しめました。すいません、映画の話で。

ところで今頃思ったのですが、鄭一らも同じ鄭姓ですが、彼らはつながりがあるんでしょうか?



#5089 
くれど 2004/08/29 20:19
歴史学者はドラマにはならないのかな?

及川光博 連ドラ初主演
 歌手で俳優としても活躍する及川光博(34)が、10月15日スタートのテレビ朝日系金曜ナイトドラマ「ミステリー民俗学者 八雲樹(仮)」(金曜・後11時15分)で連続ドラマ初主演することが12日、分かった。「ビジネスジャンプ」(集英社)で連載中の同名人気コミックが原作。日本古来の民俗学に基づく殺人事件を解決していく大学教授助手を演じる。本格ミステリーに挑む及川は、満を持しての大役に大張り切りだ。

歴史学者はドラマにはならないのかな?神主サンとか 映画監督の親父さんとか。

それはさておく

家康が ビールのうまさに てんぷらを食べ過ぎ 死んだという噺は

たぶん ないのかな?




#5088 
是流陀 2004/08/29 13:28
家康は飲んだか?

ちょっと脈絡なしの話題なのですが
日本人はいつからビ−ルを飲むようになったのだろうか?という
話しがありまして、だいたい、明治維新後のむようになったらしい
のですが、日本人がビ−ルと出会った時期は、もっと古く
江戸幕府成立期ごろだそうで、イギリス人が持ち込んだようです、
ポルトガル・スペインの旧教国がそのだいぶん前から日本へ来航を
続けてたから、もっと古い時期にビ−ルが日本へ持って来られた
気もしますが、どうやらラテン世界ではビ−ルよりもワインみたいで
当時のビ−ルはワインよりも日持ちのしないものだったらしく、
当時の日本人がビ−ルを飲んだ時の感想が記録に残ってるそうで
苦い飲み物、こんなものを上手そうに飲む西洋人の気が知れないって
感じの散々な評判だったようで。
で、公式の記録でビ−ルが持ち込まれたのは1613年10月31日に
英国通商代表ジョン・セ−リスが江戸幕府代表に会見したとき
持参した舶来品の数々のうちにビ−ルがあったそうで、
徳川家康が、これを試飲したかは定かではないですが。




#5087 
原田 実(と学会末席会員) 2004/08/29 10:28
と学会のスタンスについて

モーグリ様, gallery様,
宮崎哲弥氏が朝日新聞に次のような書評を載せていたので
ご参考までに。

http://book.asahi.com/review/index.php?info=d&no=6374
>ところが、最近この「笑う」姿勢が後退しているのではないかという批判が散見される>ようになった。と学会はマジで反オカルトや疑似科学叩(たた)きに乗り出しているで>はないかというのだ。
>
>しかし最新刊『S』『T』(このアルファベットは特に意味なし)を読んでも、彼らの>視位に顕著な変化はみられない。変わったのは世の中の方ではないか。
>
>オウム事件直後には鳴りを潜めたオカルト、ニューエイジ話や陰謀説が、このところぞ>ろぞろと蘇(よみがえ)り、ゾンビのようにメディアを徘徊(はいかい)している。
>
>常識は揺らいでいる。常識が安定していてこそ奇想を愛(め)でる余裕が出る。もしと>学会の余裕が少しでも減じているとすれば、それだけ「笑ってる場合じゃない度」が上>昇しているからかもしれない。



http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#5086 
徹夜城(喜ばれると調子に乗る管理人) 2004/08/28 21:01
嘉慶年間広東海賊物語(2)

>ひのきさん
まだオープニングだというのに早速の感想どうもです(^^)。では時間のあるうちにと連載の第二回です。


★第二章〜書生海賊・郭婆帯〜

 さて広東海賊・鄭七の死後その船団のほとんどを引き継いだのは従弟の鄭一でありました。鄭一は「紅旗」の船団を率い広東海上を荒らしまわっていましたが、1801年ごろと思われるのですが、広州の番寓県というところを襲撃、「郭」という一族をまるごと捕虜とします。この中に後に「黒旗」を率いる郭婆帯なる男がおりました。
 この「郭」という一族はいわゆる「蜑家」に分類される家でした。「蜑(たん)」とは広東から福建にかけて住む海洋民、船上生活者でありまして、異文化の異民族とみなされ中国では伝統的に万民等しく認められていた「科挙」の受験資格がなかったという人々です。明代・清代の広東方面の海賊活動(「倭寇」含む)の構成員には必ず彼らの姿があったと言っていいぐらいで、常に政府からは危険視される存在でもありました。
 そんな出身の郭婆帯ですから、もともと海賊と共感するところがあったのでしょう、郭婆帯は結局そのまま鄭一の一党に加わり、やがて鄭一の信任を得て頭角をあらわし、ついには自ら「黒旗」船団を組織するまでに成長します。
 嘉慶9年(1804)には「紅旗」の鄭一、「藍旗」の烏石二(本名は麦有金で主にベトナム人で構成された集団である)、「黒旗」の郭婆帯の三者連合で新安県など広東各所への襲撃が行われています。翌嘉慶10年(1805)には郭婆帯は300余の船団で香山県(孫文の故郷で現在は中山市となってる辺り)などを襲撃、官憲を震撼させました。

 この郭婆帯なんですが、出身に似合わず(?)なぜか相当なインテリであったことが伝えられてます。後年ある人物が記したところによれば彼は「盗而有道」(盗賊ながら道理がある)で、その船の中には書籍が山と積まれ常に手から書物を離すことがなかったとか。船のへさきには

「道不行乗槎浮于海」(道理が行われないならイカダに乗って海に浮かぼう)
「人之患束帯立于朝」(人が苦しんでいるなら衣冠を調えて朝廷に出仕すべし)

 の二句を記した錦の旗がひるがえっていたそうで。これ、二つとも「論語」の出典で前者は孔子が言ったもので(そうなったらついてくるのは弟子の子路だけだろうな、という部分で出てくる)、後者はやや孔子の言葉をいじったものみたい(訳にいささか不安がありますが)。
 このことを記録した後年の人物いわく「その志をしるべし」とのことなんですが、この二句から察せられるのは世の矛盾を嘆いて海に新天地を求め(孔子が言ってるのとはニュアンスが違いますが)、かつ「人の苦しみを見たらこれを助けねば」という義賊的な姿勢でありましょうか。「束帯して朝に立つ」というのは朝廷に出仕することなんですが、もしかすると「科挙受験ができないインテリ」であった郭婆帯の思いがそこにこめられている…なんて考えるのは深読みでしょうか。
 ま、とにかくこの男がかなりのインテリであることは良く分かるかと。「水滸伝」の主人公、梁山泊の親分の宋江の「替天行道」(天に替わって道を行う)と相通ずる「義賊の論理」の感もあります。逆に読書人である彼自身が「水滸伝」に影響されてる可能性も否定できませんが(笑)。実際郭婆帯は沿海の貧しい蜑民らの支援を受けていたとも言われ「義賊」的な活動をしていた可能性は高いですね。
 僕などは資料を読んでいて、本の山に埋もれ、常に本から手を離さなかったという「活字中毒」の海賊の親分というのにはえらく共感しちゃいました(笑)。

 さて、次回はその郭婆帯とも深く関わっていく鄭一嫂・張保らの活動に触れていきたいと思います。


>また、ひのきさん
 「英雄〜国姓爺合戦」の邦題でソフト化された香港・中国映画「鄭成功」ですが、映画としての出来はハッキリ言って悪いのでお覚悟を(笑)。それを分かった上で見ると現代的な面からあれこれと突っ込みどころ、または政治的意図などを読み取れる面白さがあります。
 とにかく「台湾を西洋植民地主義者から解放、中国に奪回した英雄」として鄭成功を描くという面が徹底しておりまして、現在の大陸中国のプロパガンダそのまんまなので辟易する場面が多いです。「中日合作」のいわば「海上世界」の落とし子であり海上集団のリーダーとしての鄭成功がほとんど描かれないのが残念至極。
 父親の鄭芝竜は俳優さんがカッコ良くて、どちらかというと鄭芝竜ファンの僕などはそれだけで楽しんじゃってましたけどねー(笑)。また一応平戸ロケもされている島田楊子さんの母親役も一見の価値はあるかと。



#5085 
ひのき 2004/08/28 19:28
まさに創作、物語のような

連載開始お待ちしておりました!(拍手)

それにしてもまるごと創作じゃないか、と思えるぐらい面白い存在ですねぇ。
鄭一嫂だけではなく、始まりから語っていただけて大正解です(笑)
結構広範囲な活動範囲で。他国残党とも結びついていたとは…。

時代を遡って、室町初期の倭寇とダブってみえます。陸上勢力とも結びついているし(笑)。
前にこちらで倭寇の言語についてのお話がありましたけれど、彼らもまた何語を話したんだろう、とか…中国人海賊同士はともかく、多国籍集団になって、一種これもマージナルマンのような集団ですね。
続きを楽しみにしております。

余談ですが今日「MUSA」をようやく鑑賞。あの時代好きだからか結構楽しめました。突っ込みだしたらキリはないのでしょうが…。だいたい、徹夜城さんが書いておられたご感想に同感でした。
話の中で蒙古の「勝てない戦を始められた」とはどれをさしているんだろう、と思いましたが…(大きな意味で明との事かな?)
この週末は連載第一回に始まり武士、「天地英雄」「英雄〜国姓爺合戦」とあちらの歴史?に浸ります(^^)




#5084 
gallery 2004/08/28 01:05
私はおもしろいと思いますが・・・

   モーグリ 様
 「笑えない」ネタが増えてきたからではないでしょうか。
 当初のように疑似科学とか偽史とか、その程度ならまだ笑えたのでしょうが、会員の増加に伴ってトンデモを取り扱う範囲がかなり広がりました。「R」で社会問題も取り上げるようになってくると、実際に死者も出ているトンデモなどは、どうもシャレにならず、笑い飛ばしにくい。
 アポロ陰謀説(副島隆彦が主張)とか、水が良い結晶をつくる(←谷村新司がハマってます)とか、ゲーム脳(うちのお客さんが・・・以下同文)とか、それなりに社会的地位のある人が発言し、それなりに社会に浸透しようとしているトンデモもございますので、と学会としては「それは違いますよ」と言わにゃならん。だから笑いづらく説教臭く感じるのではないかと。
 実際、歴史なども日本・海外問わず、ちと笑えない話がちらほらございますから。ちなみにゲーム脳信じているお客さんは、同時に『中国4000年の真実』も信じておられまして・・・・わたくし的には、ちょっと笑えません。最近の日本を考えるに、社会全体がトンデモ化しつつあるのやも・・・?

 ちょっと少ないと思うのは、政治関連のトンデモの話題。まぁ、政治なんてのは政権や世論によって立場や考え方がコロコロ変わるし、言ってる事とやってる事が違うのなんて当たり前。好意的にとらえれば、国民の利益を守るためには主義主張を変える勇気も必要っ・・・・・てことになるのかもしれませんが。
 元から嘘つきの人の本は、トンデモではないとも言えますが、政治関連でかなり笑った本がございますので、ちょっとここに紹介。
  『コイズム』〔メディアレブ・2001年〕
 '95〜'97年の小泉純一郎氏の発言を纏めた本です。大いに笑わせていただきました。手元に本がないので、正確な引用ではないんですが・・・・・
 「小選挙区比例代表並立制は、民意を反映しない選挙制度だ。」
 「安易に増税してはならない。省庁における無駄を削ってから。」
 「安易に海外に自衛隊を派遣してはいけない。派遣するなら憲法を改正してから。」
 素晴らしいことを言っております。とても現在の氏と同一人物とは思えません。隆慶一郎の徳川家康みたく、影武者かも知れません(笑)。
 「社会党のように変節するような政治家や政党は、国民の支持を得られるはずがない」
とも言っております(爆)。



#5083 
徹夜城(やっと夏期講習が終了した管理人) 2004/08/27 20:36
嘉慶年間広東海賊物語(1)

 さて、一仕事終わって少しは暇があるうちに、懸案の「連載」をやってみたいと思います。タイトルはもそっとひねりたかったんですけど、とりあえずこんなもんで。鄭一嫂の話だけじゃもったいなくなってきましてねぇ(笑)。
 なお、一次資料にまでは目を通しておりませんので、手元にある2、3のタネ本を元にダイジェスト講談調でまとめてみたいと思います。そのため歴史考証的な正確さは保証しませんので、悪しからず。


 ★第一章〜広東海賊の勃興〜

 時は18世紀の末、ことの起こりは清帝国そのものではなく隣国であるベトナムにありました。この時期のベトナムは黎朝が西山朝の勃興により滅亡、それを黎朝の流れを汲む阮福映(嘉隆帝)がシャムやフランス宣教師の協力を得て滅ぼし、全ベトナムを統一するという激動期に当たりました。この阮福映に敗れた西山朝の残党らはベトナム人海賊と共に海上に逃れ、これが広東の中国人海賊(天地会など秘密結社との関わりも深い)と結びついてこの海域にあまたの海賊集団が蜂起することになるわけです。

 1801年、西山朝の王族だった阮光サン(糸賛)は阮福映に敗れて家臣の麦有金(号を烏石二)に守られて海上に逃れ、広東の海賊・鄭七と呉知青がこれに合流します。とくに鄭七はこの時点で200艘の武装船団を率いる広東最大の海賊でした。喜んだ阮光サン(敬称ではない(笑))は鄭七を「大司馬」(大元帥、ってところですか)に任命したんですが、その年の暮れに西山残党撲滅に本腰を入れた阮福映は鄭七船団に集中攻撃をかけ、鄭七は砲撃をくらって戦死、阮光サンも翌年に戦死することになります。

 鄭七亡き後、その船団は従弟の鄭一が引き継ぎました。そう、この男が女海賊・鄭一嫂石氏の夫であります。鄭一・麦有金・呉知青らはベトナム沿海から広東に逃れ、ここで旗の色別に分かれた海賊集団を組織する事ことになります。その構成は、

紅旗:鄭一
黄旗:呉知青(号して東海伯)
青旗:李尚青(あだ名は「蝦蟆養」。「蝦蟆」とは「ひきがえる」のこと)
藍旗:烏石二(本名は麦有金)および兄弟の麦有貴・麦有吉。参謀は黄鶴。
黒旗:郭婆帯(のち郭学顕と改名)
白旗:梁宝(もしくは梁保)

 …といったものでした。彼らはそれぞれ縄張りを定め、互いに盟友関係を結んで結束し、これに陸上の秘密結社系の賊らも呼応して一時は向かうところ敵無しの状態でした。
 この六集団の中で特に注目されるのが鄭一が率い、のちにその妻・石氏と張保が引き継ぐ「紅旗」と、「書生海賊」とも称される郭婆帯率いる「黒旗」であります。
 次回からいよいよこの郭婆帯・石氏・張保らの活躍を語りたいと思います…乞うご期待!!


