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#9000 
徹夜城(今年の正月休みは更新作業が進まない管理人) 2012/01/12 23:39
「南北朝列伝」に追加しました

 正月休み中からやっててようやく目標地点までできたので、先ほど「南北朝列伝」を更新しました。
 今回は「い」から始まる人を17名追加。現在の追加作業の基準は仮想大河「室町太平記」に出てきた人を追加する、というものですが、その過程で出てこなかったけど追加する気になった人を付け加えていく、ということもしてます。
 今回は一色氏と今川氏の人たちが大半を占めてます。一番手間がかかったのはやはり「ムロタイ」で副主役格であった今川了俊。だいたいこいつ長生きですし(笑)。またこの人なまじ資料が豊富にあるので他の人物の伝記とは異なり「いかにそぎ落としていくか」が課題となりました。自分でも「ムロタイ」書いてたころを思い出して楽しかったですけどね。細川頼之や細川清氏を書くのが楽しみです。



#8999 
徹夜城(大河第一回は毎年チェックしておく管理人) 2012/01/11 23:56
初回でずいぶん話題を呼ぶ大河ですよねぇ(笑)。

「平清盛」、なんだか放送前から「王家」の件で一部が騒いだらしいですし、第一回を放送しただけで視聴率がどうとか汚いとかあれこれ言われてますが、見方を変えると話題にはなっている、ということですね。

>黒駒さん
 兵庫県知事も聞かれたから答えた、というものなのでそこまで強い批判や酷評というつもりではなかったかもしれないな、とも思ってます。ただ大河は毎年話のタネにされちゃうものですし。もっとも大河を観光誘致の道具ぐらいにしか考えないような気分がどこか感じられて、そっちのほうが僕には気になります。
 フォロー、ということなのか、神戸市長は擁護発言したようですけどね。報道によると知事発言については批判的なメールや電話が多かった、とのことです。

「王家」の件は、放送前に小耳にはさんではいたんですが、とりあえずウィキペディアの「平清盛(大河ドラマ)」の項目にこの件について、時代考証担当の本郷和人氏(最近僕も中世史関係でこの人の著作を何冊か読んでました)が著作で書いている文章が引用されてます。またNHKも公式サイトでどうして「王家」なのか簡単ではありますが説明しています。読む限りではスタッフと時代考証の方で相当考えた末にこの語を使うことにしたようです。その意味では深い「意図」があるのは事実でしょう。
 学術用語的にはそれでいいのかもしれないけど、当時の人間のセリフとして連呼されるとちょっと…という気もしなくはないんです。ま、これは歴史劇には常につきまとう問題ではあります。当時「天皇」って言葉も一般には使いませんし。まして「天皇家」なんて言い方はしないでしょう。
 「王家」という使用例を南北朝時代で僕が知ってる例で挙げますと、後醍醐天皇が笠置挙兵に失敗してのがれる途中ひどい恰好で捕縛されたとの話を聞いた花園上皇(持明院統側)がその日記に「王家の恥」と書いてるのがあります。



#8998 
黒駒 2012/01/11 23:31
「王家」問題

何でも、兵庫県知事が大河「清盛」の絵作りに「画面が汚い」と難癖を示したのだとか。素朴な印象論だなとも思いますが、「竜馬伝」「坂の上の雲」と続けてみると、近年の映像技術の進歩とハイビジョン化によって、セットや小物のチープさが際だつようになってしまっための、試行錯誤の段階なのだろうなと思います。

加えて、気合いの入った本気球の作品では制作者が少しでもいい仕事をしようとがんばっちゃうんでしょうねぇ。

ところで、大河「清盛」第一回では天皇・皇室を「王家」と呼称しておりました。一部で「王家」呼称問題はすでに物議を醸していたようなのですが、このあたり皆様はどのようにお考えになるのでしょうか?たまにはこういう学術的な話題も投じてみたいです。



#8997 
NF 2012/01/04 20:27
久々に、「史点」感想(?)を

徹夜城様、ここで御礼を申し上げるのも変な気はしますが御購入ありがとうございました。本当に、ありがたいです。

>世襲国家
マキャベリじゃないですが、民衆は実はなんだかんだ言って「王様」が好きだ、ということでしょうか。考えてみれば、政治的にも色々な勢力にとって擁立する対象として「とりあえず」(消極的にせよ)納得・妥協しやすい「神輿」として適切な訳ですし。そういう意味で、「神輿」に専念する事を明文化した上で「王様」の地位を法的に保全した現在の「象徴天皇」というのは決して悪いものではない、という気がします。
 北の国の場合、周辺諸国が「自国にとってベストではないにしろベターな選択」として現状維持を望む可能性、というのもありますからそう言う意味でも意外と変化はないのかもしれません。

>遺体永久保存
レーニンなどの遺体はエンバーミングで保存しているらしい、と読んだことがあります。血管にホルマリン等からなる赤く着色した薬液を注入し生きているときと同様の外観に保つ技術だとか。遺体の防腐や化粧、復元の他、遺体からの感染防止という意味合いもあるそうです。遺体保存、という意味合いを考えると確かにミイラの近現代版、という側面があるかもしれません。

>僧兵
外部世界へのデモより、実は内ゲバの方が強烈だったとかいう話もあったりする所も学生運動との共通点かも。僧兵と違って学生運動の団体はいまでも一応は存在していますが、大学で普通に生活している分にはまず関わることがないレベルになってますね。

>「我々は、独立し、安定し、自立した国家をイラクに残した。多大な成果だ」
まあ、国家というのはメンツが大事、という点でヤ○ザと共通しているということですね。ベトナム戦争でニクソンが腐心したのもそこでしたし、クリミア戦争でもロシアのアレクサンドル二世は、オスマン帝国皇帝が領内のキリスト教徒の権利を尊重する詔勅を出したことをもって、「戦争目的は達成されたので事実上の勝利だ」と国内向けには喧伝したそうですし。
イラク戦争でのアメリカの場合、開戦時に呼号した目的が果たせなかったので苦しいところではありますが、「敵対的であった政権を打倒」というわかりやすい「戦果」があるため上記の例よりは「勝利」宣言はまだしやすいのかも。
それにしても、ブッシュさん、ぶっちゃけすぎ…。

>「テルアビブへの攻撃」
個人的には、そのゲームが面白いものに仕上がるかどうかが一番の問題な気が。出来が悪ければ、逆に「敵方」から物笑いのネタにされかねませんし。
そういえば、わが国にも「暴れん坊天狗」とか「チェルノブ」(去年、ついに他人事じゃなくなってしまいましたが)とか「千年帝国の興亡」とか対外的に問題がありそうな作品がたくさん。これらが他国への悪意とかじゃなくて(「暴れん坊天狗」は当初、アメリカへの意趣返しという企画だったそうですが)天然なのが怖いもの知らずで何というか。で、それらがゲームとしての出来自体は良かったりするのが余計に何というか。それにしても、現在の日本ゲーム界にも元気になって欲しい…。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#8996 
徹夜城(明日からもう仕事の管理人) 2012/01/03 21:22
謹賀新年

 もういまさら感もありますが、あけましておめでとうございます。
 何か更新をしなきゃと「歴史映像名画座」と「南北朝列伝」の作業をしておりましたが、休み中に上がりませんでした…(^^;)、ま、正月上旬中にでも(笑)。
 しかしまぁ、元旦からいきなりグラグラと気持ち悪い揺れに見舞われるあたり、なんだか嫌な予感がしちゃいますよねぇ。ま、「忘れたころにやってくる」というやつで、天災というのは予想してるうちは来ないもんみたいですが。

>サヤ・オリノさん
 平田容疑者、大晦日の夜十時に出頭したもんでいきなり年明け第一号の大ニュースになっちゃいましたね。僕はサヤ・オリノさんの書き込みを朝見て初めて知りました。
 それにしても最初警視庁に出頭して機動隊員に名乗り出たら、イタズラと思われて「警察署か交番に行け」と言われ、スタスタと最寄りの警察署に行った、というなんだかコントのような展開だったとは。

>NFさん
 おひさしぶりです〜いまさらの報告ですが、「敗戦処理首脳列伝」、購入しておりますよ。僕もさることながら、なぜか弟が大喜びして読んでおりました。

>アジアのバカ大将さん
 僕もあの記事書きながら思ったことなんですが、宗教アイテムやオカルト業界も科学技術の進歩と表裏一体、という面もあるんですよね。
 実際、携帯電話が普及して以後、携帯に残された故人の写真や音声などがすでにデジタル仏壇的な役割を果たしつつありますし、携帯がらみの幽霊ばなしもそれに伴って生まれてきています。お経を読んだり読みあげたりするのなんかはデジタル機器のほうが便利なんじゃないかと思いますしね。坊さんが読むからありがたい、というのもちょっとヘンな話ですし。
 だいたい仏教だって、さかのぼれば仏像なんか作ってなかったのに作ることになったこと自体、技術とともに変化してきたと言えますもんね。



#8995 
アジアのバカ大将 2012/01/03 17:45
ITと仏教

「ニュースな視点」で、イスラム教と最新ITデバイス
の話がありましたので、小生の見聞きした「仏教と
IT」について一席。
先日、ミャンマーに一人旅にいきましたところ、
ヤンゴンと並ぶ大都市、マンダレーの空港の
国内便待合室で、まったく予想しなかった
光景を目撃しました。
小生とは別の便待っていたの若い坊さんが、
なんとタブレット型パソコンで、「経文」と
思われる物を読んでいたのです。
坊さんと最新パソコン、しかもアジアの最後進国の
ひとつでの光景として、おどろくほかありません
でした。

しかし、思い起こしてみると、ITと仏教は相性が
よいのです。
西原理恵子の2〜3年前の漫画エッセイにも
次のようなエピソードがありました。
「ネパールで初老の偉い坊さんから、ありがたい
法話をきいた」
「この坊さん、最後に名刺を出して
『もし、分からないことがあれば
この名刺に書いてある私のウェブサイト
にアクセスしてください』といわれた」
「とたんに、有難味が半分くらいになった」
この話の直前にも、読経の最中に携帯を
操作している若い坊さんの姿を描き、
「全体的に、しまりのない部活みたい」
と評しています。

80年代半ば、第一次パソコンブーム
のころ、「大法輪」という仏教界雑誌に
「お寺用パソコン」略して「寺コン」講座
があったことも思い出します。
こちらは、寺院の経営で、檀家の命日など
法事のスケジュール管理などをパソコンで
する事を指導する内容でした。
たしか、
「既製品ソフトでは、そのまま各寺の
需要には会わない」というような内容
だったと思います。

こちらは、仏教の俗世の部分にしか
かかわりませんから、「まあ、これも
ありか」というのが感想でした。一方の
タブレット経文は、仏教の宗教としての
まっとうさに感銘をうけました。

宗教は、得てして神像、儀式の道具類を
神格化しがちです。また仏舎利だとか、聖杯
とかに神秘的な力を求めたりします。
これに対し、ミャンマーの
坊さんは「要は経文の中味。巻紙に書かれ
ていようと、電子データ化されていようと
ありがちものは、ありがたいもの」という、
まっとうな精神の持ち主といえるでしょう。

西原氏が、電子化で「ありがたみが薄く
なる」と考えるのは間違いです。
アメリカにはテレビ伝道師
というのもいます。これも初歩的な
宗教のIT化でしょう。

でも日本の仏教界の方が、タブレットで読む
経文には抵抗があるのではないでしょうか?
もし、仏教界あるいは仏教系大学にの
現状を知っている方がおられましたら、
教えてください




#8994 
NF 2012/01/02 20:31
あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。長らく御無沙汰をしてしまいましたが、生存報告を兼ねましてここに新年の御挨拶をさせていただきます。年末に二本の「史点」更新、早速、楽しみに拝見させていただきます。今後ともよろしくお願い申し上げます。取り急ぎ、御挨拶のみにて。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#8993 
サヤ・オリノ 2012/01/01 04:49
あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
ご無沙汰してます。サヤ・オリノです。
旧年中は、いろいろとお世話になりました。
ところで、オウム真理教の平田容疑者(らしい人間)が警察に出頭した、というニュースをネットで見ました。本当でしょうか?
本当だったら、新年早々の大事件ですね。(新年早々騒がしい、とも言えますが)
それでは、失礼します。お休みなさい。(年越し蕎麦と初詣をはしごして、これから寝るので……)



#8992 
徹夜城(年内二更新の公約をどうにか果たした管理人) 2011/12/31 22:33
もうすぐ今年も終わります

そろそろ「謹賀新年」の更新の準備をしないといけないんですけどね。年内に「史点」を二つ書くと公約してしまっていたので、どうにかつい先ほどアップしました。振り返ってみれば確かにいつにも増していろいろあった一年でした。

とりあえず、年内のうちにサクッとレスを。

>つねさん
「坂の上の雲」、また最初から見返しているんですが、確かにドラマ的には前半が面白かった気がしますね。ドラマは前半ではむしろエピソードをふくらませる形でしたが、肝心の日露戦争になっちゃうと映像化に手間がかかるうえに時間もとられるのではしょらざるを得ず、というのがよくわかってしまいます。原作ではかなりの配分になっている明石元二郎の工作やバルチック艦隊の珍道中はほとんどカットされましたし、「マカロフじいさん」も出てきたはずなのに戦死はまったく描かれず。確かに水師営やロジェストウェンスキー見舞いは見たかったところです。
 映画「二百三高地」のラストのことですが、おそらく笠原和夫としては史実がどうのではなく作者として意図して乃木を冷たい視線で見ることで終わらせようとしたのだと思うのです(映画全体をみるとその意図がわかる気がします)。なんせ「大日本帝国」でも戦犯として処刑される登場人物に「陛下、お先に参ります」と意図して(本人が明言してます)言わせた人ですから。まだ昭和天皇、生きてたんですけどねぇ。彼が脚本を書いた「226」が「天皇陛下万歳」で終わるのもかなり意図的であったようです(これも作者の意図をかなりウヤムヤにされたようですが)。

>赤猫さん
 はじめまして。
 キノコ雲…はまぁ、最終的にそういうことになったわけですけど、ちとキツいものがあります。

>mozawaさん
 そうですねぇ、「第三部」を見られなかった人も多数いるわけです。津波や地震だけではないでしょうが、その意味ではまた重い気持ちにさせられますね。
 ひるがえって出演者たちの対談を読んでますと、ちょっとしか出ないけど政府や軍の重鎮役でチビチビと三年間出続けねばならなかった俳優さんたちはモチベーションを維持するのに苦労していたらしいですね。高橋英樹や石坂浩二なんか「こりゃ、うっかり死ねない」と思ったそうですもん(笑)。

>バラージさん
 「塚原卜伝」はねぇ…今度「歴史映像名画座」に入れておきますが、確かにいろいろと困ったところのあるドラマではありました。前作「テンペスト」もそうでしたが、妙に奇をてらわないで正攻法な作りはできんもんなのか、と。扱った時代が珍しい、という点は買うんですけどね。

>小覇王さん、ひでさん、そして皆様。
 あと少しで年越しになってしまいますが、皆様良いお年を。


>最後の映画感想。
 どっちの掲示板に書くか迷いましたが、歴史つながりが多いので…
「聯合艦隊司令長官 山本五十六」を見てきました。原作が長岡出身の半藤一利さんということもあってか、「長岡」がずいぶん背景になってました。戊辰戦争で敗北し焦土となったことが五十六にとって間接的「敗戦体験」であったことが冒頭で強調されてます。また日本海海戦で指を失っていることも劇中で描かれ、「日本人は忘れやすい。日露戦争でどれだけ犠牲を出したと思ってるんだ」と五十六がつぶやく場面も。明らかに「現代」を意識したセリフになってますけどね。
 基本的には過去の五十六映画、「太平洋の鷲」(大河内伝次郎)、「連合艦隊司令長官山本五十六」(三船敏郎)とほぼ同じ展開(ま、伝記映画ですから)。三国同盟、対米開戦に反対しながら真意とは逆に真珠湾奇襲を行って開戦してしまい、講和を主張するもその機会を失ううちにミッドウェーで敗れ、そしてブーゲンビルで戦死、という展開を流れるようにまとめていました。過去の作品に比べて彼のプライベートな部分、大の甘党ぶりとか家庭でのマイホームパパぶりが強調されてる気もしますが(実際には愛人を囲ったりしてるけどそれは出てきません)、そう嫌味になっていません。総じて過去の作品よりも「普通の人」という感じを前面に押し出した気がします。

 今回の作品の大きな特徴は、五十六の気も知らずに対米開戦で閉塞感を打開しようと勝手に騒ぐ国民たち、そしてそれに乗じつつ開戦を煽るマスコミの姿(そして敗戦後は「民主化」を煽る)が挿入されている点でしょう。こうした視点は先ごろのNHKの「日本はなぜ戦争に向かったのか」でもとりあげられてましたが、ようやく大きく扱えるような時代になった、ということなのかもしれません。また作者側もそれを現代の問題と重ねてとらえているのが明らかです。あとこの手の話では何かと陸軍悪玉、海軍善玉な描き方をされがちでしたが、今度の映画では海軍内の強硬派の突き上げも描かれています。
 ま、五十六がそう平和主義者だったわけでもないと思うのですが(あくまで軍人として国が破滅するのを避けたかった、ということでしょう)、映画としては割とうまくまとめたシナリオではないかと。久々に重厚な日本製戦争映画を見た気がします。
 それと特撮の進歩が著しいですね。先日の「坂の上の雲」の日本海海戦もそうですが、実物大セットとCGを巧みに使った一連の海戦シーンはほとんど「特撮」と感じさせないほどの出来です。それもドキュメント映画を思わせるリアルで渋い使い方で。
 ただあの五十六戦死のシーンは三船版そっくりなので、もしかするとオマージュのつもりなのかもしれません。



#8991 
ひで 2011/12/31 21:32
良いお年を

今年もあとわずかになりました。
国内・国外ともに色々と大変なことがあった1年ですが、来年は果たしてどうなるんでしょう。年末になっても物騒な話題がちょっと飛び交っていますが…。
すこしでも落ち着いて過ごせる1年になると良いけれど、どうなることか。

では、皆様、良いお年を。
*個人的には、サイトの引越をしなくてもよいようになってほしいです。
 ここ2年、連続してサイト引越をしていますので…。これも時代の流れのせいか。


http://historia334.web.fc2.com/index.html


#8990 
小覇王 2011/12/31 20:33
もう年末ですが

今年は殆どこちらに書きこめず終わってしまいましたが、
来年もよろしくお願いします。
今年は本当に大変な出来事が沢山起きた一年でしたが、願わくば来年は皆様に良いことが起きますように。
それでは。

http://d.hatena.ne.jp/susahadeth52623/


#8988 
バラージ 2011/12/30 22:35
香港映画の広東語吹き替え

 はい、ジャッキーに限らず香港映画は昔、広東語も基本的に吹き替えでした。ジャッキー本人の声になったのは確か『ポリス・ストーリー3』からだったはず。ジャッキーよりもマギー・チャンのハスキーボイスにびっくりしたことを覚えてますね。

