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#9300 
サヤ・オリノ 2013/01/19 16:40
「大義のためには、どんな犠牲も大きすぎるということはないですよ」

って論理が大手を振って歩くような時代がまた来てほしくはないもんだ。
たとえ、どんなにこの論理が間違ってはいないような場合でも。
ということを思うような事例が昨今多いような気のするサヤ・オリノでした。
ちなみにタイトルの文句はM.ミッチェルの「風と共に去りぬ」から拝借しました。
もっとも、レット・バトラーはこの文句を嘲弄的な意味で使ってるんですけどね。



#9299 
バラージ 2013/01/12 21:59
朴(パク)さんのお父さん

 朴正煕(パク・チョンヒ)の娘が韓国の大統領になったからというわけではありませんが、前からいつか観ようと思いつつ観てなかった、朴正煕暗殺事件を描いた韓国映画『ユゴ 大統領有故』を去年の年末に観ました。『大統領の理髪師』では朴正煕時代が描かれてましたが、こちらは暗殺当夜に絞って描いた映画。推測と想像を交えて描いてあるため、本国では朴の遺族から抗議を受けてカットされた部分があるそうですが、日本版ではカットされていないのでちゃんと見ることができます。日本語や日本の演歌なんかが出てきて興味深かったですね。時代の流れを感じます。今やJ-POP、K-POPの時代ですもんね。映画はブラックユーモア的な描写も少々交えつつ、当時の韓国のダークな部分もしっかり描かれており、なかなか面白かったです。

 『八重の桜』第1回はなんか主人公があんまり出てこなかったですねえ。第2回からは子役に代わって綾瀬はるかさんが出てくるので、もっと出番が増えるんじゃないかと思うんですが、第1回の視聴率好調は綾瀬さん見たさによるものも大きいんじゃないかと思うんで、彼女の出番が少ないままだと徐々に視聴率が下がっていっちゃうのでは?
 テレビ東京の正月12時間時代劇も『白虎隊』だったんですね。地元にテレ東系列局がなくて放送されないんで、全く頭にありませんでした。そちらには新島八重は出てこなかったようですね。中越さんが八重を演じたテレビ朝日の山P主演『白虎隊』のほうは数年前のドラマで、DVDもレンタル店でよく見かけます。


 『火怨・北の英雄 アテルイ伝』の第1回も観ましたが、まぁ、あんなもんでしょう。悪くなかったです。BS時代劇ですし、がんばってるほうなんじゃないでしょうか。珍しい時代と題材ですし、やってくれるだけでありがたい。大河とBS時代劇の主人公が『JIN 仁』コンビですな。

 そういえば、BSジャパンで平日の午前中に中国ドラマ『クイーンズ 長安、後宮の乱』を放送してるようです。前漢末期を舞台として王莽の伯母(だったかな?)の王政君を主人公としたドラマです。同じ時代を扱った『王妃 王昭君』というドラマのDVDもレンタルされ始めました。こちらは悲劇の女性として有名な王昭君が主人公。



#9298 
NF 2013/01/09 03:21
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

 御無沙汰しておりますが、本年もよろしくお願い申し上げます。今年こそは良い年であって欲しいものです。
 「史点」でもありましたが、戦後史を彩ってきた人々の二世・三世が極東の国々で揃って指導的立場にある事には因縁めいたものを感じますね。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#9297 
徹夜城(ちょうど昨年12月に「独立愚連隊」を見てた管理人) 2013/01/08 22:47
和製ウィドマーク

>サヤ・オリノさん
佐藤允さんの死去は今日になって発表されましたが、昨年の12月6日に亡くなっておられたとのこと。ちょうどそのころ、僕はたまたま「独立愚連隊」のDVDを見返していた記憶があります。虫でも知らせたかな。
なんだかんだでやっぱり主演をつとめた「独立愚連隊」が挙がってしまう方ですが、東宝の戦争映画ではほとんど皆勤状態、特に一兵卒か下士官レベルで存在感を発揮しておられました。東宝作品じゃないけど「二百三高地」にもそういう役で出てた人でしたね。ここ20年ばかりはそれほど出演作もなく、「もののけ姫」で声の出演をしていたのが珍しく思えたくらい。ホント、昭和も遠ざかっていきますねぇ。

>omoideusさん
「しりとり」ご覧いただけたそうで、ありがとうございます。もんのすごく不定期な連載で、忸怩たるものがありますが、本来このサイトの看板にする気だった(!)コーナーなのでお楽しみいただければ幸い。一応次とその次の人物は決定してるのですけど、書く暇と気力が必要です(汗)。
 …で、ブルーノのことなのですけど…僕が調べた限りではバチカンがブルーノの「完全な名誉回復」をしたことはまだないと思うのです。その検索で出るという「1992年10月31日」の件ですが、あくまで「地動説」についてカトリック教会がやったことは誤りと認めるものであって、おもにガリレイに対する話が中心のようです。ブルーノについても言及はあるのかもしれませんが、彼について全部チャラにしたというわけではなさそうです。
 確かにいくつかその日付でブルーノ裁判が撤回された、名誉回復された、と書いてるサイトがあるのですけど、僕が目を通した限りは根拠が不明確で…地動説がらみで火刑に処されたのがブルーノなので、ガリレイの話とゴッチャになってるような印象を受けるところが多いです。
 ウィキペディアでも日本語版ですと「完全に名誉回復」とか書かれてるのですが、なぜか英語版(基本的に書き込みできる人、チェックできる人が多い)、そしてイタリア語版(ブルーノの母国)のウィキペディアには「名誉回復」とはっきり書いた記事が見当たりません。一応「悲しい出来事である」といった「遺憾の意」くらいは出てるようなんですが、ブルーノ裁判の検察側を擁護する発言もブルーノ刑死400周年でバチカンから出ているようで、やはりガリレイと同じ扱いではないのでは、と思います。ブルーノの「容疑」は科学的なことではなく、下手するとキリスト教の教義そのものに触れかねない部分を含んでいるからではないか、と思うのですが。

>八重の桜
大河ドラマの第一回は一応チェックすることにしてますが、第一回から主人公不在に近い状態になっちゃってますねぇ。なんか幕末史総集編状態になるんじゃないかな、前半は。奥田瑛二の佐久間象山はよく似てるなぁ。
冒頭の南北戦争シーンはわざわざ撮ったことに驚かされますが、協力に「ラトビア共和国」があったところをみると「坂の上の雲」のロケ地・人員の再利用みたいですね。



#9296 
サヤ・オリノ 2013/01/08 19:40
「日本のいちばん長い日」からまた一人

俳優の佐藤允さんが亡くなられました。
タイトルにも書いたとおり徹夜城さん仰るところの「日本最高の『戦争映画』(にしてオールスター映画。「日本誕生」とどっちが凄いかな)」
岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」に出演された方がまた一人お亡くなりになられ、
少々大袈裟に言うなら「また『昭和』が遠くなった」という感慨しきりです。
まあ、この間見たアニメの一場面で(高校の授業の場面でした)「昭和時代」という言葉が飛び出てくるような御時世ですけどね。
(ショックだったなー、昭和43年生まれとしては。)
最後に佐藤允さんの御冥福をお祈りいたします。



#9295 
omoideus 2013/01/05 03:25
ブルーノ

はじめまして。しりとり歴史館をたのしく閲覧しました。
ジョルダーノ・ブルーノの項ですが、どうも1992年10月31日に、ガリレイとともに、ブルーノも名誉回復されていたようです(地動説+ヨハネ・パウロ2世で検索)。ただし、ガリレイの方は、現教皇によって撤回されたりして(あとで謝罪)、なかなか一筋縄ではいかないようですが・・・ とりいそぎ、ご報告まで。



#9294 
徹夜城(明日から仕事の管理人) 2013/01/03 23:58
歴史映像名画座更新。

一応ギリギリで公約を守りました(^^;)。1月3日が終わる十分前に更新。
前回が8月更新でしたから、ちょっと間が空きましたが、ちょうどいい数だったかもしれません。

>黒駒さん
言われて気がつき、確認してみたら、吉川英治は昨年が没後50周年で、今年から著作権が切れたのですね。欧米だと70年のところが多くて、ルブランがやっと去年著作権切れになったりしてるのですけど。それにしても「私本太平記」から来るとは。「最後の大作」といったところなのですが、それほどメジャーな作品でもないですよね。

>バラージさん
ああ、そうか、それで負けたと思った瞬間、絶望した少年たちは集団自決してしまうと(笑)。「嗚呼割腹美少年」でありますなぁ(←知らん人はお調べください)。
テレ東の正月時代劇は長いんでついつい見ないもんで、今年も「白虎隊」は見逃しておりました…東北応援シリーズということでは「アテルイ」の方が楽しみ。映像もちょこちょこ出てきましたね。



#9293 
バラージ 2013/01/02 17:04
白虎隊のみんな、私のおっぱいを見るためにがんばりなさい!

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 『八重の桜』は『篤姫』路線で行くんじゃないですかね。『平清盛』→『八重の桜』→『軍師官兵衛』は、『風林火山』→『篤姫』→『天地人』の流れになるんではないかと。新聞芸能欄の試写を見た記者の記事によると、冒頭の南北戦争はちょっとだけで、すぐにオーソドックスな大河ドラマになっちゃうそうです。『龍馬伝』以後のざらついた映像も、それ以前のきれいな映像に逆戻りとのこと。僕は幕末にはあまり興味がないんで、このドラマには単純に視聴率を取ってほしいところ。大河ドラマは結局のところ娯楽作品。視聴率が取れないドラマがあまりに続けば打ち切りもやむを得ない。せめて数年に1回は高い視聴率を取ってくれないと困るんですよね。なので今年は『篤姫』、来年は『天地人』路線ってことで(笑)。僕は前述のとおり幕末にあまり興味はないんですが、わが家では去年と違って結構チャンネルを回してるんではないかなあという気がします。僕も純粋にドラマとしては結構興味があります。『篤姫』も『JIN 仁』も面白かったし。そういえばテレ朝のスペシャルドラマの『白虎隊』(山P主演のやつ)では中越典子さんが八重を演じてたみたいですね。見てないけど。
 東北支援シリーズといえば、BS−TBSで椎名桔平主演で伊達政宗のスペシャルドラマをやるというニュースも出てましたね。

 頼朝が主人公の小説ってあんまりいいのがないんですよね。そもそも頼朝が主人公の小説が少ない。最近面白かった源平・鎌倉もの歴史小説は高橋直樹。『鎌倉擾乱』『霊鬼頼朝』『天皇の刺客(文庫題:曾我兄弟の密命 天皇の刺客)』などいずれも面白かった。『源氏の流儀』はいまいちでしたが。『平清盛』はまだ文庫になってないので未読。いずれの作品でも頼朝が重要人物で出てきて、作者が頼朝に強い興味を持っていることが伺えるんですが、主人公のものはなぜかないんですよね。
 そういえば高橋にも『異形武夫』という南北朝もの短編集がありましたが、単行本は絶版で文庫化もされていません(未読です)。『鎌倉擾乱』も短編集ですが、そのうちの1編が「北条高時の最期」です。前回書き忘れましたが安部龍太郎には『室町花伝』(文庫題:バサラ将軍)という南北朝・室町もの短編集もありましたが絶版。山田風太郎にも『婆沙羅』という佐々木道誉が主人公の小説がありました(これも未読)。



#9292 
黒駒 2013/01/02 11:22
青空文庫に「太平記」

ヤフーニュースで見ましたが、青空文庫に吉川英治「私本太平記」が公開されたそうですね。吉川英治の第一弾が「太平記」というのも意外です。

「大河ドラマは誰が主人公でもできる」話と関わるのですが、吉川英治が「宮本武蔵」を書くまでは、誰しも武蔵を主人公にあれだけの長編が書けるとは思いもよらなかったのではないでしょうか。司馬遼太郎「竜馬がゆく」にも同じことが言えそうです。



#9291 
徹夜城(中学時代バックギャモンクラブ所属だった管理人) 2013/01/01 19:41
謹賀新年

あけましておめでとうございます。年末の挨拶をいっさいしませんでしたが、どうも職業柄ギリギリまで忙しく…ともあれ、皆様、今年もよろしくお願いいたします。

なんとか正月三が日中に「歴史映像名画座」くらいは更新したいと思っております。

さて、大河の話をまだまだ続けちゃいますが。
肩書のところに書いたように僕はむかしバックギャモンクラブなんぞ入っておりまして、ルーツが同じでルールもだいたい一緒のあの「双六」の勝負が「平清盛」で映るたんびに「史上初のバックギャモン大河ドラマ」などとギャグにしておりました(笑)。
「遊びをせんとや〜」の歌も別に清盛の作でもなんでもない流行歌みたいなもんですが、あそこまで乱発されると清盛の作と勘違いする人も少なくない気がします。清盛のは「遊びで遷都や」だったんですけどねぇ(笑)。

 それにしても「八重の桜」(発表以来「まんまやないか」とツッコんでいるタイトルですが)、本屋で大河ドラマストーリーをパラパラとめくってみましたら、冒頭が南北戦争というだけでなく、幕末有名人そうざらえ状態でビックリ。え?これみんな出してちゃ主役の出番なんかほとんどないじゃないか!
 前例はあるとはいえ、さすがに会津のいち武家娘があの歴史上の有名人たちとあれこれ絡んだりという無茶はしないと思うのですが…個人的にはこの人をテーマにするなら戊辰戦争と明治以後に力をいれるべきだと思うんですけどねぇ。

>バラージさん
 「陽炎の旗」をお読みでしたか。あれって「武王の門」の実質続編なんですよね。北方南北朝小説はほかにもいくつかありますが、半端な終わり方をする(余韻があるといえばある)のが多いのがちと難点でして…



#9290 
黒駒 2013/01/01 14:01
あけましておめでとうございます

去年は、大河ドラマの話が多かったですね。今年は「八重の桜」ですが、番宣番組を見ると冒頭になんと南北戦争のシーンをもってくるようで、意外と本気球かもしれません。考えても見れば福島が舞台で震災復興応援企画なのだから、下手なものは作れないというプレッシャーがあるのではないかと思います。



#9289 
サヤ・オリノ 2013/01/01 04:18
2013年です

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今年が皆様にとって良い一年でありますよう、
皆様の御多幸をお祈りいたします。

――平凡な新年の挨拶だなぁ。
でも、やっぱりこの「伝統的な」きまり文句以上に適切な新年の挨拶って無いなぁ。
こういう「伝統」こそ、守っていきたいなぁ。



#9288 
ひで 2012/12/31 19:23
もうすぐ今年もおわりますね。

今年と比べ何か色々と大変な1年になりそうな気もしますが、来年が少しでも良い年になりますように。

>頼朝主人公のドラマ
つくるんだったら、小説使ったりオリジナル脚本とやらにしないで、細川重男「頼朝の武士団」をそのまんまのノリでやってほしいなあ。台詞も当然あの本の意訳調で。新書の歴史物で小説ではありませんが、な〜に、「武士の家計簿」が映画になる時代だから、この本くらい余裕でしょう(笑)。

最近思うのは、新書の歴史物をベースに話を膨らませた方が、下手な小説を使うより面白い物ができるんじゃないかと言うことです(最近、あまり歴史物の小説読んでも面白いと思えないことがちょこちょこあるんで…。世間で絶賛されてる「光圀伝」も正直どうもしっくりこない…)。小説では書けないことも書かれていたりしますし、ちょいととんがっていて適度に刺激的な内容の本もありますから、意外とおもしろい話に仕上がるんじゃないかと。

http://historia334.web.fc2.com/index.html


#9287 
サヤ・オリノ 2012/12/31 17:36
これを忘れることないだろ!

先ほどの書き込みに書き忘れていた一文があったので、追加いたします。
皆様、よいお年をお迎えください。
馬鹿だ、私―――。
こういうことをきちっと守っていくことこそ、本当の「文化防衛」のような気がするな〜〜。



#9286 
サヤ・オリノ 2012/12/31 17:11
「文化の死は民族の死」

という台詞が「鋼の錬金術師」という漫画にあります。
ということで「時候の挨拶はお早めに」ということで。(ってどういうことだ。)
こんにちは。サヤ・オリノです。
年の瀬も押し詰まって参りました――どころではありませんね。もう今年もあとわずかとなりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
私にとって今年は個人的には「厄年というのは本当にあるのかもしれない」というような年でしたが、何とかやっております。
ここの常連とは言い難いくらい歴史的知識も投稿も少ない身ですが、ここのサイトと出逢えてよかったといつも思っております。
勿論、ここに集う方々とも。
とにかく、今年もお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。



#9285 
バラージ 2012/12/27 00:18
遊びをせんとや生まれけむ

 大河ドラマ『平清盛』終わりましたね。以前書いたとおり、後半に入ってからはやや失速したと思うんですが、源平合戦に入るとさすがにまた盛り上がりました。最終回はややエピローグ的でしたね。熱病の清盛の額で水がジューッと蒸発するシーンはさすがにちょっと……。『平家物語』のエピソードではありますが、まさかやるとは思いませんでした。そんなマニアックなエピソード、ほとんどの視聴者は知らんだろうし、知らない人から見ればただのトンデモ描写かギャグ描写。あれはやらないでほしかった。実質的には、1回前の清盛と後白河の最後の双六がクライマックスでしょうか。あれはいいシーンでしたね。やはり全体としては非常に面白いドラマでした。源平ファンとしては大満足でございます。女性脚本家だからか女性描写・夫婦描写が繊細で、女優陣もみんな素晴らしかった。個人的には、清盛と明子(加藤あい)が出会うシーンが素晴らしく、とても印象的でした。
 次は頼朝主人公に期待したいですね。『草燃える』は最近になって大量にテープが発見されたとはいえ完全には残ってないし、政子との夫婦主人公だったんで、今度はぜひ単独主人公でお願いしたいところ。といっても源平大河はほぼ10年周期なんで、次は10年後かあ。それまで大河ドラマ残ってるかなあ(笑)。

 映画『のぼうの城』は僕は残念ながらいまいちでした。人物描写が類型的だし、ストーリーもちょっとご都合主義に感じました。

 北方謙三は架空人物が主人公の『陽炎の旗』(義満が敵役で出てくる)しか読んだことがありませんが、懐良親王はさすがに大河の主人公は無理なんじゃないでしょうか。北方原作なら、北畠顕家(『破軍の星』)・佐々木道誉(『道誉なり』)・楠木正成(『楠木正成』)なんかのほうが可能性があるんじゃないかと。
 個人的に映像化してほしい架空人物が主人公の歴史小説(というか時代小説というか伝奇小説というか)には、安部龍太郎の『彷徨える帝』があります。後南朝がテーマの室町もので、とても面白かった。そういえば、安部にも『道誉と正成』という歴史小説がありましたね。もう1つ、鎌倉初期が舞台の平岩弓枝『かまくら三国志』もこれまた面白い架空人物主人公歴史(時代? 伝奇?)小説。こちらも何らかの形で映像化してほしいなあ。平岩には『獅子の座』という義満が主人公の歴史小説もありますが、こちらはいまいちでした。



