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#7599 
尾鳩 2007/05/23 00:28
富士山で一言

本当にお久しぶりです。
管理人さん、プライベートでもお久しぶりですね。

起業して一年、ようやくにして「あげ潮」(相当古い流行語の類ですが、ここの住人ならお分かりかと)になってきました。「諜報員」とからかわれていた頃がむしろ懐かしいほどの忙しさ。このまま眠り続けたい・・・という原始的な欲望と共存しつつある最近です。しかし、ミクシィに時間を費やす以上に、時間の許す限りこちらを観賞してまいりました。

で、一言だけ。
富士山ろくでも現在事業を実施している立場としてなんですが、富士のごみ問題、本当はかなり解決してきています。富士のごみ問題というのは、二種類あり、五合目以上の登山者が出すごみ問題と一般者が出すごみ問題。特にひどい言われ方をしたのが、富士山の登山者用トイレ。汚い話ですが、使用済みのトイレットペーパーをそのまま垂れ流していたために、確かにかつては、「白い川」と揶揄されていたほど、ひどいイメージがありました。

但し、現在は本当のところは、地域−行政、さらには企業の連携により、かなり改善されているんです。これは、登山してみないとわからないと思いますが。エベレスト登山で有名な野口さんなども、思った以上にきれいだったとのコメントを残しているくらいなんです。

では、なぜ未だに富士は汚いとの印象が強いのか。当の野口さんなども、メディアでは山の汚さの引き合いに未だに富士を使っているのは何故なのか。世のNPOがどのように活動資金を集めているかを考えれば、それはおのずと理解できるように思います。キーワードは、「ファイナンス」と「PR」、これに尽きる、それだけなんですがね。
非営利を提唱している団体も、結局はファイナンスが無いと活動が出来ないということで^^;。

もう一つの理由は、「富士は遠くから見てこそ価値がある」ってなこの類の言葉からの派生ですかね。

所詮は東京在住の部外者なんですが、最近殊に富士山ろくの事業に深くコミットしている立場として、一言必要かなと。

>世界遺産
文化遺産と自然遺産なんかの二種類でしたか。
しかし、これも意外に地域の反対が強かったりしますね。
ある地域の世界遺産化の話が起こる場合、結構地域内からではなく、部外者からの提案が多かったりしますね。地元の人間からすると、世界遺産化すると、改築や開発が出来なくなるのではという観点から、むしろ反対者が多かったりする。また、世界遺産化したために、むしろ訪問者の増加から文化遺産、及び自然遺産が傷つく例は、数多く存在する。富士世界遺産運動なんかは、この例ですね。結局、一番張り切っているのは、中曽根さんとその取り巻きだったりするし^^;。

地域一つとっても、白黒簡単に分けた勢力地図なんてのは、簡単に書けないということですよ。ましてや、400年前以上の戦国時代、さらにその前の南北朝の時代なんかになると、「天下統一」なんていう概念で全てを描ききれるわけなんかないですよね(なんて、無理やり歴史の話に落ちつけたりする^^;。



#7598 
tomohiro 2007/05/22 20:52
台湾には意外と興味があります。

台湾を聖地に考えることは断固反対のtomohiroですが、
しかし、台湾は今一番興味のある場所であります。
やはり、台湾から福建省にかけて活躍した福建幇や
廣東海賊に興味があるからです。
清朝時代の華南は面白いかもと勝手に考えて
以前お菓子のラーメンバーのシールの内容をふくらませて
福建幇の物語を考えようとしたぐらいです。
福建と台湾で思い出しましたがメンマってあの地方の郷土料理
なんですよね。



#7597 
elevater 2007/05/22 12:35
オリンピックと一緒か

>世界遺産
地元が審査側をいろいろともてなしたりと誘致運動をしないかぎり、まず
選ばれることはないのはオリンピックと一緒かなぁ(笑
北海道で選ばれたのだって驚きましたもの、自然物でもいいのか?と(笑
ちなみに、あの北海道の遺産区域に西武が結構、土地を保有しているそうですね
それから比べれば石見銀山は、まだ人間の痕跡があるからふさわしそう
日本に残っている城が少ないのはそりゃ一国一城制でじゃんじゃん壊したから
でしょう、ても例外もあり伊達藩なんかは片倉の城は壊さなかったとか
城というと、天守閣が一番目立ちますが、一国一城制逃れとして天守閣だけ壊して
堀や石垣、門郭は残していたのがあったみたいで、越中高岡の城跡なんかまさに
それで城の天守だけ壊して跡は全然残っていて、あれだと、いざ非常時には
拠点になりそうですね。



#7596 
景虎 2007/05/22 05:56
遺産相続

>世界遺産
日本は、明治維新で多くの遺産を失いましたから、世界遺産としては相応しくないものが出てくるのは、ある程度仕方が無いのかもしれませんね。

城などは、ほぼ完全に残っている物がないですからねえ。
姫路城でさえ、残っているのは中枢部だけですし。
外郭を含む全てが残っている城が皆無というのは、悲しいです。

城郭都市と言えば、中国やヨーロッパをイメージしてしまいますが、日本も中世はともかく近世の城は、基本的に城郭都市なんですよね。

例えば、岡山城はこれを観ると当時の様子がよく分かります。
http://www.city.okayama.okayama.jp/museum/okayamajou/now/castle-now.htm
http://www.city.okayama.okayama.jp/museum/okayamajou/jokaku/jokaku.htm

郡山城総構の図をみても、外郭の内側にかなりの町があります。
http://www4.kcn.ne.jp/~suizan21/page013.html#lcn007

また、水が豊富な日本では外郭に川、海を利用した水城もありました。
http://www.3kids-cg.com/funai.html
http://www.3kids-cg.com/kokura.html

水城などは、東洋のヴェネツィアといった感じでしょうか。
一つでも残っていれば、世界遺産間違いなしと思われるだけに、もったいないですね。



#7595 
EN 2007/05/21 16:06
史点読みました

またまたお久しぶりです。今週の史点、先ほど読みました。世界遺産についてですが、「歴史的に影響をあたえた建造物、遺跡」を基準としても、やはり実は大した事ないというのが最近出てきてしまってますね。富士山なんて世界遺産より、まずごみを掃除したほうがいいと思います。



#7594 
あがたし 2007/05/21 12:01
日本の南洋探検黎明期

以前ハプスブルク帝国崩壊を描いたミュージカルのことなどで書き込みした者です.久しぶりの書き込みとなります.

ミクロネシア地域というと,知人のB面探検史発掘マニアが,日本人初の南洋探検(というより,その実にB面な実像)のことを調べて書いていました.行き先はミクロネシア海域のマーシャル諸島.明治17年だそうです:

「南洋の酋長を拉致した後藤猛太郎」
http://homepage2.nifty.com/tankenka/sub1-52.html




#7593 
十一郎 2007/05/21 08:13
バラク・オバマ航空旅客機はサウスカロライナ上空で

タイトルは下記ニュースサイトの引用です。
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2007/05/post_9dcc.html
日本では今年、東京都知事選の政見放送で外山恒一が話題となっていましたが、米大統領選でもこんな面白い泡沫候補が出ているというニュース。ベトナム戦争との関わりなど、歴史の流れ的なものまであります。
そして同時にオバマ候補が、イラン関係で衣の下のモノを透かせてしまった事も。まあ、純朴で平和的でマイノリティの側に立つ黒人という“好意的なイメージ”も、それはそれで前時代的かつ差別的な印象にすぎないのですが(それを批判する意味でアンクル=サムと言われたりもするわけで)。

>三国志アニメ化

えーとえーと、実はすでに日本で、こんなのを毎週やってますよ(笑)?
http://www.koutetsu-sangokushi.jp/file/jsp/
キャラクターの絵柄を見ればわかるとおり、まあそういうお姉様がたに向けた作品であります(苦笑)。
じゃあ、お兄ちゃん向けのは?というと、絶賛放映中のアニメが(爆笑)。
http://www.ikkitousen.com/
いやもう表現の自由がある日本バンザーイ!
三国志ブーム(違う)バンザーイ!

>今週の史点
>世界遺産

日本から世界遺産が認められるのが遅いと思っていたら、そもそもその時まで批准してなかったのですね。初めて知りました。
遍路道が世界遺産登録を狙っているのについて、四国在住の人間としても、正直に「そんな大したもんか?」と思ってしまうのでありますが・・・いや文化的に面白いとは思うものの、現状は観光方法の一種にすぎず、世界に誇れるような状況ですらないような気がするのです。
そして、石見銀山からネズミトリを思い出していました。最後のオチにからんでいるのでしょうか(笑)?

>政教分離

軍部クーデターによる政教分離というのが逆転しすぎていて、たとえば反共産主義に対抗するため軍司独裁を米国が助けたりする方がよっぽどわかりやすいのが何ともいえません。
ただ、司法に関しては法律で政教分離規定があれば解散させることは間違ってないし、例えば日本でも本来は最高裁判所が憲法通りに政治が行われているか審査しなければならないという根拠で訴訟が行われていたと思います。憲法改正のための国民投票なんてまさに今、日本でも・・・

そういや司法と政治の対立では、パキスタンでも相当ないざこざが起こってます。

>ミクロネシア大統領

うちで取っている地方紙(最近、東ティモール選挙記事が濃い)でも記事になっていましたが、あくまで世界欄の小さな囲み記事でした。裏では、かなり色々と考えさせられる背景があるのですね。現在の日本と即座にどうこうという感じでこそありませんが。



#7592 
徹夜城(史点を久々に週刊レベルで更新した管理人) 2007/05/19 22:27
こんどはアニメか!

 何の話かと申しますれば、先日は映画撮影が開始されたらしい「三国志」、今度は中国でのアニメ版放映が決まったとのニュース。

http://www.asahi.com/culture/update/0519/TKY200705190157.html

 中国で放映ですが、絵コンテで日本も参加という日中共同制作ということのようで。中国はアニメに関しては(社会主義国流の芸術系は別として)下請けはよくやってるけど歴史自体はありませんから、演出面では日本の協力を、ということなんでしょうね。どのみち日本でも何らかの形で流れてくると思われます。
 ただ30分枠の52本というのは短いような気もしますねぇ。日本では似たような枠で「横山光輝三国志」が過去にありましたが…確か途中までしか作れなかったような。
 ともあれ、どのような出来になるのか注目されます。


>原田さん
 どーもー。トークショーの件、僕は別のところで知りましたが、こちらを見ている方でも関心のある方は多いと思いますんで、宣伝効果は多少はあるかと思います(笑)。
 ただ僕自身はその日見事に仕事にブチ当たっており(基本的に「夜の商売」なんで)、残念ながら見に行くことができません。どなたか代わりで行って報告を(笑)。


>tomohiroさん
 信長ぐらいの強烈な個性派だと、息子たちはかなり影が薄いですよねぇ…まぁ影が薄いということでは家康の息子の秀忠もそうなんですが。織田家の場合、息子も弟も健在だったけど実力本位の戦国期ですから、弟さんの有楽斎みたいに無理せず天下人レースからは降りておくことで家を残すという考え方もあったかもしれません(無理した息子はやっぱり駄目だったし)。
 信長・秀吉・家康を「三人で一人」みたいに言う言説は山岡荘八が「徳川家康」で使っていたような。もっとも家康なんかは信長・秀吉に対する感情は「弟子」としてはいろいろ複雑なものがあったんじゃないかなぁ。



#7591 
elevater 2007/05/19 22:22
卍取り下げ

わたしら日本人からしたら神経質すぎんじゃねぇのて感じなのですが
海外では日本の卍印はナチス紋章と似ていて、けしからん根絶せよ、という意見が
あるみたいで、古来から日本では卍をお寺関係以外での使用は
家紋や旗印に使った場合があり、甲賀衆とか、武家では蜂須賀家が家紋が卍でした
阿波おどりってありますが、あれの浴衣は伝統的に卍模様を使っていましたが
むろんナチスと関係はなく、阿波の領主だった蜂須賀の家紋の意に過ぎない
のですが、ここ最近、海外の観光客に配慮し卍浴衣は作らぬ使わぬことにしたそうで



#7590 
tomohiro 2007/05/19 20:02
戦国嫌いの戯言

「江戸幕府を開設したのは誰ですか?」
「徳川家康です。」
「では、その前に天下を統一したのは誰でしょうか?」
「信長と秀吉です。」
というのが歴史の定説ですが、
その天下統一を成し遂げた信長・秀吉・家康が
統一を成し遂げたのは彼らだけの力だったでしょうか。
否です。
意外と天下統一に反対した人間が、天下統一に貢献したという側面が
有るのではないでしょうか。
私は應仁の亂勃發直後から信長が江戸時代の基礎である
堺屋太一風に言う"1560年体制"を打ち立てるまでの時間に
戦国乱世という未開拓のの土地を開墾して、整地して、
そこにいきなり"江戸時代"という家というか統一モデルを
信長・秀吉・家康を立て始めたという風に思えます。
で、まあ"江戸時代"という家に反対する物は
滅ぼされたり、力をそがれたりしましたが、
滅ぼされた人間も
徳川家が武田家や、後北条家の旧臣を召し抱えたことに代表されるように
利用されるかたちで、"江戸時代"という家の作成に參加している
んですよ。ですから
戦国時代とは、江戸時代の土台としてはエポックメイキングだったと
感じております。
だからかんがえるのです。
織田信長。
御存知本能寺で兇刃に倒れ、あえなく死亡した男です。
しかし、彼の幸運なところは血縁の後継者ではなく
「弟子」のような人間に恵まれたことです。
信長は批判が多いですが、彼の行動が正しかったのは
秀吉・家康という弟子がその行動を引き継いで
最終的に江戸幕府という形で統一したからです。
何か事業を次ぐときは親の行動に反発する子供よりも
弟子の方が着実な仕事をする事があるというケースの
一つだと私は信長の始めたことを考えてしまいます。
宗教家で言えば、イエス・キリストの教えを広めたのも
弟子だったことを考えると、初代の事業に共鳴している
他人という存在は有る意味頼りになるのかもしれないと
思いました。



#7589 
原田 実 2007/05/19 15:08
御無沙汰してます。イベントです

今週末、東京にてトークショーなるものをやることになりました。
“原田 実著『トンデモ日本史の真相 と学会的偽史学講義』文芸社刊 発売記念トークショー”
日本史に関する奇説・珍説を縦横無尽に語りつくします。
当日はサイン会もあります。
【開催日時】 5月25日(金) 19:00〜20:45
【開催場所】 リブロ東池袋店内 カフェリブロにて
(JR池袋駅東口徒歩5分、トヨタアムラックスビル横)
http://tinyurl.com/2glcre
【参加費】 2,000円(ワンドリンク付)
【参加申込み方法】 リブロ東池袋店まで、直接お電話で 03-5954-7730
 http://blog.livedoor.jp/libro1/archives/50968317.html
http://www.bungeisha.co.jp/news/topics/article_400_213.jsp

えー、はっきりいって宣伝ですが、歴史関連情報ということで
なにとぞご寛恕お願い申し上げます。



http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#7587 
elevater 2007/05/15 13:13
養子継承

