過去の雑記 03年 6月

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6月11日
鼻風邪はつづいている。まともに呼吸できないのって、こんなに苦しかったっけ。

職場の近所の書店では、渡辺浩弐『中野ブロードウェイ探偵 ユウ&AI』と、木ノ花さくや『エンカウンター ―遭遇―』を大プッシュ中。サイン本平積みは当たり前。あおい書店など、限定で同人誌付きなどと言い出した。ブロードウェイビルの御当地作家というのもなあ。それはそれとして。同人誌の内容はちょっと気になる。

職場の近所の喫茶店が、こんな看板を出していた。
「焼いたチーズケーキ焼きました」。
…。……。………。あ、ベイクド・チーズケーキを焼いたということか。

英語だと、We baked baked cheese cakes.なのかな。

「まんがタイムきらら」で始まった、野々原ちき「姉妹の方程式」。四姉妹を主人公とする四コマで、長女は小説家、次女は体力バカ、四女はしっかり者というのはなんぼなんでも秋月りす「かしましハウス」と被りすぎでないか?「まんがタイム」系列同士なんだから、編集側が問題なしと判断したのだろうけども。うむ。

で、秋月りすの方はどうなっているのだろうと思ったら、最近連載が終わっていたらしい。なるほど、リメイクなわけやね。< 多分違う

なお。設定が被っているからといって「姉妹の方程式」を貶めるつもりは無いです。4コマの設定なんて、そんなにバリエーションあるわけじゃないし。キャラ造型の差で違いは出せていると思う。

6月12日
鼻風邪はまだつづいている。

ZDNetから、「べーしっ君」4コマアニメがDVDに?たのみこむの企画。企画自体もたいがいだが、
「オホーツクに消ゆ」がネタならキャラが「ニポポーン」と叫ぶさわやかさがゲーム少年を加熱した、と言われている。
という説明はどうよ。 > ZDNet

なお、12日17時19分更新の記事では生産が決まってないとあるが、23時にたのみこむサイトを見ると既に生産決定となっていた。ログイン読者の力恐るべし。

単純ミスで会社帰りに読む本を切らしてしまったので、近所の書店でまんがを買う。

六道神士『Holy Brownie』2巻(少年画報社YKコミックス)。神様の下働きとして、身も蓋も無い事態を身も蓋も無く解決する妖精二人組み。「ヘンゼルとグレーテル」のように見せかけて赤い奴だの、ふつうのファンタジーと見せかけてルパンだの、悪ふざけが増していて大変喜ばしい。デンパ少女物も捨てがたいが、1作選ぶなら巻末の話。「シリーズの根幹にかかわるようなテーマを匂わせておきながら、その落ちか」という脱力感が素晴らしい。

しかくの『爺さんと僕の事件帖』4巻(角川書店 ASUKA COMICS DX)。謎と話のつくりがどんどん巧くなってます。

6月13日
鼻風邪は治る気配を見せない。っつーか、ほんとに風邪なのか?

夕方、飯でも買いに行こうかと思っていたら、珍しく早めの帰り支度をしている人がいた。あれ?中野ゼロのガメラ4上映って今日だっけ?すっかり忘れていた事実に打ちのめされる瞬間。最近、こういうの多いな。

すっかりやる気を失ったので、夕方からは作業用ニューマシンのセットアップ。XPを、可能な限り2000風にカスタマイズしていく。しあげにcygwinを入れてできあがり。……ほんとに、XPである必要があるのか、これ。

鼻詰まりと微熱にいらつきながら帰宅して、テレビをつける。……あ。探偵ナイトスクープ見るの忘れてた。戦前の日本アニメの話があったはずなのに。うう。

6月14日
あさりよしとお:原作 カサハラテツロー:まんが『ヴァイスの空』(学研ノーラ・コミックス)。ビルに囲まれた街の中、遥か上にあるという空を夢見る少年ヴァイスと、親友ネロの冒険譚。トム・ソウヤとハックルベリー・フィン(あるいはコナンとジムシー)が世界の秘密を知り、世界を救うという、基本に忠実なジュヴナイル。宇宙SFの基本も詰まっており「4年の科学」という発表舞台はこれ以上ないほどに正しい。このような作品が、学年科学誌に掲載されるなら、世の中まだ捨てたもんじゃないのかも。

つい油断して、スクービー・ドゥの長篇アニメを観てしまう。世の中にはまだまだつまらない作品が存在しうるのだと知り、安心した。

なんとなく鉄アレイを買ってみた。きっと、半年後にはしっかりと筋肉がついているに違いない。ところで、これ。背中の凝りをほぐすのにちょうどいいのな。< すでに使い方が間違っている

6月15日
六道神士『アラハバキ』上下巻(集英社ヤングジャンプコミックスウルトラ)。闇の力を持つ一族の哀しい戦い。てれかくしのギャグを封印したのはいいが、そうすると普通になってしまうあたりが残念。

他はまあ、例によって例の如く、半日作業を……。あ、あぁ、あぁぁぁぁぁぁぁ!キャンチョメ篇観るのを忘れた!なんか、週末からこんなんばっかだ……。

某所には書かなかったこと。ジョン・ピール《2099 恐怖の年》(偕成社)で、いいなと思ったのが注釈の入れ方。SF用語や日常使わない専門用語は、登場の度に、上の余白に説明がつけられている。余白の多いジュヴナイルだからこそできる芸当ではあるが、このわかりやすさ、読みやすさは重要。造語の響きのよさと、読みやすさを同時に満たすすぐれた手法だ。

