やっぱ2ストでしょ!
フォーゲル(QB50)



とりあえず走れるようにした(2005年秋仕様)

初稿:2006.5.14(追記:2006.5.29)

私、まったくの「ど素人」なので、用語の使い方とかパーツの名前とか間違って使っている可能性があります。ウソは書いていないつもりですけど、書いてあることを鵜呑みにしないでください。



 復活のために行ったこと。

 外装周りのパーツは、ほとんど欠品しているようです。ですから、他車種用のパーツでも使えるものは流用してでも使わないと再生できません。
 とりあえず、リアサスペンションはキタコの汎用品、ガソリンタンクはポッケ用です。某オークションでも、フォーゲル用タンクはすごい値段になってしまって、とても手が出ません。そこで、兄弟車種のポッケ用をとりあえず落札してサビ取り後に移植。いずれフォーゲル用を手に入れたいとは思っていますが、いつのことやら。

とりあえず動くようになった2005年秋仕様

 ポッケのタンクって、小さいですね。ミラーはスクーター用。

 さて、目ざとい方ならお気づきのことかと思われますが、エンジンがオリジナルではありません。どうやらGT/GR80系のエンジンみたいです。

ジェネレーターカバーの形状から
GT/GR系のエンジンだと判断しました。

キャブレターがノーマルじゃなさそう。
パワーフィルターは今回新品を装着。
シリンダーには72ccの刻印が。

72ccでも「80」ですか。
逆にがっくり。80って言うんなら、
せめて75cc以上ないと。
なので、原付2種登録。

ウィンカーの高さが左右違うのは、
右側が付け根から折れていて、
ステーを介して取付してあるから。

RC甲子園のナンバープレートフレームは
伊達ではなくて、どうやらエンジン換装を
やった店らしいです。


 ナンバーも付いたし、ちょこっと試乗。

 うわっ、アイドリング近くでクラッチつないでもウィリーします。そりゃそうだよなー、リアアクスルの上に座っているもんなー、おまけに80のパワーだし。と一人納得。2速発進も楽々。っていうか、1速いらないし。



 というわけで、通勤に使ってみて感じたこと。

 80cc(正確には72ccですが、便宜上80ccとします)に排気量が増えていて、キャブレターも口径の大きなものに替えてあるにもかかわらず、チャンバーがノーマルのままです。そのため、低速のトルクは充分出ているのですが、回転の頭打ちが非常に早い。おまけにスプロケットがノーマルのまま(前12/後30)なので、伸びない回転と相まって車速が伸びない。5速で60km/hがやっとです。2速発進を楽々こなすわけですから、1速分ハイギアードに振ってもいいかな、と思ってます。(追記:12Tだと思っていたフロントのスプロケットは、YAMAHAの刻印入りの13Tでした。)
 そこで、手っ取り早くリアのドリブンスプロケットを物色。ところが、社外品のカタログ等を見てもポッケ/フォーゲル用のドリブンスプロケットがない。フロント側のドライブスプロケットはあるんですけどね(といっても、ドライブ側はGT/GRで検索しないといけませんが)。ネットで調べても、やはりドリブンスプロケットはないようです。
 しかし、ポッケ用がフォーゲル用より一丁小さいんですよね(ポッケ29丁、フォーゲル30丁)。おそらくホイール径の差をスプロケットの歯数で調整しているんだと思いますが、一丁でも小さければ若干スピードは伸びますから。とりあえずフロントの14丁を注文。リアは某オークションのお世話になることに。

ポッケ用ドリブンスプロケット。
29丁。


 伸びました、最高速。相変わらずエンジンが回らない状態で、スピードメーターの目盛りがないところでクルージングできます。およそ75km/h。ただし、緩い上り坂でも失速するようになりましたけど。
 これ以上はチャンバー替えてエンジンの回転で稼ぐ必要がありますが、壊れてもらっちゃ困る通勤車ですから、このままで行こうと思います。

 ステップがこんなに前に付いているバイクは初めて所有する気がします。WING(GL500)でももう少し後ろにあったような。上半身はアップライトで非常にリラックスできるんですが、下半身が微妙に窮屈です。膝が前の方で立ってしまって、長時間乗っていると股(というか脚の付け根)が痛くなってくる。
 何とかポジションを改善しようと、シートを外してしばらく思案。・・・! これなら行けるかも。で、やってみたのがシートのかさ上げ。

シートのロック部分を高ナットで
かさ上げ。
ワッシャーは荷重を分散させるために
入れてみました。
これ以上長いボルトは入りません。
前側はシートに付いたガイド部分を
かさ上げ。
高ナットがシートのプラスチックに
直接当たらないようにワッシャーで
保護。


 元々面で取り付いていた部品を点で支えるようにしたわけですから、これ以上高くするのは少々不安。特に前側はシートのプラスチックからボルトが出ていて、そこへ台座を留めるようになっていたので、これ以上長くするとボルトの付け根からポッキリといきそうです。これで約20mmシート高が上がりました。
 たった20mmですけど、脚の曲がりがずいぶん楽になりました。ただ、前側が前述のようにあまり高くできなかったことと、リアサスペンションがオリジナルより若干長くなっているので、シートそのものが前下がりになっています。なので、知らず知らずのうちにお尻のポジションが前の方へ移動してしまいます。もう少し前を上げることを考えないと。

 ヘッドライトは、6Vなので懐中電灯に毛が生えたような明るさ(というか暗さ)しかありません。GT/GR系のエンジンも6Vですから、エンジン換装にあたっては12V化する必要もなく、したがってヘッドライトも暗いまま。前オーナーの弟も名古屋市近郊で乗ってましたから、おそらく夜間でもそんなに不便は感じなかったのでしょう。しかし、私の通勤路では自分以外の光源がない場所が延々と続きます。知ってる道ですからまだ走れますけど、結構神経すり減らします。とりあえず同じ25Wの出力ながら、より明るいというふれこみのバルブに交換してみたところ、少しはましになりました。次は35Wっていうのを入れてみよう(高いんだな、これが)。

 この仕様で快調に通勤していたある日、十三墓峠の下りでガードレールに「キュルキュルキュル」という反射音が。・・・? 何だろう。キュルキュルという音が出る場所に思い当たりません。なにしろ空冷2サイクルですから、ファンベルトがあるわけでなし、回転部分と干渉するようなパーツもないし。
 この音は数日間出ていたのですが、音が出なくなったその日、スピードメーターが動かなくなりました。スピードメーターギアはフロントブレーキシューのホルダと一体になっていまして、それを分解して見てみると、ギアが空回りしている。来年の春までにはパーツを手に入れてメーター動くようにしよう。

 燃料消費量は2.2〜2.5リットル/日、約32〜35km/リットルといったところです。ポッケのタンクじゃ毎日給油しないと、2往復目が不安になります。結構面倒。早いとこフォーゲルのタンクを手に入れないと。

 春までの宿題



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