カイトフォトと博物館散歩 写真の広場

  

私の趣味はカイトフォトではありますが、普通の写真も写しています。たまにはちょっとまともな写真もありますので、などを紹介してゆきます。

 こちらもどうぞ。バーとお酒の写真です。
 The Bar

梅酒のカクテル 2019/5

日比谷の、ホテルにあるバーのオリジナルカクテルです。
日本酒(大吟醸)に梅酒、バーボンが主な材料です。小梅が入っています。材料からは想像がつかないような味ですが、新たにメニューに加えられただけあって、とてもおいしいです。


ディズニーリゾートから見る富士山 2018/8

ディズニーリゾートラインから見えた富士山です。
台風が近づいた後で、遠くに雷雲が見えるなど安定しない天候でしたが遠くのビルが見えるなど空気は澄んでいたようで、富士山が見えました。富士山、ホームでは撮れず、電車に乗ってもなかなか撮れる位置にならず、そのうち暗くなり始めるなどやきもきしましたが何とか撮れました。

iPhoneで写す 2018/1

ようやく携帯からiPhoneに換えました。新型の8やXが出ているけど、購入店の在庫最後の7です。もともとポケットWiFiの代用も兼ねてのことなので最新型である必要はありませんでした。
携帯は古い機種だったので写真はまともに写せず、メモ代わりに使う程度でした。だけど、iPhoneなら結構写せます。今まで一眼レフを持って行けないときはコンパクトカメラを持って行っていたけど、iPhoneで済ませることも多くなりました。まあこれでもよいか・・・と思うことも多です。でも、ちょっと寂しい気もしますね。


ディズニーにて 2016/7



ディズニーシーでの、海上でのショー、スピーカーや照明はその時にせりあがるのですが、丁度そのときに通りがかりました。小屋の屋根が片側ずつ自動で開き、ゆっくりとせりあがってきます。近くで見ると大きいです。
サンダーバードの世界みたいですね。


月と飛行機 2017/1

月の手前を飛行機が通過する写真があります。技術的には難しい写真ではないのですが、よほどの幸運がないと撮れません。月も飛行機も動いているし、飛行機の位置を見てから撮影場所を変えようとしても間に合いません。ほんとに偶然です。もちろん、飛行機の通るルートを調べ、月の位置を確認することで確率を高めることはできますが・・・。

さて、その写真、奇跡的に写せました。某テーマパークにいたのですが、ここは羽田空港に離発着する機が良く見えます。風向きと行き先によってはパークをぐるりと回るように飛びます。以前よく乗った小松行きがそうでした。この日、離陸したらしい機が見え、左に旋回したときに月が見えました。この機、今では珍しい4発機だったのでしばらく目で追いかけていたためです。でも月とは結構離れていました。そして次の機、見ていた場所はちょっと違うのですが、飛行機の高度も違って見え、ひょっとしたら・・・と思う角度に見えます。でも月と重なるなんて、まあダメだろうな、と思いつつ最大の望遠、200oまでのズームにレンズ交換しました。用意していた最大のレンズです。先行機とは見える位置が違い、月に向かって近づいてゆくにつれ、ひょっとしたら・・・案外・・・ほんとに? と形容詞が変わって行き、月と重なるのが確実に思えたときに連写を始めました。撮れた瞬間、飛び上がりたくなりました。そして、誰かれとなく見せたくなってしまいました。(でもやっていません。そんなことをしたら不審者ですから。)

改めて確認してみると、飛行機が近いので大きくて写りほぼ月と同じ長さ。タイミングもぴったりで、わずかにずれているもののほぼ中心。欲を言えば満月ではないし、200mmでは短いけど、まあ理想に近いです。こんな幸運、もうないでしょうね・・・。

富士見坂にゆうやけだんだん、そしてシベリア 2015/11
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谷中ぎんざの端、日暮里駅側に階段があります。この階段、”夕やけだんだん”です。谷中ぎんざへ降りる方向、西に向かっているので階段の上からは西の空が、夕やけが見えます。名前はここからきているのでしょうね。その光景を写したくて10月の中ごろ、夕方にめがけて行ってみました。

