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#8500 
サーフェイス 2009/05/15 12:28
殴ったり打たれないに越したことはない

景虎サンは何だか相当、武道に自信にあるかたみたいですが
十手の話で〜は絶対にないと言い切るのはどうなんでしょうか
歴史の話で、何々は絶対ないというのは、よほどの絶対確証が
取れない限り言い切れないもので、私が書いた十手の話は
トンデモのつもりはなく長谷川平蔵が町方岡っ引きが乱暴な
十手による捕り物で死人が多く出たため十手を無闇に
振るってはいけないと訓示したという話のことを聞いたものです
人間は打たれ強いといのは武道をやって耐力があるひとは
どうか知らないけど生物学的、医療的にみると、そんなに
打たれ強いか疑問です、よく、体罰で叩き過ぎて子供が
死んだりするし日本の警察が所持する特殊警棒は
殺傷能力が高いのです。
棒百叩きの刑というのは百も叩かないうちに死ぬことが多いため
死刑と一緒なのだそうです、人間は血管が体内中に張り巡って
いて内出血は、外出血より致命傷になりやすいそうです。
交通事故死の ほとんど は衝撃による圧迫の内出血や臓器破壊
衝撃による骨折が血流に空気塞栓を生じ血流阻害で壊死が
起こりやすいそうです。
人間は打たれ強いからとヒトを沢山たたくとエライことに
なると思いますよ
刃物が武器に、ならなかった世界は、かつて、ありました、
新大陸のインカやマヤなどの文化圏で、ここらでは何故か
金属を使って作ることが普及せず、石器を主に使っていたそうです
石器だけで、あのような精巧な彫刻や高大な遺跡を作ったことも
驚異的ですが刃物や銃砲がない世界なら戦争は無さそうに思われ
がちですが実際はインカもマヤも権力闘争があって戦争もあって
これら世界の戦いの主力は棍棒や石棒、石斧でノックアウトしあう
闘いが主で戦傷の大部分は打撲による挫傷で
インカ文明では脳挫傷を治すための脳外科手術の技術が異様に
発達したそうです。



#8499 
景虎 2009/05/15 10:10
いざ鎌倉

>徹夜城さん
鎌倉旅行、楽しそうですね。
名所捏造は笑えましたが、歴史で町おこし村おこしやっている所は、どこも似たようなものかもしれませんね。宮本武蔵で町おこしとか(本当は兵庫県出身なのに)、沖縄の海底遺跡(本当は海底地形)とか。まあ、こういうのは害がない限り、歴史系テーマパークとして地域貢献できれば問題ないのでしょう。

>サーフェイスさん
>ちまたでは日本刀、最高日本刀フェチの人々の嗜好は、分りかねますね
私もネットではそういう人を見かけたことがありますが、現実世界では愛刀家(美術家、批評家の一種)や武術家、武道家しか会った事がないので、そういう人達はよく分からないですね。

>峰打
峰打は普通しません。
何故なら、殺傷力があるからではなく、棟(峰)は日本刀の弱点だからです。最悪の場合、刀が折れます。
昔の人の中には、峰打をした人もいたようですが、それは例外です。武術の正式な技としての峰打は、私が知る限りでは存在しません。どこかにそういう技を使う流儀があってもおかしくないですが、あってもあまり意味のない技術です。

>打撃
打たれ方や打たれた場所、状態にもよりますが、人間は打たれ強いです。
打たれ強いからこそ日本だけではなく、世界中で刃物を武器として使う訳でして、打撃の方が致死性が高いなら、世界中で鉄棒を使うはずです。しかし現実には、コストが掛かる刃物が主流なのですから、歴史的にありえません。

現代社会でも、打たれ強さは結構確認できます。
まず、打撃系の武道、格闘技の試合は、人間が打たれ弱いと成立しませんね。
10数メートルの高さから落ちても、頭を打たなければ死なない可能性が高いのは、人体の打たれ強さの為です。
勿論、衝撃を合理的に作用させる方法を知っていれば、それ程強い衝撃ではなくても殺傷は可能ですが、それは例外です。また、例外的な技術を用いたとしても、刃物の方が殺傷能力は原則として高いです。

現在一般に普及している現代居合道は、武術というより精神修養やスポーツとしての意味合いが強いので、居合をやっている人の多くは、武術的な事を良く知りません。現代居合道をやっている人の中にも、武術的に追求している人がいない訳ではありませんが、少数派です。その叔父さんも、そういうタイプの人なのではないでしょうか?

>十手で殴られ死ぬ
史料が手元にないのでうろ覚えですが、十手で殴るような事は殆どなかったらしいですよ。十手を使わない事が粋とされていたようで、十手を使うと『やぼな十手を使いやがる』等という事になるとか。
そんな話が、江戸町方十手の継承者であり、江戸時代の捕り物研究家でもある名和弓雄氏の本に書いてありました。



#8498 
凡人 2009/05/14 20:46
世間は疑惑で満ちている

ここ数日の政界は、献金事件で辞任した民主党の小沢代表の後任を選ぶ代表選の話題でもちきりですね。小沢代表自体、ぼくはあまり好きでもないですし、辞任は当然なのかもしれないですが、自民党の議員にも疑惑が波及というのはその後どうなったのでしょう。                                                                            天地人、本能寺の回にサブリミナル疑惑が発覚。爆発のシーンがやけにチャチだなと思っていたら変な話題がでました。nhk側は否定していますが。



#8497 
ミッキー 2009/05/12 21:08
生首について

今、レンタルビデオ店にて全巻DVDがあります。私はTSUTAYAで借りて見ましたがカットされてませんでした。



#8496 
mozawa 2009/05/11 18:56
生首カット問題

武田鉄也の方は見逃したので分かりませんが、「鎌倉炎上」の生首シーンはカットされていましたよ。
放送後に「製作者の意図を尊重し当時のまま放映しました」って断りが入るんだけど・・・。「太平記」ページのヒット数の一部は私でございます。



#8495 
サーフェイス 2009/05/10 20:35
武道選択授業

私が学校へ行っていたときは武道の授業があって
武道といってもサムライ関連じゃなくて柔道か剣道を
選んで授業でやっているだけなんですが自分は剣道じゃ
なくて柔道を選択したもので剣道のことはサッパリわかり
ません、そういう人間なんで、ちまたでは日本刀、最高
日本刀フェチの人々の嗜好は、分りかねますね
刃物マニア、ナイフのコレクションの人の趣味は全く
わかりません、趣味が分からないどころか、ちょっと
怖い人々だなぁと思うくらい日本は銃刀法があって
良かったなと思うくらい、でも、近所に居合いをやる
叔父さんがいて模造刀で素振りをやっているのを
見かけることもあり叔父さんソレ真剣?と聞くと
ナマクラといいますが、ソレだって持ってみると
結構おもい、これ切れなくても殴るだけでも十分、凶器
やなぁというと叔父さんがいうには時代劇でミネ打ち
ってあるが、アレは相当うまくヤラないと大怪我を
する、外傷というのは派手に出血しても動脈が切れない
限りや内臓か骨格がハミデルほど深い傷でなければ
出血多量で死ぬことは少ないが、打撲は見た目
打撲直後は大したダメージに見えなくても内出血や
臓器損傷、骨折が血管の血流に空気が入ることを
引き起こす等、内部組織の壊疽を起こしやすく
殴られる、打撃系のダメージは斬られるより
致死性が高いと言っていました、チャンバラの
世界、サムライの時代でも、打撃系の攻撃を
よくするサムライがいて、ヤリの反対方向は
石突きといって刃物は付いてはいないんですが
蜂須賀小六は、石突きを特製の金属にして穂先が
戦闘中に折れたり使えなくなったりすると
石突きで来る敵を殴り倒すことで自衛をしたと
いうそうです
刃傷沙汰が少なかった江戸時代はヤッパで斬られて
死ぬ人より町方取締りの同心や岡っ引きによって
十手で殴られ死ぬ人のほうが多かったといいます



#8494 
徹夜城(久々に旅行記をアップした管理人) 2009/05/10 19:26
鎌倉旅行記コーナー公開

 予告通り、先日の鎌倉旅行の旅行記、というよりほとんどアルバムみたいな感じになりましたが、それを公開しました。
 わがサイトには一応「旅と鉄道の記録所」なるコーナーもありますので、そことの共同開設という形になってます。そのため少々ややこしいのですが、この「史劇的な物見櫓」からも「旅で南北朝!」と題してそっちにリンクを張りました。ここからはそこからお入りください。今後「旅で南北朝!」コーナーが拡張できるかどうか…関西まで足を延ばさずに地道に関東でつぶしていこうかなぁ、両毛方面とか、新田軍進撃コースとか、北畠親房の常陸戦線とか…


>サーフェイスさん
 キューブリックの「フルメタル・ジャケット」は後半の戦場もさることながら、前半の海兵隊教育、はっきり言っちゃうと「殺人マシン化」するための人格破壊の過程が強烈ですね。あれも当初は参考意見聞くために実際の海兵隊教育担当経験者を呼んで実演させたら、そのあまりの凄まじさに当人をそのまま使ったんじゃなかったっけ…


>mozawaさん
 「クレヨンしんちゃん」の戦国映画は評判は聞きつつもまだ見てないんですよ。実写版(?)のほうも今の情勢なら秋には問題なく公開になるんじゃないでしょうか。
 ときどき思うのですが、実写映画ではいろいろと現実の壁がたちはだかる「リアルさ追求」が、かえってアニメの方が実現しやすい、という面もあるのかもしれません。

 時代劇チャンネルの「太平記」放送、おかげさんでここひと月ばかり「太平記大全」は大変な盛況でございました(笑)。今ごろになって大河ヒロインになった常盤貴子さんはラスト2回のみの登場、顔もまともに映りませんのでご注意を。でもセリフがあるせいかクレジット表示の扱いは単なる「侍女」の割にはいい気もします。
 そういえばネットでみかけた話では、時代劇チャンネルの放送でも「正成の生首」のカットはカットされてたとの情報を見かけたのですが、どうだったのでしょう…武田鉄矢さん自らの生首演技(?)なんですけど。「神戸の生首」がヘンな連想を呼ぶからじゃないかとの説もあったりして。


>景虎さん
 レスが遅れましたが、PCエンジンのほうの情報もありがとうございました。
 大太刀についてもいろいろと勉強になります。空手の瓦割りは大学の空手部の実演を目の前で見たことがありますが…あれでも達人の領域ではないんだろうけど、何やら凄いものがあるな、と思ったもんです。



#8493 
景虎 2009/05/09 17:48
野太刀

>野太刀(大太刀)
大型の日本刀を野太刀とか大太刀とか言いますが、どうも誤解があるようです。
一般の方は、大きい刀は大きい人が使う(大きくないと使えない)と考える人が多いようですが、そうとも限りません。

例えば、古伝圓心流の家元は、130センチ近い刀を現在も使用しています。
130センチ近いといっても、日本刀の長さは刃渡りなので、柄を含めるともっと長くなります。刃渡りが長くなると柄も長くなるので、全長は人間の身長より長いです(約200センチ程)。
では、この人は特別大きいのかと言えばそうでもなく、身長167センチ程という事です。その他には、景流でも同じくらいの長さの刀を使います。
野太刀自顕流は、これ程ではないにしても標準より長い刀を使うようですが、歴代宗家の身長が低かったので、身長の低さを刀の長さで補おうとしたという説があったりします。
ただし、自顕流でも200センチを超える木刀を使う稽古があるようですが。

大きな刀としては、私が知る限りでは、全長約380センチ、全長約270センチ(280センチだったかもしれません)という物が現存していますので、200センチくらいは驚く程の事でもありません。
尤も、ここまで長くなると全長の半分近くが柄になるので、刀と薙刀の中間くらいの性質になりますが。
この約380センチの刀を、砥師が砥いだ時の事がテレビで放送されましたが、
『振り回す事は出来ないが、自分でも持つ事は出来るので、力が強い人なら実際に使えただろう』
と言っていました。
余談ですが、私の武術の師匠が生前、約270センチの野太刀で素振りしたら、振れたと言ってましたから、振れるんでしょう。

昔の超人伝説というものは、現代人の多くが否定しますが、実は現代人の方が間違っているという場合が結構あります。

昔に限らず現代でも、信じられないような人は稀にいますね。
例えば、衝撃力の測定機を殴る実験では、素人の大学生男子の平均値は155キロでしたが、体重約70キロのキックボクサーの場合は、671キロでした。このキックボクサーの蹴りは、ローキックが1189キロという結果が出ています。
それに対して、ある武術自慢の人が木製バットでフルスイングしたら、843キロでした。
この数字は衝撃力の瞬間的な最大値ですが、運動量でみてもローキックはバットを上回っています。

これだけでも人間離れした話ですが、もっと驚かされるのは空手等のレンガ割りです。
割りやすいレンガではなく、普通のレンガを割る場合、衝撃力は2トン必要とされています。キックボクサーのパンチに比べて大きすぎると思われるかもしれませんが、これは打法の違いを考えれば説明できます。

板はともかくレンガを割る場合、普通は足下に置いてあるレンガを、上から下に力を発生させて打ちます。体重60キロの人間が20センチ重心を自由落下させた時の運動量は、キックボクサーの蹴りを大きく上回るので、論理的に可能という事になります。
まあ、『言うは安く行うは難し』で、普通の人が普通に空手を習ったくらいではできませんが。

空手の名人について調べてみると、数十枚のレンガを一撃で割る人もいるようです。
数十枚を一撃で割るには、最後の一枚が割れるまで、2トン以上の衝撃力を持続させる必要があります。これも理屈の上では恐らく可能です。
重心を20センチ落下させれば〜という話をしましたが、実際には筋力による加速や、筋力そのものが作用するので、もっと強い力が発生します。それなのに、レンガを1〜2枚割るだけというのは、空手の上級者でも力を使いこなせていないという事になります。
その力を全て使い切る事ができれば(いや、ある程度でも可能か?)、それくらいの威力は出るでしょう。

重心を使った説明が分かりやすいので、重心の話を書きましたが、実際にはこれだけではないでしょう。人体というのは、それ自体がブラックボックスですから、科学的に解明されていない事も色々とあります。

現代人は合理的に観える理屈(あくまでも観えるだけ)ですぐ否定する事が多いですが、詳しく調べてみると、現代人の言う事の方が間違っていたという場合がかなり多いです。はっきり言って、現代人の主張の方が眉唾と思える事が多々あります。
勿論、昔の人がいう事には誇張や迷信も多いのですが、明治維新からすでに百数十年。近代合理主義を潜り抜けてきた来た文化については、簡単に否定できない部分があるようです。

>徹夜城さん
>数人がかりで振り回して
そういう事を書いている本がありますね。
まあ、絶対にないと断言することはできませんが、基本的には間違いだろうと思います。
恐らく、普通の現代人には長い刀を使えるという事が信じられないので、そういう誤解が生まれたのではないでしょうか?

>小覇王さん
釈迦岳雲右衛門は、弟が等身大の身の丈石という物を建立しているそうです。
高さは約227センチと言われています。現存するのかどうか知りませんが、東京の深川八幡社境内に奉納されたとか。



#8492 
mozawa 2009/05/09 09:28
クレヨンしんちゃんの映画

しんちゃんの映画=戦国時代にタイムスリップする話の合戦シーンは、陣形の描写とか正確でリアル、と評判だったのでは?

秋に実写が公開予定ですが、主演の草なぎ君の謹慎でどうなるのかな? 確か、アニメ版で信長のパロディだった敵役の武将を大沢たかお氏が演じるのも楽しみ。 


時代劇チャンネルの太平記放映
いよいよ観応の擾乱に入り、来週中に終わりそう。常盤貴子出演シーンは絶対見逃さないぞ!と気合を入れて待ってます。(トヨエツは見逃してしまったので(涙))
そして、沢口靖子の意地悪演技は、徹夜城さまも大全で言及されてますが、痛いです。製作側はもっとダークに描きたかったのに彼女側が応えられず中途半端になったのか、、、。それとも「お姫様」イメージから脱却したい彼女側が申し入れた意地悪設定だったのか、、、考えてしまうところです。





#8491 
サーフェイス 2009/05/07 19:16
戦しあうより愛しあってるかい

なにか書くことを忘れている、もっと大変なことが最近おきちまって
たはずだと思いつつもナンだったかと思ったら、そうです
忌野清志郎さん が逝かれてしまったのでした、あまりにも悲しい
そういえば、このかたは反戦歌手でもありましたね
アメリカのアフガンイラク戦争に猛反発した坂本龍一さん の同志
それと反原子力、レコードが発売中止になって、原子力推進団体って
圧力絶大なんだなぁ、って当時おもいましたわ
いろいろ名曲があったかたですけど、この人のベスト曲は自分では
sf=サイエンスフィクションだと思っています、あまりメジャー
ではない曲ですがアニメ県立地球防衛軍のテーマの歌
自分としてはギター名手チャーさんとジョイントしている版の
sf=サイエンスフィクションがベストじゃないかなと
最高のギター編曲が清志郎さんの高音シャウトと絶妙マッチ
こんなジョイントは、清志郎さんが逝かれて、もう出来ない
残念このうえないことですね

>リアルな戦場
徹夜城さんが書かれている通り、スタンリーキューブリックは
映像の懲りようが半端ではないのは同意しますね
映画フルメタルジャケットのベトナム戦争の実戦シーン
映画って普通、目線、カメラのアングルって、せいぜい高さ
地上1メートル以上はあって犬や猫みたい4つ足動物の視線ほど
低いアングルって、あんまりないですよね
ある従軍カメラマンが言うには近代戦は、銃による撃ち合いで
剣で斬り合うわけじゃないから撃たれたらヤラれる、撃たれたく
なければ遮蔽物に隠れて警戒しつつ、ゆっくり進む、これが
戦闘の基本、撃たれたくないがゆえに、姿勢も、いきおい低く
なる、ホフク前進することが兵士の訓練の基本に入っているのは
このためだし従軍カメラマンも銃撃中、撮影するときは
兵士と一緒にホフク移動して弾に当らないよう低い位置でいる
というそうで、前置きが長くなりましたが
フルメタルジャケットでは、戦場のシーンでカメラマンじたいが
低い位置で、ホフクして撮影しているかのような
北ベトナムの砲撃を受けて回避に散開してホフクして警戒
進むアメリカ海兵隊の臨場感に満ちたロングカット映像があります