 そういえば『塚原卜伝』は途中でリタイアしました。お話が突っ込みどころ満載でなんかちょっと……。もともと珍しい足利義尹(義稙)が出てるっていうんで見てみただけなんで。



#8987 
mozawa 2011/12/30 07:50
坂雲、終わりましたね。

実は三部は録画だけして未見の部分が多いのですが。。。最後に近づくに連れ、戦争ドラマの面が強くなり、私としては一部の爽やかな青春譚の頃が懐かしく思えます。

過去の作品との繋がりは探してましたねー。真之と子規母はもちろん、石坂浩二出演シーン直後に小村寿太郎が出てきたので、ポーツマスの旗じゃん、とか。伊藤博文の「高杉さんに怒られる夢、、、」については、龍馬伝と絡めてました。
龍馬伝とは、これ以外にも考える所がありましたね。海軍操練所から20年弱で、カレーが供される真之の時代になるのか、と思うと感慨深いものでした。陸奥宗光、井上馨などは両方出てましたし。長州閥の面々が出てくると、彼らは高杉の子分だったんだよ、と夫に解説していました。近しい時代のドラマを連続視聴したことで、歴史に疎い夫も時代の流れ、つながりを実感できたようです。同じように感じた人は他にもいるのではないでしょうか。

日露戦争と太平洋戦争は40年しか違わないんですね。。現在から大阪万博、オイルショックを振り返るようなもの。。だとしたら、日本海海戦、連合艦隊の栄光もまだ近しい話だった訳ですね。朝ドラカーネーションでは、ヒロインの父が日露戦争に従軍した、という話があったとか。
幕末から日露戦争も40年ですよね。40年あれば時代は動くんですよね。そう考えると、間もなく四十路の自分も結構生きたんだなあ、と思ったりします。坂雲を最後まで見れたことも幸せな事です。津波に呑まれた方々の中にも、第三部を楽しみにしていた人がたくさんいるはずです。
皆様、良いお年をお迎えください。




#8986 
赤猫 2011/12/30 05:52
坂の上の雲

>「坂の上の雲」というタイトルも深読みすると「上がってみたらそこに雲はなかった」ということなのかな、と思ったこともあります。

はじめまして。

「坂の上の雲はキノコ雲だった。」と思います。



#8985 
つね 2011/12/29 01:42
坂の上の雲

遅ればせながら感想を。

第一部、第二部はドラマを、第三部は絵が楽しめましたね。とはいえ、第一部の真之と律のラブストーリーはいらなかったと思いますが。
第三部は、(あまりいないと思いますが)歴史や原作に詳しくないと展開が分からないところがあったのではと。203高地の陥落=旅順の陥落みたいになってますし(原作がそうだったかな)、バルチック艦隊は南国でバカンスを楽しみながら遠征してきたみたいになっていたし、マカロフじいさんはどこいったのかと(欲を言えばボリスも)。水師営の会見やロジェストウェンスキーの見舞いもほしかったなあ。

ところで先日、管理人さんの書かれていた映画のラストの乃木の上奏で、司馬遼太郎の原作にも「乃木が号泣し、皇后ももらい泣きしたほど」と書かれていたような覚えがあります。映画は脚本と映像が異なるそうですが、実際にはどうだったんでしょうか。物語的には映画のような描き方が正解だったと思うし、明治天皇と乃木の関係からすると冷たい視線は送らないように思いますが。



#8984 
徹夜城(年末に史点二度更新を企む管理人) 2011/12/28 00:01
「坂の上の太平記」

 放送開始当時、「坂の上のポニョ」というパロディを某所でやったんですが(日本海海戦の司馬文体のままポニョが海の上を走る様子を書いたもの)、検索かけてみると銅ネタ多数で(笑)。

>HN・カプランさん
 これはどうも。お久しぶりです(^^)
 「坂の上の雲」、野沢尚さんの脚本がどの段階までのものだったのかは気になるところですね。結局「脚本」のクレジットには佐藤幹夫氏(「太平記」の演出チーフ)とその他のNHK演出家たちの名が並び、「脚本監修」として「太平記」の池端俊策氏がクレジットされるという異例の事態で、誰がドラマの「作者」にあたるのかつかみづらい。当事者しかわからんのだろうなぁ。
 池端、佐藤両氏が絡んでいることで「太平記」とのつながりを強引に引っ張り出してみますと…

 千種忠顕が主役。阿野廉子は子規の母、楠木正季は1シーンだけ出てきた後の敗戦時首相。護良親王は陸軍軍人、北条高時は海軍軍人、赤橋守時は二百三高地を攻略、その指揮官に高師直。日野俊基は明治の文豪、伝令の一武将が外務大臣、

 …ってなところだったでしょうか?ま、あれだけ出てればどんなドラマともつなげられるのは当然ですけど。出てると言ってもチョイ役(それぞれ大物ではあるけど)が多い、というのも「坂の上の雲」の特徴でした。

 そんなもんですから、ちょっと出てくる歴史上有名人が、他の歴史物ドラマ映画とつながりが出てくる面白さ、というのもありました。伊藤博文が「今でも高杉さんに叱られる夢を見る」なんてあたりは同じ作者の「花神」(のうち「世に済む日々」)を思い起こしますし、高橋是清は2.26で非業の死を遂げたあたりは何度か映像化されてます。そして同じく2.26で狙われて一命をとりとめ、敗戦処理首相となったのがドラマで1シーンだけ赤井英和が演じて出てきた鈴木貫太郎で、僕なんかは「ああ、これがあとで『日本のいちばん長い日』の笠智衆になるわけね」なんて言っておりました。

 思えば日露戦争から日本の敗戦まで40年“しか”ないんですよね。「坂の上の雲」を目指して登っていった主人公の秋山好古が死んだのが昭和5年ですから、そのあとの日本は「坂の下の泥沼」に落っこちていくわけで、秋山兄弟はひどい状況になる日本を見ずに済んだ、ということでもあります。司馬遼太郎にそのつもりがあったかは分かりませんが、「坂の上の雲」というタイトルも深読みすると「上がってみたらそこに雲はなかった」ということなのかな、と思ったこともあります。

 大河BBSにも書かれてましたが、「坂の上の雲」の行き着く先がいま公開中の「連合艦隊司令長官山本五十六」になるわけです。原作に記述がありながらドラマ中では描かれませんでしたが、山本五十六は日本海海戦に一候補生として参加しており(「日進」に乗ってた)、敵弾を食らって指を数本吹っ飛ばされる負傷をしています。
 余談ながら戦死した五十六が「転生」し、日本海海戦の「日進」で目覚めるという設定の小説が「紺碧の艦隊」。小説のほうは実は読んでないんですが、アニメ版を使ったPC−FXのゲームをプレイしてまして、「前世」での日本敗北の歴史を知ってる連中がゾロゾロ出てきて歴史の方向を変えようとするという設定に「無茶な」と思ったこともございました(笑)。



#8983 
HN・カプラン 2011/12/26 23:55
いやはや(^^):脱線気味に

 今晩は。
 私も大河BBSにカキコしましたが、例の「新興宗教」にハマりたくてもハマれなかっ
た部分、見たかったですねえ(笑)

 まあ、作品としての整合性を重んじたんでしょうねえ。海老さんのときに企画が持
ち上がり、口説き落としたのはいいものの、まあいろいろ不幸もあり…。

 しかし池端さんも何をどう手を加えてよいものやら、思案したでしょうねえ…。
 そしておそらく、『聖徳太子』で干された(汗)、佐藤さんがメインのチーフ演出
だったのでしょうねえ。なんつったって、彼が育てたディレクターたち(黛さんと
か)がエンプラ行になって、彼は本籍としてNHKに残っている訳ですからねえ。この
作品で、名誉回復という事になるのでしょうか。

 しかし、野沢尚さんもどこまで遺したのでしょうか…。
 多分、最後の方はまとめきれなかったのではないかなあと勝手に想像してますが、
その部分を必死こいて「書き埋めた」感を覚えます。彼のニュアンスを残しつつ、
明らかに足りない部分を思案する…。罪な…。(多分書きたい/力点の置きたい部
分は書いたのでしょうが、それ以外に汲み取らないと整合性の取れない部分を遺し
ちゃったのかな?)

 まあ、「力相撲」の部分はあったのでしょうが、見ごたえはありました。

 制作者の皆さんに謝意を表したいと思います。


 



#8982 
徹夜城(冬期講習の合間のクリスマスで飲みすぎ食いすぎになった管理人) 2011/12/25 23:33
「坂の上の雲」も終わり…

 …続いてはシリーズ第2弾「坂の上の田村麻呂」をお送りします。「坂の上の青い天に、もし一人の田村麻呂が立っているとすれば…」(笑)。
 そういえばNHKの衛星時代劇のその後の話が聞こえてきませんが、打ち切りなのか?「テンペスト」を3D映画にしたりなんかしておりますが…

 「坂の上の雲」、見終えてしまうとやや物足りなさも残りますね。これは一年間ぶんの大河でやった方がやはり正解だったんじゃないかと。原作にあるいろんなエッセンスがだいぶはしょってしまったという感もあるんですよ。今回の分ですと日本海海戦の直後に三笠が佐世保で沈没事故起こして大勢死に、それが真之にショックを与える(その後いささか宗教、オカルト系に走る)という部分は結構重要だったと思うのですが…
 逆に原作ではあっさり無視された、講和交渉の件、そして日比谷焼き討ち事件が短くとはいえ挿入されたのは良かったかと。司馬遼太郎も百も承知のはずなんですが、小説として、物語として「聞こえの悪い話」は書きたくないというところがどうしてもあるんですね、この人の歴史小説では。小説ではなくエッセイや評論、TV番組などでは綺麗事ではすまない部分について鋭く言及するんですけど、小説だと…本人も言ってましたが昭和前期の小説化は「精神的に悪い、書けば死んでしまう」と結局避けてますし。
 ドラマ全体として見ると、原作のエッセンスをあっちゃこっちゃにちりばめつつ、国家指導相から軍人、文化人、庶民まで総合した「明治」を描こうとしたとは思えるんですが、結局あっちゃこっちゃかいつまんだ印象になってもいます。どっちが正解かは判断が難しいところですが、ドラマとしては秋山兄弟視点にもっと絞った方がよかったかも…と日露戦争部分になってから特に感じました。

 あと、どうしてもそうなるんだろうけど、「司馬遼太郎」という存在がドラマに影を落とす、というのは変な言い方ですが、作り手がその名前の前に気負ってしまっているような。渡辺謙のナレーションはカッコいいのですけど、司馬が書いた解説文章をそのまま流して説明を済ませてる観もありまして、手抜き感と同時にちと「うるさい」とも思いました。

 僕自身は「坂の上の雲」を初めて読んだ時、よく世間で言われるような明治の明るさだの日本人の「古き良き時代」だのといったことではなくて、戦争ってのがはたから見ると笑ってしまうような思い違いに勘違い、見込み違いに行き違いの連続だなぁ、というものだったんですね(「名参謀」ということにされる秋山真之ですら結構やってます)。司馬遼太郎の文体が微妙にユーモアを含むからでもあるんでしょうが、実は「これほど笑った小説はない」(いい意味でです)というのが僕の感想だったんです。今度のドラマはそういうところがすっぽり抜けてて、感動の押しつけなところがなくもなかったかと。

 ま、とにかく手間とカネをかけて丁寧に作った大作ドラマには違いなく、司馬の代表作だからこそその企画が通った、ということでもあるんですよね。三年間なんだかんだで年末を楽しませてもらいました、ということで。これでようやく「歴史映像名画座」に加えることができます(正月中にでも更新しましょう)。


>マルクスの恋人さん
 イタリアの雑誌なんですか、これ。確かにアメコミ風ですねぇ。もっともヨーロッパの「マンガ」も日本風やアメコミ風などいろいろ影響を受けて近頃じゃ多種多様なようですね。僕はイギリス行ったときに買い込んだ漫画本には日本アニメ絵そのまんまのもありましたし。
 それにしても「あの人」がコミックヒーローになっちゃうとは…こういうの、向こうじゃ結構あるんですかねぇ?

>バラージさん
 僕は吹き替え容認派、といったところなんですが、そもそも香港映画は1980年代まで香港で公開する時点で声優による吹き替えが当たり前で、ジャッキー映画も初期のものは本人の声ではない、という話を聞いてます。ジャッキー本人は北京語も英語も普通にこなすらしいのですけど、内容とマッチするかどうかで吹き替えにしてるのかもしれませんね。



#8981 
バラージ 2011/12/23 00:46
字幕と吹き替え

 僕の地元では『1911』は吹き替え版しかやっていなかったので、わざわざ他市まで行って字幕版を観てきました。『ベストキッド』の時も地元では吹替え版しかやっておらず(最近そういう映画が多いですね)、映画館に着いてから知ったので、そこからわざわざ他市まで行くのもなあと思ってそのまま観たんですが、『ベストキッド』が非常に面白く他市まで行って字幕で見ればよかったなあと後悔したので(後でDVDで字幕版を観ました)。字幕版でもジャッキーの声は吹き替えのようでしたが、北京語だからかなあ? でも同じ北京語でも『新宿インシデント』や『ラストソルジャー』はジャッキー本人の声だったし、なぜ?
 僕は完全に字幕派なんですが、ジャッキーファンにはテレビで親しんだ石丸さんの吹き替えのファンも多いようですね。ただ90年代ぐらいまでのジャッキーならともかく、やっぱり歳をとって渋くなった今のジャッキーには石丸さんの声はちょっと合わないですよねえ。こんなこと言うと怒られそうだけど。



#8980 
マルクスの恋人 2011/12/21 17:31
THE BIRTH OF A SUPERHERO

イタリアの雑誌に、とんでもないスーパーヒーローが現れたようです。
作画は、タンタンみたいな欧州風と異なり、アメコミっぽい。どうやらイタリア人じゃなさそう。
キャメロン監督も予想できなかったに違いない。彼がカリフォルニアで「ターミネーター」を撮ってたあの時期に、
赤道の向こうでジョン・コナーも真っ青な数奇な運命と闘っていた少年が実在したことなど!
http://speciali.espresso.repubblica.it/sfogli11/superheroes/



#8979 
徹夜城(史点が更新できないでいるといろいろネタがたまってくる管理人) 2011/12/20 00:11
今年最後の大ニュース…かな?

 とうとう金正日総書記死去。「やはり」という思いもあるにはありますが、やっぱり驚いてしまいました。いずれ「史点」でも書きますけど、「こんなあっさりした発表になるのか」という驚きも含まれてます。10時に「正午から重大放送」と予告があったときには「玉音放送かよ」とツッコんでおりましたが(笑)。

>つねさん
 問題の伊地知の描き方については演じた村田雄浩さんは原作のようなとことんのこきおろしではなく、彼なりの真剣さというか、人間性というか(それが評価できるかは別にして)をドラマでは理解できるように演じた、というようなことをガイド本で話してました。資料的なことで言うと乃木を悪者にしないために彼が悪く言われたというところもあるみたいですしね。
 映画「二百三高地」では稲葉義男が演じてましたね。あっちは乃木のほうに話を集中させていることもあってそれほどひどい印象はなかった気がします。児玉が伊地知ら参謀たちに向けて発する「陛下の赤子を無駄に殺してきたのは誰か」というセリフ、映画では明白に乃木に向けているように見えるアングルになってましたし。そういえば映画の方では乃木が一度だけ「わしは木石ではないぞ!」と激昂する場面もありましたが、「坂の上」の柄本乃木はいつもうつむいて無言でいるばかりという印象です(演じた柄本さんもかえって疲れたそうで)。
 映画「二百三高地」のラスト、皇居で復命して泣き崩れる仲代乃木に三船明治天皇がやさしく肩に手をかける場面は泣かせどころになってますが、脚本を書いた笠原和夫によると当初は全然違う描写で、泣き崩れる乃木を一同が冷たく突き放すように見るというキツい場面だったんだそうです。しかしそれじゃ観客が喜ばん、という岡田東映社長の意向(笠原いわく「岡田イズム」)で変更になったとのこと。

 児玉源太郎は写真で見るとむしろ柄本さんの感じなんですよねぇ。司馬遼太郎の書きぶりでも乃木と一緒にいると知らない人には従者ぐらいにしか思われない、なんて書かれてますし。
 さて「坂の上の雲」も大詰めの日本海海戦。さすがのNHKもすぐ翌日に東宝「日本海大海戦」を放送して比較させるということはしてくれないみたいで。映画「日本海大海戦」は一応日露戦争全体を描く映画になってて、仲代達矢がこちらでは明石元二郎役で「007」ばりの活躍をしてますが、映画全体はチープなんですよね。ただミニチュア特撮の海戦シーンはもうこれが最高レベルと言っていい出来。太平洋戦争ものよりもミニチュアの縮尺が小さいこともあって迫力大。
 今回の「坂の上」はCG処理ですが、ある時期まで水の表現が難しいからとミニチュア特撮も検討したんだそうです。それも見てみたかった気もちょっとしちゃいますね、模型好きとしては(笑)。



#8978 
つね 2011/12/17 23:35
伊地知参謀長

私も坂の上の雲は見ていて、昔、「203高地」も見たんですが、伊地知参謀長の描き方が随分、違うなと思いました。
映画ではストーブの前でぬくぬくとしているところを、丹波さんに怒鳴りつけられ、「持病の神経痛が」と言っているのもさも言い訳みたいだったのですが、今回はしっかり闘病してました。
参謀長としての評価はまた別ですが、旅順戦の第3軍司令部がただ無能だったのかというと、そうとも言い切れないと思っています。
しかし、
現場「弾をくれ」上官「何とかしろ」
と言うのは描き方によっては、悲惨な現場と、現場を知らない(とドラマでも言ってましたが)無能な上官ということになりかねませんが。

児玉は丹波さんも高橋英樹も体格がいい感じがします。原作でも史実でも小男だったみたいなので片岡鶴太郎なんかがイメージに合うのかなと。今回は別の役で出てますが。



#8977 
徹夜城(気がつくとひと月近く書き込みをさぼっていた管理人) 2011/12/13 23:14
406高地

 どうも、こちらの掲示板では少々ご無沙汰してしまいました…

 タイトルの件ですが、NHK衛星が日曜日に「坂の上の雲」の「二〇三高地」、月曜日に東映製作の映画「二百三高地」と連日放送しちゃったので(もちろん連動企画なんでしょう)、二日続けてみると406高地になっちゃうという次第で(笑)。