#9284 
tomohiro 2012/12/25 16:44
戦国嫌いに遭遇

私が戦国時代が嫌いな人間に遭遇したのは、中学か高校の頃でした。
彼らが考える歴史や時代劇は元禄から天保ぐらいの江戸時代で、
戦国時代は考えの蚊帳の外でした。
彼らに私も触発され、今あげた元禄から天保ぐらいの江戸時代や
中国であれば清朝に関心を持ちました。
そう言うことを考えると戦国時代嫌いや戦国時代に興味ない人
はそれなりにいるのではないかと思って居ます。
歴史ですが、三国志よりも清朝に関心を持ってはいけないのでしょうか。
戦国よりも南北朝や元禄から天保ぐらいの江戸時代に関心を持っては
いけないのでしょうか。
戦国時代好きだった私が一変戦国時代を嫌いになってまで
元禄から天保ぐらいの江戸時代に関心を持ったのは
広い世界を見た感じがしました。
私見ですが、戦国や幕末にしか関心を持たないのは、日本人が得意な
均質性におもねっているように思えます

http://blog.goo.ne.jp/misakimizugi


#9283 
きなこもち 2012/12/24 17:27
どうも済みませんでした。

人の好みは十人十色なので「戦国嫌い」という意見があるという事は知っていますし、戦国・幕末以外にも魅力的な人物がいる・エピソードがあるという事も同様です。

「平清盛」は最終回は詰め込み過ぎでしたが、かなり面白かったと思いますよ。

戦国・信長・秀吉・家康ファンのネット上の知人も称賛していて前半の鳥羽院・待賢門院・美福門院の愛憎劇にかなり惹かれていました(笑)

懐良親王についてはその知人も掲示板に書き込んでいるとある歴史系ブログで知りました。



#9282 
徹夜城(イブの夜でも仕事をしている管理人) 2012/12/24 12:51
やろうと思えば誰だって

>きなこもちさん
 お気持ちはお察ししますが、ごくごく少数派ではありましょうが「戦国はきらい」という意見もある、ということ自体は意識してほしいと思います。南北朝ファンの僕なんかは好き嫌い以前に世間的にまるっきり無視されてる状態の方がキツいと思ってますし(笑)。
 ところで義満や正成のことで大河は難しいというご意見を挙げておられましたが、はっきり言ってしまえば誰だってやろうと思えばできます。活動期間の短さやエピソードの少なさを言ったら、過去の大河でも「よくまぁこの人で一年も」と思うケースはいくらでもあります。僕に言わせれば直江兼継はもちろん山本勘助で一年ドラマが出来るなんて信じれない話でありまして。結局のところ幕末や戦国はもともと広く知られていて多くの創作物で事実フィクションとりまぜて人口に膾炙しており、それで取り上げやすいというだけの話だと思ってます。歴史劇を見る人の多くが実のところ「知ってる話」を見たがるという傾向があるのは確かでして、別に他の時代の人が魅力がないとかエピソードがないということは全くないんですね。

 個別の話に移りますと、義満の南北朝合体ですが、もしかしてあれを「だました」というイメージをお持ちなのでしょうか?実態としてはどうにもならなくなっていた南朝を義満が救済したといっていいほどでして、少なくとも義満自身は北朝側の猛反対(そりゃ相手を正統と認めるわけにはいきませんよね)を強引に押し切って上皇尊号を認めさせてますし皇位交互継承の約束も守るつもりだったとみられています。反故になったのは義満の死後のことなんですね。
 まぁ義満ドラマをやる場合、「皇位簒奪」計画についてはともかくとして(最近の学界では否定的見解が多数派のようですし)、後円融上皇の后の「寝とり」をやっちゃった一件のほうがいろいろと困難を伴うかと。面白いといえば面白いのですが民放の昼のドロドロドラマになりそうで(笑)。あとやっぱり「生まれながらの将軍」なので傲慢なエピソードにも事欠かず、視聴者の反感を買いそうな気もしなくはないです。でもそれをいったら過去の大河でも強引な美化はいくらでもありました。
 正成に関しては一年ひっぱるのが難しそうですが、どうせ全く分からない前半生はいくらでも話が作れるわけですし、結局はシナリオ次第。建武新政成立までで半年、そのあとの湊川までで半年、で十分作れると思います。後醍醐についてははじめは希望の星だったけどやっぱりダメダメでした、ということで描けばドラマとしては十分な要素でしょう。どうして正成が死ななくちゃいけなくなったのか、という悲劇性自体がテーマになると思います。
 いっそのこと、その後の正行や正儀なんかも描いてしまえばなかなか重厚なドラマになるだろうと思います。

 南北朝もので原作があったほうがいいということでは、僕なら北方謙三さんの「武王の門」なんか映像化してみたいなぁ、と思いますね。懐良親王なんてほとんど知名度はないけど戦場で血刀を振り回して奮戦した王子様なんてこの人くらいじゃないかと。一時にせよ九州制覇はしたわけですし、倭寇も関係してくるしスケールもデカい。それでいて一代であっという間に消え去っていくラストもまた渋くていいです。


>黒駒さん
 「大河の清盛」、ついに終わりましたねぇ。最終回だけオープニングタイトルを出さず、ラストに持ってきたところは面白い工夫でしたし、最後の「海の下の都」の夢にはちと泣かされました。いろいろはった伏線がちゃんとラストで重なってきて、一年つきあって見ていると物凄い感慨がありました。
 ラスト、清盛の夢であった外国との交易が足利時代に実現する、と一気に話が飛んだのには驚きました。うーん、私貿易ということなら鎌倉時代だって結構盛んにやってるので勘合貿易にまで話をもってかなくても、と僕は思ったのですが。よそでも書いた話ですが、その昔読んだ(今も出てるのかな)学研の学習漫画の一冊、伊東章夫著の「足利尊氏」のラストで、瀬戸内海賊の息子が尊氏から「平清盛がやり残した仕事をしろ」と言われ大陸との貿易をすることになる、という場面が今度のドラマのオチに瓜二つだな、と思ったんです。なお、伊東章夫さんは同じシリーズで清盛も担当されていたのであのセリフになったんだろうと思います。
 
 先ほど「史点」更新してます。冬期講習まっさかりですし、おそらく今年ラストだと思います。



#9281 
黒駒 2012/12/23 21:56
堂々完結

平清盛、完結しました。「清盛の死後、足利の世となり清盛の目指した国と国との交易が行われるようになった」と、まさかの勘合貿易に触れられるラストでしたね。



#9280 
サヤ・オリノ 2012/12/23 18:44
きなこもちさんへ

こんばんは。
>きなこもちさん
はじめまして、サヤ・オリノです。これからもどうぞよろしく。
ところで、きなこもちさんへ質問です。
>南北朝合一を正当化しなければならない
南北朝合一を正当化することに何か障りがあるのでしょうか。
>後醍醐天皇のバカっぷりがあらわになる
これも何か障りがあるのでしょうか。じゃあ武烈天皇はどーなるのでしょう



#9279 
サヤ・オリノ 2012/12/22 23:01
南北朝時代の麻鳥一家

吉川英治の小説「新平家物語」では「麻鳥という一家が語り手のような形で要所要所にでてくる」(「グイン・サーガ・ハンドブック1」より。「グイン・サーガ」とは、栗本薫のファンタジー小説。)のだそうです。
南北朝時代を題材にしたドラマも、実在の著名人ばかりでなく、架空でもいいから、そういう大局的に時代を鳥瞰するキャラクター(「上」からでも「下」からでもいいから)を設定したら、やりやすいんじゃないでしょうか。
真田広之主演の「太平記」に出てきた旅芸人一座なんて、そういう役割にぴったりだと思うんだけどなー。



#9278 
きなこもち 2012/12/22 13:14
戦国や幕末ばかりと言っても

足利義満→ひたすら勝ち組の人生で視聴者の共感を得られないし、南北朝合一を正当化しなければならない

楠木正成→活躍期間が短くて1年持たないし、後醍醐天皇のバカっぷりがあらわになる

視聴率とか人気以前に、南北朝・室町時代は主人公に出来る人物が限られていてやりにくいのではないでしょうか?(余りこの時代に関しては詳しくないのですが)

それに対して源平・戦国・幕末は色んな人物を主人公にしやすいから多く取り上げられるのでしょう。

この掲示板に書き込もうとした時、間違えて過去ログを開いてしまって「戦国時代大嫌い。」という書き込みがあり、この時代が好きなので傷つきました。




#9277 
tomohiro 2012/12/17 19:44
ノーエ節

先日の釣瓶の家族に乾杯を視聴していましたが、
そのなかでノーエ節に関する話題が出てきました。
私の地元では野毛山節がノーエ節とも呼ばれていて
その番組でも紹介されていたそれにメロディーラインが
類似しています。
取材先が伊豆だったのですが、結構神奈川県・横浜は
駿河や伊豆の影響が濃厚です。
どうにも北関東と神奈川県って文化の影響を受ける地域が
違うようにも思いますね。

http://blog.goo.ne.jp/misakimizugi


#9276 
バラージ 2012/12/17 00:18
ユングとフロイトと優しい奴ら

 歴史的な心理学者ユングとフロイト、そしてユングと医師患者関係から恋愛関係となり、後にフロイト派心理学者となったザビーナ・シュピールラインという女性の3人を描いた映画『危険なメソッド』を観てきました。全体的にシュピールライン側に立った映画で、ユングがちょっとダメ男っぽく描かれてましたねぇ。ユング側に立ったらまた違った描き方になっていたのではあるまいか(まあ見方によっちゃあユングが地雷女に当たったと見えなくもありませんが)。ただ、単純に映画としては結構面白かったです。デヴィッド・クローネンバーグ監督にしてはかなりまともな映画でした。まあ、SMシーンもちゃんとありましたけどね。
 そういえば昔テレビで観たホームズ映画『シャーロック・ホームズの素敵な挑戦』にもフロイトが出てきて、ホームズに催眠療法をかけたりしてました。テレビドラマ『インディ・ジョーンズ 若き日の大冒険』では、フロイト、アドラー、ユングの三巨頭が一堂に会するというびっくりシーンがあったりします。

 中村勘三郎さん(個人的には今でも「勘九郎」という感じがするんですが)は大河ドラマ『武田信玄』では今川義元を演じてましたね。ただ個人的にはどっちかっていうとバラエティー番組の『世界まるごとHOWマッチ』にゲスト出演した時の印象のほうが強かったりして。勘九郎さんの前に『HOWマッチ』に出てた『徳川家康』の伊達政宗役の尾上辰之助さん(この人も若くして亡くなられました)も意外に面白いおっさんでこれまた印象に残ってたりします。

 側室については前回書いた通り、女性視聴者を意識するといないかもしくは少ないほうが都合がいいだろうとは思うんですが、ただよくよく考えると側室が大量にいる信長・秀吉・家康は人気者で複数回ドラマ化されてるのもまた事実なんですよね。側室がいたらいたで描き方はあるんで、まあ絶対というわけではないのもまた確か。
 南北朝をもう1回やるとしたら主人公は誰かと考えると結構難しいんですよねえ。源平だと清盛と頼朝・義経が親子世代なんで上手く描き分けができるんですが(頼朝は政子との夫婦セットで承久の乱まで描いた)、南北朝の有名人てほとんどが尊氏より先に死んじゃうんで、時代的にはもろかぶりになっちゃうんですよね。尊氏より長生きしたのって佐々木道誉くらいでしょうか。尊氏の子供世代だと適当な人物がいないしなぁ。とりあえずそういうのを抜きにして考えれば、やっぱり楠木正成ですかね。ただ、個人的には南北朝をもう一度やる前に室町の足利義満をやってほしい。尊氏の孫世代で、最初のほうは南北朝末期ですし。実は僕は南北朝より室町のほうが好きなんです。やってない時代だし、昔ならともかく今では正成より知名度は上で、人気という面でもたいして変わらないと思うんですよね。まあ、正成にしても義満にしても、清盛でさえあれなんだからかなり厳しいとは思いますが。



#9275 
ひで 2012/12/13 22:55
倭寇関連本の文庫化

ちくま学芸文庫から田中健夫「倭寇と勘合貿易」の増補版がでています。
勘合貿易のことにもふれているようですね。



http://historia334.web.fc2.com/index.html


#9274 
黒駒 2012/12/13 15:05
倭寇関係の新刊

別用で高志書院のHPを覗いていたら、倭寇関係の新刊が刊行されていることを知りました。

関周一『対馬と倭寇―境界に生きる中世びと―』

内容的には前期倭寇に関する本であるみたいですね。



#9273 
徹夜城(歌舞伎は見たことがないが親戚の縁戚に歌舞伎役者がいる管理人) 2012/12/06 13:03
今回はちょっと早めに

先ほど「史点」更新しました。次は「歴史映像名画座」といきたいところなんですが、この時期まで来ると「平清盛」が終わってからまとめてということにした方がいいのかな。
 さて昨日中村勘三郎さんが急逝して大騒ぎになったわけですが、この方は大河「元禄繚乱」で大石を演じたほか(終了後の打ち上げで脚本家と大喧嘩になったそうですが)、民放ドラマで河井継之介を演じるなど歴史映像ものでも顔を出されていた人であります。ただ僕自身は昔の子役時代の映画作品が妙に印象に残ってるんですよね。三船敏郎主演の「風林火山」における子供時代の武田勝頼とか、超大作「戦争の人間」での主役の一人の子供時代(大人になると20代の北大路欣也になるのです)とか。


>バラージさん
 側室をもたなかったといえば、南北朝時代だと楠木正成もそうなんですよねぇ、ってこの人については詳しいことは一切分からないので断定はできないんですが昔からそういうことになってます。大河「太平記」のときにプロデューサーが武田鉄矢をくどき落とす際に「あの時代には珍しく側室がいない」というキャラを挙げたと聞いています。主人公の尊氏も側室の影が見当たらない人ですが、尊氏の場合は登子との結婚以前に子を産ませた女性が二人はいますから。そういえば弟の直義の女性人気が高いのも「側室がいないから」のも一因なのかな。
 楠木正成もいずれ大河でやるような気がしてるのですが(南北朝ネタだととりあえずやりやすい)、ここでも「側室なし」が大きな要素になる可能性がありますね。


>きなこもちさん
 はじめまして。管理人でございます。以前から読んでいただいたとのこと、ありがとうございます。
 サイトの内容は多方面というより取り留めもない(笑)と同時に管理人のマイナー趣味が露骨に出ているのでありますが、楽しんでいただければ幸い。伝言板の方にもお気軽にお書き込みくださいませ。、



#9272 
バラージ 2012/12/06 10:10
黒官〜、キャッツ!ニャー!キャッツ!ニャー!キャッツ!ニャー!

 黒田官兵衛だから「黒官」でしたね。間抜けな間違いしちまった。



#9271 
きなこもち 2012/12/05 21:49
初めまして。

初めまして。きなこもちと申します。このサイトは大分前から拝見させて頂いていたのですが、書き込みは初めてになります。
このサイトは多方面にわたって面白いことが書かれていますね。



#9270 
バラージ 2012/12/02 23:57
黒勘〜、キャッツ!ニャー!キャッツ!ニャー!キャッツ!ニャー!

 なるほど。『平清盛』を後半から見始めた人もいるんですね。やっぱり、興味あるのは源平合戦に入るあたりからだってことなんでしょうか? 『新・平家物語』総集編は観たんですが、信西はあんまり記憶にないんです。今年の『平清盛』に関しては、小覇王さんと同じで僕も後白河の描き方が画期的だと感じています。そういえば後白河初登場(当時は雅仁親王)の回の清盛と雅仁が双六をするシーンを見て思わず、「デスノート対ライアーゲームかよ!」と突っ込んじゃいました(笑)。というかNHKもねらってやってるんじゃ?

 『軍師官兵衛』については僕は『天地人』テイストになるんじゃないかという気がしてます。『風林火山』テイストは今年やりましたから(どっちかっていうと『葵 徳川三代』のほうに近いような気もしますが)、次はないんじゃないかと。
 そういえば最近知ったんですが、黒田官兵衛って側室をほとんど持たなかったんですね。それ以前に噂に上った明智光秀も、今年の平清盛も、側室をほとんど持たない人物です。以前から思ってたんですが、実はこれって女性視聴者の目を意識すると意外に重要なポイントなんですよね。何かのインタビューで、ドラマの制作会社の社長(大河ドラマの制作会社ではありません)が「F3層(50歳以上の女性)に見てもらえないと、今は深夜ドラマでも視聴率が取れない」と言ってたのを読んだことがありまして。時間帯的にも日曜夜8時のドラマですからファミリー層が主な視聴者層として想定されますし、老若男女に見てもらおうと考えるといろいろ難しいですよねえ。古代なんかはほとんどが近親婚ていうのもネックですし。
 あと、歴史にあまり興味がない人や、そもそも時代劇にあまり興味がない人にまで見てもらおうとすると、さらに難しい。ただ、そういう人たちや上記F3層は何時代とかどうでもいい(というか興味がない)と思うんで、人気の戦国・安土桃山でも不人気の奈良や室町でもいっしょなんではないかという気も。近年の視聴率の良し悪しはそういうのとは別の原因によるものだと思います。

 忠臣蔵、やりますかねえ? 僕は『元禄繚乱』の時に「また忠臣蔵かよぉ。毎年どこかの局でやってて、もう飽き飽きなんだよぉ」とか思っちゃったんですけど。まあ、僕が忠臣蔵に興味ないからというのもあってそう思ったのかもしれないけど、視聴率も(当時としては)かなり悪くて、放送終了後に脚本家が主演の中村勘九郎(現・勘三郎)のせいだと批判したなんて噂もありました(事実かはわからんけれども)。もう4度もやってるし、ないんじゃないかなあ。忠臣蔵の人気は水戸黄門なんかといっしょで、もう過去のものだと思います。



#9269 
徹夜城(最近はスマホに乗り換えてこの掲示板を見ている管理人) 2012/11/30 13:39
最近はPC以外も増えてますねぇ。

 先々週くらいから僕もスマホユーザー(アンドロイド携帯)になりまして、出先でスマホ経由で当サイトのチェックをするようにもなりました。アクセス解析すると依然として圧倒的多数がパソコンからのアクセスですが、iPhoneやiPadなども含めた携帯やモバイル機器でのアクセスも着実に増えてきています(もう全体の1割近くはあるかな)。
 開設以来ほとんどデザインが変わっていないのでスマホ仕様など想定もしておりませんから、ちとスマホだと見づらいよなぁ、とは管理人自ら感じております。といってどうしようという代案もないんですけど。

>tomohiroさん
石州の赤瓦については僕は全然知りませんでしたが(そもそも旧石見国領域に足を踏み入れたことはないはず)、検索してみると赤瓦の製造元の解説ページがひっかかりました。
「石州瓦はなぜ赤いのか」
 http://user.iwamicatv.jp/honkimachi/akakawara.html
実際、いろいろ議論はあるようで、ここでは呪術的理由という説を挙げてますね。


>KMnO4さん
あらら、解読不能でしたか、鳩さんの死もこれでますます無駄に…ってもう無駄になってますが。
あの記事に「実はあれは鳩語の暗号だった!」というネタをひとコマ漫画で描こうと思いついて面倒になったんでやめた(笑)んですが、実は真相に近かった、というオチかも(嘘)。


