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#6200 
奥野 2006/01/07 15:18
クリスマス

大変ご無沙汰しております。すでに「明けましておめでとうございます」というのも気がひけるような時期になってしまいましたが、1月7日はロシア正教のクリスマス(ユリウス暦で12月25日)なので、クリスマスのお祝いがてら書き込ませていただきます。
これは毎年恒例なのですが、モスクワの救世主キリスト聖堂で、総主教アレクシー2世が直々に執り行うクリスマスの典礼の模様がテレビ中継されていました(1月6日から7日に日付けが替わる時間帯)。国営テレビでクリスマスの典礼を見せるなんて、ソ連時代では考えられなかったことだろうなあとか思います。救世主キリスト聖堂自体、スターリンの時代に爆破され、ソ連崩壊後に再建された教会だし。ほんと、時代は変わるものです。

さて、年明け早々にイスラエルのシャロン首相が倒れるなど、どうにも不穏な空気が立ちこめる世界情勢ですが、今年はどんな1年になりますでしょうか。「ニュースな史点」での解説を期待しております。本年もよろしくお願いします。



#6199 
徹夜城(ためこんだ録画を順次消費する管理人) 2006/01/05 21:24
佐幕の嵐(笑)

 年末に「河井継之助」を見て、正月に「新選組!!土方歳三最期の一日」を見て、すっかり脳内佐幕派になっちゃってる昨今(笑)。これで日テレの「白虎隊」あたりを再見したら薩長への憎悪は完璧です(笑)。
 まぁその薩長(とくに長州かな)がその後の近代日本を築いていく中心だったとは言えるわけですが、「もしそうでなかったら」をこういった佐幕派系幕末ドラマを見ると思いを馳せちゃうわけです。城山三郎の小説「落日燃ゆ」(A級戦犯として処刑された広田弘毅を主人公とした小説)でも「長州の作った憲法が日本を滅ぼした」ってな表現が出てきましたが。


>孟きょうさん
 その「太平記」の放送終了&再放送のせいか、正月明けから妙にこちらのサイトの、特に太平記コーナーのアクセスが急増しておりまして。なにげにウィキペディアの大河「太平記」の項目からもリンクされてるんですな(リンクしたのは僕ではない、念のため(笑))。
 大河「太平記」も実のところ苦労してるんですよね、尊氏という複雑怪奇なキャラクターを描くのに。最初のうちは理想家・苦悩屋として描いていればいいんだけど、観応の擾乱のあたりになるとホントに難しくなってくる。池端俊策さんもその点ではずいぶん考えておられたようで、どうも終盤の資料読み込みから逆算してキャラを作っていったんじゃないか…と思えるところがあります。第一回の「木切れ」の話が最終回で結びつくのは凄いものがありました。
 ドラマの最終盤で特に面白いのが、戦いに敗れたはずの尊氏がとても敗者とは思えぬ姿勢で大逆転で場を仕切ってしまう場面ですね。あれが史実だからなおさら面白い(笑)。その点ちょっと残念だったのは勝者として訪ねてきた細川顕氏に「降参人の分際で何しに来た」と追い返したという奇談がそのままではドラマ化されなかったこと。池端さんも気に入っていた話のようなんですけどね。


>パパゲーノ川崎さん
 「ファミ劇」は僕も興味はあったんですが…今のところはパス。僕も実のところBSやDVDその他で手一杯です(笑)。この年末年始もずいぶん録画だめしてしまいました。
 「Gyao」の「康熙王朝」も途中までしか見ないうちに配信が終わっちゃいましたし(涙)、BSの「チュオクの剣」も録画しそこねを続けて事実上脱落(笑)。


>ニュースネタ
 「史点」ではなにかと話題に良く出てきたキャラであるシャロン氏、どうもダメみたいですな。ラビンみたいに暗殺されなかっただけ幸運というべきか(実際可能性はかなり高かったと思う)…アラファトさんがあの世から呼んでたりして。
 正直なところいろんなことの根源がこの人の行動にあったとも言え、以前「迷惑賞」を授与したりした過去もあるから神罰かとも思っちゃうんですが、皮肉な事に現状ではシャロン健在のほうがまだマシという状況なのも事実。イスラエル政界も一挙に混沌のようで。



#6198 
パパゲーノ川崎 2006/01/04 16:22
謎のファミリー劇場

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、こちらの掲示板でよく目にする”ファミリー劇場”
関東には、そんな名前のイカす名画座があるのか?
それとも地上波民放でそういう枠の番組があるのか。。。
と思いきや、CSなんですね。

BSで手一杯の僕は、CSまで観ていられませんが。。。





#6196 
孟きょう 2006/01/02 00:01
謹んで新年のお喜びを申しあげます


 >徹夜城様 
    明けましておめでとうございます。 ファミリー劇場放送「太平記」ですが、気づけば3話連続放送の為、最終回まで一気にみてしまう事になりました(先週放送が休みだったせいもありますが)。あーあ、終わってしまいましたね。寂しい気分です。私なりにごつごつした素朴な感想を言わせていただけばキリがないのですが、44話後半に尊氏が絵を描いているシーンは、セリフも演技も本当に良かったですね。脚本家とも、かなり鶴太郎氏の演じた高時を意識しているというか。とにかく感激しました。 今のNHKでは、ああいう一筋縄では評価できない感じの主役像は作り辛いでしょうね。



#6195 
徹夜城(新年は三日からお仕事の管理人) 2006/01/01 16:10
あけましておめでとうございます

 謹賀新年。久々に更新しても各コーナーにこの一行を書き加える程度だというのが情けない(トップの犬の絵も年賀状の使いまわし)。今年はもそっと更新度を高めたいものです。昨年は特に更新が少なかった年でしたし…もっとも昨年は「てこ歴」と「しりとり」でウン年ぶりの更新があった年でもありました。ルパンコーナー作ったりもしたし、と思い返せばいろいろやってるもんです(笑)。


>ひでさん
「ロード・オブ・ウォー」、ご覧になってたんですね。あれは実際かなり事実に取材して作っているようで、主人公をウクライナ人の設定にしたのもそういう背景を描きやすいという判断があったんでしょうね。ただニコラス=ケイジはあんまりあっちの顔っぽくない気もしました。弟役の人はバッチリだったけど。
「SAYURI」は見に行くかどうか迷ってますねぇ。「キングコング」ともども(笑)。迷ってたら「キングコング対SAYURI」ってパロディを考え始めてしまいました(笑)。
「SAYURI」は中国女優達がゲイシャを演じてましたが、最近はハリウッドとは別のところで東アジアごった煮映画企画が次々出てきてますね。さっき「人民日報」のサイト見てたら映画コーナーで「無級対単騎走千里」なんて映画評記事がありまして…前者の「無級(プロミス)」は陳凱歌監督、チャン=ドンゴン&真田広之出演の荒唐無稽時代劇アクション、後者の「単騎走千里」は高倉健・中井貴一・寺島しのぶ出演と出ていてキャストだけは日本映画みたいな(笑)張芸謀監督作品です。
 まぁなんにせよ、今年もいろいろと面白い映画を見てみたいものです。

 李領さんの倭寇論文ですが、もちろんいくつか読んだことはあります(というか、大学院の単位のためにこの方の著書の書評を書いております)。この方は韓国人で日本に留学して日本語で凄い論文を書いちゃってる方で、僕などはほとほと頭が下がるのですが、前期倭寇の実態に対する見解については全面的には同意いたしかねる、というところですか。当サイトに挙げてる僕の論文でもチラッと書いてますが、韓国研究者あるいは日本の朝鮮史研究者の一部には前期倭寇はあくまで「日本人主体の集団」とする意見が根強いのです。李領さんの論文もそれが前面に押し出されています。
 「倭寇=高麗、朝鮮人主体説」そのものは実際に存在していまして、そこそこ有力な説になったのはかなり前からのことです(1980年代ぐらい)。一応最初のものは田中健夫さんの研究になるのかな(教育社の『倭寇・海の歴史』でも早くも出てくる)。とくに朝鮮王朝実録の倭寇関連記事をあたっていくとそうとれる記事が出てくることが根拠になっています。
 この考えを一歩進めて、民族や国家をまたいで活動する、帰属のあいまいな人々=「マージナル・マン」の概念を持ち込んで前期倭寇の説明をしたのが村井章介さんです(岩波新書『中世倭人伝』)。この考えにおいては主体が日本人か朝鮮人かなどという近代的な概念は意味がない、というスタンスをとります。現在の日本の倭寇研究においてはこのスタンスが一番支持者が多いのではないかと。
 しかし以前日韓の教科書研究会でも議論になったのですが、このスタンスを日本側が持ち出すと韓国側では「そんなことはない!」と激しく反発する傾向があるのも事実。李領さんはきちんと実証的にそれを述べる方ですが、どうも僕には「倭寇に朝鮮人がいるなんてありえない」という前提から資料を読んじゃうんじゃなかろうか、と思っちゃうんですね。後期倭寇の例からすれば民族ゴチャゴチャ状態なのが自然だと僕なんかは思ってるわけですが。
 李領さんの研究は日本の平安時代後期から鎌倉時代にかけての日本・高麗貿易についても深く考察されていて、そこではそれまで見落とされがちだった両者の盛んな交流が描き出されてるんですね。それが「倭寇」が始まったとたんに両者があからさまに断絶されるような見解には違和感を覚える…という書評は僕以前にも書かれていた方がいました。

 同様のことは中国の一般レベルでもあって、それが昨年の僕個人ではもっとも不愉快な事件であった「王直墓碑破壊事件」に現れちゃったわけです。中国では専門研究者レベルでは少なくとも後期倭寇については資料も豊富なこともあり民族混交状態を理解してくれるんですけどね。
 まぁなんにせよ、今年は不愉快な歴史がらみの事件が少ないように願いたいものです。「史点」書く気が失せることもありますしね。


>向井兵庫さん
 「風雲児たち」は時々しか見てないもので、成長した河井が出てくる場面は見逃していたみたいです。
 思えば長岡も河井継之助、小林「米百俵」虎三郎、山本五十六といろいろな人物を輩出してますよね。昨年末には「長岡の歴史を伝える会」なんてのも結成され、同市出身では昭和史ものでおなじみの半藤一利さんも加わっているそうで。


>アール・ケイさん
 そうですか〜「太平記」録画しておられるんですね〜。なんでも大晦日に一挙にラスト3回(といっても最終回が実質2回分)を放送していたそうで。そのせいか、昨日は「太平記大全」および「室町太平記」へのアクセスが多数でございました。やっぱ「続き」を読んでくださる方も多いようで嬉しい(^^)
 「風林火山」の謙信ですが、三船プロ製作の映画版でも石原裕次郎がノーギャラで、いてもいなくても同じような出演してましたんで、「21世紀の裕次郎」としてはそのひそみに倣うのではないでしょうか(笑)。
 「風雲児たち」は万一の場合は息子さんが書けば…って、手塚治虫・宮崎駿に続く展開か(笑)。



#6194 
ひで 2005/12/31 21:49
年末年始のご挨拶。

今年も残すところ後僅かですが、本屋で「港町と海域世界」と言う本を発見して購入しました。これがどうやら今年最後の買い物になりそうですが目次を見ると高麗末期の頃の倭寇に関する論文があったり、明代海禁システムがあり、徹夜城様の目からみて突っ込み甲斐がありそう・・もとい面白いのではないかと思われます。

倭寇の論文についてぱらぱらと見ていて気になったのは筆者の李領さんが「倭寇=高麗、朝鮮人主体説」と言う言葉を使われているのですがそんな話は初めて見たような気がします。どうやらこの辺の分野で日韓の研究者で認識のずれが生じてしまっているような印象を受けました。また、論文のテーマは鎮浦口の戦いというものを扱っているのですが、そこで高麗側が火砲をつかって倭寇を撃退したということが述べられているのですが、この時代の火砲ってどんなものだったのかちょっと分かりませんでした。まあ、そんなところでひっかかってしまったりもしましたが、当時の高麗国内で駅伝制度が整備されていた点等なかなか興味深いところもありました。

では、良いお年を。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#6193 
アール・ケイ 2005/12/31 21:10
年末のテレビを見ながら

CATVで『太平記』最終回を録りながら(笑)、各チャンネルをザッピングしながら
これを書いております。

地味というと、今度のテレ朝の『風林火山』なんて『河井継之助』の比ではありません(笑)。主役が北大路なのはまあフツーとして、信玄役がTOKIOのドラマー。ここまではまだ想定内だとしても謙信役が徳重なのには参りました。いくら石原プロがらみの企画だとしても、渡社長か舘か神田ぐらいは特別出演させるべき。

あ、立ち読みし損ねた『風雲児たち』(笑)。
管理人さま、みなもとセンセに云って執筆?を手伝ってあげてください。
あと共作者が10人ぐらい要るな(笑)。

ではよいお年を。





#6192 
向井兵庫 2005/12/29 11:29
河井継之助

何年か前、正月にテレビ朝日で放映したドキュメンタリー風の河井継之助の方が面白かったですね。そ同じシリーズで小栗上野介を扱ったこともありましたが、一般には悲劇の開明的佐幕派のツートップという認識なのでしょうか。

>風雲児たち
佐久間象山のもとにゾロゾロ弟子入りした時、小林虎之助と一緒に顔見せで登場して、そのまま戊辰戦争まで放置かと思っていましたが、佐久間象山が下田開港反対をぶち上げた時、賛同して小林虎之助とともに奔走して、牧野の殿様から処罰されていました。今後もチョコチョコ出てきそうですが、そういう寄道をするから未完で終るだろうと皆に思われてしまうのでしょうね。

余談ながら、戊辰戦争で河井とともに戦った山本帯刀の家(後に某連合艦隊長官が継承)は、あの山本勘助の弟の家系という伝承もあるようです。山本勘助はともかく、山本帯刀は紛れもない実在人物で、牧野氏の家臣ながら、工兵方面の才能があったらしく、徳川家康から重用され、浜松城・駿府城・江戸城などの普請に関わっていました。



#6191 
ひで 2005/12/28 22:12
武器の管理も甘いようで・・。

>ロード・オブ・ウォー
丁度この映画公開されて間もない頃にウクライナで旧ソ連時代の兵器が流出し、92年から5年間のうちに320億ドル相当の兵器が密輸されたというニュースをみたので、映画を見ていて、こういうおっちゃんたちがこっそり武器を売りさばいていたのかと妙に納得してしまいました。

それとは別の日に「SAYURI」も見たのですが、やはり「ラストサムライ」同様に日本に似た国のファンタジーとしてみた方がよいと思います(踊りとか髪型とか何か妙だし)。ただ、一方であれで描かれている花街の話はかなりリアルなものだともいわれています。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#6190 
徹夜城(年の瀬に仕事に追われる管理人) 2005/12/28 21:33
河井継之助ドラマ

 武器ばなしが続いておりますが、こちとらこの方面はかなり疎いので割り込めず(^^;)。
 カラシニコフだのAKだのといった話は先日見てきた映画「ロード・オブ・ウォー」でもセリフ中には出てきましたね。これ、武器商人の世界を扱った社会派エンターテイメントといった映画で、ニコラス=ケイジ演じる主人公はウクライナからアメリカに移住した「偽装ユダヤ系」という設定なのが本筋と離れたところで面白い。主人公の父親は本当にユダヤ教徒になっちゃうんですけどね。
 で、この主人公「ユーリ=オルロフ」はソ連崩壊を機に旧ソ連の武器を紛争地に密輸する仕事に従事していくことになり、それを捕まえようとするインターポール捜査官やら、アフリカの独裁者やらを相手に面白くも哀しく怖い活躍(?)を繰り広げるわけです。製作者によると5人ほどの実在のモデルを合成して作ったキャラなんだとか。
 劇中、アフリカ某国の父子独裁者が「我が国は民主国家だ」と最初のブッシュ当選時の新聞記事を見せる場面がさりげなくキツイ一発(笑)。


 さて話を強引につなげますと。
 幕末にあって最新鋭の大量破壊兵器(?)だったガトリング・ガン(「ラスト・サムライ」のクライマックスでも出てきてましたね)を購入して長岡藩の「永世中立」を図ろうとし、結局は官軍の前に敗れ去ったのが河井継之助。司馬遼太郎の「峠」の主人公としても有名になってるこの人ですが、昨日日本テレビ系で中村勘三郎が彼を演じる大型ドラマをやっておりました。
 日テレといえばそのむかしバブル期には年末恒例の大型時代劇をやっていたものですが、ずいぶん久々の登場の上にえらく地味な素材、かつ低予算なドラマになってました。キャストを並べるとかなり豪華に見えるんだけど(主役の息子二人もしっかり登場)、みんな1シーンづつ程度の「顔見せ出演」というのが実態。正直な感想を言ってしまえばあまり面白くはなかったです。似たようなネタなら以前NHKが正月にやった小栗上野介のほうが完成度が…そういや「妻」の役がどっちも稲森いずみさんでした(笑)。
 ま、このテーマで作ろうとした意気だけは買えるかなぁ。しかしさすがにこの素材では客が来ないと思ったか、「北国にいたもう一人の竜馬」という意味不明のサブタイトルをつけたうえに旅先で継之助が偶然竜馬(唐沢寿明)と出会い語り合うという強引なシーンもつけちゃってました。竜馬に「これからは剣ではない」と諭したりしちゃうんですな。それにしても竜馬ってこういう「特別出演」が多い気がする(笑)。
 みなもと太郎さんの「風雲児たち」でも河井継之助はすでに少年時代で登場していて、いずれメインキャラの一人になる予定…なんでしょうが、今のペースでは戊辰戦争にいきつけるとはちと思えない…(汗)



#6189 
不肖デルタ 2005/12/28 12:57
小口径高速化

ライフル弾が小口径高速化になっていったのはM16だと
いうのが定説らしいですね。どっちかというと貫通能力に
関係あるんじゃないでしょうか、弾が速いと。
ベトナム戦争では、ベトナム兵がM16の弾を食らっても
なかなか死なない、という噂が現場の米兵の間で広まっていた
とか、別にベトナム人が不死身だったわけではないのですが
口径が小さくて弾が速いと貫通力がありますが、傷孔が小さく
また、急所に当たらなければ、弾は体内を貫通していくので
野戦病院の医者の弾抜きの手間が省けます。だいたい撃たれて
即死せずに時間を置いて死ぬ場合の大半が体内に弾が残って
いて弾の鉛毒でやられちゃう場合が多いようですから。
極端な例としては、1マガジンの銃弾を食らったベトナム兵が
まだ、倒れず、米兵に向かってきたので、万事休すと米兵が
腰から45口径のコルトガバメントを1発、撃ったら
M16の掃射で倒れなかった兵が45口径拳銃弾で
倒れたなんて事例もあったようで。
しかし、小口径高速弾が猛威を振るっているのはイラク
でしょう、貫通能力のあるロシア製自動小銃弾は
従来の防弾チョッキや並の防弾仕様自動車を楽勝で
射抜いてしまうようです。外務省の職員のかたが
悲劇にあった時に乗られていた車は通常の防弾ガラスや
防弾板を装備した自動車だったそうです。




