VIVIOが我が家にやってきた!
(レポート日:2000年3月24日/追記:2000年4月4日)



 さて、前回までのレポート(ちょうど一年くらい前ですね)は他人のクルマだったわけですが、今回より私名義のクルマとしてお伝えすることになります。
 VIVIOが我が家へ来ることになったいきさつについては、別の場所で紹介していますので、ここではどんなクルマがどんな状態できたのかレポートしようと思います。(カタナほどひどい状態ではないので、期待されている方、ごめんなさい。)ところがどうやらそうでもないらしいです。手を入れれば入れるほど悪くなっていく感じ。
譲り受けたそのまんまの状態

 '94年(平成6年)式RX-Rです。譲り受けた日は3月21日。車検は平成13年4月なので、たっぷり1年残ってます。奥飛騨にはこの時期になっても、いつ雪が降ってくるのかわからないので、スタッドレスタイヤを履いています。もちろん、純正アルミホイールに履いた夏タイヤも譲り受けています。走行距離は約48,300kmです。
純正ホイールとタイヤ。
タイヤは標準装着のミシュランMXT155/65-13です。
一年のうち半分はスタッドレスタイヤなので、長持ちするんですねぇ。
元々MXTそのものがライフ長いし。

 RX-Rといえば、最強のホットモデル(RX-RAとかは一般向けじゃないですから)。乗った感じ、どうみても「軽最強」です、その動力性能。スーパーチャージャーのおかげで低速から力強い加速を見せるし、足回りもCARAなんかよりずっとしっかりしています。で、なんで標準装着タイヤがMXTなんでしょう? 私自身CARAにMXT履いていたこともあったんですが、スポーツ走行には全然向かないタイヤです。これだけクルマのコンセプトとかけ離れたタイヤを標準装着するスバルの気持ちがわかりません。ひょっとして燃費稼ぐためだったりして。

 さて、ファーストインプレッションを交えながら各部を見ていくことにしましょう。
内装です

 内装の質感的には軽自動車の枠を出るものではありません。が、その装備は「これ以上何が要るの?」というくらい充実しています。リモコンドアミラー付いてるもんなぁ(実はリモコンドアミラーやパワーステアリングの付いたクルマを所有するのは9年ぶりだったりします)。ミスト機構付きワイパーはとても便利です。そのくらいですから、ABSは当たり前、2ドアのくせにパワーウィンドウまで付いてます。インパネ上のフラットなトレイ形状は使い勝手が良いですね。
一番のお気に入りがこのシート

 私がVIVIOを欲しくなった一番の要因がシートにあるのは事実です。まだこのクルマで長距離走行を体験していないので断言はしませんが、良くできていることは確かです。金かかってそうです。少なくともCARAのシートよりホールド性に優れています。ステアリングとシート、直接身体が触れるところの出来の良いクルマは気持ちいいです。ただし、ポジションは今一つしっくりきていません。慣れるしかないですかねぇ。
いたってシンプルなメーター周り

 メーター周りはとてもシンプルです。白い文字盤が夜間は緑色に照らされますが、透過照明ではありません。そのため、明るいところと暗いところが出てきます。視認性に影響を与えるほどではありませんが。ハザードスイッチがステアリングポスト上にあるのは、時代を感じさせるところではありますね。押しやすいことは押しやすいですけど。私は座高が高くて、ドライビングポジションも上体が直立に近く、チルト付きステアリングの場合常に最下段にセットするため、メーターの上部1/3はステアリングに遮られて見ることができません。もっとも、走行中そんなにメーター見ることもないですけど。
違和感ないでしょ?
実はプレオ純正カセットデッキチューナーだったりします。
トノカバーと呼ぶにはあまりに丈夫すぎます。
リアのラゲッジトレイ。
このリアスピーカー、イルミネーション付きでして、夜間リアウィンドウに映り込むところがイヤだったりします。
これが純正品だとすると、あるまじきクオリティのトレイです。
ネジで止まってます。ということは、ハッチバックがその意味をなしていないということにもなります。

 前オーナーがVIVIOに付いていたオーディオをプレオに移植したため、プレオの純正オーディオが付いています。音はまあ、こんなもんでしょう、のレベルです。驚いたのはリアスピーカーが載っているボード。おそらく純正オプションのパーツなんでしょうけど、荷物を隠すことが主目的ではなく、あくまでスピーカーを載せるのが第一の目的のパーツのようです。だって、ネジ止めしてあるんですよ。ハッチバックの機能を半減(いや、それ以下かも)させているんですからね。我が家でのこのクルマの使い道考えたら、このボード要らないです。近いうちに取っ払います。
う〜む。
問題のエアクリーナー。

 さて、このエアクリ、一体何が問題なんでしょうか。
 このフィルター、'99年春に私が交換したもの(詳細はこのレポートの一つ前参照)なんですけど、汚れていないんです。あれから一年近く経っていますから、相当汚れていても不思議ではないんですが、画像を見ていただければわかるとおり新品時の色がそのままですよね。オイルが付いた形跡すらない。気になったのは、この画像を撮るためにエアクリボックスを開けたら、フィルターが斜めにボックスの中に落ちていたんです。その時は、「きっと上蓋を外す時に引っかかって落ちたんだろう」くらいにしか思わなかったのですが、フィルターを拾い上げてみると前述のとおり汚れていなかったんです。で、カドの部分だけはしっかりオイルのシミが付いていますから、「ひょっとしたらずっと斜めだったのかも…」と思わざるを得ない状況になってしまいました。
 実はこのクルマ、昨年右前部をぶつけて修理してあるんです。ひょっとするとその時修理先でチェックのため開けて、斜めに突っ込んだ可能性が否定できません。なにしろこのフィルター、装着に若干のコツが要りますから。
 もう一点、左前から「ゴロゴロ」という音が出ています。私の経験からするとどうやらハブベアリングのガタのようなんですが、前オーナー曰く「気にならないならそのまま乗っていても差し支えない」とディーラーで言われたそうです。で、気にせずに乗ってる方も乗ってる方なんですが、ホントかなぁ、差し支えないのかなぁ。
 上記2点、スバルのディーラーで確かめてきます。特にフィルター、もし私の推測が当たっているとしたら、エンジン内部でとんでもないことが起こっている、又はこれから起こるかもしれませんので。(現にガシャガシャ音立てているし)


