車検に出したぞ。【作業日(作業?):1999/6/28】




 さて、我が家へカタナがやってきておよそ1年半が経ちました。
 これまではCARAでずいぶん(自分なりに)あちこち行ってきましたので、そろそろカタナを復活させてやろうかな、という気にようやくなってきました。今なら経済的にも多少の余裕がありそうだし。他で必要となる前に使っちまえーっ!という訳です。

 ガンマや未だ眠りから覚めないフュージョンに乗ってた頃、入り浸ったバイク屋(正確に言うとバイクも扱っている自転車屋)が高山市にあって、そこはスズキ車メインなのでそこへ出そうと思っていたんですが、ある日市内のトンカツ屋で昼飯を食べているとどこかで見たことのある人が…。その自転車屋に勤めているにーちゃんでした。あれ?乗ってるクルマの看板が違う店だ。
私:「あら、お久しぶりで。どーしたんすか?店、代ったの?」
に(ーちゃん:以下略):「おー」
私:「今度遊びに行くさー(方言で)」
に:「こんでもええぞ(方言で)」。

 んで、日を改めて行ってみました。やっぱり自転車屋なんです。バイクも置いてありますけど。
私:「今度カタナの車検受けたいんやけど(方言で:以下理解しがたい会話は全部方言)」
に:「めんどくせーなー」
私:「そんなこと言わんと、たのむさー」
に:「○○持ってけよ」(注:○○は市内で一番大きいバイク屋。あ、解る人には解ってしまう)
私:「えぇー、なんかあそこ僕らが行っても客扱いしてもらえんし」
に:「そしゃもってこいよ」
私:「バラバラなんやけど…」
に:「組んでこい」

 う〜ん、困った。あれを組むのか…。

 ふと、思い出した。隣町にバイク屋があるぞ。そういや昔ウイングを直してもらったはず。長いこと行ってないんで、ほとんど一見さんみたいなもんだけど、背に腹は代えられん。

 というわけで、先週の土曜日、パチンコ帰りに(おいおい)寄ってみました。
私:「こんにちはー」
に(ーちゃん:さっきとは違う人):「はい」
私:「あのー、バイクの車検受けたいんですけど」
に:「時間かかるけどいいですか?」
私:「かまいません」
に:「これ書いて下さい」(と、住所氏名を書く紙を渡される。私がそれを書いていると)
に:「あそこの左の家やね」
私:「あ、そうです」
に:「前に…」
私:「はい、ウイング直してもらったことあります」(やった、覚えてもらってた。)
に:「持ってこれるんかな?」
私:「…それが、バラバラなんですよ。取りに来てもらえるとありがたいんですけど…」
に:「わかりました。ちかいうちに取りに行きます」
私:「よろしくお願いしまぁーす」

 というわけで、本日取りに来てもらいました。

 今回徹底的に直そうと思っています。
直したい予定の箇所

オーバーホールする箇所
・キャブレター:長いこと放置してあったので、こりゃやっとかないと。
・フロントサスペンション:お願いだからオーバーホールでおわりますように。取り替えなんてことになったら…。
部品を新品にする箇所
・リアサスペンションユニット:これは新品というか、1100用を流用する予定。
・タイヤ:8部山のバトラックス履いてますけど、何年前のかわからんのでミシュランマカダム50に交換予定。
・油脂類:空冷なのでオイル類だけで済むのがありがたいです。それとブレーキフルード。
・ワイヤー類:特にクラッチワイヤー、固くて重いです。
・1100用エアスタビライザー:いわゆるフロントスポイラーですね。これが無いと、顔が締まらん。
・バッテリー:高いんだな、バイク用。
・たぶんブレーキパッドも
余裕があったらやりたいこと
・国内用シート:どうやら私のカタナに付いてるレザーシート表皮は、輸出仕様らしいです。(メールでご指摘くださった方、ありがとうございました。)
・フロントスクリーン:キズだらけで、キズ隠しのコーティングしてあるので、交換したいなぁ。
・フロントブレーキライン:ノーマルハンドル用のがそのまま使ってあるので、ぐにゃぐにゃ曲がってます。ちょっと不安。
・1100用パワーアシストクラッチ:先日、岐阜市へ出張した折にSBSで聞いたら、(何考えとんじゃ、こいつという顔をされつつ)「モーター用のステーを溶接すれば付きそうですね」と返事をいただきましたので、たぶん付くでしょう。年取るとスズキの重いクラッチは苦痛なの。

 これだけやれば、ひょっとするとMr.BikeBGとかに載ってる車検付き○○万円の方が安いかもしれないです。でも、素性のわからんやつより、自分で手を加えたところがわかっていいかな、と納得してます。手放すつもりはないんだし。

 では、次回レポートに乞ご期待。(期待してないって?)