#6188 
流星くん 2005/12/28 06:54
ライフル

銃の許可書を持っている人の話では、ライフル弾というのは
ピストルよりも遠距離を射程としている関係上、ピストル弾とは
巡航形態が異なるのだそうです。ピストルは初速が速く、
距離を経るに従い重力により減速しついには地面に落ちます。
ライフル弾は初速よりも臨界地点での速度の方が速く
弾は銃口から出た瞬間、加速され臨界地点で最高速度となり
それ以降は拳銃弾と同じく減速して、ついには地面に落下。
もっと、細かく見れば拳銃弾も速度臨界はありますが、
拳銃は短い距離が射程なのでライフルと比べれば拳銃は
初速が速いということだそうです。
それと、発射された時の弾の運動も拳銃弾とライフル弾は
異なります、拳銃弾は短い銃身から口径に比して短い弾長
なので、それほど揺れがなく銃口から発射されますが
ライフル弾は口径に比し長い弾長なので発射時は尻を振って
いて加速に従い尻振りが減り速度臨界地点で尻振りが最小
となるのだそうです。




#6187 
SLEEP 2005/12/28 02:40


坂東αさま

軍隊が配備する銃弾を換えるというのは大変に手間のかかる作業です。ましてや小銃のような基本装備ならなおさらであって、大国の軍隊であれば百〜千万発単位で廃棄することになります。軍隊と言うのもお役所ですから、国会の審議のすえ予算が可決されるわけで、現在十分使える装備を大量に廃棄して巨額の予算を組むとなれば十年単位でタイムラグが出るのも当然でしょう。
そして日本以外の国だと手先の器用さの問題で小口径弾の量産ができなかったのではないかというのもします。実際イギリスだと戦争遺児に信管をつけさせていたという話です。
ちなみに30式、改良版の38式とも各国に輸出されています。帝政ロシア軍、赤軍、アラビアのロレンス、その他数多くの国々で使われたわけです。そしていまだに狩猟用スポーツ用にアリサカライフルとして好評を博しています。つまり使う人が使えば優劣は明らかなのでしょう。

もうひとつ付け加えれば歩兵が携帯するのに軽ければ軽いほど良いわけです。ホームセンターでネジクギの箱を持てばその重さに愕然とするでしょう。そしてその重さは口径/2の二乗にほぼ比例します。むろん、小銃じたいの重さも見過ごせません。前線の軍人にとって今も昔も弾切れというのは悪夢です。できればすぐにでも変えたいけど・・・というのが本音だったと思います。



#6186 
坂東α 2005/12/28 01:49
恐らく源流は

>また現代の小銃はわが国の30式小銃以降小口径高速弾です
 いや、これは事実に反するでしょう。確かに6.5mmは世界的に見ても小口径でしたが、これがトレンドとなった事は無く、当の日本軍も含め7〜8mmクラスの弾薬がWW2まで使用されています。
 戦後第一世代の弾薬は7.62mm×39,7.62mmNATOとも小型、低反動化のため薬量が少なくむしろ低初速です。小口径高初速のきっかけはM16の採用でしょう。



#6185 
SLEEP 2005/12/26 11:07
自動小銃について

はじめまして。

AK47およびその他の自動小銃、突撃銃ですがオートで撃っても命中は期待できないでしょう。また現代の小銃はわが国の30式小銃以降小口径高速弾です。これは日露戦争の戦訓で0.3インチのモシン・ナガンを持つロシア兵を30式小銃の日本兵が野戦で圧倒したことが大きかったのでしょう。つまり相手を即死させる必要はなく、戦闘能力を奪えば充分であり、また負傷兵を助けるのはしばしば悲劇的な結果を生むわけです。また小口径弾は空気抵抗が少なく良く伸び、さらに反動が少ないため狙いを定めやすいのですね。

つまり映画フルメタルジャケットの女狙撃兵がAK47を持ってるのはおかしいわけです。NHKは司馬遼太郎の言うことをまんま受け取ってますから始末が悪いですが。



#6184 
不肖デルタ 2005/12/25 12:57
突撃銃という区分

ガンマニアというほどではないんですけど自分のサイトで
アクション漫画をやってる資料集めに銃器のことは調べたり
してますので結構、この分野には興味あります。
ソ連がカラシニコフ銃を開発したのはその前時代の
第二次大戦でのドイツ軍の突撃銃の影響が大きいようです。
第二次大戦中は、ライフルとサブマシンガンの中間的な
銃器は、各国あまり大したものが無かったなかで
ドイツのMP突撃銃は画期的だったようです。
ライフルほどの強弾だと当時の技術では歩兵携帯用の
軽快な自動連射銃を造るのが技術的に困難だったようです。
ソ連は独ソ戦ではPPSHマンドリン銃という円形弾倉の
ギャングみたいなサブマシンガンが歩兵の自動連射銃の
標準装備でしたが、この銃は発射速度が異様に速く
辺り一面に弾撃ちばらまくような大味な戦闘いがいでは
命中精度は当てにならない銃器で、赤軍兵士はマンドリン銃
よりも敵のドイツ軍から捕獲したMPサブマシンガンを好んで
使ったほどだったということで、そのMPサブマシンガンより
ライフル的要素が少しあったMP突撃銃を大量に捕獲した
ソ連軍は冷戦が始まる頃にカラシニコフを開発、この銃は
サブマシンガンよりは射程が長い野戦用の連射銃だったそうです。




#6183 
徹夜城(クリスマスも仕事の管理人) 2005/12/25 11:37
イブの夜に旧約聖書を

 いや、別に宗教的動機ではなくて、単に電車内で読む本にたまたま「創世記」を読んでたってだけのことですがね。このところ僕の電車内読書リレーは「大地」→「天平の甍」→「キャプテン・フューチャー」→「創世記」と実にとりとめのない展開をしているのです。
 旧約聖書の話自体は子供の頃から各種読み物で親しんでましたが、「原典」から読むのはこれが初めて。順番どおり「創世記」(岩波文庫)に手を出したわけですが、「古事記」なんかと同様、矛盾した話やヒドい話が満載で面白い(笑)。「と学会」の本のどれだかで山本弘さんも書いてましたが、欧米のキリスト教徒もどれだけちゃんと聖書を読んでいるんだろうか、と思っちゃうところはありますね。この点も日本で「神話教育」などとほざく人たちが原典から都合のいいとこだけとってるところと似てます。
 そういやジョージ秋山さんが聖書の漫画なんて描いておりますなぁ…

>「ジョージ」といえば。
 イギリスのチャールズ皇太子が「チャールズって名前の国王はロクなことにならなかったからジョージに改名したい」と言い出したとかいう報道が一部で出てますが、ホンマかいな。「順当」にいくと彼は「チャールズ3世」になるはずですよね。しかし縁起を担ぐなら最初からそんな名前をつけなきゃいいだろうに、と思うし、だいたいすでにいろいろありすぎましたし(笑)。
 「ジョージ」改名が実現して国王になった場合、彼は「ジョージ7世」になるようです。東洋では「情事七世」と表記するとか(嘘)。


 織田信成クン、天下とり寸前で高転びにあおのけに転んでしまったあたりは先祖譲り…などと日本中で言われてるんでしょうなぁ。
 もちろん集計ミスであってもともと勝ってなかった、ってことではあるけど、表彰式までやっちゃってからでかなり残酷。



#6182 
坂東α 2005/12/25 02:37


横レスですが
>AKの反動
AKの使用弾薬である7.62mm×39は、ライフル弾としては弱装です。
http://world.guns.ru/ammo/am03-e.htm
上のサイトにもあるように、それ以前のソ連軍の弾薬であるM1908と比べると銃口での運動エネルギーは半分しかありません。NATO側の同世代の弾薬や.308Winと比べてもやはり小さく、軽い。ほぼカービンに匹敵します。
確かにM16の.223Remよりは大きいですが、そもそも.223なんて小動物用の弾薬です。
AKは採用された時点で確かに低反動の銃だったわけです



#6181 
徹夜城(ハタと気づいて慌てて書き込む管理人) 2005/12/20 23:10
しまった

また補足書き込み(^^;)。

鬼籍に入られた「太平記」出演者でコロッと忘れていた大物がおりました。
現在ファミリー劇場放映中の終盤で出番がたくさんの桃井直常=高橋悦史さんもおられました…



#6180 
徹夜城(いつもながら書き忘れの多い管理人) 2005/12/20 22:32
補足

さっきの「ケマダの戦い」について、書き忘れたことを。

最近映画情報については結構重宝してるgooの映画データーベースなんですが、「ケマダの戦い」のあらすじ(結末まで書くもの)を読んでいて「あれ?」と。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD12199/story.html

 映画未見でこれから見ようって方でも大丈夫。どういうわけか終盤4分の1がまったく別の映画のあらすじになっています。誰だよ、エミリーって!?(爆笑)
 以前「VOW!」に投稿された新聞TV欄の映画紹介記事で、確か「スパルタンX」のストーリー紹介文になぜか2時間サスペンスドラマのストーリー紹介文が混在してしまい、ジャッキー=チェンと坂上二郎が共演してしまうことになっちゃうという誤植があったんですが(それがまた妙にスムーズに合成されてるんで笑えた)、それを思い出してしまいました。
 これは連絡しておいてあげるべきか…?



#6179 
徹夜城(冬期講習体制に入ってしまった管理人) 2005/12/20 21:35
上杉憲房逝く

 タイトル見てなんのこっちゃ、とお思いの方も多いでしょうが、「太平記」マニアは分からなくちゃいけません。「太平記」で高氏(尊氏)の母方の伯父である上杉憲房を演じていた藤木悠さんが亡くなったのです。たった二回(第3回、第4回)の登場でしたが、上杉家のお家自慢を延々と高氏に聞かせるシーンとか、短いながらも印象的な登場でした。ドラマでは描かれませんでしたが、この尊氏の伯父さんは建武の乱の際に京都攻防戦で戦死しております。
 俳優さんが亡くなると各マスコミで「代表作」をかぶせて報じるものですが、「Gメン75」が一番多いみたいですねぇ。僕なんかはこの上杉憲房役と「キングコング対ゴジラ」の出演が一番最初に頭に浮かびました。折りしも「キングコング」復活中で(笑)。
 「太平記」出演者で鬼籍に入られたのは長崎円喜=フランキー堺、名和長年=小松方正さんがおられますが…あと誰かいましたっけ?


>歴史映像名画座
 なんか最近ここだけが更新してる感じですが(汗)。
 今日の更新ではずっと前に見たっきり入れるのを忘れていた「砂漠の鬼将軍」(ジェイムズ=メイスンがロンメル演じたやつ)、そして先日「クリスチナ女王」のDVD買うとき「ついで」に購入しちゃった「ケマダの戦い」を入れております。
 「ケマダの戦い」は事前知識ゼロで見始めて、見終えたあといろいろ調べてから「歴史映像」に加えるべきかどうかちょっと迷ったんですけど、どうせ大嘘フィクション映画もいっぱい入れてるんだし、と入れちゃいました。ただこの「ケマダ」、設定自体は架空のものですが、実に「リアル」であるのは確かです。



#6178 
流星くん 2005/12/19 06:21
傭兵さんですか

傭兵さんがおっしゃってるのならそうなのでしょう。
味方も撃ち殺してしまった事例は、ストックを肩付けに
十分にして銃前部下を十分に手で握ってなかったからじゃ
なかったんですか?不良品の銃でなければ、反動は
真っ直ぐに後ろにパワ−ベクトルが来るので
銃のストックは、そのためのものですし。
既製でストックがあるのに改造して外してしまって
いるものが見受けられますが、よほどのプロが
かさばるからといって改造してるので
こんな改造は邪道みたいですね。
十分に握ってストック付けしない撃ち方だったら、どんな
自動小銃でも跳ね上がって自分も肩を骨折しかねないらしい。
今まで自動小銃で銃口下に弾倉では無いスティックを付ける
ものはあまり無かったようですが、イラク戦争では
アメリカ軍のM16は銃前部下に握るためだけの
樹脂製スティックを付けたものが沢山出回ったようです。
握りがしっかりしてれば射撃も安定するみたいですね。
シュワ知事が俳優時代に映画でよくやった片手で
マシンガン撃つシ−ンは、よほどの怪力でなければ
出来ないみたいです。





#6177 
景虎 2005/12/18 22:26
ひきつづき

今日は、全国的に大雪のようですね。みなさん大丈夫でしょうか?

>自動掃射の方が反動が少ない銃らしい
通常は反動がキツイが、連射は反動が少ないという事があるんでしょうか?
『傭兵のお仕事』から引用すると、フルオートのエピソードとして「アフガンでは、軽くしゃがんだだけで連射したヤツが、上体を跳ね起こされ、真横にいた味方を撃ち殺してしまった事件もあった。」と書いてあります。
また、セミオートのスタンディング(立射)と、フルオートのニーリング(膝射)でも、「壁や木など、身体を支えるものを利用するのが望ましいし、それがない場合では、まず行わない撃ち方だ。」とあります。



#6176 
流星くん 2005/12/18 07:14
お答えしますと

はじめまして景虎さん
私は剣道をしたことはないです、私が鎧通しなんとか
を書いた元ネタは何か刀剣マニアの人が言っていたのの受け売り
でして景虎さんは、どうやら刀剣マニアさんらしいと見受けますね
でして貴方の問いかけには素人の私自身は答えられ
ません、すいません。
カラシニコフに関しては、ちょっと書き足りなかったです、
私が反動が少ない、と書いたのは自動掃射と半自動射撃で
自動掃射の方がカラシニコフは野戦向きライフルにしては
反動が少ない銃らしい、ということです、つまり狙い
すまして撃つのであればカラシニコフは他の自動小銃と
同等に反動はきついが、近距離で見境なく撃ちまくる
弾幕をはるような手合いにはカラシニコフは凶手に
とって使い勝手の便利な凶器なのだそうです。
通常、射手が歩きながらでも撃てるタイプの小ぶりの
機関銃は、サブマシンガンといって拳銃弾を発射する
タイプですが、自動小銃はライフル弾を自動掃射できる
武器で、拳銃弾とライフル弾は見れば、炸薬量の違いは
歴然としていて、自動小銃は普通、反動きついのが
あたりまえですが、カラシニコフは自動掃射モ−ドに
して撃つとサブマシンガンのような働きが期待できる
らしいそうです。




#6175 
景虎 2005/12/18 03:10
雪降るかな?

>流星くんさん
初めまして、景虎と申します。

>映画にリアルを追求し過ぎるのもナンセンスなんじゃないですか
そうですね。というか、リアルに作れと言ってる訳でもありません。信用できないというだけですから。どちらかと言えば、リアルに作るべきではないというのが、私の意見です。戦争に限らず、アクションシーンに対してもそう考えています。まあ、例外もあるでしょうが。

>わたしは反戦効果には、むしろ、徹底的に実戦場面は惨たらしく
確かに、反戦効果をねらうのであれば、そうした方がいいかも知れないですね。
ただ私は、リアルな戦闘シーンをあまり信用しないとは書きましたが、反戦効果の話はしていません。戦闘シーンを信用しないのと、反戦効果云々は、まったく別の問題ですよね?

>この銃は射撃時の反動が意外に少ない
それは初耳です。日本人傭兵である高部正樹氏の『傭兵のお仕事』という本には、AK(アフタマト・カラシニコフ)の反動はキツイと書いてあるので、相当な反動があると思っていました。AKが普及したのは、壊れにくく、使い方が簡単だからだと銃の本に書いてありましたが、違うのですか?

>足軽階層は具足が満足に揃わない場合も多かったようですね。
以前、この掲示板で戦国期の白兵戦について議論した時に書いたような気がしますが、足軽隊は本格的な白兵戦部隊ではないというのが、私の考えです。

>剣道の禁じ手は鎧を着てない部分を強打することですが
剣道って、鎧は着ないですよね?そうすると、防具がない部分を強打するという事でしょうか?弱打は禁じ手ではないのですか?

>戦場では鎧通しといって鎧を着てない所を狙ったし。
鎧の隙間を狙うのは当然ですが、そうすると、それほどグロいことにはなりませんね。
まあ、首斬る事もあるでしょうが、そう簡単に首は取れないですから、やはりそれほど凄惨な場面が続出するとは、考えにくいですね。激戦にでもなれば別ですが。
所で、鎧を着てない所を狙う事を、本当に鎧通しというのですか?組討用の短刀を鎧通しと呼ぶ事があるのは知っていましたが、聞いた事がない表現です。『日本武道辞典普及版』の鎧通しの項目にも、短刀という意味しか書かれていませんし。

>不意討ち
不意討ちというのは、奇襲の事ですか?

