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#7200 
徹夜城(このところ歴史以外のコーナーの更新作業を進めてる管理人) 2006/10/09 11:03
連休も休みではない

 少々書き込みがストップしておりました。受験産業は三連休だろうと関係なく、今日も仕事です(汗)。とか言ってる割には合間に更新作業を続けてるんですが…歴史関係意外ばっかですけどね。

 やや旧聞に属しますが、「史点」がわりの話題として。
 先週、アメリカの「アーミッシュ」の村の教会で銃の乱射(というより虐殺に近かったみたいですが)事件がありました。事件そのものの凄惨さもさることながら、どうしても関心は「アーミッシュ」そのものに行ってしまうのですね。あの近代文明を否定し、17世紀以前の生活スタイルをかたくなに守り続けているという宗派の人たちで、アメリカ全土で20万人ぐらいはいるんだとか。
 こうした「アーミッシュ」の村の模様は映画「刑事ジョン・ブック目撃者」なるハリソン=フォード主演の映画で見たことがあります(というかそれ以外ではなかなか見られない)。これもアーミッシュの村で事件が起こり、捜査のためにハリソン=フォードの刑事がまるで時代劇のセットのような村に入り、村人と同じような生活をすることになるんですね。アーミッシュたちは徹底した非暴力も信仰に取り入れており、近くの町へ買出しに行ったりすると不良たちに嫌がらせを受けたりもします(絶対に反撃してこないのがわかっているから)。すると頭に来たハリソンが「おれはアーミッシュじゃないからな」と馬車から飛び出し不良どもをブチのめす…というシーンがありました。
 それにしてもあの最先進国アメリカの中で強固な信仰を保ち続けてるものだ、と思うばかりですが、ヨーロッパの宗教亡命者たちが作った国という側面もあるんだよな、とアーミッシュの話を見ていると思わされます。
 しかし日本にもまだ「忍者村」があったり、市会議員が忍者の格好で議会をやったり、姫路城の下で忍者の特殊部隊が訓練したりしていると信じてる人も世界には多そうな(笑)。


>Q世代さん
 吉川英治の「私本太平記」もやや迷走してる部分がありますし、作者本人の体調もあって湊川以降はダイジェスト状態になってしまってるのが残念です。鎌倉幕府滅亡まではかなりのボリュームと構想の確かさ(当時の最新研究も入ってる)とでかなり読み応えがあるのですが…先日話題に出た大河「太平記」の名編「鎌倉炎上」の回などは吉川英治の小説に描写のかなりの部分を負っています。
 司馬遼太郎が南北朝を書くとしたら主人公は楠木正成しかなかったんじゃないかと。作者にとってもいわば同郷の英雄ですから好きではあったし「気のいい河内のおっさんだったに違いない」となかなか的確な捉え方もしています。しかし小説にするのは意図して避けたんじゃないかと思うんですね。やはり司馬さんにとって「南北朝」は戦前と結びついて重すぎたし、特に南朝のイデオロギー体質はかなり嫌っていたみたいで…南北朝時代そのものが「日本史初のイデオロギー時代」ととらえていたりもしました(この見解には僕としてはかなり異論がありますが)。
 実は今、森村誠一の「太平記」を通読しております。南北朝時代を通史的に描こうとする作品は「私本太平記」、山岡荘八「新太平記」ぐらいしかないので、森村さんのアタックは果敢ではあったと思うわけですが、どうも読んでいて面白くないんですね。史実と古典太平記の筋をおっかけてるだけで精一杯で歴史小説としての構想力にあまりにも欠けている。そもそも作者ご本人が「南北朝」にあまり理解がないようにすら思えてきて…「あ〜、だったら俺が書く!」などとブツブツ言いながら読んでます(笑)。ただいまようやく鎌倉幕府滅亡のくだりに来ました。


>民本主義者さん
 ウッドワード氏の新著はいろいろと話題を呼んでおりますねぇ…ホワイトハウスがその内容を躍起になって否定しているようです。
 その在韓米軍の件も面白いですね。してみると、今韓国との間で進んでいる指揮権の話だって、韓国側の意図もさることながら「とっとと手を引きたい」というアメリカ側の意向も強くあるんと違うか、って気もしてきます。まぁどっちにしても冷戦構造でもない今となっては中東に対するほど係わり合いになりたいとは思ってない気はしますね。北朝鮮が核実験やっても「中国に任せた」とか言ってるような気もします。


>tomohiroさん
 佐高氏の「藤沢>司馬」論は僕もかなり前から耳にしてはいましたが、藤沢周平も没後に次々と映画化・映像化されて国民的作家的地位についちゃった観もあり、いまさらこの比較も強調する意味はなくなったようにも思います。
 人気度は別にして、藤沢周平は「歴史」を背後に感じさせる時代小説、司馬遼太郎は英雄豪傑たちによる講談的歴史小説、という違いがあるわけで、確かに両者を同列で比較するのは無理があるとは思います。ただ、その佐高さんが言っていたことで、藤沢氏のエッセイに「信長ぎらい」というのがあり、そこで藤沢氏が信長を英雄ともてはやす風潮への疑問視が述べられていて、、そこに両者の歴史に対する姿勢の違いを見ることはできるかと。
 藤沢周平スタイルのルーツをたどると山本周五郎がおりますね。最近の藤沢作品続々映像化の様子を見ていると、ますます山本周五郎に扱いが似てきたような。

 司馬遼太郎が歴史家的視点をもった作家であったことを否定はしませんが、彼が書いた「小説」に関して言えば、やはり読者を楽しませることを最大の目的とした「歴史小説」だととらえるべきですし、本人もそのつもりだったはずなんです。それがなにやら「史観」とまで持ち上げられることには本人も違和感があったという話も聞きます。ここでは何度か話題になったことですが、司馬さんはやはり「面白くない」と思ったものは小説に書きません。「坂の上の雲」にしても日本海海戦で終わりにしたのはその後の日本の展開に本人が幻滅してるからにほかならず、作品化しなかった「ノモンハン」の企画消滅経緯を半藤一利さんの本で読むとやはりそこに「小説家」としての司馬さんの限界点も見えてくると思うんです。「昭和という国家」などの歴史エッセイのほうでそれを吐き出してる観がありますが、この方はやはり本質的に物語作家なんだと思いますね。
 司馬遼太郎との比較にちょうどいい歴史作家としては、先ごろ亡くなった吉村昭氏を持ってくるのが適当ではないでしょうか。どこまでが創作か史実か分からなくなる(そこが魅力でもありますが)司馬作品に対し、徹底した史実取材と考証、ほとんどドキュメントのように書きながらしっかり「文学」している吉村氏はいろいろと対照的です。実際、何年か前に吉村氏に「司馬遼太郎賞」を贈ろうとしたら「司馬さんと私ではスタイルが違う(正確な表現は忘れました)」と本人が断ったこともありました。



#7199 
tomohiro 2006/10/08 16:35
司馬遼太郎と藤沢周平は比較の対象になるか?

tomohiroです。
割合昔から評論家の佐高信氏が司馬遼太郎と藤沢周平を比較して
藤沢周平の方が優れているなる論考を出しているのですが、
私はあまり賛成できない考えであります。
小生としては藤沢周平氏はかつての純文学の正統的な後継者としての
文学者としての側面。
司馬遼太郎氏は研究家/歴史家としての側面を
見ております。
藤沢周平と比較したら面白いのは川端康成で、
司馬遼太郎と比較して面白いのは折口信夫だと思っております。
司馬遼太郎氏には折口信夫の後継者的な側面があると思います。
余談ですが、柳田国男の後継者としての要素を感じるのは伊沢元彦氏だと
考えております。

http://resutoa.exblog.jp/


#7198 
のび 2006/10/07 14:10
潘次期国連事務総長

潘氏の経歴を見ればわかるように、アメリカと親密である事は明らかで、フランスの危惧は的を得ているでしょう。日本も尻馬に乗る形で支持するのは当然です。しかし、ヨーロッパやアフリカとの関係が薄く、国連の世界に対する影響力が急激に低下するのではないか、と私は危惧しています。



#7197 
民本主義者 2006/10/04 23:38
あの人とあの人があの国についてこんなことを

韓国の中央日報の記事です。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=80474&servcode=500&sectcode=500
「「北朝鮮が銃一発打てば在韓米軍半分死亡」

「(北朝鮮が)休戦線で銃一発打っても在韓米軍は半分を失う」−−。

2001年の就任前まで韓半島状況に明るくなかったブッシュ米大統領にバンダル・ビン・スルタン駐米サウジアラビア大使が荒れた韓半島情勢について述べた。

米国のボブ・ウッドワード・ワシントンポスト副局長は最近、発行した「否認の国家(State of Denial)」で2000年6月、ブッシュ大統領がバンダル当時サウジ大使と北朝鮮問題をめぐって交わした対話をそのまま伝えた。当時、共和党大統領候補だったブッシュ大統領は、母親のバーバラ・ブッシュさんの75歳の誕生日パーティーの場でバンダル大使に会った。ブッシュ大統領は「(外交参謀らが)世界情勢をブリーフィングする度に北朝鮮問題が必ず登場する。しかしどうして北朝鮮問題に気を使わなければならないかよく分からない」とし「君は国際問題についてよく分かる奴(asshole)だから説明してくれ」と頼んだ。

それに対しバンダル大使は「休戦線近くには在韓米軍3万8千人が配置されている。ところで北朝鮮と衝突が発生すれば在韓米軍は半分ほどが犠牲になる。(北朝鮮が)生化学戦や在来式攻撃を敢行した場合、1万5千人は死ぬ」と述べた。ブッシュ大統領は「うむ、私にブリーフィングする奴ら(asholes)が核心を言ってくれることを期待したが(そうでなかった)」とし「私はこれまで北朝鮮に対して半分しか聞けなかった感じだ」と答えた。

するとバンダル大使は「もう北朝鮮問題は神経使わないでしょう?」と尋ねた後「重要なのは(大統領になれば)在韓米軍を全部撤収しなければならないことだ。そうすれば(休戦線で衝突が発生しても)小規模地域紛争で終わる。するとあなたは韓半島に介入するかしないか、あるいは別の案にするかどうか決める十分な時間的ゆとりを持てる」と述べた。

このとき、コリン・パウエル氏が近付くとブッシュ大統領は「コリン、私とバンダルは牡牛(北朝鮮)狩りをしていた」と話題を変えたという。

ワシントン=姜賛昊(カン・チャンホ)特派員 」

バンダル駐米サウジアラビア王国大使は「華氏911」にでてきた人物ですな。オサマ・ビン・ラディンとも会ったことがあり、アメリカ大統領を警護するはずのシークレット・サービスに警護されている唯一の外交官です。ワシントンにおける、この人物の権勢ぶりは、ロバート・ベア『裏切りの同盟』(NHK出版)に活写されています。それによるとバンダル大使の父は王族、母は召使い(今風に言えば「メイドさん」?)だったそうで。だから民主主義国家の家系エリートと贅沢な雰囲気のなか汚い言葉を使って会話するという矛盾というかコントラストに満ちた環境に上手に適応できたのかなあ?邪推もいいところですが。
それから、ブッシュさんは親しい人に対して、相手のことをassholeと呼んでいたのですね。初めて知りました。これは、かつての「ニュースな史点」における管理人さまの解釈にどのような影響を与えるでしょうか(笑い)。



#7196 
Q世代 2006/10/04 03:16
スターが勧善懲悪これ最強

>十一郎さま
 『さくや妖怪伝』は、私も嫌いな作品じゃありません。特にあの子役には感心しました。巨大松坂さんの暴れっぷりも素晴らしく、いいところが一杯あるんですけど、いかんせんどうにもTVフレームというか画面が狭いなぁ、という感想もぬぐえないわけで。そういう中で丹波さんが出てきた瞬間に一気に奥行きが出て、存在感がフレームまで押し広げているように見えたのでえらく印象に残ったのでした。
 
>徹夜城さま
 『太平記』は初代国民作家の吉川英治が書いてもこの不人気ですからね。司馬遼太郎の中押しが欲しいところでしたが、司馬さんは、登場人物の行動原理に爽やかさがないので書く気になれない、みたいなことをどこかで言ってました。欲得ばかりで芯がないように見えたようです。私は登場人物が欲得だけで右往左往する作品も面白いと思うんですが、司馬さんはには「こうありたい漢」の理想を仮託できる登場人物が見当たらなかったんでしょうね。どうもこの志向が「歴史を書く人」としての司馬遼太郎に限界を設けてしまい、「つくる会」に史観を利用されてしまう弱点だったのかなぁ、と今になって思っています。話がずれました。
 「なんでも芸能ニュース」の我が国民性からすると、信長秀吉内蔵助はおなじみのスターなので何度でも観たいけど、『太平記』の登場人物はほとんど無名なうえに「複雑すぎて敵味方がよく分らないわ」ってとこなんじゃないでしょうか。
 
 ところで英国あたりでは、例えばシェークスピアの史劇などで、「どうもこの題材は、舞台や映画にしても不人気だなぁ」なんて言われてる時代はあるんですかね?



#7195 
NF 2006/10/04 01:25
潘外交通商相次期国連事務総長就任あれこれ

日本は、「祝福してこれを契機に関係修復」という方針みたいですね。まあ、定石通りと言って良いでしょうね。一方で意外にもフランスで「アメリカの傀儡」じゃないかという懸念があるようで。…こっちから見てると韓国がアメリカの言いなりという感じはしないんですけどね。
で、南がお祝いの中で北がまた何か実験すると言い出したようで。ロシアによればこうした予告は初めてじゃないそうですが(確かにありうる気はする)…。いまだにあの国は分からないです。何だかなあ。



#7194 
NF 2006/10/04 00:51
萌えようか、それとも燃えようか

>十一郎様
「萌え」「オタク系」、そして「太平記」というキーワードで誘い出されてきたアホがここに一匹(爆)。何でも「萌え」がらみで解説書を出すようになったのは「もえたん」が評判になって以降でしょうか。戦国と萌えが合わないというより、「一枚絵に会話文形式な解説をつける形式」などの食い足りなさがいまいち評判が良くなかった原因ではないかと。オタクには戦国や三国志には詳しい人間が少なからずいそうな気がしますし。(アニメやゲームの)萌えキャラに歴史人物の役を割り当てて劇形式で解説するサイトがいくつかありますが、それなりに好評だったりするのを考えると「萌え」で十分成功は出来そうな。中身が解説書として充実してさえいれば。
…まあ、オタクな人間は萌えだけじゃなくて暑苦しい男の物語も十分好む傾向にある気はします。北斗とか男塾とか、最近ではヘルシングとか、あるいは長谷川哲也「ナポレオン」(ナポレオンが「大陸軍は世界最強ォォーッ」と絶叫する事で知られる)も入れても良いかな。なので「むくつけき男」の世界にふさわしく素直にこうした路線でもいい気はします。熱く、濃く、それでいて台詞が妙に頭に残るそんな路線で。
まあ、いつぞやの「女性化三国志」を真似て「太平記」キャラを女性化するとしたら、なんて考えてみたりはしましたが如何せん画力が僕にはない(涙)。
>次期国連事務総長
どうやら決まったようですね。まあ、「とある国」が反対票を投じても不思議はないし、それ自体には咎められるいわれはないし(苦笑)。ま、子供じみていると言われればそうでしょうし、証拠もないことですし(再度苦笑)。しかし最近の両国の関係からして素直におめでとうと言う気分になりにくいのは否めない(三度苦笑)。しかしまあ、現段階では素直に祝福して手腕を拝見するのが筋でしょうね。…日本に不利益がないか、ちょっと心配ですけどね(四度苦笑)。
>フォスカ様
はじめまして。南北朝好きの方が一人でも増えるのは喜ばしい事です。南北朝が大河で一度だけというのはやはり寂しいものですよね…。今後ともよろしくお願いします。
>徹夜城様
義満がなかなか映像化されないのは皇室が絡むだけじゃなくて大向こう受けしにくいからじゃないか、というのもある気はします。いつぞやのガンダムネタでも、義満はキャラを当てはめられなかったんですよ。結局、「劇中には出てこなかった連邦政府のエライさん」が一番近いんじゃないかという面白みのない結論に…。しかし考えてみれば、決して正々堂々でも格好よくも爽快でもないが、したたかに大乱を乗り切り、山あり谷ありの時代を生き延びて曲がりなりにも数十年単位の大過ない時代を現出したが、現場の戦士たちには不満や恨みが重なってそうなところが似ていなくもない。視聴率という面から言えば、いつか仰っていたような「源氏物語」のような「永田町」もののようなノリならいけるかもしれない、とは思うのですが。…内容的にフォスカ様へのレスでも良かったのでしょうが、ガンダム南北朝が絡む関係上、こちらにさせていただきました。

>尾鳩様
>愛国
仰る事、全く同感です。自分の生まれた所に愛着を持つのはごく自然ですし、生き残るということから考えて必要な事でもあります。でも、他を正当に評価できることができないと、そもそも生き残りに支障をきたすし不要な悲劇を招く…。何だか抽象的な物言いですみません。日本の良いところとそうでない所、どちらもきちんと見据えるよう意識はしているのですが、どの程度できているのやら。難しいです、本当に。
>義満の皇位簒奪計画
これに関しては、「分からない」としか言いようがないです。権力基盤が強固とは言えず不安定な面があるぶん、権威をどこまでも求めて補おうとしたとも見れないこともないですが、仰るように摂関家や信長・秀吉のように天皇と密接な関係を示す事で権威は十分示せる(簒奪によって権威そのものが著しく損なわれますから)とも言える。後亀山院に「即位しなかった者に院号を認める特例」として院号を与えたのも自分が院を名乗る時のための準備という見方もあれば、単純にこれまで奉じてきた北朝の面目を考えると他に選択肢がなかったという意見もあるし…。全ては「藪の中」、なんでしょうね。



#7193 
尾鳩 2006/10/03 19:21
その日は、久々に熟睡できました

>管理人様
こっちでは、ご無沙汰です。
そうですか、二日酔いになってしまいましたか(笑。私も一日中、身体がだるかったですよ。また、次回もよろしく(^^。

>愛国など
日本や列強が中国、韓国の愛国精神を目覚めさせ、今は逆に近隣諸国が日本の愛国を目覚めさせた、と言ったところでしょうか。まあ、戦後以来、連綿と続く「愛国主義」勢力とも言うべきものが存在していることも事実なんでしょうが。
いやね、愛国は悪く無いと思いますよ。ただ、閉鎖的で過剰ともとれる愛国「主義」だけは辞めて欲しいもので。過保護の親子を見ているのは、つらいもんですしね(^^;。
日本を背負い、対決も辞さない覚悟を持った政治家は、今こそ必要だと思いますし、そういう政治家で無い限り、世界からは相手にされないと思いますが、一方でそういう立場の人ほど、国を愛するのと同時に、月から地球を、そして日本を眺められるようなある種突き放したかのような達観でもってこの国と接しられる余裕が求められるんだと思います。まるで禅問答のような言い方になってしまいましたが、この微妙さ、わかっていただけますよね(^^;。
ま、いつもの如く、言うは易し、ここは新生アベシに期待するとしましょうか。

>義満の皇位簒奪計画
個人的には、義満には皇位簒奪の意図は無かったんじゃないかなと思ってます。
義満が皇位を簒奪するメリットが、何処にあるのか、あまり良くわからないんですよ。
権威・権力ともに頂点を極めた義満が、皇位簒奪というむしろリスクを背負うかなあと。中国のような易姓革命を念頭に置いていたというよりは、かつての藤原氏のように権威と権力両面での安定性を目指していたというほうが、理屈にあうように思います。で、義満は、とりあえずはそれに成功したんだと。
ま、ここは、専門家ではないので、あまり自信を持って言えないんですが。



#7192 
徹夜城(昨日は二日酔いになっていた管理人) 2006/10/02 13:16
「太平記」は完全版DVDは出ないんですかねぇ。

>フォスカさん
 「太平記大全」をご覧いただき、ありがとうございます。また南北朝ファンの一人として大河「太平記」全話の鑑賞、しかもかなりお楽しみいただけたことに感謝と歓喜を…と仰々しく書いてしまうところが、ひごろ日陰者の南北朝史ファンの習性なのです(笑)。
 戦前の反動も多少はあるんでしょうけど、こんな面白い時代をほったらかす自称歴史ファンが世に満ちているのも困ったもので、小説・ドラマ・映画はてはゲームにいたるまで南北朝を取り扱うものがほとんどなく、ますます縮小再生産(笑)され「つまらん時代」という印象をもたれてしまうという状況はなんとか打破したいのですけどねぇ。
 大河「太平記」が実現したのは昭和が終わったから…という説は一部に流布はしてるようですが、それほど直接的に影響があったかはちと疑問ではあります。企画だけなら何度も浮上していたのですが歴史評価以外の部分で実現の困難さがあり、タイミング的にたまたまあってしまったというぐらいじゃないかな、とぐらいに僕は思ってます。その後も全然扱われないのも、尊氏以外を主役にする企画が難しいからかなぁ…と思ってまして、バランスからいうと次は南朝側の誰かを主役にするんじゃないかな、と。
 足利義満は歴史上の有名人でありながらアニメ「一休さん」以外では映像化されたことがない「最後の大物」の一人ではあります。ただ一年間のドラマにするのはちょっと難しいなぁ、と思って細川頼之とセットにしたのが拙著「室町太平記」でありまして…まぁご興味がありましたら、流し読みしてみてください。


>奥野さん
 ニコライ2世の母親、と聞くとどうしても思い出してしまうのがNHK「映像の世紀」の第一回。ニコライ二世のプライベートフィルムを映しながらニコライの日記がナレーションされるシーンがあり、「血の日曜日事件」の当日の日記でしたか、「午後、ママのところでお茶を飲んだ」という文章が声優さんのとぼけた名演(?)で耳に残っておりまして…マリヤ皇后と聞いて「ああ、あのママか」などと思ってしまいました(笑)。
 ソ連のことですが、「ロシア」の長い歴史からいえば「ほんの70年」の話ということになっちゃうんですよね。それでいてその70年が世界の半分を支配(?)したような超大国であったという面もあり…日本史における明治〜敗戦までの話とやや似てくるかもしれません。


>十一郎さん
 リンク先見ました(笑)。なんちゅうか、何でも「萌え」にすりゃいいってもんでもなかろうに(笑)。とか言いつつ「萌える南北朝!」とかいう企画があったら、僕自ら漫画つきで参加しちゃいそうです(笑)。
 次期国連事務総長に韓国の潘基文氏が有力になっている件ですが、過去4回(だっけ?)の安保理での無記名予備投票では圧倒的優勢ながら常に1票「不支持」票が入っていることがいろいろと憶測を呼んでおります(笑)。他の候補者は数票不支持が入っているのですが、この人だけ常に1票不支持なので、やはり疑われてる国があるんですが、その国の外務省は「痛くない腹を探られても」と新聞で言っておりましたがね。もちろんその不支持票が常任理事国だった場合はお流れになるんですけどね。
 そういやとっくに流れたとは思いますが、ひところ皇太子妃のお父上を国連事務総長にしようという話があったとかなかったとか…

 ところで安倍首相(こう書くと「ああ、ホントに首相になったんだなぁ」と変な感じがする)の所信表明演説で「アインシュタインの言葉を引用」って報道を最初に見たとき、例の「アインシュタインの日本絶賛評」(いわゆる「愛国本」にしばしば引用されてる捏造文書)をそのまんまやっちゃったのかと焦りましたよ(笑)。さすがにそれではなかったのですが、ブレーンの人脈的にその手のを本気にしてる人がいそうで…



#7191 
フォスカ 2006/10/01 17:56
「太平記」全話鑑賞

はじめまして。フォスカと申します。
昨年頃からファミリー劇場で放送されたNHK大河ドラマ「太平記」を
全話観ました。感想を書くにあたって検索しましたらこちらのサイトが
見つかったので書き込みに来ました。私の「太平記」の感想は下に記しました。
http://fosca.sblo.jp/article/1322388.html

もし次に南北朝時代を取り上げるなら、第三代将軍の足利義満とか
皇位簒奪計画とか世阿弥などの室町時代も視野に入れてほしいのですが、
なにぶん天皇制が関わるのでちょっと無理な注文かもしれません。
とはいえ、昭和天皇の崩御後に「太平記」の放送があったことを考えると、
時機到来は今上天皇次第かな、と不謹慎なことを考えてしまうのですが…。
今の天皇家は北朝だから南朝を討つ「太平記」の話もそんなに都合が悪いとは
思えないのですけど。
源平とか幕末とか戦国時代ばかりがクローズアップされるのは残念なことです。

http://fosca.sakura.ne.jp/


#7190 
十一郎 2006/10/01 07:53
奥野さんの興味深い真面目な話の後に連投でバカネタ

先に謝まっておきます。
まずは何も言わずに下のアドレスをどうぞ。アドレス名で大体の見当がつくとは思いますが、はい、そういう入門本が出るのですね。
http://www.moemoe.co.jp/pickup.php?no=10000103

しかしあちこちの書評を見てみると、失敗との感想が多いようです。擬人化といっても、ほとんどの元がむくつけき男ですからねえ・・・
一枚絵に会話文形式な解説をつける形式らしいので、身体的特徴と擬人化を両立させることが難しいのでしょう。特徴的な個々のエピソードを4コマ漫画形式で見せるような形式が良かったのじゃないかなあ。
カバーがかかってなければ立ち読みくらいはしても良いかなと思いますが、購入する気にはちょっとなりませんね。コーエーが一時期出していたお笑い歴史本はけっこう面白かった記憶があり、手元にも一冊あるのですが。
・・・こういう方向性の絵が描けるかた、太平記でやってみません(笑)?