>モーグリさん
 うーん、「と学会」の件、どうでしょうねぇ。僕は最近作の「S」「T」ともになかなか楽しく読んだんですけど。歴史関係が少なかったのはやや不満ではありましたが、佐藤愛子さんの「私の遺言」なんかは抱腹絶倒ものでしたよ(笑)。
 まぁ最初の「トンデモ本の世界」がベストセラーになってからかれこれ十年ぐらいになるはず。衝撃度は当然だんだん低下していきますし(読み手が慣れてくる)、相も変わらず続出する「トンデモ本」が同じような内容を繰り返し、また「と学会」じたいが世間的に認知されて言ってみれば「権威化」してきた面も面白くなく感じる一因ではあるかもしれません。「VOW!」なんかも似た位置づけが出来ますかね。


>通りがかりさん
 えっと、まずそういう名前で書き込むのはおやめになったほうがよいかと。ハンドルネームをとっさに思い浮かばなかった、ということも考慮してますが、「通りすがり」「通りがかり」と名乗られると「書き捨て」的に感じられてレスが非常に返しにくくなりますので。
 詳しい方とお見受けしますが、ご指摘の件が、僕が「海賊」コーナーのトップに掲げている文のことでしたら良くお読みください、としか申し上げられません。僕はとくに中国の学界で注目がないとは書いていないはずなのですが…過去において日中ともにマイナーなジャンルであり、また一国史の枠組みにさえぎられて各国の研究が結集しにくかったということは書いてますが、ここ十数年で改善してきている、というニュアンスが含めてあるつもりです。
 少なくとも80年代以降、なぜか日本でも中国でも似たような研究動向が出てきて(それ以前にあった後期倭寇=反封建闘争説も似ていた)「海の歴史」の観点に注目した多様な倭寇論が出てきております。中国における倭寇研究の動向については日本でも講演された熊遠報先生(偶然ですが、僕はさる合宿でちょこっと立ち話をさせていただいてます)の論文「倭寇と明代の海禁〜中国学界の視点から」(『中世後期における東アジアの国際関係』山川出版社、1997、所収)が非常に参考になります。



#5082 
通りがかり 2004/08/27 02:41
通りがかりのものですが。

えっと、後期倭寇の中国側の研究者が少なくマイナー、との記述があるようですが、そんなことは全くないと思います。特に海域史観が広まってけっこう多くの人が知ってるのではないかと。



#5081 
モーグリ 2004/08/26 11:53
最近の

全然話題は違いますが、最近のと学会や『トンデモ本の世界』シリーズについてどう思いますか?

別の掲示板でも書いたことがあるのですが、昔と比べてどんどんつまらなく、説教臭くなっているように思います。



#5080 
景虎 2004/08/25 00:39
太祖拳

なるほど、宋太三十二勢長拳からのつながりですか。
ただ、紀効新書によると、当時の伝統ある武術名家として宋太三十二勢長拳が出てくるので、正しくは、宋太三十二勢長拳が紀効新書に影響されたのではなく、紀効新書が宋太三十二勢長拳に影響されたのではないでしょうか。まあ、孫引きなので私も偉そうな事は言えませんが。

宋太とは別に、戚氏三十二勢というのがあるので、宋太と戚氏を混同しているようにも考えられますね。ただ、この時代の太祖拳(宋太三十二勢)は現代の太祖拳(北派太祖拳)とは別物であり、現代の太祖拳は戚氏三十二勢の影響を受けたという事かもしれませんが。

因みに宋太とは宋の太祖、つまり趙匡胤が創始したという事になっています。
本当に趙匡胤が創始したのかどうか分かりませんが、紀効新書に「宋の太祖より伝わった」として、太極拳高深馬の原型である深馬が紹介されているので、この時代にはすでに趙匡胤創始説があったのでしょう。



#5079 
歴史再検団の高沼 2004/08/23 01:56
太極拳について

戚継光が対極拳の開祖と書いたのは、太極拳の元と思われる宋太三十二勢長拳が戚継光が書いた「紀紋新書」に影響を大きく受けているということが書かれているのでそう解釈させていただきました。中国拳法振興会から資料をいただきました。

アール・ケイ様 
結構マジで中国での「倭寇伝」公演をたくらんでいます。
乞うご期待です。

PS 二重投稿になってすいません



#5078 
歴史再検団の高沼 2004/08/23 01:55
太極拳について

戚継光が対極拳の開祖と書いたのは、太極拳の元と思われる宋太三十二勢長拳が戚継光が書いた「紀紋新書」に影響を大きく受けているということが書かれているのでそう解釈させていただきました。中国拳法振興会から資料をいただきました。

アール・ケイ 
結構マジで中国での「倭寇伝」公演をたくらんでいます。



#5077 
アール・ケイ 2004/08/22 23:36
『花の乱』にも出るはずだった…

まあ、島田陽子(現・島田楊子)さんは国際派女優ですからね
(好きだったんだけどなあ、『銀座わが町』とか再放送してた『白い巨塔』もそうだし)。
『将軍』に当初出演するはずだったのはジュディ・オングさんだったのですが、
彼女が降りずに(降ろされず?に)あの役を演じていたら、
島田さんの女優人生ももっと違ったものになったかもしれませんナ。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#5076 
徹夜城(明日も早朝から仕事の管理人) 2004/08/22 23:28
それとも日本人女優で使えるのがいなかったのか…

>アール・ケイさん
 映画「さゆり」の件ですが、記事によるとスピルバーグ監督である程度進んでいたけど中止になっちゃったらしいんですね。日本人女優を使うということは当然考えたとは思うんだけど、英語力のせいなのかそれとも演技力のせいなのか、使える女優がいないと判断されちゃった…ってことはないかなぁ…などと中国女優だらけのゲイシャ映画確定のニュースを見たときは思ったもんです(東大卒の誰かさんにも噂がありましたな)。もちろん興行ですから主演女優のインパクトということはあったでしょうけどねぇ。
 それでいて渡辺謙、役所広司ご両人が出演、ってのはその国際的知名度と演技力を買われてなのか、それとも日本人観客向けアリバイなのか…これもまた複雑なところです。なんか「ラスト・サムライ」以上の国辱映画になる恐れも(笑)。

 国際的女優、ってことで思い出したんですが、今度の旅行で平戸に行って、ハタと気付いたことがあったんですねぇ。
 平戸は三浦安針ことウィリアム=アダムス終焉の地で、お墓も建ってるんですが(今回確認しましたが本当の「墓」の場所は不明で、現在建ってるやつは昭和期に記念碑的に建てたものでした)、彼をモデルにしたTVドラマが「将軍」。その中でヒロインを演じたのが島田陽子さんで、ひところ大変な国際的知名度を得たのでありました。
 んで、アダムスと入れ替わるように平戸に生を受けたのが国姓爺・鄭成功。香港・中国映画「鄭成功」で鄭成功の母親を演じたのがやっぱり島田陽子さんだったのでありますなぁ(笑)。アダムスの墓の前でハタとこの「つながり」に気付いて思わず笑っちまいました。


>真紅の大優勝旗、北海道へ。
 あれよあれよと気がついたら駒大苫小牧が甲子園で優勝。先日ダルビッシュ投手を擁する東北高校が負けたとき「白河の関はまだ越えられない」と某局のアナウンサーが口走ってしまったらしいのですが、旗は東北道を通らず飛行機で津軽海峡を越えてしまった模様(笑)。

>深夜の衛星放送。
 昨日と今日、NHK衛星第二放送の深夜3時なんて時間にアメリカ製作のドラマ「アヴァロンの霧」なんてのをやっております。これまたアーサー王伝説もの。アーサーの異母姉の魔女の視点からアーサー王伝説をやるという、ちょっと変わった内容でした。先日「キング・アーサー」を見たばかりだったので、また面白く見られました。
 今夜というか明日の未明に後編が放送されます。興味のある方は途中からでもどうぞ。



#5075 
アール・ケイ 2004/08/22 22:30
相変わらずアジア人は皆同じ顔、かよ

>リンドバーグ愛児誘拐殺人事件

確か『オリエンタル急行殺人事件』(これもいまのアニメのエピに入るのかしら?)の
事件の背景のモデルにもなっておりますよね。
実際の事件をテレビ映画にしたものを見たことがありますが、
容疑者が真犯人だったかどうかは ぼかしてありましたね。


>なにをいまさらゲイシャ映画

いやーな予感がします(内容についてもその映画が起こす波紋についても)。
全編英語になるのは確かでしょうが。


>倭寇のお芝居

是非、韓国や中国でも上演してほしい(この今)、
と書いたら失礼でしょうか。



http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#5074 
景虎 2004/08/22 02:58
太極拳

戚継光が太極拳の開祖・・・そういう説があったかな?と思って少し中国武術の本を読んでみました。

太極拳の開祖については定説がなく不明ですが、いくつかの仮説があり、その中に明末の陳王庭が開祖であるという説がありました。この説によると、陳王庭は戚継光の紀効新書に書かれた拳法技法を研究し、これに道家の呼吸法を取り入れたという事になっていますから、これで納得できました。戚継光が太極拳の開祖だという話は、陳王庭始祖説の拡大解釈ということなんでしょうね。陳王庭始祖説そのものは60年代に否定されていたりしますが。

何でも、陳王庭は陳王廷とも書くというがこの二人は別人で、王庭は清軍に捕らえられ獄死しているが、太極拳を伝える陳一族の先祖である王廷は、王庭の死から13年後に戦ったという記録があるとか。この二人が同一人物とされたのは、太極拳の開祖を民族の英雄にするためで、太極拳の陳一族は農民反乱を鎮圧してきた家系であるが、そうなると現代中国では評価が低くなるので、異民族と戦った英雄が開祖という事にしたようです。
だからと言って、紀効新書の内容と太極拳がまったく関係ないという訳でもなく、断片的には共通する技法があるので、太極拳の創始者、或いは伝承者が紀効新書を研究した可能性はありますね。



#5073 
徹夜城(やっと一息ついている管理人) 2004/08/21 11:25
と、いうようなことが進んでまして

 下に高沼さんが書き込んでおられて当掲示板でもついに「暴露」となったのですが(笑)、実は嘉靖大倭寇を素材にしたお芝居が9月に上演されます。恥ずかしながら僕が「歴史アドバイザー」ということになっております(^^;)。兪太猷、戚継光、胡宗賢、王直、徐海ら嘉靖倭寇を彩るスターが総出演!ってなお芝居なので僕自身舞台を見るのが楽しみな企画であります。映画なら兪太猷主演のはあったんですけどね、王直がなんらかの形で演じられるのはこれが初めてかもしれないなぁ、と。どっかで鉄砲伝来の劇でもやってれば別ですけどね。


>くれどさん
 林健太郎氏については何も知らないに等しかったのですが、東大にあって非マルクス史観歴史学者ということで「タカ派」扱いされていたフシも感じますね。例の「つくる会」に賛同に名を連ねちゃった辺りはセンスの悪さも感じますが(もっともこの「賛同者」ってのも本人が知らないうちに勝手に使われてたケースもあるので注意)、先日の「産経抄」によりますと「大東亜戦争肯定論」には絶対に与せず中村粂氏と雑誌で激論していたそうで、この辺はさすがに歴史学者の矜持を感じたところです。


>足塚さん
 リンドバーグといえば、息子が誘拐されて殺されたという事件がありますよね。ドイツ系の男性が犯人として逮捕され死刑になっているのですが、どうもこれもかなり怪しい話で、リンドバーグ自身に対しても疑惑が囁かれているとかで…どうもこのネタでスピルバーグが映画化、って話もあったんだけどどうなったのかな?
 スピルバーグの映画企画といえば、先ほど栄耀映画の伝言板の方に書いていたのですが、数年来の企画の芸者映画「さゆり」の主要キャストが明らかになりました(スピルバーグ自身は監督から降りた)。
 で、主役のさゆり役にチャン=ツイイー、先輩芸者役にコン=リー、ミシェル=ヨーという豪華といえば豪華なんだけど日本人としては「????」なキャスティングなんですな。どうも英語ができること、国際的な知名度を優先したフシあり。日本女優としては工藤夕貴さんが出るそうですが…。男優陣では渡辺謙がさゆりに入れあげる社長役で確定、役所広司も出演の方向で調整中…とのこと。なんか予想以上に妙な映画になりそうな。


>ひのきさん
 これはこれは、面白い情報をどうもです。なるほど、すでに映画ネタにされていたのですね。
 鄭一嫂は女首領と言うことで目を引いているのですが、実質的には張保が率いる集団と認識されることも多いようで、香港あたりじゃ彼のほうが印象的なのかも。それにしてもその映画も時空を飛び越えて無茶苦茶やってるなぁ(笑)。今度探してみようっと(笑)。
 鄭一嫂らの活躍の「連載」ですが、いま多忙のためもそっとお待ちくださいませ。二次資料ばかり読んでるんですが、なかなかに面白いキャラが集まっていて血湧き肉躍る物語となっておりました。いやー、海賊話ってホントにいいもんですね(笑)。



#5072 
歴史再検団製作部 2004/08/20 23:13
公演案内

ご無沙汰しております。歴史再検団制作部こと高沼です。
この場を借りて公演の宣伝をさせてください。
もしこの掲示板の趣旨にそぐわない場合は面倒でしょうが管理人様削除お願いします。
このHPの管理人でも徹夜城が歴史アドバイザーを務めてくださった舞台。
歴史再検団 2004
倭寇伝 池袋演劇祭参加作品
作・演出 高沼 知宜 殺陣演出 田中 大介
9月10日 18:00
9月11日 13:00 18:00
9月12日 13:00 17:00
会場は開演30分前です
南大塚ホール。
前売り 2000円 当日2500円
チケットはHP、ちけっとぴあで取り扱っております。
Pコード783-377
「倭寇伝」とは、読んで字のごとく倭寇を題材にした史実です。倭寇は12世紀から16世紀にかけて日本、朝鮮、中国などをまたにかけて大暴れした海賊です。中学校の社会科で名前くらいしか出てきませんが様々な逸話があります。(例えば太極拳の祖と言われる戚継光(せきけいこう)は倭寇討伐の際、大活躍したなど)ドラマがたくさんあります。中国といえば三国志や水滸伝などが有名ですが、それに勝るとも劣らないくらい面白いです。
歴史アドバイザーのもと、ホワイトカンパニー主催であり、マンガライターでもある高沼氏による史実より構成された歴史活劇、本場中国にて学んだ田中氏による殺陣演出、京劇研究会の協力による本格的な舞と歌など、見所は様々です。
ご来場いただける事、スタッフ一同心よりお待ちしております。

PS 徹夜城様 お時間ありましたらぜひ一度稽古場に遊びに来ていただければ幸いです。
       その時はご一報くださいませ。 

http://www.geocities.jp/aoiworld5/rekisi


#5071 
ひのき 2004/08/18 20:15
張保仔も

>鄭一嫂
詳しいお話ありがとうございます。
かなり大規模な船団だったんですね(驚)。これだけの集団を統率できるとは、どれだけ強烈な個性の女性だったのか。知れば知るほど面白く興味が膨らみます。連載でご紹介いただけるとは嬉しい限り。楽しみにしております!