>カプランさん
なにぶん古い伝言板プログラムですので、一部機種依存文字は文字化けしちゃうんですよ。欧文記号なんかもダメなんですよね。
再来年の大河「軍師官兵衛」ですが、なんとなく「風林火山」の雰囲気になるんじゃないかとの予感も。あれも視聴率はともかく評価はありましたし。「忠臣蔵」もいつかやるとは思うんですが…。
韓国の歴史ドラマをいつも三本くらい並行して見てるんですが、ひとつうらやましいのはあちらの最近の歴史ドラマは素材がかなり分散していてどの時代もまんべんなくやってる観があることですね。90年代以前は朝鮮王朝時代ばっかりだったそうですが、21世紀に入ってから「太祖王建」で高麗時代が初めて描かれてヒットが続き、さらに高句麗ブームで古代三国や伽耶なんかもとりあげられるようになりました。もちろん朝鮮時代のものも相変わらずよく作ってて「もう何度目だよ」と言われるような繰り返しネタもあるんですけどね。
 そこいくと日本の大河はやっぱり時代が偏り過ぎ。ちょっとその定番を外すと視聴率が低くてボロクソに言われたりして、ますますやらなくなるという悪循環が…視聴者も芸能マスコミも保守的にすぎる気がしますねぇ。


>バラージさん
 「平清盛」、人によりいろいろで後半からハマったという人が僕の近くにいたりします(笑)。それはもしかすると「平家物語」以来の定番描写になったからなのかなぁ…?などとも考えてしまいます。
 前半の、とくに信西が進歩的な理想家に描かれたのは本作最大の新機軸でしょう。かつての「新平家」じゃ小沢栄太郎がこの人ならではのワルぶりを思う存分に発揮、視聴者から「早く殺せ」との声まであったという伝説の名演だったそうで。総集編だけでのその片鱗はうかがえますね。


>小覇王さん
 僕も実はときどき貴ブログを覗いております…というか、関心のあるネタで検索するとよくひっかかる、というのもありまして(笑)。
 ご紹介の産経記事、読みました。いやぁ…いかにも産経というか。読む前に「そりゃ親戚の加瀬英明あたりが吹きこんだネタじゃ?」と思ってたらまさにドンピシャだったので大笑い。ヨーコさんに直接取材すりゃいいだろ、って話ですよねぇ。そもそも「イマジン」ってヨーコさんの影響が大きいのは事実として、「無神論・共産主義的」と批判され、レノン自身も「実質的に共産主義のマニフェスト」と認める発言をしてるそうで、およそ靖国や伊勢神宮とは縁とおいとちょっと知ってりゃわかるはずなんですが。この記事書いた編集委員も「イマジン」について全く知らないで書いた可能性が高いですね。
 油断してると新手の「アインシュタインの予言」になったりするかもしれませんが…



#9268 
小覇王 2012/11/29 01:50
Imagine there’s no countries

どうも!お久しぶりです。いつもチェックはさせてもらってるんですが書き込みは久々です。とりあえず、100万アクセスおめでとうございます。
 
大河ドラマ 平清盛
視聴率は振るわないようですがツイッターのタイムラインでは非常に盛り上がっており、僕自身も楽しんでおります。やっぱり後白河法皇の描写が特徴的ですね。ゴッシーの愛称で親しまれております(笑)残り数回ですが楽しみです。
 
史点 シアヌーク前国王死去
 改めてシアヌークさんの人生を顧みるとまるで後白河法皇のような・・・と思ってしまうほどです。僕は日本のマスコミが言う昔の「シアヌーク殿下」という呼称に違和感を感じていたので普通に国王になって殿下とか言わなくなった後のほうが自然に感じていました。やはりこうして見るとただおとなしいだけの人ではなく中々の傑物ではあったのですねー。
 
>神も仏もあるものか
 ジョン・レノンの「イマジン」がある程度キリスト教的な立場から悪く思われるのは分かりますが反動かどうか、産経新聞では「ジョン・レノンの靖国参拝」などという記事が。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/121128/ent12112807570002-n1.htm
 内容はかつてオノ・ヨーコとジョン・レノンが靖国及び伊勢神宮を参拝している、イマジンの世界はヨーコの影響で神道の影響を受けていて「イマジン」は和を尊ぶ日本人の精神世界を描いている、というようなことが書かれています。
 一見して駄記事ですが、イマジンの中の「Imagine there’s no countries」をどう解釈するつもりなのでしょうかね。ラストにはなぜか靖国参拝をすすめており、どう見てもイマジンの精神とは相容れないあの神社を神道の伝統と言ってしまうのがそもそもおかしいのですが。
 
短めですが、それではまた。


http://d.hatena.ne.jp/susahadeth52623/


#9267 
バラージ 2012/11/27 22:11
旧・平家物語

 今年前半は面白く観ていた大河ドラマ『平清盛』ですが、古典『平家物語』が扱う時代に入ったあたりから、個人的には失速してしまった感が否めません。なんというか完全に古典『平家』の焼き直しなんですよね。史実と違う『平家』の脚色・虚構については古くから散々指摘されていることなので、今回のドラマではそういう視点も取り入れた新しい物語になることを期待していたんですが、殿下乗合事件(実際に関白基房に報復したのは重盛で、清盛は無関係)や鹿ヶ谷の変(実際には清盛は後白河の処分は考えておらず、重盛が止めたというのは虚構)、実父・清盛と義父・後白河の板挟みになった重盛が「早く死にたい」と嘆く展開(板挟みになって苦しんだのは事実だろうと推測されるが、展開自体は『平家』そのまんま)など、ほとんど『平家』を忠実に映像化したようなお話になっちゃってます。別に史実通りにする必要はありませんが、古典をそのまま映像化してしまうというのは創造性に欠けていて、個人的にはあまり面白くありません。また、鹿ヶ谷の変のあたりから突如として清盛が悪人になっちゃってるのも、あまりにも唐突な展開で戸惑いますが、これも『平家』そのままにしちゃったためなんではなかろうかと。

>ブルガリア
 個人的にブルガリアでヨーグルトの次に連想するのがテニスのマレーバ3姉妹。80年代後半から90年代前半に活躍した選手たちなんですが、特に長女のマヌエラ・マレーバは美人選手として日本では絶大なアイドル人気を誇りました。そういえば50年代のテニス女王モーリン・コノリーの伝記映画『リトル・モー』は子供の頃にテレビで1回観ただけだけど、面白かったなあ。ビデオ化もされたらしいけどレンタル店で見かけなかったし、DVD化もされていないんですよね。

>ホームズ映画
 ガイ・リッチーの映画は1作目だけ観ました。なんというか推理をほとんどしないアクション映画でしたね。街の風景とかにCGを大量に使ってたので、ロンドンの古い街並みみたいなレトロ感は全くありませんでした。ちょっと期待外れだったんで2作目は観てません。新しいテレビドラマも未見ですが、僕の友人は絶賛してました。



#9266 
カプラン 2012/11/26 09:43
連投失礼

HN・カプランです。下の私の書き込み、謎の文字が入ってしまいました(汗) 仕様なのかな? 打ち間違い(の可能性はまずないと思いますが)でしたら、大変申し訳ない…。



#9265 
カプラン 2012/11/26 09:39
祝・アクセス数話に乗り遅れた 等 (^_^;)

どうも、HN・カプランでございます。お久しぶりです。

 いやあ、スイマセン…。最近来ておりませんでした…。その間にいろいろあったのに、乗り遅れてしまいました(汗) スンマセン(^_^;)>

 それにしても、再来年の大河が黒田官兵衛が主人公とは⇐この時点でもう話が乗り
遅れている(爆)
 管理人様も多分(汗)、首肯されているでおられよう「困った時の『忠臣蔵』説」
は今回も打破…。官兵衛も面白ければいいのですが…しかしねえ――。脚本担当さ
れる前川洋一氏が書いたBS時代劇『陽だまりの樹』、引っかかりポイントが少なく
て、どうにも乗り切れず終わってしまった感があり…。それが、今回の人選時点で
の不安でもあり、更に(他所でも書いてますが)「チーフ演出の人材がそもそもいる
のか?」という潜在的不安もあり…。「右をみても左をみても」といった感じです
なあ…。

 何だか「…。」が多い文章になってしまいましたが、ともあれ不在が長かったた
めに、大切な機を逸した点、お詫びいたします。ではでは…。



#9264 
KMnO4 2012/11/24 19:44
伝書箱暗号,解読不可能と英国政府の専門家

視点に出てきたネタですが,

「第二次世界大戦中の伝書鳩から見つかった暗号文、英国政府通信本部では解読不能と結論」(スラッシュドット・ジャパン)
http://security.slashdot.jp/story/12/11/24/0950211/

だそうです.



#9263 
tomohiro 2012/11/23 09:55
山口県の赤い瓦

山口県から廃藩置県前石州と言われた地域に先日旅行に行ってきました。
そこら辺では赤い瓦の屋根の民家を目にします。
一説によると、寒さに強いからここら辺では赤い瓦の屋根だと
述べていましたが、
でも、福井県から東の地方の方も雪が沢山降る筈なのに、
屋根瓦が真っ黒なんだよな。一種の信仰かもしれないと
思って居ます。

http://blog.goo.ne.jp/misakimizugi


#9262 
徹夜城(戦国時代劇映画を見てきた管理人) 2012/11/22 23:35
「のぼうの城」

 今日シネコンまで車を飛ばしてみてきたんですよ。「歴史映像名画座」管理人としては「天地明察」ともども外せない一本でした。豊臣秀吉による小田原攻めが行われるなかで起こった忍(おし)城攻防戦を描いた映画です。
 原作は未読でしたがもともと映画用脚本として書かれたものが「原作」ですから、ようやく完成形態の映画になったわけです。昨年公開の予定が水攻めシーンが津波を連想させるとかで延期になっていて、僕などは過剰反応だなぁと思っていたのですけど、今日実際に鑑賞してその懸念に納得しちゃいました。ありゃ震災の時の津波映像そのまんまですよ。もちろん津波を意識したわけではなくちょいと映画的にオーバーに表現したらソックリになってしまったということで(監督の一人が「日本沈没」の人だったしなぁ)。
 ただ映画としては傑作と言っていいと思います。TVでは割と多いけど映画では戦国合戦ものって意外と少ないんですよね。合戦シーンも日本映画としてはかなり目を引く出来だと思います。主演の野村萬斎はアテ書きじゃないかなと思うほどのハマりっぷり。ほとんどサブ主役の佐藤浩市もシブくていいです。話の構造的には「七人の侍」だなぁ、とも思うのですが、「押し寄せる大軍に孤立無援で果敢に挑む少人数」という構図は洋の東西多々あり、かつ燃えるパターンではあります。
 エンディングにかつての戦場の現在の模様が映されるのも、歴史好きとしては嬉しいサービスでした。

>アジアのバカ大将さん
「史点」ご愛読ありがとうございます。
「史点」も本来週刊だったので(最初の3、4年くらいは守れてましたかね?)最近の毎月ペースも怪しい更新状況は僕も忸怩たるものがあるのですけど、書いてる時間が物理的になかったり、気分屋なので書く気が起きないと書けなかったりといった原因でどうしてもこんな感じになっちゃうんです。今回ネタためこみ状態になったのは10月段階でなまじ途中まで書いてたからなんですよね。それでもいくつか泣く泣く落としたネタもありました。
 せめて隔週くらいで更新したいなぁ、とは思っておりますので…僕もあまりに文量が多くなるのはよくないとは思ってます。
 「ウラ」とりというか、一応歴史関係は調べる手間はそこそこかけてはいます。ブログではニュースを即日とりあげて書いてる人を多く見かけますけど、こちらは速報性よりも内容盛り込みで勝負したいと思っておりまして。だいたいこっちはブログなんてものがこの世にあらわれる以前から「史点」書いてますからね。

>ひでさん
 こちとらTwitterもFacebookもやってません(Twitterについてはやるとハマるだろうと自覚しつつ敬遠してます(笑))。せいぜいmixiくらいですが、参加コミュニティがどこも閑古鳥なんだよなぁ。
 過去ログもいい加減多くなりすぎなんで、最古のものについては手元に保存するだけでネット上から削除しようかな…とも考えてまして。このHPも無料の残り容量がそろそろ危なくなってきてるんですよ(汗)。


>史点ネタその後の追加話題
 今回の「史点」の最後の政治ネタで「反TPP〜を実現する党」が結成見送りと書きましたが、今日になって「減税日本」と合流して「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」になったらしいです(爆)。「太陽神戸三井銀行」みたいな状態になってきました。これに「国民の生活が第一」まで合流するともはやジュゲムジュゲムの世界であります。



#9261 
ひで 2012/11/22 21:21
祝100万アクセス

昨今はtwitterやらfacebook、LINEなどがはやる一方、こちらのサイトのような昔ながらの掲示板がここまで賑わっているのはなんとなく嬉しいです。

掲示板過去ログと史点も久し振りに更新されており、楽しく読ませて頂きました。かなりの分量なので、史点を書き上げるまでの苦労はけっこうあったのではないかと思います(過去ログについても結構な量がありましたし、大変だったのではないかという気が…)。

ブルガリアの古代都市遺跡らしきものの件は、一瞬ドナウ文明かとおもいましたが(笑)、ドナウ川からはえらく離れた場所なのでまあ関係ないでしょうね。それにしてもブルガリアからはいろいろと出てきますね。古代だとトラキア人の王国もあったりしましたし、トラキア関連の遺跡(墳墓)がおおくあるようで。先週のNHKでトラキア発掘関連の番組(数年前の再放送)があったようです。


http://historia334.web.fc2.com/index.html


#9260 
アジアのバカ大将 2012/11/22 13:46


「史点」を楽しみにしている者です。
お願いがあります。せめて毎月1回は
必ずアップしていただけませんか。
「ウラ」を取るのが大変であることは
お察しいたします。
まとめて読めるより、少しずつ新しい
ものを読ませていただけませんか?



#9259 
徹夜城(ようやく更新をした管理人) 2012/11/21 16:52
今回は文量も倍増でお送りします

 つい先ほど、ようやく「史点」を更新しました。書き始めたのがなんと10月13日だったりしますが、ズルズルと遅れに遅れ、結局こんな時期に。そのためこの間の話題の総まくりな内容となり、いつもの倍以上はある内容になってしまいました。

 さて、このところ南北朝ネタ書籍の発行が続いております。「中世武士選書」シリーズで「上杉憲顕」なんてマニアックな武将の伝記本が出ました。近々「大内義弘」も出るらしい。「ミネルヴァ日本評伝選」では「赤松氏五代」が出まして、円心・則祐から赤松復活をなした政則までまとめて伝記になってます。
 いずれも当サイトの「南北朝列伝」で書いた人たちなんですが、こういう新刊を読むと知らなかった話や新事実も入っていて、また書き直さないと、と思うのでした。

 ポプラ社の「コミック版日本の歴史」、室町人物伝シリーズ第三弾として「楠木正成」が発行されました。終始一貫若すぎる正成が気になりますが、まぁまぁそつなくまとめた内容かな。このシリーズ、ページ数があまり多くないので書き手も苦労している気がします。
 南北朝ネタはこの辺で打ち止めじゃないかと。「足利義満」なんかは可能性大ですけど、あとは…。

以下、かなり遅れましたがまとめてレスを。

>バラージさん
 アンディ=ラウの方の「三国志」は劇場で観ました。原作小説があるとは知りませんでしたが、なんだかヘンな三国志映画でしたねぇ。関羽・張飛とタメに戦う趙雲が見られるなんてこの映画くらいじゃないかと。サモ=ハンも老け役で出てくるあたり、ジャッキーともども時代の流れを感じます。
 ドニー=イェンの関羽のほうは見たいんだけど、なかなか機会が…。「KAN-WOO」の邦題は印象に残るという点では「勝ち」なんでしょうね。「HAKAISHA」「DENGEKI」みたいな。


>黒駒さん
「高師直」の「の」は僕も気になってるんですが、つねさんもお書きの「千利休」のケースと同じで、一文字の名字だと「源」「平」みたいな姓っぽくなり、。発音しずらさもあるので「の」つきになる、ということなのかもしれません。「高」氏は姓は「高階」で高市皇子の子孫の系統ってことになってるんですが、なぜ「高」一字にしたのか不思議。関係ないけど朝鮮半島にも「高」姓はそこそこいますよね。


>アブダビさん
 僕は最近の映画のホームズのほうは未見でして、21世紀版ホームズの方は面白く見ています。早く続きを〜〜!と首を長くして待ってるところ。
 コナン=ドイルの原作のホームズは例の「バリツ」がなんなのかと話題になりますが、確かボクシングの心得はあったはず。ジェレミー=ブレッドのドラマ版でそれを披露する場面があり、たぶん当時のボクシングスタイルを正確に再現したと思われる独特のポーズが興味深かったです。
 ホームズの格闘ということでは、伊吹秀明さんが「シャーロック・ホームズの決闘」というパスティシュ集を書いておられます。実はルパンと対決する話もあったりしまして(笑)。

 さて、ルパンと合理性、ということですが、一応ルパンも当時の時代背景もあり基本的には合理的に落としてます。放射能ウンヌンの話は「三十棺桶島」ですが、あれも古代ドルイドの儀式や超常現象などオカルトネタに見せかけて実は放射能、でまとめる合理的な話ではあるのです。ブルターニュの孤島と放射能がどうして結びつくのかという歴史的説明まで一応してますし、読んで調べた限りでは科学的にもほぼ正しい説明のようです。まぁあんな高度の結晶ができるというのは作中でも「奇跡」と断ってますけど。
 そんなルパンシリーズでも「奇岩城」なんかはロマン志向が強く出てますね。「針の岩」自体は実在するわけですが、そこが…(ネタばれ回避)になってるというのは大ぼらなわけですし。歴史伝奇色ということでは「カリオストロ伯爵夫人」なんかも良くできてますし、短編でも歴史ネタは多いです。ま、その辺は「怪盗ルパンの館」というサイトをご参照ください。

 それとルパンは実は組織行動が基本で、はっきり言っちゃうとモリアーティーに近いと思います。単独活動もしばしば見られますが、彼に多くの部下がいて末端まで含めると結構大きな組織を率いていることはシリーズ中にしばしば言及があります。なんせ警察内部や政治家側近にまで部下がもぐりこんでいた始末で。かの「ルパン対ホームズ」や「奇岩城」でルパンがホームズに優勢になるところが多いのも、実のところ個人対組織という数にものを言わせた戦い方をしてるからでもあります。
 パソコンゲーム「ホームズ対ルパン」では完全に個人対個人の戦いになっちゃってましたけど…


>十一郎さん
 その共和党議員の発言、物議を醸して基本的には批判されましたが、アメリカの極端な保守層の間ではほとんど「信仰」になってる気配があります。以前中絶をしている医師を殺害する事件まで起こしたやつがいましたが、彼らにとって「命の重み」ってなんなんだ、と思うところも。
 今回の「史点」の宗教ネタ総まくりに時間切れのため入れなかったのですが、アイルランドで流産のため危険になったインド人女性に「我が国はカトリック国だ」と医者が措置をほどこさず女性のほうも亡くなってしまうという事件がありました。カトリックもいろいろなんでしょうが、この件についてはカトリック保守とプロテスタント保守は意見が一致してるみたいです。



#9258 
tomohiro 2012/11/19 18:08
臺灣と如何付き合うべきか

中国大陸ではなくて、韓國でもなくて、一部の人が神聖視する臺灣です。
私が臺灣に興味を持ったのは一部極右が親日国と吹聴して廻っているから
其れで興味を持ちました。
でも、幻滅しました。
ある面で華人社会という枠組みの方が居心地が良さそうな
感じでしたし、
ある芸能人は日本人向きじゃないとシャッターを閉める有様です。
私は臺灣は親日国というよりは、韓國と同じような雰囲気で
付き合えばいいと思うのです。
結局は普通の国だと。日本人を都合のいいときに使っているだけ
華人圏という枠組みを都合のいいときにだけ使っているだけの。

http://blog.goo.ne.jp/misakimizugi


#9257 
十一郎 2012/11/18 20:40
百万アクセスおめでとう&ごめんなさい

たまたまトップページを見た時が999996くらいだったので、リロードして1000000を取っちゃいました。ほんの出来心なんですm(_ _;)m
何度か以前にカウンターが飛んでいたことは知っていたので、まあ不正確でもいいかなと・・・