 連日放送したもんですから、改めて両者をじっくり比較できました。
 「坂の上の雲」の旅順攻略戦を見ていてまず多少違和感があったのが軍服だったんです。単に「二百三高地」じゃこうじゃなかったよな、というだけのものですが。それと人員の動員と兵士の悲壮感に「坂の上」のほうがいまいち欠けてるようにも感じたんですね。
 軍服に関しては詳しくはないのでどっちが正しいということは言えませんが、おそらくは映像作りの上で違いがでた、ということはあるかな、と。映画「二百三高地」の兵士たちの軍服は真っ黒に染められているんですが、「坂の上」はそうではない(カーキ色?)。これは「二百三高地」が大島の三原山山麓でロケしたために地面が真っ黒なので「保護色」(?)としてこの真っ黒な軍服に意図的にしたのかな、とも思ったんです。「坂の上」のほうは函館近郊の山で撮ってますからその必要がなかったのではないかと。
 兵士の悲壮感に関しては脚本上「二百三高地」の方が一兵士たちの視線を入れているから、ということもあるんですが、あの三原山山麓の黒々と荒涼とした不毛の背景も手伝っていたかなぁ、とも思いまして。しかし改めてよく見ていると明らかに「溶岩」とわかるものがいっぱい映りますし、実際の旅順周辺とはかなり違うんじゃないかと。この点に関しては「坂の上」のほうが地形的に似たところを選んではいるようです。

 元ネタにした史料がおんなじだから当然ですが、この映画とドラマには全く同じ場面が数多く登場します。とくに児玉源太郎が乃木希典に直談判して指揮権を奪うくだり。セリフまでほとんど一緒になってます。それだけに両者の俳優の演じ方、演出の仕方でいろいろ比較できて面白い。
 「二百三高地」では乃木=仲代達矢、児玉=丹波哲郎という組み合わせ。過去に乃木を演じた俳優は多いですが、イメージに一番あってるのはやはり仲代さんでしょう。こういう人だったんだろうなぁ、と思わせる説得力があります。丹波哲郎は何を演じても「丹波哲郎」になるとよく言われる人ではありますが、それはそれとしても映画の中でその役を説得力を持って演じてしまうのがこの人の凄いところ。凄味があります。
 「坂の上」では乃木=柄本明、児玉=高橋英樹という組み合わせになりましたが、どうも柄本さんの乃木って外見的なことより演じてる俳優さんが粘着怪優系(笑)ということもあってか「俗」な感じなんですよね。高橋英樹演じる児玉は凄味は丹波哲郎並みですがやはり二枚目系になりすぎてる気もします。ふと、逆だったらどうだったんだろ、なんてことも考えました。
 乃木役というとむかし「日本海大海戦」で笠智衆が演じたケースがありますが、笠さんだと好々爺過ぎちゃって悲壮感が…(笑)。

 まぁそれにしても、先週と今週と、おかげさまで我がサイトの「しりとり人物伝」の「乃木希典」のページにお客がよく来ること。その前には「ルパン三世」のスペシャルで「ルパン一世」(つまりアルセーヌね)が絡んできたりしたもんですからルパンページにアクセス急増したんで、あれこれ更新してテコ入れしたんですが、「しりとり」もまた何年かぶりで復活しちゃったりするかもしれません。候補者だけはずっと考えてはいましてね。

以下、かなり遅れちゃいましたがレスです。

>あがたしさん
そのネアンデルタール人の記事、「史点」アップ直後に僕も読みまして、面白がってました。まぁ魅力的だったのかどうかは知りませんが(笑)、混血してるのは間違いなさそうですね。

>バラージさん
 倭寇関連映画の情報ありがとうございます。日本と言えば忍者!ってなイメージは洋の東西で広がっているようでございまして。北朝鮮の映画「洪吉童」でも忍者軍団との決戦がクライマックスでしたし、イギリスだかアメリカだかで作った歴史ドキュメンタリーの戚継光の番組でも倭寇が忍者っぽかったです(ヘンな編み笠かぶってたな)。「ラスト・サムライ」でも忍者が出てきますが、あれは日本人出演者・スタッフが止めても聞かなかったそうで(笑)。
 朱元璋の話で「太閤記」という邦題を思いついた人は大したもんだなぁ。

 「1911」、僕も黄興のあのシーンでは「あれ、死んだんじゃなかったっけ?」と思ったもんです(笑)。いつの間にやら再登場するし、いつの間にやらできちゃった婚(?)してるしで。ま、狂言回し的な役どころでしたよね。
 僕は吹き替え版で見たんですが、石丸博也のいつもの声で「そんぶ〜ん!」なんて声をかけてるシーンはちょっと可笑しくって。原語は聞いていないんですがたぶん「孫文」なんて名前で呼んだりはしてないでしょう。NHKで先日放送していた「辛亥革命」のドキュメンタリーで「1911」の一部シーンが字幕付きで引用されてましたが、孫文も黄興に対して「字」で呼んでいるのが確認できました。



#8976 
民本主義者 2011/12/13 22:47
久しぶりに大笑いしたので

おひさしぶりです。
http://www.youtube.com/watch?v=bS5ZGP7DIYk
こちらで、満州国の歴史を「けいおん!」の主題歌に合わせて解説するFlashが公開されており、皆様にも観ていただきたく、書き込んだ次第。
「ミスったらリハってことにしてもう一回!」
「エアでOK、雰囲気大事」
に爆笑しました。

製作者は、ご存じ(?)ナポレオン氏です。
http://www.geocities.co.jp/Playtown-King/2816/flash/flash.html



#8975 
バラージ 2011/12/05 21:39
倭寇映画?

 タイトル(邦題)に「倭寇」がついた映画がありました。それは『倭寇掃討作戦 忍者外伝』という香港映画。僕は観てないんですが、本に載ってたんですよ。倭寇の手下が忍者らしく、ようするに海外によくあるニンジャ映画ですね。アクション時代劇としてはよくできてるらしいです。ビデオにはなってるけどDVDにはならないだろうしテレビ放送もあまり期待できないし、観るのはかなり難しいかも。
 明の時代を描いた映画では、『デブゴンの太閤記』(『燃えよデブゴン 出世拳』という別題もあり)というサモ・ハン・キンポー主演カンフー映画の主人公が初代皇帝・朱元璋だったりします。こちらも僕は未見。


>『1911』

 そういえば、最初のほうで清朝軍に囲まれてジャッキー=黄興大ピンチ! どうやって脱出するんだ?と思ったら別の場面に変わり、次に黄興が出てきたら、どうやったのかわからないけどもう助かってたって場面がありませんでしたか? あそこ、僕は「あれ? 退屈さにボーっとしててどっか見落としたか?」と一瞬思ったんですが、やっぱり助かったシーンはなかったですよね?(他の人の感想を探したら1人だけ同じことを言ってる人がいました) あと、黄興と徐宗漢(リー・ビンビン)がいつ結婚したのかもよくわからなかったです。
 よかったところとしては、孫文を極端に理想化せず、袁世凱や清王朝も単純な悪者にしないというバランス感覚があったこと。孫文の見通しの甘さを指摘する役回りとして黄興が使われてる部分があったように感じます。
 まあ、個人的にはジャッキーが出てなかったら多分観に行かなかったのも確かなんで、あまり文句も言えんな(笑)。



#8974 
あがたし 2011/11/29 09:16
ネアンデルタール人に関する最新の話題

「ネアンデルタール人は異種交配で絶滅?」(ナショナルジオグラフィック,2011.11.28)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20111128001&expand

「史点」2011.11.27で触れられているようにネアンデルタール人と現生人類の「交配」はすでに可能性が指摘されているのですけど,その点に関する研究の最前線の話題です.

それにしても,「現生人類の男性がネアンデルタール人の女性に出会ったら、必ず交配を試みたはずだ」というコメント(Max Planck研究所のフィオラ氏)は,現生人類の男性には興味深いものがありますねえ.ネアンデルタール人♀はそんなに魅力的なんでしょうか.個人的には現生人類♀のパートナー一筋なのですが.




#8973 
徹夜城(昨日は久々に都内に出た管理人) 2011/11/17 23:44
「1911」見てきました。

 ようやく昨日「1911」を見てきました。見るまでは下にあるバラージさんの感想を目を通さないようにしておりまして…(笑)。見終えてから目を通させていただきましたが、ほぼおんなじ感想なんで、ここでは省略。後日映画の方にでも感想を。
 原題がずばり「辛亥革命」というだけあって、革命の概説的な映画なんですよね。ジャッキーは本人も乗り気だったんだとは思うんだけど商売上の看板にされてる観もありますね。唐突なアクションシーンなんか特に(笑)。
 群像劇かつ概説的な内容だし、犠牲者たちを高らかに称えるところとか、個人的にはちとついていきにくい(その意義自体は認めますけど自己犠牲精神の強調がなぁ)映画ではありましたが、細かいところで、成り行きで強引に「革命軍」の司令官にさせられてしまうけどやるときゃやる武昌のヒゲの部隊長が可笑しかったです(笑)。こういう人、好きだなぁ、と。
 配役を見ると清朝皇族代表のように出てくる隆裕太后を演じてるのは「ラストエンペラー」で溥儀の皇后を演じたジョアン=チェン、というのが歴史映像マニアには面白い組み合わせです。

 劇場の予告編で「山本五十六」もやってました。こちらは「70周年」ネタだから、「1911」から30年後ってことになりますね。


>パパゲーノ川崎さん
 「海神」にアタックしておられるんですね。あれは韓国時代劇の中でもとりわけ国際色豊かで(おっしゃる通り、下手するとセリフの半分ぐらい中国語の回がありますね)、ビジネス戦争時代劇な内容もあってなかなか面白いんじゃないでしょうか。あと韓国歴史劇の中では珍しく回数が少ない(40回ぐらいだっけ)のもオススメできるところ。
 ただ主人公のチャン=ボゴは前半生がほとんど分からず、しかもドラマはその分からない部分にほとんどの時間を割いてますから、内容的にはほとんどフィクション。それでいて彼が新羅王室に関わりをもち歴史上にはっきり出てくるようになるとイマイチ面白くなくなるから不思議です。どうもこれは他の韓国歴史劇にも共通して言える傾向のような気がしてます。
 チャン=ボゴといえば実は九州にもちょこちょこ来てますし、渡唐した僧・円仁を間接的に面倒みるなど日本とのかかわりは少なくないのですが、ロケ費用をケチったか日本に行くくだりがセリフだけで済まされたのが残念です。

 あの時代にあんな女傑商人なんていないだろ、とツッコんでしまう「ジャミ夫人」を演じてるのがチェ=シラという女優さんで、「海神」では悪役でしたが「千秋太后」というドラマでは主人公を演じてます。つい先日ようやくこの「千秋太后」80回を全部見終えまして(一年がかり…)。
 こちらは高麗建国からさしてたっていない時期で、千秋太后は望まぬ政略結婚で王子を産み、その子を国王(時期的に皇帝を称する場合あり)にするわけですが、それをめぐるお約束の宮中ドロドロ劇、太后となってからの彼女の愛人が実は新羅末裔で新羅復活を企んでいたり、さらに何度も侵攻してくる契丹=遼との戦いも絡んで契丹の皇帝や太后も登場するなどまぁ盛りだくさんな内容でした。
 ネタばれを書くとラストで太后と愛人の間に生まれた子が女真族として育てられ、のちに金建国のもととなった(つまり完顔阿骨打の先祖)というオマケがつきます。もちろんフィクションですが、ラストのナレーションによると元ネタがなくもないみたいで。

 韓国歴史劇はどれも長くて何本も見ると大変なんですよねー。歴史映像マニアとしては一通り押さえておきたいのですが、とても手が回らない。これから録画済みの「鉄の王キム・スロ」(加羅の首露王の話)、「近肖古王」(百済の初期の王様の話)を見なきゃいけません。それにしても近年やたら量産してるよな〜日本の歴史劇状況を考えると羨ましい限りで。



#8972 
バラージ 2011/11/14 22:05
アイヌのこと、孫文のこと

 あー、そういえば『カムイの剣』ってありましたね。僕も昔観たんですが、面白かったという記憶はあるものの内容自体はほとんど忘れてます(原作は未読)。アイヌを描いた映画は、現代劇なら成瀬巳喜男監督の『コタンの口笛』、高倉健主演の『森と湖のまつり』があり、どちらも現代のアイヌ差別をテーマにしたもののようです(どっちも未見)。


 『孫文の義士団』『1911』と孫文関連の映画が続いてるんで、歴史映像名画座にある『孫文』(ちょっと退屈だった)『宋家の三姉妹』(悪くはなかったけど、ちょっと物足りない)以外のものをご紹介。

『孫文』……未見。中国版『孫文』と同じ年に作られた台湾・香港合作版。日本では劇場公開されずビデオ発売のみされたらしいけど、レンタル店でも見かけたことがありません。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』……ジェット・リーの『ワンチャイ』シリーズ第2弾。黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)が孫文を助けて活躍する。時代はよくわからないけど1900年代くらい? ラストのジェット対ドニー・イェンの戦いは屈指のカンフーアクション。
『孫文 百年先を見た男』……未見。最近レンタル店にDVDが並んでいる。1910年のマレー半島における孫文の活動と恋愛を描いてるらしい。



#8971 
パパゲーノ川崎 2011/11/14 12:21
アイヌ関係、韓国時代劇など

アイヌ関係の映画で、私が期待するのは。。。
”カムイの剣”の実写映画が観たいです。角川アニメでは観ましたが(あれは良かったです。)
今の時代に合うのではないでしょうか。

ところで、韓国時代劇”海神”を鑑賞中です。
ジャミ婦人、首長過ぎ、着替えし過ぎ、
チャムチャン不死身過ぎ。。。
ヨンムン、若いころの顔と違い過ぎ。。。
とつっこみ所が楽しいドラマですが

ちゃんと中国ロケもしているし、韓国ドラマなのに中国語がたくさん飛び交うし、
(なかなかきれいな発音だと思います)
ケレン味を抑えた武術・アクションシーンもいいです。
もちろん、ドラマも充実していて、重厚な感じが良いです。

今、税穀米運搬の競争をしているところまで来ました。今後が楽しみです。










#8970 
バラージ 2011/11/10 18:45
アイヌと北海道

 黒駒さん、tomohiroさん、徹夜城さんのおっしゃる通り、創作作品でアイヌを描く難しさというのは僕も感じます(『シュマリ』の話は僕も聞いたことがあります)。
 琉球王国=沖縄県とは違って、アイヌ民族=北海道とならないところも、微妙にちょっと厄介ですよね。琉球王国は国なので丸ごと今の沖縄県ですが(民族的には琉球=ウチナンチューは日本=ヤマトンチューとほぼ同じだったはず。厳密には違うのかもしれんけど)、北海道は大半がアイヌではなく和人ですから。



#8969 
バラージ 2011/11/10 18:28
『1911』

 ジャッキー・チェン主演&総監督の辛亥革命100周年記念映画『1911』(原題『辛亥革命』)を観てきました。以下、少々ネタバレになりますので、これから観る人は読まないでください。


 アクション映画ではなく歴史映画だということは知っていたのですが、そもそもこの映画は実質的にジャッキー=黄興が主人公ではありません。辛亥革命の群像劇で、孫文や袁世凱や清王朝などのほうが出番が多いくらいです。僕はてっきり黄興を主人公として辛亥革命を描いた映画かと思っていたので(というかみんなそう思っていたはず)、ちょっとだまされたような気も……。総監督も兼ねるジャッキー(監督はチャン・リー)が、自分が主役に見せかけたほうがより多くの人に見てもらえると考えたのかもしれませんが。

 ただ出来としては、辛亥革命や近代中国史にくわしくないとちょっとついていけないところがあり、僕も中国の地理的位置関係がよくわからず、理解できないところもありました。実在の人物がわんさか出てくる(出番はほんの一瞬だけ、という人が多い)大河ドラマみたいな歴史の年表的映画で、一つ一つのエピソードを深く描いていないので全体的に薄味な感じ。可もなく不可もない作品で、やや期待外れです。

 ジャッキーアクションが1シーンだけあって、それは熱烈なジャッキー・ファンとしてはちょっとうれしかったのですが(ストーリー的にはなくていいところでやってたので、完全にファンサービス)、全体的にジャッキーだけがちょっと浮いちゃってるんですよね。地味な演技派俳優の中に1人だけスーパースターがいる感じで。ジャッキー=黄興を主役にしないのなら、むしろジャッキーがいないほうが作品のバランスはとれていたと思います。



#8968 
徹夜城(北海道は一度行ったきりの管理人) 2011/11/09 23:43
北海道ドラマといえば

 だいぶ遅れて話題に参入です(^^;)。

 大河ではありませんが、NHKで製作した「大河的」な北海道ドラマといえば「新十津川物語」がありました。川村たかしの児童文学(といっても内容的にはかなり大人向け小説です)が原作で、水害で被害を受けた奈良県の十津川の住民が北海道に移住し「新十津川村」を開拓、そこから現代までの三代にわたる女性を主役としたドラマでした。僕は第一回だけ見ていて、あとはビデオテープに録画してそのまんま、という状態ですが…原作もところどころ読んでまして、洞爺丸事故が出てきたりするのは覚えています。ドラマでは初代の主人公を斉藤由紀がやってましたね。

 アイヌの扱いが難しい…ということで思い出すのが、手塚治虫の漫画「シュマリ」です。明治初期の北海道開拓期を背景に、ちょっと西部劇っぽいお話になってるんですが、当初主人公は内地人とアイヌの混血の予定だったというんですね。しかし周囲のアイヌ関係者からアイヌ問題については慎重にするようにとの意見があり(予告を打ったら雑誌編集部にもアイヌの方々から意見が来たそうで)、結局主人公は元旗本の設定に。そのため当初の構想から大きく外れることにもなり、作者としてもノリがイマイチになったというようなことを書いていました。
 そういや史点ネタ候補でもあるのですが、アイヌが初めて民族政党を作る方向、ってなニュースも最近ありました。