冷静にみれば権力機構の継承は、世襲より養子でなしたほうが無難
だったでしょう、たとえば、ある権力者がいたとして、その権力者が
自分の年齢を考え始め後継を決めようとする場合、自分の子供に継がせる
のと、若い有力家臣を養子にして継がせるのと
どちらが権力システムを長く続かせられそうか?
確率的にみたら、まだ成長過程の自分の子供より、すでに自分の事業の
運営を知り尽くしている若い筆頭家臣にバトンを渡したほうが無難と考える
場合が多い気がします。
それと武家は世襲にこだわりますが、商家はだいたい養子継承のほうが
多かったとか。

>ロ−マ皇帝
この権力の頂点は、その長い歴史をみてみたら、そんなに絶対強大権力でもなく
歴代皇帝で殺された人が多くいますが、そのうちで外敵にやられた人はほんの数人
ゴ−ト族のワナにはまって死んだマルクストラヤヌス(五賢帝トラヤヌスとは別人)
ペルシアとの戦争で捕虜になってペルシアで幽閉されたまま死んだ皇帝
とかぐらいで、だいたい味方の軍の反乱で殺されている場合が多い
皇帝は世襲、という明確な決まりさえなかったので、親衛隊が担ぎ上げてきた皇帝が
多く、競売で皇帝位を落札したものもいたらしいし
もともとが元老院がオクタビアヌスを「尊厳者」という位にしたのが始まりだったし




#7586 
tomohiro 2007/05/15 07:52
ユートピアに対する考え

一部の反韓、反中が必要以上にあがめる国
台湾。しかし、台湾という国を見ていると
ちゃらんぽらんに思うときがある。
本当は日本のことを考えていないのではと
思うときもある。
日本のことを表面的にしか考えずに、
なんだかんだ言ってhong kongや中国大陸
ばかり見ているように思うときがある。
聖なる国としてはどうも抵抗がある。
台湾の擁護にたいして
公平と中立を期して言うけれども、
その昔北朝鮮を「労働者の天国」
と言っていた人間の心に近いなと
感じてもいますね。



#7585 
ひで 2007/05/14 21:53
「史点」を読むのも久しぶりな気が

>奴隷貿易廃止200周年
丁度この話題を聞いた後に、「大英帝国という経験」(興亡の世界史16巻)を購入したところ奴隷制の話と、現在も奴隷貿易という過去にどう向かい合うのかということをめぐる問題が扱われた章があり、なるほどと思いながら本を読んでいました。

で、この本を読んでいてそうなのかと思ったことが一つ。昔の冒険系アクション映画を見ていると、どう考えてもアウトドアにはほど遠い普通の格好をしていて、なんでこんな所で女の一人旅みたいな感じで、普通の格好をしているんだろうと思う女性キャラというのが時々見受けられました。しかし、実はそう言う格好自体に意味があったんじゃないかと思わされる記述がありました。

大英帝国華やかなりし頃、レディ・トラベラーという女性一人で世界各地を旅して回る人々がいて、彼女たちの共通項として自己負担の一人旅で、30〜40代、ツアーではなく「トラベル」にこだわる、帰国すると旅行記を出すといったことのほか、どんな極地でもイギリスの公園でも散歩するかのような格好で旅をするという事が挙げられていました。彼女たちが「文明」の側の人間として行動することと、「文明化の使命」・「白人の責務」を果たそうとする大英帝国というイメージが重ね合わされていたのかもしれないなどと思いつつ読んでました。

>養子
日本に限らずとも、ローマ帝国とかを思いおこすと結構あるんじゃないでしょうか。年喰ってから養子になった人というとティベリウスとかいますし、五賢帝なんかも結構高齢で養子になったひとが多いような。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#7584 
たらちね小僧 2007/05/14 21:32
養子縁組について

はじめまして
成人を養子にする制度のは、日本独自のような気がするのですが、どうでしょうか。
外国の場合、養子をとるのはあくまで、子供を育てるためで
よくハリウッドスターなどが、発展途上国の養護施設に行って、子供をもらって来ていますね。
欧米の場合は、18歳になったら実家をでるのが普通なので、
大人を養子にしても、生活上の意味はないのでしょうが。


過去の日本の場合は、家督を次がせるためであることが多くて、
兄弟姉妹の子供などを養子にしたりすることがよくあったようですね。
その場合などは、名字は養家のものにかわっても
実際に育てられるのは、実の親のもとだったりする例も、しばしばあったようです。
あと、婿養子という制度も、外国では聞きませんよね。
戦前の小説とか、映画とかをみると
一人娘しかいない裕福な親が、
将来、娘の婿にすることを予定して、
成績優秀だが、貧乏な家の少年を
養子にするというパターンが、よくありました。





#7583 
tomohiro 2007/05/13 16:30
再来年の大河にちなんでですが。

小覇王さんの話題に被るところもありますが、
昔は養子をするのは当たり前でしたよね。
再来年の大河でも扱う米沢藩だって、養子ばかりじゃないですか。
吉良上野介の息子の上杉綱則だって、もう少し後の上杉鷹山だって養子。
どうして養子を暗いイメージにするのでしょうか。
戦後割合養子を暗い感じに受け取る空気が定着したのでしょうね。



#7582 
elevater 2007/05/13 09:06
改名「NHK戦国ドラマ」(爆

NHK大河ドラマは戦国もの多い過ぎの善悪はともかく、今後も
戦国ものをやっていきたいなら、「大河ドラマ」という看板は止めて
「戦国ドラマ」と変えたほうが潔いかな(笑
もしもそうするなら(絶対やらないだろうけど)これまで信長秀吉家康
のまわりばかりでネタをとるのが多かったのを改めるべきですか
信長の対極となると、なんといっても筆頭は本願寺、いっそのこと
この陣営から主人公を出すのも斬新かと。雑賀の鈴木重次を主人公にした
創作が司馬さんの小説にはありますが僧兵が主人公のドラマも
前例がないわけではなく「武蔵坊弁慶」とかありましたし
本願寺の顕如は宗教の組織力関係では才覚があったようですが
軍事関係は僧幹部に一任していたそうで、本願寺の大兵力を実質に統率
していたのは下間の3人の僧幹部、3人とも下間の姓なので一族な
ようですが、この3人は一揆を率い雑賀衆と連携して織田を大いに苦戦させ
信長は結局のところ本願寺一揆と講和して本願寺から立ち退かせたわけで
顕如も下間3人衆も何ら処罰は出来なかったようで
豊臣秀吉などは九州征伐や朝鮮戦役で下間に出馬して兵力を出してくれないかと
打診をしたほどです、実現はしなかったようですが
根来の火縄まつり というのを見たことがありますが、僧兵スタイルというのも
斬新でインパクトがあるなと思いました。



#7581 
小覇王 2007/05/12 22:03
出羽の堯雄

 >最上義光
 「独眼竜政宗」の放映のときから、山形では悪く描かれている、という批判はあったようです。仙台駅の伊達政宗の像に比べると最上義光の像のほうが躍動感があって好きなのですが。
 この人も政宗に劣らず、波乱万丈な人で父親と戦ったり、娘を殺されたり(豊臣秀次の愛妾だった)栄華も悲劇もある、ドラマチックな人なのですがどうしても、政宗との対比で悪役として描かれがちですね。保春院(最上御前、政宗の母で義光の妹)による政宗毒殺未遂事件の黒幕として描かれることも多いです。実際は分かりませんけど。ただ一番の原因はやはり最上家が後に改易されてしまった事が大きいのかな、と思います。

 熊本で赤ちゃんポストの実用化が始まりましたね。これについては賛成否定どちらということも無いのですが、ただ最近思うのは「養子縁組」の制度にもっと日を当てるべきでは、ということです。現在のドラマなどでは後ろ暗く描かれることが多いですが、昔の日本では養子縁組など当たり前のことでそれによってする側、される側、どちらも後ろめたいことなど無かったはずです。というより江戸時代の幕藩体制などそれなしには成り立たなかったはず。むりに実の親が育てなければという強迫観念こそ考え直すべきではないかな、などと思っております。



#7580 
elevater 2007/05/12 18:51
独眼流政宗は

歴代NHK大河ドラマでは、けっこう名作、という評をよく聞く
伊達政宗の話、ですが、自分が初めて見たのは比較的さいきんです。
あの話では、もう、悪役の筆頭が「最上義光」演じた原田芳雄さんの
熱演もあったのでしょうが、史実でも、のしあがるのに兄弟や親族を
謀略でおおく抹殺した、といわれる人物なので、まぁ公平にみても
かなりブラックな武将という感じですが、けっこう地元では人気が
あるようです、山形には銅像がたくさん立ってるようですし
山形は、江戸時代は外様ではなく松平関係の藩だったようですが
天領は外様の藩と比べて租税がゆるい傾向だったそうですが
山形にかぎっては、領民は最上義光が統治していたときのほうが
良かった、という評が多かったそうで。最上義光は権力闘争
いがいでは領民に優しい統治者だったようで、そこのところは
忠臣蔵の吉良公と似た感じを持ちました。
再来年の直江兼続では、上杉は庄内を巡って最上と激しく戦ったので
最上公がまた悪役まわりなんでしょうか



#7579 
tomohiro 2007/05/11 18:25
現在天を衝くを読んでおります

此処の掲示板の過去ログを読んでいたのですが、
蝦夷について書かれていた記述を読んでいて考えました。
古代、東北の人間は「蝦夷」、南九州の人間は「隼人」
と言われて、大和朝廷から異民族のように思われた集団として
学習漫画などの多くの創作物では描かれています。
しかしです。戦国時代末期から江戸時代初期に至る
南九州・東北の人間の描かれ方は
「辺境にありながら中央の政治情勢を汲み取って、有る物は
反抗して存在を表明しようとした。」
と先日亡くなった池宮彰一郎氏の「島津奔る」や、
東北出身で現在もそこで東北の人間の生き様を描こうとしている
高橋克彦氏の「天を衝く」などで描かれています。
 しかし、同時期の四国、特に土佐は散々です。
梨地模様の様式を知らないとか、大阪や京都から瓦を輸入しなければ
ならない位遅れているとかです。
四国といえば割合早く弥生文化を入れた地域なのに、
どこでどう違ったのか頭をひねっております



#7578 
徹夜城(一ヶ月ぶりに史点をアップしてみた管理人) 2007/05/11 18:18
今頃知った…

 何の話かといえば、かねて噂のジョン=ウー監督の三国志映画「赤壁(レッドクリフ)」。もうキャストが確定してたんですね。というより実はかなりドタバタしている模様。
 http://www.eiga.com/buzz/070417/11.shtml

 チョウ=ユンファ、なんとクランクイン直前のドタキャンだそうで…で、主役は周瑜のストーリーなのだそうです。諸葛亮孔明がサブ主役だったらしいけど、こちらもトニー=レオンが降板、金城武に落ち着いたということみたい。どうも波乱であります。
 曹操役に渡辺謙との話もありましたが(オファはいったのは確か)結局流れちゃったようで…代わりにといってはナンですが、チャン=ホンイー(張豊毅)。こちらは荊軻、劉邦、韓信など中国歴史の大物役をひところ連打していた名優です。
 孫夫人役は「少林サッカー」のあの方ですねぇ…なんかやっぱり日テレ版横山三国志アニメのノリが…(恐)。


>阿祥さん
 「新忠烈図」、僕もちょっと前に見終えました(バタバタしてて見終えるのが遅れました)。う〜ん、倭寇がからむ話じゃなかったら手を出さなかったろうなぁ、というC級アクション映画ですね。もちろん専門の関係から、あれこれと細かいところで楽しんでましたが(笑)。
 あ、他のみなさんに説明しておきますと、最近阿祥さんから「新忠烈図」という映画が出てるよ、と教えていただき、中国に出かけるついでに購入してきてもらったんです。「忠烈図」という映画については「歴史映像名画座」の中国前近代史をご参照ください。

 さてリメイク元の「忠烈図」も双方ほぼ全滅ラストでして、リメイク版もそれにならった形です。そもそも「烈」って字がつく時点でそれは戦死してることを意味しますしね。ただリメイク版の主人公・曹頂が劇中では死ななかったのは意外。史実ではそれこそ壮烈な戦死をしたわけなんですけどね。
 で、お楽しみの(笑)倭寇描写は最初のうちこそ大笑いでしたが、だんだん鳴らされていく自分が怖い(笑)。倭寇の大将が源平合戦風味の大鎧を着て、その名が「博多津」なのはオリジナルに従ってるんですが、その部下が「中村一郎(チュンソンイーラン)」ってのには日本人としてはやっぱり失笑。まぁ恐らく日本人が大量に作ってる中国史ものでも似たようなことをやってるんでしょうけどね。
 あと、オリジナルは香港映画でしたが、これはクレジット表示を見る限りでは中国本土の制作なんじゃないでしょうか?確かに演出は香港映画くささがあるなと思ったんですけど。

 この映画については全編にわたっていろいろツッコミどころがあるので、そのうち「俺たちゃ海賊!」コーナー内で紹介ページを作りたいと思ってます(ついでに「チャングム」の倭寇も扱うかも)。もっともオリジナルの「忠烈図」(アクション映画としては古典的名作)も入手したいところなんですが…


>tomohiroさん
 いえいえ、大河も「風林火山」以前に「忠臣蔵」は何度もやってますし、信長・秀吉・家康は原作や主役が違うといえども実質的な「リメイク」と僕はとらえてます。また「源義経」「義経」の例もありますし。「売れ線」と思った素材はけっこう繰り返し使ってきてるんです。
 ただ「風林火山」によけいにリメイク感を覚えるのは、やはり全国規模の話ではなくローカル色が強く、舞台となる土地や登場するキャラがマイナーでよけいに比較しやすいからでしょうね。



#7577 
tomohiro 2007/05/11 07:18
風林火山論

今大河ドラマで放映されている「風林火山」ですが、
私は是の放映が決定した情報を初めて入手したとき
「nhkも大昔の大河のリメイクに手を出したか。」
と苦笑していました。
骨太だとかいって支持している人には耳にいたいと思うのですが、
どうみたって、リメイクですよ。
それだけ大河もネタが枯渇しているのを感じてしまいました。
なんで安直にリメイクに手をつけたのかと今も考えております。



#7576 
阿祥 2007/05/11 00:13
『新忠烈図』見ました

なんというか、アクションものの娯楽映画なのにえらい悲惨な終わり方をしてますね。そんなにみんな殺さなくてもと思います。エンドロールでは生き残った二人も死んでしまうと言ってるし。
しかし、倭寇を題材にしている映画とは言っても、歴史的にはどうなんでしょうという気がしますが、こういう映画はそういう突っ込みはしないものなのでしょう。

香港の映画にはこの作品のように日本人が徹底的な敵役になって現れるものが少なくありません。よく見られるのは第二次大戦の香港占領の時期を扱った作品です。歴史的な背景をもとに悪逆非道な日本軍人が登場します。この映画の倭寇の扱われ方を見て、それに通じるものを感じました。香港人にとっての日本人のイメージがかなり反映しているのではないかという気がしました。

主人公の呉奇隆は『墨攻』にも出ていましたね。良い役どころをもらってました。台湾の俳優さんのようで、かみさんが大分騒いでいます。



#7575 
tomohiro 2007/05/09 22:33
有る作家をあがめる某作家が批判しそうですが。

>ENさん
 なるほどね。
しかし、司馬遼太郎を批判する某作家が批判思想ですね。
小生は、司馬遼太郎は「街道をゆく」シリーズが好きです。



#7574 
elevater 2007/05/09 18:29
愛の字は

ここの掲示板では、ちょっと前までは再来年の大河ドラマの主人公をけなす方向で
盛り上がってましたが、もう下火で、いまさら蒸し返すのもなんなのですが
直江兼続の兜の「愛」の字は決してLove&Pieceのような意味ではなかったみたいですね
当人は「愛染明神」を信仰していて、そこからきているみたいです。
彼の主君の先代・景虎公は飯綱明神を信仰していて兜に権現の彫刻を指物にしていた
ようでそんなかんじみたいですね。