>オバマ大統領再選
基本的には敵失に助けられた感じでしたね。ただ、石原都知事が落選することなく国政へ転進した日本と違い、差別発言がちゃんと問題視されるだけでも、ずっと民主主義の精神が息づいているな、とは思いました。共和党の地盤なのに、ダブルスコア敗北だとか。
http://www.asahi.com/international/update/1107/TKY201211070761.html
>ミズーリ州で共和党から立候補したトッド・エイキン氏は、今年8月に「医師から聞いて理解するところでは、(強姦の結果の妊娠は)非常にまれだ。『本当の強姦』なら女性の体はまるごと拒絶する」と発言。
>インディアナ州で同じく共和党から出馬したリチャード・マードック氏も10月、妊娠中絶に反対する立場から「生命が強姦という悲惨な状況から生まれた時でも、神の意思による」と発言し、批判を浴びた。

>サヤ・オリノさん
太陽の党は、さっそく解党し、維新の会へ合流みたいですね。
結局、たちあがれ日本の党名を変更し、その交付金を受け取っただけの、わずか数日間の命でした。やれやれ・・・
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201211/2012111300521
>たちあがれ日本は名称を太陽の党に変更すると総務省に届け出た。政党助成法に基づき、たちあがれの12月分の政党交付金(約4300万円)を受け取れるようにするため、たちあがれを解党せず、衣替えする形を取った。



#9256 
アブダビ 2012/11/17 21:05


 なんかホームズの話が出ていたので話題ついでに。

 最近、映画とドラマで2種類みました。ガイ・リッチーの2本と、BBCの現代版ホームズの6本です。どっちも楽しみました。私評価ではBBC版が好きですが。
(ワトスンの怪我部位の違い問題を、解答していて笑えました)
 ガイ・リッチーの方のホームズの格闘術は、あれは中国拳法の詠春拳なのですかね?
 ブルース・リーがやっていたとかいう流派の…。
 武術の理にかなうのか?ですが、ホームズが物陰に待ち受けていて、相手の振り向きざまに喉を狙ったり、あるいは闘技場で、同程度の体格なら1発で倒せそうな攻撃を積み重ねて、やっと大男に勝っているところとか(ダメージの累積で倒しているように見えます)素人目にリアルに見えました。
 原作のホームズもボクシングやバリツ(←何すかこれ?)の達人というのに、屈強な男二人に飛びつかれると、危うくなったりする描写ありましたっけ。
(まだグレイシー柔術なかったんですね)
 
 二つのドラマを見て感じましたのは、やっぱり「合理的に落とす」ことは遵守していますね。この点、ルパンの方は、放射性物質の石と古代信仰を謎解きに持ってきたり、
より伝奇ドラマというか、非合理を合理で落とすことにホームズものほど情熱を傾けていない気がするのですが。
 今度はリュック・ベッソンあたりの作で、現代版のルパンを観てみたいです。
 ところで管理人さんに質問です。
 ルパンって、活動は単独なようですが、やはりルパン帝国というか、組織犯罪のドン
なのですか? モリアーティやフー・マンチューの同類だけど、ロマン派な人だから、
単独行動で冒険してるのでしょうか?
 友人に持つならルパン、キャラの面白み(異常性)ならホームズと思っていたのですが、もしわざわざ冒険のために単独行動してるのなら、ルパンも変人ですね。




#9255 
つね 2012/11/17 16:38
のりきゅう

黒駒さんに対する回答にはなってないのですが、思い出したことが。
子どものころ、テレビを見ていた弟が「のりきゅうって誰?」と
聞いてきたので「誰や?」とテレビを見ると
「千利休」に「せんのりきゅう」とルビが振ってありました。
「の」がつく理由は全く分かりません。



#9254 
サヤ・オリノ 2012/11/16 21:41
やつ当たりのネメシス

ご無沙汰してます。サヤ・オリノです。
遅ればせですが、当サイト100万回アクセスおめでとうございます。
衆議院が解散しました。
石原新太郎氏が「太陽の党」なるものを立ち上げました。
そんなことより御自分や昭和ひとケタ世代、ひいては日本人全体の「(第二次世界大戦の)敗戦体験」のトラウマを克服したらどうなのさ。
――ほんとに八つ当たりですね。お目汚しでした。
でも、書かずにいられなかったのです。もうすぐ「憂国忌(三島由紀夫の命日)」だしなー。
なお、タイトルは女流SF作家新井素子の小説「逆恨みのネメシス」から頂きました。



#9253 
黒駒 2012/11/15 15:47
高師直の「の」

ふと疑問に思ったのですが、高師直はじめ足利家臣の高氏はなぜ家名と諱の間に「の」が入るのでしょうか。一般的に藤原道長、源頼朝、平清盛はじめ家名と諱の間に「の」が入るのは家名が「姓」である場合と説明されていたと思うのですが、どうして高氏は姓でないのに「の」を入れて読まれるのか、疑問です。



#9252 
NF 2012/11/12 21:03
「シャーロック ホームズッテ オモシロイ ゲーム ナンダッテ」

マルクスの恋人様、お久しぶりです。

『伯爵令嬢誘拐事件』、確かにあれは語り継がれるべき代物でしょうねえ。とりあえず、2コントローラは使わないって書いてたじゃないですか、とか、なぜ通行人全てが敵になってるの、とか。…実のところ、僕はアクションが得意でないので、途中で投げた口ですが。PS時代の『ノットトレジャーハンター』ともども、英国紳士はキックが得意なのだと教えてくれた一品でした。あと、同じく名探偵ものの『ミシシッピ殺人事件』もまた、伝説として語られるべき作品かもです。うっかり「あ、先生!」となって「連続殺人事件」になってしまうのは御愛嬌ですが、証言メモを自分で残さないといけないのが辛すぎる。攻略サイト首っ引きでようやく近年クリアした覚えがあります。あとは超能力養成ソフト『マインドシーカー』とか『星をみるひと』とかあの時代には語るべきものが多すぎる気がしてなりません。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#9251 
マルクスの恋人 2012/11/11 00:32
シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件

いや〜、私もファミコンには直撃された世代なので、こういう話題をされると通り過ぎることが出来ない。
あの時代に発売された有象無象ソフトからひとつを選べ、と言われたら、私が自信を持って推薦するのが、「たけしの挑戦状」と双璧をなすと今も絶賛の頂点に君臨する「アレ」です。

今でこそ、その卓越した発想にばかり話題がいきますが、実は発売当時少年雑誌で特集されているのを読んだ覚えがあり、実に整然と攻略法を紹介しているだけの、今から考えるとあまり面白みのない記事だったんですけど、当時の人は誰もあの感覚に違和感を憶えなかったというわけでしょうか? なんという進んだ時代だったんだろう!

森田先生の「アバンチュリエ」に登場する英国人探偵(ちょっと名前が違うけど)が拳銃の名手っぽいのや、ナイフの所持までほのめかしてるのを見ると、レディ・エクレストンってのはもしや伯爵令嬢なのかと不穏な想像を禁じ得ることが出来なかった。これでキックを披露してくれてさえいれば!

時代の進歩というのは恐ろしいものです。
YouTubeにおいて、模範プレイや、BGMのエレクトーン演奏なんてものまで投稿されているのに出くわし、ああ、これって愛されてるんだなと同好の士たちの存在を実感したものです。あーあ、買っとけば良かったよ。



#9250 
バラージ 2012/11/10 00:47
三国志映画2本

 以前紹介しながら自分はまだ観ていなかった中国映画『KAN-WOO/関羽 三国志英傑伝』(劇場公開題『三国志英傑伝 関羽』)を観ました。『三国志演義』の五関突破をネタにした作品で、主演はドニー・イェン。果たして予想通りというべきか、歴史映画というよりも武侠映画のノリ。元ネタを上手く換骨奪胎した映画でした。『演義』では無個性な斬られ役の五関の雑魚武将を個性的なかっこいい武人に作り替えて次々と息詰まるアクションを展開したかと思えば、チアン・ウェンが曹操の懐が深く一筋縄では行かない大物っぷりを見せてくれ、さらに合間には劉備夫人(架空の人物)とのラブロマンスもちゃんと入れちゃうというツボを押さえたサービスっぷり。『正史』派の僕としては、単調で退屈なこのあたりの『演義』の話を理想的に面白く作り替えてくれたという感じです。もっとも最後の最後にかなりぶっ飛んだフィクションがありますが、それもご愛嬌。面白い映画でした。

『三国志』
 『関羽』が面白かったので調子に乗って、敬遠してたアンディ・ラウ主演の『三国志』もDVD視聴。監督自身が書いた小説を映画化したとのことで、趙雲に関わる重要キャラ2人を架空の人物にしてそのうちの最後の敵を女性(曹操の姪)にしちゃったのは映画独自らしい。原作が自分の小説なら、どう変えても文句が出ないからいいですね(笑)。それはまあいいんだけど、趙雲の長い生涯を描こうとしたもんだから、前半は話が飛びまくり。後半も話の展開が平板でいまいちでした。邦題は詐欺。『三国志 趙雲伝』とか、せめて『アンディ・ラウの三国志』ぐらいにしてほしいですね。

>キャラゲーム
 僕は熱心なゲーマーではないのであまりくわしくないんですが、原作とかけはなれたゲームというと『スパルタンX』を思い出しますね。ゲームとしてはよくできてて、大ヒットしましたが。

>過去ログ
 コメントを書き込む時に、「あれ? このネタ書いたっけ?」と思うことがたまにあるので、最近のコメントはできるだけ見れる状態にしていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。

 あ、100000アクセス達成おめでとうございます。



#9249 
NF 2012/11/08 20:20
さいごう「やきいもは さいこうだと おもう だろう?」 →はい いいえ

オバマさん、再選はまあ順当といったところなんでしょうね。接戦となった州は基本的に押さえたらしく。「変革」の夢が叶わなかった事には失望しつつ、実務家としては有権者たちは評価した、という論評を見て考えさせられたものです。

>キャラゲー
確かに当時、雨後の筍のようにいろんなものがゲーム化されましたから。それにしても、手塚先生、流石というか柔軟というか。ファミコン版『火の鳥』は原作との関連を考えずゲームソフトとしてのみ評価するとまともだったのが救いでしょうか。原作と関係ない内容になったものとしては、あだち充先生『タッチ』のファミコン版が有名だったりします。まああれは、一番の問題は原作と関係ないアクションゲームになったことではなく…(以下略 気になる方は自己責任でググって下さい)。『時空の旅人』ファミコン版は、「知る人ぞ知るクソゲー」という評価が散見される印象です。詳細は以下のサイトで。
ttp://www.geocities.jp/tokitabi_mimamoru/
原作で敵役だったクタジマ・トシトが主人公で、他に原作登場人物は出てきません。より良い形に歴史改変するのが目的で、本能寺の信長を始め歴史人物と「はい」「いいえ」で対話する事により歴史は「正当な歴史」「食べ物の支配する歴史」「金の支配する歴史」「愛の支配する歴史」に分岐。上の題にあるようなお馬鹿な会話を歴史人物と繰り広げる事になります。歴史ゲームとしてみると、異色ではあるんでしょうね。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#9248 
徹夜城(一日家にいたので大統領選速報を面白がって見ていた管理人) 2012/11/07 23:30
オバマ再選

 ま、終わってみると接戦には違いないけどなんとなく下馬評通りの結果、という感もありますね。アメリカ大統領選。「史点」も遅れてるうちに新たに史点ネタが増えてしまったようで。
 先ほどよそでも書いたネタなんですが、8月に日高義樹氏が「ロムニー大統領で日米新時代へ」なんて本を書いていたもので、「ああ、オバマの勝ちかな」と思ったりしたんです(笑)。日高さん、前回の大統領選でもまだ民主党候補がヒラリーかオバマかで接戦だった4月段階でマケイン勝利と予想し、オバマ候補と決まると「黒人大統領などあと三十年はない」と断言しちゃった前科がありますもので。その翌年に出した本のタイトルが「不幸を選択したアメリカ」でした(爆)。
 まー、日高さんは「アメリカ政治通」を自称してますが要するに共和党とかネオコンとかにしか人脈がないわけで。キッシンジャー氏のインタビューが毎年恒例ですが、どうも実はキッシンジャー氏もこのヨシキ氏を内心バカにしつつ相手にしてやってるのではないか、と数年前から思ってます。
 長谷川慶太郎氏も毎年年末恒例の来年予測本の帯に「ロムニーがオバマに勝つ」と打っちゃっておりました(内容はチェックしてないけど)。二人ともここ二週間ぐらい一喜一憂で落ち着かなかったんじゃないかなぁ(笑)。
 このお二人の著書の多くがトンデモ本の宝庫として知られる徳間書店から出てるのも偶然ではないんだろうな、と。

>バラージさん
 「平清盛」が「新・平家」を意識した、いわば「新・新・平家」なのだろうとは企画時点で予想はできました。確かにあの神輿に矢を射る場面なんかは完全にそうですね。あと幼い義経が清盛を父と思い込む展開は大河「義経」での設定の再利用です。

>黒駒さん
 長いご愛読ありがとうございます。「室町太平記」はちゃんと完結させたんですけどね、その他の企画が放り出しっぱなしばっかりで…(^^;)。
 栃木県立博物館のは興味はあるんだけど、ちと気軽に足を延ばせる距離ではないんですよねぇ。

>NFさん
 お久しぶりです。また、お祝いありがとうございます。
 「時空の旅人」のファミコン版がどんなだったのかは全然知らんのですが、これと同時上映だった「火の鳥・鳳凰編」のファミコン版はいろんな意味で語り草になってますね(笑)。当時はなんでもファミコン化、って感じでしたし、性能上およそ内容と無関係だったり強引にゲームにしたりした例が多く、「バカゲー」が大量生産されました。PCエンジンだと「未来少年コナン」のアクションゲームの存在を宮崎駿は知ってるのだろうか、という話題があったりします。
 「火の鳥・鳳凰編・我王の冒険」なんて手塚治虫が怒りだしゃしないかと思ったものです(まだ存命だったんですよねぇ)。ですが最新の流行にも敏感な手塚治虫は同時期にあちこち手直しして刊行された角川版「火の鳥」の「黎明編」のなかで「ファミコン型」なんてカットを追加したりしておりました。




#9247 
NF 2012/11/07 00:23
100万アクセスおめでとうございます。

大変長らく御無沙汰しております。100万アクセス、おめでとうございます。老舗歴史系サイトとして長らく活動されてこられた勲章ですね。今後とも、益々継続してくださいますよう。

>『時空の旅人』
このタイトルでアニメ映画より先にファミコンゲームソフトが浮かぶのは、僕だけじゃないと思いたい…。眉村先生、ゲームの事は御存知なのか気になるところです。

http://www.geocities.jp/trushbasket/


#9246 
黒駒 2012/11/03 17:21
100万アクセスおめでとうございます

私も、もう10年以上こちらのサイトを見続けてますので、感慨深いです。中でも印象深いのがやはり「室町太平記」の連載でした。オリジナルの創作で、しかもきちんと完結できるものができるんだと感動したものです。

そういえば栃木県立博物館の「足利尊氏」展がはじまっていますね。栃木はちょっと遠いのですが、リレー講演会などのイベントもやっていて面白そうです。



#9245 
バラージ 2012/11/03 00:42
リメイク大河?

 ちょっと前に徹夜城さんが、大河ドラマ『葵 徳川三代』の序盤は実質的にTBSドラマ『関ヶ原』のリメイクという疑いを書いておられましたが、今年の『平清盛』も『新・平家物語』のリメイクっぽくないですか? 清盛が出生の秘密に悩む展開はまだしも、神輿に矢を射るエピソードはどう考えても『新・平家』を意識したとしか思えない。映画版(溝口健二監督・市川雷蔵主演)ではクライマックスとなっているシーンですが、史実では全然違うんですよね。僕は原作は読んでないし大河も総集編しか観てないんで、全体的にどうなのかは何とも言えませんが。
 そういえば同じ大河の『義経』(宮尾登美子原作)には上戸彩演じる「うつぼ」という人物が出てきますが、これも昔の大河『源義経』(村上元三原作)のオリジナル人物らしい。これにもリメイクの一面があるんだろうか?


 ところで過去の大河感想を書いた時に「全くの未見」「ほぼ未見」と書いたドラマも後になってみて、「あ、そういえばチラッと見てたな」と思い出すものがあったので、ちょこっと書かせていただきます。

『獅子の時代』……西郷と大久保が死ぬ場面をチラッと観たような記憶がなぜかうっすらぼんやりと。なので正確にはこの作品が初めて観た大河ドラマということになります。
『峠の群像』……確か最後の切腹シーンでヨッチャン(野村義男)を観たような記憶がうっすらぼんやりと。まあ忠臣蔵にはあんまり興味ないんですが。
『山河燃ゆ』……チラッと観たような記憶がうっすらぼんやりと。
『宮本武蔵』……チラッと観たような記憶がうっすらぼんやりと。
『春の波涛』……これは観た記憶全くなし。
『いのち』……チラッと観たような記憶がうっすらぼんやりと。
『武蔵坊弁慶』……これも観た記憶全くなし。
『春日局』……これも観た記憶全くなし。「お局様」がこのドラマで流行語になったらしいけど、これ以前からなかったっけ?
『翔ぶが如く』……これも観た記憶全くなし。
『信長』……ナレーションがキリスト教宣教師(役の外人さん)だったような記憶がうっすらぼんやりと。キャスティングを観て「トレンディ大河かよ」と思いましたが、結局1番話題になったのは平幹二郎演じる架空人物の加納随天だったような。
『八代将軍吉宗』……徳川家重を演じた中村梅雀の名演の記憶がうっすらぼんやりと。『花の乱』の野村萬斎と同じように、このドラマが出世作になりましたね。
『秀吉』……最終回をチラッと観た記憶が。平均視聴率が30%を超えた最後の大河ドラマで、竹中直人演じる秀吉の「心配御無用!」が流行語に。
『元禄繚乱』……これも観た記憶全くなし。忠臣蔵、本当に興味がないんすよ。低視聴率なのは主演の中村勘九郎のせいだと脚本家が批判して問題になったような記憶が。
『武蔵』……これは内山理名目当てでチラッと観た記憶が(笑)。お通役に米倉涼子はミスキャストだよな〜と思った記憶も。
『新選組』……これも観た記憶全くなし。新選組も興味なしです。ただ、連ドラ終了後の土方主役の単発スペシャルはチラッと観た記憶あり。
『義経』……第1話を観た記憶あり。源平は好きな時代なんですが、このドラマは源氏側の話なのになぜか原作が宮尾登美子の『平家物語』とか、そのため序盤の登場人物が平家側ばっかりとか、義経の取り巻きが相変わらず『義経記』準拠とか、いろいろ萎える要素が多くて結局観なかった。
『龍馬伝』……広末涼子と蒼井優目当てでチラッと観た記憶が(笑)。最終話には星野真里も出てきたらしいですね。



#9244 
徹夜城(このところいろいろ多忙な管理人) 2012/11/01 23:36
ケタがひとつ増えております。

 何の話かといえば、この「史劇的な物見櫓」のカウンター。創設以来設置してる古くて単純なものなのでしょっちゅうリセットされてるから数字はあまりアテになりませんが(笑)、おおむね100万アクセスを超えたのは確かなようです。開設以来そう増えもせず減りもせずマイペースなアクセスぶりで、この数字にようやく届きました。
 それにしてもここ1週間ばかり、「海上史事件簿」コーナーの「寧波の乱」のページにやたらとアクセスがあり、しかも海外からのが圧倒的に多いので「?」と首をかしげていたのですが、一昨日になってようやく原因が判明。寧波で化学工場建設に反対して騒ぎになってたでしょ。あれがどういうわけか検索にひっかかったらしいのです。英語圏が多かった気がするのですが、そちらにいる中国系の人が情報を知ろうと検索したのかな(わずかですが中国からのアクセスもありました)。どういうキーワードでひっかかるのかまではよくわからないんですが…Wikipediaの英語版の寧波の乱の項目からなぜかリンクされてるのも一因かな?

