過去の雑記 99年 1月

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1月21日
明屋でついに出たソローキンの『愛』を購入。ついでにベン・ジェルーン『不在者の祈り』と「ポケモン♪ベストコレクション」も買ってしまう。ポケモンに手を出すような人にはならないようにと気をつけてはいたのだが、買ってしまったんだからしょうがない。
「ポケモン」のCDは、ファンの人気投票上位の12曲を収めたCDとイベントなどで発行された特殊なポケモン・カードをセットにしたもの。これを機会にポケモン・カードを始めたりだけはしないように注意せねば。
実は「悪役ものアニソンのファンとして「ロケット団よ永遠に」が聴いてみたかった。」という明確な目的意識を持った上での購入なので、このままずぶずぶと深みにはまるということはないと思うのだが。
で、その「ロケット団よ永遠に」だが残念ながら期待外れ。「Crystal Knights NECRIME」を越える悪役ものに出会うのは難しいことであるなあ。
でもまあ、このCDは「ニャースのうた」が収録されているから良しとしよう。名曲だし。


1月22日
昼休みに中野ブロードウェイによった帰り、視界の端を邪悪なものがよぎったように感じる。こわごわ覗いてみると案の定、コスプレ衣装屋が出来ていた。ここは確かただの服屋だったと思うんだが。この調子だと、ブロードウェイがオタクに侵略され尽くす日もそう遠い先のことではないな。

明屋でついに出たマコーリイの『フェアリイ・ランド』を購入。ついでにソウヤーの『スタープレックス』と王欣太『蒼天航路』15巻も買ってしまう。

『蒼天航路』は官渡編が盛り上がりを見せつつある所。やっと、官渡の華、霹靂車が登場した。しかし、ここまで一切郭嘉が活躍していないのは気になる所だ。このままでは、赤壁で「郭嘉がいればこんなことには」と嘆くシーンが全く生きてこないぞ。

「もののけ姫」を最後の一瞬だけ見る。ナウシカ?


1月23日
夜、中野君から電話。渋谷MARKでボードゲームの安売りをしているということを教えてもらった。万が一何かの間違いで行く気が起きるようなことがあったらいってみようと思わんでもないということにしよう。

しばらく彼が買ったゲームの話などをしていたのだが、銀英伝を根本的に忘れていることを痛感させられた。なんといっても名前が出てこない。ケンプ、ミュラー程度ならさすがに思い出せるが、ちょっとマイナーな将軍だと完全に駄目だ。レンネンカンプってどこにでてきたっけか?


1月24日
予想通り渋谷にもいかず、先日来の宿題の星新一ショートショート全集も探しに行かず、のんべんだらりと一日を過ごす。まあ、寒い上に雨まで降っちゃあ仕方があるまい。

このうえ、本まで読まないとあっちゃあ、お天道様に申し訳が立たないので、ソローキン『愛』(国書刊行会)を読了。期待通りのこわれっぷりで嬉しくなってしまった。
誰も真似できない熱情的な愛の姿を見事に描かない「愛」、
ロシアの静かな森の中、何の前触れもなく淡々と殺戮が始まる「競争」、
可能性を列記する内に、異常な場所に連れて行かれてしまう「可能性」、
いずれも傑作『ロマン』と同質の鬼畜な話ばかり。もう、あまりのばかばかしさに呆然とすること請け合いだね。とりあえず、冒頭の「愛」だけでも読んでみることをお勧めする。ぶっこわれてるから。

ああ、いいもん読んだ。


1月25日
Hobby Japan3月号で衝撃的な記事を見つける。写真入りで紹介されたそれは、何と、ゲッターロボの完全合体変形モデルだ!!
確かに、ゲッター1はまだともかく、ゲッター2、3はフォルムにかなりの無理があるが、そんなもの完全合体変形という事実の前には些細な傷でしかない。しかも関節のほとんどが可動という…。ううむ、世の中に不可能なことというものはないのだなあ。