#7573 
EN 2007/05/09 16:52
歴史作家たち

僕はやっぱり最高の歴史作家は司馬遼太郎と考えています。亡くなった池宮氏の作品は読んだことがないのですが、映画制作にも携わっていたんですね。今度作品を読んでみようと思います。司馬氏は代表作「竜馬がゆく」などで登場人物たちを丁寧に書いていましたし、大げさかもしれませんが、司馬氏が一番日本の歴史を知っていたかもしれません。しかし日本を代表する歴史作家たちがどんどん消えて少々寂しい気もします。



#7572 
tomohiro 2007/05/08 15:46
太平記展やっていましたよ。

>徹夜城さん
 金沢文庫は私の家から近所なので行ってきましたよ。
懐かしいですね。
大河で金澤家を扱った関係で、横濱市金澤區では金澤家の研究が
進む方向になりました。



#7571 
徹夜城(自分の歴史小説執筆はちっともはかどらない管理人) 2007/05/08 14:04
脚本家と監督

 タイトルの話題は「歴史」関係ではないんですけど、話の流れで…

>中根さん
 なるほど、池宮氏、やはり「脚本家は監督に名誉を取られる損な役回り」と書かれていたことがあったんですね。
 映画にしてもドラマにしても集団で作るものですし、媒体・作品によって製作事情が異なるからむやみにひとくくりにするのはいいことではないんですが、おおむね「映画の作者は監督」「ドラマの作者は脚本家」という扱われ方が多い気がします。
 脚本家は映像作品のストーリーと設計図を決定する役割をもち、監督は撮影現場の指揮官となって作品を映像に仕上げる役割をもつわけですが、こと映画では「監督」ばかりがクローズアップされて脚本家にまで目が行くのはよほどのマニア、という傾向が強い。実際、映画の功績は監督に帰せられることが圧倒的に多く、脚本家はなにやら裏方扱いされてしまいます。それでも「作者」並みに扱われる脚本家も橋本忍氏・笠原和夫氏などいないわけではないのですが、まさにごくごく少数です。
 一方でTVドラマのほうは圧倒的に脚本家が作者扱いされるんですよね。まぁTVドラマの場合長いシリーズだと複数の演出家が交代でやってるケースが多く、「作家性」が出にくいという面もあるんでしょうけど。
 僕は映画ファンではありますが、「脚本を自分で書かない監督」というのはあまり信用しない、という基準を持っています(笑)。黒澤明監督も「監督になるならまずシナリオを大量に書け」「映画の良し悪しはシナリオで決定される。シナリオが悪くては演出ではカバーできない」といい、自らも実践していたわけです。もっとも監督になってからの作品の多くは脚本家による共同執筆で、とくに「羅生門」「七人の侍」については橋本忍氏が実質的作者というべきでは、という橋本忍研究本もありました。もちろん脚本だけでは映画にならないわけですけど。

 で、池宮歴史小説の話になりますが、僕がチラッと見たのが「平家」だったのがいけないのかもしれない(笑)。露骨に小泉前首相を絡めて「政治改革」など現代語をちりばめたあたりはよく言えば時代に敏なのでありましょうけど、その絶賛ぶりにはさすがに引いちゃったところでした。また、これは池宮さんのせいではないのかもしれませんが、この小説の単行本の宣伝文句が「今まで悪役とされていた清盛を高評価でとらえなおす」といったもので、「はぁ?何をいまさら」と思うばかりでした(吉川英治「新平家」とか清盛再評価はいくらでも前例があるはず)。どうもその辺に編集サイドの意向も感じちゃったんですけどね。


>ぬえさん
 大河「太平記」放映時に金沢文庫で「太平記展」みたいのをやってたようですよ。当時の放送の「太平記のふるさと」コーナーでその模様がチラッと映っていました。

 例の「騎馬武者像」、モデルが誰であれ、南北朝時代の象徴的名画には違いないので、これからも「南北朝」イメージの看板として使われ続けていくだろうな、と思います。あのザンバラ髪で刀を肩にかけた姿(しかも腰にさした矢が一本折れている)という「戦闘の最中」としか思えない肖像画は日本肖像画史上でも明らかに異例でしょう。
 佐藤進一氏はその中公文庫「南北朝の動乱」の中でこの騎馬武者像を尊氏像と断定して話を進めている箇所があり、尊氏が出家寸前で建武政権に対する反乱の挙兵をした際の「一束切」の姿なのではないか、と書かれてるんですよね。
 大河「太平記」は解説や「ふるさと」コーナーであの肖像画を尊氏像として扱うことは一度もなかったのですけど、やはり真田尊氏が出家しようと髻(もとどり)を切る場面はありましたし、そのあと箱根・竹之下の戦いから湊川・京都占領まであのザンバラ髪スタイルになってました。やはりあの画像を意識してやったんじゃないかなぁ、と。



#7570 
中根東竜 2007/05/07 22:29
池宮彰一郎氏の評価

お久しぶりです。中根です。

>池宮さん
お亡くなりになっていたのですね。最近の報道ではジェットコースター事故のほうが
大きく取り上げられていたので、この掲示板で始めて知りました。ご冥福をお祈りします。

この方は、脚本家池上金男時代の方がいい作品が多いような気がします。
映画「十三人の刺客」の脚本は非常に良いですね。日本語表現としても実に美しい。 
ただ脚本家としてはカルト的人気にとどまっていた(生前の出版された脚本が「日本カルト映画全集2」に収められた十七人の忍者というのがなんとも)のが自分でも悔しかったのでしょうね。「脚本家は名誉を映画監督に取られる損な役回りだ」というようなことをエッセイで述べて小説家に転じられたわけですが、小説家になってからは作品は色々読みましたが、脚本家・池上金男のファンに近い私でも「ウーン…」というものが多かったです。盗作が問題になっていますが、とにかく平家にせよ、戦国ものにせよ手垢のついた題材が多すぎたと思います。岩井三四二のように戦国時代の中級武士を描くのに徹するとか、荒山徹のように朝鮮半島史に移行するか、何か新味を出してほしかった。同じく司馬遼太郎の影響の濃い歴史小説家の宮城谷昌光氏が、原史料の読み込みを通じてまったく日本人作家が取り上げない題材ばかりを精力的に書いていったのとは対照的でした。

盗作が指摘された作品以外でも「四十七人の刺客」以外の主要作品には他の作家の作品との類似点がネット上で指摘されておりますね。残念なことです。筆力もあり、古雅な和漢混淆文崩しの文章を書ける数少ない現代作家でしたが、偉大なる先輩・司馬遼太郎を意識しすぎた点で苦しんだ作家だったように思いますね。作品のここの部分にはきらりきらりと光るものがあり、「天下騒乱」などはいまでも好きな小説ではあるのですが…



#7569 
ぬえ 2007/05/07 21:13
別人とはいえ

次に大河で尊氏が登場することがあれば、お遊びでいいからざんばら姿にはして欲しいものです。ちゃんとその回の紀行コーナーでは画像のフォローをして。

>尊氏像
「太平記」放送時にも便乗企画展が開かれていたのでしょうか、インターネット普及以前の話となると調べようがありませんが。あの「尊氏像」は35歳頃と言われますし、ちょうど天龍寺舟を派遣した時期であることに因むということでしょうか。ざんばら尊氏像がいちばん最近使われていたのは、再刊された中公文庫「南北朝の動乱」では無いでしょうか・・ただ「騎馬武者像」となってましたが。そういえば、この夏には同名タイトルで、吉川弘文館「戦争の日本史」シリーズの一冊が出ます(森茂樹著)。

>池宮さん
わたしもドラマ原作者という印象でした。吉村氏、城山氏と続きますね。大河ドラマ廃止論を聞いて思うのですが、大河ドラマって1年という時間を使って、長編文芸作品の映像化をこなしてきた歴史があるわけでして、そのまま原作として使えるような長編を書ける作家さんがいないと続かないようにも思えます。誰だったかしら、司馬遼太郎が小説を書かなくなった時点で供給が立ちきられたなんてことを言っている方もおりましたよ。



#7568 
tomohiro 2007/05/07 16:33
世界名作劇場の末期時代に考える。

私はかつては大河ドラマを廃止しようと思って
有るサイトにスレッドを立てたぐらいでした。
最近は態度を軟化させ、
枠を縮小する方向で存続させる考えですが・・。
どうして廃止という方向に一時期走ったか。
理由としては大河と並ぶ日曜夜の番組枠として長年
続いた
「世界名作劇場」の存在です。
この枠も健全な枠として長く続きましたが、
末期時代は低迷したような酷い作品も有ったように見受けられます。そして時代の渦に巻き込まれて枠自体廃止に追い込まれました。
ならば、大河も廃止するべきではないかと考えました。
私が廃止を真剣に考えていたい時代も大河は低迷していたので、
廃止しても大丈夫と思ったのです。
nhkも民放のように踏ん切りがつかないのであれば、
ますます醜態をさらすだけですが。



#7567 
徹夜城(久々に仕事に出かける前の管理人) 2007/05/07 14:00
尊氏の実像

ちょいとレスが遅れましたが、

>ぬえさん
 尊氏没後650年ということでささやかに開かれていた天竜寺の展示会、僕はさすがに行けなかったのですが、新聞で紹介記事を読みました。そこに「尊氏像」の写真も載っておりました。衣冠束帯姿の坐像のやつですね。
 この「尊氏像」、本で見たことはあったのですが(余談ですが「風雲児たち」でも1カット「尊氏像」として使われてます)、どうも別人くさいんですよね。特徴として細面で目じりがつりあがっている。品はいいし美男なのですが、もっとも生前の特徴をよくとらえているとされる木像の顔とは全然似ていないのです。この衣冠束帯坐像は「伝尊氏像」の一つだったわけですが、九代将軍足利義尚像とされる騎馬武者像に顔が瓜二つで、どうも義尚の肖像というのが真相なんじゃないかという文章を読んだことがあります。もっともその「義尚騎馬像」も「伝尊氏像」だったこともあるわけですが。
 肖像画に比べると木像彫刻のほうが信用は出来るようです。彫刻の尊氏像はだいたい顔が一致しており、わりとふっくらした顔に垂れ目の特徴があります。孫の義満の木像や僧体画像を見ればこの時期の足利家には「垂れ目」の特徴があったと断定していい。その特徴が出ている騎馬武者像も存在しており(江戸時代の模写しか残ってないけど)、それは誰の肖像かは不明なんですがどうも尊氏なのではないかと言われてるようです。

 長年「尊氏像」とされ尊氏のイメージを決定付けたあの「騎馬武者像」、大河「太平記」のときもあの絵をモチーフにしたイラストをやたらに見たもんですが、さすがに最近は尊氏としては扱われてないですね。といって有力視された高師直説も決定打ではないようですし。細川頼之説もあったような気がしましたが、これも木像とはまるで似てないんだよなぁ。僕などは「ムロタイ」書いてたこともあって頼之の父で壮烈に戦死した細川頼春説に信憑性を感じたりしたこともあります。
 あの「源頼朝肖像画」も実は足利直義という説も有力ですし、それといっしょに収蔵されている「平重盛像」も実は尊氏ではと言われ(そういわれれば面立ちが垂れ目系)、とかく中世以前の肖像画は誰が誰やらサッパリです(笑)。


>訃報。
 作家の池宮彰一郎さんが亡くなられてました。この方に関しては歴史小説家としてよりも「十三人の刺客」等の映画シナリオライターとして高評価、というのが僕のスタンスだったんで小説のほうはロクに読んだことがありません。しかも晩年は例の「盗作問題」で干されちゃった感があり、自業自得ともいえますが少々気の毒でもありました。そういや横山ノックの訃報の報じられ方も似ているような…


>更新。
GW中いろいろとやってましたが、とりあえず形になってアップできたのは「歴史映像名画座」とTVドラマ「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」の鑑賞記のみ。「史点」その他はもうちょっとお待ちくださいませ。



#7566 
ひで 2007/05/05 00:58
連休ももうすぐ終わり

久しぶりにゆっくり休めたような気が…。

>大河ドラマ
いっそのことこの枠を使って人形劇復活とか駄目なんでしょうかねえ?平家物語はやったから、それこそ「太平記」とか、「将門記」とか。

>ヨーロッパが日本を攻める?
日本が戦国時代だった当時、ヨーロッパの覇権国家ハプスブルグ帝国(オーストリア、スペインなどを支配)は16世紀前半はイタリア戦争真っ最中でフランスと戦っていたり、オスマン帝国と争ったり、国内ではルター派諸侯と対立しています。16世紀後半にハプスブルグ家の系統が2つに分かれた後、覇権国家として君臨したスペインだって16世紀後半はネーデルラントで戦争やってる最中で、17世紀にはいると三十年戦争といった具合で、日本に大軍を送ってる余裕なんてまず無いですし、征服なんてどだい無理なんじゃないかと…。

夜にニュースをネットで見ていて、カナダで100万カナダドル金貨(重量100グラム)なんてものをつくっているとか。どこの誰がそんな妙な物を買うのかと思ったら、すでに3枚売れている上に注文が相次いでいるとか。「有事の金」と言いますが、何かそう言う雰囲気になっているんでしょうか。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#7565 
tomohiro 2007/05/03 22:09
台湾という微妙な国へのバラード

私がかつて此処にカキコしましたが、
あまり台湾という国を手放しで擁護したりしません。
親日国のようで、あまり日本を深く考えていないのではと
疑っているのです。
逆に反日国なのに、日本を気にしている韓国の方を考えてしまいます。
 ほんの1/2年前は韓国のドラマやk-popが流行していたようですが、
最近は影を潜めているのですが、そんな国で日本の流行品の
流行が定着して強いことを再認識しました。
yahootaiwanやその他諸々の台湾のポータルサイトを見ていると
「suicaのマスコットであるPenguin可愛い。」とか「松坂大輔」というKeywordが
躍っていました。




#7564 
NF 2007/05/03 03:46
アニメな大河

>十一郎様
確かに、京アニはまだまだ実績を考えても厳しいですかね(話題の「ハルヒ」にしても、本当に神業と言える位に凄かったのはEDのダンスとバンドシーン位だったと言いますし)。ただ、彼らが話題になったシーンで見せたような映像の出来を(どこが作るにしても)目指して欲しい、と我侭を言ってみる。
東映アニメーション(京アニとの絡みで言うと、「Kanon」が黒歴史化したのは御愛嬌。1クールという縛りを考えると健闘したと思いますが、って何の話だ)の話もされてましたが、「北斗の拳」の縁もあるし彼らに同じノリで「花の慶次」をやって欲しい。千利休登場シーンで威圧感により巨大化するのはお約束で。原作が隆慶一郎だけに非農業民やら海民やらが登場するし、「利家とまつ」とダブっているようでその世界観をぶち壊しているところも高感度高し。
あとは、少女漫画に多そうな。里中満智子だけでも「天上の虹」(持統天皇)「長屋王残照記」「女帝の手記」(孝謙・称徳)がありますし、山岸涼子「日出処の天子」や大和和紀「天の果て地の限り」辺りですかね。少女漫画には余り詳しくないのでこの位しか挙げられませんが。
>tomohiro様
神道を中心とした民俗信仰に興味を持ち始めた(熊野とか吉野とかの自然を見ると、これを畏怖したのが実感として分かります)のはいいんですが、勉強を始めたばかりで民俗学はまだまだ分かりません。機会があれば御教示お願いしますね。
>ぬえ様
尊氏関連の展示があったんですか、近くにいるのに忙しくて行けない(涙)…。



