☆歴史のトップページに戻る
<<<過去ログ8001〜8100
過去ログ7801〜7900>>>

#8000 
徹夜城(多忙であろうと書きものはする管理人) 2008/02/14 23:44
ゲバラ、ゲバルト、ゲバリスト

 タイトルは別に深い意味はありません(笑)。

 先日、秋葉原でDVD売り場をうろついていたら「チェ・ゲバラ&カストロ」のDVDを見つけてしまい、即買いしました。これ、以前近所のツタヤに置いてあったのにいつまでたっても貸し出し中の上とうとう消滅してしまった悔しい思い出があったもので。つい先日に「モーターサイクルダイアリーズ」を見たこともあり、ちょうど後日談になるな、と鑑賞してみました。ここでも話題になりましたが、ゲバラ役が同じガエル=ガルシア=ベルナルなんですよね。彼は革命家時代を先に演じてからその青春時代を演じたわけです。
 で、この「ゲバラ&カストロ」はアメリカで制作されたTV用映画。日本版は宣伝からパッケージまで「ゲバラ」とガエルさんを主役扱いで前面に押し出したものになっているのですが、実際の中身はほとんど別物(笑)。実はカストロが主役のドラマでありまして、ゲバラはオマケ的存在なのですね。一応原題も「Fidel & Che」となっているのですが、ゲバラの出番はかなり少ないです。宣伝を信じてゲバラ映画を期待して見た人はものすごく肩透かしを食うこと請け合いです(笑)。

 ただドラマそのものは力作と言えましょう。アメリカ兵がキューバ建国の父の像に侮辱行為をしたことに腹を立てて演説する若き日のカストロから始まり、バチスタ政権の選挙による打倒が次々と失敗、ついに自ら武力蜂起するがこれも失敗。収監・亡命からゲバラとの邂逅、そしてキューバ上陸。これもたちまちやられて十数人程度になってしまうが「俺たちゃ勝ったも同然だ!」とヤケクソのような鼓舞をするあたり、毛沢東にも似たような逸話があったなぁ、などと。
 そしてゲリラ戦はあれよあれよという間に成功し、とうとう政権掌握。最初のうちは共産党をバカにしたり警戒していた様子もちょこっと挿入されますが、結局アメリカと対決してソ連に接近。次第にスターリン化するカストロに忠告をするかつての同志は投獄(死刑はさすがに思いとどまる描写)。キューバ危機を経てゲバラがソ連批判をしてキューバを出国、この辺でようやくゲバラ独壇場になるんですが、すぐにボリビアで殺されちゃう。そのあとはナレーションで一気に済ませます。

 前半はこれアメリカで作ったのかと思うほどのカストロを英雄として扱う革命成功物語ですが、さすがに政権掌握後から現代にいたる描写では批判的な部分が多くなります。まぁアメリカ国内の亡命キューバ人たちに配慮したかな、と思うフシもありました。カストロ役、ゲバラ役はさすがによく似せており、最近政権移譲をされてる弟のラウルさんも出ずっぱりで、カストロの女性関係の描写までドラマとしてしっかり押さえるなど、見どころは多いです。冒頭とラストに「現在」のカストロが俳優に演じられて登場し(この部分は主役の方とは別のようです)、彼が写真を見て回想する形式がとられてまして、当人がまだ生きてるうちから「歴史的人物」化してるんだなぁ、と改めて思った次第でした。

 カストロとゲバラの山岳ゲリラ活動描写には、ついつい南北朝ファンとしては「案外楠木正成なんてこんな感じだったんじゃなかろうか」などと思ったりして(笑)。


>ヨハネスさん
 はじめまして。
 お書きになっていた件ですが、日本では「ヒットラー・ユーゲント」そのものがあまり語られていない、というのが正確なところではないでしょうか。ナチスの少年団組織である以上ユダヤ人迫害に彼らが関与するのは自然な成り行きですし、とくに陰惨だから伏せられている、ということはないと思います。手塚治虫の「アドルフに告ぐ」でも出てきますから、それなりに広く知られていると思うのですが。
 第一次世界大戦で多大な犠牲者を出して、それでもなおかつ第二次大戦をやってしまった…というのは、第一次大戦を描いた反戦映画の傑作「西部戦線異状なし」を見ていて僕も強く思ってしまったことなのですが、第二次大戦の原因じたいが第一次大戦の結果に内包されていたわけで、残酷なことをいえば「必然的歴史」であったとも言えます。まぁそれを言い出すと歴史はすべて「必然」にされてしまうのですが。

>tomohiroさん
 ガリツィアのレンベルクについては全く知りませんでしたが…ヨーロッパ方面ではとくにこの手の国境変遷に翻弄されたケースが多いので、他にも多くの例があります。
 ポーランドはとくに時代とともに変遷が激しい。また映画の話になっちゃいますが、「隊長ブーリバ」だの「ファイヤー・アンド・ソード」だのをみると現在のウクライナがポーランドの勢力圏で、しかもロシア台頭以前はポーランドのほうが大国・先進国って感じなんですよね。エイゼンシュテインの「イワン雷帝」でもそんな描写をされてました。



#7999 
tomohiro 2008/02/13 17:52
ガリツィア・レンベルクって御存知ですか。

皆さんは、ガリツィア・レンベルクって御存知でしょうか。
今日のポーランド、ウクライナにまたがる地域です。
この地域が国境が二転三転して、色々な国にまたがる場所になってしまったのには、複雑なものを感じます。
日本であれば、旧南部藩領が、岩手県と青森県、
旧薩摩藩領が鹿児島県と宮崎県に分割されて所属されている
のに近いですね。
リヴィウなどが有る、獨逸とスラヴが雑じった地域だなと
感じているのですよ。




#7998 
小覇王 2008/02/12 16:06
歴史にifはないというけれど・・

 世界史のターニングになる戦争というのは幾つかあると思うのですが、その中ではアメリカの南北戦争の存在が結構大きいんじゃないかと思います。今では合衆国内の内乱と捕らえられていますが、一応独立を宣言した南部とそれを阻止しようとする北部の戦いです。総力戦であり、負けは即国家の滅亡につながりました。それまでの和平を結んで賠償金を払ったり領地を割譲するというのとは一線を画していたと思います。また焦土作戦というのを前面に出した戦いでもあります。シャーマン将軍の焦土作戦から南部が立ち直るのに一世紀近く要したともいいますし。WW2中、南部出身の兵士はシャーマン将軍の名を冠した戦車に乗るのを拒否したなんて話もありますね。
 この時期は、日本で戊辰戦争があり、ヨーロッパで普仏戦争があって、これらの戦争の結果が違ってたら今とはだいぶ違う世界になっていたでしょうね。



#7997 
ヨハネス 2008/02/12 15:22
ヒットラーユーゲント

はじめまして。

最近、友達から聞いたのですが、ナチス政権下でヒットラーユーゲントが
ユダヤ人迫害に加担していたそうですね。
実際にユダヤ人の店舗や住宅を破壊したり、ユダヤ人を強制収容所に
送り込むのに加わっていたそうです。

日本ではあまり聞きませんが、陰惨な事実なので伏せているのでしょうね。

第一次大戦を経験したのに、次の世界大戦が勃発して、
さらに大規模な犠牲者を出してしまうものなんですね。



#7996 
つね 2008/02/10 02:10
英軍兵士の手紙

たしか少し前に、第一次世界大戦に参戦した英軍兵士から家族への手紙を、孫がブログで、日付を合わせて公開している(例えば19xx年2月1日の手紙を2月1日に公開)のが評判になっていると聞いたけど、その後、どうなったのだろうか。この兵士がどうなったのかは伏せられているらしいのですが。なんとなくハッピーエンドであってほしい。



#7995 
阿祥 2008/02/09 18:51
ソンムの戦い

先日「神々の黄昏」というノンフィクションを読んでいたら、イギリスの戦死者の話を述べた文章で、第二次世界大戦全体を通じて、イギリス軍の戦死者は、第一次大戦のある一つの戦いと比べても少ないという趣旨の文章がありました。気になって調べてみたら、ソンムの戦いという塹壕線で実に1日の被害者7万人ということがあったそうです。悲惨なものです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%A0%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84



#7994 
景虎 2008/02/07 10:30
ww1と十九世紀

第一次世界大戦が世界を変えたというお話は、私も確かにそうだと思いますが、それ以前の19世紀の戦争から変わりつつあったようにも思えます。

ナポレオン以前の戦争は、国境付近の攻防が中心であり、決戦を避け、補給を脅かして撤退させる事を重視していたと言います。孫子の『戦わずして勝つ』と共通するものがありますし、現代の戦争にも近いのかもしれません。

それがフランス革命によって生まれた国民軍の時代になると、徴兵制により消耗をあまり気にせずに済みます。しかも愛国心に燃える国民軍隊ですから、散兵が可能です。
革命以前の傭兵、農奴、王侯貴族の軍隊では、密集隊形でなければ兵が逃げてしまったとか。

その結果、戦争が大規模、激烈なものとなってしまいました。
第一次、第二次世界大戦は、細部の変化は別とすると、戦争のやり方はナポレオン戦争と同じです。違うのは、兵器の性能が向上した事と、戦場が世界規模に拡大した事ですね。

ゲリラという言葉も、ナポレオンに対するスペイン民衆の抵抗から生まれたそうですが、世界大戦もテロ戦争もナポレオン(正確にはナポレオン個人ではなく国民国家?市民革命?)の負の遺産なのかもしれまん。

近代国民国家というものは、人類の進歩の為に必要だったのかもしれませんが、国民国家は大量殺戮国家でもある訳で、ナポレオン以前の戦争の方が人間の身の丈に合っていたようにも思われます。

この辺の歴史認識がどうなっているのか、一度ブッシュ大統領に聞いてみたいものです。



#7993 
徹夜城(今年はよく雪に降られる管理人) 2008/02/06 23:28
ゲバラ南米の大旅行

 本日になってようやく「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見ました。
 事前にそうだとは知ってましたが、主人公がゲバラでなかったらフツーの若者の自分探し珍道中って感じのロードムービーですね。当然作り手もそれを狙っているわけです。旅の中でゲバラが社会の矛盾を感じ、中南米はひとつだ、と言い出すあたりにその後の「革命家」の将来を感じさせ、エンディングに字幕で「その後」を語らせてました。
 ゲバラと一緒に旅をした人はその後キューバに渡ってゲバラと再会しており、映画のラストで本人が出てきます。
 ラスト近く、アマゾン川(上流ですが)をゲバラが泳いで渡り切っちゃったシーンには文革直前の毛沢東の長江泳ぎがかぶっちゃったりして(笑)。またオマー=シャリフ主演の「ゲバラ!」でも描かれたゲバラの持病・喘息発作の様子はこちらのほうが生々しく、同じ喘息もちで彼と同じように吸入薬を持ち歩いてる僕にはえらく感情移入しちゃうところが…(^^;)
 映画「ゲバラ!」のほうではカストロらとともにキューバ上陸したゲバラがさっそく喘息発作を起こしてのびてしまい、カストロから「軍医がまっ先に倒れてどうする!」と怒られるシーンがありましたっけ(笑)。


>奥野さん
 「モンゴル」、報告ありがとうございます。それにしても製作に至った経緯がまず知りたい映画ですね。そしてアカデミー賞ノミネートはどういうところが注目されたのかも。
 かつての加藤剛、昨年の反町隆史の「蒼き狼」はやっぱり日本人の感性に基づく「チンギスハーン」映画なんだと思うんですよね。それはむかしハリウッドで作った「ジンギスカン」(これも主演はオマー=シャリフ)にもそういうところがありましたが、日本で作るとより湿っぽく、ホームドラマにまとめてしまうようで。
 今度の「モンゴル」なんて、タイトルそのままのモンゴル人はどういう目で見てるんだろう?ということも気になってます。


>十一郎さん
 むかしいしいひさいちの漫画で、旧東ドイツの元官僚達がベルリンの壁の跡に向かってブツブツと愚痴を言い、「嘆きの壁」と名付けられるというギャグがありました(笑)。
 イスラエルもガザ地区などで「壁」を築き、そのままずばり「バカ」という名のついた地名のところにも壁があるそうで、「これがほんとのバカの壁」とVOW!で取り上げられておりました(笑)。その壁が爆破されるという展開にもビックリしましたが、それで密輸業者が困っちゃうとか、意外にもエジプト側からガザへ買い出しに行く人がいたとか、いろいろと面白い現象が見られたようです。エジプト側はぼちぼち封鎖にかかるようですが…


>tomohiroさん
 第一次世界大戦についてはちょうどルパンコーナーでこのところ連続して扱っていたもんですから、僕の中では「最近の話」になっております(笑)。そもそも第一次大戦に参加したドイツ兵の最後の方はつい先日亡くなられ、フランスではまだお一人存命だそうです。
 あと、先日NHK衛星で放送したフランスの富豪アルベール・カーンが残した膨大な映像資料の紹介でも第一次大戦関係がかなりあり、カラー写真も相当に出ていたので以前より生々しい感覚を感じています。

 第一次大戦も始めた時は双方ともに19世紀戦争とあまり変わらん感覚で始めちゃってるんですよね。それが戦場に行ってみたら機関銃だの飛行機だの戦車だの毒ガスだの…といった新兵器投入でただただ人命が失われるだけで消耗戦が続くという悲惨な戦いになっちゃった。のちに第二次大戦が始まった時よりもそういう意味での衝撃度はあったでしょうね。
 ルパンの作者ルブランも当初は愛国心炸裂の勇ましい戦争小説を書くのですが、「金三角」「三十棺桶島」と次第に厭戦ムードが小説中でも高まっていくのがわかります。



#7992 
tomohiro 2008/02/06 21:46
ww1の意味を今一度考えてみる。

先日中国産の餃子から殺虫剤検出の話題を聞いて、
有ることを思い出しました。
それは第一次世界大戦です。
この戦争は世界を変えた戦争といわれて、
今日の戦争に使われている作戦機・軍用車両・化学兵器
といった当時のハイテクが多量に使われた戦争なんですよね。
これまでの19世紀的な戦争になれた人間であれば、
ハイテクばかりの戦争は怖かったと推察されます。
戦争は愚かだとかというよりは、ある時急に
ハイテクがあふれかえる空気になる時間が怖いのです。
そういう意味では第一次世界大戦はとんでもない戦争だったのだ。
と断言します。




#7991 
奥野 2008/02/05 22:33
モンゴル

かなり昔の話ですが、「伝統的な日本家屋は通気性に優れており、いわば家自体が呼吸をしているわけで、この点が近代建築に対するアドヴァンテージなのである」というようなことをどこかで読んだ記憶があります。実際そうなのかもしれませんが、しかしこれだけエアコンが発達してしまうと、もはや通気性は売りにならない時代なのかな…とも感じてしまいますね。ロシアと比べてみると、日本の家の隙間風はどうしても気になるところです。今の時期だったら暖房の利きが悪く、経済的にも問題があるし。
勿論、だからといって日本固有の建築スタイルを卑下するにはあたらないのですが、ある種の「伝統」が時代の変化によって尊重されなくなってしまうという事実は否定できないのでしょうね。何となく侘びしい話ではあります。

それはさておき、遂に「モンゴル」を見てみました。この前サハリンで買ってきたDVDで。

ネタばらしになるのも何なので詳しいことは書きませんが、取り敢えず史実(と通常認識されているストーリー)からの改変度は高いです。何かと比較されやすい「蒼き狼」よりも自由に話を作っている感じ。この辺りは評価が分かれるところでしょう。展開は「モンゴル」の方が断然ドライで、ドロドロの愛憎劇が展開される「蒼き狼」はよきにつけ悪しきにつけ日本映画なんだなあ、という印象ですね。
見るからに金がかかっている「蒼き狼」に比べ、「モンゴル」はちょっと貧乏くさい。登場人物も少ないです。ただし映像の美しさでは上回っている、とこれは僕の個人的な印象ですけどね。モンゴルの天幕とか西夏の街の様子などは中々興味深いものでした(歴史的に見てどの程度正確なものかは分かりませんが)。
浅野忠信のチンギスハンは反町隆史に比べるとはるかに無口。というか、反町ハンがうるさすぎたような気もします。あと、ジャムカ役の人が北斗の拳に出てくる悪者(ジャギの手下。自己流の北斗神拳を使おうとして失敗する人)みたいな感じで、ファンにとってはちょっとがっかりかもしれません。

ともあれ、比べてみると色々面白い部分もあると思うので、機会があれば両方ご覧になることをお勧めいたします。


http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#7990 
NF 2008/02/05 00:40


>「しりとり人物館」
更新、楽しみにお待ちしております。
>そもそも取り上げる人物の嗜好が近い。すでに数人かぶってますし
まあ、興味の趣く範囲がどうしても奇人変人という方向になりますから。特に歴史人物で「引きこもりニート」なんて普通の人なはずありませんし(笑)。あと、実は見ていただければ分りますが、「中江兆民」なんかは記述内容もかなり「しりとり」の影響を受けているんですね、読み返してみれば。「理想の遊郭」云々あたりはそのままですもの。さて、ある意味「引きこもりニート」で当たり前な哲学者が並ぶようになってきて、ネタが限界に近いなと実感しております。



#7989 
十一郎 2008/02/03 11:14
嘆きの壁、崩壊

エルサレムではなくガザとエジプト国境をへだてていた壁ですが、先月23日に何者かの手により爆破されたというニュースがありました。再封鎖の動きもありましたが、その後も破壊。いくつかの報道で、ねじまがった鉄壁が見られます。
http://mainichi.jp/select/world/graph/gazacity08/
ハマスとイスラエルの争いで生活苦に陥っていたガザ市民がいっせいにエジプトに買い出しに行き、一息つけたという、一種すがすがしい犯罪です。
もちろん流入してきたガザ市民とエジプト人の間に軋轢も生まれているようですが、エジプト人から同情する見方も多く、状況の割りに混乱は起きていない様子。基本的に「買い出し」なので、エジプトの商売人にとっても特需なのかもしれません。
ちなみに壁が恒常的に壊されて行き来が簡単になったため、密輸業者が涙目(笑)。

>日本史アクエリオン
>元歌をろくに知らないのでどこまでうまく移し替えてるのかはわからないんですけど

『創聖のアクエリオン』はバンダイチャンネルで1話無料ですが、OPが無いため主題歌を聞けるのはクライマックスのみで、台詞が入っていて聞き取りにくいです。一応、22分くらいから。
http://www.b-ch.com/cgi-bin/contents/ttl/det.cgi?ttl_c=401
一時期ビッグローブやヤフー動画で数話無料配信していたので、いずれまた機会もあると思いますが。
アニメ作品としては、壮大なフリをしたギャグアニメ、しかしテーマは真面目、という感じです。中ヒットにとどまりましたが、パチンコに使われたCM曲で再ブレイク、映画化までされました(パチンコ資本で映画化といえば『エヴァンゲリオン』もですね)。

>ギララ

そういえば『男はつらいよ』にも出ていましたし、何気なくシリーズ状態になっていますね(一時期リメイク化の話もありました)。
原作では、登場するのは最後の最後に、広さで誤魔化しているもののミニチュアセットも一スタジオ程度と、怪獣映画としての印象はけしてよくありませんでしたが・・・

>鳩山法務大臣は…あの妙な言動と記録的な死刑執行はもしかして結びついてるんだろうか?(汗)

左翼な自分からすれば、どちらも考えなしにやっている、としか見えないですね・・・裁判員制度をひかえているのだし、せめてもっとていねいな説明をしてほしいです。世論を盾にするだけではだめでしょう。