 ここしばらくこの伝言板にもお返事できず、また更新もなかなかできなくてすいません。「史点」も2週間前に書きだしたら風邪でダウンしたり(重くはなかったですがしつこく1週間もかったるくなりました)、受験関係で忙しくなったりでなかなか上がらず、とっくに書いてあるシアヌーク死去の話題もすっかり古い話題になってしまいました。

>tomohiroさん、サヤ・オリノさん
 サヤ・オリノさんが紹介されてる眉村卓の「時空の旅人」(もともとのタイトルは「ぬすまれたスクールバス」で映画化にともない改題)ですが、あれ、そもそも歴史改変のテーマを含んでるんですよね。未来人が現代の少年少女たちを載せてタイムスリップし、ひとまず戦国時代を目指すのですが、その動機も未来人が「戦国時代は自由な時代だ」と考えているため。もちろんそんな楽しい時代ではなく登場人物たちも議論していたような。途中の時代で拾った武士が本能寺の変を阻止しようとするくだりもあり、原作では信長のところに書状を投げ込んで危険を知らせるだけでしたが、アニメ映画では光秀の首を直接とっちゃったりしておりました。アニメはクライマックスも本能寺の変で派手に盛り上げてましたが、原作はまるっきり違ってた記憶が。映画のパンフで原作者の眉村さんが「小説と映像の表現の違いを思い知らされた」となんだか不愉快そうに書いていた覚えがあります(笑)。
 で、この小説でも戦国時代をどう評価するかという話題が出てくるんですよね。僕は倭寇が専門ですから、あの時代あたりの日本人が海外雄飛した可能性は確かに感じますが、それがいいことかどうかは正直ハッキリ言い難い。江戸時代の評価も平和で文化が花開きつつも日本人のスケールが小さくなり島国根性を生んだとかいろいろ言われますよね。ですからどれが正しい、なんてのは言えるものではないでしょう。銀英伝みたいに「後世の史家の判断」なんて待たれても困るわけで(笑)。

>バラージさん
 列挙されてるなかで「ダンケルク」は先日BSシネマで放送してまして、これから見る予定です。戦争映画の追加は久々ですね。
 そういやソ連版「カマラーゾフの兄弟」三部作も録画したまままだ見てない…
 コン・リーの西太后ねぇ…西太后ってアメリカなんか映画にして面白いと思うのかなぁ。そういえば最近では田中裕子が演じましたっけね。
 ついでながら日本人が中国の歴史物に出るケースは結構あって、最近では「孔子伝」でいしだ壱成が一番弟子ともいえる顔回を演じていて、失礼ながら意外なほどごく自然に溶け込んでハマってしまっています。他にもよく知らないですが韓国の俳優さんも出てるようで。

>十一郎さん
二か月も前の史点ですいません(^^;)
靖国の件ですが、あの方面の人たちの靖国の利用の仕方を見るたびに「死人に口なし」という言葉が思い浮かびます。本当に英霊が集まってるならそれこそ化けて出そうな気がしますがねぇ。



#9243 
十一郎 2012/10/29 07:34
「愛国者なら遺骨より靖国を優先しろ!」

>8月31日史点
>今ごろになったそんなものが見つかるのか、と驚いちゃうが、硫黄島は有毒な火山性ガスがわく場所が多く、日本軍が張り巡らした地下壕の遺骨収集もなかなか ままならないところなのだそうだ。この無線班員と思われる方の遺骨も67年も経ってようやく見つけてもらったわけで、まだまだ戦後は終わっていない、と思 わされる。

これなのですが、菅内閣が精力的に遺骨収集を行っていたため、発見された可能性が高いのでは、と思っています。

http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?story=20120816115247548_ja
>特命チームは、収集促進のために菅直人前首相の指示で2010年8月発足。米側の資料などで日本兵を集団埋葬した場所などを調べ、同年度は822体を収容。前年度の51体に比べ大幅に増やした。

映画『硫黄島からの手紙』に触発された行動かというと、必ずしもそうではないようです。
菅直人議員は野党時代の2006年3月にも小泉内閣にあてて遺骨収集に関する質問を行っています。映画は同年の12月公開なので、半年以上は早い。もちろん話題作ですから、公開前から話題にはなっていたでしょうが。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b164183.htm
同年10月にも、安倍首相と予算委員会で質疑し、硫黄島と靖国神社をからめた話をしています。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001816520061005002.htm

評価はともかく、菅内閣は遺骨収集に力を注いでいたわけですが、そこへ噛み付いたのが産経新聞。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110212/plc11021218000008-n1.htm
>首相が鳩山政権の副総理だった約8カ月間、「番記者」として動向を追っていたが、首相が英霊に対し、こんなに尊崇の念を抱いていたとは知らなかった。不明を恥じるばかりである。
>そこまで言うなら、先の大戦で亡くなられた246万余の英霊が眠る靖国神社にも参拝するのが筋だと思うのだが、それはダメらしい。
>政権の人気取りのために硫黄島の遺骨収集が使われたとは思いたくないが、靖国問題で何も行動しなければそう批判されても仕方ない。

この産経記事に触発されてか、インターネットを検索すると、“遺骨収集より靖国神社を”と主張する意見が多く引っかかるという・・・


>日本刀
>それにしても山本七平がここに出てくるとは。ユダヤ人のふりして「日本人とユダヤ人」ってベストセラーを出し、いまだにあれはユダヤ人が本当に書いたと信じてる人も多いらしいですねぇ。

実は、百人斬りについて報じた朝日新聞の本多勝一記事へ最初に噛み付いたのは、自称イザヤ・ベンダサンだったのです(笑)。景虎さんが示したサイトの別ページで論争の経過が詳しく紹介されています。
http://www.geocities.jp/yu77799/nankin/hyakuningiri/kaimaku.html
朝日新聞の自主規制で仮名になっていましたが、それは「伝説」だからだろうとイザヤ・ベンダサンが批判すると、あっさり実名が示されたという。


>天地明察
>江戸時代に数学の問題を絵馬に書いて挑戦を呼び掛けた、なんてのは知識としては知ってたけど映像で描かれたのは初めてかもしれません。

原作小説は読みましたが、映画は未見です。
和算勝負については、NHKの歴史教養ドラマ『タイムスクープハンター』の「“算額”頭脳バトル」で先行して映像化されていますね。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2010018792SA000/

一応、主人公の師について原作は史実にそっていますが、やはり史実や当時の技術水準を無視しているところも多いですね。
小説家によって資料の意味を正反対に解釈されたと、参考文献の著者がブログで解説したことも一部で話題になっていました。
http://ameblo.jp/satokenichilab/entry-10559293746.html



#9242 
バラージ 2012/10/28 19:38
コン・リーの西太后

 コン・リーが、主演で西太后を演じる中・米合作の映画が企画されてるというニュースが出ていました。まあ、まだ企画段階なんでどうなるかわかりませんが、2013年後半から製作開始の予定だとか。そういえばコン・リーはデビュー間もない頃にも映画『続・西太后』(未見)に脇役で出演してました。
 というわけで西太后関連(&清朝末期が舞台)の映画で、以前紹介した『西太后』『続・西太后』以外の映画をいくつかご紹介。僕自身は全部未見です。すいません。

『真説 西太后』……西太后と東太后の争いを描いた中国映画。映画『西太后』のビデオが出た頃に便乗的に(?)ビデオが出てました。DVDも出てるようですがレンタル店で見かけたことがありません。
『ラスト・エンプレス 西太后』……香港のV級映画(成人指定映画)。製作・脚本がバリー・ウォンで主演はチンミー・ヤウと聞くと香港映画ファンならB級映画だろうなと想像がつきます。監督は後に『インファナル・アフェア』を監督するアンドリュー・ラウですが、この人は職人監督のようでしょーもない映画もいっぱい作ってますし。ビデオのみでDVDはなし。
『清朝最後の宦官 李蓮英』……ビデオ題は『最後の宦官 李蓮英と西太后』。西太后に仕えた宦官・李蓮英の生涯を描いた中国映画。主演はチアン・ウェン(またも!)で、西太后役は『西太后』『続・西太后』でも西太后役を演じたリウ・シャオチン。これまたビデオのみでDVDはなし。
『秋瑾 競雄女侠』……『1911』の冒頭で処刑されてた女性革命家・秋瑾を描いた香港映画。つい最近レンタル店にDVDが並んだんですが、パッケージ・デザインがカンフー映画っぽい……。カンフー映画じゃないのにそれっぽく見せたりはしないだろうからやっぱりカンフー映画なのかなぁ? 秋瑾の伝記映画には『炎の女・秋瑾』という謝晋監督の中国映画もあるのですが、ビデオ化もされていないようです。



#9241 
民本主義者 2012/10/28 17:53
アブダビ様へ(再)

翻訳家・経済評論家の山形浩生が、こんな書評を書いてます。

http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20120923/1348404741
「■[書評]セミョーノヴァ『ロシアの宇宙精神』:変態だー!! 「屍者の帝国」ディープな読者必読!
ロシアの宇宙精神
作者: スヴェトラーナセミョーノヴァ,ガーチェヴァ,西中村浩
出版社/メーカー: せりか書房
発売日: 1997/01」

「 「屍者の帝国」で、カラマーゾフ兄弟のところにいったワトソンが、カラマーゾフの師匠筋のフョードロフの話をきかされて、なぜゾンビ軍団を作らねばならないかという説明で全死者の復活がどうしたこうした、という話をされる部分がある。

ぼくは教養人なのであの本に出てくるネタはだいたいわかるのだが、このフョードロフねたは知らなかったので、ちょっと悔しかったのと、あと別方向で見ていた「ロシア宇宙開発史」にちょっと出てきたソロヴィヨフがこのフョードロフの弟子筋だという話を知ったのと、ついでにいま作業がほぼ終わりかかっているロシア革命関連の話で出てくるボグダーノフが、なんかこの系譜に連なるとかなんとかで、このフョードロフがらみの話に興味を覚えたのだった。ぼくの経験では、まったく関係ない別個のものだと思っていた関心事にまったく予想外の関連性が見つかったとき、それはたいがいかなり面白いネタとなる。

というわけで、まず入門としてこの『ロシアの宇宙精神』を読んで見た。これは、編者セミョノーヴァによるロシア宇宙精神論(コスミズム)の系譜に関する非常に長い解説(本全体の半分弱)と、いくつか主要論者の論文を収録したものなんだが……

いやあ、読んで一言!

変態だー!」(引用終了)

うーん、そんなに変態かなあ?
「ロシアの宇宙精神」はもちろん読んだことがあって(フョードロフの論文も抄録されてます)、「ああ、こう考える人たちもいたのか」ぐらいに思っていたけど。(私が変態だからか?)

「カラマーゾフの兄弟」の善良なアリョーシャのモデルになったソロヴィヨフの論文も収録されてます。これを読むと、ドストエフスキーとの決別後ソロヴィヨフは相当に皮肉屋になったようです。シニカルになったアリョーシャって見たくないなあ。



#9240 
バラージ 2012/10/27 21:33
ついでに

 栄耀映画掲示板で今までに紹介した映画(&ドラマ)と、感想を書いた歴史映像名画座の映画もタイトルだけ紹介します。長くなってすいません。

・原始〜平安……映画『火の鳥 鳳凰編』『千年の恋 ひかる源氏物語』『源氏物語 千年の謎』
・鎌倉〜室町……映画『虎の尾を踏む男たち』『親鸞 白い道』『TAJOMARU』ドラマ『里見八犬伝』
・戦国……映画『伊賀忍法帖』ドラマ『鶴姫伝奇』
・安土桃山……映画『忍者武芸帖 百地三太夫』『火天の城』『豪姫』ドラマ『明智光秀 神に愛されなかった男』
・江戸前期……映画『あずみ』『あずみ2』『女帝 春日局』『天地明察』『元禄忠臣蔵』『最後の忠臣蔵』『大奥 劇場版』『大奥(男女逆転)』ドラマ『大奥 第一章』『大奥 華の乱』
・江戸後期……映画『歌麿をめぐる五人の女』『北斎漫画』『武士の家計簿』『獄に咲く花』『幕末純情伝』『壬生義士伝』『ええじゃないか』ドラマ『大奥』
・明治〜戦中……映画『北の零年』『竜馬の妻とその夫と愛人』『華の乱』『帝都物語』『丘を越えて』『海と毒薬』ドラマ『李香蘭』
・戦後〜現代……映画『金環蝕』『初恋』
・中国前近代史……『運命の子』『孔子の教え』『三国志英傑伝 関羽(DVD題:KAN-WOO/関羽 三国志英傑伝)』『少林寺』『ムーラン(実写)』『王妃の紋章』『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団(DVD題:楊家女将伝 女ドラゴンと怒りの未亡人軍団)』『水滸伝(DVD題:水滸伝 男たちの挽歌)』
・中国近代史……『西太后』『チルドレン・オブ・ホァンシー 遥かなる希望の道』『ラスト、コーション』『鬼が来た!』『セブンイヤーズ・イン・チベット』『戦場のレクイエム』『活きる』
・朝鮮・韓国史……『ファン・ジニ』『炎のように蝶のように』『道 白磁の人』『ユゴ 大統領有故』
・その他の東アジア史……『マイ・ウェイ 12000キロの真実』
・東南アジア史……『コウノトリの歌』『天と地』『地雷を踏んだらサヨウナラ』
・イギリス・アイルランド史……『炎のランナー』『英国王のスピーチ』『バック・ビート』
・ドイツ・オーストリア史……『敬愛なるベートーヴェン』『独裁者』『ジュリア』『シンドラーのリスト』
・イタリア史……『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』
・北米史……『ポカホンタス』『クルーシブル』
・アメリカ合衆国史……『ジェロニモ』『バグジー』『グッドナイト&グッドラック』『ミシシッピー・バーニング』『7月4日に生まれて』『ドアーズ』『キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!』『シルクウッド』
・中南米史……『エビータ』『ミッシング』『愛の奴隷』『サルバドル 遥かなる日々』
・第一次世界大戦……『ジョニーは戦場へ行った』『ブルー・マックス』『レッド・バロン』
・第二次世界大戦(欧州)……『カティンの森』『ビスマルク号を撃沈せよ』『僕の村は戦場だった』『戦争のはらわた』『戦火のかなた』『アンツィオ大作戦』『遠すぎた橋』
・第二次世界大戦(アジア太平洋)……『パール・ハーバー』『少年義勇兵』『日本戦没学生の手記 きけ、わだつみの声』『ひめゆりの塔』
・タイムスリップ……映画『THE MYTH 神話』『ミッドナイト・イン・パリ』テレビドラマ『JIN 仁』

・日本史……『羅生門』『新・平家物語』『一休さん』『もののけ姫』『塚原卜伝』『風林火山(テレビ朝日)』『おんな風林火山』『影武者』『大友宗麟』『七人の侍』『忍びの者』『続・忍びの者』『千利休 本覚坊遺文』『巌流島(NHK)』『柳生一族の陰謀』『魔界転生』『写楽』『竜馬暗殺』『陽だまりの樹』『ラスト・サムライ』『戦争と人間』『激動の昭和史 軍閥』『小説吉田学校』『黒部の太陽』
・中国史……『ラスト・ソルジャー』『始皇帝暗殺』『HERO』『項羽と劉邦 その愛と興亡』『三国志 大いなる飛翔』『レッドクリフ』『三国演義』『三国志(日本テレビ)』『三国志(東映動画)』『ヘブン・アンド・アース』『女帝 エンペラー』『ウォーロード 男たちの誓い』『孫文の義士団』『1911』『孫文』『ラスト・エンペラー』『宋家の三姉妹』『さらば、わが愛 覇王別姫』
・韓国・朝鮮史〜アフリカ史……『MUSA 武士』『ブラザーフッド』『大統領の理髪師』『ガンジー』『アラビアのロレンス』『砂漠のライオン』『遠い夜明け』『インビクタス 負けざる者たち』
・ヨーロッパ史……『スパルタカス』『ベン・ハー(1959年)』『ブレイブハート』『ヘンリー5世(ケネス・ブラナー)』『マイケル・コリンズ』『ニュールンベルグ裁判』『薔薇の名前』『ブリキの太鼓』『灰とダイヤモンド』『タイタニック』
・アメリカ史……『アラモ』『グローリー』『ダンス・ウィズ・ウルブズ』『レッズ』『ダラスの熱い日』『JFK』『マルコムX』『ニクソン』『革命児サパタ』『戦うパンチョ・ビラ』『チェ』
・第二次世界大戦……『連合艦隊』『ミッドウェイ』『硫黄島からの手紙』『マッカーサー』



#9239 
バラージ 2012/10/27 21:15
歴史映画紹介

 栄耀映画掲示板で、歴史映像名画座にまだ掲載されてない歴史映画を紹介させていただいたんですが、こちらの掲示板で追加の紹介をさせていただきます。歴史映像名画座の映画の感想と、まだ掲載されてない歴史映画紹介は、栄耀映画徒然草の映画の感想を書いた流れであっちに書いたんですが、どっちに書こうか迷ったんですよね〜。

・中国前近代史
『異聞 始皇帝謀殺』……未見。『始皇帝暗殺』がビデオ化された頃に便乗的に(?)ビデオ化された中国映画。始皇帝と高漸離の物語で、始皇帝がチアン・ウェン、高漸離がグォ・ヨウという今考えるとかなりの豪華キャスト。そのうち観ようと思ってたら唯一入荷したレンタル店がすぐつぶれてしまいました。DVD化されてません。
・中国近代史
『悲劇の皇后 ラスト・エンプレス』……未見。ラスト・エンペラー溥儀の皇后・婉容の生涯を描いた中国映画。溥儀役でこれまたチアン・ウェンが出ています。そしてこれまたビデオ化されたもののDVD化されてません。
・モンゴル史
『蒼き狼 チンギス・ハーン』……未見。中国(の内蒙古自治区の)映画。監督も出演者もモンゴル系。レンタル店でよく見かけます。
『チンギス・ハーン』……未見。中国の連続テレビドラマ。主演は大河ドラマ『北条時宗』でフビライ・ハーンを演じたバーサンジャブ。時間的制約などからか映画などではモンゴル統一あたりまでしか描かれないチンギス・ハーンですが、この連続ドラマではその死までがきちんと描かれているようです。ただ、僕はレンタル店で見かけたことがありません。
・第二次世界大戦(欧州)
『ダンケルク』……未見。大戦初期のフランス軍のダンケルク撤退を描いた映画。DVD化されてません。
『ネレトバの戦い』……未見。旧ユーゴスラビアが国家の総力を挙げて製作した、パルチザンによる解放を描く戦争映画。DVD化されてません。



