過去の雑記 02年 6月

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6月11日
「あずまんが大王」たぶん10話を観る。かおりんがレギュラー組と同じクラスになるとは。僕の好きなネタがいくつか使えなりそうで残念(*)。 しかし、公式通知に「かおりん」と書くのはどうか。「大阪と書いてある」ネタが死んでしまっている。

訂正)かおりんがレギュラー組と違うクラスになったのは3年進学時でした。お詫びして訂正します。

6月12日
日々とびこむ不穏なニュースに明日の我が身を憂える日々。平穏な場所に隔離されていると、悲惨さが実感として見えないんだよなあ。

いつ終わったかはともかく、「ギレンの野望 ジオン独立戦争記」を連邦のHARDでクリア。どうも連邦のほうが面白い。これは連邦のゲーム展開がヒストリカル(笑)なためだろう。ジオンだと開発機体がだんだん前線の状況と関係のないものになっていくのに対して、連邦は常に一番欲しいものが開発されるのである。あとはジャブローを落とすだけという時に宇宙でしか使えない要塞防衛用のモビルアーマーが出てくるよりは、ソロモンを攻めようというときにジム・コマンド宇宙戦用が出てくるほうが嬉しいのは当然。モビルスーツのバリエーション自体はジオンのほうがきらびやかなのだがね。

連邦でプレイして一番楽しかったのはソロモン攻略戦のドズル登場。残念ながら、登場以前にスレッガーが墜ちていたので(無思慮に突っ込んでいくNPCなんて守りきれるか!)特攻イベントを拝むことは出来なかったが、油断して重要拠点に入られたおかげで「機動ビグ・ザム」の恐怖は堪能できたのであった。委任モードにしてほっといたらジムC宇宙戦用&スナイパーが大半の51部隊がビグ・ザム1機相手に全滅なんだもんなあ。いやあ、えらいもん見た。

6月13日
粕谷知世『クロニカ』(新潮社)を読み始め。村の「長老」が話す三河弁が良い感じ。……三河弁だよな。美濃南部・尾張・三河弁のどれかなのは間違いなくて、時々入る「だら」から三河弁、それも岡崎以西の中三河〜西三河だと思うのだが、著者の出身地が「愛知」とだけなっているのでいまひとつ自信が持てないのだった。

少しWebをまわってみると「名古屋弁」と書いている人が多かった。名古屋弁には「だら」という語尾はないので、まず違う。名古屋弁なら「がや」か「がぁ」になるはず。男性の老人だから「がや」か。名古屋弁と三河弁は京都弁と大阪弁くらい違う(多分)のだから、一緒にしないで欲しいものである。

っつーても僕も秋田と山形の方言を聞き分ける自信はない。たぶんまとめて東北弁あるいは東日本弁と呼んでしまうことだろう。明らかな京都弁を、「大阪弁」と呼ぶことに抵抗はあるがまとめて「関西弁」と呼ぶことにさほどの違和感はない。そう、総称と個別の名称がまざるのが気持ち悪いのだ。これから「正確に区別はつかないけど名古屋弁と似ている」言葉があったら「中京弁」と呼ぶのはどうか。
# 東海弁だと根本的に異なる伊勢や駿河を含んでしまうのが難点。

ひっそりと、ただひっそりと。祝四連勝。ごめんな、広島。

6月14日
つくばから長駆、都内に出て呑み会にちょっとだけ参加。その後、縁あって星矢の拳をプレイする。題名から予想のつくとおり、聖闘士星矢を題材に取ったカードゲーム。黒田幸弘デザイン「超人ロック」の戦闘システムをベースに、うまくアレンジしてある。何より大量にぶちこまれたイベント群がすばらしい。確かにプレイバランスを壊しているきらいはあるが、プレイに持ち込まれるドラマ性がその欠点を補っている。

絶体絶命のピンチに「星矢」が「セブン・センシズ」に目覚めて「射手座の黄金聖衣」をまとって「ペガサス彗星拳」を放つなんてプレイを見てしまうと感心するしか。カード数が多すぎるため、大半のプレイは退屈に終わりそうだが、5回に1回、10回に1回の奇跡的なプレイのために、やりつづける価値はありそう。

なお、上記リンク先を読んでみたらかなりルールを誤解していたことが判明。次回はもう少しちゃんとしたプレイが出来そうです。 > 参加者

6月15日
同僚の結婚披露パーティーに参加するため筑波へ。職場の近くの会場なので迷うはずはないと高をくくっていたらあにはからんや。記憶どおりの場所にそれらしき建物はなかったのだった。そのまま30分ばかりつくば市内をさまよった後、諦めて帰宅することに。誰かに電話をかける、会場に電話して場所を聞く、電話帳などで場所を調べる、などいくつかの対策は思いついたのだが、会場の名前も、会場の電話番号も、参加者の電話番号もわからないとあってはいかんともしがたい。実を言うと、会場にいるはずの人間でひとり電話番号がわかる奴はいたのだが、主賓その人なのでちょっと架け辛かったのだった。結局、ぶっちぎって帰ってしまうという人倫にもとる行為をしたことについては百代までもお詫びする所存です。> 同僚