#7988 
徹夜城(いよいよ県立入試対策、しかも2県兼任の管理人) 2008/02/02 22:50
「三十棺桶島」を読み直したら

 まだアップはしてないんですが、ただいまこのクソ忙しいなか、ルパンコーナーの執筆をしております(笑)。お題は「三十棺桶島」。ルパンシリーズでも異色のホラーサスペンスミステリ、日本人ミステリファン向けには「横溝正史の世界」で説明が話が済んでしまう作品です(笑)。
 この作品、フランスはブルターニュ地方で展開する、怪奇&歴史ロマンでもあり、ケルト文化についてあれこれ論じられることはわかっていたんです。これがまた調べだしたらハマっちゃいまして(汗)。それで手間を食っていたわけですが…
 この年になって読み直してみたら、あっと驚く再発見がありました。あのバイエルンの「狂王ルードヴィヒ」が深く絡んでる話だったんですねぇ!いや〜恥ずかしながら今の今まで気付かなかった。子供のころの読んだ話が、大人になっていろいろ知識が増えてから読み直すとずいぶん驚かされることがよくあるのですが、これは近年にない驚きでした。つーか、偕成社のルパン全集版がなぜかここルードヴィヒ2世って書いてないんだよな、新潮文庫版読んだらちゃんと書いてありました。
 バイエルンのルードヴィヒ2世についてはルキノ=ヴィスコンティ監督のデカダンス大作歴史映画「ルードヴィヒ」も見ましたし、歴史ミステリではよく取り上げられるので結構知ってるつもりだったんですよ。それが「三十棺桶島」にズバリ絡んでいたとは、とかなり驚いちゃったんです。あのコーナーの作業を通してこの手のことがいくつかありましたね。
 というわけで、近日公開。


>マルクスの恋人さん
 ガメラのテーマと言うと、僕などは「Dr.スランプ」で「アキ子さん」が歌う子守唄をまず連想します(笑)。しかしまぁ確かに「ゲバラ」って怪獣みたいな名前ですよね。なお、<問1>の正解はちゃんとありまして…その、河崎監督の映画ではギララが襲撃する予定だそうです(笑)。
 ゲバラといえば、NHK衛星で先日「モーターサイクルダイアリーズ」をやってました。ついついまだ見てなかったもんですから、録画して暇を見つけて鑑賞します。
 ハリウッドでゲバラ伝記映画を2部作の超大作で制作、という話もあったけど、その後どうなっているのやら。


>NFさん
 どうも、先ほどニート列伝、ちらっと拝見しました。
 李舜臣以外もどんどん見て行きましたら、こちらも「しりとり人物館」を更新したくなってきましたねぇ。というか、そもそも取り上げる人物の嗜好が近い。すでに数人かぶってますし(笑)。
 鳩山法務大臣は…あの妙な言動と記録的な死刑執行はもしかして結びついてるんだろうか?(汗)



#7987 
NF 2008/02/02 16:58
御礼・御報告(宣伝もかねて)

大分前に史料のご相談をさせていただいた、「引きこもりニート列伝」シリーズの「李舜臣」をこのたび無事アップいたしました。徹夜城様、鎮西大将軍様、大変御世話になりました。御礼・御報告を(宣伝もかねて)させていただきます。
http://www.geocities.jp/trushbasket/data/nf/neet31.html
…不遇時代の資料を見つけるのが中々大変で、出来は微妙になってしまいましたが。意外だったのが小説「孤将」末尾の年譜が結構参考になった事でした。

>小覇王様
鳩山さんは既にシャレにならない領域に突入しつつあるような。いきなり立ち上がって「秘書時代、CIAに鰻重を奢って貰った思い出話」始めたり。2ちゃんでも「やばいクスリやってるんじゃないか」とまで言われてます。

>奥野様・徹夜城様
夏と冬の温度差が強かったりするのがきついんでしょうね。東南アジアではありませんでしたが、夏に沖縄旅行から大阪に帰ってきた際、大阪の方が那覇より暑い感じを持った経験は確かにあります。湿度の違いも大きい気はしたのですが。
「どれも正しい、でもどれも誤っていると言えなくもない」第三問。第四問を見てふと思い出しましたが、そういえば羽田さんが小沢さんから離れて作った「太陽党」なんてのもありましたね(ネーミングにずっこけた覚えがあります)。結局、民主党に吸収されて再合流したのが皮肉ですが。



#7986 
マルクスの恋人 2008/02/01 12:55
ゲバラマーチ訂正

そうそう、ロシアがメンバーなのうっかり忘れてました。
だから2行目は、原詞(日 月 火 水…)も考慮して
日 仏 加 英 独 伊 米 露 に訂正。



#7985 
マルクスの恋人 2008/02/01 12:47
<問1>「ゲバラ」に1票

♪ ゲバラ ゲバラ いかすぞゲバラ いかすぞゲバラ いかすぞゲバラ
  米 日 英 仏 加 独 伊 帝 独立認めぬ 悪魔の兵団
  グリーンベレー 来るなら来い
  撃ったぞ 逃げたぞ GoGoGo!
  一斉射撃でやっつけろ
  いかすぞゲバラ いかすぞゲバラ いかすぞゲバラ
 (曲はガメラマーチ)

つい替え歌を作ってしまいました。



#7984 
徹夜城(予想問題を作ることもある管理人) 2008/01/31 23:30
役に立たない社会科時事予想問題

<問1>洞爺湖サミットを襲う怪獣としてふさわしいものを、次から選び記号で答えなさい。
(ア)ゴジラ  (イ)ガメラ  (ウ)ガッパ  (エ)ギララ

<問2>北京オリンピックの次の次の夏季五輪の開催地としてふさわしいものを次から選び、記号で答えなさい。
(ア)バクー(イ)シカゴ(ウ)ドーハ(エ)マドリード(オ)プラハ(カ)リオデジャネイロ(キ)東京

<問3>次のうち、日本の閣僚の発言について誤っているものを選び、記号で答えなさい。
(ア)友達の友達にアルカイダがいる。
(イ)ラグビーをやる人に悪い人はいない。
(ウ)ナスカの地上絵はUFOでないと説明できない。
(エ)怪獣出現の際、自衛隊出動は災害派遣となる。

<問4>小沢一郎・衆議院議員がこれまで入党していた政党として正しいものを、次からすべて選び、記号で答えなさい。
(ア)自民党 (イ)新進党 (ウ)新生党 (エ)自由党 (オ)民主党

<問5>揮発油税に関し、30年もやってて「暫定税率」である理由を30字以内で説明しなさい。


…すいません、ついついくだらないことを書いて受験生を混乱に陥らせてしまいました(笑)。
ただ、学校の先生ではいるんですよねぇ、スポーツネタの時事問題出す人なんか。今だと「中東の笛」で知られたスポーツは何か、とか(笑)。


>奥野さん
 こちらではお久しぶりです(^^)
 モスクワより東京は寒い…というような話は、建築構造上暖房が不徹底な日本では他でも聞きますね。僕も韓国の留学生から「ソウルより寒い」と聞かされたことがあり、これが韓国本国の学生の間でも広まってしまっているようです。
 逆にインドや東南アジアの人が東京の暑さに参る、という話もあったりするのですが…(^^;)



#7983 
奥野 2008/01/31 23:03
大変ご無沙汰しております

お久しぶりです。こちらに書き込みさせて頂くのは何年ぶりになりますでしょうか。
僕は昨年モスクワから日本へ戻り、こちらで働き始めております。何とか手遅れにならいうちに日本社会へ復帰できた…と自分では思っているのですが、それがいいことなのか悪いことなのかはまだ分かりません。取り敢えず、東京の冬はモスクワよりも寒いと思います(家の中が寒いので)。
そんなこんなですが、これからもよろしくお願いします。

お土産代わりのネタとして、先日話題になっていたチンギス・ハン映画「モンゴル」の話でも。実は最近出張でサハリンへ行ってきまして、そこでDVDを見つけて買ってきたのです。ただ、忙しくてまだ見る時間がありません。実際に見て、面白かったらまた感想を書きます。
しかしこの映画、製作国を見ると「ドイツ・ロシア・カザフスタン・モンゴル」となっているのですね。後3者はともかくドイツはどういう絡みなのでしょうか。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#7982 
小覇王 2008/01/30 23:28
先スカルノ後スハルト

>スハルト死去、デヴィ夫人
 正直、「私の特権、奪いやがって、許せない」というふうにしか聞こえません。スハルトもスカルノもいい面、悪い面いろいろあるのでしょうがねえ。
 最近の鳩山弟の失言は愉快を通り越してなんだか不安になってきました。この人、大丈夫なんでしょうか。とりあえず、責任ある役職から降ろしたほうがいいのでは。大事に到る前に。このままではしゃれにならない発言をしますよ。この人は。



#7981 
アール・ケイ 2008/01/30 12:20
洞爺湖サミットを怪獣が襲う!!!

…という便乗映画が作られますが、何せ監督がかの河崎実氏ですから(笑)。
歴代首相を抱えるザ・ニュースペーパーも彼の映画のなかに入ってしまったら
かえって面白くなくなると思うのですがねえ
(小沢や麻生のそっくりさんもキープしてるのかしら)。


>スハルト死去を受けてあのデヴィ夫人にコメントとったのは毎日新聞

それを押さえている管理人さま、さすが史点ライター(笑)。


しかし、今年ってホントに北京五輪や洞爺湖サミットがあるんでしょうか?
そりゃあるんでしょうけど、なんかあるような気がしないのです…。

総選挙はたぶんないですよ今年中は。




#7980 
mozawa 2008/01/29 17:04
洞爺湖サミットですか・・・

管理人様
 なるほど。勉強になるなあ。
 
 環境に関する設問の多さには、驚いております。時代が変わったんだなあ、と。
 温暖化は、社会でも理科でも出てますね。

 私の方も、私立試験が終わって、3年生は全員行くところができたので一安心です。




#7979 
徹夜城(ヒマがあるうちに怒涛の更新を続ける管理人) 2008/01/28 12:47
衆議院の憂鬱

>mozawaさん
 どうも、同業者です(笑)。とりあえず3年生の私立が確定して、現在はひとまずヒマがとれてます。これから県立ですねぇ。
 衆議院の優越は毎度出題率の高いところなので特に意識するかどうかはわかりませんけど、昨年の総理大臣指名のケースは実例として格好なのでもしかすると絡めてくるかもしれませんね。もちろんストレートな時事問題は出せないですから、知らなくても応えられるようにはするでしょう。
 過去の経験では入試問題に時事的な話題が反映される場合は、前年の秋ぐらいまでの出来事になっているように思います。逆に「今年予定されていること」が問題に絡められるパターンもありまして、今年の場合は北京五輪と洞爺湖サミットあたりが狙い目と見ております(笑)。特に後者は国際政治と環境問題がからめられる格好の素材です。
 あと、ぼちぼち来年から開始の「裁判員制度」が来るかな〜とも。

>時事話題
 危篤、危篤と何度も騒がれてそのたびに不死鳥のごとく回復したスハルト・元インドネシア大統領、ついに亡くなってしまいました。これで史点ネタもう一つ確定か。
 気になってたんでざっと確認しましたが、スハルト死去を受けてあのデヴィ夫人にコメントとったのは毎日新聞しか見かけませんでした。TVによく出るご意見番タレントとしての顔しか知らない人も世間では多いですからね〜外人さんだと思い込んでる人も少なくない。やっぱデヴィさん、スハルトをボロクソに叩いてましたね。
 



#7978 
mozawa 2008/01/27 12:58
公民の試験

 お久しぶりです。管理人様と同業のmozawaです。私は全く初心者ですが。

 県立の入試問題がいつ頃作られるのかはわかりませんが、今年は時事ネタということで衆院の優越が出るような気もします。私は公民を教えてないのですが(3年生は任せてもらえませぬ)

 



#7977 
徹夜城(今もいろいろ書いてる管理人) 2008/01/27 00:24
次の史点ネタもひとつは確定

>NFさん
 さっそくお読みいただき、感想投稿ありがとうございます。
 「おにぎり」の話題では、ひとつ書き忘れたことがありました。あの「おにぎり」、白米100%だったんだそうですよ。麦とか雑穀が一切入ってなかったんです。さすが新潟、米どころ…って、当時から米どころだったんですかね、あそこは?
 「ウェールズの紋章入れろ騒動」は、史点ネタ候補にはなってたんですよ(笑)。結局時期を逸してボツです。他にも時期を逸したネタとして台湾黒社会のボスの葬儀とか、「黄金の三角地帯」の麻薬王の死去とか、11月は結構ネタが豊富で悔しい思いをしたものです(途中までは書いてまして)。
 最近でもエベレスト初登頂をしたヒラリー氏死去とか、スペイン国歌の歌詞制定騒動とかとりあげたいネタはありましたね。あと「神功皇后陵」の立ち入り調査が認められたという話題もありまして、これは状況によっては後日やるかも。

 で、次の史点ネタ候補確定、ってのがこの話題。
「第一次世界大戦の最後の元ドイツ兵死去、107歳」
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200801260004.html
 ちょうどルパンコーナーで第一次大戦ばなしを連続してとりあげている最中でもあり個人的にタイムリーで…なお、ただいま「金三角」公開に続き、「三十棺桶島」を執筆中(^^)。


>アール・ケイさん
 なるほど、「次郎物語」にそんなくだりがあるとは…そういえば題名だけよく知ってて全然読んでない小説の代表のような(笑)。昔の映画版でシャアの中の人が演じてた、とかそんな知識しかありません(笑)。
 桜田門外の変の時が時季外れの大雪(今なら4月末ごろじゃなかったでしょうか)だったのは事実で、そのために護衛の武士たちが刀に袋(?)をまいててすぐに抜けなかった、って話もありますよね。
 「忠臣蔵」の討ち入りで雪を降らせちゃったのは歌舞伎からだそうで、ドラマのセリフはともかくとして江戸時代の人々には「討ち入り=雪」ってイメージがすりこまれていたのは間違いなく、桜田門外の変の襲撃者たちも気分的にはなぞらえていたとは思います。たぶん、2・26の連中も。


>galleryさん
 「オマハ・ビーチ」はマジで凄いですね〜ホントかよ!と思うところもちょこっとありますが(笑)。ウン、これならいくらでも大スペクタクルシーンができるぞ!って顔があまり見えないことが条件ですな。
 お返しに、僕もちょっとYoutubeから。

「マインスイーパー映画版予告編」(日本語字幕つき)
http://www.youtube.com/watch?v=nYPF79m7iJQ
「大河ドラマ『太平記』、放送開始直前の予告編」(アスペクト比が変)
http://www.youtube.com/watch?v=P0V0aNLB4uY



#7976 
NF 2008/01/26 20:18
史点、お待ちしておりました

>gallery様
お久しぶりです。昨年に「女犯坊」が再開したと聞いて今年の大河に便乗したのか、と思ったものですが現代編らしいですね。って何の話をしているのだか、我ながら。
>「3人と4日で『プライベート・ライアン』オマハ・ビーチ上陸シーンを再現」
…何というか、凄い、としか言いようがないです。(良い意味で)アホだ、というべきでしょうか。
>組曲『マルクス経済』
作成者を個人的に知っているのですが、アップ後に「まるくすタン」がamazonでの売り上げを伸ばしていたので反響を実感したらしいです。よくもまあ、あの長さを切らせずに造りきったものだと感心したものです。

>徹夜城様
「史点」、お待ちしておりました。
>衆参両院で第一党が異なる、しかも衆院では与党が3分の2以上もっている、というシチュエーション
無党派層の拡大、小選挙区制という結果が流動的に大差がつきにやすい現在の制度によるところが大きいんでしょうね。個人的には「給油継続」は「テロ戦争協力」というより石油輸送目的のシーレーン確保という視点から止むを得ない面があるかな、と思ったりしている次第です。まあ、臨時の期限付き法律がズルズル伸びているのはどう考えても褒められた事じゃない訳ですが。民主党の前原前代表が「国益上は必要」と述べたことがあったらしいですが、彼も寧ろ輸送路確保という面からじゃないかな、と思ったり。…それにしても、連想ゲームみたいにまたぞろ石油。いい加減に代替エネルギーを何とかせんといかんのですけどねえ。
>不人気なベネディクト教皇
…ネット上では大人気みたいですけどね(笑)。「Pope」「Palpatine」で検索すると山ほど画像が出て来るそうで。某巨大掲示板でも改造画がたくさんあったりしてプーチン露大統領とその手の人気を二分しているようです。
>「外側の曲線が手で握った時の形に近い」「笹のような植物の上に置かれたか包まれたような痕跡が一部にある」
ここまで分るくらいに残っていると言うのは凄いですね。

 他に歴史関連の話題と言えば、昨年にウェールズが英国国旗に自国の紋章を入れるよう要求した話がありましたね。笑うしかないようなオチがついて日本のネット上でもちょっとした騒ぎになっていたような。
…今回、本題にまともに触れたコメントをしてない気がする(泣)。いかんなあ。



#7975 
gallery 2008/01/25 15:01
あけましておめでとうございます

いや、まだ1月ですので(笑)
あ、そういえばまだ年賀状を出してない人がいたな。

こちらではお久しぶりです。
動画の話で盛り上っておるようなので便乗させて頂きます。
「大軍」とも関連しますが、最近話題になってる動画。
「3人と4日で『プライベート・ライアン』オマハ・ビーチ上陸シーンを再現」
http://www.youtube.com/watch?v=WRS9cpOMYv0

変わったところで、組曲『マルクス経済』
http://www.youtube.com/watch?v=UK1QXSNlzr0
歴史とは違う上にYouTubeにないのでニコニコ動画(要・ID)ですが
組曲『宇宙論』by.女教師@音量改善(名作)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1142540



#7974 
NF 2008/01/24 23:41
便乗して動画ネタを追加してみる

>創聖のアクエリオン
「一万年と二千年前から愛してる」「君を知ったその日から僕の心に音楽は絶えない」といったサビの部分は聴いた事がありますが、そういえば通して聴いた事はないですね。上手いことまとめたものだと思います。

ところで、You Tubeのネタパロディ画像といえばこんなのも。
http://jp.youtube.com/watch?v=x7udlbPGLLo
http://jp.youtube.com/watch?v=6Q44HEDeUTs&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=w_Pr9Jg9Lrg&feature=related
作成者がヒトラーに一種の親近感を覚えているのかコケにしているのか判断に苦しんだのですが何故だろう(笑)?
ところで、この画像の元ネタは未見なんで分りませんが「ヒトラー〜最期の十二日間〜」なんでしょうか?ヒトラー役者はパーキンソン病をかなり意識して演じているように見受けられました。



#7973 
アール・ケイ 2008/01/24 09:33
雪は降る

>「この国では雪が降ると政変が起きる」

これに近いセリフは、小説『次郎物語』の最後の部にあったような記憶があります。


…検索してみました。出てきました(笑)。第五部ですな。戦後書かれた部分です。
二・二六事件当日の朝倉先生のセリフとして。

「日本では、雪の日によく血なまぐさい事件が起こるものだね。四十七士の討ち入り、
 桜田門外の変…(以下略)」


これ以前にもこういうことは言われていたのでしょう。
ドラマなんかですと、「桜田門外」の場面、水戸浪士らが「忠臣蔵のときも雪が降っていた」
などと言って鼓舞し合うのですが、それはホンマかいなと(笑)。
史実はどうあれ、日本人の多くにすり込まれたイメージなんでしょうな。



#7972 
徹夜城(雪の中鉄道博物館を見物してきた管理人) 2008/01/23 23:53
これで日本公開も決定かな

 ロシア人が監督、浅野忠信がチンギスハーンを演じるカザフ映画「モンゴル」の情報だけは知っててメイキング映像がなぜかyoutubeで見れたりしたわけですが、ちょっとイロモノっぽく感じていたのですけど、アカデミー外国語映画賞ノミネートだそうで失礼ながら驚きました。ジャンル的にもノミネートは異例だと思うんですが。
 今日の芸能ニュースはそのことで大騒ぎで、浅野さんのインタビューもやたらに流れました。本人が言うには「日本公開も未定で…」とのことでしたが、これで公開自体は間違いないんじゃないかと。
 それにしてもこの映画、スタッフも主演もモンゴル以外の人達なんだけど全編モンゴル語なんですってね。チンギスハーンの若き日に絞った映画らしいのですが、これはやはり期待したいところ。「蒼き狼・地果て海尽きるまで」の口直しに(笑)。
 今日は「歴史映像名画座」のモンゴル史映画のところのアクセスがやけに多くなってました。考えてみりゃあそこに並んでるの、チンギスハーン映画ばっかりですね。

>あがたしさん
ご紹介の替え歌動画、見ました。元歌をろくに知らないのでどこまでうまく移し替えてるのかはわからないんですけど、要領よくまとめたもんだな、とは思います。
 あのハイペースで日本史まとめた中では南北朝にそこそこ時間がさかれてましたね。後醍醐天皇も二条河原の落書まで出てくるし。でも尊氏は出てこなかった。まぁ語呂の問題があったでしょうけどね。サビのところで「義満金閣義政銀閣建てている〜♪」ってのはちょっとウケました。
 ただ聖徳太子の国書をもって「朝貢続けずに済んだ」みたいな表現はどうかなぁ。その後の遣唐使ってどうみても朝貢使なんですが(「朝貢」って言葉、世間的にはやや誤解して使ってることも多いと思う)。替え唄なので元歌に合わせたものとは思いますけど。あと、「伝源頼朝像」のところで「足利“義直”という説もある」という誤字もありますね。



#7971 
あがたし 2008/01/21 17:13
日本史アクエリオン

わたしはアニメは興味がないのですが,仲間内で創聖のアクエリオンというアニメの主題歌(これは,わたしのように地質や自然史をやっている人間にとっては替え歌の宝庫と思います)の,日本史版替え歌が出来ていましたので,もしかしたら興味をもってくれるんじゃないかと考えました:

http://www.youtube.com/watch?v=sMHGAHdz79k

南北朝もきちんと出ています.

