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#7000 
粕谷真人 2006/08/11 03:07
「歴史問題、永遠に言い続けよ」江沢民氏、会議で指示

「歴史問題、永遠に言い続けよ」江沢民氏、会議で指示
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060810i111.htm

PS:
普段はここの掲示板を観察しているだけだが、親中派は終わりだな。




#6999 
新参右衛門 2006/08/09 12:54
いがいと

>イシハラ都知事
このあいだ、テレビで都知事が北・飛翔体群がらみで
コメントしてたのを見ましたが
そんなもん飛んできても阻止できないんだから
むこうの好き勝手にやらせときゃいい、とか言ってました
撃たれる前に撃てとか言い出すバカが出てくるだろうな
とか言ってましたが、あんたはそうじゃないのかと
いがいな感じがしましたが(笑
だけど、国土に着弾したら好機のがさず瞬間的に報復すべし
とか言い出してました。




#6998 
アール・ケイ 2006/08/09 10:47
ありがとうございました

十一郎さま、さっそくお教えいただきありがとうございました。

なるほどなあ、と思いつつ、もう少し自分なりに情報を整理したほうがよいとも思っております。
とにかく問題自体が複雑で、それを視る人間の見方、置かれている立場の違いで
(民族だとか国籍だとか党派だとか血縁だとかそういう「単純」なものではない)
それがまた万華鏡のようにそれらの問題をさらに複雑に見せている感じがします。

ただ、為政者というものは(むろんどこのクニであっても)
「発言する際は物事を解決するような方向でよく考えて発言する」大人でないといかんと思います(笑)。
小ブッシュの「(テロリストよ)かかって来いっ」
(英語でどう云ったのかは知りませんが)がその最悪な例です。
イシハラなんて、そりゃあ大嫌いですが(だから都民にはならない(爆))、
あの巧妙な狡猾さはある意味見習うべきかもしれません(笑)。




#6997 
十一郎 2006/08/09 08:34
恥ずかしい訂正

7月6日の書き込みで『沈黙の戦艦』と書いたのは『沈黙の艦隊』の誤りです。まさか、この間違いを素でやってしまうとは・・・
しかも該当するエピソードを読み返すと、ブラフと指摘しているのは単独で動いている一人だけで、ほとんどがミサイルを核と信じてしまっています。安易に記憶で書いちゃいけませんね。

>アール・ケイさん
こちらの韓国に在住されてる日本人のブログ記事と、そこからリンクされている韓国の若者ブログが参考になるでしょう。
ttp://hamnidak.exblog.jp/3450451/
「この記事は日本向けに出したらまずいわと削除」どころか、むしろ日韓関係における韓国側の問題を強調して報道してすらいるのです。たとえると、全国新聞の地方版のようなもので、自分の地方の記事が載っている所だけを見て「この全国新聞はおらが町に注目している!」なんて勘違いしているようなもの。
韓国が日本にばかりこだわっているように見えても、本誌では各国と関係する記事を出しつつ、そこから日本向けに日本関係の記事ばかりを翻訳しているなんて事情もあるのです。
商売面や啓蒙的な面で見ると、新聞社の意訳そのものは必ずしも間違っているとは言い切れないとも思いますが・・・

むしろ、こういったバイアスがかかっている韓国情報と知らず、そこから韓国に問題がある情報を集めて韓国通と称し称される人々が嫌ですね。
そういう勘違いした“韓国通”が嫌韓情報を発し、それへの反発が韓国側から来るという、冗談のようなハウリング現象がネットで(あるいは商業出版でさえ)起こっているのが現状でしょう。

>しかし韓国の現政権って、ひょっとしたら(北朝鮮やキューバを除いて(?))
世界で最も左に位置するんじゃないでしょうか(笑)。

別に朝鮮半島の軍事緊張が無くなったわけではないし、むしろ対北朝鮮強硬路線時代の方が北朝鮮政権が保護され情報も漏れなかった事を思えば、必ずしも間違った政策を取っているとは言い切れないと思います。
北風と太陽の寓話ですが、太陽では問題が解決しないと主張している人々のいくらかは、それ以前に長く北風の時代があった事を失念されているように思います。ついでに、韓国を長く支配していた軍事独裁政権が親日(日本で考える親日と違い、簡単にいうと親日帝)であった事も。

長期政権ゆえの問題が噴出して末期になっているのは同意しますが、北朝鮮と再び戦った場合に“誰”が戦いにおもむくかを考えれば、半島から海をへだてた平和ボケ(色々な意味込みで)な日本の強硬路線に同調しないのは政権担当者としてむしろ一般の国民を大切にしているとすら言えるでしょう。
極論ではありますが・・・ようやく一時小康状態になりかかっているイスラエル・レバノン方面の報道を見ていて、つとにそう思います。
ついでに、たまたま隣にいた老人といっしょに8月6日8時15分に黙祷した時に聞いた、朝鮮の人をいじめた話を思い出したり。

※広島原爆ドームの景観問題や、紹介したブログを読んでいて思い出した731部隊の小ネタも書きたかったのですが、ちょっと今日は時間がないのでこれだけ。



#6996 
アール・ケイ 2006/08/08 15:19
いわゆるひとつの末期政権

管理人さまもお忙しいのに、さっそくシネパトまで足を運ばれたとは。
先を越されました(笑)。混んでると聞いているので(2スクリーン同時公開!)、
いつ行こうかとタイミングを見計らっております。

さて、皆様にまたもやご質問がございます。

最近私は朝鮮日報の日本語サイトによく行くのですが
(この新聞がおかれている現在の微妙な位置、立場はなんとなく察しているつもりです)、
この日本語サイトって、おおもとの韓国語サイトの記事を表現を変えたり内容を日本向きに編集したり
この記事は日本向けに出したらまずいわと削除したりせずにそのままアップしているのでしょうか?
一旦韓国語の記事となったものを和訳している感じは不思議としません(記事がアップされるのが
かなり早い。また訳文にありがちなヘンテコな言い回しが少ない)。
その辺の事情をご存知のかたがおいででいたら解説していただきたく
お願い申し上げる次第でございます。

しかし韓国の現政権って、ひょっとしたら(北朝鮮やキューバを除いて(?))
世界で最も左に位置するんじゃないでしょうか(笑)。
韓国版日教組(爆)が現政権と北朝鮮の走狗になってますな。




#6995 
徹夜城(久々に劇場で映画を見てきた管理人) 2006/08/07 22:47
このくそ暑い日に「太陽」を見た

 しばし書き込みが止まっておりました。いやもう目の回るような忙しさで…とか言いつつ、ちょっと間が空いた今日は銀座まで出かけて映画を見たりしております。
 一時日本公開じたいが疑問視されていたロシアのソクーロフ監督の映画「太陽」が5日から日本で公開されておりまして、さっそくそれを見に行ってきたしだいです。そう、イッセー尾形が昭和天皇を演じたことで話題を呼んだ映画です。歴史映画オタクとしてはいち早く押さえておかねばならん映画でありました。

 敗戦間際から戦後の人間宣言まで、昭和天皇の人間的苦悩にスポットをあてて描いた映画ですが、歴史映画として見ると「正攻法」とはいいがたい。見ていて「あれ?」と翻弄される映画でもあります。実際には半年ぐらいの出来事をほぼ一日に見えるようにまとめており、さっきまで本土決戦がどうのという御前会議をしていたのに、ちょっと昼寝して屋外に出たら庭に米兵がいていつの間にか戦後になっている、といった具合。
 ただロシア人が半端な知識で作った日本現代史ものだと思ってはいけません。ソクーロフ監督自身がきちんと歴史学を専攻した人でもあり、製作にあたって相当なリサーチをしたであろうことはよく感じられました。日本人の僕らが見て全く違和感を感じないというのはやはりさすがというべきでしょう。

 まぁとにかくイッセー尾形さんの、まさに「なりきり」の昭和天皇は絶品であります。過去に演じられた昭和天皇のどれよりも実像に近いと言っていいでしょう。もっともこれまで演じられた昭和天皇はどれもあくまで脇役で、彼個人にスポットを当てたのはこれが初めてでしょうからね。
 昭和天皇の生前を覚えている世代には、どこまでがイッセーさんの演技でどこからが昭和天皇本人なのか区別がつかなくなってくる気すらするんじゃないか…ま、一部に「そんなこと言うかな?」と思うところもあるのですが、口癖や身振りを実によく再現しています。ここまで本人との見分けがつかなくなるのはソ連映画「ヨーロッパの解放」に出てきたヒトラー並みかと(笑)。もしかしてソ連〜ロシア映画の伝統なのか?

 歴史映像マニアとしてはやはり注目は配役です。ロシア映画でありながら出てくるのは当然日本人ばかりで、なかなか渋い配役が見られます。
 昭和天皇=イッセー尾形、香淳皇后=桃井かおり、侍従長=佐野史郎、老僕=つじしんめい、鈴木貫太郎=守田比呂也、阿南惟幾=六平直政、東郷茂徳=草薙幸二郎、マッカーサー=ロバート・ドーソン
 さすがに現天皇である皇太子は出てきませんでした…昭和天皇が皇太子あての手紙を書くシーンや、「子どもたちが広間で待っている」と皇后が天皇を連れ出すシーンなどがあるのですが、ついに出ずじまい。これは意図して避けた感もありますね。
 全編昭和天皇の一人芝居に近い状態なので、御前会議のシーンでずらりとならぶ実在人物たちもそれほど台詞はありません。一人だけ、本土決戦を主張する阿南陸相を演じる六平さんのあの濃い顔のどアップが強烈ではありました。
 皇后を演じる桃井かおりはラストだけの登場なのですが、夫婦のやりとりは「実際こんな感じだったかも」と思わせるリアリティがありました。これをロシアの監督が演出しているってのが日本人には正直信じられないような…と思うほどですよ。


>奥野さん
 スターリンの息子といえば、上にもちょこっと書いたソ連の戦争映画大作「ヨーロッパの解放」でドイツの捕虜にされてるシーンがチラッとですけどあるんですよね。その後どうしたかは全く描かれてなかったと記憶してますが…所有しているDVDで確認すりゃいいんですけど、8時間以上ある作品なので探すだけで大変(笑)。

 南塚信吾著「アウトローの世界史」は1999年にNHKブックスから刊行されています。南塚先生は東欧史ことにハンガリー史では有名な方なのでご存知かも。ハンガリーの義賊(ベチャール)についていくつか著作を書かれており、本書がその視点を全世界に広げた義賊研究の集大成的な内容になってます。かなり一般向けに書かれている(それでもウォーラーステインの「世界システム論」だのブローデルの「地中海」だの、史学専攻な話もかかれてますが)ので、興味のある方はぜひご一読を。
 「世界史を国王や首相を登場させないで描くこと、政党や政治家の名前を出さないで書くこと、大企業やそのグループの活動としてではなく描くこと、ナショナル・ヒストリーの集まりではなく描くこと、そういうことができればいいなと考えて20年になる。その成果が本書」とあとがきに書かれていまして、僕自身「アウトローな世界史」専攻ですからいろいろと刺激を受けた一冊です。実はこの先生にはレポートで不可をくらったいい思い出があったりしますが(アシモフの銀河帝国興亡史とからめたのがまずかった!?)。

 この本では16世紀〜20世紀にかけて、それぞれの時代での代表的な「義賊」をそれこそ洋の東西から集めて紹介しています。日本では例の鼠小僧、朝鮮の活貧党(あの「洪吉童」の世界です)、中国の匪賊、西部劇のジェシー=ジェームズ、ビリー・ザ・キッド、メキシコのパンチョ=ビリャ、インドの女盗賊プーランなどなど、よくまぁ集めたもんだというぐらいいろいろ出てきて面白いです。やはりご専門ということもありバルカンやハンガリーの義賊に多くのページが割かれています。
 どの話でも「史実」を検証すると義賊的行動は後世の創作というケースばかりになるのですが、本書では史実は問題ではなく彼らが民衆から「義賊」とされたことに注目するスタンスをとってます。

 さてロシアのケースですが、ステンカ=ラージンやプガチョフはあくまで農民反乱という範疇に入るとしたためか、本書では登場しません。代わりに20世紀に入ると目立ってくる「政治性・社会性を帯びた、実際に義賊的活動をする義賊」の例としてロシア革命期に現在のウクライナ方面で活動した「義賊マフノ」が取り上げられていました。 マフノはロシア帝国末期に義賊活動を行い、一度逮捕されるが三月革命で釈放され、その後エスエル系の農民同盟の指導者となって根拠地で土地の分配を行って農民共和国のようなものを作り、ボリシェヴィキとは対立しつつ白軍相手には共同戦線を組んだりといろいろありまして、結局は1921年にルーマニアに亡命…というなかなか波乱な人であります。彼が農民たちから「新しいステンカ=ラージン、プガチョフ」と見られたという話もちょっと出てますね。


>核戦争後の地球ばなし
 前にもこの話題が出たことがありますが、1980年代前半、レーガンとゴルバチョフの登場直後ぐらいに一つのピークがあった気がします。冷戦が再燃し、核戦争の危機が再び強く叫ばれた時期であったようで、1985年のゴジラ復活をこの背景から説明した論もありました。
 「未来少年コナン」は原作小説が一応あるわけで、製作時期からすると少しずれますかね。宮崎駿なら「風の谷のナウシカ」のほうが濃厚でしょう(これも連載終了時にはかなり作者の意図が変化したけど)。「北斗の拳」はそもそも「マッドマックス」の影響をモロに受けちゃってるわけで…ま、話を作る側から言うとファンタジーに走らずに戦国時代的な舞台設定を作るのに「核戦争後の地球」というのは便利な手段でもあったと思われます。



#6994 
奥野 2006/08/06 23:21
戦うソヴィエト・エリート

かなり前の話題を蒸し返すことになってしまいますが、「スターリンの子供たち」の話について。

以前の書き込みでは、スターリンの次男ヴァシーリー・スターリンは、親の七光りでスポイルされて駄目な人になってしまった…というようなことを書きましたし、実際に今でも評判はあまりよくない人物です。ところが、最近知ったところによると、これとは全く違う評価をする人もいるらしい。例えば、第2次世界大戦と朝鮮戦争で戦った元戦闘機パイロットであるセルゲイ・クラマレンコ氏の回想録。この中では、かつてクラマレンコ氏の上官であったヴァシーリー・スターリン(モスクワ軍管区の空軍司令)が「勇敢で部下を大切にする立派な軍人」として描写されていました。
やっぱり、歴史上の人物の評価というのは難しいものだと思います。その人物を直接知っている世代がまだ生きている場合だと、特に。月並みな言い種ですが、人間ってのはいろんな側面があるものですからね。どの面を拾ってくるかで、自由自在に評価ができてしまうことになります。
 
それからクラマレンコ氏の著作によれば、パイロットとして独ソ戦を戦った「指導者の息子」は、 実はヴァシーリー・スターリンだけではなかったようです。

・チムール・フルンゼ…赤軍の創始者の1人ミハイル・フルンゼの息子。戦闘機パイロット。1942年、ヴェリーキエ・ルーキで戦死
・レオニード・フルシチョフ…ニキータ・フルシチョフの息子。爆撃機、後に戦闘機のパイロット。ジズラ南方の戦いで戦死、1999年から2000年にかけての調査でその遺骸と乗機の残骸が発見された
・ステパン・ミコヤン、ウラジーミル・ミコヤン、アレクセイ・ミコヤン…アナスタス・ミコヤンの息子。3人とも空軍で勤務、ウラジーミルのみ戦死
・アレクサンドル・シシェルバコフ…政治総局長アレクサンドル・シシェルバコフの息子。戦闘機パイロット。戦後はテストパイロットに転身、さらにその後は作家として飛行士時代の体験を作品にした

そろって軍務に就いたばかりでなく、兵士の中でもエリートであるパイロットになっている辺り、やはり特権階級であったからなのでしょうか。一方、パイロットとしての勤務が常に生命を危険にさらすハードなものであることも事実であり、現に上記6人のうち3人は戦闘の中で命を失っています。国運を賭した大戦争で、指導者の息子である自分たちが後方に隠れているわけにはいかないという気負いがあったのかもしれません。実際、シシェルバコフは両親の反対を押し切り家出同然の形で空軍に入隊したと書かれています。この辺り、きっといろいろなドラマがあったのだと思います。

しかし、国のリーダーの息子たちが軍人として最前線で戦うという構図、どうしてもザビ家を思い出してしまう…

>義賊の話

近代直前の時期に義賊・アウトローが脚光を浴びるというのは面白い話ですね。僕もその本を読んでみたいです。ロシアの場合はステンカ・ラージンやプガチョフなどがこれにあてはまるでしょうか。ラージンはロマノフ朝による国家の統一と中央集権化、プガチョフはピョートル大帝以降の西欧化路線が進んでいた時期に現われており、ある意味で時代の申し子だったのかもしれません。
ただしロシア、というかソ連ですが、彼らのようなアウトロー的存在を「階級闘争の担い手」としてことさらに持ち上げてきた傾向があり、この辺りは注意する必要がありそうです。ステンカ・ラージン伝説なども、もともと民衆の間に広まっていたばかりでなく、ソ連の歴史学によって(半ば人為的に)ロシア人の意識に植え付けられた部分もあるのではないかと思います。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#6993 
不肖デルタ 2006/08/06 11:24
世紀末思考てのが流行ってましたね

>世界は核の炎に
そういえば、最近、ファミリー劇場だったかで
「未来少年コナン」を全話連続でやっていた日が
ありました、さすがに全部は見られなかったし
録画もしなかったですが、見てると、なんか
人類がいったん滅びかけるってのが「北斗の拳」を
代表とする、あのころのスタンダートだったんだな
と感じました、コナンの場合は核で、というより
重力爆弾とかいう設定でしたが核とそんなに違わん
だろ、とか、太陽エネルギーが何でもやれる、みたいな
世界観も今、見たらツッコミどころ満載の作品ですね
コナン



#6992 
景虎 2006/08/06 06:27
地球は核の炎につつまれた

『朝ナマ常連パネリストを北斗の拳の登場人物に例えてみた』
http://sskkyy81.blog4.fc2.com/blog-category-2.html
というのを観て、笑ってしまいました。『花の慶次』もやってほしいですね。

右翼と左翼の話がありましたが、漫画に例えると分かりやすい?いや、かえって誤解と混乱を生むだけかもしれませんが、ネタとしては、そういうの好きだったりします。



#6991 
十一郎 2006/08/05 15:56
安彦良知

ジ・オリジン話で思い出した小ネタ(前にどこかで簡単に書いた事あり)。
アニメ雑誌『アニメージュ』のバックナンバーで、前回総選挙直前の号を読む機会があれば、安彦先生のコラムをご覧ください。
アニメ雑誌で自民党に投票するなとぶち上げております(笑)。いやあ、何だかんだといっても主要購買層は選挙権を持たない女性だと思うのですが(苦笑)。

ついでに、このコラムでは主要な候補者の似顔絵も描かれていて、さすがに特徴をとらえていて巧い。
日本の政治家では比較的マシな顔つきとされる小泉首相が、キャラクターデザイン的に特徴を洗い出すと(奇妙でボリュームのある髪型、鷲鼻、小さい一重瞼の細い目)、典型的な悪者顔(安彦キャラでいうならマ・クベ)であるという指摘は絵描きならではで面白い指摘でした。小泉首相も昔はそんなに悪相ではなかったと思うのですが、そういう人ほど重要な役職についた後は憔悴してか、ただれたような顔になっている感があります。

さらにこのコラムにはオチがあって、どの党のどの候補者もほとんどダメと断じた安彦氏が投票したい候補者像を描こうとして、はきはきと物を言う若者を描き、「これはこれで胡散臭い」というような自己ツッコミを入れていました。
そしてこの若者像、選挙前だというのに、どうも就任当初の調子に乗っている時期の某タイゾーそっくりなんです(笑)。コラムを描いた時期から考えると候補者時から注目していたなんてことはありえないし、これは“期待される若者像”の最大公約数を選ぶと似たようなキャラになったという事なのでしょう。そしてやっぱりそんな選び方じゃダメだったと(苦笑)。