#8967 
tomohiro 2011/11/05 18:20
其れも考えました

>黒駒さん
其れも考えました。それ故のアイヌ問題の扱いの難しさは過日北海道に
足を運んだときに思った物です。
比較的Safeな素材で北海道が大河で描けないかなと思って居ます。
nhkでは現代劇枠では北海道を舞台にした企画を目にするのですが・・・。

http://blog.goo.ne.jp/misakimizugi


#8966 
黒駒 2011/11/04 20:02
土方歳三最後の一日

放送時に見ましたが、アイヌの扱いの難しさを感じた記憶があります。作中で榎本武揚が土方に北海道開拓の夢を語る場面があるのですが、アイヌの伝統的生業が営まれていた北海道の原野を開発し、彼らの生活を破壊することで北海道が「開発」されていった歴史を思えば、なかなか扱いの難しさがあろうと思ったものです。



#8965 
バラージ 2011/11/01 21:32
北海道が舞台の大河ドラマ

 船戸与一の『蝦夷地別件』なんていいんじゃないかなあと思うんですが、僕自身がまだ読んでなかったりします(笑)。読みたいとは思ってるんですけどねえ。アイヌ以外だと、徹夜城さんのおっしゃる北方探検ものもありですかね。

>tomohiroさん

 大河ドラマで全編北海道を舞台としたものはありませんが、確か『獅子の時代』が一部だけ北海道が舞台になっていたような……(開拓使とか)。観てないので確かなことは言えませんが。あと、『新選組!』の続編単発ドラマ(土方歳三が主人公のやつ)が北海道でしたね。これも観てないけど。
 朝ドラと合体したような大河というと、近現代路線といわれる『山河燃ゆ』『春の波涛』『いのち』が朝ドラ的大河だったようですが(これも観てない)、前二者の視聴率が悪く3年で打ち切りになりました。橋田壽賀子脚本の『いのち』だけは高視聴率だったらしいのですが、大河の方針は2年前に決まるので時すでに遅しだったとか。ただ、大河もさすがにそろそろネタ枯れになってきたので、そういう路線をもう1度検討する可能性もあるかもしれませんね。



#8964 
tomohiro 2011/10/29 18:39
私もアイヌものは見たいですね

>バラージさん
 私もアイヌ物は見てみたいです。
というか北海道を舞台にした大河は見てみたいです。
最近、朝ドラが「ゲゲゲの女房」、「カーネーション」という
實在の人間路線を能く放映しているので、
朝ドラと大河を合併させて、現代も描けるようにして
北海道を舞台にした大河を発表して欲しいと考えています。
個人的には、青函トンネルとかがアイヌ以外では見てみたいです

http://blog.goo.ne.jp/misakimizugi


#8963 
徹夜城(このところ隔週ペースで史点更新が出来てる管理人) 2011/10/28 13:24
アマゾンは時々当たりがある

 何の話かと言いますと、古本の話なんですね。アマゾンで古本が探せることがわかってから神保町もめっきり行かなくなりましたし。それよりも楽チンに掘り出し物が見つけられることが多いです。まぁあくまで僕の趣味の守備範囲内での話ですけど。
 アマゾンで昔の本を探して「現在お取り扱いできません」と出ていても、あきらめずにしばらくたってから探してみると見つかることがあるんですね。以前にもあきらめていた希少本「ルパン100億フランの炎」(ボワロ=ナルスジャックによる新ルパンシリーズの一冊の全訳)を入手できましたし、今度は以前「マンガで南北朝!」コーナーのために子ども図書館にまで通って読んだ「まんが太平記・乱世に生きた足利尊氏」が入手できて大喜び。原価からすれば値は張りましたが、まぁそれだけの価値はあると。そのうちこれの情報をさらに追加、ついでに「マンガで南北朝!」コーナーもさらに作品を追加したいと思っております。


>バラージさん
 「風雲児たち」が善悪を明確にする傾向がある(特に旧作でかも)のは確かでして、漫画としてはそのために面白くなってるところもありますね。それまで悪役まわりが多かった田沼意次を高らかに評価して描いたのは先駆的ではありましたが(もちろん学術的にもその傾向はすでにありました)、僕は読んでいて「ちとそれは言い過ぎ」と思うところもありました。特に田沼父子が「開国」を悲願とするセリフをやりとりするところなんかは…まぁ鎖国に対する議論もあの部分の発表後に大きく変わったという事情もありますが(別に鎖国を評価するんじゃなくて、そもそも国を閉ざしてたのか、という議論)。
 「『蛮社の獄』について」は僕も目を通してみたいと思います。ただウィキペディアあたりでも事件の背景がそれまで通俗的に言われていたものとは違うことが書かれてはいますね。



#8962 
バラージ 2011/10/24 22:05
『風雲児たち』と『「蛮社の獄」について』

 まあ、室町将軍の公家容貌については、史実的にはそういうところはあると思うんですが、ドラマにおける武家の公家容貌はマイナス印象を持たせる目的がほとんどですからね。足利義昭とか今川義元なんかがその代表で。

 『風雲児たち』は一部しか読んでないんですが、歴史上の人物に対する賢愚・善悪の描き方がちょっと極端すぎるような気がするんですよね。田沼意次と松平定信とか、遠山金四郎と鳥居耀三とか。
 実は最近、『「蛮社の獄」について』という本を読みまして(立ち読みですが)。江戸時代にはさほど興味がないので、何の気なしに手に取ったんですが、これが面白かった。なんでも蛮社の獄についての研究はずいぶん遅れているそうで、最近の通史本でもこの本で紹介されている「古い通説」そのままです。『風雲児たち』の蛮社の獄前後が印象に残ってたんですが、この新説を採用すると全面的に書き直さなきゃならないなあと思ったりしました。



#8961 
徹夜城(今日も仕事に出ていた管理人) 2011/10/23 23:35
ちょっとした南北朝本ラッシュ

 楠木正成ネタの小説・漫画が妙に多かったのが一昨年から昨年にかけて。そしたら今度は童門冬二の小説「楠木正成」と新井孝重の歴史本「楠木正成」がほぼ同時に出版されてしまいました。

 童門さんの小説は掲載雑誌(「致知」)のせいもあるようですが小説としてはあんまし面白くないです。雑誌の傾向だったのか、「青葉繁れる」を全文掲載したり妙に復古調なのも…もっとも内容自体はそれを装いつつ特に忠臣扱いした感じでもありません。まぁ毒にも薬にもならんなぁと思いつつ読みました。ダイジェストで人生を追いかけるなら初心者向けとして使えるかな、というところ。目新しいところでは尊氏の出生地を「京都郊外」としていること(綾部説を念頭に置いたと思われますが、あれは京校外ではないよなぁ)、西園寺公宗の後醍醐暗殺計画の際に高師直と楠木正成が一緒に出動している事実に目をつけたこと、ぐらいでしょうか。もっともその場面で師直が直接公胸を殺しちゃうのにはビックリしましたが(笑)。

 新井さんの方はもともと中世悪党の研究者なので、その線からの正成論も入ってます。この方の本を読んでるととくに目新らしい話はないんですが…「正成は北条得宗被官」という見解は僕も有力だとは思うのですけど、その根拠として一部近世史料に出てくる正成が幕府の命令で近隣の豪族を討伐していたとする話をやや無批判にとりあげてるようにも僕には見えちゃいまして。あと観阿弥と絡んでくる「上嶋文書」の件も能楽研究者の批判を読んだらやっぱり怪しいなぁと思うわけで。

 もう一冊。「足利尊氏再発見」という本も出てます。例の「頼朝像」とされていた肖像画が直義の可能性が高いという論説がここでも読めます。あと「炎立つ」でも監修についた入間田宣夫さんの「尊氏を支えた人々」も一読の価値はあるかと。おもに母方の上杉氏の影響力が大きかったと論じるものですが、尊氏を「のび太くん」扱いするのはちと比喩が適切ではない気もします。あと、なんだか母親の上杉清子が全部仕切ってたゴッドマザーだったみたいな表現があったのですが、僕はあれは史料の誤読ではないかと思います…


>サヤ・オリノさん
 レスが例によって遅れまして、すいません。
 カダフィ死亡、それもあんな非業の死とは、僕も驚きました。次回「史点」で書くことになると思うので重複は避けますが、確かに一つの時代の区切りであり、歴史はまさに現在進行形と思わされる事件でした。またそれがインターネットにより世界中で直後に見られてしまうということにも時代を感じます。
 独裁者として問題も多々あった人物だとは思いますが、ああいう死に方をするとやはり同情を禁じ得ないところはありますね。ヘンな例えとは自覚してますが、案外織田信長が本能寺で死んだ時も世間はこんな感じにとったりしたんじゃなかろうか、などということも思いました。

>Ren Mさん
 はじめまして!倭寇ネタに食いついていただき、ありがとうございます!って、管理人自身も専門のくせにずいぶんほったらかしにしてますが…「海上史事件簿」なり小説「鳳」なり、続きをやる気はちゃんとあるんですけど、生来浮気性なので他のいろんなことをやってるうちに手が回らなくなってます…(^^;)
 と、思っているだけに、「林鳳」の話、しかもフィリピンがらみということであなたのお話には久々に「海賊の血」が騒ぎました(笑)。僕自身は台湾もフィリピンも縁がないもので、現地の情報が聞けるとやはり嬉しいです。林鳳がらみの遺跡が残っているとなるとそれはすごいことだなぁ、とも。
 第一章しかアップしてない小説でも登場させてますが、林鳳の副将は日本人だったんですよね。それ一つとってもえらく面白い話だと思ってます。



#8960 
Ren M 2011/10/22 23:11
後期倭寇、琉球、フィリピン

みなさま初めまして。
戦国時代の奴隷貿易について調べていましたら、こちらに辿りつきました。
俺達ゃ海賊だ、の項を興味深く読ませて頂きました。
今後もちょくちょくとお邪魔しまして、他の項も全読したいと思います。
私事で恐縮ですが、倭寇については地元の沖縄や嫁さんの国であるフィリピンにも関係のある話が沢山ありますので、知人の多い台湾やフィリピンにも実際に足を運びながら勉強してみるのもいいかな、と思ってます。
こちらの記述を元に林鳳について少し調べましたら、マニラ近郊には林鳳の軍団が逃走用に掘った水路が今も残っているようですので、次回の訪比で見てみようと思います。
話は変わりますが、嫁さんの実家はレガスピという町なのですが、初代フィリピン総督になった
レガスピ将軍がフィリピン占領の為に上陸した場所で、地形が博多湾によく似ていると思いました。
古今東西、軍事上の常識っていうのは共通するもんだなあ、と実感を持って妙に感心しまいました。
博識なみなさんを前に恐縮ですが、自分なりに気づいた事や調べた事について色々と御教示いただければ幸いです。





#8959 
サヤ・オリノ 2011/10/21 22:26
カダフィ大佐死亡

リビアのカダフィ大佐が亡くなられたそうです。正確には、殺害されたそうですが。
まだ「冷戦」が終わらなかった時代、1986年のリビア爆撃のニュースを聞いた時、「あ、これで私は核戦争で死ぬ。」と恐怖に震えたこと(本当に足が震えてました)を思い出すと「時は過ぎ去っていったのだな。」と感慨ひとしきり、というしかない気持です。いや、そもそも「冷戦時代における人々の核戦争に対する恐怖」そのものを今の若い方々に理解していただくことの困難さを思うとき、「流れていく時の力」の大きさ、それに対する人間の無力さを感じざるをえません。
それにしても、本当に日々「歴史」というのは紡がれていくのだ、ということを「カダフィ大佐死亡」のニュースに改めて実感した次第です。
それにしても、「あの」カダフィ大佐が、敵対する国外勢力に暗殺されるどころか、自国の反乱軍(カダフィからみれば、そうですよね)に殺害されるとは……。「西側」に「テロリストの首魁」扱いされる一方、「アラブの英雄」と呼ばれていた頃を知る者としては、本当に感慨ひとしきり、です。時は過ぎ去っていくのだなぁ……。それとも……。



#8958 
徹夜城(携帯電話で出先からアクセスをチェックする管理人) 2011/10/20 17:29
「南北朝列伝」を更新しました。

半年ぐらいぶりで「南北朝列伝」を更新しました。といっても「あ」から始まる人を19人追加したというものですが。
大河ドラマの登場人物をまず網羅して、名前だけ出てくる人を次に網羅して、さらに持明院統・大覚寺統の天皇を網羅して、とやってきましたが、続いては「室町太平記」に出た人を網羅することで南北朝後半戦の人を並べようというのが当面の目的。
今回は特に赤松氏、足利氏のこれまでとりこぼしていた人物を中心にやったんですが、やってるうちに「あの人もこの人も」と追加しちゃいまして。たとえば足利氏では尊氏の兄「高義」、尊氏の長男「竹若」、直義の子「如意丸」なんてあたりがマニアック。そして「ムロタイ」に出たことを理由に歴代鎌倉公方、義満の弟の満詮とか四代将軍の義持まで加わってます。
 正直なところ義持あたりまで入れちゃうと「南北朝列伝」としてはどうなんだ、という迷いもありましたが、一応この人「南北朝時代」の生まれではあるんで。逆に鎌倉時代の人も結構入ってますから線引きが難しいですね。結局1300〜1400の一世紀、ってのが基準でしょうか(と書きつつ足利家時入れてるしなぁ)。
 いつもこの「列伝」を書いていると僕も知らなかったような逸話を発見して驚くことが多くって。たとえば足利満詮なんて兄義満の影でてんで目立たず、「兄貴に妻をとられた」ぐらいしか話題のない人だと思ってたんですが、義持時代に「上杉禅秀の乱」が起きた際に幕府の表情で一同の沈黙を破って発言、一気に場をさらったのが驚きでした。こういう人生もあるのだなぁ、と。


>パパゲーノ川崎さん
「塚原卜伝」のあの大ジャンプはないですよねぇ(笑)。ありゃいくらなんでも、と思いましたが中国系の武侠ものでは当たり前のようにやっちゃいますよね。ま、日本も忍者ものを思えばそうなんですけど。

>バラージさん
 室町将軍後半戦は僕もよく知らんのですけど、本人の性格はともかく外見的に公家化してた、ってことはあると思うんですよ。今川義元も公家さんイメージがつきまとってそれがマイナス印象にされてますが、あの時代では都のエライ人の最先端ファッションってことだったかもしれませんし(笑)。
 アイヌ、というか北海道ものの大河企画は僕も勝手に妄想したことがあります。ある一人を主人公にするのではなく、江戸時代の北方探検シリーズで最上徳内から間宮林蔵までやってみるとか…ってこれは明らかに「風雲児たち」の影響ですけどね。

>ひでさん
「史点」記事中でも書いたことですが、我がHPはアクセス解析ができるようになってまして、それによると最近ではiPhoneからのアクセスが全体としては小さいもののこのところグイグイと上がってきています。iPadもぼちぼちというところでしょうか。マックユーザーは4%ぐらい、というところのようです。近頃じゃプレステ3やPSP、Nintendo3DSからのアクセスなんてのも見つかります。

>アジアのバカ大将さん
それは僕も驚きでした、ぜひ見てみたいな、それ。つーか、外国のドラマに明治天皇が登場すること自体かなり驚きです。
しかし確かに日清戦争賠償金はあらかた軍事費に回してますよねぇ。八幡製鉄所なんかもあるにはありますが。時期的に「米百俵」の話と混線してるんじゃないか?とも。または案外あれで中国も明治日本へのやや屈折した憧れがあるのかもしれません。

>モーグリさん
「クレヨンしんちゃん戦国大合戦」の評判はずいぶん聞くんですけどね、ついつい見てないもので。というか実は一度TV放映された際に録画したらHDDのクラッシュで録画に失敗し、それがトラウマになってまだ手を出してないという事情も(笑)。
まぁ内容的にはタイムスリップものに分類するのが妥当と思います。タイムスリップと言えば近々AKBがらみで何やら一本作られるみたいな。



#8957 
モーグリ 2011/10/18 20:14
戦国大合戦

ここの「歴史映像名画座」のコーナーでは映画「もののけ姫」のようなアニメ映画を取り上げてます。
そこで疑問なんですが、「もののけ姫」を取り上げるのなら、なぜ映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ、アッパレ!戦国大合戦」を取り上げないんでしょうか?戦国時代を描いた歴史映画だと思います。
ちなみに映画のタイトルがアレなのは本作が毎年恒例のクレヨンしんちゃんシリーズの一作として作られた子供向けアニメだからです。(面倒なので、以下「戦国大合戦」と呼びます)

ただ、「戦国大合戦」はカテゴリーがよく分からない映画です。あらすじは「埼玉県の春日部に住んでいる野原一家が戦国時代にタイムスリップしてそこで行われている戦争に巻き込まれる」というものです。タイムスリップした時代ははっきり作中で「天正2年」(室町幕府滅亡の翌年、長篠の合戦の前年)となってます。
カテゴリーが「戦国時代」なのか「安土桃山時代」なのか「タイムスリップ」なのかよく分からないです。

「クレヨンしんちゃん」というと、皆さん「子供に見せたくないアニメNo.1」とか「低俗アニメ」とか思ってませんか?確かにTVシリーズはそういう作品が多いんですが、映画版は結構泣かせるんです。クレヨンしんちゃんの映画版は2001年公開の「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」から特に評判が高くなり、「子供と一緒に見に行った大人が泣かされた」という話をよく聞くようになります。「オトナ帝国」の翌年に作られた「戦国大合戦」も評判が非常にいい作品で「泣けるクレヨンしんちゃん映画」等公開時に映画評で評判がすごくよかった映画です。
「戦国大合戦」のすごいところは製作スタッフによる綿密な時代考証によってそれまで誰も見たことがない戦国時代の戦争を忠実に再現したことです。この作品を作るのにどれだけの努力がなされたかと思うと本当にビックリするほどです。これについては歴史研究者も「映画作品の中で最も戦国時代の合戦を忠実に描写したもの」と評価しているほどです。
のちのこの「戦国大合戦」を基に実写映画が作られていることからもこのアニメの完成度の高さが分かります。

今までの文章を読んでウソだと思った人はレンタルビデオ店に行って借りてみてください。物語開始後約10分あたりからすさまじい光景を目にすることになるでしょう。
少なくとも大河ドラマやそこらの映画に登場する「なんちゃって戦国」は確実に凌駕してます。



#8956 
アジアのバカ大将 2011/10/18 09:34
立派な日本にびっくり

お久しぶりです。
辛亥革命前後を描いた中国の大河ドラマに
「走向共和」(2003年?、中央電視台)
があります。
出てくる日本人が、宮崎滔天ら中国革命
の同志たちはじめ、立派な人間ばかり
なのには、ちょっとびっくりします。
例えば、日清戦争講和期の明治天皇。
侍従長が、2億両の償金について
「これで新しい軍艦が買えます。
鉄道も敷けます」
と、うきうきしているのを一喝、
「ばかもの、教育に使うに決まって
いるだろう」
子供たちは全員小学校に行かせるのだ、
新しい大学をつくり世界一流の
学者を教授に招くのだと、遠い目をします。
明治政府をここまで買いかぶって
もらうと、日本人としてはちょっと
照れくさいですね。中国インテリの
認識の一部を示すものとして、
興味深いです。
確か、日清戦争の償金の大部分は
軍事に使われたはずでは。



