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#6300 
新参右衛門 2006/01/26 06:15
では、短文を心がけます

>そして日本ですが、高い錬度と士気、多数の優秀な兵器を装備し日本近辺に戦場を限定すればまあ無敵に近いでしょう。自衛隊と米軍の共同訓練では自衛隊の優秀さに驚愕する米軍という光景がしばしばあるそうです。

自衛隊は、たしかに、米軍の極東補欠軍のようなものです、装備の
共通化が進んでいますね、逆にいえば、アメリカ製兵器を買わされて
いて、あんまり採用に関して競合してないので、高い買い物をさせ
られている、というのが現状みたいです、一種の談合かな(爆
極論で、しっかりとトライアルして装備調達をすれば防衛費は
もっと圧縮できるという話も聞きます、まぁ安かろう旨かろうが
進み過ぎると、いざ実戦で使えん装備ばっかってのも何ですが。
防衛庁は次期戦闘機国産を目指して挫折して多大なお金が無駄に
なった経歴もありますね。自動小銃は国産化してますが、これは
逆に米軍と共通のM16で十分ではないかなという気が
M16は世界屈指のコストも性能も軽快なので。
自衛隊の装備調達は、ちぐはぐ な気がします。




#6299 
景虎 2006/01/26 01:29
えっ、もう平成って18年?

今頃になってこう書くのも気まずいですが、あけまして、おめでとうございます。
今年は、いきなり書き込みが凄い事になってますね。

戦争に関する書き込みを読んでいて思ったのですが、私は戦争の歴史を

素人中心時代
専門家中心時代
素人、専門家混成時代

の三つに分けて考えたりしています。まあ、私が勝手に考えてるだけなので、正しいかどうか分かりませんが。
日本の歴史に当てはめてみると、律令国家の軍隊は庶民(素人)を徴兵していた訳で、素人中心時代になります。その後、騎射という高度な技術を使う武士(専門家)中心の時代になりますね。武士による小規模戦闘から大量動員の時代になると、再び素人の数が増えますから、騎射が廃れます。これが源平合戦の時代(私は治承寿永内乱期より源平合戦という言い方が好きです)から南北朝くらいでしょうか。
戦国時代になると、農民を徴兵するので、槍を持って密集して、長柄奉行の命令で一斉に槍を振ると言う素人用の単純戦法が考案されたりしてますね。これが飛び道具だと、やはり集団で一斉射撃したりする。このような足軽隊と同じ戦場で、数は少ないものの、軍事貴族の武士も足軽とは別のやり方で戦っていたので、素人と専門家で役割分担していたような印象があります(この役割分担は、源平、南北朝にもある程度あてはまりそうですが)。
近代になると、火器の発達により武士階級(専門家)が消滅、素人中心時代に移行。その後、科学が進歩し、航空機などの専門技術がなければ使いこなせない兵器の登場により、素人、専門家混成体制が再び訪れたと考えています。
現代は、少数でも一般兵が戦死すると大騒ぎになる事、兵器のハイテク化やテロ戦争(テロリストよりもテロと戦う側に特殊部隊や傭兵などの専門家が多い)など、専門技術が要求される場合が多いので、専門家中心体制に移行しつつある過渡期では?という気がします。



#6298 
NF 2006/01/26 00:43
そうなんですよね…

>徹夜城様
>その1:長文
歴史好きの人は、僕も含め心の奥底で「我こそは」というのがあるようで、語りたがりな気がします。で、つい長文になってしまう。気をつけてる筈なんですが…(溜息)。
>その2:赤い彗星
ガンダム=南北朝の欠点の一つにシャアが誰にもピッタリ当てはまらない、というのがあるんですよ(苦笑)。ついでに、南北朝の歴史に該当するのが見つけられない「逆シャア」もなかったことにする方向で(個人的には割りに好きなんですが)。後南朝は「0083」あたりかなあ、当てはまるのは。「再び吉野朝廷の理想を掲げるために、禁闕の変成就のために、叡山よ!私は帰ってきた!」とか。



#6297 
アール・ケイ 2006/01/26 00:36
あんたら長い文章が好きね(笑)

いやこういう書き方をして失敬。
私も管理人さまもお手上げですわ。でも削除されない処がエライっ(笑)。

長い文章を書くのが嫌いではない私ですが、昨今トシのせいか、それともPCの
やりすぎか、長文を読むのが辛くなってきました(単に度が進んだだけ?)。
あと根気もなくなりましたね(笑)。
だからちゃんとした書籍が読めなくなってしまって困ってます。





#6296 
徹夜城(南北朝ネタでワルノリする管理人) 2006/01/25 23:34
吉野朝廷に、栄光あれ〜!!

親房「君たちの愛した顕家は死んだ!なぜだ」
(?)「坊やだからさ…」

 すんません、NFさんの後醍醐ギレンと親房マクベに馬鹿ウケしてしまったんで、ひとまず思いついたものをお返しで。ただシャアのセリフを言わせる適当な人が思いつかなかったのが痛い。



#6295 
徹夜城(真田太平記の続きを鑑賞中の管理人) 2006/01/25 22:49
長い文章、自粛(笑)。

アール・ケイさんじゃないけど、確かにこのところ文章が長いのが続いて目に痛くなってきました(笑)。もともと僕のせいで長文化する傾向がある当伝言板ですが、ここんとこビッシリと書いたのが続いていたので、なるべく短く書く事につとめたいと思います…ってもう長くなってるやんけ(笑)。

>真田太平記
 後半に入り、「決戦・関ヶ原」の回を見たら合戦シーンが100%「徳川家康」の使いまわしでした。ナレーションまでソックリなんだけど。
 後半DVD−BOXの帯の文句「親子兄弟が袂を分かち、戦い、そして死んだ…」、なかなかカッコいいなぁ、と思ってたら、これ最終回で信之が言うセリフなんですね。例の90歳に老けた渡瀬信之の顔を久々に見ましたが、ラストのほんの数秒映るだけでした。「獅子」、見てみたいんだがなぁ…鈴木右近もそのまま出てくるし。


>戦争参加と参政権
 これは古代のギリシャ・ローマの民主政治の成立から、近いところでイギリスにおける女性参政権まで、いろいろと関わりは見られますね。もちろんそれが全てではありませんが…
 以前「史点」でも書いたことですけど、フランス革命の結果「国民主権」の表れとして国民皆兵制が出てくるという面もあるわけです。そのフランスもいいかげん徴兵制はやめちゃうみたいですが。
 連想ですが日露戦争の終結時、ポーツマス条約に反発して戦争継続を叫んだ「日比谷焼き打ち事件」は評判が悪いものではありますが、ある意味兵士その他で戦争に参加した国民の権利意識の現われだった…という見方もあるわけです。


>「敵を憎むな。判断を誤る」
 「ゴッドファーザーPART3」でアル=パチーノのドンがアンディ=ガルシア演じる後継者の甥に言うセリフ。



#6294 
NF 2006/01/25 22:45
ジーク・南朝!

>徹夜城様
太平記ボードゲームのように南北朝を戦後日本政治に例えられるとしたら…。比較的対立軸が明快(後醍醐VS尊氏)で敵味方分類も割りにはっきりしていた初期は55年体制に近いといえるのかも、両勢力の力が開きすぎてはいるけど。そういえば、自民党=地球連邦・社会党=ジオン公国というたとえをしていた本にお目にかかったことがありますが、戦後政界より南北朝の方がこの例えは当てはまるかも。南朝はイデオロギー的であるところ、選民思想っぽいところ、過激なファンがいるところもジオンとそっくりだし(笑)。後醍醐が「京の偽朝廷に比べ、我が吉野朝廷の国力は三十分の一以下である。にもかかわらず、今日まで戦い抜いてこられたのはなぜか?諸君!我が吉野朝廷の戦争目的が正義だからだ!」と吠えたり親房が関東から撤退する時に「戦いはこの一戦で終わりではない。考えてみろ、伊勢大湊から我々が吉野に運びこんだ物資の量を。吉野朝廷はあと十年は戦える…。」と嘯いたりしたとしてもまったく違和感がない気がするのは僕だけでしょうか?この例えだと各地の地方武将の動向が余り目立たないのが残念ですが、この時期は割りに敵味方の色分けが明確ですし、一年戦争でも地球の各都市は戦況を見ながらそれぞれの思惑でジオン・連邦に従属した面があるらしい(この辺はちょっと怪しい)し、月面都市やサイド6のように戦況を見つつ中立として日和見をしていたところもあったので、まあ良いのではないかと。で、足利政権内部でそれぞれが思想・利害によって様々な思惑で混沌とした内紛に入り、弱体化した南朝がキャスティングボートを握る形で漁夫の利を得ようとしている観応の擾乱はグリプス戦役かと。尊氏・直義両派に分かれた幕府はあたかもティターンズ・エゥーゴに分かれた連邦のようですし(どっちがどっちかは迷ってます)、そこに割って入り状況を利用しようと図る南朝はアクシズ(ネオジオン)というところでしょうか。で、相互に利用しようとしたり化かし合ったり、それぞれの思惑で陣営を移動したり…。一応戦乱が治まった後も世界が安定せずゴタゴタしてた辺りも宇宙世紀とそっくり。ただ、地球連邦には義満がいなかった様ですが。
ガンダム世界は直接のモチーフが確か第二次大戦で、南北朝とは何の関係もないはずなのですが、意外にシンクロすることにびっくりです(笑)。…何か、面白ネタに終始したなあ、今回は。



#6293 
NF 2006/01/25 22:24
ナショナリズムと民主主義・改訂版(笑)

>SLEEP様
そうですか、それは何より。では、今度こそこの件に関しては終わりにさせていただきますね、ホントに疲れたので。一つだけ加えておくとすれば、ある国を仮想敵国と認識して警戒することとその国に憎悪をぶつけ蔑視することはまったく別物であると思っています。これに関しては譲るつもりはありませんので。
>gallery様
あらら、御気に召さなかったようで(苦笑)。ま、後で読み返して気になるところがないでもないので、せっかくなのでモデルを組み替えて見ましょう。結論から言うと、ナショナリズムと民主主義・権利意識が直接相関しているというより、ナショナリズム勃興と戦争遂行の主力となること、民主主義・権利意識が発達することはいずれも産業発達に伴う一般民衆の社会的実力(経済・文化において無視できない役割を果たすようになる)の向上に伴って出現する別々の事象ではないかと。ただ、戦争遂行の主力であることと民主主義とは相関関係がありそう。「我々は国を支えるための戦いを命を捧げて成り立たせている」→「だから我々にも国の行く先を決めるのに参与するのが許されてしかるべきだ」といった感じで。そして政治権力側もそれを無視することはできず(軍事を支える階層に背を向けられると国が滅びますから)民主主義が成長する、という図式で。古代ギリシアのサラミス海戦で三段櫂船の漕ぎ手として動員された無産市民が戦後に参政権を認められたり、近代においても国民皆兵が実現するとその後に普通選挙、国家総動員戦(女性は戦場には出ませんでしたが労働力として戦争遂行を支えました)の後に女性参政権という流れなのを考えるとそれなりに妥当性はあるかと。で、ナショナリズムですが、これは一般庶民の社会的成長に従ってもれなく付いてくるおまけ(笑)ではなかろうかと。社会的に力をもつ階層は多かれ少なかれ自尊主義を持つと思っているのですが、それが一般民衆という後半で曖昧な対象に広がるとナショナリズムと呼ばれるのでないかな、と思っています。で、近代になると効率的な戦争遂行機械である国民国家によって都合よく改造されるという図式でないでしょうか。
「『不当な支配(国土を含む)』を『自分たちの力で打倒した(守った)』という自信と誇り」を民衆が持つためには、決して一部エリートだけでなく一般民衆にある程度以上の経済力・社会的地位や権利意識を理解できるだけの教育レベルが必要と考えます。そして、一般民衆がそのレベルに達していたのが西洋だけであったということではないでしょうか。革命・独立を経たにもかかわらず東洋で権利意識・民主主義が成長しない原因として、それが本当に一般民衆のものであったのか、ということが問題なのでは。だから一般民衆が立ち上がっても生活闘争の域をなかなか出ないという問題があるのかも。最近の例では、フィリピンのマルコスやエストラダに対する革命でも、インドネシアのスハルトに対する革命でも、実際に動いていたのは人口のごく一部である富裕層であって、貧民には寧ろ大統領支持者が多かったという話を聞きますし(インドネシアで貧民が暴動に加わったのは生活苦のためであり、政治的な関心は少なかったそうです)。
日本の場合、革命も独立も「実質的に国民の手によるモノでなかった」というご意見には同意します。明治維新にしろ、下級支配層と富裕層によってなされたといってよく一般民衆は国際情勢で独立が危ぶまれているという実感はなく傍観者でした。敗戦時は…、総力戦後で国内も荒廃し、すでに革命を起こす力も残ってなかったんじゃないでしょうか。で、終戦による戦時統制の終了、占領軍による自由化・生活水準保護の政策(日本が再び脅威とならないため&共産主義革命を防ぐため)で一般民衆が立ち上がる理由がなくなったというところでしょうか。国民の力により国家存亡の危機が守られた時期といえば、日露戦争があるのですが、残念ながら国民一般がどれだけ事態を理解していたかが怪しい。ま、それでも一般民衆の間で権利を求める運動は起こりはしたし、不完全ながらも漸進的に男子普通選挙までは日本独力で来たわけなので非西洋地域の中では状況がましなのでないかと思います。
因みに個人的には、「革命」の必要性については懐疑的です。フランス革命やドイツ革命における粛清や混乱などで多くの有為の人材や罪のない人々が命を落としたこと、更にロシアや中国などの革命では多くの犠牲を払ったにもかかわらず民主主義・権利が獲得できたとはいえないことを考えると、健全な権利意識・民主主義のためとはいえ代償としては割に合わない、リスクが高すぎるのでないかなと思われて革命に諸手を上げて賛同する気にはなれないのです。この辺の正解は神のみぞ知るなんでしょうけど。
とりあえず、「ナショナリズムと民主主義は無関係ではないが直接の相関関係があるというよりも民衆の社会的成長という同一の根元から生じた別々の事象である」ということや「民主主義・権利意識が育つためには一般民衆の一定以上の経済力・文化力・教育レベルが前提となる」ということには御同意いただければ幸いかと。



#6292 
SLEEP 2006/01/25 18:32


>孟きょうさま
もう何も言うことはありません。一生を大アジア主義者(媚中主義者)としてエンジョイしてください。ちなみに同類に石原莞爾や加藤紘一、社民党の面々がいます。
>NFさま
ここまで来てようやく話がかみ合いました事を率直に喜びもうしあげます。
まず鬼畜米英の件ですけど、戦争というのはなにせ国家の非常事態ですから相当悪辣な宣伝をやります。何度も同じ例をあげるので恐縮ですが、第一次大戦中のイギリスは、今日は何マイル進んだ何百ヤード進んだという大本営発表をず〜っとやってました。トータルするとベルリンに到達してるじゃないかというのが本当にあったそうです。また自分たちは捕虜を大事に扱ってるけど、ドイツ軍はそうじゃない、と非難しましたがこれも大嘘で、たいがい捕虜の持ち物は収容所までに剥ぎ取られるものと決まっていたようです。また出っ歯メガネの日本人というのも第二次大戦中に(主にアメリカで)広まったものでしょう。戦前アメリカで日本人に敵意を持っていたのは実際カリフォルニアぐらいのものだと思います。つい最近までアボリジニの子供を誘拐していたオーストラリアと並んで所詮は(西洋人の)世界の果てということかもしれません。
そして鬼畜米英というのも日米(英)関係がおかしくなった時期に出てきた言葉です。健全な状態であればすぐに死語となる類のものだったということでしょう。

>新参右衛門さま
満州に原爆を落とさなかったのは来るソ連の西ヨーロッパ侵攻に対して、一発も使いたくないというのがあったのだと思います。事実このころ北朝鮮軍というのは壊滅していて、中国「義勇軍」の参戦がなければ金王朝というのはなかったわけですから残念な話ですね。ちなみにこの「義勇軍」実際は後ろに機関銃の督戦隊つきで後退するとバリバリやられたというのが実態のようです。また前線部隊は国民軍や軍閥の投降者のような新参者で構成されていたと言いますから、モンゴル軍のやり方と同じですね。

またアメリカ最強説に同意します。そして日本ですが、高い錬度と士気、多数の優秀な兵器を装備し日本近辺に戦場を限定すればまあ無敵に近いでしょう。自衛隊と米軍の共同訓練では自衛隊の優秀さに驚愕する米軍という光景がしばしばあるそうです。



#6291 
gallery 2006/01/25 14:02
ナショナリズムキッド

アンドロメダからやって来た正義の宇宙人だよ。さぁみんなで戦おう!

> 国民がナショナリズムに目覚め戦いを選択するようになる結果として民主主義が育つ

 どうも(まともな)権利意識の目覚めと、それに伴う(健全な)民主主義の育成に必要なのは、「内に革命」「外に独立」のようで。つまり、自分ら国民を不当に支配しておるのが、国内の特権階級であれば「革命」という形をとり、外国勢力なら「独立」という形を取るわけですな。要は、「不当な支配(国土を含む)」を「自分たちの力で打倒した(守った)」という自信と誇りが国民一人一人の価値を高め、個々の権利意識に繋がるのではないかと。同時に、国内外に対する正常な「危機意識」も。

 日本の場合は、二度ほどチャンスはあったと思うんですよ。
 まずは明治維新による「革命」ですな。二度目はアメリカ占領下での「独立」。どちらも自由民権運動やらの権利意識の発動らしきものはありました。が、中途半端に立ち消えてしまい、国を根本的に動かすには至らなかった理由は、両者の実現が実質的に国民の手によるモノでなかったからじゃないか。と、個人的には思うわけで。
 ちなみに、日本国憲法は法学的には「革命憲法」という位置付けされております。明治憲法とは根本的に異なり、方向性が革命後の憲法と酷似し、また両者に連続性が皆無なためですが、でも米占領はありゃ「革命」ではないよな、とか思ったりして(笑)
 あと、面白いのはやはり、東洋と西洋では同じ独立運動やってても、後に抱く権利意識にかなり差異が見られることで。支配されるのを(距離は置いてても)否定したがらないのは、やはり一神教的価値観との違いなのか、とか。和辻哲郎の(あの安田喜憲も)言っていた環境決定論によるんじゃないか、とか。もしくは、東洋は全体的に小林よしりん言うところの「家畜慣れ」してるからでは、とか。色々考えてはおりますが。中でも個人的に最も「家畜慣れ」しておる国は、「日本」じゃないかと思ってたりして(笑)

 とりあえず、国外への戦争で権利意識が育つケースは、あまりないと思います。まして、個々の「権利」を否定することから始まるナショナリズムなんぞでは、とてもとても(笑)



#6290 
新参右衛門 2006/01/25 12:53
不毛で上等

私自身はSLEEPさん の投げかけて今も続く交論は
興味ふかく読ませてもらってますよ、無理に止めさせず
つづくのもまたよし。って管理人さんには本意ではないか(笑
中国は朝鮮戦争、中越戦争は、ぶざま、という見方ですが
朝鮮戦争は、北朝鮮はソ連の機嫌を損ねてソ連から全面的な
支援が得られなく中国に泣きついたんで戦争の援護をする形
だったし戦線が朝鮮いがいに広まらなかったことを考えれば
まずまずの戦果だった気もします。トル−マンは満州に原爆を
落としそうだった、ということですから、それを回避できて
よかったのでしょう。
中越紛争は、中国が朝鮮戦争いらい久しぶりに自国領いがいの
対外侵略した戦争で、自分の庭の外の、よそへ攻めるのは
中国は確かに苦手なのかもしれませんね。ただ、当時の
ベトナムは、アメリカとの戦争を戦い抜きカンボジアへ侵攻して
ポルポトを倒して、と臨戦態勢がまだ継続されていて中国を
迎え撃った形でした。新しい最近の実戦の経験がある軍隊は
最近はとんと実戦がご無沙汰の軍隊より利がある気はします。
一般論としては、最新の実戦経験がある軍と
無い軍は、差が歴然とするものです。現在において世界最強の
軍隊は、いまも継続中の最新の戦争・アフガン・イラク戦争を
続け、最新最先端の実戦経験が豊富なアメリカ軍が世界最強
であるのはロシア軍も認めざるを得ないのではないか、という
気がします。



#6289 
徹夜城(新たな仕事が舞い込んできてしまった管理人) 2006/01/25 11:44
名作だったんだな、あれ。

初めて「翔企画」「太平記」で検索してみましたところ、出るわ、出るわ…扱ったテーマがマイナーながらそのゲームデザインはシミュレーションボードゲームファンの世界(決して広くは無い世界のようですが)ではかなり高い評価を受けているようです。
同人誌らしいのですが、附録ゲームで改正・再販されてもいるようです。入手は大変かもしれませんが、こういうお仕事が長く評価されているというのは南北朝ファンとしても嬉しい。
 レビューの一つとして、こんなサイトもありました。
http://gamejournal.net/bknmbr/look/look63.html
「…90年代の日本史、いや日本ウォーゲーム界を代表する名作である。」
すごい、ここまで高評価されていたとは長らくこのゲームを所持していた僕も知りませんでした。業界では「太平記システム」なる言葉まで存在しているようです。

 PCエンジンCD−ROM版「太平記」は「名作」とはいいがたいのですが、時代の雰囲気は良く出してるんですよね。またなんといっても(ゲームとは離れることですが)当時としては最先端だったCD−ROMの機能を生かした合計40分以上といわれるアニメ・声優演技満載のビジュアルデモが今見ても圧倒的。尊氏、直義、後醍醐天皇、正成、義貞、道誉、高時らが動いてしゃべる映像は大河以外ではこれでしか見られない(笑)。
 なお、同じPCエンジンでもNHK公認で発売されたHUカード版「太平記」は真田広之の写真が使われておりますがハッキリ言ってクソゲーですので、間違って買わないように(笑)。マニア限定でしょうな。



#6288 
アール・ケイ 2006/01/25 08:46
あんまり長い文章は…

…内容いかんにかかわらず、もうぜーんぜん読む気になりませんよ(爆笑)。
徒労です。
議論したってそれで世の中が変わるわけもないし。

♪上から読んでも下から読んでも よのなかばかなのよ〜





#6286 
孟きょう 2006/01/25 02:13
失礼しました

 >徹夜城様 
 入れ違い・・いや、本当にご迷惑をおかけしました。。。冷静になりたいと思います。
 >NF様
  いえいえこちらこそよろしくお願いします。いや、本当にすみません。 なんというか・・おっしゃるとうりだと思います。