>闇討ちが多かったようで
近代的な照明がなく、暗視スコープもない時代に、合戦で闇討ちが多いという事はないのではないですか?夜討朝駆けといいますが、昔の夜襲は多くの場合、明け方に行われていたという話に信憑性を感じますね。

>桜田門外の変とか新撰組
それは、戦場以外の戦いですね。



#6173 
流星くん 2005/12/17 05:20
はじめまして

朝も早くから書き込み初めまして

>映画の実戦場面は信用しない
映画にリアルを追求し過ぎるのもナンセンスなんじゃないですか
どんなにドキュメンタリ−タッチでも結局、虚構を如何に上手く
作り上げ観客を魅了させるかが映画の手腕だと思いますしね。
わたしは反戦効果には、むしろ、徹底的に実戦場面は惨たらしく
描くべき、史実より誇張したって別に平気ですね、なんて酷い
戦争って思わせなければ反戦効果はない気もしますね。
そういう意味ではアニメ「ホタルの墓」は凄まじいです、
空爆で全身火傷を負った母親の包帯ぐるぐる巻き遺体の包帯を
取ったら蛆だらけ、何てダイレクトな反戦効果(核爆
戦場では、例えば、野戦では確かに銃撃は当たらないという
話ですね、ただ、そういう現場の話で、小銃の弾は
小口径化(7ミリ→5ミリ)弾速高速化し下手な鉄砲数
撃ちゃ当たる式に小さい弾丸で弾を沢山装備できるように
していったのがベトナム戦争のアメリカ軍のM16小銃で
これも戦場での悽愴が進化されてる過程かもしれません。
ベトナム戦争当時はM16は欠陥が多く、暴発で亡くなった
米兵も多かったという話です。
ロシアはアメリカより先駆けて自動小銃弾の小口径化をして
カラシニコフ自動小銃は世界中で普及してしまっていますが
この銃は射撃時の反動が意外に少ない銃だそうで子供が
握って撃ってもぶれないで発射できる性能だとかで
それが逆に紛争地域では少年兵らにカラシニコフ自動小銃を
持たせている、という武器の利便がまた戦争を悲惨化させて
いる例かも。
甲冑を着ていれば確かに結構、身体を守られるかもしれませんが
この重たいものを着込めるのは偉い階級で足軽階層は具足が
満足に揃わない場合も多かったようですね。
剣道の禁じ手は鎧を着てない部分を強打することですが
戦場では鎧通しといって鎧を着てない所を狙ったし。
不意討ち闇討ちが多かったようで、そういう場合は滅多斬り
にされちゃうかも。桜田門外の変とか新撰組でやられた
現場は悽愴だったとかいう話です。




#6172 
景虎 2005/12/17 03:24
戦場の話

グロ映画の話で盛り上がってますが、皆さん意外とお好きなんでしょうか?それとも、嫌だけどつい観てしまう・・・というやつでしょうかね。
私が観た映画では、『戦国自衛隊』でもそんなシーンがありましたね。最近のやつじゃなくて、昔のやつですが。

>実戦場面をリアルに描く
実は私の場合、リアルな戦闘シーンって、あまり信用してなかったりします。
甲冑着てた時代なら、鎧兜ごと斬れるような一部の凄い人を除くと、胴体なんか斬れませんから、内臓がはみ出すようなことは、まずなかったでしょう(切腹は別ですが)。戦場以外の戦いの方が、凄惨だったかもしれませんね。

現代の銃撃戦にしても、有利な状況で攻撃できればともかく、普通に戦場で撃ち合ったら、当たる確立は0.数パーセント程度だそうですから、凄惨なシーンはそれほど見られないでしょうね。
現代で戦争といえば、第一次、第二次世界大戦のイメージがありますが、あれだけ大規模に殺しまくったのは、戦争の歴史を考えると例外のように感じられます。
勿論、凄惨な場面が大量発生することもあるでしょうが、戦争全体から考えると、多くの場合、局地的なことでしょう。戦争に行くより、交通課の警察官になった方が、凄惨な場面を見る機会が多いかもしれないですね。



#6171 
不肖デルタ 2005/12/16 22:01
悽愴といえば

>グロ歴史映画
わたしの私見ですけど、戦争がらみの歴史映画で
実戦場面をリアルに描くと、どうしても凄惨、無惨な
場面になってしまうんじゃないでしょうか。刀剣が
戦いの主流だった時代なら斬り合えば手足がブチ切れ
内蔵はみ出たりするのは茶飯事だし戦争に火薬爆薬が
使われりゃ人間は骨片肉片になります。
私が見た戦争映画で、ちょっと戦闘場面が
エキセントリックに思えたのはシンレッドラインです。
ガナルカダル攻防戦らしいのですが、アメリカ軍が
日本軍に白兵戦をするのですが、アメリカ兵は
接近戦では銃剣、いわゆるライフルの銃口先についた
ナイフを槍の穂先のように使って日本兵を次々に
倒していきます、長銃剣を使った格闘というのは
見たことが無かったので奇特に見えましたが
実際、ジャングル戦ではライフル銃剣は有効なの
かもしれません。



#6170 
徹夜城(珍しく一日自宅にいた管理人) 2005/12/15 22:15
歴史映画ばなしが続いております。

 つい先ほど「歴史映像名画座」を更新いたしました。つい先日新規設置したばかりの「北欧史」コーナーにもう一本が追加されました。
 予告どおり、「クリスチナ女王」です。DVD単品で出ていたもんで、ようやく見ることが出来ました。グレタ=ガルボ主演、製作は1933年という古典であります。

 「しりとり」コーナーで取り上げたことがあったので史実に関しては事前知識がありました。まぁこの映画自体はほとんどフィクションだとは知っていたのですけど。
 冒頭、いきなり戦場でグスタフ=アドルフが死ぬところから始まります。瀕死のところに敵兵が近寄ってきて「何者だ」と聞くと「余はスウェーデン国王…」と言ってガクッと死んじゃう。場面変わってスウェーデン宮廷ではクリスチナが女王に即位。謁見の間に入場してくる場面で「グレタ=ガルボってずいぶん背が低いんだなぁ」などと思って見ていたら、それは子役でした(爆)。
 成長すると大変な才女にして男装して狩りにも出るという「文武両道」(?)な女王になるんですが、デカルトのこともチラッと口にします。宰相オクセンシュルナもちゃんと登場。しかし話の展開は「20年早く作られた『ローマの休日』」って感じでしょうか。身分を隠し、男になりすましてお忍びの旅に出たクリスチナがスペイン大使と同宿になって恋に落ち、あとで謁見して大使がビックリ(笑)というお話です。
 それにしても男装のグレタ=ガルボ、どう見たって女にしか見えないんですが、誰一人気づかないのがなんとも…(笑)
 暴動を起こした民衆達をバシッと説得して引き揚げさせる場面なんかは、いかにも時代劇的カッコよさ。最後は王冠も国も捨てて大海へと旅立っていくクリスチナの雄姿、さすがは大女優ガルボ、キマっておりました。
 結局デカルトは言及されただけで出てこなかったなぁ。クリスチナに殺されたようなもんなんですが(笑)。


>ブッチャー3世さん、中西さん
 うええ、そりゃ凄い映画が…と思ったら、あのバーホーベン監督作品と聞いて納得(笑)。この人、明らかにそういう趣味で映画作ってるもんなぁ。ラズベリー最悪監督賞の授賞式にちゃんと現れるあたりとか、確信を持ってやってるんだな。

>ひでさん
「パッション」も恐ろしさのあまり未だに見ていません(^^;)。

>尾鳩さん
 「連合艦隊」は僕も見ました。監督の松林宗恵さんは実際に海軍にいた経験もあり、「太平洋の嵐」ともどもご自身の体験や直接聞いた話などがかなり含まれているようです。

 戦争映画の敗戦国と戦勝国の違い、ってのは確かにあるでしょうね。もっとも日本映画だと戦時中の「戦意高揚映画」ですらどこか悲壮感に満ちていて、戦後に見たアメリカ人達が「これ、反戦映画?」と言ったとかいう話も伝わっています。まだ景気がいいうちに作った「ハワイ・マレー沖海戦」もどことなくその気配がありますしね。
 ドイツの戦争映画はロクに見ていないのですが、確かに「Uボート」なんかは敗戦国ならでは、という面はあったかも。
 アメリカの場合はやはりベトナム戦争ものから「敗戦国」らしい戦争映画になっていました。1990年代以降の戦争映画がいずれも悲惨さを強調するようになってるのもそれを通過したからという面もあるんじゃないかと。
 もっとも、「戦勝国」でもソ連の戦争映画は犠牲者が膨大なせいか結構悲惨な展開・描写が多かった気がします。

 「連合艦隊」は戦艦大和沈没で終わってましたが、間もなく「男たちの大和」が公開になりますね。馬鹿にしていたらチラチラと悪からぬ評判が聞こえてきて、ちと気になってきました…まぁお約束な展開が多そうだとは思ってるんですが。
 今日の夕刊の広告におすぎさんの「佐藤純弥監督は紛れもなく巨匠です!」とコメントが出てましたが…え〜と、アタリとハズレの差が激しいからなぁ、この監督は。「新幹線大爆破」については問答無用で名作と思ってますが…この監督の戦争映画って記憶にないんだけど、実は「トラ・トラ・トラ!」で黒澤監督の助監督になってたことはあったんですよね(黒澤監督もろとも降板したけど)。
 ところで公開が近づいたら角川春樹プロデューサーの露出度が一気に下がって佐藤監督が前面に押し出されてるのは気のせいか?



#6169 
尾鳩 2005/12/14 13:25
映画版で書くべきだったかな

>管理人さま
先日は、どうもです。
ゲストを迎えてのオフ会、期待してます。東アジアを震撼させないよう、気をつけましょう(笑。
でも、私年内もまたずーーっと海外になってしまうので、企画は来年に持ち越しですかね。

>グロい描写
ホラー映画好きの私ですが、実はグロい描写は苦手だったりするんです(^^;。
まあ、昔の日本製の戦争映画なども、グロいといえば、グロいかも。「連合艦隊」なんかで、空母への爆撃のあとで、対空砲を握っていた兵士を直撃、あとには対空砲を握っていた腕だけがのこっていたり・・・。
ハリウッド製の御気楽ともいえる戦争映画と比べて、この重さは一体何なんだろうと、小学生ながら感じたことを覚えています。やっぱり、勝者と敗者の差なんでしょうか。まあ、今のハリウッド製の戦争ものは、そうでもないですけどね。
しかし、一概に敗戦国のつくった戦争映画って、悲惨さのほうが強調される傾向にあるのかな。
旧西ドイツ映画の「Uポート」をはじめてみたときは、ラストのいきなりの展開にのけぞってしまいましたし。

少々疲れ気味の私としては、「ザスーラ」なんかの気軽な映画のほうがいいかな。
設定は「ジュマンジ」とほぼ同じ。
見終わって何にも後に残らなかったんですけど(笑、結構楽しめた映画でした。
出てくる俳優は、せいぜい5人くらい。人件費を恐ろしく節約しています(笑。
ちなみに、映画館にいたのは私を含めて3人だけ。
映画の登場人物をあわせても、10人足らずしかいないという何とも寂しい夜のひと時でした(^^;。



#6168 
中西豪(某所に沈潜する鎮西大将軍) 2005/12/13 16:45
グロといったらバーホーヴェン

>略奪の大地
 主人公はイエニチェリではないですね。肩書が「騎兵隊長」と訳されていますから、シパーヒー、地方徴募騎兵隊の指揮官のようです。話の大枠として、第二次ウィーン包囲失敗後、帝国領支配の引き締めのためにイスラム教改宗を強要するようになった、ということのようですから、主人公は早くから改宗して軍人としてオスマン帝国に仕えていたブルガリア人傭兵隊長、といったイメージで観ておりました。
 主人公、改宗を迫るのに残虐な手段をとるように見えて、実のところ優柔不断なもので、後半でイエニチェリ部隊が送り込まれてきます。その隊長と主人公は戦友であったような描写もあります。ほんとうにヒドイ事態になるのは、それ以降だったと記憶しています。

>ルトガー・ハウワー主演の映画
 原題は「FLESH+BLOOD」(1985)。TV放映時、ソフト販売時に邦題はころころ変わり、「炎のグレートコマンド」とか「グレートウォーリアー」とか、訳わからない。そもそも原題もそうですが(笑)。
 粗筋はルネサンス期北イタリアかな、雇用主の都市領主に裏切られて叩き出された傭兵と酒保女たちの小集団の乱暴狼藉と破滅を描く、と説明出来ましょうか。領主の息子の許婚を攫ってコマしちゃうが返って骨抜きにされて、というのはちょっと違うか。
 「細菌兵器」は、ペストに感染した討伐隊の指揮官が腫瘍を切り開いて血を絞り出して犬に舐めさせ、その犬を殺して刻んで投石器で城内に放り込み、それが井戸に落ちてその水を飲んだ連中が発病、というものでした。
 面白い映画でしたよ、で、監督がオランダが生んだ変態監督ポール・バーホーヴェン。アメリカ資本で撮った最初の映画だそうです。



#6167 
ひで 2005/12/11 13:14
グロ描写と言ってはまずいのだけれど

最近見た物ではやはり「パッション」の拷問シーンなんかはかなりキツいものがありました。
おびただしい流血にくわえ、肉と皮がさけてあばらが見えるってのはちょっとねぇ・・・・。
映画を見て気絶してそのまま死んだ人も出たという話もありますが、それも分かる気がします。

あとは歴史映画というわけではないうえ人間のものではないけれども、
近代イタリアの農村の暮らしを描いた「木靴の樹」で見た豚の屠殺シーンも豚の断末魔の叫びが暫く耳から離れず一寸厳しかったです(映画自体は近代イタリアの農村の様子を淡々と追っていくいい映画だとは思いますがあれだけは・・・)。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#6166 
ブッチャ−3世 2005/12/09 18:29
グロいといえば中世西洋の手術場面か(笑

タイトルを忘れてしまったんですが俳優で
知っていた顔ではルトガ−・ハウア−がいたので
覚えていたんですが、中世西洋を舞台にした
騎士貴族と平民傭兵との対決って感じの映画を
見たんですが、これが結構、グロ描写が沢山
ありました(笑
騎士団が城を占領して城内を略奪するシ−ンで
尼さんを騎士が強姦するんですが、その尼さんが
実は黒死病を患っていて尼さんはゾンビみたいな
顔になり、犯した騎士もバッチリ黒死病を患い
騎士もゾンビみたいな顔になり、そこへ怪しさ
爆発の医者が登場し、騎士に手術をするのですが
中世のこと麻酔なんて無く騎士は阿鼻叫喚の態で
食事中は絶対見たくない手術シ−ンが展開(爆
あと、この映画の戦闘場面で何と細菌兵器が
登場します、ようするに黒死病の病原体を
詰めた矢弾の遠矢を敵陣に放つ、というもので
その細菌矢で、みんな徐々に黒死病になっちゃう
というわけです。



#6165 
徹夜城(ホラー・スプラッタ描写には非常に弱い管理人) 2005/12/08 22:13
歴史映画のグロ描写

 …う〜ん、自分で書いておいてちょっと引くタイトルですが(^^;)。

 僕が歴史物映画探索に本格的に乗り出すきっかけになったのが1988年のモンゴル映画「マンドハイ」なんですが、これも日本公開当時、その戦闘シーン中におけるスプラッタ描写が驚きをもって報じられていたのを覚えています。
 ハーンに対して抵抗運動を起こした首謀者たちを斬首するシーンで生首(もちろん作り物だけど)をぶら下げて見せ付ける。戦闘中、腹を切られて内蔵を露出させてのたうつ兵士が映る。ラストでは悪役が一族もろとも生き埋めにされる(これ、ホントに全身埋めてるんですよ…すぐ救出したと思うけど)…といった調子で。
 グロいシーンばかりでなく、主役のナムスライン=ソブド(のちにチンギスハーンの母親ホエルンを演じる)を初め、胸も露わなベッドシーンを披露していたことも驚きの要素として報じられていたモンです。
 当時モンゴルはもちろん社会主義国で、むしろ僕などはこれらは「社会主義的リアリズム」というやつなんだろうかと思ったものです。ソ連のペレストロイカの影響もあってチンギスハーン悪者史観も緩みだしたこともこの映画が出来た背景にあるんですが、あるいは「自由主義的表現」のつもりだったのかな?と後になってみると思うことも。


>パパゲーノ川崎さん
 「掠奪の大地」は以前利用していたレンタル店が置いていたので、いつか見ようと思っているうちにその店が夜逃げ同然につぶれちゃいまして(笑)。ただ内容については事前知識があったので敬遠気味だったのも事実です。
 お話の中に出てくる、その村の出身者で改宗を強制する役人というのはいわゆる「イエニチェリ」のことではないでしょうか。オスマン帝国が主にバルカン半島方面で美少年たちを選んで宮廷に仕えさせ、改宗・教育して帝国の軍団に仕立て上げたものです。


>今日見た映画
 まったく偶然にも「太平洋の鷲」を鑑賞してました。大河内伝次郎主演の山本五十六映画で、スタッフは本多猪四郎監督に円谷英二特撮の「ゴジラ」コンビであります。
 戦後初めて作られた本格的な太平洋戦争映画で、日米開戦に至る過程から真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、そして山本の戦死までをコンパクトにまとめた映画です。若き日の三船敏郎や小林桂樹、意外なところで三国連太郎(!)の姿が拝めます。
 今日が真珠湾の日だったというのは鑑賞後に気がつきました(^^;)。なんかのお導きかな(笑)



#6164 
パパゲーノ川崎 2005/12/08 11:15
グロな歴史映画といえば

もう、僕の中ではこれ一本です。
”略奪の台地”(ブルガリア映画)

オスマントルコに侵略された、国境沿いのブルガリアの村が舞台
歴史映画です。史実に忠実だそうで、この劇中の惨劇のあった村の
子孫が演じているという力の入れようです。
物語は、オスマントルコに占領と同時に改宗を迫られる村人、
そして改宗を迫る役人(実はおなじ村人であり、洗脳されたと
思われる)が中心に進みます。
村人は命を張ってでも改宗しないという姿勢を貫こうとします。
そこで役人は従わない者は徹底的に懲らしめ処刑していきます。
それが、、、じつにエグいです。(映画館出ようかと思いました。)
そしてついには、自分の父親まで、、、
まさに題名どおりの内容と言えましょう。

最終的には、村人は全員改宗することになります。

こういうのを観ると、”ブルガリアンボイス”を聴いても
単に美しい音楽とは思えなくなってしまいます。
文明や宗教の狭間にある国は、どこでも壮絶な歴史を持って
いるものですね。

ところで、僕は(現在の)ブルガリアもトルコもとても行きたい国であり
憧れを持っていますので、この映画を観たときは余計辛かったです。



#6163 
徹夜城(パール・バック「大地」を読み終えた管理人) 2005/12/08 10:40
怠惰なる日々?

