ヤブヘビ?タナボタ?
(作業日:2000年6月24日/レポート日:2000年7月23日)
VIVIOを譲り受けて約3ヶ月が経ちました(作業日現在で)。その間、私はほとんどVIVIOには乗っていません。私名義ではありますけど母親の足グルマなので。で、その数少ない乗車機会の中で、どうしても気になる部分というのは前回までのレポートでも述べたとおりです。あ、もう一つ大事なことを忘れていました、「ブレーキ」です。なんだか効きが甘いんですよ。パッドが減ってるわけでもないし、あのブレーキバランス最悪のCARAより効かないです。「鉄板を踏んづけてるみたい」と言ったら、理解して下さった方(恐らく現在オーナーとして日本一速いかもしれないAZ-1乗り)がみえましたので、たぶん私の感覚は間違っていないはずです。あまりに動力性能に見合わないので、ひょっとしてブレーキラインのどこかに具合の悪い部分でもあるんだろうか…と思ったりもしています。
で、松本インター近くのスバルディーラーまで行ってきました、「ちょっと」見てもらいに。いや、ホントにちょっとだけ見てもらうつもりだったんですよ。初めて行く店だったし。おまけに軽いドライブのつもりだったんで、上の娘を連れていったんです。
私:(受付で)VIVIOのエンジンから変な音が出てるんで、ちょっと見てもらいたいんですけど。
受付のおねーさん:(車検証を見て)お住まいは今でもこちら(=岐阜県の山奥:現在地は長野県松本市)ですか?
私:はい、そうです。
で、クルマをピットに入れて見てもらってます
私:「ガシャガシャ」って音が出るんですよ。
メカニックのおにーさん:これ、ウォーターポンプがダメになりかけてます。
私:…?(思いがけない箇所だったので)。ウォーターポンプですか。タペットとかじゃなくて?
メ:はい。アクセル戻した時に出る、この音です。
と、アクセルをあおって音を出してもらいました。
私:うぇー、困ったなぁ。
メ:これ、保証で直せますけど。
私:保証?ということは、タダで直してもらえるということですか?
メ:そうです。少し時間かかりますけど。
私:あ、どれだけ時間かかってもいいです。直して下さい。
メ:じゃあ、代車準備します。
というわけで、代車を借りて松本市内を徘徊することにしました。娘を連れて。でも、どこに何があるのかさっぱりわかりません。なにしろ私の生活圏外なので。
そうだ、SF松本行ってみよう(SF松本とは「スポーツファクトリー松本」のことで、マツダスピードのお店です)。
この店、今でもシトロエン売ってるんですよ。もちろんマツダは取り扱いやめてますから、西武自動車系のですけど。
で、店の中をうろうろしていると、
おにーさん:何かお探しですか?
私:いえ、ちょっと寄らせてもらっただけです。
お:そういえば…
私:ええ、去年○○さん(この方もAZ-1乗りで、さるイベントの主催者:あ、わかる人にはわかってしまう…)と一緒に来た者です。
お:そうでしたね。
お:この前走行会に○○さんにも来てもらったんですよ。
私:山梨のでしょう?聞いてます。
お:もう一人埼玉から青いAZ-1の方も参加されてましたよ。
私:誰だろう?
お:(参加者リストを店の奥から引っ張り出して見せて下さいました)この方です。
私:ああ、わかりました。前の日、この人の実家に○○さん泊まって参加したんですよ。(あ、わかる人にはわかってしまう…)
昨年お邪魔したときに気になるものがあったので、それを手にして…
私:これって、効きます?
お:20%くらい効率がアップするようですよ。温まりやすくて冷めやすいんですよ。
私:そうですか。普通のクーラントにそのまま混ぜても大丈夫なんですか?
お:大丈夫ですよ。
買ったのはクーラントの添加剤でした。CARAの冷却系、結構厳しいものがあるので。これはCARAのコーナーでレポートすることにします。
その後、オートバックスへ行ったり、ファミレスで娘に昼飯食べさせたり、その向かいのジャスコでウィンドウショッピングで時間つぶしたり…。なにしろこれまで松本へ目的を持って来たことがなかったので、どこに何があるのかさっぱりわかりません。
夕方と呼ぶにはあまりに早い時間ではありましたが、行くとこなくなったのでディーラーに戻ってみました。
ヴィヴィオはまだバラバラのままでした。
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こんなにしないと交換できないところにあるんですね。
しかし、これだけの作業をタダでやってくれるとは… |
私:なんかすごいことになってますね。
外した部品を手にとって
私:これがいかれてたんですか。
メ:ここにガタが出てるんですよ。このまま放っておくと動かなくなっちゃいます。
私:それで冷却水が回らなくなってオーバーヒートするってわけですか。いい時に気がついてよかった。
メ:このベルト、パワステのなんですけど、ヒビ入っちゃってますから交換した方がいいと思うんですけど。今なら部品代だけで結構ですから。
私:あ、是非お願いします。タイミングベルトとかは大丈夫なんでしょうか?
メ:まだ5万キロくらいなので大丈夫だと思いますよ。
私:そうだ、このクルマブレーキの効きが甘いような気がするんですよ。
メ:足に振動とかきます?
私:いえ、ローターが歪んでるとかじゃなくて、踏んでも止まらないというか、思いっきり踏んでもロックしないし、スーって行っちゃう感じなんですよ。
メ:一度バラしてみますね。
ショールームに飾ってある新車も片っ端から眺めてきました。そういえばスバルのクルマって、会社にあった初期型レガシーワゴン以来マジマジと見たことなかったです。で、工場とショールームを行ったりきたり。
| リアドラムブレーキを分解整備してもらっています。 |
フロントのブレーキパッドは自分でも確認できるんですが、リアのドラム分解するのはやっぱりプロにおまかせしないと。実際、外側のハウジングが減っていて段が付いていてなかなか外れなかったようですし。その段差も磨いてもらいました。
全ての整備が終わってメカニックが試走に出ました。
メ:たいへんお待たせしました。
私:ブレーキ、どうでした?
メ:特におかしいところはないようです。
私:ということは、ヴィヴィオのブレーキの効きって、こんなもんなんですか?
メ:そうですね。
というわけで、ちょっと見てもらうはずが丸一日の作業となってしまいました。夏を迎える前に冷却系のトラブルをタナボタ的に未然に防ぐことができてよかったと思っています。
で、帰りの道中ふと気になったことが…
「このヴィヴィオ、6年目なのに何で保証きくのかなぁ。保証の継承とかっていうのもやってないのに。」
「部品の在庫持ってるのもすごいよなぁ。いつ出るかもわからんのに。」
「ひょっとして、隠しリコールじゃないよなぁ。スバル、前にもやってるし…」
で、後日調べてみたら、どうやらリコールではなく社内の安全対策でやってるそうです。リコールとどこが違うんかよくわかりませんが。
そうそう、ブレーキ、相変わらず効きません。スバルのメカニックが言うんだからこれが普通の効きなんでしょう。だとすると私的には×を付けざるを得ませんね。
CARAといい、このヴィヴィオといい、なんで軽自動車のブレーキはその性能に見合ったものが付いていないんでしょう?コスト…ですかねぇ。だとすると、メーカーは命とコストを天秤にかけているふしがありますねぇ。あ、きっとそんなことすら考えていないんだろうな。
何はともあれ、一見さんの私に対してとても親切な対応をしてくれました。車検は無理にしても、12ヶ月点検には是非お世話になりたいと思っています。
後日聞いた話では、ここのメカニックがWRCに派遣されているそうです。就職したくてもなかなかできない人気のある職場らしいです。