

やっぱ2ストでしょ!
フォーゲル(QB50)
1速を無くして6速を追加(フロントスプロケット再交換の巻)
初稿:2006.10.10(作業日:2006.7.22)
※私、まったくの「ど素人」なので、用語の使い方とかパーツの名前とか間違って使っている可能性があります。ウソは書いていないつもりですけど、書いてあることを鵜呑みにしないでください。
我が家へフォーゲルがやって来て、まず最初に行った作業の一つがスプロケットの交換でした。巡航速度の向上もさることながら、巡航時のエンジン回転数を下げるのが第一の目的です。タイヤのキャパシティやブレーキの能力、エンジンの余力等を勘案すれば、フォーゲルの巡航速度は至極常識的なものとなります。だとしたら、エンジン回転数を下げることによって、・振動の減少による快適性の向上・燃費の向上等が見込まれます。
エンジンの回転数を下げるためには、ギア比を高速化する必要があります。素人の私でも考えつく方法は3つ。(1)ミッションのギアを換える。(2)スプロケットを換える。(3)タイヤ外径を大きくする。です。
(1)のミッションによるギアの変更は、パーツが無い(流通していない)ので不可能。(3)はタイヤの幅も結果的に増えることになるので、デメリットも伴う。というわけで、手っ取り早くできる方法は(2)のスプロケットを換える。なんですね。
ただし、スプロケット交換にもデメリットが無いわけではありません。(1)ミッションのステップ比が変わるわけではないので、上を高くすると下も高くなる。(2)歯数によってはチェーンの駒数が変わる。
特にステップ比は、ことフォーゲル(というか、GT/GR80のミッション)に限って言えば結構重要な問題だったりします。いや、これに限らず全般的に言えることかもしれません。一般的にステップ比は、ギアの段数が上がるにつれて大きく(1に近く)なります。スプロケで最終減速比を1段分上げてやると、それまでの3→4速を2→3速が受け持つことになりますが、当然2→3速の方が回転の落ち幅が大きくなります(説明が下手でごめんなさい)。つまり、ギアの繋がりが悪くなる。低回転域でもそれなりのトルクが出る排気量の大きなバイクなら影響も小さくて済みますが、80ccのエンジンでは辛いものがあります。
でも、とりあえず大きなフロントスプロケット(ドライブスプロケット)を入れてみて、実際の影響度を計ることにします。
 |
15丁のフロントスプロケット |
既にフロントには14丁のスプロケが入っていますが、さらに1丁大きい15丁に交換。フロントの1丁は、リアのおよそ3丁分に相当します。
 |  |
交換前(14丁) | 交換後(15丁) |
おそらくこれ以上大きい丁数は物理的に入りそうもありません。メーカーには16丁までラインアップされているようですが。
で、前回交換時に綺麗に清掃していたスプロケット周りも、チェーンルブが飛び散ってそれが埃や小石を呼び込み、大変なことになっています。これも綺麗にしました。当然カバー側も同様に汚れているわけで、特にこのエンジンはクラッチ板を押すためのプッシュロッドがこちら側にありますので、綺麗にしておかないとクラッチが切れなく(または繋がらなく)なりそうです。パーツクリーナーをほぼ1本使い切って清掃完了。動くところはグリスアップしてカバーを元に戻します。
 |  |
清掃前 | 清掃後 |
さて、それではインプレッションを。
巡航時のエンジン回転数は劇的に低くなりました。アクセル開度が小さくなったため、キャブの吸気音量も小さくなっています。これなら周囲にあまり迷惑を掛けないはず。ただし、上り坂では危惧していたとおり2→3速の繋がりが悪く、3速ではトルク不足に陥り、2速で目いっぱい回す場面が出てきました。通勤路上およそ2kmの区間ですけど。
巡航時のエンジン回転数を取るか、峠での繋がりを重視するか、悩ましいところ。
そのうち、リアのドリブンスプロケットを30丁に戻して様子を見てみましょう。