海賊が人気が出る、というとなんだか義賊みたいに思ってしまいますが、そういう形の集団ではなかったんでしょうか。あくまで海賊行為での抵抗だったのかな。
第三条、どうせなら掠奪・私物化全面禁止として欲しかったものですが、そこまで禁じたら部下の不満が出るでしょうね。条後半を徹底するために前半を少し余裕もたしているのなら、うまく男性と女性の中間を採った、というように感じます。張保さんとの合作、という気もします。

その張保さんですが、「鄭一嫂」でgoogle検索していたら、「張保仔」という香港映画がある、と下記のサイトさんで紹介されていました。見てみたいものですが、日本で見れるのものなのか…
http://www.eurus.dti.ne.jp/~nemoto/pages/Others/pirates.htm

話のきっかけの鄭一嫂の映画も、今のところは日本公開予定はないそうで。残念。




#5070 
足塚玉虫 2004/08/18 12:59
戦闘機に乗ったリンドバ−ク

終戦記念の季節なのかわかりませんがヒストリ−チャンネルは
第二次大戦の特集みたいのをやってます。見たのが
山本五十六提督の乗った飛行機を撃墜した米軍戦闘機の機種の
太平洋戦争における活躍ぶりという妙な特集、その機種は
P38とかいう当時は珍しい双発戦闘機、たぶん星の王子様の
作者が最期に乗っていた機もこれではなかったかな、
山本五十六提督の戦死は、無線を傍受してP38を十何機も繰り出して
成し遂げた、一種の暗殺作戦、史上珍しい航空機による暗殺だと
番組では指摘してました、暗殺とは政治思想関係者を殺害する事を指すが
その人が死ぬことで戦局に甚大な影響が及ぶ場合は軍人を殺害することも
暗殺に該当されるようで、ただ、将軍というものは戦地とはいえ厳重な
警護が成されているもので第二次大戦で戦場で戦死した将軍は殆どいないとかで
かの有名なロンメル将軍も北アフリカでは創設間もないスペシャルエアサ−ビス
の暗殺リストの筆頭にされ砂漠で幾度と無く狙われたようですが成功しなかったとか。

で、このP38戦闘機は当初、
航続能力により投入範囲が限定されていたのですが、この機を
研究し燃費の良好な操縦法を考案してP38が太平洋戦争で
制空権を得るうえで貢献した民間人がいたそうで、その人物が
大西洋ノンストップ飛行初横断を成したリンドバ−ク氏その人
だったそうで驚きました、彼は前線に赴き米軍のP38の改良計画
に参加し、挙げ句の果てには自らP38に乗り日本軍機を撃墜する
事までやっちまったようです、あの人がねぇ。



#5069 
くれど 2004/08/17 22:28
山川の世界史ではお世話になりました。

林健太郎氏が死去 保守派の論客、元東大学長
 元東大学長で元参議院議員の歴史学者、林健太郎(はやし・けんたろう)氏が10日午後1時50分、心不全のため東京都杉並区善福寺1ノ29ノ23の自宅で死去した。91歳。東京都出身。告別式は9月13日午後3時から東京都港区芝公園4ノ7ノ35の増上寺光摂殿で。喪主は長男で三井不動産副社長の洋太郎(ようたろう)氏。
 1954(昭和29)年東大教授。旧制一高時代からマルクス主義に親しんだが、戦後、マルクス主義を離れ、竹山道雄らと「日本文化フォーラム」を結成した。その後の評論活動は現実主義の立場から時流を批判する立場を貫き、タカ派と目された。
 68年の東大紛争では、文学部長として学生と170余時間の団交を行ったが、学生の要求をすべて拒み、話題となった。73年から77年まで東大学長。
 83年から参議院議員(比例代表・自民党)を1期務めた。

息子さんが 三井不動産の副社長ですか とりあえず お悔やみ申し上げます。




#5068 
ひで 2004/08/16 23:26
XPはウィンドウズではありません。

>キング・アーサー
氷上の戦いから着想を得ていたんですね、あの場面は。
何でアーサー側の弓は届くのにサクソンの弓は届かないのかなんていう些末なところに一人突っ込みを入れていたもので、そこまで思い出せませんでした^^;

5世紀に異端認定されるペラギウス派やらゲルマヌス(聖職者なのに馬に乗って戦ってますが、史実では彼は元軍人ですし)やら、微妙に5世紀当時の歴史を色々と取り込んでいます。一方でサルマティア人を服属させた時期は映画では300年とかそんな年代がでていたように記憶していますが、確かマルクス=アウレリウス=アントニヌスの時代だったはずです。服属したサルマティア人から騎兵を提供させるようになったのがそのころです。またサルマティア人を300年頃に服属させたローマ軍の盾にXとP(注:どちらもギリシア文字です)を組み合わせたコンスタンティヌスの十字が付いていたような記憶もありますが・・・・。色々細かいところを見ていると????な所もありますが、貴重な古代末期世界を扱った映画ですね。

で、この辺記憶が曖昧なのですが、鐙というものはいつ頃から登場したのでしたっけ?まだあの時代にはなかったような記憶があるのですが。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#5067 
モーグリ 2004/08/16 23:06
鹿児島ですか

鹿児島に行ってきたんですか。鹿児島は街の北に島津家が作った庭園「磯庭園」があって面白かった記憶があります。「磯庭園」には日本初の水力発電の跡がちゃんと残っていたりして結構面白いです。あと鹿児島からは高速バスで1時間程かかりますが知覧も面白いです。江戸時代の武家屋敷が通りごと保存されています。
「ふるさと維新館」は行ったことがあります。リアルな人形が動くシアターがある奴です。

鹿児島に行った時はお茶を地元の飲むといいです。あまり知られていないんですが、鹿児島は静岡に次ぐ日本第2のお茶の生産地です。以前観光に行った時は知覧で売られていた「知覧茶」を買ってきたことがあります。

>ナベツネ辞任
あそこまで横暴やったら当然かと。実際には新人獲得で数億単位の裏金が使用されていたんじゃないかなあ。
早急な1リーグ制はとりあえず回避できた。とはいえ、まだ事態は悪いんですよね。近鉄とオリックスは着々と合併用意だし、ダイエーはUFJの合併問題で足元が危ういし、来年のパリーグは4〜5球団くらいになってるんじゃないかな。そうすると数年後にはパリーグの人気低下→さらなる球団合併→なし崩し的に1リーグ制移行、になっていく気がします。



#5066 
徹夜城(しばしの休日を楽しむ管理人) 2004/08/16 21:59
「キング・アーサー」

 ようやく時間が取れまして、「華氏911」とどっちを見ようかと迷った挙句こっちにしました(笑)。
 「映画」としての感想は栄耀映画伝言板の方に書きましたので、こっちでは歴史映画としての観点から。

 すでに原田実さんが映画伝言板でお書きになっておられましたが、アーサー王伝説の起源を大胆に推理して切り込んだ、その意味では意欲作だと思います。「アーサー王と円卓の騎士」の響きから感じる中世騎士道ファンタジーはどこへやら、時は5世紀に設定され、ローマ帝国が撤退してゆき、入れ替わりにサクソン族が海を越えて侵入してくるブリテン島、その最前線であったハドリアヌス長城が舞台。ランスロットら騎士たちはスキタイ系遊牧民サルマティア人に設定されており、アーサーはローマとケルト系ブリトン人の混血の部隊長。魔術師マーリンやグネヴィア妃なんてまるっきり「未開人」状態で登場します。そして全編にわたって泥臭い、血なまぐさい展開。この物語がのちのち「アーサー王伝説」となったのだ…という企画なんですね、この映画。
 ローマが撤退し、やがて民族大移動でアングロ=サクソン人が入ってきて「イングランド」ができる以前、いわゆる「暗黒時代」の入り口の時期のブリテン島の映像化、という点ではかなり貴重なんじゃないかと。なにげにラストシーンの背景にストーンヘンジが映っていたりするのはどういうつもりなのか分かりませんが(笑)。
 歴史映画オタクとしてはエイゼンシュテインが「アレクサンドル・ネフスキー」でやった「氷上の戦い」がそのまんまパクられて出てくる(まぁオマージュなんでしょうが)のが嬉しかったりします(笑)。


>女海賊のことなど。
 その後、「鄭一嫂」について「中国海盗史」という中国の研究者が書いた本で簡単な伝記を読みました。いやー、こりゃあ確かに面白いわ(笑)。僕も小説なり漫画なりにしたいぐらい。映画にしたくなるのも無理もないと思います。
 彼女が活躍した時代は19世紀初頭の清の嘉慶年間。もともとは鄭一という海賊の首領の妻で本来の姓は「石氏」というのですが、夫の死後(僕が見た本では嵐にあっての溺死となってました)夫の船団をそのまま引き継いだため人々は彼女を「鄭一嫂」と呼ぶようになったそうで。
 彼女は夫の船団「紅旗&#24110;」の首領となるのですが、これが三〜四百艘もの艦隊で1万6千余もの人員を擁していたそうで。部下には張保(確かこの人が鄭一嫂の事実上の「夫」になっていたと何かで読んだ。大変な美少年でもともとは鄭一に気に入られた)など勇猛な海賊首領たちがそろっていました。
 その本によると彼女は沿海の人民たちにかなりの人気があったそうで、その理由の一つは彼女が部下達に守らせた三か条の規律にあったようです。それは、
(1)もし勝手に上陸した者があれば、耳に棒を突き刺してさらし者にし、再犯すればただちに殺す(注:この第一条は史料によってやや異なる)
(2)戦利品は記録するまで一針一銭たりとも我が物にしてはならない。戦利品は2割を船員に分け、8割は共有の財産として庫に保管する。この共有財産を盗み取ったものはただちに死刑とする。
(3)許可を得ずに村落から掠奪した婦女を私物化してはならない。およそ婦女に暴行を加えたり強制的に妻にしたりした者は問答無用で殺す。
 というものだったそうで。実際には張保が作ったんじゃないかと言われているそうですが、第三条あたりは女海賊ならではという気もします。

 鄭一嫂軍団のその後の大活躍につきましては、当伝言板でちょこちょこ連載させていただきましょう(^^)



#5065 
くれど 2004/08/16 21:40
お運びありがとうございます。

まだ 九州の華僑街の成立とか お聞きしたいですが。

私のHPに お運び サンクスです。



#5064 
徹夜城(旅から帰った管理人) 2004/08/15 13:59
ナベツネ打倒秘密作戦

 …を無事達成、帰還いたしました。
 というのはもちろん冗談で、兄弟そろって5日間ばかり九州へ旅行して先ほど帰ってきました。寝台特急「さくら」に17時間も揺られて帰ってきましたので、体がまだ揺れています(笑)。
 旅行記でも書ければいいんですが、すぐには無理ですねぇ。夏期講習が終わったら出来れば漫画ででも書いてみたいです。

 今回回ったのは鹿児島と平戸。あんまし脈略のない組み合わせです(笑)。しいて言えばザビエルつながりではありますが。
 鹿児島に行ったのは単純に「まだ行ったことが無かった」から。国内旅行では最南への旅となりました。鹿児島市内観光は頭から尻尾まで「西郷さん」状態で(笑)、大河ドラマ「翔ぶが如く」を再見したくなってきました。実際立ち寄った「ふるさと維新館」なるミュージアムでは大河「翔ぶが如く」について1コーナー置かれており、名場面集やロケ模様などを上映しておりました。
 もっとも、この館の最大の目玉は妙にリアルなロボットたちが演じるドラマ(?)「維新への道」でした。なお、僕は勝海舟ロボットのすぐ下の席におりました。行った事ある人にだけわかるネタですな(笑)。
 この「維新館」周辺は西郷隆盛&従道、大久保利通、村田新八、大山巌、東郷平八郎といった面々が住んでいた加地屋町界隈。周辺をちょっと歩くと次々と有名人の生家跡を回れます。ホントにみなさん隣近所に住んでいたのですなぁ。
 桜島はイヤというほど目にして感動しておりましたが(「風雲児たち」の「鹿児島の場面転換は桜島しかないのか」というギャグを思い出してました)噴煙はまったく噴いておりませんでした…

 そのあと寄り道して平戸に行った理由はひとえに「王直の銅像を見るため」でした(笑)。以前にも書きましたが、実は僕のところに事前に相談が来ていたりもしまして。
 松浦史料館に向かう道「歴史の道」に平戸ゆかりの人々のハーフサイズぐらいの小さい銅像が建てられていて、その中に王直がいるんですね。手前にはザビエルとウイリアム=アダムスがいたりします(笑)。しかし鄭成功がいないのはミスですな。

 まぁなんだかんだと面白く旅をしてきました。旅行記はともかく写真ぐらいは近いうちにアップするようにしておきます。
 まだ少々疲れておりますのでレス等は後日…



#5063 
素人筋 2004/08/15 08:57
17億円は何処へ

久しぶりの書き込みです。テレビの報道によると、数年前にスカウトの裏金として17億円を使ったといっていました。いったいどこの球団が(言わなくてもそれだけの金を出せう球団は判っているけど)誰に(ピッチャーのUか、バッターのTか?)対して使ったのだろうか。この問題に関しては、どういうわけか全球団からは何のコメントも出されていません。恐らく、どの球団も何がしかの裏金を使っていたのかもしれない。
裏金を多く使って選手を獲得していた球団は、今後は違う手を考えなくてはならなくなります。次の一手は何だろうか。違う色の付いたお金を考えているのだろうか。



#5062 
新参右衛門 2004/08/14 16:50
牙城陥落

なべつね、ついに落つ、との報、しかし、あの人は
他にも色々、肩書きというか牙城があるので、当分は
影響力を誇示していきそうですね。だいたい、なぜ、
あの人、横綱審査会だか審理会だかに籍があるんだろ?(笑
朝青龍、もっと騒動を巻き起こして渡辺 氏と全面対決だ(笑
だけども、渡辺 氏のチョンボの影響で退部になりそうな
大学の選手も哀れというか、でも200万円の食事代っても
契約金は、その比じゃない額だし、そんな食事代に手を出すなんて
何だかねぇ、ま、裏の事情は分かりませんが。




#5061 
ひで 2004/08/14 12:51
オリンピック

アテネオリンピックが始まり、すでに寝不足な日々を過ごしています。
開会式の出し物はギリシアの歴史をたどりつつ、最後はDNAの二重螺旋に至るという展開でした。だいたい開会式の出し物って言うと、妙に前衛的なものがでてきて見ているこちらにはなんだか分からんと言うところがあるのですがここ数回のオリンピックの出し物としてはわかりやすい方だったかとおもいます。シドニー、バルセロナの開会式の出し物もその年や国の歴史をからめたものだったようですが、それがあまりよく分からなかったというのは、やはりギリシア史とオーストラリア史、バルセロナの歴史を比べた時に私のもっている、あるいは私の許に届く情報量がギリシア史の方が多く、それで何となく分かるという部分があるのかもしれません。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#5060 
gallery 2004/08/14 10:33
ナベツネ辞任・・・・・でも引退じゃないでしょ?