 いや、結構あっち行ったりこっち行ったりと忙しいんですけどね。ただ仕事が仕事なもので日中は割と空いてるんですね。しかしどうも夕方以降に出動となるとその日中なにかやる気が起きてこない。おかげで更新作業もせずに溜め込んでる映画とか本とかを読む日々です。

>大河小説
 肩書きのところにも書きましたが、パール・バック「大地」全巻読了。いわゆる名作長編小説をまっとうに読んだのは「戦争と平和」以来でしょうか(笑)。まぁずいぶん読みやすく、一気に読める小説だと思いましたね。
 19世紀末から20世紀初頭の中国安徽省の村を舞台に、貧農から大地主に成り上がる一代目、地主・商人・軍閥になっていく二代目の息子達、そしてインテリとして革命運動やアメリカ留学をするようになる三代目…という王さん一家の大河ドラマにここ3週間ばかりつきあうことになりました。調べてみたらピュリッツァー賞受賞で映画化もされてるようですね。中国でも翻訳されたけど文革期は主人公一家が地主層なもんで風当たりが強いところもあったみたい。
 パール・バックの経歴を調べてみるとむしろ「中国人」と言って良いぐらいの環境で育っていて(両親は宣教師)、なるほどそれで、と思う描写が多々ありました。のちに「水滸伝」の英訳もやったそうで、「大地」第二部の軍閥に成長する二代目主人公の話なんかはかなり「水滸伝」風味なのも納得。やはり中国を理解するには三国志より水滸伝だよなぁ。
 物語は史実を背景にしつつも具体的な年代・歴史人物・政党・事件などは一切表記されてません。この辺があくまで一地方の一庶民たちの物語という内容にリアリティを与えているわけでもありますが、歴史ファンとしてはいま自分が読んでるのがどのあたりの時代なのか想像する楽しみもありました。物語の最後は恐らく1920年代で、まだまだ続きが書けそうな気もする終わり方でしたが、あれで一応の結末とは言えるでしょうね(時期的に近い「風と共に去りぬ」も続きを感じさせる終わり方でした…実際続きが勝手に書かれちゃったけど)。


>歴史映像名画座
 先日こっそり更新しておいたんですが、新たに「北欧史」という項目が設置されました。先日見た「ヴァイキング・サーガ(VIKIG SAGAS)」という映画を入れるために新設したものです。
 近所のTSUTAYAにVHSがひょっこり置いてあったので見てみたんですが、1995年製作、恐らくは劇場公開はされなかったであろうB級映画の一本です。80分しかないからTV用かな?とも思うんですが未確認。
 厳密には歴史映画とは言いがたく、むしろファンタジーに近い内容なんですが、実際にアイスランドで撮影されアイスランドやノルウェーの俳優さんたちが出ているという点では貴重な作品です。ただいかにも「B級」を感じさせるのは、やたらに出てくるヌードのサービスカット(火山の国のせいか、露天風呂シーンがあったりする)、武器が突き刺さったり首がポンポン飛ぶ残酷シーン(といってもアッサリなのでグロではない)などがあることでしょうか。クライマックスの決闘でセリフをしゃべってる途中で悪役の首が飛び、地面に転がった首がセリフの続きをしゃべる「特撮」がどうやったのか気になりましたが。
 新設した「北欧史」ですが、そのうち「クリスチナ女王」でも探し出して追加しておきましょう。


>向井さん
 茨城人ながら「水戸黄門」はまったくチェックしておりませんなぁ(笑)。まぁ実は水戸でも水戸黄門・助さん格さんの銅像を建てたのもつい最近のことで(だいたいありゃ事実上フィクションキャラだし)、「水戸黄門」を「茨城キャラ」として前面に押し出したのは近年始まった戦略なのです。
 先日秋葉原をうろついていたら「つくばエクスプレス」の駅前で茨城の物産展をやっており、しっかりと水戸黄門のコスプレの人が歩いてましたっけ(笑)。
 それはそうと、「水戸黄門」もあれだけ作ってるんですからネタつくりにも苦労していると思われます。どうせご印籠を出すオチにすりゃいいんだろ、と思うわけですが、ワンパターンはワンパターンなりに苦労があるわけで。前シリーズで史実系の話を入れようとする試みがあったようですし、スタッフもいろいろ史実ネタを探し出してとりこんでいるんじゃないでしょうか。



#6162 
向井兵庫 2005/12/06 11:56
今回の水戸黄門

昨日の「水戸黄門」は、なんとなく海賊風味でしたね。

今回のシリーズでは「闇の布袋」という忍者な海賊集団が暗躍しているのですが、
この人達、もとは九州(長崎周辺?)における豊臣家ゆかりの廻船集団として交
易で栄えていたという設定です。
その後、江戸幕府の海賊狩りにあって「闇の布袋」は大打撃を受け、数十年の時
を経て、徳川一族に復仇を仕掛けてきたことから、黄門様御一行が長崎に出向い
ていくというのが今回のストーリーでした。

結局、「闇の布袋」が襲われたのは、江戸幕府の意向によるものではなく、海賊
狩りに参加していた脇坂甚兵衛なる水軍の将が、暴走して九州各地を荒し回り、
その犠牲になったというオチがつくのですが…。

ところが、この話はまったくの創作というわけでもなさそうです。
1640年前後に幕府直属の水軍(もとは伊勢海の海賊たち)が、四国や九州などに
派遣されたのは事実でありまして、脇坂甚兵衛というのも、朝鮮出兵にて海上で
転戦した脇坂安治との関係を想定したくなります。
もっとも、実際には海賊狩りではなく、スペイン船・ポルトガル船の来航に備え、
西国各地の港湾を調査するのが、幕府の目的だったのですが…。

偶然に史実と一致したのかもしれませんが、色々と考えさせられた今回の話でした。



#6161 
パパゲーノ川崎 2005/12/01 22:26
訂正

騎兵隊を呼ぼうとして、でした



#6160 
パパゲーノ川崎 2005/12/01 22:25
ローハイドとコンバット

私も少ししか観られませんでしたが、、、
ローハイドはのんびりしたテンポと、適度な時代考証が良かったです。
主人公が医者を探しに行くと敵討ちに巻き込まれ街から出られなくなり。。。
助けを求めて電信で騎兵隊を予防とするシーンが良かったです。
それから、若ーーーーーーいクリントイーストウッドが観られたのは
良かった。

コンバットは、ナチス占領下のフランスに潜入していく連合軍小隊という
設定が素晴らしかったです。これがなかったら起動戦士ガンダムも生まれてなかった
かも。



#6159 
ひで 2005/12/01 01:32
ハドリアヌス帝の回想

>五賢帝
たしかユルスナールの「ハドリアヌス帝の回想」の映画化という話がありましたが現在どうなっているのか余りよく分かりません。ジョン・ブアマン監督、アントニオ・バンデラス出演ということのようですが、あの作品を映画化するのにそれではたんなるスペクタクル映画にされてしまいそうな予感が・・・・。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#6158 
徹夜城(キリスト教映画を二連続で見るとちと疲れた管理人) 2005/11/30 23:18
ローマ史映画に二本追加

 というわけで予告どおり、「聖衣」とその続編「ディミトリアスと闘士」の2本を追加しておきました。「聖書関係」に入れようかとも迷ったんですが(イエスの処刑が深く関わるため)、聖書そのものの映画化というわけでもないのでローマ帝国史に分類しておきました。
 「聖衣」「ディミトリアスと闘士」の二編で一貫して悪役なのがカリギュラ帝。「ディミトリアス〜」のラストでしっかりと暗殺され、伯父のクラウディウスが次の皇帝となる様子が描かれてます。カリギュラは伝説的超大作ポルノの主人公にもなってますが、まだ見てない…(^^;)
 クラウディウスの次のネロは「クオ・ヴァディス」で悪役として登場してましたね。そのあとの五賢帝はドラマとしてつまらないのか、最後のマルクス・アウレリウス帝まで映像作品はないような(イタリアではあるのかもしれませんが…)。


>民本主義者さん
 ふぅ〜む、いろんな意味で興味深い(笑)。実際に読んでみないとなんとも言えないところですが、オカルティックなネタを探しているうちに南北朝に迷い込んでしまった…ってところなのかな?現在の皇室の直面する問題とからめているとなると、結構危険な香りも漂いますね(笑)。
 そういえばその皇室典範改正論議で、女系天皇に反対する方向で日本会議系の議員さんたちが勉強会やってるんですが、そこでまた「Y染色体」をブチ上げているのが面白い(笑)。しかも呼ばれて解説していたのが「トンデモ本の世界」第一号でもとりあげられていた「動物行動学」の竹内久美子氏(笑)。もしかして八木秀次さんに「Y染色体論」を吹き込んだのは竹内さんだったのか?


>向井兵庫さん
 楠木正季が女性キャラ…日テレアニメ「三国志」で于禁が女性キャラになっていたのと匹敵する衝撃です(笑)。大河では赤井英和さんだったから、なおさら(笑)。


>景虎さん
 う〜ん、僕も以前から南北朝・室町時代などの軍勢動員の実態ってどんなものだったのか興味はあるんですが、実際どうだったんだろう、とよく分からないんですよね。
 「太平記」なんて千早城包囲の幕府軍が「百万」ですからねぇ(小学館「学習漫画・日本の歴史」も赤橋守時のセリフでそう言わせちゃってましたが)。足利尊氏が九州から攻め上ってくる軍勢も陸上軍だけで50万とか。特に正成がらみではやたらに敵味方の人数差が強調される傾向があり、アテになりませんし。
 話が飛ぶようですが僕がやってる後期倭寇に関しても人数については気にしてるんです。これについては明側の資料が割と正確なんじゃないかな…と思ってますが、最大勢力で二万人、っていうのが出てきますね。


>パパゲーノ川崎さん
 「コンバット」「ローハイド」は興味はあるものの見逃しております。他にもいろいろ見てるんで、おっつかない(汗)。「チュオクの剣」はかろうじて録画はしていますが、周回遅れで鑑賞してます。


>若水さん
 あれじゃないかな、「パッション」で気絶者や死者まで出したメル=ギブソンですから、マヤ映画ではいけにえの心臓取出し場面をきちんと見せるとか…ってそれはアステカだったかな?


>新参右衛門さん
 今や「国民的悪役」として注目(笑)の小嶋社長ですが、日ごろヤジ飛ばす国会議員たちもビックリでした。ぜひ鈴木宗男議員と対決させてみたいものです(笑)。それにしてもこの人の登場で西村慎吾議員逮捕の話がかすんでしまったような。
 小嶋社長の「前向きに倒れる」発言は、おそらく坂本竜馬が言ったというセリフが元ネタでしょう。陸奥宗光が証言してるやつです。「巨人の星」でも変形して登場してましたんで、案外そっちで知ったのかもしれません。



#6157 
新参右衛門 2005/11/30 18:37
あんたは戦国武将かぃ(爆

おひさでございます。
きのうの国会・参考人質議はエキサイトな場でした、
一見これは歴史とは何の関係もないように見えて
ヒュ−ザ−の小嶋社長が終わりに放った文句が何とも
日本史めいて感じられ

「このあと、私は倒されるかもしれませんが、
倒れはしても、きっちり堂々と前向きに倒れてみせます。」

あんた は戦国武将かぃ?(爆
本人は、三方ヶ原で武田勢に討たれた三河勢が皆、前を向いて
戦死していて背中を見せた者は無かった〜つぅ逸話を引用
してんのかもしれないが、困った話すね。
ちなみに、人間はたいてい、直立中に絶命したら、たいてい
前のめりに倒れる傾向、仰向けに倒れるのは不自然なんだ
そうです、そう考えたらキャパのスペイン内戦の狙撃の
決定的瞬間が、かんぐられるのも、なるほど、かも。
アクションドラマ・映画じゃ撃たれたり斬られたら
仰向けに倒れる方が多いように見受けますが、仰向けに
倒れた方が映像的にダイレクトなのかな。




#6156 
若水 2005/11/28 23:21
九頭竜川大会戦

>徹夜城さん
お手数かけて申し訳ありません。今後ともよしなに。

>メル=ギブソン
「パッション」の人ですもんでちょっと怖い気もしますが。
栄耀映画伝言板、未チェックでした、すみません。
>「太陽の帝王」
アマゾンでさがしてみよっかな。


>ブッチャ−3世さん
どもです。
近頃郷土史家の方で越前朝倉氏のサイトをつくっておられる方を見つけたのでご参考までに
http://okhome.hp.infoseek.co.jp/war/war020.html (「九頭竜川大会戦(永正三年の一向一揆)」)


http://zyakusui.web.infoseek.co.jp/


#6155 
パパゲーノ川崎 2005/11/28 20:38
BS歴史映画祭り

まず、船頭の孫様>
魚の針や音響兵器についてのレス有難うございました。勉強になります。
お礼大変おくれてしまい、すみません。

BSはここのところ、貴重な番組、映画が多く放映されています。
これは、こちらの掲示板でいいのでしょうか。
アメリカ開拓時代のエピソード満載の”ローハイド”
ヨーロッパ戦線の小隊活動をきめ細かく描写した”コンバット”
そして、木下恵介の映画が集中放映。。。

もちろん、放映中の”チェオクの剣”も要チェック
(拷問シーン連発。”裏チャングム”と呼ばせてもらいます。)

ハードディスクが足りませんよ^^;



#6154 
ブッチャ−3世 2005/11/28 05:09
朝帰りのついでに(笑

ちょっと私事で朝帰りで、こんな馬鹿みたい早い時刻に
書き込みして、すんません(笑

>動員数
何か変わった主旨の話題ですね、ふと思い出したことには
越前であった合戦に九頭竜川の戦い、というのがあったそうで
領主・朝倉の軍、約5千に対し一向一揆軍、約十万
これは桶狭間の戦いより動員差が甚だしい合戦ですけど
結果から書きますが、朝倉勢が勝っちゃったんだとか。
ただし、5千VS十万が正面衝突して、どちらかが殲滅する
まで戦ったのでは無かったそうで、九頭竜川の戦いは
両軍から先鋒の侍が各々1騎、繰り出し、一騎討ち勝負を
やり、朝倉の家人が勝利、そういう一騎打ち勝負が
3番ほどあり3番とも朝倉侍が勝ち、一揆側は戦意が
喪失して撤収した、という戦いの内容だったそうです。
一騎討ちでケリを付ける、というのは源平みたいな感じ
しますが、室町にも、そういう合戦があったとは、
と思い出しました。



#6153 
景虎 2005/11/28 00:39
マニアックな作者ですね

『朝霧の巫女』のアニメは、私もスカパーで観たことがあります。
確か、『陸上防衛隊まおちゃん』と一緒にやってたような。考えてみると、これも結構やばいかもしれないですね。陸上防衛隊って、どうみても陸上自衛隊のパロディですし、小学生に『防衛します!!』とか言わせてますし・・・って、何故か話題がアキバ系になってますね。

話は変わりますが、日本の歴史で大量動員が可能になった時代というのが、どうもよく分からないんですが、実際はどうなんでしょうか?
平安時代だと、初期のアテルイとの戦いでは10万の兵を動員したといいます。
国家による動員以外では、後の安部氏と源氏の戦いにしても、安部氏や清原氏は、後の戦国大名程度の領地から、戦国大名並みの兵を動かしているようですし。
頼朝の奥州攻めの場合は、全国から兵を集めて、その数は27万余に達したと言いますから、これが本当なら、秀吉の小田原攻めよりも、数が多かった事になります。
誇張されているとしても、かなりの大軍だったのでしょう。
源平合戦の頃から兵の数が増えたとか、戦国時代になってから増えたとか言いますが、これらの話が事実なら矛盾しますよね。



#6152 
向井兵庫 2005/11/27 12:20
朝霧の巫女(おもいきりネタバレ)

私も全巻揃えていますが、巫女萌えのアニメ版(これはこれで悪くないのですが)と、原作では相当に趣が異なりますね。

「アワーズ」の連載は現在、南北朝編ですが、後醍醐天皇は女性かつスサノオの化身で(高天原を閏統とする由縁)、足利尊氏は「審神者」と呼ばれる異能者、楠木正成は土蜘蛛の末裔、正季は女性(本名は「菊理」)で正成に近親相姦を思わせる感情を抱いていたりします。

正成・正季はスサノオ=後醍醐の妄執のために何度も転生を繰り返し、(おそらく)足利尊氏の子孫である主人公の一族と関わってくるのですが、現在に転生した正成が「天裁道宗」、正季が「熊沢菊理」と名乗っているなど、相当際どい内容ですね。
アニメ版が登場キャラクターだけ採用して、内容は別の方向に持って行ったのも頷けます。



#6150 
民本主義者 2005/11/26 23:56
#6149に訂正

「朕を 鬼を呼びつけるか!」

「朕を 鬼と呼びつけるか!」
に訂正します。

書いていて思ったのですが、上田秋成『雨月物語』の「白峯」がストーリーの元ネタかもしれません。あれは崇徳上皇の亡霊でしたけど。



#6149 
民本主義者 2005/11/26 23:46
ブックオフにて全巻購入

『朝霧の巫女 平成稲生物怪録』(宇河弘樹著 少年画報社)第4巻「南帝降臨篇」より引用します。
「手抜きを繕うその謂いも聞き飽きた そちに忠意の欠片も感じぬ 
黄泉の塗炭に苦しむ我等にも 現世が枯れ死する様にも
石の感じる如く 何の痛痒もないのであろう
そちも… 高天原の乾物と同じよ」
「断じてそのような」
「ならば あの現世でのさばる閏統を根絶やしにしてまいれ」(10−11ページ)

「痴れ者が!その駄馬もろとも逆剥ぎにしてくれようか!!」
「これは勅である!土も木もわが大君の國なれば いづくか鬼の宿りなるらん!!」
「偽王の従類風情が けたたましいわ!
さもしいその息骨で 朕を 鬼を呼びつけるか!」(58−62ページ)

「高天原の乾物」「閏統」「偽王」ってヲイヲイ。
日瑠子陛下のモノローグも熱いのですが、歴史とは外れますので引用は控えます。
このほか「大本営」「御前会議」なんて単語がふつーに出てきます。
「土も木もわが大君の(略)」の歌は謡曲「大江山」にでてきます。
http://www.ht-net21.ne.jp/~obara/u2154ooe.htm
>ましてやこれは勅なれば」
>土も木も。我が大君の国なれば。いづくか鬼の。宿りなるらん

謡曲「土蜘」にも似た歌がでてきます。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/Haru-Urara/okeiko.html#tutigumo
>土も木も。我が大君の国なれば。 いづくか鬼の。やどりなる。

酒呑童子はいいとして(よくはないけど)、土蜘蛛はまずいんじゃないでしょうか?
これが、近い将来確実に現実世界に訪れる「男系皇統継承者の消滅」という”危機”とシンクロしているあたりがすごい(ただしこの点は明確にはしめされません)。さらにすごいのは、これを「ラブコメ伝奇漫画」(第1巻カバーより引用)として売ってる編集部です。



#6148 
徹夜城(たまに「三国志」に回帰することもある管理人) 2005/11/26 23:18
今度は父親・上司

 先日出ていた「一緒に酒を飲みたい三国志キャラ」アンケートに続き、「父親にしたい」「上司にしたい」三国志キャラアンケートも行われたそうです。どちらも一位は諸葛亮だったそうで。まぁこれはそれこそ人気投票ですからなぁ…。
 そういえば今日の朝日新聞の土曜版に織田信長に関するアンケート結果が出てました。圧倒的人気かと思いきや賛と否が55対45ぐらいで分かれてましたね。やっぱりヤバい人というイメージもあるのは確かなようで。出てなかったですが男性票・女性票もはっきり分かれたんじゃないかと推測。