日暮里駅に16時頃に着き、夕やけだんだんには富士見坂を回ってから行きました。東京にはいくつかの”富士見坂”がありますが、富士山はビルなどで見えなくなり、今富士山が見えるのはここだけらしいです。但し、最近できたビルのために富士山のほんの一部が見えるだけです。富士見坂、緩やかに曲がるきれいな坂ですね。

夕やけだんだんには日没前につきましたが、今日は残念ながら夕やけは無理そうです。だけど西の低い雲が夕日でほんのりと赤くなりはじめています。夕やけだんだんは谷中ぎんざの方向に電線が多数あり、非常に太い線もあります。電線を完全に避けるのは無理だけど、太い1本だけは外したい。多くの撮影者がいるけれどみんな階段の上から写しています。ここから写すと太い電線が画面を横切るのですが、気にならないのでしょうか? 三脚まで用意する人も最上段で写しています。(もっとも、階段に三脚を設置するのは危険ですけど) 階段を数段降りれば太い電線は外せるますが、他の人の撮影の邪魔になるかもしれません。なので、タイミングを見て降り、数枚写して戻る、のを繰り返しました。夕焼雲の輝き、数分で消えるので時間との勝負である。夕焼雲が普通の雲になった後、西の低い空がほんのりと赤くなってきました。赤みは色を変えながら暗く、青く代わってゆきます。これを、ほかの見学者と共に眺め、写しました。この間、ずいぶん長く感じますが、30分程度です。夕方は見ている間に景色が大きく変わる、それを納得する30分でした。
ところで夕やけだんだん、ネコが多いです。前回は気が付かなかったが、今回は1匹みかけました。ネコに関するパンフレットを配っている人がいて、話してみるとこのネコも野良だそうです。でも人を怖がる様子は全くなく、触られても平気でした。このネコ、気ままに動いて坂の上や途中、近くのマンションの入口などとあちこちで休んでいます。周りの人はネコと遊び、写真を撮っているけれど、私は坂が写るように撮りたくて、普通とは反対側から、狭くて写しにくい側から写しました。最初カメラだけ割り込ませてノーファインダで写したが至近距離ゆえ、ピントが合いにくく、可能なところはライブビューを使いましたが失敗も多数。
この時のレンズは超広角。なので思いっきリネコに近づけて写します。ほかの人が写していると邪魔になるので、ここでもタイミングを見ながら写しましたが、カメラだけネコのすぐ近くにまで寄ります。ネコが前足を伸ばせばレンズを引っ掻ける位置です。もしやられるとレンズへの傷は避けられないでしょうね。でも、その心配はなさそうです。回りでもそれを見て”近−い”なんて楽しそうな声が上がっていました。なんだかみんなで撮影を楽しんでいるのですね。

最後のシベリアです。これは、カステラで羊嚢を挟んだお菓子です。夕やけだんだんの上のパン屋さんで売っています。シベリアは、以前は作っているところが多かったそうだけど、手間がかかるので今は非常に少ないそうです。シベリア、何かで見たような記憶があり買ったのだが、”風立ちぬ”では? とお店の人が話してくれました。小さな一切れで145円。ほんのりとした甘さで、洋風和風両方の味が混じる、ちょっと変わった、でも懐かしさのあるお菓子です。その後も、ここに行くたび買っています。

谷中ぎんざ、今回もとても人が多かったです。最初に行ったときはそれほどの魅力があるのかな? と思ってしまったが、2度目はいろいろと楽しめました。下町らしい人とのつながりも感じす、また来たいな、と思える場所です。


やまば歯車 2015/10
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歯車のイメージ、まず思い浮かべるのは平歯車でしょう。歯が歯車と直角になっています。子供用の工作の歯車は全てこれでですね。ですが、実際に使われている歯車は歯が斜めになった「はすば歯車」が多いです。直接は見えませんが、車の変速機などの歯車はほとんどがこれです。歯が連続的にずれるように噛み合うことで回転を滑らかになります。子供のころ、歯車に関する図で「はすば歯車」の絵を見で”斜めになっていることで横方向に力がかかるのでは?”と単純に思ってしまいました。実際そのとおりらしいです。そして、横方向の力がかからない歯車として「やまば歯車」の絵がありました。これは、「はずば歯車」を2枚向かい合わせにして張り合わせたようなものです。子供心に”理想的な歯車だな”などと思ったものです。