#7563 
ぬえ 2007/05/02 22:15
650年忌

だそうですね、足利尊氏の。

もう終わりなのですが、今日との天龍寺で企画展をやっていた様子。ネットじゃあんまり情報ありませんが、mixiで見てきた人のリポートによれば尊氏、夢窓国師、後醍醐天皇を中心にささやかな展示であった様子。尊氏画像はあったようですが、例の「騎馬武者像」では無かったんでしょうかね。本人でなくとも尊氏や足利関係の企画展でしたらやっぱりあれはメインになるんじゃないかと思うのですけど。



#7562 
tomohiro 2007/05/02 17:36
おいでよ石仏の森

石仏が好きな私ですが、私が一番お勧めな場所は
安曇野です。
味のある道祖神がそこかしこにあって、民俗学に傾倒した
自らのルーツを振り返ることになります。
同じ道祖神でも、私の近所にある相模型道祖神と安曇野型道祖神は
若干形が違うんですよ。
安曇野が神職のような形をしているのに対して、相模型は僧形が多いのですね。
神職の形の其れと、僧形の其れが両方有るのは江戸時代以前の神仏混交の
形も現しているのではと思うと興味深いです。





#7561 
elevater 2007/05/02 17:31
日本史、戦国時代は引用として正しいか

>戦国時代
いまの日本史は分かりませんが、わたしらのときの日本史の教科書には
戦国時代とは紹介されてなかったはずです、「安土桃山時代」か
あるいは、足利体制がどんなに衰えきっていた段階でも、あの時代は
室町時代で、織田信長が引導を渡したら安土桃山時代、と習いました。
だから自分てきには「戦国時代」とは単に中国古代史の同名時代を
揶揄したものに過ぎない、と。
戦国と俗に呼ばれる時代の評価は明言しないんですが、自分たちの国が
ばらばらになっていた状態は運よく他国に付け入られなかったから
後世には、それほど暗黒時代とはとられないだけで、あれでスペインや
ポルトガルに攻められて内乱がもっと激しくなっていたら
室町末期から安土桃山時代が後世もてはやされることはなかったでしょう



#7560 
十一郎 2007/05/02 08:08
大河話に釣られてみる?

長文になったので別けます。タイトルのためでなく。

>NFさん
>僕は、いっそ歴史漫画原作のアニメでやるのも手かなと。無論、京都アニメーションレベルの技術力は期待したいですが。

『地球へ…』がTVアニメ化されているので竹宮恵子版『吾妻鏡』を読み返しましているのですが、大姫(頼朝の娘で、許婚とされた義高を父に殺されながら、義高だけを思って早世したとされている)主人公の連続アニメ作品も悪くないかもと思ったりしました。歴史の舞台にからむのが幼いころしかないから、子役では長丁場に耐えられないだろしアニメの方が向いているだろう、と。歴史の有名人も複数からみ、幼い姫の『ロミオ×ジュリエット』なので受ける要素は存分にあるだろうと思うのですが。
NHKではアニメ三銃士もやっていましたし、現在も『風の少女エミリー』を放映中で、いつかは実際に日本史物のアニメ作品をやってくれそうな気もします。最近で一番近いのは『火の鳥』の過去パートでしょうか。
ただ、京都アニメーションは長丁場を支えるような体力はまだないし、アクション多用作品では他社に頼っているので、やるとしたらサンライズ(『犬夜叉』『幕末機関説いろはにほへと』等、最近も日本史を舞台にしたような作品を手がけている)もしくはマッドハウス(『MONSTER』で歴史と関わる外国舞台作品を長期にわたって高いレベルで制作)のような、大手制作会社でないと難しいかと。

>景虎さん
そういえば『炎の蜃気楼』ってそういう設定の耽美系ライトノベルでしたね。主婦層に向けて配役しているのは有名ですし、昔のライトノベル読者がちょうど主婦になっているころなので、言われてみればありそうな話で。
しかし米沢に「炎の蜃気楼記念館」建設予定という話はさすがに驚きました。

>パパゲーノ川崎さん
『柳生十兵衛七番勝負』は、殺陣の舞台が多彩で殺陣自体もよく出来ていて、けっこう楽しんでみています。天草四郎をめぐる陰謀劇なんて歴史にからみつつ良く出来た内容で、個人的には歴史物の一種と考えています。
大河にするには虚構性が強すぎ、視聴者から文句が来そうですが(笑)。



#7559 
十一郎 2007/05/02 08:06
富田メモ捏造説は最初からクライマックスだぜ!

卜部侍従日記に右翼が泣いた。

もともと通説であった証拠を日経がスクープして文藝春秋系歴史家や保守派歴史学者が認定し、産経をふくむ多くの新聞紙も事実として報道し、今度も朝日から天皇発言を裏付ける別個の史料が登場してそれを半藤氏が妥当と認定。・・・右翼といっても捏造説を支持しているのはネットの一部か歴史にうといオピニオン誌くらいで、一般に近いメディアではせいぜい週刊新潮くらいですね。
もう試合終了しているんだから諦めたら良いのに、と思ってるんですが、今でも捏造と頭から決めてかかっている人は簡単に見つかるのは嘆息。単語だけで検索すると今でも捏造説が多く上位に来るのは困ったもの。

歴史の事実認定関連では沖縄自決検定問題や、国会図書館の靖国神社資料集、従軍慰安婦資料の再紹介といった事がありますが、米国の資料公開や政治圧力で日本史の通説が裏付けられる(三月の史点で取り上げられてましたね)というパターンは面白いといえば面白いし、日本人としては情けない気も。

>徹夜城さん
今さらながら四月の史点、[「取調べでは「『はい』しか答えるな」と言われ、家族の名前や 手紙と称するものを書いた紙を足でふまされるなど、21世紀の日本では考えられないような拷問的取調べを受け]はブラックすぎます(笑)。

>日本偉人大賞

TBS系の歴史バラエティと交互に見ていました。それぞれの番組における“実際の歴史はこうだった”ネタが、微妙にかぶりつつ互いに裏番組否定な内容があったりで苦笑い。
TBS系は“一字から始まる名前で思い出される偉人は?”という番組コンセプトで、戦国武将の人気を再確認する結果となりました。わりとマイナーな武将もランクにからんでいましたから。
ちなみに源義経ですが、一応、非戦闘員である漕ぎ手を攻撃した逸話もやっていました。ひよどり越え他の有名な戦闘を全く取り上げてなかったのが良かったですね。

※個人的には、東映アニメーションによるバラエティとは思えないほど本腰を入れたアニメバトルの作画に感服(歴史と関係ない)。
それでも、影無しで画面情報を制御、フォルムの美しさ、タメツメの効いた動きの良さ・・・作画的に見れば、今期で最も楽しめました(制作スタッフ不明なのがつらい)。

同時期の歴史バラエティなら、これらの少し前にフジテレビ深夜にやっていたタモリ司会の歴史雑学披露番組『タモリのヒストリーX』が良かったです。
再現ドラマ等に手間をかけない分、個々のプレゼンター芸人が話芸を活かして様々な歴史の逸話を紹介。タモリとの質疑応答的な時間がもうけられた結果、様々な説が並行して存在するのだという事も自然に提示。エンディングで流れる参考文献もバラエティにしては割合多めでした。タモリや爆笑問題のように、元から歴史好きっぽい人が出演していたのも好感。



#7558 
NF 2007/05/02 00:22
日本の伝統って一体…

>徹夜城様
ありがとうございます。ところで、
>基地の外じゃが仕方がない
微妙にネタバレが入っているような…。しかし、産経新聞(防衛関係の記事など他とは毛色の違う話が載るので情報源としてはそれなりに使えるのですが)の理想は一体?と思わされますね。彼らのいう「伝統」ってのは近代以降、部分的には戦後以降じゃないかとは以前から思ってはいましたが。右派の数少ない受け皿なだけに、もっと真面目に「日本の伝統」を考えて欲しい。「右派」が「アメリカニズム」の旗手になってたんじゃ目も当てられないですよ。何もアメリカと対決しろと言ってるんじゃない、親米で構わんからアメリカに尻尾振るだけじゃなくて何が本当の日本の伝統なのかを虚心に見て欲しいものですよ。僕自身は右派のつもりですが、(tomohiro様のお話にも少し繋がるのですが)文化史に興味がある人間としては、日本人が一番日本人らしい時代は「平安、江戸、(ある意味)現代」だと思っているので。そして、神道の特殊性は思想らしい思想が定着せず根源的存在も一般には認知されなかった事(天之御中主神やら国常立尊やらも数々の神の一つとして信仰されるようになりましたしね)や良い意味で「いい加減」な所だと思っているので。因みに僕は本居宣長を「心の師匠」だと思っていますが平田篤胤は肌が合わないし現代で通用させるにはそぐわないと思ってます(これって近親憎悪なんだろうか)。
>時代理解のイメージ
南北朝は宇宙世紀で理解し、平安王朝文化や徳川期の町人文化は現代オタク文化の祖先だ、なんて僕は吠えていますけど、成る程これは一般人には受け入れられないですな。



#7557 
tomohiro 2007/05/01 21:50
土佐の怪

去年の大河ドラマではないのでありますが、
戦国時代末期から江戸時代初期の土佐について
多くの漫画・小説・ドラマ・映画はあまりにも
酷く書きすぎじゃないかと考えるときがあります。
去年の大河ドラマといい、そのドラマの原作本といい
何か土佐を貶めているようにも考えました。
多くの戦国時代末期から江戸時代初期の土佐では
「彼らは梨地模様の鞍を見て、これは光っている金を使ったのか。」
と驚いていたと、よそから渡ってきた人間が言及しているシーンが
見受けられました。
同時期の文化の周縁部と言われた奥羽地域、南九州地域を扱った創作物では
梨地模様の鞍は有る程度知っていそうな人間が描かれているケースが多いのです。
うーむ。今目下の謎です




#7556 
徹夜城(今日も石坂金田一を横目に書き込む管理人) 2007/05/01 21:42
基地の外じゃが仕方がない

 別にイラクやアフガニスタンの話ではありません(笑)。ま、タイトルの件は栄耀映画伝言板のほうに書いてます。

>NFさん
 いえいえ、この手の話は何度蒸し返してもかまいません。読者は入れ替わりが激しいですし、僕もこの伝言板の過去の話題はほとんど忘れ去ってしまっております。チェックも大変ですしねぇ。
 「てこ歴」の出雲井さんの本のコーナー、書いてはいないのですがアップ後に複数の方からメールや掲示板で出雲井さんの主張と平田篤胤との関係について詳しくご教示を受けてます。実際、その後に出雲井さんが出した本の中で篤胤がやたらに絶賛されているものがあり、確認できてもいます。書き加えておくべきかなぁとも思いつつそのまんまになってるわけで。
 ただ平田篤胤だけでなく、やはりキリスト教の原理主義的なものの発想がどこかで割り込んでいる気がするんですよね。あの本を読んでるといくつかの点、特に科学文明批判のくだりで強くそれを感じます。アメリカでは保守派を中心に進化論否定の代わりのID説(創造論)が広まってるそうですが、出雲井さんがこれに共感するコメントを産経新聞の記事でしていたことがあります(そもそもその産経の記事自体がID説に共感してました)。
 そういや産経と「教科書の教えない〜」といえば、ついに昨年来の「つくる会」内紛の結果として扶桑社は「つくる会」に事実上絶縁を言い渡したようです(会を追われた派を支持してるわけで)。で、ただいま一部の強硬派地方支部が昨年内紛の結果会長になった人(この人がもと日教組のお偉いさんで社会党から参院議員になって、なぜか統一教会のイベントに出席…という話題がここでありましたっけね)の解任要求という騒ぎになっていて、外野としては面白くなってきたところです(笑)。


>孟きょうさん
 金田一シリーズ、製作当時もすでに「時代劇」の領域で作ってるんですよねぇ。横溝ワールドは戦後直後の日本の世相抜きには語れないものなので、歴史ものの範疇でとらえることも可能ではないかと思ったりするわけです。
 「好太王」、早くも便乗本が複数でてますねぇ。ヨン様主演ということで輸入もあっさりされるだろうし、商売になると思われると露骨に扱われるもんです。もっとも写真などを見る限りでは歴史ものってよりも日本で言うと「ヤマトタケル」みたいな感じになりそうな…


>elevaterさん
 で、「トロイ」なんかも歴史物ってよりは限りなく古代伝説世界の映画化だったわけです。さすがに「イリアス」にみられるような神様たちの介入は描かれませんでしたが…
 あの映画、前半はいいんですけどねぇ。木馬のデザインも秀逸でしたが、アキレウスをトロイ陥落まで生き延びさせたせいで、かなりしょうもないラストになってしまったのが残念。


>tomohiroさん
 戦国ファンは「ユートピア」とまでは考えていないのでは。単純にエピソードが多いし面白い人物はいるし、勝ったり負けたり裏切ったりで退屈しない、さらに言えば日本人好みの会社的組織の国盗り合戦で、サラリーマン的にも理解しやすいのだと思います。これに対して南北朝は現代の政党政治で理解しろと僕などは言ってるんですが、これじゃあウケんわなぁ(笑)。
 ただ戦国時代というのがカッコいい奇麗ごとではぜんぜんなく、雑兵たちの出稼ぎ的略奪・暴行やら人身売買、落ち武者狩りなどなど、歴史ドラマなんかではほとんど描かれない「汚い部分」が多々あるということは認識した上で楽しんでほしいなぁ、と戦国ファンに対しては思うところがありますね。



#7555 
EN 2007/05/01 14:25
遅くなりましたが

忙しくてなかなかこの間の書き込みの返事ができませんでしたが、皆さん、会津旅行のアドバイスありがとうごさいました。楽しんで旅行を楽しむつもりです。ところで話は変わりますが、2009年の大河ドラマが決まりましたね。やはり戦国に近かったようですが、武将はもうネタ切れなんでしょうか。



#7554 
tomohiro 2007/05/01 13:44
センゴクゆーとぴあ

戦国時代をユートピアに考えている人間が沢山いますが、
私はそれに反対します。
私は戦国時代は次の江戸時代の土台ではなかったかと。
私は石仏が凄く好きで、家の近所の石仏を廻って写真に撮ったり
するのが趣味なのですが、その石仏はおおむね江戸時代に作られた物が
おおいようです。そういう民間信仰が盛んな江戸時代のルーツは
徳川家康や、その前の信長秀吉が作った物なのでしょうか?
違うと思います。
天下統一を成し遂げた人間が、彼らと敵対する人間のSystemも
統括して生かしたと考えているので、戦国時代は
江戸時代の準備期間という考えも出来るのです。