#6285 
孟きょう 2006/01/25 02:01
二十世紀以前の事も勉強して下さいね


 >SLEEP様
 つくづく原則論と狭い視点にこだわる方ですね。南京の降伏式であなたの気に障る何かがあったとしても、カイロ会談(ほら、あなたの好きな「条約」の臭いがプンプンしますよ)に蒋介石夫妻が一応の形で参加を許可され、連合国側の一員に末席で加えてもらいアメリカと同時戦線を南方エリアで進めている時点で中国大陸における国民党の日本軍にたいする降伏手続きは事実上その時代、その当時の国際社会では手続きが取れ、承認されているのですよ。良いとか汚いとかの問題じゃありません。悲しい話ですが時代ごとの力関係は時として条約すらも踏み潰すのです。信頼関係も時によりです。睨まれごり押しされてきたら条約など強者により後から作られるし相手を弱いと見れば紳士協定もなんのそんで攻め込むのが現実の世界なんです。きれいごとじゃありません。武力で脅し、その上で万国法だと欧州で作られた条約を駆使し何のかんのと理屈をつけ領土を取り合う既成事実に利用していたのが条約の現実だったんですから。日本もそれらのシステムの恩恵に預かっていたところ、喧嘩する相手を間違えたというところでしょう。列強や自国がそれまでしてきた「きちんとした手続き」は一応とられてはいるのですよ。それが粗野に見えるか野蛮に見えるかは別にして。
 どうなんでしょう。朝鮮戦争なんかは中国の勝ちでもなければ負けでもないでしょう。 あと、「ベトナム相手に十万以上死ぬのは尋常じゃないやられっぷり」のくだりですけど、ベトナム好きなんで指摘させていただきますが正直それはベトナムを低評価しすぎです。インドシナ、ベトナム戦争をまつまでも無く20世紀以前からベトナムのエリアは大国との抗争、抵抗の伝統、歴史がありますから。紀元前から黎利の登場まで優れた指導者が現れればベトナムは強いですよー。やる時はやります。地形も見て下さい。ホームの利点及びゲリラ戦に理想的すぎるんですよ。米軍が空軍一切使わず歩兵戦力のみをがむしゃらに投入しつづけたらどれだけの墓標が必要だったか・・シャレになりませんよ。装備や兵器の質が現場において限定され、歩兵のみに頼る以上、作戦も限定され、戦況は前近代のような「予想できぬ展開」に推移せざるをえません。これもまた中国にとって相手が悪かったというところでしょうか。
 唐の問題ですが、あいかわらず心がかたくなですね。近代人として模範的というか原理主義的すぎるというか、、近代とそれ以前の「国家」のニュアンスの違いに気づいていないというか。要するに、中央アジアから北アジア、東ユーラシアの20世紀以前の歴史を概説レベルでも理解、把握する際に大事な点というか、殻を破りきれていないんですよ。事例の記憶だけじゃ淋しくはないですか? もう少し民族、国の枠組みを外した視点で東アジア及び世界の歴史も見てみたらいかがですか? 私も小、中学生くらいのころは国際感覚や史観がSLEEPさんにかなり似てて、かなりの年になるまで東アジアの歴史を学んでも近代的概念、島国的概念を破る事ができず理解に苦しんでいたものです。アンチ中国、中華の方が主張される際に「唐とかの世界帝国は漢民族じゃないから中国の手柄じゃない、中国め、北方民族に侵略されてら」という意見は時おり見られますよね。まあ、これも有名な話ですけど隋唐政権の人々というのは一応胡人とされる人々と一応漢人とされる人々の雑多な攻守同盟、婚姻関係が前身となって成立しているわけですよ。だから混血も当然、胡族的苗字や漢姓もモザイク模様で展開しており、朔風吹きぬける内蒙古の武川鎮では「人種がよく分からない不思議な集団」が共同で生活しており、だからこそ新しい価値観をもった人達が颯爽と歴史の表舞台に乗り出し、隋唐世界が展開し、日本にとっても血であり肉でありクラシックな世界が作られていったわけですよ。いい話じゃないですか(笑)。ヌルハチ以降の満州国、後金も「満州族」といってもそのものは譜代として参加した漢人軍閥、モンゴル軍閥と建州女直の攻守同盟が原動力になってますからねえ。純粋なものなんてないんですよ。五胡十六時代においても、胡人は他の部族の胡人集団をけなすし、先に南下した部族は自分より北の胡族なるものを「野蛮人、胡族」とけなすし。要するにまあ、漢人と他民族との軋轢という単純な事態だけでは現実はそうでもないんですよ。北アジアと中国大陸における「胡」にしても、どういう勢力がどういう王朝を作っても大陸ではどうしても国境線、防衛ラインが広くなりすぎてしまうため、永遠の国防なんて不可能ですねー。やっぱり世代交代もあるし3百年以上の国土防衛なんてねえ。3千年以上も歴史があると、色々な人達が出てくるし、色々な事が起きるんですよ。恵まれた島国で純粋培養だとショックでナーバスにどうしても陥ってしまいますけどね。うーん、後は軍事環境や気候問題かな。東アジアや北アジアは日本みたいに温暖なエリアは一部にしか無く、結構厳しい気功、地理の所が多いし、色々な人種のバラエティ豊かな兵科(やっぱ1番の売りは軽装騎兵と漢地の歩兵だよね)がある、いわば世界でも有数の戦争のレベルがハイレベルなハードな世界なんですよ。南北の侵略の応酬も、そりゃ何千年の歴史の間に衝撃的な事が起きますよ。何度も侵略とかそういう次元でもないんですね。勉強でなんとかなるってものでもありません。異民族に忠誠を誓うといっても北アジアの人でも「漢人」に忠誠を誓った事もありますしねえ。大陸の歴史では「征服されたら生か死か、デットオアライブ」なんて日本式の滅びの美学じゃ生き残れませんよ、更なるたくましさが必要です。南北朝の顔家の家訓なんて感動ものだし、何人もの皇帝を通り過ぎた五代の宰相フウ道にしても「生き様ここにあり!」な感じですよ。その中で主人を変える処生術をあほらしいといわれてもねえ・・本土を焦土にしてでも勝ち抜けとか言ってたどこかの国みたい、というかそれじゃ戦時中の過激な人間そのままのアナクロな思想ですよ。ハードな大地じゃ「忠誠心もほどほどに」ですよ。日本の戦国時代もそうだし、忠義なんかクソ食らえで主人を何度も変えるほうが乱世の一夫ここにありという感じでカッコ良いですよ。様々な人種、王朝を渡り歩き、槍を持ち、弓をつがえる一介の武人、渋いじゃないですか〜、カッコ良い(笑)。
 「為政者の務めは云々〜」わけのわからん事はないですよ。むしろ順序が逆で「為政者の務めは平和を守り国を良く治める事」という為政者側の度を過ぎた悪ノリが時としてわけのわからん発想として庶民を苦しめるんじゃないですか? そういうお題目と同じ事を60年前のどこかの国でも軍人さんや代議士さんが呟いても国は焦土になったでしょ? 国を良く治めるなんてことはそう簡単にできるものではありません。その時代ごとに幸福な時代もあれば予想もつかない、立て直しが困難なアクシデントの起こる事があるのが長い人類の歴史なんですよ。少しはトホホでへタレな時代、世界もみとめなきゃ。
 戦争における「国民の義務」ですが、他の国はいざ知らず、それを日本に求められてもねえ・・近代国家の原則をうのみにしすぎているんじゃないですか? それでは近代政府の指導者たちから見れば実に扱いやすい国民になってしまいますよ。精鋭になりたいのかわかりませんが。私はハーモニカを吹きたくないなァ。



#6284 
NF 2006/01/25 01:28
ネタとして欲しくなってきた

>徹夜城様
なかなか、そのゲームをデザインした人は勘の良い人な気はしますね。「現代日本型社会への道を決定させた時代を描く『太平記』」とか「現代日本の政治と地方自治についても考えさせられる」とか…。「この時代こそ日本史の一大転換期」には全面的に賛成で、文化史的にも軍事史的にも経済史的にも庶民の力が無視できなくなり現代日本の原型ができたという意味で南北朝から近世だと考えています。してみると、選挙は人死にを出さずに天下争奪をするという意味で(というか革命をシステムに合法的に組み入れる点で)優れた制度だということが再確認できますね(実は南北朝=近世ともども友人の受け売りなんですが)。



#6283 
徹夜城(「真田太平記」DVD−BOX後半も買っちゃった管理人) 2006/01/25 00:11
引っ張り出してしまいました。

 なにをかと申せば、ミニボードゲーム「太平記」(翔企画)の関連本です。関連本など出てたのか、と驚かれるでしょうが、一つは発売元の翔企画から発行されていたSLGマニア誌「SIMULATOR」と、もうちょっと大手のホビージャパンから出ていたSLG誌「TACTICS」です。あんたも濃いの読んでるなぁ、とお思いの方もいるでしょうが、あくまで僕は「太平記」関連だけで買ってましたので…とかいいつつ、この時期ボードゲームのSLGにいささかハマったのも事実です。なぜか中世ヨーロッパ史のSLG持ってるし(笑)。

 ボードゲーム「太平記」は翔企画のSSシリーズという、ごくごく小さなマップといたって少数のユニットからなるボードゲームの一つです。で、このゲームのデザインをした「中嶋真」さんという方が上に挙げた「TACTICS」誌に自らゲーム紹介の文章を書いているのです。これが南北朝=現代政界説の元ネタなんですね。一部を軽く引用しましょう。

 このゲーム、武将ユニットはかなり少ないのですが、表に印刷されてる武将が死ぬと裏返してその息子が登場する仕組みでした。「つまり、親父が頑張っているかぎり、息子は議員になれないというわけである」とここで早くも政界との類似をもってきます。
 さらに武将ユニットには「武将」「大将」「総大将」の身分が設定されています。これについても「陣笠、大臣経験者、派閥の長みたいなもの」と説明し、さらに武将ごとに設定された「勢力地域」にも「地方区と全国区の人がいる。これも選挙と同じ」と。
 さらにさらに、このゲームでは合戦に負けて死なずにすんだ武将は在国に帰っちゃって館にこもって様子を見ているという仕組みがあり「県議団の造反騒ぎみたいなものであり、このルールのため地域の完全支配は難しい(中略)身分が高い全国区級の人が現地に行ってうまく説得しなければならないだろう。懐かしの中曽根、宇野総理の地方遊説みたいに全然聞いてもらえないことも多いが」と説明。
 きわめつけは、最後の文章。全文引いちゃいましょう。

 「かくして、各地域の支配を巡って、全国的な『全国局地戦争』が戦われる。大票田大軍団の集中する東国、地方選的小戦闘の続発する西国、首都京を巡る合戦がひたすら泥沼化する畿内、と地方ごとの局面の差も興味深い。そうそう、付け加えておくならば、やはり現代日本各政党と同様、党・派閥間の移動(早い話が裏切り!)も頻繁過激である。何で今までシミュレーション・ゲーム化されなかったのだろうと、デザイナーながら考えさせられるテーマである。そのうえ現代日本の政治と地方自治についても考えさせられる教育的(?)テーマでもあるのだ。現代日本型社会への道を決定させた時代を描く『太平記』こそ、全国民的ゲームにならなければなるまい(半分冗談だけどこの時代こそ日本史の一大転換期なんですよ)」

 参考までに、この文章が書かれているのは平成3年(1991)。要するに大河「太平記」便乗企画の一つだったわけですが、この時期の政界の流動ぶりが反映している部分もありますね。
 なお、「SIMULATOR」誌の方の中嶋さんの文章読んでたら、「大学で五年間学んだ南北朝史の腕を、今この時活かすのだ(ちゃんと学んでいれば、こんなもん作んないで、博士論文を書いてるんじゃない?)」とのつぶやきがあり、身につまされる思いが(汗)。
 この「SIMULATOR」誌では発売元ということもあり、このゲーム「太平記」のリプレイ記事、またゲーム紹介&時代紹介のコミック(!)まで載っていて、これがもう南北朝マニアには感涙&爆笑ものの読み物でして…ああ、これも紹介したいんだよなぁ。


>孟きょうさん、不肖デルタさん
 すでにNFさんも書かれてますが、お気持ちはすごく分かるんだけど、不毛な議論を再燃させないでくださいな(苦笑)。



#6282 
NF 2006/01/24 23:49
あらら、では、もう一言だけ

>SLEEP様
最近ネット界で流行っていると思われる「近代以前の歴史は趣味に過ぎない、本当に学ぶべきは国防に役立つ近現代史である」という考え方は、確かに一理あると思うのです。ただ、近現代史を本当に理解するには数千年の長いスパンでの前史を分かった上でないといけない。でなければ、各国の「伝統」・行動パターンも正確にはわからないと思います。国防のための実用重視・「近現代史」重視の歴史は実は上級者向けなのではないかな、と最近思っています。特に現代史は当事者でもあるため主観が入りやすく、それまでの長い歴史を押さえていないと扱えないと思います。
近代以降の中国の戦歴…。まあ、近代は一部欧米・日本の他の地域にとっては冬の時代でしたから。逆に言えば、前近代においては欧米・日本は必ずしも強い国ではなかった。
>「自分らがちょっと前まであいつらは僻地に住む野蛮人だいや人間以下だと言ってた連中に、何度も侵略されたあげく泥縄式に忠誠を誓えること自体があほくさいというか卑しい」
個人的には、ちょっと前まで「鬼畜米英」とか「出て来いニミッツ、マッカーサー。出てくりゃ地獄へ逆落とし」とか言っていたにも関わらず泥縄式に「アメリカ様様」「マ元帥万歳」とかのたまった連中を思い出して切なくなるのでそういう仰り方はどうかなあ、と思います(苦笑)。
ま、異民族に劣勢なのにもかかわらず自尊主義を掲げ彼らを蔑視したのは特に近世以降に著しい中国の重大な欠点であることには同意します。それがアヘン戦争以降では命取りになったわけですし。ただ、中国を無意識のうちに見下すことで、彼らと同じ轍を踏みはしないか、僕はそれが怖い。
「盛者必衰のリアルな世界」「為政者の務めは平和を守り国を良く治めること」、これは両方とも真理だと僕は思います。人生にいい時と悪い時があるように、どの文明にもいい時と悪い時がある。長い歴史の中では国そのものの衰退が避けられないことだってある。そうした時の為政者の務めは流れをよく把握して如何に衰退期を損失少なく済ませるかではないでしょうか。悪い時期を少ない損失で乗り切ればそれだけ再浮上しやすくなるのですから。
>「民主主義国は戦争をやらない」というのがありますが、これは間違いで実際は「戦争に強い」
これには異論はありません。民主主義国では国民は「自分たちの国」と感じて「自分たちの戦争」として戦う。ただし、僕は民主主義国だから国民が戦いを自ら選択するというよりも、国民がナショナリズムに目覚め戦いを選択するようになる結果として民主主義が育つのでないかと思っています。ま、これは鶏と卵の関係のようなものではっきりした正解はなさそうですが。いずれにせよ、国民皆兵と民主主義、もっと言えば戦いを担う社会層と参政権は切り離せない関係があるのだけは間違いありません。
>戦績から見る中国の強さ
戦歴を見る限り現代中国は攻めの戦いには弱いですね、確かに。ただ、守りの戦になると話は違ってきそうな気はするのです。ま、これは主観の問題でしょうが。あと、攻めの方も最近は質の充実にも力を入れているようですし、侮れないのではないかなと思います。少なくとも舐めてかかると足元をすくわれるかもしれないとは思ったほうがよさそう。つい最近も人民解放軍に無人ヘリを無断輸出したバカがいたし…(泣)。

ただまあ、結局のところ、SLEEP様と他の皆様方の意見は、現在の国防目的・実用第一の近現代史と通史重視の歴史の違いなので埋まらない溝が間にあるのでないかと思います。あまり議論を続けるのも双方にとって時間とエネルギーの浪費になりそうな気はするのですが…。

あと、直接は関係ないことですが、複数の方に議論の際に相手への嘲弄とも取れるような表現がまま見られます。議論の際に相手を感情的にさせ、余計に収集をつきにくくする原因となるので、心当たりのある方は慎んでいただければ幸いです。気をつけているつもりではいますが、僕の発言にもあるかもしれません。その場合は指摘していただければありがたいです。議論に当たっては相手への最低限の敬意を持って節度ある言葉で行いたいものです。
最後、偉そうなお説教になってしまいましたが、僕はこの件に関してはこれでまた離脱させてもらいます。



#6281 
NF 2006/01/24 22:45
皇国の守護者、って何か違うな…

>徹夜城様
昨夜は失礼しました、そしてありがとうございました。ネットへの接続が悪くなることがあって、そういう時に長文を書き込んでしまうとああなるようです。
>守護と国
徹夜城様・船頭の孫様が仰っていたように、そもそも領主ですらなかったんですよね、本来は…。あくまでその国の軍事の長にすぎない。それが現地で兵・物資などを調達する必要から権限を広めて、やがて利権化・領主化したというところでしょうか。経済先進地では重要性から中央政府から落下傘で繋がりの深い人物が送り込まれる一方で、中央から離れた地域では現地の有力な領主が兼任。落下傘守護は中央での権威をバックに現地支配を進めるため中央の政争に従事し結局現地と乖離、中央政府が力を失うと共に消えていく。現地領主が守護になった場合には、現地に密着して自己の既得権益を守りつつ勢力範囲を広げていく。その差が、戦国時代に下克上で滅んでいくか生き残るかとなって現れたのでしょうね。しかし、都市部は政府肝煎りの要人が落下傘で入り、地方は現地有力者が中央から権益を認められ力を振う辺りも、確かに選挙区公認候補に似ていますね。一方で、本来は地方の軍事担当者でしかなかったはずが次第に現地領主化して利権化・定着化していく過程は中国の中唐〜五代の藩鎮にも似ているなと思ったりします。そういや、藩鎮も内部で下克上に悩んでいたなあ。
因みに「蒼き狼と白き牝鹿」の追加情報。南北朝の人物たちが登場するのはパソコン・PS版の「蒼き狼と白き牝鹿W」だそうです。
>孟きょう様
お久しぶりです。遅くなりましたが今年も宜しくお願いいたします。
お気持ちは分かるのですが、一旦終了した話ですし…(汗)。と思ったらまた再燃したのかな(汗)。戦争に強いか弱いか…。近代国家に限定して話しても、何をもって戦争に強いとするかは実は案外難しいのです。イタリアは近代以降には中々戦闘には勝てない国です(イタリア人としての意識より各出身都市の人間としての意識の方が強いからなど色々言われます)が、それでいて欧州の主要な戦争では常に戦勝国となっているのです。対照的にドイツは、戦闘では無類の強さを誇りましたが2つの世界大戦では共に敗戦に終わりました。「戦争に強い」って何だろう、とこの2国を見るたびに判らない気になるのです。
>不肖デルタ様
頭の痛い問題ですね、確かに。だからといって止めろというわけにもいかないし…。しかし、高度成長期の日本もそうでしたが、著しい経済の発展は食文化にも変化を与えうるのですね。中国に関して言えば、貨幣経済の発達が著しかった宋代に調理法の革命が起こり現在の中華料理の基本ができたという先例がありますし。って、こんなのんきな話してる場合じゃないのかもなあ。




#6280 
不肖デルタ 2006/01/24 22:44
引き分けなら

>百年ほどの歴史で中国が戦争に勝ったこと
百年以上前ってことになりますが1870年代に
清仏戦争というのがありました、邦題のごとく
清とフランスとの戦争で、戦場は陸戦と海戦に別れます
海戦は台湾沖、清の海軍は、フランス海軍の艦を何隻か
沈める健闘を見せましたが、英国に次いで海軍強国
フランスの近代海軍に結局、圧倒され台湾を占領。
陸戦はベトナムを進発したフランス陸軍は広東へ
しかし清軍は健闘してフランス軍の将軍を戦死させ
フランス軍を清領から追い返してしまいました。
清仏戦争の講和会議では、フランスはベトナムの
保護国化を完全にしましたが台湾からは撤退する
という約をのみました、清仏戦争は清は完敗した
のではない、ということです。清仏戦争に清が
完敗していたら恐らく台湾は仏領になった感じは
して、そうなると日本は台湾を植民地にできず
また違った歴史が歩まれていたかもしれません。




#6279 
SLEEP 2006/01/24 21:05
もっと勉強しましょうね♪できれば二十世紀を

あら、もうてっきり用済みかとおもったのですが。
>孟きょうさま
では南京できちんと降伏の手続きを国民党軍が取ったかどうかについてお答えください。またはここ百年ほどの歴史で中国が外国に対して勝った事がある戦争についても教えていただければ幸いです。

だいたい唐なんてのは漢民族言うところの胡に侵略されてできた国家です。元も清もそうです。そんな自分らがちょっと前まであいつらは僻地に住む野蛮人だいや人間以下だと言ってた連中に、何度も侵略されたあげく泥縄式に忠誠を誓えること自体があほくさいというか卑しいと思いませんか?また一度でも国が滅び異民族の支配下に置かれれば勉強しそうなものですが、それを何度でも繰り返すのが中国人のビョーキでしょう。

若者が年老い死ぬように盛者必衰のリアルな世界、ですか。そんなわけのわからん発想が庶民を苦しめるんじゃないですか?為政者の務めは平和を守り国を良く治めることでしょう、これは古今東西変わりません。

もう一つ付け加えれば「民主主義国は戦争をやらない」というのがありますが、これは間違いで実際は「戦争に強い」んです。これは国民が義務として戦場に赴くことをおのずから選択するからです。以前書いたように英軍はソンムで大損害を出しました。それでも軍隊内で内乱やサボタージュが起きたような形跡はありません。また志願兵も相当な犠牲者が出ているにもかかわらず絶えず戦場に送り込まれました。仏軍では反抗が起きかけましたがクレマンソー率いる首脳部の戦争遂行の意思がそれを食い止めました。説得を聞き入れふたたび戦場へ向かった兵士たちの心情は察するに余りあります。そして敗戦時のドイツでは二回とも兵士たちの士気が下がっていました、というか崩壊寸前だったと言って良いでしょう。

ちなみに現代の中国ですが、戦績ははかばかしくありません。勝ったのはチベットとインドだけです。朝鮮戦争やウスリー島は米ソ相手で仕方ないにしてもベトナム相手で十万人以上も死ぬというのは尋常じゃないやられっぷりです。キルレシオで5:1ぐらいでしょうか。もちろん自分たちが悪いなんて絶対に言いませんけどね連中は。

以前魚雷の話題がありましたが良いサイトがあります。興味のない方もぜひ。
http://www.warbirds.jp/truth/index.html
http://mltr.e-city.tv/index02.html



#6278 
不肖デルタ 2006/01/24 17:50
海の水産物の消費大国としては中国は脅威

戦争で、中国が脅威かどうかはアメリカが警戒してることを
みても、かの東洋の大国が侮りがたいのではないでしょうか。
日本が中国に対して好戦的になったら、まずアメリカが日本に
少し頭を冷やしてくれ、とクギを刺すような気はします。
戦争の話はおくとして、差し迫った中国脅威論としては
漁獲問題があるような気はします、中国人は長い数千年の歴史上
はじめて海の魚を進んで食べようとしているようで
最近まで気付きませんでした、そういえば今まで中華料理で
水産物はあっても魚は淡水魚が主で海の魚の中華料理は今まで
あまり無かった記憶はあります。
中国の海の魚介・水産物の消費が急激に伸び、現実問題で
中国の漁は日本の漁を脅かしているそうです、それに輪をかけ
中華商人は貪欲で、最近では日本の漁業界に対し、いっその
こと獲った魚、水産物は日本でサバかず、中国へ輸出しないか?
日本より高い額で買う〜とすら請け負う場合も起きつつある
ようで、世界最大の水産消費国は、もう中国かもしれません。



