フロント剛性アップ!
(作業日:2003年4月26日/初稿:2003年5月6日/追記:2003年5月13日)
ヴィヴィオの全国ネットなオーナーズクラブ「VVC(Vivid VIVIO Club)」のミーティングが去る4月19〜20日に群馬県吉井町の関越スポーツランドで開催されました。
我が家のヴィヴィオは丁度車検に出ておりまして、仕上がりがミーティングに間に合うかどうか微妙なところだったのですが、結局間に合わず「テント付きRX-R(加給器付きビスカス4WDってことで・・・)」での参加となりました。
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VVCミーティングの様子 |
ちなみに、今回の車検時には、半端でない数と金額の部品を新品にしました。耐久性とか考えると、新品部品が手に入るうちはなるべく新品を使おうと思っています。
交換した部品等リスト |
フロントハブベアリング左右 | 我が家へ来て2度目の交換 |
フロントロアアーム左右 | ナックルの取り付け部分にガタがきてたようです |
フロントディスクローター左右 | 左側が腐ってました。相当削れていたし、思い切って左右同時交換 |
ブレーキパッド/シュー | 前回同様プロジェクトμのCoμです |
タイミングベルト/テンショナー | 115,000kmで初交換 |
ファンベルト |
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パワステベルト |
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ドライブシャフトブーツ |
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エンジンオイル等々 | 部品代の合計が86,750円(税別)これに工賃が加わって・・・ |
本当はドライブシャフトも新品にしたかったんですけど、ちょっと予算が足りません。据え切り時に音が出てるんですよ、「コキコキ」って。この音を消すためには部品交換しかないようです。次回への宿題ですね。
というわけで、フロント回りとエンジン補器類を中心にオーバーホールされた我が家のRX-Rですが、今回のミーティングで新兵器を手に入れてしまいました。
「STi製フロントストラットタワーバー」です。
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これが現物。 |
我が家のRX-R、なんといってもノーマルですので現状でもボディ剛性とかに特に不満はありません。いや、むしろ10万km超えてもガタピシいわないボディの強さに今さらながら感心しているところです。
ストラットタワーバーは、名前が示すとおり(というか見たままですが)左右のストラット取り付け部分を直接あるいはボディ等と剛結する部品です。ストラット式のサスペンションは、その形状からも察しがつくように上部の取り付け部分の剛性を高く保つのが困難です。そこでタワーバーを使って位置決めをより確実なものとしてサスペンションが本来持つ性能を余すところなく発揮させようとするわけですね。(この説明で合ってます?)
ただし、本当に必要なものならメーカーが標準装着させてもよさそうなものなのですが、現在の新車でも標準装着されているものはほとんどありませんよね。例外的に装着されているのはその使用目的がドライブすることそのものの車(スポーツカーとか競技用ベース車とか)ですね。これにはいくつかの理由が考えられます。(1)コスト(2)整備性(3)ボディ全体の剛性バランス等々。特にここを強くすると、それまでボディが「しなる」ことによって分散されていた力の逃げ場がなくなってどこかに無理がかかるような気がします。
そうは言ってもせっかくのチューニングパーツ。使ってみない手はありません。果たしてRX-Rの何がどのように変わるのでしょうか。
| 作業前のエンジンルーム |
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右(運転席側)アッパーマウント
こっち側は簡単に付きそう |
左アッパーマウント
こっち側はハーネスとかパイプ類が邪魔しそう |
装着はいたって簡単。ストラットアッパーのナットを外し、タワーバーをはめ込んでナットを締める。これだけ。
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まず、邪魔物が多い左側を先に決める。
ハーネスの曲がり具合と当たり具合に一抹の不安が。 |