#7553 
elevater 2007/05/01 07:34
幻想と歴史考証

一昨日だったかテレビでトロイというけっこう最近の映画をやっているのを
少しだけ見ました、イ−リアスの話は、あまりにも大昔のことだし史実というより
伝説か神話みたいな話なので
(アガメムノンやアキレウスはギリシアでは人間と神様のハ−フあつかいだし)
舞台となった地元のトルコでも、ギリシアに侵略された話というより、これも観光の目玉に
なってくれれば、と巨大な木馬まで建てて観光スポットとなっているくらいらしいですね。
で、映画ですが、舞台設置セット、特殊効果などは金かかってんな〜と感じ
圧巻でしたしブラピが思ったより動き回っていてがんばってた感じです。
映画グラディエ−タ−もそうなんですが、こういう向きの創作を おかたく歴史考証を
追求しだしたら、味気ないものになるのは避けられないのだろうな、と思い
ファンタジック幻想と歴史考証のブレンドは微妙と思います。
NHK大河ドラマというのは、1年間のロングラン時代劇と、民放では不可能な
採算度外視の産物で、どんなつまらんものを作っても消滅する心配はないもの
だから、そこは制作側は恐れず怯まず、とんでもないものを作る気概を
なくさないほうがよい気はします。




#7552 
孟きょう 2007/05/01 02:04



 >徹夜城様
 もしや御覧になっておられたのは衛星で放送していた「悪魔の手毬歌」ですか?
 私もちょうど同じ内容のをレンタルして一週間少しづつ見て今日ようやく見終わったので偶然の一致にびっくりしました(別のかな?)。活字の原作は昔、途中で読むのは脱落してたので、原作には無かったらしい「葡萄酒樽の上に小判キラキラ」のシーンは本気で怖かったですよ〜(泣)(岸恵子さんやら大和田氏やら皆さんまだまだお若い)

 千早、赤坂の名前が目立たなくなるのは寂しいですね。私が子供の頃は、歴史読み物の世界で、関が原等の地名と同レベルの、馴染みのある地名として幼き脳にインプットされていたので寂しさひとしおです。畿内、近畿では有数の知名度を誇る古戦場だと思うんですが・・

 >王建
 うわぁ・・私も見たいですね。そういえば韓国史がらみなら最近「好太王」がらみで便乗の本が書店に並んでいまいたね。



#7551 
NF 2007/05/01 00:03
神道・追記

まあ、「教科書が(以下略)」については、自転云々とか愁嘆場とかについては弁護の余地はなさそうな(笑)。
どうやら、神道にも一神教的な思想がなかった訳ではないようですね。普及しなかった上に、既に消滅しているし「日本神話」というには問題がありますが。
でもまあ、南北朝・室町を中心に、民衆の社会的実力向上を背景に民間伝承がまとめられたり(「神道集」など)神主が暗躍したりで新たな神々の物語が作られていたようですね。14-15世紀には新たな「日本神話」が作られていたとも言えそうな。やっぱり、南北朝周辺がターニングポイントなんですね、神道から見ても。

しかし、出雲井氏がキリスト教を基にしたのは事実としても、似たような事を考える人は昔もいたんですね。…平田国学もキリスト教教学の影響があるらしいし。



#7550 
NF 2007/04/30 23:47
一神教的な神道

>徹夜城様
昔の話を蒸し返す形で恐縮なのですが、「てこ歴」で「教科書が教えない日本の神話」を扱われた関係の話を。天之御中主神を根源的な絶対神とする思想は出雲井氏以前にも、なかったとは言えないようなのです(まあ、天之御中主神自体が根源的存在という概念を大陸から知ってできた後付の存在という説もあるようですが)。
南北朝期、交通の便などから多くの参拝客を得て経済的に内宮より優位に立った外宮の神官は、理論的地位でも内宮と並び立つため理論を作り上げました。曰く、天之御中主神と国常立尊は根源的存在であり両者は二人にして同一。国常立尊の末裔が天照大神である一方、天之御中主神の化身が豊受大神(外宮の祭神、食物の神)であるので両者は同格であり天照大神が表の世界を、豊受大神が裏の世界を司る、と。そうした理論を裏付けるのが竹内文書、じゃなくて「神道五部書」なる書物でした。
更に15世紀半ば、吉田神社の卜部兼倶は、自分は普通の神ではなく根源神を祀っていると主張(国常立尊に比定)し八百万の神々は根源神がそれぞれ特定の神の姿をとって現れたものとしました(これらの神々の教えを顕露教と言う)。一方で、吉田神社では根源神の変化ではなく根源神そのものを祀っており(幽隠教)「三部の神経」に基づいて祭祀を行っていると述べたのです。これにより、「神祇管領長上」すなわち神道の元締めとしての地位を兼倶は手に入れることに成功。吉田神道は天皇や将軍など権力者に伝授されますが、一般には普及していなかったようです。というのは、キリスト教が伝来した際に当初は「大日」と唯一神を呼んでいたのを無理があるとして「デウス」と音読みにしており、神道における根源神はこの時に影も姿も見えません。
まあ、伊勢神道や吉田神道が力を付けえたのは、それまで神道を司っていた朝廷(そしてそれを支えた幕府)が弱体化し経済力をつけた神社自体が地位を伸ばしてきたという事でしょうね。それにしても、竹内巨麿みたいな人物は昔もいたんですね。
…蒸し返しの上、長文ですみません。誰かが既に同様の内容を過去ログに書いてるかも知れんなあ(汗)、その時はご容赦を。



#7549 
tomohiro 2007/04/30 22:51
「太祖王建」私も見たいですねぇ。

徹夜城さん
「太祖王建」、私も是非見てみたいです。
現在韓国で渤海物がやっていると聞きますねぇ。
余談ですが、
わたしがかつて有るサイトで唱えた大河ドラマ廃止スレッドです。
http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=41379



#7548 
徹夜城(石坂金田一シリーズを横目に書き込む管理人) 2007/04/30 22:26
大楠公ゆかりの地ピンチ!

 大阪府唯一の村、「千早赤坂村」が合併確実とかで、いまさらですが楠木正成ゆかりの地の名が消える、などと報道されております。こうして南北朝歴史人物の名前が新聞記事に載ると非常に新鮮であります(笑)。


>大河ドラマ関連
 いやぁ、皆さん盛大に書き込まれてますね、この話題になると。
 大河ドラマの素材も未発掘のもの、とくに戦国時代以外のものでもいくらでもあるとは思うのですけど、NHKもやはり商業体質が強まってるようで、「客の入らない企画」は通りにくいのではないかと思われます。それで結局は民放でもできるような企画を一年かけてやっちゃおう、ってことになるわけで…
 景虎さんの「もしや」もどうもそういうことで現実感があるんですよねぇ…「バガボンド」が当たれば「武蔵」、「大奥」が当たれば「篤姫」と前例はあるわけで…
 素材は何であれ、「NHKでしかできぬもの」というのをやってほしいのですね。昨日の「日本国憲法の誕生」のドキュメンタリーなど、NHKならではの良質な番組はいろいろ作れるはずなのですが、どうも「紅白」と「大河」はなまじ看板であるために商業路線を突っ走ってしまうようです。

 NHKが作るんですから、やはり僕は大河ドラマに関しては日本史オンリーでやってほしいですね。あるいは外国が絡む話を各国共同制作するとか。外国史ものはチャンネル多いんだから、輸入をバンバンやって別枠でやってほしいと。けっこうあっちゃこっちゃで歴史物ドラマって作られてるんだけどなかなか輸入されてないんですよ。韓国のでも「チャングム」なんかじゃなくて「太祖王建」とか僕も見たいのがいろいろあるんですが。中国の歴史ドラマ・映画も三国志関係とかそれ以前の時代とか「売れ線」しか入ってこないのが現実で。

 なお、「功名が辻」が「歴史映像名画座」に入ってないのは、単にまだ作業してないだけです(笑)。



#7547 
tomohiro 2007/04/30 21:18
あ、

下記のカキコは私です。




#7546 
2007/04/30 19:31
私が考えた存続案

大河ドラマを廃止したいと考えた時期も存在しましたが、
なんとか存続したいという考えに変わっているtomohiroです。
やはり、nhk以外の他局を見ていて思いついたのですが、
華麗なる一族のような大河ドラマはどうだろうかと。
華麗なる一族は一クールで終わってしまいましたが、
nhkであれば、半年といわず一年続けられるものを作るのではないかと
考えました。
(華麗なる一族+nhkドラマハゲタカ)÷2てな感じの
現代劇骨太大河を作るのではないかと思っております。
英米製作の現代劇大河としては
「ダイナスティ」、「ダラス」が有りますが、是を大河の代替え番組にしても
面白いかもしれないと考えたこともあります。



#7545 
NF 2007/04/30 02:24
来年の大河は幕末の大奥…

大奥を仕切る大上臈と怪僧がつるんでやりたい放題大暴れする話、とかだったら見る気になるんですが…。

>景虎様
まあ、オタク女性をターゲットというのは狙いとしては悪くないと思うのですよ。ただ、中途半端に「一般受け」も狙うから生ぬるいものにしかならない。女性オタクの支持が欲しいなら、いっそ開き直って少女漫画etc.そのものを大河の原作にしてしまえばよろしい。これまで扱われなかった古代史を題材にした傑作だってある訳ですし。あと、南北朝周辺では木原敏江が南朝残党の悲哀を扱った「雪紅皇子」や「水面の月の皇子」(短編ですが)、義満・世阿弥を描く「夢幻花伝」(まあ、義満と世阿弥という有名なカップリングを少女漫画が放置するはずないですよね)なんてのも描いてますし。

>tomohiro様
僕は、いっそ歴史漫画原作のアニメでやるのも手かなと。無論、京都アニメーションレベルの技術力は期待したいですが。

2-3日の枠で時代物を作るとしたら、「国学三代」とかをやって欲しい気も。前半の山場は「松阪の一夜」で、後半の山場は「宣長に夢で弟子入りを許されハイテンションになる篤胤」。どちらも「世代間の対話」「次代への引継ぎ」なのに片方が現実的で静的なのに対しもう一方が超自然的で動的という好対照を見たい。ラストは平田国学の影響を受けた相反する二つの流れ、すなわち国家神道と近代民俗学の芽生えをちらりと見せて終わる。…問題は、誰が見るんだそんなもん、という事ですが。



#7544 
景虎 2007/04/29 14:04
もしや・・・

オタク女性が大好きな「炎の蜃気楼」という少女小説で、確か一番人気があるキャラクターが直江信綱・・・兼続の身内なんですよね。という事は、オタク女性の影響力・・・等という事はないですよね。

いくらシリーズ600万部突破してるからって、天下のNHK様が、まさかそんな。
米沢に「炎の蜃気楼記念館」建設予定だからと言って、NHK様がそんな事をするはずが。
「風林火山」でGacktが謙信やってるのも、実はオタク女性狙い・・・等という事もないですよね、NHK様。
「米沢上杉祭り」にオタク女性が殺到するからって、信綱じゃなくても直江という苗字だけで、オタク女性が直江役の人に興奮するからって、NHK様に限ってそんな事ないですよね。

・・・やっぱりそういう事なんですか?NHK様。
まあ、別にいいんですけどね。
何年も前から大河みてないですから。
よく考えてみると、最近の大河よりも、「炎の蜃気楼」の方が面白いような気もしますが。



#7543 
tomohiro 2007/04/29 06:03
戦国時代よりは海外も・・・。

チャングム」、「紅はこべ」、「修道士カドフェル」などがbsで放映されていた
頃こんな事を考えておりました。
「ビバリーヒルズ90210」、「オールイン」、「名探偵ポアロ」といった現代劇路線の
海外ドラマに雑じって
nhkは大河ドラマに似た、外国製史劇をよく放映するけれども、
是を大河ドラマの代わりに放映できたら面白いのになと考えました。
当時から大河ドラマが衰退を開始していたので、
そんなことを考えてしまいました。
私が考えているのは、再来年の大河ドラマのように噴飯物の
脚本の大河が続くのであれば
1/2シーズンほど大河を休んで、今し方上げたような海外製の大河に類似した
史劇を放映してみては如何かと考えました。
私としては律令時代の官服を来た中国や朝鮮半島の人間や、横ロールのカツラを被った
昔のヨーロッパ人が画面に映ってもなんとも思わないし歓迎します



#7542 
elevater 2007/04/29 05:53
地方の回り持ちで

以前、九州のひとと何かの話の拍子に、NHK大河ドラマは九州の侍が
主人公になったことないねぇ、という話になったことがありました、最近は
単発ドラマでNHKで大友宗鱗をやったみたいですが
今年の山本勘助、再来年の直江兼続といい、軍師を主人公にしちゃうのが
流れだとすると、九州にも、それにリンクする人物がいます、大友家の
筆頭家老、立花道雪、島津が九州を統一できなかったのは、道雪が
崩れかけた大友家を支え続け、島津軍は道雪が代理で率いた大友軍には
ほとんど勝てなかった、といわれます。
大友宗鱗が宗教にはまってからは、大友軍の指揮はほとんど道雪がやっていた
というそうです。
道雪は志半ばで病死しましたが
彼の養子は島津との戦いや朝鮮出兵、関ヶ原、島原の乱にも参戦した
といわれる名将、立花宗茂(高橋統虎)



#7541 
ぬえ 2007/04/28 17:01


そういえば「功名が辻」は名画座に入れて貰えませんね(笑)。三傑に無理やり絡ませる夫婦愛のお話でしたが、なぜか戦にいくたびに女子供が刃向かってきたり、浅井万福丸処刑だとか一領具足の駆逐だとか汚い仕事をやるはめになったりと、けっこう殺伐とした話だったように思えるのですよね。顔に矢とか刺さってましたし。今年の勘助も少々それっぽくなってきました。

政権のナンバー2ですとか、実は脇の人物を主役にすると、政権のダークサイドを担当したり汚い仕事にも手を染めざるを得なかったりするわけでして、実はそういう人物のほうがクリーンに描くことは難しいようにも思えます。豊臣政権の石田三成とか新撰組の土方歳三とかですね。「太平記」でいうと、高師直とか足利直義が主役になるような。



#7540 
孟きょう 2007/04/27 21:08
あらら・・

 >徹夜城様
 はぁぁ・・・またNHKやっちゃっいましたか・・。「おんな太閤記」を色々改造したものをホームドラマ強調で何度もやってみたり、民放が大奥もので儲ければ便乗してみたり・・なんだかなあ・・。確実にアベレージな人気を獲得するためにとにかく信長、秀吉、家康を登場させ、つまりドラマに意地でも織豊政権を絡ませるのが無難な手なんでしょうね・・。それで女性視聴者層のためにもホームドラマの要素をバッチリ入れていけば戦国もの+ホームドラマの最強パターンの完成というわけで・・企画も通りやすいだろうし。(番組サイドや視聴者としては、「その時代の史実の夫婦のあり方」なんかよりも、現代人にとって好感を感じる、現代の夫婦感の理念、価値観を何があっても投影させたいのだろうし)
 (今まで主役になっていない戦国武将としても、長曽我部元親とかはまだ企画が通らないだろうし。 高知の戦国武将の知名度より、進駐軍のボスの奥方の知名度の方が断然上で、先にドラマ化までされちゃうだなんて、何か凄いですよね・・勝利者側だからなんだろうけど)

 とにかくそんなこんなで、「ホンワカ安心して見る事のできる大河ドラマ」になった今日この頃の戦国ものなのですが、ここ数年は、殺伐さもないんですよね・・「ホーム戦国もの」ゆえなんでしょうけど。殺伐さの無い戦国時代ものって一体・・・。昔は、たとえ史実では大往生する事になっている主人公でも「あ!、死んじゃう!怖い!」てブラウン管の向こうでハラハラできる緊迫感というか、「あ、このキャラ、武将は今回で死ぬな、死相が出とる」と予想できる殺伐さ、深刻さ、緊迫感があったと思うんですがねえ・・。キャストも、昔なら脇役や孫役に回されてた「子役レベル」の人が主役、ヒロイン、主要メンバーにされてますし・・そもそも最近の若手のキャストって皆、童顔すぎるですよねえ・・

 ですから、私も、「今週こそは勇気を奮って見よう!、大河も戦国も、子供の頃はあんなに好きだったじゃないか!。見よう!見るんだ!」と思っても、ものの数分で、頭痛がしてきちゃうんですよねえ(泣)



#7539 
パパゲーノ川崎 2007/04/27 14:22
柳生十兵衛

大河ドラマよりも、木曜日の時代劇のほうが面白いです。
柳生十兵衛七番勝負、3シリーズ目放映中です。

見入ってしまいます。特に1作目はサンライズの
某ロボットアニメを彷彿させる画面分割がユニークでした。

それにしても、1回につき一人切ってるから
3×7=21人 十兵衛さん、そんなに切ってしまいましたか。。。?