#8490 
小覇王 2009/05/06 23:51
身長があと3cm欲しい

 返事が遅れてしまいました。
>そんな体格の良い女性はあの時代にいねえだろ!
これは誤解を招く言い方でしたね。そんなことを言ったら馬だって当時サラブレッドはいなかったわけですし、体格のいい女性もいたでしょう。あれはむしろその後ろの、
>武蔵より強そうじゃん!
の方を言いたかったわけでして、物語上それはどうなのかな、と。その後の米倉涼子の演じた役柄みたいに強いイメージの人ですし。
ちなみに「武蔵」は最初の1,2回だけしか観てないんですが、おつうさんは外見どおり強い人だったのですか?
>影虎さん
さすがに力士はいつの時代も普通の人よりは特別ではないかと思うのですが、その中でも
>釈迦岳雲右衛門 約226センチ、161キロ
は本当ですか?本当ならギネスもののような気がしますね。




http://burebure.blog.ocn.ne.jp/burebureblog/


#8489 
徹夜城(鎌倉攻略から帰ってきた管理人) 2009/05/06 23:26
鎌倉は今日は雨だった

 予告通り行ってきました、鎌倉観光。かなりの雨なんでちと迷ったんですけどね。強行しました。化粧坂の急斜面は登山でしたよ、ホントに。
 後日この鎌倉観光につきましてはHP内にコーナーを設けて報告させていただきます。いずれその調子で大河の「太平記のふるさと」コーナーを地で行くコーナーに成長させられれば幸い。しかし関西方面まで足を延ばすのが大変だなぁ。

>ヨハネスさん
 まぁうるさいことを言ってしまいますと、戦国に限らず「忠実に合戦を再現した映画・ドラマ」というのはなかなかないのだと思います。それは何も日本に限ったことではなく、海外の歴史もの作品にもしばしば言えることです。
 戦国ドラマで大騎馬軍団が出てこないと「絵」にならない、って側面もあるんですよ。また馬だってサラブレッドしかないわけで。結局ドラマや映画は「忠実な再現」とは違うんですね。「こうだったらいいな」を見せている、とぶっちゃけそういうところもあるわけです。

 長篠の「三段撃ち」は80年代ごろから否定論が強くなりまして、大河でもとうの昔に「信長」あたりからだと思いますが描かれなくなってるはず。やるとツッコミが多くなるからやめておく、というところかもしれませんが。
 そういえばやはり80年代の黒澤明「影武者」のクライマックスの長篠合戦も「三段撃ち」はしてません。馬防柵をずらっと並べて人馬もろとも一斉射撃という描き方になってます。もっともこの映画の描写も多分に「映画的表現」を優先しており、実際にあんな感じだったというわけでもないでしょう。実際当時も専門家などから叩かれてた覚えがありますが、つくり手もある程度「百も承知」でやってたはずです。
 戦国どころか江戸時代劇だってウソだらけ、それで何冊も本が出てるくらい(笑)。そしてそれは日本の時代劇に限った話じゃないんですよね。

 一応「徹底的に忠実な再現」を目指した映画としては、海外の映画ですがキューブリックの「バリー・リンドン」が挙げられることがあります。なんせキューブリックですからもう凄まじい凝りようで、例えば洋の東西室内シーンでは当時ではありえない煌煌と明るい照明をあてて撮影するんですけど、キューブリックはわざわざ特製のレンズを製造して(キューブリックはもともとカメラマン出身でしたから)「当時のろうそくの明かりだけで撮影する」というとんでもないことを実行しています。その調子ですから、その映画中に出てくる「七年戦争」の戦場での「双方で前進していく一列型ロシアンルーレット」な一見奇異に見える戦闘方式もおそらく相当正確に描いていると思われます。
 日本の時代劇だとどうかなぁ…ちょっと思い浮かびません。

 歴史映画だけでなく戦争映画でもこの手の話題がよく出ますね(両者の境目はかなりあいまいなんですが)。「戦車が違う!」だの「飛行機が違う!」「銃が違う!」などなど(笑)。そんなこと言ったって本物がないんだからしょうがないじゃん、というケースが多いのですね。
 しかし明白に「史実」と違う戦車ばっかりぞろぞろ出てくる「バルジ大作戦」が大変な傑作とうたわれますし(最近知ったけど井筒監督が大好きなんだそうですな)。その一方で「本物」がぞろぞろ出てくる「空軍大戦略」には圧倒されますけどね。



#8488 
ヨハネス 2009/05/06 13:46
戦国時代の合戦シーン

戦国時代の合戦シーンが史実に忠実に再現されたドラマや映画ってありますか?

よく「大河ドラマなどで描かれている戦国時代の戦闘の場面はぜんぜん史実を
踏まえていない」といったツッコミがネット上の歴史マニアの間でなされています。
確かに史実の日本では同時代の西洋のような多数の騎馬軍団が投入される合戦
は現実にはなかったようですし、長篠の戦いの鉄砲の三段撃ちも最近の歴史家の間では
否定されています。

すると戦国時代の戦闘を忠実に再現した作品というのはないのでしょうか?



#8487 
サーフェイス 2009/05/05 21:43
真柄一族

合戦絵屏風の傑作「姉川合戦」かなり大きい絵の大作
(屏風だから大きいのは当たり前か)
この屏風合戦絵にも戦士・真柄は描かれています
彼の絵は、ひときわ目立ちます、何百人と回りに
敵味方兵士に、とりまかれていようと振るっている
剣が、ものすご大きく目立つため、彼の剣の長さは
織田が兵士の自慢の長ヤリよりも長い
この絵の真柄の名までは確認できませんでしたが
越前の真柄つうサムライは何人もいて真柄衆というと
でっかい奴ばかり集めた戦士たちだったらしいとか

現存する甲冑から当時の戦士のサイズを想像するのは
無理があります、というのは今、残っている甲冑は
だいたい、戦いに使われたことのないものばかりで
贈与用、褒美に貰ったもの、が多いようです
そういうものは与える者の寸法を測って特注することは
難しいので、もらった者が着ようとしても着れない
こともありえますし
主君から褒美に貰った甲冑は合戦では用いない場合が
ほとんどで大切に保管され、合戦で返り血あび放題の
実戦甲冑は別口で所用するみたいですね
荒っぽい使われ方をする実戦用甲冑は現存できることは
まずありません、刀剣は、まだ手入れをすれば
返り血や水気で腐食していくのを食い止められますが
甲冑は、その対処も難しかったらしいです



#8486 
徹夜城(実は明日こっそりいざ鎌倉する予定の管理人) 2009/05/05 19:58
南北朝は刀もデカかった?

>マッツィーニさん
 どうも、こんにちわ。
 「真柄直隆」なるものにも僕は疎かったのですが、戦国・安土桃山でそれなりに有名人みたいですね。検索して初めて知りました(^^;)。五尺(2m?)の太刀を使うとかなんとか。まー、多少眉に唾したほうがいいかもしれません。
 ホントにあったのかどうか知りませんが、三船プロ製作の映画「風林火山」では中盤の川中島合戦で数人がかりで振り回して周囲の敵をなぎ払う巨大ななぎなたが登場するカットがあります。ほんとにあんなのあったのかなぁ?と思ったものですが。

 ところで二か月ほど前に買いこんでた「図解・武具・甲冑全史(日本編)」(綜合図書)という本によりますと、鎌倉末期から南北朝時代、つまり「太平記」そのまんまの時代には野太刀が異様に巨大化し、「大太刀」として「太平記」中にもしばしば登場する、との記述がありました。
 図解で比較されていたんですが、鎌倉中期の平均的な太刀は二尺三寸(約75cm)、室町後期の太刀は二尺一寸(約63cm)とあるのに、その間の南北朝期の野太刀はなんと三尺(約90cm)とひときわ長いのです。激しい乱世になって太刀そのものの巨大化で相手を威嚇したんじゃないかとの話も出てましたが…
 それによると室町後期はまた縮小傾向になり、意外にも(?)戦国期も太刀はそんなに長くないんだそうです。ところが安土桃山時代に入るとまた大太刀の流行が再開するんだとあります。これね、僕などは「ばさら」と「かぶき」の共通項なのではないかと思ったんですよ。つまり実戦的かどうかではなくハデさ、ぶっちゃけファッション性をを優先したんじゃなかろうか、と。



#8485 
tomohiro 2009/05/05 09:16
台湾の正体は

極右の皆様は「臺灣は、中國の一部ではない。」
と耳にたこができるぐらい言いますけれども。
極右の方々の考えに或る程度反対している私も、臺灣は中國の一部ではないと
思いますが、
じゃあ、何かといえば、中國の巨大な王朝の横に過去存在し、
現在中國が領有している地域に存在した
渤海や大理のような存在だと私は考えてしまいます。
中國大陸の其れとは違うけれども、それと或る程度基層文化を共有した
小国だと考えているのです。
最近の臺灣は或る程度、日本の影響が強くなっているように思えます。
これまで、hong kong に近かった、場所が、日本に近くなり、
そのhong kong が中國大陸に近くなっているような気がします。

http://blog.goo.ne.jp/misakimizugi


#8484 
マッツィーニ 2009/05/05 01:50


横槍失礼いたします。
私も何年か前に熱田神宮で真柄直隆の大太刀なるものを見たのですが、
これを振り回す人間が居るなら『北斗の拳』の世界そのものだと思いました(笑)。
あの展示品の出自や由来は知りませんし、にわかには信じがたいのもたしか。
ただまあ、何時の世もそれくらいの例外はあったのかな、と。
それと、今の日本人の体格で木曽馬に乗った騎馬軍団が出てきても画面が間抜けになってしまうように、リアリティはあくまで演出上のテクニックに過ぎないと思っています。例えに出した騎馬軍団って発想自体がアレですが。

『蒼穹の昴』ドラマ化は初耳です。『坂の上の雲』ともども楽しみです。
今の大河の脚本・演出ともお粗末過ぎるので、奮起を期待。




#8483 
徹夜城(実は近々鎌倉に旅する予定の管理人) 2009/05/04 12:35
鳴かぬなら殺して鳴かせて待ってみよう

>信長・秀吉・家康
 この三人が出てこないと大河ドラマは当たらない、という説があるほどで、今年「天地人」をやってるのもかなりその理由があったと思われます。
 全然見てないんですが、秀吉はかなりハマってますよね。ただどうしても「老後の秀吉」に似ているのであって信長の家臣でいる間はかなり違和感があります。家康役のほうは過去を振り返ると割と若い人も多かった気がします。

 信長役は若いころの印象が強烈すぎるうえに49歳で死んでしまうので、だいたいその時その時の若手迫力スターが演じるのが定番ですね。
 一番老けた信長として知られているのが、東映時代劇「反逆児」(1961)における月形龍之介演じる信長。かつて時代劇の大スターとしてしばしば信長を演じた月形が60近くになって(確認したところ59歳)信長を再演したことが当時話題を呼んだそうです。ただしこの映画は中村錦之助(萬屋錦之介)演じる家康の長男・信康が主人公の悲劇の映画でありまして、当然信長はかなりの悪役です。

 秀吉と家康の両方を演じた人は案外いるんですね(有名なのは西田敏行)。そして信長と家康の両方を演じた人も案外いるんです(有名どころで今年の大河の松方弘樹。かつては萬屋錦之介の例もあり)。ただ信長と秀吉の両方は…以前某所でこの話題をふったことがあるんですが、いるにはいるもので、いわゆる「三傑」を全部演じた人も何人かいるようです(いけね、確認を忘れてた)。
 現在ですと、最近海外映画にやたらに出ている中村獅童あたりがさっさと三傑を制覇しそうな気がします(笑)。すでに家康やってますし、あの顔だとどれもできそうな気がするでしょ?


>武蔵と体格と
 まぁ大河「武蔵」はそもそも企画自体が「バガボンド」便乗というお粗末なものでしたし、吉川英治「宮本武蔵」を原点としつつ盛大に変更するという史実→創作たっぷり小説→さらにたっぷり改変ドラマという最悪のパターンをたどったために、やってるほうも何が何だかわかんなくなっちゃってた気がします(笑)。ただ現代人には吉川武蔵における「お通」さんのキャラについていきにくいのは確かでして、あのキャストはその狙いという意味ではアリだと思ったんです。だけどそれなら何も吉川武蔵に準拠してる必要はないわけで。
 なお、関ヶ原の古戦場にある歴史人物人形群の中には宮本武蔵と一緒に本位田又八まであるんだそうで(笑)。ま、ここは確か武田信玄までいるそうですが。

 体格のことですが、日本人の平均的な体格は江戸時代に縮んだもので、戦国以前はそこそこ大きかった、との話も聞いた気がします。ちゃんとデータとったものかどうかは分かりませんけど、甲冑なんかは江戸時代人に比べると結構大きいものが多いと聞いたような…



#8482 
サーフェイス 2009/05/03 18:53
そもそも

小覇王さん のイキドオリは、分るような気はしますが
そもそも、宮本武蔵のツレアイだか押しかけ女房だかの
ヒロインは実在が確認できないのでフィクションの
キャラなら別に大女でも構わないのではないでしょうか
それと、よく昔のいた人を現代の単位に換算して表示してる
のを見受けますが、現代でも、日本はミリ・センチ・メートル
単位ですが世界標準でもなくアメリカの異単位に遭遇すると
換算を間違うことが多々あり現代の異単位換算すら煩わしい
のに昔の全く異世界の単位系を現代単位系にする場合
かなり誤差ロスはあるんじゃないかなぁとは思います。
だから大昔は日本人はチビばかりだとは言いませんけどね
ただ、伝承のインパクトは過剰になるのは仕方ないかなとは
思います、今も続いている福井の朝倉家の家臣の大男を
称えてやっている武者合戦祭りで、ものすごい大きな
模造剣で甲冑武者らが模擬格闘する祭りがあるそうで
伝説の大男・真柄十郎左衛門というサムライで
本当に、あの大きさの剣の使い手だとしたら
すごかったでしょう

http://www.dreamtribe.jp/comic/works.asp?work_id=1630


#8481 
景虎 2009/05/03 17:33
昔の日本人

>小覇王さん
>そんな体格の良い女性はあの時代にいねえだろ!
いや、そうとも限らないのではないでしょうか?
幕末明治の力士の写真の中に、体はジャイアント馬場、顔はアントニオ猪木によく似たものがあります。江戸時代の有名力士の身長と体重は、

雷電為右衛門  約195センチ、169キロ
釈迦岳雲右衛門 約226センチ、161キロ
谷風梶之助   約188センチ、161キロ(約169キロという説もあり)
押尾川巻右衛門 役176センチ、146キロ
小野川喜三郎  約176センチ、143キロ 

力士ではなく、武蔵とほぼ同時代の武芸者の中にも、身長2メートル前後という人達がいます。昔の人は体が小さいと言っても平均すればの話であって、大きな人がいなかった訳ではありません。勿論これらの情報は男性であり女性は不明ですが、男性にだけ大きな人がいて、女性にはいなかったとも思えませんので、大きい女性もいたのではないでしょうか?



#8480 
小覇王 2009/04/29 11:31
大河の制約

>サーフェイスさん
 徳川家康や、秀吉は信長死後も長生きするので同一の役者が演じることを考えると最初からある程度年配の俳優が演じるのはしょうがないでしょうね。
 ただ、昔から気になるのは信長は49で亡くなっているのに(きしくも人間五十年に少し足りない)大ベテランの60近い役者が演じているのを見かけると違和感があります。
 織田信長が主役のドラマの時は、当然本能寺で終るので家康、秀吉は信長より年下の役者が演じることが多いようですが、本能寺の変が通過点でしかないドラマでは(信長役の役者より)年配の人が最初から家康、秀吉を演じることが多いのでしょう。このての不自然さは僕も以前から感じることは多いですが一年で人の一生を描写(民放なら半年、3ヶ月)制約上仕方がないかな、と思います。
 不自然といえば大河「武蔵」の時、おつうさん役の米倉涼子が出てきた時、
「そんな体格の良い女性はあの時代にいねえだろ!武蔵より強そうじゃん!」
などと思ってそちらの方が気になりましたね。

http://burebure.blog.ocn.ne.jp/burebureblog/


#8479 
サーフェイス 2009/04/29 07:56
吉川晃司より年下の松方弘樹?

吉川晃司さん、が何で、長い間、nhkに要注意人物で
仕事が来なかったのかは、どうも紅白歌合戦か何かで
あの人の全盛期は、激しい振り付けだったんで
(振り付けが激しすぎてヘルニアになったほどだそうです)
本番で踊って歌って大暴れして、かなり高価な器物
ピアノか何か?を破壊して、それは、すごかったそうです
それで、今年は日曜夜8時の大河ドラマの重要役に抜擢
ということで吉川さんも呪いが解除されたみたいで
おめでたいことなんですが、
今年の大河がヒドイものらしく聞いた話では
織田信長の役をしている吉川さんの同盟者の家康は
松方弘樹さんが扮しているそうです、私は
おふたかたの実年齢は知りませんが、どう見ても
松方さんが吉川さんより年下に見えないし
相当、特殊メイクをしない限り、不自然すぎると
思うのですが



#8478 
徹夜城(GW中にも南北朝漫画コーナーの拡充を図る管理人) 2009/04/28 22:42
湊川前夜

 さきほど「戦国武将列伝」最新号を買ってきました。お目当てはもちろん戦国のほうじゃなくて「私本太平記」です(笑)。
 この岡村版「私本太平記」、「列伝」誌に移行して以後、「私本太平記・足利尊氏」とサブタイトルがつくようになりました。「列伝」誌はその名の通り個人伝記コミック誌という形なのでそうせざるをえなかったわけです。
 ところが最新号では「私本太平記・楠木正成」になってる…あれ?改題した?と思ったらなんのことはない、今回は尊氏の出番なしなんです。湊川の戦いへ向けての正成の動向だけで全部まとめてしまったので、サブタイトルを改めざるを得なかったわけですな。
 時間がややさかのぼり、尊氏が九州を制覇する前の段階で正成が「尊氏と和睦し、義貞を討て」という建策をする逸話、それから湊川の直前に後醍醐に比叡山へ逃げて京都へ足利軍を誘い込む建策が退けられる逸話で構成されています。意外に有名な後者の建策部分、とくに坊門清忠に退けられる場面はアッサリで、前者の建策を後醍醐自身が断固として拒否する場面が印象的になりました。
 湊川決戦の前に正成と義貞がちとわだかまりをもちつつ対話するシーンがありますが、どうもこの劇画でも義貞は評価が辛いですねぇ。最近自作の列伝の作業でもう少し義貞を弁護したい気分になってるこのごろなんで、ちと気の毒な気もする。

 ところで最近思っていた話ですが、湊川の戦いって確かに水軍がない時点で後醍醐側に勝ち目は最初からなかったんです。では後醍醐側は水軍の用意を全くしなかったのだろうか?という疑問もわいてきました。間に合わなかった、という見方もできそうですが、その後の南朝勢力って海賊とか水軍にむしろ強いんですよね。熊野水軍なんて完全に南朝方ですし、北畠顕家が戦死した堺の合戦でも海上戦が同時に行われていた証拠があります。ではなぜ湊川では登場しなかったのか?
 足利方の視点で書かれた「梅松論」にこんなシーンがあります。瀬戸内海を東上する足利水軍の行く手に急接近してくる船団が出現、足利の兵たちは「すわ、正成の策略か!」と騒ぐんですね。ま、実は味方の水軍(河野水軍だったかな?)だったというオチなんですが、わざわざ書いてるところを見ると実話らしい。またそれだけ正成の策略が足利軍では本気で恐れられていたということがうかがえるんですね(あ、やっぱ義貞の策略とは誰も思わんのね(笑))。この逸話からすると「正成が水軍を用意する」という可能性を敵方も考えてたことになるんですが…