#6277 
孟きょう 2006/01/24 17:16


 わあ、すごいですね。久しぶりに拝見させていただきましたら皆様の書き込みの更新が早い早い!いろいろと考えさせられる内容もりだくさんで、遅筆の私はどうすりゃいいんでしょう(笑)。
 色々と刺激が多く勉強になるコメントが多い中、ただ、聞き捨てならない問題発言が存在しましたので反論させていただきます。
>SLEEP様
 あなたが捨て台詞のように吐かれた、「中国というのは戦争に弱い国。組織的な行動が出来ない中国軍(人)の弱さがあります」という一文がありますが、これはとんでもない事実誤認ですね。そもそもこういった発言は戦中戦前から国内で唱えられ続けてきた文句であり戦後もいろいろなメディア、表現を通じサブリミナルのような形で知識人、作家、一般人の中での中国イメージに影響を与えてきたものなのですが、それをまだ素朴に信じてらっしゃる方が居られたとは・・この思想の根底にあるものは「我々日本人は団結力、組織力があるが中国軍(人)の奴らは組織力が無くて弱いぞ、おまけに我々には崇高な美意識がある!我々は美しい!」という、あいもかわらぬ夜郎自大なナルシズムです。そもそも日中戦争の状況を見ても、後漢末以上に分立した軍閥勢力が政治的多元状態の下、自己の勢力の保全を考え国民党系列の中、任意で作戦に参加する王朝時代に毛が生えた大陸側の状況に対し統一が完了し強烈な国家意識のもと王朝時代を凌駕する軍事の運営体制と組織力を整えていた近代日本とでは「国の強さ」という比較を行う事を成り立たせる事は不可能でしょう。戦争に強い国という概念、思想そのものが現在から何千年もの歴史を逆算してトンチンカンに言い放つ理屈だし、交戦国の片方である島国では「負けたら皇国の恥になる!絶対に負けるな!退却するな!」という脅迫的な心理の下、近代軍が運営されていたのですから。
 そもそも戦争というものは担当する世代、軍の士気、装備、物資の量、地理環境、天候、軍の訓練度、情報量、士気側の質、兵科(前近代の戦争においては物資の量は中央ユーラシア、北アジアの遊牧騎馬軍が相手の場合必ずしも強みにはならない)等他にも数え切れない要素が絡み合い結果が出る複雑怪奇かつ凄惨なしろものであり、戦争の強さというのもその時代状況により変動を繰り返す、頼りにならない概念なのです。
 中国大陸及び北アジアに展開した歴史を見ても、高祖劉邦が白登山で匈奴に大敗したと思えば武帝の代に前漢は衛青等の優れた将軍、兵卒、装備をもって匈奴を大いに打ち破り漢の全盛期を築きあげるし、後漢末に軍閥レベルの曹操が南匈奴を畏怖させ鳥丸倒して征服、その後も魏国が鮮卑を押さえ込んだかと思えば西晋の崩壊による五胡十六国時代の到来→南北朝もその時代毎に力関係が逆転する→西魏、北周も突厥に抑えられていたが隋代に楊堅の力により逆に突厥を分裂させる→隋末の動乱につけこむ形で突厥が初唐政権を震撼させる→突厥が内紛により李靖率いる唐軍に征服される→唐朝も武周革命、安史の乱により弱体化が加速→朱温により滅亡→はしょりますがその後も想像を絶する治乱興亡があり、草原より世界帝国をつくりあげたモンゴルが華北の大国金をトゥルイらの活躍で滅ぼし華北経営の末、南宋を併せる→江南に誕生した明朝が大元ウルスの混乱、弱体化につけこみ華北を占領、雲南、河西エリア、マンジュリアを平定した後、ブイルノールのクビライ王家を滅亡に至らしめ洪武、永楽の最盛期を築きあげる→弱体化しマンジュ国が迫る中、続発する農民反乱により滅亡→清の入関へ。  と紀元前より続く三千年以上の大陸の歴史の中の大国の興亡を大雑把に総括してみるだけでも→1、創業期、優秀な軍人達に恵まれ精強な軍隊を誇る→2、世代交代が進み国力の衰退もあり軍事力が弱体化→3、異常気象、内乱等様々な原因で王朝の弱体化が進む中、新興勢力が現れ弱体化した軍事力、国力では太刀打ちできず滅亡。 というように、いかな強力な軍事力、国力を誇る王朝も必ず弱体化し、分裂、滅亡する→そして分裂時代へ。と精強→弱体化のサイクルをたどっているのです(それを認めず、認めるわけにいかないのが「近代国家」なるものの性質なのでしょう)。若者が年老い死ぬように盛者必衰のリアルな世界が見えるのに気づきますか? この長いサイクルの中で中国の強弱について決定的な答えを出すことがどうしてできるというのでしょうか?どうしてこの国が弱い、中国が弱いという結論が導き出せるのですか?
 また、漢民族及び中国という概念もはなはだ幅広く融通無碍な他民族世界がそこにあります。戦術、政策にもその時代ごとにその時代の主導権を握った様々な人種、部族集団の考え方、価値観が反映されます。領域も王朝ごとに変わり、漢民族対異民族の図式もかなりな時期、ナンセンスです。ありていに言えば言えば、外国との戦争に強い弱いといういかにもメイドイン近代的な偏狭な考えのはるか遼遠な彼方を駆け抜けている感があります。日本列島の歴史にしてもどうでしょう?継体朝以来のたかだか千五百年の短い王権の歴史の中の事例でどうやって戦争の強さ弱さが判断できるというのでしょうか? サンプルにもなりません。白村江で劉仁軌率いる唐軍に倭国の連合軍が敗れた事例をもって「お前の国は弱いなあ、日本は戦争に弱いぜ(こういう思考もいかにも近代国家的)」などとなじられたらどう思いますか?。15年戦争の渦中、国策に協力する形で日本の知識人が集まり日本の国威、状況を寿ぐシンポジウムが開かれたという話がありますがその中にでてきたコメントに「中国人は外国に勝ったためしが無い、また勝とうと思ったためしがない」といった趣旨のものがありましたが(言った本人達はまさか自分の国が数年後に占領され、管理される事になるとは想像できなかったでしょうね)。そこには、思想背景に明治維新後の思い上がりと安っぽい天下人意識、大陸の興亡の歴史に対し、「自分達はもっとうまくやれる特別な存在だ」という安易な思い込み、島国根性、世間知らずさがうかがえるのです。そして、スケールの大きい大陸の歴史に対し無理矢理近代以降の国民国家思想をあてはめる不誠実な態度が見られるのです。この件に関しては言いたい事がたくさんあるのですが文がどうしようもなくなるのでしめくくらせていただきます。
 江戸時代、対馬の有名な学者に雨森芳洲という人物がいましたが、国学の影響や神国思想、政治的理由などから朝鮮を批判し、主に朝鮮の役を持ち出して、「日本は戦に強い武の国だ、朝鮮は弱い国だ」と主張する人々に対し「当時朝鮮は平和で武の備えが無く、日本は戦乱の世で武将達が戦上手になっていた上、不意に攻撃をしかけたからである。そもそも永遠に、常に強い国、弱い国などという国は存在しない」と信じられないほどの卓越した意見で反論、指摘しています。江戸時代の人間でさえこれほどのクオリティにまで見識を高めた人物がいる一方で近現代人ははたしてどこまで見識と品性を高めているのでしょうか?どこまで胸を張れるのでしょうか?  近代、現代人の、国民国家を前提とした言説には時として意固地すぎるほどの感情の武装までふくまれてはいないでしょうか?
 他の方々にも長い駄文で大変ご迷惑をおかけしました。激情からくる捨て台詞だと思ったし反論するまでもないと考えましたが、東洋史の伝統のある日本の矜持と名誉、中国の名誉のために書き込ませて頂きました。失礼しました。
 



#6276 
徹夜城(どうにか一仕事が終わった管理人) 2006/01/24 14:00
やーい、守護がシュゴシュゴ引き上げていく(笑)

↑というダジャレが、その昔の集英社旧版「漫画・日本の歴史」の山城国一揆の場面で出てきてました。

 南北朝期の守護ってもともとは「国」単位の軍政官であるわけですが(大河「太平記」の第一回で足利荘に吉見一族を追跡する下野守護・小山軍が攻め込んでくるのもそれを考慮した設定)、南北朝時代のゴチャゴチャな戦乱の中でさらに重要な役職になるわけですね。大河ドラマでも描かれてましたが観応の擾乱の背景にもこの守護職ポストをめぐる派閥間の激しい攻防があり、確か足利直義だったと思うのですが「守護とは古代の国司に相当する官職なんだから勢力争いの具にするな」とかなんとか言っていた覚えがあります。
 南北朝時代の「守護」って、現代の小選挙区における「公認候補」だと思うと分かりやすくなるんですよ(笑)。僕自身「室町太平記」で隠し味としてこの解釈を使って室町政界の派閥抗争を自民党抗争史と重ね合わせていたことはすでに暴露しております。公認を受けられなかった候補者は南朝だろうと直冬党だろうと公認を受けに走り回るわけです。まぁ与党党首のはずの尊氏も第三野党だった南朝と連合したことがありますし…これなんかは自民党が社会党と組んで村山政権を作っちゃったのに似てるかも。
 …などと、現代政治とむやみに重ね合わせるのは歴史家として悪趣味ではあるんですがね(笑)。理解のためのお遊びとして。

 前にも書いたかもしれませんが、この発想は僕のオリジナルではなく、ミニボードゲーム「太平記」のゲームデザイナーの方が文章で書いていたことなんです。このゲームも小粒ながらなかなかできのいいゲームで、いずれちゃんとしたレビューで紹介させていただきたいと思っています。

>「蒼き狼と白き牝鹿」
 PCエンジン版ならプレイ済み。僕のPCエンジン「語ろーぐ」というコーナーでレビューも載せております。
 PCエンジンCD−ROM版はシリーズ3作目「元朝秘史」を移植したものでして、南北朝連中は登場しなかったはず。このシリーズのお約束「オルド」はちゃんと搭載されてますが、実態は妃とのラブコメゲーム(笑)。声優さんの熱演肉声入りというのが当時としては画期的でした(爆)。オルドモードが終わって通常画面に戻ると参謀役が「おつかれさまでした」というのがなんとも…詳しくはそっちのレビューで見てください。



#6275 
船頭の孫 2006/01/24 11:51


>NF様

守護って本来は一国単位の軍事動因に際しての指揮官ですからねぇ。あくまでも軍政官であって、守護領国制みたいのが出てくるまでは、内政との縁は薄いですよね。



#6274 
NF 2006/01/24 01:02
すみません、またやってしまったようです

申し訳ないです、1回目が投稿ミスのようです。2回目の投稿をしたので1回目は申し訳ないですが削除してください。たびたびすみません(汗)。
ところで、中国との関係がどうこうという話題をしている時期に僕が買ってた本が「闘将!!拉麺男」(ジャンプセレクション)(しばしばネタに出してたのはこの時期に購入してたから)に「民明書房大全」ってのは我ながらどうなんでしょう(苦笑)。日中相互理解は大丈夫なのやら。



#6273 
NF 2006/01/24 00:56
徒然なるままに(良い題が思いつかなかった)

>尾鳩様
道中の御無事をお祈りしております。
>中国の内部でも知日家や親日家を割り出して、むしろ彼らを擁護していくような環境作り
あ、そうか…。言われてみれば当たり前なんですけどね、うまくやっていければそれに越したことはないし、対立するにしても交渉の窓口が要るし。成る程、これを忘れてたら負けますわなあ(溜息)。しかし、現状では難しそうですねえ。今は日本と親しいと「漢奸」呼ばわれされないか心配になってしまうので。何とか繋がりを作り保って、時期を待つということでしょうか。
>嫌中、反中の書籍
思うに、最初に注意を喚起するということで言い出した人はそれなりに評価に値すると思うのですよ。その人だけなら「そういう考えもあるのだ」ですみますし。ただ、その後に出た便乗本は結局は本人や一部過激派の自己満足以上の価値は持たないかなと思います。ま、その意味では阪神優勝時の道頓堀ダイブと似た面がないでもない(苦笑)。逆にマスヒステリーを相互に起こす危険があるのは仰るとおりかと。ついでに、僕はこの手の本は買っていません。本を買う際には十年後も価値が変わらないと思われるものを基準にして流行り者には手を出さない主義なので。それに、立ち読みした限りでは、知識としてすでに知っていることばかりでしたし…。そういや、「嫌な相手でも嫌って感情的になるだけではいけない、隣人であることは変えられないのだから付き合い方を考えないといけない」といった内容のことは「嫌韓流」にも実はちゃんと書いてあった気がするのですが(苦笑)。
「嫌韓流」で思い出しましたが、政治プロバガンダ系の漫画も娯楽として辛いのが多い気がします、左右問わず。反中ものをジョージ秋山が、「日本人と天皇」を雁屋哲がやっていましたが、読んでみて漫画として評価した時に両者の老い・衰えを見せられたような気がして内容よりそちらが悲しくなったのを覚えています。

>徹夜城様
そういや、足利時代の守護は中央からの落下傘領主が多く、中央で地位を得ることでその威信をもって地元豪族を従属させることに手一杯で開発をする力がなかったんでした。なるほど、内政ができないんじゃKOEI好みとは言えませんよね。
…と書いたところで、南北朝の人物が登場するKOEIの歴史ゲームを思い出しました。「蒼き狼と白き牝鹿」シリーズ。足利尊氏や新田義貞・楠木正成らも後のシナリオで登場するようで結構有能らしいです。コンピュータのプレイで鎌倉幕府が南宋を制圧したり、北条泰時が捕縛・登用を繰り返した挙句、モンゴルに東欧から十字軍を率いて攻め入ったりと無茶苦茶さが素敵なゲームだとか(僕本人は未プレイ)。あと、「世継ぎを儲けるため」という理由でオルドが導入され18禁スレスレなシーンが(笑)。「維新の嵐」(幕末の英雄が主人公らしいのですが、人斬りに没頭したり女湯を覗いて眼の保養をし体力回復ができたりするらしいです)とかたまに変な(一応褒め言葉)ゲーム出しますからね、あそこ。
大河ランキングで「太平記」、もっと上に来ると思ったんですが。キャスト・脚本ともレベルが高かったと思うので、題材しか敗因が思いつかないところが悲しい(涙)。



#6271 
アール・ケイ 2006/01/23 16:49
意味のないベスト(爆)

大河ドラマ界の陰バン(暴)の私としては、そんなベストはクソ食らえですな(笑)。
見られない(残っていない)から仕方がない面があるとはいえ、
『花の生涯』も『赤穂浪士』も『太閤記』も『源義経』も『天と地と』も入ってないんですから、
いわばイチローも松井秀も上原も松坂もいない日本代表チームみたいなもの。格落ち(笑)。
まあ、あの悪評高き紅白の「スキウタ」と同じで、視聴者の世代がもろに反映されますから、
ただ単純に集計しても何の意味もありません。
だからウチの大河サイト(正しくは私のサイトではない(笑))では
オールタイムベストなんて企画はやりませんです。



ワースト10ならやってもいいかな(転)。






#6270 
徹夜城(あたり一面が雪だらけになってしまった管理人) 2006/01/23 15:11
好きな大河ランキング

 昨日知ったことですが、検索ポータルのgooで「面白かった大河ドラマランキング」なる投票をやってたんですね。それの集計結果が出てました。

20位「翔ぶが如く」(男くささでは大河中随一なんだが(笑))
19位「北条時宗」(近年大河でこの位置。主演は転落の一途(笑))
18位「炎立つ」(テーマから考えれば大健闘では)
17位「太平記」(もうちょっと頑張ってほしかったですね)
16位「いのち」(意外に票をとるんだよな、これ)
15位「山河燃ゆ」(これも意外に票を集めたな)
14位「武蔵MUSASHI」(大河の暗黒歴史(笑)。数年後にやったら消えそう)
13位「徳川慶喜」(え〜、この位置とは意外…)
12位「徳川家康」(初代と末代が続いてるな(笑))
11位「おんな太閤記」(ほう、春日局に負けるんだ)
10位「八代将軍吉宗」(合戦シーンが一つもなかったのに人気だった(笑))
 9位「毛利元就」(地方戦国ものとしては地味なせいかこの位置)
 8位「春日局」(放送当時は読み方がわからんとかからかわれてたもんだが)
 7位「信長」(助詞抜き時代劇(笑))
 6位「武田信玄」(元祖助詞抜き時代劇(笑))
 5位「義経」(最近のものが票を集める中で、あんましウケなかったかな)
 4位「秀吉」(個人的には「太平記」とキャストがかぶるとこだけ注目(笑))
 3位「利家とまつ」(10年ぐらい経って忘れてからのランキングが見たい)
 2位「新選組!」(2位はどうかと思うが、世間から叩かれ気味に見えた割に…)
 1位「独眼竜政宗」(これは強いねぇ…地方モンなのに)

 まぁこのアンケートに投票する層を考えるとこんなもんかなぁ、と。いちばんさかのぼって「おんな太閤記」になってしまうんですな(僕もこれが最古の記憶ですが)。しかし「利家とまつ」…(汗)。「功名が辻」は路線としてそれを狙ってるんでしょうけど、どうなりますかね(実はまだ見てない)。
 「太平記」はそもそも見ている絶対数が少ないんじゃないかという気も…


>尾鳩さん
 スリランカは南アジアでは、と社会科講師的ツッコミ(笑)。まぁとにかく道中ご無事で。ヘンな工作にひっかからないように(笑)。

http://ranking.goo.ne.jp/ranking.php?F=RSS&C1=022&C2=nhk_taigadrama&LID=news


#6269 
尾鳩 2006/01/23 14:39
ちょっと訂正

前述した「中国や近隣諸国の感じてますが」の部分は、
「中国や近隣諸国の脅威は感じていないわけではないですが・・・」です。

>管理人様
今週末から、またスリランカをはじめとする東南アジアの出張に行ってきます。
帰国後にまたお会いしましょう。
「水滸伝」のテーマ曲、それまでに完全にしておきます(笑。



#6268 
尾鳩 2006/01/23 14:23
はっはっは

いやあ、「不毛」の意味については、管理人さまがご指摘していただいた通りです。
但し、不快にさせたようですので、それは謝罪しましょう。すいません。

まあ、「好き、嫌い」という感情は、人間の普遍的感情ですが、それを前提に天下国家を語ってもなあ、ということで。嫌中、反中の書籍が出回っている昨今ですが、あれ読んで共感できる部分はあっても、「そうか、そんなに嫌いなんだねぇ」という感想しか発せられないのが事実。「みんな聞いてくれよ、奴等は本当に信用できない野郎なんだよ。ふてぇ奴等だ!」ってなふうに吹聴して回るのは、それこそ、一部の方が嫌悪する中国の人たちの喧嘩の仕方なんですよね。
ああ、不毛だ・・おっと、また言ってしまいましたね。すいません。

中国や近隣諸国の感じてますが、最近の風潮は危機の喚起というよりは、「扇動」に近い気もして。たとえばの話ですが、反中包囲網を構築することを戦略の前提に置いたとした場合、遠交近攻ではないですが、中国以外の国と具体的にどのように結ぶのかということはもちろん、中国の内部でも知日家や親日家を割り出して、むしろ彼らを擁護していくような環境作りの側面を忘れちゃいけないということです。
現在の情勢は、むしろ知日・親日家の人たちをますます追い詰めていっているわけですから。
まあ、これくらいにしておきますか。管理人様も申しましたように、噛み合っていない議論であることは確かですしね。




#6267 
流星くん 2006/01/23 13:10
リムジンを撃沈した男

何かテレビ番組で加藤茶さん が言っていたんですが
いかりや長介さんの付き人をやってた時は加藤さんは
相当しごかれたというような話をやってて加藤さんは
腹いせに、いかりやサンの高級外車BMWが駐車してる
とき、こっそり車に立ち小便を浴びせ続けていて
そのBMWは買って1年もしないうちに腐食が酷くて
スクラップになった、という話でして。
その話を聞いて祖父の戦争中の話を思い出しました。
祖父が配属されていた連隊に「リムジンを撃沈した男」
と呼ばれた人がいたそうです、祖父は陸軍で、
撃沈した、というのは、ちんちん(爆)でリムジンを
破壊したということ、その人は嫌味上官の隊・差し回しの
高級外車に立ち小便を浴びせ続け、周りは犬が小便かけたと
示し合わせ、そのリムジンは数ヶ月でスクラップと化した
という事で当時の日本は純国産車は無く、自動車といえば
外車でライセンス生産の高級車ばかりの貴重なもので
その上官は、官給の高級外車が短期間で台無しとなった
責で降格左遷されちまったそうです。




#6266 
徹夜城(ハンドルとは違い徹夜はしたくない管理人) 2006/01/23 01:56
第壱集、鑑賞終了

 我ながら凄い。「真田太平記」DVD−BOXの第壱集、全23話を一挙に「聴いて」しまいました。PCで仕事しながらだったんですが、BGMとしてなかなかいい
 第23回は中盤のクライマックス、関ヶ原の戦い&上田合戦が間近に迫るところ。この辺は真田以外の部分の描写も多く(信幸の義父が本多忠勝、幸村の義父が大谷刑部なので東西ともに無縁ではない)TBS「関ヶ原」そのまんまの場面もいっぱい出てきますね。中村梅之助の家康、中村梅雀の秀忠の父子コンビも楽しい。いやぁ梅雀も若い!このころから異様な存在感はありました。
 ところで上田攻めのところで真田昌幸がいったん「城を明け渡す」と言っておいてから「掃除などするので」と時間を稼ぎ、結局明け渡さず秀忠を激怒させて釘付けにする…という展開は、なにやら「太平記」における赤松円心と新田義貞のエピソードを彷彿とさせるのですが…


>アール・ケイさん
 手塚さんの最晩年の作品「ミッドナイト」で降霊術のエピソードがありました。実際にポルダーガイストというのか、降霊が起こりかかるオカルトな場面があるのですが、結局は合理的解決になるというちょっと妙な話で。
 手塚とドイルの共通点といえば、そりゃ「ロスト・ワールド」を書いてることで…ってそれは共通点とは言わないか(笑)。ロック=ホームもおりますね。


>ひでさん
 へぇ、鄭和を…ハイビジョンでやるけど、そのうち衛星でやるかな?
 しかし陳凱歌監督を引っ張り出しましたか。ヒマなのかな、あの人(笑)。とりあえず監督作「プロミス」(真田広之・チャン=ドンゴン主演の荒唐無稽アクション)はゴールデン・グローブの外国語映画賞にノミネートはされたものの受賞はのがしてますね。


>NFさん
 PCエンジンCD−ROM版「太平記」は「政治」要素はほぼ皆無なんですよね…領国経営の概念はバッサリカットしており、それが南北朝ゲームとしてのリアルさにつながっているのですが(このゲーム、つまるところ全国の大名を味方につける調略合戦という面が強い)、その辺が光栄の趣味にあわなかったかもしれませんね。
 あとこのゲームの「婆沙羅」パラメータは本来の意味から離れて単に「裏切りやすさ」の目安になっちゃってるんで、南朝方で戦死した連中なんかはどうしても低くなってしまうわけです。佐々木判官どのは当然この数値が高いためにコロコロ寝返ってくれるわけですが(笑)。



#6265 
アール・ケイ 2006/01/22 23:12
レベルは同じ

局部飯(こういうのだから軍隊用語は嫌いなんだ(笑))の話をお聞きして、
即座に「OLの嫌な上司や先輩への復讐方法」を連想しましたね。
それは、お茶当番のとき、嫌なヤツの湯呑みは雑巾で拭くというもの。

(サベツ的な表現をあえて含みますが)
「男ほど女々しいものはない」というのが私の持論なのですが、
まさしくその良き具体例ですね(笑)。





#6264 
ブッチャ−3世 2006/01/22 22:24
局部飯は食いたくないですね

>上官へ報復
私の大叔父さんは海軍にいて、その時の体験談を幾つか聴いた
ことあります、海軍用語に「局部飯」というのがあったそうで
いびり上官、いやみ上官には徹底的に「局部飯」を食わせたそうで
長い航海ともなれば艦内で水は貴重なんですが、自分らが風呂や
行水で使った水を貯めて濾過して還元することもあったようですが
嫌な上官に食わせる飯の煮炊きに使う水は身体を洗った水、特に
金玉や尻などの「局部」を洗った水をそのまんま飯の煮炊きに使って
嫌み上官どのに召し上がってもらう、という報復だったそうです。
まぁ、熱すれば殺菌されますが、それでも局部飯の影響かどうか
海軍では時折、将校が航海中、原因不明(笑)の食中毒を起こす
ことがよくあったとか(爆



#6263 
NF 2006/01/22 21:12
四人に一人だ(byマルモン、「ナポレオン」長谷川哲也作)

何がって?後ろ(つまり味方)から飛んできた弾で死亡する上官の割合(フランス革命期)だそうです。漫画での話しなので、史実かどうかは知りません(笑)。上官の虐めはやっぱりどこにでもあったんでしょうな。しかし、新参右衛門様の仰る「報復」はおとなしい方ですな、こうしてみると。
>徹夜城様
本人は純文学志向なのに、娯楽文学で成功してしまい苦悩する、というパターンはよく聞きますがルブランもそうでしたか。成功した分野と本人の本来やりたいことが違う、というのは作家に限らず大きな悩みなんでしょう(贅沢な悩みでもありますが)。そういや田中芳樹氏もライトノベルで成功したが、本来は中国歴史作家がやりたかったらしいのは有名ですし。ま、あの人はライトノベルに専念した方が好い気がします、作品見る限り(というか、あと二つ出るはずの銀英伝の外伝を早く出して欲しい)。しかし、ルブランのような人が多い中で変わった人もおり、菊池寛などは「恩讐の彼方に」「父帰る」などで名声を上げながらも「真珠夫人」に代表される娯楽小説を主流に書き、「自分が小説を書くのは生活のためであり、後世に名を残すため書こうとは思わない」と実にあっけらかんとしていたようです。
ところで、千種忠顕は「婆沙羅」が意外に低いですね、などとまず何に注目しとるんだ僕は(笑)。南朝忠臣連中の「忠義」が高いのは当然として、師直や道誉も案外「忠義」が高くてしかるべきキャラな気がします。「謀略」のパラメーターが欲しい、親房とか道誉とかの数値が面白いことになると思うのに、とか何はともあれ「政治」が欲しい、でないと直義が哀れすぎる(笑)とかいろいろ思ったりします。



#6262 
NF 2006/01/22 20:54
こんな時、臆病なくらいがちょうどいいのよね!