真面目な話に戻して、と。
次期国連事務総長が韓国の番(サンズイが付く)氏が最有力だとか。
中ロの後押しがある上、ロビー活動をほとんどしなかったのが逆に好感を持たれたとの事。
もしこの人に決まっても決まらなくても日本のネットは荒れるだろうな、と予測できるのがつらい(苦笑)。



#7189 
十一郎 2006/09/30 07:46
メモしていたネタを忘れたので

今朝の新聞に載っていた小ネタ。
冷戦中、ケネディ大統領の母が周囲に内緒で、フルシチョフに対して写真へのサインを求め、フルシチョフが応じた事が28日にわかったとか。ちょうどキューバ危機のあった年で、もちろん息子に叱られたものの母はとりあわず、逆に今度はカストロにサインしてもらおうかしらと返答したそうで(笑)。
そんなのん気なエピソードもあったんですねえ。

今日の昼ごろ、戦後の中国に残って映画を作った日本映画人のETV特集が再放送されるようです。
この時代、この種の映画に興味があるかたは必見。

>徹夜城さん
>『BLACKLAGOON』

サンデーGXなんてマイナー漫画誌に連載されているので、自分も片淵監督がアニメ化するまでは全く意識してませんでした。
もっともシリアスな面は少なく、基本はスタローン系の馬鹿アクションなんですが。

>そういや潜水艦映画といえば、公開中の「出口のない海」の人間魚雷・回天は「潜水艦」のうちに入れるべきなのかどうか…

母艦は潜水艦なので、必然的に潜水艦映画には入ると思いますが・・・乗り込む人間の生命を必ず捨てさせる代物を艦とは呼びたくないですね。

>Кискаさん
>一方、今般地裁判決のあったのは「国歌斉唱義務不存在等確認請求事件」です

なるほど、数段こみいった訴訟だったのですね。ありがとうございます。
歴史から逸れてしまったのは・・・もともと、この話をふったのは自分なので、謝るのはこちらです(苦笑)。いや、すみません。

>Q世代さん
>『さくや妖怪伝』

NHKの円谷話を見て、ミニチュア多用の特撮映画を見返したくなり、たまたま特別版DVDで見返していました。特典映像のインタビューで、丹波氏が妖怪と霊界について延々語っています。
たしかに、カメオ出演でしかない藤岡弘や丹波氏の存在感だけで映画らしくなっている、風変わりな作品ではあります。特別版DVDのオーディオコメントも、それに自覚的な発言がありました。コメントしているスタッフが世代的にファンなためもあるのでしょう。
ちなみにこの映画、個人的には物語も映像も好きです。ヒロインは少女剣士らしい眼の力があり、子役の演技も中々良い。歌謡ショーにと特撮にと、大活躍する松阪慶子もすばらしい(笑)。

ちなみにオーディオコメントによると、歴史的にはテキトーであると明言されているものの、考証に厳しい京都撮影所ベテランスタッフを納得させるため、さまざまな考証(言い訳)をしていた様子がうかがえます。
鬼平クラスの人間が一個所に集まるシーンを説明するため「場所が国境の利根川だから、周辺から一堂にかいしてきたのだ」等。



#7188 
奥野 2006/09/30 04:39
皇后の帰還

最近のロシアでは、歴史関連で興味を惹くニュースがありました。おそらく日本ではほとんど知られていないと思うのでご紹介します。
今月26日、皇后マリヤ・フョードロヴナの遺骸を収めた棺がデンマークからサンクトペテルブルクへと移されました。マリヤ・フョードロヴナはデンマークの公女で元の名をダグマールといい、ロシア皇帝アレクサンドル3世の妻、また最後の皇帝ニコライ2世にとっては母親にあたる人です。革命後はロシアから亡命してデンマークに戻り、そこで亡くなっていました。生前、マリヤ皇后は亡き夫アレクサンドル3世の傍らに埋葬されることを希望していたといい、今回ようやくその希望がかなったことになります。ちなみに9月26日は、マリヤ・フョードロヴナがデンマークからロシアに輿入れしてから140周年にあたっていたのだそうです。

実際にマリヤ皇后とアレクサンドル3世は仲睦まじい夫婦であったとのことで、2人が並んで眠りに就くことができるというのは、美しい話であるには違いないでしょう。しかし一方で、現在のロシア政府の政策に照らし合わせると、なかなか面白いものが見えてくるような気がします。端的に言ってしまえば「過去との和解」の演出ですね。しばらく前にも、内戦時に反革命・白衛軍のリーダーの1人として知られたデニキン将軍の遺骸が、亡命先(パリだったはず)からモスクワに戻り、改葬されたことがありました。その際には「彼らも国のために戦ったのだ」というロジックが持ち出されています。同じように「里帰り」を果たした反革命派の代表者は少なくないようです。

日本での報道を見ていると、プーチン政権がソ連時代への回帰を目指しているかのように受け止めている人が少なくないようですが、ことはそれほど単純ではないと思います。というのも現政権は、ロシア人の歴史的アイデンティティを構築するためには、ロシア帝国であろうとソ連であろうと利用できるものは全て利用し尽くそうとしている節があるからです。ソ連時代の遺産の中でも、国の偉大さを証明するようなアイテム(ナチス・ドイツへの勝利などはその代表例でしょう)は昔と変わらず使い続ける一方、マリヤ皇后やデニキンなど反ソヴィエトの立場にあった人々をも「ロシアのシンボル」として臆面もなく取り込もうとする。回帰の対象はソ連だけにはとどまっていないのです。
他方、革命やレーニンに対しては妙に冷淡な態度を取っているのも特徴的です。かつての革命記念日(「合意と和解の日」)は昨年ついに廃止されてしまいましたし、永久保存されているレーニンの遺体も埋葬するべきだという声が強まっている。僕の思うに、革命というイベントは歴史の流れを断ち切る効果を発揮するもので、ロシア帝国/ソ連に一貫した「偉大な歴史」を作り上げようとする場合、却って邪魔になってしまうのではないでしょうか。つまり、ソ連はまだまだ使えるけど革命の方はお払い箱というわけです。

プーチン政権はプラグマティックな印象が強いですが、歴史政策についてもまさにそんな感じですね。イデオロギーとかは関係なし。歴史を国民の結集軸とするため使えるものは何でも使う。これが成功するかどうかはさておき、興味深い現象であるとは思います。

>潜水艦

先日、ロシア西部の飛び地カリーニングラード(旧ケーニヒスベルク)というところに行ってきまして、その写真を自分のサイトの方に載せておきました。

http://www.toride.com/~roshiashi/album66.1.html

この中の6ページから12ページ目にかけてですが、ソ連時代の潜水艦をそのまま展示した博物館の写真が含まれています。ソ連時代と言ってもディーゼル/バッテリー動力の古い艦で、技術的には第2次大戦レベルとそれほど変わらないと思います。そして、やっぱり狭い。よくあんなところで生活できたものだと思います。興味のある方は、よろしければ見てやって下さい。

>徴農

とりあえず土地をやっときゃ農業くらいできるだろというこの感覚、何だか『平成三十年』の「五反百姓の会」を思い出しますなあ。偉いさんの中には、農業がそんな簡単なものだと思っている人が多いのでしょうか。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#7187 
Q世代 2006/09/29 13:01
タンバサンと書くと東南アジアの都市みたいだ

 こんにちは。こういうネタにしかついて行けないのですが私も一つ。

 歴史映像の中の丹波さんというと、『激動の昭和史・沖縄決戦』の長勇少将もはまり役だと思います。長勇が沖縄の7年前に、南京で「ヤッチマエ」と口走った人物だということを、丹波さんが知っていたかどうかは分りませんが、「ああ、この人なら言っただろう」という連続性を感じるキャラクターになってます。あのアッケラカンさは他の役者さんではなかなか出ないのではないかと。

 歴史映像ではありませんが、『さくや妖怪伝』という映画で、丹波さんが画面に映っているシーンだけが「映画」になっていたのも強く印象に残っています。合掌。



#7186 
パパゲーノ川崎 2006/09/28 11:57
イエローマジック微農

内閣発足前から若者に嫌われてはいけませんね。
農業がすきな人が、自発的に参加するならいいですけど
どうせ”近頃の若者を農業体験で鍛え治せ。”みたいな発想
ではないでしょうか。

やはり、人に言うより自ら実践です。

ここは、イメージアップのためにも、人民服を着てクワとカマを持ち
農作業に従事していただきたいものです。
あだ名がプリンスから”教授”に変るかもしれません。
どこぞの将軍さまもビビるかも?





#7185 
民本主義者 2006/09/28 01:04
追悼・丹波哲郎

「いくさは気合じゃぞ。尻込みせずに、とっととやれい!」(『二百三高地』)
児玉源太郎のあやうい天才振りを表現するのにこの人以上の人材はいなかったでしょう。
「乃木!知恵貸してやりたいが、わしゃ、もう頭おかしゅうて、なんにもわからん。
なんにもわからん。貧すれば鈍すじゃ…」
これってシナリオにあったのか?アドリブなのかなあ?



#7184 
Киска 2006/09/26 23:19
慰謝料請求ではなく、税金返還請求でもなく

十一郎さま、こんにちは。

>慰謝料に関しては、日本では慰謝料請求の形でしか訴訟が起こせない(たとえば靖国神社参拝問題等も同様)から、しかたないのでしょう。

これまで首相等公務員が憲法の政教分離違反などを問われて争われた「靖国訴訟」と言われる訴訟は、ほとんど「損害賠償請求事件」でした。
参拝が行われた後に、「精神的苦痛を被ったので慰謝料を請求する」というものです。
一方、今般地裁判決のあったのは「国歌斉唱義務不存在等確認請求事件」です(「予防訴訟」という呼び方もあるらしい)。
判決の主文の1項・3項が「国旗に向かって起立し、国歌を斉唱する義務」「ピアノ伴奏義務」の「ないことを確認する」(義務不存在確認)であり、2項・4項が「しないことを理由として、いかなる処分もしてはならない」(処分禁止)、5項が「金員を支払え」(慰謝料)なのです。
争点のうち「公的義務の不存在確認請求」「予防的不作為請求」の事前的救済を認めるか、は、行政訴訟として目新しく、提訴されたとき(は、都の通達があって卒業式・入学式が行われる間のことだった)「ふうん、そんな手があったのか」と正直思いました。
歴史から脇に逸れたことを長々と書いて申し訳ありません。




#7183 
徹夜城(また書き込むべきことを忘れた管理人) 2006/09/26 22:14
補足

 うかつにも書き忘れた、丹波哲郎が演じた歴史人物を補足。

 「二百三高地」の児玉源太郎がありました!これも存在感が圧倒的。べつに本人に似ているわけではなく「丹波哲郎」以外の何者でもないのですが、攻略に手間取る乃木(仲代達矢)に「その天皇の赤子をいたずらに死なせたのはたれか!」と厳しく迫るシーンの迫力は圧巻でした。
 その流れでは「大日本帝国」の東條英機役もありましたね。

 思い出したついでに書きますと、東映時代劇の一つ「江戸城大乱」では珍しい事に水戸黄門を演じていたはず。



#7182 
徹夜城(仕事が立て込んで書き込みが遅れた管理人) 2006/09/26 21:42
大霊界へ旅立つ

 ちょいと書き込むタイミングを逸しましたが、俳優の丹波哲郎さんがお亡くなりになりました。
 わざわざこの掲示板に書きこむのは、やはり「時代劇・歴史劇に良く出ていた方」という印象が僕には強いからでして…いえ、もちろん現代劇も含めてありとあらゆる映画・ドラマに出まくっていた方ですけどね。

 丹波哲郎さんが演じた歴史人物、となると僕の中ではNHKドラマ「真田太平記」で丹波さんが演じた真田昌幸にとどめを刺します。大敵を相手に戦う謀将の豪快さ、一方で大企業に翻弄される中小企業社長の悲哀をも感じさせ、私生活では女クセの悪さと恐妻家とよきマイホームパパぶりをきちんと一個の人格にまとめて演じて見せた、あの存在感は圧倒的でした。
 古い作品ではこの人の醸しだす得体の知れない不気味さを表現した代表作として篠田正浩監督「暗殺」の主役・清河八郎(新選組のルーツになる人ね)。TBSドラマ「関ヶ原」での福島正則も、北政所の握り飯を「うみゃーでかんわ」とか名古屋弁でまくしたてるあたりとか印象深い。「仁義なき戦い」ではセリフもないけど山口組組長・田岡一雄(名前は変えてあったけど)を存在感だけで演じちゃったりしておりました。
 去年の大河ドラマ「義経」の源頼政役はもうガイコツのように痩せておられて「頼政が死ぬまで持つんだろうか?」などと失礼ながら思ってしまったほど。そのため訃報にも来るべきものが来たという感が強いですが…
 そういやつい先日、幸福の科学製作のアニメ映画の広告で丹波さんのコメントを見たような気がするんですが、あれは試写会なんか行ったのだろうか…?


>十一郎さん
 『BLACK LAGOON』は全くといっていいほど知りませんでした。漫画・アニメも最近のものについてはあまり知らないんですよね。
 そのアニメ版の監督、あの宮崎さんのミリオタぶりに追随できたというのは凄いかも(笑)。宮崎さん、あの「もののけ姫」でも火器には結構こだわっていて、エボシは実は倭寇の親玉の女房だったという隠し設定を持ち込んで彼らが鉄砲伝来以前の明の火器を使っていることにしてるんですよね。まぁアニメということで必ずしもきっちり考証どおりではなくかなりパワーアップしちゃってるようにも見えますが。

 そういや潜水艦映画といえば、公開中の「出口のない海」の人間魚雷・回天は「潜水艦」のうちに入れるべきなのかどうか…


 それはそうと今日より日本は新政権発足。小泉さんもついに首相ではなくなりました。「史点」更新のめどはたってないんですが(汗)、思えば「史点」も小渕→森→小泉→安倍と政権4代にわたって書いており、ネット上でも結構な「長期政権」だと勝手に自慢しております(笑)。



#7181 
十一郎 2006/09/26 07:41
国歌の品格・国家の貧弱

>徹夜城さん
>潜水艦に乗りたくなくなった管理人

戦車や潜水艦といった、とにかくサイズを小さくする事に技術力が注がれるような密閉型兵器は居住性なんて考えてませんから(笑)。
『ローレライ』はまだ番組宣伝でしか見てませんが、確かに第二次世界大戦時の潜水艦にしては艦内が奇麗でしたね。ジャンル的には特撮SFアクションだからしかたないのでしょうが・・・

そういえば、『BLACK LAGOON』という漫画をご存知でしょうか? タイやシンガポール辺りの現代海賊を主役にした無国籍B級アクション漫画です。
この漫画にちょうど、日本とドイツの間を連絡した潜水艦が沈没し、それを巡る宝探しのエピソードがあります。ナチスの秘宝やヒトラー作のタブロー、旧ナチスの流れをくむ財閥と新世界ネオナチといった歴史的でB級アクション的なモチーフが詰まった内容でした。日本人技術士官が自決する描写もあります。その『深海の使者』が元ネタなのかもしれません。

ちなみに、漫画では潜水艦が沈んだ状況はほとんど描かれませんでした。しかし、アニメ版では1話分のほとんどを使い、ドイツ出港から日本へ向かい、沈没するまでの過程を描いていました。時間経過に合わせて髭が伸びたり、衣服が乱れたりと描写が細かい。劇場でも通用しそうな、テレビアニメとしてトップクラスの映像でした。
ちなみにアニメ版の監督は片淵須直。世界名作劇場で活躍し、『名探偵ホームズ』では銃器考証のような役を担当、宮崎駿のミリタリ趣味に唯一追随できた(笑)という逸話を持っています。

>昭和63年(1988)2月掲載

驚きました。それは全国紙で取り上げられた物として、かなり早いですね。
しかし漫画になったという事は、当時の読者もある程度は受容できるような知識を持っていたという事かもしれず、もっとさかのぼれる可能性もありますね。

>Кискаさん
>慰謝料部分を別にすれば、過去の「ニュースな史点」にもありましたが、天皇が都の教育委員に向かって「強制はどうかと思う」と言ったのと同じレベルではないか、という指摘もあるとおりです。

たしかに、あまりに都教の強制性が激しいから原告が勝訴したという雰囲気ですね。東京都は、わざわざ監視員を式に派遣するような事もしていたらしいし(そんな所より人員をさくべき所はいくらでもあるだろうに)。
WEBのあちこちで紹介されている判決文を読むと、国旗や国歌への敬意が情操教育に繋がると言いたげな、無邪気な文言も見えます。
慰謝料に関しては、日本では慰謝料請求の形でしか訴訟が起こせない(たとえば靖国神社参拝問題等も同様)から、しかたないのでしょう。

>tomohiroさん
>歌詞がなく音楽のみの國歌はないのだろうか

他にサウジアラビアやアラブ首長国連邦のような国の国歌にも歌詞がないようです。調べてみると、意外と国歌に歌詞のない(・・・国曲?)国も多い。
この方が強制性が少ない分、嫌悪される事が少ないかもしれません。



#7180 
tomohiro 2006/09/25 18:13
歌のない國歌

のっけから旧字体で失礼しました。
国旗・國歌法案の絡みですが、
斉唱だけせずに音楽だけ流せばいいのではないかと
思ったことがあります。
事実小生の弟が通っていた中学校では式典で
音楽だけ流したという事がありました。
そうなれば、歌詞がなく音楽のみの國歌はないのだろうかと思って探していたら
スペインの国歌がそうでした。
小生サッカーが好きで、スペインリーグの映像はよく見るのですが、
スペインの国歌はよく聴きます。
音楽だけの國歌でも悪くはないなというのが小生の見解です。

http://resutoa.exblog.jp/


#7179 
Киска 2006/09/24 23:14
僕は生まれた 君を知るため 君を名づけるために

>国歌斉唱義務不存在確認等請求事件

先日の東京地裁判決は、教員の斉唱義務・音楽科担当教員のピアノ伴奏義務の不存在を確認し、式典時に起立せず、斉唱せず、伴奏しないことをもって処分対象にしてはならない、原告らのうち退職者を除いて慰謝料を認めるというもので、慰謝料部分を別にすれば、過去の「ニュースな史点」にもありましたが、天皇が都の教育委員に向かって「強制はどうかと思う」と言ったのと同じレベルではないか、という指摘もあるとおりです。
生徒に対して拒否を煽っているわけではないし、ピアノ伴奏でなくても他の代替手段は可能だし、歌わない人がいても格別に歌っている人たちを妨げたり式典進行を滞らせたりをするわけでもないでしょ、という感じです。

「我が国において、日の丸、君が代は、明治時代以降、第二次世界大戦終了までの間、皇軍思想や軍国主義思想の精神的支柱として用いられてきたことがあることは否定し難い歴史的事実であり、日の丸、君が代が国旗、国歌と規定された現在においても、なお国民の間で宗教的、政治的にみて日の丸、君が代が価値中立的なものと認められるまでにはいたっていない状況にあることが認められる。」
ここは割と踏み込んだ事実認定だという印象を受けた部分です。歴史がらみというか。

またアメリカには「国旗への敬礼と宣誓の強制は知性と精神の領域を侵すものである」(1943年バーネット事件)「星条旗を燃やす行為も表現の自由」(1989年)という連邦最高裁の判例があります。



#7178 
徹夜城(潜水艦に乗りたくなくなった管理人) 2006/09/24 00:12
深海の使者

 実はあまり読んだことがなかった故・吉村昭氏の作品(「大黒屋光太夫」「戦艦武蔵」のみ既読)を新規開拓しようと思い立ち、『深海の使者』を先ほど電車内で読了。第二次大戦の主に後半期、日本とドイツの間を連絡した潜水艦群を描いたルポルタージュ文学です。
 あとがきにありましたが、吉村氏も戦時中に日本の潜水艦がドイツに着いたと報じる新聞を見て驚き、その後調べてみる事になったんだそうですね。読んでいて僕も驚きましたが、結構行き来してるのですねぇ。合間に挿入される、飛行機による無着陸長距離飛行で連絡をとろうと試みるあたりも技術話として面白かったです。
 それにしても何ヶ月もかけて潜水艦で日独間を往復するわけですから、もう艦内は環境が悪いったらありゃしない。風呂には入れないし病人は出るし、おまけに時々敵の攻撃つき。撃沈、圧壊、といった悲劇が吉村調に淡々と書かれていますが、それだけに潜水艦の乗組員、便乗組の人々の悲劇が焼きつきます。
 いやぁ、ほんとに潜水艦には乗りたくないとこの小説を読むと思いますね。今のは多少は環境が改善してるのかもしれませんが。「潜水艦映画にハズレなし」とは良く言われますが、日本での最新作「ローレライ」なんかはこの小説読んでるとあまりにも「きれいごと」に見えてくるのもしょうがない。まぁあれはSFなのでありますけど。ドイツ映画「Uボート」なんかも見ると乗りたくなくなる映画ですね。

 ところで「深海の使者」ってドラマ化してませんでしたっけ?最後の方に出てくるUボートに乗って日本を目指していた日本人技術士官たちが、途中でドイツの降伏にあい自決してしまうというくだりはドラマで見たことがあるんですが…もっともそのドラマも最後のほうしか目撃してないのですけど。


>あべし
 やっぱ「あべし」というと北斗の拳ですか(笑)。
 さっきクラブA&Aでいしいひさいちの安倍さん特集漫画10本ほどを見たんですが、いしいさんも安倍さんの健康不安をずいぶんネタにしてますね。
 十一郎さんご紹介の「農本有理」ポスターネタは僕もウケました。いや〜以前大英博物館を見物した際に見た社会主義プロパガンダポスター(世界各国の展示をする大英博物館も北朝鮮となるとこれぐらいしか展示が無い)のたぐいに良く似てて、作り手のセンスを感じます(笑)。そもそもその「徴農」の発想自体が文革の「下放」の発想を連想させますよね。


>日テレ小泉ドラマ
 ざっと見ましたが、あまりに最近の話だけにドラマチック演出が鼻につきすぎていけません。とくに暴露話が出るわけでもなく、現時点でヤバいネタには首を突っ込みませんし。またNNNの記者たちの視点から見る部分で、演じる俳優たちの演技が大袈裟すぎてこちらのほうが目障りでした。
 岩城晃一の小泉首相、竜雷太の亀井静香あたりは、まぁなんとか似せちゃった、というところでしょう。外見よりも雰囲気と身振りやクセを真似ていた感じがします。
 見ていて思い出したのがドイツで製作したドキュ・ドラマ「ドイツ統一の舞台裏」というやつ。ベルリンの壁崩壊の国際政治・東ドイツ市民の舞台裏模様を当事者の証言と俳優達が演じるドラマで描いたものですが、コール西ドイツ首相とライス現米国務長官だけは良く似てましたが、ゴルバチョフは強引、サッチャーは雰囲気のみ、ミッテランやブッシュ父にいたっては誰よあんた、という状態。みんなドイツの俳優さんだったのかな。
 なお、TVで紹介してましたがアメリカのお笑い番組で国際政治ネタのコントをやるものがあり、金正日総書記と小泉首相は同じ俳優さんが演じてました(笑。韓国系の俳優さんらしい)。