1月27日
定時の日なので、池袋で星新一ショートショート全集を探すことにする、が、なんとジュンク堂が定休日。だーっ。大型書店は年中無休でやって欲しいものである。 < 身勝手だって。
まあ、やってないもんは仕方が無い。とりあえずリブロと芳林堂をまわって無いことを確認することにする。しかし、リブロの書棚は使いにくいね。幻想文学と海外文学の棚をわけられてもなあ。
全集は案の定無かったのでコミックプラザに寄ってから高田馬場に戻り、CoCo壱で飯を食うため早稲田へ。つい油断して呉智英の新刊なぞ買ってしまった。呉の新刊を買うようなスノッブにだけはなるまいと心に誓っていたはずなのに、いかんなあこんなことでは。
というわけで、呉『ロゴスの名はロゴス』(メディアワークス)読了。言葉に関するエッセイなのだが、人の揚げ足取りが中心になっているあたりいかにもこの作家らしい。これが面白くてしょうがなかったんだから、今日はよっぽど精神状態が良くないんだろうな。


1月29日
朝、半分眠りながらテレビのチャンネルを変えていると、「晴れときどきブタ」の再放送を見つけてしまった。しかも1時間枠。
思わず見とれてしまったため、会社への到着が予定より30分以上遅れてしまった。まあ、「晴れブタ」を見ることが出来た代償としては安いものだろう。

夜は今週ずっと読んできていた『スノウ・クラッシュ』を読み進もうと思っていたのだが、つい油断してSRW3を始めてしまった。ゲッターロボGの登場シナリオで巴武蔵が死んでしまったため、ゲッターチームは竜馬49Lv、隼人49Lv、弁慶40Lvという無茶苦茶な構成となった。
で、その次のシナリオでシロッコLv55なんてのが出てきたもんだから、思わず<幸運>を使って弁慶で倒してみたら一気に9Lvアップ(笑)。それまでの貯金もあってゲッターライガーが2回移動になってしまった。ゲッタービジョンで敵の攻撃を無効化し、2回3000ダメージ前後で殴るユニットとは、卑怯の極みだな。

メイルでお誘いを受けたMLに登録を行う。公開だか非公開だか良くわからないんで、どこのってことは書かないが。
このML、フリーのMLサービスを利用してるんだけど、これがメールの先頭に5行の広告を入れるという楽しいシステムを持っている。いや、ただで使わせる代わりに広告を入れるサービス、ってのは掲示板なんかで見たことあるんで、「それのML版ね。」とすぐに納得は出来たのだが、謎なのが広告の内容。広告屋自身の広告をそこに入れて何か意味があるのか?


1月30日
そんなこんなで、ニール・スティーブンスン『スノウ・クラッシュ』読了。けっこう読むのに時間がかかったが、非常に面白かった。
ピザの配達人の兄ちゃんが配達屋の少女と世界を救う話、っていうとまとめすぎか?ハイテクによる社会変化を描いて、個人のライフスタイルの変容を描いて、荒廃したアメリカ社会を描いて、電脳世界をリアルに描いて、という絵に描いたようなサイバーパンクだがエンターテインメントに徹しながらもSFの志を忘れないその姿勢は好感が持てる。
バリバリにキャラ立ちしている所といい、随所に用意されたアクションといい、ちゃんと読みやすく仕上がっているにもかかわらず、ちゃんとこの世の仕組みを解き明かすんだからSFとしてこれ以上望むことがあるだろうか。
おさだまりの電脳世界もギブスンのそれよりは『マイクロチップの魔術師』に近い作りで、より法則がしっかりした世界なのでリアリティを感じながら読むことが出来た。ジャックインしないし。
世界の仕組みを解説し始めると物語の流れがぶった切られるという、昔懐かしいSFの味まで味わえるというSFの鑑のような作品。しょせん人類の話なので、宇宙物のような崇高さまでは感じないが、SF独特の世界を支配する感覚と、アクション小説のドライブ感をちゃんと併せ持っているというのは立派だ。向こう3年間は初心者向けのSFと言われたら本書を挙げることに決定。