>秀吉について
様々な意見をありがとうございます。
動機というか、一人物の心の内はどうしても特定するのは難しいもんですね。

>ジ・オリジン
暇を見て立ち読みしました。
トージョーは状況が悪くなったら早々に退陣させられたし、引き際が分かっていないのは日本のほぼ全体であったし、確かにナポレオンやヒトラーと比べると失敗原因の中心人物ですらない小者としか言いようがない。
日本から同種の失敗が強く印象に残っている人物としては、独断で南京侵攻を行った松井石根辺りが思い出されますが・・・「ナポレオン、ヒトラー、マツイは・・・」と書かれても、一般人はもちろん日中戦争に興味のある者でさえ「・・・誰?」って感じになっちゃいますね。
あえて日本から重要人物の名を挙げるなら、やはりヒロヒトがベターでしょうが、うまく生き残って聖断他て平和の象徴にまでなってしまったので、トージョーにされちゃいましたか。天皇もけっこう細かく見ていくと楽観的な予測で失敗もしているのですが。

>ネズミ小僧
そもそも生涯かけても千両も盗んでないそうですね。もともと「千両箱」という言葉自体が八百屋のような慣用句にすぎず、千両も入っちゃいなかったという事らしいですが。
たしか千両足らずで、一両の価値が現在の価値で十万円以上したという記憶があるので、約一億円盗んだという事に・・・やっぱり記録的大泥棒ではあったわけですか。

>NFさん
>保存も出来ないし
転載に見なされる恐れがあるためか、テキストサイトでも全文引用されないので、数ヶ月前のニュースや対するコメントがわかりにくいって事がしょっちゅうです。
個人的にも、一時期各社ニュースをお気に入りに入れていたら、数週間も経つ前に全てデッドリンクになって後悔した事が・・・

>MUSASHI-GUN道
噂の「うお、まぶしっ!!」ですね(笑)。ちょこちょこ噂や画像は見ていますが、なかなか衝撃的です。
『ルパン三世』の印象が強いので忘れられがちですが、わりとモンキーパンチ原作ってアニメ化に恵まれてないため、不思議ではない気も。
『ルパン三世』にしても、毎年夏のSPは、名実ともに評価されるアニメ監督を起用しながら箸にも棒にもかからない出来がほとんどで・・・今年はどうでしょうかねえ。多くの作品が歴史ネタがらみだったりするわけですが。



#6989 
新参右衛門 2006/08/02 12:50
調書が残っているとか

>ネズミ小僧次郎吉
この人物が捕捉されたとき、奉行所は義賊との世間の噂が
膨張していたのを懸念してか結構、念入りに取り調べを
して、その調書は今でも克明詳細に残っている、という
のを聞いたことがあります。
盗んだ小判など長屋へバラまいたうんぬんは本人が調書で
それはデマとキッパリ証言しているそうですね
あと、なんで武家屋敷ばかり盗みに入るのに加賀藩の屋敷
だけは狙わなかったかというとネズミ小僧の妹が加賀藩の
屋敷に奉公にいっていたので、よしみがあるので
狙わなかったのだとか




#6988 
徹夜城(時々歴史映像の基準に迷う管理人) 2006/08/01 20:09
再来年大河決定

 宮尾登美子原作で「篤姫」だそうで。ええ、あの天璋院篤姫。薩摩藩から徳川家定正室として大奥に送り込まれ、その後の大奥を仕切ったというお方。僕が見ていて記憶にあるのは年齢的に明らかに無理のあった富司純子さんが「翔ぶが如く」で演じていた篤姫ですが、フジの「大奥」では菅野美穂が演じていたそうで。
 女性主人公の方が当たると読んでの企画なのか。はたまた「坂の上の雲」とぶつかるので(本当にやるのか?)地味な素材にする気なのか、それとも単にフジで「大奥」が当たったから「大河でもあんなのを」という便乗企画なのか。最後のやつにかなり可能性を感じちゃうんだよな、バガボンド便乗の「武蔵」の例があっただけに。
 これでまたしばらく大河を見ないことになるかもなぁ…このところ一年つきあう気になる大河がなかなかございません。もう一度南北朝をやるか、飛鳥時代に手を出すかしてもらわんと。


>NFさん
 「ジ・オリジン」の「前史」シリーズですが、ぼちぼち本編に戻るでしょう。あとはレビル脱出→「ジオンに兵なし」演説ぐらいしかありませんし。本編に戻ったらなぜか順番が入れ替えられたオデッサ作戦が描かれるものと思われます。
 「ガンダムエース」も先月号で創刊5周年。「前史」が書かれることになったのも雑誌の延命措置というところが大きかったでしょうね(それだけ雑誌としては成功したとはいえる)。内容的にもあと5年は書けそうで、安彦さんの漫画でも最長作品となってしまうことに…やっぱり「ガンダム」の安彦さんということになっちゃうような。

 「MUSASHI-GUN道」については全然知らなかったのですが、モンキー・パンチがからんでるんですね。モンキー・パンチといえば先日の「歴史映像名画座」の更新で「三銃士」を追加した際についでにNHK「アニメ三銃士」まで追加してしまいました。これもモンキー・パンチさんの「翻案」で、アラミスが男装の麗人という珍品ではありました。しかしある意味もっとトンデモなディズニー作品「三銃士」も入れてるんだし、と結局入れてしまいましたからね。ドサクサに紛れて「ルパン」も入れちゃう悪ノリも(笑)。
 「歴史映像名画座」に入れるかどうか悩む作品というのは結構ありまして、僕自身も基準はかなり曖昧です。「時代劇」と「歴史劇」の線引きが難しい作品が多々あり、実在人物が出てなくてもじゅうぶん「歴史もの」といえちゃう作品もあれば、実在人物が出ていてもトンデモ時代劇としか言いようのないものもあり…まぁ怪獣特撮の「プルガサリ」なんかアッサリ入れてますけど(笑)。


>尾鳩さん
 「本能寺の変」や「龍馬暗殺」に特殊な背後関係を探ろうとする陰謀説は、信長や龍馬が、壮大な企図の前に抹殺された「超大物」であることを打ち出したい判官びいき的ファン心理が強い気もしますね。

 最近読んでる歴史本に「アウトローの世界史」というのがありまして…ああ、作者は尾鳩氏もご存知の人です(笑)。以前にもパラパラと読んだのですが、これがまた改めて面白い。
 ロビン・フッドから始まり、バルカン・東欧の「義賊」たち、西部劇の実在アウトローたち、日本からは鼠小僧次郎吉が参戦するといったにぎやかな本なのですが、実像がどうであったかよりも洋の東西で「義賊を求める心理」が近代直前に出てくることに注目してるところがポイントです。日本に関しては次郎吉だけでなく清水次郎長とか国定忠次といったヤクザ系アウトローに言及があっても面白かったかな、と。中国に関してはもちろん「水滸伝」の例があるのですが、この本では時期的に合わないのでチラッとしかふれられておりません。



#6987 
尾鳩 2006/08/01 03:27
状況は刻々と変化するのじゃぞ

By 丹波哲郎(ネタ元はわかりますよね^^;)

>電羊斎さま
はじめまして。
私も昔、もう15年以上前になりますが、中国北京に2年近く居たことがありまして、御HPを楽しく拝見しております。
かつて、大規模な大陸の主要都市で反日運動の嵐が吹き荒れたことがありましたが、日本の一部メディアが「香港でも暴動」と香港の対岸の深センの映像を「香港からの映像」と称して流したことがあったんです。
実際は、香港においては、暴力的なデモは一回も起きたことはなく、かなり整然としたデモが行われただけでした。むしろ香港では、「暴力に罪は無し」とする大陸の風潮に対しては、かなり反発していたようでして、香港の友人達からこのことを聞いたときには、メディアの力の恐ろしさをまざまざと体験したものです。
やはり、現地の方の情報を聞くのは、本当に有意義だと思ってます。

>自国と他国を共に尊重できるバランス感覚
いやあ、おっしゃる通りだと思います。
でも、本当にそういう感覚を持っている人っていうのは、周りを見渡しても少ないなあと思います。持ち上げすぎるか、けなしすぎるか、大体どちらかで・・・。
まあ、誉めれば叩かれ、けなせばまた別から叩かれ、なんで結局口に出したものが損をする・・・なんていうことがほとんどのような気もします。

今日も、「国連シンガーズ」なる国連職員から成る合唱団のコンサートに行ってきたんですが、一人日本人の方がおりまして「我々は、日本のためだけでなく、世界のために働いています・・・日本からもダイナミックな国際人が数多く育つことを期待しています」なんてスピーチしておりました。
いや、言うは易し、なんですよね、本当に。今日の国連職員の方々も、結局英語圏の方々がほとんどでしたし。結局英語しゃべれなければ国際人になれないのなら(国際人と認められないなら)、これは結構悲しいことですよ。

>秀吉などのこと
こちらでも、どなたかが書かれていたように思いますが、秀吉の大陸出兵については、信長の意思を継いだと書かれている文献を目にすることがあります。
この場合、信長を殺したのは誰か・・・実は朝廷の陰謀が背後にあった、とする陰謀説と結び付けられて語られたりする場合がある。
朝廷の陰謀と秀吉の大陸制覇の野望の関連性については、ここでは詳しく書きませんが、本能寺の変については、以前は、光秀個人の問題(野望説や怨恨説など)として語られていたことが多かったですよね。
それに対して、現在では第三者が背後にあったとする陰謀説が結構受け入れられているようですね。

しかし、歴史に限ったことではないですが、一部の説が巷での勢力を持ってくると、必ずそれを見直そうとする動きがすぐにでも出てくる。健全なのか、ひねくれているのかはさておき^^;、最近では、たとえば「信長は謀略で殺されたのか」(鈴木眞哉、藤本正行)等が、謀略説の弱点を体系的に語っていますね。原点に戻り、光秀個人の野望説を見直したほうがいいのではないか、と。

そういう動きを念頭に置けば、秀吉の朝鮮出兵もいろんな見解が出てますが、結局はまた単純に「国際動向に疎かった秀吉の野望説」というのが、また力を盛り返してくるのかもしれませんね。
様々な学説がサイクルをつくりながら、徐々に真実に近づいていく。或いは、常に真実の周りを衛星のように周っているだけなのかもしれませんが(更に言えば、そのような確信をついた『真実』など、歴史には存在しないのかもしれませんが)、これが歴史学の醍醐味といったところですね。

ま、諸行無常ではないですが、刻々と移り変わるのがこの世の摂理。
時代に応じて、歴史に対するスポットライトの当て方が変化するのは、当然のこと。
歴史を学ぶのも楽しいもんですが、刻々と変化する歴史に『積極的に』参加するというのも、更に面白いもんかもしれませんよ。ハンドルネームの通用しない世界ですから、かなりの覚悟が必要でしょうがね^^;。
某有名な歴史人物の御子孫の方を間近にみている自分としては、ついそんなことを思ってしまうのでした。



#6986 
NF 2006/08/01 01:35
あ、でも

やっぱりジオンにとってはここが唯一の機会だったのかな。総司令官を捕らえているし。意気消沈して降伏寸前の連邦を脱出したレビル将軍が演説で鼓舞して戦争が続いたというのはそういえば基礎知識でした(汗)。
って、歴史に関係ないし(汗)。



#6985 
NF 2006/08/01 01:29
ニュースサイト色々

>十一郎様
まあ、僕の場合はどの道読める記事の量に限界があるもんで(苦笑)。Yahooなどにリンクされたニュースをできるだけ多数の社の記事を読むようにはしてるので、視点は多角的になるかと。でも確かに絶対量には限界がありますねえ…(ついでに保存も出来ないし四コマも読めない)。で、ニュースサイトはニュースを選択する時点で既に方針があると思われるのでそういう意味では新聞etc.と一緒。ネタとして読んではいますが、現代文化に関しても特定分野の情報が重点的に入る。その結果、僕みたいな人間が出来る(笑)。しかしまあ、テレビが情報と言う点で今は一番分が悪いとは言えそうな。速さ・バランスはネットに勝っているとは言えず、詳細さでは新聞に遠く及ばない。

で、ニュースサイトから手に入れたネタな訳ですが、
最近の歴史もの漫画・アニメの話題として、「MUSASHI-GUN道」なるアニメが一部で評判とか(どうも出来のよくなさが逆に評判になってしまったようで)。詳細は以下。
http://ja.wikipedia.org/wiki/MUSASHI_-GUN%E9%81%93-
下のサイトでは映像が一部見れます。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/681425.html
…思っていたほど酷くないと言うか(笑)、慣れると案外普通に見れるような気もします。
パラレルワールドの話ではありますが、一応歴史アニメと言えなくもないような。これが「歴史映像名画座」に入る事がありうるのか、どうなんでしょう(苦笑)。
「花の慶次」もできればアニメ化して欲しいなあ、画質・演出にはこだわって欲しいですが。

秀吉の出兵動機…。説得力はありますね。自前の信頼できる家臣団が余りなかったがゆえに(それでもよく子飼いを育てたほうだとは思いますが)、軍門に降った大名たちの忠誠を試す・力を削ぐという点で対外膨張が最も自然ではあったのでしょうね。あと、対外膨張傾向は統一を直接成し遂げた政権には往々にして見られるので、統一までの積極性・攻撃性が持続しているというか、戦争を中心にした体制から急に内政重視にはシフトできないというのもあるんでしょうね。

>徹夜城様
>「そう言って誤ったのだ!ナポレオンもヒトラーもトージョーも!」
一人だけ際立って小者臭が(涙)…。ただまあ、デギン公王には申し訳ないのですが、コロニー落した時点で早期講和は手遅れな気が。真珠湾もそうでしたが、相手国民を激昂させてしまう結果になりそれが敵にとっては戦争を遂行する力になると同時に徹底抗戦以外の選択肢を奪う事にもなる。日本もジオンも開戦劈頭の奇襲は成功でもあり失敗でもあったという訳で。しかし、本編前のエピソードも十分面白いのですが、早く先に進んで欲しい気もして複雑ですな。
>問題
…なるほど、答えを聞けば簡単なんですがね(溜息)。



#6984 
徹夜城(講習だの教材だので超忙しい管理人) 2006/07/31 23:23
「ヒットラーのしっぽ」の前兆?

 何の話かといいますれば、安彦良和さんの「機動戦士ガンダム ジ・オリジン」の最新回。
 「ガンダムエース」誌をお読みの方はご存知でしょうけど、現在この漫画は「一年戦争」以前の時代にさかのぼって、原作の前史、いわば「ファーストガンダム」における「SWエピソード1」のようなものをやってるのです。物語は一年戦争の内容に入り、シャアが大殊勲をあげたというあの「ルウム戦役」が描かれたところです(SWでいうと「クローン戦争」みたいなもんか)。
 で、このルウム戦役勝利のあとのデギン公とギレン総統の会話の中で例の「ヒットラー」の言及が出てきたんですね。デギンはこの勝利を機に早期講和を提案するが、ギレンはまだまだ勝てる、最良のときにこちらが選択すればよい、と聞かない。するとデギンが、

「そう言って誤ったのだ!ナポレオンもヒトラーもトージョーも!」

 と一喝するセリフが飛び出したのです。
 「トージョー」もナポレオンやヒトラーと並んで宇宙世紀では名前が出されているようで、当人も靖国の陰で(?)喜んでいるのかどうか(笑)。なお、このセリフに対しギレンは「そんな旧時代の話を」と冷笑します。
 そういやここでは「ヒトラー」表記ですね。いずれ物語が進んで、例の「ヒットラーのしっぽだな」の場面がこの漫画でどう描かれるのか(そもそも描かれるのかどうか)、気になってまいりました。


>お仕事の最中に。
 以前も書きましたが、ただいま僕は某受験産業におきまして歴史の教科書やら問題集やらを作るという仕事に追われています。大変なんですけど、やはり歴史ものなので仕事をしていて面白くもある。あくまで日本史中心ですし、専門的ではないだけにかえって今まで気付かなかったことに気付かされたりもしまして。
 実際に入試問題に出た「難問」なんかもチェックしているわけですが、そんな中で今日かなり気になった問題があり、しばらく解答を見ずに一人で考え込んでました。さりげなく母に聞いたら、数秒で一発即答(解答は見ませんでしたが聞いた瞬間、正解とわかりました)。本人いわくまったくの偶然だそうですが、さすがは日本史専攻と思ったりもしたわけです。
 その問題とは、
「奈良時代には全国各地の特産物や手工業品が税として都まで運ばれました。そのような税をおさめる土地だったことを示す地名が都内に残っています。その地名を答えなさい」
 …ってものなんです。自力で解けなかったのがくやしいので(笑)ここに出題させていただきます。正解は下のリンク先に。あと、他の方はこの伝言板に正解を書かないように(笑)。


>十一郎さん
 「冥福」のことですが、小泉さん、以前靖国について「死ねばみな仏」と爆弾発言をしていたことがあります。
 秀吉のことですが、譜代の家臣をもたず急成長してしまった集団であったがために膨張し続けるしかなかった…という見解は割と目にします。それが当たっているかどうかは判断しかねますが一つの要素ではあったかもしれないとは思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%BF%E5%B8%83%E5%B8%82#.E6.AD.B4.E5.8F.B2


#6983 
十一郎 2006/07/31 19:05
続・ごく個人的にテレビの話

メモ直後からテレビが見られなくなったので、アール・ケイさんが言う「天皇初会見に関するテレ朝(朝日)のスクープ」が皆目見当つかなかったりします。ネットに繋げられる時間も短い状態で、新聞をじっくり読む機会もなく・・・
あと、ネットがマスコミよりバイアスが少ないというのはちょっと違うんじゃないかな、と。たとえば昭和天皇のメモ問題でも、日経は紙数を割いて後追い記事を出しているらしいのに、ほとんどネットにアップされていない。それに大手新聞社等が出している記事も数日経てば消えてしまいアーカイブにもほとんど残らない。情報の絶対量が少ないから、ひっきょう大手ニュースサイト等で取り上げられるような記事ばかりが目に付くようになる。ネットにはマスコミとはまた別のバイアスがあるな、とひしひし感じます。

※ちなみに文春だったか朝日だったか、数名がテレビを全く見ないで他は普通の生活をするレポをやっていた事がありました(ネットはほとんど使用しない世代)。大まかなニュースは新聞で事足り、家族と触れ合い本を読む時間も増え、スポーツ中継等の好きな番組を見ない生活にも一週間もあれば慣れていくそうです。・・・自分は、まだ慣れませんねえ(苦笑)。

さておき、時間はできたので少し昔の漫画などを読み返していました。歴史と関係があるものでは小説を原作にした『花の慶次』など。
人間のサイズがコマごとに変化する、いかにも『北斗の拳』作画担当者らしい演出が多いですが、今見ると羽衣や奇抜な風俗など、あまり時代劇ではお目にかかれないような小物が妙に正確に描かれているのが面白い(トリビアの泉で登場した「愛」を前面に押し出した兜がすでに書かれていた事もすっかり忘れていました)。

後半に外国と絡むあたりは問題があって原作から相当に改変したらしく、かなり苦労している様子がうかがえるのもそれはそれで興味深く。
秀吉の朝鮮出兵もある程度は言及されていましたが、人物の心情が前後でつながらなかったり、日本史の対外侵略に関する描写は、こういう一人の人物に焦点を当てた奇天烈な漫画であっても鬼門っぽいですね。
ただ、秀吉が朝鮮出兵を決意した理由に、譜代を持たない一代の成り上がり者であるがゆえに膨張政策を取らざるをえなかったというのを持ってきてきていた部分は、原作にあるかどうかは知りませんが得心いくものがありました。常識的すぎてあえて言及する意味がないからか(それとも自分の読んでいる本の範囲が狭いのか)、一般的な通史や秀吉の伝記でこの観点から論じているのを見た記憶がなく、新鮮な感じがありました。
この掲示板で7月頭にやっていた秀吉の朝鮮出兵は明を議題の中心になっていましたが、秀吉が成り上がり者であるという側面は有名な説なのでしょうか? それとも否定されている、あるいは大きな影響は無かったと見られる程度の説なのでしょうか?