>鉄砲伝来
 なるほど、先日から妙に「海上史事件簿」の第五話にアクセスが多かったのはそのせいですか。調べたら佐倉の歴史民俗博物館で「鉄炮伝来」展をやるんですね。種子島から戊辰戦争までを扱うとか。車で行けるんで、そのうち見物してきます。
 NHKのニュースでもやったそうですが、最近は中学校の教科書でも鉄砲伝来は「中国船に乗っていたポルトガル人」によるものと明記されています。だいたい筆談通訳したのがあの王直らしい(ま、僕は断定はしないことにしてますが)と言われてるぐらいですから、伝えた主体はむしろ倭寇と言っちゃっていいわけです。あと「漂着した」という記述は相変わらず残ってますが、僕はこれも怪しいという立場をとってます。

>拉致報道
 北朝鮮拉致問題の報道の最初のものはいつごろか調べてないんですが、以前学研の「歴史群像」シリーズの歴代首相総まくりみたいな号で、歴代首相を描いた新聞等の風刺漫画を並べたのがあり、その中で小島功さんが朝日新聞に書いた漫画があったんですよ。竹下首相(当時)が袋詰めにされて何者かに拉致され、袋には「主権」と書かれている、という漫画で、昭和63年(1988)2月掲載のものでした。その漫画の説明文にも「当時の時点で犯人を断定して書いた貴重な資料」といった文が書かれてます。



#7177 
十一郎 2006/09/23 05:08
『回路』は良かったが、『実写ガンダム』の吹き替えは未だにどうかと思う奴

小泉ドラマは少ししか見てませんが、安倍氏の方でも新総裁誕生のドキュメンタリー(?)内で再現ドラマをするらしいですね。安倍役はなんと加藤晴彦。いくらなんでも美化がすぎるだろー(笑)。

あまり歴史がらみじゃないのですが、国旗国歌の強制が、とりあえず地裁で違法という判決が出ました。国旗国歌法制定時にあれだけ強制しないと強調したのだから、地裁がその制度趣旨を基に判決しても文句は言えませんわな、とか思ったり。
都知事の反応は、まあ想像の通りで、考えを変える気は毛頭ないようです。ちなみに都知事、あまり報道されてませんが、またも三国人発言を行っていたようで。オリンピック招致に本腰入れる気があるのかないのか。

そうそう、歴史がらみでは一昨日のNHK9時からのニュースで、倭寇等をからめつつ火縄銃の伝播について報道されていました。高校の教科書で火縄銃を伝えたのがポルトガル船ではなく中国船という記載に変わっている事や、火縄銃は種子島以外から最初に伝わった可能性など、雑多に。
火縄銃展か何かがあり、その関係のようです。

もう一つ一昨日夜は、朝日系で様々な歴史に関係する無名日本人を集める番組をやっていました(ゴジラの中島春雄等、有名なところでは有名な人も出ていましたが)。
歴史上の有名人の子孫から、戦艦大和の生還者、ホンダの名を世界に知らしめたバイクレーサーなど、かなりバラエティに富んでいて楽しめました。

>タイ
首相がいない隙を狙っての無血クーデターではあり、すでにほとんどの社会生活は通常通りに復帰したそうですが、全ての政党活動を禁止したらしいのは気になりますね。
ちょうど現在、それに抗議する活動を知識人等が起こす計画だったらしいですが、はてさてどう推移しているやら。

>徹夜城さん
>むかし「僕らはみんな生きている」という映画がありまして(漫画版もあった)

山本直樹が描いていた物ですね? かなり楽しんで読んだ記憶があります。

>本職ヤクザ等が入ってきて排除しようとしてトラブル、というケースも出てきているようで。

たしかマンギョンボン号の入港反対運動で、右翼が運動に参加していたという話ですね。右翼側から「運動は大きく開かれたものであって、前から参加していたのに」という反論もありました。
NFさんも指摘していますが、団体の存続のために変な連中が入り込むのは左右問わずある事で、不思議ではないのですが。特に拉致問題は大きく取り上げられるまで長い時間がかかり、藁にもすがりたかったんだろうなとも思います。

もっとも、拉致問題はたとえば大手メディアで政府に先んじて報道したのがテレビ朝日であり、初期に問題視していた政党は日本共産党であり、古くから言い続けていたのが在日韓国人団体の民団であり、けして右翼や保守が解決運動の中心では無かったはずなのですが、いつの間に無かった事にされているのか。
運動から左翼が離れていった経緯もふくめて少々気になってます。

※最近、古本屋の百円コーナーを見ていたら、1997年ころにテレビ朝日関係者が書いた拉致問題を訴えるノンフィクション新書が、2002年ころに韓流ブームに便乗する別冊宝島がありました(苦笑)。まあ、別冊宝島は一冊ごとに雰囲気もテーマも変わるのですが、それで後に嫌韓本を同じレーベルから出す厚顔さはちょっと凄い。

>パパゲーノ川崎さん
安倍氏には「徴農」がらみでこんなバナーが作られています。
ttp://mystorage.seesaa.net/article/23542687.html
真っ赤なデザインに「農本有理」の文字(爆笑)。
実際、日本の保守がやりたい政治体制って社会主義的統制経済に見える事も多いので、妙にハマってます。



#7176 
パパゲーノ川崎 2006/09/21 20:23
自恩党

新総裁はアベシ!でなくて、安部氏なんですね。
予定調和というものでしょうか。
小泉さんと思われるヒトがジオン軍の服を着て
”自恩党”と名乗っている画像が散見されて
いましたが、安部さんでは似合わないでしょうね。
(あ、また漫画の話題?^^;)



#7175 
NF 2006/09/21 01:19
補足

「3つのJ」(ジャパニメーション、J-pop、J-fashion)はビジョンとは言えないな、そういや…。でもまあ、「我々は優秀なんだ」と自尊心・ナショナリズムをくすぐる手法の中では健全な部類に入るとは思うのですよ。そして、そうした娯楽文化を日本の宝と認識して大事にする人が上に、というのは魅力的ではありました。…気がかりは、このヒトが「有害コミックス」の問題に手を染めている事。有害とそうでない作品の線引きとか、規制に伴い一般作品までが自主規制して漫画・アニメ業界が元気をなくしかねんのでその辺が心配です。…って、何を関係ない話してるんだか。



#7174 
NF 2006/09/21 01:11
まあ、予定通りだったのかな(苦笑)

自分に投票権がないことも、出来レースだってことも、分かっちゃいるけど気になった総裁選。結局何の波乱もなく終わったようで。まあ、残り二人もある程度の影響力を保持できるだけの勢力は獲得できたようで、その辺も帳尻合わせ。
>十一郎様
>『ローゼンメイデン』を「少女漫画」と考えていたり
まあ、この人は色々と勘違い多いみたいですし(苦笑)。有名なところでは「今どきIT=フロッピー」とか。ただ、僕はリーダーの大事な役割の一つが人々に「ビジョンを示して夢を見せる」言い換えると「上手くホラを吹いてみせる」事だと思っているのですが、「3つのJ」が「懲農」と比べて格段に魅力的だったのはどうしようもない事実。谷垣氏は良くも悪くも無難だったようで。なので寧ろ実務派として首相の尻拭いに回って欲しいような。本人は「またか…」と不本意でしょうが(苦笑)。「靖国」に関しては…、今の段階で明言するのは参拝の賛否を問わず得策じゃない気がする。曖昧にお茶を濁しつつフェードアウトするのが双方の面子を適度に保てて最善な気がするのだけど…。
>「救う会」
左右関係なく、ある目的のために作られた団体は(政治色があればなおさら)、最初はその目的のために邁進していてもやがては団体の存続自体が目的になり、特定の政治勢力が入り込んでいると(本来は目的達成のための圧力としての必要悪だが)その関連で本来なら直接関係ないはずのことに首を突っ込むようになる。何の法則といったっけ、これ…。…本来の問題は解決してないんだけど、何やってるんだか。

>タイのクーデター
現地の緊迫感はそれほど強いわけでもないようですね。観光客が写真撮影しているという話も聞こえてくるし。政治の矛盾が蓄積すると軍によって補正が働いた、という事ですかね。専ら民主的・平和的に運営していくのってかなり難しい事なんでしょうな。欧米先進諸国も一朝一夕でそうなった訳じゃないし、民主主義を唱える国も一度は通った段階な訳で(アメリカは市民革命を経験したイギリスからの移民により作られたものだし除外)、物には順序があるという事で当面は様子眺めでしょうかね…。



#7173 
徹夜城(史点書かないうちにいろいろ世界が勝手に動いていると思う管理人) 2006/09/20 16:32
バンコクの労働者よ、団結せよ。

 はい、お約束のギャグです(笑)。
 それにしてもタイも久々のクーデター。タクシン政権も大いに問題ありとは思うのですが、軍による政権打倒というのはタイ「民主化」の流れには逆行するわけで、欧米ではさすがに批判の声が上がってますね。まぁ様子見している感じでもありますが。
 かつてはクーデターで政権が交代するのが風物詩みたいに言われていた国なんですが、実に15年ぶり。新聞に出ていた在住日本人が「バンコクでこんなことが起こるなんて信じられない」とのコメントには時代の流れを感じちゃったりしたのでありました。
 むかし「僕らはみんな生きている」という映画がありまして(漫画版もあった)、東南アジア某国で名物のクーデターに巻き込まれる日本人ビジネスマンたちのドタバタを描くコメディでなかなか面白かったのですが、これがどうもタイがモデルっぽいのですな(一方でフランス語が使われるらしいあたりとかはカンボジア風でしたが)。実際にロケはタイで行われておりました。
 今度のクーデターを起こし暫定首相となっている司令官はイスラム教徒、というのも目を引くところです。暫定とはいえ同国初のイスラム教徒首相になっちゃうようですが。
 国王は「黙認」あたりなのでは、と言われてますね。まぁ過去にもクーデター自体は何度も体験していてその都度調整役を果たしてきているわけですが。

 ハンガリーでも首相退陣要求デモが暴徒化したりしておりますし、近場の台湾でも総統辞任要求&対抗して総統支援のデモが何万人もの規模で行われたりしています。
 そこいくと我が国は完全に出来レースで新政権誕生にいたるようで、安定感はあるけど面白くは無いですな。自民党総裁選もドンドンつまらなくなっていくなぁ。それにしても次期首相の顔色を見ているとどうも別の要因から短期政権になるんじゃなかろうか、という予感が…


>十一郎さん
 唐澤俊一さんが円谷英二を語るシリーズ、昨日気がついて録画して、「第3回」と出ていてガックリ。第4回も見もののようですね。

 「救う会」の件ですが、いつからか便乗組も多くなったようで、新潟ではすでに内紛(というか乗っ取り)がありましたし、本職ヤクザ等が入ってきて排除しようとしてトラブル、というケースも出てきているようで。中には「解決」しちゃ困るような言動を見せる人もいるような…
 話が遠回りにつながっていく話題。「救う会」と人脈的につながるところがある「つくる会」からの分離組が安倍ブレーンに目立ち、彼らを犯罪者呼ばわりした西尾幹二氏が最近ブログで激怒しまくっておりまして…その中で「イギリスの歴史教科書ではワシントンを『逆賊』と書いている」というくだりが出てきて、「ホンマかいな」と思っているところです。検索かけるとそれに近い話は西尾氏が書いた歴史教科書の序文に出てきているようです(それもあくまでワシントンを載せないものがあるとか「反乱」と書いている、って程度らしいですが)。文科省の検定意見では「イギリスの教科書が一般的にそう書いているという誤解を受ける」とされ削除されたようです(市販本ではそのまま)。英語で『逆賊』って何というのか知りませんが、例によって西尾さんの暴走&妄想なんじゃないかなぁ…同じ日の文章では「スミソニアン原爆博物館」なるものがアメリカにあって原爆を肯定する展示がある、という話まであり、支持者からも「それは間違い」とツッコミを入れられてましたし。



#7172 
マルクスの恋人 2006/09/20 15:36
実在したエリートの話

一人知ってます。
シビリスク中学校を入学から卒業までずっと首席、カザン大学にすすむも学生自治を要求する運動に参加して除籍処分。
その後、ペテルブルグ大学卒業検定試験の受験を熱心に申請し何とか認められ、正規課程の学生よりずっと短期間でほぼ独学だったにもかかわらず全科目で首席!
しかし帝国内務省や大蔵省など見向きもせず、弁護士補の肩書を得ただけで、読み書きもできない当時の都市労働者のための出張授業に20代にしてすっかり禿げあがるほど没頭。
秘密警察に目を付けられ、ついに逮捕されるもあぶり出しで獄外と交信し、ついにシベリア流刑となるもくじけない。
彼を追うように流刑にされた女性と現地で結婚し、最初の著作まで流刑地でモノにしてしまう男。
刑期満了後、国内での活動に見切りを付けて国外へ亡命。欧州各地で新聞を作ったり労働組合活動に携わるなど多彩な活動。
あの英国MI5も彼の行動に注目していたことがわかっています。
生涯において、孤立を恐れず、したがって敵の多い人でした。離合集散や裏切りも絶えなかった。
性格は、論争好きですぐ怒る。でも相手の言い分を聞き終わると破顔一笑。裏表があるというより、守備範囲がおそろしく広いと言ったほうが実情に近そうです。
だからこそ、食料の確保や教育の普及や衛生の向上や電化事業に心を砕く一方で、残酷な報復テロを命じるということができたのでしょう。
そういえば、殺し屋に襲われて一度は凶弾に倒れたこともありました。

彼自身もエリート観を持っており、責任感があって献身的な少数精鋭の職業的指導者を考えていました。
エリートは他人より優越的な待遇を受けられるが、それは皆の代わりに苦労を引き受けるからこそである。
旗色を見てから、待遇目当てで寄って来て助力を申し出るようなやつは駄目、と念を押しています(全くその通り)。
その彼にも公私混同臭い点がいくつか指摘されていますが、脳の使い過ぎで血管をやられたという死因は殉職と呼ぶにやぶさかでないでしょう。料亭だのオペラだのに連日うつつを抜かし、毎週のように首都から専用機を飛ばして広大な邸宅でパーティー開くような輩とは心構えが違いすぎます。

皆さんもうおわかりですね。20世紀最大のエポックメーカー、同志イリイチこと、レーニン先生です。



#7171 
貧乏神 2006/09/20 15:02
ロングパス

>夜光杯さん
せっかく詳しく説明してくださったのに、反応できなくてすみません。
実はあの書き込みの後、2週間ほど天竺に行っておりました。
行ったのがウッタルプラデシュとかビハールとかの田舎の方で、まあネットカフェぐらいはあるのですが、何やかやで結局メールチェックもできませんでした。

EU2に出てくるマスケットは、時代的にフリントロックっぽいかな、とは思っていたのですが、やはりそうですか。ともあれ、夜光杯さんの書き込みは大変参考になりました。
どうもありがとうございます。

ここなら同好の士は一人や二人はいるだろうとは思っていましたが、見つかって何よりです。



#7170 
アール・ケイ 2006/09/20 09:07
『首相のいない九月』

ネタだけ先に振っておこうと思いましたが、先に振られてしまいましたね(笑)。
どうやら流血の事態とはなっていないようなので冗談も書けますが。

まあ、(政治的混乱の長期化を見ていて)どうして軍部がクーデターを起こさないのだろう?
と思ってたぐらいですから、
驚くというより、「やっと」かという感じがします(別に期待してたわけではないですが)。
国王に近い勢力が動いているらしいですが、国王の内諾?があってのことなのかどうか。

どうやら軍部も本気で軍政を布くつもりはないようですし(はっきりいって手に余るでしょう)、
タクシン首相派(家内はパクチィ首相と云ってました(爆))を追い落とすという目的が
果たされれば引っ込むような気がしますが、国民の支持が二分されている現状
結構尾を引くのかもしれません。

これはもう国王の親政しかないかも(笑)。



#7169 
十一郎 2006/09/20 08:10
対空出た?

一時期おさまっていたらしいタイで、タクシン首相が非常事態宣言発令。
現地メディアは軍クーデターの前触れの可能性アリと報道しているそうです。
タイ陸軍系テレビでは番組を王室称賛な物に急遽差し替えたらしいというのがいかにもタイ。

なんだか重い話ばかりになってしまったので、バカ話を一つ。
NYタイムズが報道したところによると、カナダに行っていたライス国務長官とカナダのマッケイ外相が親密な関係になったとかならなかったとか。マッケイ外相は女タラシで有名で、あちらのネットではあらぬ噂が飛び交っているそうです(笑)。

>徹夜城さん
>「グエムル〜漢江の怪物〜」

映画は見てないのですが、映画で怪物が生まれる原因となった米軍による化学薬品流出事件は実在したそうですね。
番組宣伝を見ると、真っ昼間の公園らしき場所をロングの俯瞰でCG怪獣が群集を追っていて、「怪獣映画作品の積み重ねがないのが逆に珍しい絵を作ってるな」と興味深かったです。日本でリアルな怪獣映画を作ろうとすれば、まず避けるカットでしょう。

で、怪獣映画といえば、火曜日夜のNHK教育で『知るを楽しむ 私の人物伝』が円谷英二をやっています。語りは唐沢俊一氏、すでに4回中2回放送済み(昨日、3回目まで放映されてしまいました。書き込み情報が遅れてすみません)。
技術的な話もあれば文化論的な話もあり、『ハワイ・マレー沖海戦』やそれにまつわる戦後の公職追放といったエピソードも語られ、なかなか面白い内容でした。

>ゲームで南北朝

後醍醐天皇でプレイできない最大の問題は、人気キャラの楠木正成を自由に扱えないってところかもしれません。
正成以外にも、独立勢力が多く、さらに勢力内でも分裂統合が激しい時代に2キャラしか使えないのが微妙にもったいない。もちろん(PCキャラの弱さもふくめ)ソフト・ハードの技術的制約が多いに関わる所なので、ゲーム製作者は当時なりにがんばっただろうとは思うのですが。

>NFさん
>「麻生氏圧勝!政界きっての漫画通『オタクの街』でライバル圧倒」

ここしばらくのネットでは、安倍応援者がぐっと少なくなった感はあります。
しかし、麻生氏はたしかに漫画好きなようではありますが、『ローゼンメイデン』を「少女漫画」と考えていたりと、そういうちょっとした嗜好のズレで、逆に個人的には一番あわなそう(苦笑)。ローゼンの作者は女性コンビですが、作品ジャンルは少女漫画ではないでしょう。
現在の三候補を見ている限り、日本の政治家らしい調整役に徹しそうな谷垣氏あたりが結果的には毒にならない気もしますし、他2人が夢見がちなのでまだマシな印象も。しかし、自民党員ではないので横から見るしかありません。

>景虎さん
やはり漂泊民が現実に存在しえたかどうか疑問なところですか。
どうも人によってもサンカの定義が異なるようで、どうにも調べ物の起点となるような足がかりも見つけられないのが現状で。



#7168 
十一郎 2006/09/20 08:04
アベシンゾウは捕らぬ狸の夢を見るか?

「夢見るだけならタダだからね……え、税金使うつもりっすか?」

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060909/mng_____tokuho__000.shtml
こちらはまたちょっと違う人物が集まり、先に張った産経関係の記事と比べてみると面白いんですが・・・ちょっと気になったのが「救う会」副会長の島田洋一氏について。
『さらに、いわゆる「従軍慰安婦」の強制連行を認めた河野談話を修正すべきだとして、「安倍さんにも直接、何度も言っている」と話す。「北朝鮮は、日本は拉致被害者より多くの従軍慰安婦を連行したと主張する。これに対し、日本政府は『人数が過大だ。すでに謝罪している』と反論しているが、これでは相手の主張を認めているようなもので、反論として最悪だ」』
救う会が強制連行を否定している事はそこここで耳にしてましたが(強制連行が出てくるセンター試験問題を取り下げさせようとする運動もしています)、ここまで歴史を政治で歪めようと堂々主張するとは思いませんでした。
しかしイスラエルと対立するアラブ国家がホロコースト否定歴史修正主義を主張してしまうような物なので、こういう形になってしまうのは感情的に理解できてしまう。むしろ左派として、こんな風に取り込まれてしまったのは慰安婦関係運動の失敗という面を強く感じ、忸怩たるものがあります。もちろん従軍慰安婦研究は日本の戦争犯罪という面のみに収束するわけではなく、日本軍内部における環境の劣悪さを示したり(元々の慰安婦研究はこの面も大きかった)、他国の軍隊における性的な犯罪を解明する一助にもなっているのですが(吉見義明教授が当初から指摘している基本事項)、それを周知させる事ができてなかった失敗です。

※ただ、直接何度も言われたという安倍氏が表立っては行動していない点では、最悪の事態にまではいたってない安心材料といえなくもないかも。NHK番組介入という報道の件は横に置いて。

これに関して数ヶ月前、横田夫妻達が韓国の拉致被害者会と協調しようと渡り、韓国議員から「拉致被害者と同じように強制連行被害についても考えて欲しい」といった手紙が送られていた事がありました。
その時は横田夫妻に言ってもせんない事だと思い、強制連行問題を広く知らしめるにも逆効果だとすら思ったのですが、救う会が団体主張として強制連行を否定している事を考えれば、手紙の意味がまた変わってきます。
韓国議員は救う会が強制連行否定している事を知っていたのか、横田夫妻はどこまで救う会の主張と同調していたのか・・・
とりあえず、強制連行に憤れるからこそ拉致被害に憤り、拉致被害を悲しむからこそ強制連行にも悲しみを感じられる、そういう心の動きをして欲しい。民族で区別する一方通行な悲劇にせず、人類の普遍的な問題としてとらえて欲しい。そんなところです。

>真のエリート
今、元のページを見ると消えちゃっているのですが、「真のエリートが1万人いれば日本は救われる」とか書いてあったのですね。そして実はエリートの定義も書かれてあって、文学や芸術にも造詣がある大局観を持つ人間とかなんとか。
何でしょう、このファジーなファンタジイ。三国志演義の暗殺団じゃないんだから(笑)、“エリート”に寝首をかかれても知らないよ、と。

>徴農
多々の問題はご指摘の通りですね。
もちろん、腰をすえてやるなら、農業ってそんなに単純労働ではないし、土地も必要で、何より現状では利益がほとんど望めない職種。
荒れた農地の保全等は田舎者として望まないではないですが、ニート対策に徴農とは、甘すぎる見通しでしょう。
課外授業程度ならまだわかるのですが、それならばゆとり教育とどこが違うの、と(苦笑)。

※ちなみに徴農や真のエリート論をぶちあげている稲田氏は、日中戦争の百人斬り訴訟で原告遺族側の弁護を担当しながら、法廷戦術のまずさと法廷における無駄な自己主張で百人斬り否定派からも敗因扱いされている人ですね。



#7167 
NF 2006/09/20 02:39
武家方と宮方の合戦実況スレ?