何がって?防衛について考える時の話です。防衛・軍事を考えるのは相手を倒すためでなく、相手に倒されないためにしているつもりです。
マルクスの恋人様が武器を取る時の覚悟と責任、とおっしゃったのに少し関連すると、一度戦端を開けばその戦争で犠牲が出るにとどまらず、その後にも遺恨を残し次の戦争の遠因になりかねないという話があります。例えば第二次大戦でドイツが暴走したのはベルサイユ体制でドイツを政治・軍事・経済にわたる厳しい条件で虐げたためであり、フランスが第一次大戦後にそこまで厳しい条件をドイツに課したのは普仏戦争で自国の象徴であるベルサイユ宮殿でドイツ帝国の戴冠式をされ、あげくにアルザス・ロレーヌを取られた復讐からでした。で、ドイツがフランスにそうした仕打ちをしたのはかつてナポレオンがドイツに侵入しプロイセンなどを国家解体寸前に追い込んだ挙句属国化したため。なるほど、個人レベルを離れて考えても覚悟・責任は必要ですな。自制は…、近代以降の国民レベルの増すマスヒステリーを抑える術は僕には思いつきません。難しいとしか言いようがない。
ついでに好戦的な「平和ボケ」と聞いて思い出したのが、第一次大戦勃発の際の欧州。サラエボ事件の後のオーストリア・セルビアの対立では、当事者国も周辺国も戦争になると本気で考えたものはいなかったようですね。それで、国民も割合安易に感情に流れて好戦的になり、開戦時も首脳・国民とも早期に終了すると考えていたとも言います。結果は皆様ご存知の通り。僕も保守派に分類される人間であり、ともすれば好戦的に流れることもないではない(ま、基本的にヘタレなので多くはないですが)、自戒、自戒。
僕の身内には戦中に大陸に居た人はないようですが(南方で戦死した人はいます)、皆様のお話を聞いている限りでは、国籍・敵味方関係なく、あの不幸な時代を共に生きた人間としての共感というか絆のようなものが双方にあったのかも知れませんな。たまには柄にもないですが綺麗にまとめてみました。



#6261 
ひで 2006/01/22 20:08
鶏を割くに焉んぞ牛刀 を用いんなんてことには・・・

NHKハイビジョンで2月1日と2日の2夜連続で鄭和を扱った番組をやるそうです。
何故今鄭和なのか、番組作成の意図はちょっとよく分かりませんが(ひょっとして「1421 中国が新大陸を発見した年」に刺激されたのか?)、全長50メートルくらいの宝船を最新の研究をもとにCGで再現するみたいですね。番組自体はドキュメンタリー部分とドラマ部分からなっているとのことですが、そのドラマ部分の監督がチェン・カイコーってそれでいいのかなと何となく考え込んでしまいました。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#6260 
アール・ケイ 2006/01/21 21:59
そういえば、ドイルと手塚治虫を無理矢理結びつけた本もあったなあ(笑)

マンガなどで先に描かれちゃって(書かれちゃって)ますが、
ご存知の方も多いようにコナン・ドイルは柔道(柔術というべきか)についての知識があったようです。
一度死んだはずのホームズを「生き返らせた」際に、降霊術なんか使わずに(笑)バリツという日本の格闘技を使い
助かったことになっています。このバリツが実は柔道のことだったんじゃないかと。
(だからといってコンデ・コマ=前田光世とドイルが知り合いだったというのはフィクション(笑))。

東洋の神秘?古来の柔術を科学的に整備再生したのが嘉納治五郎の柔道ですが、
その柔道にドイルが惹かれたとしたらちょっと皮肉なものです。

手塚治虫とコナン・ドイルは医者だったこと、手塚もドイルと同じようなジレンマのなか
アトムを何度も殺したことが似てるといえば似てますが、そのほかが違い過ぎます(笑)。






#6259 
若水にして若狭 2006/01/21 19:29
前回ハンドル間違えた(笑)

ドイルとスピリチュアリズム2

ドイルのスピリチュアリズム(心霊主義)への傾倒の切欠は、
第1次世界大戦で息子をはじめ、義弟、甥、友人を次々に亡くしその心の隙間を埋めるため交霊会に参加し、
その中で、自分と死んだ義弟しか知らないはずの内容を自動書記で書かれて驚いたことが理由だというのが有名です。
ただドイルは若いうちから人に招かれて何度も交霊会に参加し、心霊現象に興味を持っています。
1891年には英国心霊現象研究協会に入会しています。
(ドイツは1859年生まれだから32歳ぐらいの時かな?因みにドイルは後年「科学的に過ぎる」と協会を脱退しています。)

あの時代、スピリチュアリズムはかなり隆盛していたようですが、ただドイルの言動はめだっていたでしょうね。
有名なホームズ物の作者が、心霊主義の啓蒙のための数々の出版を行い、世界各地へ講演旅行に出かけ、
妖精の存在を公言し、人間の霊的存在としての永遠性を訴え続けたのですから。

私としてはホームズ物は好きだし、正義感の強い頑固親父であるドイルに好意を持っていますが、心霊主義には納得できません。
(というよりよく分からない。)
ただドイルはいったい何を体験して心霊主義を信じるようになったのかは、興味深いと思います。

http://zyakusui.web.infoseek.co.jp/


#6258 
徹夜城(今晩は焼き肉にする管理人) 2006/01/21 17:49
お肉のために(笑)。

 三谷幸喜作「笑の大学」を思い起こしてしまいますな(映画版しか見てないけど)。マジで「お肉のために」命をとられそうだ。
 それにしても世の中にはホントにコントみたいなことが起こるもんだと米産牛肉の件を見てて思ったもんです。

>若水さん
 ドイルはよく戦争で息子を失ってから交霊術にハマったという話も聞くんですが、確かにもともとそのケはあったのかもしれませんねぇ。あくまで当人にとっては「科学」だったのでありましょう。ホームズ譚には幸いというべきかその手の話は出てこなかったですけど。
 ドイルは「妖精の写真」(もちろんバリバリのトリックなんだけど)を「本物」と太鼓判を押しちゃったこともあるそうで。これなんかは交霊術とか以前の問題なんじゃないか、って気もしますが。この話、映画にもなってましたっけね。

 ルブランのほうはもともと純文学作家を志していて、フローベルやモーパッサンに傾倒して直接褒められたり励まされたりした経歴の持ち主で、40過ぎてから「怪盗ルパン」なる大衆小説で馬鹿ウケしてしまったことについてはコンプレックスを抱き続けていた…という話もありますね(昨年末にNHK−BSでやった番組がそういう趣旨だった)。そういう心理も作者である彼とその創作キャラであるはずのルパンとの他人には完全には理解し得ないであろうフクザツな関係を持たせてしまったんじゃないかと。


>NFさん
 PCエンジン版「太平記」に坊門清忠は出てなかったような気がするなぁ…レビューコーナー製作途上で作ったデータが手元にあるんですが、坊門清忠のデータはなかったです。公家衆では千種忠顕なんかは登場してましたが「統率:82」「戦闘:71」「忠義:78」「婆沙羅:48」となってました。意外に高評価のような(笑)。
 おっと、北畠父子を忘れてましたね。親房が「統率:79」「戦闘:73」「忠義:81」「婆沙羅:21」、顕家が「統率:88」「戦闘:91」「忠義:84」「婆沙羅:28」でした。やはり南朝忠臣連中は忠義が高くカタブツが多いようで。


>マルクスの恋人さん
 満州での話は、漫画家の「ちばてつや」さんのドキュメンタリーを思い起こしますね。以前もここで書いた話題ですが、敗戦直後、ちばさん一家は父親の部下だった中国人の家の屋根裏にかくまわれてまるで「アンネの日記」状態の日々をすごしたとか。そこで娯楽がないもんだから、少年ちばさんが弟たちに絵本を書いてやっていたという話で。
 数年前のそのドキュメンタリーはちばさんが旧満州へ行き、世話になった中国人一家を探すというものでした。わずかな手がかりからようやく家を探し当てるんですが、命の恩人の当人の息子さんから「父は亡くなりました」と聞かされ、愕然と崩れ落ち、その場で号泣するちばさんの姿が強烈に印象に残ったものです。


>新参右衛門さん
 僕の父方の祖父もビルマ戦線へ駆り出され、現地で凄まじい戦場体験をしたらしいのですが、僕が生まれる前に亡くなってましてね。父から聞くところでは体に銃創のあとがいくつかあったという話ですが、わずかに漏らした話では戦闘そのものより飢餓がひどかったようですね。


>「不毛」のことについて
 この場合の「不毛」というのはあくまでお互いの拠って立つところが異次元並みに違うため議論として実りがまったくないであろう、ということですので、念のため。



#6257 
SLEEP 2006/01/21 14:49
不毛と呼ばれるほど薄くないつもり

私も粘着厨ごっこをいつまでも続けるのは本意ではありません。
最後に少し駄文をお許しください。

フォシュはベルサイユ条約を見てこれは二十年間の休戦条約だと語ったそうです。そして最善の道はドイツ分割だと。実際に第二次大戦後はこうなりました。ドイツ人が条約を守らないことをようやく認識したのでしょう。
そして中国ですが、この国にはほとんどの周辺国家に戦争を仕掛けた実績があります。オーストリア、チェコ、ポーランド、ベルギー、そしてフランスと侵略行為を行ったナチス政権に似てると思いませんか?
現代の国際法の根本を構成するのは「侵略=悪」「武力で国境線の変更を唱えてはいけない」でしょう。それがため東條はじめA級戦犯は裁かれました。では小泉首相のA級戦犯合祀を許さないとする中国人が過去何をやったかそこに思いをいたらせるべきでしょう。



#6256 
新参右衛門 2006/01/21 13:10
敵は上官にあり(核爆

まだ、多いのではないでしょうか、祖父のかたが出征された
ことがある人って。わたしの祖父は赤紙で華北へ徴兵。
わたしの祖父は運がよいのか、戦場で病気になり、戦争が
終わる前に日本へ復員、終戦を本国で迎えられました。
だから怪我もせずに戦線離脱したことを当人は複雑な心境
あるからか私には戦場での話しを殆どしませんでした。
だから彼は中国人に対して、どんな心境があったか全く
知り得なかったんですけど、むしろ当時の仮想敵・中国より
上官が敵だったみたいです(爆
戦地の中国人の話はしないが戦地の上官の悪口はよく
聞きましたよ(苦笑
今も昔も、どこの軍隊も、いじめ はあったんだなと
祖父の生々しい体験談は、ちょっと、えげつない部分も
あって詳しく書けないですけど、いじめた分だけ上官は
部下らに報復が結構あったようで、戦地で炊事当番が
回ってきたら、イジメ上官の飯に、ふけや鼻水、小便を
よく混ぜていた、と言ってました(爆
その程度なら食物の味が変わらず、ばれないんだそうです。



#6255 
マルクスの恋人 2006/01/21 05:36
武器と覚悟と責任と

私の身内にも戦時中大陸にいたのが軍人軍属民間人含めて何人もいます。

軍属だった大叔母は帰国の順番を後回しにされて何年もかかったとか(軍人それも将校が先だったらしい)
北満の部隊に動員されていた大叔父はシベリアへ連れて行かれ(戦犯容疑はかからなかったので幸い早期に無事帰国)
中には、終戦直後の満州で報復暴動のまっただ中で中国人に匿ってもらえて命拾いした者もいます。
たぶん恨まれるようなことをしてなかったので助けてもらえたんでしょう。一番念入りに襲われたのは警察署だったというから。
ただ、その身内の証言や、他の引揚者の手記などを照らし合わせると、報復襲撃というのは決して手当たり次第ではなかったのがわかります。
威張り散らして中国人のなけなしの財産を破壊収奪していたようなやつが再優先標的で、日本人の集団を見るや「誰々はいるか」と尋ね「ここにはいない(もちろん、実際にはいてもこう言う)」と答えられると意外にあっさり引き下がっていったという証言がいくつもありますから。
私が感銘を受けたのは警察署長の行動で、拳銃と実弾を所持していたが威嚇発砲すらせず、日本刀を持ち出してきた他の日本人に「そんなもの捨ててしまえ。君がそれで中国人を殺傷したら、他の日本人みんなが危険になるぞ。私の拳銃は自決用なんだ」と説得したのだそうです。
これぐらいの自制心と責任感、そして覚悟のない人間には絶対に武器など持たせる訳にはいきませんな。

その身内たちに共通するのは、断じて中国を侮蔑などせず死ぬまで敬意を払い続けたことです。中国を揶揄侮蔑するような輩には全員腹の底から嫌悪の念を惜しまなかった。その身内たちの多くも既にこの世を去りました。私の身内に限らず、大陸方面に限らず、あの戦争を嫌というほど実体験した人々の多くがもうこの世にいない。それと反比例するように台頭してきた、無闇に軍備兵器の増強を叫び、暴力闘争を賛美し理性や交渉を侮蔑、社会科学を何もわかってないくせに何もかもわかっているつもりで身勝手極まる妄想をつのらせては得意げに喚き散らし、惨めな自分の生活を他人もろともさらに惨めにせんと躍起になる連中には、私はこの言葉以上に相応しい表現を知りません。


「平和ボケ」



#6254 
NF 2006/01/21 02:12


>若狭様
そうでしたが、余り詳しくない方面を偉そうに語るもんじゃないな(汗)。そういや、クリスティー作品でも交霊会ネタはよく登場するし、当時のイギリスでは取り立てておかしいわけじゃないのかもしれないですね。
>流星くん様
この掲示板の中でSLEEP様と比較的立ち位置が近いのは矢張り僕ではないかな、だから、こそ論争になってるのかもしれないな、と今になってなんとなく思ったりしてます。過去の歴史人物については、彼らは皆彼らなりに必死に最善の道を生き残るために模索したのだ、ということを常に念頭において、最低限の敬意を払うのがマナーかなと思ってます。分かっていつつも偉そうにこき下ろしてしまうんですけどね。
>徹夜城様
そういや「爆笑」シリーズもレベル高かったですよね、ネタ度も高かったですが。ただ、僕が言っていたのはゲームそのものの攻略本だったのです。でも今思い返せば第二作の本だったかも知れない。ところで、KOEIの「太平記」、確かに一度くらい出して欲しかったですね。ただ、確かに誰が買うんだといわれるとそれまでなんですよ。因みに、個人的に南北朝の人物をKOEIゲーム風に能力付けすると坊門清忠が湊川直前のあれのせいで、「三国志」ゲームで言うところの曹豹のようなキャラクターになった覚えが。
>尾鳩様
議論の片棒を担ってた人間として、何とも面目ない。「非難声明を出すことのメリット」…、まあしょうがないんじゃないでしょうか。民主主義を取っている以上、当選できなければ、議会で多数が取れなければそもそも政治家・政権担当でいられないわけで。しかしこれで国家の存立が危うくなれば本末転倒ではありますね。因みに、僕も、中国政府と中国人の区別はついているけど、中国政府自体は一個としてみてしまいますね、つい。そっか、その時点で負けてますか。政治やら戦略やらを離れて、娯楽文化の歴史を追いかけていると、古今東西とも人間は変わらない、誘惑に弱いしかし愛すべき存在ということを再確認させられ妙に安心するんですが。ただ、人間を快楽・誘惑に弱い姿のままで生きることを許してくれるかどうかでその文明・国家・社会の価値が決まるのでないかなとも思ったりするわけで。話が偉く逸れましたね、すみません。「中国人をことさらに敵視する必要はないと思います、ただし、中国人『たち』には注意すべきです」ということになる気はします。ま、中国に限らず、近代以降は政府の思惑よりも国民規模でのマスヒステリーが怖い、それが政府の思惑も超えて政府を引っ込みがつかなくする、そう思います。



#6253 
NF 2006/01/21 01:27
ホントはこの話題はここではもうする気なかったけど

>SLEEP様
本当は一旦打ち切ったんですが、もう一度だけ。
「侵略国家に対しての宥和姿勢は極めて危険」「外交というのは基礎に軍事力が無くてはならず、そして相手国との軍事衝突を決して恐れてはなりません」について。分かってますし、異論もありません。ただ、だからといってどこででも衝突を恐れずにやってたのでは、冷戦など何度「熱戦」になっていたことやら。少なくとも、今回の領事館員自殺事件で衝突覚悟の姿勢をとるのはどうかと。大事なのは、衝突を覚悟するラインをどこに引くかを明確に決めること。では、どこにラインを引くのか。僕の考えでは、人民中国が海洋へ伸びる動きを食い止められるか否かにだということになります。尖閣諸島・天然ガス・台湾海峡への干渉・南洋航路への進出に対しては国是として一歩も引くべきではありません。ここが押さえられると、航路が脅かされ、資源を輸入に頼る日本は死命を制せられることになる(ついでに、この場合には我々も現代文明生活を営む限り意思に関わりなく国家と運命共同体にならざるを得なくなります、電気・ガス・水道はお上のお世話になってるんだから)。膠着状態なら別にいいですが、この分野で相手が強硬に押してきた場合は確かに一戦交えることを覚悟すべきでしょう(ただし、向こうもそのつもりであろうことは想像に難くないですが)。その場合、日本単独では対抗するのは苦しいと思われますので(一度目は何とかなっても第二波以降が耐え切れるかどうか)、周辺の海洋国家群やアメリカの協力を仰ぐ必要があるでしょう。死命を制されるのは他の海洋国家も同様でしょうしアメリカもこのケースでは覇権が脅かされるので十分乗ってくるでしょう。そのため、抑止力としての効果も考え、平時からアメリカや周辺国家とよく詳細を詰めておくことが肝要です。で、大陸において中国が拡大主義を露骨にした(というか既にしてる)場合は、わが国は非難声明を出す程度にとどめるしかないかと。少なくとも日本の手には余りますから。…これって、集団的自衛権とかの話そのものじゃなかろうか。まあ、日本政府も馬鹿ではないでしょうからそういう方向で進めていくと思いますよ、というか実際進んでるのかな。とりあえず、僕はここまでの所、人民中国の脅威にどう対処すべきか、具体的な案を可能な限りだしてきました。そこまで中国への脅威を重く見られているなら、具体的な案を示していただけませんか?ただしその際に「できる事と、できない事がある」ということを考慮に入れる必要があることは申し上げておきます。その上で意見の食い違いがあるなら、これは防衛戦略の違いということになり容易には溝は埋まりますまい。
この意見を御覧になって、僕を腰抜けとお思いになるのは別に構いません。甘んじて受けます。ただし、売国奴とはお思いにならないよう。腰抜けだって腰抜けなりに愛国心と誇りを総動員して生き残りに知恵を絞っているのですから。
あと、フォッシュ元帥のドイツ軍に対しての発言ですが、元帥がそのような発言をすること自体は分かるのですよ。戦中戦後にわたって反独プロバガンダを発すべき立場にあるわけですし。しかしこの発言を無批判に受け入れるのはどうかと思います。きわめて不利な地理条件で国防をしなければいけないという難問に取り組んだドイツの軍事指導者たち(多正面作戦が避けられない状況での勝利の可能性を模索し身命を削ったシュリーフェン、敗戦後で厳しく軍備が制限された中で国防・軍の再建に取り組まざるを得なかったゼークトなど)や、過重な軍事負担にも応えて命を国防のために捧げたドイツ国民への侮辱になりかねないからです。自然の要害がない以上、軍が、国民が、体を張って国を、国民を守る要害となる。これは立派なドイツの精神力だと思うのですが。更に言えば、プロイセンに国民軍が導入される時点で、最も理想主義的であった(国王らにジャコバンとすら言われました)のは国民皆兵派の軍人たちだったのですし。
ちと話が逸れましたが、これで本当にこの話題については終わりにさせていただきます。これ以上続けると周りの皆様方にも迷惑ですし、僕も少々疲れましたので。



#6252 
若狭 2006/01/20 21:57
ドイルとスピリチュアリズム

ルブランのことは全然知らないのですが、
ドイルについては晩年おかしくなったというよりは、若いときからそっちのケがあったように思えます。
ロマン志向も強かったし、20代の時にカトリックを拒絶してるのも精神世界への関心の強さの裏返しでしょう。
無論医者ですし科学的思考を持っていましたが、対象にたいして信じるに足る、と自分が論理的に納得できれば怪しげなものでも信奉してしまうのはよくある話な訳で。

で、晩年(といっても50代後半のこと)に当時流行した交霊会に参加して体感したことで、合理性があると「科学的」に判断したのでしょう(ファンとしては苦笑い)

http://zyakusui.web.infoseek.co.jp/


#6251 
流星くん 2006/01/20 18:39
不毛とは失礼じゃないかな

>SLEEP様
なかなか奇抜なことを書いておられてますね、ここの掲示板で
書くと集中攻撃を受けそうな内容で、何か貴方の書き込みに
対する包囲網がここで出来ちゃってる気がしますね(汗
けど、それを不毛と書かれるのは、ちょっと失礼なんじゃ
ないですかね、「馬鹿は死ななきゃ治らない」とまで
書かれてますけど、それから比べれば不毛は未だましか。
そんなこといったら掲示板で書かれることは
みんな不毛みたいに見えませんか。
過去の歴史を結果を知っている現代人は如何様にも
歴史の出来事をボロクソに貶すことが出来るし決して故人
から抗議を受けないのを良いことに、こきおろす人は
よく見受けますが、そういう存在は不快ではありますね。