>黒駒さん
 ご指摘の通りで、「太平記」なんかは「史実の料理」がなかなかうまかったと思うのですよ。僕も「太平記大全」の作業を通してそれを改めて実感しました。だいぶ後になって「おお、元ネタはこれか!」ってのがいくつもある。
 史実とは言い難いのですが、ドラマの中で赤坂城を脱出した正成が田楽一座に紛れ込んで逃亡するのは、「太平記読み」たちのタネ本といわれる「太平記理尽抄」に出てくる話の応用と思われます。また、そのくだりで尊氏が伊賀で正成一行と遭遇して見逃してやるのも実際にこのとき足利軍が伊賀に進軍しており、それは楠木氏と伊賀に深い関係があったと推測されることに符合する(例の観阿弥が正成の甥になるってあの話ですね)のをきっちり元ネタにしています。


>マルクスの恋人さん
 マカオは離れられましたか。いま世界は豚インフルエンザで大騒ぎで、海外から帰ってくるときはいろいろとうるさそうですね。GW前にまた株が下がるような事態が…(汗)。
 それにしてもご紹介の一件は全然知りませんでした。確かに日本じゃまったく耳にしませんね。最近の芸能ネタは草なぎ君一色、そして韓国の若手スターが麻薬所持容疑で送検、って話があった程度で、そちらでそんなに騒いでる話は当事国のはずなのにまるっきり無視状態です。うむむ、こういうところにも報道もところ変わればというのが見えてきますねぇ。
 ジャッキー=チェンといえば、先日「中国人は管理されないとだめ」発言が日本でも大きく取り上げられましたが、その後半に続く「中国のテレビ(家電だったか?)はすぐ壊れる。僕は必ず日本製を買う」と、ある意味中国自虐ネタがあったことに触れたものは多くはありませんでした。どうも中国の偽物の横行にも苦言を呈した部分もあったようで、その意味では「管理されないと…」というのは単純に言論自由封殺とはとれないと思うんですよね(むしろ日本の中国嫌いの人の感性に近かった気がする)。それとジャッキーは以前にも台湾の総統選で「疑惑の銃弾」のときに「茶番だ」と言って台湾人の怒りをかったこともあり、実は今に始まった発言じゃないんですよね。
 …まぁ芸能人ってのは不安定な職業のせいか、体制寄りになったりヘンな宗教にハマったりする人が洋の東西を問わず多い、ということも僕の念頭にありましたが(笑)。


>凡人さん
 いや、tomohiroさんがすでに書いてますように、補足も何も、その団体がズバリその抗議の発信源そのものの日本の極右団体と言って差し支えない団体であり、その関係者だけなんですよ、騒いでるのは。
 本家台湾の李登輝友の会も、昨年の総統選で肝心の李登輝先生がいつまでたっても態度を保留し、あげくに「台湾独立なんて言ってない」発言騒動があり(まぁ「特殊な国と国の関係」ってのは「独立」とは言ってませんわな)、しびれをきらして勝手に民進党側の候補を応援する事態や一部の離脱を招いてました。で、結局李登輝人脈の人がしっかり国民党政権に関与している結果に。みんなそもそもこの人が国民党のトップだったってことを忘れてるんじゃないかなぁ(ついでに言えば中国共産党員の過去もありますな)。そもそもご本人も自叙伝かなにかで昔日本人教師に屈辱的な思いをさせられた経験を書いてるはずなんですが。



#8477 
tomohiro 2009/04/28 19:55
台湾が好きだから・・・。

>凡人さん
日本李登輝友の会という団体が抗議声明ですか。
極右の皆様も懲りませんね。
最近は連中はパラオまで持ち上げてくるらしいです。
私は結構台湾を批判していますが、
決して台湾が嫌いだから批判しているのではないのです。
台湾好きが講じて、ネットで多くの台湾人と知り合いました。
でも、彼らの話をしていると決して極右の考えるような
ユートピアじゃないです。彼らは悲観的なムードで
自分の国を語ることが多いです。
その手の片思いは台湾の人たちには迷惑なのではと
いつも考えます。
 逆に韓国や香港の人たちは凄く楽観的で
余裕に構えているからよけいに痛痛しく思うのが台湾です。
私は台湾の人たちと知り合って、今までの台湾感が少し変わりました。


http://blog.goo.ne.jp/misakimizugi


#8476 
凡人 2009/04/28 18:07
補足です

昨日のnhk番組についての書き込みに、日本李登輝友の会という団体が抗議声明をだしていることを一応補足しておきます。



#8475 
マルクスの恋人 2009/04/28 17:01
Gメン’09 マカオの遊び屋

もうマカオを離れました。

が、私の滞在中、香港で売り出し中の人気歌手カップルが渡航先の日本で大事件を起こし、香港の新聞や週刊誌はずいぶん騒いでいたものです。
この2人(名前言ってもわからんだろうから匿名にします)、渋谷のドンキホーテで商品を万引き(うわ〜セコい! 金持ってるだろうに!)、警官呼ばれて所持品調べられたら大麻煙草が発見、逮捕というのが発端でした。1週間ほどして報道が出てしまい(日本でも小さく報じられたらしい)、香港は大騒ぎ、あのチョウ・ユンファが「なんて馬鹿なことを! 気を紛らわしたかったら酒とか他の手があるだろう!」と激怒、と思ったら、カナダ国籍の男のほうは3月末に不起訴釈放、つまり無罪で香港へ戻り、謝罪会見で当分の芸能活動中止を発表(でも、私の帰りのキャセイパシフィック航空機の機内オーディオサービスのリストにまだ彼の名が!)。しかし、英国籍の女はスーツケースからヘロインが発見され、ついに起訴、先週判決が下り、懲役2年執行猶予3年つまり釈放され、翌日の便で帰港となりました。

「香港の芸能人が東京にヘロイン持込」とよくもまあここまで「Gメン’75」ネタを詰め込んでくれるわ、それもこの俺の滞在中に、と驚きながら、劇中で麻薬組織の本拠地になったポルトガル領事館員官舎(撮影当時はホテルだったらしい。だから当時は中に入れたが、今は駄目)前で記念撮影などしていたものですが、じゃあ倉田保昭先生の出番か! ぜひ香港に飛んで、香港コネクションのマッチョマンとコロアン島か新界あたりで大立ち回りしてくれ! と思ったら、ジャッキー・チェン最新作「新宿インシデント」に出演しているというではありませんか! そこで私は勇躍映画館へ急行し、鑑賞となりました。

ジャッキー対和製ドラゴンの「夢の対決」を少しは期待したのですが、悪い方向に裏切られたとだけ言っときます。役不足とはあのことか。ジャッキー、いつものコミカルアクションちっともしてくれない。痛そうな苦しそうな話が延々続いて、こりゃ年齢制限かかるわけ(手首切断シーンまで複数あり)だと納得。ジャッキーは東北(吉林省あたりで撮ったらしい。そこを撮影中にジャッキーパパが亡くなった)から密入国してくるのですが、暴対法が施行したかしないかの時代なのに警官が94年式制服着て02年式識別章付けてたり、ベンツの型といいナンバー(品川333)といい、走ってる電車といいパチンコの型(CR水戸黄門)といい、撮影が最近なのがバレバレ。紙幣が旧札なのが不自然に思えてくるぐらい。若狭湾に上陸した(劇中ニュースで明白)はずのジャッキーが次の瞬間京急三崎口駅の券売機に並んでたり、新宿で発生した抗争(捜査本部員の発言で明白)なのに画面隅に「三宮駅前」という標識が一瞬見えたり、どれだけ粗が見つかるかという不健全な楽しみ方をしてしまいました。中国人の不法入国者といえばもう歴史的でしょうかね。ラストの字幕解説(90年代には多発していたが、00年代には大陸の経済成長に伴って減少している、という旨。なお、エンディングにNG集は無し)も歴史っぽかったし。

そうそう、私が最も驚いたのは、私が目にしていた女の写真が、逮捕前の芸能人としての写真と、釈放後のホテルの前や空港での写真とで違いすぎたこと。まるで別人とはこのこと。服装どころか眼鏡の有無や髪型でここまで変わるんかいなってぐらい。「香港カラテ対Gメン」で、博打の借金を切っ掛けに、気味悪いほど若くて目つきの悪い小林稔待に運び屋を命じられた香港人の兄弟は、劇中じゃ20年も食らってたのが気の毒で仕方がないよ。



#8474 
黒駒 2009/04/28 09:00
History Story

「風林火山」では、例えば信玄により滅ぼされる笠原清繁の妻が武田家臣小山田信有の側室になるというエピソードが描かれていて、これは「勝山記」という同時代の記録史料に出てくる話をアレンジしたものでした。あと、これまで信玄によって滅ぼされる諏訪頼重の遺児寅王丸が信玄暗殺を企てるというエピソードもやってましたが、これは江戸時代の諏訪氏系図に出てくる話ですね。武田の諏訪攻めを関東情勢の中で捉えるような見解は近年の実証的武田研究から出てきているものだと思いますし、そうかと思えば『甲陽軍鑑』に出てくる川中島の「三太刀七太刀」のようなお馴染みのエピソードも描かれる。

総じて見ると、「太平記」と同じく実に研究のしがいがありそうな構成になっていて、史実に忠実であるというよりは、史実というかきちんと元ネタのある話をアレンジして楽しませている印象がありましたね。知っている人はそこが面白いでしょうし、知らなくても観賞してから勉強をはじめると、元ネタがわかってくる楽しさがある。史実に忠実であれとは、こういうことなのではないかと思います。逆にゼロからエピソードを創作しても、それは時代劇設定に置き換えた現代劇でしかありませんよね。

連想するのが、レッドクリフのヒット要因を分析する過程で編み出された概念ではないかと思われる「歴女」ですが、「歴女」のお姉さん方が想いを寄せる戦国武将って、偶然かな戦国というよりはもう近世の人物なのですよね。近世って、もう中世と異なり人物の事蹟に関する文書や記録史料がきっちり残りますが、そういうものから構成される人物の来歴って、得てして無味乾燥なものですね。それよりも、同時代に編纂が始まる軍記物のような創作史料のほうが「面白い」人物像は描かれているわけで、本当にヒストリーとストーリーはすれすれの関係にあるのだなと、想います。



#8473 
徹夜城(また書こうと思っていたことを書き忘れた管理人) 2009/04/28 01:15
そうそう、NHKの大河ではありませんが。

 なんでもNHKが参加して日中合作で浅田次郎「蒼穹の昴」を全25回の大型ドラマ化するとか。とりあえずハイビジョン放送枠でやるとか聞いてます。
 小説の方は読んだことがありますが(続編の方は未読)、いわゆる戊戌変法改革とその失敗を描く歴史小説ですね。主人公は貧困からのがれるため宦官になった少年。戊戌変法というとそれをつぶした西太后が悪役になりそうですが、実は作者はこちらにかなり思い入れを持っていて、李鴻章ともどもわりと肯定的に描かれてます。回想で乾隆帝も出てきたような…しまいにゃ少年時代の毛沢東まで出てくる始末ですが、あれはサービスしすぎってもんで(笑)。
 聞いたところでは西太后は田中裕子がやるとか。何も中国俳優にやらせてもいい気がしますがねぇ。平田満が伊藤博文だったかな。主人公は中国でオーディションで決めるらしいです。
 話がまとまったんだから大丈夫だとは思うんだけど、中国側で変に勘ぐって歴史観で批判が出たりしなきゃいいんですけどね(浅田さん自身はかなり中国を持ち上げてるはずなんだけど)。

 こういう風に大河以外の枠で外国史ものを作る、それも多国籍状態で作るってことは今後多くなってくるんじゃないかと予想してます。韓国の「海神」もほとんど韓中合作状態になってましたしね。「レッドクリフ」にしたってスタッフ・キャストともに中日台韓がゴチャマゼです。
 大河に関しては日本が関与する外国がらみの歴史ドラマっていうのならアリだとは思ってます(ま、「黄金の日日」「琉球の風」「北条時宗」にそのケがあったんですけど)。ただ外国史ものをそのままやってもなぁ、とも思ってます(もっともアメリカのミニシリーズじゃロシア史ものとか結構やってましたけどね)。
 日中台合同なら鄭成功なんかばっちりな素材なんですけど、これもそれこそいろいろ問題が起きそうだしなぁ…僕だったら後期倭寇と断言するんですが、これだって変に勘ぐられる恐れが高い(笑)。
 そのうち油断してると中国で日本史ドラマが作られたりするんじゃなかろうかと半分本気で予想してます。「徳川家康」がいまごろ中国で当たってるそうですし(なんかゲームの影響って気もしますけどね)。無茶なと思うかもしれませんが、ハリウッド映画のことを考えりゃ十分ありえると思ってます。



#8472 
徹夜城(このところ「風の国」の録画溜めを集中的に見てる管理人) 2009/04/28 00:03
事実は小説より奇なり

>ドラマと史実
 う〜ん、僕自身は史実と話の面白さを「反比例」とまでは考えてないんです。そういう部分はあることは否定しませんし、史実に忠実にやりすぎてもちっとも面白くないのは確か。でも、「史実の面白さ」というものもちゃんとあるわけで、そこをどう料理するかが歴史小説あるいは歴史ドラマの魅力の見せ所であるわけです。
 たとえば「三国志演義」は確かに「史実三割虚構七割」などと昔から言われており、面白い部分はフィクションであることが多いわけですが、決して史実を無視してるわけではないんです。僕などは中学時代に「演義」から入って史実へとハマっていきましたが、関羽が一時曹操のもとにいて働いててまた劉備のところへ帰っちゃった、というのが史実であると知ってむしろ驚いたことがあります。こういうのはかえってフィクションでは思いつきにくい。
 フィクションと史実のバランス、ということでは「風雲児たち」なんかも思い浮かべるんですよねぇ。あの漫画はまさに「事実は小説より奇なり」ということ実感としてよくわかる表現をずいぶんしています。大黒屋光太夫の話で光太夫自身が「こんなムチャクチャなストーリー、漫画家でもかかん!」とかつぶやくセリフがあったような(笑)。

 NHKの大河ドラマにつきましては、むやみにまとめて批判するのはどうかとも思います。毎年スタッフが入れ替わってますし、同列には論じられないことが多いですよ。たとえば「風林火山」なんかは近年にないほど「視聴者にこびない」「徹底硬派」な姿勢が時代劇ファン、戦国ファンの支持を受けつつも視聴率的には…ということもありました。一方で濃いめのファンからボロクソに言われた「利家とまつ」あたりが「成功作」ということになってるんですから…
 また、「NHKだから視聴率を気にせず作れる」というのもあまり事実とは言えないでしょう。なまじ看板番組になってるぶん、紅白と同様いろいろと騒がれるのでお役所体質的に余計に気にするんです。一応皆様からお金を集めて作ってるわけですからね。だからかえって大河が受け狙いに走りすぎておかしくなったり、一方で単発ドラマが秀作だったりするわけで。ただ確かに最近はテレ朝あたりのほうが硬派な近現代史ものを作ってるような…
 「JAPAN」は見損ねたんですが、騒いでるのが単細胞な極右連中ばっかり(その他はほとんど騒いでませんし)しかもワンパターンな叫びっぷりに言わずもがなという気もしますね。



#8471 
tomohiro 2009/04/27 19:11
台湾を聖地としてあがめる傾向

>凡人さん
昨今、台湾を聖地としてあがめる考えが右寄りを
中心に横行しているようで。
私が出入りしているどちらかといえば保守よりの人は、
例のnhkのドキュメンタリー番組を
批判する心が起きなかったという
言葉を聞きました。
あと、最近台湾の人たちと
ネットで知り合ったのですが、
台湾を必要以上にあがめる考えを
やめて欲しい。有る意味では中國大陸に
有る方面の流れにあらゆる面で取り込まれてしまっている
国土なので、どうして聖地としてあがめるのかという考えの台湾人
もいました。

http://blog.goo.ne.jp/misakimizugi


#8470 
サーフェイス 2009/04/27 17:53
法則は大袈裟か

ちょっと書いていったあと極論かな〜とも思いました
そういう法則は、まぁ、誰も研究なんかはして
いないでしょう(爆
おもしろくなければ歴史ではないという認識も
変かなとも思うし
司馬遼太郎さんは歴史小説家として有名ですが
真田十勇士は、実在したって構わないだろうと
公然と発言したそうですし
まぁ、若者に、こびるならこびるで面白いものを
作れば勝てば官軍なんじゃないですかnhkも

>映画レッドクリフ1
私は三国志は正史も演義も読んだことないので
テレビでやっていたレッドクリフ1は史実と比べ
どうなのか分りませんでしたが監督がジョン=ウー
なので彼なりのアクションとしての三国志を
やるのかと思っていましたが、正直、斬新さが
あまり感じられないもので2もテレビ放映まちですね

http://www.dreamtribe.jp/comic/works.asp?work_id=1618


#8469 
凡人 2009/04/27 17:16
ヒストリアや偏向

最近のNHKは若者に変に媚びる傾向があるようで。その時歴史が動いたの後番組、歴史秘話ヒストリアが今月からスタートしましたが、番宣見た時点で観る気が半滅してしまいした。民放化した演出、女性に媚びた内容などで、某掲示板でもかなりの悪評です。それから今月放送した同局の近代の日本を検証する番組「プロジェクトJAPAN」でも、(僕は観てなかったですが)台湾に関する反日報道なるものがなされて政治家からも批判されているそうです。NHKも歴史もののドキュメンタリーでは結構たたかれていますよ。



#8468 
阿祥 2009/04/26 12:10
納得の一言

<サーフェィスさん

“歴史ドラマを面白くしようとすればするほど歴史とかけ離れていく反比例のような法則がある”

これは言えてますね。小説は良質のノンフィクションのような作品が成立していますが、ドラマになると成立しませんね。“レッドクリフ”などその最たるもの。しかし、この方向が映画としての商売が成立するなら、こういう作品が増えていくのでしょう。

逆に、ノンフィクションとしてなら面白い番組はNHKはたくさん作っているので、それでバランスをとっているのかも。




#8467 
黒駒 2009/04/26 07:26
追記です

私は日曜夜7月は「ダーウィンが来た」ではなく「鉄腕DASH」を見ちゃうのですが、これが何だかNHK的な「ためになる要素」と民放的なエンタメ要素が混在しているなと、いま気づきました。DASH村の農業文化紹介もそうですし、ソーラーカーで日本一周とか、あれは十分日本地理の勉強になるのでは。歴史的なことも紹介されますし。一方で3000円でどこまで行けるかみたいな、民放的おバカ企画もやっていると。

