おわらの里スポーツランドで予行演習

(実施日:2000.9.20/レポート日:2000.11.13)


 AZ-1(CARA)のオフ会である、「私的 IN THE GROOVE」。今年は9月28日に行われます(って、終わってから書いてますから白々しいにも程がある)。
で、その受付を私が担当していた関係上、多くの参加者から参加表明以外にメールをいただいておりました。
 その中に「近いうちに御一緒しませんか?」と、おわらの里スポーツランドへのお誘いが…。差出人は金沢のしものさんです。私のレポートにも度々登場する金沢在住のM2-1015乗り、かつバイク乗りでもあります。
 おわらの里スポーツランドといえば、今はなき「スポーツマインド」という雑誌の「スピマイアタック」の舞台となったところでもあります。数年前、「スピマイのコースってどんなんかなー」と、見に行ったことがあります。丁度カートのレースをやっていました。「私的 IN THE GROOVE」の舞台であるラリーキッズ伊那よりちょっとだけ広く、ちょっとだけ高速型のミニサーキットです。場所は富山県八尾町のちょっと山へ入った所。採石場の跡地のようなところです。
 私もタイヤをル・マンRV(165/55-14)からピレリP6000(175/50-14)に換えたばかりで、自分のクルマでサーキットを走るのは98年のKスペミーティングのセントラルサーキット以来のことですから、タイヤの感触に慣れるため+「私的 IN THE GROOVE 2000」の予行演習のために、「都合が合えば是非ー」としものさんに返事を出したのが9月13日でした。
 9月18日夜。「あさって(20日)仕事サボっておわらへ行きませんか?」と、しものさんよりメールが。む〜ん、いくらなんでも急だぞ。スケジュール帳をみてみますと…何も予定なし。今年もろくに夏休み取っていないことだし、いっちょ行ったろか!というわけで、翌19日に休みをもらいました。決して仕事をサボったわけではありません。念のため。
 しものさんの奥様もシビックType-Rで走られるというわけで、奥様のスケジュールの都合上午前の走行のつもりだったんですが、おわらの里に着いてみると、なんと午前中は占有走行。なんだかよくわからないクルマ達がもったいない走り方をしていました。しかも、ノーヘル・半袖だったりします。ライト類のテーピングもないし。あれ?ずいぶん甘いサーキットなんだな、ここ。貸し切りでは仕方ありません、私たちも予定を変更して午後から走ることに。しものさんの奥様は結局走れずじまい。
 その午後も、しものさん曰く「平日だから貸し切り状態だよ」ってんで、コンビニ弁当食べて走行に備えていると…。シビック/インテグラのType-RとパルサーVZ-Rの軍団が。しかもご丁寧に皆さんSタイヤ持ってきてるし。「話が違うよぉ〜」と、心の中で叫んではみたものの、現実は現実として受け入れるしかないです。インプレッサWRXとかランサーエボリューションまでやってくるし。本日の動くシケイン役決定です。前見てるよりバックミラー見てる時間の方が長くなりそう。
パドックにて
しものさんのM2-1015と