1999/7/4追記

前回、直したい予定箇所を羅列しましたが、本日バイク屋で相談した結果、
・悪いところは徹底的に直す
・それで様子を見て換えるべきところは換える
・タイヤはメッツラーにする
ことに決定。(実はバイク屋でもまだ手をつけていないのでした。ふぅ〜。復活はまだ先になりそうです。)


1999/8/2追記

7月の17日だったか18日だったかにバイク屋へ寄ったら、「来週からかかります」とのことでした。
で、8耐のお土産(といってもホンダの小さな旗一本なんですけど)を持って27日に行ってみました。
ちゃんと作業台に載ってました、カタナ。
こんな状態

結構手強いようです。
これまでの作業状況:
・リアブレーキのOH。ブレーキ引きずってたそうです。どおりで引き回しが重いはずだ。
・キャブレターのOH。相当イッてたみたい。ピカピカになってました。
ここだけピカピカ
雨に当たらないからでしょうか

なかなか部品が揃わないらしいです。無理もないですよね、古いんだから。でも、今後のことを思うと部品が無くならないことを祈るしかないです。1100カタナも生産中止らしいし。SUZUKIさん、部品のストックよろしくね。
今後の予定:
・FフォークOH。リアはとにかく一度走ってみてから交換するかどうか決定することに。でも、私にゃ判らんです、ショックがちゃんと動いてるかどうかなんて。
・タイヤのサイズを決めました。純正と同じサイズです。

バイク屋で四方山話をしていたら、
に:「これ、右側にコケてるね。」
私:「…えっ?」
に:「ほら、ここ欠けてるでしょ。」
私:「あ、ホントだ。」
に:「長いボルト使えばちゃんと留まるから大丈夫だけど。」
矢印のところが欠けているの



1999/8/10 追記

8月5日にバイク屋より電話が入りました。
に:「カタナのフロントフォークのインナーチューブ、中までサビ入ってます。」
私:「…。(予測されることとはいえ)あっ、そーなんですか。無理もないですよねー。」
に:「このままオーバーホールしても、結局オイル滲んできますから、新品に…。」
私:「そーして下さい。」

あわわ。む〜ん。
まぁ、いいか。どのみち外に出てる部分はサビサビでカッコ悪かったし。今のうちに新品にしておいて大切に扱おう。

で、8月7日にバイク屋で現物見てきました。(写真はなしです)
ポツポツとサビが浮いてました。

まだ部品が揃っていないそうです。どうやらキャブのOリングが入ってこないようです。
「ホンダならアッセンブリーで付いてくるんだけど、スズキは別部品で取らないとダメみたい。」
とのこと。インナーチューブはちゃんと入るんだろうか。
「アクセルワイヤー、長かったんで短くしといたよ。」
ありがたい。前にも書いたとおりノーマルアップハンドルのワイヤーそのままだったので。
「これ、排気漏れてたみたいだね。」(と、エンジンの排気口を指差して)「ほら。」
あ、ホントだ。2番3番の出口だけ煤けてる。(写真はなしです)
なんだかわからん集合管のせいでしょうか。

その後四方山話がオイルに及びまして、ちょっと興味をひくものがあったので今度試してみます。クルマで。


1999/8/24 追記

8月21日にバイク屋へ行ってみました。
作業台から降りて、フロント・リアのテールカウルまで付けられていました。

私「いよいよですね。」
に「あとは乗ってみてからやね。」
私「いつ頃になりそうです?」
に「今週中には…」
に「この部品が無いんで、入ったらね。」
私(まだ足りない部品があるのか…)「どれです?」
に「ここの(と、左サイドカバーを手にして)チョークを引っ張る部品。」
私「あっ、それなら家にあると思います。今度持ってきます。」