 200万の金銭授受があったとのこと。何を今更・・・って気もするが、
これが元で巨人選手の過去に続々とメスが入るようになったら面白い。
元木なんか、絶対怪しいって。不自然にハワイで野球浪人していたし。

 辞任・・・・・と聞いて真っ先に『院政』『黒幕』って言葉が。
 辞任しても、今後もプロ野球の発展のために尽くしていくとのこと。
あの人が頑張れば頑張るほどプロ野球界が堕落していくので
あの人にはいい加減、休んで欲しいと思うところ。できれば永遠に。



#5059 
くれど 2004/08/14 10:07
卒論を再構成してみました。批判してくるとうれしいです。

http://plaza.rakuten.co.jp/junksai/diary/200408140000/

井沢元彦の逆説シリーズがでるはるか 前なんで 一切 参考にしてません(苦笑)

船については 私の考証の間違いもあるかもしれません。

華僑街の日本での成立は、あまりいうひといませんが、どうなんでしょうか?無理に近いのを探せば、八切止夫の小西行長韓国人説ぐらいかな

奴隷については 雑兵たちの戦場がでる前に 卒論をまとめたので、参考にできませんでした。



#5058 
ひのき 2004/08/12 19:21
女海賊大全

管理人さま、出立前の慌しい合間にお答えいただき、ありがとうございます。

>まぁなんといってもいちいち絵になる話ですし(笑)
私も絵になりすぎる設定に実在なのか信じられませんで(笑)。エメラルダスかサラディナーサかい、と。ほんとにこんな人がいたんですねぇ。
"鄭一嫂"の名前を教えていただき検索かけたら題名の本など出てきました。ますます興味ひかれたので読んでみたいと思います。上記の本は「女性」にスポットあてているようですので、「海上史」面からの管理人様のご紹介がある日を楽しみにさせていただきます。

「夫婦首領」ということは、夫の代理でも後継でもなく、という事ですか。相ともに海仕事、となると、家船の大型番、船上の"ファミリー"のようで、陸に女性陣がいるよりも面白い形に思えます。「鳳」の林金蓮の活躍にさらに期待ふくらみます。連載開始楽しみにしております。



#5057 
是流陀 2004/08/12 12:41
放射能は身近に?

近所の大学の理学部が以前、施設から放射能漏れを起こして事件になった
ことが、やばい量ではなかったらしく全国報道にはならなかった
ようですが。この理学部は他にも実験室が爆発したり火事があったり
有害廃液を近所の川に垂れ流したりと何かと不祥事が絶えないところで。(汗
商売がかかってない分、原子力エネルギ−施設よりは警戒がゆるいかも大学。



#5056 
パパゲーノ川崎 2004/08/12 00:41
そのキットは

>原発を取材した理由は、秋葉原で組立パ−ツの放射能測定器というのを
>買ってきて組んだはいいが

は、秋○のキットですな。
今は売ってないです。残念ですな。

ちなみに、最近自力で作った人がおりました。
センサー部分を米国から輸入して組み上げたそうです。
私の腕時計では反応しなかったですが、
大学に行くといろいろと反応する施設があるらしいです。
(ただし健康には害の無いレベル)



#5055 
くれど 2004/08/11 21:57
賊寇がいつのまにか 倭寇へ

http://plaza.rakuten.co.jp/shibu2003/diary/200408100000/

すり替えということばで 思い出したことです。



#5054 
徹夜城(ちょいと旅を打ってくる管理人) 2004/08/11 06:15
お出かけ前に慌しく

>ひのきさん
 お出かけ前に掲示板を覗いたら書き込みが。慌しくお返事いたします。
 この19世紀の中国の女海賊の話は結構有名らしく、海賊ネタの本ですと必ずと言っていいほど言及されています。特に欧米の本で紹介されているケースが多いような印象はあります。まぁなんといってもいちいち絵になる話ですし(笑)。
 僕の専門としている時代とはやや離れることもあって直接調べたことはないですし、もともと詳しくはないのですけれど、その女海賊は「鄭一嫂」のことではないかと。海賊列伝みたいな本でチラッと読んだ限りではだいたいご紹介のような劇的な人生を送った女の海賊首領です。手元に彼女に関する資料もあるにはあるのでそのうちキチンと調べて紹介させていただきますね。

 この鄭一嫂の場合は夫が海賊首領だったために彼女自身もそうなったというケースですが、僕が現在執筆中の海賊小説「鳳」の時代、16世紀後半においても「夫婦首領」の海賊は散見されます。正確に言えば海賊の首領の妻の名前がわざわざ資料に残ってるんで、恐らく夫婦でリーダーという形だったんじゃないかと思うんですね。
 首領の妻のほかにも首領の妹で名前が残っているというケースもいくつかあります。だからクイーンエメラルダスみたいな「女海賊」ってのも意外と絵空事ではないのですな(笑)。まぁ僕もこの辺は「小説」において大いに使わせていただこうと思っております。



#5052 
K.M 2004/08/11 00:39
西原理恵子はやはり面白いです。

突然失礼します。ブッチャ−3世様、西原理恵子が取材に行ったのはもんじゅです。時期的にも東海村の臨界事故ではなく、もんじゅ自体のナトリウム漏れ事故のときです。ちなみに近所の蕎麦屋では0.083ピコだったのに、もんじゅの炉心直上ではでは0.012ピコでした。しょうも無い指摘ですみません。

もんじゅ職員「ああああこのたびは遠いところをわざわざ世間をおさわがせいたしまして誠に」
同「これが折れた温度計の見本でございましてどうぞ」
西原「あの−わたしらわらかしで来たわけですので別に」
職員「いえいえとんでもございませんそういった新しい視点で見て頂ける事が大切な事で」
職員「まずは今回の事故の主な経過をビデオで」
もんじゅの人はみんなにおこられすぎて、ワケわかんなくなってた。
扶桑社『できるかな』5ページ目7,8コマより



#5051 
ひのき 2004/08/11 00:33
清の海賊ネタのイタリア映画

管理人さま、ご無沙汰しています。残暑お見舞い申し上げます。
映画板にお邪魔しようか迷ったんですが…歴史面で伺いたくなったのでこちらに。
イタリアのエルマンノ・オルミ監督の最新作「カンタンド・ディエトロ・イ・パラベンティ」、開催中のあちらの映画祭で上映され、しかもヒロインが日本人女優というので話題になっているそうですが、これが「海賊ネタ」だそうですね。
"19世紀中国、海賊のリーダーの夫を殺された女性が、夫の後を継いで海賊の首領となり、清の帝国海軍に徹底抗戦した実話をドラマ化した作品らしい"

遥か大陸反対側の、異国の監督の映画心をそそる「女性海賊」がいたとは存じませず。
そんな史実(モデル)があったんでしょうか?
海賊対海軍、というより個人の復讐譚だったらすいません。




#5050 
蝙蝠 2004/08/10 22:26
原子炉の上で

こちらの掲示板では初めまして、蝙蝠と申します。
 原発と言えば、今から二年前に東京電力の事故隠しが問題になった時期でしたが、福島県の原発を見学する研修旅行に参加したことがあります。
 うちの会社が所属している健康保険組が企画したもので、PRのため東京電力があちこちに声をかけていたのに乗っかったものでした。
 原子炉の真上まで連れてこられたりして、安全性を懸命にアピールしていました。ですが、その見学が終わってすぐにさらなる事故隠しが判明して、その原発は操業中止になってしまいました。現在では再び稼動しているそうですが。
 今思うと、結構珍しい体験させてもらったかもしれません。もう一度見学出来ると聞かされても二の足をふむでしょうが・・・



#5049 
ブッチャ−3世 2004/08/10 00:26
放射能

えぇと西原理恵子さんのマンガで「できるかな」ってのが
あるんですが、それに収録されてるのに福井の原発取材のマンガが
ありました、今回の美浜の原発かどうかは分かりませんが、福井は
原発がたくさんあるんでたぶん違うものでしょう、西原さんが
原発を取材した理由は、秋葉原で組立パ−ツの放射能測定器というのを
買ってきて組んだはいいが、そんなもん日常生活では使う場ないので
原発でも取材したれってのりだと自称マンガでやっておりました、
時期的に東海村の臨界・青い光事故の頃で、原発って結構、国家機密
なしろもんなので笑かし探検漫画の取材など断られるだろうと思ってたが
原子力団体が快諾してくれて原発の中を何処でも見て下さいと腰の低い
対応だったとか。西原さん が組み立てた放射能測定器、原発の中より
近所のソバ屋や大学の放射線物質の方が放射能濃度が高く判定した
と漫画で描いておりました。




#5048 
徹夜城(明日で一応夏期講習の区切りがつく管理人) 2004/08/09 23:57
ほほー熱いなぁ。

>くれどさん
 やれやれ、「内政干渉」とまでは申しませんが、どうもこの手のことには韓国の方々、ことに政府レベルの人たちはやたらに脊髄反射的に激しく反応しちゃいますな。その東京国立博物館の展示がどんなものかは知らないけど、日本だってこの手のことは最近かなり気をつけますから、一方的な誤解から(というか日本だからこうやるに違いないという先入観から)騒ぎ出し、それをニュースソースにしてマスコミがさらに騒ぎを煽るという構図があるような。正直なところ中国のサポーター騒動を煽ってる日本の一部マスコミと大して変わらん気もしますが(僕なんざ「あんなもんで済んだか」と思ってました(笑))。
 
 広開土王碑はそもそも現在の中国領内に建っているわけですし、拓本だって中国でとったものが多いでしょうからそう掲示しているだけなんだと思いますけどね。また同じ共同の記事によると「任那日本府を肯定するような展示もある」とも騒いでるらしいですが、今どき日本の展示でもそんなヘマはやらんでしょう。たぶん広開土王碑に出てくる「倭軍」の件をそのまま書いたんでかみついたんじゃないかなぁ。
 韓国じゃ今でも「日本軍による広開土王碑改竄説」を事実と思ってる人が多いみたいで(韓国の歴史小説でそのくだりが出てくるのがありました)、そのことも絡んでるような気がします。
 「倭寇」の件でも覚えがあるんだけど、もそっと客観的に歴史論議をするようになってほしい、とは思います。学者レベルではぼちぼちそういうところも出てきてるとは思うんですけどね。



#5047 
なな 2004/08/09 23:56
メルトダウン?

ども、ごぶさたしておりました。
ROMはしてたんですが、書き込む時間と気力がなかったの。(^^;

>チェルノブイリ
ちょっと前にここで話題になっていましたね。
その時ふと思い出したんですが、確か最初はヨーロッパ各地の地震計が反応して、
ニュースの第一報は「ソビエトのウクライナ地方で地震があったらしい?」
ってな内容じゃなかったでしたっけ…?

当初は直下型地震のせいで原発事故が誘発されたとか言われてませんでした?
後年、NHKの特集で、事故の原因が炉心溶解(メルトダウン)によるものだと知りましたが、
じゃヨーロッパの地震計が記録したというのは爆発による地響きだったの?
…と思ったんです、その時。

今、「チェルノブイリ 地震」と検索してもそれらしい記事はヒットしてこないので、
私の記憶違いだったらごめんなさい、なんですけど…。
原発事故が露見したのは、事故後に北欧などで放射性物質が観測されたからでしょ?

>今日の美浜原発事故
放射性物質の流出はないと夕方のニュースで聞き、ホッと一安心して関心が薄れました。
ところが報道ステーションを見ていたら、破損箇所の場所が場所ならメルトダウン
していたかもしれない、そうなったら近畿一円が放射能汚染地帯になっていたかも
しれないと、専門家の先生が述べられていまして、急にゾゾゾゾ〜っと恐くなりました。
東海村の事故は距離的にちょっと他人事のように感じていたので…。m(_ _)m

チェルノブイリの事故後すぐ、ヘリから4号炉を空撮した映像が今もよく出ますよね。
建物が崩壊して、中の真っ赤な炉心が見えている、あの映像が頭に浮かびましたわ。



#5046 
くれど 2004/08/09 23:31
こうまでくると内政干渉です。

高句麗紛争が飛び火 韓国、日本に是正要請

 【ソウル9日共同】韓国の通信社、聯合ニュースが9日報じたところによると、日本の東京国立博物館(東京都台東区)が、高句麗の広開土王(好太王)碑の拓本などを中国のものかのように展示していると、在東京の韓国文化院が日本の文化庁に是正を要請した。
 中国東北地方の南部から朝鮮半島北部で栄えた古代国家・高句麗をめぐっては、中国が古代中国の地方政権と位置付けようとしているとして韓国が激しく反発している。一部韓国紙も10日付早版の1面トップでこのニュースを伝えるなど、韓中間の「歴史認識紛争」が日本にも飛び火した形になった。(共同通信)
[8月9日22時11分更新]





#5044 
gallery 2004/08/08 18:01
黒幕の条件

 「黒幕」のステレオタイプってえと・・・
・年寄り ・莫大な富 ・右翼の大物 ・裏で政治を動かす
・影響力は計り知れないが、それが表に現れることはない

 こんな感じでしょうか。
 更に漫画やドラマや映画の世界では
「暴力の世界でも巨大な力を有し、逆らう者は闇から闇へ消える」
・・・・・ってのも入りますか。
漫画家の福本伸行の作品でこんなのよく登場します。
(兵頭和尊とか、鷲巣巌とか、蔵前仁とか)
そんなこと考えてたら、
「戸締り用心、火の用心」の、あの爺さんを思い出しちゃった。



#5043 
足塚玉虫 2004/08/08 13:20
クロマックスって商品名か商標名があったりして(笑

>黒幕
橋本龍太郎 氏が歯科医師会献金疑惑を受けて
橋本派の会長を辞任すると表明した時、会長が橋本じゃなくなったら
橋本派も名前を変えるのか?会長を継いだ人の名前の派になって
しまうのか?と素朴に思いましたが、派閥の会長職って単に飾りか
象徴なんでしょうね、橋本 氏も黒幕への道をいくわけですか。
田中角栄って政商から政治家になったって感じがしませんか。
あ、政商じゃないか、土建屋から政治家になったんだか。
小佐野賢治って黒幕のかたもいてませんでしたか。





#5042 
くれど 2004/08/08 07:53
森さんが黒幕?

コント映画の黒幕なら 十分 メインキャストになりそうですが。



#5041 
おやかた 2004/08/08 00:41
サッカー

シェエラザードの黒幕について
クレドさま、管理人様
レス有難うございます。もう少し戦後史を含めて勉強してみようと思います。

勝ちましたね。実力的には順当でしょうが、あの雰囲気の中で勝ったのは、かなり価値あることかと。

今日、試合30分前から、サッカーなど殆ど見ないうちの父がチャンネルをBSのサッカーにあわせてました。
彼にとって最大の関心事は、「国歌斉唱時の中国人サポーターの行動」で、試合が始まったらチャンネルを変えてしまったようです。
・・・・そんな揚げ足取りのようなことをしては、お互い様になってしまうと思うのですがね、我が親ながら。

3点目が入ったときに、サポーターが帰り始めたそうで、試合を楽しむ、というよりは、「日本に勝つとこが見たい」のだろうなあ。それは、国家スポーツ中心の国であるからなのでしょうか?  それとも、やはり、日本のような曖昧な応援が珍しいのでしょうかね。



#5040 
徹夜城(人並みにサッカーなんぞみていた管理人) 2004/08/07 23:53
陰の実力者?