#8955 
ひで 2011/10/15 21:07
私もマックユーザーです

でも、ipadとかiphoneはもってませんが(笑)
ジョブズのはなし、いろいろでてますねえ。個人的には、彼のようなタイプの人の下で働くのは、ピョートル大帝とか雍正帝とかの下で働くのと同じくらい大変そうな気がしてしまいます。よほど根性が座っているかM体質じゃないともたないって…。

http://historia334.web.fc2.com/index.html


#8954 
バラージ 2011/10/15 15:26
塚原卜伝、琉球とアイヌ

 『塚原卜伝』第2回を見ました。
 第1回は見逃したんですが、公式サイトを見たら足利義尹(義材・義稙)が出てくるらしいので見ることに。僕はこの2度将軍になった義稙が結構好きでして。『花の乱』や『毛利元就』にも出てきたし、戦国時代の将軍ではわりと映像化の機会に恵まれているのかなあ。まあ、実際には卜伝と会った事はなかったはずですが。大内義興も『毛利元就』以来の映像化ですが、細川高国は初の映像化でしょうか。北条早雲は昔『若き日の北条早雲』という連ドラがテレビ朝日で放送されたらしいです。
 しかし足利将軍はどうしてああいう公家化した描かれ方になっちゃうのか。死線をくぐりぬけてきた義稙はあんな軟弱な公家風将軍ではなかったような気がするんですけど。

 『テンペスト』は未見(原作も未読)ですが、『琉球の風』以来の琉球王国ものですね。どっちかっていうと韓流時代劇の影響が大きそうな気もしますが。『琉球の風』みたいに沖縄ではウチナーグチ吹き替えバージョンが放送されたりするんでしょうか?
 琉球をやったからにはアイヌも映像化してほしいなあ。前に『栄耀映画掲示板』にも書いたんですが、アイヌ史関係の映像化というと、映画『水戸黄門海を渡る』と『北の零年』くらい。しかもどっちもアイヌは添え物のようですし、映画そのものの評価も低いようです。アイヌを中心に描いた映画化テレビドラマが作られませんかねえ。



#8953 
パパゲーノ川崎 2011/10/14 20:46
塚原卜伝など

塚原卜伝、面白いですね。
日本の時代劇としては、ちょっと高く飛びすぎでしょう!と突っ込みを入れたく
なりますが、韓国や中国の時代劇への対抗意識でしょうか。。。
それとも大河の”義経”のときにワイヤーアクションを使ったので
タガが外れてしまったのですかね。

飛ぶのはともかく^^;型や殺陣は、古流の面影をちゃんと残しており
好感が持てました。これからの展開に期待します。

それからテンペストが3D映画化ですか?
そういう企画が出るということは、視聴率が良かったのでしょうか。

私はこのBS時代劇の枠としては、”蒼穹の昴”の続編が見たいです。。。








#8952 
徹夜城(受験産業の片隅にいる管理人) 2011/10/14 15:21
一世紀前のはなし

>べんぜん環さん
 どうも、はじめまして。管理人の徹夜城でございます。いつもながらレスが遅れちゃって申し訳ありません。
 そうですか、世界史選択の受験生の方でいらっしゃいましたか。このサイトが受験勉強の役に立つかどうかは疑問ですが(僕も生徒にここは薦めてませんし(笑))雑学遊びと割り切っていただければ幸いです。

 僕は学習塾でもっぱら中学生を相手に教えてるんですけど、ちょうど今頃中2の歴史で日清日露や韓国併合、そして辛亥革命を習うんですよね。先の10月10日がちょうど一世紀目になることを僕も授業で話題にしました。なぜ体育の日なのかもネタにしましたけど。
 今日付けで更新した最新の「史点」でも辛亥革命百周年は話題にとりあげてまして、そこでも書いたのですが最近いろいろと「百周年」があったので当時の時間進行感覚といいますか、あの事件からあの事件までこのくらいの時間があったのだなと実感できるところがあります。
 孫文については確かに国のために私意を後回しに…という点はあって評価はできるんですが、一方で読みが甘いというか戦略的にはふらふらしてるといいますか(彼個人の責任ではないにせよ)、革命家としてどこまで評価できるのか僕なんかは疑問符もつけてます。いしいひさいちの漫画で「革命家」ならぬ「亡命家」というギャグにされてたこともありました(笑)。
 今の中国を孫文が見たら…うーん、想像するのが難しいですよねぇ。共産党政権であることに驚き、かつ限りなく資本主義的であることももっと驚くかも。

 先ごろ「孫文の義士団」というアクション映画がありましたが、来月にはジャッキー=チェンの「1911」が公開されますね。辛亥革命ネタとしておさえておきたいところです。



#8951 
べんぜん環 2011/10/11 01:18
100年経ち

徹夜城さん、掲示板のみなさん、はじめまして。べんぜん環と申す者です。
世界史選択の受験生の身分でありまして、受験勉強を兼ねてこちらのサイトを拝見しております。
この時間だともう11日ですが、昨日10日は辛亥革命から100年ということで、中国では盛大な式典も開かれましたね。つい一週間前に授業で辛亥革命をやったばかりで気持ちがたかぶり、思わず初書き込みをしてしまいました。
祖国の行く末を案じ、私意を後回しにして革命に身を投じた姿に心打たれました。袁世凱への中華民国総統の譲位や第一次国共合作など、その懐の深さをうかがわせる行為で国家統一を目指したのだなと思いました。
その彼が今の中華人民共和国を見たらどう思うのかなと想像を膨らませた体育の日でした。



#8949 
徹夜城(そろそろ歴史映像名画座がまた更新だなと思う管理人) 2011/10/09 23:36
またテンペストと塚原卜伝と

>mozawaさん
 レスがいささか遅れてしまいました。
 そうですか、「テンペスト」、原作もいろいろトンデモなようですね。そのGacktが演じた中国の宦官の描写についてはなんとなく察しはつくのですが、ドラマ的にはストレートに表現はできんでしょうねぇ。それと思わせるような場面はありましたけど。それにしてもGacktの舌の長いこと、とは思いましたが(あれ、CGじゃなかろうな)。仲間由紀恵が「服を脱げ」と言われる場面、脱いだら全身が光り輝いて龍が出てくるのにはもう爆笑してしまいました。
 素材として琉球王国末期、というのが目を引いたのは間違いないでしょう。それにしてもNHKはさらに勢いで3D映画版も作るとか言ってましたが…。ドラマの総集編みたいな感じになるのかな?

>塚原卜伝
 で、「卜伝」の方ですが、本日放送分では将軍・足利義尹とか管領・細川高国とかが登場。
 しかし剣豪ものなんだけど、勝負をスローで見せるせいもあって、なんだか気抜けしてしまって。「鍋ブタ」もスローでやるのか(爆)。

 これとは別に、最近ツタヤから久々に映画を借り出してきて、ジャッキー=チェンの「ラスト・ソルジャー」、韓国の「光州5・18」、ラッセル=クロウの「ロビンフッド」と見ましたので、そのうち一気に「歴史映像名画座」および「栄耀映画徒然草」に収録いたします。
 それにしても「ロビンフッド」…こんな内容とはビックリ。あれじゃフランス人怒るだろうなぁ。



#8948 
mozawa 2011/10/05 23:53
テンペスト

お久しぶりです。

テンペスト、ドラマは未見ですが原作は読みました。
原作はかなりトンデモと私は思います。最初に舞台化と聞いたとき耳を疑いましたから。やっちゃうの?できるの?って。
前半は良いのですが、後半になると話が収集付かず破綻するし、文章も稚拙になってくるしで、読むに堪えませんでした。

Gacktが演じた中国宦官なんて、映像化しちゃいけないだろう、という位の描写で・・。よくGacktがこの役を引き受けたものだ、と思ったくらいです。

ドラマのレビューを見る限りでは、NHKらしく、お行儀良くまとまってもいるらしいので、見ておけばよかっかな、という気もしています。

宝塚向き?男装の麗人の物語にうまく纏められれば。。



#8947 
徹夜城(最近映画評を書きため始めた管理人) 2011/10/05 00:34
テンペストと塚原卜伝と

>パパゲーノ川崎さん
 「テンペスト」、僕も先週ぐらいにようやく見終えたんですけど(歴史映像名画座にもう入れておきました)、原作がどうなってるのか気になる作品ですね。ドラマでは「超常現象」としか思えない場面が説明もなく何度も出てきまして、歴史ドラマとしてはかなりその辺は気になります。結局なんだったんだろ?と思う伏線もありましたし。
 主人公の設定には、もうそういうことになってるんでツッコミようがないといいますか…仲間由紀恵さんじゃどう見ても女にしか見えませんもんねぇ。
 話し言葉は厳密にやりだすとそれこそウチナーグチで再現しなくちゃいけなくなるので、現代語チックになるのは仕方がないかも(「琉球の風」でもそうでした)。ただ、僕がかなり気になっちゃったのはいわゆる後宮においていちいち「王妃様のおなーりー」「側室様のおなーりー」「国母さまのおなーりー」と掛け声が分かりやすくうるさすぎる点で。
 ペリーとの「対決」はもちろんフィクションですけど、ペリーが日本に来る前に琉球に寄っていたという史実は日本人でもあまり知らないので、映像化されたのは大きいと思いました。

 さて、その「テンペスト」に続くBS時代劇枠は、「塚原卜伝」。
 実は茨城県鹿嶋市が以前から「卜伝大河化運動」を展開していたのですよね。いくらなんでも大河は無理だろ、と思っていたらこの時代劇枠で実現。全部で7回、まぁそんなところが妥当でしょう。このBS時代劇枠、思いのほか自由度が高いので大河にこだわらない歴史ドラマ枠として貴重に思えてきました。
 第一回を今日になってみたのですが、ちょっと驚いたのが伊勢宗瑞、すなわち北条早雲が登場したこと(演じたのは中尾彬)。特別ゲストという感じですが、戦国有名人で映像化されたこともほとんどなく、戦国大河素材最後の大物などと言われている早雲がひょっこり出てきたんで驚いちゃいました。
 思えば卜伝が生きた時代は戦国前半戦で、大河「花の乱」で応仁の乱が描かれたあと、歴史映像的には「空白域」になってるところなんですよね。次回は京に上って当時の政界関係者も出てくるようですから、その意味でなかなか貴重な作品になりそうです。



#8946 
パパゲーノ川崎 2011/10/04 11:48
下の記事の修正

一度投稿すると、修正できないんですね。^^;

仲間幸恵→仲間由紀恵

ネイウォン→寧温(ネイオン)

に訂正しておきます。



#8945 
パパゲーノ川崎 2011/10/04 11:37
テンペスト

BS時代劇”テンペスト”が終わりました。
僕は原作を読んでいないのですが、原作が名作との評判のため観てみましたが。。。?

 セリフが今風で、時代を感じないし、リアリティーの無い話に感じました。
首里城の龍が動いたりなど変なCGの処理、画面の発色の悪さ(赤がきつい)
なども気になりました。
演出も緊張感が足りないし、時代背景や琉球王朝の組織や役職についての解説も
足りない。。。
 仲間幸恵は熱演だっただけに残念です。
(空手の武器術の殺陣までこなしていたのは立派でした。)
 
 ところで、ペリーが琉球に来るエピソードがあるのですが、このあたり
どこまで史実に近いのでしょうかね。
 とにかく、主人公みたいな役人は実在しないだろうなー、と思いました。

 単に、テレビドラマ化が中途半端だったのか、原作はもっとよかったのでしょうか?

 蛇足ですが、主人公舞鶴が宦官になると”ネイウォン”と名乗るのですが、
韓国の宮廷の医局が”内医院”(ネイウォン)”なので、なんだかややこしい
気がしました。これは原作の責任ではないのですけど。^^;



#8944 
徹夜城(ようやくネット活動が再開できそうな管理人) 2011/09/12 12:34
長い長い作品を見終えて

 どうも、管理人自らお久しぶりです。夏期講習&期末試験の「死のロード」が終わって、ようやくいろいろ更新できそうな状況です。とりあえず「史点」は更新。執筆もリハビリが必要でかなり手間がかかりました。

>韓国大河
 GYAOで配信していた韓国大河ドラマ「大祚栄(テジョヨン)」を昨日ようやく見終えました。全134回(汗)。韓国大河って大河というより大海状態になってるのが多くって…あちらじゃ週二日放送というスケジュールになってるらしいですね。それで撮影があまりに過酷だと出演拒否した女優が出た、なんて話題も最近ありました。ちょっとひところの香港映画の状況に似てるような。
 で、この「大祚栄」ですが、要するに渤海建国者のお話。史実はほとんど不明ですから好き放題に創作してます。で、韓国のことですから渤海は問答無用で「韓民族」が建国した国家であり(一応多民族国家ということは認める描写があったので少しは改善したかな)、特に近頃「わが民族の大国」として人気の高句麗の後継国家ということがやたらに強調される作りになってます。この辺は中国と以前から論争があり、絶対に譲れないところなんでしょうけどねぇ。
 ドラマ前半は高句麗滅亡にいたるドラマ。大祚栄は淵蓋蘇文(これも主役のドラマあり)の奴隷として育てられるという設定。後半は高句麗滅亡後の再建の苦難を描き、則天武后や薛仁貴が重要キャラとして登場し、やっぱり唐と対抗する展開。契丹や突厥など北方民族が入り乱れる乱世展開は個人的には気に入りましたけど、メインは男女男の三角関係だったりします(笑)。こういうの、中国時代劇にもよく見られるんですけど韓国のだと「主人公とメインのヒロインは絶対に結ばれない」という面白い鉄則が見受けられます。
 大祚栄については旧唐書・新唐書でも記述が分かれ、高句麗の系統と言えなくもないという部分がむやみに拡大されてる観もありました。「渤海」という名前を唐から渤海郡王に封じられたなんて韓国ドラマが認めるわけもなく、中国側のおとしめる歴史記述ってことで片づけて渤海の名の由来を北の湖に求めるとか、傍目には無理も多い。終盤に至るにつれナショナリズム全開になってくところは正直見ていてつらかったですね。ま、話の展開自体は面白いので通して見られましたけど。
 主役のチェ=シュジョンは「太祖王建」で王建、「海神」で張保皐、そしてこの「大祚栄」と「民族英雄」な方々を演じ続けてて、いずれも完全無欠型のヒーローなんですよねぇ。「海神」は割と好きなんですけど(僕の専門ジャンルに近い内容ですし)、「大祚栄」あたりになるとテーマがテーマなので演技がオーバーで暑苦しくも思えました。
 他の韓国大河では「千秋太后」全80回をチビチビ見続けて、あと18回。BSフジで放送した「鉄の王キム・スロ」(加那建国者の話らしい)30数回は録画したまままだ見てません。

 それ以外では栄耀映画の掲示板にはすでに書いたんですけど、五味川純平原作、小林正樹監督、仲代達矢主演の大河映画「人間の条件」(6部作9時間31分)をNHKBSで一挙放送したので初めて通して鑑賞しました。そのうち久々に映画評でも書こうと思うんですが、まぁとにかく長いけど飽きない映画で…これでもかこれでもかと苦難に見舞われる展開がキツくもありましたが。同じ原作者の「戦争と人間」(3部作9時間20分)はすでに「歴史映像名画座」に入れてますが、「人間の条件」はどうしたものかと迷ってます。「歴史映画」ってよりも戦争映画なのかなぁ。「戦争と人間」と違って実在人物は登場しませんし。



#8943 
徹夜城(博物館めぐりが続く管理人) 2011/08/15 23:45
博物館めぐり

 お盆休みになったことで、このところ博物館めぐりしてます。
 先日は東向島の東武博物館と両国の江戸東京博物館をハシゴ。いずれも鉄道ネタが目当てでした。鉄道ネタと言えば先日「タモリ倶楽部」でやってた「130円切符で大回り大旅行」は僕も以前実行したことがあります(笑)。

 それで今日は上野の国立博物館、西洋美術館両方を回ってきました。いずれも人が多くて落ち着いて見てられない、って感じでしたが…展示物をじっくり見るのもそこそこに人込みをすり抜けるように見終えてしまい、どちらも一番印象に残ったのが解説映像だったというのがなんとも(^^;)。とくに西洋美術館の「大英博物館の古代ギリシャ」では古代オリンピックを映像で再現している映像が興味深く…いえね、古代のとおり再現して筋骨隆々の若い男性たちが全裸で競技してる様子をばっちり映していたのですよ(笑)。俳優さんかモデルさんか知りませんが、撮影、大変だっただろうなぁ。
 国立博物館の「空海と密教美術」では音声ガイド(有料)の声が北大路欣也さんで。犬のお父さんで話題だから…ではもちろんなく、かつて映画で空海を演じた縁からだと思われます。
 国立博物館では「孫文と梅屋庄吉」という企画展も見てきました(別料金)。孫文を支援していた知られざる日本人ということで、辛亥革命百周年企画で開かれたもの。そういえば今度ジャッキー=チェンが辛亥革命映画を作ってますが、そこで彼が演じた人物の写真もありましたね。なぜか当時の日本や中国を映したステレオ写真がやたらに置かれてましたが…

>おしん
 「おしん」も確かに近現代史ドラマと言えなくもないですね。歴史上の有名人なんかは出てきませんけど、近現代日本が歩んできた極貧時代、戦争、高度成長といった「歴史」がまさに描かれてましたから。アジア各地で大ヒットした一因も同じような歴史を経験している人々の共感があったんじゃないかな、と。なんでも昭和天皇も見てて「あんなに苦労していたのか」などと言っていたとのうわさもありますね。



#8942 
バラージ 2011/08/12 22:55


 僕は『この世界の片隅に』、見ました(原作は読んだことがない……というか知りませんでした)。まあ、北川景子が主演だったからというのもありますが……。いいドラマでしたよ。若手俳優たちがみんな好演でしたし、お話も雰囲気もよかったです。唯一ちょっと「?」と思ったのは、ほとんどの日本人が知らない軍事機密のはずの戦艦大和を主人公の旦那がやたらと知ってるところ。でもまあ許容範囲内でしょう。



#8941 
黒駒 2011/08/09 21:04
「おしん」は歴史映像?