#6982 
十一郎 2006/07/30 11:34
かなり遅れましたが

ごく個人的な話ですが、現在ビデオが録画できないのはもちろんテレビもほとんど見れない環境にいまして、こうなると情報源としてかなりたよっていたんだなあと実感してしまいます。

>「冥福を祈る」
いや、単純に「冥福は仏教用語」ってだけの話だったりします。冥土っていうのは明らかに仏教だけのものですからね。
浄土真宗でも使わないので、宗派がはっきりしない人を追悼する時は、「哀悼の意をささげます」もしくは「お悔やみ申し上げます」などと言うのがベターという豆知識。
ただ、あえて神としてたてまつっている対象を相手を冥土に置くってあたり、神社の建前やら一般的な誤解やら、色々な考えが見えて興味深い発言だと真面目に思ったのも確か。

>メモの情報を流している勢力
小泉首相と違い、安倍長官は右派への人気取りだけで参拝を考えているので、保守の顔を立てつつ参拝せずに済むようにメモが出るのを黙認したなんて、うがった見方もありますね。



#6981 
パパゲーノ川崎 2006/07/28 11:21
”テポドン知ってますか?”

うーん、北朝鮮でこんなことを一般市民にインタビューするのは
ギャグに近いのではと。
どうせ訊くのなら「映画”プルガサリ”を知っていますか?」と訊いて
ほしいですね。そのほうが楽しいでしょう。
(なんと、将軍様が創られた映画なのだ^^;深読みすると面白い作品。)

それにしても、”かきゃくせんまんびょんぼん号”て言いにくいです。
インタビューしてた人は言えたのかな?




#6980 
NF 2006/07/28 00:31
天皇と政治利用と

>アール・ケイ様、gallery様他
思うに、現在において天皇の存在意義は、権力とはかかわりのない(一種の宗教的な)権威ということにあるわけで。僕個人としては、「ただそこにいてくれるだけで良い」と言う存在。何しろ、「現存する最古の王朝」だし、存在自体が貴重です(って、天然記念物みたいな言い方だなあ、これも「不敬」なのかも知らん)。「政治的に利用すべきではない」というのが基本的に正解なのだろうと思います。政治的存在になると誤謬を犯す事になり権威自体が危険にさらされるわけで。何もしないけど、何とはなしに敬われて緩やかな求心的存在になる。政治的な直接の効能を期待する(本当はあってはいけないと思うが)とすれば「模範解答」的発言で沸騰した議論を取りあえず鎮めるということかなあ、と思います。
>巫俊様
一神教と多神教の境目がそもそもかなり曖昧なんですよねえ。友人の受け売りになりますが、哲学的志向が深まれば深まるほど、世界の捉え方が汎神論的(世界のあらゆる所に神が存在)になり、逆に神々が至高の存在へ収斂する傾向があるそうで。一神教と多神教をあえて分けるとすれば、「排他性」がキーワードになるんでしょうね。至高存在を崇拝する事で人々をまとめ、それ以外の人々に対し敵対的に働きうる。そういう意味で、天皇を至高の存在として国民をまとめた国家神道、それに限らず祖国への献身を求める近代国民国家は「擬似一神教」と言えるんでしょうね。本来の神道は、全構成員共通の至高な存在が基本的に存在しないバラバラの集団。天皇はローマ教皇が「地上における神の代理人」なのと同様、「人間世界における神々の代理人」で、日本の人間世界限定では一番えらい事になっているが至高の存在ではない(仏教に帰依してみたり、一説では天照大神が第六天魔王に日本支配を許された事になってたり)。この程度なバラバラ加減が神道の寛容さを生んでいるのかな、と思っています。日本の娯楽文化の自由度が高いのも、そのおかげだろうと思います。



#6979 
NF 2006/07/28 00:00
マスコミの中の人も大変だ(苦笑)

とんでもない、テレビがないと困りますよ。アニメもスポーツ中継も見れなくなる(と言いつつ、今は諸事情でテレビのない生活をしてるわけですが)。
…とまあ、例によってのっけからダメな台詞を吐いたわけですが、報道番組も、ある時は売国奴といわれ、ある時には政府の手に乗せられといわれ…。色んな筋から不満があるようで。まあ、今やニュースの情報源としてはテレビは荷が重いでしょうなあ。新聞に比べて早いのが売りだった訳ですが、今やネット配信される記事もスピードで劣らない(しかも局の政治色に染められるテレビと違い、複数社の記事が載るのでバランスでもネットが上)。
>エンゲルセン様
>俗っぽいのは悪か、大衆におもねるのは罪か
それ自体は全く罪ではありません。大衆には娯楽を求め味わう権利がありますし、俗っぽい娯楽・大衆娯楽が栄える文化こそ価値のある文化と考えています(それでも俗っぽい範囲で質の向上を目指して欲しいものですが)。大体、放送局だって商売ですから売れる番組を作らないといかんわけだし。
>嫌なら見なきゃいい
というのも、一般娯楽番組に関しては同意します。
しかし、です。政治・外交・国防。こうした自分たちの将来に直結する情報も同じような「受ければいい」というノリで娯楽の様な放送をする事は問題です。左右を問わず、無責任に煽り立てる事で世論が誘導され、それにより国の舵取りが影響され結果として国を誤る、そういう危険がある。一時の感情に流されて、他国に付け入る隙を与えたり、無闇に好戦的になって抜き差しならなくなってから後悔しても遅いのですから。それに対して危惧を覚えるのは当然と考えます。まあ、そのための抗議の手段が適切とはいえないことが多いのは事実ですが(自分と政治的主張が似ている新聞に投書したって、声が届く範囲は「同志」だけでしょうに…)。では、どうしたら一番いいのか。正直、いい方法はまだ分かりません。というか、自分も気を付けている筈なのに流される事があるので偉そうな事はいえない(泣)。まあ、出来る範囲で周囲の人間に注意を促したり、目に余るものは極に抗議したりする事がせいぜいかなあ。
>マルクスの恋人様
僕の意見の総論は上に書かせていただいた通りなのですが…。
>もう電気紙芝居とも呼べない
ま、まあ、御気持ちはお察ししますが…。少なくとも政治を切り離したときには娯楽装置としてはまだまだ有用なわけですし(って、論点がずれてる…(涙))。ま、左右問わずいろいろな政治スタンスの人がテレビニュースに良く憤っているようですし、総体で見れば案外バランスが取れてるのかもしれない、と思ってみたりします。
>「テポドン」とは米軍が勝手に付けたコードネーム
ホワイトベースをジオン軍が「木馬」と言ったり、ドムを連邦軍が「スカート付き」と呼ぶようなものですな。

とまあ、以上の問題を考え、
http://2chart.fc2web.com/tereto.html
テレビ東京を称えてみようかと(これはこれで問題な気がしないでもないが)。

…通常にも増してアホな投稿になった事をお詫び申し上げます。



#6978 
(電気羊改め)電羊斎 2006/07/27 21:31
向我開砲!(俺を撃て)

お久しぶりです。
靖国と天皇メモの問題は自分も興味深く見守っています。
(まあ、在留邦人の安全にも関わる問題ですからね(笑))
本当は私も書きたいことがたくさんあったんですけど、他の方に書かれてしまったんでやめにします。
両国政府で何とか落としどころを探ってほしいものですが。



>「金大中事件は韓国政府およびKCIAが直接関与していた」
確かに「何をいまさら」ですなあ。


>北朝鮮の教育
いやあ、中国の愛国革命教育も相当なもんです。
歴史教科書を抜きにしても、その他の教材にそれこそ爆弾三勇士や木口小平みたいな「英雄人物」がバンバン出てきます。一番有名なのは雷鋒ですが、そのほかにも味方の突撃を助けるため敵のトーチカを自分の体で塞いで戦死した人とか、爆弾抱えて敵陣の前で「俺を撃て」って言った人とか、体に火が燃え移っても敵に発見されないために動かず、声も上げずに焼け死んだ兵士とか、数え上げたらきりがありません。

実際中国の愛国教育は日本の戦前を手本にした点が多分にあるそうで(王敏『中国人の愛国心』)。北もそうなんですかな。
もしそうだとすれば、現在の日本は戦前の「大日本帝国」の怨霊に復讐されているのかもしれませんな。

>尾鳩様
最初から「いやあ、うちの国はねぇ・・・たいしたことはないですよ」と己の国を見下すような発言をする人間は、「?」ってな顔をされますよ。

同感です。私も初めは「日本人ぽくない」と言われて悦に入っていた口でしたが、なぜかだんだんそれが恥ずかしくなってきて、かえって日本文化関連の本をたくさん読むようになりました。
自国と他国を共に尊重できるバランス感覚を身につけていきたいと思います。



http://honin.spaces.msn.com/


#6977 
エンゲルセン 2006/07/27 13:02
嫌なら見なきゃいい

テレビを見ないようにするのは大いに結構
テレビを見る時間を他のことにあてれば有意義な
生活を送れるかもしれない
ところでテレビで愚かな番組をやっているといって
怒ってる人や、もっとひまなのには新聞の放送塔に
抗議の投書を出す人々をよく見かけるが
はっきりいっておろかなことだ。
粗悪番組に対して正統な怒りをぶつける権利があるのは
その番組をお金を払って見てる人かスポンサ−等
またはその番組によって不利益を生じた人たち
それいがいの者ではテレビを見ないと文化人ぶる
鼻持ちならない者が結構、多いので不快
俗っぽいのは悪か、大衆におもねるのは罪か



#6976 
マルクスの恋人 2006/07/27 07:52
もう電気紙芝居とも呼べない(紙芝居屋さんに失礼すぎる)

私はテレビなんか全く見ない(余りにも馬鹿らしすぎるので)ようにしていますが。
何年か前、実家に帰った時だったか、それとも駅か空港かの待合室だったか、
フジテレビ系(どぎつい字幕といい馬鹿げた題材といい間違いない)の夕方のニュース番組で、
朝鮮国内で軍人や市民に「テポドン知ってますか? テポドン知ってますか?」と
それこそ「馬鹿みたいに」執拗に聞きまくり、ことごとく「知らないよ。何それ?」と答えられると
「何と異様な国だ!」と大げさにキモがってみせるやり口に、私は比喩でなく吐き気を催しました。

いうまでもなく、「テポドン」とは米軍が勝手に付けたコードネームで、本名は「白頭山1号」です。
第2次大戦中の日本で「オスカー知ってますか? オスカー知ってますか?」と執拗に聞き回っても
「知らないよ。何それ?」とみんな答えたでしょう。 「隼」か「一式戦」と聞いたら別だけど。

ここまで下劣な番組を得意げに垂れ流して日本一の高給を貪る犯罪性は、独裁国家にも劣ると言えるでしょう。



#6975 
アール・ケイ 2006/07/27 01:01
制度であり道具であり…まあ国民も同じようなもの

天皇初会見に関するテレ朝(朝日)のスクープ(というほどのものではないと思うんですが)も含め、
何故このタイミングでいろいろ出てくるのかについては穿った見方もあるようで。

天皇って、とうの昔から象徴的な存在だったし政治的にはニュートラルだった(例外はあり)
わけですが、時代の節目節目にバランサーとしての役割を果たすという面もあるわけで、
この時代になってもそれは変わっていないということなのでしょう。今上天皇の考え方も
そして皇太子の考え方も、父帝(昭和天皇)とほぼ変わりないように見受けられますし、
そういう意味ではいくつかの証言、メモが公けになったことも「大御心に沿った」ものなのでしょう
(但し、これが他の宮家、旧宮家になると考え方が少々違うようですが)。

「天皇(の発言)を政治的に利用してはならない」という言い方自体が既に天皇を政治的に
利用してますんで(笑)、これらの件については、何にも云わないか、それとも積極的に
発言していくかどちらかだと思います。
昭和天皇が何を発言していようが、私は靖国に行く(行く行かないについて左右されない)
と発言する小泉首相はある意味天晴れなのかもしれません。左右を超越してますな(笑)。




#6974 
徹夜城(いま帰宅してヘロヘロになっている管理人) 2006/07/26 23:39
何を今さら?な第二弾

 昭和天皇メモに続き、「何を今さら」な感が強いニュース第二弾。そう、韓国政府が「金大中事件は韓国政府およびKCIAが直接関与していた」と公表した件です。そんなことみんな百も承知で、「KT」って映画も作られているわけですが、韓国歴代政権(拉致された当事者の政権含む)の公式見解としては曖昧なままにしていたわけですね(日本政府も含めて)。アメリカとの「沖縄密約」だってほとんど露見してるけど政府は公式には頑として認めてないし、こういうことは洋の東西あることのようです。
 とか言いつつこれも「史点」ネタだ…しかしいつ書けるんだろう(汗)。


>尾鳩さん
 昭和天皇メモの件、そりゃいろいろと政治的背景はあるでしょうね。もともと存在を知っていた人たちがいなけりゃこういう動きにはならなかったろうし、このタイミングで「仕掛けた」人たちがいたのは確かだと思ってます。ただとくに「新事実」というわけでもないけど史料としての面白さは確かにありますね。こういうことでもないと埋もれちゃう「史料」もあるわけで、歴史屋としてはこういうのはちゃんと残してバンバン公開してほしいモンです(笑)。
 この件もいろいろ思うところが多いので、それは「史点」で…っていつ書き終わるんだろう(汗)。


>流星くんさん
 北朝鮮への援助に「宗教団体」が多いというのは、詳しくは分かりませんが国際的な人道援助(特に北朝鮮相手とは限らず)はキリスト教系の各種ボランティア団体によって行われていることが多いですから、特に深読みする必要はないんじゃないかと。

 北朝鮮の教科書のその話は日本の「爆弾三勇士」だとかあの辺を連想させるものがありますねぇ(他にも戦中日本との類似が多いという指摘はありますな)。
 ところで確かに北朝鮮ネタを扱うマスコミの報じ方も注意する必要がありまして…僕が目撃したものではちょうど最初の小泉訪朝の直後でしたか、某TV局が「北朝鮮の作ったこんな映像作品が入手できました」という、半分馬鹿にした調子である映画を紹介したことがあります。なにやら「極秘入手映像」並みの扱いをしておりましたが、これ、日本国内でもビデオが堂々と発売(しかも松竹から)されていた「怪傑・洪吉童」だったんですよ。僕はその何年も前に大学のゼミのみんなで日本語字幕つきで鑑賞してましたから、いーかげんなもんだな〜と呆れたものでした。


>電車内読書。
 図書館から借りていた海野弘「陰謀と幻想の大アジア」(2005、平凡社)を読了。面白かったし、歴史を専攻した者としてもいろいろ考えさせられること多し。
 要するに戦前・戦中において次々と湧き出した「反ユダヤ」「日ユ同祖論」などの陰謀史観から「ウラル・アルタイ民族」「日本語起源論」「騎馬民族説」などなど、戦後においても命脈を保った(あるいは形を変えて登場した)日本と大陸を結ぶ「幻想史観」、イスラムや中央アジア、南方への研究関心が当時の日本の侵略動向と連動した部分があったことの指摘など、いろいろと面白い。また敗戦後それらの遺産は継承もしたけど封印もされたことの問題点の指摘など、いろいろ考えさせられました。今までももやもやと思っていたことがズバリ指摘されてるところも多く、なかなか楽しめました。
 僕がお世話になった大学の先生がある年のゼミの第一回だったかな、いきなり「騎馬民族説と義経=成吉思汗説の共通性を述べよ」って設問を出して多くの生徒が面食らったことがありましたが、なるほどあの先生もこういうことを指摘していたわけだな、と。狭い倭寇史業界でも戦前から戦後への流れの中でいろいろと面白いことがありましたしね。



#6973 
流星くん 2006/07/26 18:41
宗教団体といえば

北朝鮮へ救援物資を送っている団体、組織の内訳の中に
「宗教団体」が大きな割合をしめてる統計を見たことが
あるんですが、何の宗教か書いてなかったんですが
いったい何教なのか気になりました。朝鮮総連は違うよね
あれも一種の宗教か(笑
ありがちなんですが、この間、テレビで北朝鮮の小学校の
いまの教科書というものを紹介していました、

国語の教科書は、実在したのか伝説の人物かわかりませんが
戦争少年なんとか君とかいう文章、なんとか君は
北朝鮮の抗日ゲリラの偵察少年で、日本軍が来たら警報を
発する役で遠くから日本軍を発見すると
「日帝の奴らが来た、みんな皆殺しにしてやれ」と叫びます
算数の教科書は、引き算の問題の例文として
「人民軍が米軍の犬野郎の十機編隊を八機迎撃した、残り何機?」

まぁ、マスコミの翻訳が正しいかはわかりませんが
小学生の教科書に皆殺しとか犬野郎とか、ものすごい汚い言葉を
使っているところが強烈(笑




#6972 
gallery 2006/07/26 18:08
天皇制とは道具に過ぎない

「それもない方がいい道具だ。そのことを覚えておいて、その上でなるべく無害な道具になれるといいね」

あの大騒動で思うのは、つくづく天皇制って「道具」なのだな、と。
時に権威付けのためだったり、時に政治目的のためだったり。
たまに自分の意思を表明したりすると、ポリシーに都合の良い方々は大喜び。
そうでない方は、苦々しく思いながらも「天皇は天皇、オレはオレ」。

それまで反天皇制だったのに「天皇でさえ・・・」と、なるのもどうかと思いますが
じゃあ「天皇を政治利用すな」て方々も、今まで政治利用してなかったのかな、と。
天皇の靖国参拝要求した大臣いたけど、敬意があれぱ利用しても良いのか?
・・・・・・というわけで、やっぱり利用されるべくして利用される「道具」なのだと。

まぁ、その道具を延々十数世紀も引きずって来たわけで、自由気ままに振舞えたのって
ここ千年以上、ほとんどないわけで。遊泳術も上手くなけりゃやっていけませんし、
「道具」としの自覚あったとしても一言二言、言いたいこともあらあな、と。
ありゃつまり、天皇の最後っp(不敬罪)

個人的には、個人として言いたいことも言えず、世継問題でも非人道的な大騒ぎ。
一人の人間として、同情するところ大です。



#6971 
尾鳩 2006/07/26 00:42
いや、書こうか書くまいか、結構迷ったんですが

というのも、ごく身近な方が(というか親友なんですが)、靖国問題に(かなり)深く関係がある方がいらっしゃるもんで。その辺の事情は、管理人さんもご存知のはず。

正直なところ、靖国問題そのものは詳しくないので、内容に触れませんが、私はとにかく「何故このタイミングに?」ってとこに興味ありますね。
昭和天皇の心情については、「合祀に不快感は、元来から常識見解としてあった」という意見もあれば、「A級戦犯のご家族の方のことを、常に気を遣っていた」という意見もあるわけで、私にはなんとも判断がつきかねますね。

ただ、曲がりなりにも情報と向かい合ってきた自分としては、このタイミングで発表されたことに非常な興味を抱いてしまうわけで。
当初は、反安部陣営から出されたのかなと単純に勘繰ったんですが、或いは、渡辺=中曽根ラインとか・・・。
まあ、日経発信ということなんで、普通に中国と関係の深い経済界あたりが情報元だろうと思うのが妥当かなと思ってます。

右左のバランス感覚が働いたのか。
福田さんが不出馬を表明したことで、安部さん独走大勢がほぼ決定、それについては、近しいところからもあまりにも早くから大勢が決定しすぎているということで、懸念も出ているようですしね。

ま、いずれにせよ、もし一部経済界が今回の裏にいるのであれば、外務省同様、喧嘩の仕方を知らないとしか言いようが無いですね。
自分の属している陣営に(この場合は日本です、とりあえず)、表向き厳しいような姿勢を取りつつ、所詮他者に媚びてるようなやつぁですね下されても当然かなと。

今回の件も、中国での反日運動の時同様、いろいろな報道が海外でなされてますが、それはむしろ健全なあかしです。右から左まで、上から下まで、様々な意見を発信できるのが、「民主主義」なわけなんで。
これは、私の経験から敢えて申すことなんですが、最初から「いやあ、うちの国はねぇ・・・たいしたことはないですよ」と己の国を見下すような発言をする人間は、「?」ってな顔をされますよ。
これは、どこの国へ行っても。
具体的な話ができれば別ですよ。その場合、一番恥をかくのは、相手からたとえば文化のことですとか、歴史のことですとか、一応の説明ができないと話にならないわけであって。
中国や韓国の件は、今では広く知られてますけど、シンガポールのメディアも結構反日傾向が強くて有名なんです。
それらの見解を、そのまま所謂外国人に伝えているだけでは、「なんで日本人は、自らをそんなに嫌うんだろう」と怪訝に思われるだけです。
そうでなければ、相手からは既に日本人として見られていないということであって、それは自慢すべきことではなく、もはや対等に話をする相手ではないと思われていると考えたほうがいいですね。

私の周りでも、外国人から「いやあ、お前は日本人らしくないなあ」と言われて悦に浸っている人間を見ますが(私も一時期そうだったなあ)、正直肝心な場面では相手にされないだけです。
今回の件でも、私は外国人と話す際には、今何故この時期に、という話を聞かれることが多いですね。
そういう感覚が大切なような気がしますね。この情報が氾濫した時代においては。



#6970 
民本主義者 2006/07/26 00:00
真打ち(自称)登場!