>若水さん
 まず事務連絡ですが、リンクページの部分、配置や紹介文をちょこっと変えてあります。

 メル=ギブソンがマヤ文明映画、しかもマヤ語(!)で撮るという話は先日、栄耀映画伝言板で「ひで」さんが書き込んでくださってました。
 「太陽の帝王」ですが、肝心のマヤを舞台としてるのは序盤だけで、あとはテキサスに移住しちゃう話なんですよね。ちゃんとマヤ風のピラミッド作ったりするんですが。話自体はかなりB級ですが、珍しい中米古代史もの、話のタネにはなるでしょう。レンタルで見つかることはなかなかないかもしれません…僕もDVDわざわざ買いましたから(笑)。



#6147 
若水 2005/11/24 23:16
歴史映像名画座といえば

こんな↓ニュースを見つけたんですが、期待出来そうじゃありませんか?
http://news.goo.ne.jp/news/reuters/geino/20051029/JAPAN-192412.html

しかし、マヤの映画なんて今まであったのだろうか?と『歴史映像名画座』を確認してみたら、「太陽の帝王」がありましたね。
う〜ん、「太陽の帝王」も観たくなってきたな。
地元レンタルビデオに置いてあるかな?



http://zyakusui.web.infoseek.co.jp/


#6145 
徹夜城(三国志を以前漫画で書いてたことがある管理人) 2005/11/24 16:50
一緒に酒を飲むなら…

 漫画で三国志を書いたことがあるといいましても中学生の時の話でしてね。それもペン入れしたやつじゃなくてノートに鉛筆で書いていたものですが…呂布滅亡寸前のところまでは書いたのです。高校に入ったらやめちゃいまして。
 時代錯誤ギャグもバシバシ入れていて(たぶん「火の鳥」の影響があったと思う)今にして思うと「風雲児たち」のノリに近かったな、と勝手に思っております(笑)。

>ひでさん
 中国でもそんなアンケートをやってましたか(笑)。その一位に「張飛」が出てくるあたり、人気もさることながら「酒」とイメージが結びついちゃってるんでしょう。この辺は先日やった日本での同様のアンケートで一位になった土佐人の坂本竜馬のイメージと通じてるかもしれません。
 曹操と酒飲んで雷にあわせて箸を落としてみたい、とか言ったマニアも少しはいるんじゃないでしょうか(笑)。僕は…そうだなぁ、とりあえず陳寿あたりと、ってそれは三国志キャラじゃないって(笑)。


>孟きょうさん
 大河「太平記」の観応の擾乱、僕も白状するとあとになってから見て「面白い!」と思ったクチです。南北朝マニアになってきますと、むしろその辺からが「南北朝本番」ってところもありますし(古典「太平記」だって文量からするとそんなもん)。
 「太平記大全」を書くに当たって見直した時に、作り手の苦労や工夫をすっごく感じましたね。あの複雑怪奇な抗争をどうやって見せるのか、すごく頭をひねったと思うんですよ。可能な限りシンプルに話をまとめ、登場人物も細川顕氏・桃井直常といった武将に絞る、対立の芽を早くから描きこんでいく、など工夫がたくさん見つかります。
 面白かったのが師直のクーデターを完全に尊氏との示し合わせと解釈し(もちろん有力な説であるわけですが)、それを尊氏と道誉が猿楽を見る一日で処理する、という「下剋上」の回です。この抗争では非常にわかりにくいポジションにいる道誉をうまくドラマに組み込んで「進行役」にしていた点も見逃せません。
 また、この観応の擾乱を描くためにキャスティングされたとしか思えない柄本明さんが俄然本量発揮の怪演を次々見せるんですよねぇ〜。ここまで地味だったのがウソみたいに(笑)。ここまでず〜〜っと助走していた感じです。

 ついでなんで、近ごろ見つけた「太平記」出演者の話題なぞ。
 さっき朝日の夕刊を見ましたら、尊氏こと真田広之さんはここんとこ海外の作品に立て続けに出てましたが、なんと今度はイギリスのSF映画で宇宙船の艦長役だそうであります!
 「太平記」にはチラッと顔見せ出演だった豊川悦司さんは昨日の夜にNHK衛星第二で放送された「ルパンに食われた男・モーリス=ルブラン」に案内役として出演。ルブランゆかりの地を例の映画「ルパン」のコスプレで旅しておりました。ラストにはしっかり「ルパンファッション」にもなったりして。以前からルパンファンとは公言しておられた覚えがあります。


>民本主義者さん
 「史点」およみいただきどうもです。また、「魚」の理由については「へぇ」ボタン13発ぐらいでした(笑)。弾圧時代があったからそんな謎解き状態にしてたんですかねぇ…。
 別にその話題に触発されたってわけでもないんですが、レンタルで往年の映画「聖衣」のDVD借りて鑑賞してました。そのうち「歴史映像名画座」に載せます。とりあえず続編の「ディミトリアスと闘士」を見終えてから。

 ところでその『朝霧の巫女 平成稲生怪物録』ですが…初めて知りました。アニメ化までしていたとは。恐れを知らん企画だなぁ(^^;)。


>不肖デルタさん
 その変換による三国志キャラの中国音ですが、そこに挙がっているものは広東語系の感じがしますね。



#6144 
不肖デルタ 2005/11/23 06:15
PINYIN読み

>張飛と

自分のHPで掲載しているウェブ・マンガの舞台が
19世紀末の中国南部なんで、雰囲気を出すために登場
する中華キャラの名前にPINYIN読み(漢字の中華読み)を
表記していってるもんで、その調べにネット検索をかけたら
結構たくさん、ありますね、無料PINYIN読み変換アイテムって。
ただ、中国語って北京と広東では発音が全然違うってよく聞き
ますが、変換アイテムでは、広東読み、か、北京読み、かとか
までは判別はできませんけどね。ちなみに
試しに変換アイテムをもとに、三国志演義のキャラを
PINYIN読みにしてみたら(笑

関羽(グゥアン・ユン)、劉備(ラオ・ベイ)
張飛(ジャン・フェイ)、曹操(セオ・セオ)
孔明(コン・ミ−ン)、司馬仲達(シィマォ・チャンツァ)

何か読み方だけ見てみるとフランス人の名前っぽい(爆


http://yh2004.fc2web.com/


#6143 
民本主義者 2005/11/23 01:51
祝!史点復活

キリスト教のシンボルに魚が用いられた理由は、「イエス・キリスト、神の子、救い主」を意味するギリシア語「イエースス・クリストゥス、テオー ヒュイオス、ソーテール」の頭文字をつなげると魚を意味するギリシア語イクテュスになるからだそうです。シェンキエービッチの小説『クオ・ワディス』で仕入れた知識ですが。これは傑作大衆小説で、岩波文庫の新しい版は翻訳も読みやすくおすすめです。

『朝霧の巫女 平成稲生怪物録』というマンガには、日瑠子陛下(スゲエ名前)という少女が天皇になり、これを易姓革命であると反発した南朝の亡霊たちが現代に甦って怪異をなす場面があります。政治的にやばくないか?後醍醐天皇の霊(多分)の憑依した少女を、大学教授が「これは勅である!」と宣言してライフル銃で撃ち殺そうとしたりします。アニメにもなっていますがこういうのってそのまま放送できるんだろうか?「稲生怪物録」がサブタイトルに入っていることからもわかるように、平田篤胤の影響もチラっと出てきます。単なる巫女萌えマンガだと思ってアニメにしてると痛い目を見るんじゃないかな。ま、それはそれで面白いですが。



#6142 
孟きょう 2005/11/23 00:32
観応の擾乱

 ご無沙汰してます
>徹夜城様
 「太平記」とうとう北畠顕家が散ってしまいましたね。これで話の展開は本格的に「観応の擾乱」に突入していくのですが大人になって本格的に見直してみると、ここ2・3話いや、ホント面白いですね。これからが楽しみです。 正直幼い頃の放送時は義貞が死んだ辺りで私自身はテンションが落ちてしまい後は惰性で飛ばし飛ばし最終回まで時々見たという具合で後々後悔したものなのですが。ただ当時は主要キャストがほぼ戦死した事と、「後は直義が死ぬだけ」と貧弱な知識からくるイメージで少し引いてまして。そんなとこに「観応の擾乱」の嵐ですから若造な私はわけがわからなくなって理解不能に陥りまして。「なんだわけわからん!こんな事じゃ毎年戦国物やった方がいいよ!織豊ものやれ!秀吉出せ!」なんてダダをこねて騒いでたんですよ。それが今は「観応の擾乱を大河で見る」のが一番の下心で再放送を見ている有様となりまして。・・大人になると、ほんと好みってかわるものなんですね。           こないだまでやっていました教育テレビで片岡鶴太郎氏が絵画の講座をする番組がありまして。その何回目かの放送に小田茜さんが出ていましたね。あれは「太平記」の高時関連を意識したキャストなのかと勝手に想像してしまいました。         
 いやー、さすが都知事ですね。あの人が少し前のクイズ番組でも室町幕府最後の将軍は誰かという問題で足利義昭と答えられず、(4択ですぞ)「知らないねえ、織田信長なら知ってるんだがね」みたいな感じのコメントをしていたのを思い出しました。 



#6141 
ひで 2005/11/22 22:20
一緒に酒を飲みたい人

かなり前に日本で一緒に酒を飲みたい歴史上の人物アンケートという物がありましたが、中国でも似たようなことが行われたようです。対象は三国志の英雄で誰と酒が飲みたいかという物ですが、一位は解答の3割を占めるというぶっちぎりで張飛だったとか。

張飛を選んだ人のコメントには「「非常に豪快かつさわやかで、一緒にお酒を飲めれば必ず楽しいに決まっている」(広東省、女性、32歳)、「細かいことにこだわらなさそうで、痛飲できそうだから」(北京市、男性、30歳)、「(「張飛」は)生きていても酒、死んでいても酒、酒で劉備とも結ばれたから」(江蘇省、女性、40歳)などの回答が多かった(以上、yahooのニュースより)。」というものがならんでいますが、確かに張飛は豪快そうだけれども一緒に飲んでいて命の危険を感じたりはしないんでしょうか。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#6140 
徹夜城(これからお仕事に出かける管理人) 2005/11/22 14:32
旧宮家、登場しましたね。

 そろそろ出てくるだろうと思っていたら、やっぱり出てきた、旧皇族。そろそろ「顔見せ」にかかるはずだとは思っていたんですけどね。本を書いたりTVに出たりし始めました。とりあえず竹田家が第一号で出てきたけど、東久邇家とかも出てくるんだろうか。
 それで、「皇室典範有識者会議」の方は当初の予定通りの結論を最終報告として出すようです。日本でこの手のこととしては驚くほど思い切った展開になってるんですが、これはやっぱり賢きあたりからの意向でもあるのかなぁ。
 例の「Y染色体論」(笑)の八木さんもいよいよ騒いでいて「南北朝になる」と口走ったようです。確かにいずれそういう事態も起こるかもしれませんけど、「こっちがホンモノの天皇」とかつぐ宗教団体みたいになるかも。吉野の山奥にこもったら面白いかも。本来の「本家」を主張する後醍醐天皇が化けて出るかもしれませんが(笑)。あ〜結局僕は面白がってるだけですな。

 ところでこの現皇室と伏見系旧宮家が枝分かれしたのはおよそ600年前のことで、共通の祖先にあの「看聞日記」の貞成親王がいるわけです。最近この人についてチョコチョコ調べていたら、この人についても「実父は足利義満」という説があるんですね。それも意外と同様の疑惑がある後小松天皇より可能性は高いような…
 ま、どっちにしましても足利家も清和天皇の子孫の「男系」ですから、「神武のY染色体」についでは問題ありません(爆)。


>たらちね小僧さん
 初めまして、まずレスが遅れました事をおわびします。さる原稿をアップするまでは書き込み自粛をしていたもので(汗)。
 僕もその後「大地」を読み進んでおりまして、中国史をやった人間としてもいろいろ興味深い描写が次々出てきて大変面白いです。初代主人公にたかりまくるイヤな叔父さんが実は匪賊の一味で、そのおかげで家が襲われずに済んでいた…ということが判明するくだりがありましたが、あれなんか、一時僕も首を突っ込んでいた中国の秘密結社ばなしと通じるところがあって興味深かったです。

 都知事の「中国は人命を粗末にするから対米戦争には勝つ」って論法は確か毛沢東が似たような事を言っていた覚えがあります。もっとも現在でもその発想とはちと思えませんが。
 この人は付け焼刃の知識で物を言って墓穴を掘るケースが目立つんですが、最近でも「東條英機は自殺する気は無かった」として「人間のくず」呼ばわりしたり、「東條は祭られてるのに大西中将・阿南陸相は靖国に祀られてない」と勘違いを書いて失笑を買ってます(載せた産経新聞は翌日訂正おわびを出す始末)。先日の黒田さんと紀宮の結婚式のスピーチでも出典の間違いの可能性を指摘されて逆切れしたりしてますし、まぁ話題の尽きない人ではあります。


 さてと、「史点」も久々に上げましたんで、仕事に出かけてきます(^^)



#6139 
たらちね小僧 2005/11/18 21:39
菊慈童

はじめて書き込ませていただきます。みなさま、よろしくお願いします。

>黒田清子さんご成婚
新聞記事で
清子さんの趣味の日本舞踊の発表会で
最近、一番評判のよかったのが
「菊慈童」だったと載っておりました。
私は、ヤオイのお噂を思い出しました。

さて、私も今、「大地」を読んでいますが、
餓死者の数は、
その当時よりも
毛沢東の大躍進時代のほうが多かったということで
共産主義中国を都知事も非難しているんでしょうね。







#6138 
ブッチャ−3世 2005/11/17 18:42
鎌倉時代は食えない?

>鎌倉時代は〜
今の日本史の授業では、引用してないかもしれませんが
私らの学生の時は、よく授業では鎌倉時代の世相を示す
文句に「泣く子と地頭には勝てない」というのを引用
してました、飢饉だろうが豊作だろうが、ごっそり年貢を
持っていった存在として。素人考えからすると
新しい支配層・武士が出て、既成支配層の貴族・公家は
衰えたといっても存在したし荘園もあったし、と
鎌倉時代は平安時代よりも、支配される側からすれば
過酷な時代だったんではないですかね。
きつい鎌倉時代を倒した足利体制が、ゆるゆるで
住み良かった、という感じなんですか?徹夜城さん。
司馬さんの書でも室町期は生産性が上がったのを
強調してるように感じますね。



#6137 
若水 2005/11/17 00:23
黒田清子さんご成婚

長らくご無沙汰しております。
若水です。

>黒田清子さんご成婚
地震に米大統領来日と慌しかったようですが、めでたく結婚されたご夫妻に幸あらんことを。、
NHKでお祝いの記帳を行う人達のニュースを見ていた職場の先輩が言った一言が印象的でした。
「関東の人間は皇室に関する意識が違うなあ・・・」
なるほど、関西じゃ皇室に親しみは覚えても敬い奉るって感じは薄いかもと思ってみたり。
(何の根拠もありませんが)


PS
あの・・・・大変失礼ながらメール届いていますでしょうか?

http://zyakusui.web.infoseek.co.jp/


#6136 
徹夜城(なぜかパール・バックなんか電車で読み始めた管理人) 2005/11/16 23:52
金閣寺

 割腹事件後35年ということで(キリが悪い気もするけど)三島由紀夫関連ばなしが最近多いですが、小泉さんがブッシュさん連れて「金閣寺」に訪問までするとは(笑)。まぁ偶然だろうけど。一部には皇室典範改正ばなしとも絡んで深読みする見方も…ってそれは僕だけですか(笑)。

 金閣、外国人向けには特に見栄えのいい建物ではありますが、建物自体は再建後半世紀ぐらいしか経ってない。一応今日の訪問では住職が「“庭園”は600年前のもの」と説明していたようですけどね。
 今日のニュース映像でチラッと見えましたが、金閣内部には法体の義満木像(ただしこれも焼失したのを復元したもの)があるんですね。今日小泉さんがブッシュさんに教えたという仏式礼拝はまさか本尊に向けてやったんだと思いますが、ブッシュさんが義満を知っているとも思えず、もしや義満像に向けて祈ったりしてやしないか、などと(笑)。

 さて皇室では「紀宮さま」が一夜にして「黒田清子さん」になっちゃったわけですが。
 一部報道で流れている「紀宮さまの婚礼ドレスは『カリ城』のクラリスのコスプレ」という説はどれほど信憑性があるのか、という点が一番気がかりだったりします(笑)。アニメオタクだという話は以前から流れておりましたが…さすが日本の象徴の一家だな、などと思ったりして(笑)。


>大河「太平記」
 天皇家で思い出しましたが、最近話題にしてなかった「太平記」。
 ファミリー劇場での放送はとうとう正成、顕家、義貞、後醍醐、清子が相次いで亡くなる「お弔いシリーズ」が進行中の由。確か先週放送分で後醍醐が亡くなっていたはず。そのあとは通好み(?)の「観応の擾乱」に突入していくわけです。
 この終盤から参入するキャラが近ごろではすっかり大河常連組の筒井道隆さんが演じる足利直冬でした。最近の役どころからするとずいぶん雰囲気の違うキャスティングだったな、と思うばかりです。

>平均寿命
 平均寿命は幼児死亡率が高かったりするとけっこう下がるものですし、そのニュースも僕は見ていないので「20代後半」というデータをどう割り出したのか気になるところなんですが…ただ中世でも20代、30代で若死にすることは結構あったようですし、「人間五十年」ってぐらいの寿命感覚もあったのは事実でしょうね。

 平均寿命と関係することですけど、いわゆる「人口ピラミッド」を中学校の地理の教科書で見ると、1930年代の日本の人口ピラミッドって現在のエチオピアあたりと似たような状態なんですよね。いわゆる多産多死状態で幼児死亡率が恐ろしく高い。このときも東北などでは飢饉状態で「娘を売る」って現実が広くあったことは図らずも映画「スパイ・ゾルゲ」で描写されておりましたが、日中戦争、太平洋戦争へ突き進んでいく日本にはそういう実態もあったということがあまり広く認識されていないような気もします。
 いまパール・バックの「大地」なんぞ読み始めたんですが、これがまた凄まじい飢餓状態が描写されるんですよね。中国も飢餓状態となると凄まじいんだよなぁ。

>尾鳩さん
 ゲストに「あの」人?しかも「あれ」に行ったりしたら…マジで東アジア震撼ですって(笑)。
 日本と中国の外交「戦略」に関して、ちょっと思ったことなんですが、中国では科挙よろしくエリートが選抜されかなり能力主義的に政界トップが決まっていくのに対し、日本の政界は幕藩体制よろしく二世、三世の「政治家家業世襲」のボンボンたち(江戸時代の藩の数と現代の小選挙区の数も近いですしね)、という違いも背景にあるかもしれませんよ。もちろんどちらが良いか悪いかとは別の問題ですが。



#6135 
船頭の孫 2005/11/16 14:13
平均寿命より

平均寿命っていう数字は、いろんな情報がつぶれてしまっておりますので、やはり生命表を出してほしいですね。もちろん論文には出してあるんでしょうが、マスコミにもグラフを出してもらえたら、実態を理解しやすいんですけどね。



#6134 
ひで 2005/11/15 23:21
昔の人の平均寿命

>鎌倉時代は20代後半?
どのくらいの数の遺体が出てきたのかや遺体の性別、それがどういう経緯でそこにまとめて埋葬されたのかも分からないのでなんともいえませんが、それだけをもって平均寿命を計算できるものなのか疑問です。

蛇足:ご存じだとは思いますが、平均寿命は0歳児があと何年生きられるのかを計算した平均値で、別に平均寿命が20代後半と算出されるからといって、その時代の人たちが20代後半になってとつぜん死んでしまうと言うわけではありません。古代や中世では乳幼児の死亡率が非常に高かったため、平均寿命を計算すると20代だったり30代だったりすると言うだけのことではないかと思います。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#6133 
不肖デルタ 2005/11/15 18:41
鎌倉時代は長生きできなかった?