 四元氏の話題からいろいろと話が広がってまいりましたね(^^)。四元氏も草葉の陰で喜んでいることかと(おいおい)。

>原田さん
 なるほど、そうした「伝説」の原点として戦前の西園寺公望というのは有力候補として挙げられるでしょうね。晩年まで西園寺番記者が張りこんで、「西園寺が動くと政界が動く」と言われたそうですし。そういや映画「スパイ・ゾルゲ」では大滝秀治さんが演じておられましたな。


>ブッチャー3世さん
 うーーん…「水戸黄門」は実像にしてもドラマ内の虚像にしてもこの手の政界の黒幕って感じでもないんじゃないかと。水戸藩に関してはそうでありましょうけどねぇ。


>mozawaさん
 「シェエラザード」は原作も未読ですしドラマも見なかったんですが…戦中は特務機関にいて戦後は政界黒幕、となると大本営参謀だった瀬島氏はモデルとしてはちょっとミスマッチな気も。まぁもともとフィクションですからモデルを突き詰める必要はないのでしょうけど。
 「不毛地帯」の映画のほうですと、仲代達矢演じる主人公は大本営参謀で満州で終戦を迎え、シベリアに抑留されてから帰国後は商社に入って戦闘機の受注をめぐり暗躍…とまさにそのまんまの展開となっておりました。ただこの監督の政治的主旨からみると面白い事にこの主人公は根っこのところで結構純粋でもあって最後は生臭い世界から足を洗うことになっちゃってました。


>くれどさん
 四元氏も右翼活動家の出ですが、そういや児玉誉志夫なんかもやはり右翼でそうした戦後史の闇のキャラの一人でありましたね。四元氏は歴代首相と交際しつつ田中角栄とはそりが合わなかったと伝えられるところなんざ、なかなか興味深いところです。
 こうした人たちが戦前は反体制で、それが体制側にとりこまれて…という観点は非常に面白いですよね。ちょっと僕が連想したのがスタート時にバリバリの反体制、共産党員でもあったかのナベツネ氏のことだったりします(笑)。彼はフィクサーとまでは言わないかもしれないけど、結構政治史の闇の部分のキャラの一人、って気がしますね。それを言ったら池田大作氏なんかも相当なものですし、まぁいろんな意味で百花繚乱(笑)。ドロドロした濃い世界ですな。


>ひでさん
前にも話題になった高句麗論争、エスカレートしておりますなぁ。中国側に政治的思惑があるのも確かだろうけど、韓国側もこの手の事になるとヒステリックに騒ぎすぎる気もします。



#5039 
ひで 2004/08/07 02:09
何かどこかでみたような・・・

高句麗を巡って中国と韓国がもめています。
発端は今年4月に中国外務省が同省ホームページにあった韓国の歴史に関連する記述のうち、三国時代の記述から高句麗を削ったことにあり、韓国政府がそれを抗議すると、今度は1948年8月の大韓民国政府樹立より前の記述をすべて削除するという処置を執ったそうです。中国の立場としては高句麗は中国の地方政権という立場を取るようになっていますが、韓国はそれはおかしいといい続けています。どちらも現在の国の枠組みをそのまま遡らせて歴史を考えているという点でおかしなことではあるのですが、はたしてどうなることやら。
ちなみに中国外務省はホームページにあった日本史に関する記述に関しても1945年8月15日以前の記述を削除してしまいました。韓国は任那日本府という記述があることを問題視して今まで指摘していたそうで、それを受けて削ったのかどうかは定かではありませんが・・・。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#5038 
くれど 2004/08/06 18:25
黒幕の正体

タカ派の黒幕のモデルは岸さんのような気もしますが?ちがうのかな?

ただ 児玉サンの場合は別にして、田中清玄、四元義隆 両方とも、岸さん嫌いというのは面白いなとは思います。安岡篤はどうだったのかな?大陸の人脈の争いで仲が悪かったのかな?

黒幕サンたちをまとめて、観察すると 戦前の反体制のかたがたがうまく体制に取り込まれて、
その中で チャンスをつかんだ人たちという印象を受けます。

あと あのかたがたのためならば、というかたがたを抱えているから それが強みなのかな



#5037 
mozawa 2004/08/06 13:16
黒幕

先日のNHKドラマにもなった浅田次郎氏の小説「シェエラザード」に、
戦中は特務機関にいて、戦後政界の黒幕になった、みたいな人物(演:長塚京三氏)
が出てました。
このモデルって、瀬島氏なのでしょうかね?

ドラマ自体は「おいおい・・・」って感じで、ハセキョーと反町がどうしても戦中の人に見えませんでした。チビノリダーこと伊藤淳史くん演じる船員が、小柄なサル顔(失礼!)で当時の日本人らしくてはまってましたけど。



#5036 
ブッチャ−3世 2004/08/06 12:39
黒幕

>隠居で黒幕
えぇと、いわゆる、首相を陰で操って院政をやるような種類の人
の事ですか、今でいうと最大派閥・森派のトップの森・元総理?
あ、この人は未だ議員やってるから隠居さん じゃありませんね。
「沈黙の艦隊」でも、そんな黒幕ご隠居さまが出ましたね。
そういうキャラが定番なのは、水戸黄門がロングセラ−と
なってるお国柄ですものね。




#5035 
原田 実 2004/08/06 09:18
「箱根のご老体」「鎌倉のご老体」

管理人様、
一昔前の小説や映画によく出てきたこの手のキャラクターのモデルは、
「最後の元勲」として、静岡県興津に隠退後も国政に影響を持ち続けた
西園寺公望か、と思われます。公望逝去は1940年ですが、
戦後になってもその虚像は生きていた、ということでしょう。

douji@joy.ocn.ne.jp


#5034 
徹夜城(8時間授業を二日連続でやってヘロヘロの管理人) 2004/08/05 23:33
あ〜疲れた

え〜やっと帰宅。あれこれとレスをしなきゃいけないことがサイト内のあちこちでたまっていて大変です(^^;)。

>四元義隆死去。
 白状しますと、「全然知らんかった」です(笑)。お亡くなりになったという記事を見て俄然注目。「史点」ネタめでたく確定(爆)。おっと、「爆」なんてうっかり書くと乗務員に通報されちゃうかもしれないからアメリカは怖いですね(なんのこっちゃ)。
 96歳とのことですが、「血盟団事件」に関与とはまぁ、生きている化石みたいなお方ですな。しかし瀬島龍三といい、中曽根元首相の周辺には戦後政治史の影のフィクサー?みたいな方々がチラつくのは気のせいか。ともかくこちらもチョコチョコ調べて「史点」ネタにしてみたいと思います。

 ところで先日尾鳩さんのお宅にお友達と泊り込んで秋葉原で買ってきたばかりの「日本沈没」(森谷司郎監督、東宝)のDVDなんぞ見てたんですよね。これの原作は未読なのですが(映画は二度目ぐらいかな)、これにまさに日本政界の影のフィクサーである「箱根の渡老人」という人物が出てきますね(島田正吾さん…今にしてみると「老け作り」演技なんですな)。これのモデルって結局のところ誰なんでしょ?
 他の作品でもこの手のキャラは出てくることがありまして、一種の「都市伝説」となっている観もあります。確か山本薩夫監督の「不毛地帯」(瀬島龍三をモデルにしたと思われる山崎豊子の小説の映画化)だったと思うんですが、「鎌倉のあの男」として似たような政界を影で操る老人が言及されます(登場はしない)。これなんかは引退後の吉田茂って感じもしましたけど。
 他ではいしいひさいちの漫画で「御殿場の老人」っちゅうのがあったような…(笑)。


>練馬大根役者さん
 どーも、どーも、ようこそいらっしゃいました。いつぞやは確かにあんまりお話できず(^^;)。

 倭寇の会話のことですが、これはもう行く先々で聞かれているものでして…(^^;)。ハッキリ言いまして僕が一番知りたいです、この答えは(笑)。卒論の面接試験でも教授陣にこの件を聞かれて以来、ずーーっと考えてるんですけど、結局のところ現存資料からは全く分かりません。
 日本語とは違う「倭語」の存在なんかを想定する意見もあり…朝鮮側に「日本語と倭語が違う」ととれる記述があり、済州島の住民がこの「倭語」を習って話しているという資料もあるんでそれがこの海域の「共通語」の役割を果たしていたのでは?って話も出てきましたが決め手は欠きます(詳しくは村井章介さんの著作を参照)。しかもこの話は日朝間の海域、対馬周辺という空間でしょうし。
 後期倭寇では8〜9割が中国人なんですが、これも福建人が半数以上、浙江人、徽州人など雑多です。中国人同士と言っても福建語ってかなり特殊な方言なんで(台湾語がこの系統)彼らの間ですらどうコミュニケーションをとったのかけっこう謎です。さらにそこへ日本人、朝鮮人、はてはポルトガル人やらマレー人やらまでが乱入してくるわけで、もうどうなっちゃってたんでしょう、と思うばかりです(^^;)。



#5033 
練馬大根役者 2004/08/05 18:19


はじめまして。
こちらはしばらく前からときどき拝見しておりました。
先日は某オフ会で管理人さんをおみかけしたのですが、あまりお話もできず残念でした。

さて、いきなり来といて何ですが最近、倭寇でについてふと疑問がわきまして…。

日本人と大陸系の人たちがいっしょに行動するということはあったんでしょうか。その場合、何語で意思の疎通を図ったんだろうと思ったのです。ニューギニアの漁港あたりだと、日本語と現地語のピジンが生まれかかっていると聞きますが、そのあたりどうなんでしょう。

四元義隆氏は中曽根元首相の人脈を語るときに出てきてた人じゃなかったかな。
安岡某氏とかあのへんはイメージのほうが巨大になっている(あるいは自ら巨大に見せかけている)側面もあるので、そのあたりは留意してみたほうがいいと思います。

そうそう、金栗四三氏ですが、亡くなった祖父が師範学校時代、一度だけ校内マラソンで勝ったことがあるそうです。まあきっと、金栗さんが前の日に食あたりにでもなったとかその程度の話でしょうが。後は「全く敵わなかった」そうです。



#5032 
アール・ケイ 2004/08/05 17:05
是非、解説求む

四元義隆という(たぶん最後の)怪物が逝ったそうですね。
速報の段階なので死亡時年齢すら不明です(100歳ぐらい?)。

いや私はこの人のことを知らなかった(耳にはしたことがあるように思うのですが
特に調べたことはない。『日本暗殺秘録』にも登場してたかなあ…)のですが、
とんでもない爺さんが今の今までよく生きていたものでした。
なにせあの児玉誉士夫のことすらガキ扱いしてたとかいうんだもの。

ネットで調べると、このひとについてのいろんな噂がどんどん出てきておもろいですな。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#5031 
徹夜城(バカしかひかない夏風邪をひいた管理人) 2004/08/03 10:24
BJ連アニ

>足塚さん
「ブラック・ジャック」は今年秋から連続アニメで放映されるようです。昨年スペシャルでやったものがパイロット版みたいなもんだった、ってことでしょう。手術シーンはほどほどにして血をいっさい見せずに処理するんでしょうね。
「手塚治虫マガジン」の巻末記事によるとアニメ「ブラック・ジャック」に写楽と和登サンが出演するとかなんとかいう話が…ってレギュラーで出る気なのか?
そうそう、先日galleryさんに教えていただいた文庫版「BJ」の17巻を買いました。単行本未収録の「金、金、金!」「不死鳥」「おとずれた思い出」の三話が載ってましたが、「金、金、金!」は以前秋田書店が月刊誌「チャンピオンレッド」立ち上げ時に綴じ込み付録で読んでました。「不死鳥」は手塚キャラ総出演漫画である「BJ」に「火の鳥」を出演させる目的で作った話って感じがしますね。


>明治神宮騒動
 新聞記事によりますと昨日付けで神社本庁からの離脱が正式に認可されたようです。その記事によれば例の誤記は「天皇皇后」について「両殿下」と書いちゃったもののようですね。うん、それならやっちゃいそうな気はしますなぁ。
 聞くところによると戦前には天皇がらみで誤植やっちゃうと大変だってんで(活字拾い違いによる「天皇陸下」はよくあったみたい)「天皇陛下」って四字がくっついた活字が用意されていたとか言う話で。それを思い出しちゃいましたね。
 だけど対立の本質は明らかに誤記問題とは別の部分でしょうね。その誤記の「けじめ」を「進退伺い」という形でつけさせようとした神社本庁に対し明治神宮側が猛反発したわけで、その前から対立がくすぶっていたはず。だからなんとなくこの誤記事件じたい何かの謀略だった…なんて陰謀論にも思いが及んでしまうのですがね(笑)


>アール・ケイさん
 ほほう、豊田有恒さん、いつの間に教授の地位に…
 この人がずいぶん前に書いた加藤清正の本を古本屋で立ち読みしたことがあるんですが、当時としてはかなり珍しい「韓国通」だったんじゃないかな、この人。文中でも日韓友好っぽい話を散りばめていた覚えがありますが…その後なんかイヤなことでもあったのか、祥伝社あたりで韓国・北朝鮮叩き本を書いちゃったりもしておりました。



#5030 
足塚玉虫 2004/08/02 13:12
チェルノブイリ

>大爆発大音響のない
けっこう爆発はあったと思いますよ、事故直後の原発写真が
当時、よく出回ってて見ましたが、屋外から原発の内部が
見えるほど損壊してましたから、ロシアと日本は、ああいう
施設の強度安全基準が違うから一概にはわかりませんが
それでも原発の建物があれだけ壊れてるのは結構、大きい
爆発があったのだろうと、まぁ核爆発ほどでは
なかろうですが。

>BJ連ドラ化、決定?
え?マジすか?実写ですか、アニメですか?
個人的には実写でやってるのを見たいかなぁって気はします。
ちょっと前、モックンがやってましたが見そびれました。
若大将・加山氏が白髪カツラ被って出てるブラックジャックの
ドラマのビデオがレンタル屋にあったのを見つけて
引いてしまい借りなかったことが。(爆
今の俳優でBJ先生が似合いそうなのは、〜難しいですねぇ。
ブラックジャック先生を びしっと映像化してもらえるなら
別にハリウッドへ案、売ってもいい気も(無責任
あちらはERがヒットした国柄、TVドラマとして
BJが食指を動かされるネタと思えそうなんですけど。




#5029 
アール・ケイ 2004/08/02 01:17
BJの連アニも始まるそうで

>金栗四三

勉強せねば…(笑)。嘉納治五郎由来のひとなんだもんね。


>手塚治虫マガジン

どこにでも置いてますが誰が買うんじゃい(笑)。
これと比べ、どこにいってもなかなか買えないのが『乱』だったりします。
永井の豪ちゃん(別に実際には永井さんが描いてるわけじゃないだろうけど)の
『魔神王ガロン』(だっけ?)は手塚キャラオンパレードで笑ってしまいます。
そんだけ(笑)。
「ウラ・プルートゥ」みたいなもんですな(笑)。


>明治神宮騒動

いつの時代の騒動やねん(笑)。
ただ嘲笑するばかりですな。
まあ肩書きを間違えちゃあいけませんが。


>歴史好きが高じてプロになる?