#6250 
徹夜城(空耳アワーファンの管理人) 2006/01/20 13:59
「水滸伝」VCDは持ってないんですけどね。

>尾鳩さん
 元「情報部員」どの(笑)、投稿が入れ違いになってしまいました。
 中国ドラマ「水滸伝」のVCDですが、以前のイギリスからの帰途、飛行機乗換えでブラついていた香港の空港の売店で全集BOXを見かけましたよ。予算的にキツかったし「VCDはちょっとなぁ」と思ったんで買いはしませんでしたが。
 その後近所のTSUTAYAが全巻置いたんで、チビチビ見ていて、エンディングがカッコよかったから一部についてはダビング&デジタル化して手元にあります。今度会うときにでも持参いたしましょう。

ま、とりあえず歌詞でも。

大河向東流 天上的星星参北斗
(参北斗哇 生死之交一碗酒[口阿]!)←コーラス
説走[口向]就走 [イ尓]有我有全都有
(全都有哇 水里火里不回頭[口阿]!)
路見不平一声吼 該出乎時就出乎 風風火火闖九州
(該出乎時就出乎 風風火火闖九州!)
アーイヤ、イーエヤ、エイヤエイヤー(漢字表記不能(笑))

(訳)
大河は流れる東へと 天上の星は北斗に集う
(北斗へ集うぞ 生死の誓いは一椀の酒!)
一声かければただちに走る 俺もお前もみんな一緒だ
(みんな一緒だ たとえ火の中水の中!)
不正を見れば雄叫びあげて 暴れてみせよう 全九州に
(暴れてみせよう 全九州に!)
エンヤートット、エンヤートット

物凄い意訳ですが(笑)。最後のなんだ。
まぁなんちゅうても曲が物凄く威勢がいいんですよね。歌詞だけじゃ凄さはわからんです。



#6249 
徹夜城(今日はタモリ倶楽部の放送までには帰宅を誓う管理人) 2006/01/20 13:13
ちょいと不遇な水滸伝

>NFさん
 文革期に「紅楼夢」がOKだったのは、もしかすると江青女史がファンだったからではないかと(笑)。
 光栄の「水滸伝」のガイドブック、というのはもしかして「爆笑水滸伝」シリーズでしょうか?一連の光栄の「爆笑〜」シリーズは、特にゲームから歴史に入った人には絶好の入門書としてもレベルが高かったと思ってます。あれは光栄の「文化事業」ととらえてもよいでしょうね。
 しかし光栄の「水滸伝」は一作目の「天命の誓い」の出来が良すぎたか(原作世界の再現ではなくゲームとしての完成度が高かった)、かなり経ってから出た2作目「天導百八星」は凝りすぎてイマイチだったと思ってます。キャラクター個々人の魅力は「天命の誓い」のほうが出せていたと思いますね。
 …などとエラそうなことを言ってますが、このゲームけっこう難度が高いので、いまだにクリアしたことがなかったりします(笑)。

 光栄(コーエー)は近ごろは「無双」シリーズが売りになってるんですかねぇ。「水滸無双」も企画ぐらいはありそうな気がしますが、黒旋風とかかなりヤバめなんで実現はしないか(笑)。
 思えば「三国志」と「信長の野望」は延々とシリーズを出してるけど、「水滸伝」などその他はご無沙汰が多いですね。だいいち南北朝を一回もやっとらんのがけしからん(笑)。ゲーム化の難しさもさることながら需要がないという判断なんだろうな〜大河放映時にもスルーしてたし。
 そういやPCエンジンCD−ROM版「太平記」のレビューコーナーは建設途上ですっかり止まっております。すいません。そのうちなんとか形にしようとは思っているのですが…



#6248 
尾鳩 2006/01/20 13:10
不毛な議論が展開しているような^^;

Sleep様、中国に対する憤りは理解できますが、そろそろいいではないですか。
そのようなご意見は、「問答有用」あたりででもぶつけてみては如何?
まあ、あそこの議論も全く不毛であるといえば、不毛ですがね(^^;。

ところで、中国ドラマ、水滸伝のテーマソング、あれは確かに燃えますねぇ(笑。
カラオケにないか探しているんですが、これが無い。あったら、友人たちの唖然としたなか、大いに一人だけで盛り上がってみせる自信はあるんですがね(^^;。
この前、シンガポールに行ったときに、水滸伝のVCD版を探しまくったんですが、結局無かったです。三国志はVCD版で購入してあるんですが。
管理人さま、持っていたら貸してほしいです。



さて・・・・・・、領事館の件を書き込んで以来、妙に盛り上がっている!?ようですね。
私は、べつに中国を非難するつもりで書いたんではなく、今でもあのような熾烈な諜報戦争は健在ということを強調しただけだったんですが。
文春(でしたっけ)がすっぱ抜いたので、世論の異常な盛り上がりのなか、無視することもできず、中国に非難声明を出さずにはいられなくなっただけでしょう。正直、あの事件から2年近く経とうとしている今、非難声明を出すことのメリットは、どの程度あるのかはわかりませんが、ほかの国々は、両国は何をやっているんだろうってな感じで眺めているだけなんではないですかね。

日本が必要なのは、対中への異常なまでの嫌悪感が広まっているなか、その世論に便乗することではないことだけは確かだと思いますよ。便乗すること自体には、メリットが無いだけでなく、その時点で戦略を放棄していることになりますからね。

あくまで対中という視点にこだわり話を進めますが、一番危ないのは、中国を一個の確固とした塊でみてしまうことでしょうねえ。「個々の中国人」と「中華人民共和国」の区別がはっきりしない視点は言うまでもなく、中国政府をもひとつの塊でみてしまうのは、おろかな視点であるだけでなく、危ういこと極まりない。
諜報というのは、情報収集だけでなく、情報分析から分析を元に戦略を組み立てる一連の作業のことをいうのであって、その中には自己PR、つまり情報の発信ということも含んでいるんです。
私は隣国に嫌悪感をぶつける以前に、自国には果たしてこのような視点があるのか、ということを問題にしています。

最近、先の一連の大戦に関して、呪縛が解けたように様様な視点からの優れた研究、著作が発表されていますが、そこから見出せるのは、「あの大戦は避けられないものであった」という安易な結論ではないと思いますよ。
各国がそれぞれの利害の下、熾烈で且つ卑劣ともいえる行動が水面下でも表層でも繰り広げられていたのは事実ですが、あの一連の国際情勢の中で見えてくるのは、ひとつには情報収集に比べて分析とPR、情報発信がおざなりになっていた日本の状況でしょうね。
省庁、内閣、軍部それぞれが全く異なる情報発信を行ってしまっている。そして、せっぱづまったときの妥協案、折衷案の展開。左に寄ったかと思えば、突然のように右傾化していく世論とそれを抑えきれない政府。世界政府を夢想し国の存在を軽視するか、国に必要以上に寄りかかってしまうだけのどちらか一方の視点でしか世界と対峙できないバランスと節操のなさ・・・これって今と同じだなあとつくづく思う次第^^;。

隣国を脅威に感じるのであれば、日本政府に戦略案でも提示すればいいのであって、ここで隣国への不満をぶつけていてもしようがないでしょう。かつ、隣国を一個の塊でしか物語れない視点では、戦略を構築する時点ですでに負けてますよ^^;。

まあ、アール・ケイさんも述べておられたように、ほとんどの中国の人たちは、明日、そして将来食っていくことを考えている「普通の人たち」であることを忘れないことですね。
国家や世界の戦略を考えるのなら、それくらいの余裕を持って世界と対峙しないと。
国内でイメージに踊らされて悶々と不満を並べているくらいなら、一度一ヶ月でも三ヶ月でも旅行にいかれたら如何?
視点が、ばぁーーーっと開きますよ。
そのうえで、もう一度歴史と対峙すると、全く違う側面がみえてくるはずです。



#6247 
不肖デルタ 2006/01/20 12:55
中国がドイツと似ている?

なぜ中国がドイツと似ているのか分かりませんが
ドイツの再軍備後の拡大に対して英仏が手抜きをした
というのは世界史の教科書でも触れていたのを思いだし
ました。フランスは結構、あのマジノ線・大要塞っての
を信頼してたみたいですね、ドイツ野郎は、この長城を
突破できないだろう、とマジで思ってたような節も。
むろん過去の戦歴の裏付けもあったつうか第一次大戦では
ベルギ−から北仏にかけての塹壕要塞地帯でドイツは
はばまれて迅速な進撃が出来なくてパリを落とせなかったし
結局はマジノ線要塞はドイツ軍にベルギ−森林地帯を
迂回機動され要塞の死角を攻められ、要塞は殆ど防備の
役に立たなかったのだし。
トンでも説では、あの有名なイギリス情報部はヒトラ−を
政権奪取前に暗殺しよう、という案を練っていた、とか。
むろん政府が却下したんでしょうが。




#6246 
SLEEP 2006/01/20 04:55
70年前のおさらいをしましょう

>NFさま
ついわれわれは外国に対して宥和主義的に考えてしまいます。それは日本人の(もっと言えばフランス革命後の啓蒙主義を基盤とした文明人の)尺度で考えてしまうからです。
第一次大戦後、日米両国は欧州への興味をなくし、ロシアもオーストリアも内戦と解体に夢中となっていました。そして英仏対独という図式は自然と出来上がりました。つまり欧州の平和は大戦前よりかえって不安定になり英国により大きな負担を強いることになりました。
しかし、英国はその責任を果たしませんでした。これは第一次大戦の犠牲があまりにも大きすぎたためです。我々日本人はこの単純な事実を忘れがちですが、大戦中一日あたり平均五千人が命を落としました。また最大の激戦地ソンムでは英独あわせて一日に数万人が犠牲になったのです。
このような大きな犠牲はなぜ引き起こされたのか?それを防ぐにはどうしたら良いのか?英国人はこう考えました。独にたいして宥和政策を採ろう、我々に野心のないことを示せば彼らもそう悪辣なことはしないだろう、と。
事実はまったく逆でした、英の支持を受けない仏は積極的な姿勢を取れず、それをみたドイツ人はますます勢いづきました。これはナチスの権力奪取後のことではありません。すでに1920年代には実質的な再武装に着手しだしていたのです。

そして1930年代後半になって英国人も覚悟しました。もう一度戦争になると。絶望した平和主義者たちはまた同じように長く苦しい戦いを戦う羽目になりました。
さて戦争を避ける道はなかったのでしょうか?たぶん無かったでしょう。では犠牲をより少なくすることは?おそらく可能でした。つまりヒトラーのラインラント進駐になんらかのアクション(できれば英仏両国で)をとれば小規模な戦闘後ベルサイユ条約の改定〜新たな条約という流れになった可能性は大いにあります。

つまりこういった侵略国家に対しての宥和姿勢は極めて危険なのです。巧みな外交で、と言う人は大勢いますが外交というのは基礎に軍事力が無くてはならず、そして相手国との軍事衝突を決して恐れてはなりません。

第一次大戦の英雄ペタンは第二次大戦後ドイツへの協力者として流刑されました。ですが彼の経歴を見れば優れた見識と祖国への献身は疑いありません。そのような人物までを流刑しなくてはならないという悲劇に我々は学ぶべきではないでしょうか。
そして連合国最高司令官フォシュの言葉「ドイツの軍隊には理想がない。真の精神力がない。国民全体にもなかった。あるのはただの物質万能主義で、そして戦争を略奪的営利行為と考えることなどはこのドイツ魂の考えたことだ。」これはまさしく中国人にあてはまるのでは?



#6245 
NF 2006/01/20 02:07
KOEIってやっぱり凄い(いろんな意味で)

>徹夜城様
お褒め頂き、光栄(あれ?別にシャレじゃありません)です。でも、実を言うと僕のオリジナルじゃないんですよ、あれ。高島俊男氏の「中国の大盗賊」(講談社現代新書)で中国共産党と群盗、更には梁山泊との共通点に言及していたのでそれを少しだけアレンジしたわけです。「水滸伝」は歴代王朝にとっても、危険思想と見なされつつ(盗賊にも水滸伝の豪傑の名を名乗る者が多かったそうで)も流行を抑えられなかったそうですから、この辺も現代中国は伝統にのっとってるような。因みに、文革期に唯一、読むのを公認された古典が「紅楼夢」だったという訳の分からん話も聞いたことがあります。危険思想はダメだが脳味噌が「萌え」に染まるのは構わん、というわけでもないでしょうに(笑)。
「水滸伝・天命の誓い」、ゲームもレベル高いようですがガイドブックも凄かったです。各キャラの解説は勿論、作品受容のされ方や「続編」(というか、一種の同人作品と言えると思ってます)についてまで書いてあって、中国文化史をまとめる際に真面目に参考資料に使った覚えが(苦笑)。徽宗皇帝…。いくら「悪いのは大臣で、王様は騙されているだけ」がお約束とはいえ、この人はやっぱり違和感が。超一流の芸術家にして三流の政治家、国が傾くのもお構いなしで酒色・遊興に身を持ち崩す。わが国の足利義政との共通点を指摘するのは最早定番となっているお方ですね。



#6244 
徹夜城(水滸伝にはたまにハマる管理人) 2006/01/20 01:09
中国ドラマ「水滸伝」のエンディング曲は最高でした。

ま、ドラマのほうはいろいろ物足りないものもありましたけど。「水滸伝」的世界をストレートにやるには中国も「近代化」しちまったかな、という感想でした。そういや今度の香取悟空の「西遊記」なんて向こうではどう受け止められるんだろ。聞いた話じゃ中央電子台が「大奥」とかCX系ドラマをいくつか購入してるそうで、可能性は高いみたいなんですが。

>NFさん
 というわけで「水滸伝」の見立て、いや上手いなぁと感心させていただいた次第で。実際中国共産党黎明史はやってる当人たちも水滸伝気分なんですよね。周恩来とか朱徳には水滸伝そのまんまみたいな話があったりします。
 建国当初は革命の聖書みたいに持ち上げられたこともあった「水滸伝」ですが、その後文革期には「宋江批判」なんてものが巻き起こり、政争の具にされたこともありました。そんな歴史からすれば中国ドラマの「水滸伝」はずいぶんさばけたもんだと思ったものです。

 「水滸伝」での「長城を越えて侵入する異民族」とお書きなのを読んで、どうしても思い出してしまうのが光栄(現コーエー)の名作SLG「水滸伝・天命の誓い」。ご存知の方も多いでしょうが、北方から金が攻め込んでくるリミット年までに悪役高キュウ(イ求)を倒すというのがゲームのクリア条件。「三国志」のような国盗りゲームに見えて実はなかなか奥の深いゲームデザインでした。
 毎年最初に徽宗皇帝が「高キュウのために大宋がほろぶ…」と憂慮するお顔と台詞が出るんですが、そのたびに「じゃあお前が何とかしろ!色町で遊んでないで!」とツッコミを入れちゃう原作ファンも多かったはず(笑)。



#6243 
NF 2006/01/19 23:13
梁山泊、超人拳法、その他あれこれ

>流星くん様
中国をけなすことの裏に、確かに日本を間接的に持ち上げるというのはあるかもしれませんが、根本にあるのはもっと単純な、「中国の野郎、ムカツク!」ということではないかと。僕もそうですし(笑)。
しかし、中国はミクロ単位では中央の力の及ばない傾向があり分裂の火種を隠しているのに、マクロでは巨大な権力をもって割合長く広大な地域を統一している。船頭の孫様のお話にもつながりますが、ミクロでは突っ込みどころが目立つのにマクロでは恐るべき相手というか。日中戦争は、三つ巴というより、統一中国でのゴタゴタに日本が首を突っ込む形になり抜けられなくなったと解釈するのも可能かと。つまり、国民党=統一王朝、共産党=都合に応じて中央に帰順したり離反する群盗、日本(および満州国)=長城を越え進入する異民族というわけで。つまり、三国志というより水滸伝の方が近いのではないかと。梁山泊の豪傑たちが四方を平定した後についでに大宋国も征服して乗っ取ってしまった、という形では。
今日中開戦したら…。中国は関取といった力強さは感じないのです。ただ、中々止めをさせない、そんな気がする。力士というより、何だろう…。そういえば、幣原喜重郎でしたっけ、中国にはたくさんの心臓がある、ということを言ってたのは。というわけで、中国は、過去の名拳士たちの細胞の集合体で心臓を複数持つ特製の「クローン拳士」ということでいかがでしょう。…いい加減「闘将!!拉麺男」ネタは食傷気味か、というより何人がこのネタ分かるんだろう…。しかし、クローンとは何かくらい調べてから漫画描いて下さい、ゆでたまご先生…。
えー、話が逸れましたが、過去の教訓を考えると、日本は中国に過度に関わって大陸の情勢に振り回されるのだけは避けるべきではないかと。いっそ、大陸の覇権はくれてやって、海に出てくるのは防ぎとめる。海洋国家として覇権を握らんとするアングロ・サクソンとその点では利害が一致するのでアメリカとしっかり結びつけば防ぎとめることは何とか…。
僕はヘタレですので、国家の法の保護なしに、または祖国を失って生き延びられる自信はありません。だから日本には強くあって欲しい、でも同時にいらん争いはせず平穏無事に生きられるよう模索して欲しい、そう思います。



#6242 
徹夜城(ルパンマニアだけどおフランスには行かずイギリスに行った管理人) 2006/01/19 22:40
某検索で「徹夜」と打ち込むと…

 アクセス解析しているといろいろ面白いことが分かるもんですが。
 某有名検索サービスで「徹夜」と打ち込むと当サイトがかなり上位に来ることが分かってしまいました。考えてみりゃサイト全体で「徹夜」の語が異常に多いはずですな(笑)。この掲示板のログが最大の原因かも。6000超の投稿のうち5分の1ぐらいは僕が書いてると思いますし。


>NFさん
 北方謙三さんの「悪党の裔」は赤松円心を主役とした、いわば「赤松太平記」。もっとも則佑の影は薄かった気もします。それとNFさんもお書きのように、この小説では楠木正成との対比で円心を語ろうという意図はあるようですね。
 室町の「四職」の名家に成りあがりながらも出自がすっごく怪しい赤松家。将軍義教を暗殺した嘉吉の変も赤松一族ならではなのかも…という気もしなくはないです。大河「太平記」では赤松円心はモロに「悪党」と呼ばれ、「山賊ルック」で強烈な印象を残してくれました。今後南北朝ドラマがいつになるかわかりませんが、1つの原型になりそうな気がします。「湊川の決戦」の回の冒頭で新田義貞との白幡城攻防戦がチラリと、しかしちゃんとロケ撮影で挿入されたのは南北朝マニア的には狂喜したもんです(笑)。
 息子の則佑は古典「太平記」では名場面が何度もありますね。最初は護良親王のお供として、倒幕の京都攻防戦でも父・円心とともになかなかの見せ場が描かれています。そして室町幕府の重鎮となってからも、佐々木道誉と一緒に対南朝戦で面白い一幕がありました(確かムロタイで書いたはず)。

 ルブランの件ですが、ボケてたのか、それとも一種の冗談だったのか、あるいは作家的妄想というやつにかられていたのか(実際晩年に「つらいよ。私がルパンの影なのだ」と言っていたらしい)…最晩年まで創作活動はしていて、小説のレベル的にもそこそこなので「ボケ」てたわけではないかもしれません。もっともルブラン最終作とされる「ルパンの数十億」(邦題では「ルパン最後の事件」)はルブラン本人の作かどうかまだ疑問もあるらしいです。実際「同人誌的」(笑)な出来なんですよね、この作品は。


>船頭の孫さん
 ほほ〜面白いご専門なんですねぇ。いや、確かにそれは狭い業界でございましょう。
 僕も倭寇史なんて狭い業界におりますので、関係者にはすぐわかっちまう(笑)。中国サイトからのリンクではいつの間にやらちゃんと僕の本名で紹介されてました(笑)。


>アール・ケイさん
 まぁ池波さんはご自身が映画マニアだったし劇にも造詣が深かったし、自作の映像化についてはかなりうるさい作家さんだったのは確かなようですね。五社英雄監督のことなんかクソミソに書いてたし(笑)。池波さんだと文章で書きながら映像的にイメージがあるんだと思います。「鬼平」だって最初から松本幸四郎(先代)を想定して書いてたそうですし。そういやマリオ=プーゾも最初からマーロン=ブランドを意図して「ゴッドファーザー」を書いてたらしいですな。
 ただ実際のところ大半の「原作者」というのは自分の手によらない映像化に不満を持つんじゃないかなぁ。生みの親だけに他人の手で育てられるといろいろ気になる点は多いでしょう。
 「真田太平記」の最終回の渡瀬恒彦の老け顔、覚えております(DVDはここまでは買ってない)。なにせ93歳まで生きちゃって、またその晩年にひと波乱あった人ですからねぇ。確か93歳まで生きたというナレーションのところでその老け顔が映ったはず。
 それにしてもこのドラマのヒロイン・お江を演じた遥くららさんは老けずにすんで美味しい役でした(笑)。原作でも60過ぎまで登場するんだけど、まったく老けないんだよな。



#6241 
アール・ケイ 2006/01/19 11:51
馬鹿は死んでも直らない(笑)

ま、天下国家論や外交論、軍事論もいいんですが、
よほどの金持ち、エリートならともかく
不幸にして「いざ戦争!」となったら真っ先に徴兵されて戦場に送られて
弾に当たっておっ死(ち)んでしまうだろう、或いはシェルターもなく国外逃亡で出来なくて
空襲だのテロだのから逃げられないそんな我々庶民が、
そのことに思い至らず煽動されて「あんな国は潰せ」「潰れろ」と叫ぶのは馬鹿で滑稽ですな(笑)。
私は日本人ですが、日本そのものではありません。国の行く末も気になりますが、
そんなことなんかよりも今日、明日ちゃんとご飯が食べられるかというほうが
もうもう比べ物にならないほど大事(笑)。

たぶんどこの国の人間の大半も本音では同じように思ってるんじゃないでしょうか。
それぞれの国の上層部がやり合ってる愚事だけに目を奪われて、そこで暮すフツーの人々の
ことが見えなくなっているひとが多いのは、マスコミにも原因があるかなあ。
規制させましょうか(大笑)。

上記はただの独り言です。レスは不要(笑)。
大河ドラマ『山河燃ゆ』第1回をCSで久々に見直して、考えさせられました。


『真田太平記』の最終回のラストシーンには、確か老けメイクの渡瀬氏が登場していましたっけ。
このドラマもまた、池波原作者には物凄く不満だったそうですが。









#6240 
船頭の孫 2006/01/19 11:26
戦術の国と戦略の国

中国と日本の問題ですが、私の専門の学問分野の動向を見ていてつくづく感じるのは、日本という国の職人的、芸術的な戦術への繊細なこだわりと、中国という国・・・というかシステムかな・・・の、ふてぶてしいまでの戦略志向ですね。いや、中国って戦術面ではやたらと拙劣なものを大量に繰り出してくるんですね。ところがそれに幻惑されていると、恐ろしく戦略巧者の側面を見逃してしまう。いつのまにか先を越されてしまうんです。おまけに大量に繰り出された拙劣な戦術の影に、隠し玉みたいな恐ろしく緻密な戦術がまぎれていたりする。

私の専門分野をばらしちゃいますと死体で繁殖するハエの生態(これ見ただけで狭い世界だから誰だかわかっちゃう人も多いだろうな。この分野で歴史学にも鼻を突っ込みたがるやつなんて私ぐらいですから。)なんですが、この研究は応用面では法医昆虫学、つまり法医学的調査を死体に発生したハエの幼虫の種類や成長の度合いなどで行い、死亡時期や死亡場所を推定する学問とも深いかかわりがあります。で、日本の法医昆虫学はアメリカやドイツなどのはるか後塵を仰いでいる・・・というか日本の法医学者でこれに関心を持って手を染めている人が4人くらい、その中でちゃんとハエの種の同定までやろうとしている人が3人くらいというお粗末な状態なのですが、意外なことに中国がかなりこの分野では地道な成果を挙げているんですね。法医昆虫学は対象地域ごとのハエの種組成や発生パターンが解明されていないと使い物にならない、つまり海外の研究をそのまま輸入して明日から使えるなんてわけにはいかないんですが、中国は緻密ではなくかなりラフではあるんだけど、全国規模でこうしたデータをローラーをかけるように収集してるんです。片や日本では、「昆虫を扱うなんて医師の仕事ではない」という多くの法医学者の感覚や、昆虫学の研究室の多くが農学部にあって、応用面の研究はたいてい農業関係のほうに向かってしまうなどという縦割り細分化の弊害で、地域的には緻密に優れたデータを積み重ねている優秀な研究者がいても、全国規模のデータがまるで欠落しているんですね。

日本が中国に翻弄されてしまうというのは、こういう所にあるんだなと日々嘆息しております。

閑話休題

例の「ふてぶてしい顔」の鳥はハシビロコウですが、この鳥、アフリカの湿原でほとんど肺魚だけを餌にして暮らしているという生態的にもとんでもない性質の鳥なんであります。あのでっかい嘴は、ウナギのお化けみたいな巨大な肺魚をがっちりくわえ込む武器なんですね。



#6239 
流星くん 2006/01/19 07:34
中国VS日本

中国をけなす人は、日本を持ち上げる為の所作の過程の
場合が多い気がします。つまり、中国は愚かで、それに
引き替え日本は優秀〜というような表現が多いですね。
中国を分析したいなら日本との対比をしてもあまり意味
ないような気はします。
日中戦争は単に日本軍VS統一中国という構図では
ないと思ってます、日本人このみの三つ巴、
日本軍VS国民党VS共産党、三国志みたいと書くのは
あれかな。その他、複数の軍閥がいてたり満州勢力が
まだあったりと中国の長い歴史の中でお馴染みの
統一過程での分裂動乱の時期で、
こういう、混乱を経てでしか統一が出来ない、が、
そういう混乱があってもなお、結局、外国勢力に
完全支配されることなく自前で統一を成し遂げる
底力は中国という大きな国の荒々しいダイナミズム
かなと思うのですが。
中国というくくりは、また、漢民族というくくりを
大幅に超えてしまっている現在で(だいぶん昔から
超えてはいたわけですが)その拡大の是非は
大いに検討したいことですね。
いま日本と中国が戦争したら、どうなるかは想像し
たくはないですが、関取力士と軽量級空手家が
異種格闘するようなものじゃないですか?むろん
中国が力士で。





#6238 
NF 2006/01/19 01:07
悪党の裔?