NHKが民放化すれば、今度は民放がNHK化してくるのかもわかりませんね。民放でも、本格現代史ドラマなんかは近年増えてきた印象もありますし。



#8466 
黒駒 2009/04/26 07:18
酔ゆかず、愚や愚や

何だかお酒に関する話題が連続していて、史点候補にもなっているのではないでしょうか。飲酒運転が問題になっているときに、なぜお酒自体を規制する方向に向かっていかないのかという意見を聞きましたが、酒は世の中に迷惑もかけますが、個人のストレス解放とか集団の結束など、社会で果たしている大きいのでしょうね。酒を規制したらしたで、自殺率とか跳ね上がってしまいそうな。

わたしは考古ファンでもありますし、酒といえば有孔鍔付土器という縄文時代の酒造具を思い浮かべますね。ガス抜き用の孔が空けられている縄文土器でおそらく果実を発酵させる酒造具であったとうと言われているのですが、この有孔鍔付土器は外見はかなり装飾的で、祭祀用途のものではないかと考えられています。縄文酒は浴びるほど呑まなければ酔えなかったろうと言われていますが、太古の昔から酒は人間集団にとって重要なものであったのだなと思いますね。中国でも、殷代の遺跡なんかはやっぱり酒器がたくさん出てくるとか。

大河はすっかり「観賞」ではなく5分10分だけ見たりよそ見していたりする「見物」の視聴スタイルになってしまいましたが、「天地人」でも謙信公の飲酒シーンはあったのでしょうか。評価については保留しますが、冒頭で歴史解説はやっているようだし、NHKの番組には「ためになる」要素があってほしいものです。



#8465 
サーフェイス 2009/04/25 10:59
nhkは

>大河ザイゾク
nhkは普通の放送局と違うのです、視聴者の意思を汲まないでも
アグラをかいてドラマを作っていてもツブサレないので
好き勝手ができるところだからです、民放だったらとっくの昔に
日曜夜八時の大河ドラマなど抹消されてましょう
いまだに続いていること自体がnhkの特殊な存在そのものなので
あの番組枠がなくなるか大幅に変わるということは
nhkを民放にしない限り、無理でしょう
それと、根本的な問題ですが、歴史ドラマを面白くしようと
すればするほど歴史と かけ離れていく反比例のような法則が
あるため、史実に完璧に忠実にしたドラマは、だいたい面白く
ないでしょう



#8464 
tomohiro 2009/04/24 17:45
大河存続は賛成します・・・。でも・・・。

私は、以前大河ドラマを廃止して、「太祖王建」や「カドフェル」
などの海外の大河ドラマもどきを代わりに放映せよと言いましたが、
今はこう考えています。
いわゆる日曜日の20:00 の放映をやめて、年末年始か番組改編期に
2 時間ぐらいの単発ドラマを、2~3 日ぐらいに分けて放映してみては如何でしょうか。
もし、存続させるならば、今のままで甚目だと思います。
今の天地人の迷走ぶりを見ていると、一年もの長丁場を流す価値があるのか
疑問に思っているのです。
Nhk に歴史ドラマを作ってもらうのは正しい行爲なのかもしれません。
でも、意地になって毎年毎年制作するよりは、2 時間ドラマのような感じで
年末年始の目玉番組として公開する方がいいかもしれないのです。
必ずしも昔のやりかたが通用する時代ではないと思うのですが。
nhk の同じような目玉である朝ドラも迷走している今、大河も放映形態を考える
時に来ているかもしれません。

http://blog.goo.ne.jp/misakimizugi


#8463 
小覇王 2009/04/24 16:55
周瑜の最後が気になる・・

>徹夜城さん
>レッドクリフPart2
黄蓋、活躍するんですね。少し安心しました。
僕自身演義と正史がごっちゃになっててどこまでが正史でどこからが演義か分からなくなっている部分がありますね。
おっしゃるとおり、僕は呉びいきなのですが赤壁の戦いって演義だと周瑜が孔明の後手に回ってばかりで不満もあるんですね。最後はなんか憤死に近い感じになりますしね。
そんな中で「苦肉の策」は周瑜&黄蓋の見せ場でもあるんでなくなるのは残念ですが。

前回ホウ統が文字化けしたみたいで(Wikiからコピペでした)スイマセン。

http://burebure.blog.ocn.ne.jp/burebureblog/


#8462 
サーフェイス 2009/04/19 14:55
レッドクリフ

まだ、1年たつかたたないかなのに、もうテレビでやっていたので
見たのですが、
開始から30分ほどで白川夜船(爆
ジョンウーだというから、そのてのテイストのチャンバラかと
思いきや、あんまり、まあたらしいことも、やってませんでしたね



#8461 
徹夜城(邦題の勝手放題ぶりにはあきれ返っている管理人) 2009/04/19 12:25
黄蓋は大活躍しますよ

>小覇王さん
 あ、そういえばお名前は呉つながりにもなりますね(笑)。
 「レッドクリフ2」では「苦肉の策」こそありませんが、黄蓋は大活躍してますよ。むしろ史実準拠というつもりのようで、曹操軍に最前線で突っ込んで火の海にしちゃいます。ちゃんと矢が当たって川に飛び込むシーンまである。人形劇三国志だと矢が当たってそのまま死んじゃったみたいに描かれていましたっけ。
 ホウ統(この字、出ないんだよなぁ)のほうは完全に出ません。というか、それこそ史実的には無関係ですし。「連環の計」も策略という形ではなく、曹操軍側で自分でそうしていたという形になってます。

 演義でも名場面の「風を変える」シーンはずいぶんアレンジされました。特に小喬がこの点で大活躍しちゃってまして、ここを受け入れられるかどうかでかなり評価が分かれるかと。僕は大受けしました(笑)。



#8460 
小覇王 2009/04/18 23:50
南北前後

>レッドクリフPart2
>黄蓋の「苦肉の策」があっさりと無視される

 黄蓋の出番が無いんですか・・・赤壁の一番の功労者かつ見せ場だと思うんですがねえ。徐庶と龐統の出番も無いそうですね。観るのやめよっかなあ・・邦題やCMが恥ずかし過ぎるしなあ。

 先日、中国の留学生の人と話しをする機会がありまして、その人は前漢、後漢は勿論、唐も武周前と後で別の王朝と認識していました。
 前漢と後漢、北宋と南宋ぐらいならわかりますけど、唐をそういう風に考えたことは無かったなあ、と。
 まあ、その人は別に歴史に詳しい人ではありませんし、その人個人の認識がそうなだけで、中国人一般の認識ではないと思いますが。

http://burebure.blog.ocn.ne.jp/burebureblog/


#8459 
徹夜城(そろそろ歴史映像名画座を一挙更新しようとしている管理人) 2009/04/18 23:06
レッドクリフPART2

 「呉宇森的赤壁第二編」(?)を木曜日に鑑賞してきました。ようやく感想など。

 まずは映画としては一級品の出来です。サービス過剰と思ったぐらい(笑)。欧米公開版は二部作を2時間20分におよそ半分に圧縮したバージョンだそうですが、実際のところそのぐらいに縮めた方がいいんじゃないかという気もしました。
 「三国演義」をベースに自由奔放に、とくにジョン・ウー流に仕上げた「三国志」ということで、まずは開き直って見ることなんですね(笑)。だいたい「演義」だって多分に史実を曲げてるわけで。
 曹操軍に疫病が蔓延して撤退案が出るとか、黄蓋の「苦肉の策」があっさりと無視される(黄蓋本人が提案するのに周瑜が退けるというニヤリなシーンが!)、孫権の虎狩りエピソードなど、意外に「正史」準拠なところも多いんですよね。その一方で諸葛亮の「十万本の矢」とか周瑜の「スパイ逆利用」とか「演義」の名場面は忠実に映像化したりする。いろんな意味で三国志ファンは楽しめると思います。
 第一部では曹操がかなり悪役回りでしたが、第二部ではまた印象が変わってくる。やっぱりカッコいいんですよね。それでも過剰に曹操ファンの人は不満を持ちそうですけど、中国における「カッコいい曹操」ってのはだいたいあんな感じなんです。テレビ版「三国演義」の鮑国安の曹操役が素晴らしかったのですが、今度の張豊毅も素晴らしいです。この人も中国史有名人をずいぶんいろいろやってますねぇ。
 いろいろやってるといえば、関羽はエスゲイとチンギスとフビライをやってる人ですし、張飛は「水滸伝」の魯智深、趙雲は「大漢風」の項羽、とまぁ考えてみると凄いメンツです(笑)。そしてこのところ時代劇づいてきたらしい金城武の諸葛亮が素晴らしくハマっていてビックリです!

 この映画、「演義」との一番大きな違いは周瑜と孔明が熱い友情で結ばれているということですね。中国じゃ「孔明に嫉妬する周瑜」という言い回しが存在するぐらいですが、本作ではジョン・ウーらしい「男の友情」ドラマを展開してます。一度は戦線を離脱した「桃組」メンバーがラストの大合戦に「男の友情」から駆けつけてくる展開は好きな人にはたまりません。
 まぁ「いつものジョン・ウー調だなぁ」と苦笑もしちゃうのですけどね。鳩が飛び、みんなで拳銃向けあって三すくみ四すくみになるクライマックス(さすがに拳銃ではなかったですが)など、「お約束」はしっかり忘れてません。
 これ、当初のチョウ=ユンファ主演だったらマジで二丁拳銃だった恐れがあります(笑)。

 感想としてはひところの少年ジャンプみたいな三国志でした。「努力・友情・勝利」ってね(笑)。



#8458 
徹夜城(レッドクリフ2をTV予告編でほとんど見たような気になった管理人) 2009/04/14 22:16
中国における漢字廃止論

>民本主義者さん
 ちょうどタイミングよく、図書館から大島正二著「漢字と中国人」(岩波新書)を借り出して読んでおりました。漢字と中国人の関係を文化史的観点から、とくに字書・辞書作りを中心に簡潔にまとめた本でして、なかなか面白く読んでました。あくまで中国の話をテーマにしてますが、日本での受容の歴史にもところどころで触れており、その中でご紹介の前島密の意見も紹介されていました。
 この本の最後の章で詳しく触れているのですが、中国においても欧米列強に直面して日本とほぼ同時期に漢字廃止論が唱えられはじめ、さまざまな模索がなされるわけですが、これがなかなか面白かった。やはり言いだしっぺは海外留学組でして、欧米にならったアルファベット的方式(従来の反切法をベースにした母音+子音による表音方式)や、日本にならった五十音かな文字方式、さらにはラテン式(魯迅はこれを特に推奨したそうで)などなど、実にいろいろ試みがあったそうです。
 結局は共産党政権になってからピンインによる発音表記と段階的な簡体字移行に収れんしていくわけですが、この本でも大陸においても学者の間から繁体字の利便性を唱える意見が出ていて「なかなか漢字はしぶとい」という観測がなされてました。
 確かに中国系サイトなんか見ていても「ざっと眺めてもなんとなく意味がつかめる」という点において漢字ってのは確かに便利ではあるんですよね。韓国でも漢字こみで書いてくれれば文法がそっくりなのでほとんどそのまんま読めちゃったりしますし。


>凡人さん
 …いやぁ、そういう感じで未完でほったらかしというコーナーのなんと多いことか(汗)。中国旅行記もそのうち、そのうちと思っているうちに十年経っちゃってますからねぇ。最近他の方からも催促を受けているのですが…(^^;)。まぁ気がついたら更新してる、ってこともままありますので、あまりアテにしないでお待ちくださいませ。



#8457 
凡人 2009/04/13 14:47
ちょっと質問ですが

天地人、やっぱり少しやばい感じですね。内容も悪いし、視聴率もとれなくなっちゃってるし。オープニングは確かにいいのですが。                                                         さて、ちょっと気になったことがあるので質問なんですが、このサイトのコーナー「月日は百代の過客」という旅行コーナーで、徹夜城さんが行った中国紀行があるのですが、最後の五日目のみ未完成なんですが、これはいったいどうされるのでしょうか。忙しくていつのまにか執筆をやめられたのかもしれませんが、どうしても気になります。別に僕は無理してでも最後まで書けというわけではありませんので、レスをよろしくお願いします。  



#8456 
民本主義者 2009/04/13 00:29
漢字は健在、郵政は民営化。瞑すべし。

>漢字の廃止案が明治初期にもあったとは知らなかったなぁ。
あら、意外に知られていないのね。
一円切手に肖像画が載っている、初代郵政大臣・前島密は漢字廃止論者でした。
日本郵政のサイトから引用します。
http://www.japanpost.jp/corporate/founder/
「漢字廃止を建議
前島密は、1866年(慶応2年)に「漢字御廃止之議」という建議書を将軍徳川慶喜に提出しました。これは、国民の間に学問を広めるためには、難しい漢字の使用をやめるべきだという趣旨のもので、わが国の国語国字問題について言文一致を提言した歴史的な文献です。彼は青年時代、江戸から帰省したとき、みやげの絵草紙と三字経を甥に教えてみて、漢字教育の難しさを痛感し、漢字廃止を思い立ったそうです。その後も、国語調査委員としてこの問題に取り組みました。」(引用終了)

以来幾星霜。ワープロの普及によって漢字廃止の必要は無くなったと判断され、
インターネットの普及によって、郵政事業を特別扱いする理由も無くなったと判断され、
現代の日本人は、郵政事業を民営化して、世界中から閲覧可能な媒体に漢字カナ混じり文を書きまくっているわけですから、前島密よ、以って瞑すべし。
できれば怨霊として祟らないでね。




#8455 
サーフェイス 2009/04/10 20:09
アドルフ=サックス

さいきん管楽器の歴史に興味を持ち始めました
モーツアルトは横笛がキライで彼はハバ広い
作曲がありますが横笛の曲は、ほとんど手がけて
いないそうです、横笛は、とうじ音の調整が
管楽器でも難しい(今でも難しいのかも)ほうだそうで
それが理由かもしれないとか
モーツアルトの時代は西洋で、色々な縦式の多弁系の
管楽器が開発されて、オーボエやクラリネットなど弁の
多い金属製の管楽器が作られ始め、モーツアルトも
この手の多弁系の管楽器の多彩な音色に魅了されて
管楽器多彩開発は主にパリで花咲いたようで
モーツアルトは主にウィーンが活動拠点だったのですが
自分はフランス人なら良かったのに、というほど
当時の新世代管楽器が好きだったという話です。
サクソフォンという、非常に弁が多い管楽器がありますが
これは比較的、歴史の浅い管楽器だそうで、1840年代
ベルギーの管楽器製作者アドルフ=サックスが開発し
特許を取ったのだそうです、この楽器の音色を聴くと
素人でも、よく分かるのですが、非常に多彩で広い音階の
音が奏でられ、それがため、独創でも、オーケストラでも
ジャズでもポップスでもロックでもカントリーでも
ナンにでもフュージョンが、やりやすく、開発当初は
当時、近代軍楽隊の全盛の最初の波があったため
ホルンほど大きくないため携帯しやすく軍楽隊の
主要管楽器にも使われ、すぐに流行の管楽器と
なったそうです、アドルフ=サックスの名前に
ちなみサクソフォンと名になったわけですが
いろいろと軋轢があったようで、サックス氏は
当時、管楽器の最先端の国、フランスに移住し
この業界のトップランナーたらんとしたようですが
既成業界のギルド的な勢力は、このベルギー人の
新旋風を色々とソネミ、サックス氏が最初に
サキソフォンの特許を取得したものの、訴訟が
多発して、この係争の賠償でサックス氏は何度も
破産したそうで、パイオニアの人も大変なんだなぁ
などと思いました、ユーロのギルド的・世界は
今でも、そうらしいですが怖いですね。



#8454 
NF 2009/04/08 00:50
少し訂正

「明治初頭」と書きましたが、「明治前期」という言い方のほうが良かったかもしれません。「かなのくわい」は明治十六年結成で鹿鳴館落成と同じ年です。初期とは言いがたいかも。因みに、翌年には「羅馬字会」が結成されました。「かなのくわい」が会員一万人、「羅馬字会」が会員二万人と隆盛だったそうですがかな文字派とローマ字派の抗争によって分裂したそうです。また初代文部大臣の森有礼は日本を廃止して英語を国語にしようと唱えたそうで、相談を持ちかけられたアメリカの学者ホイットニーは「言語は種族の魂と結びついたものだから軽々に変えてはいけない」と反対したそうです。
おそらくは「先進的な欧米に追いつき追い越す」ため欧米をまねようとしたものなんでしょうけど、実際問題として西洋の文物を導入する際に日本になかったものを翻訳するため新しく漢字熟語を大量生産していましたから漢字廃止など出来るものではなかったでしょうね。
明治前期も終戦直後も「欧米文化ショック」という点では同じだったといえそうです。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#8453 
徹夜城(気がついたらずいぶん書き込みをしていなかった管理人) 2009/04/07 22:23
ためこんだレスを

 気がついたら新年度になってました(汗)。書き込みはチェックしていたんですが、あれこれやっててレスがすっかり滞ってしまってまして、どうもすいません。

>マルクスの恋人さん
ジャッキーも最近は体もさすがに無理があるのでアクション系からシリアス系への転身を図ろうとしているとも聞くんですよね。そのうちえらい硬派な作品を作りそうな気がしてまして、もしかすると円明園もその系統かもしれません。もっとも単にその場のノリで発言してる可能性も高いと思いますけど。


>アジアのバカ大将さん
そんなところに「円明園」のテーマパークがあったとは驚き。
「乾隆帝の船遊び」はNHKの衛星放送で見かけた記憶が…あれはあそこだったのかな?