今頃になって録画していた『新説!歴史将軍』なるバラエティを見たんですが(笑)、
聖徳太子ノイローゼ説(なんじゃそれ(笑))の解説に
豊田有恒さんが出てきたんですが、
肩書きが「島根県立大学教授」とあってびっくり。
いつの間にか浜田市で大学教授になってたんですな(ま、頭はいいひとですが)。
まさか歴史を教えているわけでは、といま調べたら
「総合政策学部教授として、日本地域文化論などを教える」とあるんですが、
講演とかだと歴史の話をしてるみたい(笑)。

いつも思うことなんですが、自然科学と人文科学って違いが大きいですなあ。


「チェルノブイリ」ってほんと生き地獄だったそうですね。
それもヒロシマ、ナガサキの原爆の際とは違って、
大音響大爆発のない
静かな静かなカタストロフであったようで…。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#5028 
新参右衛門 2004/08/01 13:31
放射能除去装置って発明できませんかね?松本零士さん

>放射能漏れ
海外でよく聞く、すさまじい放射能障害ですが、我が国も人事
とは言ってられませんね、放射性物質をステンレスのバケツで汲んでいて
青い光を発して臨界反応事故が起きたのは、そんな昔の事でないですね。
あの時、臨界反応のソバにいた作業員のかたは多臓器不全で亡くなられた
そうですが、その最期を診断した医師の話しでは患者の体中の細胞が
機能しなくなり壊死していって何の効果的な治療も出来なかったと、
各臓器が一斉に不全へと蝕まれる様は末期ガンの比ではないとの話し。

>ロシア核事故
チェルノブイリがあまりに有名になっていますね、当時は
ゴルバチョフ体制のもと公開が進んでいたので事故がヤミに葬られる
事はなかったのですが、まだ冷戦が真っ直中の時代に起きた
シベリアでの核爆発事故は全面的に情報公開される事はなかったようです、
漏れ聞くうわさでは、核廃棄物を地上に堆積貯蔵していたのが
地下で自然核反応を起こし大爆発を起こしたとか。




#5027 
徹夜城(夏期講習谷間の管理人) 2004/08/01 09:47
手塚治虫マガジンを初めて買ってしまった

 以前から出ていることは知っていたけど手は出さないでいた「手塚治虫マガジン」。とうとう手を出してしまった原因は「新連載」が始まった「新選組」の表紙にひかれてしまったためでした。ちょうど読んでない作品でもありましたし。
 聞くところによると萩尾望都さんはこの作品を読んで漫画家になる決意をしたとか。そういえばなんとなく「美少年漫画」なところがある作品です。

>明治神宮騒動
 「史点」で書いたこの話題、昨日でしたか、朝日新聞が社会面で記事にしてましたね。直接的な対立の発端となったのは明治神宮側が文書で「天皇殿下」と誤記した件の後始末で本庁と神宮が対立した…ってのが取り上げられてましたが(週刊誌が5月に報じていたそうですが)、これ僕は知りつつもあえて書かなかった話なんですよね。なんかかなり不自然なミスという気もしまして。
 以前「ヘンテコ歴史本」の中で日本神話本の作者・出雲井晶さんの名が神社本庁のサイトにある旨を書いてますが、今度の件で神社本庁のサイトを久々に眺め渡してみたらどこにもなかったですねぇ。たぶん役員とかの名前を出してないだけだとは思うのですけど。

>最近読んでる本
 とうとう丸一年更新してない「歴史本の広場」(普通の本のコーナーね)ですが、いま読んでる本がなかなか面白く、ひょっとしたら更新しようかなぁ…という気を起こしつつあります。
 それは岸俊光著『ペリーの白旗』。ペリーが初来日時に送った「白旗」にまつわる大論争を毎日新聞の記者の立場から論争関係者へのインタビューと自身による考察でまとめたなかなかの好著ですね。「歴史論争」そのものをジャーナリスティックな立場から追いかけたドキュメントとして読み応えがあります。
 論争の発端はペリーが幕府に対して白旗を送り「我々と戦った場合、これを降伏の印として掲げよ」という趣旨の文書をつけるという「砲艦外交」を行ったという話。このエピソード、みなもと太郎氏が漫画「風雲児たち」の暫定続編「雲竜奔馬」のなかで描き、後日「風雲児たちワイド版」の「ギャグ注」内で「ピルトダウン原人なみの捏造と判明」としてご自身がわざわざ撤回コメントを出したいきさつがあるのでご存知の方も多いかと。
 このペリーが送ったという「白旗書簡」が例の「つくる会」の教科書に載ったことから歴史学会側が「それは明白な偽文書」として猛攻撃。著者もそこからこの件に首を突っ込み始めます。
 この「白旗書簡」を本物として日本における「白旗」の歴史を考察したのが評論家の松本健一氏(この人の著書はいくつか読んでますが、読む限りでは「つくる会」と相容れない部分が多いかと思います、念のため)、これに対し「白旗書簡」がまったくの偽文書であるとしたのが史料編纂室にもいたバリバリの歴史学者である宮地正人氏というのが基本構図。著者の岸氏はこの両人にインタビューし(他の多くの方にも取材してますが特にこの二人がメイン)論争を第三者的立場からまとめていきます。
 読んだ限りで僕がまとめてしまうと「白旗」が送られたことそのものはみんな事実として認めてるんですよね。しかし「白旗書簡」なるものは資料的には捏造の可能性が高い。で、争点はペリーが送った白旗の意図は「降伏の印」としてなのかそれともあくまで「戦闘時の使者の印」なのかというあたりに絞られるようで。本書でもその点については断定的結論は避けています。とにかく本書は「白旗書簡」の問題をきっかけにさまざまなアプローチからペリーの日本遠征の評価に関わる議論、そして現在にいたる日米関係の議論にまで話が発展してゆき、なかなかに面白い知的ゲーム(?)な趣もあります。

 僕が歴史をやってる者として気になったのは宮地氏が「つくる会」の教科書以前に出ていた松本氏の本に関して「論評に値しない」とばかり批判もせず無視をしていた、という事実ですね(松本氏からは著書を送られている)。インタビューでも「あの人は評論家だから、あの人とは論争しません」という態度でして、これにはアカデミズムの悪い癖が端的に出ている気がしてかなりイヤな気分になりました。アカデミズムと在野研究者の断絶って問題はまさに僕がこのサイトやってるテーマの一つでもありますし…確かに「論評に値しない」と言いたくなる歴史本、自称歴史家がいることは事実ですし、相手にあわせて自分のレベルを下げる必要はないと思いますが、あまりにもケンもホロロなのはねぇ。
 一方で宮地氏が指摘する日本の「歴史好き」の実態、学術的・論理的な歴史議論は実は嫌いで、講談調の歴史小説など事実かどうかもわからん面白話が好き、それが「歴史」なんだと思ってる人が多いというのも痛いほど共感しますけどね。
 …あらら、ここでこれだけ書いちゃったら書評の必要ないよなぁ(笑)。


>ババゲーノさん
 「トータル・リコール」…イヤな映画を思い起こしてしまった…(汗)
 イラクのそれは僕は見なかったですが、中央アジアの旧ソ連地域、核実験が行われていた地域でも同様の現象があるそうです。それを取材した週刊誌のグラビアを見たことがありますが、本当に目を背けたくなるような実態で…



#5026 
パパゲーノ 2004/07/31 17:27
昨日の報道ステーション

イラクの原子力施設で働いていた人が被爆し、子供を生んだら、
体が変形していた。。。という内容でしたが。。。

ここまで酷いとは、、、
まるで映画”トータルリコール”に出てくる火星の人たちのようです。
遺伝子が損傷してしまうのでしょう。
放射性物質とはなんと恐ろしいものなのでしょうか。

何か支援できないものなんでしょうかね。



#5024 
gallery 2004/07/29 17:54
単行本未収録と差別用語と、あとマラソン

>>未収録作品
 あれ、ブラックジャック未収録は4編かと思ってましたが違いますね、どうも。
文庫版17巻には「金・金・金」「不死鳥」「おとずれた思い出」が収録。「快楽の座」「壁」「落下物(「ブラックジャック病・後編」)」それと「植物人間」が未収録ってことですね。

>>「植物人間」
 とりあえず私の持っている本は10版ですが載っております。
 どうも当時は「脳」に関する話がタブーだったようです。「快楽の座」もそうですが、同時期に宮谷一彦の「キャメル」という作品がありまして、これも同様に単行本になっておりません。脳に電極埋め込み、感情を自在に操る実験をしていたところ、被験者の寺切拝人(ジキルハイド)が逃亡し・・・・・てな話です。
こちらで読めるようです↓↓。
http://2.csx.jp/~gaiden/cam0.htm

 米ソ冷戦下で共産主義による「洗脳」を意識した映画「ボディ・スナッチャー」とか「光る眼」とかが50〜60年代に作られてましたが、その影響が遅れて入ってきて、更に安保闘争・浅間山荘事件などの衝撃もあり、日本ではその手の「脳」「洗脳」を意識させる話がタブーとされる方向に向いたんじゃないか・・・・・と、勝手に想像しておりますが、実際のところは分かりません。
 「差別語」に関しては、作者さんご存命の場合は、本人の許可あればもちろんのこと、亡くなられても著作権者である遺族の許可あれば、差し替えOKです。梶原一騎の『おとこ道(矢口高雄デビュー作)』が、韓国人(K国人)差別表現があり、絶対復刻は不可能と言われていたのに復刻できましたから。
 ただ、手塚全集や『あしたのジョー』にように「断り書き」して用語そのままに復刻しておりましたから、出版社にその気があれば、差別用語も含めて復刻も可能のはずです。やらないのはつまり、抗議が恐くて自主規制しているのだと。このへん、森達也の『放送禁止歌』とか『トンデモ本の世界R』の山本弘「差別用語の基礎知識」に詳しいです。

 マラソンが42.195qに定着した理由を、確か15年くらい前の『知ってるつもり〜幻のマラソン王伝説〜』で見た記憶あります。↓確か、こんな感じだと。
http://members.jcom.home.ne.jp/katoa/03kawamura.html
 ちなみに本編では金栗四三を扱っておりまして、ものすごく感動したんですよ(確かギャラクシー賞も取ったような)。一緒に見ていた同級生ともども、感動のあまり声も出ませんでした。これが元で『知ってるつもり』見るようになったんですが・・・・・ゲスト、どっか消えろ! ええい、司会もいらぬわ!(笑)



#5023 
徹夜城(明日も一日中授業の管理人) 2004/07/27 23:17
白状すると

>ひでさん
 いやー、ご指摘どうも。実はその「マラソン競技は古代オリンピックにあったか」の件はひっかかってはいたところでして…「後で調べておこう」と思いつつ仮に書いておいたバージョンをそのまんま見切り発車でアップしたという裏事情がありました(汗)。実はイラスト付きの予定でもあったのですが、描くヒマがなくとりあえずアップにしたりもしております…これはあとで修正ともどもアップしておきますね。
 今度のマラソンの記事に関してはネットでちょこちょこと調べたりもしてまして…実は、ひでさんのサイトの記事もこっそり拝読させていただいたりしてました(^^;)。


>galleryさん
 詳しい解説をどうもです。そうですか、文庫本17巻で未収録作品かなり入れちゃったんですな。今度見てみようっと。
 「植物人間」についてそのBJ解説本では単行本は初版のみって書いてあった気がしましたが…じゃあしばらく後の版まで残っていたわけですね。代わりに入ったのが「体が石に…」でしたっけ。
 「植物人間」はそういうわけで全部読んでいるわけなんですが(原本は最後の数ページ破けてるけど脳内に記憶あり)、どこがマズイのか良く分からない…ってのが本音。脳同士をつなげるのがいけないらしいんですが…。
 あと古い版本だと障害者に対する「差別語」が使われていて(もちろん「差別」であるとして否定する文脈で出てくるんだけど)、最近のものを見たら差し替えられているものもありましたね。
 「刻印」の件ではその解説本によるとオリジナルのものの原稿を切り貼りして再利用しているそうで、元のものは原稿自体不完全にしか存在していないそうです。



#5022 
ひで 2004/07/27 22:20
マラソン伝説

「史点」最新号、拝読いたしました。
「史点」にも取り上げられているマラソンですが、実は古代オリンピックにマラソンはありません。走る競技はいろいろあり、直線をダッシュするスタディオン走(192.27メートル)、直線コースを往復する往復走、同じコースを12往復する長距離走、そして兜、盾、脛当てなどを装備して走る武装競走といったものがありますが、マラソンは存在していませんでした。

また、巷間伝わっているアテネの伝令がマラトンからアテネまで走って勝利の報告をして息絶えたという伝説もどうやらローマ時代に作られたのではないかといわれています。マラソン伝説の直接の出典は紀元後2世紀のルキアノスで、1〜2世紀のプルタルコス「倫理論集」にも主人公の名前は違うものの同趣旨の話が伝わっています。しかしペルシア戦争を戦っていた時代に生きた、サイドストーリー好きなヘロドトス「歴史」には全くその話は登場しません。ヘロドトスの歴史にはフィリッピデスという伝令は登場しますが、彼はマラトンの戦いの前にアテネからスパルタまで2日間で走破したと記されています。勝利の報告をして息絶えたなんて言う劇的なストーリーが実際にあったら、ヘロドトスの執筆姿勢からすれば間違いなく何か書き残すところですが、そのような話は見られません。恐らく後世に創作されたものが現在伝わるマラソン伝説だと考えた方がよいようです。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#5021 
足塚玉虫 2004/07/27 19:56
巨大な死の翼は2040年代まで現役?

昨夜のヒストリ−・チャンネルはB52爆撃機の話しをやっておりまして
途中からですが、ついつい見てしまいました、恐らくは
世界最大にして史上最大級の爆撃機であろうと、これ以後、こんな
くそでかい爆撃機を開発しようとする動きはなかろうということで。
冷戦終結で、時代おくれの遺物となり即、退役兵器となると思いきや
現在まで現役で、しかも今のところ退役予定もなく、
2040年代まで運行する予定という恐るべき死の翼ですね。
なぜに米軍は老兵に引導を渡さないかというと、結構、頑丈な機体で
あるようですね、ベトナムの北爆の生還パイロットの話しでは
B52は地対空ミサイルを2発食らっても未だ数分飛行可能で
その間に脱出できたという。
それと、航続距離が長い点が挙げられてました、冷戦時代で最も
米ソ対戦の危機が高かった頃は、B52は北極圏廻りでロシアに
対し威圧飛行を2時間間隔のダイヤで毎日、北極飛行を続けていた
そうです。

>国家元首はどっち?
前から疑問に思っていたことがありまして、ドイツやイスラエルのような
国で、国政のトップは首相であるようなのに大統領が存在しますよね、
これらの国は。



#5020 
gallery 2004/07/27 18:26
ブラックジャック単行本未収録

 文庫版『ブラックジャック』17巻に、それまで秋田書店のチャンピオンコミックに入ってなかった未収録作品が3編初収録。残るは『植物人間(単行本4巻)』と『快楽の座(少年チャンピオン1975/4号)』のみでございます。どちらも人間の脳に関する話。特に『快楽の座』は、脳に電極埋め込んで、暗い子を無理やり明るくしたら、その結果・・・・という過激なストーリーのため、どうも復刻は無理っぽいです。ちなみに『植物人間』の方は、十数版くらいまで収録されております。
 ご存知の方も多いでしょうが、手塚さん単行本時に内容を変えたり加えたり削ったりと、ディレクターズカットの多いことで有名なのですが、特に『ブラックジャック』に関しては山ほどございます。それも結構でかい修正が。

・「ブラックジャック病」・・・雑誌掲載時は2話だった話を単行本で1話に短縮。ブラックジャック病の元凶である山芋の突然変異が、原子炉衛星が落っこちたことが原因となっていたため不可。(同レベルの変更で『きりひと讃歌』のモンモウ病の原因が、放射性物質から「振動する粒子」に変わった経緯あり)
・「刻印」・・・間久部(ロック・ホーム)の指紋を変える手術をする話だが、雑誌掲載時は元々奇形で6本あった指を5本にする手術だった。(←人類に6本指の種族があり、それが元で12進法ができた、というトンデモ説明してました。変えて正解?)