>徹夜城様
「赤松太平記」ですか…。渋くていい感じですが視聴率が取れるかが難問になりそうな。赤松氏も面白そうですよね、四職の一つに数えられる足利政権下での名門ではあるが、そもそもの素性の胡散臭さは楠木氏と同レベル。楠木氏と赤松氏の運命を分けたものは、後醍醐天皇自身とどれだけの関係にあったかでしょうね。建武期には、護良親王が皮肉にも(本人の意思に反して)後醍醐の威光を脅かす存在になっていたため彼の子飼いと言える赤松が冷や飯を食わされたのに反し、護良親王派ではあるが直接後醍醐天皇と主従関係を結んだ楠木は厚遇された。南北朝に入ると、逆に足利と結んだ赤松が「勝ち組」となり、後醍醐と強く関わりすぎる結果となった楠木は南朝と運命を共にせざるを得なくなる…。運命って何だろうという気になる両者。赤松・楠木両家を対照させながら描くと面白いかも、視聴率対策にもなりますし(笑)。
>EUとアメリカ
若水様の仰るように、アメリカとEUは敵対というと言いすぎでしょうね。「敵」という表現は強すぎたかも。アメリカが飛びぬけて強大になったため、欧州は埋没を防ぐため・アメリカと有利な条件で付き合うため連合する道を選んだ、という言い方のほうが良かったか。欧州各国はアメリカを共通の「敵」として呉越同舟の道を選び、アメリカとEUは今度は中近東(特に過激派)・場合によってはロシアを潜在的仮想敵として結びつき得る…。ああ、ややこしい(苦笑)。
しかし、ルブランは晩年ボケちゃってたんですか。そういやコナン・ドイルも晩年は降霊術や超常現象に傾倒したのは有名で、アガサ・クリスティーが失踪事件を起こした際にも(どこで手に入れたのか)彼女の靴を降霊術師のもとに持参し行方を捜そうとしたという話を聞いたことがありますが…。日本では、ルパンとホームズはしばしば並び称される二大巨頭でありますが、作者が晩年におかしくなった所まで共通せんでもなあ…。



#6237 
徹夜城(真田太平記BGMが脳内演奏中の管理人) 2006/01/19 00:38
「ふてぶてしい顔」代表は

 直接見て無くって(録画もし忘れて)帰宅後に知ったのですが、今日(昨日か)の「トリビアの泉」で「ふてぶてしい顔の鳥がいる」というネタをやったそうで。で、そのネタで「ふてぶてしい顔」芸能界代表で出ていたのが渡辺哲さんだったそうで(笑)。そう、「太平記」で赤松円心を怪演していたあの人であります。
 ま、円心が「ふてぶてしい」かどうかは別として(笑)。しかし赤松一族も南北朝時代における「真田一族」みたいなところもあるなぁ。「赤松太平記」ってのは実際ドラマにしたら一年やれるくらいですからね。
 円心も面白いけど息子の則佑なんざ、佐々木道誉といい勝負で南北朝の怪物だと思ってます。なんせあの護良親王の熊野逃避行にも同行していた人ですからねぇ。

>真田太平記ばなし、つづき。
 DVDで今日だけで一挙に第八回まで見てしまった。いや、ホント面白いです、これ。改めて林光さんの音楽の素晴らしさにも感じ入っております。歴代大河でも「花神」とか、僕ごのみの音楽が多いですね、林光さんは。
 ところでこのDVD−BOX、第壱集箱にはDVD六枚が入っているわけですが、今日になって気づいたら箱のデザインがDVD六枚を並べて「六文銭」になっているという芸の細かさにニヤリ(笑)。


>EUとイギリス
 独仏伊はEUの「核」というより「枢軸」と言ったら…(爆)。
 それにしてもドイツが常任理事国入りしようとするとイタリアがいつも邪魔するあたりとか、ヨーロッパ内の人間関係的面白さってのは確かにありますね。
 ルパンシリーズなんて読んでるとかなり露骨に反独感情が出てくる場面もあります。そのためにルブランはその晩年にナチスドイツがフランスを占領した際にブラックリストに載せられルパン本も禁書扱いになったりしたそうで。ルブランとしては無念な事に彼はフランス解放を見ずに死んでしまいました。もっともルブランも晩年はかなりボケちゃっていたのか、警察に「私の家にルパンが侵入してくる」と電話をかけて警備を要請したという逸話があったりします(ちゃんと警備した警察もシャレがわかってるというべきか)。
 それでいてあの当時のフランスとしてはホームズ(名前変えたけど)の扱いなんか見ているとイギリスに対しては一目置く(でもからかい半分)という姿勢もあるみたい。もっともホームズ譚にも時期的なこともあり反独感情的な話は出てきますね。


>若水さん
 そうか、岡田啓介って慶応4=明治1って時期の生まれなんですね。そう考えると明治維新から太平洋戦争までって結構近い時代なんだなぁと思えてきます。



#6236 
若水 2006/01/18 23:29
岡田啓介 慶応4年福井藩士の息子として生まれる

>NFさん 流星くんさん
そもそも私が「核」なんて使ったせいで、申し訳ない。

イギリスは欧州に居辛い、とか欧州の中核になれないとか以前に
端から自分のことを欧州だとは思っていなかったりして。
統合に参加しなさそう & EUの中央集権化を妨害しまくってる。
ま、大意はNFさんと同じですのでくどくど言いません。
ただEUの存在は必ずしもアメリカと対立するものではないかな、とは思いますが。

イタリアは経済的には独仏と一体化したEUの中核なんでしょうけど、政治的に独仏に飲み込まれないよう独自にアメリカと関係持ったりしてますね。



http://zyakusui.web.infoseek.co.jp/


#6235 
NF 2006/01/18 23:09
イギリスと欧州大陸

>流星くん様
すみません、誤解を招く表現でしたね。僕も後で見てなんか変な気はしたのですが(苦笑)。御察しの通り、中核という意味です。
ちなみに、イギリスに関しては、アメリカべったりだからEUに居づらいのでなく、EUに居辛いからアメリカべったりなのではないか、と個人的には思っています。イギリスは、伝統的に国防戦略として欧州大陸に覇権国家が誕生するのを嫌っており、その時々の大陸での最強国家を敵としその他の国々と外交関係を結んで包囲し袋叩きにするという戦略を取ってきました。それは時代によってハプスブルク帝国であったりフランスであったりドイツであったりしましたが。ところが今、アメリカという覇権国家に対抗するために欧州大陸が団結、しかもフランス・ドイツ・北イタリアといった大陸覇権国家になりうる強国が融合、他の諸国も合流しようという勢いになっている。もちろん、イギリスもそれに入るという選択肢もあるはずなのですが、これまでの歴史的経緯から大陸に融合するよりも大陸に対抗すべくアメリカと結ぶ方が自然だったのではないか、そう考えています。あくまで推論ですが。仰るように、元は一つですしね。アメリカにしても、もう一つのアメリカべったりである島国(つまりウチ)と併用してユーラシア大陸を挟み撃ちする形を作れるためイギリスの利用価値は大いにあるというわけです。

↓それにしても、右派・保守を自認していただけに、そしてこの掲示板の皆様はどちらかといえば左よりかなと認識していただけに、ここで右派の人と論争することになるとは思わなかった。振り返ってみれば、僕も大概物騒なこといっている気がするんですがね。「勝ち目があるなら戦争もOK」と取れる発言を繰り返しているし、憲法第9条の存在を完全スルーしてるし…(苦笑)。



#6234 
NF 2006/01/18 22:48
何度も同じことを言わせないでください(溜息)

>SLEEP様
僕は、中国が外交において善意・信頼をもって望んでいないこと、現状では中国と善意・信頼をもって外交関係を築くことができないことには異論はないのです(韓国・北朝鮮も同様です)。ただ、外交に善意・信頼が大事なのは同意しますが、相互の利害の一致がその上に来ると思います(英仏協商も、ドイツの台頭によりフランスが長らく君臨してきた欧州大陸最強の座から陥落し、大陸覇権国家が生まれるのを恐れこれまではフランスを敵視してきたイギリスと、対ドイツで利害が一致したという点が大きいかと)。人間関係でも同じですが、国際関係の場合は人間関係と違い違約してもそれにより刑法で罰せられるということはありません。だから外交がうまくいかなくても、信頼されなくても押し切れるだけの力を持った相手にはどうしようもない(ま、人間関係もそうなのかもしれませんが)。で、日本は今、中国と戦ったとして勝てるかというと、イエスとは言えない、というのが僕の考えです。兵力が少なすぎるし、向こうは核持ってるし、あちらの兵器の性能も向上しているし…。仮に戦闘で優位に立ったとしても向こうが国土の広さを生かしてゲリラ戦に入ると終結させる手立てが見えなくなり70年前の再現だし…。で、今、日中が戦端を開いたとしてアメリカが乗ってくるか、これも未知数としか言いようがない。個人的には現段階では請合いかねると思います。ま、これは僕とあなたとで見解の相違があるでしょうし、答えの出しようのない問題ですからこれ以上は平行線ではないでしょうか(答えが出るような事態にはなって欲しくもないですが)。
伊藤博文の言葉をやや改変して引用すると、「私が今欲しいのは諸君の名論卓説ではない。金とミサイルに相談しているのだ。」ということになりましょうか。SLEEP様も尊敬しておられるであろう明治の先人たちは、本来なら獲得できるはずであった領土を返還することも耐え忍びましたし、日本にアヘンを持ち込んだ人間や日本人を多数見殺しにした船長を微罪で済まされた時も堪えましたよ。相手と戦ってもいい覚悟でどこまでも強硬な態度に出るのは、勝算が立つまでか自国の存亡の危機が目の前に迫るまで取っておくべきです。
 因みに、中国とかつてのドイツを同一視するのは同意できません。ドイツの場合、左右をフランス・ロシアと強国に挟まれ、しかも自国には平地が多くその侵入を防ぐための要害もない。そのため常軌を逸するほどの強力な軍隊により攻勢をとるしか国防の手立てを持たなかった。しかも長きにわたった民族分裂の歴史があるため統一への希望が切実だった。こういった事情があるわけで、国内向けに威信を保つため・共通の敵を作り国内分裂を防ぐため・伝統の自尊主義を満たし国民の不満をそらすために拡大策を取っている現代中国と同日に論じることはできないかと。
 あと、余計な忠告かもしれませんが、自分と意見の異なる相手、特に「特定アジア」に強硬な態度を取ることを良しとしない相手をそれだけで売国奴のようにみなすのはやめた方がよろしいかと。中国・朝鮮半島に対する基本的な認識や感情が一致している、本来なら敵方でないはずの人間(つまり僕)ともドンパチやっている現状にお気づきになりませんか?
これまでお互いに同じことを繰り返しているだけですし、どうやら話がかみ合わない原因も明らかになってきた(今、日中開戦して勝てるか&アメリカの参戦は得られるか)ようですし、この話題に関してはこれ以上続けても水掛け論になりそうですので、僕も管理人様と同様、この話題については打ち切らせていただきます。



#6233 
SLEEP 2006/01/18 15:47


管理人さま、NFさま

外交というのは双務性あるいは互恵という概念が大事です。片方が善意と信頼を持っていればもう片方もそうでなくてはいけません。むろんこれは人間関係全般に言えることでもあります。
同盟を結ぶ国同士が戦時になってその条約を破るのは珍しいことではありません。第一次大戦でイタリアがどちらに属したか、第二次大戦で独ソおよび日ソ不可侵条約が何の役に立ったか、よくご存知でしょう。
反対に強固な同盟関係はしばし条約文なしでも成立します。日露戦争を見たフランスは自国の植民地権益をほとんど捨てる覚悟で英仏協商に踏み切りました。実に一千年近い敵対関係を断ち切るこの条約がその後現在に続く百年間の世界の形を決めることになりました。
つまり外交を成功させるのは、善意と信頼、決して相手を裏切らないという信念です。それが全てです。中国人や朝鮮人にはそれが理解できません。まったく残念なことです。またイスラエルとパレスチナの問題も条約を常に破りテロに訴えるパレスチナ側の問題です。どれほど条約に不服だろうと一度締結したら守らなくてはなりません、テロに訴えようとする勢力がいればパレスチナ側に取り締まる義務があります。それができなければイスラエル軍は何度でも出動するでしょう。
話はずれましたが、今の中国はかつてのドイツ(1900〜1945)そっくりです。自分たちの優秀さを信じ国土を広げることを無条件で善と考えているようです。もっともドイツ人の優秀さ(独創性、ユニークさ、規律)はベンツやフォン・ブラウンを見れば間違いないところですが。

>アール・ケイさま
石原都知事は勘違いしてると思います。アメリカは日本が攻撃されれば百万人死んでも戦争を継続するでしょう。そして中国というのは戦争に弱い国です、抗日戦争というのも山奥に潜んでいただけであって1930年代で大方終わっています。南京大虐殺がその証左であって組織的な行動ができない中国軍(人)の弱さがあります。



#6232 
徹夜城(衝動買いで景気回復に貢献する(?)管理人) 2006/01/18 13:47
こっちの「太平記」もいいですなぁ。

 何の話かといえば、NHKドラマ「真田太平記」。実は昨日都内に出かけてDVD売り場でBOXを見かけたら衝動買いしてしまいまして(笑)。なまじ冬期講習明けで少々カネがあったもんで。いちおう第壱集のみですが、ただいまPCで仕事しながら再生して浸っております。

 オープニングがカッコいい〜!今見てもかなり斬新なオープニングタイトルですよね。一本の大きな木を延々映し続け、バックを春夏秋冬・朝昼夕夜夜明けと変化させてゆく。そこに騎馬武者や忍者たちのシルエットが次々と走り抜ける。まだまだ初期段階のCGを使用しているみたいですね。確か放映中にこのタイトルの著作権をめぐって問題がおこり途中からクレジット表示が変わった覚えがあります。
 今回DVDで改めて綺麗な画面で見ると、城なんかはみんなミニチュア合成なんですねぇ。それと序盤の戦闘シーンはその多くが「徳川家康」からの流用。どのみち本筋ではない本能寺の変はそのまんまでしたし、徳川軍・織田軍はそのまま使えて真田軍だけ山奥っぽいところで新撮りして組み合わせてます。「準大河」作品と言う事で予算的には厳しかったんだろうなぁ。でも大河じゃなかった分、バツグンに面白くなっているともいえます。

 原作がすでにそうですが、とにかくいろんな要素のあるドラマですねぇ。真田一族という下請け中小企業的大名が大企業の狭間で生き残りをかけて苦闘する地方戦国ドラマ、その一方で非常に俗っぽいホームドラマでもあり(したたなか謀将と浮気性・恐妻家の夫の両方をバッチリ演じちゃう丹波昌幸がハマりすぎる)、白土三平ばり(笑)の忍者暗闘ドラマでもある。この三者が「真田」という素材でピターッと組み合わさっているところが実に見事です。
 改めて最初の数回を見てみると、これ原作が結構長いもんですから、一回当たりの内容の密度の濃さに驚かされますね。展開もやたら急テンポ。
 俳優さんもいろんな方が出ていますが、とにかく丹波哲郎の存在感が圧倒的でした。あと個人的には忍者「草の者」の頭・壺谷又五郎を演じた夏八木勲さんが凄かった。とにかく時代劇といえばよく出ている方ですが、僕はどうしてもこの人見てると忍者にしか見えないんですよねぇ(笑)。
 このドラマは原作どおり、真田家が松代に転封になり上田を去るところで終わります。ただ池波さんが独立長編で書いている真田信之晩年の後日談「獅子」も一度ドラマ化していただきたいものです。渡瀬さんがもう少し老けたら…(笑)。
 もう20年前のドラマ、さすがに皆さんお若いです。特にハチャメチャな役どころの樋口角兵衛を演じた榎木孝明さんなんかもう全然雰囲気が違う(笑)。

 「真田太平記大全」はやりませんからね、念のため(笑)。
 それにしてもNHKは「太平記」完全版DVDは出す気は無いのか。「ファミ劇」での放送も一部セリフ&シーンカット、「太平記のふるさと」コーナーがないなど不満点があるようですが。



#6231 
流星くん 2006/01/18 12:37
EUの核って

EUの核って書いてあったんで一瞬、欧州で
核兵器保有国が増えるのか?と思いました。(汗
中核って意味合いね。
その核にはイギリスは入り得ないってことでしょうか。
EUが反米で団結する場合、米と一蓮托生の英は
たしかに居づらくなりますね。
おもったんだけど、アングロサクソンで何か共同体って
あるのかな、と思ったら、エシュロンがそうらしい、
今までアメリカだけの傍受システムかと思ったら
アングロサクソン諸国において安全保障上の用途で
傍受を共有するシステムだそうで。




#6230 
NF 2006/01/17 00:28
取りとめもなく色々と

>若水様
今年も宜しくお願いいたします。「後醍醐天皇竹内文書・楠木正成対足利尊氏」、凄いですよ。もし古本屋などで見られたら一度手に取ることをお勧めします、購入は勧めませんが。始めてみたときの感動(笑)は今も覚えております(爆)。
EUの核は…、ドイツ・フランスに加えて北イタリアも入れていいんじゃないでしょうか?この辺りが大陸ヨーロッパの経済の中枢だったはず。しかし、アメリカという共通の「敵」がいるので何とかまとまろうとしているけど、前途は多難そうですな。
>アール・ケイ様
イシハラさん、って…。あ、都知事でしたか。石原とだけきくと「NOといえる日本」より「最終戦争論」が先に浮かんでしまう僕は一体…。電波を発しまくっているくせして第二次大戦・戦後冷戦の展開を結構正確に予測してたり(ただし愛国心に眼を曇らされて決勝戦に進む国の片方を間違えましたが)、近世西洋軍事史の概論として割りに有用だったりといろいろな意味で凄い本です。
>gallery様
本年も宜しくお願いいたします。お褒めに預かり面映いです。
>不肖デルタ様
「日本はマスコミを野放しにしている国」、これはその通りと思います。左右両翼もこれには賛同するのではないでしょうか(中国のいった意味でかは別ですが)。しかし、情報統制せよはひどいですね、確かに。まさかこれに賛同する日本人がそういるとは思いませんが、もしいたら「これはいつか来た道」「軍靴の音が聞こえる」とでも言ってやりましょうかねえ。
>SLEEP様
最初に誤解のないように申し上げて起きますが、僕は別に日中友好論者じゃありません。寧ろ両国が距離を置く(場合によっては必要最小限にしかお互い相手にしない)べきだと考えてます。この地域のリーダーシップを狙う、そして過去に因縁のある二国が隣国同士なんだから上手くいくわけがない。ついでに、中国の振る舞いに深遠な意味があるとも考えてません。僕は基本的にこうした問題はできるだけ即物的に解釈するようにしているので。あるいは面倒臭がって「だってホラ、伝統だから」ですませてしまうか。
さて、性からみのスパイの話ですが、確かに日本や米国など先進国では中国などと比べて一般人の社会的発言力が格段に強いため(というか、人民中国で一般人の社会的発言力はあるんでしょうか?)、そうしたことがやりにくいのは事実でしょう。ただ、根っこのところは変わらん気がするのです。国民・民族の性質の問題というよりその国の一般人がどれだけ力を持っているか、豊かであるかという問題で(そう考えると「国家」の性質の問題とはいえるかも知れませんな)。日本人でこうした仕事を引き受ける女性がいるかどうかは僕には何ともいえませんが(苦笑)。しかし、表ざたになったとしても内閣が潰れるような事にはなりますまい。多数の人間を見殺しにした(例:攻撃されるorテロがあることを知っていたがあえて国民に明かさなかった)というレベルならともかく、女性をそのように使ったというレベルならトカゲの尻尾切りですませられそうですし。この問題は実際のところが分からないので答えが出ない気がしますよ、だから日本人女性でこうした役目をする人が出るかといった問題に関してはこれ以上申し上げるつもりはありません。閑話休題、「共産国の公式発表を鵜呑みにすることがどれほど馬鹿げたことか」「中共のやることは戦前の国民党や清朝その他の軍閥にそっくりであって国際ルール無視のオレ正義」に関してはその通りですと申し上げます。ただ、結局のところ、それを怒っているだけではどうにもならない、言いたいのはここなのです。中国にもそれなりの大義名分があるでしょうし、とどのつまりは結局国際世界は勝てば官軍。今の我々に相手をぶちのめせる力があれば言うことはないのですが、残念ながら向こうに「だから何?文句があるならかかってこいや」といわれるとどうにもならないのが現状。ま、今回の問題に関しては相手とケンカになってしまった以上は相手の言うままに引き下がるわけにはいかんでしょうね。ただ、このまま相手とガチンコする訳にも行かないので適当なところでこちらの顔が立つ形で矛を収めるしかない。チキンレースの難しいところです。繰り返しますが、僕は決して中国に媚びろとか言うつもりはないですし日中友好論者でもありません。ただ、憎悪に任せて相手を低く見ることで足元をすくわれるのが怖い。仮想敵国であるからこそ、冷静に正当に正確に相手を評価したい、それだけです。