では、「やまば歯車」は実際に使われているのか、というと作るのが難しいため、あまり使われていません。ほとんどないのかもしれません。歯車の歯を削って作るとすると、やまばの場合、加工の際に切削機器で反対側の歯まで削ってしまうことになりますから。

その、「やまば歯車」を日立市の鉱山の資料館で初めて見ました。その歯車は直径が2m以上、幅も15cm以上の大きなものです。向かい合う歯の真ん中には溝が切ってあります。昔みた絵のように鋭くとがった、山になった歯の先端は見られませんが「やまば歯車」です。この歯車をどうやって作ったのか大いに気になり、近くで見てみると歯は表面に別の部品を貼るようにして作ったようにも見えます。歯にもつなぎ目があります。でも、それより細かいところは分かりません。でも、実際に初めて見た「やまば歯車」、美しいと思います。

余談:マニュアル変速車などで、バックの時だけ変な音がする経験はないでしょうか? マニュアル変速機でも、前進は歯が常に噛み合っていて別の方法で断続させています。しかし、バックだけは平歯車をスライドさせて噛み合わせを変えているものが多く、「はずば歯車」ではスライドさせて噛み合わせることはできないため、バックだけは平歯車になります。平歯車は、「はすば歯車ほ」ど滑らかではないのでこの違いが音になって出るのです。


ある町の高い煙突 2015/10
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”ある町の高い煙突”は、新田次郎氏の小説のタイトルで、読まれた方も多いと思う。
この小説の一部が教科書だったかに使われたので私と同世代の人でそれを読んだ人もいると思う。先日、図書館でこの本を見つけ、久しぶりに読んだ。既に読んでいるのだけど読み始めるとやめられなくなり、一気に読んでしまった。