ま、暴れん坊将軍とか桃太郎はそれどころではないのでしょうけど。
あ、史実では無いですね。。。この手の話題は映画板のほうかも。





#7538 
mozawa 2007/04/27 09:29
愛の種類が違うだろう

 再来年大河の話です。風林火山に味をしめて地方大名家臣の話か?と思ったのですが、そうでもないようですね。結局「功名」の方が視聴率高いしその路線で、と言うことになってしまったのかな。
 兜の「愛」が妻への気持ち、っていう設定だったら、絶対観ません(笑)。



#7537 
tomohiro 2007/04/27 07:30
大河ドラマを廃止するのは惜しいですが・・・。

大河ドラマを廃止した方が良いのではと
一昔前は考えていましたが、
今は存続させたいという考えです。
しかし、存続させるにしても、日曜8時の一年間放映を
やめて貰った方が良いのではないでしょうか?
廃止して一クールから半年ぐらいのスパンで
現代劇を放映する。
現代劇といえば朝ドラや土曜ドラマを
nhkが製作していますが、
1枠ぐらい現代劇枠を増やしても構わないじゃないですか。
大河は番組改編期に単発で2時間ほどの物を
放映する。菅原道真もそれで見てみたい。(ロ_ロ)ゞ



#7536 
NF 2007/04/27 00:48
まあ、僕は戦国でも別に構いませんが

そればっかりだと流石に飽きますし、最近は大河ならぬ「小川」ドラマ化してるのがなあ…。

重要な時代でまだやってなさそうなところと言えば…。菅原道真とか。律令制度の埋められない矛盾を前に実情に即した国家建設に励むヤリ手官僚として藤原保則などと共に道真を描く。万が一実現したら、大河のことだから、藤原時平とも「本当は仲良しなんだけど周囲の状況が許さず宿命の対決を」とかなるんでしょうか(まあ、政治的な路線は二人とも似たり寄ったりでしたが)。終盤のクライマックスは勿論、清涼殿落雷シーンを派手なスペクタクルでお願いします。

…この人も、戦前の教科書では「忠臣」として持て囃され戦後には扱いが小さくなった点では南北朝と似てるかも。



#7535 
elevater 2007/04/26 23:48
直江?立体レタリング兜のひとか(笑

>直江兼続
ああゆう、他の追随を許さないデザインの兜をかぶってた人なんで興味ふかいかな(笑
この間、じもとで甲冑市つうのをやっていて、レプリカとはいえ高いから冷やかしに
見てただけなんですが、鹿角・赤揃えの真田兜や水牛頭の蒲生兜など、奇抜なものが
多いが、直江のダンナの立体ロゴ兜にはかないません(笑



#7534 
ぬえ 2007/04/26 20:00
また敗れ去りました。

もう何度目かしら(笑)。

大河の話題と思いきや発表の時期だったのですね。やはり「時宗」で掠ったまた10年くらい無いのやもしれません。夫婦愛のテーマは織豊系大名だけにしてほしいものですが。しかし、勘助、篤姫、直江と、「教科書に載っている一般人なら知っている人物」レヴェルから、「歴史好きなら知っている人物」に移行してしまった印象を受けます。あと、こういう原作物もちょっと以外ですね、高橋克彦の例はありますが。



#7533 
徹夜城(書いてから補足をよくする管理人) 2007/04/26 19:40
考えてみると

 家老がどうのとか書きましたが、考えてみりゃ今年の大河は家老ですらなく身元もはっきりしない「軍師」だったりしました(笑)。

 過去のドラマで出てきた直江兼続というと、TBS[関ヶ原」での細川俊之が印象に残ってます。石田三成や島左近と意気投合、直江書状を書いて家康を挑発して会津で迎え撃とうとするあたりまでなかなかカッコよいのですが、家康に見事にスカされてしまうわけで。
 NHK「真田太平記」でも上杉景勝の隣に控えて時々顔を出してましたが、あまり目立ちませんでした。

 なんとなくNHKニュースの報道の仕方だと「風林火山」よりも「利家とまつ」「功名が辻」の路線のような…(妙に「夫婦」を売りにしてたし)。脚本家も女性の方で「兜に「愛」と書いた武将」ということを強調していたんですが、あれは現代的な意味での「愛」とはちと違うんですけどねぇ。どうもこういうあたり不安になります。 



#7532 
tomohiro 2007/04/26 19:35
まだ放映するんだ。

>徹夜城さん
 まだ放映するんだ。
という感じです。日曜日8時の一年間の放映というのは正直今の時代きついと思います。
単発にした方が良いと思います。
私はそのとき歴史が動いたの話題が戰國時代だと全く見ない人間ですので。
「風林火山」
Castは申し分ないのですが、このCastで「蝦夷地探検記」をやればきゃっこいいのになと個人的に考えております。内容が大昔のリメイクみたいだから・・・。



#7531 
徹夜城(これであと二年は大河を見ないだろうなと思った管理人) 2007/04/26 19:31
再来年は

 再来年大河ドラマは「天地人」で、直江兼続が主人公だそうで。「愛だろ、愛」ってやつですな(笑)。
 噂はあった主人公ですけどね…とうとう戦国「大名」すらなく家老レベルか。まぁ江戸時代ものですが「樅の木は残った」で家老主人公はあったわけですが。

 直江兼続自体はもちろん初めてですが、扱う時代は例によって例のごとく安土桃山から江戸なわけで、やはり信長〜秀吉〜家康ラインははずせなかったんだなぁ、と。安全圏をとってますな、やっぱり。
 ともあれこれで再来年大河も僕がキチンと見ることはないでしょうなぁ(嘆息)。チラチラとはチェックするんでしょうけどね。



#7530 
elevater 2007/04/25 23:07
福島は、なんだったかな

福島県は1っぺん行きましたが史跡はいってない(汗
なんか昔から続くラーメンの1派は福島が発祥だってので、その、名前は
忘れましたが相伝・会津の何たらラーメンを食べた覚えが。って歴史じゃないやね(笑
で、史跡が探しても見つからないときはラーメンを(爆

>フランス大統領選挙
決戦投票二者対決ということですが、二人ともフランス以外の生まれのかたみたいですね、フランス国籍だけどロワイヤルさんはどっかの仏領うまれサルコジさんは中東からとか



#7529 
小覇王 2007/04/25 21:25
会津へようこそ

 >ENさん
 会津へいらっしゃるのですか。僕も暫らく行ってないのでどうなっているのかわかりませんが、月並みに言うと「日新館(会津藩校)」、「鶴ヶ城」、「飯盛山(白虎隊自刃の地)」そして「武家屋敷(会津藩国家老西郷頼母邸)」といったところでしょうか。飯盛山のさざえ堂は必見です。どういうルートで行かれるのか分かりませんが、是非喜多方市にも向かわれることをお薦めします。
 車なら二本松から向かうルートで途中会津観音というでかい観音様の立像があるのですが、うしろからみるとねずみ男にしか見えず、われわれは巨大ねずみ男像などと呼んでいたのでした。チャンスがあれば是非!
 会津は戦国時代は芦名家、伊達家、蒲生家等が入った後、江戸時代になって七本槍の一人加藤嘉明が入り、二代目に断絶(現在ヤングマガジンで連載されているマンガの世界です)、家光の時代に実弟の保科正之が会津入りして、御三家に継ぐ親藩の雄として幕末につながっていくのです。
 それでは会津旅行を楽しんでください。



#7528 
tomohiro 2007/04/25 16:47
エリツィン死去に対する一考察

先日ロシア前大統領のボリス・エリツィン氏が死去しましたが、
あれは現大統領のプーチン氏の禅譲であったと、ある人が話しておりました。
禅譲といいますと、律令政治がしかれていた時代の朝鮮半島や中国で行われていた
行為だったなと思います。
ロシア風易姓革命のつもりなのでしょうか。



#7527 
EN 2007/04/25 13:25
来月会津に行く予定です

私事ですが、来月のゴールデンウィークに会津に旅行に行きます。白虎隊の自刃の地としても有名ですが、この地の歴史などはちっとも知りません。会津にくわしい方、ぜひ白虎隊や会津若松城について教えてください。旅行の参考にさせていただきます。



#7526 
あがたし 2007/04/25 07:54
フランス大統領選にはちらりと「歴史」が顔をのぞかせていますね

国民運動連合のサルコジさん31%,社会党のロワイヤルさんが25.5%,とどちらも決め手にかける支持率がさらに下がっているところで,急上昇中なのは民主連合のバイルさん(同18.5%.ちなみに話題(?)のルペンさんは約10%).

このバイルさん陣営をどちらが取り込むかが焦点であります(「日経ビジネス」2007.4.23号p.16に解説あり). ちなみに国民運動連合は右派与党,社会党は(言うまでもなく)左派,そしてバイルさん属する民主連合は中道路線を掲げていますね.

さてこのバイルさん,バラデュール内閣で教育大臣を務めた方だそうです.大学教授の資格ももち,書いた本のうち1冊はベストセラー.その題名は「Henri IV」(邦訳:アンリ四世〜自由を求めた王 下記URL参照).おお,ここに16世紀欧州史が!

<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794804865">http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794804865</a>




#7525 
徹夜城(新しいDVDレコーダー買って録画環境が変化した管理人) 2007/04/24 23:26
NHK衛星で「毛沢東」やってますね。

 昨日放送していたのを録画して日中に見たんですが、フランスのTV局が2006年に製作した4回シリーズのドキュメンタリーです。昨日の第一回は誕生から長征、共産党での指導力確立までが描かれてました。当時の紅軍兵士の生き残りへインタビューなど、今撮っておかないと、という内容も含まれてます。もちろん毛沢東に対して絶賛ではなくある部分ではかなりその権力志向を辛らつに描きもしてますが、なんだかんだで近現代史に限らず中国史・世界史を通しての大物と言わざるを得ない存在だよなと思わされる番組です。
 面白かったのが要所要所の歴史的場面の「再現映像」としてドラマ映像が流用されていること。中国で製作した「長征」とか、西安事件の映画などが使われているみたい。中国の歴史ドラマといえば「ソックリさん大集合」が売りなのですが、確かに毛沢東や周恩来役は一目でわかるほど(笑)。


>NFさん
 陳舜臣さんの「山河太平記」、だいたい読み終えました。義貞評をもう少し補足しておきますと、ほんらい尊氏とタメを張れる立場でも器でもないのに後醍醐らによって政治的に利用され尊氏の対抗馬に仕立てられた気の毒な人、というニュアンスもありました。「新田義貞は人間的にはおもしろい人物であった気がする。人間的におもしろいというのは、人望とはあまり関係がない」と言ってる部分もありました。
 つまりそれは尊氏が人望はあった、ということを言ってるわけですが、やはり尊氏は生まれが生まれなもんだから背負ってるものが違っていた、という指摘もしてますね。尊氏に関しては「多々良浜の奇跡の大逆転」の真相の考察もなかなか面白いです。


>孟きょうさん
 まぁ「忠臣蔵」だの桜田門外の変だの、そして5.15事件の時なども妙にもてはやす人たち(大衆)がいたという歴史もあり、政治家がテロに遭ったときにどういう反応が出るかで日本の「危険度」が計れるようにも思ってます。
 さらに怖いことを書きますと、長崎市長も、先年の石井紘基議員の場合もテロ実行犯はなんともつまらない個人的な理由から犯行を行った…ということに「なっている」んじゃないかとふと思うこともあるわけですね。いや、疑りすぎだと思いたいところですが、映画「金環食」ってのがそういうオチで大スキャンダルがもみ消されたりするんですよね。
 孟きょうさんがおっしゃる「表現しづらい何か」という言葉を見て、高村薫さんが「日本の不可解な事件にはその背後に深い闇が顔をのぞかせる」というような表現(不正確ですが)をされていたのを思い出しました。


>tomohiroさん
 いや、「対岸の火事」という表現はこの場合あてはまらないのでは(笑)。まぁルペン氏がまた決選投票にでも進んでいたら「火事」のレベルにはなったでしょうけどね。どっかの都知事のことなんかも考え合わせるとそう「対岸」なことでもないわけですが。
 今度のフランス大統領選、日本にとっては直接的には「どっちが勝ってもシラクほどの日本通ではない」ってことはありますよ(笑)。サルコジさんは以前相撲を揶揄した(それにひっかけてシラクさんを揶揄したわけですが)ことがありますし、ロワイヤルさんも日本の漫画・アニメを暴力的として批判した(フランスはじめ欧米では割とありふれた定番の声ですが)ことがあり麻生外相から皮肉られたりしております。



#7524 
tomohiro 2007/04/24 10:46
日本では興味薄なフランス大統領選

今回のフランス大統領選ですが、
日本にとっては誰が勝ってもどうでも良い感じですね。
是が1960/70年代ぐらいであれば
注目される話題でしょうが、
日本人は対岸の火事だと思って聞いている人が多いようですね。



#7523 
孟きょう 2007/04/24 01:29
う〜ん・・


 >銃撃事件諸々
 
 色々な事が言われているわけなのですが、やはり同県の為政者への銃撃、暗殺関連の事件が2度も起こるなんて、何か尋常じゃないと思うんですよね・・。去年の放火事件もそうですが、ここ100年を見ても、何かこの国にはこう陰湿な、ジメジメしたテロリズム的行為が恐怖とともに何というかサブリミナルに、やや諦めにも似た暗黙の空気というか、表現しづらいんですが何かが存在しているような感じがするんですよね。他国にもこういった事はもちろんあります。ありますが、これもまたこの国の「現実」なんだなと思いました。他国のいたましい事件や隣国の「恐怖を臭わせる」政治体制についてメディアが色々な角度から感想を述べるのも大切な事なのですが、「もっと身近な、国内の恐怖」について今一つ鈍感な空気が流れているような・・管制なのか配慮なのかそれともそれは歴史的宿命なのか・・・。文豪の言葉をパクらしていただければ、「ぼんやりとした不安」というか・・ なんだかな〜・・