ひさびさに歴史な話をしたく(爆
何か最近、どこかで鎌倉時代の遺体が大量に発見されて
その分析結果から「鎌倉時代は平均寿命は20才代後半程度」
って衝撃的な報道をやっていたのを思い出しました。
これが本当なら平安時代より短命な傾向なんですか?
鎌倉時代って、そんなに栄養状態が酷かったんですか?
そういえば最近の珍説に、源平合戦時代、西国地方は
大凶作が続き、その逆に東国は大豊作が続いたとかで
これが、西国に勢力範囲が多かった平氏と
東国がバックグラウンドだった源氏との戦力差の一つ
となったとかいう説。



#6132 
尾鳩 2005/11/14 13:28
要は戦略ですよ

>学習院
まあ、建前と・・・(以下略)。
私も個人的には、この大学部門とはいろいろと接点がございまして、多くは語れないんですが。

>オフ会
靖国神社参拝、ああ、それいいかも(笑。
それでしたら、それこそびっくりするようなゲストをお連れしてもよろしいですよ。
管理人さんもよくご存知の、ね。


まあ、戦争の記憶が薄くなるにつれ、現代の投影として歴史問題が語られている、事実よりも観念の側面が強く押し出されてくる・・・これは、中国も日本も同様だと思います。
まあ、いろいろとせちがらい世相ではございますが、あまり神経質に騒がないことが肝心だと思いますよ。いまさら、日本が軍事大国化して戦前に逆戻りなんて、正直「あり得ない」ことですし。中国がいきなり日本にミサイルをぶち込むことが「あり得ない」のと同様の論点で、ということですよ(念のため)。

いきなりの飛躍で申し訳ないんですが、話を日中関係に絞っていうのなら、信頼関係構築以前に、中国には戦略が存在し、日本にはそれが無い・・・ここが問題だと思います。一貫した国家戦略が存在しないため、メッセージ性に乏しく、一貫性に欠ける。
中国は、どんな問題に対しても(靖国問題も含めて)、一貫した戦略に沿って行動しています。少なくとも、日本と比べれば。それは、道義や正義などではない。この視点を忘れて世界を眺めてしまうと、ますます混乱してしまうことになりますよ(まるで暗号のような文章になって申し訳ないです)。





#6131 
徹夜城(最近とある二次試験で不合格になった管理人) 2005/11/13 20:17
「愛子さまが幼稚園合格 皇太子さまと同じ学習院」

↑という見出しの記事を共同通信が流していたんですがね(僕が直接見たのは産経webでしたが)。
 つーか、この人の場合「不合格」ということがありえるのか?またパパと同じ学習院ってのは皇室全員そうなんだから当たり前だろ〜が?そもそも学習院は(以下略)…などなど二重三重にツッコミが入ってしまう見出しです。
 ちゃんと募集要項にのっとって両親ともども面接&母親同伴で試験を受け、合格者の受験番号が門前に張り出されたのを東宮職員が確認した…と記事ではなっていて、それはそれで事実なのでありましょうが、この記事を書いた人は「学習院」というものの存在を「名門私立」ぐらいにしか理解していなかったのではなかろうか?記事の最後に「秋篠宮さまや紀宮さまも通われた」なんてヌケヌケと書いてあるのを見ると、ホントにそうなのかも…などと。
 深読みすると、この愛子ちゃんが「次々代の天皇」になる方向で皇室典範改正話が進んで議論になっている時期でもあり、ちょっとした「愛子フィーバー」を起こそうという天皇家の陰謀では…(笑)。
 今週は紀宮の結婚式もありますしねぇ…ところで先日やってた「朝見の儀」、十二単のあとに完全洋装してなにやら中国風の椅子机が並んで出てくる儀式には、日本の皇室がたくみに時代を乗り切って「伝統」を創作してきた歴史をそのまんま見る思いもしました。


>音響兵器ばなし
 こんなに「反響」があるとは(笑)。
 音響以外でもアメリカで「人を殺さない兵器」の研究をしている様子を海外ドキュメンタリーか何かで見たことがあるんですけどね。あとはネットを相手にかぶせて動けなくするとかトリモチみたいのをくっつけるとか、忍者漫画みたいなことを研究していた覚えがあります。全部その調子の兵器だけの戦争なら気が楽なんですがね。
 一方でアメリカは自国兵士を死なすとまずいってんで「ロボット兵士」なんかも本気で研究しているわけです。こりゃ「ロボット三原則」をプログラムに組み込ませて殺人不可能にしちゃおうと、アシモフファンとしては思うわけですが、そのロボット兵士の開発をしてる会社がアシモフの小説タイトルそのままの「アイロボット」社だったりして、よけいファンとしては怒っていたりします。
 そーいや、先日どっかの都知事が「市民社会のために二千人ぐらいの死者で騒ぐアメリカと人命を粗末にする中国が戦争したら絶対中国が勝つ」などとアメリカで講演してましたなぁ。中国警戒論をブチあげたかったんでしょうが、戦時中の日本でも似たような論法を言っていたようなデジャブが…(汗)


>明彦さん
 恥ずかしながら、というべきか、芦辺拓さんの「真説ルパン対ホームズ」はつい先日読み終えたばかりなのです。ルパン研究家業(笑)は久しく離れていて、つい先日から再燃していたところでして…その流れで読みました。
 「ルパン対ホームズ」で出てきた「ホームズ」はあくまで「エルロック=ショルメス」という別人で、実はルパンは駆け出し時代にホームズと対決していた…という、両方のファンにとって実に楽しく読めるパロディ小説として大いに楽しませてもらいました。また1900年のパリ万博を舞台にして、川上音二郎と貞奴が事件の核心に絡んでくるのも日本作家ならではのお遊びとして嬉しいところでした。ルパンが日本語の文章を読むのに苦労して、手近にいた日本人に読み方を聞いたら、実はそれが「夏目金之助」で…というあたりもニヤリです。他にも実在の人が次々出てきますね。


>靖国
 先週あたりでしたか、東京新聞で集中的に関連記事を掲載していていろいろと興味深かったです。A級戦犯合祀を実行したのは先日亡くなった第6代宮司・松平永芳氏であるわけですが、その前の第5代宮司・筑波藤麿(今話題の「旧宮家」出身でもある)は合祀決定の突き上げを受けつつも自分の在任中は「宮司預かり」という形で合祀に抵抗していた事実があるようです(息子さんの証言)。本人は靖国をかつての招魂社のような穏やかな慰霊の地にしたい意向で、戦争の指導者については別扱いにすべきと考えていたらしい。
 今の靖国に行く人だっていろいろ違う考えはあると思うんですよ。普通に戦死者の墓参り気分の人だって多いわけで(こないだ亡くなった後藤田さんも毎年参拝してるって言ってましたし)、それはそれで構わないわけです。ただどうも政治的に動いて「戦争の正当化」の聖地にしちゃってる人たちがいるのも事実で、実際の遺族が減っていく中、そちらのほうが目立ってきてしまっているという面もあります。あれこれやってるうちに実体から離れて賛成・反対双方にとって象徴的存在になってしまったのは靖国神社としても「ミス」だった、ってのが僕の見方ですね。


>ななさん
 「うるおぼえ」でグーグル検索かけてみると、この件についてわざわざ考察してるところがありましたよ。意外と世間では「うるおぼえ」派も多いようなのです。発音のしやすさが原因かな?それを言い出すと「あたらしい」だって本来間違えた言い方だったりします。
 最近の中学生を相手にしてると多いのが「ふいんき」でしょうね。「雰囲気」にふりがなふれ、って言ったら堂々とそう書いてるのが結構いるんですよ。

 オフ会につきましては、まだ未定ですが…東京で何かやるとしたら参加する、という方がどれだけいらっしゃるかも焦点になります。



#6130 
なな 2005/11/13 01:24
オフ会

オフ会って、結局まだなんでしたっけ?
じゃあ…。
「靖国神社見学オフ会」というのは?

うそうそ。参拝の後に飲み会してちゃいけません。

んー、いろいろと難しいんですねぇ…。

>タイ人女性の拉致疑惑
日本人と韓国人の拉致以外だと、かつて奪還に成功したレバノン人の話しかマスコミが取り上げないことに常々疑問を持っていました。
北朝鮮がけっこういろんな国から拉致していたという話は前々からあって、日本政府が世界各国に向かって拉致の疑いのある同国人がいないかを問いかけてみればいいのに…と思っていました。
他人事じゃないかもしれませんよ〜、と。
まぁ、ヨーロッパ各国なら国内の調査は終えているような気もしますが。
今回件のタイ人女性に関する証言が出てきたことは喜ばしいことだと思います。
ジェンキンス夫妻はもっと前に日本政府にこの情報を伝えていたそうですが…。

>松永さん
すみません、揚げ足をとるつもりはないんですが、
×うるおぼえ
○うろおぼえ
…ですヨ。



#6129 
明彦 2005/11/12 22:33


>徹夜城様
「ヤクザ・アキンド・ハンシン・ヨシモト」以外の大阪については、
知る人ぞ知る本格推理作家・芦辺拓氏の『殺人喜劇のモダン・シティ』
『時の誘拐』『時の密室』(全て講談社文庫)を読んで頂ければと思います。
(ルパンと「本物の」ホームズが出会う『真説ルパン対ホームズ』
(創元推理文庫)の作者ですから、
とっくにお読みになっているかもしれませんが)
大阪の豊かな歴史そのものが主人公であるかのような、
ウンチクてんこ盛りの秀作揃いです。
もっとも芦辺氏ご自身は、大阪の現状に見切りを付け、
最近東京に仕事場を移したらしいのですが。

>音による殺人
松本清張の有名作品(一応名は伏せます)は、アイデアのはしりなのでしょうか。
この要素は映画化された時、きれいに排除されてしまいましたが。

>靖国神社
どんな考えの人でも、とにかく一度は実際に参拝して、
「遊就館」をその目で見学して欲しい。
意見を語るのはその後にして頂ければ・・・と思っています。



#6128 
ブッチャ−3世 2005/11/12 12:19
ノイズジャミング

>イラク侵攻時に電磁波
妨害電波を敵電波施設、レ−ダ−等に流して敵の探知能力を
阻害する戦術は、クウェ−ト解放の湾岸戦争終盤で、実戦で
やっていたはずだから、イラク戦争では、もっと進んだ
電波妨害をやっていたでしょうね。まぁ、この分野は
アメリカが進んでいて、世界各国の軍隊の電紋を収集して
ましょうが、対中、対ロシアに関しては日本も相当
その手の収集の蓄積がありましょうね。
ま、北朝鮮も、例のあの真っ白の定期客船で、せっせと
電波サンプルを集めているみたいですが。



#6127 
貧乏神 2005/11/12 01:53
Mare Tranquillitatis

自動車のエンジンのノイズを軽減したり、ヘッドホンで外部の音をカットするために
使われているアクティブ・ノイズ・キャンセラーがまさに逆相の音波を使ってますよね。
ちなみにこのアイディア、アーサー・C・クラークの「白鹿亭綺譚」の中にある
「みなさんお静かに」という短編で紹介されてるんですが、作中では「そんなことは
不可能」ということになっています。クラーク自身が当時そう思っていたのかどうかは
わかりませんが。

そういえば、イラク侵攻の際、一時、「米軍が電磁波兵器を使用」とかいう噂が流れてた
ようですが、あれは一体何だったんでしょうか。



#6126 
松永 2005/11/11 16:36
ついでに・・・

連続投稿失礼。
音波兵器と言うのは、結構昔からありまして、ナチスが作ろうとしていたとか、脱税しているおっさんが、マルサを追い払うために屋敷に仕掛けていたとかいう話がありますよ。



#6125 
松永 2005/11/11 16:34
うるおぼえですが・・・

昭和天皇が靖国神社への公式参拝をやめた時、側近の話として、靖国神社とは国を守るって死んだ人々のためにあるのであって、国を危うくさせた人々のためにあるのではない、てなことを仰ったらしいです。私は韓国が靖国参拝に文句をつけてくるのに腹が立ちますが(中国が怒るのは、まあ、理解できます。日本と交戦していたわけですから)どちらかと言うと、「自虐史観派」なので、この言葉に納得した次第です。



#6124 
船頭の孫 2005/11/10 22:02
逆相で音を殺す

逆相によって音を相殺するのは、確かずいぶん昔から高速道路の騒音を押さえるのに使われていたように記憶しています。うまく音を反射させて、逆相で騒音に重ねてしまう反射板が開発されていたはずです。



#6123 
パパゲーノ川崎 2005/11/10 20:01
音で撃退

NHKのご近所の底力、という番組を以前見ていたら、
ガードマンが車の誘導に使うような棒を持った人が、
違法な侵入車の進路を変更させているの場面がありました。
そんなことで、なぜ進入を諦めるのか。
実は、この棒から不快な刺激音が発せられ、運転者が嫌がるから
だそうです。
スタジオにもこの棒が持ち込まれ、会場の人が嫌がってました。
これを強力にすれば、兵器になってしまうのかも。

次はアニメネタですが、
”科学忍者隊ガッチャマン”で、ギャラクターが作った兵器で
爆音のロックで頭脳をかく乱する、空飛ぶパイプオルガンみたいなのが
出てきましたねー。
南部博士が、この爆音と同じものを逆相でぶつけたら威力が消滅する、
(理論的には確かに正しい!)とのたまい実践して、ガッチャマンが
勝利しておりました。

だから、音の兵器も防衛できる?



#6122 
不肖デルタ 2005/11/09 20:40
音も凶器に

何かのテレビ番組で紹介してましたね以前。米軍がやってる
トンでも系実験の1つに、音で敵にダメ−ジを与える兵器。
人間の耳には聞こえない領域の低音を長時間、浴びると
ヒトは吐き気や、めまい、倦怠感に満ちて戦闘能力が落ちる
という発想らしいです、ただ、この兵器は長時間、低音を
浴びせる機械で、即効性がある兵器では無く、どういう
状況で利用価値があるかというと、建物に篭もる敵を
正面攻撃で死に物狂いにさせたくない場合や
人質をとって立て籠もる敵集団に対し、じっくり長時間
低音シャワ−を浴びせて、敵は、知らない間に
気持ち悪くなって、ひるんだすきに突入ノックアウト
って狙いらしいですが。



#6121 
船頭の孫 2005/11/09 15:18
不快兵器

不快な音波で撃退ですか。面白いですねぇ。

実は私の専門の昆虫学(ハエ)関係の専門誌に去年書いたエッセーで、キンバエの色彩について論考したんですが、キンバエの金緑色の色って人間の三原色の色覚だと植物の緑に溶け込んでしまうように見えるのに、実は鳥の目にとってはそうではないらしいんですね。鳥の色覚というのは4原色で、あの手の緑色の構造色は、植物の色素色の緑をバックにすると、ものすごくきついコントラストで浮かび上がって見えちゃうらしいんですよ。だから、あれを保護色とみなすのは当たってなくて、実は人間にとっての不協和音みたいに鳥の色覚にとってはものすごく不快な色彩なんではなかろうかって論考したんです。実際にこういう不快感によって撃退する兵器が実在するということは、私のはったりもあながち的外れではなかったということなのかもしれませんね。



#6120 
徹夜城(海賊史研究家のつもりの管理人) 2005/11/09 14:06
海賊撃退に「音響兵器」

 ニュースネタですが、倭寇および海賊史研究家としてはどうしても注目してしまう話題でした。
 各種報道で流れていますが、今月5日にアメリカの豪華客船がソマリア沖で海賊の襲撃を受けた際に非殺傷の「音響兵器」を使用してこれを撃退した、というのですね。乗員の一人が銃弾の破片で負傷した程度で済んだそうで。
 この「音響兵器」ですが、数百メートル先の相手に「耐えられないほどの音量で不快な音」を聞かせるというものだそうで、なにやら「ジャイアンリサイタル」を連想させます(爆)。

 一方でフランスでは暴動鎮定のために半世紀ぶりの「非常事態宣言・夜間外出禁止令」発令だそうで、こちらもなかなか大変です。半世紀前というのはアルジェリア独立戦争の時に当時フランス植民地であったアルジェリアで出されたものだと聞いて映画「アルジェの戦い」なんかを思い起こしておりました。
 ところ変わって南米ではフジモリ前大統領が突然チリに出現したと思ったら(それもどうも偽名でアメリカ経由?との話も出てますな。自家用機持ってるのにも驚いたけど)、いきなりチリ当局に逮捕されたりと目が離せない展開になっております。「想定内」だとか作戦のうちだとかいろいろ言われておりますが、ホリエモンじゃないんだから(笑)。

 …とまぁ、他にもいろいろと「史点」ネタが転がってるんですけど、なかなか書き始められない(^^;)。

>チュオクの剣・補足
 先日書き忘れた事を。
 「チュオクの剣」の第一回冒頭はどうやら物語のラストシーンでもあるようなのですが、その中で兵士たちに追いつめられた登場人物の一人が「もともと地上に道などない。一人、二人と歩く人がいて、多くの人が歩いて道となるのだ!」と叫んでました。
 ご存知の方も多いでしょう、魯迅の短編「故郷」で出てくる名文が元ネタであります。200年以上早い(笑)。



#6119 
徹夜城(ようやく超多忙からは解放された管理人) 2005/11/07 02:03
チュオクの剣

いやはや、ここ二週間ばかり、自分自身の受験やら他人様の受験の面倒やら、新しい仕事が入ってきたり落っこちたり、採点バイトはしていたりで凄まじいことになっておりました。
レスがずいぶんたまってしまってますなぁ…。


>「チュオクの剣」(原題「茶母」)
 木曜日に放送された「チャングム」の後番組ですが、ようやく先ほど見ることが出来ました。
 「捕物帳」&「中国武侠アクション」を女性主人公でやっちゃった、という感じでしょうか。17世紀末の時代設定で、「あんなのいるかい!」とツッコミつつ、まぁまぁ面白く見てしまいました。
 まぁ要するに警察組織の末端で「茶母」(つまるところ「お茶汲み」)の若い女性が名探偵よろしく捜査でも大活躍するし、男も顔負けの武術の達人でこれまた大活躍、という設定です。オープニングアクションにはキン・フー監督の往年の名作「侠女」なんかを連想させましたね。香港映画そのまんまのワイヤーアクションって気もしますが、ああいうのも最初のうちは不自然に見えていたのが、最近はすっかり慣らされちまったようで…(^^;)

 韓国時代劇といえば新羅時代の大海商・チャン=ボゴを主人公にした「海神」ってドラマも日本上陸(ただしネット配信)しているようですね。これは見てみたいとは思ってるんですが…チャン=ボゴ自体は実在の人物ですが(日本史とも多少関わってくる)ドラマは全54回と聞くとかなり膨らましてるような気がしますね。画面写真みたんだけど、アラビア方面まで展開する話になってるような…鄭和じゃないんだから。もちろん中国は唐の時代だからイスラム圏とのかかわりは十分予想されますけどね。


以下、ずいぶん遅れてのレス集(笑)。

>ブッチャー3世さん
 信長の子孫のフィギュアスケート選手の話は以前にも出てましたかな。で、同時期にタレントの誰だかが明智光秀の子孫だって話が報じられていたような。
 有名な信長の肖像画ですが、あれは確か死の直後に生前を良く知る人によって描かれたものだったと思うので、風貌については信用していいと思いますよ。妹の「市」の肖像画もなんとなく似た風貌ですし。


>船頭の孫さん
 なるほど、魚の保存のための鍼麻酔じたいは実在するわけですね。そこから「チャングム」のシナリオ作家がヒントを得て…という展開だったのかな?