この小説の舞台は、茨城県の北、日立市である。調べてみると小説に出てくる3本の煙突は今も残っている。ただ、最後にできた”高い煙突”は途中で折れてしまている。それでも、残っているとなると見に行きたくなる。近くには日鉱の記念館もある。おそらく、この煙突に関する展示もあるだろう。鉱山も好きな分野であり、また近代化/産業遺産でもあり、ぜひ行きたくなった。
ここへ行く際の問題は交通手段である。最寄駅の日立駅までは楽に行ける。しかし、そこからのバスは2時間に1本くらいしかない。煙突は日鉱記念館の手前で歩いてゆけない位離れているからバスだけではすこぶる効率が悪い。となると、片道はタクシー利用となる。レンタカーでもよいが、タクシーの方が安いだろう。最初は青春18きっぶで計画していたが最初の予定日は天候が今一つなので見送り、次回も諸般の事情で流れ、結局普通のキップで行くことになった。乗車券は高くなるが、その一方で特急券を買えば特急も使える。これはありがたい。一番早くて安いのは武蔵野線を使ってゆく方法であるが、乗換が4回あり、しかも時間の余裕が少ない。ならば束京駅で乗り換える方が気分的にも楽、ということでWebで特急券を用意した。思いがけず割引のキップもあり、安くなった。東京駅からの乗車券になるが、それを考慮しても安い。
当日、5:30とまだ暗いうちに出掛ける。煙突の撮影条件がわかないので広角から超望遠までのフル装備でカバンは重い。駅までの途中、幼稚園の前を通ると7、8人の列ができている。運動会の場所取りのようだ。競争の激しいところがある、と聞いていたがこんなに早いとは思っていなかった。あと2時間位待つのだろうか?大変だろうな、と思う。
この時間の電車、意外と人が多く、座席が全て埋まっていた。幸い2駅目で座れたが人は多い。東京駅には6:30着。ここから先は東京発の割引切符なので一度改札をでて、定期との差額をsuicaで清算してすぐに折り返す。京葉線から乗り換え通路を進むとディズニーリゾートに向かうらしいグループが多く見かけた。ずいぶん早い、と思ったけれどこれから行くとディズニーリゾートには7:00頃だろう。約1時間前だからこんなものかな、と思う。東京駅では乗換の20分間に混雑する構内のコンビニでサンドイッチを買ってホームにでる。あわただしかったけど時間は十分あり、特急をホームで待つ。何度も外観だけみていた特急は、内装も新しくて快適であった。
日立駅は構造としては橋上駅だけどガラス張りで、海がすぐそばに見える。喫茶もあり、大きな窓から海を見ながらだと気分が良いだろうな、と思う。が、バスの発車まで乗換は7分。ゆっくり見ている時間はない。改札を出るまでにすでに2分経過している。あわただしく乗り場に向かう。目的のバスの乗り場は”1番”と下調べしておいたが見えるのは3番と2番のみ。ゆっくり見渡してすぐ近くに見つけた。駅前に広場の、目の前に蒸気タービンをつかったモニュメントがある。見ているうちにバスが入る。乗る際、suicaをかざすが反応しない。とりあえず整理券を取るとこれがICカードだった。料金箱に入れると料金が出る。便利なようだけど、放送のある整理券番号を覚えておかないと料金が事前にわからない。多く使う人はIC式のプリペイドカードを使うだろうからそれほど不自由はないのかもしれない。で、suicaが反応しなかった理由、運転手さんに聞くとsuicaは使えない、とのことであった。
日鉱記念館まではバスで約30分。距離もそうだけど、市街地を抜ける頃から登りの坂道がきつく、あえぐように上る。家の多い旧道を通っているので道も狭い。すれ違いに待つこともある。時間がかかるのも無理はない、と思う。それだけに乗る分には面白い路線である。途中、趣のある武道館があったが、これは旧鉱山の映画上映や演芸などに使われていた建物だそうだ。
集落を抜け、新道に出てしばらくして煙突が見えてきた。谷の中腹から尾根にかけて。道路は谷底なので見上げるようになる。すぐに周囲を確かめ、撮影可能な場所を探る。場所はありそうだ。ここから日鉱記念館は更に10分ほど上る位置にある。ここでバスを降りる。軽登山らしい人も2人降りた。

まず日鉱記念館に入り、見学する。鉱山に関する資料館もあり、充実している。最初に資料館に入ると古い機器類の展示がある。削岩機のコレクションが多数ある。更に各種鉱石の標本もあり、中には石川の尾小屋鉱山のものもあった。知っている場所、ということでうれしくなる。
日鉱記念館は、日立鉱山に始まる。企業の歴史が詳しく展示されている。創業者の名前、なんとなく聞いたような? と思って後で確かめると小説にもー部名前を変えて出てきていた。鉱山関係の資料のほか、煙害対策のコーナーもあり、煙突のことが紹介されていた。公害対策のさきがけなのだからもっとPRしてもよいのに、と思うが被害を出したことは事実だからちょっと控えめなのかもしれない。

一通り見て受付に寄ってタクシーをお願いしてみる。実は今日、携帯を忘れてきてしまったのだ。受けてもらえるかちょっと心配したけど快く対応してくれた。お礼の意味も込めてここで売っている本、”ある町の高い煙突”を買った。実家にあると思うけど、その前にもう一度読んでみたいと思う。タクシーを待つ間、再度周囲を散策する。竪坑の巻き上げ機もあるし、重機や機関車もある。そして、閉鎖された斜坑の入口もある。見るところは多い。竪抗の巻き上げ機、つい天空の城ラビュタを思い浮かべてしまった。但し、竪抗のやぐら、巻き上げのドラムは非常に大きく、電動である。
駐車場でタクシーに乗り込み、駅の手前のかみね公園までお願いする。これは公園近くに見学予定の博物館があるからである。途中、煙突の近くで止めてもらい、撮影する。電線が邪魔をするし、木々や現在の建物も引っかかる。隙間はそう多くない。あちこち歩いて写す。今の建物をよけて写したけど、同じ鉱山関係なので入れてもよかったな、と後で思った。タクシーの待ち時間は料金に加算されるのだから遠慮せず落ち着いてゆっくり撮ってもよいのだが、つい焦ってしまった。タクシーに戻って話を聞くと、煙突の煙道は最近までもっと多く残っていたそうだ。残念ながら取り壊してしまったそうだけど残っていれば・・・と思う。だけど企業である以上維持にかけるお金のこともあるし、廃嘘みたいに見えるのも気になるのかもしれない。
公園に向かう途中、鉄道があったはず、と思って聞くと新道が鉄道跡に近いそうだ。また、かみね公園直前に新田次郎氏の小説の碑を敢えてもらった。こういう情報はタクシーならではのものであり、ありがたい。公園の高いところで降りる。石碑など有益な情報を教えてもらうと、つい”おつりはいらない”と言ってしまう。おつりと言っても大した額ではないし、予想より安かったこともある。公園には展望台があり、日立の市街が見える。更に大洗らしい場所まで見え、気持ちが良い。そして、ここからも煙突が見えた。先端には煙が見え、今も使われているらしい。ここからの煙突撮影は最望遠の420mmでちょっと小さいくらいだった。300mmにテレコンバータを使った420mm、ここまで必要なことは非常に少なく、重いのを持ち込んだ甲斐があった。