でもいまの歴史教科書では南北朝とそれにいたる戦乱をどれほどちゃんと教えているのか分かりません.知り合いの高校教師に聞いてみたくなりました.




#7970 
徹夜城(雪が降るって予報が外れてちょっとガッカリした管理人) 2008/01/21 14:21
この国では雪が降ると政変が起きる

↑というようなセリフがマンガ「沈黙の艦隊」にあるんですが、これっておそらく「赤穂浪士の討ち入り」「桜田門外の変」「2・26事件」のイメージがゴチャゴチャになった結果かと思われます。ただ史実では赤穂浪士討ち入りの当日はまるっきり晴天で雪は降ってなかったらしいんですな。
 関東地方は先日突然雪が降ってビックリしたんですけど、昨日は天気予報で「降る、降る」と騒いだわりに全然降りませんでした。あ〜あ、雪降って交通機関アウトになって仕事が休講になるんじゃないかと期待してたのに(笑)。


>映画におけるCG
確かに、こちらも目が肥えていく一方ですから、「ジュラシック・パーク」あたりでリアルに見えたCGも今じゃ…まぁあれも当時「CG」って言われてた部分が実はかなりアニマトロニクス等古典的技術も駆使して撮られてるんだそうですが。
 「ロード・オブ・ザ・リング」は遠目の大軍演出にCGの兵士一体一体にAI組み込んで「自主的判断」で戦いをするようプログラムするという手間のかかることをやってるんですが、実験段階ではAI兵士たちが勝手に判断して敵前逃亡したりと面白いことになってました(DVDの膨大なメイキング映像に入ってます)。それでも現実的には見えない場面が多いのですが、これはもともとファンタジーだし…というところもあります。ポストプロダクションに何年もかけて作ってますから、製作中に技術進歩もあって第1部と第3部ですでにだいぶ変化してますよね。一方でメイキング見るといっぱい出てくるんですが、ミニチュア撮影、「小さい人」を使ったダブル(代役)、同じセットをサイズを変えて作成、距離を置いた人を望遠で撮って一緒にいるように見せる等々、案外古典的な特撮も使われてました。


>本物の大軍動員
 つねさんもお書きですが、本物の大軍動員ということではソ連映画には叶わない(笑)。「戦争と平和」「ワーテルロー」のソ連軍演じるナポレオン戦争のシーンはもはや再現不可能でしょう。本物の大平原に地平線の彼方まで、360度カメラを回しても大軍がひしめき、編成を組んでドドド〜ッと動いていくあの場面を見ちゃったら…ナポレオン軍の竜騎兵の大騎馬隊が猛スピードで突撃していく場面とか、大平原の戦場を雲の隙間から空撮する場面なんて、鳥肌が立ちますね。
 イタリア&アメリカ製作で「戦争と平和」がありますけど、もうソ連版の前ではチャチくて、チャチくて。ま、採算度外視して国家事業で映画が作れちゃった社会主義国ならではの話ではあります。モンゴルが社会主義国だった時期に作った「マンドハイ」と、社会主義放棄後に作った「チンギスハーン」のスペクタクルシーンの差も明白ですしね。政治制度としていいかどうかは別にして。
 中国のTVドラマ「三国演義」は、官渡の戦いのシーンが異様に気合が入っていて、一番人数動員してるんじゃないでしょうか。あとはどうしてもTVサイズのために大量動員があまりうまく生かせてない気もします。あと、エキストラの兵士が真面目にやってないのが目につく、という声も多いですね(笑)。


>アール・ケイさん
 こちらではお久です。まぁ、そう大仰に構えないで気軽にお書き込みくださいな(^^)
 それにしてもその中島さん…う〜ん、まだ調べてないけど、それだけでウサンクササ爆発ですな。ふと「有栖川宮」事件を思い出してしまいました。あの方、出所以後また「有栖川宮」と主張して活動再開するおつもりらしいのですが(宮を勝手に名乗ること自体は犯罪にはならんのでしょうな)。


>近況。
 受験産業がいまちょっと「谷間」に入ったので、暇を得てます。この間に各所を怒涛の勢いで執筆中。久々に「史点」も執筆中です。
 それと同時並行でたまった歴史ドラマの録画(韓国ものが多い)をどんどん見てます。高句麗建国ドラマ「チュモン(朱蒙)」は主人公の吹き替えの声が変わった(年齢が上がったためだそうです)とたん、抗議・質問が局に殺到とか(笑)。その子孫を主人公にするファンタジー「太王四神記」はやっと本役ヨン様に変わるところまで見ました。
 全話録画し終えてちびちび見ている「海神」はようやく中盤折り返し点。前半はほとんど唐が舞台でしたが、母国新羅にようやく戻ってきたところ。主人公の張保皐が唐の商品を新羅を中継して日本に売る、という貿易構想を抱くというあたりで、ようやく歴史ドラマっぽくなってきました。張保皐が日本に行く展開になったので期待したんですけど、日本シーンはなく、あっさり「ただいま戻りました」と帰ってきてガックリ(笑)。日本ロケが面倒くさかったかな。今後どうなるのかチェックしてないんですが…唐の部分ではかなりの大規模ロケ&中国俳優出演を行ったのがわかるんで予算がなかったか。
 ここまではとにかく毎回のように主人公あるいはヒロインがピンチに見舞われる、で、お約束のように無事に助かる(笑)。そして主人公とヒロインは相思相愛なんだけどいろいろあってすれ違いばかり…と典型的な連載漫画的展開。ほとんど史実がわからない前半生ですからしょうがないんですけどね。まぁ日本でも吉川英治の「宮本武蔵」とか、まさにこのパターンですから。



#7969 
アール・ケイ 2008/01/21 12:40
お久しぶりでございます。

ミクシィをやり始めてから、こちらの掲示板は書き込みどころかROMさえもしなくなってましたから
何年ぶりでしょうか(笑)。
まあ、こちらの掲示板は首を突っ込むのは、それなりに見識と覚悟と準備が必要なので
遠慮させていただいておりました。


投稿再開第一発目がこんなネタで恐縮です。犯罪がらみで(爆)。

>中島 恒雄
>(略歴)
>・清和天皇の末流 小笠原源氏の流れをくむ茶屋四郎次郎清延 
> 第17代目直孫

中島容疑者というのは強制わいせつ容疑で逮捕された某大学の総長なのですが、
その大学を運営するのが「学校法人「茶屋四郎次郎記念学園」」と記事にあったので
そんなんあるんやーと検索してみた次第です。
茶屋四郎次郎が世襲というのは聞いたことがありますが(大河ドラマだと『琉球の風』に
何故か出てきましたっけ)、現代まで続いていたということなのでしょうか?
何か胡散臭いんですけどねえ。




#7968 
つね 2008/01/20 23:43
戦争映画の大群演出

大群がうごめいているのが戦争映画の一つの醍醐味だと思います。
これまで見た映画の感想でいえば、

>実際に大量動員していた例
やはり「戦争と平和」や「ワーテルロー」に尽きます。
大勢になればなるほどパターン化では物足りなくなり、
「地平線のはるかかなたで全然、別の行動をしている一軍がいる」
というのに感動してしまいます。

>それほど動員しているわけではないけど、カメラワークなんかでうまく見せてる例
黒澤映画の「乱」なんかがその例でしょうか。上記の例に比べれば、
というわけでそこそこの数はいますが。
NHKの「太平記」や「真田太平記」なんかだと、同じ一群を別々のアングルで
撮ったのを連続して見せることで大軍に見せてるような気がします。

>せっかく動員しているのに小さく見せてしまっている例
中国の「三国志演義」なんかがそうですかね。
数千人単位で動員しているはずなのに、鳥瞰的に全てを一度に
見せてしまうものだから、数万単位の衝突のはずが、実数そのままの数千単位の
衝突にしか見えなくなってしまっています。

>CG
「ロード・〜」は見ていないのですが、「トロイ」は見ました。
それなりにおもしろかったのですが、やはりパターン化してしまっているので、
コピー人形の集団にしか見えません。

まあ一素人の見解と思ってください。



#7967 
十一郎 2008/01/20 14:07
けっこうCGってバレやすいですよ

すでに半分歴史的になっている『ALWAYS三丁目の夕日』も駅構内の群集でCG人形を使っていましたが、見ていると動きが相当に不自然です。人間の動きは見慣れている分だけ、ちょっとでも不自然さを感じると一気にリアリティが無くなってしまいます。
さらにCGだけでも驚愕だった時代は既に過ぎ、一般視聴者もCGの見分け方がわかってきています(最近のTV放映で、当時はリアルに思えた『ジュマンジ』のCGが、今では色合いから合成とバレバレだったことにはビックリしました)。
あと、日本的な鎧はブラブラ揺れる部分が多いのも、CGに動きをつけるスタッフの負担になるんじゃないでしょうか。

そういえば『ローレライ』で一番くらいにリアリティがあったB29爆撃機も、ミニチュアを合成したりCGで補正したシーンが大半でした。

>NHさん
>…でもその割に四十七士とか曾我兄弟とかの遊里通いな話はそのままなんだよなあ、

ただの忠臣でなく、ご指摘の通り天皇がらみだから“色”関係が忌避されたって線はありそうですね。おそらく『仮名手本忠臣蔵』のように敵方が色に狂ったりするのはOKなんでしょうが。

歌舞伎も『シバラク』とか、現代からでは何が面白いのかわからない(それが逆に面白い)、当時の時代性みたいなものもありますから、そういう流行り廃りも何だかんだいってあるようにも思います。



#7966 
問題児 2008/01/17 19:17
コストですか

>CGは安くない
こういう意見は逆に、その分野をよく知らない人がいだきやすい先入観
というか、CGという言葉は、もう死語なんじゃないでしょうか(笑
わたしも、うっかり3DCGなどという言葉を使ってしまいましたが
ゲームソフトのオブジェクトの進歩を見れば、これをストーリー映像に
使うのはコスト高になるとは考えにくいのではないでしょうか。
たしかにリアル系のオブジェクトを製作するのは、まず動画容量が
膨大になるのがネックなのは予想されますが。
合戦シーンの遠景専用の大軍を虚構で作る場合、何もひとりひとり違う兵士を
作っていく必要はないのです、兜をまぶかにかぶっていれば皆おなじ顔をしてても
遠景なら観ていて気になる人は少ないのではないでしょうか。
一人兵士を虚構で構築すればあとは複写をかければ何体いようがルーチングワーク




#7965 
徹夜城(久々にあっちこっちの執筆をしている管理人) 2008/01/17 00:33
ごまかし大軍演出

>景虎さん
 まぁアイヌに関して「タブー」ということはないと思います。近年むしろ中学の歴史の授業でもコシャマインやシャクシャインが暗記項目にのしあがってきましたし(アイヌではないけどアテルイも)。
 ただドラマ化できる素材の選定は難しいですね。シャクシャインなんかはいっぺんやってみてもいいと思うのですけど、スペシャルドラマ枠でやるのがベストかと。ただあくまで救いのない悲劇的な話(しかも和人側のだまし討ち)なので正月時代劇には無理かなぁ。
 未見ですけど、映画では「北の零年」で豊川悦司がアイヌ人の役で出ていたはず。

 以前からの持論なのですけど、最上徳内から間宮林蔵まで至る「北方探検」シリーズで大河ドラマにできないかなぁ、と。アイヌ問題もそれで扱えますし、北海道を舞台にする初の大河ドラマという売りもあります。
 北海道ネタの歴史ドラマでは過去に高田屋嘉兵衛を描いた「菜の花の沖」がありました。あと、近現代史ですけど「新十津川物語」も女性三代にわたる北海道開拓のドラマでした。


>問題児さん
 NHK大河ドラマでCGもバリバリ使って大軍演出をした例は、「葵・徳川三代」の関ヶ原合戦シーンの例があります。これ、実際にかなりの動員もした大河ドラマ史上最大規模の合戦シーンなのですけど、遠目にはCGも結構使われてました。さすがにハッキリ見える兵士一人一人まではそうもいかなかったでしょうが。
 「ロード・オブ・ザ・リング」もそうですが、「グラディエーター」を最初として「トロイ」など最近の歴史スペクタクル映画はいずれもCGによる大軍演出を行ってます。まぁあれでも実際に数百人以上は動員して、あとをCGで補う、ってぐらいらしいんですけどね。「ロード〜」の場合はファンタジー世界という特殊性もあるのでCGがいっそう使われてますが。
 ただ「CGのほうが安い」ということは全くないんだそうで。むしろ金も手間もかかる大変な作業なんですよ。これで見た目に違和感のないCG大軍スペクタクルを作るぐらいなら人を実際に動員してそこそこに見せたほうがいい、と日本国内ではなると思います。
 NHKだって安く済んで、なおかつほかに手がなければCGで済ましてることは多いです。大河だと「翔ぶが如く」あたりから明らかにCGが導入されてまして、現在の「篤姫」でも出てくる鹿児島の鶴丸城の城門をロケ映像にCGで屋根を追加してました。
 そしてなんつってもその翌年の「太平記」。赤坂城攻防戦では二度に分けて撮った兵士たちが山をよじのぼる映像を合成して数を倍に増やす、同じ騎馬戦シーンを旗の色を変えたり背景をCG合成したりして使い回す、きわめつけが九州から攻めのぼる足利尊氏の大水軍はすべてCG(アップの部分だけスタジオに実物大セットを制作)。当時の技術なのでかなり「浮いた」映像だったことは否めません。



#7964 
問題児 2008/01/16 22:18
大動員がむつかしいのかも

NHK大河ドラマのネックは大動員のシーンじゃないかと思いますね合戦とかの
頑固に生身の役者で全部すませたいのも分かりますがゴマカシを上手く見せるのも
テクニック、このあいだ映画ロードオブザリングを初めて見ました、合戦シーン
ほんとに、うじゃうじゃ兵士がいっぱい、うごめいていて見てて圧倒されましたわ
これは上手い3DCGの使い方だなぁと思いました、ザコキャラ戦闘員クラスは
別に生身じゃなくてもいい、ぐらいの感覚はNHKでは無理?




#7963 
景虎 2008/01/16 00:40
少数民族タブー?

最近テレビで現代のアイヌを紹介する番組を観たのですが、今や『菊タブー』よりも『少数民族タブー』の方が強いのかも?という気がしました。
やはり、大河でアイヌ物はやれないんでしょうかねえ。

>鎧、衣装
そう考えてみると、『炎立つ』はよくやりましたね。
安倍氏の衣装等は、先住民族+奈良時代+中華のような感じでした。
平安時代の源氏武者と、異民族的な安倍氏が戦う訳ですから、画的にも面白かったですね。

上の話とも関係してきますが、滅んだとはいえ少数民族物をやったのですから、アイヌの歴史物も観てみたいものです。



#7962 
徹夜城(録画溜めしていた映画・ドラマを怒涛の勢いで見る管理人) 2008/01/15 23:47
大河効果

 いやぁ、一昨日の夜の「篤姫」のおかげでアクセスがドドーンと伸びましたよ。「しりとり」の調所広郷のところだけですが(笑)。
 平幹二郎演じる調所、カッコよかったです。たった2回で退場とはもったいない限りですが、序盤の薩摩藩の事情を語る上でも外せないところではありました。もっとも予備知識のない人が見ると何が何だかわからない恐れもあったような…
 調所広郷も大河とはいわず2時間ぐらいのスペシャルドラマでやってみてもいいと思う人物ですね。そういえば大河ファンのBBSで見た意見ですが、平幹二郎さんといえば往年の大河「樅の木は残った」で仙台藩家老・原田甲斐を演じており、こちらも「悪役の汚名をあえて着た悲劇の幹部」の役どころでした。もっとも原田甲斐をそう解釈したのはあくまで山本周五郎の小説なのでありまして本当にそうだったかはわかんないわけですが。


>NFさん
 吉川英治が「私本太平記」を書く前に、お弟子であった杉本苑子さんがいくつか書いた習作の中に「足利尊氏」があったんだそうです。「新平家物語」を書き終えた吉川英治が杉本さんに「次は太平記か、西遊記か」と尋ねたとき杉本さんは「西遊記でお遊びになっては」と勧めたというのですが、結局「太平記」に決定して「君が尊氏書いてるのに悪いねぇ」とわびたという話です。で、杉本さんは「私本太平記」のための資料収集や歴史考証をかなり手伝っていたとのことで、塩冶判官事件の解釈が「私本太平記」と「風の群像」で共通するのは無理もないことのようです。
 「風の群像」、最近になってようやく読みとおしたのですが、杉本さん描く尊氏はよく言ってマイホームパパ、悪く言うと親バカ(笑)のキャラになってますね。どんな場面でもいたってノーテンキで、ひたすら実直な直義が全部事務方を背負っているあたりはなかなか説得力があります。なるほど、直義ファンには評判がいい小説なわけだと納得した次第。


>小覇王さん
 確かに鎧とか衣装は金がかかるんですよね〜。南北朝が敬遠された経済的理由の最大のものでしょうね。戦国ものは過去の衣装・鎧のみならず映像じたいが使い回せますし。応仁の乱を描いた「花の乱」でも「太平記」の戦闘シーンをずいぶん流用してました。
 まぁ「太平記」なら源平合戦期の鎧ならそう不自然ではないと思うのですよ。一部明らかに戦国期のものとしか思えない鎧も混じってましたが…北畠軍の中に必ずいたんですよ、これが。
 「太平記」はその代わり京・鎌倉の街並みの大オープンセット作っちゃったり(これも足利市がかなり負担したからできたんだと思われますが)、採石場を利用して千早・赤坂城攻防戦を実現するなど、とくにロケシーンを積極的に多用したことで他の大河と一線を画していると思います。当時プロデューサーも「積極的に外に出て太陽のもとで撮影しよう」と発言してまして、これが結構金を食ったのではないかと思ってます。
 同じく過去の資産のストックがないために実現しなかったのが飛鳥時代ドラマなのですが、正月ドラマで「聖徳太子」「大化改新」とやりましたからそこそこ使えるものがあるはずなんですよね。そろそろやらないかなぁ、とその面からも思うわけで。



#7961 
小覇王 2008/01/15 19:22
贋物でも高級品

 こちらではあけまして、ですね。今年もよろしくお願いします。

 とある時代考証をする方の著書を読んだのですが、歴史劇(大河など)に戦国、源平合戦が多いのにはわけがあるのだそうです。要は新しい時代を開拓しようとすると、過去の遺産が使いまわせない、というのが大きな理由だそうで。甲冑にしろ着物にしろ実物とは違うとはいえ、一体何万円もするのでしょうが、戦国時代や、源平合戦なら過去に使ったものを再利用できるのですが、これが室町時代となると新たに作らなければいけない。これがかなり予算を使うそうです。実際その方は大河ドラマ「太平記」の時に鎌倉後期〜室町初期が舞台なのに尊氏たちの鎧は平安後期のもの(つまり源平合戦のものですな)を使用せざるを得なかったと書いておられました。なにやら円谷怪獣の使い回しを思い出してしまいました。



