過去の雑記 01年12月

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12月21日
朝まで仕事をしていたため、あるいは深夜まで逃避をした後深夜遅くから早朝まで仕事をしたため、心底眠い。あまりに眠いので、思考力が低下し、工夫すれば省力化できる単純作業を、深く考えずに繰り返してしまったりする。単純作業に時間を取られるので、仕事はなかなか切りがつかず、長々と残業して帰る羽目に。

ひょっとして、これは悪循環という奴か?

12月22日
名大SF研OB有志で忘年会を兼ねた飲み会。いつものメンバーでいつもの場所に集まりいつもの飲み屋でいつものメニューをつつきながらいつもの話をする。ああ、近況とか最近のアニメとか最近の漫画とか最近のSFとか。

3時間ほど飲んだあたりで寒くなってきたので河岸を変えることに。細木さんお薦めの「ねこのおやど」((c)須藤真澄)へ向か……ったはずが、なぜまんがの森にいますか?しかたがないので一番上から下まで一通り廻って新刊チェック。思いもよらないものまで含めてそれなりの量を買わされた。困ったものである。

なんとかたどり着いた招き猫バーで予想外の足止めを食らったりもしつつ、最後はパセラへ。久しぶりの歌の席なので、歌えるわけが無い曲ばかり次々と歌う。だから「突撃ラブハート」なんて、声が出るわけ無いって。

歌うこと2時間。「いつの間にか」帰ることが出来ない時間になっていたので「しかたなく」ナイトパックへの変更を頼んでみるが、非情にも予約が入っていて不可能との通知。すぐさま他店に連絡し上野パセラの部屋を確保する。新宿→上野のカラオケのはしごというのも正直どうかと思うのだが、みんな帰れなくなっていたので「しかたがない」のだ。

上野にたどり着く最後の電車で移動し、午前1時から翌朝まで延々と歌う。曲別と歌手別の情報だけで勇者シリーズの全OPを入力するのは結構難しかった。

午前8時頃帰宅し、倒れこむように寝る。

12月23日
昨日買ってきた漫画をだらだらと。

あさりよしとお『細腕三畳紀』(講談社アフタヌーンKC)。地口一つで単行本一冊書くとは。ああ、三葉虫男の話が良かった。

夢ノ二『流れ星はるか+』(大都社 Daito Comics)。こうまで、ほのぼのされても。実用には向かないっつーか。< 使うなよ

竹本泉『トランジスタにヴィーナス』3巻(メディアファクトリーMFコミックス)。相変わらず。SF設定の面白さは少なめか。まあ、女子寮があるので問題なし。でもベストは「ねこ生活」。

ゆうきまさみ『KUNIE』2巻(小学館少年サンデーコミックス)。通して読むと南洋冒険物の導入部みたいだ。

あとは、床屋に行って、コートを買ったくらい。服を買うコツは、欲しいものを買おうとせず、欲しくないものを買わないようにすることだな。

12月24日
取り溜めていた009を一気に見る。むー。最初の感動が薄れてきたせいか、60年代テイストのメカデザインに戸惑うことが多くなったり。電磁波の一言で説明を終わりにするのもどうもなあ。脚本もテーマを書くことに汲々としているようで余裕が感じられない。「オーロラ作戦」なんて、書き込めばいくらでも深くできるネタなのに。もったいない。0013篇以降でのベストはいまのところ「幻影の聖夜」か。落とし方はともかく、中盤までのフランソワーズの苦悩は良かった。
ああ、あと。「オーロラ作戦」で南極に行ったあと、フランスに立ち寄った理由は説明を希望。

パトリシア・ハイスミス『世界の終わりの物語』(扶桑社)読了。SFかもと思って読んだが現代小説だった。真顔で語るユーモアにはそれなりに味があるが、ちょっと枯れ過ぎ。テーマ選択のセンスなど、バラードの『第三次世界大戦秘史』に似ているが、バラードの方がSFっぽいと感じたのは読み手の先入観の問題か。
あ、概ね現代小説なのだが巻末の「バック・ジョーンズ大統領の愛国心」だけは、ほぼファンタジーになっている。ソ連が現役だから。ちょっと時の流れを感じた。

12月25日
SF-onlineが来年の2月末号で休刊することになった。創刊以来まる5年。無料サイトとして運営できてきたことの方が奇跡的と考えるべきだろう。よく持ったというべきなのはわかる。しかし。
せっかくの情報誌が減ってしまうのは大変残念だとも思うのだった。いや、連載持ってたからとかではなくて。