>凡人さん
 「天地人」、僕は第一回ぐらいしかまともに見てないんですが、傑作といっていいオープニングに比して、内容はえらく評判が悪いみたいで。少なくとも僕が知ってるいくつかの大河掲示板ではかなりの悪評。もちろんそういうところは「通」「オールドファン」が集まって最近のには批判的になる傾向は強いのですけど。
 ただそういうこととは別に、視聴率はあんがいよくないらしいんですね。NHKが躍起になって宣伝番組やってるところを見ると(笑)。2回まで出て評判になった子役を「回想」で再登場させるなんざ、プロデューサーの焦りまくりが目に浮かぶようです(笑)。
 NHKがヘンに商売っ気を出すとだいたいロクなことにならないんですよねぇ。

 先日また「坂の上の雲」のメイキングをやってましたが、こちらはやはり気合いの入り方が違うようで。その割を「天地人」が食ってる可能性も否定はできません。


>NFさん
 毎度「史点」の感想どうもです。今回の4月バカはかなり苦しみまして、4月1日まであと2時間というところから絞り出した結果がアレです(爆)。ただ、カストロのネタは思いついたときに「どっかで同ネタやるんじゃないか?」と思ったものです。
 で、チャベスさん、昨日来日して麻生首相とも会談し、そのなかで「カストロ前議長はWBC日本チームの全選手のビデオを見て研究し、「これには勝てない」と分析していた」との秘話を暴露、想像以上にカストロさんが関心を持っていたことを証明しました。投手はともかく監督はやるんじゃなかろうかと思わせる逸話。なお、その賞賛に対する麻生首相の反応は「えへへ」だったそうであります(読売記事より)。

 漢字の廃止案が明治初期にもあったとは知らなかったなぁ。あの時点でまだ通史を純漢文で書こうとしていたぐらいなんですけどねぇ。さすがに実行には移さなかったあたりはそれほど広がりがあったわけではないんでしょうけど。
 敗戦直後には志賀直哉が漢字どころか日本語そのものをやめてフランス語にする提言をしたりしていたそうですな。中国でも簡体字を作って将来的に漢字そのものを廃止する構想があったはずですが、さすがにいまさらやる気はないでしょうねぇ。


>ヨハネスさん
 ご指摘の件はかなり昔から言われているものだと思いますし、主人公その人である著者の野坂昭如さんは無事に現在まで生きておられますから、そもそもそのツッコミじたいあまり意味はないのではないでしょうか。
 あれは妹の死まではほとんど実体験なんですよ。で、ご本人も重々承知してると思いますが厳しいことを言ってしまうと、あの主人公の少年はあの時代にあっては少々甘い世渡りをしているようにも思えます。まぁこれはアニメ版の監督も指摘していて、ハナから「あれは現代っ子があの時代にいるようなもの」という観点で製作していたと聞いてます。



#8452 
ヨハネス 2009/04/07 17:24
『火垂るの墓』の疑問点

以前書き込みをしたヨハネスといいます。

以前、『火垂るの墓』の話題がこの掲示板で出ました。ここの掲示板では「戦争の悲惨さを
描いた名作」と高い評価でした。この作品は世間一般では名作とされ、私も昔見たときは
感動した記憶があります。幼い兄と妹が、父親の海軍大佐が戦死し、母親も空襲で
失い、親戚のおばに頼るも対立で追い出され、最終的に悲惨な最期をたどるという展開です。
が、最近になってこの物語の展開に疑問が芽生えてきました。

私がこの展開に疑問を持つきっかけとなったのは、最近、図書館で借りた佐藤大輔氏の
架空戦記『征途』を読んでからです。『征途』の中の主人公の一人、藤堂進は幼少期に
戦争で母親を失い、その後戦争で父親の藤堂明(こちらも海軍大佐)を失っています。
シチュエーションは完全に『火垂るの墓』の兄妹と同じですが、進は別に清太のように
浮浪児として餓死することなく、父親の部下の堀井中佐の家庭に厄介になり普通に戦後の
混乱期を乗り切っていました。

ですから、『火垂るの墓』の主人公も親戚を追い出されてもすぐに父親の部下の家族の
庇護下に逃げ込めば助かったのではないか?と思うのですが、どうでしょう?



#8451 
NF 2009/04/04 21:14
訂正

「天性」は「転生」の間違いです。あと、チャベスさんが来日するのは今日でなく明日でした。すみません。



#8450 
NF 2009/04/04 19:55
ネタニマジレス カコワルイ

4月1日ネタに真面目な返しをするとこう言われるんでしょうけど(笑)。

>漢字廃止
実際に、明治初頭や敗戦直後に真面目に検討されたらしいですね。何を代用にするかはかな文字派とローマ字派に別れたようですが。で、かな文字派が主流で明治には「かなのくわい」、戦後には「カナモジカイ」が牽引したとか。流石に漢字廃止にはなりませんでしたが、使用可能な漢字制限は彼等の声によってかなり進められたらしく「漢字と日本人」で高島俊男氏が大分憤慨しておられました。実際、同音異義語がやたら多いので漢字がないとどうにもならないし、漢字で書かれた過去資料を世代が変わると理解できなくなって文化的断絶が出来てしまいますからね。…そういや、韓国も漢字の大部分を使用しなくなっているそうですが、その辺りをどう対処しているのか気になります。漢字教育復活するとか言う話もちらほら聞きますが…。

>卑弥呼の金印
半分に分割って、何だか「暗黒神話」みたいですね。…ゲームでしか知らないので原作がどうだったかは自信ないですが。

>カストロ再び
チャベスさん、野球に事寄せて油売ってちゃいけません。今日から油を売りに日本に来る予定のはずじゃあ…(笑)。しかしゲバラさん、野球で革命って「アストロ球団」じゃないんですから(笑)。シモン・ボリバルが九つの星が飛び散る夢を見て、その星の天性として中南米の「革命」指導者達が野球で立ち上がるなんて話、誰か書かないかなあ。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#8449 
凡人(EN改め) 2009/04/02 11:18
改名の挨拶と天地人話

初書き込みから2年たったという事で、ネームを変えさせていただきました。これからもよろしくお願いします。                                                                  >天地人                                                                          なにやら過剰な演出も目に付く今年のこの大河ドラマですが、今週放送の視聴率が20パーセント割っちゃったそうで。まあNHKですからそういうのはあまり気にしないものなんですが、どうなんですかね。謙信の阿倍さんや兼続の少年時代の子役の演技はよかったと思いますが、話の展開が進まなかったり、ラブコメ色が入ったり、顔で売るキャスティングも多いような気がして、ちょっと期待が持ちにくくなっています。キャスティングというと、小早川秀秋役に上地雄輔(おバカキャラのタレントです)が抜擢されているのが僕の一番の驚きでした。この人、単なるおバカタレントしかおもっていなかったもので、俳優もやっているようですが、ああ、おバカを売りにして人気がでてきたら大河ドラマにもちゃっかり出られるんだなと最初は思ったものです(笑)。



#8448 
アジアのバカ大将 2009/03/30 18:42
マカオの近くに円明園

そういえば、マカオのすぐ近くの広東省珠海市に円明園のテーマパークが
あるのを思い出しました。「円明新園」です。
規模はたぶん実物大で、大理石のところをコンクリートで再現したものと
思われます。騎馬衛兵隊の交代などのアトラクションは中々の迫力です。
大きな池で、乾隆帝の舟遊びというアトラクションもあるはずですが、
時間が合わず見ていません。
北京の円明園は、「先の事を忘れず、後の戒めにする」ため、意地でも
再建しないので、その分の観光客を集めている形です。
珠海はこのほか、ゴルフ場もいくつもありますし、円明新園から車で
一時間位のところに、日本式を売り物にした温泉(巨大アクアセンター
といったところ)もあり、一度行くことをお薦めします。
なお、数年前の関西のリフォーム企業の集団買春騒ぎのあったのも
ここです。
直後に現場へ行きましたが、日本からリフォーム御一行様の
泊まったホテルよりも、そこへ女の子たちを手配したスナックのある
ホテルと、その周囲の方が怪しげでした。日本的な名前に付いた
スナックとかバーがいっぱいあって。
なお事件の後、関係ないのに、地元進出企業の代表が珠海市長の所へ
謝りにいっています。市長は恐縮して「法律を守って下さっているので
あれば、別にいいんですよ」と言ってました。
理想科学さん、大変でしたね。



#8447 
NF 2009/03/30 01:25
「史点」感想

今回こそはというわけで。
>道鏡
この左遷先である下野国薬師寺って、三戒壇の一つだったらしいので、現代の感覚で言えば政界から追放され首相辞任した後に地方旧帝大総長あたりに赴任するようなものなんでしょうか。だとすると密通云々はありえないと考えるのが確かに妥当なわけで。…まあ、その手のネタ系話題をブログで喜んで散々している僕が言うのも変ですが。
神託事件に関しては、女帝は道鏡が帝位に付くと正統性の問題から政情不安定となり却って道鏡の地位が危なくなるのを恐れたという解釈もあるようです。和気清麻呂は、皇族から皇位継承者を出すよう神託を受けたと報告した事自体は女帝の意に沿った答えであったが、道鏡追放をも同時に進言したので怒りを買ったと言う説を読んだことがあります。何でも、流罪の宣命で神託を偽ったとして罪に問われているのは追放進言についてだけらしいとか。
現在の「一子相伝」継承者争いに関しては、現地の事は現地で決めるのが一番後腐れなくて良いと思うのですがねえ。神社と言っても様々なんだから全てを一元的に決めるのは無理があると思うし。それに、太古には女性の神性が認められていたわけだから女性神職でも悪くないように思うのですが。
>カーネル人形
…これって歴史ネタと言ってよいんでしょうか(笑)?まあ、阪神ファンの一人として取り上げてもらったのはうれしかったりしますが(笑)。開幕前に縁起が良い、といえばそうなんですが実際の戦力を見るとお寒い気がしてならないわけで。
>吉田茂邸焼失
よりによって現首相の時期にって気はしますね。仰るとおり、文化財焼失の話が最近多いように思われるので残念です。そういや、古い近代建築って、文化財として観光資源になっているのも多いですが、それらの電気系統って大丈夫なんでしょうか?少し心配になってきました。

それでは、徹夜城様、南北朝人物列伝をお待ちしております。どのような視点で描かれるのか、楽しみです。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#8446 
マルクスの恋人 2009/03/26 20:58
マカオより2・続集

もう一度各種報道と、中国語版の原文まで確かめたところ、ジャッキーは「円明園をテーマにした作品を撮りたい」とまでは言っても奪還ものアクション映画とまでは明白にしてはおらず、どうも私の早とちりだったようです。悪しき伝言ゲームを防ぐため、この場をお借りして訂正させていただきます。

それから、英皇ホテルの開業は06年1月で、もう3年経ってました(ユンファのホテルは07年、レオンのホテルは06年後半なのでこっちはOK)。こちらもお詫びして訂正します。



#8445 
マルクスの恋人 2009/03/26 20:22
マカオより2

何気なく検索していたら、ジャッキー・チェンがあの競売に激怒し、なんと自身の次回作に流出国宝の奪還ものを構想中という報を発見してしまいました。

マカオには、チョウ・ユンファ(「ゴッドギャンブラー」シリーズを明らかに意識)がイメージキャラクターをしているカジノホテルと、トニー・レオンがイメージキャラクターのカジノホテル(五右衛門が途中から水平にぶった切ったかのような、なんか見ているほうが不安になるデザイン)が存在します。
ジャッキーはイメージキャラクターこそしていませんが、ジャッキーが現在所属する英皇グループが運営しているカジノホテルがマカオには存在し、出資者の一人と噂されています(正式な情報ではない。ただ、開業式典には来たらしい)。ちなみに、以上3つのホテルで、開業から3年以上経っているものはありません(つまり、みんな最近の好景気下で開業した)。
英皇グループという名前からわかるように、マークはインペリアルクラウン、門衛は白人にロンドン塔やバッキンガムにいるあの衛兵そっくりの制服(マカオじゃ暑いだろ)を着せて自動小銃(これはモデルガンでしょう)まで持たせて、さあ記念撮影しろとでもいわんばかり。こっちのロビーには美術品などは特に目に付きませんが、床に金塊(ただし上にガラスカバーがあって取り出せない)を敷き詰めるという、それこそルパン三世を手招きするかのような真似を平然とやってのけています。換金しやすさでいったら美術品よりよほど危ないぞ。

ずいぶん古い話になりますが、ジャッキーは「酔拳2」で清朝末期に国宝密輸出をたくらむ悪党と対決していたんですね。円明園襲撃はあの文豪ビクトル・ユゴーもリアルタイムで激怒していたんだそうで、「未来において非難される悪行は、たいていその時代でも非難されていた。だから『現在の価値観で過去を裁くな』とは、先人を見下して進歩を否定する卑劣な居直りに過ぎない」ことを再確認する思いです。

ナチスがフランスから略奪した美術品って扱いどうなるんでしたっけ。第3者さえかましてりゃ万事OKだったんですか?



#8444 
マルクスの恋人 2009/03/26 19:40






#8443 
徹夜城(来週の史点の恒例行事に頭を悩ませる管理人) 2009/03/25 22:47
元祖プロジェクトX

 先日フジテレビで二夜連続で放送していた大型ドラマ「黒部の太陽」を今日見終えまして。これって「元祖プロジェクトX」だなと思ったものです。
 もっとも熊井啓監督、石原裕次郎&三船敏郎による映画版が伝説的な存在となっておりまして…裕次郎の遺言で劇場上映以外はしない方針だそうですが、いい加減ソフト化も考えた方がいいんじゃなかろうか。熊井啓監督自身が書いた内幕暴露本でも完全版の上映・公開を望んでおられましたし…昨年末に毎日新聞で完全版上映会の宣伝をしてるのは見ましたけどね。
 これも「歴史映像名画座」入りさせておこうかな、と思うのでした。


>マルクスの恋人さん
 ほほー、マカオにいらっしゃるんですか。
 確かにあのブロンズ像そのものの価値というのはあまりないんじゃないかなぁ、とは思うのですね。略奪された品であることがかえって「歴史的価値」を呼んじゃってるわけで。ガンジーの遺品も一つ一つは二束三文のものなんですけど、これもインドの富豪がとんでもない値段で落札してて、何やら「陰謀」めいたものも感じます(笑)。そういや直前になって所有者当人が出品停止を申し出てましたが、その後どうなったんだろう。
 ルパン三世…以前お会いした時にも「劣化」の件が話題になりましたねぇ。今度は「名探偵コナン」とのコラボをやるそうですよ。そこまでしなきゃいかんのかなぁ。
 なお、フランスは三世ならぬ元祖ルパンの母国のせいか、その方面の達人も中国よりは多い気がしてます。



#8442 
マルクスの恋人 2009/03/24 19:24
マカオより

今、マカオに来ています。
リスボアカジノ新館正面玄関に、今も「馬の首」は展示中です。
このカジノ、手塚治虫が腰を抜かしそうなほど非常識な外観をしており、例の「馬」以外にも新館や本館の回廊には巨大な塔だの彫刻だの壷だの凄そうな美術品がゾロゾロ。「馬」は正面玄関の真正面という最大の目玉扱いですが、その前にスタンレー・ホー先生の胸像と、左右にそれぞれ200カラット以上あるダイヤモンドとエメラルドを従えて、何やら怪盗ものアクション映画を思わせる演出です。

ホー先生、経済危機の影響で、この1年で総資産が9割近く減った(90億米ドルが10億米ドルに、ってほとんど株か不動産だったんだな)そうで、寄付願い攻勢や誘拐犯を恐れずに済むようになって快適だそうです。

そうそう。この「馬」、6910万HKドルというとんでもない値段がついていますが、これはオークション価格ではなく、サザビーズがオークション予定だったのが中国人の猛抗議で中止となり、「では私が」と名乗りを上げたホー氏が中国人を代表して話をつけて買い取ったものです。しかしこの首、材質は青銅(貴金属も宝石も使ってない)で、デザインもそれほど凄くもなく(乾隆帝時代の製作で、東洋と西洋の融合がどうのとかいう観点はあるらしいが)、だからこそ略奪者も大した価値を認めず、12体セットが早々と散逸していまったのです。だから、20世紀後半に再発見されたときはずいぶんぞんざいな扱いで、あんな値段は過大評価もいいところ。近年経済的に勃興している中国人富豪をカモにするための陰謀説さえ公然と語られています。

あのウサギとネズミ、ルパン三世みたいな人が盗み出して円明園の廃墟に転がしておくのが一番良かったんじゃないでしょうか。毎年のルパンスペシャル、近年劣化が加速してるもんな。



#8441 
徹夜城(春期講習やら虫歯の治療やらで忙しい管理人) 2009/03/23 22:36
燃えちゃった旧吉田邸が出てきた

 先ごろ放送していて、ようやく今日になって見たTV朝日&東映製作のTVドラマ「落日燃ゆ」に、大礒の吉田邸がチラリと出てきます。もっともほんの一瞬何であそこでわざわざロケしたとは思えないなぁ…そういや先日のNHKの白洲次郎ドラマのほうはどうでしたっけ。
 テレ朝版「落日燃ゆ」、なかなか重厚な歴史ドラマ(ちと「泣かせ」のツボに入りすぎるきらいもありましたが)として楽しめました。昨年末の「男装の麗人」や「あの戦争はなんだったのか」など、戦争期昭和をテーマにした大型ドラマが続きますね。
 主人公・広田弘毅を演じるは北大路欣也。「男子の本懐」に続いて城山三郎の総理大臣小説の主役になってしまいました。「男子の本懐」のころはまだ若かったのに老けメイクでやってたんだな〜と改めて実感。
 吉田茂役は津川雅彦。意外によく似せてました(少なくとも原田芳雄よりは似てる)。33年前に製作された滝沢修版ではフランキー堺が吉田役だったんだそうで。大滝秀治の西園寺公望役は「スパイ・ゾルゲ」に続いて二度目でした。

 大礒の吉田邸は麻生首相も小さい時によく行ってたそうですが、映画「小説吉田学校」でも森繁久弥演じる吉田茂と太郎少年が遊んでるシーンがあったもんです。


>すずめさん
 南北朝漫画のご紹介ありがとうございます〜!まだまだ知らないものがあるんだなぁ。
 あのコーナーも更新しよう更新しようと思いつつ果たせないでおります。それこそ阿野廉子本人を主人公にした漫画がありまして、これが次回更新の一番の目玉なんです(笑)。


>NFさん
 南北朝列伝をチラッと拝見…しまった、先を越された!(爆)
 実は僕もチマチマと作ってるんですよ。公開まであと30%ぐらいかな。



#8440 
NF 2009/03/22 21:31
あ、

「時機を逸した」というのはこちらがモタモタしていて遅くなってしまい何となく憚られた、という意味です。



#8439 
NF 2009/03/22 21:20
宣伝

少しこちらの宣伝を。長らくサイト亢進を滞らせ、ブログで妙な話題ばかりしていた状況が続いていましたが、ようやく南北朝人物列伝や小文を結構な数アップして南北朝サイトとしてもそれなりの体裁が整ってきたかな、と思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
 …「史点」感想を書こうと思いつつ時機を逸した感じで、次を狙っております(笑)。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#8438 
すずめ 2009/03/21 20:07
南北朝マンガ

初めまして。すずめと申します。最近、南北朝時代に興味を持ち始めまして、こちらへたどり着きました。
きっかけは南北朝を扱ったマンガ、市川ジュン「鬼国幻想」(グリーンアロー出版社)です。大塔宮の妻であり、阿野廉子の異母妹である緋和姫(もちろん架空人物)が主人公です。
市川ジュンさんは他にも北条政子や丹後局を主人公にしたマンガを描いていて、私は好きです。かなり時代考証を無視しているところはあるようですが(笑)



#8437 
アジアのバカ大将 2009/03/18 19:45
買ったり、寄付してもらったり、居直らせたり(?)