というわけで、イスラムなら民本主義者におまかせを。
インドネシアの建国五原則(パンチャシラ)には「唯一神への崇拝」が含まれていますが、この中にはヒンドゥー教や仏教を含みます。
同様に、イスラム王朝のムガール帝国はインドを征服した際に、ヒンドゥー教徒や仏教徒を「経典の民」(アフル・(ア)ル・キターブ)と規定し、彼等はコーランが規定する被征服民のキリスト教徒やユダヤ教徒ら一神教徒(コーランの言う真性の「経典の民」)に準ずる扱いをうけました。いちいち殺していたらキリがないからでしょう。
『イスラーム概説』(ムハンマド・ハミードッ=ラー著  書肆心水刊)はブッダをアッラーの預言者であると認めています。私が神戸のマスジド(モスク)で会ったパキスタン人のイマーム(礼拝指導者)はブッダに言及するときは必ず「ブッダ様」と「様」を付けていました。
しかし、これがムスリムの共通見解ではありません。
『コーランを知っていますか』(阿刀田高著 新潮文庫)には、仏教は宗教ではなく単なる哲学の一学派に過ぎない、と主張するムスリムが出てきますし、
『書物の運命』(池内恵著 文藝春秋社刊)には、仏教をまるっきりの偶像崇拝宗教として解釈するムスリムがでてきます。



#6969 
巫俊(ふしゅん) 2006/07/25 19:36
日本は一神教の国家です(笑)

東南アジアのイスラム教国の中のインドネシアかマレーシアだったと思うんですが、
そこの国ではユダヤ教、キリスト教、イスラム、仏教、ヒンドゥ教等を総称して一神教と呼ぶそうです。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062582295/250-0080613-4176234?v=glance&n=465392
(講談社選書メチエ『イスラームのロジック―アッラーフから原理主義まで』中田考 、2001)

中華民族統合の象徴の黄帝や、立憲君主政国家日本の国民統合の象徴の天皇は、東南アジアイスラム教国の基準で呼べば「一神教」の範囲に適合するんじゃないかと考えているところでして、
一神教という言葉を、厳格に一神のみの宗教と規定いたしますと、まずカトリックが一神教から脱落してしまうような気がしますし。

http://uruseiyatsura.blog62.fc2.com/


#6967 
アール・ケイ 2006/07/25 09:48
いろいろとどうもです

まあ、そのなんですな、調理道具であろうが裁縫道具であろうが天皇であろうが戦犯であろうが
草木の一本一本まで、魂宿り神になる、というこのクニのいい加減さ出鱈目さは
(果たして、これ全部が一応神道なんでしょうか(笑))大好きですよ。
宣教師であろうがさすがのマッカーサーであろうが、日本を一神教のクニには出来なかったわけで、
それというのも、何か絶対的なものに永続的にスガる、信じるということが得意でない
民族性(この点については琉球もアイヌも似てるような気がするから含めちゃいます)
ゆえなんでしょうな。一向一揆や島原の乱のようなことがあってもどちらかというと
一過性流行性のものだったように思います。
そういう点も好きです(笑)。
天皇制に違和感を持ちつつ、同時に親愛の情も抱くという一見矛盾した心理が存在するのも
それゆえなんでしょうか。
だからこそ、あんまり「靖国」を特別なものとは思わないし思いたくないわけで。
「第二靖国神社」とかどんどん作っちゃって権威(そんなもんがあるとして)を失墜
させていきゃあいいんだと(笑)。


>大蔵貢氏

映画史のなかで、そろそろ再評価(というか初めての真っ当な評価)がされる機運が
ようやく出てきたように思います。
面白いものを大スターをあまり使わず(使えず)作る、ということにこだわったひとでしょうね。




#6966 
NF 2006/07/25 02:19


あと、韓国に対してもう一言要望するなら、嫌いな相手でもTPOという物を弁えて欲しいということか。嫌な相手になら何をしてもいい、という事にはならない、という事で。
因みに、韓流ドラマといえば、「冬ソナ」のせいで「恋愛もの」「メロドラマ」といったイメージがあるわけですが、
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Yoyo/6813/history1/korean_drama.html
↑の韓流ドラマ解説サイト、最後はやっぱりこういうネタか(苦笑)。僕は日本作品で絵が萌えられる分、ゲームのほうが良いかなあ…、とお約束の変な話題で締めてみる。



#6965 
NF 2006/07/25 01:15


>巫俊様
そうか、しまった。小説があったか(苦笑)。小説とアニメで微妙な違いがあったりしますからねえ…。しかし、小説ではそこまでカミーユに腹割っていたとは。
>徹夜城様
ゲバラ、ザップ元帥とも中公文庫からゲリラ戦についての著作が出ているという共通点が。勿論毛沢東の「遊撃戦論」も出てます。
シャロン元首相…。第二次大戦後に限定すれば代表的な名将の一人ではありました。政治家としては…、ノーコメントで(苦笑)。
韓国では、最近は「ケロロ軍曹」が日本軍国主義を連想させるだの、声優関智一氏が韓国の女性アニメファンから(ガンプラに書いた語句の問題で)抗議されただの、ドラえもんのアニメにわいせつな内容があるだのと日本現代文化が指弾されているようですが、見方を変えればこれまでは日本文化作品も韓国作品として紹介されていた訳で、日本作品が日本作品として認知されつつあると見る事も出来るのかな…。



#6964 
NF 2006/07/25 00:22
ついでにA級戦犯考

せっかくなんで、A級戦犯についても思うところを。
東京裁判が勝者の論理を振りかざした不公平なものである事、これには異論はありません。ただまあ、これは「歴史は勝者が作る」という普遍的事象がここでも繰り返されたに過ぎない。日本国内でも、統一期には似たようなことが多くあった訳で。不公平ということに関しては、「覚えておくんだな、戦いに負けるとはこういう事だ!」(by蒼い巨星)としか言いようがない。負けたのだから、致し方ない。
「東条らが頗る苦しい環境に置かれ、幾度か自分の運命に悲涙を流したであらう事は、容赦する。彼らが幾度か自己の悪逆に悔いつつも、また悪逆を重ねねばならなくなって、自分自身を地獄の責苦に落した心情にも同情はする。貧乏国日本の首脳といふ十字架を背後に負うた彼らの道行きである事も十分に認識はする。」しかし、結果として内外の多くの人々を死に追いやり或いは塗炭の苦しみに落し、祖国を敗北の憂き目に合わせてしまった事には変わらない。無数の人々を戦禍に苦しめ、自国を敗北させたという事実は、あまりに大きな罪状であると考えます。(ここは左派の人々と意見が分かれるのでしょうが、)戦後になりA級戦犯を国内で赦免する事は別に良いと思います。彼らは死をもって罪を償っており、残された遺族には罪はない。そこに至って水に流すのは問題ない(ただし、国外の人々の感情は別であろうことは考慮する必要がある)。しかし、だからといって彼らを「英霊」として顕彰してよいかといえば話は別になる訳で。国が敗れた際、体制が崩れた時、黙って責任を負い罪を負う。これも国家指導者の役目の一つかと。天皇に関しては…、「宗教的権威の利用価値」という別の要因が絡まるのでややこしいかと(と逃げてみる。天皇の持つ権力とは切り離された「権威」には存在価値があると思っているので)。結局、「東条ら、是か非か。−非なり。東条らをー哀れむか憎むか。哀れみもするが憎みもする。東条らを赦すか、赦さぬか。−赦しはするが、その罪を消さうとは思はない。」という辺りが僕の公式見解になるかと。…癪に障るので余り対外的には公言しませんが。因みに、「」内は中村直勝「足利ノ尊氏」より引用して改変しています。

因みに天皇に関して僕の点が甘いのは、ブラウン管を通じて長らく見て来た皇室に悪感情を持てなかった、その「権威」に利用価値があると考えた(ローマ教皇・英国国王と並んで、アメリカ大統領が最敬礼で遇する三人の一人だそうですし)、気が遠くなるほど歴史の長い王朝という事でその「長さ」自体に敬意を抱いたということでしょうかね。

>このごろの韓国
全く困ったもので。まあ、これまでの経過が経過なので、我が国を嫌うのは別に構わないというか当然だとは思うのです(僕も向こうは嫌いですしお互い様)。が、国益・利害を感情より優先させる位の分別は欲しいものです。必要があれば感情を抑えて必要最低限には交際できるくらいではあって欲しいもので。大体、そんなに嫌いなら無視したほうが精神衛生上いいと思うのですがねえ…。北の崩壊はおそらく周辺諸国の誰も望んでいないかと。軍の暴走、大量流民の発生が周辺を襲う事は目に見えていますし。ドイツは東西ともそれぞれの陣営のトップクラスの経済力を誇っていたにもかかわらず、合併後は東西の経済格差や赤字に悩まされた訳で、ギリギリ先進国といえるかどうかの韓国とあの体たらくの北とでは、合併した瞬間に経済破綻が起こりそうで怖いですな。



#6963 
徹夜城(先日こっそり歴史映像名画座を更新していた管理人) 2006/07/24 23:39
現代史な人たち

 次回「史点」ネタ確定なのですが、あまりかぶらない程度に。
 キューバのカストロ首相がアルゼンチンを訪問し「健在」をアピールしておりましたが、目を引いたのが反米の同志(笑)ベネズエラのチャベス大統領と一緒にチェ=ゲバラの生家を訪れたというニュースでした。ゲバラの幼い時の写真を見て「チェが泣いたのかい?信じられないな!」などとコメントできるのはかつての「革命の同志」ならでは。
 ゲバラ自身がすでに「歴史上の人物」になってしまっているわけですが、そんなに昔の話でもないし、キューバ革命の時はみんな若かったんですよねぇ。同行したチャベスさんも感激して「歴史の中を歩いている」とかコメントしてました。

 まだ生きている「現代史の人物」というと、あとはベトナムのボー=グエン=ザップかなぁ…ホー=チ=ミンとの思い出を直接語れる数少ない人になりました。つい最近まで張学良だの宋美齢だのも百歳を超えて生きていたわけですが、いずれも「史点」で死去ネタを書いております。大物かどうかはともかく、シャロンさんもぼちぼち危ないようですな。


>朝鮮半島情勢
 「朝鮮半島」という表現も韓国的には「韓半島」でないといけないわけで(笑)。北朝鮮のことも「北韓」って言ってますしね。
 アール・ケイさんもお考えのようなことは僕も思っているところで…今の大統領は市民運動出の悪いところが出ちゃってるのかな、という気もしますね。日本でもそりゃヘンな言動をしている人たちがいるのは確かですけど、それに対して過剰に反応する嫌いは確かにあります。韓国のある世代では日本の戦後史がまったく知られておらず、戦前のイメージのまま警戒心を持っているという話を専門家から聞いたことがあるのですが、この人たちもそれに当たるのかもなぁ…と。
 まぁそれでも長い目で見れば、日本も以前に比べてずっと韓国について知るようになりましたし(良くも悪くも。十年ほど前までほとんど何も知らない人が大半だったと思う)、韓国でもひところよりは現代日本についての知識も広まっているし文化だって認識されているわけで、危惧するほど悪い状況ではなかろうと僕などは楽観してます。

 ところで今日のニュースで金正日総書記の「事実上の妻」の話題が流れてましたが、キム=オクさんとおっしゃって…ああ、「オクさん」なのかというギャグも出来ますし、漢字で書くとさらに危ないネタにされてしまうという、マスコミ的にもちょっと扱いづらいお名前だなぁ…って僕も最近この手のネタをよく書いているような。


>日露戦争映画。
 十一郎さんがお書きでした「明治天皇と日露大戦争」、この映画はもう頭から尻尾まで「靖国」ですからねぇ…というかオープニングとエンディングに例の神社が映るわけです。勝利の提灯行列を映しつつ「民族の誇りと英知で世界平和に貢献しなければならない」なんて、戦後にもこんなの作ってたのね、と驚かされる作品です。未見ですが、この原案とプロデューサーの大蔵貢はこの後「天皇皇后と日清戦争」「明治天皇と乃木将軍」を作り、恐らく唯一(「火の鳥」は除外)の神武天皇登場映画であろう「皇室と戦争と我が民族」を作り、その後はエログロ路線を突き進むという、波乱万丈(?)な映画作りをしております。
 靖国的には「二百三高地」なんかはかえってダメなのかもなぁ。「大日本帝国」だってよく見るとかなり痛烈なこと言っちゃってますしね。両作の脚本を書いた笠原和夫は靖国に本当に英霊がいるなら怨霊化してるはず、ってなことを言ってましたっけ。僕などは「合祀」された人たちは怨霊たちにリンチをくらったりしているのではなかろうか、などと思ったこともあります。


>新聞の話。
 産経新聞といえば、「つくる会」騒動のその後、結局産経は分離した新団体(プロレスみたいだ)をバックアップする姿勢を明白にしたようで、「つくる会」元名誉会長の西尾幹二氏は裏切られたと激怒して一人で不買運動だなどと騒いでるらしいですね(笑)。どうも見ているとこの人一人の破壊的な性格が全てをブチ壊したように見えてきます。ま、いい気味ですが。


>ハットラーさん
 いえいえ、僕が書いたのはそのHNがまずいということではありませんで、この「ヒットラー」の話題のためだけにそのハンドルネームをつけたんじゃないかと思えまして、今後もそのまま使用し続けてしまわれるのかな、と疑問に思っただけです。お気に入りでしたらそのままご使用になっても全く構いませんので。



#6962 
NF 2006/07/24 23:22
NF流靖国考

>十一郎様
なるほど、違う視点からの人とは話してみるもんですな。言われてみれば確かに、「フジ三太郎」が昭和天皇崩御直後に皇居に葛湯を供えてたり、「風流夢タン(字が出ない)」事件のときは天皇の人権、という観点から作者を批判してましたな。指摘されて初めて思い出しましたわ、情けないことに。ただ、日本と他国の対立があった時に日本の肩を持っていた記憶はあまりない、その結果として日本に不利な方向に世論を動かす役割をしたりといった事が左派といわれる原因なんだろうと思います。「赤旗」か、あれは思いつかなかった…。
神社で慰霊、というのは一般から見れば異様なのは同意します。ただし、「靖国で神にされてしまったため先祖からの伝統の祭祀ができない」という主張にも僕は与しません。僕の先祖にもあの戦争で命を落とし、靖国神社に英霊として登録されている人がいます(勿論「神」な訳です)。しかし僕らにとっては慰霊の場はあくまで先祖代々の墓や仏壇の位牌であり、「軍神」というより「祖先神」「ほとけさま」な訳で。なもので、「嫌なら靖国の存在を無視して勝手に自分たちのやり方で慰霊すればいいんでないかな」と思ってしまう訳ですが、これって無節操なんでしょうかね。因みにこの話にはもう一段落ち(笑)があり、近所の和尚によればその人は子孫の誰かに既に転生しているらしいです。どれが正しいんだ、一体(笑)。
ま、慰霊なんてのは古今東西を問わず結局は生き仏(笑)の都合で行われるものだからある程度仕方ないのかな、なんて思う訳で。
>アール・ケイ様
何でもかんでも「神」にしてしまうのは必ずしも悪くはないと思います。少なくとも、狭量な宗教対立が日本であまり見られないのは一つにはこの無節操さのためでしょうし。ただ、靖国の場合は他の神社とはやはり異質な気がします。国家の名の下に命を戦場で落とした人々を国家の名の下に称える・慰霊するという目的で存在する以上、国家との繋がりを断ち切ることが出来ない。政治権力と切り離され民間の現世利益の波に対応せざるを得ない他の神社と比較して違和感を覚えるのは事実です。靖国神社の商売繁盛御守とか縁結び御守って何か違う気がするのは僕だけではないと思う。同じ国家神道系神社でも湊川神社・名和神社なら分かるのですよ、正成・長年は元商人だし(笑)。なので宗教色のない国立墓地という案は必ずしも間違いではないとは思う(で、靖国を一法人として切り離してしまえば何かを変える必要はなくなる)。ただし、現時点では僕は賛成できないのです。中国・韓国が外交現場において持ち出している最中では、外交での屈服ととられかねない。これは相手を図に乗らせ今後の交渉で新たな支障が生まれる危険がある。という訳で、日中とも引くに引けない状態になっているのでないかと(で、実務レベルでは水面下で落とし所を探っていると)。小泉首相が「行くのも良いし行かないのも良い、個人の心の問題」との発言は、見ようによっては新首相が「個人の判断」で行かないという選択肢も考慮した一手かもしれないかな、と勘ぐったりしている訳で。



#6961 
新参右衛門 2006/07/24 18:27
いがいと長続きしそう

朝鮮半島の統一は、とうぶんない気がします。
北の体制は、いがいと、今後も続くような気がします。
というのは、金体制が崩れたとして、それを受けて
しょって立つような勢力が北の国内に全く見あたらなく
脱北者が組織する亡命団体も、とうてい暫定政権を立て
られそうな感じがしないですし。
韓国に指導体制が崩壊した北を支えられるほど国力が
あるか、というと?な気がします。
なによりアメリカが北の現体制の急激な崩壊を望んでは
いない気がします、いま、北の現体制が無くなると
アメリカが極東に安全保障上の影響力を顕示する理由の
25%ほどが喪失する、ということになり
そんなことをアメリカは受け入れられるでしょうか。



#6960 
アール・ケイ 2006/07/24 17:23
統一局のお仕事

いろいろとありがとうございます。

無知ついでに?1つ質問が。

私は出来るだけニュートラルでいたいと思っているのですが(卑怯者なので(爆))、
それにしても韓国のいまの大統領やウリ党の面々って、「実は、みーんな北のスパイだった」
というオチがついてもちっとも驚かないですな(笑)。或いは洗脳されていたりして。
いや別に(『韓半島』という映画の中の日本政府みたく)民族統一にケチをつけようと
いうつもりはさらさらありませんが、昨今の韓国高官の「かなり逝っちゃってる発言」には
呆れてため息が出てしまいます。それが本音としてももうちょっと違う言い方はないのか。
だいたい「アメリカと北朝鮮が敵対したら、わが国=韓国が仲裁する」って
何か根本的に間違っとりゃせんか。何のために米軍は韓国にいるの?
(それは建前として朝鮮戦争は終わっていないから、なんでしょうけど)
あと、北朝鮮が核武装しても統一後は「我々」のものになるんだから構わない、と
云ってたりもする高官もいるんですよね。

あー、嫌韓本なんて本屋に並んでいるだけでも燃やしたろか!と思うこんな私でさえ、
こういうふうに思ってしまうのですわ。東亜日報をはじめ大手各紙は反現政権という立場も
ありますが、この辺バランスを考えて書いてることが救いですけどね。


やや話が脇にそれますが、関西には有力と云われる私大の一昔まえの話。
関西大学は関西学院大学を昔から何かとライバル視してますが、
一方関学が意識するのは同志社であって関大のことなんてほとんど意識していないのです(笑)。

はい、韓国と日本ってこの関大と関学の関係にちょっと似てます(同志社は中国なのか
アメリカなのかはさておきます)。日本のことなんて放っておけばいいのに、何かというと
貶してみたり逆に持ち上げてみたりと意識することおびただしい。日本国民の大多数は
普段は大陸のほうに目が向いてないというのに。この辺のギャップが竹島問題でも
出てくるわけであります。


さて、それでですね、
韓国(政府)って、統一国家の具体的なイメージ(グランドデザイン)を持っているんでしょうか?
北朝鮮が自壊するか、クーデターか革命が起こるか、暴発して軍事的に制圧されるか、
或いは平和裏に統一政府が樹立されるか、そのプロセスによってぜんぜん違ってきますが。
民族を統一せねば、というのは彼らの悲願であるわけですからそれは分かるのですが、
話がより具体的になればなるほど南北の考え方の差が露わになると思うんですがねえ。
東西ドイツはあくまでも東が自壊したからこそ統一が成ったわけで。