#7960 
NF 2008/01/13 16:45
今年の風邪はしつこいですね…

症状自体は軽くて、仕事ができないほどじゃないんですが鼻水や痰が中々引きませんでした。

>徹夜城様
>大坂の陣で幸村に討ち取られるんじゃないかとヒヤヒヤしちゃって(笑)。
大丈夫です。そうなっても同じ人がそのまま世良田次郎三郎元信を演じて…、って原作者が変わってしまうな、そうすれば。

>塩冶判官の京都脱出は妻がらみではなく実際に南朝に通じたためではないかとの見方はあるんですね。
「私本太平記」もそうした解釈を取って「太平記」の逸話は取るに足りない妄説として解説だけで流していたような。

>十一郎様
>『仮名手本忠臣蔵』
歌舞伎といえばそもそも徳川時代には楠木氏などを題材にした演目がけっこうあったはずなんですけどね…。ただ、楠木一族が遊里を舞台にして活動していたりするもので近代になってから「道徳的に立派な彼等忠臣が遊里通いなどするはずがない」といった感じでさびれたと聞いた事が。…でもその割に四十七士とか曾我兄弟とかの遊里通いな話はそのままなんだよなあ、ただ単に当らなかっただけかな(笑)。「菊のタブー」の有無が運命を分けたのかもしれないけど。



#7959 
問題児 2008/01/13 10:02
淀殿は

淀殿が出てくる創作では茶々は、だいたいが悪役ですね
むかし、いっぷう変わった時代小説を読んだ覚えがあります。
主人公は江戸初期の盲目のアンマ師でアンマさんは、ある客の体をもみながら
四方山話を始め自分は昔、茶々姫の召使アンマだったと告白
召使アンマが供述する茶々の半生という小説



#7958 
徹夜城(風邪がどうにか完治かな…と思う管理人) 2008/01/12 22:56
今年最初の歴史映画

 我ながら意外なことに、今年最初に劇場で鑑賞した映画は日本映画。しかも珍しいことに戦国ものの史劇であります。
 一昨日のことになるんですが、東映久々の「史劇映画」(いわゆる「時代劇」とは僕は区別します)である「茶々・天涯の貴妃(おんな)」を見てまいりました。

 原作は一応井上靖の「淀どの日記」。大河「風林火山」もそうですが、井上靖生誕100年記念ってこともあるんですよね。ほんとに映画・TV業界って年表みながら企画練ってるんじゃないかと(笑)。
 しかし原作は原作として、そこは東映。まずまともな「歴史映画」を期待してはいけません(笑)。東映はどっちかといえば「時代劇」のノリが強いところですから、娯楽性重視で重厚な史劇づくりはもともと苦手な会社なのです。僕もこれまでいろいろ見てずいぶん慣らされました(笑)。東映の史実元ネタ映画を劇場で見るのは「江戸城大乱」以来じゃなかろうか、と思っているところです。

 さて主人公は茶々=淀殿ですからそのまんまやっても十分劇的です。そのぶんシナリオに練りこみがなくなっちゃったというか、どうも完成稿から実際の映画がいろいろいじってしまって余計に変になっちゃったというのが真相らしい。終盤の大坂の陣で、開戦前に淀殿が男装の甲冑姿で家康本陣に乗り込み「降伏はせぬ」と言い渡すビックリシーンがあるのですが、これは本来のシナリオにはないそうで。主演を宝塚男役スターの和央ようかがやっているため、「男装シーン入れろ!」と無理やりあとから押し込んだものと思われます。ほかのシーンでは比較的まともなだけに物凄く浮いた珍場面になってしまいました。
 それ以外でもツッコミだすとキリがない場面が多いのですが、東映時代劇の基準からいえばまだまだおとなしい作りでしょう(笑)。もっと弾けて暴走したほうがおもしろかったんじゃないかと思うぐらいで、ラストに淀殿が大阪城天守閣ごと自爆(!)する場面が何やら怪獣映画みたいだったとか、そのぐらいしか印象には残りません。

 歴史劇としてみますと、松方弘樹が1シーンのみですが、信長を演じて登場。これは浅井長政を殺したあとの場面で「しゃれこうべの杯」の出てくる、暴君的信長を見せてくれました。信長のこういう側面は有名ではあるんだけど、映像作品ではあまり出てこないんですよね。
 秀吉役は渡部篤郎。事前の予想を裏切って、なかなかハマっておりました。成り上がり者の傲慢さと悲しさとか、鶴松や秀頼に対する溺愛とか、うまく醸し出していたと思います。朝鮮出兵関係は面倒だからカットしてました。ま、あくまで浅井三姉妹のドラマですから。
 家康は中村獅童。伯父さんの萬屋錦之介が東映トンデモ史劇「真田幸村の謀略」で演じた「ワル家康」を彷彿とさせられたところです。そのため大坂の陣で幸村に討ち取られるんじゃないかとヒヤヒヤしちゃって(笑)。

 近年の歴史映画のご多分にもれずCGは随所で使ってました。おかげで大坂の陣の描写のスケール感はかなりあったと思います。また日本の劇場用映画としては実に久々に「鎧もの」の合戦シーンを大スクリーンで拝めたのは貴重です。特に真田幸村の家康本陣突入シーンなどは意外と見どころでありました(ストーリー的にはやっぱり浮いてるんですけどね)。
 もっとも人員はあまり動員してないのはよくわかりまして、TVの大型時代劇なみといった感じ。そのぶんTV向けではできない出血大サービス描写(笑)や、生首ゾロゾロといった実際の戦争の悲惨さを強調する描写が多く盛り込まれてました。これらは戦争の犠牲となる女性が主人公であるがゆえなんでしょうけど、関ヶ原や大坂の陣にいたる過程での淀殿の影響力が劇中ほとんど出てこないので、ドラマとしてはいま一つ盛り上がりに欠けました。

 とまぁ、いろいろ文句言っちゃうのですけど。日本映画で「歴史映画」じたいが貴重なので「作ること自体に意義あり」とかオリンピックみたいなことを言っちゃうんだよなぁ。

 ところでその日に劇場へ行くまで知らなかったのですが、1998年に公開されアカデミー作品賞にもノミネートされた「エリザベス」の続編が2月から公開だったんですねぇ!このところ歴史映画の情報に疎かった。
「エリザベス:ゴールデン・エイジ」
http://www.elizabeth-goldenage.jp/
主演も監督も前作と同じ、完全な続編。前作ではエリザベスが政敵を抹殺して権力を掌握するまでが描かれましたが、今度はスペイン無敵艦隊との決戦がクライマックスの模様で、これは期待せねば。過去のエリザベス映画・ドラマでも無敵艦隊は予算もかかるので適当にすっとばしたのが多いもんで(笑)。前作と共通の配役はジェフリー=ラッシュのウォルシンガムぐらいみたいですね。

 そうそう、先日書いていた大河ドラマ「ローマ」、間もなくDVDレンタル開始との広告が劇場配布のチラシにでてました。見てる暇があるかどうか…ほかのドラマも見なきゃいけない情勢なので。


>十一郎さん
 「仮名手本忠臣蔵」そのものの映像化ですか(笑)。そういや大星由良之助が映像で出てきたことはないのかな。
 「仮名手本〜」のおかげで、塩冶高貞と高師直だけは「演じた俳優」がやたらに多い南北朝人物なんですよね。「仮名手本」ではなくその元ネタの「太平記」の逸話は新藤兼人監督の映画「悪党」で映像化された例はあります。
 大河「太平記」でもこの話はほぼ古典「太平記」に沿った話で映像化してました。ただ大河ドラマでは塩冶高貞が尊氏の内々の意向を受けて南朝側と講和交渉を極秘に進めていたような描写が付け加えられています。これ、根拠のないことでもないようで、塩冶判官の京都脱出は妻がらみではなく実際に南朝に通じたためではないかとの見方はあるんですね。最近になってようやく読みとおした杉本苑子「風の群像」でもそうした見解をとって、師直を弁護してました。

 日露戦争の海戦シーンと言うとやはり東宝「日本海大海戦」が最高ですねぇ。ミニチュア特撮の頂点をあそこに見ることができます。それに戦艦「三笠」はなんつっても本物が使えますから(笑)。うまいこと合成して巧みにリアルに見せてますよ。
 「ローレライ」の海戦シーンで感じたことですが、やっぱりCGだけでは出せない「実物感」がミニチュア特撮にはあるんですよね。「茶々」でも大阪城爆破シーンはしっかりミニチュアを使っていたようです。



#7957 
十一郎 2008/01/12 10:59
よし、抱き合わせよう

>件の『忠臣蔵』モノ説、実は私も予感をしているんですよ――本当にこれが来るんじゃないかと(爆) 外れてほしいんだけれどもね×∞。
>スペシャル大河「坂の上の雲」との兼ね合いで予算縮小をくらって「忠臣蔵」とか言い出すんじゃないかという悪い予感が(^^;)
>しっかりした原作があるといいドラマになる、という傾向は確かにありますね。
>その点で確かに南北朝は弱いんですよねぇ、でも北方謙三がいるんだからなんとかなるだろうと(笑)。
>南北朝マニアのひがみですが、戦国ものでかなりの「端役」でも大河ドラマになっちゃうの見ていると、「佐々木道誉」「足利直義」「赤松則祐」「楠木正儀」あたりでも十分大河ドラマになると思うんですけどねぇ。

ここで『仮名手本忠臣蔵』を大河ドラマ化すれば誰からも文句が出ませんぜ、ダンナ。

ドラマ本体の外枠に江戸時代の歌舞伎をもうけ、毎回のアバンタイトルで黒子が設定を視聴者に語りかけるなんてメタ解説もできる。『四谷怪談』的なエピソードも見つくろって、室町時代の市井の人々を描いたりも。・・・前回思いついていたネタですが、書き込みを推敲する時に削除してしまって(笑)。
『マクベス』から『蜘蛛巣城』を仕立てたように、基本プロットをいただいて南北朝を知らない人にも予備知識を持たせつつ、マイナー時代のドラマ化を行うってのは、そう悪くない発想だと思うのです。そういえば仮名手本忠臣蔵そのままの映像化自体があまりありませんねえ。

>ブット暗殺は何やらケネディ暗殺みたいな話になってきましたねぇ。

そういえば(現役ではないとはいえ)首相級の暗殺が映像で流れ、さまざまな憶測が飛び交うあたりがそっくりですね。ケネディの方も、さらに親族が暗殺がされましたし。

一方、モルディブではガユーム大統領に対する暗殺を、15歳の少年が手でナイフを握って防いだというニュースも。歓迎式だったかで人々と触れ合っている時の凶行で、これも映像で報道されていますね。
どうもガユーム大統領は独裁的な人物らしいですが、すぐ民主化選挙がひかえているようで、もし暗殺されれば民主化の道は遠のいたでしょう。

>「坂の上の雲」は主人公たちの家族のみながらキャストが新たに発表されてました。

あまり日常パートが長すぎると、後半の海戦が手抜きになるんじゃないかと案じています。
自分は左翼ですが戦闘アクションこそが好物なもので。さすがに江川達也『日露戦争物語』みたいにはならないと思いますが。



#7956 
徹夜城(今日は警察署の厄介になった管理人) 2008/01/09 22:35
年明け最初の更新

 久々に暇が取れたから運転免許も更新してきましたので、ついでに更新作業も。
 気がついたら半年ぐらい放置されていた「歴史映像名画座」をちょこちょこっと更新しておきました。正月恒例で昨年の大河ドラマも入れてあります。
 歴史ドラマといえば今日になってウィキペディアで知ったのですけど、英米合作で「ローマ」という大河TVドラマを制作していたんですねぇ。日本ではWOWOWで放映したそうで。第2シーズン、22回までしか放送されてないようですが、カエサルの政権獲得からローマ帝国成立までを描くドラマのようです。日本ではDVDで発売というパターンかな。すぐに放送されたりするとそれでなくてもたくさんの歴史ドラマを抱えて大変なことになっている僕の手に負えなくなります(笑)。

 さて赤坂衆院議員宿舎は早くも二人目の死者が…まぁ政治的背景はまったくなさそうですけどね。西村議員はハッキリ言って嫌いな政治家代表ですが、この事態には気の毒にと言うしかありません。他人が勝手に判断するのは失礼とは思いつつ、どうも入ってくる情報からすると政治家一族の三代目に生まれたことも悲劇の一因なのかなぁ…とも。


>十一郎さん
お久しぶりです。
ブット暗殺は何やらケネディ暗殺みたいな話になってきましたねぇ。それにしてもなんでイギリス警視庁に捜査協力を求めるんでしょ?旧宗主国とはいえ。イギリス連邦には入ってたかな、と思ったら昨年「資格停止」になっていました。

「坂の上の雲」は主人公たちの家族のみながらキャストが新たに発表されてました。
秋山兄弟の両親が伊東四朗と竹下景子。この両親から阿部寛(好古)と本木雅弘(真之)が生まれるわけですよ(笑)。さらに好古の妻が松たか子だそうです。
登場するのは相当あとになると思われますけど、やはり乃木・児玉・東郷を誰が演るのかが気になるところですね。



#7955 
十一郎 2008/01/07 15:27
あけおめことよろ&祝開設十周年

おひさしぶりです。
謹賀はともかく、サイト開設については遅すぎますね、すみません。

>若者の右傾化とか
若者というか、世間というか、左右の基準が十年位前と比べて変化しているようには強く思います。
とりあえず、小沢一郎を「媚中左翼」などと主張する発言がネットで簡単に見つかる事には、左翼な自分としてはひっくり返ってしまいます。『文藝春秋』編集長を勤めた半藤一利氏や保阪正康氏がサヨクに見られるのは別に良いのですが(嫌いな二人では無いですし)、あまり小沢と同一視されたくはない(苦笑)。

>大和魂とか
大和魂といえば吉田松陰が「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」という辞世の句を詠んでいますね。
南京事件否定派で、去年末に日本国内の名誉既存裁判で敗訴した某氏が、本業の専門が吉田松陰思想なせいで、個人的に松田松陰は悪印象が強いですが・・・

>フリーメーソンとか
フリーメーソンは構成員の名前で、組織としては「フリーメーソンリー」が正解なのですよね。
昔、色々調べたことがありますので、その時の記憶をもう一度。とりあえず秘密結社ですが公式サイトがあります(笑)
http://www.freemasonryinjapan.com/jindex.htm
電話番号も住所も載っています(爆笑)
http://www.freemasonryinjapan.com/J-famous.htm
著名な日本人会員の紹介ページもあり。しかし最後の名前は(笑)・・・いえ確かに日本人ですがねえ(苦笑)。
http://www.freemasonryinjapan.com/J-secrets.htm
わざわざ「フリーメーソンリーの秘密」というページまで(昔に見た時は無かったような)。「残念ながら、秘密は何もない!」と「!」で強調しているところに苦労を読み取れます。

>ブット首相暗殺とか
ムシャラフ側は自爆による死亡と主張を続ける一方、英国テレビ局が銃撃らしい映像を公表したりと、年末年始から大騒動が続いていますね。
民主化を推進する側なのに世襲制なのはどうかと思ったりもしますが(日本人が言える事ではありませんが)。

>BBC製作の「家康」とか
こたつでうたた寝しながら見たので内容はほとんど記憶にありませんが、やはりBBCの映像技術は高い、と感じました。
NHK教育でやっているようなCGや特撮を多用した教育ドラマの大半がBBCから購入したもので、邦画ではトップレベルくらいの映像が楽しめます。日曜朝テレ朝の特撮番組など比較になりません。
そういう普段の印象に加え、おそらく使いまわせないだろう美術や衣装の完成度の高さにも驚きました。

NHK『坂の上の雲』も、これくらいの映像であったら嬉しいのですが。



#7954 
徹夜城(風邪が一週間たっても完治しない管理人) 2008/01/07 13:20
篤姫と天と地と

 昨日はようやく講習も一段落したので夜は「篤姫」第一回とテレ朝系「天と地と」をハシゴしてました。ついでにNHK衛星でやってた海外ドキュメンタリー「奇跡の映像」(「映像の世紀」でも使われていた20世紀初頭の映像コレクションの番組)も録画しつつ時々見てました。

「篤姫」第一回ですが、個人的には「しりとり」で「調所広郷」を取り上げた際にいろいろ調べたところが次々出てきて面白かった。調所は「翔ぶが如く」でも出てこなかったと思うんですよ。平幹二郎演じる調所は悪役っぽく出てきて実は信念をもってやっている、というラストの描き方はなかなかニクイところだな、と思いましたね。どうも次回で自害になっちゃうようですが…そうそう、ぬえさんお察しの通り、「しりとり」も昨夜はアクセス急増でしたよ。まぁ100人台程度ではありますが(笑)。
 島津家御一同はもちろんのこと、徳川家慶、家定が早くも登場。西郷隆盛もあっさり初登場して、歴史マニアにもそこそこ飽きさせない1時間だったと思います。篤姫に関してはオールフィクションでやるしかないのはわかってるんで、あんなもんかな、と。ラストの調所邸に直接押しかける場面がありましたが、どうも全編あの調子で歴史人物にかかわっていくのではないかなぁ。あおいちゃん、男装が妙に似合ってましたが、これももしかして大奥から男装して町中に出て行ったりする気ではなかろうかなぁ、と(汗)。

3年半前に鹿児島を旅したのでロケ地はだいたいわかります。それにしても、みなもと太郎氏も「風雲児たち」で書いてましたが、「鹿児島の場面転換は桜島しかないのか!」(笑)

で、テレ朝系「天と地と」ですが。
上杉謙信を演じた松岡昌宏は去年は「風林火山」で信玄役(笑)。同じ川中島の一騎打ちをわずか二年で役を入れ替えて演じることになってしまいました(笑)。
渡瀬恒彦の宇佐美定行は、景虎さんが下でお書きの角川映画「天と地と」と同じ配役。映画の宣伝がてら制作された日テレ「天と地と・黎明編」でも演じております。今度は死なずに済みましたね(笑)。
NHK大河「風林火山」を意識したのか、しっかり片目眼帯の山本勘助も登場、諏訪御前も特に必要もないのに登場しておりました。
「切られ役」で有名な福本清三さんも出ておられましたが、エビぞりで切られたところでストップモーション。斬った的場浩二はいつも同じような役(主君に忠実な飼い犬的側近)だなぁと改めて思います。
北大路欣也の毘沙門天コスプレにはつい失笑(笑)。「犬のお父さん」と並ぶ珍役かもしれません。


>景虎さん
角川映画「天と地と」は合戦シーンの「動き」に関しては映像的に面白かったと思います。日本じゃ撮れないと腹をくくってカナダのカルガリーで大ロケーションをやっちゃう、ってあたりが角川春樹氏の凡人ならざるところなのは確かでしょうね。ただ各兵士がアップになると、しょせんは現地の外人さんエキストラなので顔は写せないし、槍の使い方なんかビートたけしに「どんど焼き」と的確にはらかわれてしまう状態でした。
「赤と黒のエクスタシー」ってキャッチのように、赤の武田軍に黒の上杉軍が三角形に切り込んでいくところは確かに綺麗でインパクトは十分でした。「スペクタクル史劇」ということでは日本で作ったものとしては異例のスケールなのは確かです。

まだ見てないですけど、東映が今度久々に作った史劇映画「茶々〜天涯の貴妃〜」は聞くところによると素晴らしくトンデモ時代劇になってるようで…トンデモなら「柳生一族の陰謀」ぐらい突っ走ってくれると面白いんですけど、そこまでは踏み切れないところが現在の東映時代劇の限界なんでしょうか。