《2099 恐怖の年》は、実に普通に面白かったので、近場にあるなら読んでみることをお薦め。深みは無いが、冒険SFとしては必要十分だと思ったことですよ。

6月16日
夢路行『あの山越えて』2巻(秋田書店A.L.C.セレクション)。農家の嫁兼田舎の小学校の先生となった君さんの日々、つづき。良い人たちの世界をそのままに描きながら、違和感を感じないのは日常の心の動きをちゃんと追っているから、かな。お姑さん同士が自分の姑の愚痴を言い合う、第10話が特に良いです。愚痴話なのに、うっとうしさがかけらも無いのは、もはや人徳とでも言うしか。

ああ、なんか、この作品を褒める言葉としては的外れなものばかりだなあ。こういう穏やかな日常を穏やかなままに描く作品を的確に褒めることができない、自分の語彙の貧弱さが恨めしい。

坂田靖子『珍犬デュカスのミステリー』1巻(双葉社JOURコミックス)。2年以上前の本を、なぜいまさらかというと、今見つけたばかりだから。喋る犬デュカスと会社経営を一手に引き受けるOL、冴子さんを主人公とする短篇ミステリシリーズ。坂田靖子としては、まあふつう。デュカスがかわいいので、それだけで許せるという感じ。

三家本礼『ゾンビ屋れい子』9巻(ぶんか社コミックス)。新シリーズ突入。なんだか、前世の記憶まで出てきてしまいましたよ。話はまあいつもの通りとして、このえっちくさいカバーはどうしたもんか。胸はともかく、股はなあ。

6月17日
最初に目が覚めたときは楽々間に合う時刻だったのに、ふと気がついたら遅刻確定の時間に。しかたがないので開き直って午前半休。作業ターゲットが見えなくなると余裕かましてしまっていけねえや。

どうやってたどり着いたんだっけ。稲妻ギャラリー。ここまで美しいと生で見たいな。

いやまあ別にいいんです。いいんですが、朝日新聞に「もう一つの独走 最下位を行く横浜たそがれベイスターズ」なんて記事が出てしまうと、悲しさが込み上げてくるというか。っつーか、「1点差の試合で1勝15敗」なんて情けないデータを突きつけられた日に、1点差のサヨナラ負けを食らってんじぇねえよ。> ベイスターズ

6月18日
素敵詩的すくりぷと。アクションスクリプトのお勉強を兼ねた、ちょっといい話FLASH。専門用語、というより専門概念頻出なんで、敬遠する人も多かろうけど、ぜひ5フレーム目(「許しは協調作業のように」)までは読んで欲しい。ちょいといい感じの恋の話です(いや、その、男に甘すぎるってのは仕様なんで仕方ないとして)。そして、できれば6フレーム目以降も。

『金色のガッシュ!!』11巻(小学館少年サンデーコミックス)。なぞなぞ博士篇から、石板篇の導入まで。安定というかやや停滞というか。ところで、人気アンケートでバルカン300に負けたキャラというのはあまりに哀しくないか。

ああ、しかし。先週のガッシュを見逃したのは痛い。痛すぎる。だれか録画してないかなあ。いや、録画してたからどうとかは言わないけど。著作権的にグレイな話だし。いや、ほんと。何も言わない。ああ、だれか録画していないかなあ。

なぜか借りていた「紅い眼鏡」を観る。えーと、たぶん、追悼・月見の銀二。「なるほど」以外の反応が出てこない映画だったよ。単品で出来を云々する代物でもなさげなので、評価外。いつもの通りの川井節と、兵頭まこの美しさだけが印象に残る。ケルベロス隊解散当時の鷲尾翠が25歳というのはいくらなんでも無茶だと思ったことである。

6月19日
目が覚めたら9時14分だった。ふだん部屋を出る時間は9時15分。どう考えても、間に合いそうに無い。しかし、今週は既に、一度午前半休を取っている。そうそう休むわけにも。諦めと義務感に苛まれながら飛び出してみたら、なぜか間に合った。うちの部屋は、ふとん to 電車で9分のようだ。大丈夫なもんだなあ。

上村勝彦『インド神話 マハーバーラタの神々』(ちくま学芸文庫)。インド神話の基礎も抑えておこうかと思ったのだが、敗北。ただでさえ名前がおぼえにくいというのに、異説がありすぎでとてもじゃないが把握できない。時間をおいて何冊か読んでいくしかないのか。

ギリシャあたりのそれと比べると、ストーリーの練りこみが足らない感じ。話の面白さは、ケルトとギリシャが頭ひとつ抜けてるね。バラモンが頑張って苦行しすぎるので神々が怖がって願いを聞くというパターンが繰り返されるのはちょいと面白かった。とにかく、苦行さえしていればなんとかなるらしい。韋駄天がかなり高位の力を持つ神だったり、仏教由来のイメージと違うところも興味深い。ヴィシュヌの化身のひとつ、ブッダが、悪魔を迷わせて正しい教え(=ヒンドゥー教)を捨てさせるという話には目から鱗。確かに、バラモン・ヒンドゥー教から見れば、仏教は異端だーね。

6月20日
昨日の反省から早めに起き出し万全の準備をして出社。なぜ、とちゅうで体調を崩すかな。タイムカードに10:31と刻印されると、世の無常をしみじみと感じるね。

夜は職場の飲み会。てろてろと2次会のカラオケについていったら、見事なアニソンカラオケになっていたので驚いたのだった。

北野勇作『北野勇作どうぶつ図鑑』5,6(ハヤカワ文庫JA)。ざりがにが昔のSFM掲載作で、いもりがこないだのSFM掲載作。改めて読むといつもの通りにしか見えないざりがに篇のほうが安定してはいる。

六冊通してのベストはねこ。やはり「シズカの海」は頭ひとつ抜けている。ただ、そればかりだと飽きが早そうではある。いもりの方向性を本当に使いこなせるようになれば、技も広がるんだけどね。

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