>徹夜城様
落首では、千早攻防戦の最中にも
余所にのみ見てや止みなん葛城の高間の山の峯の楠
なんて歌が大将の陣に張り出されたそうです。「白雲」(恋人を暗示)を「楠」に置き換えた新古今集の歌のパロディだそうで。これなんかも作者の教養と機智がうかがえそうな。そうした中には楠木などの諜報工作員が世論誘導をしたものもあったろう、なんて説も見た事があります。この頃の幕府には状況が悪いのもあって「工作員乙」とかいって平然と返せる余裕はなさそうだ(苦笑)。後世の落書も、判じ物のように一見何が書いてあるのか分からないものも多くて縦読みや斜め読みなんかを連想をしてしまいます。星新一氏の作品で、吉良上野介家臣の足軽が、世論を反映して赤穂浪士賛美・吉良誹謗の落首が溢れる中で吉良擁護の落首を必死で書き込んで反論する(で、しばしば批判的なレスや誹謗が返ってくる)話がありましたが実際もそんな感じだったんでしょうかね。

ところで、ゲーム太平記で敵の情報が容易に手に入るのは天狗(修験者?)が横行して供応などで簡単に利用できる何でも有りの状況だったからという説はいかがでしょう。

>景虎様
遅くなりましたが、アホネタに反応ありがとうございます。そうです、帝大を飛び級・首席で卒業した頭脳、全身凶器とも言うべき強靭な肉体、素肌で宇宙遊泳できる生命力をお持ちの江田島塾長の愛弟子たちなら「真のエリート」として重んじても良いかな…。してみると李登輝前総統のコスプレはあながち的外れじゃなかったんですな、散々ネタにして言うのも何ですが。しかし、安倍さんといい麻生さんといい意外に「貴種」はいるんですね。しかし彼らにイギリス貴族のようないかにもな「らしさ」を感じないのは何故なんだろう…。



#7166 
徹夜城(南北朝時代のダジャレに関心する管理人) 2006/09/19 23:43
京童(きょうわらんべ)の口ずさみ

>NFさん
 なるほど、口さがない連中が二条河原の掲示板に集まってあれこれ書いてたわけですな(笑)。これを「2じょうがわらー」と言ったとか言わないとか(爆)。
 「二条河原の落書」は落書の中でも超大作で、とても一枚の板に書いたとは思えないので数枚に分けて書いたんじゃないかと思えますね。七五調で統一していること、痛烈な風刺精神、かなり学のある人間が書いたんじゃないかと思えるところもあります。これが建武政権というあっという間に終わった政権(小泉政権のほうが倍はあります)の様子を伝える貴重な史料にもなっているわけで。あの落書はさしずめ「このごろ都で流行っているものをあげていくスレ」だったのかな(笑)。
 「犬田楽は関東の ほろびるところといいながら」というくだりなどは、「太平記」の伝える北条高時の乱行ぶりの証拠でもあったりします。
 大河ドラマでもしっかり出てきて、宮沢りえ演じる藤夜叉と不知哉丸(のちの足利直冬)の親子が読む(藤夜叉は多少教養があるらしい)場面もありました。

 「太平記大全」でもいくつか紹介してますが、古典「太平記」内においても京都攻防戦のさなかに京童たちがいろいろからかった落書(落首)を書いてどっかに公開しておくんですね。あれなんか見てると結構みなさん見物気分だったんじゃなかろうかと(笑)。
 「賢王の横言になる世の中は上を下へと返したりける」なんてのは後醍醐天皇の独裁がもたらした混乱への痛烈な皮肉ですし、
 「かくばかりたらたせたまふ綸言の汗のごとくになどなかるらん」は「汗をたらす」と「たらす(だます)」をひっかけ、「綸言汗のごとし(一度帝王が出した命令は汗のように戻せるものではないほど重みがあるの意)」という言葉にもひっかけて「汗のように乾いて消えちゃうんじゃないでしょうね」と後醍醐の朝令暮改ぶりを皮肉った、知的にもかなり高度な作品。
 「これはにた(新田)首なり。まさしげ(正成)に書ける空言かな」は混乱する足利軍が義貞や正成の首と称するものをさらしたら、誰かが書き付けていったダジャレ作品。
 「二筋の中の白身を塗りつぶし、にたにた(新田新田)しげな笠験かな」は、敗走する足利軍の兵士が笠印の足利家紋「二つ引き両」の真ん中を墨で塗りつぶして新田家紋「大中黒」にして紛れ込んでいくのをからかったもの。

 ずっと後の時代の江戸時代でも狂歌・川柳の傑作がありますが、あれも誰かが書いて町の中に貼って行ったりするんですよね。



#7165 
NF 2006/09/19 01:55
いいですか?暴力を振るって良い相手は悪魔共と異教徒共だけです

>ローマ教皇
言いたかった内容は何であれ、不用意なのは否めませんよねえ。ま、昔からイスラム=悪魔といった捕らえ方をしていた伝統はあるので中々抜けんのでしょうね。暴力的だったのは歴史的にはキリスト教の方、というのは賛成です。先代の教皇時代に大分丸くなった印象があったけど、本音は漫画「ヘルシング」見たいな感じなのかなあ、やっぱり。
「我々(カトリック)をなめるなよ邪教徒。キリスト教の歴史は闘いの歴史だ。異端審問と異教弾圧で屍山血河を築いてきた最強の世界宗教だ」
ともあれ、これがまたテロの引き金になったりするんだろうなあ。…アルカイダはアルカイダでアメリカにイスラム改宗を迫ったらしいし。確かイスラムでは改宗強要は禁じられていたのと違うかったかな。
>小泉首相(この呼称もあと数日ですが)再現ドラマ
なんでも、アニメでもやるらしいですね。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2006/09/16/05.html
2ちゃんでは、キャラデザは鳥山明希望とか、麻生大臣がバックじゃとか色んなことを言っているようで(笑)。

>太平記ゲーム
尊氏や義貞が京などに流言を流し京童の口に上る事で敵味方の忠誠度や威信を上げ下げできる、とかいうのもシステムとして取り入れられたら面白いかも。落書・落首・流説の力が侮れない時代になっていたわけですし。…しかし、さまざまな話題を匿名で皮肉ったり洒落を効かせてみたり誹謗したり時には工作員が混じってたり、「京童」って2ちゃんねらーそっくりですね。



#7164 
徹夜城(さて授業をしに行くかと準備を始める管理人) 2006/09/18 14:50
お出かけ前に

 仕事の間のことなので一応ビデオにとっておこうかな。「小泉純一郎を知っているか」とかいう再現ドラマ。小泉首相役を岩城滉一、 亀井静香役で竜雷太、田中真紀子役で朝加真由美…などと聞くと、歴史映像マニアとしてはチェックぐらいはしておきたくなります(笑)。で、俳優やってる息子さんは出ないのか?

 そういや先日チラッと話に出た奄美大島関連。
http://www.sanspo.com/sports/top/sp200609/sp2006091801.html
 ここの「名言迷言」コーナーの把瑠都のコメントをお読み下さい。意外に面白キャラらしいですな(笑)。
 それにしても最近の大相撲は「ユーラシア場所」というか「旧社会主義圏場所」というか。



#7163 
徹夜城(祝日だろうと仕事はある受験産業従事者の管理人) 2006/09/18 12:10
クローン戦争→帝国成立か(笑)

>ひでさん
 パルパティーンのソックリさん…と言われてみれば確かに(笑)。
 まぁメルケル首相も言うように法王当人としては「暴力的に宗教を広めるのは間違ってる」と言いたかったのであってイスラム過激派のテロへの批判を述べたつもりなんでしょうけど、そこで中世東ローマ皇帝の発言をそのまんま引用せんでも、と。どういう反応をされるかは予想できるはずなんですけどねぇ。先ごろの風刺漫画の件といい、どうも欧米ではイスラム教世界に対するステロタイプな批判の仕方を不用意にしちゃう傾向はまだまだ強いようです。イスラム教の拡大は単純に武力によるものだけではなかったし、そもそも暴力的に宗教価値を押し付けてきた歴史はローマ・カトリックの方が濃厚なのではないかなぁ。
 一方でよく発言内容を確認しないで脊髄反射的にワーッと騒ぐイスラム世界にも「もうちょっと余裕を持てよ」とは言いたくなります。どうも被害者意識が強いとこういう反応になりやすい。
 それにしてもローマ法王が東ローマ皇帝のコメントを引用するとは、東西教会分裂以来の大事件という面があったりしないか(笑)。


>孟きょうさん
 あ、今川貞世(了俊)はちゃんと登場してました。僕のリプレイ時には独立勢力・今川家に登場するだけで何もしませんでしたけど…彼がわざわざ登場するだけに、細川頼之や清氏が出てくるのは自然だと思うんですけどねぇ。
 「蒼き狼と白き牝鹿」シリーズはPCエンジンで出た「元朝秘史」しかやってなくって(笑)。その後のシリーズでは南北朝連中も出てくるとは聞いているんですけどね。
 あと、そのうち余裕ができたらとりあげようと思ってますが、やはりPCエンジンやメガドライブで出た「斬」シリーズにも「太平記」シナリオが存在します。

 宋代エリート論というと、僕も首を突っ込んでいる明代でも「郷紳」をめぐる長い議論がありますね。「郷紳」といってもあくまで歴史用語で当時はっきりとそういう言葉が使われていたわけじゃないんですが、一応の定義を言えば「一族から科挙に合格した中央官僚を出した、地方の有力者」ということになりますか。
 中国の科挙制度(当時は「選挙」と言われていたりする)は良く知られているように全国民(外国人でも構わなかったりもする)が平等に受けられる学科試験で、厳しい試験を突破して中央官僚にでもなれば中央政界に関与して権力にあずかれるだけでなく附属として財産も得られるというもの。「美女も財宝も書物の中から出てくるぞ」と皇帝自ら学問を勧めていたぐらいで(笑)。血筋を重視する貴族社会とはことなる実力主義のこの制度はヨーロッパの一部の啓蒙思想家から理想的にとらえられたりしたものです。しかし一方で実力主義といっても学科内容は古典・文学など文系ばっかりで実用性に疑問もありましたし、子供の時からそういう勉強が出来る環境は結局は財産家に限られていた面もあります。しかし代々そう簡単に科挙合格者が出るわけではないので日本の二世議員たちみたいにはいかないものではありました。

 で、明代はこうした科挙合格者・官僚経験者が地方において大きな力を持つようにもなるんですね。官僚経験者は引退後も中央政界に人脈を持つからヘタすると地方官よりも実力があったりするし、もともとその地方における大地主や資産家であることが多く、中にはその地域の実質的支配者となった者もいる。こういうのを歴史用語として「郷紳」と呼び、そういう連中の中には密貿易に積極的に関与したり、またそのために海賊達とトラブルになったりする者もいた…という話は「俺たちゃ海賊!」コーナーでも触れておきました。
 こうした「郷紳」を「大地主」「封建領主」と位置づけてマルクス史観における「封建社会」をそこに見出そうとする見解もあったりしましたが(そのため「後期倭寇」が「民衆の反封建闘争」と評価されちゃったこともある)、最近では文学性や道徳性を問う科挙に合格すること自体がその人の「道徳的優位」を裏付けることになり、それが彼ら郷紳を周囲が地域エリートに押し上げていく根拠となった…という見解も出てきてます。モラル・エコノミーとか少々難しい話になってきますけど。


>景虎さん
 さらに詳しいお話をどうもです。「槍」ひとつとってもいろいろと昔から(江戸時代からとは)議論があったんですねぇ…



#7162 
景虎 2006/09/18 01:03
鏃形

>徹夜城さん
槍の語源については、正確な事は分かりませんが、弓矢の矢を意識している可能性が高いのでは?と考えています。
槍の一種に、鏃形槍という鏃を大型化したような物があります。強弓の使い手として有名な、源為朝の鏃の形に習ったとされています(といっても為朝の時代ではなく、後世の話でしょうが)。鏃形槍は、短めの槍、又は投槍といます。槍の初出である『曽我氏文書』にも、矢利とありますから、今のところ矢が語源なのでは?と考えています。

矛の長さについてですが、柄や刀身が長くなったというのは、恐らく大した根拠はないのでは?と思われます。
柄は失われやすく、推測するしかありませんが、古墳の発掘調査からの推測では、後世の槍と同じくらいの長さだったのでは?という説があります。
刀身についてですが、後世の槍も、その多くは長くはありません。中には長い物もありますが、例外的です。正倉院御物の矛の刀身は、後世の槍と大体同じくらいの長さです。
また、弥生時代にまで遡ると、弥生初期には小型だった矛が、後期には大型化していますが、槍の語源がそこまで遡るとも考えにくいですね。

槍矛問題は、異名同物説と異名異物説があって、江戸時代から続いているようです(何だか邪馬台国論争のような)。
異物説は新井白石が(矛が槍の元ネタとは認めていたようですが)、同物説は本居宣長が主張したとかで、「日本の名槍」は、異名同物説という事でしょうね。
因みに、『曽我氏文書』の発見者は、異名異物説だったということです。



#7161 
ひで 2006/09/17 22:10
猊下、空気読め

パルパティーンのそっくりさんことローマ教皇ベネディクト16世が東ローマ皇帝の発言を引き合いに出したことがイスラム世界でかなり反発を招いているようです。

今回教皇が妙な形でその発言を引用したビザンツ皇帝が誰なんだろうと思って一寸調べてみたところ、マヌエル2世パレオロゴスの発言だとか。マヌエル2世というとすぐれた文人であり「パレオロゴス朝ルネサンス」とよばれるビザンツ文化祭語の黄金時代を現出した人ですが、皇帝の位になる前はオスマン帝国の宮廷に人質に出されていたり、そこを脱出して即位した後もオスマン帝国軍にコンスタンティノープルを包囲されて圧力をかけられ続け、西欧に救援を求めても助けは得られないなど苦労させられ続けた人ですので、西欧への救援要請の場でそのようなことを言ったかもしれませんが(教皇が引用した発言がどのような状況で行われたのかは分かりませんので)。


このことに関してドイツのメルケル首相が「宗教に名を借りたあらゆる暴力を断固として拒絶する内容だった」と評価し、イスラム社会の反発について発言意図を誤解しているとして教皇を擁護しているとか。実際にそう言う意図があったのだとしても、昨今の情勢を考えたらイスラム教の預言者ムハンマドが「戦いの指揮により邪悪と残酷さをもたらした」なんて言う発言を引用したら猛反発を買うと言うことを考えつかなかったんでしょうかねえ・・・。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#7160 
孟きょう 2006/09/17 00:28


 
>徹夜城様
 「太平記」リプレイ、やっぱり面白そうですね。直轄軍というより、一門衆や外部勢力をいかに自分側に引き寄せるかという日本史的展開を上手く再現している作品ぽいですね(やっぱ当時いろいろ買っておけばよかったなあ・・CMじゃ内容のよさは伝わらんよなぁ・・)。今川貞世や細川頼之、出ませんか?・・う〜む、光栄の「チンギスハーン4、パワーアップキット」だと義満とを含めてあっさり登場するらしいんですけど、当ゲームではいろいろ条件がいるのですね・・。とはいっても歴史ゲームの楽しみの一つはクリア以外にも史実武将の登場確認があるわけで、私も昔「三国志」で司馬炎の登場だけでは満足できず、登場するわけないのに劉淵が出るまでプレイし、武将が死に絶えた記憶があります(笑)。
 >エリート問題
 エリートについては欧米の学者はもとより宋代研究家の地域エリート論まで様々な意見がありますね。宋代史研究家の伊原弘氏は「我々はエリートをいたずらに悪役扱い、警戒、抑制するのでは無く、よりよいエリートの生産につとめるべきだ」てな事を述べてましたけど。エリートが政治家をさすのか、官僚をさすのか、地域有力者をさすのか、幅広すぎて難しいテーマですね・・。ただ、この国の上層部、指導層にあたり、政治の世界でいわゆる「エリート」とされる人達の多くに70年以上前から続く「支配、指導する側の血脈」の方々がいらっしゃり、祖父の代から彼らにいたるまで国民の生殺与奪の権を握っているというのは複雑な気持ちですね・・なり手がいないのか、それとも全幅の信頼を置かれているのか。「この国は美しい、君たちは偉いよ♪」とおだてる反面、「貴様らたるんどる、徴農じゃ!」とか偉そうに言う人達ですからねえ・・。どうしてあんなにえばるのかなあ・・



#7159 
のがみ 2006/09/15 23:02
ありがとうございます

他のところでもあちこち探して見ます。
ありがとうございました。
また、寄らせてもらいます。



#7158 
徹夜城(ここんとこ映画漬けな管理人) 2006/09/15 11:53
史実のワイアット・アープ

 というわけで録画溜めしていた映画をいろいろ見ているわけなんですが、ここ数日にかけてローレンス=カスダン監督&ケビン=コスナー主演の「ワイアット・アープ」を鑑賞してました。3時間以上もあって正直出来がいいとはいいがたい印象でしたが、この映画の注目点は西部劇史上の伝説的人物ワイアット=アープの「史実に忠実な伝記映画」として製作されているところです。

 ワイアット=アープといえばご存知「OK牧場の決闘」。「荒野の決闘」「OK牧場の決闘」「トゥームストーン」などなど、ハリウッドで西部劇ブームが起こるたびに題材に取り上げられて繰り返し映像化されたあたりは日本時代劇における「忠臣蔵」的存在なのですが(決闘の規模的には荒木又衛門に近いと思いますが)、数々の名作西部劇の素材になりながら映画の世界では「史実」についてはいい加減にされてきたのも確かで、その意味でこの「ワイアット・アープ」は画期的ではあったわけです。その代わりつまんなくなっちゃいましたけど(笑)。
 ワイアットの兄達が南北戦争に出かけて負傷して帰郷するあたりからちょっとした歴史映画になってますね。その後結婚まもなくの妻の病死→落ち込んで馬泥棒→逃げてバッファロー狩りで生活→成り行きで保安官→一攫千金を狙って銀鉱のあるトゥームストンへ→成り行きでOK牧場の決闘→私闘として裁判になり無罪を勝ち取るも逮捕状が出て一家で逃亡→老後は金鉱目当てにアラスカへ→とまあ波乱といえば波乱、しかし一方で西部開拓時代にはとくに珍しくもなさそうな人生を淡々と描く3時間。どこまで史実に忠実なのか気になるところもありましたが、調べた限りOK牧場の決闘前後のくだりはかなり史実に基づき、過去の映画では触れなかった部分も忠実に再現してます(町の保安官の愛人を寝取った逸話とか、裁判&逮捕状、「決闘」後の殺し合いなど)。映画の最後に自分の「伝説」が勝手に作られつつある事を知ってワイアット本人が苦笑したりするところは面白い。

 ウィキペディアで調べてみたらワイアットは1929年まで生きており、のちに名作「荒野の決闘」でOK牧場の決闘を映画化するジョン=フォード監督が生前のワイアットと親しく交流して西部劇製作のヒントを得ていた、なんて聞くとちょっとビックリ。そのジョン=フォードの晩年の作品「シャイアン」でもワイアット=アープとドク=ホリディが特別出演的に登場するんですが、フォード監督がワイアット本人と知り合いだったのだと知るとまた違った感慨があります。

 OK牧場の決闘の名物男といえばドク=ホリディ。結核をわずらった早撃ちということで沖田総司みたいな人気があちらでもあるようで、過去に多くの名優に演じられ、「荒野の決闘」では決闘の最後に血を吐いて倒れ、血まみれのハンカチが風になびく名シーンもあります。それで死んだような描かれ方でしたが、映画「OK牧場の決闘」のほうではカーク=ダグラス演じるドク=ホリディが決闘のあと酒場で飲んでるシーンがあってそれで死んだわけじゃないことは知ってましたが、今度見た「ワイアット・アープ」によると決闘の6年後に死んだそうなんですね。なんでも医者には余命数ヶ月と言われていて決闘に助っ人で参加したのも死に場所を求めてのことだったと言われているそうで。


 歴史映画じゃありませんが、韓国特撮映画「グエムル〜漢江の怪物〜」も見てきたのでこの掲示板的にちょこっと。
 絵空事ながらリアルなモンスター映画をこころがけたようで、現在の韓国社会をうかがわせる要素が随所にありますね。面白かったのが主人公一家の次男が「大卒だけどフリーター」であり、「むかしは民主化運動でデモばかりしてた」と語るところ。そう、「民主化」を進めてきたのもつい最近の話なんですよね。怪物退治に薬品をまくことに反対してかつてのデモ学生たちが反対行動をするシーンなんかも、韓国もかつての日本と同様の変遷をたどってきているなぁと思うところもありました。
 しかし「怪獣映画」としてみると生理的にキツイなと思うところも(笑)。


>南北朝ばなし。
 ちょいと遅れましたが、十一郎さん、NFさん、「太平記」リプレイへの反応どうもです。
 確かにコンピュータが弱すぎる、というのは事実で、南北朝マニア以外はゲームとしてもあまり楽しめないんじゃないかなと正直思います。実際当時のゲーム評などでもあの大駄作としか思えないHuCARD版「NHK大河ドラマ太平記」と同レベルの評価しかされてない。しかし南北朝を知る人ほど感心するリアリティがあると僕は感じましたね。ゲームデザイナーがよく勉強したんだと思いますよ。
 確かに後醍醐天皇がコメントキャラでしか出てこないのは問題で…ゲームとしては尊氏VS義貞になってますけど、実質は尊氏VS後醍醐だったわけで、義貞は尊氏とタメをはるにはちと小粒感があるんですよ。ま、そのうち義貞プレイで歴史をひっくり返す面白さをお目にかけようと思います(笑)。もっとも今は他に更新作業をやってるのでしばらく先になると思います…。


>景虎さん
 あ、やはり元弘三年の合戦に関する文書なんですね。
 それにしても「やり」という言葉そのものも気になります。日本語で「送り出す」という意味の「やり(遣り)」に由来すると思うのですが…って検索をかけてみたらこんなページが見つかりました。
http://jpsword.web.infoseek.co.jp/detabase/book3.html
ここの「日本の名槍」という本の紹介で、

「鉾」と「槍」は異名同物のもので、槍の語源は「遣り鉾(やりほこ)」から変じたものであるという説を肯定している。「遣り」とは近くから遠くへ物を押し出すことを意味し、柄や刀身自体が長くなり、「鉾」をより遠くへ押し出すことが出来るようになったため「鉾(ほこ)」を「遣り鉾」と呼ぶようになって、これが短縮されて「鑓(やり)」となったと解説している。

という話が出ています。


>tomohiroさん
 トカラ列島のあたりは僕も全然知らないもので…奄美大島はもともと琉球王国の領土で、薩摩藩が琉球侵攻後に直轄領(というか植民地)にしたので今でも鹿児島県に属するものの、伝統的には琉球圏でありつづけたようです。


>のがみさん
 はじめまして。いや〜その件でどういう検索からこちらのサイトにひっかかったんでしょうか。まぁいろんな話題が出てる伝言板ですけどね。
 朱熹といえばあの「朱子学」の朱子そのものであるわけですが、その拓本については何ともコメントのしようがないです。専門家に見てもらわないと何とも言えないのでは。



#7157 
のがみ 2006/09/14 19:57
失礼しました。

調べ物をしていて、こちらのページにたどり着きました。
いきなりですが、ご存知でしたらお教え戴ければ幸いです。

当家の父が、晦翁・朱熹の拓本だと言う事で、1m×45cm位の物を出してきました。
もらったそうですが、忠孝節義・静神養気・敦正気とそれぞれ書いてあります。
5〜60年前に持ってきたものらしいということなのですが、
何かご存知のこと、ヒントなど、ありましたらお願いいたします。




#7156 
のがみ 2006/09/14 19:48
はじめまして





#7155 
景虎 2006/09/14 08:24
その名は、平八

>巫俊(ふしゅん)さん
>槍
槍の出現については、矛との関係をどう考えるかで、専門家の間でも意見が分かれているようです。
関係ないとする場合は、矛と槍とでは使用された時代が違うといいます。
関係あるとする場合は、矛は武器としては廃れたが、神社などの儀式用として残っていたので、槍の発明者が知らなかったとは思えないと言います。

その他には、徹夜城さんが指摘されていますが、元寇の影響があったという説もあります。元寇の時、日本軍は薙刀、元軍は槍(矛?)を使用していたので、元軍の槍がヒントになったのでは?という事ですね。

元軍の影響で、鎌倉中期に槍が出来たとすれば、矛と槍の時代も少し近くなります。
矛は、平安〜鎌倉にかけて、文献、絵巻物からの推測は出来ても、正倉院御物のような伝世品、古墳からの発掘品といった、信用できる実物がないので、槍と矛の間には、ミッシングリンクがあるという事になります。

また、確実な槍の現物は、鎌倉末期までしか遡れないとされていますが、中期まで遡る可能性がある槍もあるようです。
無銘ですが、手掻包永の作とされる槍があります。包永は、正応頃の人とされていますから、元寇があった頃の人という事になります。

>ヤリ
こちらのヤリの起源は、私にはわかりません(笑)。

>徹夜城さん
>元弘四年文書
書かれたのは元弘四年ですが、記録されている合戦は、元弘三年という事です。説明不足でしたね。まあ、一年ですから大した違いでもないですが。

>サンカ
サンカは、私も詳しくないですね。
古代からいたとか、江戸時代に生まれたとか、色々言われているようですが。
ただ、日本の漂白の民というのは、どの程度のものだったんだろう?という疑問はありますね。
民族ではありませんが、一般的には漂泊者と言われる宮本武蔵などは、実際には漂泊者じゃなかったりする事を考えると、近世日本でどの程度、漂白生活ができたんだろう?と思う事があります。

>NFさん
>戦後間もなくにマッカーサーとサシで殴り合いの出来る剛の者で、中国拳法の最高峰>を一年で極められる文武両道の人間
じゅ、塾長!!