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で、右側。
穴の位置が合いません。
ボルトと5mm以上ずれています。
手で引っ張ったくらいじゃ入りません。 |
困りました。穴の位置が合いません。我が家のRX-R、前オーナーがフロントを2度ぶつけていることは以前のレポートで報告済みですが、ひょっとするとその時の影響でボディが歪んでいるのかもしれません。しかし、それならなおのことちゃんとした位置に戻してあげましょう(逆にもっと歪んだ位置に行ったりして・・・それは考えないことに)。ボルトの山が潰れないことを祈りつつプラスチックハンマーで叩き込みました。
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なんとかネジ山潰さずに済みました。
あ、この状態でボルトとナットがツライチに。 |
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完成。
しかし、こうやって見るとほとんどバルクヘッドと
変わらない位置ですね。
FFのエンジンがいかにオーバーハングして載って
いるかよくわかります。 |
さて、装着しての感想。タイヤがK$-GPの時のAVIDのまま(そろそろスリップサインが出そう:入梅前に交換します)なので、その分差し引く必要はありますが、ステアリングの切り初めがクイックになりました。これまで一呼吸おいて反応していたノーズが「スッ」と回り込みます。もちろん、切った以上に回り込むのではなくて、自分が意図した分だけ向きを変えてくれます。未装着のリアとのバランスも問題ありません。そのほかの剛性アップとかは特に感じませんでした。元々しっかりしたボディですので、私ごときのペースでは何も変わらなくても不思議ではありませんが。この素直な回頭性は、よりハイグリップなタイヤを履かせたときにその真価を発揮すると思います。
追記(2003年5月13日)
先日、子供を後ろに乗せてふらりと買い物ツーリングに出かけたときのことです。「あ、ヘリコプターが農薬散布しとる。」と、子供とそれを眺めながら現場を通り過ぎますと、私のヴィヴィオにも少量ですが農薬を散布してくださいました。フロントウィンドウにポツポツと農薬が付いたので、「そんな時はウォッシャー」・・・出ません。「あれ、おふくろ使い切ってたのか。帰って補充しよう。」
で、家に帰ってウォッシャータンクを見てみると、「水、あるじゃん」。一瞬モーターの焼き付きとか頭をよぎりましたが、念のためタンクからノズルに向かってホースを辿っていくと・・・「あ、潰れとる」
タワーバーとボンネットのクリアランスがほとんどなくなっていたため、ボンネット裏側を這わせてあるホースが見事に潰れていました。
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ノズルの黒い部分と、ボンネットに
固定している白いピンの間にある
ボンネットの骨がタワーバーと
ほぼ密着するようです。 |
ホースの引き回しを変えてみながらボンネットをそぉーっと閉めてみたりして様子を見たところ、画像の下部に見える固定用のピンとボンネットのピンの位置でホースを固定する限り、必ずどこかで干渉して潰れるようです。
そこで、ボンネット側のピンを外し、ボディ側はタワーバーのフロント側へホースを引きなおして動きにある程度自由度を与えることによって干渉を防げることがわかりました。それでもボンネット閉めるときに気をつけないとホースを挟んでしまいます。
私しかボンネットを開けないわけではないので、タワーバーに注意書きしとこうかな。
追記2(2003年5月16日)
今回はヴィヴィオネタではないのですが、上のほうで
「ただし、本当に必要なものならメーカーが標準装着させてもよさそうなものなのですが、現在の新車でも標準装着されているものはほとんどありませんよね。例外的に装着されているのはその使用目的がドライブすることそのものの車(スポーツカーとか競技用ベース車とか)ですね。」
などと述べておりますが、5月14日にマツダのディーラーでRX-8を見てきました。
私:(エンジンルームを覗いて)「あ、タワーバー、標準装着なんですね。さすがスポーツカー。」
セールスマン:「デミオにも付いてますよ。」
私:「は? デミオに?」
付いていました。びっくりです。
しかし、タワーバーを必要とする標準ボディって、それが無かったらどのくらいの剛性なんでしょう。フルチェンジで旧ボディより相当重くなっているようですが、タワーバーなしで同じ剛性を確保しようとすると、とんでもなく重くなりそうですね。