#9238 
サヤ・オリノ 2012/10/27 11:34
tomohiro様へ、そして全ての子供たちへ

あるSF小説の中に、こういう文章があるそうです。(参考資料:SFファン投稿サイト「SF名文句・迷文句集」第219集)
「それにしても、歴史とは妙なものだな。私たちは、自分の思想や置かれた立場から、歴史の中の事柄や人物の価値判断をしたがる傾向がある。あれは正しいことだった、とか、あのときあやまちをしたのだ、とかね。 しかし、今のような話(投稿者注:織田信長が本能寺の変で死ななかった場合の「その後の日本」)を聞いていると、そういうことが空しいような気になってきた。歴史には正しいも悪いもなく、たださまざまなことが起きあがり、消えていき、それがまた原因となって、何かがはじまる。その連続に過ぎないような感じがしてきたな。」(眉村卓「時空(とき)の旅人」。徹夜城さんの「歴史映像名画座」によるとアニメ映画にもなったそうで。)
どうして皆そういう風に考えられないのだろう。




#9237 
tomohiro 2012/10/26 13:37
ユートピアとは

最近、戦国時代を「日本が海外に雄飛するチャンスだった。」
とユートピア視する視点に対して
江戸時代を「海外に取り残されるきっかけを作ってしまった」
とあおり立てる論客が存在しますが、彼らの言い分は正しいのでしょうか?
こう断定口調に言うから、戦国時代に對する興味を失ってしまったし、
江戸時代に對する興味をますます高める切欠になりました。
もしかしたら、戦国時代ユートピア論の人が間違っているのではと
思うのですよ。
もっとさかのぼって奈良時代の天平文化と遣唐使を廃止した平安時代
の国風文化の対比でもありますし。
結果的に鎖国が生み出した日本の美点があるのでは。
今日の京都市・京都府地方の基層文化も平安時代に作り出されたし、
東京都の下町地方の基層文化もそれによって作り出された。
戦国時代が作り得なかった物とてある。私はそう感じます。
- 1

http://blog.goo.ne.jp/misakimizugi


#9236 
バラージ 2012/10/21 21:27
歴史とは関係ない話

>>9197のアジアのバカ大将さんへ

 返事が遅れてすいません。『ヤムチャガールズ 地獄の鉄観音』というタイトルは聞いたことがあります。昔のビデオスルーされた香港映画の邦題にはしょーもないのがたくさんありましたからねー。『レディ・ニンジャ2 夜霧の忍び凧』なんてのもありました。中身は観たことがありませんが、ほとんど全てが邦題以上にどうしようもない代物らしいです。
 ただ、自分から話題に出しといて何なんですけど、こういう話題はどっちかっていうと栄耀映画掲示板ですべきでしたね。どうもすいません。



#9235 
バラージ 2012/10/18 14:26
薄桜記

 BS時代劇『薄桜記』が今夜から地上波に登場します。かつての地上波時代劇の時間枠での放送とはよほど評判がよかったんでしょうか? 歴史色が強かったBS時代劇の中では最も歴史色が薄く時代劇色が濃い『薄桜記』ですが、主演の山本耕史さんはかつての地上波時代劇『陽炎の辻』でも好演でした。やっぱり時代劇枠では正統派時代劇が一番ということでしょうか。



#9234 
民本主義者 2012/10/18 01:11
アブダビ様へ

いや〜、まさかフョードロフみたいなマイナーな思想家について語り合える日が来るとは思ってませんでした。

ドストエフスキーとフョードロフについては、中村健之介著『ドストエフスキー 生と死の感覚』(岩波書店)の第7章「ニコライ・フョードロフへの関心――死者の復活」(231-259ページ)が詳しいです。「祖先を復活させる義務」「科学的空想と博愛主義の結合」なんていう項目があります。
『カラマーゾフの兄弟』の新しい翻訳で有名な亀山郁夫氏の著作『終末と革命のロシア・ルネサンス』(岩波現代文庫)にもフョードロフとドストエフスキーに関係に関する言及があります。
『フョードロフ伝』(スヴェトラーナ・セミョーノヴァ著 岩波書店刊)の訳者も亀山氏です。よほど入れ込んでいるのでしょう。

フョードロフの『共同事業の哲学』を読んで、共感する部分もあります。
大会戦が行われた直後によく大雨が降ることから、当時のロシアでは旱魃時にダイナマイトを大量に爆発させ、また同時に大砲を多数発射させることによって人工的に雨を降らせようとする実験を科学者たちが行おうとしていました。おそらく爆発によって発生した大量の粉塵を中核に空気中の水蒸気が付着して水滴に変わるのを期待したのでしょう(「ブラック・レイン」というやつですな)。
ところが、ロシア正教会がこれを認めなかった。「大砲によって天候を変えようとするのは神に対する冒涜である」というわけです。フョードロフはこれに敢然と反対します。以下『共同事業の哲学』(白水社 高橋輝正訳)33−34ページを引用します。漢字と仮名遣いをあらためました。

「『大砲をうって空から雨を引き寄せようとするが如き冒涜を恐れよ』(アンブロシイ・ハリコフスキの結論)だが若し大砲の発射が死をもたらす場合ですら(例えば祖国防衛に際して)誹謗されないとすれば、それが飢餓を救済し生命をもたらす場合に、どうしてこれを非難し得ようか?反対にこれは神の正しい意志の遂行ではなかろうか?若し特に教会の説教壇、信仰の説教壇より、聞かざるものに解き明かし、認識せざるものに解明してやれば、この事実は悪の悲観論や慰安なき懐疑論より生命ある真の信仰への転機となるのではなかろうか?信仰はかくの如くして理性に新しき道をひらくのである。
 人間を創造した神が人間に対して、大地とその上にある一切を支配することを命じたことは、認めぬわけには行かない。しからば何故に降り濺ぐ雨が有害となる地方から、この雨が幸福となる地方へ、雨雲を導くことが罪悪であり、冒涜であり、神を侮辱することになるのか?(『自然科学の基督教的方向』参照)灌漑のための渓谷、河川から水を引くことが神に対する反抗でないのに、人間の必要により河の中の水ではなく、気流の中にある水を引くことが神への反抗となるのか?就中これは贅沢のためとか、享楽のためとかでなく、日々のパンのためになされることなのである。」

いやまったく、その通りです!フョードロフ先生!
しかし、こうした考えを突き詰めると、「バイオテクノロジーによる全死者の復活、および宇宙への植民」に至ってしまうというわけです。つか、極端すぎないか?いくらなんでも。

19世紀に書かれた本書が、昭和18年に和訳され、21世紀に興味をもった私が国会図書館でマイクロフィッシュから全頁コピーし、今こうやってインターネットで引用される。「書物の運命」もいろいろですな。(最後が手打ちというローテクなのはホントなんとかなりませんかな?)



#9233 
サヤ・オリノ 2012/10/16 00:22
鬼籍に入る方々

作家の丸谷才一氏に続いて、カンボジア前国王シハヌーク(私の読んだ記事では「シアヌーク」と表記されていましたが、こちらが正しいはずです)陛下が亡くなられました。
20世紀は遠くなっていきます。



#9232 
黒駒 2012/10/15 23:05
大河の順番

「花の乱」→「吉宗」は暗い雰囲気の「花の乱」からいきなり明るい「吉宗」に変わるので、印象的でしたね。近年では「功名が辻」から「風林火山」が、ようやく戦国乱世が終わって元和偃武と思ったらまた戦国に逆戻りしてしまうのが印象的でした。



#9231 
アブダビ 2012/10/15 22:57
ニコライ・フョードロフ

民本主義者さんへ。「屍者の帝国」でのニコライ・フョードロフについてのお話です。
 間接的にですが、かなり重要なキーマンとして小説に出てきます。
「カラマーゾフの兄弟」の善良なアレクセイが、アフガンの奥地に「全死者の復活」を目指す「屍者の帝国」を作ろうとするのが、題名の由来みたいですが、
 アレクセイの行動の基盤になる思想を与えた人としてフョードロフが登場し、
 以後、唯一の「ゾンビ以上の生命」である「フランケンシュタインの怪物」の存在や、その行動に見え隠れする因子として、お話のフョードロフが再三に現れてきます。
 ただ細かい説明はなく、「そういうことだったのか?」と貴兄の書き込みで納得させていただいた次第で、それほどこのケンについて詳しく書かれてはいませんでした。



#9230 
バラージ 2012/10/14 17:49
すいません

 大河ドラマ『信長』は『琉球の風』の前年で、『花の乱』の翌年は『八代将軍吉宗』でしたね。勘違いしてました。ただどっちにしろ最後の最後では、信長を持ち出しても視聴率には何の影響もないでしょうし、何なんでしょうね? 『信長』〜『花の乱』だけはNHKではなく外部会社が制作したらしいので、最初の『信長』につなげたんでしょうか?



#9229 
バラージ 2012/10/12 00:53
歴史映画2本

 栄耀映画掲示板のほうにも書いたんですが、僕も『天地明察』を観ました。感想はほとんど徹夜城さんと同じですが、劇中では十数年時間が経過しているのに登場人物全員の外見が最初から最後まで全く変わらないってのはちょっとなあと。
 で、この映画で主人公を演じている岡田准一さんが再来年の大河ドラマの主演になりましたね。『軍師官兵衛』ですか。まあそろそろ信長・秀吉・家康の時代だろうとは思ってました。明智光秀・石田三成・真田幸村といった辺りもありかなとも思いましたが、黒田官兵衛は天寿を全うしているのが都合がよかったのかな。

 大河といえば、『花の乱』の最終回は僕も観てないんですが、ラストで信長にわざわざ触れているのは、多分次の大河が『信長』だったからだと思います。『花の乱』ラストで信長に触れ、そのまま『信長』の長編番宣予告になだれ込んでいくという構成だったんでしょう。『琉球の風』→『炎立つ』もそういう流れでしたから。

 もう1本、こちらも栄耀映画掲示板でも触れましたが、録画しておいた『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』もようやく観ました。ムッソリーニの最初の妻でその子供を産みながら、後にその存在を抹殺されたイーダ・ダルセルを描いた映画で、第一次世界大戦からムッソリーニが権力を掌握する時代までが舞台となっており、いかにもヨーロッパ映画という雰囲気の映画でした。面白かったです。ムッソリーニは女性にモテモテだったらしく、イーダや正妻ラケーレ、最後に一緒に処刑された愛人のクラレッタ・ペタッチの他にも、関係をもった女性は数百人を下らないなんて説もあるらしいですね。さすがイタリア人。今のイタリア首相もなかなかのもんですが……(笑)。



#9228 
徹夜城(いつもメンズデー千円で映画を見る管理人) 2012/10/11 23:19
「天地明察」見てきました。

 一応歴史映画の範疇の作品なので、こっちに書きます。
 原作も読んでないし、事前知識ほとんどゼロで見に行ったんですが、それで正解だったようです。主人公が誰なのかも知らん始末でしたから。だから最後にその名が出て「ああ!あの」とつぶやいちゃった。まぁ名前を知ってただけですけど。
 この手の技術畑(?)的な話も好きなので、日本映画でその手のは珍しいだけに楽しめました。江戸時代に数学の問題を絵馬に書いて挑戦を呼び掛けた、なんてのは知識としては知ってたけど映像で描かれたのは初めてかもしれません。重要人物として天才数学者・関孝和が出てくるのは嬉しかったけど、映画という表現ではその数学的な深みまでは描けなかったようで。まぁなんとなく分かったような、という感じで話を進めていくのも仕方ないかな、と。
 主人公の師匠で山崎闇斎が出てきますが、これも大学のゼミでちょこっと触れたことがあったんで懐かしいような気持で…(笑)、それが映画中では史実にもとることになっちゃうんで、おいおい、とツッコんでしまいましたが。その点については映画のラストで「史実と異なる部分もあります」とお断りは入ってましたけどね、ま、歴史映画にはよくあるといえばよくあること。
 歴史上の有名人としては保科正之、徳川光圀が登場してます。あと四代将軍家綱。

 ところで主人公が中国・元代の暦「授時暦」が一番正しいと主張してそれに賭けたのに、その予測に反して日食が起こってしまい「なぜだ?」と頭を抱える展開があります。これ、現代人には割とすぐピンと来る話でして、要するに中国の暦をそのまま使うと実際には経度差があるためにズレが生じてしまう、という話なわけです。ただ日本では中国の暦をずっと昔から使ってて日食予測もちゃんとしたことがあったみたいですから(源平合戦の時も平家方が予測してた、って話がありますよね)、それはどうつじつまがあってたんだろう?とも。
 実はこの映画以前に韓国の大河ドラマ「世宗大王」で似たような場面を見てました。朝鮮の太宗の時代に日食が予測された日に不吉を払うために朝廷で儀式を行うためにみんなそろって準備して待ちかまえていたのに空振りになってしまい、サブ主役的な技術者が「明の暦と我が国ではズレがあるのでは」と気付き、天体観測の上で自国の暦を作成するという展開があったんですよ。それを先に見ていたので、今日の映画でも予測がついてしまいました。


>黒駒さん
 そういえばTBSドラマ「関ヶ原」でも黒田如水は登場しませんでした。司馬遼太郎の原作では重要キャラだったのですが、ドラマではその役割を三國連太郎演じる本多正信に移し替えられてました(特にラストシーンがそのまんま移し替え)。息子の黒田長政が重要キャラでやはり謀略担当だからややこしくなるので省いたのかな、という気もしたのですが。
 で、そもそも「葵」にはTBS「関ヶ原」を意識した、というか下手するとリメイクといっていいくらいだという疑惑がかねてからありまして。如水が出てこないのももしかするとそのせいかもしれません。

 「軍師」に関して言えば、日本がそのモデルにしてる中国の「三国志」の世界の軍師だってそもそもフィクションですからねぇ。



#9227 
黒駒 2012/10/11 17:27
軍師官兵衛

大河ドラマ存続するようで一安心です。贅沢な悩みですが、ここ近年の秀作は数年に一本というペースが見る側としては良かったりします。毎週見るのはなかなかしんどいですし、見なくていい年があるとありがたいです。

ツイッター上ではさっそく「戦国時代に軍師などいない」というツッコミがありますね。個人的には大河ドラマは「文芸」なので軍師が出てきても構わないであろうと思うのですが。「風林火山」は評価される一方で、軍師を登場させている点で大嘘を付いてはいるのですよね。

黒田如水ですが、「葵」ではあれだけ関が原から大坂の陣をみっちりを描いて、後の作品でも合戦シーンや大坂城炎上シーンが使いまわされているのに、なぜか黒田如水は登場していなかったのですよね。



#9226 
徹夜城(また戦国かと思いつつ大河発表にホッとする管理人) 2012/10/11 00:06
黒田さんちのカンベエさん

>大河発表
やっとなりましたねぇ…どーも企画か主演かが急に変わった気がしてしょうがない。当初噂されてた主演者もジャニーズでしたし。
岡田准一さんは時代劇では見かけませんけど、一応「大化改新」で鎌足やってるしNHKとは割と縁があるんですよね。最近の主役抜擢の傾向からすると遅かったくらい。
さて素材となった黒田如水ですが、司馬遼太郎の「播磨灘物語」があるのでそれを原作にするかな?とも思ったのですが結局はオリジナルだと。さすがに原作にするには一昔前の作品ということと、かつて「国盗り物語」で原作に使っちゃってるということと、さらにはNHK、司馬使い過ぎ、という声もあったんじゃないかと。そういえば民放のドラマでも最近主役になってましたっけね。
まー信長・秀吉・家康が出せるという黄金パターンではあるわけですが(順番的にソロソロそうだろうとは思ってました)、関ヶ原あたりの野心家ぶりが出ると面白いかな、と。

>アブダビさん
まぁ確かにおっしゃる通りでこの伝言板全体でみれば「チャンバラ時代」の話題が多いかもしれませんが、もちろん近現代の話題をしてもいいわけですし、振り返れば結構多いんですよ。話題に大勢が喰いつけるかどうかはまた別ではありますが。
「屍者の帝国」についてはまるっきり僕は知りませんで、アブダビさんの書き込みを見てから書店で新刊のところにドーンと置いてあるのを目撃してきたところです。

>民本主義者さん
「共同事業の哲学」、そんなものがあったんだ…と驚かされてるところです。そしてまたそれが昭和18年という段階でそういう趣旨で翻訳されていたということにもビックリというかニヤリというか(笑)。
連想話ですが、最近youtubeで昭和19年の蒙古襲来映画「かくて神風は吹く」のダイジェストを見たんですよ。濃厚に「時節」がらが出てるとは聞いていたんですが、あのダイジェストだとやたらに「神頼み」を強調してて、もうそれしかアテがなかったという空気を図らずも見る者に察しさせてしまうといいますか。

>松永弾正久秀さん
これはどうも。このHPが「太平記」完全版鑑賞者をまた一人増やしたかと思うと嬉しい限りです。当サイトのコンテンツの中では安定して毎日結構な数の「視聴者」がいるんですよね、あのコーナーは。
「太平記」の総集編、僕は第二部までしか見たことがないんです。総集編だからしょうがないんですけど、物凄いカット&圧縮ぶりで、「話が分かるのかな?」とおもうほどで。個人的には赤松円心の出番が全カットなのが痛い(笑)。
一回一回の濃度が濃いめなのは無理もなく、当時プロデューサーが「まともにやったら二年かかる」と言ってましたからね。それを一年でやらなきゃいけない、しかも話が戦いの連続だから予算がもたない(笑)というわけで、途中の尊氏九州行きなんかあっさりカットされたりしてるのも残念な点です。
完全版DVDに「太平記のふるさと」が入ってないのも残念ですよねぇ。僕は放送当時のものを自作DVDにしてまして本当の「完全版」になってるんですけど、画質が非常に悪いのです。

「花の乱」のラストに「信長が京に入ってくるのは…」なんてのがついてたんですねぇ(僕は本放送の第一回と総集編しか見てないです)。なんとか戦国に話をつなげて視聴者の気を引こうという涙ぐましい努力なのか。そういえば「コミック乱ツインズ」に連載していた「劇画私本太平記」も打ち切りになった最終回で尊氏たちのしたことが戦国時代の前哨戦程度に扱われたナレーションがついていたのも残念なことでした。



#9225 
ひで 2012/10/10 21:35
大河発表

事前に飛んだ情報とは違う物ですが、V6の岡田准一主演で黒田官兵衛ということになりました。ジャニーズが主演ということでで、ヤフーニュースの製作発表の写真が金屏風だけということに(笑)

また戦国三英傑がらみか、という気がしないでもないのですが、NHKもあまり冒険できないんでしょう、今年の視聴率のせいもあって。個人的にはときどき??とおもいつつもそれなりに楽しく見ていますが、なかなか難しいみたいですね。今月の「アフタヌーン」に久々に掲載された「ヒストリエ」の欄外で岩明均氏が既存の歴史に頼らない姿勢が良いということで評価していたりと、評価する人もいる一方で、全く受け付けないという人もいるし。

題材はさておき、面白い大河になってくれる事を願うのみです。

http://historia334.web.fc2.com/index.html


#9224 
松永弾正久秀 2012/10/10 08:36
「太平記」やっと全部観ました!