#7154 
tomohiro 2006/09/13 23:04
異色の歴史に対する一考察

実を言うと
私は民俗学が好きです。
ここの歴史とは違う方向になるのですが・・・。
そのなかで興味深いのがとから列島です。
このトカラ列島、
日本文化と琉球文化の狭間にある島々で
日本風の民具と琉球風の民具が
一つの島や家庭に併存している地域らしいのです。
私は此島の民族衣装に興味があります。
たとえば、ココのサイトでも言及されている
種子島・屋久島地方はいわゆる和服を民族衣装としております。
逆に奄美大島は琉球風の民族衣装です。
しかし、トカラは資料が全くありません。
すごく興味があります。




#7153 
NF 2006/09/13 01:54


>アール・ケイ様
明治天皇の軍服姿を見て女官が「天子様もこれで終わりだ」と嘆いたのは有名ですものね。明治以前と以後の天皇の違いって、いわばPopeとEmperorの違いなんでしょうねえ。足利時代以降の前近代の天皇にも権威はあったが逆に言えば権威「だけ」の存在だったわけで。鎌倉・南北朝の天皇は世俗的権威(将軍)と権力を取り合っている辺りがこれまた中世欧州の教皇みたいです(最後の辺りは教会分裂してるところもそっくり)。聖徳太子辺りからの古代天皇は「皇帝」でしょうけど。昭和の後半からは権威のみの状態に戻ったとも言える訳ですな。
明治元勲が「エリート」かどうかは微妙なところですね。支配者層の底辺と被支配者層の富裕者という教育レベルは高く社会体制に不満を持ちやすい変革期に活躍する典型だとは言えますが。

>徹夜城様
>最初は100代目の後小松天皇の「幹仁(もとひと)」から
…草葉の陰で明治天皇が泣いておられそうですな(溜息)。南北朝正閏論争の際に、祖先に当たる北朝天皇の祭祀が今までどおりできるかを強く心配されていたそうですから。というか、フジサンケイがそれをやらかしちゃダメだろうに…。



#7152 
NF 2006/09/13 01:22
自己レスというかツッコミ

>エリート
エリートとその他の人間、というのは貴族と従属民というより野球で言うクリンアップと上位・下位打線の差であるべきじゃないかなという気がします。前者が優越したものと一応はみなされるが後者も一概に劣ったものと見られるのでなく彼ら自信の役割がある。で、状況によっては両者間でメンバーの交代はありうる(両階層の間の流動性は保たれる)。エリート教育がなされるからといって残りを愚民化してしまえ、というのではなく一般レベルは最低でも現状維持で、伸ばせる奴は伸ばせるまで伸ばしてみようというのなら有りだと思います。しかし、中国やアメリカなどがクリンアップは超協力だが下位打線は貧弱とすれば、日本は2003年阪神みたいなもんでクリンアップは物足りなさが否めないが下位打線も似たような成績が残せる、つまり「エリート」が飛びぬけたものでない代わり一般人の平均レベルが高いというのが強みだったように思うのです。「エリート教育」も良いですがその強みが失われる事がないようにして欲しい。
>麻生氏
この人も問題発言が多いのは気になりますがね…。内外へのインパクトetcという点ではこの人が一番ではないかと(上の話題絡みで言えば「貴種」でもありますし)。



#7151 
アール・ケイ 2006/09/13 00:56
明治以前という「紀元前」

>現天皇家は明治期に成立したと思っていました。

ある意味、むしろそう考えたほうが正しいような気がします。
連綿(時たま断絶(爆))と続いてきた部分よりも、明治初期に新たに作った部分のほうが
割合的にはずっと大きかったといえるでしょうし。

明治天皇って近代日本の創業社長なんですよね。このひとが勉強家であり謙虚であり
人を見る目があり過ぎたる偏見を持たなかったことと、番頭たち、つまり元勲たちが
なんやかんやありながらも官と民の両面から日本をリードしていったことが
近代日本を作り上げたんだと、司馬遼太郎が言ってるかどうか知りませんが(爆)
私は思っています。むろん欠陥も誤謬も多々あったわけですが
(あ、下との繋がりでいえば、明治の元勲たちって決して「エリート」(ばかり)では
 なかったですよね。松下村塾出身の長州人こそ「真のエリート」だと言いたいんでしょうが)。

しかし、それを引き継いで民主主義的立憲国家として確立しようとした「二代目社長」
大正天皇とその「番頭」原敬は、結局反対勢力に滅ぼされていき、「三代目」は父のことは
自らタブーとし英明であった初代明治帝を模倣していく。まるで三大将軍家光が父・秀忠を
パッシング(バッシングじゃないよ)し、神君家康を見倣ったように。ただ昭和天皇には祖父のときのような有能な「番頭」はほとんどいなくなっていた…。ここに昭和天皇と
昭和の日本国民の最大の悲劇の端緒があるのかもしれません。


話が逸れすぎましたが、明治以前の天皇、朝廷なんて、いわば聖書ガチガチのキリスト教
原理主義者が進化論を否定する際、断層から発見される進化論の証拠になりうる化石を
「神がそういうふうにそれを埋められたのだ」というのとある意味同じなんです(笑)。
明治になって大慌てで逆算して歴史が作られていった、とまでは言えなくても
都合がいいように整理されていった、そういう面があったように思います。




#7150 
NF 2006/09/13 00:13
南北朝につられて出てきました

>徹夜城様
更新、お疲れ様です。
>「太平記」リプレイ
何か、見てるだけで自分でもやりたくなってきますね(笑)。「独立勢力」は上手く考えたものだとは思います。各勢力の動きが嫌なところでリアルだったり、一方で武将たちの出処進退が「ありえない」ものだったり、こうした所も歴史ゲームの醍醐味ですね。しかし、何か食い足りないような気が…。そっか、後醍醐天皇が光厳院同様に大人しく収まってるからだ。できれば後醍醐をプレーヤーで選択してハチャメチャやってみたい気はするのですが。義貞版リプレイ、楽しみにさせていただきます。

>十一郎様
>どことなく恋愛SLG的
やはりそう思われますか(笑)。というか、既にその手の妄想話を友人とした事はあるのですが(爆)。尊氏が主人公(というかハーレムの主?)で、他の主要キャラがヒロイン萌えキャラ化というのを。しかし、劉備にしろ尊氏にしろ「具体的にどこがどう凄いのか分からないが人々にモテモテ(笑)」という辺りはラブコメやギャルゲーの主人公に似ているような。その手の国盗りゲームは「鬼畜王ランス」や「大悪司」といった実績があるアリスソフトが一番かな(笑)?…って何の話だ(苦笑)。
>安倍氏への提言
教科書ねえ…。ここでもだいぶ前に話が出ましたが、事実関係の間違いにのみ注意して自由にやらせたほうが(保守系も革新系もありで)健全な気がするのですが…。
「徴農」…。これは笑うしかない。まあ、ニート問題、食料自給率問題に対処しようというのは分からんでもないのですが…。徴兵と同じで、やる気も技術もない人間にやらせた所で、足手まといでしかないような気が。大体、ニートとそうでない人の区別はどこで付けるの?ボランティアもやれば優遇措置があるというのならともかく強制はどうかと。
「真のエリート」…。これは私はもし出来るのなら有益であろうかと思います。今いるのはたまたまお勉強が出来ただけのエリートもどきに過ぎないと思うので。ただ、個々で強調したいのは「真のエリート」は育てる側にも資格がいるということ。しっかりと自分を持った人間を育てられる人間でなければ。でないと、企業や政治家に都合の良い道具しかできない(トヨタ会長の肝煎りできた学校がそうなりゃしないかと危惧しています)。「二人いればアメリカは負けていた」と言われるほどの英傑で、戦後間もなくにマッカーサーとサシで殴り合いの出来る剛の者で、中国拳法の最高峰を一年で極められる文武両道の人間、とかならまあ文句の付けようはないと思いますが(爆)。それなら自らの命を捨てても仲間を思う漢気・自らの威厳で(ビール瓶もろとも)身体を巨大に見せ座っているだけで「ドドド」と音が響く器の大きさ・硫酸の海に落ちても何事もなかったかのように復活できる頑健な肉体を兼ね備えた真のエリートが育つでしょうが。

…アホな事書いちゃいましたが、(今はどうか知りませんが)嘗てのイギリスのパブリックスクールは男塾を髣髴とさせるものだったそうです。

というわけで、
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20060910-OHT1T00043.htm
「麻生氏圧勝!政界きっての漫画通『オタクの街』でライバル圧倒」
NFは(この3人では)ローゼンメイデン麻生大臣を応援しています。
(谷垣さんは…。良くも悪くも「普通」だしトップよりも実務的な国務大臣の方が向いている気がする。)

…真面目な話してたはずなのになあ(涙)。



#7149 
mozawa 2006/09/12 20:16
「ゆず」と同じ

というのが一番気になりました。
あまり騒がれないですね。皇室ファン年齢層が興味ない分野だからでしょうか。

天皇家の歴史について
 万世一系といわれても「何のことやら」と言う人が大多数なのではないでしょうか。
 私の主人は私立理系で歴史に疎いのですが、現天皇家は明治期に成立したと思っていました。聖徳太子の時代から連なる、と言ったら本気で驚いていました。
 幕府がある間は、皇室はないと思っていたようです。

 そのとき一番思ったのは、管理人様は授業が大変だなあと言うことです。
 こんな生徒ばかりだったら教えるの大変ですよね



#7148 
徹夜城(南北朝皇室ウォッチャーの管理人) 2006/09/12 16:16
「○仁」

 はい、発表されました。「悠仁」で「ひさひと」ちゃんだそうな。読みが難しいなぁ。字の選択は何やら「皇室の命運が伸びました」といってるように見えなくも無い。さて出典はやはり四書五経なのかな。

 ところで「仁」のつくのは定例となっているわけですが、一番古いのは清和天皇の「惟仁(これひと)」であるとされます。しかしその後ずっと続いたわけではなく、鎌倉時代ごろに定着度が高まっていきます。
 昼のフジTVのニュース番組で「代々つけられるようになった最初は100代目の後小松天皇の「幹仁(もとひと)」から」とか説明しておりましたが、これは間違い。そう見えちゃうのは現在の皇統譜が「南朝正統」で数えて並べているからでして、本来北朝の後小松天皇の先祖は代々ずっと「○仁」なのであります。北朝を正統とみて歴代天皇を並べれば「○仁」はかなり続いていることになります。
 で、南朝、皇室系統では「大覚寺統」は「仁」の字をつけないんですね。例えば後醍醐天皇は「尊治(たかはる)」、その息子達は全て「○良」といった具合で。つまり「仁」の字がつくのは持明院統=北朝の伝統なのでありますよ。これを機会に北朝系天皇を正式に認めて歴代数字を改めていただきたい(笑)。
 ニセ有栖川宮、その他のニセ宮様(捕まっていないので何人かおられます)もちゃんと「仁」をつけてるんだよな(笑)。
 今度の親王さんもネット上では「曹仁(そうじん)」だの「杏仁(あんにん)」だのギャグが飛びかっていたそうで…(笑)。


>十一郎さん
 安倍さん本人もアレですが、そのブレーンといわれる人たちには妙な発言をしてるのが目立ちますからねぇ…まぁ森元首相のブレーンたちも変な事をいっぱい言ってて、それと合い通じるものは感じます。
 民主主義国家といえどある程度少数のエリートが引っ張っていく結果になってしまうことは否定はしません。しかしだからといって最初からそういう「エリート」を意識的・集中的に育ててあとは従順な道徳教育だけしてしまえという発想は、単なる貴族政治になるだけでしょうな。しかもどういうのが「正しいエリート」なのかは為政者によって恣意的に決められるわけで、ホントに北朝鮮を笑えない事態になりかねない。
 随分前に「史点」でネタにした櫻田淳という政治評論家がいますが、彼はまさに「貴族制」を主張してるんですね。もちろん血筋で、なんてことは言ってませんが高い教養と道徳性に優れた少数エリートを育てて彼らに政治をやらせりゃいい、という発想はこの方面では魅力的に映るようで、他にも口にしてる人はいます。しかも血筋のことは直接言わないだけで、世襲議員に妙に期待感を表明していたりしまして、マジで貴族社会を夢見ているようにも見えます。
 徴農なんてねぇ…そもそもニートの定義すら怪しいのに、勝手に話が一人歩きしてる感もあります。それと明らかに農業を馬鹿にしてるようにすら見えてくるんですが。


>奥野さん
 なるほど、「カザフの英雄」というテーマをそこまで強調しているとは…大統領まで出演してくる辺りにはさすがに時代錯誤を感じなくも無いですね。なんだか韓国が中国に対して過剰にむかっ腹を立てた「高句麗問題」を想起してしまう話であります。
 そうそう、高句麗といえば、「ヨン様」演じる広開土王の画像が公開されました。
 http://www.sanspo.com/geino/top/gt200609/gt2006091208.html
 なんじゃ、そのRPGな鎧デザインは…噂はされてましたが、本気でヒロイックファンタジーを作る気なんじゃないのか。やはり「ヨン様」主演という時点で予測すべきだったか。
 しかし一方で、「これは国際的にウケてしまうかもしれん…」という予感もしますね。


>アール・ケイさん
 中丸薫女史については僕もヘンテコ歴史本ネタの候補者として生暖かく見守ってるんですが(笑)、実際の系統についてはよくわかんなくて。
 副島さんとこの掲示板でこの人の話題がチラッと出ているのは一ヶ月ほど前にみたんですが、そういう面から副島さんが切り込んだのか。かえってややこしい(笑)。



#7147 
Киска 2006/09/12 16:08
アフガニスタン侵攻という「歴史」

「太陽」、やっと観ました(徹夜城様、ご助言ありがとうございました)。眠気は催しませんでしたけど、これは歴史映画というより、やはりソクーロフ哲学による「アート系」。とは言えロシアで撮影しているはずなのに全編それっぽさに満ちていたのはさすが。それだけにここに描かれたものがそのまま歴史的事実だと受け取られる危険性もあるでしょうか。

>ガガーリン
なあんだ、まだ他にあるのかなって一瞬期待したのに。
数年前に観たNHKのドキュメンタリーで、候補生だった人が「ガガーリンが選ばれたのは農民の息子だったからで、私が落とされたのはインテリ家庭に生まれたから」と言っていたのを覚えています。「ソ連=労働者と農民の国」をアピールしなければならなかった、というわけで。この競争相手の発言を鵜呑みにしていいかどうかはわかりません。

>歴史映像名画座に「中央アジア史」の分類を作んなくちゃいけない(笑)。
つくってくださいな。でも中央アジアの歴史映画は、更に言えばおもしろい歴史映画は稀少かもしれません。「ブハラ大公秘密の旅」「詩人フラーギ」「聖なるブハラ」・・・どれも素直に歴史映画とは言い難い。
「中央アジア」というのは、旧ソ連ではなぜかカザフは入れず、ウズベク・キルギス・タジク・トルクメンの4つ。カザフはサッカーもAFCからUEFAに移籍しましたね。AFCの区分だと、この旧ソ連4カ国は「中央&南アジア」で、アフガニスタン、イラン(西アジアではない)、インド、パキスタン、バングラデシュ等と一緒。

アフガニスタンというと、「第9中隊」(&laquo;9 рота&raquo;)という、昨年ロシアで興行成績1位だった映画があります。ソ連のアフガニスタン侵攻を彼ら自身が取り上げた映画としては初めてのものなのではと思います(ドキュメンタリーは当然ありますが)。監督は「戦争と平和」のセルゲイ・ボンダルチュクの息子、フョードル・ボンダルチュク。日本でも公開して欲しい、それも単なる戦闘映画としてではなく、きちんと紹介されてほしい!と熱が入るのは贔屓の俳優が出演しているからでもあります。
ロシア映画界がアフガニスタン侵攻についての作品を生み出せるようになるには、これだけの時間が必要だったのだろうと思います。




#7146 
アール・ケイ 2006/09/12 15:26
夏バテには効くかもしれない9・11関連話

どうでもいいつぶやきをお許しください(笑)。

新聞広告しか見てないのですが《SPA!》の袋綴じ(!なんでやねん)に
例の中丸薫氏とベンジャミン・フルフォード氏による「9・11陰謀暴露」対談が
載っているそうですね。私はバカですがそんなもんわざわざ買って読むほどバカではないので
内容は知りません(爆)。まあ想像はつきますが。
ご丁寧にも「明治天皇の孫」って説明されてますが、彼女はやっと一審の判決が出た
自称有栖川宮みたいに捕まらないのでしょうか(笑)。

(検索していくと、彼女が明治帝の孫というのはウソだと解明した、と云ってるひとが
いるようで誰かなと思ったら、それは副島=アポロは月には行ってない=隆彦氏でした(爆)。
どういいましょうか、類は友を呼ぶというのかサギはサギを嫌うというのか…)

なんでまた《SPA!》が載せてるのかなあ、と。
産経として彼女を皇孫って認めちゃったということなのでしょうか(笑)。
世が世ならこれほど不敬なことはないと思うんですがねえ。






#7145 
奥野 2006/09/12 14:07
マンスル・アブライ

前に書き込んだ「カザフの歴史映画」の主人公ですが、マンスル・アブライという人物でした。主な仇役を振られているのもジュンガルということで、ひでさんがお書きの通りです。見に行くかどうかは思案中。ロシアって、公開された作品がすぐにDVD化されてしまうから、なかなか映画館に足を運ぶ踏ん切りがつかないのです。

ところで、この映画の評論に書かれていたところによれば、マンスル・アブライの一生ではなく半生を描くに留めたのは理由のあることで、それというのも彼は最後にタシケント(現在のウズベキスタンの首都)をも征服し、そこで亡くなっているからです。本作品はあくまでも「カザフ民族の」英雄を描くことになっており、最後はカザフスタンの現大統領ナザルバエフのお言葉で締める(これもすごい話ですが)のだそうで、タシケントがラストシーンになるのはやはりまずい、ということなのでしょう。
まあ、現代の国境線に合わせた歴史解釈ってのは珍しい話でもありませんが、やっぱりそうなるわけですね。



#7144 
十一郎 2006/09/12 08:21
アメリカンジョークの寒さは異常

むしろ、笑えない事をお約束として楽しむ挨拶みたいな物だそうです。

TBS系でやっていたドキュメンタリーで知った事。現在建造している米軍艦船首に、崩壊した貿易センタービルの鉄骨が入る予定だそうです。
9.11跡地に“フリーダム”タワーが建設予定なのは知ってましたが、こういう時のUSAは人類の知性を逸脱したセンスを感じる。

さておき、総裁確実視の安倍氏の側近が8月末に、色々と提言をしていたようです。
総裁選公開討論会では、村山談話の精神は続くと明言、かつ歴史事実の分析は歴史家に任せるなど、主張を現実的にトーンダウンさせたかと思っていたら・・・
http://www.sankei.co.jp/databox/kyoiku/200609/060904b.html
「自虐史観に基づいた歴史教科書も官邸のチェックで改めさせる」・・・あのう、自虐史観云々を言い出した藤岡一派には、専門の歴史家は一人もいなくなってるじゃないですか?
「シンポは、安倍氏のブレーンとされている中西輝政京大教授、八木秀次高崎経済大教授が呼びかけ人になっている「『立ち上がれ!日本』ネットワーク」(事務局長・伊藤哲夫日本政策研究センター所長)が主催した」・・・ああ、こっちの人か。
それにしても、「徴農」て。「真のエリート」て。

>徹夜城さん
>サイエントロジー

ハリウッドの老舗スタジオのほとんどが移転しているという話をかなり前に聞きましたし、その後をねらって買い占めたという事なのかもしれません。
ブログによると、映画評論家町山氏は別のコラムでより詳しく語っていたようです。
ttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060529
下は、そのコラムを視聴した人の感想。
ttp://klone-column.jugem.jp/?eid=3
しかしこのブログを最初に読んだ時は、まさかトム=クルーズ解雇にまで発展するとは思いませんでした。

>芸能界って洋の東西を問わず不安定な職業なので新興宗教にハマりやすいということがあるのかもしれません。

他にも、資金が潤沢だから、いろいろと金を出してくれるという面もあるかもしれません。
ネズミ講が作った戦争映画『大空のサムライ』や創価学会の息がかかっているという『バルトの楽園』、ほとんど宗教な『ムルデカ』(笑)。
統一協会も朝鮮戦争の映画を作ってますね。
ttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060310

>リプレイ

楽しませてもらいました。北朝有利な状態で寝返る佐々木道誉のバサラっぷりが何とも凄い。
ちょっと気になったのが、リプレイを読んでいるだけでも、コンピュータが弱すぎるような。あるいは、せっかく勝手に動く独立勢力が多いのに、その状況を把握しやすいのが簡単な印象を与えるのかも。

それにしても、金銭や手紙(綸旨)による説得工作や挑戦状といったシステム、どことなく恋愛SLG的ですね(笑)。キャラを女性化したゲームを作るには、下手すると三国志より向いているかも。



#7143 
徹夜城(久々に更新作業をした管理人) 2006/09/10 23:46
「太平記」リプレイ、アップしました。

 予告どおり、先ほど「ゲームで南北朝!」コーナーにPCエンジンCD-ROM版「太平記」の足利尊氏でのリプレイ記事をアップしました。これにともない武将データもかなり追加されております。
 しかし…どういうわけか233名までしか確認できないままゲームが終わってしまいまして。清氏も頼之も出てこないまま。同世代があれだけ出ていて出てこないというのも不審ですし、ちょうど2名未確認というのも気になるばかり。何か出現条件でもあったのかな…?というわけでこれは後日新田義貞でのリプレイ記事を書く際に確認してみます。いつになるか分かりませんが。
 とりあえず今回は史実でも実現しなかった足利尊氏による天下統一の「歴史if」の世界をお楽しみ下さい。南北朝ファン以外お断りな内容になってるかもしれませんが…こういうゲームもあったんだよ、という歴史の証言と思って多くの方に読んでいただければ幸い。


>景虎さん
 詳しい槍情報、お調べくださったうえにご報告ありがとうございます。なるほど、文献資料としては元弘4年が「矢利」の初出ということになるのですね。元弘4年といえば建武元年でもあり、鎌倉末期と同時に広い意味での南北朝時代に分類されちゃう気もする時期ですが…しかしそこでその記述が出てくるとなると、それより前からある程度使用されていたと考えられますね。
 もっとも「槍の初使用」と言われることが多いらしい箱根・竹之下の合戦も実はその元弘4=建武元年のすぐ翌年のことでありまして、タイムラグはほとんどありません。あくまで推測ですが、元寇ショックによる戦法の変化が楠木正成に代表される「悪党」たちに見られ、その中で「やり」の使用が鎌倉末期に始まっていたんじゃないか…と。
 そういや元軍は槍を使用していたのかな?日本では長刀はあったはずですが。「蒙古襲来絵詞」を調べれば槍の存在がうかがえるかもしれません。


>十一郎さん
 サイエントロジーについては良く知らんのですが、そんなにハリウッドに広がっているとは。それとは別にオーランド=ブルームが芸能人ガールフレンドに誘われて日本の某仏教系団体の信者になったという噂も流れましたが、芸能界って洋の東西を問わず不安定な職業なので新興宗教にハマりやすいということがあるのかもしれません。
 先日にはメル=ギブソンが酒酔い運転で捕まった際に「ユダヤ人が戦争を起こしている」と口走ったことでハリウッドに多いユダヤ系の人たちから批判をくらってました。これも「パッション」が反ユダヤ的と言われたり、メルさんの親父さんが実際に反ユダヤ主義者だったりした前座があったからなんですが、「ユダヤ人が戦争〜」うんぬんは昨今の中東情勢見てると全否定しきれないところもあり。
 割と熱心なユダヤ教徒になったらしいスピルバーグなんかは「ミュンヘン」に見られるように報復の連鎖を戒めているようなんですがね。

 皇室でオタク…といえば、今日大相撲を見に来て珍しいほどにはしゃいでいた愛子ちゃんも素養がある気配が(笑)。いやなんでも、大の大相撲ファンで、力士の名前をほとんど覚えているとの報道もありましたよ。曽祖父の隔世遺伝かしらん(笑)。


>杉山真大さん
 これはどうも、面白い情報を。ふむふむ、ソースが明記されて無いのでちと気にならないではないですが、そういうことはあったような書き方がされてますね。



#7142 
杉山真大 2006/09/09 20:27
竹田日恵って

ヘンテコ歴史本の項で名前が出ている竹田日恵ですが、相模工業大学理事長時代に横領事件起こして逮捕された"前歴"があるそうです。
http://ebi.2ch.net/sisou/kako/998/998390218.html

元々、学園紛争の労務対策の"専門家"で理事に潜り込んだ挙句、理事長の職も掻っ攫って(で、自動的に学長にも就任)、新日本観光グループの佐々木真太郎をスポンサーに引き入れることに成功したんだそうです。で、その金で当人は放蕩三昧。それで新日本観光がぶち切れて学園生え抜きの理事と一緒になって竹田を追放。更に学園グランド取得を名目に横領していたことも発覚してお縄になってしまったとさ。

http://www.mtcedar.com/


#7141 
巫俊(ふしゅん) 2006/09/09 19:22


ヤリじゃなくて、ヤリクリという名前の敵キャラです(汗)



#7140 
十一郎 2006/09/09 10:10
サイエントロジイイイイー!