#6229 
徹夜城(締め切りを延ばしてもらった管理人) 2006/01/17 00:01
現千円札にソックリな人

 加藤芳郎さん、亡くなっておられたんですね…。享年80歳。まぁ漫画家としては長命なほうなんだよなぁ…「連想ゲーム」が懐かしい。
 ところでライブドア強制捜索、って話も飛び込んできましたね。ホリエモン騒動のために明日のオジャマモン喚問がかすむような…と陰謀説を述べておきます(笑)。


>「朝敵」論
 小泉首相がこの話に妙に力が入っていることについては「誰か後押ししてるんと違うか」って憶測が反対派の方からもあがってますね。で、それはどうも賢きあたりが怪しいってことになってるようですが。
 近代皇室の歴史を調べると、伏見宮系と現皇室系はなかなかフクザツな関係があり、近親憎悪に近い感情もあったりするのかもなぁ…って気もするんですよ。今度の件で「なにがなんでも旧皇族の復帰は排除」って動きがあるのにも、なんかそんな空気を感じなくもない。それこそ室町時代に北朝の2系統が凄まじい抗争関係にあったように。
 もっともその前例からすれば、将来愛子天皇の「婿」(皇配だか皇婿だか検討中だそうですが)に旧皇族系の男子を持ってきたりするかもしれませんねぇ。


>岸信介の孫
 いま小林英夫「満州と自民党」(新潮新書)という本を読んでおります。満州国の官僚を中心とした「統制主義経済」の人脈が戦後の保守政界で自民党を作り上げ、満州での経験を国内に生かしてゆき、それが高度経済成長の要因となった、とまぁ簡単にまとめるとそういう本です。で、この本の主人公というべき人間が岸信介なのですな。
 これ読んでると、「日本は成功した社会主義国」という比喩もまんざらでもないなぁと思っちゃうんですよね(作者自身はそのことの評価自体は置いている)。もちろんそれは現在では行き詰まり、新たな方向を見出さなきゃいけないという結論なんではありますが。
 ところでポスト小泉候補の一人・安部官房長官は岸信介の「女系」(笑)の孫であるわけです。対抗馬の一人・麻生外相は吉田茂の「女系」の孫であるわけで、まぁこの業界は歌舞伎界なみに狭いですわ(笑)。さらに言えばそれぞれ長州やら薩摩やらの系統も入ってるし。


>若水さん
 お久しぶりですね。今年もよろしくお願いします。
 そうだったんだ、岡田首相は福井県唯一の首相だったんだ…そういやヘンテコ歴史本に挙げてる「村山政権〜」って本では岡田首相は暗殺されたことになっておりました(笑)。
 確か我が茨城ではまだ首相は輩出しておりませんね。故・梶山静六が総裁選までは出たんですが。



>SLEEPさん
 ここまで価値観が違いますと議論は不毛になるだけですので、この件に関してはうちきらせていただきます。



#6228 
若水 2006/01/16 23:30
2.26→岡田啓介→唯一の福井県出身首相

などというローカルネタは置いといて(どーせ岡田さん越前の人ですし)、

皆様、今更ながら本年もよろしくお願いします。

しかし、「朝敵」とはこりゃまた・・・
いや現在進行形の皇位継承問題ですから感情的になる人が居るのもまだ仕方ないのかな。
何しろ未だに足利尊氏を逆賊といったりする人がいるのですから。
ヘンテコ歴史本閲覧室にある「後醍醐天皇竹内文書・楠木正成対足利尊氏」、凄い本ですね。

>アール・ケイさん
EUの本質は独仏合邦じゃなかろうかと思ってみたり。
それによって誕生する(既に誕生しているのかも知れない。政権が変わっても独仏関係が揺らいでいない。)欧州での地域内大国の元での新秩序がEUという形なのかな・・・
トルコが参加すると、EUにもう一つ核が出来てしまう。

>SLEEP さん
共産党政府は、というのならともかく、中国は、中国人はとまで言い切ってしまうとそこで話が終わってしまうんじゃないですかね。
どんなに中国が不愉快に感じても、隣国であることは変えられないのですから。
上手く付くあっていく方策を探るほうが建設的ではないかと。



http://zyakusui.web.infoseek.co.jp/


#6226 
アール・ケイ 2006/01/16 18:35
踊る平家は久しからず(笑)

galleryさま、いろいろとどうも。

ま、漢文が受験科目の必須でなくなって久しいと思うのですが、
チャイナ・コンプレックスは相変わらず巨大なようですね(爆笑、するしかない)。
アメリカ・コンプレックスとヨーロッパ・コンプレックス、それにこのチャイコン(笑)に圧迫されながら
地球の片隅でますます小さくなってこれからも暮していくんでしょうかね、日本人は。
嫌うのも馬鹿にするのも構いませんが、そんなことを云ってる間に
「敵さん」はUSAに比肩する経済大国になってしまいますよ。
あのイシハラさんだって云ってるじゃないですか、合衆国はシナにかないっこないって(笑)。


日刊スポーツに連載中の阿曽山大噴火(という芸名)氏の裁判傍聴録を読んで御覧なさい。
人間の浅ましさ愚かさに洋の東西はありません、国境はありません(笑)。
ポリシーもイデオロギーも関係ありません。阿呆らし。
金さえ貰えば人も殺すし誰とでも寝るし国でも核兵器でも売るようなヤツは
(昔だっていましたけど)ゴマンとおりますぜ(大笑)。





#6225 
gallery 2006/01/16 16:58
もはや正月ではない

今年こそは所得倍増を。あけましておめでとうございます。
久しぶりな上に、新年の挨拶がもの凄く遅くなりましてすみません。

>総領事館員自殺事件

話題も現実も進みすぎて、もはや取り残されております。
意見もほぼ、NF様やアール・ケイ様に言い尽くされてしまったような(笑)
まぁ、危機管理能力のなさは、私も人後に落ちない自信はありますが(笑)

とりあえず今回は、北京在住の方のBlogだけ紹介するに留めます。
http://beijing.exblog.jp/3981236/

今年もよろしくお願いします。



#6224 
不肖デルタ 2006/01/16 13:06
共産党

中国共産党は先頃、日本はマスコミを野放しにしている国だと
言いましたそうです、そこまではいいです、その後がいけない
日本も中国のように報道統制をしなさい、と言ったそうです。
こういうことを平然と主張する政府は、ちょっとあれですね。
いえ、主張するだけなら別に構わないけど中国当局のように
しろと言うのは気分がよくないです。
それと私も中国共産党の主義が中国人全員を代表しているとは
思いません。



#6223 
SLEEP 2006/01/16 12:48


NFさま、管理人さま
では仮に女で外交官の弱みを握ろうとするとします。すると単純に言って私がやる!という女性が日本人にいるでしょうか?仮に外国人を使えばそれはそれで問題でしょうし、後になって洗いざらいぶちまけるぞとなったら内閣が潰れそうな話です。少しずれますが、石油目当てでブッシュはイラク侵攻を決意したというのももし明るみになったらと考えたら嘘とわかるでしょう。
またCIAとは何をする組織か、たいがいの人は知ってますよね?なぜかと言えば言論の自由のある国では完全に隠し通すことなど不可能だからでしょう。CIAのような情報機関と言えども基本は国民に忠誠を誓う存在であり、そこが共産党のやり口とは違うことにご注意ください。

中国とは何かと言えばただの貧乏な野蛮国です。経済成長率に目を奪われて日中友好を唱える人士は数多くいますが、共産国の公式発表を鵜呑みにすることがどれほど馬鹿げたことかソ連が崩壊しても理解できないんですね。そしてその野蛮さに何か(深遠な)意味があると思えばチャイナスクールの出来上がりです。また中共のやることは戦前の国民党や清朝その他の軍閥にそっくりであって国際ルール無視のオレ正義です。外交官を殺す脅迫する外国人居留民を保護しないといったことをこの百年あまりで何度繰り返したのか?どう考えても中国人そのものの通弊だと思います。



#6222 
NF 2006/01/16 02:50
ところで

>アール・ケイ様
「これまでの内閣なら怖くて触れないような課題でもスーッと通してしまう」「独裁的なことが独裁的だと思われないまま進行する」「別段物凄い情熱や主張があったようには感じませんでした」「野望や権力欲を国民に感じさせないところがこのひとの強み」…。こういった言葉を並べられると、個人的には凄いデジャブ感が。そう、今は亡き小渕元首相がそんなキャラでした。しょーもない駄洒落を言いつつもその裏で「ガイドライン法」などが通っていきましたね、あの時も。で、あのガイドライン法にしても、今の自衛隊イラク派遣にしても、皇室典範改正にしても、政治家の野心や持論で進められたというより状況により仕方なくという感じで進んでます。実際、日本の現状からはどれもやむを得ない面があるとは思いますし、その場その場の状況に対応して物事を進めている印象があります、良いか悪いかは別として。小渕元首相と小泉首相を比較した際の相違といえば、まずビジュアル。そして小渕氏には小泉氏の「郵政」に相当するものはなかった。「郵政」で小泉首相は小渕氏と違い信念の人というイメージを得て、ビジュアルから女性人気も得やすい。あと、運も強い、というか敵が勝手に自滅する…。現在の政治家の中では一番なのは認めざるを得ない、と思います。しかしともあれ、この二人の共通点を洗えば日本で成功する政治家のプロトタイプが作れそうな気が。



#6221 
NF 2006/01/16 02:10
また長文ですみません(汗)

>徹夜城様
御無沙汰しておりました。今後も気が向いたら出てくると思いますが、なにとぞ宜しくお願いいたします。そうか、文春でしたか、勘違いでした。ありがとうございます。「相互理解」は現状でも進んでいるとは思います。昨年の反日デモにしても、日本の漫画喫茶だけは無事だったとかいう話がありますし、デモ隊の正面が猛っている同じ時にデモ行進の後方の中国人と居合わせた日本人がオタク話で盛り上がってたという話も聞いたことがあります(笑)。問題は理解した上で、どう折り合いをつけるか。理解したけど共感できない、ということもありうるでしょうから。大事なのは勝手な期待をしないこと・むやみに心を許して隙を見せないこと。相手は相手の、こちらはこちらの都合で動いてるわけですから。でないと相手の手の内に落ちたり、必要以上に反発することになる。「経熱政冷」といわれますが、寧ろ悪い意味で「熱い」気がしてならないので。
>「皇室典範改正」問題
困ったものです。思うに、皇室の正当性を本質的に支えているのはY染色体なんかじゃなく、生物学的な血縁関係ですらない。「これまでの皇族の血を引いている」と一般に認知され皇位にあることを国民に公認されることではないでしょうか。ロシアのロマノフ朝なんか、生物学的には革命を待つまでもなく(ほぼ間違いなく)一度途切れているんですがみんな分かっていて知らないことにしているでしょうに。自分の思想で皇室の継承に文句をつけ皇室の権威を落としているのは、そして皇室を割り、割れた片割れを担ぐことで日本を割りかねないのは寧ろ彼らではないでしょうか?僕は「朝敵」の言葉を彼らに投げ返したい気分です。いかに理屈を立てようと、一般の認知が得られなければ負け犬の遠吠えでしかない。南朝忠臣たちの悲劇に感銘を受けるのもいいけど、もっと大事なことをあの時代から読み取ってもらいたいです。僕は天皇の存在自体は日本に必要と考えてます。日本は一般に共通する強固な思想を持つ宗教があるわけじゃない(日本のよさでもありますが)。八百万の神々はおりますが。だから眼に見える形で神道の元締め、俗世に直接かかわらない宗教的権威として存在することでまとめ役になれる。カトリックにとっての教皇のように。それに、天皇の存在によって政治権力と宗教的権威を切り離すことができ、政治権力への抑止力になりえますから。あと、外交での切り札にもなりますね。
>アール・ケイ様
例の事件に関しては、大体同意見のようです。さて、その先のビジョンですが…。靖国参拝もそうですが、問題そのものの是非とは直接関係なしに、折れることで外圧に屈する形になってしまっている。いわばチキンレースみたいな状況です。折れるに折れられない。僕は今年の自民党総裁交代に伴って適当に有耶無耶にできないかな、と思っています(新首相がなし崩し的に妥協できるところをすれば外圧に屈した形にはならないし)。甘い機体なのは分かってますが。そうすれば勝ちもしなかったが負けもしなかった、ということで外圧に屈しなかった前例を作りつつ問題を表向きはなかったことにできないかと。
>SLEEP様
お気持ちは非常に良く分かるんですが…。日本側にそのような女を抱かせる工作をした形跡がない、というのが事実としても、日本国内ではそういった工作の話が結構聞かれる所からして倫理的なものが理由ではないでしょう。仮に倫理的な理由からそういったことをしていないのが事実としても、そんなの自慢できることじゃありません。甘いだけです。諜報活動は「人倫に反する行い」だからやらない、といってやっていけるようなものではないはず。それに、仮に現在していないとしても、戦前にはやってたわけですから(「東洋のマタ・ハリ」は有名ですね)やっぱりお互い様といわれても仕方ないのでは。
女性を使って陥れる、骨抜きにする、といった振る舞いは汚いですよ、確かに。でもだからといって相手を罵っているだけではどうにもならないわけで。悔しいですけど、これに関しては相手の巧妙さに唸るしかない、と思います。
「俺とあいつは老朋友だから」、これも中国の巧妙さが現れた点でしょうかね。接待攻勢で骨抜きにしてしまう、という話を良く聞きますし。個人の友誼よりも国益、これを徹底させるしかないでしょうね、地味な話ですが。
さて、人民中国が他国・他民族と仲良くできるか…。かつてソ連が東欧と「仲良く」したようにはできるんじゃないでしょうか(笑)。正直、僕はそれを恐れているわけですが。軍事圧力、経済圧力など手駒は多そうだし。アジア共同体は幻想であって欲しいです、「大東亜共栄圏」と同じですからね。中国と日本が入れ替わるだけで。ま、当面は中国と無難にやり過ごしつつも周囲の国々との結び付きを強める、これしかないでしょう。周辺諸国も乗ってくる望みは十分あると思いますよ、「デカい」「強い」「隣国」これだけで十分脅威なのに覇権握る気満々なのは明らかなわけだから。相手に勇ましく猛るだけでなく、時には隠忍自重して有利な状況を作り出す。我慢です。ま、最近の日中対立も利用の仕方はあります。「必ずしも中国の言いなりじゃない」という印象を与えるようにもっていけたら…。



#6220 
アール・ケイ 2006/01/16 01:25
この先混乱するようでしたら削除してください(笑)

先に謝っておきます。下記はすれ違い投稿でした。

そうそう「朝敵」発言には仰(の)け反ってしまいました(笑)。
小泉氏がまともに相手にしてくれないものだから、狂っちゃったんでしょうなある意味で。
まあ正直心の奥底でザマーミロと思ってないこともないのですが(笑)、
しかしコワいのは八木氏ではなくて、こういうこれまでの内閣なら怖くて触れないような
課題でもスーッと通してしまう小泉純一郎(とその取り巻き)という存在です。
独裁的なことが独裁的だと思われないまま進行する…、やり口としては最も周到で狡猾ですな。
ただ、救いなのかそうではないのか分かりませんが、小泉というひとの現在は
改革以外はノンポリ(!)。というかイデオロギーはあってポリシーはなしというべきか。
憲法にしても消費税にしても教育基本法にしてもあまり熱心にどうこうしようとはしてないように思われます。
これは別に秋までの政権だから遠慮しているとか熱意が醒めたとかそういうことではなくて
最初からそんな感じなんですよね。イラク派兵のときだって一応屁理屈を並び立てて
国会の論戦を切り抜けましたが、別段物凄い情熱や主張があったようには感じませんでしたし。
こういう野望や権力欲を国民に感じさせないところがこのひとの強みであり、
何もかにもには熱意がないことが結果的に現在の政治をギリギリのところでバランスさせているようにも思います。

何を書いてるのか分かんなくなってきた(笑)。

次はまず間違いなく安倍氏でしょうが、岸首相の血が彼をいかに動かすのか。
目指すは平成の妖怪、なのかもしれません(笑)。





#6219 
アール・ケイ 2006/01/16 01:04
困ったもんだ(てきとーに削除しといてください(笑))

そうなのかそうではないのか、
当の当事者たちでない限り確認のしようもありませんが
(笑。私は五十歩百歩だと思う)、
そうであってもなくても、それじゃあこの先どーすんの?ちゅうところで
行き詰ってるわけですわな。
問題は事実でも真実(そんなものはおそらく国際政治には無いんでしょう)でもなく
この先の戦略。
(私は同調しませんが)戦争でも経済制裁でもして本当に解決できるのなら
そういう考え方、方策が(一応理論としては)成り立つのかもしれませんが、
ぜんぜんそういう見通しもないわけで。
所詮USA頼みだし、そのアメリカにしても今回の出来事は「何不毛なことをやってんの?
"北"の問題で大事なところなのに」と苦虫を潰したような顔をしていることでしょう。
旧悪を並び立てても(その大半が事実でしょうが)百害あって一利なし。

中国がたとえどんな国であっても、消えないし潰せないし急に共産党政権が崩壊でもしたら
かつて向こうが脅してきたようにワンサカ難民が日本に押し寄せてくるでしょう。
イヤでも嫌いでも殴りたくても付き合っていかねばならない隣人です。

もっとちゃんと考えて、あの国を「利用」しないとね。
強硬派の面々の多くは生理的に反発、嫌悪してるだけで、その先のヴィジョンがない。
向こうが折れてくれれば…?。現実主義にみえて何と空想的か。大半は単に選挙対策だけ。

今回の事件も(どう考えても「解決」しないが)、手駒の一つとして最初から考えて使えばまだしも、であります。
チャイナスクールが崩壊状態なのかどうかは知りませんが、外務省内部も混乱してるし
官邸との連絡・連携の悪さは致命的。まだ真紀子さんがいたときのほうがよかったかも(笑。一応冗談)。

公権力のご利用は計画的に(笑)。





#6218 
徹夜城(締め切り延長を申し込む事になりそうな管理人(泣)) 2006/01/16 01:03
2.26でも起きるんかいな

 物騒な見出しを書きましたが(笑)。
 僕が「史点」ネタにしてやろうと思いつつズルズルと書けないでいる「皇室典範改正」問題なんですが、土曜日に日比谷で反対集会があったんだそうで。参加者の名前を見ましたが極右評論家(あえて右派とも保守派ともいわない)全員集合って感じでしたな(笑)。
 まだ結果はわかりませんがあれよあれよと言う間に小泉さんが三月にも国会通すって動いてるもんだから、かなり慌てているようですね。「Y染色体」の八木さん、とうとう「朝敵」なんて言葉を口にしたそうで。ご本人も言ってたけどホントに南北朝時代化しそう(笑)。いやいやまかり間違うと「君側の奸を除け」とかいうやからが出てこないとも…
 この集会の名前が「草莽崛起」なんて吉田松陰由来のもんでしたし、先に発売された産経の「正論」の見出しに「平成の和気清麻呂」なんて言葉がおどってましたし(その前の号では「神皇正統記」が踊ってた)、今でもこんな歴史用語が現実に飛び交うのだなぁ…と生きている化石を見ている気分。


>NFさん
 お久しぶりです。新年あけましておめでとうございます。まぁこちらもまだ各コーナーのトップページに「謹賀新年」かかげたまんまですから。明日あたりにでも外すかな。
 かすかに気にはしていた(笑)「里見八犬伝」は「古畑」「土方」の三谷ドラマサンドウィッチ攻撃のために録画も出来ませんでした(笑)。思えば「八犬伝」映像化は角川映画以来だったんですけどね。
 ただ、予告編等を見ていて「原作」からは遠くハズレそうな気がして見る気がかなり薄くなっていたのも事実。
 そういや「功名が辻」もまだ全然見てない(笑)。

 領事館職員の件をスッパ抜いたのは「週刊文春」ですね。まぁもともと反中国ネタにはもともと強かったですが。ただ絶対リーク元があるはずで、どの辺から流していたのか、その狙いも含めて気になるところです。中国大使交代に絡んだかな…という見方もあるんですが、結果からすると特に状況に変化はないんですが。
 日本と中国、お互いに良く知り合う必要ってのは実際感じます。まぁ政治ネタのゴタゴタ以外ならイヤでも交流して知り合わなきゃならんわけで。映画なら高倉健や真田広之があっちの映画で主演するし、中国女優がゲイシャを演じるし(笑)、日本がカレーを売り込めば中国は羊肉しゃぶしゃぶを売り込むといった具合で。


>アール・ケイさん
 EUもすったもんだはしてますが、あそこに行くまでにかかった時間を考えればたいしたもんではあります。ある程度必要に迫られてるところもあるんでしょうが…気がつくとASEANだけでなくAUだの南米共同体だの似たような話が出てきてますし。試行錯誤しつつ流れはある程度あるのではないかと僕は感じてます。
 東アジアから東南アジアについてもいいか悪いかは別にしてその流れがなくはない。というか、これもあれよあれよという動きがあって(なにげに共通通貨の下地なんかが始まっちゃってるようですし)…まぁEU並みに紆余曲折があるかとは思いますが、そう思えば気長に見れましょう。


>SLEEPさん
 現在の日本の情報活動は基本的にアメリカにまかせっきりって部分が多いらしく(もちろんこの手のことだけに正確なことは分かりませんが)、少なくとも戦前に比べると諜報活動がおとなしいのは確かでしょう。でもこの手のことは共産圏だからとか民族性だからとかで手段を選ぶモンでもないでしょう。実際CIAだって凄いことやってますから。ヨーロッパじゃ拉致問題並みに問題視されてますよ。
 戦前のいわゆる「シナ通」が次第に逆ギレ起こして反中国化していったという実例は多いですね。いまちょうど満州国関係の本を読んでるんですが、満州国の政策立案とか情報調査に関与した人たちでも「東亜共同体」なんて今風な言葉が出てきたりするんでうよねぇ。
 ところで中国共産党と中国人については区別されたほうがよろしいかと。「他国と仲良くなれるわけがない」なんて言ってるとうっちゃりをかまされる可能性も高いですよ。先日中国政府要人が「わが国は他国に侵略したことはない」と言ったのには僕も爆笑しましたが、逆のベクトルで決め付けちゃうのもよくないかと。だいたい僕が直接聞いた限りでの中国人はみんな「共産党嫌い」って言ってますし(笑)。



#6217 
SLEEP 2006/01/15 23:46


私はお互い様どころではないと思います。と言いますのも、少なくとも日本側にそのような女を抱かせる工作をした形跡がないからです。これは先進国なら当然であって異性関係を使うなど人倫に反する行いと目されているからでしょう。共産圏はしばしば使いますが・・・
そして外務省の憤る連中というのはチャイナスクールでしょう。戦前のシナ通と一緒で、俺なら中国人とも話がつけられるなぜなら俺とあいつは老朋友だからと考えるんです。でも別に中国を特別扱いする必要はないわけですが。これが東郷平八郎や伊藤博文のような明治人にはわかってその後の日本人にはわからないんでしょう。

アジア共同体なんぞ幻想でしょう。中国人が他国、他民族と仲良くやれるはずがありません。中共成立以降彼らは何度侵略を行ったでしょうか?台湾に対する軍事恫喝をやめるでしょうか?チベットの実態を明らかにする日がくるでしょうか?



