さび取りを開始しました。



(初稿:1997.10.29)

 ここから先の作業は、近所に住む元メカニックの鈴木君に手伝ってもらって進めています。

 まず、外装パーツのうち、外せるものはすべて外しました。

フレーム写真で見る限り結構きれいなんですが、17年分の埃がたまっています。


 とにかく、塗装してあったところであろうと、メッキしてあったところであろうと、さびが浮きまくりです。

sabi1 一番ひどいのが、ステップ周りです。
特にチェンジリンクは元が何色だったのかわからないくらいです。


 スチールの部分は、さびを落として塗装しとけば何とか元どおりになるのですが、アルミの、特にアルマイト加工してある部分は今のところどうしようもありません。どなたかいい方法をご存知ないでしょうか。(昔々、やはりアルミブロックのエンジンを調子に乗って磨いて、コーティングをはがしてしまった経験があるため、いまいちふんぎりがつきません。)

クランクケースクランクケースはすでに腐っています。


 とりあえず、できるところからむかうことにしました。使えそうなさびとり用のケミカルを取り揃えていろいろと試しながらやっています。
 私の住んでいるところは、何しろ田舎なので、思うように工具やケミカルが揃わないのですが、オ○○バ○○スなどのカー用品専門店よりホームセンターのようなところの方が品数が豊富で、しかも安い。意外な事実でした。

ケミカル

 そのインプレッションを少し。
(1)CRC5-56:ポピュラーなさびとりですが、ナイロンブラシを併用してもなかなか落ちませんでした。
(2)ホルツ・ラストリムーバ:ゲル状のさびとりです。こいつは強力すぎて、場所を選ばないと色落ちする可能性があります。私は試しにヘキサゴンレンチのさびをとってみたのですが、さびもよく落ちましたが色まで落ちてしまいました。(↓下図2枚参照)

ヘキサゴン上が通常の状態、下が見事に色落ちしたレンチ。
スタンド サイドスタンドの皿状の部分にだけ使ってみました。
よく落ちてます。


(3)ボンスター:いわずと知れた台所用品です。私は昔からこれを愛用しています。メッキ部分を磨くには最適ですが、やっぱり場所を選ばないと傷つける原因になります。今回はフロントフォークのインナーチューブを磨いてみましたが、少し傷になってしまいました。こすれて落ちたクズをしっかり処分しないとそれがまたさびを呼び起こすことになりますので注意。
(4)真鍮ブラシ・ワイヤーブラシ:ボンスター同様メッキ部分のさびはよく落ちます。が、勢い余って塗装部分に触ろうものなら悲惨な結果が待っていますし、細かい部分の作業には向いていません。
(5)ホルツ・アルミホイールクリーナー:どうやら「磨く」ことだけ考えると、これが一番いいようです(↓下図参照)。ボンスターで傷ついたフロントフォークも、これなら安心して磨けます。要は、単なる磨き粉(粉じゃなくてムースですが)なんですが、いかんせん高い。鈴木君はこいつがお気に入りで惜しげもなく使ってくれるため、安くて量の多いソフト99の同名製品を買ってみました。

エンジンヘッド エンジンヘッド部分のカバー。
左が使用前、右が使用後。
写真を撮っている私の映り込み具合の違いをみてください。
カバーをとめるネジも磨いてみたんですけど、写真じゃあまりわかりませんね(実物はほんとにキレイ)。


 ようやく作業にむかったところで、これから先いろんなトラブルなどが出るかもしれません。またその時にこのページでお伝えします。
 皆様からのアドバイスお待ちしております。






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