- 5月11日
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腹痛(公式見解)により仕事を休む。こんなはずではなかったんだが、起きたら……時だったものは仕方が無いというか。いや、明日は胃の検診に行くんだから嘘というほどでもなかろう。
NHK教育のロシア語講座を眺めていて愕然。なぜここにウラジミール・ソローキンが出ていますか。ロシア文学紹介にソローキンを使うってのは「鶏を割くに牛刀を用いる」というか「バターを切るに原子庖丁を用いる」というか「ムツゴロウの動物王国を滅ぼすに中性子爆弾を用いる」という風情があることだなあ、などと思っていたらこれがなかなか。ドストエフスキーの『白痴』を紹介していたのだが、「ドストエフスキーとゴーゴリは病んだ人間をかけるからすばらしい」など見事にらしい作品評。あまりのかっこよさにびっくりしたソローキンの容貌を拝むだけでも一見の価値は十二分にあるのに、あまつさえ評が面白いんだからこれを見逃す手はない。
- 5月12日
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というわけでバリウムを飲んできた。検査結果は「十二指腸潰瘍が治りかけているところ」というもの。正確なところは胃カメラを飲まないとわからないが、とりあえず胃は無傷だったらしい。ちっ。つまらん。
不用意に『エルガイム』を見てしまった。ストーリーだの動画だのはともかくとして。ガウ・ハ・レッシイの声を聞いて「どっかで聞いたことあるなあ」と悩んでしまった自分には愕然としたよ。記憶力が衰えていることには気づいていたが、これほどとは。
「Hobby Japan」を眺める。速水仁司、久々の登場は、いきなり「カンタムロボ」。作例の三大カンタムロボ揃い踏みのかっこよさは凶悪なほどなので、ファンは必見。すごいぞ。
とあることを調べるうちに目的を見失い、ゲッターロボの合体変形ガレージキットの紹介ページにたどり着いたり。大量の画像に辟易しつつも、やっぱり上手く出来ているよなあ、と感心することしきり。買えばよかったのか……、悩む。
- 5月13日
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『ゴルディアス』の2巻が手に入らないので、代わりに矢凪まさし『独身寮空室あり!』1巻(アクションコミックス)を買ってくる。いつものらぶらぶエロマンガ。性描写の量は、他の作品となんら変わるところがないのに、成人マークがついてないのは双葉社だからか。
- 5月14日
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SF大会のプログレスが到着。ついに星雲賞投票の季節がきたか。
今年はなんだか読破率が高く、日本長篇は『鶴姫真話』と『八月の博物館』、短篇は「あしびきデイドリーム」と「ハル」と「メロディー・フィアー」、海外短篇は「もうひとつの戦い」を読めばノミネート全制覇。まあ、海外長篇が『アンドリューNDR114』『エンダーズ・シャドウ』『過ぎ去りし日々の光』『フューチャーマチック』『バラヤー内乱』『太陽の王と月の妖獣』が未読とぼろぼろなんだけど。
んー。投票前にもう少し読んでみるか。
- 5月15日
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久しぶりに花火師・隆が良い仕事をした。
1対0でリードしての九回表、このイニングを抑えきれば勝利という場面で、福留のHRを浴び同点。試合を決定づける一発だ。
確かに、他のチーム相手なら裏でサヨナラということもあるかもしれないが、残念ながら中日戦だ。リリーフの圧倒的な層の厚さを見せつけられ、見事玉砕。連敗を四に伸ばした。実にまったく持って、「らしい」敗戦であった。
ああ、だからまったくよう。
- 5月16日
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朝方、キヨスク前の新聞をふと見ると、「隹子」という字が目に入った。椎子?稚子?推子?堆子?と考え続けた僕が「雅子」という可能性に思い当たるのは、実に15分後のことである。疲れてるんだろうか。
帰り道、昼飯に食ったものを表現する言葉を思い出せず、焦る。細く切った大根を乾燥させ水で戻してニンジンの細切りなんかと一緒に煮て食べる料理。きんぴらじゃなくて、えーと、えーと……。切干大根という言葉を思い出すまでにかかった時間は驚くなかれ30分である(*)。もうダメかも。
*:さすがにずっと考えていたわけではなくて、5分で諦めたらその25分後に突然思い出したんだけど。
- 5月17日
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今週は三日連続松屋で夕食という悲しい記録が続いていたのだが、ついに連続記録が破れた。そう、今日はかつやでカツ丼だったのだ。
特にオチは無い。
- 5月18日
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とある理由で睡眠不足気味だったのだが、今日もそう簡単には眠れない。というわけで1、2時間の仮眠と仕事と称して何もせずにいることを交互に繰り返して夜を明かす。この状態で気力を引き出すためと称して蒸留酒を呷っても単に眠いだけなんで止めておくように。> おれ
- 5月19日
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仕事はとりあえず目処がついたことにして夕方から高田馬場芳林堂経由でユタ。参加者は井手聡司、柏崎玲央奈、鈴木力、志村弘之、添野知生、高橋良平、茅原友貴、林、藤元直樹、みーめ、向井淳(あいうえお順、敬称略)。周囲の主な話題は、スナップ撮影、メトロポリス、発行部数と増刷コスト、キャタピラといえば、異種ファン同士の不幸な出会い、CSを見る、フェア復刊が目録に載らない理由、大人な自主上映会、ガンダム占い、コミックバンチ、作者が死んでも作品が続くことの是非、近況欄のネタ、とある人の引越しなど。畳敷きの部屋で「ピンク・フラミンゴ」を見る自主上映会というのはいいなあ。
SFセミナー当日の話も少し出た。僕が大変弱っていることに気づいた人はほとんどいなかったようである。この事実を知ったとき、なぜか「狼が来たぞ」というフレーズが頭から離れなくなったのだが、理由は考えないことにしたい。
一部仕事が残っていたが、どうしても寝たかったので、帰宅後すぐに寝てしまう。ま、なんとかなるだろう。きっと。
- 5月20日
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寝て過ごした一日。気力は大きく回復したので、充実していたともいえなくも無い。
昼飯にいくまでにも時間がかかったが、なんとか起きだし近所の洋食屋でナポレオンライスを食べる。ナポリタンとビーフカレーを同じ皿に盛っただけという何の工夫も無い料理。味については予想通りだったのだが、量が誤算。なんか年々食が細くなっているような気がする。
やっと手に入れたイダタツヒコ『ゴルディアス』2巻(講談社ヤンマガKC)を読む。一話完結のよくできた短篇が続く中、世界の構造も少しずつ見え出してきている。概ね好調。今後の失速が無いことだけを祈る。
ついでに安田弘之『紺野さんと遊ぼう』(FxCOMIX)も読む。抑揚の少ない線で描かれたシンプルな絵柄なのに、細々とした所作が実に“そそる”。上手い。
さすがに寝すぎたので少しは外に行こうと池袋へ。ポップ見物をしたり、新刊を手にとってはため息をついて諦めたりした後、ベトナム料理屋で夕食を取る。美味かったのは良いが食べ過ぎた。
帰宅後、食べ過ぎによる睡魔と闘いつつ、仕事。三時前にようやく片をつけ眠る。一日中寝てたので、トータル睡眠時間は問題ない。はず。