>明彦さん
 そういえば、イン=ルオ=チェン、すでに亡くなっておりましたねぇ…「リトルブッダ」のラストじゃありませんが、どっかで「転生」してるんでしょうか。
 
 適塾はもちろんのこと、僕は大阪自体にろくに行ったことが無いんですよねぇ…確かに修学旅行でも回るような史跡はなかったし、その後も大阪とだけはとんと縁がないような気がします。
 「風雲児たち」では大阪というといつも通天閣か「太陽の塔」がギャグで背景に描かれてますよね(笑)。今度の風雲児達でももはや自然の風景の一部として「太陽の塔」が溶け込んでおりました。


>アール・ケイさん
 八木さんが「皇室でも女系に反対の人がいる」と盛んに匂わせていたのでおおむね予想はついていたんですが、やっぱり「ヒゲの殿下」だった、というわけですね。去年だったかな、やはりこの人が内親王の呼称についてうるさいことを言っていた覚えがあり、皇室内でも「伝統重視派」ってことなんでしょう。
 それにしてもお父上が歴史家だろうに、「2665年の伝統」と堂々と言っちゃうのはどうかと思うんですがね。


>ななさん
 「北朝鮮亡命」の人、もう戻ってたんですねぇ(笑)。行ったのも謎でしたが帰ってきたのも謎で。この人についてはホントによくわかんないです。深い背景があったらあったであんまり表に出てこないのが自然だとも思うんですが…いまどき北朝鮮も「亡命」なんかしないでも出入り出来るんですしねえ。

 靖国神社のことですが、まず天皇はじゅうぶんに「政治的存在」ですので、「政教分離」を持ち出すとむしろ参拝はますます不可能になる…というのが実際ではないかと。天皇個人に権力も政治的権能も認められていないとしても、やっぱり「国の象徴」ですからね。あれが京都に移って、いっさい政治と関わらない神主さんの親玉であるぶんにはまだ問題ないんでしょうけど、少なくとも現状では首相以上に行きにくい人でしょう。そもそも首相の参拝を推進する人たちにとっては首相自体は「途中経過」であって究極の目標は天皇の8月15日参拝なんですから。
 A級戦犯合祀が「発覚」(コッソリやっていたあたりに当事者達もうしろめたさがあったかもしれない)して以後、昭和天皇が参拝しなくなったのは政治的配慮もさることながら昭和天皇自身の意思もあったような気がしてるんですよね…A級戦犯たちをいけにえにして自分は助かったってなところは本人も十分承知していたでしょうし。
 本音のところあの神社は誰が行っても騒ぎにならんような場所になってしまえば一番いいわけなんですが、やっぱり経緯からすると合祀しちゃったこと自体が神社自身のミスだよなぁ…と思うんですよね。



#6118 
なな 2005/11/07 00:15
北朝鮮ネタだと出てくるの(汗)

今夕の日テレ・バンキシャ!をご覧になった方はいます?
先日北朝鮮から電撃帰国(?)した、北川和美さん。
彼女が同番組の前半30分に出演していたんですよ。(後半の話題は毒物少女)
私はそのうちの半分くらいしか見られなかったんですが。

「北朝鮮へは何者かの指示によって行った。帰国は自分の意志」
「亡命の前にあらかじめ自分で北朝鮮の(亡命後の滞在先となる)ホテルに服を送っておいた」
…このような「新たな新事実」を彼女が語ったんですよ。
司会者やコメンテーターが詳しく聞こうとすると、「今は何も言えません」と薄く微笑むばかりで。
テレ朝のワイドショーが9月に平壌で彼女を取材しているんです。
その時の彼女は、「服は日本にいる友だちから送ってもらった」と答えていたんですけど。

滞在先があらかじめ決まっていたというなら、北朝鮮国内にも手引きした人間がいたってことでは?
それならば、平壌・北京・シンヨウなどで亡命の相談などせず、国境の川を泳いで渡ることもなく、すんなりと…というかもっとスマートな方法で…入国できたはずじゃ?

なんというか、謎を小出しにしつつ、「今は答えられません」と逃げる。
も〜う見ていてムカムカしましたね。
じきに話題性も失われるだろうから、虚言でも何でも言って引っ張ろうという魂胆かと思ったんですが…。
この人の件に関して何か深読みをされてる方はいますか?

>子孫の顔と先祖の顔
織田信長の時代まで遡るとなると、その選手の先祖は倍々で何百人となるんではないでしょうか?
算数ができないので誰か計算して下さひ。
織田信長も「そのうちの一人」ということになりませんか?
側室や妾などで、けっこういろんな血が入ってきていると思いますし。
今上天皇→昭和天皇→大正天皇は顔立ちが似ていると思いますが、すでに明治天皇は似てないと思いますし…。

>靖国神社
首相や閣僚が参拝するのどうので揉めていますが、この件で一番ないがしろにされているのは天皇陛下じゃないかと思うんですが…。
A級戦犯の合祀以後、昭和天皇は参拝されていないんですよね?
で、今上天皇が今の状況下で参拝に行ったら、それこそえらいことになりますよね?
両陛下が心おきなくお参りできる「状態」にするのが、一番の解決法じゃないのかなー。
せっかく政教分離の大原則で、それぞれに頭がいるんだから、宗教と慰霊に関わることは天皇に任せたらいいのに…と思うのは間違いですか?
ああ、このネタを書き出すと長くなるのでまた今度…。



#6117 
アール・ケイ 2005/11/04 09:43
手塚ネタだと出てきます(笑)

いちおうあの時点では、手塚「良仙」ではなくてまだ「良庵」ですから(笑)。
『陽だまりの樹』では諭吉は良庵の悪友として所々に登場しますが
(「これからはオランダ語ではなくエゲレス語だ」と云って、良庵を強引に英語の勉強に連れ出したりする(笑))、
実際の良庵は『福翁自伝』以外の福澤の著書には出てこないらしいですね。
『陽だまりの樹』では『福翁自伝』での良庵のエピソードがそのまんま丸々使われております
(『福翁自伝』のその箇所はネット上で読めます)。

今回の『風雲児たち』での手塚の身なり、装束は『福翁…』に描写されるままを引用しております。
たぶん良庵は1回こっきりのゲスト出演だと思うのですが、各所での評判がいいようなので
みなもとセンセ、また登場させるかもしれません(それがまた余計な寄り道なんですが(笑))。

しかし、他でも書きましたが、『風雲児たち』は未完が約束された作品ですな(笑)。



誰が言うかと思ってたら、やっぱりヒゲの殿下でしたな(ニヤリ)。
でも、もはや逆効果かもしれません。
確かこのかた昔皇籍を離脱したいと云っていたような…。


>印パキ民族移動

映画『ガンジー』の場面を思い出しますね。






#6116 
明彦 2005/10/30 20:21
収容所長さんと適塾

>徹夜城様
御無沙汰しています。コメント出来るだけの知識がない話題が続いていたのですが・・・。
『ラストエンペラー』収容所長役のイン・ルオ・チェン(英若誠=故人)は、
1983年に自ら戯曲を翻訳して作者のアーサー・ミラーを演出に招き、
『セールスマンの死』に主演しています。
(ちなみに主人公ウイリーの親友役が『大地の子』の朱旭)
この時の模様をミラーが書いた『北京のセールスマン』(早川書房)は、
異文化の出会いという点で、演劇ファン以外でも面白く読めると思います。
のっけから英氏の日本人への悪感情と、ミラーの出会った日本人商社マンの
中国蔑視について語られていますが。
『セールスマンの死』は本国アメリカでは、リー・J・コップ、ジョージ・C・スコット、
ダスティン・ホフマン、ブライアン・デネヒーと、何年かおきに名優が演じ
評判を呼ぶことに決まっていますね。
ミラー作品の映画化では魔女狩りを扱った『クルーシブル』が必見です。

観光地が少なく、またベタなイメージでしか語られない大阪ですが、
オフィス街のど真中に適塾がそのまま(解体修理を経てきれいになって)
残っていることは、案外知られていないのでは・・・。
塾生達の集合写真も展示されていますが、手塚良仙の風貌は、
『陽だまりの樹』の方に近いようでした。
勿論今度の『風雲児たち』は確信犯だとは思いますが。



#6115 
船頭の孫 2005/10/30 19:28
魚の鍼麻酔

魚の鍼麻酔は、実在しますが、むしろ中国の漢方医療(中医学)の鍼麻酔を魚に応用したものですね。確か10年ぐらい前だったかな、日本の水産会社が中国の鍼麻酔を魚に応用できないかと工夫して、仮死状態のまま長距離輸送することに成功してヒットした技法です。現実には『中医学→日本の水産技術→韓国へ情報が伝わる』の順番ですから、中国方面から文句が出ても無理はありません。



#6114 
ブッチャ−3世 2005/10/30 12:16
子孫が肖像画に似ていれば

織田信長の子孫と言われるアイスダンスの選手が大会で
良い成績を出したようで、さっきテレビで、その映像を
見ましたが、顔を見た瞬間、本当だ、これは間違いなく
子孫だな、と思いました、「彼」に髷や八の字髭を付けて
紋付き袴とか着たら、もう、あの教科書でお馴染みの
あの肖像画そのものに思えます(笑
子孫が肖像画に似ている、ということは、その絵は
ご本人の外観に忠実に描かれている、と判断しても
よいのでしょうか。



#6113 
徹夜城(「チャングム」最終回は見届けた管理人) 2005/10/29 23:09
おかげさまで

「史劇的伝言板」のカウンタが本日をもって延べ500000を超えてしまいました。気がついたら8年やってるのか、ここ(汗)。
 あんまり更新がなくてどーもすいません。

>パパゲーノ川崎さん
 「チャングム」最終回、録画しておいたやつをさきほど見ました。想像以上の大団円、ハッピーエンドでございました。なんか第一回の冒頭に戻ったような観もありましたが(笑)。
 それにしても全54回…わずかな元ネタから丸々一年、ほとんどフィクションで作り上げちゃうというのには感心しました。しばらく見てなかったんで(実のところ最大の関心が「倭寇」の描写だったので…)いきなり最終回を診る事になりましたが、最後の最後までドキドキハラハラなのには相変わらずだな〜などと思って結構見入っておりました(いきなり見ても話はだいだい分かるし)。
 ま、考えてみりゃ今日本でやってる「大奥」だって創作でガンガン量を多くしてくって点では似てるかもしれません(見てないけど)。

 鍼でなんでもかんでも出来ちゃうようなあたりは「ブラックジャック」の琵琶丸級ですな(笑)。鍼関係の描写(考証)で中国の視聴者から批判が出たってな話も韓国で報じられていたようです。
 「鍼麻酔」のヒントを倭人が来る沿岸の村での目撃談(保存するため鍼麻酔ってのも変な気がしましたが…)から得るというあたりには「倭人」専門の僕としても面白い発想ではありました。そもそもこのドラマではチャングムが最初に鍼治療する患者は倭寇の首領だったもんなぁ…

 それにしてもやはりNHK総合でやるとなると世間の関心も違うんでしょうかねぇ。思いのほか関連書籍(原作本も数種類、韓国漫画版もある!)がバンバン出てるし、近所のTSUTAYAのDVDレンタルも放送中だってのにずいぶん借り出されていて驚きました。
 香港や中国でも結構当たったという話もあり、ひょっとすると東アジア的感性に触れるものがあるのかな、と思ったり。
 NHK衛星、次は時代劇ヒロインアクションのようですが、歴史劇を買って欲しいな〜。それこそ「壬辰倭乱」だって今やれば結構見るような気がしますが。


>尾鳩さん
 ベルトルッチの「リトル・ブッダ」は釈尊伝映画化ってよりもブッダをネタにしたファンタジーというべきものでしたからね…基本的にチベット仏教だし、あれ。「ラストエンペラー」の収容所所長さんが坊さんになっていい味を出しておりました。
 いちおうお釈迦さんの本格的な伝記映画となると大映が作った超大作「釈迦」ぐらいしかないんじゃないかな…?「天上天下唯我独尊」から入滅までバッチリやってましたよ。


>「風雲児たち」
 唐突ですが、しばらくチェックしてなかった「コミック乱」の「風雲児たち・幕末編」を久々に読みました。
 福沢諭吉が適塾に入るくだりで、手塚良仙登場(笑)。「日だまりの樹」とは違って手塚治虫そのまんまの顔になっておりました。ナレーションで書かれてましたが、「福翁自伝」でも「仲間の手塚」とだけ言及されて出てくるんですってね。
 その手塚と会った福沢が「わし、蘭学界のトキワ荘に入ってしもうた」とつぶやくセリフに思わず大ウケ(笑)。そーいやこの塾の卒業生にはいろいろ凄いのがいますからねぇ。




#6112 
パパゲーノ川崎 2005/10/29 10:10
大長今

ついに、BS放送の”宮廷女官チャングムの誓い”終わりましたね。
最終的には針麻酔と外科手術までしてしまうチャングム、
うーん、そこまでするとは、スーパードクターですな。

で、針麻酔のヒントは、
”倭人が魚に針を刺し麻痺させて保存し、刺身を作るのを観た。”
とのこと。
うむむ、そんなすごい倭人がいたのかっ。

という、つっこみはともかく、血なまぐさい愛憎劇を浄化するような
さわやかな終わり方でした。






#6111 
ひで 2005/10/28 00:13
現代インドの仏教

現在インドの仏教徒は、総人口があれだけの数がいますのでかなりの数にはなりますが、国勢調査の数字によると全人口の約0.8%です(ただし一説には1億人いるとも言われています)。ただしこの仏教は1956年にアンベードカルとともに30万人のヒンドゥー教徒が仏教に改宗してから不可触民層を中心に信者を増やしている新しいインド仏教とでも呼べばよい物で、古代から続いてるわけではないのですが。ちなみにいまのインド仏教界の指導的立場に立っている人物は日本人(ただし国籍はインドにかえてしまっていますが)です。

不可触民として生まれ、独立インドの初代法務大臣にまで登りつめたアンベードカルが仏教に改宗した理由としては自らも属する不可触民層の解放のためにカースト制を否定する思想を求めていて仏教にたどり着いたためだと言われています。不可触民解放というとガンジーが彼らを「ハリジャン」とよび解放運動に尽くしたと言うイメージが強いですが実際の所ガンジーは不可触民の解放など考えてはいなかった人です。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#6110 
尾鳩 2005/10/27 00:20
キリストの到来を予言した仏陀

>管理人さん
サイレンシスターの教会、懐かしいですなあ。
私は、あちらで某新興宗教の教会(王国会館と呼ばれていますが)にもぐりこんだ経験がございまして(^^;。私もとりあえずは、仏教徒だと答えておきました。

インドと日本の仏教は、ほぼ異なる宗教と考えてもいいと思います。
まあ、現在インドには、仏教とは数える程度にしか存在しないと思いますが。
今回訪問したスリランカも仏教徒が最大多数ですけど、私は彼らには大乗仏教徒であると応えるようにしてました。彼らは上座部仏教徒ですね。

私の友人の英国人、彼は強烈なプロテスタント信者なんですが、仏陀は死の間際に「私が没しても案ずる必要は無い。あと500年経てば、本当の神の息子がこの地上に現れる」などという言葉を残したのだ、と言ってたりしてました。
釈迦の死後500年後に現れた神の息子、誰のことかはもうおわかりですよね(笑。
いや、どうコメントしていいのか・・・まあ、仏教とキリスト教の融和の第一歩といったところでしょうか(^^;。

仏陀の映画、そういや「リトルブッダ」なる映画がございましたな。
死神と地獄ツアーを楽しみ、一転サタンの息子になり、はたまた未来においては、サイバー世界の救世主となり、最近では悪魔祓い師?として、数々の悪魔を撃退するという複雑な経歴を有するキアヌ・リーブスが仏陀を演じたという映画が。いやあ、配役だけみると、なかなかに凄い・・・。