#6959 
十一郎 2006/07/24 00:24
さすがに長すぎたので別けます・・・

>NFさん
長くなりますが、ちょっと産経と朝日を左右対称ととらえるのと、自分は違う考えを持っています。
朝日新聞全体を左派から見ると、少なくとも左翼の中核にはいない。天皇家好きだったり、明確に左翼と異なる部分も多い。せいぜい中道左派に位置づけられるだろうといった感触です。

朝日はブルジョアエリート官僚的であり、大衆的である読売と対比すべきではと思うのですよ。読売は中道右派で、部数的にもちょうど互角。よく朝日は戦前の体制翼賛から転向して戦後に左派になったといわれますが、エリート的な体質という点で見ると一貫している。
産経新聞って部数で見ても全国新聞の土俵に上がっているとは言い難く、しんぶん赤旗とちょうど対称なくらいでは?と。もちろん産経は政党機関紙ではないから、より正確には赤旗と毎日を足して2で割ればいいくらい。

ちなみに、中国や韓国は関係の深い隣国だから声がよく聞こえるだけで、シンガポールあたりもけっこう戦前日本批判が強かったりします。
下記サイトに主要な外国からの批判抜粋が。
ttp://www.geocities.jp/social792/yasukuni/sekai.html

>若水さん
ありがとうございます、藤子作品だったかなという記憶はありましたが、A氏の方でしたか。

>アール・ケイさん
>このなんでもかんでも「神」にしてしまう節操のなさは異常だと思いますな。
もっとも靖国神社の場合は、味方かつ護国のために散ったという条件でのみ奉られるので、敵味方問わずに神とするような古典的神道とは全く違うという説もあります。

>遺族が抗議してきたら「分祀は出来ません」とお断りしましょう(爆)。
ちょっと違うベクトルの話になりますが、朝鮮出身の日本軍兵士も奉られていて、それを遺族が抗議していますね。他にひめゆり部隊も奉られ、その利用にひめゆり関係者団体が抗議したりしています。
しかし神社側は遺族の要求をつっぱねている。下記サイトに批判的視点からのまとめが載っています。
ttp://www.geocities.jp/social792/yasukuni/QandA.html

しかし最近、朝鮮人日本兵士の何人かが生存しているとわかり、しかも彼らが靖国に抗議しだしたからたまらない(苦笑)。現人神が神社のありかたを自らの口で批判し、神社側は今さら分祀すると言い出せるかどうか。



#6958 
十一郎 2006/07/24 00:20
安倍の武勇伝

「神社で神の“冥福”祈る」「アベちゃんカックイー!」
こういう風にボケられたら毎日仏壇に供え物している田舎者としてはツッコミ入れざるをえませんで。こういった所にも、靖国神社の宗教的な位置づけの奇妙さが見られます。
統一協会だの工藤会だの絡めて皇居に落ちたコンビの芸を完全再現しようかとも思ったのは秘密。・・・中傷には引っかからんですよね?
ちなみに参拝派では唯一、谷垣財務大臣が自粛の方針だそうですね。
日経に火炎瓶が投げ込まれたり等、困った事件も起きています。

さて、下記のブログのリンクで2ちゃんねるにおけるメモ捏造検証まとめのページが紹介されていました。
ttp://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20060722
この成城トランスカレッジというサイトでは、数ヶ月前に社民党党首福島瑞穂発言をめぐるコピペを2ちゃんねる利用者と(思想的に異なりつつも)協力して調べていて、その時の2ちゃんねらはコピペの根拠があやふやである事を大筋認めていたのですが・・・どうも人海戦術ではない検証は得意じゃないようですね。
1、手帳と貼り付けられたメモの紙質が同じとは限らないし、インキは劣化して青になったとも考えられる。
2、聞き書きの簡略化を考慮すれば、一人称や細部の口調が変化しても不自然ではない。
3、天皇の参拝はもともと数年の間隔を置いていた。
4、産経ですらメモの信憑性は大筋認めている以上、捏造であっても簡単に見破られるとは考えにくい。
・・・と、疑問への反論は容易です。
もちろん発表されている内容からだけではわからない箇所も多く、いくつかの疑問は確かにあるとも思いますが、少なくとも捏造確定などといえるほどの反証はされてません。政治問題どうこうより、もっと情報がほしいところですね。
もっとも、メモの存在を認めた産経もまた、天皇が問題としているのは名前を出した松岡らだけという奇妙な解釈をしているのですが・・・(「〜その上〜」といっている以上、A級全体も問題にしているのは明確)。

個人的には、靖国神社には世界の戦死者全てを奉る祠が最近に立てられたので、そこだけに向かって本殿を無視するのも折り合いのつけかたとしてはアリかなと思わなくもないです。
しかし遊就館(神社に付属する博物館)の史観があまりにも突っ込みどころだらけなので、それだけは何とかしないと靖国に行くだけで批判が出るのはさけられないでしょう。
ttp://www.yasukuni.jp/~yusyukan/index.html
変わり種の博物館として見ると、けっこう面白い展示が多いのですが。今期は、『明治天皇と日露大戦争』なんて珍作を上映している(笑)。

軍事オタク的には、まず千鳥ケ淵に参拝すべしという考えもあります。無名の遺骨まで集めた、環境省が管理する無宗教墓地です。



#6957 
アール・ケイ 2006/07/22 22:47
ブラックついでに

宗教法人として承認(登録)されるかどうかはさておき、
信教・結社の自由は憲法に保障されてようがされてまいが(されてますが)
人間全員が持っているわけで、
私はこの際いろんな神社を造っちゃえばいいと思うんですよ
(このネタ、前にここに書いたような気がしてきた(爆))。

だいたい「東郷神社」にしてもそうですが、いくら八百万(ヤオヨロズ)の神とは云っても
このなんでもかんでも「神」にしてしまう節操のなさは異常だと思いますな。
「大魔神社」だとか「タイガース神社」なんてえのもありますし、まあ「靖国神社」も
それと全くおなじラベル、じゃなかったレベルの存在だと思いますな。
いくらデコレーションしてみてもおんなじ。
この際、「A級戦犯神社」「A級戦犯と判決は出たけどもホントは英霊よ神社」
「A級戦犯のような気がする神社」「ルーズベルトと毛沢東とスターリンを罵る神社」
「インド判事神社」「中国共産党神社」…もういくらでも作りましょうや。

で、勝手に祀るんですな。だって祀るの勝手なんでしょう。
遺族が抗議してきたら「分祀は出来ません」とお断りしましょう(爆)。




#6956 
パパゲーノ川崎 2006/07/22 22:20
人類の歴史は700万年ですか。

遅いレスですみません。
おお、更にプラス100万年ですか。
なんだか嬉しいような。。。
(でもそーんな昔は、ほとんど今の人類から見たら(学者以外は)
猿の歴史としか思えないかも。。。汗)



#6955 
若水 2006/07/22 22:11
『ひっとらあ叔父さん』=藤子不二雄A作品ですね

ナンセンスギャグ漫画だと思っていて気楽に読んでいたしたが、
最終回はなかなかブラックで実にA先生らしい作品でしたなあ。

>史点更新ありがとうございます
タイは先年皇太子に男の子が生まれ、祝い事続きですね。
これで政情ももう少し安定すればいいのですが。

>人物の呼び方
マホメットかムハンマドか、なんてのはそれなりに意味がありますが
ヒトラーかヒットラーか、なんて言われてもどうしようもない気がしますね。

>元首はあくまでザビ家の生き残りであるミネバでありハマーンはその権力の代行者
ガンダムにはあまり詳しくないのですが
(でも以前NFさんの吉野朝=ジオン公国説は面白かったです)
世界史で言えばブワイフ朝やティムールのようなものでしょうか?


http://zyakusui.web.infoseek.co.jp/


#6953 
巫俊(ふしゅん) 2006/07/22 17:22
小説版Zガンダムで

ハマーンはカミーユに、政権の国名は「ハマーン共和国」にするかもしれないと示唆しています。
これすなわち、ハマーン汗国の動かぬ証拠(笑)

http://uruseiyatsura.blog62.fc2.com/


#6952 
NF 2006/07/22 16:36
人名と表記

>ハットラー様
ぶっちゃけた話、どっちでも間違いじゃないと思いますよ。アルファベット表記された名前を違う体系の文字、つまりカタカナで表記する訳だから100%正確にはどの道なりえないわけだし。おっしゃている先生方はその意味では何か狭量だな、という気はします。日本人の名前でさえ、歴史人物では表記が一通りでないことすらあるわけで(改名などは除く)。例えば南北朝時代で言えば、
「くすのき まさしげ」→「楠木 正成」(通常)、「楠 正成」(太平記)
「ささき どうよ」→「佐々木 道誉」(通常、太平記や過去帳など)「佐々木 導誉」(本人署名、佐藤進一氏はこちらを使用している)
といった例があるわけで。実際には結構いい加減なんじゃないですかね。
>巫俊様
ハマーンの父親が「マハラジャ・カーン」(すごい組み合わせ)なので、由来はそうかもしれないですな。ただ、「ネタにマジレス」と言われるのを覚悟で言えば、アクシズは少なくとも形はジオン公国の延長上で元首はあくまでザビ家の生き残りであるミネバでありハマーンはその権力の代行者ということになります。なので残念ながら汗国とは言えなさそうな。アクシズは、例えるなら分裂した尊氏・直義がそれぞれエゥーゴ(新興層、勝った)・ティターンズ(保守層、負けた)と考えれば、その隙をうかがう弱体化した南朝というのが適切かと。とすると、ミネバは後村上天皇としてハマーンは…。晩年の北畠親房?想像して気色悪くなってきた…(苦笑)。

↓の書き込みでの例えですが、甲子園ライトスタンド(基本的に阪神応援席)=日本、デイリー(極度の阪神贔屓で知られる)=産経、報知=朝日、トラキチ=右派に対応しておりますので念のため。やっぱりキャスティングに問題あるなあ。



#6951 
NF 2006/07/22 16:20
靖国から新聞談義へ(汗)

>尊氏自殺未遂事件
確かにそういう見方は出来るかもしれませんね。何だか回りに心配して欲しくて手首を切ったり薬を飲んだりを繰り返してる人みたいだなあ…。何度となく死のうとするのも、それで本気で死ねないのも、何とも言えないヘタレっぷりですな。しかしそんな尊氏が結構好きだったりするのだから我ながらおかしなものです。
>昭和天皇メモ
>「確かに彼らの責任は重大とはいえ、
>あんたの身代わりで罰を受けた者への
>反応としてどうよ」
自分ではどっちかといえば右派のつもりだったんですが、第一感想はこれでしたね、僕は。「『A級戦犯』のところにおまいりしに行くのはあまりに寝覚めが悪かったんじゃないか」という徹夜城様の見解にはその辺でなるほどと思うところ。しかし昭和天皇の生き残りのための立ち回りの巧みさは、やっぱり伝統でしょうかね。
「これはこれ、それはそれ」という反応も理解は出来ます。天皇の意思だからといって拘束力を持たないという意味では間違いではない。まあ、本来的にどうだっていい問題(行動者の意図はともかく、行動自体は「神社に参拝する」だけでありそれ自体で実益や実害がある訳ではない。周りの反応だけが問題)のはずだとは思うし、A級戦犯合祀や8月15日参拝に問題があるとは思うんですが、外圧に負けた格好になりかねんのがムカつくというか癪というか、僕の場合はこれだけなんですよ(苦笑)。何とか、適当にフェードアウトできる方法があれば…。
この問題ではむしろ、各新聞の反応が個人的には面白いですね。朝日「昭和天皇の意思は尊重されるべきだ」・産経「天皇の発言の政治的利用はあってはならない」と見事に左右逆転現象が(笑)。因みに、以前の三笠宮発言の際には両者のスタンスは逆でした。こいつらは全く…。そういやこの両紙、社説で仲良く「文通」する事でも有名なんだよなあ。どっちもどっちというか、例えるなら甲子園のライトスタンドでデイリースポーツを売るかスポーツ報知を売るかの違いしかないんじゃないのかな(溜息)。で、ライトスタンドのトラキチ(保守派)に報知がバッシングされると。…配役を間違えた気がする。友人は両者を併読するのが一番バランス取れるし幅広く知見が手に入ると言っていましたがね。



#6950 
ハットラー 2006/07/22 14:19
やばいH.Nでせうか

ハットラー、よくないハンドル名でせうか
やめろといわれればやめます
ヒットラーかヒトラーか、どっちだ、という話は
知人の話である歴史の教諭が試験の回答で
独第三帝国総統の名をヒットラーと書いた生徒の
採点で点をやらなかったのを生徒に抗議され
「ヒットラーとは下品な発音だから点はやれん」
と教諭がいったらしいので
それを知った別の歴史教諭がヒットラーの方が
親しみやすいじゃないか、ヒトラーて名はホラー
映画の怪物の名前みたいで印象わるいぞ、といい
どっちの言い分もなんだかなぁ




#6949 
巫俊(ふしゅん) 2006/07/22 05:24
そっかアクシズって

ハマーン汗国なんだ(爆)
ごめんなさい。。。。



#6948 
巫俊(ふしゅん) 2006/07/22 05:23
ガンダム

旧世紀ですよね♪
私は5年くらい前まで「中世紀」(20世紀の時代区分は中世。宇宙世紀とともに近代になったと解釈)と聴こえていましたけど(笑)
あとテレビ版Zガンダムの最後でも、百式のコクピットから脱出したシャアが「旧世紀の人類は・・」と言っていますね。
そんでもって、ハマーン・カーンのカーンって、イスラム世界の発音「ハン」ではなく、モンゴリア等で発音される「カン」から来てるんでしょうかw

http://uruseiyatsura.blog62.fc2.com/


#6947 
十一郎 2006/07/22 01:20
『ひっとらあ叔父さん』という漫画があったような記憶が

今朝の朝刊に遺族会のコメントが載っていました。
大意は、政治問題になっている時期に誰がどういう意図で公表したか疑問、「激しい憲法論争もあった」事情で続けられなくなったと受け止めている、との事。
疑問を持つ気持ちはわかりますが、むしろ今は注目されつつも無視されるタイミングであり、陰謀論臭いような。参拝をやめた理由を憲法論争に求めるのも文章読解力にいちじるしく欠けている(たぶん認めたくない考えが読解を拒ませたのでしょう)。

遺族会に限らず、短いメモだというのに、どうにも曲解じゃないかとしか思えない感想が多くて・・・少なくとも、天皇が合祀に反対していたこと、松岡外務大臣らをきつい口調で呼んでいること、合祀を行った人物を明確に批判していることは認めるべきと思うんですがねえ。
「行くのも自由、行かないのも自由」なんて、天皇が個人として行くかどうかを書いただけの内容ではけっしてないんですが・・・

中国外務省は静観しているそうですが、今日一日の間に何か主張を出したかもしれません。新聞には中国人研究者のコメントも出ていましたが、故人のコメントだから大勢に影響はないだろう、との一歩引いた意見でした。
ともかく、自分をふくむ左翼の多くは、分祀されれば済むという考えではないので、靖国神社をめぐる矛盾が露呈した状況を外から眺めるという形になりそう(苦笑)。

>ま、正直なところ昭和天皇としては「A級戦犯」のところにおまいりしに行くのはあまりに寝覚めが悪かったんじゃないかと思ってまして、

なるほど。
公表を前提としないメモだから、ある程度は本心を反映していると思いますが、その自分の“本心”を無意識的に偽っているという事は確かにありえます。

>それにしても謎なのが「ヒットラーは身内に殺されたのだぞ」というあのセリフですが。

その台詞の場面にいた人物が後に暗殺される事を暗喩した表現なのは確かでしょうが、ガンダムファンの間でも定説はないみたいですね。有力なのは下記の二つだったかと思いますが。
・20世紀の重要人物の死に様すら正確に記憶されてないほどの未来と示す演出(ヒトラーを登場人物がよく知らなそうな描写からもうかがえる)
・ヒトラーが自殺に見せかけ身内に暗殺されたという陰謀を制作者が信じていた(富野監督はオカルトに傾倒していた形跡があるのだから、ありえそう)



#6946 
徹夜城(体がなれてなくて講習に疲れ気味の管理人) 2006/07/21 22:52
「ヒットラー?九世紀の人物ですな。」

「…ヒットラーは20世紀の人物なのだぞ」

 バカなパロディはともかく、「ガンダム」映画版三作目のあのやりとりでは明らかに「ヒットラー」と発音しておりますね。それにしても謎なのが「ヒットラーは身内に殺されたのだぞ」というあのセリフですが。

>ハットラーさん(この名前でお続けになるんでしょうか…?)
 昔の日本では「ヒットラー」で統一されていたんじゃないでしょうか。ドイツ語的には発音がどちらが正しいかはわかりませんが…さっきウィキペディアで調べたら初期には「ヒットレル氏」と表記されていたこともあるようです。その中で「ヒトラー」という姓はもともと「ヒードラー」だったのを父親が改名したこと、ドイツではやはり珍しい姓で、チェコ人に「ヒドラー」「ヒュードラー」といった似た姓があることから、もともとチェコ系の姓なのではないか、との話も出ておりました。
 オーストリア出身のヒトラーがなぜドイツに…という話、僕も知らなかったのですが、どうもオーストリアの兵役を免れるためにドイツに逃げた、というのが真相みたいですね。それでドイツ軍の志願兵になって負傷、敗戦ショックでドイツ民族主義の政治家を志すようになったわけですから、人生というのは分かりません。

>新参右衛門さん
 まぁ最終的には神主というか宮司が決めたことではあるんですが、そこに至るまでにいろいろと政治的な背景があるのも確か。合祀を決めた宮司の前任者が合祀に抵抗していたとの話は昨年でしたっけ、毎日新聞が遺族の話としてスクープしておりまして、今度はそれを昭和天皇自身がどう思っていたかを裏付ける史料だということですね。
 戦後靖国が生き残った経緯からすれば、参拝する「政治的義務」なんざもともとありません。また逆に同じ理由から「合祀」も「分祀」も神社の勝手であって政治的に一宗教団体である神社に圧力をかけることも出来ない事にもなるわけです。
 ま、正直なところ昭和天皇としては「A級戦犯」のところにおまいりしに行くのはあまりに寝覚めが悪かったんじゃないかと思ってまして、あのメモにしてもさらにその心の奥を読み込みたくなりますけどね。



#6945 
新参右衛門 2006/07/21 22:30
神主のやったことか

>昭和天皇メモ
こんかいのことで、戦犯の合祀をやったのは
あの神社の神主だっちゅうのは初めて知りました
じゃあ別に、あの神社へ戦没慰霊に行かなきゃいけない
って正統な政治的義務は特にないって気がするんですが



#6944 
ハットラ− 2006/07/21 12:50
そういえば

第三帝国の総統の名前をヒトラ−というのとヒットラ−と
いうのと2とおりありますが、どっちが発音てきに正しい
のでしょうか、ヒットラ−と呼ぶのはなんかギリシヤとか
ロシヤとか発音する古めかしい日本式発音な気がするのは
きのせいでせうか
あとアドルフさん はオゥストリャで生まれたと聞きましたが
どうやってドイツ人になったのでしょうか、ドイツ語圏は
あの当時は国籍を替えるのが容易だったんでしょうか。




#6943 
Киска 2006/07/21 08:49
続・女性首相

お早うございます。
正確を言うと、G8の女性首相だった人としては、フランスのエディット・クレッソン(日本嫌いで有名)もいます。サミットに出席はしていませんが。




#6942 
巫俊(ふしゅん) 2006/07/21 08:41


昭和天皇懐かしくないんですけど(笑)
昭和50年代の終わりの生年ですが。



#6941 
十一郎 2006/07/21 04:20
死人にシナチク

前回に例としたシナソバは、さほど定着しているとは言えなかったかも。関連する食材であるシナチクの方が長く膾炙しているかもしれません。個人的にも、メンマよりはシナチクという呼び方が好きなもんで。ちなみにタイトルは某小説のパクリです。
さておき、中華主義という言葉を念頭に置くにも、辺境の意があるシナより中華の方が良いと思うのですよ。料理等にも使われるからか、国名限定のイメージではなく、文化全体を指すイメージが強いですし。

>昭和天皇の例のメモ
かなり複雑な状況で罰を免れた昭和天皇の心情を知る一つの材料として、面白いネタではあります。

もっとも、靖国神社に行かなくなった理由は前々からささやかれていたところで、メモの存在自体は不思議でも何でもない(それでも捏造という主張が一部から聞こえてきますが)。明確な物証がようやく発見された、という程度でしょう。
それより、なんといってもこの時期に、しかも日経がスクープしたというあたりが面白い。TBSやNHK,朝日から出ていたのであれば、また違った反応がなされたところでしょう(さっそく日経を左翼と呼んでいる人もいる[笑])。

ちなみに左翼からは、「確かに彼らの責任は重大とはいえ、あんたの身代わりで罰を受けた者への反応としてどうよ」という反応も聞こえるところ。
そして肝心の首相は「それは、それ。これは、これ」といった趣旨の回答。ネットで参拝賛成者や中韓嫌いの反応を見ると、同様の感想が多いよう。現在の保守派が天皇を中心にしていない以上、ありえる対応ではありますが。
一方の、天皇崇拝の念が強いであろう旧保守(特に遺族会)の反応も気になるところです。

>今週(月)の史点
ドイツでは、W杯とは直接関係ありませんが、同時期の村祭りで『アンネの日記』が燃やされたという事件も新聞で知りました。
細かい状況まではわからない三面記事でしたが、祭りの主催者とネオナチに深い繋がりがあったらしく、なんとも奇妙な感触をおぼえたものです。日本における的屋のような立場のネオナチも居るという事なのか、それともネオナチの集会が村祭りと称せる規模・状態になっていたのか?