#7953 
ぬえ 2008/01/07 01:00
あけましておめでとうございます

「篤姫」、第一話で調所広郷の藩政改革が描かれてましたね。

大河でははじめて、いや「翔ぶが如く」で出ていましたかな。もしかして、しりとり人物伝のアクセスは急増しているのでしょうか。ドラマストーリー見ていたら大久保利通役の原田泰造は「太平記」に死体役で出演していたそうですね。主要キャストを眺めていても太平記組は少ないこと。それだけ昔の作品になってしまったということでしょうか。



#7952 
景虎 2008/01/06 08:18
ああ、やってましたねえ

あけまして、おめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

角川映画で『天と地と』という作品がありましたが、今観るとよく出来ていますね。
ストーリー的には面白くないですが、合戦シーンは最近のCG使った映画よりも良いです。

武田軍と上杉軍を色分けしたり、長柄(長槍歩兵)が密集して槍衾を作ってみたり、武将が落馬して組討したり、陣形を再現したり・・・ここまでやった映画って中々ないような気がします。

特に陣形が変化するシーンでは、信玄の命令を、伝令兵達が馬で陣内を走り回って伝え、命令を受けた各部隊の隊長が、部隊を動かす事により、潮が引くように陣形が変化して行く。銀河英雄伝説のアニメなどでは、分かりにくかった陣形の変化が、良く分かります。

>徹夜城さん
>BBC製作の「家康」
私も観ましたよ。
以外に出来が良かったですね。
ただ、何故家康?とは思いましたが。



#7951 
徹夜城(まだのどが痛い管理人) 2008/01/05 11:05
BBC製作の「家康」

 昨日帰宅後に日テレ系でやっているのを目撃しました。近頃妙に多い気がする歴史バラエティ番組で、信長・秀吉・家康の三人を扱った番組で、その家康編のところで以前から話に聞いていたBBC製作の「家康」の映像が使われておりました。関ヶ原の戦い前後を描くものらしいのですが、合戦シーンなんかは下手な大河ドラマより出来がよかったかも(いいところをつないだだけかもしれないけど)。CGでかなり増やしてるなとも思いましたけど、ロケはどこでやったんだろう?
 このBBCの歴史人物シリーズはほかに「チンギスハーン」もあり、日本でもソフトが出ていることは確認してます。この家康も当然日本で放送なり発売なりになると思うのですが…

 それにしても番組の最後に「混迷を極める現在の日本に、信長・秀吉・家康のような指導者が現れればウンヌン」というよくあるフレーズでまとめてまして…「混迷を極める日本」って昔からずっと言ってる気がするんですけど、違うでしょうか?混迷してなくて何かに向かって国民一致団結、一直線!って時のほうが洋の東西を問わずロクなことにならないような気もします。
 先ごろ日本商工会議所で社長さんたちへのアンケートで理想のリーダー像を聞いたところやっぱり一位は「信長」二位は「竜馬」なんだとか。そりゃまぁいずれもそれなりに大人物だとは思うのだけど、共通して「悲劇的な死に方」をしていることがむやみに高評価につながってることも否定できません。こういう名前を単純に上げる人たち(要するに単なる人気投票でしょ)に限って全然革新的リーダーシップなんてないんじゃないかって気もするんですがね。こういうのであえて他の名前を挙げる人を僕は信用しますがねぇ。渋沢栄一の名前が上位に挙がっていたのはこの団体ならではというところでしょうか。


>パパゲーノさん
ご指摘どうも。こちらも同じ原因でした。昨夜に修正しております。




#7950 
パパゲーノ川崎 2008/01/05 00:21
寒中お見舞い申し上げます。

喪中なんで、こういうタイトルで失礼致します。
今年もよろしくお願いします。

ところで、映画板の掲示板が見られないのですが、、、
新春早々に、”ニャントロ星人”の仕業でしょうか?



#7949 
徹夜城(病み上がりで仕事をした管理人) 2008/01/04 23:43
修正しました

>あがたしさん
ご指摘どうも。実は年末に新PCに買い替えた際にデータの移動に行き違いがあったようです。先ほど修正しておきました。

フリーメイソンといいますれば、朝日新聞の今日の朝刊で日本のロッジが開設50周年とかで記事になってましたよ。もちろんいたって普通の友好団体としてですけどね(笑)。最近では「ダヴィンチ・コード」の影響か、「秘密結社」という響きに変な期待を抱いて入会し、ガッカリして脱会というケースも少なくないんだとか(笑)。
過去の有名人では明治時代の西周、総理大臣経験者では鳩山一郎の名が挙げられてました。まぁこうした秘密結社が実質的な影響力を持ったのは18世紀から19世紀の啓蒙主義思想の広がりの中だったのではないかとの文も。そういえばトルストイも会員だったらしく、「戦争と平和」の主人公ピエールが明らかにフリーメイソンらしき組織に入会するくだりがあったはず(10年以上前に読んだきりだからうろ覚えですけど)。
 現在の会員の人に取材したところ、海外で会員しかわからない仕草で合図をすると、まったく見ず知らずの人が「会員」として合図を返してきて、すんなり友人になれるんだそうです。こうしたところは大学時代の恩師に聞いた中国の秘密結社の「天地会」とかと全く同じなんだなぁ、と思いましたね。



#7948 
あがたし 2008/01/04 17:39
物見櫓トップページの変

さいきん物見櫓トップページでの「ニュースな史点」のあたりの最新号へのリンクが2007/6/10号となっており,しかもそれがリンク切れです.

http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/news071102.html

自体は(そして6/10以降の号すべてが)ファイルが残っており直接URL入力すれば問題なく見られますが.

これはもしかしてフリーメイソンの陰謀なのでしょうか(笑)




#7947 
問題児 2008/01/04 09:15
赤面

わたしは新聞やテレビの報道を あまり見ないので掲示板でボケたことを書いた
かなと後から思ったのですがイスラエルは、すでにシリアの空爆を去年やって
しまったらしいのを聞きました。むろんイスラエルは作戦の公式発表などせず
やられたシリアのほうもイスラエルは現在は使ってない古い施設を空爆した
間抜けだと応酬しているようですが

>イスラエルのイラク原発空爆
イスラエル軍はアメリカ軍から無限の兵器供与があるような印象がありますが
裏話はちょっと違うようです、航空戦力にしても例えばF−15は供与されますが
航続距離が伸びる特製増装システムなど奥の手をアメリカは絶対に渡しません。
これは日米間でも似たものでしょう、自衛隊のF−15にしても
基本体や基盤だけ供与されライセンス生産もされてますが
イスラエルがイラクを空爆しようと計画した当時、主力のF−15では
アメリカが新鋭オプションを よこさなかったので空爆には不適でした。
そこで当時は配備したばかりで実戦性能経験も未知数のF−16を
空爆に使いました。空爆は成功し国際社会はイスラエルを非難も
一方でF−16の実戦性能は世界に知られ各国が購入
開発したアメリカも実戦検証が得られ売り上げも伸びてと。
イスラエルは何度も中東戦争を継続して航空戦力における実戦は
アメリカに匹敵するノウハウをもった国で
アメリカとイスラエルは航空戦力の面では技術提携しているといっても
過言ではないでしょうが



#7946 
カプラン 2008/01/03 22:14
謹賀新年@“軽く”ワープしていた(^^;)

 どうも、本っ当にお久しぶりで忘れ去られているかもしれませんが(^^;)、HN・カプランでございます。
 
>徹夜城様
 (本当はここ以外においても言及すべきことなのかもしれませんが、)件の『忠臣蔵』モノ説、実は私も予感をしているんですよ――本当にこれが来るんじゃないかと(爆) 外れてほしいんだけれどもね×∞。まあ、傑作だったら、いいんですけど…。でも、ねえ(笑)
 『大河ドラマ 篤姫』に関していえば、あ〜、視聴者を選ぶかな(意味深)。 多分私はTVの前で叫んで?いるでしょう――「さあ、媚びろ! もっと媚びろ!!」と…。板汚し失礼。ではでは!



#7945 
徹夜城(正月を風邪で寝込んですごした管理人) 2008/01/03 21:38
病臥新年

 みなさま、遅ればせながらあけましておめでとうございます。
 実は正月三が日にバッチリ風邪をひいて寝込んでおりまして…(汗)。仕事に穴を開けなかったのは我ながら律儀なもんだと思うばかりですが、明日から丸一日の労働に耐えられるのか心配です。

>ミッキーさん
 おお、「額田女王」をご覧になられてるんですか。僕は当時はさすがに見てないんです。キャスト見ると(ウィキペディアに載ってます)見事な配役なんで、ぜひ一度見てみたいんですけどね。

>小覇王さん
 大河ドラマ、今年が「篤姫」で、来年が「天地人」(直江兼継)と来て、その次は…ということになるんですが。スペシャル大河「坂の上の雲」との兼ね合いで予算縮小をくらって「忠臣蔵」とか言い出すんじゃないかという悪い予感が(^^;)
 パキスタン以外でも南アジア方面は話題が多いですね。なんつってもネパールは王政廃止が確実な情勢に。ブータンはようやく絶対王制から議会政治に移行するようです。

>ひでさん
 ブットさんの死を受けて息子さんが出てきたときは「ああ、やっぱり…」と。なぜかは知りませんが、こうした世襲感覚はインド文化圏で顕著に見られるように思うのです。そりゃ日本でも世襲議員はいっぱいいますが、せいぜい選挙区を継ぐのが精いっぱい。南アジアから東南アジアではいきなり政党の党首にされちまいますからね。おかげでインドの「ガンジー王朝」のように代々暗殺されてる家も出てくるわけです。

>中根東龍さん
 どうも、おひさしぶりです。
 僕の地元の盆踊りの歌には「わしがお国で自慢のものは、なんといっても将門さまよ 国を作った人だもの」という一節があるくらいですが、大河ドラマ当時の話はとんと聞きませんね。
 先日茨城新聞に出ていた話ですが、鹿島地方を中心に「塚原朴伝」大河化運動ってのがあるそうで…そりゃ宮本武蔵でもやれたけどさぁ(笑)。

>問題児さん
 とりあえずどの検索でも「徹夜城」あるいは「史劇的な物見櫓」で絶対見つかると思いますよ。リンク集に登録されてるケースも多いようですし…といって特に有名サイトというほどではないです。年期だけは入ってますけど(笑)
 イスラエルのイラク原発の空爆ですが、確かその時のパイロットがスペースシャトルに乗ってて事故にあっているはずです。また、昨今話題のイランの原発開発でも、それが「原発」であろうとイスラエルは直接攻撃を辞さない構えを見せてます。イスラエルの場合は無茶をやってもアメリカが文句言えないからなぁ…

>孟きょうさん
「風と雲と虹と」のマスターテープ発見はビックリニュースでしたよね。濃いめの大河ファンでも「まさか!」と言っていたものです。
 NHKの倉庫の奥深くにあったというんですが…ちゃんと探せば他にもいろいろ出てくるんじゃないでしょうかねぇ。「花神」「草燃える」あたりは全話残ってる可能性は高いと思うのですが。

>NFさん
 「アドルフに告ぐ」の峠草平は茨城県土浦の出身なんですよね(笑)。物語の舞台はほとんど神戸なのに…なぜ「土浦」に目を付けたのか興味深いところです。赤紙を受けた時に口にする「すっかた、なかんべぇ」というセリフは茨城弁と思われます。



#7944 
NF(明日から早速終日勤務) 2008/01/02 18:06
謹賀新年

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

早いもので平成ももう二十年ですが、箱根駅伝が今年で既に八十八回目だとか。そういえば、「アドルフに告ぐ」の主人公も箱根駅伝経験者という設定だったなあ、とふと思ったり。 で、今年は久々に峠氏の母校(推定)が往路優勝したようです。



#7943 
孟きょう 2008/01/02 17:18
明けましておめでとうございます


 ご無沙汰しておりました。本年もよろしくおねがいします。

 >「風と雲と虹と」 私も好きな作品だったのですが、最近全話収録のDVDが出てた事をようやく知りました。80年代以前の大河なのに、マスターテープがどこかに現存していたんですねえ・・



#7942 
問題児 2008/01/01 17:39
明けまして

おめでとうございます、当サイトには去年から寄り始めました自分ですが
yahooトップが今年から全面模様替えしたため自分は、このサイトを
しっかりブックマークにしておかなかったために新年から、ここへたどり
つくまでにまごまごしましたが。大手サーバーの検索に登録されていることを
改めて、このサイトは有名どころなんだなぁと感じたわけです。

>パキスタン
アメリカやイギリスが、あれだけ空爆したにもかかわらず、いまだに
ウサマビンラディン生存の情報が絶えないくらいですから
あの地域は何が起きても驚かないですねぇ。よくいうじゃありませんか
インド人は、よほどのことがない限り驚かない、と。
カオスの原義もインドの古代語からきてるんじゃなかったですか
パキスタンとインドを混同するのも考えものか(爆
パキスタンの核武装化は大国インドの脅威からくるものが大きい
通常戦力ではインドに全然かなわない、という被害妄想はあるでしょう
イスラエルの核武装もアラブ包囲網への過激反応だし。
去年の大掃除で古い本が何冊かうちから出てきたんですが
イスラエルのイラク原発施設の空爆の本が出てきてビックリ。
何でこんなものがあるんだろうと読んでみてるんですが。
イスラエルからイラクまでシリアを丸々飛び越えねばならないし
このような戦術がなせたことじたい奇跡というか、でも
とうじ国際社会がイスラエルを非難したというのも当たり前か。
イラクを空爆することと比べればシリアは近いし
シリアが有事のさいはイスラエルは速攻しそうで
怖いですね。



#7941 
中根東龍 2008/01/01 15:45
新年開けましておめでとうございます

久しぶりに書き込みます。皆様、新年開けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

>ブット元首相暗殺
ビックリしました。息子さんが後を継ぐようですが、何にしてもテロというのは怖いですね。

>「風と雲と虹と」
映像は見た事がありません(何しろ私が生まれる前の放映なので)。
将門公の地元出身なのですが、地元でもこのドラマのことは殆ど話題にならないので、
放映当時どんな感じで受け止められていたのかなあと思います(地域の記録にもないのです)。
加藤剛の主題歌のみ聞いた事がありますが、「友よ!風のように駆けて行きたくはないか!」というセリフも含めて強烈な歌でしたね。

http://plaza.rakuten.co.jp/touryuu/


#7940 
ひで 2008/01/01 00:41
謹賀新年

本年もよろしくお願い申し上げます。
世界に目を向けると、パキスタンでは年末のテロの後でブット元首相の後継者が19歳の長男ということになったり、ケニヤで大統領選挙の結果に反発して暴動が起きたり、なんかコソボ情勢がきな臭くなってきたり、なかなか大変そうですが、去年よりはましな年になって欲しいです。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#7939 
小覇王 2007/12/31 01:10
変わらぬ日常

 >大河ドラマ
 確かに幕末と戦国時代と源平合戦は食傷気味な感じがあります。源平合戦以前だと平将門の「風と雲と虹と」が一番古いのかな。一瞬運だけの登場なら「炎立つ」の坂上田村麻呂か。壬申の乱なら確かに一年持たせるだけの題材になると思います。横槍は入るかもしれませんが(大友皇子をどう扱うかetc)もしきちんとドラマ化できるとすればNHKしかないかなとも思います。
 大晦日も三が日もずーっと仕事で去年とは別の意味で年越しだ、新年だという感覚がありません(去年は仕事してなかったのでずっと休みだった)。でもやっぱり12月も終わりになると事件が起きますね。パキスタンのブット元首相の暗殺。混乱が続いているようです。ムシャラフさんはクーデターで政権をとった割には控えめで賢明なイメージがあったのですが今後どうするのでしょうか。なんといっても公式に核を持っている国なので一大事にならないことを祈ります。元首相の暗殺という事態が既に一大事なのではありますが。
 それでは徹夜城さん、皆様よいお年を。



#7938 
ミッキー 2007/12/28 06:04
壬申の乱について

かつて民放でドラマ化された記憶がありますよ。たぶん、管理人さんの言うドラマだったと思いますが?見た記憶があります。たしか大友の皇子が戦いに敗れたとき、馬に乗ったまま、木の枝に縄をかけて首を吊って自害するシーンを覚えています。ただ、ドラマとしてはアンマリ話題にならなかったような?時代があまりに古いからかな。まぁー神話時代の感覚がするのでは?現代人から見ると。



#7937 
徹夜城(連日講習で疲れ気味の管理人) 2007/12/28 00:14
年の瀬まできな臭い話が。

 年の瀬だろうと正月だろうとめでたくない話というのはあるものですが…
 パキスタンのブット元首相が暗殺されてしまったとのこと。当初自爆テロ巻き込まれかと伝えられましたが、直接狙撃のあと犯人が自爆した模様です。
ブットさん、我ながら意外にも「史点」ネタになったことがないらしい…あくまでググってみた限りは、ですが。南アジアの女性政治家暗殺はインドのインディラ=ガンジーに続く、ということになりますか。
 ニュースで見る限りではパキスタンは不安定化の一途をたどってるようにも見えちゃうんですが…「一途」ではないにしても、微妙な位置にあるだけに一歩間違えるとかなりのカオスになってしまう恐れを感じますね。


>やや日を置いた話ですが。
 先日の天皇誕生日の天皇の会見でちょっと面白い部分がありましたね。以前、皇太子夫妻のオランダ訪問に「苦言」と一部で報じられた件についての部分です。あれ、僕も当時全文を読んでみて「違うだろ?」と首をかしげていた部分なのですが、異例にも天皇本人の口からそうした報道を否定して「苦言」を呈する表現がありました。数年前から近現代天皇史の研究者も指摘していたことですが、近年皇室では意図して自らの意思を「発言」する傾向が確かにあるんじゃないかと改めて思えてきます。最近では「ブルーギル」発言なんてのもありましたな。
 ただ、こうした誕生日の会見の質疑応答でしかこういうこと言わないもんだから、家族間の問題だというのに返事や言及が半年や一年後ということになりがちなのが困ったもんです(笑)。
 それにしても今度は女性セブン(小学館)が「皇后が皇太子夫妻を呼び出し!」などとセンセーショナルに煽る見出しの記事を出して宮内庁から抗議され、宮内庁自身もこうした報道にHPで反論コーナーを開設する方向だとか。どうも皇太子夫妻についてあれこれ妙な話(それもかなりガセ率高そう)で批判をあおる情報源が宮内庁自身の中にあるような気がするんですよね。これまでも皇后バッシングとか、秋篠宮関連のガセ報道とか、思い起こせばいろいろ妙な情報が、明らかに宮内庁筋から流れてきたものです。あそこも普通のお役所とは違うところだからそれこそ「伏魔殿」になってるような…



#7936 
徹夜城(冬期講習に突入してしまった管理人) 2007/12/22 23:34
更新停滞中

 なんだかんだと年の瀬は忙しいです、この業界(汗)。「史点」のみならず他のコーナーも停止状態のまま年越しかなぁ…

>大河ネタ
 定期的に書いてる話題ですが…
 確かに大河ドラマになりそうなネタなんていくらでもあるんですよね。でも、いざ新規のネタをやろうとすると過去の資産の使い回しもできないし視聴者はなかなか食いつかないし(なんだかんだいって一番保守的なのは大半の視聴者なのです)、ハズすとあれこれうるさく言われるし…というわけで結局戦国・幕末から離れられないというパターンが続いてるように思います。
 「菊タブー」のことですが、これはさすがにもうほとんど心配ないと思いますよ。大河だと「太平記」あたりで思い切ってやって、何も起きませんでしたから。単発ドラマで「聖徳太子」「大化改新」とやりましたので、俳優が天皇を演じて人間くさくやること自体はまったく問題がないと言っていいでしょう。国内作品ではありませんが昭和天皇だってすでに映画になってますしね。
 ただ古代史、それも飛鳥ものとなると本命は「壬申の乱」でありまして、これはちとネックがあるかもしれない。南北朝時代以上に皇室内の人間関係が濃密なんですよね。紛争の当事者ばっかりだし…といいつつ、実はむかしTV朝日系で「額田女王」をやってまして(僕は未見でソフト化もしれないようですが)、これもやればできるでしょ、という程度の話。ただいざやるとなると金銭面で大変なのではないかなぁ、と思うのです。

