GAGの大きさ比較
初稿:2004.9.5/最終稿:2007.9.17



 いくらGAGが小さいといっても、人間が乗って操縦しなければならないわけで、そこにはライディングポジションからくる必要最小限のサイズがあります。で、おそらくその必要最小限なサイズがこのGAGのサイズなのではないでしょうか。これ以上小さいと、公道で乗るには危険です。アップライトなポジションなら、もう少し小さくてもいけるかも。
 さて、気になるそのサイズですが、CARAでやったように身近なバイクで比較してみることにしてみましょう。

対戦相手
(1)GSX750S-3(3型カタナ)
(2)TZR250SP(3MA4)
(3)VOGEL改
(4)TZM50R(レース仕様)New!


第1回戦 vs GSX750S-3(3型カタナ)


第2回戦 vs TZR250SP(3MA4)

GAGと並べると、3MAは巨大。
GAGは下半身が異様にスリムですね。
ウソでもいいからカウルだけでも幅を持たせて欲しかった。
って、カタナのときも書きましたけど、GAGは4サイクルの
耐久レーサーレプリカなんですから、せめてこの3MA並みの
ボリュームは欲しいところ。
ミラーのサイズだけは負けてませんね。こうやって見ると
GAGのアッパーカウルはミッキーマウスみたい。
上2枚とスケールが違うような錯覚に陥りますが、
これがGAGのサイズ。
三角形がほぼ相似形。この形がレプリカのスタンダード
ということなのでしょうか。
GAGの方が相対的なハンドル位置が高いです。
でも、ステップは3MAの方が前にある。
3MAのこのポジションでは、足が真下に伸びて上半身だけ
屈んでいる感じになるので、私はバックステップを入れてました。


第3回戦 vs VOGEL改

なんだかGAGが普通のバイクに見えてしまう。
フォーゲルとGAGのトップブリッジの高さはそんなに変わらないんですけど
(フォーゲルは折りたたみハンドルのため)、ハンドルの位置がずいぶん違います。
まあ、GAGのハンドルはトップブリッジ下のセパハンですからね。
GAGの10インチのホイールでも充分小さいんですが、フォーゲルのそれは8インチ。
約3/4の直径です。
ホイールベースも短い。
ライディングポジションの違いがこの三角形でよくわかります(かな?)。
フォーゲルは各辺の辺長が長く、足を前に投げ出して乗る感じ。コーナーでも踏ん張りがききません。
さらに着座位置がリアサスのアッパーマウントより後ろでリアアクスルの真上なので、
少し気を抜くとウィリー。
この2台のうちのどちらかで長距離ツーリングをやれ、と言われたら、私は迷わず
フォーゲルを選びます。


第4回戦 vs TZM50R(レース仕様)

この角度からだとホイールサイズ以外にあまり大きさの違いを感じない。
アッパーカウルのスラント具合に時代の違いが見て取れます。
(GAGの頃のレースレギュレーションでは、アッパーカウルがフロントのアクスルより前に出ては
いけなかった)
TZMのカウルは社外品のFRPですが、純正と同形状なのでノーマルでもこのシルエットです。
やっぱりGAGの下半身はスリムだ。
もっとも、TZMは水冷でラジエターを持っていますから、ある程度の膨らみは必然なんですが。
どちらも50cc単気筒ですから、幅はスリムです。
TZMのリアカウルの膨らみは、空力を考慮しているのか、はたまたYZRのレプリカだからか。
TZMの方が低く前傾姿勢になっています。
シートカウルの横側の面積とか、この辺にデザインの年代差が出ていますね。
TZMのタンク容量は9.3リットル。YSRと共通部品だそうです。
ちなみにアッパーカウルはTZR50Rと共通です。
50ccレプリカの中ではTZMは比較的大柄で、ライディングポジションにもゆとりがあるようです。
車体のサイズ以上にGAGのポジションがタイトなのが見て取れます。
実際、TZMのポジションは楽。油断してると上体が起きて背中が真っ直ぐになりがちですが、
レーサー的なポジションの常なので、そこは根性で伏せる。








←扉頁へ次のネタへ→
戻る(気が付けば絶版車)