 ま、こんな感じです。他にもまだまだございます。元の話を読みたいなら、当時の雑誌を買うしかない、というシャレにならないコレクター泣かせ。だから製本して10万くらいで流そうとする奴もでてくるんですが。

 傾向を見るに、脳に関する話や、放射線(放射能)による突然変異、奇形などがカットの対象になっているようなんですが、奇形でもOKの話もあり・・・・・奇形オールNGならピノコも存在自体がアウトだな・・・・・基準が良く分からんです。



#5019 
徹夜城(今日は夕方から授業の管理人) 2004/07/27 13:36
実はちょうどBJ本を読んでいたところで(笑)

 実はつい先日塾の授業で「1989年には大事件がやたらに起き、大物が大勢亡くなった」という話題をしまして、その中に「手塚治虫」の名をあげましたところ、「え!手塚治虫ってもう死んでたの!?」と驚いた中学生がおりました。そう、手塚治虫はいまなお「現役」だったりするんですよ…

 「ブラック・ジャック」の話が続いておりますが、ちょうど僕も先日秋田書店の文庫で出ているブラックジャック全話(単行本未収録含む!)のダイジェスト解説本を購入して読んでいたところでした。

 ご存知の方も多いでしょうが「ブラック・ジャック」の単行本は雑誌掲載順ではなく単行本化にあたって手塚治虫自身が内容を吟味し、似た話の重複を避けたり続けて読んだ場合の効果などを考慮して「再編集」しています。中には各種の事情で単行本収録自体が見送られた作品も若干あるのです(以前こうした作品を集めて自家製単行本を製本しネットで売って逮捕された人がいましたな)。また「植物人間」の一話のように初版単行本第4巻のみに収録され以後お蔵入りになっているものもありますね(実は僕はたまたま持ってるんですわ、この初版本。かなり破けちゃってるけど)。
 この完全解説本はちゃんと雑誌掲載時の順番どおりに並べている点でかなり便利な一冊でした。例えばドクター・キリコの初登場話は単行本ではかなり後に収録されている「恐怖菌」だったことなどは「長編」としての「ブラック・ジャック」を考える際には重要な事実で、僕はこれで初めて知って驚きましたね。あと存在だけは聞いていた「火の鳥・ブラックジャック編」(笑)のストーリー解説が読めたのは嬉しい。

 ただ一つ気になった点を。「パク船長」の話の解説でこの本では名指しはしていないものの、北朝鮮の話がモデルであり今読んでも実感がわく、みたいなことが書かれているのですが、僕は以前からこの話は当時の韓国がモデルだと認識しているのですが…パク船長が自国の状況を語る部分の絵なんか見ても明らかだと思うんですよね。また手塚治虫の大人向け短編でも「金大中事件」に強い衝撃を受けて「もし日本が韓国みたいになっていたら…」というシチュエーションの作品が同時期にあることも傍証になるかと思います。

>是流陀さん
 「ブラック・ジャック」がその開始にあたって劇画「ゴルゴ13」を強く意識した作品であるのは間違いないでしょう。第一話の初登場時なんかキャラが劇画路線ですもん。向こうは殺し屋だからこっちは生かす側で…という話はちょっと疑問符ですけど。
 すっかり有名になってますが、もともと「ブラック・ジャック」は手塚治虫に(少なくとも少年漫画の)「引導を渡す」ための、いわば「手塚治虫引退試合」みたいな特別企画だったという経緯がありましたし、手塚治虫自身もそれならそれでと劇画調主人公にしてみたってことなんじゃないかと。もっともそうした特別企画であったがために手塚漫画スターシステムが全編に炸裂して手塚ファンにとってたまらん作品になった面もありますね。

>モーグリさん
 いやホント、「ブラック・ジャック」のあの毎週20ページで一話完結のペースはまさに神業だったと思いますよ。しょーもない話も一部確かにあるんですが(笑)、単行本を読み返していても各話のシナリオの見事さには感嘆するしかありません。
 手塚治虫は「ブラック・ジャック」と同時期に「三つ目がとおる」と「ブッダ」を連載して(この三つ、それぞれの作品にキャラが特別出演してますね)いるわけでそれも考え合わせるとただただ「凄い」というしかないですねぇ…

>ブッチャー3世さん
 最近なにかで読んだんですが、手塚治虫自身は「ブラック・ジャック」の医療考証(?)については「自分が医学生だったときの知識に基づいてるから今では古いと指摘される」と言っていたようです。ま、あくまでエンターテイメント、ヒューマンドラマということで読めばいいんでしょうけど。
 えーと、ケリー候補と似ているという「我が国の現・国家元首」というお話ですが、恐らく日本の首相は「国家元首」ではありません。ですが「天皇=国家元首」とするのも法解釈上意見が分かれているようです。


>アール・ケイさん
 副島さん、ホントに「と学会」を名指しで攻撃しているらしいですね。ちょっとネットでいろいろあさってみたら昨年すでに副島事務所のほうから「と学会」メンバーの方の批判本に対し直接抗議がいっていたもののようです。
 副島さんのHPの掲示板もなかなか熱いですよ〜(笑)。どちらかといえばシンパ側から来た冷静に誤りを指摘をするメールに対し副島さん自身がもうボロクソに言っちゃってますし、逆に副島さん信者からは原爆の被害を引き合いにして「バンアレン帯の放射線を突破できるわけがない」と力説してるのも見られます(熱線と放射線の区別が出来てない気がしますが…)。
 副島さんのアメリカ映画本ですが、まだ読んではいないものの…「2001年宇宙の旅」のセットを使って月面着陸シーンをキューブリックが撮影したとか、「アポロ13」をトム・ハンクスが監督したとか言ってる時点で映画知識に根本的に問題があるとしか思えませんがねぇ。



#5018 
ブッチャ−3世 2004/07/27 00:03
ケリ−氏、勝てるかな

ケリ−氏の顔を見て、ふと思うことは、
何だか我が国の現・国家元首と顔が似てるかなと。
もしもケリ−氏が選挙に勝って小泉&ケリ−日米首脳会談が
実現したら、どれくらい顔似てるか確認したいと思います。

>ブラックジャック考
漫画ブラックジャックを読み込んでると、ある特徴があると
思いました、えぇ確かに、だいたい一話20ペ−ジを保って
る傾向にあり、その20ペ−ジの中で、最高のクライマックス
である手術の場面はだいたい1〜2ペ−ジほどなんですね、
わたしが読んだ一番長いオペのシ−ンでも4ペ−ジほどでしたね。
その少ない手術の場面を導入するためにヒュ−マンドラマで
引っ張りに引っ張る、BJは、エンタ−ティメントに徹した
医療マンガだと思います、わたしら医療ど素人の者からすると
現在の医療は現状はこうなんだ、どうしようもないんだ〜!と
ドキュメントに徹してこられすぎると、ちょっと
引いちゃうんですよねエンタとしては。
そういう点でも手塚さんは分かってらっしゃったんだなぁと
思います。




#5017 
モーグリ 2004/07/26 22:01
連作ものは

作家的に言うとシリーズ物では長編物よりも、『ブラックジャック』のように毎回1話ストーリー完結方式の作品の方が数段難しいそうです。
以前、講演会である作家さんが「何話も続くシリーズ物より1話でストーリー完結させる物語の方が難しい。『ブラックジャック』を描いた手塚治虫先生は天才だと思う」とおっしゃっていました。


#5015 
是流陀 2004/07/26 00:52
ブラックジャックは短編になるんでしょうか長編になるんでしょうか

>手塚治虫分析
ブラックジャックなどを読んでると、これは長編というより
短編の積み重ねじゃないかなと思うときもありますね、
毎回一話・完結を貫いてますし、おおむね1話20ペ−ジで
話しのケリを付けているところは凄いなと思います。この
のりを持続するのは並大抵の事じゃないと思いますよ。
ブラックジャック誕生秘話に関しては、何か著名な評論家
(誰だったかな)が、当時、人気が出始め、手塚先生の
ライバルになっていた劇画路線のゴルゴ13の向こうを
張って、むこうが毎回、標的を一人殺す一匹狼の殺し屋なら
こっちは、毎回、患者を一人生かそうとする一匹狼の
ヤミ医者でいったれ、ってのりで手塚先生は
BJを発動させたとか言ってました。



#5014 
アール・ケイ 2004/07/26 00:34
副島VS「と学会」か?(笑)

えー、こちらのサイトともご縁がある「と学会」さんの主要メンバーである、
山本弘さん、皆神龍太郎さんらの監修、解説による
「アポロ11号−月面着陸に隠された真実』というDVDが発売になってますね。
たぶんテレビドキュメンタリーが元になっていると思うのですが、
本当だった/作り事だった の2派に分かれて検証し合うという内容らしいです。

山本弘さんのサイト掲示板を読んでいると、
副島さん、「と学会」に喧嘩を売ったようですね(苦笑)。
副島さんには『ハリウッド映画で読む世界覇権国アメリカ』(なんと上下巻!)
という本もあって、本屋で見かけたことがありますが、
こうなるとなんかこれもトンデモ本かなあ、という気がしてしました(笑)。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#5013 
徹夜城(夏期講習の合間にいろいろ書いてる管理人) 2004/07/25 21:42
高校野球も地方の決着はつき…

 ここ二週間ばかり凄まじかったスポーツコーナーへのアクセスも一段落しそうです。年々上昇傾向にありまして、今年は最盛期には一日一万アクセスを越したりしておりました…この「史劇的な物見櫓」はだいたい300アクセス前後で安定しております(笑)。
 それにしても茨城の優勝は下妻二…なにげに今年は「下妻の当たり年」みたいですな。甲子園にフカキョンが駆けつけるような気もする(絶対誰か仕掛けそうだ)。
 なお、決勝で敗れた常総学院の監督は個人的に知る人なんで(さんざん既出)、ちょっと複雑ではあります。


>手塚治虫論
 夏目房ノ介さんなんかは「長編の作家」と分析してるみたいですけどね。むろん短編が下手だとか言うことではなくて。そもそもお話作り・語り口の上手い人というのは短編が基本的に上手いのです。
 以前に書きましたが、白土三平も長編作家と言われつつ「忍法秘話」などの短編集で素晴らしく光るところがあります。少年誌連載段階の「カムイ外伝」など、今読み返しても素晴らしい連作短編で、何度読んでも「上手いっ」と感嘆するばかりです。
 そういや「白土三平論」ってズバリの大作評論本が出てるんですけど、高くってまだ手を出してない…(^^;)

 手塚治虫に話を戻しますと、「ブッダ」は例外中の例外の有名人物主役の史伝ですね。もっとも架空キャラがわんさか出てきて思い切り話を盛り上げ(写楽まで出てくるもんなぁ)、お釈迦さんの影が少々薄いお話になってる気もしなくはないです(笑)。

 アール・ケイさんが「ロシア文学的諦観」に言及されてましたが、僕はこの件詳しくないんですけど、一昔前の教養人はそろって基礎教養としてロシア文学の素養があるみたいですね。黒澤明もドストエフスキーだのゴーリキーだのを翻案してますが(シェークスピアもやってるけど)、実はトルストイの「戦争と平和」をやりたくてしょうがなかったらしい(笑)。一時日本に舞台を移した翻案でやろうとしたらしいですし、ソ連に招かれた際にも候補にはしていたそうです。もっとも同時期にセルゲイ=ボンダルチュクの超大作が製作準備に入っていたため流れたんですが…。


>ちょっとトンデモ関連。
 少し前にこの伝言板でも話題になり、最新作の「トンデモ本の世界」シリーズでも一章を割いて取り上げられてました「アポロは月にいっていない」という陰謀論。「国際政治学者」の副島隆彦氏がこの件に完全にハマってしまっていることは僕も聞いていたんですが、とうとうご本人がその件で一冊著作をものしてしまいました。『人類の月面着陸は無かったろう論』という妙なタイトルなんですが。出版元が徳間書店ってあたりはイカニモ的ではありますけど、ご本人のサイトの掲示板見るとご本人、本当にマジなんだよなぁ…
 で、その本を探しに近所の本屋に行ったんですけど置いてなくて(笑)、代わりに副島氏の他のビジネス本をちょこちょこと読んでみたんですが、アポロ陰謀論以外でもやっぱりヘンだぞ、この人。陰陽道と経済変動の一致みたいなことを図解入りで書いてる本があった…(^^;)
 他に毎年「今年はこうなる本」を出してちっとも当たらないで年ごとに内容が変化していく長谷川慶太郎氏、先の米大統領選でゴア勝利を断言しておいて今度はブッシュ勝利を断言してブッシュ絶賛に走っている日高義樹氏など、ビジネス本の棚はたまに覗くとえらく面白いですな(笑)。



#5012 
足塚玉虫 2004/07/25 19:01
改めて短編の帝王だと思いますね手塚先生は

>手塚・ザ・ショ−ト・ワ−ルド
最近、手塚先生の短編集がよく復刻版でてますので、へぇ
こんな作品を先生が描いてたのか、と驚くことしきりです、
短編で歴史モノも結構ありますね、

「最上殿始末記」
話中の最上家は、伊達政宗ドラマで最強の敵役の
最上義明を出した家と思われます、話しの最上の殿様は義明の前の代
なのか後の代なのか分からず、また最上家に、こういう伝承があっての
ことなのか、手塚先生の全くの独創なのかは分かりませんが。

「ペ−タ−・キュルテンの手記」
第一次世界大戦後の混乱期のドイツで実在した猟奇的連続殺人犯の
犯行の深層を描く話し、アトムなどの良心的・手塚作品を慣れ親しんだ
人には、この作品に驚かれると思います、手塚先生も
学童に芳しくない影響を及ぼす文化物を発する人物、と教育委員会に
札付けられた時期があったそうで、この作品も、そんな頃のものかな?
このドイツの殺人鬼の話しは犯罪心理学上で、テキストにもなっているようで
そういうネタをキッチシ、エンタ−ティメント化するあたり手塚治虫おそるべしか。




#5011 
アール・ケイ 2004/07/25 18:24
それを云っちゃあ、おしめえよ(笑)

ま、手塚さんは日本共産党支援者でしたから
(但し、共産主義者でも共産党綱領支持者でもない)。

これ、ほかのひとに云われると、ごっつい腹が立つんですが、
自分が云うのは許せるんですよね(笑)。

政治向きのことは一切仕事(マンガ)に持ち込まないかたでしたが、
そりゃあ、どちらかというとプロレタリア史観者だったんでしょうね
(それにロシア文学流諦観と仏教の無常観とキリスト教の原罪が混じり合っているので
書かれた作はそんなに単純な感じはしませんが)。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#5010 
gallery 2004/07/25 00:40
手塚治虫さんの傾向

>手塚治虫の作品傾向からすると、戦国武将や政治家など歴史の表舞台、最前線で一番目立つ主役級人物よりも、「おんな太閤記」に見られるようにその裏方…と言いましょうか周囲の人物にスポットを当てるほうが好みだったかもしれないなぁ、と感じます。

 手塚さんの有名な特徴の1つですね。
 『新撰組』『陽だまりの樹』『一輝まんだら』『鬼丸大将』『アドルフに告ぐ』『火の鳥(黎明編・ヤマト編・鳳凰編・乱世編・太陽編)』と、ことごとく歴史上の有名人を主人公にするのを避け、その時代に活躍する一般人が、時代の中でどう生きたか描く方を好んでおりました。例外は『ブッダ』『ルードヴィヒ・B』でしょうか。

http://www.chukai.ne.jp/~gallery/index-tottori.html


#5009 
徹夜城(お出かけ前にいろいろ書いておく管理人) 2004/07/18 10:40
やっぱりっ!