それはそれとして夕方からユタ。参加者はSF人妻、小江雅美、堺三保、志村弘之、添野知生、高橋良平、林、福井健太、山本和人(敬称略)。主な話題は、W杯を見る人を観察する、コスモス散る、最近の映画、ネットランナーあるいは中華キャノン、新刊予定、他者のスポーツ文化に対する収奪、客筋の悪い掲示板、一流の近所のおじさんを目指して、どんぐりのせいくらべ(あるいは誰がもっとも辛辣か)、阪神ファンは十分に負けなれていない、など。

堺さんとの対比で添野さんが実際以上にいい人に見えているというのは、ひょっとしたらあるかもしれないが、他の誰かとコンビを組んだところで堺さんの突っ込みがきつく見えるという事実は変わらないと思う。

6月16日
K太さんを交えて名大SF研(6-10)関東組で呑み会。久しぶりの方もいらっしゃったが、みなさんおかわりなく何より。いや一部の方の腹はともかく。

殊能将之『樒/榁』(講談社ノベルス)読了。袋綴じシリーズ<密室本>の一冊。軽い。120ページという薄さを見た時点で過剰な期待はしないと思うが、それが正解。「1時間楽しく読めました。まる。」という潔い小品。さげもきれいに決まって文句はない。ただ、殊能将之をこれから読み始めるのはさすがにまずいかも。『ハサミ男』から刊行順に読むことを強くお薦めする。

武田泰淳『十三妹』(中公文庫)読了。「児女英雄伝」のヒロイン十三妹を主人公としたユーモア活劇(やや違う)。社会批判と半端なユーモアがうっとうしくてのれなかった。

6月17日
先日の記述に間違いを発見。かおりんがゆかりクラスじゃなくなったのは3年生の時だった。テレビ版は原典に忠実なのだ。よく調べもせず疑ってすみませんでした。> テレビ版関係者

これを調べるため2、3巻を引っ張り出したら読みふけってしまって大変、ってのは内緒だ。

6月18日
Rとメールで話していて、世の中には「手袋っ娘」という言葉があることを知った。なんだそれは。じゃあ「靴下っ娘」とか「帽子っ娘」とかもありなのか。と笑っていたのだが、ふと不安になり調べてみたところ……、本当にありやんの。適当なキーワードに「っ娘」をつけて、最初にgoogle検索に引っかからないキーワードをだした人が負けという遊びはどうだろう。

6月19日
粕谷知世『クロニカ』(新潮社)読了。終盤で話が膨らみすぎるあたりはいただけない。テーマが大きすぎて、語り口がついていけなかったという印象がある。もっと地べたの話で通しても良かったのでは。

安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』1巻(角川コミックス・エース)。セイラさん、怖すぎ。

村枝賢一『仮面ライダー SPIRITS』3巻(講談社ZKC)。ストロンガー編、スカイライダー編、スーパー1編を収録。それでなぜ新1号が表紙なのか。……と思ったら2巻も新1号なのか。今までのエピソードに比べるといまひとつパッとしないが、強いて言うならスーパー1編かなあ。パワーハンドに重力制御機能なんてあったんだ。

6月20日
スーパー1の重力制御能力はパワーハンドではなく脚部にあるらしい(参考)。この辺はテレビマガジンで読んでたはずなのに。覚えてないなあ。

覚えていないといえば。『逆立ちしたフランケンシュタイン』を読み、オーガスタ・エイダがジョージ・バイロンの娘であることを再学習した。エイダが登場する文章は数え切れないほど読んでいるのだから、まちがいなく知っているべき事実なのだが。見るたびに新鮮な驚きを感じているような。記憶力の欠如という奴も困ったものである。

スチール製の本棚を買いに行ったら生産中止といわれて1回休み。はて、どうしたものか。

近所の本屋に『大江戸エルフ無頼帳』(江戸に住むエルフの女侍がいろいろ陵辱されるという、思考停止以外に対処の方法が無さそうなヤングアダルト・ポルノ。なぜかまだ続いている2次元ドリームマガジン連載。読んだことはないので設定しか知らない)を買いに行ったが発見できず。2次元ドリームノベルズを「近所の本屋」で入手しようというほうが間違っているということか。

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