『NOVELL21 少女の空間』(徳間デュアル文庫)読了。姉妹篇、『少年の時間』がすべて「少年から見た世界の話」だったのに比べてこちらは「他者から見た少女の話」中心。男性作家が少女視点の話を書けないのはわかるとしても、女性作家まで少女を外部から見ているのはなぜなのか。少女は外部から見たときにしか存在しないからとか?
集中では、小林泰三「独裁者の掟」がダントツ。ひょっとしたら、小林泰三は、わかりやすいハードSFを書く草上仁なのかもなどと思ったことである。

12月26日
いまさらだが、谷繁が中日に移籍してしまった。FA獲得選手がより条件の良い球団に移るのは当然なので谷繁を責める気にはなれないが、そうは言っても辛いもんは辛い。九八年のレギュラーで内野の生き残りは石井琢だけか。確かに身売り騒動まで起きてしまった球団だけに魅力がないとは思うが、それにしても。とりあえず相川一人でなんとかなるとはこれっぽっちも思えないので、なんとかすること希望。やはり武志か?武志か……。

近所の書店で大量にまんがを買う。そんな余力があるかどうかは判断しないので大丈夫。

12月27日
連日終バス帰りで疲弊しつつも村枝賢一『RED』9巻(講談社アッパーズKC)読了。スカーレットメインなのでアクションは少なめ。巻末のブルー小隊一覧によると半分ちょっと殺したところだから、あと9冊くらいなのか。 < そういうもんか?

12月28日
仕事納め。いま勤務している部署は、仕事納めなどという瑣末な事実に囚われず淡々と仕事をするのだった。変に大掃除をやらされたり、粗末な肴で宴会をされるよりはすっきりして気分が良い。遅れがちな仕事もはかどるし。会社の本来の部署の方もそうなってくれると助かるんだが、そうもいかんか。

とはいえ、さすがに残業まではさせてくれないので早めに帰る。黒田硫黄『セクシーボイス アンド ロボ』1巻(小学館BIG COMICS IKKI)読了。力が弱くなったとしてももう少し洗練されている方が好みだな。

本当に中村武志が移籍してきた。正捕手交換ってのもなんなんだか。今年の成績からも、将来性からも谷繁の方が数段上なのはわかりきっているので特失を云々はしない。相川が使い物になるまでなんとか繋いでくれることだけを期待しよう。

12月29日
山田章博『ロードス島戦記』1,2巻(角川書店ニュータイプ100%コミックス)読了。<ロードス島>第一シリーズの前史に当る六英雄篇の漫画化。かなり山田章博ナイズされているのでちょっと気品があるが、随所に<ロードス>らしい安っぽさも垣間見えるのが微笑ましいっつーか、なんつーか。メインの女性キャラの目が丸すぎるのは最後まで違和感があったことである。そこだけリアリティのレベルが違うんだよなあ。

たまには年賀状も出してみようと思いプリンタを買ってくる。一通り接続した時点で、USB接続だとWebと同時に使用することが出来ないことに気づいたが、既にアフター・ザ・フェスティヴァルという奴なのだった。とりあえずWordで「時候の挨拶」状を作るのは面倒なことに気づいたので、年賀状ソフトを買うことにする。

コリン・ウィルスン『スパイダー・ワールド 賢者の塔』(講談社ノベルス)読了。長いって。売りの一つは異世界(地球だけど)の生活を描いた序盤だと思うのだが、これが起伏のない文体で綴られているので実に辛いのだった。ここを越えれば、(オカルト概念に生理的嫌悪感を抱く場合を除き)普通に読めると思うんだけど。小道具の一つ一つは悪くないんだから、書きようによっては面白くなったんだろうに。惜しい。

12月30日
王欣太『蒼天航路』24巻(講談社モーニングKC)読了。赤壁終結。曹操が復活したため賈{言羽}の策略が不発に終わったあたりからの展開はぐちゃぐちゃ。このまんが、対董卓からずっと下り坂な気が。

年賀状ソフトを買ってきて年賀状を刷る。とりあえず知り合いには送っとこうと思ったら、住所がわかる知り合いが驚異的に少ないのだった。っつーか一桁というのはいくらなんでもどうか。だいたい、浅井R、中野(順不同)といった15年来の友人の住所もわからないというあたり実に駄目だよな。

一瞬、角川アニメ「幻魔大戦」を見てしまう。見なかったことにしよう。

12月31日
仕事をしつつ名古屋に送りつける本を整理したり、掃除をしたり。

なんだかバタバタしているうちに一年過ぎてしまった。<20世紀SFアンケート>の集計とか、大熊日記12月31日で指摘された森下ベストの宣伝活動とかやるべきことは色々あるのだが、それも結局積み残し。もう少し計画的に生きてもいいのではないかと思わなくもない。

とりあえず、やくざ仕事の量を読み違えて帰省できなくなるというのは駄目すぎるだろうと反省しきりな年の暮れ。さて、そろそろ掃除に戻るかね。

では、みなさん。良いお年を。

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