 しっかりした原作があるといいドラマになる、という傾向は確かにありますね。「太平記」も吉川英治の「私本太平記」があってそれを下敷きにできたからこそうまいことまとめられたとは言えます。「風林火山」は長くない原作をうまいこと伸ばして一年見せた好例となりそうです。当初一年もたせるの大変じゃない?と思っていたのですが、案外うまくやられてしまったといいますか…
 その点で確かに南北朝は弱いんですよねぇ、でも北方謙三がいるんだからなんとかなるだろうと(笑)。


>はりはり亭さん
どうも、はじめまして。
高橋富雄さんの研究や著作を僕自身は全く読んだことはないんですけど、今日気がついたのですが、DVD買い込んで鑑賞中の大河ドラマ「炎立つ」にも監修でついておられました。もう一人慣習についている入間田宣夫さんという方の文章は最近読んだことがあったんですけどね。
まぁ僕自身も覚えがあるのですけど、自分の専門の分野にのめりこむと、その重要性を強調したくなる傾向は実際あります。第三者から見ると冷静さを欠いているように思えることもしばしば。歴史研究者も人間ですから…見方を変えればそれはそれで面白い業界なんだとも言えましょう(笑)。ちょこっと内部に片足入れてた身からすると歴史学界って外部から思われてるよりは人間くさくて面白い(文学系とされ半分趣味みたいなところは否定できないし)ところだと思ってます。


>景虎さん
 「春の坂道」は柳生宗矩なんですよねぇ。「柳生一族の陰謀」とかトンデモない時代劇のネタにはよくされる柳生ですが(「宮本武蔵」でも出てきますね)、彼を主人公に一年やっちゃったというのはすごいものです。残念ながらこれ、映像がほとんど残っておらず、もっとも「幻」状態の大河ドラマなのです。
 「風と雲と虹と」も平将門でよくやったもんだとは思うのですけど、これ、当初は加藤清正の予定だったそうなんです。それが事情によりポシャって、主役に決まっていた加藤剛が「将門やりたい」と言ったことから決まってしまったという、案外行き当たりバッタリな経緯があったようです。当時のことは知りませんが、このドラマ、モロに僕の地元なんですよねぇ(笑)。


>ぬえさん
 「史点」じたいが書けないのが悔しいのですが、UFOネタはあまりに世間でとりあげられちゃったからかえってとりあげにくいです。アップしませんでしたが先月も台湾ヤクザの大物の葬式なんてネタにして書いてましたし、あまり人の目がいきそうにないところに食指が動く傾向がございます(笑)。
 そういや稲川会総裁が死去だそうで。


>問題児さん
 冗談だとは思いますが、不敬罪じたいもう存在しておりませんので。確か最後の「不敬罪」になったのは終戦直後の「朕はタラフク食ってるぞナンジ人民飢えて死ね」というプラカードの件ではなかったでしょうか。古代史の天皇ネタをやらないのはむしろ「不経済」だからでしょう(笑)。
 宮内庁が管理して古代史解明の障害になってるのはほとんど「天皇陵」指定されてる古墳の話ですよね。どこの誰の墓かもわからないのが大半だったりするわけですが。おかげで(?)継体天皇陵については「本物」が指定を受けておらずちょっと調査ができたように思いますが、発掘したりはしてなかったような…
 邪馬台国について直結するかどうかはわかりませんが、「卑弥呼の墓」説もある箸墓古墳は発掘調査してほしいところですね。



#7935 
問題児 2007/12/22 08:01
天皇問題か

なるほど天皇がらみで古代は、大河ドラマをやった時点で
不敬罪になってしまいますね(笑
天皇を創作で登場させた時点でクレームものですし
また、登場させなきゃ大丈夫だろうと脚色で無理やり出さないでいくと
今度は皇室をシカトしてて、けしからん
と右派からクレーム殺到と結局
古代を あつかっても良いことはなさそうですね。
わたし個人の考えですが邪馬台国の痕跡が全然みつからないのは
大和朝廷に滅ぼされて何もかも抹消されて残っていたとしても
征服側がお蔵入りにして、それが今でも宮内関係で厳重に外に
もれないようにしてるからだと思っています。
古代関係(古墳関係)は発掘するにも調査するにも宮内官庁の許可が下りねば
やってはいけなくて、宮内庁が元締めている限り日本の古代史が
大部分は謎の状態は続くだろうと発掘関係の人がボヤいてんのを
記事か何かでみたことがあります。



#7934 
ぬえ 2007/12/22 07:10
大河ドラマと原作付けたりUFOのこと

「風林火山」が成功であるとすれば、その要因は井上靖の優秀な原作があったからであるとも思うのですよね。原作と見比べてみるとわかりますけど、原作のエピソードをかなり巧みにつかいつつオリジナルの要素や近年の武田氏研究の成果も加えた脚本であったと思いますし、やはりジェームス三木みたいな大河を書く才能がある人を除いて、脚本家にゼロから書かせるとどうも失敗しやすいなぁと感じました。後半でどうしようもなくだらけた武蔵ですとか。

風林火山は、あとはアヴァンタイトル部分にドラマを挿入しないで解説をしてくれていれば、個人的には満点でしたね。やはり、NHKの番組は「ために」ならないといけないなと思います。どうも戦国ものは視聴者が事情を知っていることを前提にしてしまっていていけませんね。

太平記ネタが映像化されないのも、優秀な原作小説の不在がなによりの原因かもしれませんね。司馬遼太郎が一本でも小説を書いてくれていれば、すんなり大河になっていたかも。

ところで、UFO騒動は史点ネタ決定でしょうか(笑)




#7933 
景虎 2007/12/22 03:15
この時期は大河話になりますね

大河系サイトで調べてみると、初期の大河って結構意欲的ですね。
71年の『春の坂道』は柳生物のようですが、最近は、歴史ドラマではなく普通の時代劇でしかやらない柳生を、大河でやっていたんですねえ。

76年は『風と雲と虹と』ですが、これは平将門。78年の『黄金の日日』は、戦国時代の商人。
もう一度NHKには、こういう冒険をして欲しいものですが、無理なんでしょうかねえ。大河で無理なら、大河以外でもいいので、やってもらいたいです。

>問題児さん
記録のない古代というのも、やってみたら面白そうな気はするんですよね。
ただ、古代世界となると天皇家問題が絡んでくる可能性が高いので、やりにくいとは思いますが。



#7932 
はりはり亭 2007/12/22 03:01
はじめまして/高橋富雄さんのこと

はじめまして。以前から時々覗かせてもらっていたものです。
高橋先生の名前が出てきたのでしゃしゃりでてきました。
もう20年以上前ですが、講義を拝聴したことがあります。そのときはなかなか面白いと思っていたのですが、そうですか、そんなことになっていたのですか。たしかに「東北」に対する強い思い、というものを感じさせる人でしたが。
やはり老年に差し掛かると思考が硬直していくということなのか、ざんねんですね。

ついでに書きますと、少し前に忍者マンガが話題になっていましたが、服部家の代替わり、反乱を題材にした作品に横山光輝の「兵馬地獄旅」があります。名前が出なかったようなので。どこまで史実が取り入れられているかは知りませんが。







#7931 
問題児 2007/12/21 19:11
まだやってない年代といえば

NHK大河ドラマ、記録がないので作りようもない古代は問題外として
各時代もうあらあらやっているようですので、ここは各時代の中の区分で
まだやってないエアポケットは相当あるんじゃないでしょうか
江戸時代は各時代の中では長い時代ですが大河でやるのは
家康から家光までの創成期か幕末ばっかりで、あとはせいぜい、その中間の
忠臣蔵かんけいか暴れん坊将軍(笑)がらみしかやってませんよね
江戸時代に匹敵して長いのは室町時代、戦国時代はゲップがでるほどやり
尽くし、創成期の太平記はやったし、応仁の乱がらみもやったようだと
すると室町足利かんけいでまだやってないのは、結構ありそうですね
ただ、そのエアポケット中には、あまり劇的な人物は少ないので
今までやりようがなかったのでしょうか。足利義教という
人も、そのエアポケットにあたる人になりませんか
足利歴代将軍でも暴君といわれたひとだし最期は謀反で倒れるという
感じで大河むきそうな気もしますが



#7930 
徹夜城(また関連話題を一つ書き忘れた管理人) 2007/12/20 16:35
配役決定といえば

 下の書き込みにつなげるつもりだったのに、南北朝ネタを熱く書いてるうちに忘れてしまった…

 ジョン=ウー監督の「赤壁」で主役の周瑜役をドタキャンしたチョウ=ユンファ、こともあろうに「ドラゴンボール」の亀仙人役を引き受けてしまったようで(笑)。
 「赤壁」に日本人俳優としてはとりあえず中村獅童が出るらしいのですが架空キャラっぽい(それにしても外国映画によく出る日本人俳優になりました)。金城武が諸葛亮なんですけど、この人はどちらかというと台湾・香港俳優だからなぁ。



#7929 
徹夜城(テスト採点で日々を送っていた管理人) 2007/12/20 16:02
それなら「元祖風林火山」

 再来年の大河「天地人」、直江兼続は妻夫木クンだそうで。まぁ予想の範囲内ではありますが。
 それより気になるのはNHK側が発表のたびにやたら「愛」を強調すること。誤解ではなく絶対わかっててやってると思うのですが、映画の宣伝と一緒で「愛」がないと女性客が来ないという判断もあるんでしょうね。
 プロデューサーが久々に気骨の人だったらしい「風林火山」は過剰なまでに男くさいドラマとなって戦国ファンには好評だったようですが(確かに悪口はあまり見かけません)視聴率では近年ではかなりの低調。まぁ視聴率というやつも最近は視聴方法もいろうろだからさらにアテにならなくなってきてるんですが、「ホームドラマ」「恋愛ドラマ」がないと見ないという人も実際圧倒的にいるんですよね。中国とか韓国の歴史ドラマみていても内容の半分ぐらいラブコメやってる印象もあるので、それは実感します(そういや「太王四神記」はやはり来年春から地上波放送だそうで)。

>NFさん
 というわけで、「非理法権天」もさることながら、「風林火山」の元祖ということで北畠顕家希望(笑)。あまり知られてないですからねぇ、これも。生涯は短いけど十分劇的だと思います。それこそジャニーズ系美少年アイドルにやらせてもそう違和感ないじゃないですか。なんならゴクミの前例にならって女優に男装させるとか。今年の「風林火山」のガクト謙信を考えればそう無茶じゃない(笑)。
 実際南北朝時代をまた大河でやるとすれば南朝系のだれか、というのが有力だと思うんですよね。楠木正成だって十分やれると思う。山本勘助でも一年やれちゃったんだから…と書いてて思い出しましたが、なぜか複数の小説で正成が「片目(すが目)で片足不自由」に描かれてまして、これは逆に勘助のイメージが投影されちゃってるのかな。
 正成を主役にした場合、原作本命は北方謙三でしょう。話がかぶるので「悪党の裔」「破軍の星」「道誉なり」を混ぜちゃう。個人的には「武王の門」が絶対オススメなのですが、これは大河じゃなく単発のほうが面白そうです。

 南北朝マニアのひがみですが、戦国ものでかなりの「端役」でも大河ドラマになっちゃうの見ていると、「佐々木道誉」「足利直義」「赤松則祐」「楠木正儀」あたりでも十分大河ドラマになると思うんですけどねぇ。



#7928 
NF 2007/12/20 00:27
いつの日か…

先週末に実家へ帰った際に「風林火山」最終回を見ました。普段はテレビのない環境にいたり実家にいても気が進まなかったりで見てなかったのですが、中々良かったですよ。音楽が。…まあ、内容も「近年ではマシ」と言われるのも何となく分かりました。ここのところ、無理にホームドラマやらに仕立てている傾向があったのに対して「男の世界」というのか硬派志向というのか、そういうのを久々に感じた気はします。…歴史ドラマとしては二番(いや、三番か)煎じだったり扱う世界が狭かったりと色々いいたいことはありますが。しかし、80年代後半から90年代前半の出来は期待できないにしろ硬派な「男の世界」という感じで南北朝をいつかはやってほしいもんですが。別に今年みたいに主人公が正体不明で胡散臭くても、大阪平野周辺ばかりが舞台でも、問題なしですよ。という訳でタイトルは「非理法権天」辺りで是非、などと夢想してみるここ数日です。



#7927 
問題児 2007/12/13 13:57
修復画家

>盗品ビジネス
スティーブ・マックイーン?だったかの主演の映画でリメイクは
ピアーズ・ブロスナンが主演の映画トーマス・クラウン・アフェアは
名画を盗む怪盗が主人公の話でしたが、この主人公は大金持ちで
自分のコレクションのために名画を強奪するという話でしたが
現実には名画を盗むのは換金を前提にしているのが大半で
もっとも最近、名画美術工芸品を自分のコレクションのためだけに
盗み続けていた男がフランスで逮捕されて話題にはなりましたが
「ムンクの叫び」が盗まれた事件でも裏市場に出た段階で捜査の網に
かかり摘発
ユーロは多数の諸国があるのに警察機構の足並みは揃ってないので
こういう美術盗難ブラックマーケットは、なかなか手強いらしく
美術品が多い仏伊などは、この手の犯罪が多くパリ警視庁には美術事件の
専門セクションがありイタリア憲兵隊カラビニエリも任務の大きな割合を
美術事件にさいているそうです。
名画を盗んで代わりに贋作をすりかえておくとして、その贋作ですが
贋作はオリジナリティを除けば贋作を描く技術というのは相当なもので
有名作家の技法を真似るのはもちろん、オリジナルが描かれた時代の
画材料や作画環境を忠実に再現しなければならないし
贋作師というのも技術があるプロで修復画家であることが多いようです。
17世紀の有名な画家ヤン・フェルメールの作品には非常に、よく出来た
贋作が出回っているそうで、その多くは20世紀中ごろの希代の贋作大家の
ハンス・ファン・メーヘレンの手によるものだそうです。
この男は修復画家とコンビを組んでフェルメールの贋作を次々と売りさばいて
巨万の富を得、彼らの被害者たちのなかにはナチスの高官もいたそうで
贋作大家の諸悪が露見したのは第二次大戦が終わった後



#7926 
巫俊(ふしゅん) 2007/12/13 05:16


脚本を変更した今の「太王四神記」では、倭の登場回が大幅に抑えられているようです。
本来、倭と対決するはずの好太王はペ・ヨンジュン氏の希望で好戦的な性格を抑えられ、民の安寧を願って自身の胸を苦しめる君主としての性格、つまり昨今のヨン様に期待されている性格へ改変されているようです。
とはいえ、韓国では歴史離れが著しいとされる受験生などの若者をターゲットとしての「太王四神記」であり、監督や製作陣が希望する韓国版ロードオブザリング、平和な統一国家の実現、といったところに主題があるようです。

それから「太王四神記」の序盤から中盤にかけては好太王が西朝鮮海の外側にある朝鮮領土、つまり中国大陸の本土山東半島にあたる・・・・・・・・・・を平定していく過程が描かれます。
どうやら中国に対する韓国の優越を主題に押さえたらしく、この面ではヨン様は止めないのね(笑)という状態です。
おそらく任那での華麗な倭寇撃退は取り下げられ、その代わりの太王の事績として環朝鮮海を理想のチュシン国(チュシン国は太古にあったとする理想の国、出典は不明)として束ねるという対案を呑まされたようですか。



#7925 
徹夜城(「炎立つ」完全版DVDを買ってしまった管理人) 2007/12/12 22:23
東北人の血が騒ぐ?

 このところさる事情から北方史に首を突っ込んでいるうちに無性に大河ドラマ「炎立つ」が見たくなってしまい、DVD−BOX第一集を買い込み見始めました。当時あまり見てなかったんですよね。いや〜面白い、実に男っぽい男のロマンなドラマです(笑)。
 実は僕の先祖の地もかなり出てくるんですよ。僕の父方の先祖は宮城の栗駒山周辺にずっといたもんですから。戦国期までは山城も持っていて、ちゃんと城跡も残ってます。それが「徹夜城」の間接的由来だったりするわけです(笑)。そんなわけで子のドラマを見てると中央からの侵略者どもに抵抗する東北人モードにあっさり入れてしまいますね(笑)。
 もっとも前九年の役のころにはうちの先祖はまだその辺にはいなかったらしいんですけどね。


>巫俊さん
 上記のようにちいっと北方史に首を突っ込みかけている管理人ですが、高橋富雄さんという方は知らなかったです。ただ他の北方史のかたで似たような傾向、つまり結論ありき、「東北政権」の過大評価(と僕は感じます)、そしてそれが批判されると何やら感情的な反論をする方というのを著書で知っておりまして、ちと思い当たるところが。
 言い方は悪いですが「ひがみ根性」的なものだと思うんですよ。韓国での自国・自民族をやたらに誇大する傾向の理由とも通じてるところはあると思います。東北で言うと「東日流外三郡誌」騒動とかも連想しますね。まぁそれは戦前日本にも似た傾向が見られましたし、今だって長江文明をやたらに「日本」と同一視したがる人たちにも見られます。

 「太王四神記」の第2回は録画したきりまだ見てませんが…「渤海」を朝鮮民族国家扱いしている以上、契丹やマッカツも入れちゃうのは予想されたところですねぇ。まぁあそこまでファンタジーとして開き直ればある程度許容できるかな、と。
 好太王といえば「倭」の問題が絶対出てこざるをえないわけですが、そういうことがありましたか…「忍者」といえば昔北朝鮮で作ったワイヤーアクション時代劇「洪吉童」で「影の軍団」とちゃんと日本語で自称する日本の忍者海賊が登場したことが思い起こされます(笑)。

 いまやはり韓国時代劇の「海神(ヘシン)」もチビチビ見てるんですが…新羅の海賊・海商である張保皐(チャン・ボゴ)を主人公にした大河ドラマです。どうせ前半生は不明な人なので盛大にフィクションして、中国大ロケーションで波乱万丈のドラマをやってるわけですが…
 新羅商人たちが唐で活動していたのは事実としても、ああまで全土で活動できるとは思えんのですけどねぇ。それとどうも韓国人にも日本人同様の「砂漠願望」があるようで、やたらに砂漠地帯でのロケシーンが出てくる。同じ場所でいっぺんに撮影したものと察しはつきますが、揚州出てすぐのところに西域そのものの砂砂漠が出てくるのはおかしいだろうと。「ムサ(武士)」でもやたら砂漠で撮ってましたが、このあたり、日本の「人形劇・三国志」や「蒼き狼」(テレ朝版)にも共通する「中国・モンゴル=砂漠」イメージをみることができます。


「ホジュン」も興味はあるにはあるのですけど…「チャングム」が当たったんで輸入してみた、ってことなんでしょうかね。いまいろいろ抱えてるから手が廻らない(^^;)

>医者ドラマ
 とりあえず手塚治虫「陽だまりの樹」かな(笑)。アニメ化・舞台化はしておりますが。「解体新書」のドラマなんかも一度ぐらいあってもいいと思いますね。
 総集編しか見られませんが、大河ドラマ「花神」も前半は医者ドラマっぽかったのではなかったかと。


>問題児さん
 「モナ・リザ」の背景は架空の風景、ということになってるんじゃないでしょうか。それがあの肖像画の神秘的な雰囲気をかもし出しているわけですし…あとから書き足した、という話もあるようですね。
 アルセーヌ=ルパンは「モナ・リザ」をニセモノとすりかえ、「奇岩城」の中の宝物室に飾っていたりするんですよね(笑)。ほかの美術品は国外へ売り飛ばしてるんですけど(ルパンはあれできっちり盗品ビジネスをやってるんです)これは手元に置いといたようで。
 小説中でそういう話を書いた直後に、本当にルーブルから「モナ・リザ」が盗みだされ、ルブランも「ルパンの知り合い」ということで雑誌インタビューを受けたりしているわけですが、それにつきましては「怪盗ルパンの館」をご参照(笑)。