ブレーキラインも短くしてありました。ありがたい。でも、マスターシリンダーはそのまんまなので、斜めになっています。
に「ここを見ればハンドル換えてあるかないか、わかるよ。」
私(そのとおり)

に「これ、(フロント)カウルがノーマルじゃないね。」
私「えっ?」
に「内側赤いでしょ。」
私「あ、ホントだ。これだけ色が違う。」

む〜ん。どう見てもノーマルとしか思えなかったのに。さすがプロは見るところが違うぞ。
おまけにウィンカーの回りに転倒の修復跡が…。
私「ありゃ、おまけに両側ともコケてますね。パッチ当たってるし。」
に「カタナはやるんだよねー。」
私「で、みんな埋め込みにしてるのかな。」
に「自動車のウィンカーみたいなやつでしょ。」
私「僕はコケて(カウルが)割れてもいいから、ノーマルの方がいいなぁ。」

(追記:どうやらカタナの初期モデルにはFRP製の純正カウルが存在したようです。ひょっとすると、これが・・・?)

で、次の日(22日)足りない部品を持っていきました。
私「これでいいんですよね?
に「たぶん。」
私「じゃぁ、よろしくお願いしまーす。」
に「あ、住民票を持ってきてもらえるかな。」
私「はい。」(名変まだなのでした。)

そして本日、朝のうちに住民票もらってきまして、仕事してましたら、
に「用事があったのでついでに寄りました。」
私「あ、住民票ですね、はい。ハンコも預けときますね。」

なんかここへきて順調すぎて恐い…


1999/9/6 追記

9月2日、今週くらいに上がってくるはずのカタナが音沙汰もないので、気になって仕事帰りに行ってみました。バイク屋へ。

私「こんにちは。どうです?」
に「車検取って名変済んでるんですけどね。あと、チェーンがこないんですよ。」
私「あっ、そうなんですか。」
に「このままでも乗って乗れないことはないけどね。」
私「せっかくだから入るまで待ちますわ。」
に「ヒゲも入ったよ。」(フロントのエアスタビのことです)
私「うれしいなー。あれがないと顔が締まりませんもんね。」
に「結構(金額が)かかってるよ。」
私「そりゃ、仕方ないでしょう。これだけやってもらったんですから。」
に「スズキの部品って、思ったより高いのがあったりしてね。」
私「そーなんですか。」

む〜ん、高いのか(金額が)。覚悟していることとはいえ、請求書見るのが恐いぞ。

に「ちょっと乗ってみたけど、重いねー。」
私「なにしろ230kgくらいありますからねー。」
に「今でのバイクは軽いからなぁ。CB(750F)だってそんなもんだったよなぁ。」
私「僕なんてこのクラッチワイヤー握るためにハンドグリップ買いましたもん。」
に「…。」

この後またまた色んな話に発展しまして、

に「みんな(このショップの常連さん)これ(カタナ)見て『修理と言うよりレストアやなぁ』って言ってるよ。」
私「…。そうかも知れんですね。長いこと乗ってないんで。なにしろメーターが正しかったら2万キロですもんね。」
に「○○○吹いといたんで、しばらく回してれば大丈夫だと思うけど。」
私「その○○○、分けてもらえます?僕の知り合いでジムカーナやってる人に試してもらおうかと思っているんで。」
に「いいよ。」

○○○はまだ秘密です。大体想像つくとは思いますけど。
で、今度はまたまた○○○の話題で盛り上がって、

に「これ、カタナに使ったやつの残りだけど、よかったら使ってみてよ。」
私「わー、いいんですか?ありがとうございます。」
私「せっかくだからCARAに使ってみようかと思うんですけど、インジェクションとかでも(使って)いいんですか?」
に「全然問題ないよ。インジェクションだったらインテークパイプ外して、スロットルチャンバーのところへ10秒か15秒直接吹いてやればいいよ。クルマによっちゃ、パイプ外すとエンジン止まるのあるけど。」
私「あ、ピアッツァがそうでした。パイプ外したとたんにエンジン『パタッ』っと止まりましたもん。でも、軽自動車のエンジンでそこまでやってるかなぁ。」
に「エンジン回転上げとかないと止まっちゃうよ。しばらくケムリ出るし。」