テレビ東京系は基本的に見られないのですが、知人の家でテレ東の映画予告を見た時、突如「スタロオオオオオーン!」という煽りが入ってこけた想い出が。

映画話で思い出したのですが、最新号の『週刊プレイボーイ』にはトム・クルーズの解雇話の裏も載っていました。
映画評論家の町山氏によると、むしろハリウッドのほとんどがサイエントロジーに買収され、パラマウントは抵抗している最後の老舗スタジオなんだとか。聖林は国威発揚やら赤狩りやら様々な歴史に同調し、あるいは反発して今にいたりますが、新興宗教の買い占めで終焉を迎えるというのもある種の時代を象徴しているのかも。。

そして、ちょうど昨夜『バトルフィールド・アース』が地方の深夜地上波でやっていたので、話の種にと見てみましたら、たしかにこれは酷い!(罵苦笑)
異星人の思考が現代人と全く変わらなかったり、下手なデザインでしか設定の個性付けができていなかったり、SFを知らない人間が考えるSFそのものでした。安っぽいB級SF映画として見るなら、そこそこ金がかかっていて楽しめなくもないですが。
・・・あ、映画話になってしまった。

>NFさん、杉本伊予守佳尋さん

すみませんが、記憶に頼った話なので、きちんとした返答ができないのです。
冥王星が戦争を象徴している説は少なくとも主流ではないという事ですが、録画してないので正確にどう言っていたかの確認もできません。
私の記憶違いか、登場した占い師が極少数の説をとっていたか、時間の都合で簡略化して話していたのか、様々な可能性が考えられます。イラク戦争にからめていた事が印象に残って憶えているだけなので。

>景虎さん
>今の皇族には、結構なオタクがいて、

おそらくその方はすでに皇族ではありません。そう、つい最近に真っ白で飾り気の無いウェディングドレスを着た(クラリスbyカリオスト□の城コスプレをした)女性です。
また、小耳に挟んだところによると、正確には同人誌を制作したのではなく、知人の同人誌に寄稿したという事らしいです。

>子供産めという話は、普通の人でもよく言われる事ですし

現在も普遍的に残る問題の一つを、極端な形で受けている人々という視点はアリでしょう。もちろん明日を食うや食わずやな人々よりは幸せだろうとは思いますが。

個人的な話をすると、ホームレスにも興味があって、ドキュメンタリーを時々見てもいます。物語の題材としても好きで、『失踪日記』も手元に。
ついでに、この機会に疑問を。
日本における漂泊の民“サンカ”という存在の学問的位置づけ、あるいは受容の変遷はどのようなものでしょう?
小説のモチーフに使われていたり、偽書やオカルト関係の書籍で切り捨てられていたりを時々目にしますが、あくまで1コラムの扱いみたいな物がほとんどで、読みやすくまとまった量の物を見た事がありません。



#7139 
巫俊(ふしゅん) 2006/09/09 08:55
ヤリ

ニンテンドーの『スーパーマリオランド3 ワリオランド』(GB)に登場するザコキャラで、名前の通り槍をもった栗です(笑)
キノコ王国をはじめマリオワールドに広く生息するクリボー・クリボン類とは近縁関係にあるのではないかと推測されますが、史料が不足しているようです。
語源は日本語yarikuri(遣り繰り)から(笑)

刀剣学は奥底の広い学問で、こう質問するのもナンセンスかもしれないとはばかりますけれども、
(日本の、日本語の)槍の起源は、内在的それとも外在的なものなのでしょうか?
起源自体は1万年以上まえまで遡るとは思うんですが、具体的に日本の鎌倉期以降の槍(鑓)はどういう刀剣文化の発展系なんでしょう。。。?
槍をつくる槍職人が刀剣鍛冶と同じであれば、平安期以降の日本の刀剣文化に形式・精神的に沿った形で観念・作成されていたんだろうかと。
どんな気持ちがそこの槍にこめられていたんだろうな〜と思いまして。

http://www.biglobe.ne.jp/


#7138 
景虎 2006/09/08 20:48
槍続報

もう、かなり前の事だったような気がしますが、南北朝時代に、槍が登場したという話を、そのうち調べるといいつつ、放置していました。その話の続きです。

まず、南北朝時代に槍が発明されたという説は、正しくないようです。
刀剣学の専門書でも、槍はあまり詳しく書かれていない事が多いです。刀剣学で重視されるのは、まず刀、短刀。その次は薙刀、槍はその下という扱いです。
そうなってくると、通常の専門書ではなく、槍の専門書を読む必要がありますが、重視されていないので、槍の専門書自体が少ないのです。その為、南北朝説が正しいと信じていたのですが、ここで訂正します。槍は、少なくとも鎌倉末期までには、登場したようです。

文献史料としては、元弘四年正月十日付けの『曽我氏文書』に、矢利について記録があること。文献以外の資料としては、鎌倉末期とされる槍が幾つか現存している事から考えると、今のところ槍の登場は鎌倉末期とするのが、妥当なのでしょう。

>皇室話
いつも思うのですが、皇室の話って、何だか極端な気がしますねえ。
子供産めという話は、普通の人でもよく言われる事ですし(その為に赤ん坊を誘拐するという事件もありましたね)、自由がないという話も、実際どうなんでしょう?
今の皇族には、結構なオタクがいて、宮崎アニメの上映会を開いたとか、学生時代に漫研だかアニ研だかに入っていたとか、サムライトルーパー(この系統は美少年同士のエロシーンが多い)の同人誌を作ったとか、アニメ雑誌(アニメージュ)を定期購読してたとかいう話もありますね。
アニメを観ることができて、一生食べていける事が保障されているのですから、アニメオタクにとっては極楽かもしれません。
そういう話を知ると、意外と自由なのでは?と言いたくなります。少なくとも、一般の国民でも、もっと不自由な人は、かなりいるのではないでしょうか?

職業選択の自由はなさそうな気もしますが、学術論文書いたりしている事を考えてみると、公務と両立できれば、ある程度は可能という解釈もありえそうです。まあ、アダルトビデオの監督とかは、無理でしょうけど。
人権問題という事であれば、ホームレス、ニート、フリーター等の人権を歯牙にもかけない人たちが、皇族の時だけ騒ぐというのも不審です。

皇室典範問題を除くと、皇室万歳か、皇室可哀想しか意見が見当たらないというのは、やっぱり極端というか、良くも悪くも現代的な意見という気がします。
まあ、現代人ですから現代的なのは当たり前ですが、歴史に詳しい人たちでも、現代的な意見しか出てこないとなると、歴史を学ぶ意味はどうなるんだろう?とかんがえてしまいます。



#7137 
徹夜城(昨夜は「さよならジュピター」をDVDで見ていた管理人) 2006/09/08 14:17
ワールドワイドな歴史映画制作

 奥野さんご紹介のカザフスタン歴史映画というのは、「The Nomad」というやつですね。主演のクノ=ベッカーって誰だっけ、と思ったら、FIFA公認映画「GOAL!」の主演だった俳優さんですな。この人がメキシコ出身なんですね。
 調べたところ「The Nomad」の紹介記事はこんなところが見つかります。
http://www.variety.com/review/VE1117931257?categoryid=31&cs=1
(「ヴァラエティ」)
http://en.wikipedia.org/wiki/Nomad_(film)
(ウィキペディア英語版)
 英語読むのが面倒なんで話が良く分からんのですが(笑)、なかなか見られない見ものの歴史映画であると思います。これを見たら歴史映像名画座に「中央アジア史」の分類を作んなくちゃいけない(笑)。

 最近東アジアでも日中韓香港台湾入り乱れた時代劇・歴史劇の製作が目立ちます。すでに中井貴一・真田広之といった面々が中国時代劇に出ましたし、渡辺謙もハリウッド製日本時代劇に続いて三国志にも、という展開になったわけです。なお、アニメの声だけなら渡哲也・渡瀬恒彦のご兄弟も曹操を演じたことがあります(笑)。人形劇だと岡本信人さんの例が。

 「The Nomad」はそれでもカザフスタン自身がかなり絡んでいるからいいようなもんで、過去にはほぼ全編アルゼンチンロケした「隊長ブーリバ」とか、アラブ俳優主演でアメリカでロケした「ジンギスカン」とか、スペインにロシアの町を作って撮影した「ドクトル・ジバゴ」とか、やはりスペインに北京を作っちゃって白人俳優が中国人を演じたりした「北京の55日」とかいろいろありまして(笑)、まぁワールドワイドな歴史映画制作じたいは昔からあるんですよね。ネタさえ面白けりゃどこの話だろうと作っちゃうあたりが世界民族混成状態のハリウッドの凄いところ。
 まぁ日本にもカナダロケで川中島を撮った「天と地と」とか、台湾で撮影された「秦・始皇帝」とかありますけどね。



#7136 
ひで 2006/09/07 22:59
残暑お見舞い申し上げます。

>テレ東映画
今日はしっかり「デッドコースター」をやっていますから大丈夫でしょう。
ヴァンダミングアクション、セガール拳等々をやりつついきなり「ボウリング・フォー・コロンバイン」なんかもやったりするテレ東ですが、映画本編以上にコマーシャルのほうが面白いような気が・・・。

>18世紀カザフの英雄
18世紀というと、カザフの英雄叙事詩に登場するアブライでしょうか?アブライについては、“18世紀にカザフ草原を治めた人物で、「アクタバン=シュブルンドゥ(大いなる災難)」と呼ばれるモンゴル系ジュンガルの中央アジア侵攻の中、カザフの団結を呼びかけ、この危機を脱しようと努めたハン”と言う紹介がされていますのでその映画にあっていそうな気がするのですが。
(参考)
http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/casia/sakai-ron2nogai.html
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Forest/5495/ronbun/ablay1.html

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#7135 
杉本伊予守佳尋 2006/09/07 15:07
よもやま話

>十一郎様
>あの冥王星が戦争の象徴とは…いやはや私も初耳です。
>私は核(核兵器)や死を象徴している星と思っていました。
>土星以遠の太陽系惑星群で、発見年と意味を並べると…。
>天王星 1781年 3月13日 「革命」「革新」
>海王星 1846年       「深淵」「見えないもの」
>冥王星 1930年 2月18日 「核」「無」「死」
>天王星は発見と前後して産業革命やフランス革命が起きていますし
>海王星は石油の発見(別にアルコールつまり酒も象徴しているとか)
>冥王星は原子爆弾の製造・投下(マンハッタン計画)と悲惨な世界
>大戦を象徴する星だと思っていました。
>さてその冥王星へ向けてアメリカでは探査機を送りこむようですが
>探査機には冥王星の発見者クライド・トンボー氏の遺灰(一部)が
>積み込まれていて9年後に冥王星に到達するとの事。
>奇しくも今年はトンボー氏生誕100年に当たるのですが、発見から
>76年経って、惑星から矮惑星に分類されるとは思わなかったでしょう。
>観測の成果に期待しています。
>徹夜城様や皆様
>ついに私のPCも…OSがウィンドウズXPに変更となりました。
>久々のご挨拶となりますが、改めて宜しくお願いします。



#7134 
孟きょう 2006/09/07 12:38
凄いなぁ・・


 >徹夜城様
 歴史映画情報なんですが、やっぱりびっくりしましたね。本当に確定とするなら、渡辺謙氏が曹操をやるのか〜。いや〜、なんとまあ、すごいなあ・・。日本を意識したビジネス面からも作品内容からも今後いろいろいわれるのでしょうけども、つまりは海外の方でも「日本人はけっこう曹操が好きなようだ」という認識、イメージが広まっているっていう事なんでしょうか?(蒼天航路の影響大かなあ・・)。でも個人的には曹操と渡辺謙の両方が好きなので、やっぱり結構うれしいなあ・・(華南の武将が大好きなので、周ユとか呉の武将は日本人がやってくれると嬉しいのですが・・)



#7133 
十一郎 2006/09/07 08:05
海賊、襲来

『チャングムの夢』は一人だけ日本っぽい鎧をつけた人物がいて、そこそこ目立っていました(デフォルメされているので、朝鮮風の鎧なのかもしれませんが)。少なくとも日本語音声で聞く限り、倭寇や日本へ言及した箇所はありません。
その他、なぜか海賊島に仁王像があったり(朝鮮半島にも存在するのでしょうか?)、角の生えた髑髏が積み上げてあったりと、何ともファンタジックな内容でした。
一応、次回へ続くので、そこで何か新情報が出るかもしれません。

同じ日の『ETV特集』(副題は「祖父の見た戦場」だったかな?)。
孫の世代が太平洋戦争の記憶を祖父から聞き取りしたり、老境に達した元日本兵が自己の記憶を書き残したり、そしてそれらが原稿になって出版社に送られる様子を色々と。戦記小説も読んだりする身としては、出版社がどのように原稿に赤入れするのかが画面の隅に映ったりしたのも面白く見られました。

番組内容では、祖父から聞き取りした孫たちが、地方博物館の学芸員であったり卒論のテーマだったりと、それなりに歴史学に関係ある立場であるのが興味深い。そういう動機がないと、わざわざ聞き取ろうとはしないものなのかもしれません。
フィリピンでBC級戦犯として死刑判決を受け(本人は罪状を否定)ながらも恩赦された人や、自警団から処刑されて後頭部から撃たれて穴に落とされながらも急死に一生を得た人など、単純に証言集としても良い番組です。

※戦国BASARA等のキャラクターデザインをしている土林誠氏のプロフィールがこんな所で出てきたのも見所?

>出産
現状でも人権侵害を起こしている天皇制には原則反対であり、歴史を踏まえてないわりに伝統を擬装する極端な男系支持論者は批判しますが、無事に生まれた事そのものは良い事で・・・徹夜城さんの御友人の出産と同じように、ですが。
ただ、歴史ある神社等と同様な文化的価値として、天皇家の存続はあってもいいと最近は考えていなくもなし。これは例えば靖国神社も同等で、悲惨な歴史を引き起こした原因や象徴であっても、むしろそれゆえにそれなりの歴史的な価値がある、と。
もっとも、あくまでそれが持つ問題に自覚的なら存在させても良いんじゃないという程度の見方なので、出産番組より『まんが日本昔ばなし』を優先させて欲しかった。皇室典範より昔話の方が歴史があるし、番組終了でお蔵入りになる作品がさらに増えてしまう。・・・まあ、これも野球番組延長で深夜番組が潰されるのと同程度の怒りですが。
そういえばフジと朝日は当日の皇室特番を組まなかったらしいので、テレビ局の尊皇度はTBS>フジという事になるのかしら?(笑)

ついでに、出産に関して週刊プレイボーイの宮崎哲哉コラムで、小説家板東女史の子猫殺しに関するコメントが面白かったです。
要点をまとめると「猫の意志を人間が判断する可否はさておく。まず、避妊しないがために妊娠してしまった胎児をおろす事と、子猫殺しには本質的な大差がない。親猫の幸せのため避妊手術をほどこさない事と、自分の快楽のため避妊しない事は相似だ。胎児も生命体であり、初期の堕胎でも抵抗を示す。私は堕胎反対論者なので、子猫殺しにも人間の堕胎に無自覚な子猫殺し反対論者にも否定的だ」といった内容。子猫殺しを批判する一方、おろされた胎児は産まれても幸せになれないとするベストセラー(書名失念しました)が批判されない社会への懐疑も語られていました。
天皇云々とは基本的に関係ないのですが、子供を産む装置として社会から見られている親、子供を産ませるべきでないと社会から見られる者達との対比で、ちょっと思うところがあり。

※こんな偉そうな事を書いた一方で、家存続のため男として育てられた姫様なんて与太話を想像したりしなかったり。

>『アダムス・ファミリー2』
そういう映画を放映してこそのテレ東なのに(笑)。

>『恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの三国志演義〜』
女性化ネタはありがちではあるのですが、巫俊さんの言っている通りチョウセンを確かめてみると・・・トップ絵から何か怪しげな・・・おお、このアイデアは素晴らしい!(笑)
女性化ネタならこうあってしかるべきであり、妙なアクセントとしてゲームの個性化もはかれている。いや巧いなあ。



#7132 
奥野 2006/09/07 05:53
カザフの歴史映画

秋篠宮の男児誕生についてですが、ネット上で見ていると「何はともあれ子供が無事に生まれたのはめでたいことだ」的な見解がやたらに多くてちょっと可笑しかった。実際のところ、熱狂的に寿ごうという連中と「また税金泥棒が生まれよった」と言い切ってしまう輩以外は、これくらいしか言えることがないのかもしれません。妥当な落としどころ、という感じで。

しかし、皇位継承をめぐる最近の展開を見るにつけ、君主制を維持するってのは大変なことなのだなあとつくづく思います。「象徴」などという得体の知れない存在になってさえこの騒ぎなのだから、現実に君主が権力を行使していた時代のことを考えると空恐ろしいほどです。実際、徳川将軍家もモスクワ大公国もそれで苦労していますからね。世襲制度ってのは、上手くいけば権力継承のルールとして分かりやすく、無用な紛争を起こさずにすむのでしょうが、最大の弱点が「男子が誕生する」という生物学的な確率に従属せざるを得ない点でしょう。
個人的には、天皇制なんてのはかつての君主政体の盲腸みたいな存在だと思っているし、そんなものを特に有り難がる気にはなれません。取り立てて恥じ入ることもないですが。しかし現実に、あの制度の内部で一方的に苦労している人々がいるのであれば、いっそなくしてしまった方がいいのではないかとも思います。雅子さんって、日本で一番人権が侵害されている人ではないでしょうか。

まあ、何はともあれ子供が無事に生まれたのはおめでたいことです。

>歴史映画

自分のところの掲示板でも書いたのですが、こちらにふさわしいネタだと思われるものがありますので、一応。
カザフスタンとロシア、アメリカの合作で、18世紀にカザフ民族を統一した歴史的英雄を主人公とする映画が完成したそうです。数年がかりの大プロジェクトで、カザフスタンもかなり力を入れているらしい。しかし、主人公であるカザフの英雄を演じるのはアメリカの俳優クノ・ベッカーで、言語も当然英語(あとでカザフ語をかぶせるとのこと)。さらにエキストラは何故かメキシコ人を動員しており、カザフスタンの歴史は舞台として利用されるだけ、と言っていいかもしれません。
やっぱり、歴史映画もグローバル化の時代だということなのでしょうか。国際市場で売るためには、それなりの変更を加えなければならないのだろうし。しかし、配役はともかく、歴史的事実まであまりいじらないでほしいという気はするのですが…難しいかな。客が喜ぶとなれば、「パールハーバー」みたいな映画だって作られてしまうわけで。



#7131 
巫俊(ふしゅん) 2006/09/07 05:16
三国志・・・

唖然..
「女だらけの三国志」は江戸時代からあるそうですが、
そうすると、妓女チョウセンの立ち位置はどうなるのかという話で、
そしてこのゲームのチョウセンにはぶったまげた(笑)
・・・曹操は似合ってると思います。
正史の曹操って、案外あんな感じだから。
コーエー『三国志戦記』などのヒゲモジャ演義系曹操ばかりが目だって食傷気味だったんですよね。


>ガンダム

逆シャアまでが「古典時代」だな〜とか考えていたら、ビビビと感が冴えまして、
唐の太宗がつくらせた晋書が黒歴史なんだと(笑)
そしたら、官製(サンライズ公式設定)のガンダム正史は政治(商業主義)的に曲筆されてるんだと気付きました。

それからMSイグルー全6話、先週最後の巻「雷鳴に魂は還る」も見終わりました。
学徒出陣とか、Eフィールドの死守命令とか、ナチスドイツ系の風貌の上官の大隊長が面白いなど、
一年戦争の歴史面が異様に強調されてます。
もちろん主人公はジオン側。
「戦場」のシーンがメインで、政治史的な展開は側面に置かれてるけど、それでも無問題なくらいでした。
この掲示板ではどれくらいの人が見てるんだろう。

http://uruseiyatsura.blog62.fc2.com/


#7130 
NF 2006/09/07 02:03
口直し(?)に少し真面目なネタを

吉川弘文館から「戦争の日本史」全23巻シリーズがでるらしいですね。
何でも、「人間にとって戦争とは何か。」「戦争はなぜ起きるのか。残虐で悲惨な結果をもたらしながらも、幾度となく繰り返されてきたその歴史的背景を問い直す。古代の動乱からアジア・太平洋戦争まで、日本史上に繰り広げられた様々な内乱・戦争をとり上げ、原因・経過・被害・特徴などを多角的に探る。戦争の実態を具体的に追求しながら平和の尊さを訴え、人間にとって戦争とは何かを考える。」とのことですが、23巻中で10巻「東国の戦国合戦」・11巻「畿内・近国の戦国合戦」・12巻「西国の戦国合戦」・13巻「信長の天下布武への道」・14巻「一向一揆と石山合戦」・15巻「秀吉の天下統一戦争」・16巻「文禄・慶長の役」・17巻「関ヶ原の合戦と大坂の陣」と戦国関連が大多数を占める辺り、明らかにミーハー歴史ファン目当てな気が。。…でも、8巻「南北朝の動乱」は森茂暁先生らしく個々のレベルは悪くないかも。南北朝は出たら買おうかと思ってます。他は考え中。
友人いわく、「それって、今までの日本合戦全集とかと同じになりそうだ」。…確かに。



#7129 
NF 2006/09/07 01:55
取りあえずはめでたい、と言う事だけど…

>皇子御誕生
母子ともに御無事で、取りあえずはめでたい限り。後継者問題についても取りあえずは一息ついたようで。でも、皆様が仰るように、問題が先送りされたに過ぎないんですよねえ。選択肢が少ない状況なのは変わりないわけだし、いずれ再燃するのは目に見えている…。いずれにせよ皇室典範改正に関する議論は必要だと思うのですが。あと、皇室のあり方についても。何か、偉い人たちの頭が硬直してて、柔軟さが足りん気がするなあ。あとデリカシーも。

因みに、我が道を行く番組選択をする事で知られるテレビ東京も、さすがに皇室関係は慎重になるようで、予定されていた「アダムス・ファミリー2」の放送は見合わせたようです。王室の赤ちゃんにひげが生えてたり暴れたりする話だそうですしね(苦笑)。

しかし、皇室も次世代の数が少なかったり因習やしがらみにがんじがらめで、日本社会は社会で何となく閉塞感が。…今こそ、後醍醐天皇が必要とされているのかもしれない(爆)。…そうなったら、今度は逆方向の問題が起こる気がしないでもないが。