 いきなりですが、先日図書館から「胡錦濤」の伝記を借りてきました。そう、中国の国家主席、プレジデントでございますよ。著者は朱熔基の伝記も書いていた気がします。
 実のところ胡錦濤個人の伝記を読もうという気はさしてなかったのですが…ぱらぱらと目次を見ていたら「倭寇討滅の名称の末裔」という見出しが最初の方に躍っていたので、「おおっ!」と即決で借り出しました。以前から気になってたんですよ、この件。
 ずいぶん前、確か胡錦濤登板時にこの伝言板に書き込んだことがあるのですが(史点にも書いたかな?)、胡錦濤の本籍地は安徽省績渓県。この績渓県は倭寇王・王直の出身ちである歙県の隣で、その王直を捕縛し倭寇鎮圧に活躍した官僚・胡宗憲の出身地なのです。同県・同姓なら同族の可能性はかなり高い…とは思っていたのですが、その伝記本にこの件がしっかり書かれており確認が出来たのです。
 胡錦濤の先祖は績渓県龍川に晋代(三国のあとですね)に根を下ろしたとされる「龍川胡氏」と呼ばれる一族で、その族譜は上海の博物館にも飾られてるほどの名門だとか(別に国家主席を出したから展示されてるわけじゃないらしい)。その中に胡宗憲も含まれるのは確かなようです。ただ胡錦濤主席がその直系の末裔かどうかは確認できませんが。
 ともあれ、一応胡錦濤と胡宗憲の関係が確認できたので、「海上史人名録」の胡宗憲の項目にちょこっと書き加えておきました。


>民本主義者さん
 その2ちゃんのスレッドは以前ちょこっと覗いたことがございまして…(笑)。ああ、気がついていた人がいたんだな、という感じでしたね。
 当時のその連載の執筆人には今の産経新聞のトップになってる人もいたりするのですが、基本的に蒋介石・国民党政府から材料提供を受けて書かれてますので、当然そちらの主張をそのまんま反映した内容になっちゃったわけです。この産経と国民党の人脈は今でも続いているみたいで、先の台湾総統選報道でも産経は台湾独立派の陳総統よりかな…と思わせて時折妙に連戦よりなことを書いたりしていました。


>新参右衛門さん
 うーん…どっちが「初代」って認定は難しいですよねぇ。どの観点から見るかによって全く違ってきますし。無理に認定しなくてもいいんじゃない、って気もしますが。
 土佐と言えば「もしかしたら戦国大河ネタ」と言われ続けていた長曽我部元親…はポシャってしまい、再来年の大河はその長曽我部をおしのけて征服者として土佐に入った山内一豊ネタに決まってしまいました。いや、主役は「山内一豊の妻」なんですがね(笑)。完全に「利家とまつ」路線ですな。
 以前みなもと太郎さんが書いてましたが、高知には山内一豊の妻と馬の銅像はあるけど、一豊のものはないとか…(笑)。


>船頭の孫さん
 うーん…室町に移転する以前の室町幕府の将軍の一般的な呼称ですが、確信はないけど「大樹」(将軍の美称)とか「公方」とかだったんじゃないかなぁ。もっとも「公方」って言い方はもそっと後のような感じもします。
 それよりもこの当時、権力者などエライ方々のことは官職名か、もしくはその住宅の位置をとって「○○殿」と呼んじゃうケースが目に付くんですね(「室町殿」もそういうこと)。「錦小路殿」とか「三条殿」とか。大河ドラマ「太平記」の後半戦ではこうした呼び方をかなり使っていて、リアリティはあったけど知らない人にはちょっと分かりにくい状態になっていました。
 考えてみるとこうした居住地で呼ぶ隠語的呼称は現代でも「目白」とか「信濃町」といった形で受け継がれてますね。


>のよりんさん
 そうでしたか、「おしん」アニメ版に関わってらっしゃいましたか…アニメ版は言われてみて「そういえばそんなのがあったな」と思い出したところです。
 手塚治虫の作品傾向からすると、戦国武将や政治家など歴史の表舞台、最前線で一番目立つ主役級人物よりも、「おんな太閤記」に見られるようにその裏方…と言いましょうか周囲の人物にスポットを当てるほうが好みだったかもしれないなぁ、と感じます。
 ご自身の先祖を主役に配した「陽だまりの樹」にもそういうところがありますし…これも最近ようやく通読したのですが、けっこう「大河」を意識してる気もしてきますね。ただ後半から計画倒れの部分があるようにも…



#5008 
のよりん 2004/07/17 22:34
『春日局』のころ

その数年前『おしん』のアニメ化があって、それにかかわったのが旧虫プロスタッフでした。
それにしこしかかわっていたので、いろいろ思い出してます。
そのアニメ版のプロデューサーは手塚番から虫プロに入った方だった。
橋田さんとの関係はそのへんからできたのだと、今思えば・・・・



#5007 
船頭の孫 2004/07/17 19:38
同じく室町ネタ

私も室町ネタで日ごろの疑問を一つ。

鎌倉幕府の首長は征夷大将軍任命の有無に拘らず、『鎌倉殿』ですよね。そうすると、室町幕府の首長は当時いったい何と呼ばれたんでしょうか。『室町殿』だったら足利義満より前は当てはまらないし、やっぱり『公方様』?



#5006 
新参右衛門 2004/07/17 19:11
初代は、どっちだ?

別の歴史サイトで、紹介してたことなんですが、
ここの伝言板の管理人様は室町期が守備範囲のかたなので、
ちょっと振ってみたいと思います、
土佐は戦国大名の長宗我部 氏により統一される前は
一条 氏という公家大名が統治していたそうですが、
一条氏は、元々、京洛圏が本拠だったのが応仁の乱で
京洛に見切りを付け荘園のあった土佐に本拠を移したそうです、
で、今、高知の郷土史家さん達の間で論争にまでなっている
おだいというのが、土佐の公家大名・一条氏の初代は、

京都から土佐へ移る英断をして実行した当主なのか、それとも

土佐へ移って数代後、勢力を拡大し国司に任命された当主が
初代か?、で、論議をよんでいるそうで、論議といっても
全国規模なのか高知の内輪だけの話しかは分かりませんが。
徹夜城さん は、どっちが初代と思われますか?
まぁ、小田原北条家みたい、初代は歴然としてないんで
どっちもどっちだなってとこですが。



#5005 
民本主義者 2004/07/15 20:51
『蒋介石秘録』

管理人様へ。
『蒋介石秘録』で検索していたら、2ちゃんねるのこんなスレッドがひっかかりました。
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/taiwan/1085562566/l50
「蒋介石秘録12 日中全面戦争 第一章 全面戦争に突入 その12 南京大虐殺の悲劇
P69−70 全世界を震え上がらせた蛮行より

>こうした戦闘員・非戦闘員、老幼男女を問わない大量虐殺は2カ月に及んだ。
>犠牲者は三十万人とも四十万人ともいわれ、いまだにその実数がつかみえないほどである。

蒋介石秘録12 日中全面戦争 著者サンケイ新聞社 発行所サンケイ出版 
昭和51年6月11日〜7月31日までサンケイ新聞に連載された分を収録」

へえ〜。サンケイがねえ。読んでみようかな。



#5004 
徹夜城(今日一部のコーナーのカウンターCGIを変更した管理人) 2004/07/14 23:24
1リーグ制はとりあえず遠のいた?

 なにやら動きが急であります。阪神に続き、ヤクルトと横浜のオーナーが1リーグ反対の姿勢を鮮明にしてきました。みんなセ・リーグのチームであり「パのお荷物をしょこみたくない」ってな空気も感じはしますけど。
 だったら近鉄とオリックスの合併話も再考してみた方がいいんじゃないのかな。民主党も選手会の意見を聞くとかで(連合が絡んでますな)、国会の議題になっちゃったりするかもしれない(笑)。


>アール・ケイさん
 ちゃんとした書名を明示しておいた方がいいですね。
 秋田文庫「手塚治虫アンソロジー時代劇傑作集」というやつです。
 収録作品は「どろろ」の一編「どんぶりばらの巻」、漫画サンデー掲載の大人向けナンセンス「げてもの」、やはり大人向け作品である「サロメの唇」、あとは少年誌に掲載された読みきり作品「ぬし」「最上殿始末」「悪右衛門」、合計6編です。選んだ基準は「時代劇」という以外何の脈略もないのですが(笑)。
 長女のるみ子さんのエッセイは「手塚家と時代劇」というタイトルのものなのですが、それによると手塚治虫自身は特に時代劇ファンという様子はなくTVのチャンバラ時代劇についてはほとんど見てなかったようだ、とのこと。その一方で大河ドラマについては夫婦ともども欠かさず熱心に見ていた、ということが綴られています。
 特にその橋田壽賀子作「おんな太閤記」についてはかなり興味をそそられたらしく、夫婦で「今日のねねは…」「茶々は…」といった話題に花を咲かせていたとかで。後年「春日局」の話に飛びついたのもそういうことが背景にあったのかも…
 なお、本書の「解説」はこれまた大河ドラマとは縁の深い(?)高橋克彦氏が書いております。あ、別にヘンなことは書いてません、いたってフツーの感想文です(笑)。

 大河ドラマの「公式コミカライズ」といえば、「太平記」の時は永井豪のダイナミックプロが担当していた記憶があります。故・横山まさみち氏が執筆したものも発売されてましたが、こちらはあくまで「便乗本」だったはず。



#5003 
是流陀 2004/07/14 19:38
別に中畑ジャパンでもいいのじゃないかな

>長嶋ジャパン
このところ、この伝言板はプロ野球のネタで盛り上がってますね(笑
昨日の全日本野球、惜しかったですねキュ−バに。中畑さん が
監督代行ということですか、別にいいんじゃないですかねぇ、
星野さんに、やっていただくわけにはいかないのならねぇ。
長嶋さんの回復が例えアテネ五輪に間に合ったとしても、
ギリシアは夏暑いそうです、気温が40度にもなることがある
らしく、そんな暑い所に病み上がりの大御所に行っていただいても
熱射や脱水で脳梗塞が再発されたりしたら大変じゃないかな。







#5002 
アール・ケイ 2004/07/14 18:53
祝!『アドルフに告ぐ』大河ドラマ化決定! (ウソです(笑))

「史劇的な物見櫓」自体参拾六萬ヒットを達成したところではありますまいか(パチパチパチ)。

手塚さんが「朝日新聞」と「NHK」がことのほかお好きだった(笑)
(両組織の姿勢を評価したわけでではなくて、本邦の代表的なメディアだという意識で)
ことは有名な話で、朝日とNからの取材はどんなに忙しくても断らなかったそうですね。
その時代劇アンソロジー(マンガ文庫本ですな)は読んでおりません。
大河ドラマや朝ドラの視聴者であったことは知ってましたが、
そこまで熱心だったんですな(確かにパロディとして取り上げたこともありました。
あるマンガ(『三つ目がとおる』あたりかな?)で、
死んだ名もない戦国大名の亡霊かなんかが
「本当ならワシは日曜8時のドラマの主人公として大いに有名になるはずだったのに〜」
と恨めしくいうシーンもありましたな(笑)。
あと(まだ続くんかいな、これ大河サイトにもコピペしてやろうっと(笑))、
晩年、手塚さんがもう身体を悪くされていた頃、
NHK側から『春日局』のコミカライゼーション(っていうんでしたっけ、マンガ化)の
オファーが手塚プロに飛び込んだ際にも、手塚さんは即決で喜び勇んで引き受け、
御大自ら描くと言い始めたそうです。
周りは慌てました。ただでさえ多忙でしかも体調が悪いということもさることながら、
手塚さん自身に任せたら、橋田壽賀子センセの原作がどれほど手塚流にアレンジされるか
想像するだにオロソシイ、これはたいへんなことになるんじゃないか、と(笑)。
結局、スケジュールのこともあり、実際にはアシスタントらが描いたんですが
(別にどうということもない、どうでもいいマンガになっています)、
橋田壽賀子・原作、手塚治虫・作画の『春日局』を読んでみたかった気が
チラっとだけします(笑)。





http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#5001 
徹夜城(ある事実に気がついてまた書き込んでる管理人) 2004/07/14 13:06
キリ番ゲットだった!

おお、よく見たら下の書き込みで「史劇的伝言板」5000カウントの書き込みじゃあございませんか!管理人自ら知らず知らず踏んでしまいました(笑)。
うーん、5000件の投稿(一部ダブりや消去分もありますが)…思い返せば物凄い量ですねぇ…そのまんま膨大な「史料」になっちゃってますな、これも。

これだけというのもナンなので…

>プロ野球情勢
 予断は相変わらず許せませんが、ここ数日ビミョーに風向きが変わってきたかも…
 星野仙一サンが1リーグ反対、ナベツネ巨人批判を行っておりましたが、それを阪神のオーナーが「正論」と評価し同調。いちおう「現在のチーム数では2リーグでやるべき」といった言い方なのではありますが、ともかく方向修正したわけです。
 そしてナベツネ氏が昨日でしたか、「俺は1リーグ制にしてくれと言った覚えはない」と言い出しました。「してくれ」ではなく「しろ」と言ったのかもしれませんけど(笑)、なんか急に言い訳がましい表現をしてきたのは事実。

 ところで昨日やってた五輪壮行試合、対キューバ戦ですけど、長嶋さんがどこにもいないのに「長嶋JAPAN」の連呼はやめてもらえませんかねー(汗)。



☆歴史のトップページに戻る
<<<過去ログ5101〜5200
過去ログ4901〜5000>>>