バスで駅に戻って科学館に向かう。ここからは別の趣味、博物館訪問である。今回、記念館の他、かみね公園にある資料館、博物館もまわっている。科学館は、電車から変わった建物が見えたので博物館かな、と思って駅前で確認した。予想どおリブラネタリウムを含む施設だった。ここは事前の博物館確認では見つからなかった。こういうことはよくある。新しく、充実した展示だった。次の博物館の予定は水戸。未訪問が4館あるが、既に相当歩き、疲れもあって県立美術館1館のみにした。
帰りはゆっくり歩く・・・つもりが、途中見かけたタクシーを思わず止めてしまった。水戸からの帰り、予定は普通列車のグリーン車だったが、土浦の花火大会が今日とのこと。大混雑も予想されるとのことで結局特急にした。800円ほど高くなるがその分速く座席もより良い。水戸から先は上野までノンストップというのも快適だった。途中、土浦はホームに人があふれ、速度を落として通過した。これだけ人がいるとすると、グリーン車にも多く乗ってきたかもしれない。そう患うと特急でよかったと思う。
ところで常磐線の特急、自由席がなくなり、全車指定である。ただ、座席指定を受けないまま乗ることも可能で、その場合はラんぷで表示される指定券未発行の席に座ることができる。水戸からの帰り、隣に先客がいたがその席は指定席未発行。座席指定していないお客のようだ。先客、後席は指定券発行済みだけど乗ってこなかったのでそちらに移った。上野までノンストップなのだからこの先空き席のままだろう。その席の予約者、乗り遅れかと思う。
時間はまだ17時前だけどいつもより早起きで、昼食も早めたから空腹である。水戸駅で買ったちらし寿司を日本酒を飲みながらゆっくり食べる。快適な座席もあって、東京駅にはあっという間についてしまった。

追記
ムカデ煙突、どうやら2本の煙突とは離れて作られていたそうで、つまり写していなかったことになる。これは非常に残念である。再撮影かな・・・? 見えるなら見てみたいし・・・。


旅情を感じる写真 2015/4
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私にとって、旅先での楽しみの一つがお酒である。夕食の際には可能なら土地のお酒を注文するし、列車の旅なら乗車中にも飲む。朝から飲むこともある。もちろん旅先では博物館などを見て回るので適度に抑えなくてはならない。