先日こうの史代「この世界の片隅で」がドラマ化されて放送していたらしいのですが、ドラマのほうはともかく原作は読んだことがありまして、この人は小学生がニワトリ飼う話とか、連れ合いを無くした定年後の男が息子の家に同居して家事を担当する話とか、児童文学っぽい絵柄でありながらディティールが細かくて、そういう絵柄で戦争、それも銃後の風俗について細密に描いてましたから、何かオーラが出ている印象がありました。

戦争を描いた歴史ドラマというと、戦線ものと銃後のほうに分かれますね。数年前に「おしん」を通してみて、実に長かったんですけど、これは固有名詞的な歴史は描いてないけど、地主と小作・奉公稼ぎ、農民運動、関東大震災、戦争と銃後、戦後の百貨店経営と、実に歴史映像的であると感じました。こういうのもありますよね。

ところで、最近古川隆久『昭和天皇』、伊藤之雄『昭和天皇伝』と、昭和天皇に関する実証的評伝が相次いでますね。特に前者は昭和天皇青年期からの思想形成過程に注目した一著であるらしく、わたしは未読なのですが、個人的には中公新書で単著が出たあたりに、昭和天皇も「歴史」になりつつあると、戦後66年を感じてしまったものでした。



#8940 
徹夜城(やっぱり疲れている管理人) 2011/08/05 00:41
博物館に行きたいなぁ

>ひでさん
 そーですか、「空海と密教美術」混んでますか、やはり。行きたいとは思ってるんですけど、あの手の仏像展示は参拝客まがいの人たちも多いので(笑)すっごく混むんですよねぇ。
 「大英博物館のギリシャ美術」も見に行きたいと思ってました。あのギリシャから「返せ」って言われてるやつですな(笑)。本場の大英博物館でもギリシャコーナーは見物してるんですが、「エルギン・マーブル」以外で何があったか実のところよく覚えてないので、今度の展示はいい機会かも。


>歴史ドラマではなくドキュメンタリー
 やはりNHKというのは凄いなぁ、と思ったのがBSプレミアムで今日まで4日連続でやっていた「側近と家族が語る周恩来」。大筋では目新しい話題はないのですけど周恩来の生涯(おもに建国後)を要領よくまとめてましたし、身近な関係者が回想を語る形式なのでより具体的に彼の像が浮かび上がります。
 田中角栄の訪中時に角栄の好みを細かく調べていた、というのは有名な話なのですが、今回側近が明かした新事実として周恩来のスタッフが角栄の金銭・女性のスキャンダルを報じた週刊誌記事のたぐいまで集めて周恩来に見せていた、というのがありました。もっとも周恩来は「こんなものを私に見せるな!これが仮に事実として今やってる歴史的なこととどういう関係がある!」と怒ったのだそうですが。
 NHKの番組と言えば終戦企画で教育テレビの「さかのぼり日本史」の戦争特集もお勧め。再放送なんですが、東大の加藤陽子教授による戦争史の解説が面白い。この人の著作で話題になった「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」を今頃になって図書館から借りて読み、大いに面白かったもので。
 終戦企画と言えば今年はじめに放送した「なぜ日本人は戦争に向かったのか」シリーズも再放送されるようですし、映画「人間の条件」も全作一挙BSで放送になるようです。これ、まだ全部は見てなかったのでいい機会だな、と思ってます。同じ原作者の「戦争と人間」の方はDVDボックスで所有してるんですけどね。

 そういえばノルウェーの例の事件の犯人ですが、精神鑑定を日本人の専門家に頼むと言ってるそうで。なんか日本に思い入れがあるのは確かなようです。まぁ何か勘違いしてる気がしますけど。
 日本とノルウェーの縁と言えば「捕鯨国」というのがありますね。最近日本でも公開になったはずですが(僕が先日「ルパンの奇巌城」を見た映画館で予告が出てた)、ノルウェー産ホラー映画で、「捕鯨禁止で仕事を失った家族がホエールウォッチングの客を殺しまくる」というヘンな映画があるんです。なぜか祐木奈江が出てるらしいのですが…僕はホラーは苦手なんで見る気はしませんけどね(^^;)



#8939 
ひで 2011/08/04 23:00
上野にて

東京国立博物館では「空海と密教美術展」、西洋美術館では「古代ギリシャ展」がやっています。現在夏休み中のため、恐らくどちらも混んでいると思いますが、おそらく空海より古代ギリシャの方がゆっくり見られる状態だと思います。最近の東京国立博物館は混みすぎです…。

http://historia334.web.fc2.com/


#8938 
tomohiro 2011/08/03 18:20
こういうのも日本の右傾化のせいにするのかな

かの日本の極右どもが大好きな臺灣の方々が
口癖見たく言っている言葉があるのですが
「日本人は閉鎖的で均質性を好む。」
と言う言葉です。
「親日国」
と言われている国にまでそう言われている日本。
今回のノルウェーの事件において極右主義者が
日本のことを持ち出しているのを見ていると
また、日本の右翼恐怖論・右翼アレルギー主義者が
「日本の右翼を排除しなければならない。」
とか言うのではないかと思って居ます。
右翼恐怖論者のおかしいのは、右翼が万能の力を持っているように
思って居るところですね。
そこら辺は臺灣神聖論者と同じくらい滑稽ですが。


http://blog.goo.ne.jp/misakimizugi


#8937 
徹夜城(夏期講習でヘロヘロになってる管理人) 2011/08/02 13:38
こういうのも「歴史映像」かな

 しばらくご無沙汰しました。いやぁ、仕事がここしばらくハードでして…「史点」もつい先ほどアップしましたけど、ズルズルと遅れたためにちとネタが古くなっております。

 そんなわけで少々遅れた話題ではありますが、先の金・土と放送されたNHKの「未解決事件」シリーズの第一弾、「グリコ森永事件」のドラマ部分は実に面白く見てしまいました。「三億円事件」の映像化の例は多いのですが、「グリコ森永」は初めてじゃないでしょうか?しかも警察関係者、報道関係者など幅広く取材を重ねたうえでのドラマ化だけに実によくできてました。まぁドラマの常でちょっと人々の発言や行動がオーバーアクションというか、それこそ「ドラマチック」すぎる気はしましたけどね。
 これは「歴史映像名画座」に入れたものかどうか、いささか迷いますねぇ。こういうのも入れちゃうとそれこそ三億円事件の作品も入れなきゃいけなくなるし、際限がなくなるかもしれない。またドラマにドキュメンタリーをはさむ形式であるのもちとネック。もっともTBSでやった「あの戦争はなんだったのか」入れちゃってるので…といろいろ迷ってます。

 さらにもう少し古い話になりますけど、NHK衛星でアメリカのTVドラマシリーズ「ケネディ家のひとびと」を放送してまして、ようやく録画を見終えました。これは近日中に「歴史映像名画座」入りしますね。
 ドラマとしての出来は正直もう一つ…と思いましたが、あくまでケネディ家のホームドラマとして作ったのは正解だったかも。とくにケネディ兄弟の両親のキャラはこれまでの作品では描かれてきませんでしたから。その一方でJFKとロバートに話を集中させて他の兄弟についてはほとんど触れませんでした。あと、あくまで「ホームドラマ」に絞るためなのか、ケネディ暗殺については「オズワルド単独犯行」という公式見解のままに映像化されてたのはちょっと物足りなくもあります。ケネディ暗殺の背景にマフィアやら軍部やら諸説あるのをほんのりと味付けにしてた感はありましたが。



#8936 
バラージ 2011/07/21 22:01


>パパゲーノ川崎さん

 『スラムドッグ&ミリオネア』も見てないんです。機会があったら『踊るマハラジャ』ともども見てみますね。

 『イップ・マン』(続編)が『ロッキー4』そっくりというのは僕も思いました。僕は『ロッキー4』もなんだかなあという感じだったので、のれませんでしたねえ。イギリス人があまりにもわかりやすい悪者なのも気になりました。
 それと、この手の格闘もので欧米人が敵役だと、だいたいボクシングの使い手との異種格闘技戦になるようですが(確か黒澤明の『続・姿三四郎』もそうです。僕は見てないんですが)、同じ格闘技とはいってもボクシングは武術ではなくスポーツなので、そもそもの性質がカンフー(や柔道)とはちょっと違うような気がするんですよね。最後の試合の途中で脚技なしになるところなんか、敵の卑怯さを表現したかったんだろうけど、脚技があるほうが圧倒的に有利なんだから最初から禁止されてるのが当たり前なんじゃないの?とか思っちゃうんですよね……(猪木対アリ戦みたいに)。



#8935 
パパゲーノ川崎 2011/07/20 19:44
踊るマハラジャ、その他

バラージさま>

戦国鍋TV観ておられるのですね。番組HPを観るとDVD出ていますね。
欲しいです。細かいネタについていくには結構知識が必要ですね。

インド映画、”踊るマハラジャ”はいいですよ。面白いです。
映像や音楽のクオリティーも高いし、ヒンズー教徒の理想の生き方とか
も垣間見せてくれます。以外と精神性があったりします。
観て損はないですよ。

正確にはインド映画ではないですが、”スラムドックミリオネア”も
良かったですが、これは刺激の強いものが苦手な人には向いていないでしょうね。
とりあえず、食事しながら観るのは無理。。。結構残酷なシーンもあるし。。。
でも最後は皆ハッピーに踊って終わるのです。
(しかし、タージマハールで観光客の靴を盗むのは止めて欲しかったな^^;)

 葉問(イップマン)も御覧になったそうで、私は先日レンタルのDVDで
観ました。
観る人によって、葉問序章とその続編のどちらが良いか、分かれているようですね。
私は、序章も良かったですが、続編のほうが面白かったです。
(特に中華料理のテーブルの上で戦うところ)
それに、武術の達人も、ボクサーのパワーに押されてはなかなか勝つことは
困難である、というのもリアルな話でした。
(ちょっと展開が〇ッキー4に似てますけどね。。。)
 序章のほう、DVDの特典映像に葉問の息子さんの葉準氏が出ていまして、
葉問の存命時のエピソードは監督に語ったそうですが、、、
 しかし、かなりの脚色がされた映画だと思います。
史実通りだったら、もっと地味で面白くない映画だったかもしれません。

 それにしても、子供時代のブルースリーが出てきたのはお約束と
言うべきでしょうか。(顎をしゃくる動作が笑える!子供のころからやってたのかな?)

 



#8934 
バラージ 2011/07/12 16:36


 K・E・Nさん、始めまして。

 「マンドハイ」は、特に条件とか考えてなかったんでよく覚えてないんですが、チンギス・ハーンでプレイした時でした。世界編だったかモンゴル編だったかは覚えてないです(でも条件とかあんまり関係ないような気も……)。実はもうソフトどころかPS本体も手元にないので追確認できません。

>なお、1207年シナリオで藤原定家を政治顧問にしてオルドコマンドを実行すると、定家が恋関係の短歌を詠みだす、というのはpce版にもあります。

 それは知らなかったですね。PS版でもあるのかな? 源実朝でプレイしたことはあるのですが、政治顧問はずっと北条義時にしてました。

 実朝の后というと、姫ばっかり生まれたという記憶があります(実朝のせいか后のせいかわからんけど)。源氏が実朝の代で途絶える暗示?とか思いましたね。后の名前といえば、源平シナリオの藤原秀衡の后なんか完全なる架空の創作された名前でした。藤原○子とかいう名前(ごめんなさい。もう忘れてしまいました)。固有名詞がまったく残ってないので、そうせざるを得なかったんでしょう。



#8933 
K・E・N(今日も暑い中高校野球など見に行ってた管理人の弟) 2011/07/09 19:26
pce版「元朝秘史」について

>バラージさん

 源平シナリオもpce版には無いんですよね。「マンドハイ」の件ですが、条件を変えるとわからないので、その内また試してみます。

 なお、1207年シナリオで藤原定家を政治顧問にしてオルドコマンドを実行すると、定家が恋関係の短歌を詠みだす、というのはpce版にもあります。

 それに関連しますが、日本では女性の名前がわからん、ということがよくあります。実朝の正室も実朝死後の「西八条禅尼」という呼び名しか伝わっていないらしく、pce版では「八条」となっていました。大河ドラマ「草燃える」では「音羽」という名前が勝手につけられ、多岐川裕美さんが演じてたそうです。

 



http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/sports/sports.html


#8932 
バラージ 2011/07/08 23:29
映画

 以前、徹夜城さんに、ドニー・イェンが主演した映画『孫文の義士団』をご紹介いただきましたが、ついこの間ドニーが主演した『イップ・マン序章』『イップ・マン』の2作を見てきました。
 実在の武術家・葉問(イップ・マン)を描いた映画とのことでしたが、伝記映画というより、ほぼ全編フィクションのカンフー映画でした。でも『序章』のほうはアクション映画として面白かったです。確かにドニーのカンフーは素晴らしいですね(スター性ではジャッキー・チェンやジェット・リーに劣るとも思いますが……)。お話も娯楽活劇としてよくできていたと思います。ただ、『イップ・マン』(こっちが続編)のほうはいまいちでした。『序章』がヒットしたので無理やり続編作ったという感じでした。

 あとこちらも歴史映画ではないのですが、歴史をネタにした(?)映画の『プリンセス トヨトミ』も見ました。これも面白かった。歴史に詳しい人が見たらニヤリとするような小ネタ満載ですし、知らない人も楽しめる上質のエンターテイメントでした。同じ原作者のテレビドラマ『鹿男あをによし』が面白かったんで見に行ったんですが、今度これまた同じ原作者の映画『鴨川ホルモー』もDVDで見てみようと思います。



#8931 
バラージ 2011/07/03 21:56


 『琉球の風』『炎立つ』『花の乱』の3作は視聴率が悪かったですからね〜。近現代史三部作(『山河燃ゆ』『春の波濤』『いのち』)なんかといっしょで、NHKはもうやらないような気がします。視聴率が悪かったのは放送期間だけのせいではないとも思うんですけどねぇ。大河史上最低視聴率だった『花の乱』は、歴史ドラマというより伝奇ドラマといったほうがいいようなファンタジー満載の作品でした。日野富子と森侍者が異父姉妹で幼少時に入れ替わっちゃうとか、もう無茶苦茶です。
 そういえば「歴史映像名画座」には、『三姉妹』『山河燃ゆ』『いのち』は入ってないんですね。まあ僕もどれも見てませんが。

 僕はサタジット・レイ監督作の他には、ミーラー・ナーイル監督の『サラーム・ボンベイ!』も見ました(ナーイル監督作では、ハリウッド進出後のオムニバス映画『ニューヨーク、アイラブユー』の1編も見た)。歌と踊りとアクションの映画では、『ムトゥ 踊るマハラジャ』が有名ですが、僕は見てないですねえ。あれは日本でもウケたけど、あのタイプの映画の中では奇跡的に外国人が見ても面白い映画だそうです。
 『蒼き狼〜』の「マンドハイ」は確かにPS版だけの現象かもしれません。PS版だけ発売時期がずっと後みたいなんですよね。ちなみに僕が買ったのは源平シナリオがやりたかったからです。

 あ、パパゲーノ川崎さんが紹介してる『戦国鍋TV』は僕も見てます。僕は「戦国武将がよく来るキャバクラ」のコーナーが好きです(笑)。DVDも出たようですよ。



#8930 
徹夜城(次回史点は追悼企画を絡めようかと企む管理人) 2011/06/30 15:32
これも被災地サービス…かな?

 先日、茨城県鹿島が「塚原卜伝」大河化運動をしているとの話題を書きましたが、もしかしてそれが実っちゃったのか、というニュースが…

BS時代劇「塚原卜伝」制作のお知らせ
http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/20000/87255.html

 「八重の桜」も被災地サービスという面があるようですし、茨城県、そのうち鹿島周辺も被災地といえば言えるのでもしかすると同様の発想があるのかもしれません。
 大河はともかくとしてこういう風に連続数回程度の「ミニシリーズ」的なやり方であれば向いてる素材は結構あると思うんですよね。その意味でも「BS時代劇」枠は歴史ドラマファンにも注目されるかもしれません。

 大河ドラマの一年約48回という規模は正直なところ無理もあると思ってまして…以前「琉球の風」「炎立つ」の半年〜9カ月というのがありましたが、それを再考してもいいんじゃないかと思うんですよね。
 韓国歴史大河はやたら回数が多いものがありますが、無理やり長くしてるように見えちゃうものも少なくない。いま「大祚栄(テジョヨン)」をGYAOで見てるんですが、さすがに60回過ぎたあたりから展開がダレてきました。煎じつめれば高句麗が滅亡したあとそれを「復興」させる形で渤海が出来る、という展開(あくまで韓国民族史観ではありますが)を100回以上もかけてやる、という方に無理があると。
 ただ韓国大河って毎回毎回律儀に主人公がトラブルに巻き込まれ、さてどうなる?で次回へ続くという連載漫画の王道みたいな作りになってまして(「大祚栄」も主人公が牢屋に入るシーンが何度あったことやら…)飽きさせないといえば飽きさせない。僕はいまいち乗れなかった「朱蒙(チュモン)」や「チャングム」が中東や南米でも当たってるらしいなんて話を聞くと、確かにその点では普遍的王道ドラマづくりなのかもしれません。


>バラージさん
 僕もインド映画はほんとに見てなくって…確かにサタジット・レイ監督の三部作ぐらいしか見てない気がします。あれはインドでも異例の映画監督らしいんですが…つい先日昼間のNHK衛星でインド映画やってましたが、一時日本でも話題になった意味不明の踊りやアクションが続く内容でした。
 「女盗賊プーラン」は未見ですけど、歴史映画の範疇には入るんじゃないかと。なんせダイアナ事故死を描いた「クイーン」を「名画座」に入れちゃってますから(笑)。

 あ、そうそう。先日ご紹介のあった「蒼き狼と白き牝鹿・元朝秘史」の「マンドハイ」の件ですけど、その後弟がPCエンジン版で試してみたところその現象はなかったそうです。PS版オリジナルなのか?


