復活させました

作業日:2006.7.6〜9/初稿:2007.2.13



 とりあえず我が家のガレージまで引き上げてきて、チェックをしました。外装は経年劣化による色あせはあるものの、致命的な割れや欠けは無いようです。それでは燃料タンクはどうだろうとシートをはぐり、キャップを開けてみたところ、うわっ、想像どおりの錆び。何年物のタイヤかは判りませんが、山は充分残っています。バッテリーは考えるまでもなく廃棄処分。ブレーキは握ってみたところ前後ともちゃんと効いています。一手間省けました。プラグも新品に交換。2stオイルもタンクにほぼ満タン状態だったのですが、どんなオイルなのか判らないので、これも廃棄。
 まずは、バッテリーを購入。セル付きスカッシュ(12V)のバッテリー形番は、YB4L-B(FB4L-B,GM4-3B,BX4A-3B,NB4L-B等)です。ちなみにキック式(6V)の形番は、6N2-2A-8です。某オークションで物色したところ、古河電池製のものがメーカー希望小売価格の26.6%で購入できました。送料込みでも33.1%。いいんでしょうか、こんなに安くて。外国ブランドならもっと安いんですけど、ちょっと不安だったので国内ブランド(ただし製造は海外です)にしました。
 プラグの品番はBP4HSです。
 2stオイルはホンダ純正ウルトラ2スーパーを使用。
 次に(というか、バッテリーの到着を待つ間)、カウルを全部外して埃や汚れの除去。さらに燃料タンクの錆取り。タンクの錆取りは一日で終わらないので、並行してキャブレターの掃除。

外観その1
外観その2
リアキャリア付き。
前かごが欲しい。
外観その3
テールランプの「HONDA」の文字が
消えかかっている。
外観その4
あっ、穴が。
こういうところから傷んでゆくんですよね。
走行距離は7,062km。
燃料タンクの錆具合。
この程度では驚きません。
キャブレター。
複雑なパイピング。
清掃後、ちゃんと元に戻せるのだろうか。
ちょっと不安。
「花咲かG」にて錆取り中。
本当は残量計を取りたかったのですが、
どうしても外れませんでした。
画像中、左1/3ほどは2stオイルタンクと
なっています。
口元一杯にしておかないと、タンクの
上面の錆取りができません。
錆取り完了。


 カウルを組み直し、バッテリーを装着してエンジン始動。セルも回るしエンジンもかかりました。
 ランプ類のテストをしてみます。あ、ウィンカーが片方点かない。とりあえずTZRの電球を移植。
 それでは試乗に。・・・あれ?・・・前へ進みません。スロットルを大きく開けて加速しようとしても、エンジンの回転が上がるばかりで車速が上がりません。そこでスロットルを緩めるとスピードに乗ってくる。恐らく駆動系だとは思うんですが、スクーターの駆動系なんて触ったことありませんし、理屈も解っていません。
 ここは素直にバイク屋へ預けることに。

 原因は、ベルトの磨耗でした。カバーの中にベルトの「かす」がたくさん溜まっていたそうです。で、このベルト、普通のファンベルトみたいなのと同じものらしいです。まあ、高馬力・高トルクを伝達するわけじゃないので、それでいいのかもしれませんが。逆に考えるなら、このパーツはまず無くなることがない、ということでもあるんですよね。ちょっと安心。

 駆動系の修理も完了したところで、通勤に使ってみました。どのくらいの燃費を記録するのか知りたかったので。帰りの十三墓峠を上れそうにないことは想像に難くないので、飲み会のある日を狙って(帰りは嫁に迎えに来てもらい、フレンディに乗せて帰る)決行。
 所要時間は1時間強、使用燃料は片道だけで1.5リットルでした。燃料タンク容量が2.4リットルしかないので、往復できません。さらに自宅から十三墓峠の頂上までの緩い上りでも巡航速度が40km/h+@なので、ストレスが溜まります。フォーゲルなら法定速度で楽に巡航できるんですけどね。所要時間もフォーゲルより10分以上余分にかかります。そのほとんどが峠の頂上までの15kmに費やされます。
 やる前から結果が見えていたとはいえ、通勤には全く使えないことが判りました。

 そうそう、エンジン始動時は、セルを使わずキックでかけるようにしています。バッテリーを長持ちさせるためにはその方がいいと聞いたので。


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HONDA:ホンダ/ウルトラ2スーパー






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