円明園の十二支のブロンズ像が競売に出た時の、これまでの中国政府の態度
ですが、実は3種類あるのです。いずれの時も、政府の公式見解と態度は、
「盗まれた国宝だから、無料で返せ」でしたが。買ったり、寄付してもらった
り、居直らせたり(?)です。

まず2000年の春にウシ、サル、トラが競売に出た時は、政府系企業の重役
という人が高値で競り落としました。実はこの重役、北京故宮博物館の副
館長さんだったのです。直後に香港のニュース週刊誌「亜州週刊」で、競
り落とせなかったらどうしようとものすごいプレッシャーだったと話して
いました。要するに、建前は建前、国宝を取り戻すことが第一なのですから、
金で解決できるものは、金で始末をつける−−大人ですな。費用は3000万HK
ドル(当時のレートで5億円くらい)。

2003年のブタ(イノシシ)、2007年のウマは「マカオのカジノ王」こと
スタンレー・ホー氏が700万HKドルと6,900万HKドルで競り落として、
中国に寄付してくれました。このホーさん、賭場の親玉ですがカジノを
利用した、中国本土から来る真っ黒なマネーのロンダリング業でも、
しこたま儲けている人なので、中国政府の機嫌取りに余念がありません。
事前に「お任せ下さい」と言っていたのでしょう。

前2回が楽勝だったので、今回のウサギとネズミも、中国政府はタカを
くくったのでしょう。「どうせ、われわれに媚を売りたい金持ちが競り
落としてくれるだろう」と。ところが、競り落としのは大川興行な居直
り男。中国政府がやらせたと思われ、大恥をかいたわけです。まあ、ケ
チらないで、初心の通り「全部、是が非でも買い戻す」べきでしたね。






#8436 
徹夜城(虫歯を抜くことになってしまった管理人) 2009/03/17 23:22
文物は流転する

>文物流転関連
 少々間が空いてしまったのですが、レスというか連想を。
 僕もロンドンに旅した時に大英博物館は二日連続で通ったもんです。確かにあれはかなりの見もの。ただ「ブリティッシュ・ミュージアム」と名乗りながらオリエント関係の展示品ばかりがウリというよく考えるとヘンなところ。イギリスの展示室もあるにはあるんですが、あんまり面白くもなく、ひとけがないところでした。
 オリエントばかりではなく中国・インドも一応あり(その価値についてはいまいち分かりませんでしたが)、そこら辺から「世界文物大博物館」を目指してしまえと意地になったように日本や韓国(伝統家屋が再現展示されてる)・北朝鮮(北朝鮮のプロパガンダポスターが展示されてる)はてはオセアニアのあれこれなど無理やり網羅しております。
 
 大英博物館の目玉展示品の多くが「母国」から返還要求されているのはよく知られているとおり。パルテノン神殿の浮彫「エルギン・マーブル」についてはギリシャに返還する話が具体的に進んでいる(?)との噂の報道がチラッとありましたが、どうなったことやら。
 ロゼッタ・ストーンはもともとエジプトのものではありますがナポレオンについてったフランス学者たちが発見し、その後イギリスの手に渡ってしまってるんですよね。最近欧米で出たPCゲーム「ホームズ対ルパン」ではゲーム後半で大英博物館を舞台にどうやらこのロゼッタ・ストーンをルパンが狙うらしいのですが…そこに行く前のロンドン塔のなぞ解きで行き詰まってて確認していません(涙)。

 日本も旧植民地の文物を多少は持ってきておりまして…朝鮮王朝実録(李朝実録)みたいに日本に持ってきた分が関東大震災によってかえって焼失の憂き目をみたケースもあります(不幸中の幸いでもともと実録は朝鮮国内でコピーが複数作ってあった)。これらのものも最近になって韓国・北朝鮮への返還話が進んでいたはず。日清だか日露のときに持って来ちゃった義兵顕彰碑が靖国に飾られてて、つい先頃韓国経由で北朝鮮に返還されてましたね。


>サーフェイスさん
 シモン=ボリバル自身はベネズエラの出身でして、現在反米・左傾で少々過激なベネズエラのチャベス大統領は自国の英雄の名を国名につけてしまい、ベネズエラ=ボリバル共和国という正式名称になってたような。ボリビアのほうも似たような政権ができて連携をはかってますね。
 先日みた映画「チェ・39歳別れの手紙」でもボリバルの名が出てくるシーンがあります。ボリビアに潜入したゲバラに対し現地の活動家らが「ボリビア人は外国人を嫌う」と忠告する場面で、「君たちの国名の由来であるシモン=ボリバルだってベネズエラ人だった」と反論するセリフがありました。



#8435 
サーフェイス 2009/03/15 12:25
シモン=ボリバール?

>ゲバラのボリビアいき
わたしらのような部外の国の人間からしたら
ボリビアという国はナジミうすいのですが
南米諸国が独立を多くなした時代
ボリビアにはシモン=ボリバールという人が
活躍したようで
そういう意味でマイナーな土地柄の国でも
レボリューション・シンボリックなところを
ゲバラは意識したんじゃないかと思います。
ゲバラが入った時期のボリビアは右派と
左派で激しい内戦が続いていて
右派をアメリカが支援して、また、
ナチの戦犯クラウス=バルビエが
ボリビア右派軍事体制の軍事顧問をしていて
まさに、左翼活動家が討ち入る環境が
あった、といったところでしょう。
ゲバラが殺されたあともボリビアの内戦は
続き、クラウス=バルビーはフランス憲兵隊が
身柄を拘束してフランスに収監
冷戦が終わったら軍政から民政に移行し
現在のボリビアの体制は左派なところがある
強権の元首が統治している国だそうですね。

http://www.dreamtribe.jp/comic/works.asp?work_id=1493


#8434 
EN 2009/03/13 15:54
大変申し訳ありません

すみません、今の書き込みで大変な改行ミスをしてしまいました。見苦しいようでしたら削除してもかまいません。本当に申し訳ありませんでした。



#8433 
EN 2009/03/13 15:50
いまさらながら白洲ドラマ感想

いまさらですが白洲ドラマの感想です。                                                            3話目の8月延期というのは残念ですが、もう少し編成をなんとかして       ほしかったのは同感です。                           実は第一話は見逃してしまったので、第二話の感想しかできないんですが、ちょっと白洲の人物像があまり描写されてないとは感じました。               近衛文麿に重点をかけていたのもあるんでしょうが。面白いシーンはいくらかありましたけどね。     



#8432 
電羊齋 2009/03/11 10:30
文物流転、その他

どうも、夜勤明けで眠いですが書きこみます。
さっそく史点を読ませていただきました。

>二つの故宮
中国では中央電視台が制作した大型ドキュメント番組『台北故宮』も放映されていました。番組では台北故宮博物院の歴史や所蔵文物を詳細に紹介していまして、大いに目の保養をさせていだたきました。
ただ、文物の貸与ですが、今のところ北京から台北への貸与のみで、台北から北京への貸与は行われないそうです。中央電視台のドキュメントでは「なぜだかわからないが残念」といってましたが、実際の所は北京の故宮博物院が所有権を主張して差し押さえてしまうのを台北側が非常に恐れているというのが真相らしいですな。

>円明園
「中国が人権を認めてダライ=ラマを受け入れてくれれば返還しよう」
このセリフはまずいですねえ。
徹夜城さんがおっしゃる通り「人権問題を言うなら、議題はアヘン戦争からだ」というのが中国人一般の意識ですし、ましてや円明園はその西洋列強の中国侵略の象徴的場所ですからねえ。
私自身中国で5年ほど暮らしてきまして、中国政府による人権侵害や少数民族差別もたくさん目にしたり、耳にしたりしてきましたが、このセリフはさすがにいただけないですね。

歴史的背景は全く異なりますが、円明園は日本人にとっての広島・長崎のような象徴的場所だと思います(少し無理がある比較かもしれませんが……)。
中国の「愛国教育」では、日本で広島・長崎が取り上げられるのと同じぐらいの頻度で園明園の炎上が取り上げられ、いまや欠かせない要素となってます。

日本人が広島・長崎に象徴される戦争の惨禍を心に刻んで、平和で繁栄した国家を築くべく努力してきたように、中国人は円明園に象徴される侵略の屈辱と悲しみを心に刻んで「富強の中国」を実現すべく百年以上にわたって努力を続け、ようやくここまできたわけですから。

ですから、ベルジェ氏の例の発言は傷口に塩を塗りこむようなもんですよねえ。

ただ、某民間団体代表の「金は払わん!」は納得いかないですね。中国人の気持ちもわかるんですが、あのような詐欺まがいの方法では問題を余計にややこしくするだけのような気がします。

うちの中国人の嫁さんはいっそのこと政府がお金を出して買い取ったらと言ってましたが、これはメンツ的に不可能でしょうね。

>瀋陽故宮
これは余談なのですが、文物返還問題は中国国内にもあるんですよねえ。
瀋陽故宮に所蔵されていた四庫全書も北京の故宮の文物ほどではありませんが、流転を繰り返し、まわりまわって現在は甘粛省図書館にあります。詳しくは私のブログの瀋陽故宮の文溯閣の記事をどうぞ。
なぜ甘粛かというと60年代の中ソ対立の際に、四庫全書をソ連軍に奪われることを恐れて避難させたためで、中ソ対立が緩和された80年代以降遼寧省はたびたび返還を要求してるんですが、甘粛省は断固拒否を貫いています。

やっぱり、一度手に入った文物は返したくないものなんでしょうか(苦笑)

http://honin.spaces.live.com/


#8430 
小覇王 2009/03/11 01:53
大英博物館は帝国主義の賜物?

>史点
>故宮
 北京の故宮とは別に瀋陽にも故宮がありますね。
>オークション
 まあ、どういう経緯で海外に流出したかが問題でしょうね。日本だとあまり聞かないけど、略奪という形で流出したものは返還したほうがいいのかなあ、などと思いますが大英博物館なんかを見ると人類の遺産が一堂に会する利便と凄みもありますし保存の点なんかからも一概には言えませんねえ。

>外務省公館「日本列島誕生図」
沖縄や北海道が入ってないというよりも公共の場(それも外国人も来る場所)に特定の神話、宗教の絵画が飾られることに誰も文句を言わないんでしょうかね。取り外すにしても理由が、もっと・・

 大英博物館といえば最近、今更ながら古代エジプトに興味が行ってまして主に第18王朝、ツタンカーメン周辺の書籍なんかを読んだりしています。
 で、思ったのが有名なのはツタンカーメンなんですが、歴史的に重要なのはむしろその前後のアクエンアテンやホルエムヘブなんですよね。かのラムセス2世もそう離れていないし。
 ロゼッタストーンはナポレオンのエジプト遠征時に発見されたのにいつの間にか大英博物館にあるんですよね。

http://burebure.blog.ocn.ne.jp/burebureblog/


#8429 
徹夜城(むかし虫歯の治療ではめた銀歯(?)が授業中にいきなり外れてビックリした管理人) 2009/03/08 22:36
シラス対ゲバラ

 先日、書店で「白洲次郎VSチェ・ゲバラ」と題するドラマ・映画化関連書籍コーナーが置かれていて苦笑してしまいました。上記のように書きますと東宝の怪獣映画にほんとうにありそうです(笑)。

 白洲次郎ドラマ、次回は8月とのことですが…う〜ん、これならいっそ8月まで待ってまとめて放映するって選択肢はなかったのか?と。
 白洲次郎というより白洲夫妻のドラマになってるもので(実際、奥さんの方が先に有名だった)どうも話のまとが絞れてない散漫な感じがありました。今回はなおいっそう近衛文麿自決の過程に重点が置かれているため、結局次郎さんってイギリス紳士仕込みの英語ができる、って以外なにがどういいのかよくわかんないです。
 近衛文麿の自決はこれまでに「スパイ・ゾルゲ」の榎木孝明、「憲法はまだか」の江守徹によって演じられてますが、個人的には江守さんのが強く印象に残ってます。

 もう一本「チェ・39歳別れの手紙」ですが。もう公開から一か月以上たっていたので、行ったシネコンのそのスクリーンでは僕ともう一人しか客がいませんでした(汗)。
 まぁ時期的なこともあるけど、内容が「ゲバラがボリビアの山奥でじわじわ自滅していく話」とわかっちゃってるので客の足もいまひとつ向きにくいんでしょうな。実際覚悟して見に行きましたけど、まさに「そのまんま」な内容でした。
 第1部同様にリアリティにはこだわりを感じます。断片的に積み重ねられる細かいエピソードの数々はたぶんほとんど実話なのでしょう。だからリアルではあるのですが、映画的な小細工をほとんどしない(ようにみえる)ため、悲劇としての盛り上がりもほとんどありません。やっぱり第1部同様にゲバラをちょっと突き放した姿勢で描くため、感情移入もほとんどできません。そう狙って作ってるのが明らかですが。
 僕も喘息持ちなもんですから、ゲバラが山岳ゲリラをやりつつ薬をなくしてゼーゼー言ってる場面は身につまされまして…(汗)、この人、なんでここまでしてこんなことしなきゃいけないんだろ、と思ったのが正直な感想でした。
 「チェ」の1部2部を見ただけではかえってゲバラってどういう人なのか分かりにくいかもしれませんねぇ。動機面からさぐるなら「モーターサイクル・ダイアリーズ」と合わせて勝手に三部作にして見ることをお勧めします。


>今日の「その時」は…
 「今日のその時は、この番組が終わる時です!」って誰もが考えてそうです(笑)。
 NHKの歴史番組もずいぶん長い歴史があるんですよね。謎解き風にしたり対決式にしたりといろいろあったんですが、実はやってることはあんまり変わってない。「その時」に関して言えば、「その時」というある時点に焦点を当てるという面白さはありましたが、以前のものよりもっと「民放的」な話のまとめ方をするなぁと思ってました。そう単純な話じゃあるまい、とツッコむことが多かったのですが、まぁ歴史番組とはそういうものでもあるのでしょう。確かに「入口」あるいは「ライト歴史ファン」にはこのぐらいがいいとも思うのです。ホームページで番組中に出てくる発言などの元ネタを紹介してくれるところはまだ良心的だったと思います。
 南北朝は不遇でしたね〜最近南北朝関連の古本集めてるんですが、その中の一冊でどなたかが「歴史雑誌でも南北朝をとりあげると途端に売上が落ちるそうで」なんて書いてました(笑)。「その時」にしてもまぁそんなもんなんでしょう。「その時」の漫画版ってありますよね。あの中でも足利尊氏・楠木正成の回は僕もチェック済みです。

 「その時」の隠れた楽しみ方は再現映像。新撮りの部分もありますが、NHKがもつ大河ドラマ等の映像ライブラリーを駆使して無理やりそれっぽい場面を作ることが多く、大河ドラママニアが見ると俳優の顔が隠してあってもどのシーンかわかっちゃうんですね。南北朝時代をとりあげたときはもちろん「太平記」の映像を使ってましたが、そのほかにも「風と雲と虹と」「新平家」などもごちゃごちゃに使いまわしてました。
 元寇のことを扱った時には中国のTVドラマ「三国演義」の映像が紛れ込んでてつい笑ってしまいました。そういえば「三国志」特集も何回かありましたよね。



#8428 
ひで 2009/03/08 17:16
後番組はどうなる?

>「その時」
カエサルとかジャンヌダルクはあった気がしますが、もうちょい世界史ネタをやってくれたら喜んでみたんですけど。まあ、世界史ネタだと一般視聴者にそんなになじみがあるわけではないし、「世界不思議発見」と被りやすくなるし、しかたないか。

個人的には、「その時」とかああいうタイプのテレビ番組は歴史に興味を持ってもらう「入り口」の役割だと思っているので、人物中心であってもかまわないと思います。ウナギ屋とか焼鳥屋の煙みたいな感じではないかと。これ面白そうって思わせるところが大事なんじゃないかなあ。

で、そこで興味を持った人をさらに引き込むうえで、新しい学術的知見を色々紹介していけばいいかと。確かに、新知見を広めるのも大事だとは思いますが、いきなりそればかりをまくし立てるようなことをやっちゃうと、来る者も来なくなるような…。


http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#8426 
黒駒 2009/03/06 00:24
「その時」終了

9年間も続いたということで、ぜひ史点で扱ってほしいくらい「歴史」になっている印象もありますね。影響力もバカにできないでしょうし、功罪もあるのでしょう。10年近く「ためになる」歴史番組を続けてきたことは評価されてしかるべきと思いますけど、個人的には後半になるほどおじさん趣味的な「歴史」教養の世界に陥っている印象がありましたね。学術的な新知見を広めてくれる番組ではなかったなと思うことと、やはり「歴史」というものを人物の事績や事件中心で扱うことを定着させ過ぎちゃったかな、と思います。番組HPに典拠史料やタネ本など出典情報を載せていることはエライですけど。

あと、前後編の回もありましたが、どの回でも駆け足な印象は必ずありましたし、歴史を語るのには一時間ではとても足りないのだなぁとはずっと思っておりました。大河ドラマなんかでも、ワンエピソードで一回一時間、歴史的事件が希薄な回にはドラマ中心で構成するのが良いのではと考えます。

Wikipediaに放送データがすべてありましたが、南北朝関係は尊氏、正成、義満くらいでしょうかね。新田義貞、勾当内侍にフラれる・・じゃなくて決起のその時とか、やって欲しかったものです。



#8425 
電羊齋 2009/03/03 13:23
反面教師としての明朝史

中国における明朝史のとらえ方は、鄭和の大航海などは別にして、ここ数百年間常に「反面教師」なんですよねえ。

明末清初から清代中期までは、明の政治腐敗や党争、農民反乱による滅亡を反面教師として、秩序の維持と綱紀粛正が図られてきました。
清末から民国にかけては、政治腐敗面以外に、中国に侵入し明を滅ぼした清と欧米列強、のちには同じ満洲地域を拠点に中国本土への侵略を図る日本を重ね合わせ、明の滅亡の二の舞を避けるべく、国民統合、国内の腐敗と堕落の克服、侵略への抵抗が提唱されました。
郭沫若が明朝滅亡300周年の1944年に書いた文章『甲申三百年祭』がその代表といえるでしょう。

現代中国では、朱元璋の知識人粛清が文革と比較されたり、明末の政治腐敗が現在の共産党や政府の腐敗とからめて取り上げられます。

確かに不遇というか、無条件で賛美されたことがない時代なんですよね。


(あと漢民族ナショナリズムの高まりとともに「最後の漢族王朝」である明に注目が集まっている側面もあると思います)

ただ、最近では「反面教師」としてだけでなく、阿祥さんも取り上げておられるドラマや歴史本など、明の歴史をエンタメとして楽しむ動きも出てきていますね。これまで、中国人が娯楽としてきたのは、漢や唐といった栄光の時代でしたが、最近では明清がそれに加わってきているのが興味深いです。