今までは総集編だけに留まっていましたが、このHPに触発されて、完全版、買ってしまいました。改めて見ると、1話、1話の濃度が濃く、よくもまぁ、これが“総集編”になったものかと、出来たものかと(ただ、「太平記のふるさと」が完全版にも無かったのは少し残念。

勢いついでに「花の乱」‐日野富子を中心とした応仁の乱から室町末期の到来の完全版も購入、観てしまいました。嘘か誠か、京都の方々が「この間の大戦では」という時、大東亜戦争のことではなく、この応仁の乱のことを指すのだと言われますが、「花の乱」を観ると、確かに、それもまことしやかな・・・と、思われます。

なにせ、数キロ四方の市街地で、東西あわせて十数万もの(話半分でもえらいことですわ)軍勢が数年にわたって切った貼ったを繰り広げたのですから。
ドラマのラスト、(確か)「これより、織田信長が入洛するのは74年(確か)後のことになります」が本「花の乱」連続ドラマの最後のクレジットだったのが笑えました。



#9222 
民本主義者 2012/10/08 21:47
アブダビ様へ

いずれ読まねばならないと思ってました。
その小説にはニコライ・ヒヨードロフの『共同事業の哲学』に関する言及はありますか?
科学技術により子が父の死体を復活させ、父が祖父の死体を復活させ、最後には原父アダムの復活にまで至るのが、キリスト教の奥義だと説いた異端の哲学者で、『カラマーゾフの兄弟』の作者ドストエフスキーとも親交がありました。
「ロケットの父」ツォルコフスキーが、ヒョードロフの弟子でした。復活した祖先の新しい住み家を探すためには宇宙に進出するしかないからです。
新世紀エヴァンゲリオンの「人類補完計画」の元ネタの一つだと私は確信しております。
『共同事業の哲学』日本語訳の全頁コピーを私は所有しています。
刊行はなんと!昭和18年ですよ。
あの大戦争の真っ最中に、こんな浮世離れした哲学書がよく出版できたなあ、と思いきや。以下、白水社刊、高橋輝正訳『共同事業の哲学』22ページから「訳者序」を引用します。
「宗教は祖先崇拝であり、人類社会の生活は祭祀たるものでなければならぬと説いている点は、わが古神道を髣髴せしめるものがある。現在日本を除いて祭祀の継続せる宗教は存しない。所謂基督教の三位一体論、猶太思想と希臘思想の綜合であり、寧ろ抽象化されたもので、現実する祭祀をもっていない。父なる具体的神を想像することが出来ない。古神道の天之御中主神、天照大御神、而してその直系たる吾が皇室は、顕在的なる父なる神であり、これが祭祀は現実に執行されている。これに想到せば、日本民族の選ばれた民族なることを痛感せずにはおられない。」(漢字と仮名遣いを改めた)

な〜るほど。



#9221 
アブダビ 2012/10/08 00:20
こんなのはいかがでしょう?

 史点では、世界各地の古代〜現代の話題が出てます。でも伝言板ではチャンバラ時代の話題が多い気がします。あまり近現代の歴史に興味ある人は御呼びでないのでしょうか? あと皆さんが硬派なのか、SFとかの歴史改変ものも。
 「屍者の帝国」って小説があります。
 亡くなったSF作家の未完の冒頭を、芥川賞の作家さんが完成させたものですが。

 死体をゾンビ化して、ロボットとして使役することで産業革命した架空の19世紀が
舞台の小説です。
 軍医のワトスンが、マイクロフトやヴァン・ヘルシングの依頼で、アフガニスタンの奥地で「屍者の帝国」を作ろうとしている狂人(カラマーゾフの兄弟のアレクセイ)の所業を探りにいく…地獄の黙示録みたいな話ですが。
 イギリスとロシアの中央アジア争奪戦とか、日本やアメリカの事情とか、案外に歴史に忠実で面白いですよ。
 南北戦争に関与したピンカートンが、巨大な民間軍事企業を作って売りだしていたり、世界を線で繋ぐ超大国(イギリス)と、それ以外の地域大国とか、21世紀の地球に似ていて嫌〜な味わいでした。
 こんなん紹介するのは、佐藤優氏が言うように、だんだん帝国主義の時代に国際間の関係が似てきている? という意見が正しいのかなあ? と思ってのことなんですが。
 





#9220 
徹夜城(そういえば9月は史点を書いてなかった管理人) 2012/10/07 22:33
南北朝列伝にまた一挙追加!

 ここんとこ執筆に没頭していた、「南北朝列伝」の「き」〜「く」の方々の追加を先ほどしました。「北畠」「吉良」「楠木」の一族の皆さんがゾロゾロ追加されてます(笑)。ふと「ついでだから、南朝がらみなら室町の人も入れちゃおうか」と考え(ま、南北朝に絡むなら、と鎌倉時代の人もかなり入れてますし)、「北畠満雅」とか「楠木光正」なんかも入っております。
 また、上記の一族以外にも義満の母「紀良子」や革命歌人「京極為兼」、さらには「魏天」「金逸」「金竜」などの外国人の皆さんまで、今回はバラエティに富んでおります(笑)。
 どの列伝も書いてて楽しかったですが、個人的に思い入れがあったのはやはり「楠木正儀」。彼を出したいってのも「室町太平記」書いた動機の一つでしたからねぇ。今回は彼を書いてアップと決めてました。
 さすがに列伝は一息入れて、しばらく他のに力を入れようかと思います。

以下、ためこんでおりますレスを。

>景虎さん
 日本刀の件はいろんな話が出てきて面白かったですねぇ。それにしても山本七平がここに出てくるとは。ユダヤ人のふりして「日本人とユダヤ人」ってベストセラーを出し、いまだにあれはユダヤ人が本当に書いたと信じてる人も多いらしいですねぇ。

>修史さん
 「明智光秀が浮上」との情報が出てからなんだかんだでだいぶ経ちますが、いまだに動きなし。これまでの経験からするとこの手の情報がマスコミで漏れると(僕も8月ごろネット上で耳にしました)だいたい当たっているものなのですが、ここまで来るとさすがに「何かあった」ような気がします。大河自体を見直す気なのか、あるいはほとんど決まっていた題材か主演者が急きょ変更になってトラブってるのか。

>シバGさん
 広い意味での歴史映画のご紹介ですね。ありがとうざいます。ヘップバーンの「尼僧物語」はタイトルだけは知ってましたが、そういうところに絡んでくるとは。
 歴史映像名画座もぼちぼちため込んできてるから更新せんと…「吉田茂」も見終わったんで追加できますしね。

>黒駒さん
 ジェームズ三木氏といえば来年正月のテレビ東京大型時代劇「白虎隊」の脚本を担当されてますね。確かに大河で光秀をあの人の視点でやると面白いかもしれません。その企画が吉宗にどっかで変わったんでしょうねぇ。今度の吉田茂ドラマも昭和天皇大河の企画が変化したもの、との説も出てたりします。

>モーグリさん
濡れた畳を斬る、という話はキムタク主演の「忠臣蔵」でやってました。赤穂浪士たちの中でも殺人経験があるのは堀部安兵衛ぐらいしかいなかったということでそんなシーンがあったんです。

>つねさん
足利義輝が何本も刀を地面に刺して…という場面、僕は白土三平「忍者武芸帳」で見て初めて知りました。「七人の侍」で三船が似たようなことするのはたぶんあの逸話の流用だと思います。「七人の侍」って武芸者の伝記話からずいぶんいただいてるようですし。

>バラージさん
伝言板の過去ログはそのうち編集の上アップしますので、ちょいとお待ちください。もっとも最近さすがにサイト全体の残り容量が厳しくなってきまして、過去ログもあまりに古いのは消そうかな、とも思ってるんですが…
僕もやりましたが大河ドラマ歴代をこうやって個人的に振りかえるのも面白いですよね。他の人のを見るとその相違にいろいろと興味深いものがあります。

>サヤ・オリノさん
お久しぶりです。
そういえば「清盛」の視聴率ってあんまし騒がれなくなったような。いや、上がったともおもってませんけど、NHKが打ち切りをするわけもないし後半に入ったら芸能マスコミ的にもツッコんでもしょうがない、って感じになったんでしょうか。
ただ、僕自身の周囲、そしてネット上の知り合いの意見や、いくつかメディアで作家・漫画家などが発言したのを集めてみると、「視聴率は悪いそうだが自分は面白く毎回見てる」って似たような声をよくみるのですよ。前半はともかくとして保元・平治の乱以降はなかなかうまいドラマ運びだと思いますし、いよいよ終盤に向けて悲劇へ向かう暗さがじわじわと出てきた最近の内容もなかなか見せます。「風林火山」的な通好み作品になったって感じでしょうか。



#9219 
バラージ 2012/10/07 15:41
大河ドラマ2

 大河ドラマ感想の続き。

『琉球の風』……珍しい題材ということもあってちょこちょこ観てましたが、今となってはあまり記憶にありません。覚えてるのは、ショー・コスギがヌンチャクで闘ってたことくらい。
『炎立つ』……これまた珍しい題材、かつ地元ネタということで、第1部はちょこちょこ観てました(前九年の役は地元でも人気エピソードなんで)。第2部・第3部はほぼ未見。後で総集編をビデオで観ました。放送開始前に原作の高橋克彦が義経北行説を描くと言っててガックリ来た覚えがあります。他のところも創作部分や歴史解釈がどうにもしっくりきませんでした。
『花の乱』……珍しい題材第3弾。やっぱりちょこちょこ観て、後で総集編もビデオで観ました。史実からの逸脱(良く言えば史実をアレンジした創作)が著しく、一歩間違えたら『柳生一族の陰謀』か『魔界転生』というくらいのトンデモっぷり。ドラマとしてはありなのかもしれないけど、大河としてはちょっとなあという感じでした。細川勝元役の野村萬斎が素晴らしく、これで大ブレイク。他の役者を完全に食っちゃってました。
『八代将軍吉宗』……まったくの未見。
『秀吉』……まったくの未見。
『毛利元就』……これまた珍しい題材なんでちょこちょこ観てました。大内・尼子などマイナー大名が出てくるのがよかった。流れ公方足利義稙(義材・義尹)はこのドラマで興味を持ちました(『花の乱』にも出てたらしいけど、そのあたりは観てなかった。後に総集編で知りました)。
『徳川慶喜』……最初のほうをちょっとだけ観ました。本木雅弘・鶴田真由・清水美砂など、主演クラスが興味を引いたので。しかし幕末に興味がないんで徐々にフェードアウト。
『葵 徳川三代』……全話までは行きませんがかなり観ました。史実に沿った物語展開と、年齢的にもルックス的にもリアルな配役が、逆に新鮮でよかったです。当時、今谷明の『武家と天皇』を読んでて、ちょうどその時代を扱ってたのも個人的にはタイムリーでした。ただ、もし自分が子供でこれが初めて観た大河だったらつまらないと感じたかもしれないとも思います。若い子、全然出てこないし(笑)。
『元禄繚乱』……まったくの未見。
『北条時宗』……これも珍しい題材なので、ちょこちょこ観てました。『花の乱』もそうだったんだけど、史実では病死した人たちが戦死・暗殺・自害などやたらと派手に死にまくる。そうしないと話が盛り上がらないってのもわからなくもないんだけど、それにしてもねえ……。あと、時宗がやたらと平和主義者なんで、途中から話の辻褄が合わなくなります。
『利家とまつ』……これもちょこちょこ観てました。時代的にもテーマ的にも『おんな太閤記』再び、という感じのドラマ。前田慶二なんかも出てくるサービス精神旺盛なドラマで、わりと楽しめました。メジャーな時代でやりつくされた感があるので、多少史実と違ってもさほど気にならなかったです。
『武蔵』……ほぼ未見。
『新選組!』……まったくの未見。
『義経』……まったくの未見。
『功名が辻』……ちょっとだけ観ました。時代もテーマも同じ『利家とまつ』の二番煎じ感が強すぎて、あまり興味がわかなかった。
『風林火山』……ちょこちょこ観ました。硬派な内容でなかなか面白かったし、ミスキャストかと思ったGacktの謙信も意外にはまってましたが、ヒロインである信玄側室役の女優さんが個人的には魅力薄で微妙……。正室役の池脇千鶴さんのほうが存在感があるってのは作品的にちょっとどうなんだろ。
『篤姫』……全話までは行きませんがかなり観ました。企画が発表された時は、篤姫を主人公にしてヒットしたフジの『大奥』の便乗かよと思いましたが、観てみると宮崎あおいのさすがの演技で魅せてくれました。松坂慶子の幾島も好演。「女の道は一本道にございます」という台詞も話題になりました。徳川慶喜が悪者になっちゃってるのだけは納得できんけど(笑)。
『天地人』……ちょっとだけ観ました。子役の加藤清四郎君が一躍人気者に。視聴者からの要望殺到で、別の役で再登場しちゃうほどでした。ここ10年の男性主人公大河で唯一平均視聴率20%を超えた作品ですが、ほとんど清四郎君のおかげなんじゃないかという気が(笑)。個人的には特にどうということもないドラマだと思いましたが。
『龍馬伝』……まったくの未見。
『江』……最初のほうをちょっとだけ観ました。そしてその最初のほうで脱落。さすがにこれはちょっとなあという感じ。



#9218 
サヤ・オリノ 2012/10/06 20:29
ご無沙汰してます。

ご無沙汰してます。サヤ・オリノです。
一身上の都合で長い間皆様とご無沙汰いたしておりました。また、お世話になります。どうぞ、よろしく。
長い間パソコンにふれていなかったので長い文章が書けませんので、取り急ぎ用件まで。
ところで、視聴率低迷に悩むNHK大河ドラマですが、すっぱり止めることはできないのでしょうか。
では、失礼します。



#9217 
バラージ 2012/10/05 00:57
大河ドラマ

 9001〜9100のあたりで大河ドラマの話題が出たと思うのですが、ここから無くなり、過去ログにも移っていないですね。

 2014年の大河ドラマは明智光秀という噂が浮上しましたが、未だ正式発表はなく、あくまでまだ噂止まりのようです。光秀が主人公のドラマだと、『明智光秀 神に愛されなかった男』という民放の単発ドラマがDVDになってました(僕は未見)。

 栄燿映画掲示板のほうで、歴史映像名画座にある映画の個人的感想を書いたりしてたんですが、大河ドラマ(+新大型時代劇)の個人的感想はこちらに書かせていただいちゃいます。

『新・平家物語』……ビデオで総集編を視聴。全2回なのでダイジェスト過ぎました。合戦シーンがすべて室内セットで、なんだかまるでコントのよう(特に海戦シーン)。舞台的演出を狙ったらしいのですが……。
『草燃える』……ビデオで総集編を視聴。こちらは全5回なのでダイジェスト感は薄いです。お話としてはよくできてるし面白いんですが、原作の永井路子の歴史解釈というか新説がいまいち納得できないところが元々ありまして、そこがちょっと引っ掛かりました。
『おんな太閤記』……多分、全話観ました。初めてちゃんと観た(というか記憶にある)大河ドラマです。いかにも橋田壽賀子らしいホームドラマ大河ですが、子供心にも面白かったです。『太閤記』以来16年ぶりの視聴率30%超えを記録する大ヒットで、秀吉がねねを呼ぶ「おかか」が流行語に。
『峠の群像』……ほぼ未見。
『徳川家康』……多分、全話観ました。家康の美化が過ぎるようにも思いますが、大河ドラマでは特に珍しくもないかな。家康の滝田栄はいくらなんでもですが、役所広司の信長と武田鉄矢の秀吉は最高のキャスティングじゃないでしょうか。30%を超える高視聴率でした。
『山河燃ゆ』……全くの未見。
 『宮本武蔵』……ほぼ未見。
『春の波涛』……全くの未見。
 『真田太平記』……ところどころ観ました。女忍者が活躍してた記憶があります。真田幸村が好きだったので、大坂夏の陣が楽しみだったんですが、合戦シーンがしょぼくてがっかりした記憶も。今考えると、低予算だから仕方がないんでしょうけどね。
『いのち』……全くの未見。
 『武蔵坊弁慶』……全くの未見。
『独眼竜政宗』……多分全話観ました。大河ドラマ史上最高の平均視聴率で、最初の子役の「梵天丸もかくありたい」が流行語になりました。その後を受けた少年期役も好演でしたが、なんといっても愛姫役の後藤久美子! これで人気爆発して国民的美少女と呼ばれ、僕もご多分に漏れずやられちゃいました(笑)。ドラマ全体としては、母親との確執と愛憎劇が最も記憶に残ってます。
『武田信玄』……最終回だけ観ました。その最終回がすごく印象に残ってます。歴代2位の高視聴率で、信玄母のナレーションの最後の台詞「今宵はここまでに致しとうございます」が流行語に。
『春日局』……全くの未見。
『翔ぶが如く』……全くの未見。
『太平記』……南北朝ものという珍しさもあって、ちょこちょこ観てました。あまり知らない人物だった北条高時、長崎円喜、佐々木道誉、足利直冬などが(役者陣の好演もあって)印象に残ってます。その一方で後醍醐天皇や楠木正成の造形にはやや不満が残るところも。
『信長』……全くの未見。



#9216 
景虎 2012/10/04 18:43
ふと思った

考えてみると、日本刀に関する個々のエピソードの前に、大前提を忘れがちなのでは?と思います。

それは、壊れない道具は存在しないという事です。
特に武器という道具は無理な負担がかかり易いのですから、調べてみれば壊れた話が出てきたりするのは当たり前であり、そういう話をいくら積み上げてみても、日本刀の実用性が低い事の根拠にはならないでしょう。

仮に性能が低いとすると、1000年も使えない武器を使い続けてきたのですから、日本人は馬鹿民族という事になります。日本人を馬鹿民族にしない為には、世界中の刀剣全てがすぐダメになると考える必要がありますが、そうすると人類全体が馬鹿という事になります。

根本を考えれば、個々のエピソード自体には大して意味がなく、刀剣としてはそれなりの性能があるという結論になります。斬れ味に対する日本人の拘りを考慮すると、外国刀剣よりもよく斬れはしたでしょうが、基本的には普通に実用性があったとする他ないのではないでしょうか。



#9215 
景虎 2012/10/04 00:29
刀話

>モーグリさん
以前読んだ本の中に、実戦経験のある作家が、2〜3人斬ると斬れなくなると主張していたという話がありましたが、山本七平の事だったんですね。

さらに調べてみると、http://www.geocities.jp/yu77799/nihontou.htmlに詳しく書かれていました。山本七平の文章や、山本が曲解して用いたタネ本も引用されていますが、どうも日本軍による百人斬りはなかったという話から始まっているようですね。山本がどういうつもりで言い出したか分かりませんが、その後、日本軍は悪くないという右翼思想と結びついていったようです。

右翼系のサイトも少し観てみましたが、百人斬否定に有利な話ばかりを意図的に集めている事がすぐに分かりましたし、その中には明らかな間違いもありました。要するに、日本刀は南京大虐殺という政治的な話と結びつけられて語られているために、おかしくなったという部分があるんですね。

事実を知りたい人間にとっては、正直言って右も左も邪魔です。

個人的に興味深いのは、山本の刀は日本刀ではなく、昭和刀だったという説ですね。リンク先に詳しく書いてあるように、昭和刀は日本刀の格好をしただけの量産刀であり、日本刀ではありません。昭和刀すべてが性能的に極端に劣っていたかどうかは分かりませんが、そういう刀が多かったようです。