#6216 
アール・ケイ 2006/01/15 23:30
思いつきで恐縮

NFさま、どうもです。拝読させていただきました(だいたい同意見、かな)。

すると、「EU」というのは、お友達でもなく婚姻でもない「同棲」なんでしょうね(笑)。
考えかたも味覚も男/女の趣味も合わない(笑)(但し今のところ宗教的には同じ土壌)人間が
主に経済的な理由と、川向こうの成り上がりの若者=USAへの対抗意識で
同じ屋根の下 暮らすようになったということでしょうか。
一応最低限の同居ルールはあるけどもっとちゃんとしたもの(憲法)を作って守ろうとしているが
「俺にとって不利なそんな決まりは守れん」という異論が多く出ていて、
そのうえ、ちょっと毛色の違う友達=トルコから同居させてくれという要請に
拒否反応を示してるわけで。


東アジア、或いは東+東南アジアがEUと同じような連合体を形成するなんて
夢のまた(悪?)夢(それを昔日本がやろうとしたわけですが)でしょうけど、
共通の敵が出現したら案外出来てしまうかもしれません。
まあ日米離反なんて、無いかな。





#6215 
NF 2006/01/15 21:19
♪その姿には 炎

ご無沙汰しております。今年も宜しくお願いいたします、と申し上げるには遅い時期になりましたが…。年始は「里見八犬伝」を見つつ、勧善懲悪な所や誰が犬士か視聴者にはバレバレなところやそれぞれが己のキャラを象徴するアイテム(玉)を持っているところや勢揃いしてそれぞれ名乗りを上げるところが戦隊ものみたいとか、「いわば象徴的にいえば人と犬の間の子のようなものか、人とバッタの組み合わせなら仮面ライダーだよなあ」とかタワケたことを思ったりしました。

さて、話題に上がっている領事館員自殺事件に関してですが、政府間の関係悪化より寧ろ双方の国民感情の悪化の方が今回重大な役割を果たしたのでないかと思っています。人々の感情がある方向へ傾けば、売り上げを伸ばすためにその方向に沿った記事を書く新聞が必ず現れるわけで、今回はその方向が「反中」に向いたということではないかと。本来この手の問題は、アール・ケイ様が仰ったようにお互いさんとして内々で処理すべきもので、中国側の言い分から判断するに、実際問題として一旦そのように処理されたのではないでしょうか。で、外務省や内閣調査室などで外に漏れないよう機密にしていた(おそらく政府も知っていたが不要な波風を立てないため同じく表沙汰にしなかった)。それが外に漏れて新聞(読売でしたっけ?)がすっぱ抜き、外に漏れた以上は世論なども考え政府もほっておく訳に行かず中国に抗議せざるをえなくなった、といったところではないかと思っています(実際、外務省側は外部にこの事件が漏れたことを非常に憤っているようで)。本来、時の政権が慎重な対応を模索している時点で、世論やマスコミが煽り立てたため強硬な態度に出ざるを得なくなったという例は国内国外を問わず枚挙に暇がないのは皆様よく御存知かと。マスコミの御得意様目当ての「売らんかな」な記事はしばしば国を誤らせる、と思います(ついでに、本来なら日本の侵略の罪をどうこう言える立場じゃないはずなんですがね、朝日は。ま、新聞はどこもそんなもんと言うことでしょう)。
で、日中の国民感情が悪化した原因は、かつての因縁やら、相手への脅威やら色々あるでしょうが、皮肉にも経済的繋がりが強まったりテレビやインターネットで容易に詳細な情報が手に入るようになることで相互の距離が縮まったことにあるのではないでしょうか。考えてみれば、日本と中国とは長い交流があるといわれつつも、かつて精神的には実は遠い国であったように思います。よく知っている積りで実はぜんぜん分かっていない、というべきか。80年代の人気漫画から考えても、「北斗」やら「男塾」やら「闘将!!拉麺男」やら、読み取れる中国のイメージは「何かよく分からんが凄い拳法の国(例:超人拳法一〇二芸)」「漢字をたくさん並べれば何となく中国語っぽくみえるだろう(例:美来斗利偉と書いてビクトリーと読むって…。さりげなく訓読みが混じってる所がステキです)」「実は中国とモンゴルや満州族といった周辺地域との区別がついてない(例:ラーメンマン マスクかぶれば モンゴルマン)」といったところ。…例が全部ラーメンマンネタじゃないか…orz。因みに中国の日本イメージも「抗日地雷戦」などから判断するに、「かつての侵略者」「ニンジャ」「スモウレスラー」みたいなのでお互い様。何にせよ、かつては日本の場合、中国を実はよく知らなかったので幻想を抱くことができた(中国の場合も、余りよく日本を知らないために多少のことはごまかしがきいた)。だから、中国に好意的な人も多かった(今も少なくはないんでしょうが)。しかし、お互いのことを知る機会が増えた結果として、相手の嫌な部分も見えるようになる。特に日本の場合、相手に幻想を抱いていた反動で激しい反感がわく。こんなところでしょう。思えば、戦前の「支那通」も中国に幻想を抱いていた反動で憎悪を持つようになった、人間は進歩しない生き物のようで。この際、お互いに相手を商売相手と割り切るなりして精神的に距離をおくのがベストなんでしょうな。最悪の場合、無視しあっている状態でも「共生」には違いない、少なくとも破局的衝突はしなくてすむ。つくづく思うことは、「隣国同士が上手くいく例はなかなかない」「月は遠くから見るから綺麗なのだ」という2つです。「お友達でいましょう」、案外これが一番良い相手に贈る言葉なのかも(苦笑)。



#6214 
アール・ケイ 2006/01/15 00:38
想定の範囲内ではありましたが

『神聖喜劇』をシナリオ化した荒井晴彦氏は、これを映画を実現する際には澤井監督にと
仰せでありますが、今回のことはどう思われるでしょうか。
澤井さんには「ものすごーく不向き」な題材なんですが、
その辺は自分でカバーする気なんでしょうな、ハルキくんは。
もうパスポートも取れるようだし(笑)。

そのモンゴルではちょっとした政変なんだそうですね。


「外交上のこんなのお互い様やんか」という儀礼というか常識すら、
危うくなってるのでしょうか日中関係は。
白黒の付けようのないようなことで、言い合いになってるなんて、ホッント、バカ。




#6213 
徹夜城(仕事をしつつついついネットを見てる管理人) 2006/01/14 12:45
「蒼き狼」具体化

以前もここでその企画が話題になっていた「蒼き狼」、忘れた頃に表面化して来ました。
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200601/gt2006011401.html

 「大和」に続く角川春樹プロデュース映画(角川映画とすると間違いなんだが)第2弾ということになったそうで。監督は澤井信一郎さん。佐藤純弥に続いて往年の角川映画人脈ですなぁ…いっそ「敦煌」の実績もあるし海外ロケものが異様に多い佐藤監督に任せても良かった気も。もっとも本音のところこの手の作品はもっと若手で元気のある人がやったほうはいいんじゃないかと思う。
 モンゴル政府も全面協力…っちゅうことになってますけど、モンゴル自前で以前作ったものがありますしねぇ。テレ朝製作の「蒼き狼」よりは本来のモンゴルロケということでリアルにはなるかもしれませんけど。
 なんにせよ一番気になるのはチンギス=ハーンを誰がやるのかですな。メインキャストが日本俳優なのは間違いなさそう。

 そういやスティーブン=セガール主演のチンギス=ハーン映画の企画はさすがに流れたのだろうか?(笑)。ジャッキー=チェンもやりたい役の筆頭に挙げてたなぁ(笑)。



#6212 
新参右衛門 2006/01/14 12:29
燕ですか

>駐中外交関係者、自殺
諜報関係で性がらみで仕掛ける事を隠語で昔は「燕」と呼んだ
らしいですが、燕を使うとは中国らしいですね。
冷戦時代の暗闘から比べれば、今は平和なんじゃないですか。
男の標的には女を使いますが、もっとえぐい手では
カモの男を深酒で眠らせ、カモ殿は目覚めると隣りに
見知らぬ美少年が眠っていてカモも燕君も全裸、そこへ
いきなりフラッシュがたかれ、当局治安員が登場して
ネガをもってして、うむをいわさぬ内通の契約を
結ばされます。ある日本の大学教授がソ連を旅行中
この手でKGBの協力者にされた、という話を
聞いたことがあります、まぁ社会的地位のある人は
海外では、あまり怪しい所で飲酒しないほうが
無難でしょうね。



#6210 
徹夜城(あるものの締め切りに追われる管理人) 2006/01/13 14:35
お。「本職」の方から(笑)

>尾鳩さん
 お久しぶりです。今年もよろしくお願いします。
 というわけで、尾鳩さんがこの件に触れるのではないかなぁ、と思いつつこっちからは書かないでおりました。やっぱり書かれましたか(笑)、ということでレス。

 スパイ話好きの僕などは不謹慎ながらなかなか興味深く一連の報道を見てました。それにしてもスパイ合戦自体は世界中で相変わらず続いているのは当然として(史点ネタにもしばしばしておりましたし)、この件で一番ヘンなのはこの話が一年半も経ってから週刊誌にスッパ抜かれ、それから騒ぎになっているという点でしょう。その時点で初めて政府首脳が知る事になったというのが事実だとすれば(この辺、正直微妙のようですが)それはそれで問題ですし、あの内閣調査室幹部までが知りながら上には報告してなかったというのも正直信じがたい構造だなぁと思っちゃうわけです。
 まぁ結局はネタがネタだけに闇へ葬られそうな…
 謎といえば金正日さんがいきなり広州見物というのもよくわかんないですねぇ。「香港ディズニーランド見学じゃないのか」との憶測も、ってそれは息子さんの趣味か(笑)。
 今年は小泉さんがいきなり国交正常化しちゃうんと違うか、ってな憶測も流れてますけどねぇ。


>誰も知らなかったマオ
 まだ読んではいないんですが、毛沢東ぐらいになると英雄神話と暴君伝説とが両方とも実態、ってことになっちゃうんじゃないかと。権力握ってから凄まじいことになるのは明の洪武帝・朱元璋とよく似ているとも指摘されますね。日本だと秀吉あたりか。
 毛沢東暴君ばなし自体は今さら珍しくも無いのですが、いろいろと資料を駆使しているとは聞くところです。ただ、書評で見かけたんですが、「張作霖爆殺はソ連の工作だった」とする部分(ソ連の資料が根拠という)があるそうで、当人は軽く書いてるらしいけど事実だとすれば重大な問題です。前後の状況からすると鵜呑みにはしかねる話なんですが…工作だったとすれば自覚せずに踊らされてた関東軍がただのバカってことになりそうですし。
 ただ昭和史研究者の保阪正康さんが著書の中で、こうした諜報戦に関与していた人の証言からはにわかには信じられないような話がいろいろ出てくるらしいんですよ。もちろんその多くは本人の思い込みや「あれは実は俺がやった」的ないい加減な証言であるようですが(どうも元KGB職員なんかに話を聞くと向こうも商売っ気があるからその傾向は否めないらしい)。

 そういや文革の「四人組」の一人が亡くなってたことが報じられてましたね。こうして次々と「歴史」になっていくわけで。


>近ごろのアクセスから見えるもの
 小泉さんがトルコを訪問して「国父」ケマル=アタチュルク廟に詣でていたためらしく、「しりとり」のケマルのページにアクセスがチョコチョコと。
 テレビ朝日で「風林火山」を放映したら、「山本勘助」「風林火山」の検索キーワードで「歴史映像名画座」の戦国コーナーにアクセス急増。
 どっかで課題でも出たのか、倭寇関係とアシモフ関係のキーワードで来る方もチラホラいますね。



#6209 
尾鳩 2006/01/13 13:52
ご挨拶

あけましておめでとうございます。
ずいぶんと遅れてしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願いします。

去年もいろんな事件がございましたが、上海領事館での出来事、正直やっぱりそういうことが起きてしまったか、というのが実感です。正直、書いていいものかどうか迷ったんですが、ここは覚悟を決めて書きましょう。

かなり、いろいろなメディアで騒がれましたが、このような出来事は結構起きているというのが私の認識です。各国の諜報機関が欲しがる情報というのは、実は各国外交官のプライベートな情報だったりするんですよ。
私の友人で、英国の諜報機関として有名なMI6に勤務している奴がいるんですが、彼の仕事も実は電話盗聴をしながら、関係者のプライベート情報を盗み出し、それをネタにゆすることにより、内部スパイを作り出し、二次的情報を得るというものでしたから(どの部署に勤めているかということは、ここではさすがに書けません。すいません)。

今回の事件のように、直接的に女性を与えることにより、弱みを握るということも手段のひとつとして取られているようですが、もっとも多いのは、やはり盗聴ですね。
英米露をはじめ、中国などの盗聴システムはそれは凄いものがありますからね。
私の知り合いの外交官の場合、台湾機関と接触を図り、電話でコンタクトを取っていたところ、電話を置いた直後に電話が鳴り、電話を受け取ったところ、今の会話がそのまま全て流れてきた、なんてことがかなりあったということを話していましたから。
つまり、全てお見通しだぞ、という脅しですね。

今回亡くなった方は、本当に気の毒ではございますが、やはり脇が甘かったなあというのが私の印象です。まあ、事実が大方闇の中にあるので、思い切った書き方は慎まないといけないですが、諜報戦争は、冷戦以降も引き続き健在だということです。


>誰も知らなかったマオ
この本読んだ方います?
昨年読んだ本では、一番印象の強い本でした。特に、チャイナウォッチャーの端くれを自称している自分としては、かなり衝撃的な本でしたね。
よくぞ、それだけの情報を引き出してきたもんだなあと、感嘆することしきり。
研究書として、今後どのような評価が下されるのかはわかりませんが、多くの中国研究家が衝撃を受けたことは、事実だと思います。
中国共産党、毛沢東個人の神話を次々と暴きだしていくところなど、もう圧巻ですね。
それにしても、権力に対する異常なまでの毛沢東の執着、肌寒さすら覚えましたよ。
いやあ、同じ時代に、同じ立場で生きていなくて本当に良かったとつくづく感じる次第・・・。
いつの時代も独裁者というのは、こういうもんなんですかね。
「英雄」の伝記というものは、多少割り引いてつきあわないといけないという当然のことを、改めて認識しなおした次第です。



#6208 
不肖デルタ 2006/01/11 12:46
水中爆発

>当たらなければ
水中で爆発が起きると空中で爆発が起きるより被害が酷い
ようで、ダイナマイトで漁をする、という発想も、その点
からでしょう。魚雷も爆雷も直撃を第一に考えている、という
より、当たらなくても、時限式で起爆するタイプが多いようです。
だから魚雷を巧みな操船でかわしても爆破余波で十分
潜水艦や艦船は破壊可能らしいです。
むろん、昔の魚雷は技術的にみて時限式や遅延式が開発できた
かは分かりませんが、魚雷そのものの高価さを考えれば
直撃ねらいの、まぐれ当たりの高価な兵器を兵器会社が
作り、またそれを軍が採用するかは大いに?ですが。



#6207 
SLEEP 2006/01/09 20:37
魚雷と海軍

当時の二重帝国領フィウメ(現クロアチア)には魚雷発明者ホワイトヘッドの会社、「ホワイトヘッド魚雷製造AG」がありまして、ほぼ独占的に魚雷の製造をして先進国に売り込んでいました。当時魚雷開発に従事していたトラップ男爵はこのホワイトヘッドの娘と結婚しましたが、不幸にして産褥熱で亡くなり、その後修道女マリアを迎えます。これが「サウンドオブミュージック」になるわけです。

ちなみに魚雷を実戦使用したのは日本が二つ目(一つ目?)の国とされています。つまり日清戦争の浪速による(艦長は東郷平八郎)高しょう号撃沈です。
日露戦争時に使われた魚雷はホワイトヘッド社関連のイギリスメーカーによるものではないかとの説が有力なようです。もっとも当時の魚雷はマカロフ(ロシアの提督)の説を真に受けて遠距離からのまぐれ当たりを期待したようなものに改造されており、まったく実戦では役立たずでした。鈴木貫太郎などはこの使用法を口を極めて批判しています。いわく「三千メートルも泳いだヒョロヒョロ魚雷、そんなものは役に立たない、当たったって役に立たぬ」「そんなものを使っていると日本の武士の魂が飛んでしまうぞ」まったくもってその通りだったわけですが。



#6206 
流星くん 2006/01/09 12:48
メイド・イン・クロアチアの日本海海戦・魚雷

先週の読売新聞で妙な記事をやってました、
クロアチアの機械工場の資料から古い写真が発見され
その写真は工場から出来立ての魚雷と記念写真に
映っている日本人の姿が。
撮影時期は日露戦争の直前ころだそうで、くだんの
写真が出てきた工場は、以前は兵器工場で、
ちょうど日露戦争の時期はクロアチアの当時は
オ−ストリア帝国領で当時の世界で最先端の
魚雷製造工場で、英国海軍で兵器開発をした
技師が、そのクロアチアの工場で最新型魚雷を
開発し、日本が、その魚雷を購入、その写真が
撮られたのだろう、ということで。
もっとも、そのクロアチアの魚雷が日本海海戦で
使われたかどうかは、よく分からないらしいですが。



#6205 
Киска 2006/01/09 10:33
チャベス大統領

>ひでさま
私は昨年のEUフィルムデーズで、キム・バートレー&ドナヤ・オブライエン監督「チャベス政権クーデターの裏側〜ベネズエラ」(2003年アイルランド)を観ました。
NHK特集で放映されたことがあるというので、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
http://www.chavezthefilm.com/html/home.htm

ここでスクリーニングできるみたいです(が、私のPCは途中でフリーズして書きかけのメールが消えてしまいましたので、ご注意)。

2002年のクーデター未遂事件をその場に居合わせたアイルランドの取材班が撮った、まさに迫真のドキュメンタリーです。
アメリカは一宗教家(福音主義右派の中でも特に著名で人気の高い人ですね)のたわ言に留まらず、本気でチャベス抹殺を考え、実行に移しもしたわけです(失敗しましたが)。

アメリカがアフガニスタンやイラクなどで手を焼いている間に、ラテン・アメリカでは親米脱却が顕著になりつつあるようですね。イスラム圏でもラテン・アメリカでも、親米政権と言うと実は民主的とは言えないところが多かったようにも思います。




#6204 
ひで 2006/01/08 17:14
「史点」的プロスペクト?

色々と端から見ていると面白い(でも実はとんでもない)発現を繰り返す人というと、
イランのアフマディネジャド大統領が今ホットな存在ですが、他にこの辺もどうかと。
少々悪のりが過ぎるかもしれませんが・・・。

・パット・ロバートソン(アメリカのテレビ伝道師)
こちらも最近シャロンについてなにやら言っていたような記憶がありますし(情報源が衛星放送の海外のニュース番組でちらっといっていただけであまり覚えていないのですが)、
なんといってもテレビを通じてアメリカ国民に向けてベネズエラ大統領を暗殺しろといったりしています。

・モラレス次期ボリビア大統領
ロバートソンと方向性は180度逆の反米左翼な人ですがなかなかのキャラかと。
彼についてはラジオの番組の企画で偽サパテロ(スペイン首相)が彼に電話するという悪ふざけをやらかして、
一時スペイン、ボリビア政府およびローマ教会が怒ったいう珍事?もあります。
なおこの人に限らず最近反米左翼な政権が少しずつ増えている中南米は一寸注目してみてもいいのでは。
なんとなくですが、中南米の方がベネズエラ、ボリビアの政権のありかたやペルーでも反米を訴える人が少し優勢らしいという状況を考えると今年辺りからやばくなってくるのではないかという気がします。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#6203 
徹夜城(某テキストの締め切りに追われる管理人) 2006/01/08 16:28
「史点」がなかなか書けませんが

 なんだかんだで昨年11月に更新して以後、更新の機会を逸しております「史点」。途中まで書いたものもあるんですが、すっかりネタが古びてしまいました(^^;)。
 年明け早々にイスラエル情勢緊迫(?)で書きたいところなんですが、他の仕事が詰まってまして…。僕が更新するのが先か、シャロンがあの世に行くのが先か…いやいや、不謹慎な事を言ってはいけませんね。重篤なのは間違いなく、政界復帰は無理でしょうが、もしかすると命だけは助かるかも…という観測も出ております。


>奥野さん
 お久しぶりです。こちらこそ謹賀新年。
 なんだかんだ言っても宗教は強し、なんでしょうかねぇ。社会主義にしてもソ連にしても「伝統」になるにはちと時間が足りず、ロシア正教に年季で負けてるということでしょうか。
 そういやロシアがらみで「史点ネタ」だなぁと思ったのがロシアとウクライナとのガス騒動です。結局一応の妥結はしたんですが、結局はウクライナが「特別扱い」でもある結果に他の東欧諸国が文句たらたら、というあたりもハタから見ていると面白いものがあります。


>Кискаさん
 アフマディネジャド氏、なにやら新たな「史点スター」の趣もあります(笑)。「ホロコーストはでっちあげ」「イスラエルをヨーロッパに作れ」とか言いたい放題、ホントにイランことを言う奴で。そういう傾向の人であるのは分かってたけど大統領になったら普通は慎むもんですがねぇ。イランの政府レベルでは困ってる人も多そうで。
 この人については以前「アメリカ大使館占拠事件」に参加していたとの疑惑もあがりましたが、これは結局否定されたんですよね。この事件に関わった人たちの中には現在はむしろイランの民主化運動に加わってる人もいるそうで、方向性はもともと違っていたみたいですが。


>ブッチャー3世さん
 柴田恭平さんなら、ずいぶん前にTBSの正月ドラマ「太閤記」で秀吉をやったことがあります。秀吉の目の前で光秀が切腹しちゃう凄いドラマでした(笑)。光秀が足利義昭を撃ち殺したり、自ら本能寺に斬り込んで信長殺したりもしてまして…全部光秀が暴走してました(笑)。



#6202 
ブッチャ−3世 2006/01/08 11:57
あぶない信長?柴田恭兵は出ぬのか(笑

なんか去年は、まったくNHK大河ドラマ見なかったんですよね〜
で、今年のやつの宣伝を見かけたんですけど、信長・役は〜
「舘ひろし」ですとは。なかなか、きてる配役ですけど
最初から、桶狭間の時で「舘ひろし」信長らしいすね(爆
若い頃は若い俳優にやらしたほうが、いぇ、年相応の時代
なら「舘ひろし」信長は別に遜色ないですけどね。




#6201 
Киска 2006/01/07 20:14
新年早々・・・

イスラエル、シャロン首相と言えば、最近はこの方の登場と相場が決まりつつあります。
イランの元美少年(だと思う)、アフマディネジャド大統領。
「サブラ、シャティーラ(82年のイスラエルによるレバノン侵攻の際難民虐殺が行われた地)における犯罪人が先祖の仲間入りをしたとの報が最終のものだと望む」(毎日新聞本日夕刊による)
毎度お馴染みの突出した反イスラエル発言。ですが、人の死を望むようなことを実際に口にしてはいけませんね。口にせずともそう思っているってことは皆知っていますし。またドイツの議員あたりに「イランのワールドカップ出場取消を」とか言われかねないじゃないですか!ダエイやカリミに余計な心配をさせないでください!と、こちらでもお正月にふさわしくない話題で申し訳ありません。

私も「ニュースな史点」、期待しています!




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