オフ会、テーマを決めたところで、話がいろんなところへ次々と飛んでいってしまうような気がする・・・(笑。
いいテーマを思いついたら、またご連絡します。



#6109 
徹夜城(久々に更新作業をした管理人) 2005/10/26 23:29
オフ会、なにかネタはないかなぁ…

>尾鳩さん
 オフ会、そろそろやってみるのもいいかもしれませんね。
 過去にやったものとしては「大英博物館展見学オフ会」と「舞台『倭寇伝』鑑賞オフ会」があります。一応なにかメインイベントをつけて、そのあと飲み会、ってなパターンなんですが、何かないかなぁ…
 個人的にはどこか映像をみんなでみられる場所を確保して(ノートPCがあれば可能なんで特に場所は選びませんが…会議室みたいなところがあるといい)何かレアな歴史映像ものの上映会とかやってみたいなぁと以前から思ってるんですが(同一ネタの比較大会とかも面白いかもしれません…「チンギスハーン」映画大会とか(笑))。

>宗教、この必要にして厄介なるもの
 無神論者を公言している僕なんかは「必要」とは思ってないんですけどね。まぁ強いて言えば「仏教徒」の感覚ではおります。サイレンシスターの教会にもぐりこんでたら「仏教徒か」って聞かれたんでそう答えておきましたし(笑)。
 ただ、じゃあ仏教とはなんぞや、と聞かれた場合は僕でも困っちゃいますね。仕事先の人によく聞かれるんで、ちょこっとは勉強したんですけど、日本における仏教ってのがインドの仏教とおんなじかっていうとやっぱり疑問はあるわけで。少なくとも葬式・先祖供養仏教ってのはなんか違うんじゃないのかと。
 それにしてもヒンドゥー教におけるブッダの位置づけはそういうことになっておるんですか(汗)。持ち上げているようで、ひでぇ話だな〜(笑)

 先日、どこぞの新聞サイトで出ていたように思うんですが、インド映画界の人たちが日本とハリウッドを動かしてブッダ映画製作を計画してる、ってな話がありました。オーランド=ブルームなどハリウッドスターに主演させようとか(そういやこの人、某学会信者との噂があったような…)チベット仏教徒のリチャード=ギアに働きかけてるとか、そして日本には資金面での援助をアテにして政財界の人たちを呼んでパーティしてたとかいう記事でしたが、どうも現実味については「?」な内容となっておりました。

>更新情報
たいしたものではありませんが、久々に「歴史映像名画座」を更新しました。この伝言板ですでに話題にしましたけど、「ファイアー・アンド・ソード」「ズールー大戦争」「ファイナルエンペラー」といった、海外ドラマのDVD3本を紹介してます。

 話は飛びますが、最近また「仁義なき戦い」に凝り始めまして(映画、実録ともに)。DVDで順番に買い揃えて順次見ているんですが、けっこう話というのは忘れているもんです(笑)。
 モンゴル映画「チンギスハーン」の日本版では冒頭ナレーション(日本語)で「チンギスハーンは義兄弟ジャムカ、トオリルカンらとの仁義なき戦いを勝ち抜き、大帝国を築き上げた…」なんて言っておりましたが、「仁義なき戦い」ってのはすでに慣用句になってしまった稀有なタイトルの一例であるわけです。思いついたのは原作の連載誌だった週刊サンケイの記者だったらしいですが…



#6108 
尾鳩 2005/10/25 01:46
宗教、この必要にして厄介なるもの

>貧乏神様
仏陀は、ヒンズー教では神様の一人・・・というかヴィシュヌ神の化身の一人です。
しかし、内容は仏教徒が聞いたら卒倒しそうなもの。
悪魔が盛んになり、それを憂えたヴィシュヌは、仏陀となり、悪魔を異教に導いた。結果、悪魔は異教を崇拝することにより、悪魔の威力は衰えたという・・・。

宗教はそれ自体、対立の要素には成りえないと思ってます。
宗教と政治や他の利害関係が結びついたときが、一番怖い。

宗教は、他の要素に利用されやすいんですよ・・・。
それをうまく利用して、イギリスは植民地経営を成り立たせていた側面が強いですから。
ヒンズー教徒やイスラム教徒、仏教徒、キリスト教徒、いろんな宗派がありますけど、それ自体の違いは笑い話として済まされるんですよ、本来は。今回もそうでした。
政治や利害関係がそこに入ってくるとそうでは済まされなくなってくる・・・。

宗教の違いを笑っていた卸売業者や小売業者、そんな環境を持続させたいなあと、つくづく思った次第です。
宗教の違いが引き起こす悲劇については、私個人的にもいろいろと泣かされた経験を持っていますから・・・。

もし、オフ会があればいろいろとお話しましょう。
管理人さん、企画しましょうか?



#6107 
貧乏神 2005/10/25 01:20
ウズベクの歌は癖になる

SHARIZODAというグループなのかな。妙に癖になります。

ホテルの部屋にいるときはテレビ三昧だったのですが、確かに清朝を舞台にした
時代劇がやたらと多かったですね。あとは西遊記が少なくとも三種類。そうそう、
大長吟もやってました。
それから、妙に作画の崩れたドラえもんをやってたんですが、やっぱりアレですかね。
バラエティ系では、湖南電視台でやってた超級女声というのが妙に気に入って、
帰りに空港でCDを買ってきてしまいました。こっちでいうと、おニャン子クラブ
のような、モーニング娘のような、という企画ですね。

>船頭の孫さん
解説ありがとうございます。政治的集団がベースになって発生した血族集団、
というところでしょうか。「民族」という概念もなかなか一筋縄ではいかない
ですね。

>電気羊さん
すごい経験をされましたね。私は土台がないもので、海外に行ったときの常として、
「こんにちは」と「ありがとう」だけ覚えてきました。あ、カザフ語とウイグル語で、
ですが。

>管理人さん
あ、その「新シルクロード」は私も見ました。アーカイブズの方でも西夏の話を
やってましたね。25年前のクルーも乾杯攻撃に苦戦してたのには笑ってしまい
ましたが。
そういえば、内モンゴルでは馬乳酒の蒸留酒を造って呑むというのは知りません
でした。蒸留してない奴なら私も呑んできましたが、なかなかよいものです。

>尾鳩さん
今回はカシュガルまでは足を伸ばせなかったのですが、カシュガルで漢人が殺害
されたとかいう話は旅の途中で耳にしました。
もしオフ会などがありましたら、いろいろお話をうかがいたいと思います。

そういえば、確か仏陀は既にヒンズーの神の一人になってるんでしたっけ。




#6106 
尾鳩 2005/10/24 13:25
シルクロード、セラミックロード

ようやく、スリランカから帰国いたしました。
1ヶ月は短いようで、長かったです。とある機関からの委託を受けての、現地農業市場及び流通システムの調査だったんですが、いや、とにかくすさまじい数のNGO、国際機関、日本をはじめとする各国政府調査団、支援グループが乱立しているという状況でしたね。
おみやげ話は山ほどあるんですが、それはまた酒の席でもでお話しましょう。

難しい話はさておき、スリランカで見た面白い出来事、光景を紹介しましょう。
まずは、いろんな宗派の神様が仲良く並んでいる(!)ボードの話。
このボード、どこでも見かけることは出来るんですが、特に卸売業者や小売業者の店頭で見かけることが多い。どんなボードなのかと申しますと、シヴァ神やヴィシュヌ神をはじめとするヒンズー教の神をはじめ、仏陀、さらにイエスキリストが同じボードの中に飾られているんです。
スリランカは基本的に仏教の国ですから、どういうことなのか尋ねてみたところ、顧客には様々な宗派の人間がいるため、だからとのこと。商売は宗教対立を凌駕するといったところでしょうか。
顧客にはスリランカの多数派であるシンハラ人(仏教徒)だけではなく、タミル人(ヒンズー教徒)、キリスト教徒がいますから、それに配慮したそうなんです。いやあ、利益の配分は、時に巨大な対立を生じさせますが、一方でそういう対立要素を解消する役割も果たすものなんだなあと、事業の組み立て方、利益配分の仕方の重要さを認識した次第です。

次は、停電のお話。
地方に行くと、一時間に一度くらいの割合で、必ず停電が起きるんですよ。
1分くらいでまた電気が戻ってくるんですが、何故だろうと不思議に思っていたんです。
その謎は、ある光景を見ることで氷解しました。
こうもりです。電線に何故か、こうもりが吊るされている。どうやってあんなところに吊るすことができるんだろうかと思っていると、吊るされたのではなくて、引っかかっているんですね。つまり、こうもりが一休みしようと電線に触れた途端・・・。
そういえば、既に白骨化したこうもりなんかもあったりする。それも1Kmに1匹の割合で引っかかっているんですよ。
それ以来、停電が起きるたび、またこうもりの命が逝ってしまった、と心の中で合唱したものです・・・。


>貧乏神さま
新疆ウイグル自治区に行ってこられたのですか。
それは、大変貴重な体験をなされましたね。

蒸留酒を理由をつけては一気飲みする風習、それは漢族の文化ですね。
慣れないと、確かにぶっ倒れます。
スリランカにも、アラックというココナッツから造った蒸留酒があるんですが、これはアルコール分が高い割には、飲みやすく悪良いしない。
一方で、スリランカの人達も同じく、日本酒は悪良いすると申しておりました(笑。

民族問題が一番顕著なのは、西の果ての町、カシュガルですね。
カシュガルのウイグル人の漢人嫌いは相当なものでした。ウイグルというのは、たくさんの人達の連合という意味であり、俺達は決して中国人などではない!と口々に叫んでいたもんです。
町もウイグル人居住区と漢人居住区にはっきりと分かれていますし。

これは、チベットでも似たようなもので、こっちが日本人だとわかると途端に親切になる。チベットの警察を訪ねたときのことなんですが、チベットの方たちがいたのでチベット人ですかと気楽に尋ねてみたんです。すると漢族の警察が笑いながらも鋭い目で「彼らはチベット人ではないよ。チベット族。チベット人などは中国にはいないよ。皆中国人だから」と言ってたもんです。
チベットの方たち、苦笑いと憤りの混ざった複雑な表情をしていました。

私の場合、ウイグルの人達については、書きたいことは山ほどあるんですが、正直本当にやばいので(中国のブラックリストに載りかねない)、今度もしお会いする機会がありましたら、いろいろとお話しましょう。


そうそう、スリランカに行ったついでに鄭和のことを聞いてみたんですよ。海のシルクロードを一時支配したかの観のある大中国艦隊の記憶について。
予想通りというか予想に反してといえばいいのか、ほとんど知らなかったです。
スリランカでは、鄭和の率いる軍隊は、ときの政治紛争に介入したりしているんですが。

スリランカにしても、ウイグルにしても、もう一度訪れる機会があるので、楽しみにしているところ。でも、今度は観光でいきたいですよ。



#6105 
mozawa 2005/10/23 20:13
ご教示ありがとうございます

 船頭の孫様、皆様
 ご教示、ありがとうございます。
 自分の無知さが恥ずかしいです・・・・・。
 
 植民地支配の遺産なのですね・・・・。
  ニュースで見たのですが、国境を行き来するバスで数十年ぶりにインド側の親類の家に行った直後に地震が起き、帰れなくなった人も居るそうです。
 悲しくなります。





#6104 
ブッチャ−3世 2005/10/23 12:33
アフガン・パキスタン・インド

インドと聞いて思い出したのですが、以前、インド映画で
「踊るムトゥ」というのを見て、ちょっと戸惑ったことが
ありました、自分もハリウッド映画に慣れすぎた日本人
だからか、インド洋画は のりが違ってわけ分からない
なぁと。(笑
踊るムトゥの話の中で主人公が馬をぶっ飛ばしてかなり
自分の住む地方から離れた地方に来る場面、その離れた
地方で主人公は方言の違いが甚だしくて言葉が通じない
という設定があり、学校の教科書で、インドという国は
離れた地方どうしは言葉が外国間のように違って通じない
ほどだってのは大袈裟な表現じゃないのかもなって
その時は思いました。
パキスタンは確かにインドとカブる部分が多いですが
それでも両者は英領になりました、で、
パキスタンとアフガニスタンもカブる部分が多いですが
この2者は片や英領になったが片や頑強に英軍に抵抗、
現在、パキスタンの海岸領土の大部分は、かつて
アフガン領だったのをアフガン・イギリス戦争で英軍が
ぶん取った領土だそうで、その戦争当時はバルチスタン
は海の無い内陸国でアフガンは海岸もあったのだそうです。
イギリスは植民地にしようとしていた地方には麻薬を
蔓延させて骨抜きにする手を多用したのでインドのカレ−は
植民地戦争でメタくそに味が落ちていったそうで、
麻薬に取りつかれた人間は料理に対する興味を失い舌が鈍化
するためとか。
インドによく行く人の話では、やはり、植民地戦争の影響は
未だ根強く、現在のインド料理は西洋風の味に慣れた舌には
ちょっと、とっつき良くないとか。その人の話では
インドというとカレ−と即連想しますが、デリィで一番
旨かったカレ−は欧風カレ−を出す店だった、と言って
ました、インド行ってまで欧風カレ−食うのもねぇ(笑



#6103 
徹夜城(久々に試験なるものを受ける立場になっていた管理人) 2005/10/23 10:56
レスためこみ(汗

 繰り返してますが、ここんとこ忙しいです。今日も夜に都内まで出かけなきゃならないし。体力的なことより精神的に余裕がない状態で、掲示板はチェックしてるんですけど、レスを書き込むのが億劫になりがちです(^^;)。ましてや更新なんてなると…


>貧乏神さん
 そうでしたか、西域のほうへお出かけになっていたのですね。それは貴重な体験をされたものです。ウイグル関係は尾鳩氏も行ったことがあって強いんですけど、まだ書き込みしてないところを見ると、あっちも忙しいのかな?もうスリランカから帰ってると思うんですが。
 僕もウイグル自治区によく出入りしている人に聞いたことがありますが、ウイグル人の漢人支配に対する不満は確かに強いものがあるようです(容貌が似ている日本人は「日本人」であることをとにかくアピールしたほうがいいらしい)。また最近では国外(主に中央アジア)からイスラム系組織の人間が入ってきて煽ろうとしているフシもあるようで、つい先日も地元政府がそういうのを何人か捕らえたと発表してましたね。一歩対応を誤るとロシアにおけるチェチェン紛争みたいなことになりかねませんし、中国政府も警戒しているところでしょう。
 一週間前、NHKの「新シルクロード」をやってましたが(西夏関係がテーマでした)、次回はウイグルがテーマになるようです。


>電気羊さん
 なるほど〜「生きた満州語」はそういうところで保存されているのですね。そういうのにめぐり合ったら専門の方としてはたまらないでしょう。恐竜研究者が「ジュラシックパーク」に迷い込んだような…(笑)。


>mozawaさん
 船頭の孫さんがすでにお書きになってますが、本来インドとパキスタンというのは「同じ文化圏」なのです。インド文明の源流といえるインダス文明はほとんど現在のパキスタン領内ですし、インドに興亡した多くの国はインドとパキスタンを区別していたわけでもありません。イスラム王朝であるムガル帝国だってそこそこあのインド世界をまるごと統一していたわけですし(インドの象徴みたいになってるタージ・マハルだってイスラム建築)、その後のイギリス植民地「インド帝国」もあの地域をまとめて統合していたものです。
 独立運動が盛んになった際に、イギリスが分断を図ってイスラム系の独立運動団体を作らせてヒンドゥー教徒系の国民会議派に対抗させたのがインド・パキスタン分裂の遠因とされています。その後の激しい対立からみると、イギリスの意図だけでその結果を招いたわけではなさそうなんですが、一応両者の間には同じ「インド人」って意識はあったようですし、ガンジーだって分裂独立に反対して共存を呼びかけたりしていました(だから暗殺されちゃいましたが)。乱暴に日本に身近な例えをすると、北朝鮮と韓国の関係に近いと言えるかもしれません。何度も戦争したのもどこか「近親憎悪」的心理があるようにも僕には思えます。
 今度の地震はもちろん大きな不幸ですが、それを機に両者で援助しあい、人の移動を許可したりして融和をアピールしているのにはそういう歴史的事情もあるわけで。あと、現在のインドの首相がヒンドゥー至上主義気味だった前政権からシク教徒のシン首相を抱える国民会議派系の政権になっているのも融和が進む一因かもしれませんね。以前「史点」で書きましたが、インドのシン首相は現在のパキスタン領パンジャブ州の生まれ、パキスタンのムシャラフ大統領はインドのデリーの生まれだったりします。

 もっとも「インド」はインドでかなり広いので、地方によって相当に文化が違いますし…以前「タモリ倶楽部」で都内西葛西に集中的に住んでいるインド人たちに話を聞く企画がありましたが、地方ごとにずいぶん差があるのは確かみたい。まぁ中国もそうですし、日本だって国内ではそう言ってます。



#6102 
悩める子羊 2005/10/23 01:13
時空警察録画された方探してます

この伝言板で、今年のお正月の時空警察パート5が話題になっていたので、投稿いたします。この番組の録画ビデオをお持ちの方がいらしたら、必ずお返しいたしますので、貸していただけますでしょうか。
もし貸していただける方がいらしたら、直接メールをいただけますでしょうか?



#6101 
先導の孫 2005/10/23 00:22
インドとパキスタン

似ているも何も、イギリスの植民地になっていたインドが独立するプロセスで、イギリスの政策などが原因でヒンドゥー教徒とムスリム(イスラム教徒)の対立が激しくなり、ヒンドゥー教徒主体のインドから分離する形でパキスタンが別個の独立国になったわけです。そのときに、今のインド領からかなりのムスリムがパキスタン領内に移動していますし、同様にパキスタン領内のヒンドゥー教徒もごっそりインド領に移動していたはずです。別に最初から「インド民族」と「パキスタン民族」が隣り合った地域に住んでいて、それが国家の領土と対応しているなんて形じゃないわけですね。

こういった状況は世界的に非常に普遍的でして、中央アジアなんて遊牧民が主体でトルコ系の語を話すテュルクと呼ばれる人たちと、都市民が中心でペルシア語を話すタージークと呼ばれる人たちが混在して暮らしていて、さらにテュルクの人たちがカザフとかキルギスなんていう連合政権を作って広域を誘導していたわけです。それをここからここまではタジク人(タージーク)の土地、ここからここまではカザフ人の土地なんて決めて、強引に国境線を引いたのが今日の中央アジア諸国の実態です。タージークの人たちなんて、今のキルギスタンでもカザフスタンでも都市では当然多数派でしたし、タジキスタンだって都市と都市の間の草原地帯にはさまざまなテュルク系遊牧集団が遊動していたわけで、ジグソーパズルのピースみたいに民族の居住地がわかれていたなんて事は全然ないわけです。



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