というわけで、○○○のスプレー版(の使い残し)をもらっちゃいました。

に「(カタナが)できたら連絡します。」
私「よろしくおねがいしまぁーす。」

次回はいよいよ納車レポートができそうです。


1999/9/13 追記

9月9日、午前中仕事していた時に電話が入りました。
に「昼休みは家に帰ります?」
私「基本的には帰らないですけど、帰れと言われれば帰ります。」
に「じゃあ、昼に持っていきます。」
私「お願いします。」

というわけで、昼に帰ってきました、カタナ。
車検に持っていってもらってから74日、2ヶ月半かかりました。
この間、ネタには困りませんでしたが、早く乗りたいという気持ちばかりが大きくなり、少々ストレスがたまりかけたのは事実です。

に「とりあえず乗ってもらって、キャブの調整とかはそれからやね。」
私「僕なんか乗っててもよくわかんないですけど。」
に「なんかクラッチの切れが悪いね。」
私「あ、そうなんですか。」

早速試乗です。
エンジンかけて、クラッチ握って、ギヤを1速に入れたら…エンストです。
これかぁ、クラッチの切れが悪いってのは。で、エンジン回転を高めにして入れ直し。OKでした。
まずガソリンを満タンにして、っと。
スタンドのおばちゃん「沢山入るんやねー」(14リットル入りました)
私「すっからかんから満タンにしたら21リットルくらい入りますよ」
お「やっぱおっきいのはぎょーさんはいるんやねぇ」

さて、近所のワインディングへ。タイヤも新品なので80km/h以上出さないようにして、っと。ていうか、私の腕ではこんなところで80km/hなんて出ないんですけど。
なんだかフロントがポンポン跳ねるなぁ。
4気筒なのに振動がすごいぞ、4000rpmくらいでガシャガシャいってるし。
うわっ、ブレーキが効かん。エア噛んでんじゃないの?これ。
S字の切り返しが重いなぁ、さすが19インチ。
タイヤは結構グリップするぞ。私のペースにゃ丁度いい。
ハンドルの幅が広いなあ、脇が開いてしまう。

というのが私のファーストインプレッションです。

で、翌10日の昼休みにも同じように同じ場所へ。
今何キロくらい出ているのかなあ、とスピードメーターを見てみると、…動いてません。
ありゃりゃ、いったいどうした事だ?
メーターを見てみると、スピードメーターへ行ってるケーブルが外れてました。
まさか振動で外れたわけでもないだろうし。
自分で直してもいいんですけど、他に外れた原因があるといけないし、とりあえずのインプレとどけようと思ってバイク屋へ行く事にしました。

夕方仕事が済んでから速攻でバイク屋へ。
私「こんにちはー」
に「どうです?調子は」
私「ええ、とりあえずこんなもんかなーっと思ってますけど、スピードメーターが動かないんですよ。ここが外れてて。」
に「ありゃー、そこまで気が付かんかったな。」(あら、結局ただのチェック漏れだったわけですね)
という訳でメーター直してもらって、
私「フロント硬いですね、ポンポン跳ねます。新品で当たりがついてないからかなぁ?」
に「それもあるだろうし、このバイクのフォークオイルのメーカー指定が#15なんですよ、普通#10なんですけどね。そのせいもあるんじゃないかな。」
私「へぇー、そうなんですか。まぁ、どのみちもう少し走り込んでみないとわからないですよね。」
私「あ、そうだ、ブレーキ効かないですね。ギューっと握ってもスカスカですもん。エア噛んでるかと思ったくらい。」
に「まぁ、この頃のバイクならそんなもんやろね。今じゃキャリパーとか良くなってるし、ローターの材質なんかも変わってきてるしね。」
私「ここをやりだしたらきりがないですよね。」
に「そこだけやってもしょうがないし。全体のバランスで考えないと。」
その後、作業台に載っていたバイクから空冷水冷の話になり、プラグの話になり、またまたオイルの話になったのでした。

という訳で、このコーナーはこれでおしまいです。次回からはいよいよ別コーナーで色々レポートしていきます。
(でも、これ以上手を加えるつもりもないし、単純なツーリングレポートになったりして。)






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