やっぱ2ストでしょ!
フォーゲル(QB50)



キャブレターセッティング:迷宮の入口

初稿:2006.9.21(作業日:2006.5.29〜6.1)/最終稿:2007.12.2

私、まったくの「ど素人」なので、用語の使い方とかパーツの名前とか間違って使っている可能性があります。ウソは書いていないつもりですけど、書いてあることを鵜呑みにしないでください。
このバイクに限らず、私の行なっているキャブセッティングは標高1,160mの峠を快適に越え、なおかつ標高500m程度でもちゃんと走るためのものです。標高が低いところで、ここに記載してあるものと同じ番手のジェット類を使用しないでください。たぶん一発で焼き付きます。



 とりあえずクラッチの滑り感は解消し、エンジンのパワーが余すとこなく路面へ伝えられるようになりました。そうなると今度はエンジンのパワー「感」が気になってきます。
 以前にも述べたとおり、エンジン回転の頭打ちが早い。といっても比較するものがありませんので、所詮は「こんなもん」なのかもしれません。でも、「こんなもん」じゃないかもしれないし。
 とりあえずエンジンの調子に直結するキャブレターのセッティングをやってみました。

 昨年秋にバイク屋で修理した時のプラグは8番が入っていました。で、現在の焼け具合はこんな感じ。
BR8HS/MJ#180/PJ#22.5

 若干濃いかな、といったところで、まあ許容範囲でしょう。

5/29
 まずはメインジェットを小さく(薄く)してみます。
 このフォーゲルに付いているVM20というキャブは、メインジェットのホルダが外へ出ていて、いちいちキャブを分解しなくてもメインジェットが替えられるという優れた構造になっています。パイロットジェットを替える時は分解する必要がありますが。
キャブ本体の右下へ突き出ているボルトが
メインジェットホルダ。
フロートチャンバー内のガソリンも一緒に
流れ出てきますので、養生が必要です。
ホルダを外したところ。
ホルダのおしりにメインジェットが。
メインジェットを外したところ。
今回のセッティングに使用するメインジェット。
VM20は「六角大」です。
このあたりの番手は5番刻み。
新品装着。
ギューっと締めるとネジ山を潰してしまいますので、
締め付けトルクは程々に。

 まずはメインジェットを175番に。さらに(よせばいいのに)プラグを7番に変更。というのも、GT/GR80の標準装着プラグが7番なので。しかし、キャブが変わっている時点で標準も何もあったもんじゃないんですが。

5/30
 通勤に使ってみたところ、若干良くなってきているような気がするものの、もう少し薄くできるかなという感じ。
 帰宅後プラグを開けてみると、ちょっと白い。だとすると、薄くできるかもしれないという感じは何だったのか、ということになりますが、そこは私の感覚がさっぱり的を射ていないということで。
B7HS/MJ#175/PJ#22.5

 さらにメインジェットを170番に下げ、プラグは8番の新品に交換。
 キャブに限らずセッティング時は2つのことを同時にやるべきではない(不具合の原因がどれにあるのかわからなくなるため)のですが、他のキャブより簡単とはいえ面倒な作業には違いないわけで(フロートチャンバーのガソリンももったいないし)、通勤車ですからまた明日には乗らなきゃならないし、まあ、素人のやることなんてこんなもんでしょう。
 で、翌日の帰宅後プラグを見てみると、おーっ、まずまずの焼け具合。アクセル全開時のセットはこれで良しとしましょう。
B8HS/MJ#170/PJ#22.5


 さて、ここまではメインジェット(全開時)のセッティングを行ってきましたが、どうもアクセル全閉からのツキが悪い。ということで、今度はパイロットジェットのセッティングです。
 っていうか、パイロットジェットとフロートチャンバーガスケットの入荷待ちでできなかっただけなんですけどね。

6/1
 さて、パイロットジェットを交換するためにはキャブを外してフロートチャンバーも外す必要があります。なかなか面倒な作業に思えるのですが、私のフォーゲルの場合は(1)サイドカバーを外す:ネジ2ヶ(2)バッテリーとケースを外す:ゴムバンドとネジ1ヶ(3)ガソリンコックをオフにしてホースを外す:クリップ1ヶ(4)エアフィルターを外す:ホースバンドのネジ緩め1ヶ(5)キャブ本体を外す:キャブレタートップを外してマニホールドから引き抜くだけ、と、都合3分とかからずにキャブを外すことができます。
 まずは20番を入れてみて試走。なんだかあまり変わりません。そこでさらに17.5番に変更。(ここまでで本日2度目のキャブ分解)
 アクセルのツキも良くなりました。プラグをチェックしてみても焼け過ぎずほぼ理想的(かな?)。
新品のフロートチャンバーガスケット。
高いけど、パーツとして出るだけでよしとしましょう。
真中下側にパイロットジェットが入っています。
左:古いガスケット
右:新品
古いのは黒ずんでぼろぼろ。
今回使用したパイロットジェット。
VM20は「小」です。
この辺の番手は2.5番刻み。
B8HS/MJ#170/PJ#17.5
程よい焼け具合。
エアクリーナーボックスがないのでバッテリーが
丸見え。
オリジナルのエアクリーナーボックス。
部品取り車の画像なので汚い。


当面の間はこの仕様で行きます。


Web!keの該当ページ ミクニ/TMX用メインジェット#180
キタコ/メインジェット(三国六角/大) 汎用
キタコ/パイロットJET(三国/小) 汎用
キタコ/フロートチャンバーガスケット 汎用





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