やっぱ2ストでしょ!
TZM50R(4KJ)



2006年仕様ver.1

作業日:2005年シーズン途中〜2006.5.6/初稿:2006.11.27

私、まったくの「ど素人」なので、用語の使い方とかパーツの名前とか間違って使っている可能性があります。ウソは書いていないつもりですけど、書いてあることを鵜呑みにしないでください。

 自分でサーキットを走るためのバイクくらいは自分で整備できた方がいいだろう、ということで、できることはなるべく自分でやろうと思っています。構造がシンプルな50ccの2stなら尚更のこと。ひいては自分自身の整備力アップにもつながりますしね。
 真っ先に手に入れたものはサービスマニュアル。これがないと始まらない。
 扉ページでも述べましたが、ピストンやクラッチの交換、タコメーターギヤの取り付け等もサービスマニュアル片手にやってみました。何とかなるもんですね。
 とりあえず2006年シーズン当初の仕様をご紹介。

2005年最後の走行で壊したシートカウル。
一体、どういうこけ方をすればここまで粉々になるんだ?
同じくアッパーカウル。
こちらはFRPで補修を繰り返していた痕がありあり。
しかし、ナックルガード部を割ったのは私。


 オフシーズンの間に手に入れたパーツは、FRPカウル類一式とショートステップ。FRPカウルは某オークションにフロントフェンダーからシートカウルまでの一セットの新品が18,000円程度で出品されているので、それを購入。なかなかしっかりした作りなんですけど、しっかりしすぎていて重い。FRPって軽そうに見えますけど、ガラス繊維と樹脂の塊ですから、ガラスマットの厚みと重ねた枚数で純正カウルよりも重いものになってしまいます。ミニバイクのアンダーカウルやシートカウルの座らない部分なんかは、風圧や荷重をさほど受けるわけではないので、相当薄く作っても問題ないと思うんですけどね。割れても補修できるし。補修用ガラスマットで若干重くはなりますが、それがいやなら新品を買えばいいわけだし。

ストリップ状態。
ミニバイクは簡単に分解できるところがいいですね。
全然苦にならない。


 転倒による不具合箇所は、幸いにもカウルの破損とアッパーカウルステー及びステップの曲がりと、比較的軽症でした。右側へこけていたら、チャンバーまでいっていたんでしょうけれど。

YEC製リアサスペンション。
減衰力調整式なので、2型以降のタイプ。
同じくYEC製CDI。
TZM/TZR用CDIとしては、これ以上高性能のものはないそうです。
ホントかな。
水温計と純正タコメーター。
小さなデジタルタコは見辛かったので、大きなアナログにしました。
こっちの方が直感的にわかりやすい。


 手に入れたときは確かにレース仕様だったのですが、例えば、モトチャンプ杯やライディングスポーツ杯のレギュレーションに微妙に合致していない部分もありました。そこで、自分なりにどのレースにも出られる仕様にすることにしました。基本はM仕様。
 まず最初に作ったのは、ガソリンキャッチタンク。4stならクローズドブリーザーシステムやオイルキャッチタンク、オイル受けの付いたアンダーカウルの装着等、エンジンオイルをコース上に出さないための装備が必要となりますが、2stはその構造上エンジンオイルを循環させて潤滑しているわけではないので、転倒時などにキャブレターからガソリンがこぼれないようキャッチタンクを付けておけば、まずコースを汚すことはありません。
 NSRはキャブのドレンが2箇所から出ているので、パイプを2本引けばいいのですが、TZMは3箇所出ています。この3箇所から出るガソリンを100cc以上の容量を持ったタンクで受けてやる、と。実際にパイプを引いてみたら、キャブボックスにちゃんとそれ用と思われる穴が開いているじゃありませんか。(本当はパイロットエアスクリューやアイドリングを調整するための穴のようですが)
 さて、タンクをどこに固定するか、という問題があります。当然キャブより低い位置にないと用を為さないわけですが、あいにくそんな手頃なスペースはありません。仕方がないので、メインフレームから吊ることにして、尚且つ一番低くなる場所に固定することにしました。

カーボンっぽい素材のキャブボックス。
上からみたところ。
容量的にはこれだけあればいいのかな?
キャブレター装着状態。
当然のように混合仕様なので、いたってシンプル。
ガソリンキャッチタンク。
容量が100ccあることの証明にラベルを残しています。
スプロケカバーに当たっているので、これ以上下がりません。
ドレンパイプの引き回し。
この状態ではチョークノブが若干引きにくい。


 キャブボックスなんですが、開いている穴が小さくて、燃料タンクを付けた状態でスローの調整ができません。そこで小さなボトルにガソリンを入れて、タンクを外した状態でスローの調整をするんですが、タンクを付けるとアイドリングの回転数が上がってしまいます。あれ?ひょっとすると、ボックス内へ空気が入ってこれないのではないかと思っています。回転の頭打ちが早いのも、案外こんなところに原因があるのかもしれません。穴を大きくするか数を増やして空気を取り入れしやすくしようとは思っているのですが、まだできていません。どの穴を大きくしたらよいのか、どこに穴を開けたらよいのか、さっぱり見当がつかないものですから。
 その割にボックスの底には小石とかがすぐ溜まるんですよね。どこから侵入しているのでしょう。侵入防止策も考えないと。

タンク、カウルを付けた状態。
スクリーンは転倒時の傷はあるものの、割れていないので
キャリーオーバー。


 とりあえず完成。あとはリアスプロケットガードだけだ。(最初にやれってか)







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