>つねさん
「白虎隊」で八重が出ていた、というのは僕も見ていたはずなのに弟に指摘されるまですっかり忘れておりました(汗)。



#8929 
バラージ 2011/06/29 20:57
インド史映画

 『女盗賊プーラン』ていう映画もありましたね。これも現代に近すぎて歴史映画とは言えないか。



#8928 
つね 2011/06/26 22:50
大河ドラマ

先日、亡くなられた田中好子さんは日本テレビの「白虎隊」で山本八重子を演じていましたが、どことなく今回の綾瀬はるかさんも雰囲気が似ているように思います。

大河ドラマで女性を主役にするのはいいのですが、歴史上の出来事に絡めようとするから無理が出るような気がします。明治時代なら資料が豊富で事実関係がはっきりしているから、もっと史実に忠実になるのではないかと期待します。
・・・頼むから征韓論に口出したりしないでくれよ。まだ先の話ですが。



#8927 
パパゲーノ川崎 2011/06/26 20:06
戦国鍋TV

皆さん、お久しぶりです。

私の住んでいるところでは、放送エリアでなくて映らないのですが。
”戦国鍋TV”という歴史バラエティー番組(?)が放映されています。
一見馬鹿馬鹿しく見えますが、実はかなりマニアックネタで、面白いですよ。

友達に録画してもらって観ています。







#8926 
バラージ 2011/06/25 23:57


 すいません。名前を書き忘れました。下の書き込みは僕です。



#8925 
2011/06/25 23:56
時事ネタ?

 栄耀映画掲示板のほうに書き込んだんですが、こちらのほうが適当な話題かなと思って、こちらに書き込み直し。
 時事ネタといいますか、原発を描いた歴史映画(と言っていいのかな?)で『シルクウッド』という映画がありました。原発の危険性を告発しようとして、謎の事故死を遂げたカレン・シルクウッドという実在の女性を描いた映画です。僕は未見ですが……。同じ原発の映画なら『チャイナ・シンドローム』は見たことあるんですが、こっちは歴史映画じゃないんですよね。

>インド史映画
 インド史映画でお釈迦様とガンジー以外というと、サタジット・レイ監督の『チェスをする人』という映画がありました。19世紀中ごろ、イギリスの東インド会社によってインドが植民地化されていく時代のお話です。ただ僕は見てないんです。学生のころサタジット・レイ映画祭っていうのがあって見に行ったんですが、何しろ学生なんでお金がない。有名な『大地のうた』3部作だけしか見れませんでした。レイ監督映画でソフト化されているのも『大地のうた』3部作のみ。NHK教育か衛星第二で『チャルラータ』と『遠い雷鳴』も見ましたが、『チェスをする人』は放送されたことがなかったように思います。
 それ以外だと、時代が今に近すぎるけど、オリビア・ハッセー主演の『マザー・テレサ』が最近作られましたね。これも未見だけど。

>大河ドラマ
 各地方で大河ドラマ化運動なんて、そんなのがあったんですね。ぜんぜん知りませんでした。保科正之や塚原卜伝はちょっとなぁ。ましてや継体天皇なんていろんな意味で無理だと思う……。でも八重さんは僕はまったく知らない人物だったんですが、わりと興味があります。久々の明治もの。綾瀬はるかさんも『JIN』などで好演してますし(歴史とは全然関係ないけど映画『おっぱいバレー』はすごくいい作品でした)。もっともいくら役者がよくても作品しだいではあるけれど。上野樹里さんもいい女優さんだけど、今年の『江』は個人的にはちょっと……。



#8924 
徹夜城(それでもいつかは南北朝大河が見たい管理人) 2011/06/24 14:04
再来年の大河

>ひでさん
 正式発表より前に朝日がすっぱ抜いておりましたね。「八重」が主人公の大河だと。しかし正式タイトルが発表されてなかったのでまだ半信半疑…のところでしたが、「八重の桜」ってもう少しひねれなかったんかい、と(笑)。まんま「八重桜」ですもんね。
 彼女を主人公にした大河自体は以前から候補にあったようです。女性主人公を何年かに一度は入れる方針のようで、それで当たり障りがなさそうな候補(笑)をあたっていくうちに彼女も挙がっていたんでしょうね。震災を受けて福島がらみを、ということで急に決まったらしいですが、もともとは何の予定だったんだか。日刊ゲンダイが「徳川慶喜だった?」なんて頓珍漢なことを書いてましたっけ(過去に何をとりあげたか知らないで書いてるんだろうなぁ)。
 福島で大河化の運動があったというのは会津の初代・保科正之ですね。確かに面白いといえば面白い素材なんですけど…あれはかえって運動がNHKにうるさがられて逆効果だったのでは、などと今度の決定を見て改めて思いました。何かの記念年にあたっていたらしく今年の2011年放映を目指した運動であったことが今となっては皮肉。
 他の地域では福井の「継体天皇」、茨城・鹿島の「塚原卜伝」なんかも運動があるんですけど、NHKとしては本音のところそういうのは迷惑なのかもしれません。

 大河とは別に、いま「BS時代劇」枠がなにげに注目ですね。先日まで「新選組血風録」をやってましたし、7月からは「テンペスト」。「琉球の風」以来の琉球史ものということで注目しております。



#8923 
ひで 2011/06/23 21:34
そういえば

もう再来年の大河ドラマの題材が発表になったんですねえ。
福島県がらみでも、こういう方向に行くと予想した人はいなかっただろうなあ。
というより1年もつのかなという気がしないでもない。

ま、どうなるか見てみないと何も分かりませんが、福島だと他のネタで一生懸命誘致しようとしていたけれど、そっちのほうの人たちは今頃涙目だろうなあ。

http://historia334.web.fc2.com/


#8922 
徹夜城(歴史映画ならアニメも対象の管理人) 2011/06/16 21:57
インド史映画はお釈迦ばかり?

 昨日のことになりますが、公開中のアニメ映画「手塚治虫のブッダ」を見てきました。手塚治虫の原作漫画も好きなんですが、「歴史映画」探求の一環として、という動機の方が大きかったですね。
 三部作を予定して、今回はその第一部。シッダルタが出家するまでが描かれてました。確かに手塚原作を使ってますがキャラデザインは大幅に今風に変えてますし、ストーリーも大きく変更してます。原作読んだかたならご存知でしょうが、原作漫画は主人公が誕生するまでがかなり長く、脇役であるタッタやチャプラといった創作キャラたちのドラマが進行します。それを今度の映画では主人公シッダルタの成長と彼らのドラマを同時期にスライドさせ、基本展開は原作に沿いつつもかなりオリジナルな展開も見せていました。映画としてまとめるにはこれが正解かな?
 事前にはあまり期待しないで見に行ったんですが、見終えた印象はそう悪くない。ただ三部作だけにこのあとをちゃんと作れるかがポイントでしょうね。
 歴史映画として見ると、古代インドを舞台にした歴史スペクタクルものという印象が原作より強い。とくに戦闘シーンのアクションぶりはアニメならではと言えるでしょう。


>バラージさん
 そうですか、「蒼き狼と白き牝鹿・元朝秘史」にそんなイタズラが…う〜ん、画像を見てみないと断言はできませんが、そこまでソックリだとすると作り手が分かっててこっそりやったイタズラなのかな?発売の時期的にはありえますし、続編「チンギスハーン」ではオープニングに同じ監督の映画「チンギスハーン」を使ってましたから。
 ただ「マンドハイ」は公開当時ある程度話題になったとはいえ決してメジャーではありませんからねぇ。あれを見てそんなイタズラをしたとすればそのスタッフはなかなかの炯眼。「マンドハイ」は僕が歴史映画探求に乗り出した一因でもあり、今でも思い出深い傑作です。



#8921 
バラージ 2011/06/10 22:55
『元朝秘史』PS版の隠しコマンド?

 以前に『蒼き狼と白き牝鹿』シリーズにちらっと触れたのですが、そういえば『蒼き狼と白き牝鹿 元朝秘史』プレステ版をやった時に発見した隠しコマンド(?)があります。
 このゲーム、子供を作れるオルドのシステムが楽しいんですが、子供の名前を考えるのが大変なんですよね。日本人ならともかくモンゴル人の名前なんて知らんし。男なら歴代ハーンの名前があるのでまだいいんですが、女はほとんど知らない。唯一知ってた名前が映画になった「マンドハイ」(映画自体は見たことなし)。そこで娘にマンドハイという名前を付けたところ、成長して出てきた顔がなんと映画『マンドハイ』の主演女優そっくりのおばさん顔! 開発者の遊び心? おばさん(おばあさん?)顔の娘に「父上」とか話しかけられるのはなんか変な気分でした(笑)。
 他にもこの隠しコマンド(?)に気づいた人はいるんじゃないかと思うのですが、触れてる人を見たことがないので……。ああ、話せてすっきりした。



#8920 
徹夜城(南北朝ネタからはしばし離れている管理人) 2011/06/10 00:11
南北朝マンガもまだまだありますねぇ

>永遠乃さん
 どうも、はじめまして。管理人の徹夜城です。
 「マンガで南北朝!」コーナーへの情報、ありがとうございました。あのコーナーもその後いくつも新たな作品を知ったり、すでに掲載している作品も完結したりしているのに、なかなか更新に踏み切れなくて申し訳なく思っていたところです。
 河村恵利さんの時代コミックに南北朝ネタがあるようだ、という情報自体は得ていたのですが具体的な作品名は初めて知りました。さっそく読んでみようと思います。
 それにしても女性著作では直義って大人気ですねぇ…(笑)。



#8919 
永遠乃 2011/06/09 12:53
南北朝時代が書かれたマンガ

 はじめまして、永遠乃といいます。
 女性の漫画家さんが書いたマンガを紹介させていただきます。

  河村恵利 時代ロマンシリーズ1『ささめごと』 雨の糸、火炎
       時代ロマンシリーズ2『清水鏡』   春宵

 いずれも短編です。足利直義視点の作品となっています。
 出版社は、秋田書店です。

 よろしかったら、読んでみてください。




#8918 
徹夜城(室町政界の激動を書いたこともある管理人) 2011/06/03 14:41
一寸先は闇とはいいますが

 いや〜一昨日から昨日にかけての政界の大騒ぎの面白いこと、面白いこと。「茶番」だの「国民不在」だのともっともらしいことを言ってる方々がほうぼうで見かけられますが(それでいてそういうこと言う人の大半が政局を煽ってるんだよなぁ)、それを言ったら関ヶ原の戦いだって幕末動乱だって「茶番」の繰り返しでしょうに。僕は素直に予想のできない展開を日本政治史の流れを振り返りつつ面白がっておりました。「昔はよかった」的なことをすぐ言う人がいますが、別に今になって始まったことじゃないんですよね。
 まぁ次回史点で書こうとは思いますが(だから近いうちに更新せんといかんですね)、実は僕自身は「否決」を有力視してました。ただこういう二度のどんでん返しつき、しかもあの大差というのは予想しませんでしたが…そして例の「二十年ひっかきまわした壊し屋」の敗北史(以前「史点」で「小沢一郎衰亡史」ってのを書いたことが…)にまた1ページが加わった、ということで。今回のあっけない空振りぶり、そして例によっての雲隠れぶりには、やはり「メッキがはげた」としか言いようがないんじゃないかと。それでも何度も復活してくる不思議な人ではありますが。
 まぁ今後も不安定な状態が続くとは思いますけど、誰がトップに立とうと急に状況が改善するわけもなし。逆に過去の歴史の教訓から言うと古今東西、妙に人気を集める政治指導者が出てくるとロクなことにならない。

>世界史話
 開店休業状態のコーナーで恐縮ですが、我がサイトには「アシモフの銀河百科事典縮刷版」というコーナーがありまして、SF作家・アイザック=アシモフの「未来史」をテーマにしております。
 そこの「未来史研究報告」という掲示板に最近「ウェルズとアシモフの世界史本の比較・分析」の長文を連載された方がおられます。なかなか面白く読みましたので、二人のSF作家の書いた「世界史」がどんなものなのか、興味がおありの方は覗いてみてください。
 僕自身、中学生でもわかるぐらいの世界史通史本なんて書けないかなぁ、などと野望を抱いてコツコツ準備はしているもんで、この二人の世界史本はいろいろと興味深かったのです。



#8917 
つね 2011/06/02 23:20
あまり深入りする気はないのですが・・・

通常の戦犯はとにかく、「A級戦犯」の場合は「戦争を起こした罪」で裁かれていますから、まるっきり誤用とも言えないのでは? 新明解国語辞典だと「戦勝国が、再び戦争することのむだを戦敗国に知らせる目的で、有罪と判定した政治責任者・捕虜虐待者」とある意味まさに明快ですが。

>ヨーロッパの兄弟
私も考えてみましたが、確かに思い当たらない。うーんグラックス兄弟とかグリム兄弟くらい。彼らも弟が兄を助けるというより、お互いに協力しあった関係ですね。ヨーロッパだと儒教の観念がなくて、さらに騎士道精神やらnoblesse obligeなんかで上位者が保護する意識があるからかなあと。深読みです。 



#8916 
NF 2011/06/02 00:09
久々に「史点」感想

>徹夜城様
 ありがとうございます。目立たない、報われないけど頑張った人々にスポットを当ててみたい、というのがありました。斬新な企画としてアピールできてるといいのですが。実のところ、「敗戦処理」に失敗して国と命運を共にする羽目になってしまい、「判官びいきの敗者」になってしまった面子も入ってはいるのですよ(笑)(秦の子嬰、ビザンツ帝国のコンスタンティノス一一世あたり)。しかし、今度の震災で「国難」という事で期せずしてタイムリーになってしまいましたね…(「失われた十年」とかは当初から意識してましたけど)。

 久しぶりに、「史点」の感想をば。

>西ヨーロッパの「先住民」であるケルト系民族の空気が濃厚な国
「カエサルも来なかった島」なんて言われたりもしたそうですね。イングランドがスペインと対抗するため艦隊を建設している際に材木として森林が伐採され、その後遺症で現在も禿山が多いといった風に影響が残っているとか。

>「戦犯」
 「勝てば官軍、敗れれば賊軍」な側面が強いのは否めませんからねえ。「V逸のA級戦犯」なんて言い方がされる辺り、「A級戦犯」の「罪」は「負けた事」という認識がされてそうなのもそのせいかなあ、と思ったり。

>破壊の時だけ元気になってここ二十年ひっかきまわしてる人
また壊す気満々のようですね(苦笑)。不信任案否決されたら新党結成するとか言ってます。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#8915 
徹夜城(またひとつ今年の恒例行事を終えた管理人) 2011/06/01 23:22
今年はまだ半分も終わってない

 さあて、このくそ忙しい時に政局というのがなんともはや。チキンレースが暴走しちゃった感もありますね。
 では遅ればせながらためこんだレスを。

>ぴこにゃんさん
 旧暦5月22日が鎌倉幕府滅亡の日で、その幕府滅亡の立役者の一人であった楠木正成が湊川で死ぬのがそのわずか3年後の5月25日。なんともめまぐるしい歴史展開だったんですよね。「南北朝の動乱」自体は大きく正中の変から応永の乱までとるとおよそ70年間あるんですが、一番盛り上がる(?)密度が濃い部分は1331年から1338年までの7〜8年間に集中してしまうようです。
 児玉清さんの貞顕が円喜にガツンと言ってしまうシーンですが、それも含めて「狼狽」の表現だったと思っています。史実の貞顕は文化人であったことは間違いなく、また政治家としてはやや野心と意欲に欠けるきらいはあったようです。その一方で彼が書簡で息子たちの出世にやきもきしたり、二階堂道蘊など気に入らないやつをボロクソに書いていたりしているのを見てると割と等身大というか、小市民的な人物、という気もしてきますね。


>サヤ・オリノさん
 ヨーロッパの「社交界」、というと僕も分かっているつもりでなかなか分からないと言いますか…僕が社交界に持つイメージの源泉は「怪盗ルパン」と「戦争と平和」ぐらいしかないんです。バルザックも読んだことはないもので。
 「怪盗ルパン」の時代はちょうど新興資本家が貴族化して伝統貴族を圧倒していく時代にあたり、社交界の様子にもその傾向がうかがえます。で、ルパンが盗みの標的にするのは本物の貴族よりも新興資本家貴族の方が多いわけです。もちろんそっちの方が金持ちで、本物の貴族のほうは落ちぶれている例が多かったからですが、ルパン自身は母方が本物の貴族でして、そのプライドがそうさせているとの見方もあります。
 なお現在「イブニング」誌上で「アバンチュリエ」というルパン漫画が連載されてまして、先日までルパン少年時代を描く「王妃の首飾り」の物語が掲載されてました。実は作者さんも僕のサイトに出入りしていてやりとりしてるんですが、「ルパンの母の実家の爵位はなんだったのか?」という質問をされて僕も迷いました。どうやら伯爵らしい、ということになったのですけど…なお、ルパンの父親は農民もしくはボクシング教師(柔道もしていたらしい)でてんで身分違いの夫婦だったことになってます。その馴れ初めが気になるところです。
 もうひとつ、「戦争と平和」ですと、ヒロインのナターシャが社交界デビューでいきなり求婚されるという展開に驚いたもんです。そういう縁結びの場でもあったということでしょうけど。


>小覇王さん
 歴史上の「兄弟」をあたっていきますと、しばしば弟の方が可愛がられてお家騒動になるというパターンが見られますね。昔話の世界でも愚兄賢弟というパターンがあるような気がしますし…うーん、ちょっと「兄」である僕としては「乗り越えるべき壁」になるというより「いつ倒されるか分からない不安定な立場」にも思えてきます(笑)。


>mozawaさん
 そうでしたか!それはまた二重の意味で大変なこの三カ月だったわけですね!お生まれになったお嬢様も歴史的な時に生まれたんだと育ってから聞かされることになりそうな。
 「JIN」は盛んに評判を各地で聞かされてるんですが、最初から見てなかったこともあり、ついつい手を出せないでいます…「歴史映像名画座」的にはタイムスリップものに分類されるんでしょうけどね。


>NFさん
 おお、そのような新著が!「敗戦処理首脳」とはまたテーマも面白い。歴史人物ネタだとたいてい成功した勝利者か、判官びいきの敗者に偏りがちですが、「敗戦処理」というのは初めてじゃないでしょうか。
 後亀山は僕も先日伝記を書いたばかりですが、彼もなかなか興味深い人生を送ってますよね。あの後醍醐の孫に生まれたことが不運という気もしてきますが…



#8914 
NF 2011/05/31 23:55
失礼して宣伝を

 御無沙汰している期間が長くなって、失礼しています。この五月末、社会評論社から拙著『敗戦処理首脳列伝』が書き下ろしで出版されましたのでこの場を借りて宣伝させていただきます。

ttp://hamazakikaku.blog136.fc2.com/blog-entry-238.html
ttp://hamazakikaku.blog136.fc2.com/blog-entry-241.html
(編集の方が書いてくださった紹介記事です)

 敗北が決定的になった中で、王やら宰相やらの地位に就いて(自分が始めたわけでもない戦争の)尻拭いをする事になった人たちの話を題材に古代ギリシアのペロポネソス戦争から現代のエリトリア独立戦争まで79人をまとめたものです。いずれも彼らなりに祖国やら共同体やらのため粉骨砕身するのですが、売国奴呼ばわりされたりと報われない事例が多いようです(したたかな人も多いですが)。

ttp://trushnote.exblog.jp/15616532/
(目次があります)

 もし御興味を持っていただけた方は、手に取っていただけると幸いに存じます。よろしくお願いいたします。

 ちなみに南北朝からは、後亀山天皇が採用になりました。後村上天皇も勝算薄い中で政権を受け継ぎ晩年は足利方とある程度関係改善した上に和平交渉成立手前までいってますから入れてもよかったんでしょうけど…。「敗戦処理」としてしまうには期間が長すぎたのが引っかかった次第で。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#8913 
mozawa 2011/05/31 12:34
お久しぶりです

管理人様
しばらくご無沙汰しておりました。
震災後家庭の事情他で慌しく、今頃になって書き込む余裕が生まれました。

県北の企業城下町在住で地震の被害を少々被りました。東北に比べればたいしたことではないのですが。地震直後からの停電で情報はラジオ頼り、自分の目の前のことが第一だったため、リアルタイムでの報道がどうだったのかを管理人様の史点で知った次第です。災害の中にいると情報が入ってこないのだ、ということを痛感しました。
そんな中、私事ですが震災5日後に娘を出産しました。

最近ややゆとりが生まれ、録りだめしておいた「JIN」を見ています。児玉清さん追悼の龍馬伝「遥かなるニューヨーカ」も視聴できました。江については言わずもがなです。

時間のあるときにROMさせていただきます。



#8912 
小覇王 2011/05/29 21:17
皆様ありがとうございます!