さて、今は単身赴任ということで東京と金沢を何回も行き来している。週末に帰省するときに乗る列車は夕方から夜にかけてである。丁度夕食の時間である。当然、お酒も飲む。東京駅と金沢駅、どちらも駅付近で地酒が買いやすい。手頃なのは300mlの小瓶である。食事の際に飲みきるのに丁度よい量である。小瓶は本醸造の300円程度から大吟醸で1000円を超えるものもある。この中で銘柄を見ながら500〜800円位のものを選ぶ。純米や吟醸酒が買える。ぐい飲みなどを持参するのも良いが、店でもらえるプラスチックの杯も手軽でよい。ペラペラの弱いものだけどかえって旅らしく思えてくるから不思議である。
肴には寿司を選ぶ。駅には駅弁など他にもおいしいものがあるのだが、日本酒だとつい寿司を選んでしまう。電車の中でゆっくり食べるにはちらし寿司がよいのだが金沢駅ではみないので普通の寿司や巻き寿司を買う。
電車に持ち込んだら飲む用意をするが、食べるのはちょっと経ってからである。発車して少し落ち着いた頃が良い。最近の新幹線は車内清掃をホームで行うことが多く、始発駅でもあわただしい。発車してもざわつきが残るし人の動きもあるのでそれが落ち着いたころがよい。飲むのは早いが食べ始めるのは北陸新幹線なら大宮を、東海道新幹線なら新横浜を過ぎてからしばらく止まらない場所である。隣席が空いているとよいが、これは無理なこともある。
杯は窓に置く。ここが一番飲みやすい。酒の小瓶は前席後ろのカップホルダーに置く。これが注ぎやすい。寿司はもちろんテーブルである。流れる景色を見ながらのおいしい酒と肴、旅の至福の時間である。

写真では、あえて小瓶を窓に置いて写してみた。隣に置くと注ぎにくいのだが、雰囲気としてはこれが良いと思う。


追記: これを書いたときは300mlの小瓶を買っていたが、すぐに4合瓶になった。小瓶、ちょっと少ないこともあるがそれよりも種類が少ないためである。4合瓶なら種類も多く、デパートの出張販売もある。そちらの方がいろいろと楽しめる。


東京の夜景 2015/5
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各地に夜景の名所は数多い。だけど、私自身、一番夜景のきれいなのは東京だと思っている。ただ、東京近くに高い山などはないので東京タワーなど建物の展望台の他は飛行機からの眺めだけになる。以前、仕事の都合で最終便に乗ることが多く、20時以降の離着陸なので晴れていれば夜景はきれいに見える。飛行機だと街の上からなので広がりがあり、他にはない美しさだった。

さて、写真をやっているとやはり夜景を撮りたくなる。夜景の撮影自体はちょっと写真の心得があればそう難しいことではない。今のカメラならオートでも撮れる。カメラが揺れなければ・・・。 つまりは、カメラを如何にして固定するか、である。この点で、飛行機からの夜景は難しい。固定はできても飛行機自体の振動もある。展望台からとなると高層ビルなど多くあるし、真下近くまで見えるので夜景としては良い。カメラを如何に固定するか、である。
カメラの固定といえば三脚であるが、これが意外と難しい。画質を求めて一眼レフを使うとなると、ひ弱な三脚では持たない。そして、三脚の使用ができない、あるいは難しいところもある。更に、多くの展望台はガラス越しになるので照明の反射への考慮も必要である。
先日、六本木の高層ビルに行った。ここも夜景の美しい場所のひとつである。この時用意できるカメラはポケットに入るコンパクトカメラだった。ただ、撮像素子はAPS-Cサイズで一眼レフと同等であり、画質は十分である。ここは屋上にも出ることができる。ガラスがないので写真としてはより条件が良い。撮影は可能だけど三脚は禁止である。
屋上へは順番待ちの列が長かった。その間、手荷物で蓋などのない鞄等は透明な袋に入れるように言われる。ビジネスバッグ等、ファスナーその他で中身が飛ばされることがなければそのままでよい。これは事故防止である。高層ビルからちょっとしたものが落ちただけで高さがあるから危険なのは想像がつく。当然、帽子も禁止らしい。
少々待っての屋上、遮るものがないのでとても開放的である。これは山などにも通じることだろう。風があるし、日中なら日差しもある。遮るものが少ない、というのはほかの展望台とは大きな違いである。以前、梅田で同様の展望台に昼に上ったが、ここもとても気持ちがよかった。六本木からは東京タワーがすぐ近くにある。少し離れてスカイツリーも見える。さらにゲートブリッジも見える。
さて、三脚なしの夜景である。可能な手段はカメラを手摺に載せたり壁に押し付けたりして固定することである。これでブレはかなり抑えられる。カメラは薄い立方体なので底面や側面を平らなものに載せたりすると揺れは非常に少なくなる。ただ、カメラの方向や角度に制約が出る。<BR>
その結果であるが、さすがに夜景となると多少のブレはでてしまう。手摺もほかの人が手をかけると揺れてしまうし、完全に固定しているわけでもない。以前、フイルムのときはブレが目立たなかったのだけどデジタル化でより目立つようになってしまった。今回もブレがないのは1〜2割くらいだろうか? 全体では何枚かブレがほとんどない写真はあるけれど、夜景の方向によっては全部ぶれているところもある。それでも、一番撮りたい東京タワーの写真は撮れた。