>メガドライブ版「太平記」
いやあ、懐かしい!
私は南朝側でクリアしました。一騎打ちで佐々木道誉を討ちとったりしました。
ただ足利尊氏など、重要人物は討ちとれないようになってたみたいで、何回チャレンジしても無理でした。
攻略レビュー楽しみにしております。


http://honin.spaces.live.com/


#8424 
mozawa 2009/03/01 22:47
白洲次郎 感想

うーん・・・・。あれはドラマといえるだろうか?シーンごとがぶつ切りで主役二人の心情がナレで済まされててなんだか微妙。
寧ろ人物像やエピソードが多い吉田や近衞の人物描写の方が丁寧で、バランスが悪い気がしました。

後は歴史を結構知らないと判らない事や省略(近衞が演説してる間に昭和16年になっちゃったとか、牧野信顕が吉田茂の岳父である説明無しに「娘婿」と罵られるとか)が多くて、親切なドラマではないと思いました。天皇機関説が出てきたけど「美濃部を不起訴」では何も判らないですよね。

でも、歴史ドラマに興味のない夫がこれは「観たい」と言い出しまして(驚いた)、「GHQにただ一人屈しなかった男」という宣伝文句に惹かれたそうです。歴史の流れは判らなかったようですが、次回も観たいそうです。白洲次郎という人の「カッコ良さ」のドラマと考えるならありの番組なのかな、と考えさせられます。

個人的には、舞台「異国の丘」で近衞文隆を演った石丸さんが近衞の秘書役というのが気になりました。一瞬文隆役なのかと思ってしまいまして・・・。


今後、戦後処理の回で良い出来になるのか、1回目のままの流れではちょっときついなあ、と思いました。



#8423 
徹夜城(今年はついに花粉症になった?管理人) 2009/03/01 21:50
はじめて漫画化された多々良浜

 「戦国武将列伝」の最新号を買い、岡村賢二「私本太平記・足利尊氏」を読みました。
 相変わらずペースは速く(というより加速がつきましたね)、前回箱根・竹之下の逆転劇だったのに、もう多々良浜合戦をやってます。その途中経過は飛ばしに飛ばして。北畠顕家も出てこなかったような…赤松円心は出てきましたけどね。ただし光厳上皇の院宣の件は円心の発案ではなく尊氏のアイデアということになってます。
 大河ドラマでもあっさりすっとばされた多々良浜の戦いがかなり詳しく描かれたことでは楽しめたのですが…この調子だと4月末の次号は湊川になりそうです。

 そうそう、大河「太平記」が3月4日から「時代劇専門チャンネル」で放送されます。完全版DVDも出てレンタルもされてる昨今ですが、お手軽に見てみたい方はぜひ。
http://www.jidaigeki.com/special/0903_2/
 今となっては緒形拳さんの遺作、と語られることにもなってしまいました…

 実はいまメガドライブ版「太平記」攻略中でして…すっげぇ難しい(汗)。最初の六波羅攻撃シナリオは赤松則祐ら討ち死にの末にクリアしましたが、次の中先代の乱シナリオは直義戦死で失敗。千寿王と成良親王を逃がすだけのクリア条件なんで楽勝と思ったんだけどなぁ…どうもまだゲームの仕組みが飲み込めない。一騎討ちにもちこめばほぼ勝てるのは分かりましたが。なんか新田義貞好みのゲームですな(笑)。


>ENさん
 白洲次郎ドラマ、見ました。来週第二回を放送しますが、最後の第三回は8月放送予定とか。吉田茂役の原田芳雄さんの手術の影響で遅れたということなんでしょうね。
 最後まで見終えないとなんともいえんなぁ、と思いつつ昨日見てたんですが…牧野伸顕が出てくるから二・二六事件が出てくるかなと思ったらなかったですね。
 近衛文麿役に岸部一徳。吉田茂ともども演じた役者がかなり多い現代史の人物です。


>阿祥さん
 詳しいご紹介、ありがとうございます。「大明王朝」はあんな地味な素材で(といっても最初の数話しか見てないんですが)「歴史ブーム」を起こしたのは確かなようですね。ただ海外セールスが進まないだろうなぁ、とは予測できます。
 最近は中国も韓国も海外セールスを念頭に時代劇作りますからねぇ。中国はまたまた大河ドラマで「三国」をつくるそうですよ(以前作ったものより回数は少ないようです)。
 時代劇ではないのですが、先日偶然NHKの衛星放送でやってたミャンマーの農村(漁村でもある)を取材したドキュメンタリーで、村人の若者たちが村に唯一あるテレビに集まって見ているのが韓国ドラマだったんですよね。ああいうところだと時代劇ではなく韓国の現代劇に「憧れの都会生活」を夢見ているようです。ひとむかし前の日本におけるアメリカTVドラマの位置にあるんだなぁ、と思ったものです。



#8422 
サーフェイス 2009/03/01 09:22
因果応報おそるべし

ちょっと我ながら異常かなとも思いますが
「復讐劇」ってハタから見てると血わき肉おどる感じが
して好む感があります。
さいきん、大久保彦左衛門の書を知る機会があったんですが
そこで触れられている幕臣の大久保と本多の抗争を初めて知り
その すさまじさ、ちょっと戦慄を覚えます。
岡本大八事件で大久保派に先制されたと遺恨を持った本多派は
世に言う有名な大久保長安の疑獄で大久保派を一掃し報復を
遂げた感じがあります、本多は家康まで抱きこんで
家康は大久保長安の死後の彼と同派閥の大不正に怒りて
長安の墓を掘り返させて長安の遺体を斬首、さらし首にした
という大人気ないことにまで発展
大久保長安の実子たち皆、処刑というスサマジサ

しかし奢れる者ひさしからずや家康死後うしろだて減少した
本多派は、正信が病死後は後継の正純が謀反の疑いを掛けられ
本多は改易、幕政から排除されたそうです。
このあたりを大久保彦左衛門は喝采いっぱいに書いており

「悪い因果は実に分かりやすい、大久保をハメて栄えた本多も
正信はタチノ悪い病気で顔が腐って奥歯まで外から見えるザマをさらし
死に、息子の正純も改易、因果応報おそるべし」

http://www.dreamtribe.jp/comic/works.asp?work_id=1472


#8421 
阿祥 2009/02/28 16:21
張居正と海瑞

ネットで「大明王朝1587」の記事を調べてみました。2007年5月の時点で、次のような記事が出ていました。

-------------------------------------------------------------------------------
調べによると「大明王1566」が歴史ドラマブームを引き起こしたのに引き続き、「大明王朝1587」も製作準備に入った。数日前、「大明王朝ブログ」の創始者と歴史専門家による脚本検討会が行われた。記者がこの作品の製作者劉和平をたずねた際に知ったところでは、「大明王朝15787」では、主人公は嘉と海瑞から、張居正と海瑞に移る。ドラマの焦点は“山頂と麓からみつめる”この二人の物語になる

1587年は万暦15年の開始であり、張居正の10年間の改革の時期に当たる。劉和平の紹介によると、「大明王朝」第二部にこの歴史段階を選んだのは、この時代は個人の自由がかつてなく謳歌され、手工業や市井の文化が急速に発展した時代であるからである。“「金瓶梅」がまさにこの時代に書かれ、昆曲もこの時代に成熟した。”そして、この時代の代表的人物が第一に張居正であり、第二が海瑞である。そのため、「大明王朝」第1部が“嘉と海瑞” ならば、「大明王朝」第2部は“張居正と海瑞”としなくてはならない。劉和平によると、“実のところ第二部の事実上のテーマは張居正にある。彼のこの立場にある人物は非常に堅実な人生、あるいは華やかな(中国語では“精彩”でした)人生を送ることができる。彼は最後の結末がどうなるかはっきりと知りながら華やかな生き方を選んだ。現代の人は堅実に生きることに懸命だが、華やかな道を選ぶ人は少ない”。「大明王朝1587」では海瑞の性格も大きく変わっており、第一部よりも複雑である。第一部では海瑞は裸一貫で何も恐れないという姿勢で登場した。しかし第2部では、単に服を着ただけでなくそれは非常に高級な服装であり、言ってみれば皇帝の秘書室長とでもいう立場である。

こういう時期の性格は複雑にならざるをえない。劉和平のみるところ、“海瑞はまず初めに新政治を遂行しようとした人物であり、後にその役割は張居正に移る。張居正は海瑞をそのラインからはずすため、この両人の関係は錯綜してくる”
劉和平によると、以前にこの時代や人物を扱った作品と異なり、“「大明王朝1587」では、張居正の立場で海瑞を観、海瑞の立場で張居正を観る。一人は山頂で、一人は麓で。お互いの視線で、肯定でききることは少ないもかかわらず、その理想の高さにおいては同じだ。”当時、海瑞はすでに窓際に追いやられていて、既に高級官僚ではない。張居正は大鉈をふるっており、脇目もふらずに新しい政治を推進している。海瑞は山の麓で、張居正は山頂にいることになる。このお互いの関係は、少なからずドラマを生み出してゆく。
-------------------------------------------------------------------------------

これが2年前で、今でも放映された気配がありませんから、暗礁に乗り上げてしまったのでしょうか。




#8420 
いつでもドア 2009/02/27 23:04
管理人様ありがとうございました

管理人様、お手数をかけましてすいませんでした。メルアドが出てしまっていたらどうしようとあわててしまいまして、かえってご迷惑をかけてしまいました。しかしその心配はないとのことで安心しました。



#8419 
EN 2009/02/26 18:19
歴史映像情報

28日夜9時にNHKで、吉田茂の側近として活躍した実業家の白洲次郎のドラマを放送するようです。この人の存在を知ったのは失礼ながら最近のことですが、日本国憲法設立にもかかわった人物なんですね。貿易庁長官も務めていました。あまりすごくメジャーとは言えない人物の生涯をどう描くのか、興味はあります。



#8418 
NF 2009/02/25 01:26


>いつでもドア様、徹夜城様
御教示ありがとうございます。僕が立ち読みしたのは「楠木正成の逆襲」の方だった気がします。
兼好法師の件に関しては、御指摘の通り川平敏文「兼好法師の虚像・偽伝の近世史」で知った内容です。川平氏は、徳川期の兼好伝説を扱った書を「近世兼好伝集成」に編纂して平凡社東洋文庫から出版しています。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#8417 
徹夜城(中川酩酊一色からおくりびと一色に一気に変わったテレビを眺める管理人) 2009/02/24 16:06
おくりびとは千種忠顕

 いやぁ、もう昨日から大騒ぎですな。なんだかんだ言われてもアカデミー賞は最高権威(少なくとも一番の花道)とされてるわけです。
 本木雅弘さんが大河「太平記」出演組であることはあまり話題に上らないような。後醍醐の側近の千種忠顕役で、クレジット表示も序盤の一枚看板で扱いはよかったんですけど、ドラマ中ではそう目立たない…でも、マニアックに見ているとなかなかいい場面で顔を出してます。建武政権期では阿野廉子と一緒に恩賞分配を勝手に画策してほくそ笑んだり、勝手に出陣した尊氏を追討すべしと騒いだりと、やや小悪党な役回りでした。戦死シーンはカットされたのかもともと撮ってなかったのか分かりませんが、道誉の「千種どのは露と消えた」の一言で済まされてしまったのがまた悲しい。
 今にして思えば本木さん、あのころから公家的な雅な所作をものにされてました。もっとも史実で伝わる忠顕は派手な衣装を着てバクチや狩猟に入れあげて父から勘当された「ばさら」な不良貴族だったらしいんですよね。古典「太平記」の作者はよっぽど気に入らなかったのか、忠顕の評判を落とす話をかなり辛辣に連ねてます。


>NFさん
 大谷晃一さんの「楠木正儀」もいま読んでおります。短編、というより中編程度の作品なんですけどね。
 兼好法師の件は川平敏文「兼好法師の虚像・偽伝の近世史」という本に詳しいらしいですね。これ、未読なのですが書評で読んで興味深く思ったものです。
 いつでもドアさんが書かれてますが、火坂雅志さんの正成シミュレーション小説は「楠木正成 異形の逆襲」(光栄「歴史ifノベルズ」)というやつです。「楠木正成の逆襲」と改題して別の会社からも出ているようです。
 正成がらみのシミュレーション小説は柘植久慶さんも2作も書いてるようで。


>いつでもドアさん
 この掲示板のメール部分はアドレスを書き込もうが書き込むまいが青線でメールリンクが張られるようになってます。アドレスを書き込まなければメールがどこかに届くようなことはありません。
 なんでこんな仕様になってるんだとお思いでしょうが、なんせ10年以上前に自作して以来それっきりのCGIでして…また少し勉強していじればその辺を変えられるとはわかってるのですが、どうもものぐさなもので。
 今ではメールアドレスなんて掲示板に書くもんじゃないですが、始まったころはメールアドレス書かない投稿なんて信用に値しない、という空気がネット上に濃厚にあったものです。


>阿祥さん
 ふーむ…中国で明朝ブーム…やや意外ですが、興味深いところです。日本の室町時代と時期も扱われ方も似ている気がしまして不遇な印象が強いのですが…鄭和の大遠征がもてはやされたぐらいで後は閉塞時代にみる向きが中国でも多いんじゃないか、って先入観があったんですけどね。日本でもモンゴル氏の杉山さんみたいに明代を暗黒時代と露骨にいっちゃう方がおられますし。
 万暦帝とか張居正とか出てくる宮廷政治ドラマと聞くと、日本なら松平定信の寛政の改革なんかをドラマ化されてるみたいな感じなんじゃないかと勝手に想像。



#8416 
阿祥 2009/02/24 01:23
一年前の明朝ブーム

オリンピック以来中国へは出かけていませんが、それ以前の北京ではちょっとした明朝ブームが起きていました。書店にいくと明朝にかかわる本が1コーナーを占めるような状態だったんです。専門書というよりも、明朝全体にかかわる本とかエピソード集の様なやつです。どうもきっかけはこの“大明王朝”のドラマだったようです。よほど人気があったのでしょうね。
続編の切り口はよく分かりませんが、今回のドラマと何人かの登場人物がかぶってきます。万暦帝、張居正などが主役でしょうし、海瑞もでてくるようです。馮保といったかな、どうも万暦朝時代に活躍したらしい宦官も出てきていましたね。海瑞がなくなっているのが万暦15年というのがなにやら暗示的です。

黄仁宇氏のその著作は読んだ事はありますが、当事はわけも分からず読んだので消化されていませんでした。確か海瑞についての一章があった様な。また読み返してみたいと思っています。



#8415 
いつでもドア 2009/02/23 23:59
管理人様

すいません、少しこのサイトについてお聞きしたいのですが、
私は、今回も前回もメルアドは書かずに送信したのですが、何か名前のところが青い線になっているのですが、これはメルアド等が出てしまっているのでしょうか? さらにはここをクリックすることでメールが来るようになってしまっているのでしょうか?



#8414 
いつでもドア 2009/02/23 23:53
もしかしてこの本でしょうか?

NF様のご覧になられたという御本ですが、もしかしてこれのことかなあと思う本を
きいたことがあります。
『楠木正成異形の逆襲』という本があるらしく、私は未読ですが、手がかりになれば幸いです。



#8413 
NF 2009/02/23 01:26
南北朝小説あれこれ

大谷さんは「楠木正成」のほかに「楠木正儀」も書いていたような気がします。
兼好法師に関しては、徳川期に色んな奇説・怪説が出回っていたようで「師直の恋文代筆の一件は、これを契機に幕府内紛を誘発させ南朝有利な情勢を作り出そうとして引き受けた。失敗したのは、師直の暴虐ぶりに嫌気がさしており、これを理由に師直から離れようとしたため」といった説が大真面目に唱えられたそうです。あと、「園太暦」の偽記事が流布しており、その内容を論拠として「伊賀に下り後醍醐の密使役を務めた」とか「南朝天皇の病気平癒を祈るため吉野に参上した」とか「顕家が奥州で挙兵したのは、兼好が密使として暗躍した結果である」とか言われたようです。特に国学者・大国隆正がこうした説にドップリはまり、「兼好法師伝記考証」なる著作で素敵な妄想歴史小説を書いたりしてたとか(泣)。

…正成がモンゴルから独立しようとする小説、立ち読みした覚えはあるんですが題名が思い出せません。確か、後醍醐がモンゴルの血を引く皇室の末裔で、幽閉されているのを正成が救出して担ぎ出すという内容だったのは覚えているのですが。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#8412 
徹夜城(どうやらくそ忙しい時期は過ぎた管理人) 2009/02/22 22:07
ためこんだ話題を

 まだ受験本番前ですが、もう僕自身は「人事を尽くして天命を待つ」状態になりましたので、一応ヒマが取れ始めました…「史点」その他書いております。


>楠木正成小説
 さて先日も紹介しました最新の正成小説・金重明著「悪党の戦」を読み終えました。
 一言で言うと読みやすいです。あっという間に読み終えました。何点か「ああ、これ、俺も考えてたアイデアなんだよなぁ」と思ったフィクションも含まれてましてちょっと悔しい思いもしました。この作者は以前、三別抄の小説で賞とったぐらいですから「国際的観点」を入れた南北朝を構想しやすかったのではないかと思われます。文観とチベット密教の組み合わせは僕も考えてたんだけど…まぁすでに伊藤喜良さんが「後醍醐天皇と建武政権」でチラッとにおわせてた推理ではあるんです。たぶんこの作者もそれを読んでるんじゃないかなぁ。
 ただこれまで多く書かれた正成小説の大半と同じく、「悪党」のイメージ化に苦労してる気がするんですよねぇ。結局「悪党の世」を目指すという正成が何をしたかったのか分かったような分からないような感じで終わっちゃいます。幕府滅亡後は話が一気に飛ばされて湊川まで一直線に行ってしまったのも不満点。
 あと、これは小説として好き嫌いの問題になるでしょうけど、文観をからめて18禁な場面がやたらに多いのでありまして…(^^;)。正成自身もばんばんやっておりますし(汗)、まぁその、あくまで調伏のような実益や、精神的なものを求めての行為ではあるのですが…なんか中盤からそんなシーンばっかりでした(^^;)。
 分かる人に分かる話を書いておくと、「真田太平記」のお江がやったこと、そのまんまのシーンが出てきます。他にも文観を主役にした小説「婆沙羅太平記」に似た話がちょっとあるんだよなぁ…

 これと同時並行で読んでいたのが大谷晃一という人が書いた「楠木正成」(1983)です。もともと新聞記者の方だそうで、小説と歴史考察本の中間ぐらいの内容。物語性はほとんどありませんで、徹底的に史料を並べて読み込み、作者の考察を交えつつ正成の実態に迫っていくという、長いエッセイを読まされてるような内容でした。ときどき正成が事態の展開に河内弁でツッコミを入れるところだけが「小説的」。これは完全に読者を選ぶタイプの歴史小説ですが、そのストイックな作者の姿勢に僕は結構気に入りました。正成関連の資料検索にちょうどいいという見方もできます(笑)。