#7924 
問題児 2007/12/12 19:12
シンメトリィ

モナリザのモデルは誰なのか今のところ明確ではありませんが
最近の新説では、子供を出産したばかりの某夫人であるというものがありましたが
いっぽうで根強い説としては、モデルは特にいない、ダビンチの想像の産物だ
という説。
わたしも、この説に賛成です、あの不思議な表情の画の主人公が
あの、この世のものとは思えない存在感ある顔の絵を
自分の頭の中にしかないイメージで
あの作家が描いたのだからこそ今も昔も人を魅了する名画たる根拠なのでは
ないかという気がします。
たぶん以前に誰か指摘してはいるだろうと思いますが私が最近、モナリザを
じっくりナガメテ気付いたことはモナリザの顔は、かなり左右対称の度合いが
濃い、ということ。人間の顔は左右対称ではありません、極端に左右で違う人も
いないでしょうが、全く左右対称の顔は不自然、むろん人が意識して左右対称の
顔を描くことはできますが実際の人間の顔をモデルにして描くなら
左右対称の顔を描くのは普通リアルではない
ダビンチは特に写実派、リアルな画法の作家というわけではないでしょうから
また、同時代の作家の画を見ても特に左右対称の顔を描くのが流行した、という
兆候もないようですし。



#7923 
巫俊(ふしゅん) 2007/12/12 09:58
高橋富雄

東北地方研究で著名な人ですが、伊賀市の西隣の大和高原(奈良市東部、山添村などで構成される南都奈良の東方の山地一帯)に高橋富雄氏自身が来られて講演されたということです。
講演に参加された知人より来訪の理由などを聞きましたところ、福島県で熱心に信仰される徳一(とくいつ)という平安初期の南都系の僧侶個人にご執心であるということで、徳一(とくいつ)が過ごした神野寺という山添村の山寺を訪ねられたそうです。

山添村は名張市の西北隣の市町村で、高橋富雄氏の説では名張川の支流の山添村毛原(けばら)というところにある毛原廃寺という古代の遺跡が平安初の神野寺に比定されるとしますが、私が氏の『高橋富雄東北学論集 地方からの日本学』 (巻18 合本 徳一菩薩道)で確認した限りでは、根拠に乏しいです。

私が驚いたのは、高名な東北大学の名誉教授であるという権威(?)とは裏腹に、歴史学的にはひどく拙劣な文章が多く、何が拙劣かというと最初に「正答」を決めて次に「史料」を提示し、そして歴史的な評価を下しているので、私としては氏の言うことに信憑性を置くことができないからです。
そう思って氏の著作を見ていると、昨今の韓国の民族主義者に似て東北民族主義者というか、「公平な目で歴史を眺めて判断の下せないところは保留する」という態度を示せない人なんだなと、私のちょっと一方的な決め付けかもしれませんが感じました。



#7922 
巫俊(ふしゅん) 2007/12/12 07:55
太王四神記

第二話が配信されましたね。

好太王の伯父「小獣林(ソスリム)王」が死の間際に、我が身の不甲斐無さを嘆いて甥である好太王に高句麗の中興を託して死んでいく場面は、すぐに太平記の足利尊氏を思い出させる仕上がりです。
小獣林(ソスリム)王の外孫のホゲは好太王のライバルになって覇権を争うのですが、このホゲと証する男子が新田義貞くらいの役回りかなと。

契丹、マッカツ、高句麗、百済、新羅の五部が朝鮮民族であると設定されているのには驚きました。
それから、長白山の麓にあると新設定された高句麗の仏教寺院が仇敵である暗黒道の総本山であるという物語なのですが、なんと長白山の麓から百済の城市や黒水マッカツの村落といった遠方への攻撃命令が出され、ニンジャ装束の手裏剣遣いたちが一夜のうちに百済や黒水マッカツで虐殺遠征を敢行するなど、イロモノである上に地理的問題を完全無視しております。
ニンジャ装束の集団は当初「倭」に所属するという設定でしたが、ペ・ヨンジュン氏が隣国への配慮を暗に求め、朝鮮民族の「真の歴史」を描こうとする監督の動きを抑制した結果、日本とは無縁のニンジャ集団という不思議な設定で落ち着いたと風聞されているようです。



#7921 
ひで 2007/12/11 21:43
日本だと・・

おひさしぶりです、そして遅くなりましたが10周年おめでとうございます。

日本で医者を主人公にして時代劇を作るとなると華岡青洲とか杉田玄白、緒方洪庵等々がいますし、後は鳴滝塾関係者とかも使えるんじゃないかなと思います。もっともすでに「華岡青洲の妻」はNHKでドラマ化されていますが。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#7920 
パパゲーノ川崎 2007/12/11 19:39
ホジュン

韓国テレビドラマ、”ホジュン”をレンタルで観始めました。
なんと64話もあるのですから、これ全部観るのに僕のペースでは
2年くらいかかりそう?多すぎ。
宮廷医務官のお話です。
今見ているところでは、やっと生涯の師匠に弟子入りを果たした
ところであります。

DVD1巻目で、特典としてあのチャングムも監督した、”イ・ビュンフン”さん
(注:ビョンホンではない。)
の解説が入ってました。これが長いの。喋る喋る。。。^^;

で、分かったことは、
1.”ホジュン”は実在の人物であり、ホジュンのお話は
 韓国では非常に有名。今回が3度目の映像化。
2.チャングムよりホジュンが先に製作された。
 ホジュンの企画段階で、”医女”というものを
 監督が始めて知り、チャングムの構想もこのとき
 始まった。
3.ホジュンの奥さん役は当初、チャングム役の”イ・ヨンエ”を
 想定していたが、より役柄に合った俳優に変更。
 で、チャングムでは”イ・ヨンエ”が起用されるのです。
他、いろいろとお話してくれてましたが、何せ長いので書ききれない。。。

それにしても、日本でも医者の時代劇を作ってほしいです。
面白いと思うのだけれど。。。





#7919 
問題児 2007/12/08 12:44
モナリザの背景の風景は

わたくしごとですが最近、モナリザの模写をやっています。
ただ油絵でモナリザの模写なら誰でもやっているので私は
テクスチャマッピングを駆使してレリーフのような立体的な
造詣をしようとしています。ひらたくいうとモナリザの本物の写真を
用意して、その写真に座標点を配置したテンプレートを作り
座標点テンプレートをもとに無地のレリーフを立体モデリングし
無地のレリーフにモナリザ写真を貼り付けるテクスチャマッピング作業をし
立体的なモナリザを構築しています。
写真というのは本来2次元のものなので写真テクスチャマッピングで立体造詣を
するのは、なかなか難しいのですが、ダビンチの傑作モナリザは、あたかも
立体把握すら想定されているかのように出来が素晴らしいので
ゆがみ やシワのないオブジェクトができてきて、あらためて、このルネサンスの
巨匠が、すごい仕事をしていたのだと再感服しています。
将来的には、この立体モナリザのマブタやクチビルに座標点変位関節を仕込んで
手にも関節を入れマバタキやクチパクなど簡単な動きをするGIFアニメを作ろう
かなと思っています。
それで気になったのは、モナリザの背景の風景。
模写するにあたって、私は、この意味ありげな風景は一体どこの風景か分からない
のです、さしあたって、風景はダビンチの祖国イタリアの風景なのか
それともモナリザを製作していたころの晩年のダビンチが住んだフランスの風景
なのか分からないのですが




#7918 
小覇王 2007/12/07 13:37
方言放言

>薩摩藩に潜入した隠密がそのまま行方不明になる
そもそも薩摩弁自体が隠密対策というか機密漏えいを防ぐために作られた、という説を聞いたことがあります。実際に第二次大戦中、暗号として使用されたとか。九州のほかの地域の方言と比べても異質らしいですね。大河ドラマの「翔ぶが如く」は薩摩弁全開のドラマで当時学校で示現流の掛け声「チェストーッ!」がはやった記憶があります。で、印象深かったのは加山雄三演じる島津斉彬公がたどたどしく薩摩弁をしゃべるシーン。大名の嫡男ってみんな江戸育ちなので自国の方言がしゃべれないという設定ですね。主君がしゃべれないのでは機密保持も大変だったのでは、などと思ったり、ドイツ出身の国王が英語をしゃべれなくて立憲君主制になっていったイギリスを思い出したり。
 ちなみに軍隊における共通語の普及を提言したのは皇太子時代の大正天皇だとか。



#7917 
徹夜城(ただいま直木三十五の南北朝小説読破中の管理人) 2007/12/06 23:27
ヨン様と直木様と間宮様と

>まず、ヨン様ドラマ。
 NHKのBSハイビジョンで始まった「太王四神記」、第一回を録画で見ました。宣伝番組見て事前に察知はしておりましたが、これは明らかに史劇というよりファンタジーですね。日本の「古事記」を素材にヤマトタケルを大河ドラマにするようなもんだ、という感じでした(そういえば同時代人ぐらいじゃなかったか?)。
 第一回は「伝説」としていわゆる「檀君神話」が「ロード・オブ・ザ・リング」風味にアレンジして映像化されてました。神の子ファヌン(まずこれをペ=ヨンジュンが演じてます)が地上に降り立ち、神聖な大樹の下に人々を集めて「神市」を築き…という展開はだいたい元ネタどおり。虎と熊が人間になりたいと申し出て、というくだりは「虎族」「熊族」の部族間抗争とヨン様を絡めた三角関係で処理。ここに朱雀・白虎・青竜・玄武の「四神」がCGバリバリで絡んできて、このあとの話の核になる模様。
 「神の子」で檀君の父となるファヌンをヨン様が演じてるわけですが、その描写がモロに「イエス・キリスト」なんですよねぇ。まあたしかに「神の子」といえば、ということになるわけですが。韓国にクリスチャンがやたら増加している現状を思えば無理からぬことかもしれません。そういえばイエスの母を描く「マリア」って映画が公開されましたね。


>直木様
 市内の図書館でようやく直木三十五全集を見つけて借り出し、直木三十五が昭和6年(1931)に書いた「楠木正成」および「足利尊氏」を読むことができました。思えば直木三十五って、「直木賞」にその名を残しながら彼の作品は書店でまず見つけることができません。タイトルをざっと見ると基本的に歴史小説作家と言っていいようですね。

 「楠木正成」はこの時代だからそれこそ忠君愛国の「大楠公」かと思いきや…まださわりしか読んでませんが、これが意外に自由に描いてるんですよね。本編のあとに直木三十五が「楠木氏について」という論考をつけてるんですが、これがかなり読ませる。というか、この時点で「楠木正成の素性」をめぐる考察はほとんど現在と変わりません(「悪党」はさすがに言及しませんが)。「藤田精一の「楠公研究」に拠った」と書いてまして、この時期に直木三十五が「皇国史観」から離れて厳密な歴史考証に拠っていることは注目していいんじゃないかと。
 またこの時点はちょうど日本が変になっていく入り口あたりだったことも感じますね。自由主義者が正成に辛らつな意見を持っていたことなんかもあっさり紹介してますし。「正儀の代まで書きたい」と言ってることも注目されます。

 そしてその直後に発表されたのが「足利尊氏」。これもまだ途中までしか読んでないんですが、少なくとも「尊氏逆賊説」には立ってません。元弘の変のさなかに貞氏が亡くなり、例の「置文」の話が持ち出され、喪中に足利軍団が出陣…というところから始まるんですが、下っ端の郎党たちの出陣模様をその家族も含めて克明に描くなど、なにやら最近の大河ドラマみたいな描写もあります。師直が尊氏に「又太郎」とタメ口をきいているのはちとヘンな気がしますが(笑)。
 しかしこの小説、連載中に騒ぎになっちゃったらしいんですね。途中から、とくに尊氏が建武政権に反旗を翻そうとするくだりにさしかかると伏字や削除が乱発されだし、何がなんだかわからなくなってしまう部分が出てきます。たとえば、以下は尊氏のセリフなんですが、

「その謀反人を何故、わざわざ××××××、征夷大将軍に叙任されようぞ。×××わしの人間をよくお存じぢや、わしが、××××××、望んで、それが、思ふやうにならなんだ時、××××位で、治まるか、何うか?わしが治まっても、お前達が治まるか、何うか―(七十字削除)周囲がうるさかったのぢや」

 とまぁ、こんな調子の文が多くなり、何を話してるんだか判らない(笑)。バッサリ数十字にわたって削除されたらわかるわけもない。どうやら削除部分には天皇関係(護良親王関係も)の言葉が入るようなのです。
 この小説は後醍醐に背く気はないと出家を決意して浄光明寺にこもった尊氏に、周囲が「偽綸旨」を示して翻意させ、箱根・竹之下合戦へ出陣していく場面で終わります。まぁここで終わるのも一つの形とは思うのですが、「正成」と分量を比較してみると、やはりもっと先まで書く予定がいろいろイチャモンが入ったので中断を余儀なくされた、ということだったのではないでしょうか。

 この3年後には直木三十五は40代の若さでこの世を去り、友人の菊池寛が「直木賞」を開始することになります。その第三回受賞作は、まるで直木の遺志をついだかのように楠木正儀を主人公にした「吉野朝太平記」となるわけですが、このころにはあくまで南朝絶賛史観しか通用せず、正儀が北朝に鞍替えするなど苦悩する展開はあっさり書かれなくなってます。


>問題児さん
 「お庭番」も実態はよくわからない(というか分かっちゃ困る)組織なのです。本来のお庭番とは文字通り庭の番人・警備にあたる者であり、殿様が身分を越えて言葉をかけやすいことから低い身分のものを側近に取り立てるときに「お庭番」にしているケースがあります。西郷隆盛もその口でした。だからお庭番すなわち忍者というわけでもないんですね。吉宗にそういう組織があって「お庭番」扱いされてた可能性は高いと思いますけど。
 幕府が諸大名を監視する「隠密」自体は実際にあり、こうした隠密の情報が集積されて各大名の評判をまとめた資料まで作成されてます。最近話題になった「殿様たちの通信簿」の元ネタになった資料がそれで、「松の廊下」以前の浅野内匠頭の情報が知れたりするわけです(それによるとやっぱり問題のある殿様だったらしいですな)。

 薩摩藩に潜入した隠密がそのまま行方不明になる…というのはいわゆる「薩摩飛脚」のことですね。「行ったきり戻ってこない」ということわざにもなったぐらいですから、そういう実態はあったんじゃないかと。
 そんなところへしっかり隠密しに行った本物の隠密・間宮林蔵はとんでもなく凄い奴、ということになるようです。シーボルト事件もこの人が微妙に関与してますしねぇ。



#7916 
問題児 2007/12/06 17:51
閑職

御庭番の仕事は、その都度の将軍によって忙しかったり暇だったりしたようで
なかには在位に2回しか御庭番を働かせなかった将軍もいたそうで
もっとも御庭番をフル活用したのは将軍・家斉といわれています。
家斉が薩摩の島津斉興と会談したさい、将軍閣下は島津殿に
そのほうの国許の屋敷には立派な蘇鉄があるなといい島津は徳川将軍が
そのようなことを何故しっているといぶかしむ顔をしたのを見た将軍は
さらに、その蘇鉄の根元を掘ってみるがよい、葵の小柄が出てくるぞ
といい、島津、帰国して確認すると将軍の言った通りだった、という話
徳川の密偵は諸藩に潜入も薩摩藩は特に難しく薩摩へ送った
密偵は一人も生きて帰ってこなかったと家斉将軍以前まではいわれていた
そうです。
家斉の時代には有名なシーボルト退去事件もありました。



#7915 
徹夜城(脳内南北朝度が高まっちゃってる管理人) 2007/12/05 23:16
ニンニン

 本日、都内に出かけて大型書店の歴史コーナーをあれこれと物色しておりました。その多くが南北朝ネタなのはもちろんですが。

 ちょうど忍者話にややからむ本として、
 新井孝重「黒田悪党たちの中世史」(NHKブックス、2005)
 を見つけて買い、帰りの電車内で興味深く読みました。
 「黒田荘」という伊賀国名張周辺にあった東大寺の荘園の中世史をまとめたもので、伊賀そして名張と来るとやっぱり「忍者」を強く連想してしまう場所です。そこの「悪党」の研究ですから、これは目を通さないとなぁ、と思ったわけです。僕は日本史専攻ではないもので不明にも知らなかったのですが、この黒田荘は東大寺領ということもあって史料が豊富で、かなり以前から中世荘園史研究のサンプルにされてるんですね。
 内容は一般向けではありますが、やはり専門的で読みにくいかもしれませんね。ただ話の導入部に織田信長による凄まじい伊賀掃討作戦「天正伊賀の乱」がもってこられ、これがまさに「中世の終焉」を象徴する事件であったと示されるところはひきつけられます。
 そして、やっぱり「伊賀忍者」の問題にもちょこっと触れるんですよ。まぁ著者の新井さんは基本的には「忍者」には否定的でなんですけどね。この地域の住民達の共和制的「一揆」が独自に武装化し、なかには近隣の合戦に傭兵として出かけてゲリラ戦法を戦った、ということはあるかもしれないという程度の言及で。

 ここで1964年に出た村山知義の小説「忍びの者」で、現在にいたる「リアル忍者」のイメージが作られた、と紹介しています。僕としては白土三平の劇画はその影響下にあるのか、それともほぼ同時なのかちょっと確認したいところなんですが。どうも「忍者」という用語自体がこれら1960年代の小説・漫画で初めて出てきたんじゃないかという話もあるようです。
 脱線ついでに雑談しますと、この「忍びの者」という小説、実は日本共産党機関紙「赤旗」に連載されたもんですね。だから忍術に実現可能そうな科学性を持たせたし、忍者業界の「階級闘争」が重要な要素になっていたりします。白土三平(父親は有名なプロレタリア画家で当然党員だった)はそれを取り込んで一連の忍者劇画を放ったことになるのかな…と。
 「忍びの者」は大映で山本薩夫監督・市川雷蔵主演で映画化され、大ヒットすることになります。山本薩夫が原作が「赤旗」連載であることを隠して永田雅一大映社長に企画を売り込んだという逸話があったりします(笑)。ご存知の方も多いでしょうが、山本薩夫といえばバリバリの共産党員映画監督。作品にもその思想傾向が強く表れる一方でやたらゴージャスで娯楽性の高い映画づくりをする監督で、それが「忍びの者」映画版にもよく出ています。僕は一作目しかまだ見てないんですが…
 大ヒットした「忍びの者」はさっそくシリーズ化されますが、「続・忍びの者」で主人公・石川五右衛門が原作&史実にしたがって刑死してしまい終了。しかし永田社長はドル箱シリーズ化をめざし「忍術で逃げたことにすりゃいい!」と続行決定。山本監督はさすがにおりて、以後このシリーズは他の監督で、しまいには霧隠才蔵に主役を変えたりして続いて行っちゃうのであります(笑)。
 そうえいばこれは「歴史映像名画座」に入れてなかったなぁ…信長も秀吉も出てくるんだから立派な「歴史映像」なんだし。
 司馬遼太郎原作の「梟の城」(リメイク版)はすでに入れてあるんですよね(笑)。これも伊賀忍者が主人公で、例の「天正伊賀の乱」で伊賀が壊滅するところから話が始まってます。

 ところで新井氏の本の話に戻りますと。
 新井さん、やはり伊賀と楠木正成の関係に深く突っ込みますね。例の観阿弥の服部家とのつながりを示す「上嶋家文書」は信用してよかろう、という立場を表明しておられます(ついでにいえば楠木氏についても「駿河の楠」発祥の得宗被官と断定してます)。
 ここで注目は、元弘の乱の際に足利高氏の軍勢がこの伊賀の地に進攻しているという事実です。大河「太平記」でそうなっていたので何か元ネタがあるんだろう、と思ってはいたのですが、ちゃんと史料があるんですね。新井氏は足利軍の伊賀進攻はこの地に楠木氏の勢力範囲があったからだろうと推測します。とすると、ドラマで描かれた伊賀の地での正成と尊氏の邂逅はあながち夢物語でもない…ということになってくるんじゃないでしょうか?