#7522 
NF 2007/04/24 00:37


>徹夜城様
>エリツィン死去
確かに、同時期に首相だった橋龍さんや小渕さんは当時普通に元気そうだったのに、彼らのほうが先でしたからね…。
>義貞
なるほど。その点では陳舜臣さんとほぼ同意見になってしまうなあ(苦笑)。軍事指揮官としては優秀だけど、政治家としての力量や政略・国家戦略はどう贔屓目に見ても得手ではなさそうですものねえ(作成中のレジュメもほぼ同様の線で書いてますし)。最期に華々しく見せ場を作れずあっけなく戦死したのもイメージとして損しているような。



#7521 
徹夜城(とりあえず史点ネタだな、とまず思ってしまった管理人) 2007/04/23 23:39
エリツィン前大統領死去

 …だ、そうです。なんか在職中にいつ死ぬかいつ死ぬかと言われていた人なんで、案外長生きしたような気もしてしまいます。フォーサイスだったかな、エリツィン死後のロシアを小説の種にしていた人もいたような。いしいひさいちも散々この人の「酒と病気」とネタにしてましたっけね。
 まぁ評価は分かれる人になりそうですが、プーチンさんみたいな怜悧なキレもの風の人よりも親しみやすさがあったのは確かかも。そういや昨日テレビでやってた「ロッキー4」にはゴルバチョフのそっくりさんが出てましたっけ。

>NFさん
 陳舜臣さんの義貞評をいろいろ読んでいくと、やはり「器の大きさ」で尊氏に分があった、やはり義貞は純朴・直情な田舎武者だったんじゃないか…ってあたりにまとめられるようです。それはそれで「いい人」だったんじゃないかってな感じで書いてますね。勾当内侍の一件でも軍事行動としては批判しつつも「人間らしい」って評価でした。
 尊氏についてもまぁやはり人間的に魅力のある人だったんだろう、と。でもやはりウジウジと悩む人だったことに注目してますし(鎌倉幕府に反旗を翻す決心も三河あたりまで来て決めたんじゃないかという指摘は面白い)、なんといっても弟の直義が怜悧な切れ者の名参謀であったことが大きいと書いてます。



#7520 
小覇王 2007/04/23 21:27
知り合いが出た!そして落ちた!

 仕事中ですが再び。
 今回の選挙は面白かったですね。福島の参院補選は近所の人が立候補していてびっくりしていたのですが、残念ながら落選していました。市議を長年やっていた人ですけど衆院議員にはかなわなかったか。
 長崎の市長選は殺された伊藤市長の娘婿が落選したのは正直、賢明な判断を長崎市民は選択したと思っています。事件自体は卑劣で許されないモノですがその後のやりかたがあまりに同情を買おうという姿勢がわかりすぎて。やっぱり世襲は「NO!」。落選後の元市長の娘さんの発言はかわいそう、というより引いてしまった人も多いんじゃないでしょうか。まあ、選挙のやり方などで多くの問題があったのは事実。ただ、候補者が殺されたときに備えるよりも、殺されないように備えるほうが先だと思うんですが。
 羽柴誠三秀吉さん、今回は供託金が帰ってくる、初めての選挙だそうです。いまや、月光仮面と共に日本の選挙になくてはならないひとです。イギリスのスクリーミング・ロード・サッチ(「怪物狂乱党」党首)みたいなもんか。一度くらいは当選させてみたいですね。下手なタレント議員よりはがんばってくれそうです。
 数年後に省みたとき今回の選挙が日本のターニングポイントになるのでは、と少し思わせる選挙でした。
 歴史ネタが無くてすいません。それではまた。



#7519 
NF 2007/04/23 00:39
いや、十分多いような

>夕張市長選挙
あの「殿」が、三分の一の得票率を獲得して三位以下とは大差をつけた次点という辺りで既にただ事じゃないような。外から見る分には面白いともいえますが、少々胡散臭かろうが「私財で100億投入」というのが魅力的だったんだろうなと思うと夕張の困窮がしのばれます。どうしようもなく金に困ったときだと、僕でも目が眩んでしまうだろうなあ。

>義貞
義貞を積極的に評価している本といえば、割と最近に出た吉川弘文館人物叢書の「新田義貞」が義貞の名誉挽回を意図して書かれていたような。作者の峰岸純夫氏は群馬出身らしく、義貞の育った環境などの解説もあり結構貴重ではありました。僕も義貞を優秀な軍事指揮官として評価する方向でレジュメを書きつつあるところですが、いつかそのうち「とらっしゅばすけっと」に掲載するのを目標にしてます。

それにしても、例の大量銃殺事件以降、銃撃事件の多いこと。この手の事件はなんか知らんが模倣犯が出るんですよね…。長崎市長暗殺事件も気分を暗澹とさせてくれましたが、どの階層もテロに対しての嫌悪感と言う点では共通していた事が救いですかね。



#7518 
徹夜城(速報を見て余談を書き込む管理人) 2007/04/22 23:46
さすがに

 選挙と言えば、と気になっていた夕張市長選は先ほどの速報によれば地元の人がからくもあの羽柴秀吉氏をおさえて当選したとのこと。かなりの僅差だったそうでありますが。
 都知事選よりはグッと当選確率の高い選挙だったので「もしや…」の声もあったのでありますが、ヤケクソで羽柴氏に任せようと言う酔狂な(失礼?)有権者はまだまだ少なかった、ということかな。



#7517 
徹夜城(今日は投票に行った管理人) 2007/04/22 23:39
とりあえず地元は政権交代

>tomohiroさん
 フランス大統領選よりも地元の市長選に関心があったりしまして(笑)。先ほど入った開票速報によりますと僕の住む市は現職が敗れて新市長が誕生することになった模様です。
 フランス大統領選は順当に行くとサルコジさんということになりそうな情勢ですけどねぇ…左派のロワイヤルさんは名前が「庶民派」受けしないんじゃないかと(笑)。ルペン氏も今度がラストチャンス(?)なんでしょうが、どれほど集めるかが気になるところではあります。


>南北朝ばなし
 昨日書店を覗いておりましたら、ちくま文庫から陳舜臣さんの「山河太平記」なる新刊が出ているのを発見。へ〜、陳舜臣さんが「太平記」?と驚いて買ってみたのですが、これは小説ではなく太平記ゆかりの地を旅した紀行エッセイとでも言うべき内容でした。文庫としては新刊ですが、最初に刊行されたのは1979年とかなり前のことでした。
 しかし小説ではないとはいえ陳舜臣さんが「太平記」とは…と意外に思ったのですが、読み出して納得。そういえば陳さんは神戸の出身。そう、「湊川」の現地なのであります。「大楠公の聖地」として戦前の神戸では徹底的に神格化されて教えられたのでした。もっとも散華する湊川の合戦よりも千早・赤坂の智謀戦のほうがよく語られたそうで、そっちで「太平記」になじみになったようであります。
 「山河太平記」では「太平記」のゆかりの地(まさに全国におよびます)を陳さんが自らの足で歩き、取材しており、なかなか分厚い内容(まだ読み終えてません)。後醍醐、正成、円心、尊氏、義貞、顕家などなど、それぞれゆかりの地を旅しつつあれこれ人物や歴史を考察するといった歴史紀行のお手本のような内容ですが、南北朝ものでこれをやったのは珍しく新鮮でした。
 陳さんらしさはやはり「太平記」と中国史との関連に言及が多いことでしょう。当時の渡来禅僧のことに触れるなど、国際的に南北朝を理解する視点も多少入っており、その意味ではこの時点では斬新です。ただ後醍醐周辺に宋学の影響の強いことはよく指摘されてますが、正成も宋学にハマった人間だったと断言する陳さんの推理は僕はあまり同調できないんですよね。
 いま足利と新田の故郷を訪ねる部分まで読みましたが、やはり陳さんも義貞には評価が辛いような…(^^;)読み終えたら続報書きます。


>ENさん
 新年度に入ってから暇にはなってるんで、更新はぼちぼちと…黄金週間にかけていろいろ集中的にやりたいとは思っております。しかし更新予定と聞かれてしまうと「風の向くまま気の向くまま」としか答えようがなくって(笑)。
 「史劇的な物見櫓」としては「史点」の優先度が高いですが、やはりここでメインのくせにほったらかしになってる「俺たちゃ海賊!」コーナーをなんとかせにゃならんと思ってますし(海上史事件簿と小説「鳳」の第二章が…)、手っ取り早いところで歴史映画コーナーへの追加をやっておかないと。一方でこれまた放置状態になっている「ゲームで南北朝!」の整備を急がねばとも思いますし…(笑)。
 「栄耀映画」のほうもぼちぼち手を入れる計画ですし、「硬派なPCエンジンFX」でもエンジンとFXの両方で更新計画が進んでいます。旅コーナーでも先日廃止前に乗ってきた鹿島鉄道旅行記が書きかけになってるし、「怪盗ルパンの館」では名作「813」の解説ページと「映像で見る怪盗ルパン」コーナーの作業が同時進行で…(汗)
 というわけでマルチタスク状態なので、気が向いた順番に更新していくことになると思います。もちろん読者から「あれを更新して」と言われるとアッサリそっちに力を入れたりするんですけどね。



#7516 
elevater 2007/04/22 20:24
銃の乱射が、あっちこっちで

>アメリカ銃乱射事件
犯人の犯行直後のビデオ郵送という前代未聞の事態、2丁拳銃でポーズをとっている
犯人を見て、ジョン・ウー症候群か(汗
また、犯人が握っていた銃がグロックやワルサーp90、装弾数がやたらと多い
モデル、こんなもの学生が簡単に購入できる社会というのがなんとも

>町田のアパート立てこもり
こちらは日本の。警察の特殊部隊が突入しましたが、レーザー照準の軍用ピストルを
持つ機動隊員、日本の警察も重装備になったな、と感じました。



#7515 
ひで 2007/04/22 17:31
タイポタイポタイポのシューリンガン

>名前の読み方
なるほど、そう言う根拠があったのですか。それにしても「応答宮」という表記しかり、儀義と義儀しかり、そう言う事例を見聞きしていると、名前を一つに決めるとか正しい読み方一つでまとめるといった事を近代になってから実施したという事には近代的な国民国家を作る上で、国民として一人一人を把握するために必要だったからやったのかもしれませんね…、って単に今思いついただけですが。

>伝記の人選
昔、海外のアレクサンドロス大王の伝記を買ったときに、そこから出ている伝記シリーズの人選がなかなかかわっていたことがありました。シモン・ボリバル、ジャック・クール、加藤シズエ、イグナティウス・デ・ロヨラ、福沢諭吉、ヴァスコ・ダ・ガマという人選はどこでどうやったらつながるのやら…。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#7514 
tomohiro 2007/04/22 16:19
さーて次回のフランス大統領選は?

現在、フランスではサルコジ候補とロワイヤル候補が一騎打ちの様相を呈してきましたが、どちらが勝つのでしょうか。皆さんはどう思いますか?



#7513 
EN 2007/04/21 17:10
すみません

気が付いたら、タイトル書き忘れていました。すみませんでした。



#7512 
EN 2007/04/21 12:14


そういえばアメリカの乱射事件でも犯行声明出てましたね。犯人が自殺しましたから動機は分からずじまいです。ところで徹夜城様、質問なんですが、今後のこのHPの更新予定はどんなものなんですか。忙しくて更新がなかなか出来ないと思いますが、ご回答お願いします。



#7511 
これぞ史劇的 2007/04/20 16:22
ぬえ

わたしもけっこう長年除いてはおりますが、話題が2つ3つくらい並行していると「史劇的伝言板」っぽい印象を受けます。

大河ドラマはなんだかんだ言って需要だけはあるのでしょうね。それだけに振るわなかったりがっかりな再来年お題だったりすると怨み辛みあるわけでして。地元ネタだと「紀行」コーナーも楽しかったりしますが、そういえばムロタイには紀行コーナーがありません(笑)。白峰合戦とかも、地元の人は知っているのでしょうか。村上水軍は再放送をチェックして見ねば。ムロタイで確認しましたが、懐良親王を九州へお連れしたのも村上氏ですよね、村上義弘とは覚えやすい名前ですが。南北朝もいつかいつかメジャーになって、NHK歴史番組で「海の南北朝」とかやってほしいものです。



#7510 
elevater 2007/04/20 06:33
その場しのぎ

>安宅船
明の鄭和の影響かしらないですが、室町の安宅船は大きいのが多く
まるで城のような屋根が目立つ、漕ぎ板を多く並べた、帆と漕ぎの混成の船
だった感じですね
信長や九鬼の大船は、オリジナル、というよりは、室町期の船の傾向を
極端にしたものに過ぎない、という感じでしょうね、大きな戦果は
木津河口の二回目の戦いぐらいで、あとは、船足が遅いので朝鮮戦役では
朝鮮水軍のカモにされて損害が大きく九鬼水軍は面目なくなったみたいで
秀吉は信長の鉄甲船を保存するつもりだったみたいですが朝鮮で、あまり
役に立たなかったので大阪湾に放置し腐食し自然消滅したため後世には
見ることが出来ないようです。



#7509 
徹夜城(やっと引越しの後片付けが完了した管理人) 2007/04/19 23:22
ペースが上がってます(笑)。

 失礼ながら、なんか食いつきのいい書き込み展開ですなぁ(笑)。

>景虎さん
 僕も「大河に出た坊さん」のネタを書きながら、「考えてみりゃ歴史上の有名人の多くが坊主なのでは…?」などと思ってはおりました。
 大河「太平記」でも北条高時や佐々木道誉、長崎円喜などはホントは出家した坊主のはずなんですよね。古典「太平記」なんか読んでるとちょっと年のいった武将はみんな坊さんだらけ(笑)で、どうも一定の年齢になると出家するもんだったみたいです(病気を機に出家というパターンも多い)。出家のクセに戦場で殺生をしまくることに矛盾を感じるやつはいなかったんかいな、といつも思うんですけどね。
 邪馬台国で大河ドラマ…は思いっきり難しいなぁ(笑)。でも過去に完全フィクションで一年やったことも何度かありますから、作り方次第かな。なお、映画「卑弥呼」はちゃんと存在しますが、かなり前衛芸術的な映画でありました。
 宗教ネタ大河といえば、いちおう「古事記」が実現寸前まで行ったことがあります。昨年でしたっけ、それを元にラジオドラマとして実現はしたんですが。
 「古事記」も面白いんだけど、皇室の先祖ネタでかなりヤバい話も満載ですからなぁ…戦前の日本人はそういうところは読まないようにしてたのか、と思うところも。聖書にも似たようなことが言えますけどね。


>elevaterさん
 うーん、僕は多民族集団「倭寇」の専門であって実は「日本海賊」の話は関連で首を突っ込んでる程度という、一見ヘンな立場でありまして(笑)、日本の船の関連もあまり強くはないのですが、「鉄甲船」や九鬼水軍についてはかなり誇張された部分が多いんじゃないかと感じております(実際「鉄甲船」説についてはかなり強い批判もあります)。村上水軍についても江戸時代以降の幻想的ふくらましがかなりあるような気もします。
 秀吉が朝鮮に攻め込んだときも、朝鮮水軍の戦艦は日本船にブチあたって破壊する戦法をとったって聞きますし(つまりあまり頑丈じゃなかったらしいんですな、日本の戦船は)。