 ところで2月20日に半村良の「歴史破壊小説・裏太平記」なる新刊が出ています。もちろんずいぶん前に書かれたもので、ようやく初の単行本化が実現した「幻の一作」なんだそうで。あの半村良が「歴史破壊小説」とはワクワクしちゃうじゃありませんか(笑)。
 なんと主人公は吉田兼好。彼が南北朝を裏から操っていた!…ってな小説だそうです(笑)。
 こんなもんで驚いちゃいけません。今年の大河ドラマの原作者なんてモンゴルに征服された日本で楠木正成が独立のために戦うというシミュレーション小説書いてるんですから(笑)。


>歴史映画関連
 「チェ」の第2部を見る予定を変更して、先日都内でやってた「三国志」なる映画を見てきたんですよ。「レッドクリフ」じゃありません。その陰でこっそりやってた趙雲を主役にした渋い三国志映画です。趙雲役はアンディ=ラウ。その同郷の友人(兄貴分)役でサモ=ハン=キン=ポーが出てるのを知って、「見るぞ!」と決めちゃいました(笑)。
 まぁまともな三国志映画は期待しちゃいけません。史実も演義も無視した展開になってますから三国志ファンには怒り出す人もいるでしょう(笑)。でも、僕は結構気に入っちゃったんだなぁ。仏教的無常感に満ちた独特の悲壮感漂う映画になっておりまして、映像も美しく凝りまくり、映画としての出来はかなりいい方です。
 劉備、関羽、張飛、諸葛亮、馬超、黄忠そして曹操と一通り出てきますが、大半はチョイ役。諸葛亮が意外にヤな奴っぽい性格に描かれるのも珍しい。趙雲対関羽&張飛の1対2の対決が見られたりします。最後の決戦の相手がなぜか曹操の孫娘・曹嬰(「大ハード4」のマギーQ!)で…と書くとおバカ映画に思われそうですが、不覚にも泣ける映画になってます。

 昨年BSフジで放送していた「朱蒙(チュモン)」をようやく見終わったと思ったら、もう「続編」が放送開始になってしまいました…「風の国」ってタイトルのやつです。朱蒙の孫を主人公にするドラマで本来は「朱蒙」とは全く別に書かれた漫画原作があるそうですが、主演が同じソン=イルグクになっちゃいましたし、前作の登場人物も何人か登場する(ただし配役は変更)ので明らかな続編になってしまいました。
 
  
>阿祥さん
 すいませ〜ん、僕もいただいたっきりほとんど鑑賞がすすんでないんですよ、「大明王朝」。他の歴史ドラマを何本も抱えてる状態でありまして…。
 「大明王朝」、時代考証はしっかりしてる感じなので画像資料に使えるなぁ、なんてことも考えましたが…それにしてもいたく渋いテーマをカネかけてつくるもんだと思ったものです。続編まで企画されるというのは好評だったんですかねぇ…「万暦十五年」というと、「中国はこの時点から西欧に後れを取り始めたんだ」という主張の本のタイトルそのまんまですが、ドラマもそのテーマで描くのでしょうか?


>つねさん
 結局先週一週間、日本のニュースは「中川漬け」状態でしたね。世界的にも「笑い」を提供した、日本政治家としては稀有な存在かもしれません。もっともこの様子だと首相候補はおろか政治家生命も断たれそうな空気ですが。

 「ミッドナイト」のブラックジャックも「当人としての出演」ですからねぇ…
 もっとも主人公でないせいか性格がかなり違うという声もありますね。



#8411 
阿祥 2009/02/22 16:24
「大明王朝:嘉靖と海瑞」

徹夜城さんにお渡ししたのはもう2年近く前になってしまいましたが、ようやく「大明王朝」を見終えることができたので、ちょっと報告します。
こんなに時間がかかったのは、家内の趣味に合わなかったからで、一緒に見られた「大清風雲」は、2ヶ月ほどで見終わったのですが、今回のはまったく食指が動かなかったようで、一人の時間にちょこちょこ見ていたら2年にもなってしまいした。しかし、個人的にはよく楽しめたドラマでした。

なによりリアリティーがあったのは、朝廷における皇帝と臣下、そして宦官の関係。どれだけ真実に近いかは判断のしようもありませんが、非常に説得力がありました。
そのほか、西苑に“引きこもり”、朝廷には顔を出さずとも政治の実権を握り続けたという嘉靖帝をよく描写していましたね。ドラマに平行してこの皇帝の伝記を二冊ほど読んだのですが、政治を省みずに道教に打ち込んだという見方と、施政の初期には前代の旧弊を積極的に取り除いたという功績を積極的に評価する見方があり、定見がまだ定まっていないようです。日本ではほとんどその事跡を紹介されていないので、もともとポピュラーではない明代でも輪をかけて知られていない皇帝のようです。
ただ外部世界とのかかわりでは、倭寇問題やポルトガルの来航など、この時代にいろいろなことが起こっているので、明朝内部の事情はどうなっていたのかを理解する上で欠かせない課題だと思っています。

しかし、テーマが王朝内部の力関係の推移にあるので、この外部世界のかかわりという点では描写が少なかったですね。倭寇との関係でも前半には舞台が浙江省だったこともあり胡宗憲も現れてどんな展開になるのかと思いましたが、本筋のストーリーにはあまり関係のない扱いでした。
逆に、この皇帝の物語を紡ぎだすのに、外部との関係が必要でないということが、ポイントなのかもしれません。もう、この時代から明朝の政治は基本的に内向きになってしまい、外部に対する課題に対応できなくなっていったと。
明清交代の歴史を勉強していて感じるのは、サルフの戦いでもその後の遼東におけるさまざまな戦いでも、明の軍隊はほとんど自滅していることです。現場のことを知らない皇帝の命令のため、失敗すると分かっていてもそれに従わざるをえない現場の指揮官。皇帝の意図に従わずに軍を動かして、仮に勝利を得ても、朝廷とのコネがうまく使えないために殺されてしまう将軍たち。どうも現場から遊離してしまった最高指導部の問題という気がします。それと比べると清朝のシステムはこの時点では皇帝と軍が直結していて、トップが現場のことをよく理解しています。(組織の永遠の課題かもしれませんね)

テーマである嘉靖帝と海瑞の対決は、さまざまな伏線をうまく使ってクライマックスに向けていました。ドラマとしても見ごたえは十分でした。最終的にはこれだけ辛辣な上疏をした海瑞を殺さずにいたというところが、皇帝も実のところいろいろなしがらみにとらわれていて、それほど自由ではなかったのだろうなという気がします。

このドラマは続編がつくられているようです。今度は「大明王朝1587:万暦十五年」だそうです。ネットではいろいろ情報が流れていますがまだ放映はされていない模様。明王朝を傾けた張本人といわれている万暦帝の物語なので、期待を持っています。



#8410 
つね 2009/02/19 23:32
中川大臣、最後の記者会見

http://www.fsa.go.jp/common/conference/index.html

ワイドショー的にそのまま記録されてます。
私の同僚は金融庁役人の「恥をかかせやがって」という意趣返しでは、と。
記者も強気で、溺れる犬を叩いているような感じも。

>ブラック・ジャック

実はこちらのほうが言いたかったりして。
「ミッドナイト」を忘れてはいけません。



#8409 
徹夜城(毎年恒例企画のネタ候補2つは決まってる管理人) 2009/02/17 22:29
事実はマンガより面白い

 そういえば麻生さん=漫画好きというキャラはいつの間にか忘れ去られているような気がします。それどころじゃないからでしょうが、僕はもともとどこまでホントなのか疑っておりまして…。
 某所では秀直氏と昭一氏の両中川について、前者を「中川(女)」後者を「中川(酒)」と区別する表記が見受けられましたが、ここまで見事に轟沈しちゃうとは思いませんでした。
 現実がここまでマンガ的ですと、風刺漫画家は大変だなぁ、などと思っちゃうのでした。さっさと辞めちゃったんで「ザ・ニュースペーパー」もネタにしにくいし(笑)。


>南北朝小説・新参!
 昨日書店で見かけて驚いて即買いしました。金重明(キム・チョンミョン)著「悪党の戦」という歴史小説。ずばり楠木正成を主役とした話です。雑誌連載してたらしいですが、全然知らなかったなぁ。これから読みます(いまちょうど別の正成小説を読んでおりますが…)。
 なんだかんだ言いつつ楠木正成は小説になってますね。結局南北朝歴史人物では一番主役になってる気がします。そこいくと新田義貞は新田次郎の作品ぐらいしかなく、かわいそうなぐらい不遇だなぁと思うのでした。

>バレンタインといえばアル・カポネ(笑)
 小説といえば、図書館から借りていた佐藤賢一「カポネ」を電車内で読了しました。佐藤さんというとフランス史というイメージがありますが、「カポネ」もなかなか面白かったです。アル・カポネの一代記だけにリアル「ゴッドファーザー」という感もあります(シチリア系ではないですけどね)。
 後半はエリオット・ネスの視点からカポネの後半生を語る形式になってますが、「アンタッチャブル」の大ウソを暴露する内容は初めて知る人にはかなり興味深いかと思います。


>サーフェイスさん
 ええと、手塚漫画における「スターシステム」を他の漫画家さんの「似た系統のキャラ」と同一に論じてはいけないのでは。
 あまたの手塚キャラは明白に「俳優」として扱われるんですよね。もちろんある作品で主役キャラを演じた「俳優」はほかの作品ではあくまで脇役として出演することになりますけど…「三つ目」の写楽は主役を張った割に「ブッダ」におけるアッサジなど重要な役でも出ていますね。ブラック・ジャックのほうはさすがにあの面相なので漫画作品では「火の鳥望郷編」のチョイ役ぐらいしか印象に残るのがありませんが…もっともアニメ「バンダーブック」では重要キャラで出演してました(「マリン・エクスプレス」は明白に“本人”役でした)。



#8408 
サーフェイス 2009/02/14 18:07
使いまわし、は作者本人なら問題なし

えぇ知ってますよ手塚さん のマンガはオールスター
キャスト制になってて複数作品で共通キャラが何人も
いるのは、ヒゲおやじ、は元より
ロウソク叔父さん、鼻の大きなセンセイや
ロック少年も 何度も出てますね。
でも、こんな傾向は手塚さんに限ったことでなくて
マンガはたいていそうじゃないですか
宮崎駿さん、にしたって
カリオストロの不二子→ナウシカのクシャナ
→もののけの女君主
カリオストロのクラリス→ナウシカ→
→ラピュタのヒロイン→もののけ姫
の傾向が見られますね。

去年の夏、nhkで宮崎駿さん特集をやってて
宮崎さんの作画現場の模様まで映像で見ました。
いや、もう四六時中、絵を手描きで描いている
ひとでしたよ。けど、皮肉というか、
あれだけオレはcgは大嫌いだと公言しているひとも
原画は手描きセルでも映画の仕上げ映像は
コンピューターで色彩調整や動画設定をデジタル処理
していて、「cg嫌い」ポリシーも現在では
徹底はできないのが現実かと思わされ。
それと意外なめんなんですが
宮崎駿さん、は重度のヘビースモーカーです
ヘビーというかチェーンの域です、煙草を吸いながら
絵を描いて仕事をしてクワエ煙草の火が途切れる
ことなくインタビューでも絶えず煙に塗れて
おられました、宮崎サマ、健康を大切に。

http://www.dreamtribe.jp/comic/works.asp?work_id=1432


#8407 
はりはり亭 2009/02/14 00:14


>徹夜城様
おっしゃる通りだと思います。本当に巨大な存在でした。
そしてそれぞれの期間を区切っているのは、色々な要素があるのでしょうが、やはり「ウルトラマン」と「劇画」がもっとも大きいのではないかと思っています。「劇画」については後に消化・吸収した手塚氏ですが、結局「アトム」以降本格的な映像作品はあったのでしょうか。どこかのアニメ映画祭で大賞を取った、とかはきくのですが。「おんぼろフィルム」だったかな。
やはり手塚氏は、漫画家としては比類なき存在でしたけど、アニメ・映像作家としては(本人の希望にもかかわらず)ついにそこまでは行かなかった、というのが私の印象です(今日では大友克洋が同じ道を歩いているような)。そして漫画の天才たる手塚の前に立ちふさがっていた映像の天才が(前半生では)円谷英二(円谷プロ)であり、(後半生では)宮崎駿だった...というのはいささか図式的ですかね。
あ、あと一つ余計なことを言うと、いしかわじゅんさんは嫌いじゃないけどなんかついつい放言をしちゃう人、という印象がありますねえ。





#8406 
徹夜城(時節柄多忙で手塚特集番組もなかなか見れない管理人) 2009/02/12 23:32
世代ごとの「手塚」

>手塚治虫
 この人の驚異的、かつ空前絶後なところは各世代各世代でコンスタントに一世を風靡する作品があることで、世代ごとに何にぶちあたったかで「手塚」イメージが全く異なることなんですね。
 たとえば敗戦直後の「初期SF三部作」に衝撃を受けた世代がいる。それから鉄腕アトムに代表される虫プロ全盛期に夢中になった世代がいる。その虫プロ倒産前後が「手塚冬の時代」と言われるわけですが、その後「ブラックジャック」「三つ目がとおる」「ブッダ」が同時並行で描かれる(この名作の主役キャラがそれぞれほかの作品に出張出演してるのが凄い)手塚第二黄金期のインパクトを受けた世代がいる。そして晩年の「陽だまりの樹」「アドルフに告ぐ」のような大河歴史ドラマで初めて触れた世代がいる…と、おおざっぱに分けると四つ世代があるように思ってます。
 各世代ごとに他の時代の「手塚」を受け入れ難く思うところもあるような気がします(いしかわじゅんさんだったと思うんだけど、「W3」の頃が手塚の最盛期と主張してた)。これは黒澤明や宮崎駿なんかにもいえることかもしれませんが、その作品数と層の厚さにおいて「手塚治虫」は人類史上においても稀有な天才といっていいんじゃないかと。
 僕自身はというと「初手塚」がやっぱり「ブラックジャック」でしたからねぇ。ただそのころは作家としての手塚治虫をあまり意識してなかった気がします。「火の鳥」を読んだあたりから「作家性」を意識したかな、と思ってます。


>mozawaさん
 同業者としましてご苦労なことと拝察いたします…いえね、僕も数年前に1月末から急に家庭教師を引き受けた経験がありましてね。それも5教科全部やりましたよ。もうどうにもなんないから基本事項詰め込み詰め込みで…

>今世紀最大の事件
 この手の話の連想ですが、「今年の重大ニュース」を街角アンケートなどで選びますと、年の後半から年末にかけてのニュースが多くなってしまうということがあるようで。



#8405 
NF 2009/02/12 00:48
BJ

>サーフェイス様
僕は問題のブラック・ジャックのアニメは見ていないのですが、手塚先生は原作でも自分の他作品キャラをしばしばゲスト出演させていたようです(写楽クンも何らかの形で出てきたように記憶してます)から、形によっては原作に忠実といえなくもないのかもしれません。



#8404 
はりはり亭 2009/02/12 00:40


>tomohiro様
お返事ありがとうございます。
私自身、20世紀の大事件、と言ったら兵庫県南部地震をあげるかどうか。
戦争や革命などと同一カテゴリでは論じられないことですからね。

>サーフェイス様
>手塚マンガといえば、アトム!というひとがおおいですけど
わたし、は、だんぜん、三つ目が通る、ですね。

これは案外世代差があるかもしれませんね。
私はなんと言っても「ブラック・ジャック」です。というよりこの作品で「手塚治虫」を認識した、というところがあります。この当時手塚氏は劇画の波の前に低調で、当時の秋田書店の担当者は編集長から「手塚先生に引き際をつくってやってくれ」と言われたそうです。そのせいかどうか、それ以前に手塚氏の作品を読んだ覚えが無いのですね。そんなはずないのですが。「アトム」は今読んでもそれほど面白いと思わないのです(アニメも見ていません。ちょうどウルトラマンが手塚アニメを駆逐していたころです)。そういう世代は存在するのではないでしょうか。
「三つ目が通る」も大好きです。この作品の主人公二人の設定は「3×3アイズ」や「バスタード!」でほとんどまんまぱくられましたね。あ、でもハリウッドはちょっと...(「ドラゴンボール」を見るのが怖い...)。




#8403 
サーフェイス 2009/02/11 21:43
手塚治虫 氏の作品といえば〜

手塚マンガといえば、アトム!というひとがおおいですけど
わたし、は、だんぜん、三つ目が通る、ですね。
日本テレビで放映のブラックジャックでは写楽と和燈さんが
サブキャラで出ますが、なんてヒドイ扱いだ手塚センセイが
化けてでるわ、出すならチャンと、彼らが主役の話
ズバリ「三つ目が通る」そのものをやれ、と思いました。
もっともブラックジャックのテレビアニメを監督したのは
息子さんだし、息子さんだからやれることでしょうか。
ほんっと、実写でハリウッドでだって良いから
三つ目が通るやってくれませんかね、このあいだ
見たトゥームレイダーて映画がブラピの奥さんが
二丁拳銃で遺跡の石像を ブチ壊しまくっていく
世界遺産関係者が見たら立腹もんの映像てんこもりで
あんなんありなら三つ目もやれそ

http://www.dreamtribe.jp/comic/works.asp?work_id=1426


#8402 
mozawa 2009/02/10 23:07
没後20年ですか

まだ60歳だったんですね。美空ひばりもこの年亡くなってて、個人の意志と関係ない大きな流れみたいなものがあるのかな?などと思ったものです。

東ドイツという国があった、という書き方になるのですね。。こちらももう20年ですか。1989年は、東欧革命と天安門事件、昭和が終わる、と節目の年だった気がします。もう、この辺も立派な「歴史」ですよね。

「ソ連」の名前がすぐ出てこない生徒が多いのですが、無理からぬ事かもしれません。生まれたときから「ロシア」だったわけですからね。私の世代で言えば中国と中華民国みたいな感覚かも。

個人的な話ですが、家庭教師で高校入試社会を教えることになり困っています。昭和の前の時代を「江戸?」って答えるような子です。この期に及んでは、最重要語句を暗記させるしかないんでしょうね。。。。。



#8401 
tomohiro 2009/02/10 21:15


>はりはり亭様
そうですね。兵庫県南部地震と比較すべきは魚沼地方地震
柏崎地震、四川地震だとは考えています。
確かにおおざっぱな企画だったのかもしれません。
あの当時、太平洋戦争関連の話題は
同じ時期に起きたオウム真理教事件よりも下にありました。
皮膚感覚という事を考えれば、歴史という学問的に
重要な物よりも大きく兵庫県南部地震やオウム事件の方が
大きく感じるのでしょうね。

http://blog.goo.ne.jp/misakimizugi


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