>アドルフ=アイヒマン
ちょうど日本でもCIAが左派弱体化を狙い、自民党や社会党穏健派(社会党右派)に資金提供をしていたという報道がありました。米国の例の情報公開システムで見つかったメモによる発見とか。
この時期の米国における共産党嫌いも大したものですが、こんなところで出てくる旧社会党の立ち位置にも感じるところがあります。

>「旧ナチス・ドイツのアウシュビッツ・ビルケナウ強制・絶滅収容所」
アウシュビッツがポーランドに存在し、一般の捕虜なども収容されていたといった細部を知らないと、歴史修正主義者の文言に引っかかる人は後を絶たないでしょう。
占領下でなければ強制収容所まで行かなかっただろうとは思うので、ポーランド側の気持ちもわからないわけでもありませんが、罪を犯すにいたった経緯や罪を犯させた者のことを記憶するためにも、ポーランドも幾ばくかの関与をしていたことは認めるべきでしょう。逃げる態度そのものも、歴史修正主義者の標的にされる恐れがあります(認めるのは自虐だと反発する人も増えるかもしれませんが・・・)。

>NFさん
長さでいったら自分の方がひどいので(苦笑)。

>「ナチスの思想に忠実に従うなら、ユダヤの血を引いている可能性があり同性愛の噂もあり、不治の病で体がズタボロで、誇大妄想があり、覚せい剤依存症の人間はどのように遇されるべきか」

外見からして“理想的”ゲルマン人から程遠い、黒髪の小男ですしね(笑)。
一応、菜食主義者という側面もあったわけですが、これも考えてみればゲルマン人というイメージじゃありません。



#6940 
徹夜城(夏期講習に突入してしまった管理人) 2006/07/20 23:15
朝起きたら懐かしい人が

 今日から早朝出勤ということで珍しく早起きしてTVのニュースを見ていたら懐かしい人の晩年の動く映像が…そう、昭和天皇だったんですね。ああ、もう懐かしいなぁと。今度大騒動になった某タレントがTVで「平成生まれが今年で解禁」ってお下品ギャグを言ってたそうですが、時は流れるなぁ…(なんちゅう話の組み合わせだ)。
 ともかく絵に描いたような「史点」ネタですな。

>Кискаさん
 いや〜お恥ずかしい。ご指摘のとおりですね。キャンベル首相、いやこんな方いたっけと完全に失念しておりました。1993年に半年間だけ首相やったって人だったんですねぇ。選挙の歴史的惨敗でも記憶される人のようですが。
 とりあえず修正と補注を加えておきました。

>NFさん
 「彼を抜いた五人合コン」の件、実は実際にそういう話があるんですよ。確かに意味が無いような…とも思うのですが、参加しないならいっそのこと他の5か国だけでやっちゃいません?って話は出てきてはいるんです。
 くり返された「尊氏のハラキリ未遂」ですが、意地悪な見方もできるかな、と思うことも。あのインパール作戦の牟田口廉也のエピソードとしてウィキペディアに出ていた話で、「陛下へのお詫びに自決しようと思う」と部下に相談したら「本当に死ぬ気があれば他人に相談しない、昔から死ぬといって死んだ人間はいない、とめて欲しいから相談するんでしょう。自分は部下としての立場上は自決をとめないといけない、本当に自決する気があるなら相談しないで一人で自決して欲しい、今回の作戦失敗はそれだけの値打ちがある」と切りかえされて結局自決しなかったってのを読みましてねぇ。

>人類創世
 中学・高校の歴史の授業では「アウストラロピテクス」あたりから人類史扱いでやるんですが、これが最近は「400万年前」という扱いですね。だんだん遡ってきた気はします。当然その前の段階があるわけで、それで700万年ということになるんでしょうか。



#6939 
孟きょう 2006/07/20 22:15


 
 >NF様
 いや、まったくお騒がせしました。すっかり体も元気に復調しまして(汗)
 
 >徹夜城様
 「史点。始皇帝埋葬墓、DNA問題」。秦の人々の人種構造、素性もおもしろいのですが、指摘されてることとはいえ、やはりこう、中国の関西というか、西部というのは西方との関連史、関連事項が多くておもしろいですね。西魏か北周の遺跡から西方よりの金貨が若干見つかったりしていますし。
 
 >中国崩壊問題
 まあ、こういう事は、あるといえばあるような、ないといえばないような。なんせイデオロギーとか人種とか関係なく、実力ある男達の易姓革命のお国柄ですから。日本のように「みんなおとなしい」という事を前提としていませんので、易姓革命や五代十国のような現象を近代国家思想で必死に相殺、おしとどめ、なだめようと色々と大変な面はあるでしょうね。なにしろ現政権そのものが大陸型メークドラマ成就で誕生しているわけですから、かつての自分達のように一匹の毒蛾が無数に・・という恐れはそれなりにもっているわけでメークドラマもしくは戦国時代は阻止したいという事情もあるでしょう。何かが起こるのが30年後か、100年後か、それとも歴代王朝と同じようにあと200年くらい後なのか・・それはわかりませんが。 ただ、今後中国が再び分裂時代を迎える時、アンチ中国の人の思惑どうりに話が進み、日本列島に存在する政権だけが無傷で天下泰平で済むとは思えませんが・・。日本国内でも転覆期が来て日本人の好みからいって「倒幕の密勅」が出されたりして。あ、「大統領からの密勅」かも(笑)。



#6938 
巫俊(ふしゅん) 2006/07/20 21:36
700万年以前は確定らしいですよ

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061498053/250-0080613-4176234?v=glance&n=465392
『人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」』(講談社現代新書、2005、三井誠)

オススメの一冊です。

http://uruseiyatsura.blog62.fc2.com/


#6937 
パパゲーノ川崎 2006/07/20 20:17
人類の歴史

爆笑問題と東大教授が対談して、教養というものを考えるテレビ番組
がありまして、そこでサルを研究している教授さんが、
”人類の歴史600万年において。。。”と言われました。

うーん、人類の歴史って600万年もあるのでしょうか。
昔200万年と訊いたような気もします。今はそうなのかな。
学説によって、どこまでがサルでどこまでが人類なのかの
線引きが異なり、それによって人類の歴史の長さが
変ってしまうとしたら、、、すごい幅が出てくるように
思います。スケールが大きすぎて実感できませんが。





#6936 
ブッチャ−3世 2006/07/20 18:57
ヒトラ−は

ヒトラ−の遺体を米英軍はゲッツできなかったと聞いてますね
ではベルリンへ先に到達したソ連軍が確保したのか?というと
ソ連は1960年代?かの戦後だいぶんたってからヒトラ−の
遺体の一部を所有しているといい、その検視報告書を公表した
そうです。
そういう焼けこげた訳のわからん痕跡があるだけだったから
真実はどうだったかは北が火葬したと言っている拉致被害者
みたい五里霧中でしょうね。



#6935 
Киска 2006/07/20 08:22
G8の女性首相は

こんにちは。
「史点」を拝読しました。

>独「私も今年から参加で、しかもサッチャーさん以来の紅一点ですわ、ホホホ

カナダのキム・キャンベルが93年東京サミットに出席していたのでは?
メルケルはG8の女性首相としては3人目だと思います。



#6934 
NF 2006/07/20 00:37
王様はタイへ、大臣はロシアへ、兵隊(笑)はドイツへ…

>徹夜城様
更新お疲れ様です。「史点」、早速拝見しました。
ネパールの王様も大変ですな。何か、見ていてヴァレンヌ逃亡事件後のルイ16世をふと連想してしまうこの頃な訳ですが…。好き放題に暴走する王様一家と「毛沢東派」のどっちがマシなのか、究極の選択なネパールから目が話せませんな(苦笑)。
天皇陛下の発言、確かに「模範解答」な趣ですねえ。しかし、安全に好きな事が言える時代でこれからもあってほしいものです。左右どちらの極端に世の中の針が触れても、僕なぞは発言がしにくくなりそうですし(苦笑)。

ヒトラー生存説ですか…。まあまじめな話、周囲の証言から判断するに晩年のヒトラーはパーキンソン病末期で心身ともにズタボロだったそうで(おまけに陰鬱な気分を高揚させるため覚せい剤を常用していたらしい)、生き残っていても何かが変わったとは思えないわけですが…。余談になりますが「ナチスの思想に忠実に従うなら、ユダヤの血を引いている可能性があり同性愛の噂もあり、不治の病で体がズタボロで、誇大妄想があり、覚せい剤依存症の人間はどのように遇されるべきか」なんて冗談を友人と言った覚えが。それでも「悪の魅力」漂うテーマではあるようで、ファミコンにもズバリ「ヒットラーの復活」なるゲームが出ていましたね(プレーヤーは無論復活を阻止する側。やたら難易度が高い)。しかし、アイヒマンやらアウシュビッツやらからは各国各民族の生臭い思惑がプンプンと。どこも風向きのいいときには好き放題やってたというか、誰も彼も手が汚れているというか…。諸行無常というのは、「まったく歴史をふりかえるとドイツもコイツも…」という意味であるのだなあ。

久しぶりの贋作サミット、今年は無事で何より。しかし、「彼を外した五人の合コン」って意味がないような(笑)。そういや、次回W杯開催国は真剣に治安が心配されているようですね(ネットでも「リアル北斗の拳」だの色々言われてます)。しょうがないんで、選手の皆さんは次の五輪の地で護身のため秘伝の拳法でも伝承するしかないか。

「太平記大全」の追加情報を見て、最初に「尊氏ゆかりのハラキリ堂って全国に何箇所あるんだろう」なんて思うようになると末期でしょうかねえ。

…気分が乗るままに書いてたら、えらく長くなってしまいました。申し訳ないです。




#6933 
十一郎 2006/07/20 00:15
なんとなく古い話になっちゃいましたが

イラク戦争開戦当初に、唐沢俊一氏が、日本が米国追従したのは北朝鮮の問題解決をたのむための取引だという考えをサイトで書いていました。
各国がどれだけ反対しようが、最後まで米国に逆らえるわけがない、もちろん安保の下にいる日本も。ならば北朝鮮の問題を解決するための近道として非合理的であってもイラク戦争に加わる選択は悪くない・・・といった趣旨だったと記憶しています。
で、あれば、開戦から数年経ち、例の飛翔体問題で中露の拒否権がさわがれつつ、米国は日本に協力的という状況は十分に目的を達成していたのかな、と今にして思います。

一方、北朝鮮とは比べ物にならないほど火が点いているイスラム方面では米国が拒否権を発動したりする等、日米は都合の良いように世界の趨勢だの拒否権云々を口にしているのがわかりやすい状況になっているなあとも思ったり。
日本にとって最大の脅威に見える北朝鮮が、世界全体から見るとさほど切迫しているとも言えないズレこそまず解決すべき問題だろうに、北朝鮮制裁に反対する勢力は即世界から孤立すると単純化すし語られていたのはなんだったのか・・・と、待ち合わせ室で週刊誌のバックナンバーを読みながら思ったり。

>不肖デルタさん
ヤマハの無人ヘリですが、実際はそれほど問題ではないという意見もあります。
少なくとも最新型ではなく、一般人でも手に入るような型落ちだったのは確かであり、むしろ実際には軍事的価値が無い物品を軍事転用可能と難癖をつけ、広大な中国市場へ無人ヘリを輸出しようとする勢力の圧力だ、と。そんな記事が毎日新聞にチラッと出ていて、実際に米国が中国へ無人ヘリを輸出しているとか。昔の記事なので、すでにネットから消えていますが。

同時期、とある軍事評論家も似たような趣旨の話をしていました。日本の工業製品は、たとえばPS2のような玩具まで軍事転用が可能とされるが、日本の輸出に制限をかけたい意図が裏にあるので、割り引いて考えなくてはならない、とか。

>アール・ケイさん
そこは中国王朝ではなく、中華王朝とすればしっくり来ませんか?

シナ・チャイナは、特定の王朝(秦)を語源とする説がけっこう有力で、各王朝を指す場合に呼ぶにも、やはり適切とは言えない思います。
何といっても、ネット等でことさら中国をシナと呼ぶ文章には(シナソバや東シナ海のように定着している場合を除いて)あまり良い印象が持てないです。



#6932 
NF 2006/07/19 23:35


>孟きょう様
いえいえ、お気になさらず。というか、この手の失敗は僕もよくやるので(苦笑)。それにしても、ここ数日の気候は変ですものね。暑かったり寒かったり。お大事になさってください。しかし、なかなか渋いところからHNを付けられたのですね。

>巫俊様
本来の国力から言えばペルシア>>ギリシアですものねえ。結果として、ペルシアとしては一番上が入れ替わっただけという面もあったりして。学者さんによってはアレクサンドロスを「アケメネス朝最後の王」なんて言い方をしたりするようで(ダレイオス三世の娘を妻としていますから、形の上では彼の義理の息子になる訳ですし)。征服王朝を正当化するものは、支配が上手く行ったか否かという結果だけかもしれませんな。狭義の「征服王朝」とそれ以外の違いは、それぞれのナショナリズムが表に出ているか否かのようで。民衆レベルに至るまで征服者と被征服者の違いを双方とも強く意識して形にしたか否か。

>「火の鳥」と「時空の旅人」
ゲームとしての出来は結構よいらしい「火の鳥」と、ゲームとしてもおバカな「時空の旅人」、どちらをより印象に残すかで人をタイプ分類できるかも。後者な僕は(しかも結構気に入ってしまった)、我ながら何なんだろう(苦笑)。歴史ゲームも、調べてみればいわゆる「バカゲー」の割合が結構高い気がします。18歳未満禁止な「道鏡」だって歴史ゲームといえば歴史ゲームだし…。



#6931 
徹夜城(久々に更新作業をした管理人) 2006/07/19 23:28
さんざ言われてるネタと思いつつ…

 昨今の情勢からすると「帝王切開」ってのは意味深すぎるよなぁ…と余計なおセッカイは控えて、母子共にご無事で。

 えー、久々に「史点」その他の更新をしました。その他といいましてもリンク先2つ追加と、「太平記大全」に情報提供をいただいたのでそれを掲載した、という2点です。
 「太平記大全」の第47回「将軍の敗北」で解説中に「詳細不明」と出した「松岡の城」について神戸の地元の方から詳しいお話をいただきまして…メールいただいてからかなり遅くなりましたが、掲載させていただきました。感謝の念とともにここにも記しておきます。


>巫俊さん
 中国に限らず、農耕文明の中心地というのは遊牧民などの周辺民族に「侵入」され活力を吹き込まれるが、やがて同化して文明を展開していく、というパターンはありますね。というか、これはティムールと会見した歴史家イブン=ハルドゥーンがすでに「歴史序説」において展開した古典的論証ですが。「歴史序説」、読み出そうとして一巻目で挫折しておりますけど…(^^;)


>アール・ケイさん
 「我王の冒険」はドラクエなど経験値ものゲームをさすRPGではなく、指先勝負のアクションゲームに分類されるものです、念のため。
 まぁ原作を生かすのであればRPGにしたほうがよかったのかも。強盗をくり返して所持金と経験値を稼ぎ、良弁についてからは彫刻作りをして所持金と経験値を…(爆)。たまに茜丸や吉備真備が敵キャラとして襲ってきます(おいおい)。
 そういや最近「どろろ」がゲーム化していたような気がしましたが…

 「中国」と表記すると地域ではなく国家のニュアンスが強くなるんですよね。「中国」という言葉自体は古代から存在していて明代の倭寇関係史料の表現でも「中国人語」なんてのが出てきますから、使用例は近代以前にもあったんです。しかし近代的・民族国家的なニュアンスではなく、「指輪物語」風にいえば「中つ国(ミドルアース)」みたいなもんだったんでしょう。日本だって神話では「葦原中国(あしはらのなかつくに)」と自国のことを言ってましたし。
 その点、欧米語のチャイナやシナなどは国と地域を同時に(曖昧に)指せるという便利さがあります。漢字文化圏どうしはいろいろとややこしく、実際に「中華」「中国」って表現を嫌って明らかに蔑視的に「支那」と表記する人もいるのも事実で、「中国」という言葉を曖昧に使うのが無難、というあたりになってるんでしょうね。
 これは「中国史」をやってる僕らにも時おり気をつけなきゃいけない問題でして…「漢族・漢文化=中国」なのかというとこれもそうでもないですからね。
 現在の中国ですが、まぁ建前は多民族国家、実質は漢民族国家ということになりますか。ただ最後の王朝の清というのがそれまでにないぐらい「多民族帝国」を建前だけでなく実践していたこともあり、それが現在の中国のあり方にかなり影を落としているのも見逃せません。
 「王朝」というと一つ思うのは、毛沢東は自分の一族で世襲しようとはさすがに思わなかった点だけは評価すべきかもしれませんねぇ。蒋介石や金日成は世襲しちゃったんだから…まぁあのアメリカの大統領すらそうなんですけど(爆)。
 現在の「中華人民共和国」がどのように終焉するのかは、そりゃもう分かりません。ただいわゆる「分裂」説も、宋代以降を見ると分裂は短期間で、あれだけ広くてもなんだかんだで統一するという強い求心力も確かにあるんですね。ウイグルとかチベットとかはまた話が別とは思いますが。
 ともあれ、毎年2〜3冊は出てるんじゃないかと思う「中国崩壊本」が日本で出続けているうちは崩壊しないんじゃないかな、と(笑)。いっぺんここ十何年かの中国崩壊本を並べて品評するって企画をやってみたいんですけどね(笑)。


>ひでさん
 「人類創世」、ごらんになってましたか。この映画のファンに哲学・記号論学者ウンベルト=エーコの息子がおり、エーコの著作「薔薇の名前」をアノー監督が映画化するきっかけになったという裏話もあるそうで。
 ネアンデルタール人と現生人類の共存って話は、僕は直接読んでないんですが「大地の子エイラ」シリーズにもあったらしいですね。これ、TVドラマだか映画だかにされてるようですが、日本には上陸して無いような…



#6930 
ひで 2006/07/19 20:34
懐かしいなあ。

>人類創世
最近DVDででましたが、大昔にテレビでやっているのを見たときにはネアンデルタール人が出てきたのに驚きました。しかしどうも最近の研究だとネアンデルタール人と現世人類が同時に存在した時期もあるとのこと。

>ファミコン「火の鳥」
そういえばノミを飛ばし瓦を積む、そんなゲームはありました。友達の家でやった記憶がありますが、あの時代はアクションゲーム大流行でしたからそう言う作りになったんでしょう。正直に告白すると、結構面白かったです。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#6929 
孟きょう 2006/07/19 13:34
失礼しました