皆様、色々とありがとうございます。
やはりヨーロッパはあんまりないようですね。
NFさんの挙げられたナポレオン兄弟はいいかもしれません。
 
兄弟で合い争うというのは世界中満遍なく山ほどあるんですけどねえ。
やはり少ないのがフィクションの世界の話で、弟が主人公ということが多いので、兄貴は越えるべき壁という描写が多いようです。あるいは兄貴が主人公の場合、歳の離れた庇護すべき存在としての弟か。
 
一応日本史だと保科正之、世界史だと宋の太宗、フィクションでは「プロゴルファー猿」の中丸たち、などが出る予定です。
ちなみに僕も弟です!

http://d.hatena.ne.jp/susahadeth52623/


#8911 
サヤ・オリノ 2011/05/23 20:19
社交界って何?

今晩は。この年齢になってやっとバルザックの「ゴリオ爺さん」を読んでいるサヤ・オリノです。
まだ途中ではありますが、この小説を読んで以来、ずっとこの疑問が私の頭の中から離れません。
「ヨーロッパの人にとって『社交界』って何?なぜヨーロッパの人たちは、これ程躍起になって『社交界』に入りたがるの?」
さすがにこの年齢になれば「人は金と地位と力(権力)が手に入ったら次は名誉が欲しくなる」ということが許容できますし、この世を渡っていくには冠婚葬祭をはじめとして「人付き合い」が欠かせないのだ、ということも知っています。第一次世界大戦前のヨーロッパ社会が「階級社会」であるということも。ミッチェルの「風と共に去りぬ」も読んだし(あの小説は、二言目には「LADY」「GENTLEMAN」が出てきてるんじゃないかと思うくらい「名家」というものに拘っている人間ばかり出てくる)ドイルのシャーロック・ホームズもの、マンの「ブッデンブローク家の人々」、映画なら「日の名残」「炎のランナー」、「山猫」をはじめとするルキノ・ヴィスコンティの作品も観ました。その他にも色々とヨーロッパの階級社会について書かれた本も読みました。それでも、ヨーロッパの「社交界」がどういうものなのか、さっぱり理解できません。
別に小説を読むのに、その小説が書かれた時代についての知識がいるとは思いませんが(実際私程度の知識しかなくても「ゴリオ爺さん」は面白い)やっぱり「19世紀のヨーロッパ社交界」なるものについてもう少し理解できたらゴリオ爺さんの娘たちについて見方が変わるのじゃないかな、と思いますので、これをご覧の皆様、何か、適当な入門書みたいなものは、ございませんか?ご教授頂けましたら、幸いです。
>ぴこにゃんさん
はじめまして。サヤ・オリノと申します。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
児玉清さん、おしい方が亡くなられましたね。「太平記」が放映されていた頃、私は大学生で、社会科学系の学部の学生でした。そのため、その当時現実世界の方がドラマよりもドラマティックに思えて、ドラマ、特にテレビドラマから遠ざかっていました。
このサイトの「太平記大全」を拝見する一方、今の大河ドラマの評判を聞くにつけ、「太平記」だけはリアルタイムで観ておけばよかったと後悔しております。
作品は残るにしても、もう新しい作品ではお会いできないのだ、と思うと寂しいです。もう、日曜日に児玉さんに絶対に会えないのだと思うと、なおさらですよ。子供の頃、我が家では「アタック25」は生活の一部だったんですから。
最後に、児玉清さんのご冥福をお祈りいたします。



#8910 
ぴこにゃん 2011/05/22 22:56
5月22日といえば

>徹夜城様
おひさしぶりです。ぴこにゃんです。
旧暦の5月22日といえば、鎌倉幕府滅亡の日ですね。
今の暦では約1ヶ月後の出来事ですが、毎年この時期になると
「鎌倉炎上」の場面が自然と思い出されます。

奇遇ではありますが、幕府滅亡の際自害した金沢貞顕役を
好演された児玉清さんがつい先日お亡くなりになりましたね。
徹夜城さんが取り上げられたシーン、室内での出来事ながら
幕府滅亡に向かっての緊迫感が十分伝わる名場面でした。
狼狽した演技もさることながら、劇中では終始円喜に押し
切られてばかりいた貞顕が、円喜相手にガツンと言った
貴重なシーンという印象があります(^^;
貞顕の人となりはあまり知られていませんが、本当は
児玉さんが演じられたような人物だったのではないか
と錯覚するくらい、本当にすばらしい俳優さんでした。
ご冥福をお祈りします。




#8909 
NF 2011/05/22 01:15
兄を支えた弟 in 西洋

御無沙汰しています。

>小覇王様
西洋史から挙げるとしたら、ナポレオンのクーデターに五百人会議議長として協力した弟・リュシアンでしょうか。間もなく対立したようですが。
あと、同時代に神聖ローマ皇帝フランツ二世(オーストリア皇帝フランツ一世)の下で有能な将軍として活躍したカール大公とかも候補かと。


http://www.geocities.jp/trushbasket/


#8908 
徹夜城(このところ驚かされる訃報が続くなぁ、と思う管理人) 2011/05/21 22:41
今度は「太閤秀吉」が

 もっとも、これは「真田太平記」の話。
 今度は長門裕之さんが亡くなったそうで…僕が見た映画・ドラマの中ではこの「真田太平記」の秀吉役が思い出深かったので挙げてみました(このドラマのファン以外は挙げないだろうなぁ)。母親危篤の知らせを受けて「母ちゃん!」と叫ぶ場面が思い出深い。


>サヤ・オリノさま
 はじめまして。長いことご覧になっていたそうですが、初書き込みありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
 そうか、歴史的な姉妹を挙げると「宋家三姉妹」がやはり思い浮かびますね。香港で製作した映画「宋家の三姉妹」もなかなか面白くできてました。あの映画は宋慶齢が「美齢はまだ来ないの?」と言いつつ亡くなるところで終わるのですが、映画製作時点では宋美齢はまだ健在だったのですよね。

>小覇王さん
 兄貴を支えた弟ですか…僕は弟に助けられる兄貴の立場なんですが(笑)。
 う〜ん、確かに日本史では思い当たる人が結構いるんですけど、世界史になるとこちらの知識の偏りもあってかなかなか思いつかない。ゴッホ兄弟、ライト兄弟と思い当たったものはみんな書かれてますし。
 …シャーロックとマイクロフトの兄弟なんかは…(爆)



#8907 
サヤ・オリノ 2011/05/20 20:55
はじめまして

はじめまして。サヤ・オリノと申します。これからも、どうぞよろしく。
随分以前からここのサイトにお邪魔していましたが、ここに集う方々の歴史に対する造詣の深さに気後れして、今までは「拝見」しているだけでした。ですが、児玉清氏の訃報に接し「明日という日は来ぬものを」の言葉の意味を噛みしめて、初書き込みをさせていただきます。
で、震災以来思うことは多々あるのですが、まずは一つだけ。
伝言板では「兄を助ける弟」というのが最近の話題ですが、「兄弟同士で助けあった」というのなら、ライト兄弟がいます。「きょうだい」というのが「女のきょうだい」というのなら、キュリー夫人とその姉のブローニャ(愛称です。正式な名は分かりません。)がいます。キュリー夫人のきょうだいは秀才揃いで、このブローニャさんもパリ大医学部に(19世紀に!)進学するのですが、学費が足らず、先に(同時に、かな?)高校を卒業していたマーニャ(キュリー夫人)が家庭教師をしてお姉さんの学資をつくって、お姉さんを大学に進学させてあげた、という逸話を子供の頃の伝記で読んだ記憶があります。そしてマーニャも自分で自分の学資をつくってパリ大に進学したときは、ブローニャさんは色々と妹の面倒を見てあげた、と、その伝記には書いてあったように覚えています。(だから、少々信憑性が怪しいのですが……。)
あと、必ずしも「いつも助け合っていた」とは言えないのですが、おそらく終生「絆」を断つことができなかっただろう「きょうだい」として、「宗家の三姉妹」があげられるのじゃないかな、と思います。(すいません、うちのパソコンでは「三姉妹」の名が出ないんです。「三姉妹」の父の名も。でも、ここに集う方々には、説明不要ですよね?)
今頃になって、ツヴァイクの「ジョゼフ・フーシェ」を読んでいるような、浅薄な歴史知識しか持たない身ですが、これからも、どうぞよろしく。とりいそぎ、これだけ。



#8906 
ひで 2011/05/19 18:25
兄より優れた弟など存在しねぇ

兄弟と聞いて、この台詞を思い出す方もけっこういるとおもいますが、それはさておき。

兄貴を助けた弟、ヨーロッパ史で誰がいるかなと思って考えてみてもなかなか思いつかなかったり。ロレンツォ(イル・マニフィコ)とジュリアーノのメディチ家とか、スペインのフェリペ2世とレパントの海戦時の総司令官ドン・ファン・デ・アウストリア(異母兄弟なうえ、弟のほうは庶子ですが)、ゴッホ兄弟(フィンセントとテオ)結構協力し合ってる関係のようにも見えます。

アメリカだとJFKとロバート・ケネディとかかなあ。イスラム圏の君主国だと、兄弟親族(時には実の子も)骨肉の争いというのはよくありますし、オスマン帝国なんかだとメフメト2世のあたりから後、結構長い間兄弟殺しが一種の決まりとかしていたところがあったからなあ…。

http://historia334.web.fc2.com/


#8905 
小覇王 2011/05/19 01:24
弟募集

皆様お久しぶりです。
>徹夜城さん
亡くなった「太平記」キャストと言えばその長崎円喜役のフランキー堺氏もそうですね。
 
>史点
なんだかんだいって最後まで生き残る王室は英国王室(とトランプのキング)だけなどと言われますがとりあえずしばらくはウィリアム王子の人気で問題なさそうですね。いっそのことチャールズ皇太子を飛び越えてウィリアムが継いだほうがいいような気もしますが。
 
>ジェロニモ
 まあ、アメリカには戦闘ヘリにインディアン部族名をつける伝統(戦車には将軍名)がありますからね。本名のゴヤスレイではないだけいいんではないかと・・・
 
実は自分のブログで歴史上の「兄貴を支えた弟」を集めて記事を書こうと思っているのですが、日本史、中国史はそこそこ集まったもののそのほかのヨーロッパなどがなかなか見つからないでいます。今のところフィデル・カストロに対するラウルさんぐらいしか思い当たらないです。もしほかにご存知の方がいれば教えていただけえると幸いです。

http://d.hatena.ne.jp/susahadeth52623/


#8904 
徹夜城(gyaoの韓国時代劇視聴にそろそろ疲れてきた管理人) 2011/05/18 21:50
「金沢貞顕」、逝く。

 いま書くと少々遅れ気味の話題ですけど(昨日の時点でよそで二か所ほどこの話題を書いてますが)、「太平記」で金沢貞顕を演じていた児玉清さんが亡くなられました。
 ドラマ前半戦を目立たぬながらもしっかりと支えた役どころでした。「悪役」である長崎父子、苦悩する赤橋守時に対し、温厚な文化人ながら足利に対する警戒もし、また世の中の急な流れにアップアップしてしまうといいますか…「滅亡」が目の前に迫った時、かえって泰然とする長崎円喜や北条高時に対し、焦った挙句にパニックに陥る醜態をさらけだしてしまう。この期に及んでも逃げようと高時・円喜を説得して「勝手にお逃げなされ」と言われ、自害でも息子に自分を刺させる…といった「人間くささ」がかえって印象的でした。とくに義貞挙兵を聞いて「関東の図面はどこじゃ!」と地図をひっかきまわす演技は絶品でありました。

 思えば「太平記」ももう20年も前の作品。主要キャストで物故者も増えてまいりました。思いだしたところで、足利貞氏、名和長年、桃井直常、覚海尼…あと、まだ誰かいたような。

>ひでさん
 お書き込みの内容を見て、youtubeをちょこっと調べてみました。なるほど、旧ソ連映画がけっこうあるんですね。それとは別にアメリカNBC製作の「ピョートル大帝」も全編アップされていたりしますね。ついでに最近ロシアで作った北方戦争映画の戦闘シーンも見つけました。
 前にも書いたことですが、youtubeは歴史映画も探しまくればかなり見つかりまして…著作権的にはもちろん問題ありなんですが、日本に輸入されることもない珍しい素材も多くありまして、こういうのを見られるだけでも貴重、という思いはあるんですよね。



#8903 
ひで 2011/05/15 00:23
誰が見張りを見張るのか?

ビンラディン殺害、か。まあ、それはおいておいて、「世界の警察」を自認するアメリカですが、アメリカで変な事態が発生した場合、どうやってそれに対処するんでしょうかねえ…。とめられるのか?

何やら映画の話が出ていますが、最近モスフィルムが昔の映画をyoutubeで公開しています。歴史関係の物もいくつかあり、「アレクサンドル・ネフスキー」とか「デルス・ウザーラ」、「アンドレイ・ルブリョフ」がはいっていました。後、戦争映画というカテゴリもあるので、第2次大戦系は結構ありそうです。ただし、モスフィルムなんで、前編ロシア語、字幕無しですが…。

http://historia334.web.fc2.com/


#8902 
バラージ 2011/05/14 00:35
映画

 『孫文の義士団』の存在は知ってたんですが、東京ではもう公開されてるんですね。公式サイトを見てみたら岩手では8月公開でした。好きな役者があまり出てないので(ドニー・イェンもレオン・ライもファン・ビンビンもいまいち僕の琴線には触れません)、観に行くかどうかやや微妙なところですが……。ちなみに、あんなに歴史関連映画を紹介しときながら何なんですが、僕の一番の好みの映画ジャンルは「青春映画」だったりします。

 あ、あと「栄耀映画掲示板」のほうにもまた書き込みさせていただきました。僕以前にも(2か月前、ちょうど地震の日に)書き込みをしてる方がいらっしゃいますよ。



#8901 
徹夜城(3年ぶりに某コーナーを更新した管理人) 2011/05/11 20:52
震災から二カ月目

 今日でちょうど二カ月、ということになるんですね。3月11日から。イタリアでは今日地震が起こるという噂が広がって…なんて話も聞きますが。
 さて、実はつい先日、「GWに少しは遠出するか」と常総線一日乗りまわしなんてものをしてきました。「それで遠出かよ」とツッコミをされそうですが(笑)。一応南北朝がらみの史跡も訪ねてきましたので、旅サイトとの共同コーナー「旅行で南北朝!」を先ほど更新しておきました。

>バラージさん
 そうですか、岩手の方だったんですね。それは大変でした。内陸とはいえ近いことには違いないですし…僕の親戚は宮城の栗原に多くいまして(そもそも僕の祖先の地がそこ)、そちらも津波はないとはいえ大変だったと聞いてます。
 「ゲームで南北朝」コーナーをお読みいただきありがとうございます。すっかりほったらかしになってますが、旅コーナー同様にいつか不意打ちのように更新すると思います(笑)。ボードゲームの「太平記」も傑作としてマニアの間では良く知られているようでして、いつかメガドラ版ともどもレビューとリプレイを書きたいとは思っております。
 「蒼き狼と白き牝鹿」シリーズに南北朝関連の人たちが出てくるのがある、とは聞いてはいるんですけどね、手を出してなくって。持ってるのはPCエンジン版の「元朝秘史」だけです。
 他に南北朝キャラが特別出演するゲームとしては、ボードゲームの「戦国大名」に楠木正成が出てくるとか、やはり戦国ゲームの「斬」で南北朝シナリオがあるといった例がありますね(「斬」PCエンジン版でそのうちやっておこうとは思ってるんですが)。

 バラージさんにいろいろ紹介されながらなかなか更新してない「歴史映像名画座」ですが、つい最近ちょっと面白いな、と思った映画があります。香港・中国製作の「孫文の義士団」という映画。
 1906年、革命を目指す孫文が東京から香港にやってくる。各地の革命家たちと作戦会合を行うためだったが、それを知った西太后は孫文暗殺を指令、腕利きの暗殺団数百名が香港に送り込まれる。一方、その動きを知った孫文支持派は孫文の身を守るべく、出自も立場も異なる様々な腕利きを集めてこれ対抗。孫文の影武者を仕立てて途中ですり替わり、会合が行われる一時間の間だけ暗殺団の目をそらそうとする――とまぁ、説明するとこんなお話。完全にフィクションですけどね。
 しかしこれが凄いアクションの連続なんですよ。香港がつちかってきたカンフー映画、アクション映画の伝統上にある到達点といっていいかもしれない。加えて中国上海に百年前の香港の大規模セットを作り、大エキストラのモブシーンも展開されます。そして孫文を守る男女数人それぞれにドラマがあり、とくに完全に落ちぶれていた男たちがここ一番で奮起して暴れまわる姿には、もう惚れぼれ。カタルシスがありますね、こういうの。特に愛する人を失ってアヘンにおぼれていたレオン=ライが家宝の鉄扇を手に「一番危険なところは俺が引き受ける!」と言って暗殺団の前に立ちはだかり、階段で延々と展開するアクションシーンは鳥肌ものです。
 ノリとしては、「七人の侍対十三人の刺客」だと思ってもらえばよろしい(笑)。



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