>ゲーム「太平記」
清氏・頼之は、次世代の導き手ということなんでしょうね(因みに、ガンダム南北朝ではそれぞれカミーユ、ジュドーに相当(笑))。三国志でも司馬炎の登場は遅いですものね。

>三国志
二刀流の劉備…。そういや、市川猿之助さんがスーパー歌舞伎で劉備=女性という設定で三国志をやってましたな。三国志も日本・中国ともに散々いじられてるなあ。中でも金曜ロードショーのアニメ「三国志」辺りがハチャメチャの最たるものと言う扱いなんだろうけど、近々それを遥かに凌ぐハチャメチャな三国志ゲーム(?)が登場するようです。
http://www.tactics.ne.jp/~baseson/koihime/index.htm
『恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの三国志演義〜』
<注意>18歳未満禁止作品だそうですので、見る際は自己責任で。ま、確認した限りでは18禁な画像はないようでしたが。
…えー、まあ、何と言うか…。ま、主人公がこのゲームで劉備の立ち位置なのはすごく納得(苦笑)。えー、まあ、何と言うか、三国志に限らず歴史ものがすき放題にいじられるのは今に始まった話じゃないし、キャラの女性化も戦国やら何やらで昔からあったみたいだし、まあ、有りじゃないかな、と思う。…でもやっぱり開いた口は塞がらない訳ですが(苦笑)。
…最後に変なネタですみません、余りに笑ってしまったものでつい…。ホントにすみません。



#7128 
徹夜城(あえて天下統一を遅らせている管理人) 2006/09/06 23:27
233名確認

 さてゲーム「太平記」の尊氏プレイもいよいよ終盤。さっき義貞も何やら史実を髣髴とさせる死に方をしてしまいまして、こちらが動けばすぐ終わるという情勢。ただし天下統一はしばし待っております。
 なぜなら登場人物を全て確認することも大きな目的だからです。現在233名まで確認しまして、残すはあと2人。で、どうもこれが頼之クンと清氏クンらしいんですな。北条時行も足利基氏も楠木正儀も出てきているというのにまだ登場してない。普通にプレイしてたら顔を拝めない(あ、このゲームは全員にちゃんと顔グラフィックが用意されてます)キャラたちなんだなぁ、と。

>皇室関係
 まぁ天皇制度そのものがすでに前時代的であり、非人間的扱いですからね。雅子さんの様子を見ていると今度生まれた親王の「御妃探し」が大変になりそうで…お父上は次男の気軽さもあって信号待ちの合間にプロポーズできましたけど、息子さんのほうは昔抗議で内容を変えたCMの「まさか長男じゃないわよね」みたいなことになりそうで(笑)。
 mozawaさんがお書きのように「世継ぎを生むのが一番の公務なんだから、それを果たした秋篠宮家は立派」とTVで言っちゃったコメンテーターがいたそうですが、保守的な天皇制思考では本音でしょうね。あと欧米での報じられ方で言われてますが、高学歴・外交官キャリアの才女・雅子さんへの「いじめ」としか思えない言動もこれが根底にあるのは否定はできないでしょう。

>流星くんさん
 もちろん皇室典範うんぬんの話は40年後、50年後の問題を想定しているわけです。このままだと今度生まれた親王が即位するころにはその一家しか皇室がいないという事態が起こるわけです。となるとその前には問題を解決しないと…という声があるのも無理はなく、意外に皇室に近い評論家でこの誕生を受けても「やはり長子相続・女系ありで」と主張している方がいるのもそういう懸念があるんでしょうね。
 ま、ともかく実際に即位なんて事態になるころに世の中どうなってるか分かったもんじゃないし…

 あ、そうそう、「ラルフ一世はアメリカン」という映画がありまして(笑)。そういうことも無いとはいえません(爆)。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD9568/index.html
これ、監督は「スティング」の脚本、「メジャーリーグ」の脚本・監督をした人だったんだなぁ。



#7127 
流星くん 2006/09/06 18:13
どうやっても失礼にあたる

>皇位継承
次期の最有力皇位継承者は確定的ですし、その次代の
継承者も確定的です、いま世間が騒いでいるのは
3番目の件ですが、この3番目の対象が切実な問題に
なるような事態というのは、相当、深刻な事態だと
思うのですが。想定されるのは現位が急卒
皇太子も秋篠宮も急卒で3番目にお鉢が回ってくる
というのは、よほどのことで、皇室の高位の方々が
全滅するのは、まるで日本に疫病が流行るか天災に
遭って国土が壊滅状態か、異国の軍隊の侵攻を受けて
占領されVIPが虐殺される以外ちょっと
想像ができない、日本沈没みたいな事態とか。
継承者が不測の事態になった場合を想定しての改正
うんぬんだから、継承者からしてみれば、あんまり
気持ちのよいものではないでしょうね
現位、継承者1位2位が天寿を全うされた場合は
皇位継承3位が現実問題になってくんのは40年後
ほどのことなんじゃないでしょうか



#7126 
mozawa 2006/09/06 16:39
そうなんですよね

男子で良かった、めでたい。と言う言葉には抵抗を感じます。私は。
テレ朝のワイドショーで「世継ぎを生むのが一番の公務なんだから、それを果たした秋篠宮家は立派」と言っていた人がいて、それって暗に雅子さんを批判してるなあと。

自分の周囲にも子供が生まれないことを舅に当てこすられてる奥さんとかいますし、
私自身、結婚1年が経っても子供が生まれないので、親戚(しかも女性達に)に「早くしなさい」と言われるだけで傷つくこともあります。
これ以上は歴史と離れるので止めますが、人の考えと言うか、21世紀になっても、男女平等といっても根底で変わらない日本人の考え方というのが現れてると思います。
その点、中国って変わるのが早いんですかね?儒教が浸透してたのに。




#7125 
アール・ケイ 2006/09/06 14:43
人間宣言再び

(先に言っておきますが、私は「(とりあえず)天皇制支持派」です。
 少なくともいますぐ無くしてしまうことには躊躇いを感じている人間です)

今だけではなく、10年後、20年後も「目出度い」と言えるようにしないといかんと。
誰が天皇になるにしても、その「天皇になる」ということがその人間にとって
幸せなことなのかどうか…、そもそも現在の皇族に生まれたことが幸せなのか…
そう言いたいけど言い切れない状況にあること自体が不幸なんですけどね。

考えてみてください。
この赤ちゃんには自由はないのですよ。食いっぱぐれはないでしょうが、
職業どころか行動の自由もない。一生プライバシーも制限されてしまう。

ま、『ローマの休日』の王女みたいにどこかで割り切って生きてらっしゃるんでしょうけどね、
皇室の人々は。

何一つとして問題は解決してないし、
「産まず(産めず)は去れ」「男子を産まない女は価値なし」とでも言うような
江戸時代以前のアナクロな感覚が戻ってきているような気すらします。
これで出生率が上がるとか言ってるバカがいそうですが、
むしろ下がるかもしれません、常識ある女性は馬鹿馬鹿しくなったんじゃないかな。

本当にこの赤ちゃんにとって何が幸せなのか、
そういうことも含めて考えていかねばならないと思います。
それこそが真の祝意かと。




#7124 
マナ 2006/09/06 12:52
ホント男子でしたね。

お久しぶりです。朝からどの番組も出産の話題ばっかりですね。やっぱり男の子かというのが感想ですね。この先、何が起こるかわかりませんが、とりあえず。無事にお生まれになってよかったです。改めて土壇場に強い天皇家を実感しました。



#7123 
新参右衛門 2006/09/06 12:12
別に皇室ウォッチャ−じゃないけど

男女どちらかは、個人的には、まぁったく無関心だったけど
男系は命がけでお守り申すとかいって怖い顔して、どなっていた
議員がいたので、とりあえず命ささげなくて良かったんじゃない
つうか、命がけで、どうやって帝男系まもるのか、切腹?
なんか海外でも第一報をニュ−スでやってるそうね
あの中国までも(笑
中華キャスタ−が「残念ながら日本の皇帝は未だ断絶しません」
と くち滑らせたとかなんとか(笑




#7122 
徹夜城(あと一息で北朝で天下統一の管理人) 2006/09/06 11:36
朝起きたら

 起きた直後にニュースを聞かされました。男子でしたか。いやぁ、ホントに土壇場に強い天皇一家。旧宮家ガックリ(?)。
 まぁ単なる先送りなんですが(次に問題になるのはどう見積もっても30年は先だろうしなぁ)皇室典範改正ばなしは当面放置でしょうね。ここ数日、総裁選も絡んで皇室典範への言及が多かったんでもしかして…と思ったんですが、ふたを開ければ男子。事前には政府関係者も知らされてなかったのかな?
 しかし今後はさすがに…と思われるので今度生まれた子の系統が現皇室唯一の男系になってしまう可能性大。だから自民党の幹事長も「議論は続けていく」と言ってるわけで。
 南北朝マニアとしては21世紀の南北朝が当面回避されたことでちょっとガッカリ(笑)。ま、ともかく誰でも子どもが生まれるのはめでたい。紀子さんと同ペースだった僕の友人も先日お子様が誕生しまして、これまためでたい。
 それにしても株価がどうのという話がいつも出るのはなんなんだ。


>妙法蓮華経
なんでこの話がここに投稿されたのでしょう…?まぁ話の種としては面白いんで、そのままにしておきましょう。


>歴史映画情報
 以前から製作が報じられていたジョン=ウー監督の映画「バトル・オブ・レッドクリフ(赤壁の戦い)」、渡辺謙の曹操、チョウ=ユンファの劉備、トニー=レオンの諸葛亮でやはり確定らしい…という情報を先ほど見ました。周瑜役は候補が複数あがっていて未定とのこと。とりあえず確報とみていいのかな。
 http://cinematoday.jp/page/N0009001
 以前にも書いたことですが監督とキャスティング見てると、むかし日テレ金曜ロードショーでやったアニメ「三国志」のノリになってしまう恐れが強いのですが…二丁拳銃ならぬ二刀流の劉備にチョウ=ユンファだもん、曹操と一騎うちとかやっちゃいそうで。
 渡辺謙さんといえば先日映画館で「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」の予告編を見ました。イーストウッド監督で硫黄島の戦いを日米双方から描く史上初の「ザッピング戦争映画」となるようです。



#7121 
mozawa 2006/09/06 10:10
生まれちゃいましたねー

男子。
まさに、以前管理人様が書かれていた「土壇場に強い皇室」。

40年ぶりの男子誕生ですが、皇室予算的に見ると大変経済的だと思うのですよね。
清子さん、三笠宮、高円宮、秋篠宮にも女の子ばかり生まれたので、彼女達が民間に嫁ぎ、秋篠宮家末子が皇位継承者となれば、新宮家創設が発生しないということで
計算されてないか?と言う感じです。
雅子さんに男子が生まれなかったこと以外は。

前置胎盤で高齢出産、昔なら大変なことになっていたのかもしれませんね。現代医学の恩恵も受けた男子誕生と思います。

これで雅子さんは楽になるのか、かえって疎外感を感じてしまうのか、そちらが気になるところであります。





#7119 
巫俊(ふしゅん) 2006/09/04 23:48


#7118
はマルチポストみたいです。



#7118 
asifsound 2006/09/04 19:53
法華経・翻訳家・鳩摩羅什の野望

『妙法蓮華経』の文字の中に、
「師子吼」という文字が、封印されていた、だって。

証明:
妙=meow[ミャーオ]=猫属の吼える鳴き声=吼
蓮=[レン]=[レオン]=Leo-n=レオ/ライオン=師子---中国発音は、[リエン]
(中国語だと、蓮=lian=[リエン]であり、[レオン]に、より近い、です。)

鳩摩羅什は、竺法の翻訳した『正法華経』から「正」を取り、「妙」と「蓮」
を挿入して、『妙法蓮華経』という、名前にした。
つまり、「師子吼」の意味を隠し備え持つ名前を作った。

( 『妙法蓮華経』と発音すると、『吼法師子華経』と発音していることにもなる )
・『南無妙法蓮華経』は、[ナム・ミャーオ ホー・レオン ゲ・キョウ] と発音する。
(『妙法蓮華経』の中国語は、miao4fa3 lian2hua1 jing1[ミァオ・ファ リエン・フウア チン])

これは、1500年前の法華経熟知者である、鳩摩羅什さんの、秘密事項、ウィット、であった。

詳細は、発見者F.IMAIさんの下記ページを見て下さい。

http://www5d.biglobe.ne.jp/~the_imai/online/howto.htm#meow

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もし、中国関係の方がいらしたら、本仮説の真偽を中国本土の人に聞いて欲しい、です。

http://www5d.biglobe.ne.jp/~the_imai/online/howto.htm#meow


#7117 
徹夜城(休日南北朝戦士の管理人) 2006/09/04 01:41
「太平記」リプレイ製作中。

 夏休みが終わると少しヒマがとれる、ということで、ほったらかしになっていたあちこちのコーナーの整備を進めております。先日はPCエンジン海外版リストの公開なんてやりましたし、我ながら変な事に首を突っ込んでばかりいるな、と(笑)。
 PCエンジンつながりで、「ゲームで南北朝!」コーナーのPCエンジンCD-ROM「太平記」のリプレイ製作にようやく乗り出しました。とりあえず足利尊氏でプレイして、天下統一を目指して戦っております(笑)。
 1338年1月までプレイしましたが、早くもいろいろ激動。尊氏が建武政権に関東で反旗を翻すところがスタートなので、尊氏はとりあえず関東を制圧。西上…といきたいところですが、史実のように東北に北畠顕家の大軍が控えているので軽はずみな動きが出来ず、じわじわと東北遠征の準備を進めてるところ。
 このゲーム、「ゲームで南北朝!」の紹介にも書きましたように、諸大名はそれぞれの思惑で動くため、尊氏や義貞がやることはもっぱら諸大名への説得工作になってしまいます。とくに重大なのが近江と石見(なぜかそうなってる)に所領がある佐々木道誉の動向です。さっきまで北朝方にいたと思ったら義貞の説得に応じて南朝に鞍替えして我が領国に攻め込んできたりしたので、逆に説得工作してまた鞍替えさせて…と苦労してます(笑)。このあたり、うまく再現してるなぁ、と思いますね。戦場でコロッと旗幟を変えるやつも結構いますし。
 なお尊氏でプレイする場合は光巌天皇(上皇が正しいんだけど、バランス上天皇にしてるらしい)に大金を献金して「綸旨」をもらうとこれを説得に使うことができます。もっとも道誉に綸旨を送ったら北朝への忠誠度が1しかあがらず、バサラ大名の真骨頂を見た思いが(笑)。

 西日本は激戦が展開しておりまして、先ほどなど楠木正成VS赤松円心のガチンコ勝負という南北朝マニア夢の対決が実現してました(どちらも独立勢力なので合戦の模様を見られないのが残念)。その正成も案外あっさり死んじゃいまして(殺したのは我が軍ですが)、今は正行が楠木軍を率いてます。
 現在「ゲームで南北朝!」コーナーに上げているこのゲームの武将データはゲーム序盤のもので、途中から登場する武将がまだ入ってません。今度のリプレイはそれを発掘・確認する作業でもあるんです。南北朝マニアの僕でも知らないような武将がゾロゾロ出てくるんですよねぇ…
 1337年はなぜか元服ラッシュで、足利直冬、脇屋義治、楠木正行、足利義詮など二世議員連中が続々戦線に登場。それぞれちゃんと親の所在地に登場するんですが、直冬はやっぱり直義のいるところに登場。義詮は元服には早すぎる気もしましたが、実際この人4歳で大将やらされてるし、幕府設立後も鎌倉に配置された事情で元服も早いんですよね。しかしまだ10歳前後だったはずで、戦闘力78ってのはちと納得できん(笑)。
 そーそー、「ムロタイ」主役組では今川貞世(了俊)さんも1337年末に元服して登場しました。統率75・戦闘87となかなかの武者ぶり。婆沙羅も71と高いことには異論もありそうですが…
 細川頼之と清氏が出てくるのが楽しみです。だいぶ後の登場らしいけど、出てくるとは聞いているので。天下統一を遅らせて待ちたいと思います(笑)。



#7116 
徹夜城(今ごろになって偕成社ルパン全集別巻をそろえた管理人) 2006/09/04 01:17
しまった

 …先日、十一郎さんに紹介された「チャングムの夢」の「海賊島」の回を急な用事で見損ねました。まるっきり忘れてたので録画予約もしておらず…まぁそれほど惜しい気はしてないのですが(笑)、どんなあんばいであったのか、見ていた方がいらしたら教えてくださいな。

 その代わり、というわけでもないんですが土曜日は「世界ふしぎ発見!」でヨーロッパの海賊(ってよりも民族だろうけど)バンキング関係でアイスランド・グリーンランドの話。この番組も長いですが、さすがにグリーンランドは初めての取材だったそうで。
 それで初めて知りましたが、現在のグリーンランドはデンマーク領ながら、いわゆるイヌイットが居住してるんですね。グリーンランドの名付け親であるバイキングはこの後から入ってきたイヌイットとの抗争を経て自滅していってしまったんだそうで…こういう歴史は知らなかったなぁ。

 その後、BSで放映したのを録画した溝口健二監督・市川雷三主演の「新・平家物語」を鑑賞。ずいぶん前にも一度見た映画で「歴史映像名画座」に入れてありますが、改めて見所の多い映画だなと思いましたね。
 原作はもちろん吉川英治のあれですが、物語は保元の乱よりも前の時期のみ、清盛青春日記な内容です。それでも歴史映画として見所なのは、平安末期の貴族社会の退廃、院政と荘園制の問題、貴族の番犬扱いから成長しつつある武士勢力、比叡山に代表される宗教勢力の強さなど、実にリアルに描きこまれている点。ほとんどフィクションで話が進むわけですが、こういう時代を経てその後の平氏政権、鎌倉幕府があるのだと思うと実に「史劇的」なわけです。
 古い映画のせいもありますが、この時期のカラー作品特有の抑えた色合いがいかにも古代っぽく、大規模な群衆シーンもあいまってホントに平安時代に撮影したかのような錯覚(笑)に陥る映像も魅力です。撮影は宮川一夫さんだったんですね。
 なお、溝口健二監督のカラー作品は2本しかなく、一本がこの「新・平家」で、もう一本はなんと「楊貴妃」。見たいんですけど機会がまだなく…それにしても大映って、「楊貴妃」とか「釈迦」(そういやDVD出てました)とか「秦・始皇帝」とか、ずっとくだって「敦煌」とか、日本から飛び出したアジア史映画を作る伝統があったようです。


>貧乏神さん
 そういやロシアが今ごろになって月への有人飛行を計画というニュースが…2015年以後に着陸実行とか読んだんですけど、まさかアメリカの再着陸計画に競争をしかけてるんでしょうか(笑)。もしかして中国もくわわった三つ巴になるのか。


>不肖デルタさん
 あの、僕は自分でもネット漫画の模索をしてるぐらいで、もちろん否定なんかしてませんし、紙が一番でネット漫画なんか…なんてどなたも書いて無いと思うんですけど。単にそう簡単に手軽で便利な紙の媒体はなくならないだろうし、機材が必要となるがメリットも多いネット漫画はそれはそれで別の発展をしていくんじゃないかということなんです。

 歴史ネタ掲示板なので管理人としても無理やり歴史ばなしにしますと(笑)、漫画のデジタル化の試行錯誤の過程はちょいと横目に見ていたのです。PCエンジンってゲーム機の関係で(笑)。
 漫画のデジタル製作の魁となったのが「コブラ」で知られる寺沢武一氏であることは言うまでもありませんが、この寺沢氏が立ち上げ直後のPCエンジンCD-ROMでデジタルコミックなるものを早速試みてます。あくまで選択肢を選んで進めるアドベンチャーゲームの形式でしたけど、今見ても「新しいコミック表現をしてやる!」という異様な気合が感じられる作品です。1989年と1991年に2作が出てまして、2作目は寺沢さん自身が監督という気合の入りぶり。まぁ「動きの少ないアニメに声がついて、プレイヤーがいろいろ選択できる」というものなので今となっては「デジタルコミック」と言っていいのかどうか迷うものですけど。あ、コブラ役の山田康雄の声は必聴ものです。
 その後寺沢さんは3DO立ち上げの時にも「カブト」ってのを作ってました。こちらはさすがに手を出してないんですが、画面写真で見たら吹き出しが出るようになっていたような…

 PCエンジン界ではその後も「デジタルコミック」なるジャンルで次々作品が出ましたが、やっぱりゲームだなぁ、というものばかりで…そんな中、「既製のコミックをCD-ROMで表現する」という真の意味でのデジコミが出現します。
 PCエンジンに詳しい人しか知らないんですが、当時小学館がPCエンジンの専門誌を出していた関係で初の「CD-ROMつきムック」を不定期発売していました。その中で小学館という事で「うしおととら」のCD-ROM版というのがあったんですよ。絵は既製の漫画を使い、そこに音声や動きを加えたもので、今にして思えばかなり先駆的でした。「DUO−COMIC」と名付けられたこの形式は「爆れつハンター」なる漫画でも出まして(このCD-ROM見つけたら超レアなんじゃないかな)、一時的とはいえちょっと面白い動きだったんです。当時のPCエンジンムックには「漫画出版・雑誌の形態がCD-ROMによって変わるかも?」みたいな記事も出ておりました。90年代初頭、インターネットなんてまだまだの頃の話です(パソコン通信とPCエンジンを絡める計画だけならありましたが)。
 そのちょっと後に有名漫画をCD-ROMにおさめてパソコンで読む、というのもいくつか出ましたね。僕はその「エリア88」を所有していまして、CD一枚(二枚だったかな?あとで調べます)にあの漫画の全部が入っちゃってるのに当時は驚いたモンです。実は「エリア88」はこのCD-ROM版で初めて通して読んだんですよ(笑)。もっともこれはあくまで漫画をそのまま加工せずに乗っけてるだけ、しかもやっぱり読みづらいということもあって、CD-ROM文化そのものの衰退とともに消えていってしまいました。今だとネット上で似たようなことはやってますけどね。
 そういやテライユキ…いましたね、そんなのが、と思い出したところです。3Dじゃありませんが、「バーチャルアイドル」ということではその昔コナミが「ときメモ」の藤崎詩織をCDデビューさせた、なんてこともありましたっけ。その時はマスコミでも騒いだけどたいがい不発なんだよな、こういうのは(PCエンジニア的には「ときメモ」関係ではコナミに恨みもあったりしてちょいと悪口になる(笑))。



#7115 
不肖デルタ 2006/09/03 07:59
最後に

歴史同好掲示板に漫画のことを連続で長々と書いて
すいません、これで終わりにしておきます、が
やはり、漫画は紙のものが一番、ネットで漫画なんて
無謀でバカ者のやることだ、ちゃんちゃん、という
ところに落ちつくのは面白くないので、最後に一つ
皆さん、くつぎけんいち氏という人を知っていますか
漫画家でもあったんですが、同氏はテライユキという
3Dキャラを さきがけ的に誕生させ、その3DCGの
デ−タ−販売に、いち早くたずさわり、最初は
モデリング改造が出来ないロックが掛かったファイルの
販売だけだったのですが
(3Dアプリケ−ションはShade)
3Dアプリケ−ションがPoser版テライユキは
モ−フ技術をよくする購入者なら自分で改造して別のキャラ
にすることもでき、さらにポリゴンモデリング技術をよく
する人なら、かなり別物に改造することも可能です。
Poserというソフトはモデリング機能はないのですが市販
されているフィギュアデ−タ−を購入すれば人間の関節は
一通り組み込まれて動かせアニメも作れます。
このようなソフトから漫画の新たな可能性を
私は見いだしています。
むろん、課題、障害は、たくさんありますが、私が特に
難儀だと思うのは、このPoserというソフトは自身に
モデリング機能がなく外部のソフトでモデリングして
ファイルを受け渡すことでしかユ−ザ−が新たな
キャラを構築できない、という点で、しかも
ファイル受け渡しのフォ−マットとしては
WavefrontOBJが主なのですが、これはPoserを出して
いる社とは別会社が開発したもので、このフォ−マットの
特性は結構、謎で、専門書や参考書が日本国内では
ほとんど手つかずの状態のところ