 タイム計測用の発信器はラリーキッズ伊那と全く同じ物です。ただ、発信器の留め具がステー状になっていて、ナンバープレートの穴を利用して留めるようになっています。この発信器は「低い位置に水平に」付ける必要があるため、ナイスなアイデアだと思いました。
 「自主的に」ライト類にテーピングをし、グローブと長袖で動くシケインがコースインします。まず様子見のためにゆっくり回ります。外で見てるよりコーナーがきついです。思ってたより回り込んでいたり、途中でRが変わっていたり。縁石が高いので、引っかけないようにしないと。Gをため込んで縁石引っかけたら、最悪転倒しますから、このクルマ。
 5周ほど走って、空気圧チェックのためにパドックへ。結構上がっています。冷間2.0kgくらいで走り出したんですが、チェックしたら2.4kg。空気を抜いてやると熱いのが出てきます。とりあえず1.9kgまで落として再度コースイン。後ろを気にしながらの走行です。
 どうもしっくりこないので2度目のピットイン。再度空気圧チェック。また2.0kg超えてます。今度は思い切って1.8kgまで落とします。いくらなんでもこれ以上は上がらんでしょう。ついでにリアショックの減衰力を2→3へ。フロントは3のままです。
 大分落ち着いた感じになってきました。そうそう、ここのサーキットは伊那と同じ計測システムなんですけど、伊那のようにラップタイム標示板がありません。パドック裏の小屋にあるモニターを見るか、帰る時にもらうラップタイム表でしか確認できないようです。今日みたいに25台くらいが入れ替わり立ち代わり走っていると、パドックのモニターにたどり着いた頃は自分のタイムが消えてしまっています。私は一体ちゃんと走れているのかどうだか具体的に確認できないのがつらいです。
 で、このピレリP6000なんですけど、スポーツ走行向きのタイヤではありません。ピレリといえばランチアストラトスとかランボルギーニカウンタックとかポルシェ930ターボとかの高性能スポーツカー向けのタイヤというイメージが昔から刷り込まれているため、ラインアップ上でもP7000のすぐ下のタイヤがスポーツ走行に向かないわけがない、まして50%の偏平率だし。という先入観+イメージだけで選んだタイヤだったのでした。しかもシトロエンAX用として。タイや換えて間もなくしてからAXを手放してしまったので、まだ山が充分残っているし、非常にもったいないというわけでCARAに履かせてみたんです。外径も合うし。…全然ダメダメです。ル・マンRVの方が余程グリップ力高いです。P6000ってのは、BSでいうレグノ、YHのアスペックといったコンフォート向けのタイヤのようです。50%の偏平率の割には乗り心地もいいですし。十三墓峠を走っていて薄々感じてはいたんですけどね。スポーツ走行向けじゃないことは。本日確信しました。それと、175というサイズがCARAのフロントには太すぎるということもあろうかと思います。リアエンジン(ミッドシップなどとは恥ずかしくて言えない)のこのクルマは、フロントにかかる荷重が非常に小さいです。で、荷重不足となってアンダーとか早期のブレーキロックを引き起こしている可能性があります。
 曲がらないCARAと格闘しつつ再度ピットイン。ロードスターで既にこのサーキットを走り込んでいるしものさんに疑問点を尋ねてみました。「1コーナー、何速で回ってます?」「2速だよ」。やっぱり。私は1コーナーを3速のまま抜け、その先の下りヘアピンで2速に落としていたんですが、ここのアプローチの路面が波打っていて、ブレーキング中にクルマが跳ねるんです。で、ステアのタイミングが合わない。はい、私、ヒールアンドトゥができないんです。足首(というか身体全体の関節)が硬くて、ひねって両方のペダルに足を載せるなんて芸当は、昔ダートラやっていた頃もできませんでした。ヘアピンなら車速も落ちていますから、回転合わせなくてもギア落とせるんです。でもやるしかないなぁ。伊那の練習と割り切って今日はヒールアンドトゥの練習だ!(って、もっと早く気付けよ)
 次のセクション、2速で1コーナー回るようにしたら、ヘアピンまでの区間で加速することに気付きました。しかもアプローチではブレーキングに専念できる。
この3枚の画像はしものさんに撮ってもらいました。

ホームストレートから1コーナーへのアプローチ。
ちょうどブレーキングを始めたところくらい。
あ、インに付くのが早すぎる。
タイヤがよれてます。サイドウォールの弱いタイヤだ。
1コーナーのクリッピング付近。
まだステアリング切ってるし。
ブレーキングで向きを変えるなんて高度な技は私には使えません。
これだけロールしてもイン側のタイヤが接地してる。
狙いどおりの猫足です。
頭がちゃんと水平になっています。意識していないのに、偉い。
(自分で誉めてもむなしいだけ…)

 しものさんはブレーキングドリフトで向きを変えられる上級の腕前を持っています。私はまだそこまで攻め切れていません。ブレーキングを積極的に向き変えに使うなんて、頭では解っていても身体が反応してくれません。たまにブレーキが「残って」向きが変わることはありますけど。LSDが入っていないので、果たしてリアを出すのが正解なのかどうか、わかりません。とりあえず今のスタイルのままコーナーリングスピードを上げていこうかと思っています。
 最終的には私のタイムが63秒032。しものさんが62秒3くらいでしたから、約0.7秒差。お互いPG6Sでの走行は初めてでしたが、しものさんは過去にロードスターで走ってるし、クルマのスペックが微妙に違う。さて、この0.7秒差は果たして大きいのか小さいのか。

私のCARAしものさんのM2
エンジンノーマルノーマル
マフラーノーマルノーマル
CPUノーマルハーフウェイ
エアクリパワーフィルターパワーフィルター2(?)
スプリングノーマルノーマル
ショックMS4段調整式ノーマル
ブレーキアルファーレーシングマッドハウス
タイヤP6000(175/50-14)V-GRID(165/60-13)
その他ウルトラプラグコードEVC


マッドハウスタワーバー
バイクGSX750S・フュージョン・GAGCBR900RR・GSX750E
ファーストカー(?)ボンゴフレンディハイエース
セカンドカーヴィヴィオRX-Rマツダロードスター

 「私的 IN THE GROOVE 2000」伊那走行会の予行演習のはずだったんですが、ちょっとへこみ気味です。昨年の伊那ではジムカーナA車両のAZ-1を借りて、二人乗りで55秒9で走ったんですが、今年の目標は自分のCARAでそのタイムを破ること。どーしよー、目標を達成する自信無くしちゃった。






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