>ぬえさん
 そうでしたか、風林火山はご当地でいらっしゃいましたか(笑)。
 戦国マニアの方を南北朝史にいざなう手段として、南北朝を「プレ戦国」として楽しませる、というやり方があります。実際、戦国時代で名前を聞く一族の先祖があっちゃこっちゃで登場し、南朝だ北朝だと行ったり来たりして戦ってるんですよね。
 「鶴姫伝奇」は関心はありましたが未だに見ていなかったりします(汗)。


>パパゲーノ川崎さん
 上の方で書いてますけど、僕の専門は「倭寇」であって「日本海賊」そのものではないんですよ。と言うと、よくキョトンとされちゃうのですけど(笑)。ま、それでも日本の海賊衆(水軍)も深い関心の対象であるのは確かです。
 あの番組で「海賊業を廃業してかたぎになった」かのような表現がありましたが、あれはどうかなぁ?と思うところはありました。というか、そもそも海上の要所を支配して通行税をとったり水先案内をして稼ぐ(無断で通過するやつは襲撃)というのはもっと昔から彼らの「本業」でありまして、武吉が急にそうしたってなもんでもないと思うのです。
 倭寇にも言えることですが日本の海賊衆=水軍連中もあまり史料を残してくれないもので、よく分からないことが多いんですよね。それでいて源平合戦、南北朝、戦国と中世の乱世ではいつも影に日向に重要な活躍をしてもいるのです。南北朝時代だと南朝方の熊野水軍が大挙南九州に押し寄せたりとか驚くほどアクティブな活動をしています。


>ENさん
 アメリカの大量銃殺事件にも驚きましたが、どうもその行動パターンを見ていると、世界史上に残る大量殺人事件のパターンはほぼ踏んでいるようにも思うんです。はっきり言って狂気の沙汰としかいいようがないですが、報道を見ている限りでは「意外性」はあまりなかったです、僕には。日本だと「八つ墓村」のモデルとして知られる「津山三十人殺し」の例があり、どうも犯人が大量殺人を実行に移す心理状態に似たようなものがあったんじゃないかと。もっとも津山事件のケースは田舎の村で、みんな顔見知りだったんですけどね。
 行きずりの殺人と言うことでは今日死刑が確定した池袋の通り魔事件の犯人の主張をニュースで聞いてたら、これがまたハーバード大の事件のそれとよく似ていまして…
 長崎市長射殺事件にはまず前代の本島さんの事件を連想してしまいましたが、報道で見る限りではクレーマーがストーカーに発展したケースといいますか…奇しくも犯行直前にTV局に手紙を送って自己主張するあたりなどはハーバード大のケースと瓜二つになってしまいました。

 しかしこれらの事件で騒いでいるうちにイラクのバグダッドじゃ連続テロで一日に200人ぐらいが殺されてるわけです。大量殺人も日常茶飯事になると大きなニュースにもなんなくなっちゃいます。



#7508 
パパゲーノ川崎 2007/04/19 21:29
昨日の”その時歴史が動いた”は村上水軍

は、村上水軍の話だったから、まさに管理人さんのご専門の
領域だったのでは。
CGを駆使した会戦は見ごたえがあり、かつ分かりやすかったです。

海賊業を廃業し、かたぎの世界(?)への転換を決意。一族の長としての
すばらしい決断。

信長水軍との決戦。。。

それにしても信長水軍の鉄甲船は、船体の下部は鉄で覆われていないで
木であったようですが、そこを狙い撃ちして火を付け
沈めることは出来なかったのでしょうか、、、
まあ、異形の巨大船を目の前にして、そんなことまで考えられなかった
くらい混乱してたのかも、、、

そして、朝鮮出兵に借り出されていたなんて話も初めて知りました。
水軍なのに陸上戦まで、、、しかも外国に何の大義名分もなく出兵
させられるとは、、、大変な辛酸を舐めたことでしょう。。。

そして関が原に関連した戦での敗北。。。こんな戦法に引っかってしまうとは。。。
陸上の戦には向いていないから仕方ないか。。。
そして衰退へ、、、

でも、後に朝鮮通信師の船団が来日すると、護衛をして瀬戸内海を
行くのですね。

それから子孫のお言葉、、、

いい番組でした。



#7507 
EN 2007/04/19 16:31
あの事件に思う

歴史に関係ない話で恐縮なのですが、米バージニア工科大の銃乱射事件は衝撃的でした。死者もかなり出たみたいです。犯人は韓国人学生だそうで。アメリカの銃社会の恐ろしさをかみしめました。日本でも翌日に長崎市長の銃撃事件が起き、まったく銃の規則されている日本でも同じ事が起きてしまいました。銃社会とはいったいなんなんでしょうね。



#7506 
ぬえ 2007/04/19 14:58
甲斐と「太平記」

「風林火山」は実は郷土の話でして、けっこう贔屓目に見ております。第一回で山中湖畔の戦いを描いていて感心して以来、楽しんで見ております。ふと南北朝は甲斐へどのような影響を与えたかなぁと考えてみても、郷土史を不勉強であまり思いつかなかったりします。高師冬が討死していることくらいで。

大河の時代考証やっている芝辻俊六さん「信玄の戦略」で軽く触れられている武田氏の来歴によりますと、霜月騒動で連座したり上杉禅秀の乱に荷担してしまったりと、武田はじめ甲斐の名族は何かと不遇であった様子。南北朝には安芸守護を継承していた本宗家武田氏の信武と、甲斐へ残っていた石和系武田氏の政義がそれぞれ活躍しておりまして、信武は中興の祖とも位置付けられているようです。両家とも倒幕運動や建武政権にも従っておりまして、武田信武は尊氏勢に加わり各地を転戦し、武田政義は南朝方に加わり武田は分裂しております。観応の擾乱に伴い信武も関東で戦い、やがて甲斐へ入国。室町時代には鎌倉府の下で守護職を掌握していく、といった流れの様子。その後は前述の通り上杉禅秀の乱に荷担してしまい甲斐は守護不在状況になり、内乱の末に信虎がようやく国内を統一し、その基盤を信玄が継承したのですね。

いや、やっぱり南北朝の影響って大いにあるじゃないですか。戦国以前の武田の歴史は、確か新府城発掘の本に寄せている網野善彦さんの一文に詳しかったと思いますのであとで探して見るとして、ふと各都道府県と「太平記」や南北朝との関わりを考えて見ても面白いかなと思いました。

>その時
見逃してますが、そういえば先週の所得倍増計画の回は見てまして、予告を覚えております。正直、みなさまのNHKであまりこういう趣味的歴史ばっかり扱っているのは感心できないのですが(笑)、海上史ネタですのでここでは良しとしましょう。護良親王の話が出ておりますが、「配役宝典」さんで村上武吉を引いてみると『鶴姫伝奇 興亡瀬戸内水軍』というテレビ作品で堤大二郎が演じておりました。



#7505 
elevater 2007/04/19 12:57
海事歴史といえば

帆船模型をやっていたころ、なんか、この分野は洋物ばかりなので
和船もあったら面白いのに、と資料を集めていたのですが
江戸時代のは、国内沿岸周遊の千石船ですが、それより前の時代のに
なると、大ざっぱな分類ですが、室町期の大型船は「安宅船」というのだ
そうです、有名な織田信長が毛利水軍をやっつけるために作らせた
大型鉄板船も分類上は安宅船になるらしい。この手の船で鉄製のを
世界で最初に作ったのは織田の鉄甲船か太閤の朝鮮戦役の旗船「日本丸」か
説が別れるらしいですが、どちらにしろ九鬼水軍の手によるものらしい
ので、小型で軽快な船で海戦をやるのを常套とした瀬戸内水軍とは
また違った水軍なんでしょうか九鬼水軍は



#7504 
景虎 2007/04/19 07:41
大河のお坊様

大河に出てきた僧となると、『炎立つ』に西行が出ていましたね。
柳生博の西行は、いい味出してました。
ああ、でも良く考えてみると、平清盛も後白河法皇も出家しているので、一応は宗教者と言う事になりますね。

個人的には、大河ドラマで邪馬台国とかやってほしいですね。
日本人が好きな三国志とも絡ませられますし。

>徹夜城さん
>他宗派からうるさく言われるでしょうから
やっぱり、文句を言う人達がいるんでしょうね。
仏教は、宗派によっては他宗教と仲良かったりしますが、そうじゃない宗派もありますからねえ。
他宗教と上手くやっている所は、神仏習合を復活させたりして、僧と神職が一緒に祈祷したりしているそうですが。

宗教に大らかな日本でも、こういうイベントはさすがに少ないとは思いますが、キリスト教の教会で、神道の雅楽、プロテスタントの賛美歌、カトリックの聖歌、イスラム教のコーラン朗誦、天台宗、真言宗の声明などの、宗教コンサートが開かれたりもしたとか。

宗教、国家、民族等といったものには、上手く共存して欲しいものです。



#7503 
徹夜城(マイナー分野に突っ込むのが趣味の管理人) 2007/04/18 23:20
たまに南北朝ばなしで盛り上がると嬉しい

 日本の南北朝時代とか倭寇とか、はっきり言ってマイナーなジャンルにどっぷり首を突っ込んでしまっている僕ですが、ゲームでもPCエンジンとかFXとか専門サイトやってるし(笑)。
 ただ、こういうマイナージャンルって、他人の「お仕着せ」ではなく自分で「開発」できるところに楽しさがあるんだろうな、と自分では思ってます。
 というわけで、南北朝にあまり興味がないという方も、食わず嫌いにならず一度どっぷりと首まで浸かってみることをお奨めします(笑)。もっとも自分で調べなきゃいけないってのが大変といえば大変なんですが。一応このサイトの「NHK大河ドラマ太平記大全」「室町太平記」がその入り口になるかと思います。
 NHKの大河ドラマですが、結局のところは意欲のあるプロデューサーが出てくるかどうかなんじゃないかと。「太平記」なんかはその意味でも奇跡のような作品でした。まぁそのプロデューサー氏はその後個人的にイロイロ大変だったわけですけれど…信長・秀吉・家康の時代をやればハズレはない、ってんでやっちゃった前田利家だの山内一豊だのの夫妻ものは視聴率は良かったんでしょうけど、僕などは見る気も起きませんでした。
 せめて新機軸として古代物をやってほしいところですね。単発ドラマとしては「聖徳太子」「大化改新」と続いてまして、残るは「壬申の乱」というところですが、これは大河でやってもらいたいところです。
 とかなんとか言ってるうちに、あんがい「また忠臣蔵」なんて話になるような予感がするんだよなぁ…(^^;)


>本日の「その時」
 海賊専門家としては村上武吉と聞いては見なくちゃいけませんでした。内容的にはまぁ特にツッコミどころなしかな。使用映像は船関係で「琉球の風」「北条時宗」多し。厳島の戦いがからむため「毛利元就」の映像もバッチリ使われてました。村上氏の内紛のナレーションに合わせて「太平記」第一回の足利荘ロケシーンが出てきたのには「?」でしたが(笑)。韓国ドラマ「壬申倭乱」まで使われてましたね。
 次回は来年の大河ドラマの主人公「篤姫」。早くも宣伝開始で、ぼちぼち主要キャスト発表なんだろうな。


>本田さん
 淵辺義博は実は護良親王を逃がしていて…という説を唱えている人がいること自体は知ってましたが、平成10年なんて割と最近に本が出ていたとは知りませんでした。東京の大型書店で見かけたことがあるような気もしましたが、もっと前に出た本だろうと思っていたのです。
 そういう説が存在し、本まで書いちゃった人がいる、という話は南北朝時代通史の名著、佐藤進一「南北朝の動乱」(中公文庫・日本の歴史)の中でさらりと触れられています。この本が出たのが1970年代ですから、だいぶ前から熱心にそう主張されている方がいるんでしょう。平成10年の本と同じ人なのかどうかはわかりませんが…
 ま、護良のあのキャラクターですから、生きていたらまずじっと隠れ住んでいるってことはないと確信しますけどね(笑)。大河ドラマでも堤大二郎が名演でございました。


>ぬえさん
 「太平記」だって放映当時プロデューサーが「まともにやったら二年はかかる」って断言してましたからね。せめて一年半ほしいなぁ、と僕も思ったもんです。シナリオも全体の構成が大変だったのではないかと思います。あと俳優さんの扱いの問題もありますし…当時最強のアイドル宮沢りえ関係で2、3回無駄につぶしている、とは言われちゃってますが、今になってみるとこれはこれで貴重な記録になってますし(笑)。
 「太平記」はそのため終盤やたらに詰め込み、あわただしいのですが、改めて見直すと、あのややこしい「観応の擾乱」をあの回数にうまくまとめたもんだと感心します。
 確かに「風林火山」で一年やれるなら「楠木正成」なんか濃い目の一年でちょうどいいかもしれませんね。


>tomohiroさん
 まぁ現在ドラマの原作に使えそうな歴史小説で正成が主人公のものって北方謙三氏の「楠木正成」ぐらいしかないのが現状で…しかもこれ、「湊川」はばっさりカットしてるしなぁ。むかし今東光も正成を主人公に「太平記」という小説を書いたんですが(正成がちゃんと河内弁をしゃべることで有名)、これも湊川を前に建武政権の実質崩壊で終わってます。
 湊川の戦いをきっちり書いたのはやはり吉川英治「私本太平記」なのですが、これが吉川英治の命を縮めた、という話もあったりしまして。実は北方さんも恐れてたりして(笑)。



#7502 
tomohiro 2007/04/18 18:27
楠木を使うならば原作は

楠木を使うならば原作は北方謙三氏でしょう。
まじで。
後は、江戸時代を取材した物とか・・・。
実を言うと戰國時代が嫌いになったのは繰替えされるから。
そんな私の考えに符合したのが、
某サイトのこのスレッドです。
http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=24625
スレッドの方針に従えば新渡戸稲造とかどうですかね。



#7501 
ぬえ 2007/04/18 17:28
つぎの「太平記」

「風林火山」は、いわば鎌倉陥落で終わってしまう「太平記」ですよね。

近年の大河ドラマの傾向として、「葵」、あと「風林火山」もそれっぽいですが、短い期間を濃密に描いている、あるいは「時宗」「新撰組」「義経」など短命主人公を主役に持ってくる作品。それと「慶喜」「功名が辻」など、短編原作から膨らませる作品、などの傾向があるように思います。

「太平記」なんかは、往年の大河ドラマのオーソドックスなかたちでもある長編原作である程度長命な主人公の一代記といったところでしょうか。物語として扱う時間が長ければ、消化し切れないエピソードもありますし、オリジナルのドラマ部分も挿入しにくい、「太平記」でもまるまる時間つぶしの回があったり、「大逆転」のような詰め込みの回があったり、評価されているとはいえやはり荒削りな印象もあります。

「太平記」ファンであれば、ムロタイで描かれている南北朝後半編の大河ドラマも期待したいところなのですが、近年の傾向を見れば、つぎは鎌倉陥落など「太平記」以下の話になるんじゃないかなぁと想像いたします。勘助のような伝奇的人物もアリとなると、やはり楠木じゃなかろうかと思うのですが。

「風林火山」はまだボロを出していないし好評でもあるようですし、培った手法を「太平記」に応用してくれるならそれもいいかな。



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