 >NF様
 すみません、>HN問題の間違いでした・・。ここ二日、気候の変化で寒くなり、風邪で頭が少しぼんやりとしておりまして・・



#6928 
孟きょう 2006/07/19 13:30
秀吉さんは・・

 
 NF様
 NF問題>  返事が遅れまして大変失礼いたしました・・はい、まことに恥ずかしながらそのとおりでして(1番好きな人物なものですから・・)ハレンチなネーミングだと、おこがましいとは思ったのですが・・。華南という、ベトナムや比較的日本にも近い地理風土に活躍し、孫呉政権の周ユタイプのイメージ、そんで仏学好きとなると、どうしても日本人好みの武将なわけで・・(モンゴル贔屓の杉山氏だけでなく、他の研究者方も、40年前から、著作本、概説書でイチイチ頭に「名将」とつけておりまして・・)



#6927 
新参右衛門 2006/07/19 13:13
朝鮮戦争、継続中

百年つづいた、と言われる英仏戦争、まぁ中断期間が長く
相当なれあい戦争だったとか聞いてますが、朝鮮戦争も
今の総書記の孫の代まで、あの体制が続いたら朝鮮戦争も
百年戦争として後世に言われるのでしょうかね。
百年経つ前に米中とも存在してるかどうか、というか
それより日本が存在してるかどうか自信ないなぁ。
アメリカが朝鮮半島北部を攻撃する可能性は中が北を
見限るかどうかもありますが、そうなった場合
中華は台湾に侵攻するかもしれないですね
そこまで極東が混乱することを例の国は望んでいる
のかもしれないが




#6926 
アール・ケイ 2006/07/19 09:21
セルフパロディの多いひとでした

>よく手塚治虫センセが(ゲーム化を)許可したなぁと思わんでもないのですが

単にRPGを理解してなかっただけだと思います(爆)。
あのひと、芸術家にはあるまじき常識人でしたが、ところどころミョーに無知な部分が
あるかたでしたから。



「中華人民共和国」というのも後世の史家は漢人による王朝という評価をするんでしょうか(笑)。
どんな国家にも終わりはあるわけで(日本は昨日映画館で沈没しかかってました(爆))、
この現・中国王朝(※)はどういうふうに崩壊していくのでしょうか。
軍事クーデターによる新政権樹立?それとも四分五裂?5つぐらいではすみそうにないか…。

((※)数年前から云ってますが、どうもしっくりこないんですよね。差別的ニュアンスを
含んでしまうかもしれませんが、こういう場合はやっぱり「シナ」と呼ばないと。
それが駄目なら「チャイナ」かな。「中国」って「中華民国」「中華人民共和国」の略称であって
地域の名前ではないと思うんですよね。堺屋センセは連載中の蒙古小説(笑)では
「中国」と書いて「キタイ」と読ませてますが)




#6925 
巫俊(ふしゅん) 2006/07/19 01:53
漢化

アレクサンドロスも「ペルシア化」したそうです。
ヘレニズムはギリシャ・マケドニアの政治的・文化的優位という印象がありますけど、
実態は大きく違うそうで、ペルシア王のアレクサンドロスは胡服とも呼ぶべきペルシア人の服を着用し、跪伏の拝礼をギリシア人の臣下にも強制し、ペルシア人の地方行政官を多数任命し、ペルシア人をバルバロイと呼んで忌避するギリシア人の臣下のなかには、アレクサンドロスの「狂気」によって処刑された人が多くいるそうです。
その処刑されたギリシア人臣下の中には、かつてマケドニア−ペルシア戦の際に、重傷を負ったアレクサンドロスを救出した勇者さえいるそうですが、
このオリエントの事例からは、複数の文化が対等の立場で並び立つことの難しさ、とくにアレクサンドロスは〜後年のオスマン帝国におけるイスラムとギリシア正教の教義「棚上げ的」棲み分け関係〜を選択することなく、強行的に文化の同化政策を進めようとしましたから、アレクサンドロスは世界帝国の未完と挫折という人生の後半生を生きて生き抜くことになります。

ですから、漢化という言葉の解釈が分かれることでして、あえて考えてみますと、漢化というのは「変わらない漢」を意味しないと思うのです。
むしろ漢自体が変容して変容し果てて現代に至ります。
「変わらない」はイデオロギーであって、そう信じるものではありますが、しかしながらその漢化は事実ではない。
そういう意味においては、征服王朝の定義は、中国を統一する以前に「漢化」されていれば征服の汚名を免れる免罪符にはならない、そういうものだと思っています。

http://uruseiyatsura.blog62.fc2.com/


#6924 
不肖デルタ 2006/07/18 18:54
ミサイルマン

じつは中東ではミサイルよりも無人機がハイセンス兵器で
アメリカ軍は最大手には違いないですがイスラエル軍も実戦で躊躇
なく無人機を使っているようです。イスラエル軍が、ここ最近
テロ組織幹部の暗殺作戦強化月間と大作戦をやっている主力は
暗殺者、生身の刺客を送る、というより無人飛行機を飛ばして
自称ピンポイント空襲としてミサイルを標的の大幹部へお見舞い
する、というのが主らしいです。むろん無人機は人間なみの確認
判断力はないですから誤認攻撃は、しゅっちゅうで
本星だけを抹殺できず民間人が多く巻き添えとなっているようで
これがイスラエル軍の評判をダ−ティにしてるみたいですね。
無人攻撃機といっても、そんなに超絶新兵器、というより
この間、ヤ○ハのラジコン散布へりが中国へ流れて騒ぎになりましたが
ああいう技術で飛ばせるしろもので、無人攻撃機はハマス・ヒズボラ
も配備しているようですね。
これまで、飛行機やへり、ミサイル等の飛行物体の安定航行に
重要な機器レ−ザ−センサ−は兵器禁輸技術扱いでした。
ところがラジコン飛行機向けに開発されたサ−モセンサ−
熱探知で飛行を安定させる機器は兵器禁輸対象となっていなくて
最近、この熱探知機器を使って巡航ミサイルを作成して
航行実験をした民間人が出現してアメリカが慌てて、この
民生ミサイルマンと交渉を始めたそうです。



#6923 
徹夜城(最近ゲームをやってない管理人) 2006/07/18 16:05
歴史ものゲーム?

>NFさん
 アニメ「時空の旅人」は公開時に劇場で見ておりまして…そういえばパンフレットにもファミコン版の広告が打たれてました。このころはアニメ映画と同時にファミコン版発売、というパターンが結構あったような。しかしそんなアブナイ展開(笑)になるゲームとは知らなんだ。

 この「時空の旅人」は「火の鳥・鳳凰編」と二本立ての角川アニメ。というわけで「火の鳥鳳凰編・我王の冒険」というファミコンソフトが同時発売だったことも有名です(笑)。時空を超えたさまざまなステージを舞台に、プレイヤーキャラの我王が鬼瓦を積み、ノミを飛ばして攻撃し、難関をクリアして16個のピースを集め鳳凰の絵を完成させるという、原作を生かしたというか殺したというかなゲームとして一部で有名(笑)。ただ、純粋にゲームとしてみると出来はよかったというのが定説のようです。
 よく手塚治虫が許可したなぁと思わんでもないのですが、時代の流れに柔軟でもあったということでしょうか。この時期角川書店から「火の鳥」がリニューアルして刊行されていますが、このバージョンでは「黎明編」で狼たちが襲ってくる場面で「ファミコン型」というのが挿入されてます。

 この時期、この「我王の冒険」のように版権ものは内容に関わらず「マリオタイプ」のアクションゲームにしちゃうという傾向があり(ハード自体の制限、ゲーム方法論の未確立などいろいろ原因があるでしょうが)、この手の珍品ゲームが多いようです。

 そういや角川…で思い出しましたが。「時空の旅人」で唐突に俳句が出てくる春樹さん(笑)、いま「蒼き狼」の撮影でモンゴルロケに行ってますね。
 各種報道で出てましたが、反町隆史演じるチンギスハーンの即位式シーンで2万人?動員のロケをしており、勢いに乗った春樹さん、プロデューサーのはずなのにこの場面ではメガホンをとってしまったとか(笑)。澤井監督も大変ですねぇ、いろいろと。
 



#6922 
徹夜城(ひととき休息を得ている管理人) 2006/07/18 15:53
しばしの映画三昧

 歴史教科書みたいなもんその他の執筆も一段落しまして(しばしの間だけど)、録画だめしていたりDVDを買ったきりそのままにしていたりしたものをまとめて見ております。

 確か2本まとめて買うとお得とかいうキャンペーンでまとめて買ったきり、一年ほど存在を忘れていた(笑)DVDを引っ張り出して鑑賞したのが「三銃士」(1973)。リチャード=レスター監督で聞いた話では続編「四銃士」もまとめて撮影しちゃったという一本。
 マイケル=ヨークのダルタニャン、ラクエル=ウェルチのコンスタンス、オリバー=リードのアトス、リチャード=チェンバレンのアラミス、フランク=フェンレイのポルトス、フェイ=ダナウェイのミレディー、そして意外なところでチャールトン=ヘストンのリシュリュー枢機卿という豪華といえば豪華な配役です。ご存知のように「三銃士」ではリシュリューは悪役まわりなので、歴史物常連のヘストンとしては珍しい冷徹政治家の役をやっております。
 内容は全体的に楽しく可笑しくお色気もあり、とコメディータッチでギャグ満載。でも基本線はしっかり原作どおりで(バッキンガム公のところへ王妃の首飾りを取りに行く話がメイン)、大胆な改変を多く挿入しながらも原作ファンも大いに楽しませるという、有名古典原作の映画化としてお手本のような一本だなと思った次第でした。

 「歴史映像名画座」に載せているディズニーで作っちゃった映画版は伝説的なひどさで…(苦笑)。ディズニー的には不倫がらみの原作がそのままできなかったであろうことは推測できるんですけどね、枢機卿が王位を狙うとかルイ13世がリシュリューを川に突き落として溺死とかはマズイだろうと。
 映画としては悪くはないと思ったのはディカプリオ主演の「仮面の男」(「三銃士」の後日談が原作)でしたが、これもなぁ…その…オチがアレで(ネタバレ禁止)。

 ほかに太古歴史もの映画(?)として「恐竜100万年」(1966)。これ、僕が歴史映画探しにのめりこむきっかけとなった朝日百科「世界の歴史」のコラム「映画の中の世界史」の第2回で取り上げられていて知ったのですが、ようやく初鑑賞できました。
 原題は「紀元前百万年」で同名タイトルで以前に映画化されてます。紀元前100万年のくせに現生人類と同じ人間が登場、しかも恐竜達に追われる生活をしているという、科学考証まるで無視の映画なんですが、要するに特撮恐竜と毛皮ビキニの美女(こちらもラクエル=ウェルチ主演)が見せ物のキワモノであり、狙いを理解すればそれなりに楽しめます。「百万年早いジュラシック・パーク」と思えばいいのです。
 100万年前ということで言葉もろくに出てこない人類の生活ぶりが描かれますが、ラスコー洞窟壁画みたいのを描いていたり、猿人(?)とおぼしき連中が出てきたりと人類史だけで見ても首を傾げる場面ばかりであります(笑)。
 太古の人類をまともな考証で描いた映画として「人類創世」(ジャン=ジャック=アノー監督)ってのがあるそうですが、未見です。

 一挙に近代史に入ってヘミングウェイ原作の「武器よさらば」も鑑賞。第一次大戦中のイタリア・オーストリア国境地帯の山岳戦の模様が描かれていて、ちょっとした戦争大作映画の赴きもあります(モブシーンとか、金がかかってる場面は多い)。メインはラブロマンスなので、後半はずいぶん趣きを変えますけど。



#6921 
アール・ケイ 2006/07/18 14:45
半島を巡る今昔の情勢

例のミサイル発射は…

「飛ぶ飛ぶ、ちゅうてからに、ホンマにちゃんと飛ぶんかいなこのミサイル。
 飛ばんもんは買えまへんで。
 テルアビブ狙って撃ったらダマスカスに落ちたりはせえへんやろうな。
 大丈夫かいな」
「貴方がた大切なイランの人をダマスカスたりはしません、なーんちゃって」
「しょーもな。最近の朝鮮人民軍は冗談も根腐れてまんな。そんなてんごはええさかい、
 ここから2、3発撃ってみなはれ」
「えー、そ、それは将軍様のご意向をおはかりしてみないとなんとも」
「ああそうでっか。米も油も買う金がないっちゅうから来てやったのに」
「な、なにをー。下手に出てりゃつけあがりやがってこの油成金めっ。お前のとこだって
 かなり追い詰められてるんじゃないの。強気なのはポーズだけで」
「へえへえ、おまはんがたに心配されるほど落ちぶれてりゃしまへんで。フランスの
 シラクはんが極秘に会いたいちゅうてくれてますんでこれからパリですわ。ほな…」
「ちょちょちょ、ちょっとお待ちあれ。今帰られると、将軍様になんて言い訳すればよいか。
 私ら収容所行きになっちゃうかも」
「そのときはテヘランに亡命してきなはれ。ここのよりは多少は美味いお茶を出すんで」
「…わ、わかりました。今から用意しますから少々お待ちください」
「最初っからそういうたらええのに。ドーンと撃ってみなはれ、ドーンとアメリカに向けて」
「へっ?アメリカってそれじゃあ戦争になりますよ。いままで強気に出てたのはアメリカと
 直接交渉をしたいがためなのに」
「そうかあ?発射前のスペースシャトルに景気ようドーンとぶつけてくれたら、
 アラブの国々はみなスキッとするんやけどなあ。あきまへんか」
「無責任なことを云わないでくださいよ。くっそーウチも原油でも取れればもうちょっと
 強気なことが云えるんだけどなあ。ウチはポーズで恫喝してるだけだもん」
「生まれた国を間違えはりましたな、ケケケ」
「誇りある将軍様の国に生まれて感謝しております(いつかテヘランを撃っちゃるけん、
 覚えとけや、ボケ)」
「ほたら、ドーンと日本海へ。小泉びびって小便もらしよりますわ」
「そうですな。北端のほうだったらアメリカもそう怒らないかな」
「そんなとこやったらロシアはんが怒ってきはるかも」
「沿海州なんてモスクワの人たちは知りませんし…」
「なら大丈夫やな。行ったれ行ったれ」
「その、代金のほうはノープロブレムなんでしょうな」
「てぽドーンと泥舟、じゃなかった大舟に乗ったつもりで任せておきなはれ。
 ミサイルだけに、明るくスカッド飛んでいけ、ですな」
「♪発射オーライ〜 明るく明るく奔るのよ。平壌のミサガール」
「そんなシャレ誰がわかりますかいな。早いこと午前中に飛ばしてもらわんと」
「なんでそんなに急ぐの?昼なら遅い?」
「ミサイルだけにアサイルるんです」
「…考えたわりに噺のサゲはオチてないけど、代わりにミサイルは落ちました」


てなことだそうですね(爆)。
そのうち黄海の海上封鎖でもするんじゃないでしょうか、米軍は(無理か)。
そうなったら密かにシベリア鉄道経由でミサイルを運び出したりして。



秀吉の時代の国際認識ってどの程度だったんでしょう?
彼は信長の秘めたる野望を引き継いだだけとも云われますが、そうすると信長は
黙ってたらイギリスやスペインなどの当時の列強諸国にアジア各地を植民地化される危惧を覚え、
防衛上、東アジア域内に於いてある程度国際的に影響力を保有することが必要だと
感じ取っていたのかもしれません。





#6920 
NF 2006/07/18 01:41


>流星くん様
>明を全部、飲み込まねば完結しないのか、それとも適当な範囲に限定して
>領土を掠めて限定した領域において長期に影響力を保持することを
>目指したのか
それは高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処することになろうかと思います。
って訳じゃいくら何でもないでしょうが、今となってはわかりませんね。切り取り勝手次第として成否は二の次だったかもしれないし。

>新参右衛門様
戦勝記念日って、勝った負けた以前に公式にはまだ終戦していないでしょうに(苦笑)。再度の花火大会は勘弁してほしいですよね。



#6919 
新参右衛門 2006/07/17 12:32
7月27日

7月27日は何の日か?と聞かれても日本では特に
きまった日でもないですが
例の飛翔体(笑)の国では、7月27日は特別の日のよう

7月27日、あの国は「朝鮮戦争・戦勝記念日」(爆

あの国の人々の中では、あの戦争は勝ったことになって
いるんですねぇ(笑
今度、あの国が飛翔体を発進させる一番ありそうな日は
7月27日というのが噂されてますね



#6918 
流星くん 2006/07/17 11:14
羽柴殿は

秀吉は、たぶん、中華は、どこからどこまでが中華なのか
よく分からないで戦闘をしようと思ったんでしょう。
これは、秀吉のみならず当時の日本人は、ほとんど、知り得
なかったろうから無理ないかも。信長だって地球儀は
見ただろうけど明の領土の大きさを漠然と印象しただけ
じゃないかなぁ
秀吉は国内への領土需要と供給、配下軍団に、もう給地の
限界が出てきたので国外に、それを求めた、つまり
戦争を生業とする階層を失業させないための侵略だった
というのは定説として聞きますが、配下へ給地の褒美を
やるために起こした戦争は、明を全部、飲み込まねば完結し
ないのか、それとも適当な範囲に限定して領土を掠めて
限定した領域において長期に影響力を保持することを
目指したのか、どちらかは分かりませんが



#6917 
景虎 2006/07/17 09:34
中華は広いな大きいな

>秀吉は中国を征服できたか?
私の考えとしては、「出来る」という説も「出来ない」という説も、実証不可能である以上どちらも同じです。この手の議論は、結局のところ遊びであり、遊びである事を理解して議論するのはいいのですが、時々、本気の人がいます。
まあ、ここの常連さんは大丈夫だと思いますが。

>孟きょうさん
>「13世紀最大級のしぶとさ」を感じるわけにはいきませんでしょうか?
そう言われてみると、そんな気もしますね。
ただ、中国って、あれだけの大国なら「それくらい出来て当たり前」という感じがしてしまうんですよね。それに対して当時の朝鮮の場合、限界を超えても戦いつづけるような執念を感じてしまうので、「しぶとい」という気がするのでしょうね。



#6916 
NF 2006/07/17 06:09
過去ログを読み返してて

WindowsMEのサポートがこの間停止したそうで、民本主義者様がリンクされたFLASHを連想したわけですが、それに関連してこんなアホな話題を。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/730309.html
唱えられている説の当否については何とも。ただ、日本が欧米と比べそうした傾向は強いのは確かかもなあ、とは思います。

もう一つ、昔の話題を蒸し返してみると、タイムスリップものの作品の一例として挙げられていた「時空の旅人」、ファミコンゲームになっていたんですよ。リアルタイムでは不覚にも思いつかず話題に出せませんでしたが。
原作への忠実さという点から見ても、歴史という点から見てもorzな作品ではあります。
http://gameplay.jp/~useless/videogames/toki/toki.html
ネタバレがリンク先には存在しますので一応ご注意しておきます。
いろんな意味で頭痛のするゲームではありますが、このケムコ独特の味が結構好きだったりします。ここ、変なゲームをいっぱい出してるのよなあ。

流れをぶち切ってすみません。では失礼します。



#6915 
NF 2006/07/17 02:38
秀吉やらフビライやら

>孟きょう様
秀吉による明征服の可能性については、以前も少し書きましたが基本的に同意見です。大きさが違いすぎるし、経験のない異国での戦いを何とかするのはかなり厳しい。日本国内の問題として、統一による戦乱の終結が武将・兵士たちの失業とそれに伴う軍需産業の不況といった経済問題を生むため、一種の公共事業として行われたものでそれ以上でもそれ以下でもないんじゃないかという気がしています。そもそも大法螺吹きな傾向のある秀吉の事ですし、「どこまで本気だったのかな」と思わずにはいられないわけで。もう少し考えるなら、活発に勢力を伸張させた政権は対外的にも積極的というか攻撃的な事が多いわけで、「ワシは強いんじゃ、偉いんじゃ」ということを内外に示したがる傾向が強いのは古今東西を問わないのでないか、と思います。その際に冊封体制をどの程度意識したかは知りませんが。
因みに、満州族の軍隊事情は遊牧民のそれと考えて差し支えないでしょうから以下が参考になるかと。
http://kyoto.cool.ne.jp/rekiken/data/2001/011019b.html
日本の軍隊事情は
http://kyoto.cool.ne.jp/rekiken/data/2000/001027.html
中国は
http://kyoto.cool.ne.jp/rekiken/data/2001/011019a.html
の該当する時代を見ていただければ(そういや何度か上記サイトをここで宣伝した覚えが)。