2000年4月4日追記
 前回書き忘れてましたが、前オーナーに「オイルいつ換えた?」と聞いたら、「わかんない」という返事が…。こらこら、ひょっとして乗りっぱなしかい。早いとこオイル換えないと。しかし、乗りっぱなしであの動力性能。ちゃんと整備したら一体どのくらい速くなるんでしょうか。
 というわけで、3/25に高山市にあるスバルのディーラーへ行ってきました。
私「こんにちは」
店(どうやらサービス担当らしい)「はい」
私「このクルマのことについてちょっと教えてもらいたいことがあるんですけど」
店「何やったな?」
私「左前のハブベアリング、おかしいみたいなんですけど、前の持ち主が『気にならんかったらそのまま乗っとってもいいって言われた』と言ってたんですけど、ホントに大丈夫ですか?」
店「…?」
(ここで試乗。待つこと数分)
店「ハブ(ベアリング)やね」
社長とおぼしき人「このクルマ、2度(事故を)やっとるでな。そこにガタがきとるかもしれん」
私(…!2度?聞いてないよぉー)
私「換えた方がいいですよね?」
店「そりゃー、換えた方がいいでしょうね」
私(当たり前だっつーの)
私「いくらくらいになります?」
店「ちょっと待っとってな」
(待つこと数分:工賃調べるのにそんなに時間かかるものなんですか?)
店「16,000円くらいやね、あと、部品代が5,000円くらい」
私「そうですか」
私「あ、このクルマのエアフィルターなんですけど、事故の修理の時に交換されました?」
店「いや、かまってないけど」
私「そうですか、実はエアクリーナーボックスの中に落ちてたんですよ」
店「いやー、わからんなあ」
私「僕が1年前に換えたフィルターなんですけど、全然汚れてないんですよ」
店「純正の?」
私(純正のが落ちるかい!)
私「いえ、モンスターのパワーフィルターなんですけど」
店「!?」
私「そうですか、ありがとうございました」
 全然ダメでした。お話になりません。一見さん(とはいうものの、クルマはそこで買ってからずっと面倒見てもらってたヤツですからね)に対してはこんなものなのでしょうか。
 で、CARA買った店へ行きました。
私「こんにちはー、○○さん(サービス担当)みえます?」
店のおねーさん「今日は休みなんですよ」
私「そうですか。ちょっと教えて下さい。VIVIOのハブベアリング交換するといくらくらいになります?」
店のねーさん「ちょっとまっとって。△△さーん(と誰かを呼びに)」
△△さん(年配のメカニックな方でした)「はい」
私「このクルマのハブベアリング換えるといくらくらいになりますか?」
△△さん「ちょっと調べるで待っとってな」
(あら、やっぱり工賃しらべてます。待つこと数分)
△△さん「部品代が5,000円くらいと、工賃が12,000円くらいやな」
私「あ、じゃあお願いします」
△△さん「今日は土曜日やで、月曜か火曜にならんと部品入らんよ」
私「いいです。どうせ来週の土曜日までクルマ持ってこれませんから」
△△さん「持ってきてくれるんかな」
私「はい、そんなに(作業の)時間かかりませんよね?」
△△さん「かからんとは思うけど…スバルはやったことないでなー」
私(あら、そうなの。仕方ないか、ここはスズキのディーラー)
私「とりあえず部品注文しといて下さい。来週また来ます」
 おー、工賃スバルより安いぞ。
 帰りがけにオートバックスへ寄ってオイル交換しました。さて、どのオイルにしようか悩みに悩んだ末、BPミニターボ10w-30にしました。VIVIOのオイル交換は初めてだったので、どんなんかなーと気になって、作業を見届けることにしました。そしたら…
店のにーちゃん「これだけ汚れたオイルは久しぶりに見ました」
私「真っ黒ですもんねー」
にーちゃん「いえ、粘度なくなってサラサラになってます」
私「前のオーナー、いつ替えたか覚えてないって言ってましたもん」
にーちゃん「ほんとはフラッシングするといいんですけど」
(フラッシング用にEPLを少し混ぜておいたのはナイショです)
私「そうですね(と、しらばっくれる)」
 そうそう、オイルフィルターの交換、結構やっかいです。バンパー下のガードというか、カバーを外す必要があります。面倒だなー。
 そして翌週の4/1、ハブベアリングの交換に行ってきました。ここでも作業を見てたんですが、私みたいな素人には絶対にできない作業でした。それなりの設備や道具も必要ですし。
 直ったクルマに乗ったら…静かです。左のスピーカーの音が聞こえるようになりました。エンジン音も聞こえます。
 実はそのエンジン音なんですが、異音が混じってます。ヘッドの辺りから聞こえます。「ガシャガシャ」+「ゴロゴロ」÷2といった感じの音です。タペット音とかではなさそうです。何かが何かに当たる音もしくはどこかで何かが転がっているような音です。ついでにみて(音を聞いて)もらったんですが、どこから何の音が出ているのかわからんらしいです。困った。ひょっとすると汚れていないエアフィルターが原因かもしれません。どこかでもっと大きなスバルのディーラー(例えば松本市辺りの)でみてもらおうと思ってます。






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