>ドラマ太平記といえば。
 本日入手した本の一冊に歴史科学協議会・編「新しい中世史像の展開」(山川出版社、1994)があります。すでにひとむかし前に出た本ですが、思わず速買いした理由はほかでもない、大河ドラマ「太平記」放映時に『歴史評論』に載った永原慶二・佐藤和彦の対談が載っていたからです!永原氏は大河「太平記」の監修もしておられたわけで、ドラマについての評価もからめて南北朝史論を専門家どうしがダベるという貴重な対談です。確か当時「日本歴史」でも座談会みたいのがあったような気がするんですが、それとは別物?のようです。
 ドラマについては「毎週毎週池端さんのシナリオが送られてきてチェックする。小説の上に脚本があって二重三重のフィクションが重ねられる。その文学的部分については口は出せないが、歴史学の成果をそこに反映させるべく意見する」とのことですが、「悪党」の描かれ方にはかなりご不満の様子ですね〜。それと「京・鎌倉の町並みがキレイ過ぎる」とも(笑)。その一方で片岡鶴太郎の北条高時についてはやはり絶賛。それと吉川英治の原作に従ったものではありますが、足利尊氏と佐々木道誉を「二人の主役」としてまとめるシナリオにも高い評価をしてました。佐藤和彦さんも言ってますが、それまでほとんど無名といってよかった佐々木道誉を実質主役に持ってきた吉川英治はさすがは慧眼といっていいでしょう。ただ吉川が描く「平和主義者・楠木正成」にはやっぱり違和感あり、とお二人とも言ってますね。



#7914 
問題児 2007/12/03 12:35
お庭番は

わたしも自信がないまま御庭番のことを だらだらと書いていましたが
少々まともに調べましたら
御庭番という機関を最初に設立したのは徳川吉宗だそうです。
吉宗の前から徳川には公儀隠密はありましたが、吉宗は最正統な世継ぎ手続きで
権力の座についたのではなかったので既成の幕府システムに不信があって
公儀隠密に関しては自分のホームグラウンド紀州から連れてきた配下たちを
その任につかせました。
野尻・梶野・次谷・古坂・村垣・川村など17家を御庭番として
紀州系の公儀隠密を発足させたそうです。
吉宗以降の将軍も吉宗が使った御庭番を そのまま使っていたそうで
吉宗といえば娯楽系時代劇「あばれん坊将軍」のモデル、モデルというより
イメージ暴走ではありますが、少なくとも隠密が手駒だった、というのは
的を得てる?



#7913 
徹夜城(白土三平の忍者劇画で育ったような管理人) 2007/12/03 11:10
ハットリくん

 忍者ばなしで盛り上がってくるとは嬉しい(笑)。

 以前民放の歴史番組で「萬川集海」に載る忍者道具を実際に使ってみたらまったくダメだった、という検証をコメディ調にやってるのをみたことがあります。こうした「忍術書」のたぐいは江戸時代になって仕事がなくなった「忍者」連中が自分達を売り込むために作成したものだとの見方が多いようですね。
 中世から近世にかけていわゆる「忍者」的な存在がいたことは事実でしょうが、現代における国際スパイ同様に職業柄実態なんてつかめやしません。「007」みたいなスパイが実在するわけがないのと同様、いわゆる「忍者」も実際にはもっと地味で堅実な活動をしていたものだと思うんですよね。

 今も都心の「半蔵門」に名を残し、実在忍者代表としてあまりにも有名な「服部半蔵」ですが、実際には二代おり、その二代目のときに配下の隠密たちがストライキを起こしてしまい、隠密の元締めとしての服部家は二代目でおとりつぶしになった、という話を白土三平の漫画で読んだ覚えが。これは創作ではなく実際にそうした事件はあったようです。だからその後の公儀隠密の首領が「服部半蔵」ってことは実際にはなかったわけで。
 千葉真一が演じた「服部半蔵」は、タランティーノの「キル・ビル」にまで登場しておりましたねぇ(笑)。あれはもう作者がわかっててやってるから楽しいんですが。

 伊賀の服部家、ということでは観阿弥の父が伊賀の「服部元成」とされ、その妻つまり観阿弥の母親は「橘正遠」の娘、すなわち楠木正成の妹なのでは?という「上嶋文書」(江戸後期の写本)というのが昭和30年代に発見され、真偽をめぐって今なお決着を見ていません。吉川英治の「私本太平記」はそれをさっそく物語中にとりいれた例で、大河ドラマでもその線で話をまとめてました。ドラマ中でも伊賀の服部家が悪党的勢力として登場しており、そういえば楠木軍団の戦法はどこか忍者的のような…



#7912 
問題児 2007/12/02 20:21
服部でないの?

むかし千葉真一さんの「影の軍団」シリーズを見てツボにはまってしまったことがあります、もっとも私が見たのだって本放送は、これまた昔の話なんですけど。
千葉真一さんの圧倒的なオーラで存在感が抜群の服部半蔵、あれを真にうけたら
半蔵の服部軍団は江戸時代でも代々、幕府の隠密忍者のお庭番の家として続いてそうと
思ってましたが
お庭番というのは諜報機関なんで記録や伝承が、ほとんどなく全容詳細は不明
なんですが、それでも幕末あたりの幕府の隠密関係で
仕えていた一族がおり、その一族は
「川村」という家だという話をきいたんですが

川村って普通の名前だなぁ、服部じゃないのか、と思ってしまいました。



#7911 
NF 2007/12/02 19:22


>徹夜城様
観念的な精神主義について宣長ならどう思ったか、という点については手がかりになりそうな発現があったので引用をば。

おほかた人のまことの情といふ物は女童のごとくみれんにおろかなる物也、男らしくきつとしてかしこきは、実の情にあらず、それはうはべをつくろひかざりたる物也(「紫文要領」)
すべて喜ぶべき事をも、さのみ喜ばず、哀むべきことをも、さのみ哀まず、驚くべき事にも驚かず、とかく物に動ぜぬを、よき事にして尚ぶは、みな異国風の虚偽にして、人の実情にはあらず、いとうるさきことなり(「玉くしげ」)

 こうしてみると、宣長が忌避した「からこころ」とは単に外来思想というだけでなく(実際、漢籍に触れた事のない人にも「からこころ」は染み付いていると指弾してます)、世間一般の「常識」「大義名分」「建前」による人間の自然な情を抑圧する圧力、そしてそれを正当化する屁理屈なんじゃないか、という気がしてきます。もっとも、宣長を見ていると、僕自身を含め近年のオタクが右寄りな淵源はこの人当たりにありそうに思えてしまうわけですが。

ところで、サムライやニンジャ、あとスモウレスラーにゲイシャが日本のイメージなのはどうしようもない事実なようですね。まあ、近松の虚実皮膜論じゃないですが消費者の持つイメージに準じてこうした時にはキャラクター化がなされるのは仕方ないかと。そういえば、こんなTRPGがあるそうで。
http://www.game-writer.com/konogoro/game/ggwk/menu.html

>巫俊様
忍者伝承は、実態が外部に分からないようにわざとある事ない事を忍術として吹いたんだという話を聞いた事があるのですが、どうなんでしょう。「落第忍者乱太郎」がギャグマンがなのに時代考察・忍者考察は結構しっかりしている(ギャグとしてわざと現代と混同させたネタも出してきますが)のを思うと、そうしたシンポジウムなどの動きには苦笑を禁じえませんね。一般への知名度・影響力では乱太郎>忍者専門家な気はするので現時点ではそう心配する事もないかな、などと楽観視したくはなるのですが。まあ、現状の対策としては「乱太郎」などの作品やそれに便乗する形でまっとうな忍者像の普及に努めていくのが一番かな、とは思います。



#7910 
パパゲーノ川崎 2007/12/01 22:35
いろいろと問題になってしまいましたが、

関西限定なのかもしれませんが、
”一揆”という居酒屋チェーンがあります。
ひょとして”一気飲み”にひっかけているのか。。。?
関東には無いのでしょうかね。
まあ、物騒なことは確かなんで、乱発しないほうがいいのかも
しれません。

とりあえず、”農民ニッポン”はウケないようですね。^^;
”農民。。。”のほうが、脱力系で老人力が出て、
過度な緊張やプレッシャーに影響されずにいい試合が出来るのでは?
と思ったりするのですが。。。そんなことないかな?




#7909 
巫俊(ふしゅん) 2007/12/01 19:33


>問題児さん
失礼しました^^



#7908 
問題児 2007/12/01 08:43
論議にするつもりはありません

わたしは掲示板で歴史の論議をやろうなどと思い上がった考えはないので
一揆については、これ以上つっこみません、不吉な言葉だから
めでたい日本代表に使うには縁起でもないかなと感じただけですから。
縁起でもない言葉をあえて使うというのも手ではあると思いますが。

>忍者
これもイメージが一人歩きしている日本史の産物ですね
海外がカン違いして使っているのは、日本人として見てると笑えるんですが
日本人じたいもカン違いして使っていますけどね
ふつう忍者といえば伊賀か甲賀か風魔が本場みたいですけど
では三大本場いがいは忍者はいなかったかというと
偵察や間諜に仕える人員「間者」も忍者に含めたら日本中にその類の人間が
いたので特殊性が薄まってしまうのかな、と。
忍者というと、どうしても影の存在、歴史の表舞台には、まず現れてこなかった
のですけど忍者たちが歴史の表舞台で出てくる事象といえば
足利軍団が近江征伐にいって甲賀忍者たちの抵抗にあって将軍が病死したので
撤退した話ですか



#7907 
巫俊(ふしゅん) 2007/12/01 03:34
歴史的な評価

>管理人さん
>問題児さん

すいません。
スポーツ記事を歴史に絡めて面白く語る、という趣旨でしたよね。
逸脱していることは感じていたのですが、どうも歴史を評価するということの大系といいますか、私の知らない価値観を使って一揆が論じられていたものですから、奇貨と思いつい尋ねてしまいました。

「一揆」という言葉は同じながら、歴史的な意味の広いものについて私なりに用心しているのですが、
問題児さんの「同じ言葉であるからこそ先人の使った語彙に配慮すべし」(というような趣旨で良かったでしょうか?)というご意見は参考にすべき点が多いと感じました。
ありがとうございます。



#7906 
巫俊(ふしゅん) 2007/12/01 03:06
『萬川集海』

という史料があって、忍者研究家のあいだでは伊賀忍術の集大成と称されている忍術関係の類書(百科事典)なのですが、
これが実証史学的な視点からすると、妖しさ百烈で不気味な気魄さえ漂っているような感があり、実証を基本とする歴史学の姿勢をもたない人たちのあいだでは不確実な事柄を記録した史料であるという前提を欠くことがあり、忍者実在の証拠と扱われています。

この史料は1676年に伊賀の名流とされる家柄の郷士が書いたものとされ、江戸期の本も残っていることから、史料自体にあからさまな問題がある訳ではないらしいです。
逆に間諜の百科事典という極めて生真面目な作品であるが故に、文章を読んだ人が「正しい事実」を書いたものであるに違いない!と厚く信仰してしまう、不気味な真実味に満ちた書物です。

自序からして真の忍術の達人は世に知られることはないと語りはじめ、世間における忍びの噂の妖しいことを警告するような内容です。
しかし真の忍術の達人は世に知られることはないということは、この『萬川集海』の記述にも妖しげなものが潜んでいることを公言しているようなもので、結局のところ「忍術伝承」を記したものであってヘロドトス、司馬遷の類の歴史書ではありません。

しかし今、伊賀市では観光協会や歴史シンポジウムといった公的な機関が、有力な忍者研究家を使って積極的に『萬川集海』の史実化、宣伝を計っているんです。
私は中国史研究の世界の末席に立って史実という存在の危うさ、実証史学の可能性などを見聞きしてきましたが、私自身直下で揺れる今日の事態には震撼させられています。

こうした問題には、どうやって対処すると事が進捗するでしょうか?
皆さんの経験をお聞ききしたいというのが率直な気持ちです。



#7905 
徹夜城(尊氏主役小説を立て続けに読み比べる管理人) 2007/11/29 23:56
意外にあるぞ尊氏小説

 「南北朝小説」調査なんてものにとりかかったのですが、「ないない」と思いつつ意外にありますね、足利尊氏を主人公にする小説って。いくつか入手して読み比べているところです。
 これまで読んだのといえば大河の原作にもなった吉川英治「私本太平記」、実はそのきっかけを作ったお弟子さんである杉本苑子さんの「風の群像」ぐらいしかなかったんです。桜田晋也の「足利高氏」はパラパラと立ち読みした程度、というところでした。
 今回調べてみたところ、戦前に直木三十五が書いており(予想通りというか当時ちょいと問題になったらしいです)、戦後も村上元三、林青梧、童門冬二、峰隆一郎らが書いていることを確認。桜田晋也のも含めて一通り入手し、読み比べをやってます。その結果はいずれ公開予定。
 …しかし峰隆一郎のは「18歳未満お断り」にしなきゃいけないかもしれません(爆)。こんなのが存在していたとはつい最近まで知りませんでした。不覚。

 また大河放映時に便乗した漫画版も複数出ているのですが、日本文芸社「ゴラク・コミックス」でなぜか「永井豪監修」で出た「劇画足利尊氏」(桜田和生原作・たかださだお絵)も入手に成功。
 …これはすごいですねぇ。永井豪というより「ゴラク」のノリが強すぎる。要するに尊氏クンの「学園ドラマ」になっておりまして、京都の大学に通う尊氏君が楠木正成・新田義貞らの同級生たち(!)と織り成す熱い青春ドラマだけで半分のページ使っちゃってます。史実の展開はナレーションですませて物凄いスピード。湊川合戦では尊氏と正成の一騎打ちが見られます!(笑)

 ところでついでに調べていて、リンク先の「配役宝典」様の所に迷い込み、一度ブチ挙げられながら幻に終わった森村誠一「太平記」の角川映画版の予定キャストを目撃してしまいました。もちろんあくまで企画段階の話なんですけど…渡辺謙=尊氏、石坂浩二=後醍醐、ビートたけし=正成となっていたようなんですねぇ!たけしは大河のときも当初「北条高時」役で内定していたとの話もあり(チョイ役でたけし軍団が複数出ているのはそのせいらしい)、実はひそかに太平記と縁のある方なんですな。
 映画作りに再びまい進して「大和」で当てて「蒼き狼」でコケてる角川春樹サンでありますが、この人ぐらいクセのある人じゃないと「太平記」映画化なんて実現しないかもしれませんね。


>一揆ばなし
 議論が続いておりますが、もともとサッカーの話題にからめたジョークから発したことですし、大真面目に定義&是非論争まですることはないんじゃないでしょうか?

>NFさん
 ゲーム「いっき」のネタは僕も書き込もうかなぁ、と思ってやめたんですけどね(笑)。
 「やまとだましい」は本居宣長的にいえば外来の「からごころ」ではないもの、「もののあわれ」のような情緒的なものと本来は解釈されるところなんでしょうね。しかし戦中の日本人がやたら「ヤマトダマシイ」と言って鼓舞する場合は単純に非合理的な精神論になっていたので、スポーツ界でそれを口にされると僕なんかはかなり違和感を感じちゃうんですよね。
 ふと思ったことですが、そういった戦前の「大和魂」が称揚した後醍醐天皇と「建武中興」って、発想の原点は非常に宋学=朱子学的なものであり、実は外来の「からごころ」のカタマリという性格が強かったような。同時に真言密教、それもかなり怪しいオカルト分野に首をどっぷり浸かってましたし、これもまたかなり外来的といえるんじゃないかなぁ。もっとも江戸時代の水戸学から始まる南朝正統の尊王論ももともと朱子学の大義名分論ですから、根っこがおんなじといえばおんなじなんでしょう。


>巫俊さん
伊賀上野市なんか、忍者装束で市議会やったり、甲賀の市長と手裏剣競技をやったりして自ら「忍者の里」のイメージをふりまいちゃってますよね。
忍者装束の市議会のニュース映像なんて、かなり海外で誤解を招いているような気がします…(汗)。「007は二度死ぬ」で姫路城で日本政府のスパイ組織・忍者集団が訓練してるシーンがありましたが、それを笑えなくなってくるかも。
「ラスト・サムライ」でも忍者が出てきちゃいますが、あれには日本人出演者・スタッフがやめるように言ったけど変更できなかったとの話がありますね。



#7904 
問題児 2007/11/29 19:25
百姓一揆

一揆には、たくさんの意味があるのは知っていますが
普通一般、日本人が一揆といえば一番さきに連想しやすいのは百姓一揆のことだと
思います、わたしは、それを踏まえて一揆をスポーツ日本代表のイメージにするのは
どうなのか、と思うわけです。
一揆を起こした人々は好き好んで蜂起したわけではないことが多いでしょう。
農民一揆の場合は天災等で作物が凶作になり税を納められないので税を緩めてと
要求して起こした場合がおおいでしょう、私の地方の江戸期の農民一揆も
だいたいこのケースでした、一揆したとして、まず要求が通りそうもない
強硬な藩だったので一揆した地域部落は捕まって処刑されても後ろ髪引かれる
ことが少ない独身者か、妻帯者でも庄屋が妻子遺族の面倒をみると約束の
決起衆を組織して決行、武装革命を起こすわけじゃないし、ようは直訴なんですが
農民一揆といっても、武器は、竹やり か鉄製農具ぐらいで
相手は火薬の産地がある藩で火縄銃砲も豊富で勝ち目はなく鎮圧されて
一揆は全員ひっ捕らえられて首謀者を白州で判事し磔獄門となりました。
こういう、陰惨な印象が濃いものを世界競技の日本代表のイメージにするのは
不吉な気がします。



#7903 
巫俊(ふしゅん) 2007/11/29 18:06
あとはニンジャ

goo辞書でした。1は衍字。

農民、サムライと来ると次はニンジャ(忍者)ですね。
私は伊賀上野城下の町人の子孫ですが、忍者=伊賀という決め付けが地元にはあって、うれしいような困惑するような複雑な気分です。



#7902 
巫俊(ふしゅん) 2007/11/29 17:55
揆を一にする

話がつながらないのは何故だろうと思っていたら、問題児さんは一揆を「反抗」と定義されているのですね。
私は一揆を「自主的な盟約」と定義しているだけなので、従って「反抗」的な性格は一揆に付属したことがある要素、くらいの感覚です。

goo1辞書に、
---
【揆】
方法。やり方。
揆を一(いつ)にする
〔孟子(離婁下)〕やり方を同じくする。方法が同じである。
---
とある通り、一揆は集団間の約束というような意味でしかないので、ある階層の自主的な約束に過ぎないのですよ。
近世の上層の階層はそれが気にいらなかったので、禁圧して逆徒扱いしただけです。

という訳で、サッカー代表にしろ、私のような伊賀で地域文化を研究している者にしろ、
ある集団で結束して物事を起こすとき、一揆という言葉を使って問題ないと思います。



#7901 
巫俊(ふしゅん) 2007/11/29 15:16
一揆

>問題児さん

私が住んでいる三重県伊賀では、藤堂藩の支配によって一揆は近世の間に一件も発生していないんです。
「一揆」ではなく、藩にお願いするという形で善処を計ったことはあり、死亡者を出さない場合も普通にあったと思います。
統治の主権は藩であるというのが建前ですから、「不法」に盟約を交わして「一揆」を起こすということが「死」に直結することであるのは当たり前といえば当たり前でして、
あるいは室町時代でも同様である場合があるでしょうが、
私が言っているのは、歴史の中で「一揆」が命懸けであったからといって、今や国家の主権者であり処刑される訳でもない現代人がですよ、その故事を取り上げて「一揆」を称することがそんなに「軽薄」ですか?ということです。

個別の事例を挙げてスポーツ界の「軽薄」さを批判されるのは構わないのですが、
「一揆」は命懸けであるはずで、命懸けでない「一揆」は軽薄である。
そんなことは歴史の論理ではないと、私は思いますよ。



☆歴史のトップページに戻る
<<<過去ログ8001〜8100
過去ログ7801〜7900>>>