#7114 
夜光杯 2006/09/02 20:18
てつはう雑談

どうも、はじめまして。普段ROMなんですが、同好の士を見かけたので、ちょっと書き込みさせてもらいます^^。

>貧乏神さん
『Europa Universalis』は、いいゲームですね。私も大好きです。
一言で説明すると、1400年から1800年ごろまでの世界全体をシミュレートするゲームです。徹夜城さんのお好きな南北朝時代の日本でもプレイできますよ。もっとも、さすがにあの時代の表現は難しいのか、反乱のオンパレードで国内ガタガタという形になってますが。ついでに秀吉の朝鮮侵攻や、南米での民族浄化といった、ちょっとアレなプレイも可能だったりします^^;。

さて火縄銃の件ですが、おそらくゲーム中で表現されている火縄銃は『アルケブス』のことだと思われます。ホールの『火器の誕生』を斜め読みしながら、ざっと説明しますと、14世紀頃からヨーロッパにも火器が普及し始めます。この頃使われていたのは『ハンドカノン』というやつで、鉄の筒に柄を取り付けた簡単なものです。中国では『突火槍』とか呼ばれているのと同じ種類でしょう。
↓こんなのですね。
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Lgehumble_1400.jpg

これじゃ扱いにくいよというので、15世紀頃に木製銃床付きの火器が現れます。これが『アルケブス』です。形式は先込め式滑腔銃で、点火形式はマッチロック(火縄)でした。いわゆる火縄銃といって連想されるものがこれですね。
戦国時代に日本に入ってきた火縄銃は、時代的にアルケブスと見るのがヨーロッパの軍事史家の見解のようです。ですから、織田信長の長篠の戦いはアルケブスを運用した戦例として見られていますね。以前こちらの掲示板でも出ていたと思いますが、ヨーロッパではスペインのゴンサロ・デ・コルドバによるチェリニョーラの戦いが先駆的なものです。

ほぼ同時期か少し遅れて『マスケット』が現れます。これは当初はアルケブスよりも大型の火器の名称で、その重さを支えるために鉤がついていました。
↓こんな風に。
http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Musketeers.jpg

マスケットは大きいだけに威力も射程もアルケブスより上だったのですが、取り扱いが不便なこともあって徐々に軽量化されていき、鉤も使われなくなっていきます。当然、アルケブスとマスケットの差異がなくなっていくわけで、それにつれて両者は混同視されるようになりました。
17世紀半ば頃には、マスケットが先込め式滑腔銃の一般呼称になっており、アルケブスという呼称はほとんど使われなくなっていました。大型銃としてのマスケット自体は廃れたのに、名前だけは乗っ取って残したわけですね。

18世紀頃になると、点火形式が火縄からフリントロック(火打石)に変わっていきます。火縄に比べて安定した発射が可能になったため、火力が向上しました。この形式のマスケットは、ミニェー銃のようなライフル銃やドライゼ銃のような元込め銃が現れる19世紀半ばごろまで使われ続けました。
おそらく『Europa Universalis』における名称の変更は、こうした点火形式の変化とそれによる能力の向上を表すためのものなのではないでしょうか。つまりゲーム中におけるマスケットは、火縄銃というより、フリントロック式銃ととらえるのが正確だと思います。

ちなみに、幕末の日本はこの手の火器がすさまじく入り乱れていて面白いです。それこそ数世紀分の兵器の見本市といった感じで、火縄銃、マスケット、ドライゼ銃が一緒くたに使われているのを資料で見ると、零戦とトムキャットが戦っているような不思議な感覚にとらわれます。
まあ、火器は戦闘機ほど大きな違いはないですけどね(^^;。
長々と失礼しました。



#7113 
不肖デルタ 2006/09/02 18:18
補足

ネット漫画を配布することじたいは、そんなに
コストはかからないと思います、今は。
わたしは自分のサイトにネット漫画を自由掲載
しています、どなたも無料で読めますが
私は、無料のサイト・サ−バ−で管理しているので
そこの側は維持費はありません。
漫画を配信、転送するさいファイル形式では
画像のクオリティが高ければ容量は重くなって
コストパフォ−マンスに響きますが
画質は低いが一番、圧縮が効くのはjpegファイル
だと、いろいろ試して感じています、たしかに
このファイルは画質は低いほうの部類ですが
漫画を読んでもらうぶんには十分な特性を備えて
いると思います。
それと、読み手にネット漫画は負担が重い、という
のも、経済的にどうか?というと安定的にネットを
利用できるかたには、ネット漫画をひんぱんに
使うことは、そんなに経済的な負担になるとは
思えないところまで今のネット事情は至っている
ような感じもあります。
ネックは、むしろ、どうやって有料のネット漫画の
管理を配給側がするか?ということでしょう、が
今はソフトをネットで有料でダウンロ−ドするのが
当たり前の世です。複雑なプログラムの塊をネットで
売るより、別にプログラムを埋め込む必要は無い
デ−タ−のみのネット漫画を売るのは、そんなに難儀か
と感じてはいます。



#7112 
貧乏神 2006/09/02 08:45
寺へ…じゃなくて

「宇宙へ」は最初に放送されてたときにちょっと観ていました。
で、数年前の深夜番組で(CBSドキュメントだったかな…)アポロ計画の裏話をやってたのをちょっと思い出してしまいました。
その番組でやってた話なんですが、月着陸の際の「司令船が月を周回し、そこから着陸船だけが離れて着陸する」というアイディア。私なんぞは「さすがアメリカ人、頭がいい」などと思っていたのですが、最初はそういう方法は全然考えられていなかったそうで。ある技術者がこの方法を考え出したんだけど、どうにも採用されそうにないので、猛烈に政治的な動きをして、強引に採用させてしまったのだとか。
「さすがアメリカ人、やることにいちいちケレンがある」と思うべきなのか、「技術者も技術があるだけじゃだめなんだ」と思うべきなのか、意見はわかれそうですが。件の技術者は、「この方法じゃないとアポロ計画は成功しない」という信念のもとに行動したということでしたが。
まあ、こういう面が、悪い方に出ると、「アポロ13」であったような、司令船と着陸船で空気フィルタの形が違うとかいう間抜けなことが起こったりするんでしょうけど。

>伝書鳩
伝書鳩をなめてはいけません。インターネット技術に関する規格を定めたRFCの中には、RFC1149, RFC2549として、「鳥キャリアによるIPデータグラム伝送についての規格」が定められています。

実はこれ、エイプリルフールのネタだったわけですが。とはいえ、このRFC1149に基づいて本当に伝送実験をやった人達もいるようです。CPIP(Carrier Pigeon Internet Protocol)というプロトコルらしい。

>三銃士の件
管理人さん、十一郎さん、解説ありがとうございます。ようするにそういう職名だから仕方ないわけですね。

ところで、マスケットという銃ですが、Europa Universalis というゲームをプレイしておりますと、火縄銃が開発された後に、マスケット銃が開発されるので、火縄銃のより進歩したバージョンか、と思ってたのですが、Wikipediaを見ると、「先込め式の銃のこと」とあったりします。してみると、我々の頭にある「火縄銃」と「マスケット銃」って、同じものと思っていいんですかね。




#7111 
不肖デルタ 2006/09/01 21:19
ネット漫画

ネット漫画は読むとわかると思いますが
紙のマンガとは決定的に違うところは
紙のマンガは、見開き、左右のペ−ジに
別れていますので、奇数ペ−ジに導入部
偶数ペ−ジに転換部〜読者を驚かす展開を
もっていく、という感じになるのですが
ネット漫画は、必ずしもそうではなく
描き方しだいでは行コマ単位で導入部と
転換部をはさむこともでき紙のマンガより
ペ−ジ数を少なくできます。もちろん
ネット漫画で左右見開きの形態もできますし
表現の幅は広いと思います。
徹夜城さんが普及のコストがかかるから、と
いうのはもちろん分かります、しかし
ネット漫画を否定することも出来ないのでは
ないでしょうか
著作侵犯に関しては、特にトレ−スというのは
画像が2次元だと、やられやすいのではありますが
これが3次元の場合は結構、版権側が有利に
なるような気がします。版権側がオリジナルの
3次元デ−タ−を構築しておけば漫画として
提供される素材は二次元のレンダリング出力結果
でしかないので、その二次元物をどれだけ
真似しようがオリジナルの本物には適わないし
同じものを作れないし判別がしやすいし



#7110 
徹夜城(この二日の休みは映画三昧で過ごした管理人) 2006/09/01 10:26
小説吉田小学校

 実は僕の近所にそういう名前の小学校がございまして。えらいローカルなネタですいません(笑)。
 小泉さんの場合は「チルドレン」ということで「小泉幼稚園」になってしまうのかもしれませんが(笑)。

 さて映画「小説吉田学校」(「映画吉田学校」にはできないんだよな)を久々に鑑賞しました。最初に見たときよりこちらに予備知識が増えたからより面白く見られましたね。
 ちょうど先日の「その時歴史が動いた」も吉田茂とサンフランシスコ平和条約(次回後編)。講和交渉の密使として蔵相・池田勇人がアメリカに派遣されるくだりは「小説吉田学校」でも描かれてます。それに同行したのが宮澤喜一だったという次第で。
 それにしても、同封のパンフレットで宮崎哲弥氏も書いてましたが、劇中に出てくる吉田茂の「ワンマン」作戦の数々は確かに小泉首相の手法を髣髴とさせるところはあります。とくに党内の反対派をおさえこむために解散を強行するあたりとか。
 そうそう、よく見ていたら幼い頃の麻生太郎外相も出てました。名前も表示されず、ただ祖父の吉田茂や両親の前で犬と一緒に遊んでるだけですけど。
 それにしても夏目雅子や吉永小百合が母親を演じたというのに、あの顔は男系の血が濃すぎたか、って何を言ってるんだ(笑)。


>Q世代さん
 実にお久しぶりであります(^^)。
 『落日燃ゆ』もドラマ化してたんですねぇ。僕もぜひ見てみたい一本。フランキー堺は確かに似合っていそうですね。原作小説だと広田弘毅と吉田茂を対照させながら描くという手法がとられていました。
 他に吉田茂を演じた人というと、ドラマ『憲法はまだか』で鈴木瑞穂が演じた例もありますね。


>Кискаさん
 ガガーリン映画の件は情報の出所がКискаさんなので(笑)…まさにそのとおり「宇宙を夢見て」です。これもぜひ見たいですね。
 先日偶然見かけたBBC製作の米ソ宇宙競争ドラマでもガガーリンは俳優に演じられて登場してました。同じように訓練を受けた多くの候補者の中からガガーリンがなぜ選ばれたのか、打ち上げはかなり一か八かの賭けだったとか、宇宙から帰還して農場に着地したガガーリンが不審がる農家の母子に「私はロシア人です!」と言ったとか、そういったエピソードが描かれてました。


>不肖デルタさん
 少々レスが遅くなりましたが、僕がコストうんぬんと書いたのは書き手個人のコストではなくて、その送り手と読み手のコストのことなんです。出版の形態も現実に変わりつつあってネット上で無料で読める漫画雑誌も登場しているようですが(パソコンTVのGyaoなんかもありますしね)、紙に印刷した本の手軽さはまだまだ捨てがたい。電子書籍も出てきてはいますけど、それを読むための媒体もまだまだ手軽じゃないなと思ってます。
 おいおい解決していくだろうとは思いつつも…そういや銀英伝でしたっけ、通信に紙が使われていて「結局人類はこれより便利なものを発明できなかった」とかいう文があるのは。もっとも軍事機密なんかは下手に電子化するよりも紙に書いた方が安全という面もあるかもしれません(そういや銀英伝では「伝書鳩まで使われている」と揶揄する台詞があったような)。
 Gyaoといえば、先日からコミックのチャンネルが加わってました。アニメではなく、FLASHの感覚に近いかな。漫画にちょっとした動きや効果音、音声を加えて映像化したもので、今後の漫画表現の方向性の模索とは思えます。
 しかし「マンガの映像化(アニメ化ではない)」という大胆不敵な試みは、かつて大島渚が「忍者武芸帳」でやっちゃってまして、僕はGyaoのそのチャンネルを見てまずそれを思い出してしまいましたね。



#7109 
NF 2006/08/30 03:17


>十一郎様
なるほど、水星の運動についての説明ありがとうございます。
しかし、冥王星が戦争を象徴というのは初耳。火星はよく聞きますが。
>岡崎氏
「戦略的思考とは何か」は読んだことがありますが、アングロサクソンと組むと大きな間違いはしないとか書いてあって、間違った事は言ってないんだろうけど、結局他人任せやん、と思った覚えが。「日本民族は偉大」って、どういう意味で偉大なのかが気になるところ。近現代において善戦してるとは思うけど。

>吉田、鳩山、麻生…
よく言われることですが、吉田茂が政権を担っていた時代には鳩山一郎がライバル的存在。で、現在、それぞれの孫が自民党・民主党で大物な訳ですが…。
ネットで麻生氏・鳩山氏が取り上げられた話題といえば
麻生氏:政界随一の漫画好き。萌え漫画「ローゼンメイデン」を愛読との話も。
鳩山氏:桂正和「I's」を愛読していると公言。
…orz。
…少なくとも、娯楽文化においては「日本民族は偉大」かもしれない(爆)。



#7108 
不肖デルタ 2006/08/29 07:25
ペ−パ−レスは説明書から

パソコンソフトでは、説明書を製本したものがついているのと
いないのとでは2〜3万円ほど差があるものもありますね
説明書が製本されたものがあるものは確かに操作を覚えやすい
のですが、ぶあつい辞書ほどのマニュアルがあるのに
書いてあるのは、その分野の理論ばかりで本題のソフトの操作が
あまり書いてないソフトも見受けられ、そんな説明書なら
付いて無くていいからソフトの価格を安くしろと思う(笑
普及したソフトならネットで公認・非公認を問わずサイトで
操作説明がされたり便利な裏技が説明されていたり
下手な純正説明書より役に立ちます。
笑ったのは、とある3DCGソフト、フリ−とシェアの
2タイプありますが、そのソフトの参考書の値段は
ソフトのシェア料金より高いのです。




#7107 
アール・ケイ 2006/08/29 01:01
紙か髪か

ドラマ『落日燃ゆ』、あるかたのご厚意で、つい最近視聴しました。
フランキー・吉田茂の出番はあんまりないのですけどね(吉田茂と廣田弘毅の関係って、
どこか勝海舟と小栗忠順の関係と似ている気がします。生い立ちは逆ですけど)。


前世紀後半「21世紀はペーパーレスの時代になる!」と云われて、林家ペー・パー子夫妻が
慌てたかどうかは知りませんが(爆)、なかなかそういう時代にはなりません。
むしろ、マニュアルやら紙の資料は増えるばかりです。PCを買っても付属の紙のマニュアルには
最低限のことしか書いてなくて、「あとは付属のCDか指定のホームページを見てね」と
あるのですが、結局紙にプリントアウトしないと使い勝手が悪い悪い…。
ただ、紙媒体の雑誌の販売数は目に見えて減ってきているようですし、新聞の売上も
頭打ちだとか。ようやくペーパーレスの時代になりつつあるんでしょうかねえ。
PCやPDA、ケータイで小説やマンガを読むのはどうにも慣れませんが。







#7106 
十一郎 2006/08/28 23:34
ホルストの惑星は海王星までしか存在しない

冥王星が存在するのは後の作曲家が加えたバージョン。

前回の書き込みを訂正、「日本同友会」は「日本同胞会」が正しいようです。

>徹夜城さん
>大友克洋
>実写映画監督でもあったな、そういえば。

そういえば意外にも、アニメ作品より実写作品の方が監督した数が多かったですね。一作も見た事はありませんが。
アニメは大友作品と思われている物でも一部スタッフとしての参加が多いため(それとスチームボーイで時間をくったため)、「監督」という名義の数を稼げなかったという事情はありますが。

しかしアニメ作家としての大友は・・・初監督の『工事中止命令』はイメージも素晴らしいし話もまとまっているし、『メモリーズ』も3編とも佳作だとは思うのですが・・・どれも結局は自分で到達した『AKIRA』を越えられてない。
一作でも歴史に残る作品を作れた作家はとても幸福でしょうが、その一作を初期で作り上げた後の半生はとても不幸だと、アニメ作家としての大友に対しては思います。

>岡崎

探してみると、ネットで1つだけ「親米媚米」と糾弾しているブログを見つけました。しかし流石にそこ以外のサイトではほとんど批判されていません。
靖国批判を中韓と反日勢力だけが行っていると考え、天皇メモは正しいと保守派が検証しても捏造と考え、加藤宅放火は自作自演と考えるのに、アメリカに対してになるとコロッと立場を変える辺りが非常にわかりやすいというか、わかりたくないというか。

しかしこの岡崎氏、外交問題やナショナリズムを議題とした全国放送番組でためらいもなく「日本民族は偉大」とか口に出すのだから、ある意味では大物かもしれないと思います(笑)。
朝生でも口にして(直後、別の発言でさえぎられた)、この前の靖国神社をテーマにしたNHK番組でも口にしていて、笑うべきかどうか悩みました。

>『チャングムの夢』

本当にこれは、全く期待しない方が良いと思います(苦笑)。
鎧武者でもいれば笑いもとれたのに、予告を見た記憶ではそんなに日本人的な格好は見られませんでしたから。

>NFさん
>バルカン

これはまた、マイナーなネタから生まれた超人ですね。
水星は万有引力の法則で計算された楕円軌道を通らず、ずれていきながら何周もする間に花のような軌道を描きます(菊花運動)。
かつて、その菊花運動を説明するため、バルカンの重力に引かれるせいで軌道がずれていくのだという仮説がありました。しかしバルカンが予想された軌道に存在しなかったのはすでに指摘の通り。
そして、重力の影響で時間の流れが変化すると一般相対性理論により判明し、水星もまた太陽の巨大重力で時間の流れが変わって計算とずれていたのだとわかりました。これこそ一般相対性理論という仮説が現実の観測で実証された一例となったわけです。

>架空の惑星を加えて占いが成り立つくらいなんだから、

逆に、黄道に存在するようになった13番目の星座「へびつかい座」を占星術に加えるべきだという話が一時期ありましたね。
実は占星術が成立した時代すでにへびつかい座も黄道上にあったわけで、「占星術は人間の心理を別けるため便宜的に12に別けただけ、宇宙の星座をそのまま受け入れる必要はない」などという占い師もいました。それじゃ根本的に星とか関係ないではないか(苦笑)。

そういえばNHKが21時のニュースで占い師に取材していて、冥王星は戦争を象徴しているから、それが惑星じゃなくなるという事は平和を求める世界の趨勢が云々・・・とコメントされていました。国民の金を使ってニュース放映するような事かというツッコミはさておき、コメント自体のバカバカしさも横に置くと、冥王星は唯一米国が発見した惑星という事情をかんがみると妙に味わい深いコメントにも聞こえて笑えました。



#7105 
不肖デルタ 2006/08/28 20:47
滅ぼすのも反対です(笑

紙の漫画さらば、と書きましたが
紙のマンガ亡くなってしまえ、とまでは申しません(笑
わたしは、どっちかというと3DCGを手段にして
フィギュア、フルクラッチクラフトとタイアップすれば
新しい分野になるのではないか、と思っています。
CGじたいは流行が下火になっているようで
何かプラスアルファがないと2DCGだけだとしのげない
らしく、3Dデ−タ−など、動画にも対応できる素材を
マンガのキャラ商品として売るとか、ひらたくいえば
電子化したプラモデル、フィギュア関連のものとか
食玩のネタっぽいですが




#7104 
gallery 2006/08/28 19:59
紙よ、我を救いたまえ

>紙の漫画よ、さらば

いや、困ります(by古本屋)。
実際のところ、コレクター心理がある限り大丈夫なんじゃないかと甘い見通しを
してたんですが、近年の復刻ブームで、それも怪しくなってきたりして。

> 古本業界が本来の漫画業界に脅威となっている現状

厳密に言えば、いわゆる「大手新古書店」やMんだらけみたいな大型店が脅威なのでありまして、うちみたく零細の個人事業主は常時、青息吐息です。
実際、新刊本が速攻で新古書店に流れるのは、新刊本そのものの売上に響くわけで。
当然そういうところは、新刊本売ってても著作権料なんぞ払わない。
これじゃ不公平だから、売上に応じて著作料取るべし、との意見も出ております。
http://www.k-book.gr.jp/bookclub-syo/21.html
http://www.littera.waseda.ac.jp/littera/mag/relay/b_3.html

> プロも同人もパソコンで描くのが当たり前

1999年当時、フルCG漫画『かってに改蔵』描いてた久米田康治さん曰く
 ☆良い点
  ・作業時間短縮
  ・クツ下にトーンがつかない
  ・原稿が汚れても平気
 ☆悪い点
  ・設備にお金がかかる
  ・アシさんがパソコンなしではデビューできなくなる
  ・原稿を粗末にあつかう(上でラーメン食べてもへっちゃら)



#7103 
Киска 2006/08/28 18:45
夢見る宇宙

>未見ですがロシアでも最近「ガガーリン」を作ったみたいで…

アレクセイ・ウチーチェリ監督の「宇宙を夢見て」≪Космос как предчувствие≫のことなのでしょうか?
この作品に出てくるガガーリンは、監督の話では「ドラマとしては(ドキュメンタリーではなく、という意味だと思います)映画初登場」なのだそうです。但し、この映画は宇宙開発ものでも伝記ものでもなく、「雪どけ」の時代を描いた青春ものという感じかな。そうとも言い切れないけれど・・・。ガガーリンの出演場面はちょっぴりです。私見では、最近のロシア映画の中では屈指の名作です。日本でも公開されるのとよいのですが。
ガガーリンは旧ソ連〜現代ロシアを通して人気の衰えない「英雄」であるという点で稀有な存在なのですが、今まで映画で描かれていなかったというのは意外でした。しかし、考えてみると、人気者だけに描きにくかったのかもしれません。

映画ではなく本では昨年『アポロとソユーズ〜米ソ宇宙飛行士が明かした開発レースの真実』(デイヴィット・スコット、アレクセイ・レオーノフ著ソニーマガジンズ)というものが訳されています。ソ連の青少年向け雑誌でアーサー・C・クラーク『2010年宇宙の旅』の翻訳連載が中止になって編集長が更迭されたときのエピソードなども語られています。あと『ロシアの宇宙開発の歴史〜栄光と変貌』(的川泰宣著東洋書店)とか。




#7102 
Q世代 2006/08/28 17:37
吉田茂ほか

長らくご無沙汰しております。

えー、ずいぶん下の方に行ってしまいましたが、歴史上ドラマ上の吉田茂といいますと、たしかテレビドラマの『落日燃ゆ』で、フランキー堺が演じていたのがよく似ていたと印象に残っております。

『太陽』は私も観ましたが、ちょっとしたシーンに、自分が(テレビなどで見て)良く知っている昭和天皇が立ち現れたかのような錯覚を覚えました。イッセー尾形もすごいけど、その素晴らしい演技に、裕仁さんも降りてこられたのではと(笑)。



#7101 
不肖デルタ 2006/08/28 12:39
個人レベルでは電子化コストは

>コスト
近視的視野でみると高くみえるかもしれません
ちなみに、わたしが手描きGペンで画像を描くのをやめて全部
パソコンがらみで作成する環境を構築すんのにどれだけ
価格がいったか、おおざっぱに記してみます

グラフィック能力の高い容量に余裕のあるパソコン=約8万円
ペンシルタブレット=約2万円
A3紙まで印刷できる印刷機=約4万円
ペイント・ソフト=約7万円
ポリゴン・ベ−スでモデリングとレンダリング機能がある
3DCGソフト=約15万円

端数金額を繰り上げて、だいたい、こんだけで
40万円ぐらいかな、もっとも短期間で全部そろえた
わけではなくペイントソフトは昔、買ったもので
3DCGソフトは最近、と時間的に開きはありますが

40万円を高いと思うか安いと思うかは人それぞれ
ですが、良さげな中古車を買うより安いお金で
これらのものは揃えられます
秋葉原に詳しい人なら、もっと安く揃えられるでしょう



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