モンゴルに関しては、孟きょう様のおっしゃることを要約すると「南宋と高麗・日本とでは得られるものが違う、したがってモンゴル側も本気度が違う」という事でしょうか。
加えて、対南宋戦は陸戦が多いのに加えて日本は島国、朝鮮も伝統的に船戦が強いイメージがあります。遊牧民なモンゴルには条件が悪いでしょうね。それと有名な話ですが、対日本戦は南宋征服が完了し失業状態になった(そして新しく軍門に降り忠誠を試す必要がある)旧南宋将兵に仕事を与え動員するのが目的で、モンゴルとしては外交的面子以外のメリットがあまりない戦いでした。ん?案外、フビライの日本出兵と秀吉の朝鮮出兵は起こされた事情が似ているのかもしれませんな。
p.s.失礼ですが、孟きょう様のHNの由来はひょっとして…。確かに当時の南宋一番の武将とは聞いていますね。カ(字が出ない)似道は国防政策には秀でた優秀な政治家だったようですが、外交で隙を作ってしまったような、って余計な話でしたね、すみません。



#6914 
孟きょう 2006/07/16 22:14


 
 >「モンゴル相手に朝鮮が40年以上戦い続けた」「クビライの南宋攻略開始が1268年、滅亡が1279年。この時代は朝鮮の方がしぶといようです」 というご意見なのですが、この時代での世界では一番南宋が好きなので南宋の弁護をさせていただきます(泣)
 まず従来は世界規模のモンゴル帝国の拡大の中で朝鮮半島、ベトナム、鎌倉政権の抵抗、善戦という視点で語られる際、南宋が引き立て役、不甲斐ない存在としてイメージされたり語られたりしますが、そもそも比較するものでもないかと・・
 モンゴル帝国と南宋の戦い、抵抗は金朝が祭州でとどめをさされた後の端平入洛の役より火ぶたが切られ、1276年の臨案開城まで約41年の年月がかかっています。オゴタイ時代の1度目の戦役では3路より侵攻してきたモンゴル軍を(私も尊敬する)孟キョウ将軍が荊州で撃退。東部でも他の将軍達が善戦していますし、その後も孟キョウの東西への支援、防衛ラインの構築により戦況は膠着化。モンゴル勢力が敗退しています。2度目の戦役でも親征してきたモンケの軍を王堅将軍が合州に篭もって善戦。病死に落としいれ撃退に成功しています。3度目、1268年以降の襄陽の戦いでも籠城側は4年以上粘っているのです。

 モンゴル勢力が投入した南宋と朝鮮への軍事力の比較ですが、朝鮮には東方3王家その他の軍が侵攻してきていますが南宋戦役のモンゴルの考えはまず世界規模での東西作戦の東方方面です。ベルグティ家、帰順した旧金領の軍閥達、史一族や王一族、ウイグル勢力、そしてコデン家。なんといっても皇太子のクチュ直々の参加です、直参のモンゴル勢力は相当率いているでしょう。恥ずかしい戦力ではいられないわけです。2度目の戦役もクビライ軍、ウリアンカタイ軍、東方3王家の軍、そしてモンケ自らの親征軍です(世界中のモンゴル勢力に指令を出す大ボス中の大ボス自ら南宋に攻めてきているのですぞ)。超ド級です、とてつもない世界史規模の行軍、プレッシャーです。3度目の戦役は、ウイグル、西夏、華北の軍閥の主力とバヤンの存在があります。また平定計画も襄陽戦と南征といい、緻密な万を侍した大作戦です。 杉山氏の朝鮮側の粘りへの高評価は承知していますが、はたしてこれだけのラインナップを誇る歴代のモンゴル帝国の南宋戦の戦力が、完全平定を目標として朝鮮に向けられた場合、朝鮮半島の高麗をはじめとする勢力は果たして耐えられるでしょうか? モンゴル帝国の南宋への視点は「属国化」では無く「平定」なのです。そしてその先には東アジアでも屈指の資源と物資、経済力と伝説的美しさを誇る江南及び呉越エリアがあり、さらに南には泉州、広州があります。平定した者はすべてが手に入るのです、執念が違います。動員された軍の内容といい、本気度が違います。

 約40年に及ぶモンゴル対南宋の戦争は当時の東アジアにおける決勝戦だったわけですが、それだけ長い年月だけにトップも、政治、軍事のセクションに関わるメンバーも双方、世代交代により変わっています(クビライは別格、少し長寿すぎる)。上層部だけでも、モンゴル側でもオゴタイ、グユク、モンケ、クビライ。南宋側も長きに渡る理宗の時代が終わっています。南宋側は孟キョウが1246年付近に死去していますし、軍事的才能をモンゴル側に高く評価され、孟キョウに支援を続けた軍事官僚の史嵩之も1250年代には死去しています。 最大の問題が現場で戦う兵卒の世代交代です。これもモンゴル、南宋双方の現象なのですが。例えば1238年に20歳であった兵卒は20年後の1258年には40歳です。年齢的に辛いところでしょう。1250年に20歳だった兵卒は20年後の1270年には40歳です。兵の精度も世代により違いますし、一つの世代が頑張っても次やその次の世代の事などは保証できません。南宋滅亡の当時に立ち会った30代の兵卒は南宋とモンゴルの戦いがはじまった1236年前後には産まれてもいません。それほど長いスパンの戦争なのです。
 モンゴルが各地に行った戦略の中で対南宋戦はあまりにも長いスパンゆえ、結果論として中国史における典型的南北朝統一パターン、1、華北の政権が華南の政権を攻めるが地形と抵抗にあって失敗→2、年月が経ち、華南の政権も世代交代し、政治、軍事のほころびが見えてくる→3、華北の多元的状況が収束、統一を向かえ、内政の充実を向かえた華北の政権が華南政権の弱体化したラインを突破、統一を果たす。以上のパターンをなぞる結果になってしまいましたが(陸遜や孫権の時代が終わり、赤壁から70年後経って後、呉平定により南北統一がされるイメージ)、結局それはモンゴル帝国の軍事力と内部のゴタゴタを考慮にいれても、そういう華南の政権の弱体化、自壊を待つ時間をかけた方法しか南宋には通じなかった事を意味しているのではないでしょうか。
 孟キョウの時代ですら南宋の軍事力は弱体化しており、朝廷よりの軍事における軍事の指令、物資の強力も弛緩しきっているわけなのですが、そのハンデに苦しみつつなお一部の民間も入れた上での40年にわたる善戦ぶりに、通常のイメージを超えた「13世紀最大級のしぶとさ」を感じるわけにはいきませんでしょうか?
  



#6913 
孟きょう 2006/07/16 18:55


 
 >流星くん様
 はい、楽浪郡、臨屯郡、玄菟郡、真番郡の4つですね。半島南部に置かれた真番郡はすぐに廃止されましたし臨屯も廃止。玄菟も移動となり、ただ楽浪郡だけが長く続き、平壌の位置の基礎になったり、その他歴史上においても日本でとても有名な郡になっていますよね。現在は正統性の主張を含め、国家間では益々デリケートな問題になっているのですが・・



#6912 
流星くん 2006/07/16 16:01
楽浪郡でしたっけ

漢の朝鮮支配は(あの時代は朝鮮という地名は無いか)
たぶん韓国や北朝鮮は否定してんでしょう歴史学上は(笑
漢より古い、燕の国が朝鮮半島を影響下にしてた説とか
滅ぼされた衛の国の残党が流れて朝鮮半島の最古の建国
だって説も中国からで、半島南北両国、否定してる
でしょうけど



#6911 
孟きょう 2006/07/16 13:15


 
 ええと、中華の概念かどうか、なにしろ紀元前なので厳密にはわかりませんが、一応前漢の武帝の代に軍事力がピークであった漢朝は朝鮮半島を征服、というか南北の要所を制圧し、重要な役所を置いていますね。匈奴戦があまりにも有名なので比較的マイナーですが、この事件が現在にいたるまで東アジアの歴史に巨大な影響を与え、日本史にも関わってくる面も少しあるのではないかと思います。400年に及ぶ漢の支配から脱した後も、民族を問わず各勢力はこれらの都を要所として欲しています。
 朝鮮をめぐる中国大陸の勢力のスタンスについてなのですが、これがまだ軍閥、地方政権ならば朝鮮半島への態度も勢力伸張としてあると思うのですが。統一政権、もしくは華北か華南のどちらかを保有していれば、朝鮮半島にたいしての扱いは「属国」でもうある程度満足していた時代もあるのかもしれません。善意とかでは無く「征服」か「属国」かの対象をエリアによってえらんでいる点もあるのかも。隋の大敗や高句麗を滅ぼしながらも新羅に撃退された唐のケースもありますが(負けた事による、酸っぱい葡萄の理屈ももちろんあるのですが)。あれも、あくまで順逆の理を示すため攻め込んだところ(もちろんこの時点では半島全土征服は考えていないとして)いい線いってしまったので調子に乗って色気出したら負けて撃退された感があります。唐の高句麗攻めや朝鮮半島全域を巻き込む戦役もあくまで高句麗滅亡が最大目的ですし、百済戦役もその一環である事を分かって、危険を承知で逆手に取る形で新羅も唐の介入を依頼したふしがあります。
 後はやはり、朝鮮を征服しても中国全土を支配した場合ほどの大きな資源、見入りは到底期待できないというのも、よくも悪くも「属国」という視点で見られ、「征服」の対象には最終的にされなかった理由の一つかもしれません。江南の魅力には到底及びませんから・・あの、天を突き破るほど強大な軍事力のイメージのある金朝、大元、清も初期の軍事力を利用して徹底的な征服には乗り出していませんし。
 私は朝鮮史は大好きですし金春秋や李成桂にも痺れます。しかし、東アジアの覇権を握る為のリングはあくまで華北であり、朝鮮半島では無かったのではないかと思うのです。



#6910 
ブッチャ−3世 2006/07/16 12:26
中華の苦手

たしか、中華の軍が朝鮮を完全に征服したことは無かった
と聞いてます、一番、それをマジにやろうとしたのは
隋じゃなかったかな、高句麗へ遠征を3回ほどやって
出来ず、この遠征の大失敗が隋滅亡の大きな因とか。
次の唐は新羅と手を組み高句麗を滅ぼしたんでしたっけ
中華が単独で朝鮮をやっちまったことはなかったでしょ
なぜ苦手なのかは分かりませんがマッカ−サ−みたい
仁川逆上陸みたいなことをすれば陥せたかもしれないが
大陸から侵攻する場合、突破口が狭くて山岳部なんで
中華のような大軍が進撃しづらい地理的なもんがあった
のかも。



#6909 
新参右衛門 2006/07/16 10:12
征服にもいろいろ

秦とかは最初は純粋な漢民族の国ではなかっただろうけど
列強をみんなやっつけて統一を成したころには大体、漢化
してんじゃないですか?

それと、唐も 統一前は非漢系だったようで

漢化しなかった征服異民族って無かったんじゃないですか
英仏露日米は結局、征服を完結できませんでした、漢化
しなかったんで

漢化をまったくしないで中華の統一を成すのは
難しい、ということでしょう、蒙古や清も
少なからず漢化したはずだし




#6908 
巫俊(ふしゅん) 2006/07/16 09:11
中国征服

結論からいって可能です。
でも秀吉に可能だったと言ってるわけじゃありません。
一定の条件をクリアすれば征服は可能でしょう。
でもそのハードルの非常に高い条件をクリアすると、征服する目的からして変わってしまうかもしれません。
秀吉政権が、そのままの秀吉政権のままでは、征服はおぼつかないと思います。

中国を征服した王朝一覧。




上代のこの4つは確実に征服王朝でしょう。
漢は再統一なので、征服と呼んでいいか微妙ですけど。
(どこからが再統一で、どこからが征服なのかという問題は中国史全体の問題ですね)
五胡・北魏
遼・金・元
どうみても征服王朝です。
明はモンゴル等を逆征服しようとしましたが、半ばで終わってしまいました。
清、モンゴル系勢力を傘下に押さえていたことが、征服を可能にしましたね。
英、仏、独、露、日本など。
まあこれも征服の定義が分かれてきますか。
定義自体が曖昧かも・・

http://uruseiyatsura.blog62.fc2.com/


#6907 
んんん 2006/07/16 06:48
無理

中国を異民族が征服するのは不可能で時間のむだです。
蒙古や清が征服したじゃないか、というのは屁理屈です。
明軍が弱いとみえがちなのは南北の大敵を常に同時に
対応せねばならなかったからでしょう。それとて
各個撃破の戦略をとっていた時期は明軍は強かった
太祖皇帝の時期がそうだったんでしょう。
歴代王朝で強めと言われた唐でもチベット軍に首都を
陥落させられたことが何度かありました。
短期決戦で戦闘に勝つのと、長期征服するのでは
意味が違うのを「明を征服する」というヒトらは
分かっているんでしょうか。



#6906 
孟きょう 2006/07/15 21:50
さりながら・・(汗)


 >「朝鮮を経由せずに直接明に攻め込めば案外勝ったんじゃないかか」「朝鮮征服よりも明征服の方が簡単だという考えもあります」というご意見なのですが、う〜ん、しかしながらやはり無理だと思うのですよ・・・。1、まず言うまでも無く明の領土は広大ですし 2、王朝の末期、分裂時代ならいざしらず、明はその当時反乱が周囲で起きているとはいえそれほど混乱はしていません。3、華北だけでも日本の想像を絶するほど城塞は多いです。4、明には様々な種類がある多数の軍隊が存在します。 5、冬の寒さも厳しく、列島内の寒さの比ではありません。凍傷者が続出する中、朝鮮よりもさらに遠いアウェイの地である華北において列島の一般兵が耐えれるとは思えません。 6、朝鮮南部よりもさらに遠い地であるため食料補給、輸送に困難が伴います。 7、詳細な作戦地図や明の事情通も不足しているでしょう。これでは歩兵を中心にしている以上戦術級、戦略級の有効な進軍、作戦を地理から読み取り、やりくりする点に大きな困難を伴い、頓挫します。 8、朝鮮半島と違い、広大な中国大陸では四方八方が敵に囲まれた形になっています。そういう中で堅固な城を一つ一つ相手にしていかねばなりません。何割かは士気を喪失した明軍の投降、逃走で楽々開城となるケースもあるでしょう(これは相手が秀吉軍だからという事ではなく、どの時代でもあること)。しかし一度士気の高い部隊がこもれば大変な事になります。秀吉軍が2度目で落とした晋州城のように、包囲した側もこっぴどいダメージを受ける事になるのです。あのような城が朝鮮の何倍もある事を想定してみる必要があります。 9、鉄砲の弾丸も尽きれば簡単には補給できません。破損したヒゴ弓も同じ事です。 10、明軍との戦いにしても、明側も弓兵、短兵、重火器部隊を多数保有しています。互いに歩兵プラス重火器を含めた戦いとなり、城と城の間を駆け抜ける、敵方の恐怖心を誘発するような北アジア系列の戦いを秀吉側はできません。つまり、「軽装騎兵により敵の恐怖心をあおり、パニックに陥らせる戦術」が不可能なのです(それに引き換え、明側は本場の北アジア系列の騎兵を若干は保有しているので遊撃作戦はかなり可能ですが)。同じように城を拠点とし、同じように穀物を炊飯する。歩兵中心。こういう似たもの同士の軍がぶつかるのです。これでは秀吉側は大きな優位性を持つ事ができません。北方民族に対してほどの恐怖心も明側は秀吉軍にもっていません。 11、多くの群雄が独立を認められている以上、王朝による中央集権軍とはほど遠い秀吉軍ですが、これでは広大なエリアでの軍の集結、作戦に致命的な困難が伴います。この軍勢の構成上、あまりにも危険な、あまりにも遠距離すぎる遠征なのです。
  現在や近代の国家と違い当時の日本列島と中国大陸は「国のため、国の国益や威信、名誉の為命を差し出す」等の国民教育は受けておりませんので軍の士気も低く、粘りも近代ほどありません。ですから双方に大量の投降兵、脱走兵が出るでしょう。上官を殺傷して逃亡するというケースもザラに起きるでしょう。秀吉軍側の方の「行方不明」になる兵の数も朝鮮での戦いの比ではないでしょう。お互いに大量の兵の損失が出た場合、深刻に不利になるのはアウェイの軍です。降倭など、無数のサヤカが出るでしょう。最悪なのは、そういう極度の不安、疑心暗鬼、食料不足、各大名の不和の中で、五千から一万の兵を率いている大名や、三千人クラスから五千人クラスの部隊が一度に明に投降するパターンです。故郷が気になるものの、極限の状況の中、明の謀略や威光の前に打算、妥協のもと決断に出た武将が出たら・・・(ほとんどの有力大名を派遣していた場合、冊封システムを理解している、もしくは素養のある可能性のある細川、上杉、最上、伊達等の、足利政権を強く意識している大名が危険かもしれない)(黄巣より寝返った朱全忠や官渡で袁ショウを見限った張コウのように・・)後方ラインに不安を感じた秀吉軍は大パニック、瓦解です。また、朝鮮よりも更に遠い明国に大軍を送り込んだ場合、日本列島内での動向も考える必要もあるでしょう。戦時体制にある織豊政権に対して梅北家以上の規模、件数の反乱が起きないと果たして断言できるか?そうなった場合はたして大陸に軍を送るようなのん気な状態を続けていられるのか? 他にも問題は多々あると思いますが、とにかく、「織豊政権による明の征服、勝利は可能だ」という向きには、「明軍の弱さ、明の弱さ」のイメージと、秀吉軍の奮戦と強さが前提とされすぎている感があると思うのです。
  長い文章で大変失礼致しました。



#6905 
巫俊(ふしゅん) 2006/07/15 03:39
そっか陳さんって

日本国籍喪失して、研究の道を閉ざされたんですね。
これは戦後日本の政策による、周辺民族の周辺化と、同化拒否というんでしょうか...
時代が時代なら、イラン史や中国史の研究者として、原稿を書く陳氏がいたのかもしれないですね...
それって惜しい。。。
やっぱり今の日本政府は民主化されてる振りして、歴史に隠された意図みたいなのがありますよね。

どーでもいいことですが、私アドレス欄にブログのアドレス入れるか、中国史の討論掲示板のアドレス入れるか迷ってます^^

http://o.z-z.jp/?tyuugokusi


#6904 
民本主義者 2006/07/15 01:32
陳舜臣は浮気者?

http://wwwsoc.nii.ac.jp/james/books/book13.html
陳舜臣はオマル・ハイヤームの詩集『ルバイヤート』をペルシャ語から直接日本語に訳しています。以下上記のサイトより引用。
「訳者である陳は、中国や新彊、モンゴル等を舞台とした歴史小説やミステリー作品でも知られるが、青年時代には大阪外国語大学のペルシア語学科に学び、研究の道を志していた。しかし、台湾出身であったため、日本の敗戦によって日本国籍を失った陳は、国立大学に職を得ることを断念し、やがて作家への道を進んだという。戦火の下を逃げまどう彼のポケットに、ルバイヤート紙片がねじこまれていたという回想に、平和な時代の学生である我々は驚かされる。」

ペルシアでインドで日本で台湾で中国…



#6902 
若水 2006/07/14 23:39
『インド三国志』…陳舜臣にしては俗な題名だ

>民本主義者さん
なるほど、ナポレオンによってベネチアが消滅して以降は、
主な国家で共和国ってしばらくアメリカだけだったかも

>陳舜臣
「インド三国志」が好きです。
作中の終章兼序章にある
『インドは我が青春の一部』
『いずれ私はこの続きを書かねばならない』
という陳先生のお言葉を信じて、
続編をいつまでもいつまでもいつまでもいつまでも
お待ちしております。

http://zyakusui.web.infoseek.co.jp/


#6901 
民本主義者 2006/07/14 23:38
ナポレオン3世みたい

#6893の引用文の「貴族性」を「貴族制」に訂正します。
「日本民本主義国」の英語訳は
「デモクラティック エンパイア オブ ジャパン」で決まりでしょう!(笑)
「民本主義」は大日本帝国の国体に遠慮してデモクラシーを訳した単語なんですから。



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