山本本人が「鍔や柄がガタガタグラグラする」と書いていますが、これは不良品であった、または手入れしていなかった可能性が高いです。刀は目釘によって柄に固定されていて、目釘を外すと、目釘、刀身、切羽(せっぱ、切羽詰まるの語源)ハバキ、柄に分解されます。これらの部品が壊れていたり、最初から刀身に合っていなかったりすると、ガタつきます。

>つねさん
義輝の話はよく目にしますね。
鎧の話ですが、鎧兜の上から斬る事はあまりないですね。鎧兜の上から打撃でダメージを与えるか、鎧の隙間から攻撃します。

鎧を着ているという事は合戦です。合戦では何人と戦うか分かりません。この状況で2、3人で使い物にならなくなる武器は、最初から採用されないでしょうね。もしそうなら棒でも持った方がマシでしょう。一部の例外を除いて棒術は平時の武器であり、戦場では使いませんから、実用性、経済性という観点から観ても、2、3人で使えなくなるという事はないと考えられます。



#9214 
つね 2012/09/29 21:31
追記

書き込んだ後で思ったけど、相手が鎧で武装していれば2、3人で使い物にならなくなる可能性は高いのでは? という気がしました。



#9213 
つね 2012/09/29 21:27
日本刀

足利義輝が襲われたときに、畳にたくさんの名刀を突き立てて、取り替えて使ったという逸話があります。
下記はwikiですが、以前から聞いたことはありました。

>>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E7%A6%84%E3%81%AE%E5%A4%89

逸話の元ネタは知りませんが、これなんかも「日本刀は斬れなくなる」というイメージ定着に貢献したでしょうね。



#9212 
モーグリ 2012/09/29 20:34
日本刀について

日本刀については景虎さんが詳しく説明してくれました。どうもありがとうございます。
追記しておきます。

日本刀の切れ味については、以前私も気になって2ちゃんねるの武道板で質問したことがあります。実際に古流剣術をやっている人が回答してくれました。

日本刀の試し切りでは、現在では畳表を使用することが一般的だそうです。実際の人間の肉体の強度に近づけるために、巻いた畳表を数日間水につけて使用するそうです。
実際に試し斬りをした人によると別に2〜3回で切れなくなるという事はないそうです。相手が着衣をしていても切断可能です。(実際に、試し斬り用の畳表に綿布をくくりつけてそれを切ることがあるそうです)
[完全版]図説日本刀大全U(学研)という本に、実際に日本刀で畳を切る実験をやっている写真が掲載されています。これをみると、刀で完全に畳を一刀両断しているので驚きます。

また、よく誤解されるのですが(私も誤解していましたが)、刀は多少刃こぼれしたり錆びたりしても普通に切れるそうです。
実際に、新撰組局長の近藤勇は池田屋事件で激しい切り合いをしても自慢の愛刀「虎徹」は刃こぼれひとつなく無事だったと書状に書いて自慢しています。

>時代小説家(津本さんだったような?)の中にも豚の肉塊で実験した人がいましたが、よく斬れたとか。
津本氏が豚肉を試し斬りしたというのはここに出てました。
http://www.budotusin.net/no10.html
実際に骨付きの肉を切断したそうです。

>実はこんな事が問題になるのは私が知る限りという条件つきですが、日本刀だけのようです。
剣術をやっている人がレスで書いていましたが、現在流布している「日本刀は2〜3人斬るとすぐに使えなくなる」という説は、戦後に山本七平氏が「私の中の日本軍」という著作で書いたのがきっかけだそうです。それ以前はそんな話は一切なかったそうです。
山本氏の記述はその後広く(特にネット上で)流布しており、非常に信じている人が多いです。実際に「Yahoo知恵袋」のような質問サイトで「日本刀って実際は何人切れますか」と質問すると、よく「2〜2人が限界です」(ヒドい場合だと「一人斬っただけで切れなくなる」と書かれている場合も)という回答が返ってきてます。
最近では、ファンタジーの解説書を出版している新紀元社の入門書でも「日本刀はすぐ切れなくなるから実戦向きではない」という記述を見ます。
おそらく山本氏の説が伝言ゲームのように広がったものと思われます。



#9211 
黒駒 2012/09/25 23:25
ジェームス三木の光秀

私は最初に通して見た大河が「吉宗」だったので、「吉宗」や「葵」は特別にお気に入りの作品になっています。「独眼竜」は実は総集編でしか見たことないのですが。ジェームス三木だと登場人物がかなり多くなりそうですね。「江」なんかは豊臣家臣は三成だけ、徳川家臣は本多正信だけど、まぁ思い切ったリストラ配役でわかりやすさを演出していたそうなのですけど、ジェームス三木の脚本になるのならば、思いっきり細かい人物までぜんぶ配役してほしいものです。

考えても見れば「平清盛」も登場人物多めですね。次から次へと登場人物が退場し、新たな人物が出てくる群像劇としては上手くいってると思うのですが、わかりにくさの要因にはなっているのかもしれまえん。



#9210 
シバG 2012/09/22 16:53
歴史映画

「尼僧物語」オードリヘップバーン主演の作品です。何やらエロチックな連想をしていましたが、ベルギーに住む修道女がコンゴに行って医療活動に携わるという話。1960年ごろのコンゴの生活が記録されている。オードリヘップバーンが国連のボランティア活動を行っていた姿が重なる。



#9209 
修史 2012/09/20 21:20
2014年NHK大河

こんばんは。

再来年の大河ドラマはまだ公式発表がありませんが、一部で「明智光秀が浮上」というニュースが出てきています。

明智光秀、これまで何度となく歴史劇に登場している人物ですが、主人公となると、ほとんど例がありませんね。

ただ、複数主人公ものということでいえば、73年の「国盗り物語」、私は前・後編各90分の総集編しか見ていませんが、前半の主人公が斎藤道三、後半の主人公は信長と光秀といった作りになっていました。ラストシーンも藪の中で光秀が息絶えるシーンとなっていました。

95年の「八代将軍吉宗」の脚本を書いたジェームス三木氏が、当初明智光秀を考えていたというのを吉宗のガイドブックで読んだことがあります。

前半生に謎が多い人物ですから、無理のない範囲で自由な行動を描ける、というのが利点かもしれません。
史実かどうかはわかりませんが、毛利元就に仕官を求めにいって断られたというエピソードなども入れてみると面白いかもしれません。

そして光秀といえば「天海僧正との同一人物説」ははずせないところです。
大河枠でなくとも、この説に基づいたドラマを一度は観たいところです(笑)。




#9208 
景虎 2012/09/20 17:10
日本刀と日本人

日本刀のお話が出ているようなので、凄く久しぶりに書きこませていただきます。日本刀の切れ味については、数人斬ったらきれなくなるという事はないでしょうね。標準的な日本刀は金属バットより重いです。という事は衝撃力がバットより大きいので、その衝撃力で斬れる事になります。つまり道具としての性質が鉈や斧に近いわけですから、刃物としての切れ味が少々落ちても殺傷能力にあまり影響しないでしょう。

第二次大戦の時に、兵士として出征した武道家、武術家の中には実際に人間を斬った人達がいますが、切れ味が落ちる事はなかったという証言があります。時代小説家(津本さんだったような?)の中にも豚の肉塊で実験した人がいましたが、よく斬れたとか。

実はこんな事が問題になるのは私が知る限りという条件つきですが、日本刀だけのようです。その理由として、実用的にあまり意味のない試斬を日本人が好むという事があげられます。

江戸時代には死刑囚やその死体を使って試斬が行われていますが、七ツ胴、つまり死体の胴体部分を七つ重ねて切断した話があったりします。しかし、これは無用な事です。仮想敵がファンタジーに出てくるドラゴンや巨人ならともかく、人間を殺傷するなら少し斬れれば十分です。鉈程度の斬れ味で十分であり、実際にフィリピンの刀剣の中には鉈がありますし、フィリピン特殊部隊の中にはこの鉈を今でも使っているところがあります。

恐らく刀の斬れ味に異常なこだわりをみせる日本文化に対する反動として、日本刀は性能がよくないという話が出てきたのでしょう。

では何故実用性とあまり関係ない事に拘ったのか?それは私にも分かりません。ただ、日本人は弥生時代からよく分からない拘りがあるのは事実です。銅矛にしても最初は実用武器だったのに、祭器としてどんどん実用性から離れて巨大化しています。銅鐸にしても大陸では家畜の首につけるベルだったはずなのに、これまた祭器として巨大化させています。

数人斬ったら斬れなくなるという話には、もう一つ理由があると考えます。それは、刃筋(はすじ)というものです。刃筋とは刃と物体の角度の事で、これが狂うと斬れません。ナイフで紙を切る時に、刃をまっすぐ立てるから切れるのであって、刃を寝かせていたら切れませんよね?これと同じ事が刀にもあてはまります。実は日本刀はこの刃筋を立てる事が難しい刃物で、素人や竹刀しか使わない剣道家に試斬させてみると、最初の数回は刃筋が立って斬れたのに、次の数回は刃筋が狂って斬れなかったり、その逆になったりする事がしばしばあります。これが数回斬ったら斬れなくなるという誤解の原因でしょう。

専門家にとっては当りまえの事なので、わざわざ外部の素人に説明する事が、普段はありません。だから意外と知られていなかったりします。



#9207 
徹夜城(ノッてるうちに南北朝列伝執筆を進める管理人) 2012/09/19 09:57
列伝はすでに更新してます

>黒駒さん
こっちに連絡出すのを忘れてましたが、「南北朝列伝」はすでに更新してます。菊池一族も更新しておりまして、たぶんキャッシュを読み込んでるんだと思います。
今回の更新では小笠原、菊池一族のほか、「か」の段で義満の妻妾の一人「加賀局」(人妻を奪い取ったケース)、足利直冬を九州に連れてきた河尻幸俊、細川頼之に一時抵抗した阿波武士・河村小四郎なんかも入っております。加賀局が出たついでに彼女が生んだ義満の長男・尊満の伝記も入れておきました。
 どういう基準で人選してるんだ、と思われそうですが、今のところは「室町太平記」に名前が出た人を基準にしてまして、一族関係はついでに一気にやる、という形にしてます。あとは今回の尊満のように、連想でなんとなく書きたくなった、という動機ですね(笑)。
 次回は北畠一族にとりかかることになります。顕家の弟たち、その子孫の伊勢国司たちです。この一族も戦国時代までなかなか波乱万丈であります。




#9206 
黒駒 2012/09/18 23:15
南北朝列伝、更新?

「南北朝列伝」、小笠原氏の人物は系図上から辿れるのですが、菊池氏のほうは更新が反映されてません。古いキャッシュを読み込んでしまっているのでしょうか?

小笠原氏は中世を生き残り近世大名として存続してますから、息の長い一族ですね。南北朝ではなく戦国の話になってしまうのですが、信濃守護小笠原長時は武田信玄に信濃を放逐された後に一族の縁を頼って京に寄寓しています。上杉謙信は将軍足利義輝から長時の信濃帰国を援助するよう命じられていて、長時も第四次川中島合戦の直前に畿内の寺院に寺領を安堵する文書を残しています。つまり従来川中島の戦いは単なる地域的な局地戦に過ぎないと考えられていましたが、近年は中央の政治動向と連動した背景があるぞと指摘されはじめています。

>日本刀の切れ味
ればっかりは「実験」ができないから実証的に確認するのが難しそうですね。動物の肉で試してみる手はありそうですが。同じようなもので武田の騎馬隊は実在したのか論争もありますよね。これはテレビ番組で実験してみた例があり人間の体重+甲冑分の負荷を与えると馬はへばって走れなかったそうですけど、でも訓練もしない馬は走れなくて当然という気もします。



#9205 
徹夜城(今日、久々にスクリーンで映画をみた管理人) 2012/09/15 19:36
ちかぢか南北朝列伝更新。

 最近またチビチビ作業を進めてる南北朝列伝、もうちょっとで一応の更新にたどりつきそう。アイウエオ順優先作業なんで、今回は菊池一族でかなり手間がかかっております。
 そーそー、今日新藤兼人監督の遺作「一枚のハガキ」の上映会に行ってきたんですけどね、出演者に豊川悦司、柄本明、大杉漣、六平直政、麿赤児と妙に「太平記組」が目についてしまいました(笑)。トヨエツ、大杉漣、六平はほとんどチョイ役でしたけどね。麿赤児の文観も出番は多くなかったけど、インパクトが強すぎて(笑)。


>黒駒さん
 僕も昨日になってようやく小川剛生「足利義満」買いました。他の義満伝記本も読んでるんで、そっちに出てこなかった話がいろいろと興味深い。とくに女性関係ではほかにも「密通」をやってた事例が紹介されてて興味深かったです。というか、義満に限らずあのころの貴族社会、天皇の後宮も性関係はかなりグチャグチャなんですよね。
 義満というといわゆる「簒奪説」や「日本国王」論が話題になりますが、あの本でも言うように最近の学界の傾向としてはそれらに否定的、あるいはそれほど重要視しない傾向にあるようですね。

 南北朝といえば、ポプラ社のコミック版日本の歴史シリーズの「後醍醐天皇」を入手しました。「足利尊氏」よりは面白く読めたのは、彼自身を主役にした漫画も小説もほとんどないからでもあるでしょうね。後醍醐の少年時代、祖父の亀山法皇から宋の皇帝専制制度を聞かされる場面なんかは結構新鮮。実は「中継ぎ」だったという話も描かれてます。だけどさすがに「幼女誘拐→既成事実」の話はいっさい出てきませんでした(笑)。
 次は「楠木正成」だそうですが、とりあえずその後の「室町人物伝」シリーズの予定はあがってないみたい。


>モーグリさん
 日本刀がどれだけ斬れるか、というのはもともとの素材と手入れの問題もあるんじゃないでしょうかねぇ。どうしても「七人の侍」の「こんな刀じゃ五人と斬れん!」というセリフを思い出してしまいます。
 僕自身も覚えがありますが、歴史映画その他で「そんなわきゃないだろう」とツッコんでから調べてみたら実はそれが正解、というケースは少なからずあって油断できないんですよね。ちょっと例が違いますが、何かの本で紹介されてた話で、映画「007は二度死ぬ」でボンドが障子ふすまを体ごとぶち破るシーンを見て「なわきゃないだろ」と大笑いした中国人が日本に来て「ホントだった!」とビックリした例を思い出してました(笑)。



#9204 
モーグリ 2012/09/15 13:24
フィクションへの批判の難しさ

ここに書き込むのは久しぶりです。

最近、この掲示板で大河ドラマや映画のフィクションの話題が出て「フィクションと事実は違う」云々という話題が出たのですが。

大河ドラマや映画に限らず、フィクションに対する批判って本当に難しいですよ。

よくあるのが、自分は「知識がある」と思ってフィクションを批判しているが、その知識が間違っているという場合です。
これは、批判している人の思想や受けてきた教育や環境によってもいろいろ分かれるんですが、自分は正確な知識があると思ってフィクションを間違っていると思っていても、実は批判している人のほうが間違っていたりする場合が相応にあります。

2年ほど前に大野敏明氏の「時代ドラマの大ウソ」という本が出ました。
大河ドラマや時代劇などのフィクションがどう間違っているか、史実はこうだった・・・というよくあるタイプの歴史うんちく本です。ところが、この本に対してアマゾンのレビューでカルチさんという人が「内容が間違いだらけだ」と批判してます。
下にそのレビューをリンクしておきます。興味がある人はそれを見てください。
http://www.amazon.co.jp/review/R1ZXY4PIBBDPO1/ref=cm_cr_pr_cmt?ie=UTF8&ASIN=4819111043&linkCode=&nodeID=&tag=

レビューを読めば分かりますが、レビューを書いたカルチさんは実際に居合いを行っており日本刀や剣術に詳しいです。その人から見るとこの本の記述は間違いが多いそうです。

特にカルチさんが怒っているのは「時代ドラマの大ウソ」で事実だとされている「日本刀は人を2〜3人斬ると使えなくなる」という俗説です。これは、ネット検索すれば分かりますが、ネット上に爆発的に広がっており、信じている人が本当に多いです。

私もアニメファンのブログでこの説を見たことがありました。



#9203 
黒駒 2012/09/10 23:07
小川剛生『足利義満』

さっそく読んでます。臼井信義『足利義満』や今谷明『室町の王権』はともに読んだことがないので、はじめての義満評伝となります。半分ほど読み終えたのですが、伝記部分は「室町太平記」で読んだ記憶もあり楽しく読めるのですが、論の中心となるのは朝廷との関係で義満の官位や儀礼の意義など、初心者には若干とっつきにくくは感じます。

著者は国文学が専門のようで義満の学識についての著述もあり、二条良基研究を行なっているらしく良基の存在がクローズアップされていますね。ともあれ、後半もぼちぼちと読んでいきたいと思います。



#9202 
徹夜城(ルパン最新作は意外と拾いものだと思った管理人) 2012/09/10 13:38
ワタナベさんのヨシダさん

 大河ドラマ、確かに「八重」の変更前企画も同じ主演による女性ものだったんだろうなぁ、とは思います。だとするとそれ自体はボツになるかな。
 大河は拘束が一年に及ぶので先にメインキャストが決まって企画があとから変更になったりはするようですね。加藤剛主演の「風と雲と虹と」のときも当初は「加藤清正」の企画だったのがポシャり(朝鮮出兵のくだりが問題になったか?)、主演に決まっていた加藤剛が「将門をやりたい」と言い出したので急きょ将門企画になった、という話です。
 大河ドラマも歴史の幅をひろくとって、それほど視聴率を気にしなければいくらでも素材はあると思うんですよねぇ…韓国時代劇だって昔は李朝時代しかやってなかったけど最近は古代三国から高麗、近代までまんべんなくネタ探しやってまして、あれは見ていてうらやましい(ただ元史料が少ないキャラも多いので、かなり大胆なフィクションで埋めちゃってるのが多いけど)。

 さて大河の代わりというわけでもないですが、渡辺謙の吉田茂ドラマ「負けて、勝つ」が始まりました。渡辺謙で吉田茂ぅ?とミスキャストありありの企画でしたが、まぁなんとかするもんだな、と見て思いました(5kg太ったそうで)。過去にも森繁久弥とか原田芳雄とかおよそ似てない人がやってますしね。鈴木瑞穂が一番似てた気がしますけど。渡辺謙の吉田はやっぱりカッコ良すぎるきらいがあるなぁ。もうちょっと俗っぽさを出してもいいんじゃないかな、と思いつつ見てました。
 孫の麻生太郎が出てくるのは予想通りでしたが、近衛文麿(野村萬斎)の家を訪ねる場面でそっちの孫の細川護煕が出てくるのは僕みたいな歴史映像マニア受けを狙ってるような(笑)。映画「小説吉田学校」も首相経験者がやたら出てくる作品でしたが、このドラマもそうなりそうな。第一回で池田勇人も出てきましたからね。
 今度のドラマでは吉田茂の娘にして麻生太郎の母親を主演の実の娘の杏さんが演じてるわけですが(同時並行で北条政子までやっちゃうし)、過去には夏目雅子や吉永小百合が演じた役。これだけ美形ぞろいの母親からあんな太郎さんが生まれちゃうとは(違)。
 第一回で死んじゃいましたが、野村萬斎の近衛文麿がかなりハマってました。萬斎さんといえば民放のドラマで昭和天皇もやってましたし、雲上人役が向いてるってことでしょうか。
 



#9201 
マルクスの恋人 2012/09/10 06:06
下の書込は私

自分の名前を入れずにうっかり書込ボタンを押してしまいました。
すぐ下の書込は私です。



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