いや、まあオチには若干不満があるんだけどさ。

コンビニでYoung Penguinという雑誌を見かけたので眺めてみる。ペンギン・クラブの増刊にしてはヤング誌みたいなタイトルだ、と思ったら本当にヤング誌でやんの。ヤングキングOursあたりの美少女マンガ系のメジャー浸透を見て、いけるとふんだんだろうけどどうなるかなあ。まだ、美少女誌と一般ヤング誌との間の位置どりを決め兼ねているような印象があるんだが。


1月31日
昼から神保町に向かい星新一ショートショート全集を探す。
あるとしたらここくらいだろうと当たりをつけていた東京堂でみごと捕獲成功。高い誰も買わないような本を探すときは、やっぱり東京堂だね。
ついでに寄ったブックパワーRBでプラット『挑発』と、ル・グィン『世界の合い言葉は森』を購入。いや、安かったもんで。ちなみにル・グィンは嫌いな作家なので読まない可能性は高いのだが作品集だからという理由だけで購入していたりする。こういうことをするから未読が溜まるのだ。
さらについでに寄ったYellow Submarineで、非売品のユニットカード「マルチ」「プライベートドラゴン「竜姫」」などに驚きつつ、いくつかシングルカードを物色。結局買わなかったが、どうも新宿店より相場が高い気がする。「フェンリル」で2700円もとるかなあ。
さらにさらについでに寄った新宿書店でYoung Penguinを発見。西葛西の本屋でも美少女誌の棚にあったし、結局美少女系の扱いを脱することができなかったようだ。じゃあ駄目じゃん。

西葛西に戻り星新一『ショートショート1001』(新潮社)を開けてみる。お値段30000円、総重量4kg、総ページ数5000ページ以上のデカ物だけに、さぞや資料価値が高いのだろうと思ってみたら、なんとまったくの訳立たず。新潮と角川の文庫と、講談社の『盗賊会社』だか『声の網』だかと、別冊新評・星新一の世界があればはっきりいっていらない。なんといってもこの本、タイトルに偽りありで、星新一の1001作とは何かがわからないのである。
この件に関しては10年くらい悩んでいて、この本ではっきりすることを期待していたのだがてんで当て外れ。今まで持ってなかった情報はショートショート2本きりというのだから、費用対効果が低すぎ。文庫60冊分の値段をつけるのなら、全作品の初出一覧くらい付けられなかったのか?だいたい、まだ未収録のショートショートが幾つかあるし。ちゃんとエヌ氏の会にでも連絡とってから作れよな。ぶつぶつ…。
こうなると1001の謎はセミナーで牧眞司さんあたりに聞くしかないか?

森下一仁ページで募集している98年度ベストに投票しようと見に行ったら締切りが2月14日になっていることに気づいた。というわけで、もう少し投票を遅らせることに決定。期日までの予定は『極微機械ボーアメイカー』『スローリバー』『レッドマーズ』『ブギーポップは笑わない』の順だ。さてどこまで消化できるかな。
いまのところ、並大抵の作品では
スティーブンスン『スノウ・クラッシュ』3点
ラッカー『時空ドーナツ』(ハヤカワ文庫SF)1点
レム『虚数』(国書刊行会)1点
に食い込めそうにないんだけど。

ちなみにノンジャンルだと、
1位 ミルハウザー『三つの小さな王国』
2位 クラフト・エヴィング商會『クラウド・コレクター』『すぐそこの遠い場所』
3位 ソローキン『ロマン』
4位 スティーヴンスン『スノウ・クラッシュ』
5位 ラッカー『時空ドーナツ』
になる。そういや、「インターネットで選ぶ小説大賞」の方はまだなのかな?


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