六本木からの夜景、地図など用意しなかったので細かなところは分からないが、わかるところも結構ある。東京タワーはすぐ近くだからよくわかるし、スカイツリーも確認できる。東京湾のゲートブリッジは目立つから、その近くの観覧車は葛西かな? ならばその近くにディズニーランドがあるはずだけどこれは分からない。写真を拡大してもはっきりしない。その先は、東京湾があり、更に対岸の明かりが見える。羽田空港は滑走路がよくみえ、着陸待ちの飛行機が7,8機見える。そのほかの場所ですぐにわかるのは新宿で、新宿御苑などが真っ黒になって手前に広がっている。残念ながらすぐにわかるのはここまで。渋谷や池袋などは見えているはずだけどよくわからなかった。

写真、夜景としてはそれになりには写っている。ガラス越しと違ってオープンだから非常に面白い。視界の良い時にまた、と思う場所である。


ウコン、緑色の桜 2015/5
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桜の色は、薄いピンク色。だけど多数の品種があり、白っぽいものから濃いピンクなどさまざまである。兼六園にも桜は多く植えられていて、ソメイヨシノ以外の八重のものなど多数ある。

桜の時期に兼六園に行ったとき、「緑の桜がある」と聞いた。大体の場所を聞いて探してみると意外と簡単に見つかった。緑といえば緑だけど薄い黄緑なので違いはよく見ないとわからないと思う。気が付かずに見逃してしまう人も多いだろう。
緑の桜、どう写真に撮るか? 普通に撮ったのでは色の悪い写真に見られてしまうかもしれない。幸い、すぐ近くに普通(?)の八重桜があり、濃いピンク色をしている。これと対比すると色の違いがわかりやすいと思う。背景にぼかしたピンクの八重桜を合わせて写し、色の違いがわかるようにしてみた。
色の違いは分かるが・・・なんだかウコンがただの日蔭の色の悪い桜みたいに見えてしまうかもしれないな・・・。


羽田空港D滑走路 2015/5
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空港の空撮を、と思っても簡単ではない。飛行機等をチャーターすれば可能だろうけど、金額面で無理である。現実的なのは旅客機からであるが、当然ながら高度、コースは自由にならない。特に滑走路を進入方向から、と思っても旅客機からでは困難である。しかし、羽田空港ならA滑走路に海側から着陸する直前にD滑走路が見える。ここなら至近距離で滑走路を正面から写すことは可能である。

機内からのD滑走路の撮影、可能と書いたが、実は今までデジカメでの撮影は禁止されていた。機内では、飛行機の機器への悪影響があるため、電子機器は離着陸時は一切使えず、デジカメでの撮影はできなかった。以前、フイルムカメラを使ったことがあり、構図等は良かったけれど白黒フイルムだったので一般的ではなかった。
今回、出張に合わせて小型デジタルカメラを機内に持ち込んだ。私の小型カメラは28o相当の単焦点である。この場合、35か50o位が良いのだが28oでも撮れると思う。撮影を見越して左の窓側を予約しておいた。冬のこの日、残念ながら天候は悪く、太平洋側も雨で雲が多かった。飛行中も薄い雲の中で青空は見えなかった。高度を下げ、着陸前にようやく雲を抜けて海が見えた。視界はやや悪く、条件としてはいまひとつである。海はところどころ白い波が見えている。羽田空港が見えてきたが思ったより暗い。感度を上げたいがその操作が間に合わないと思いそのまま写す。カメラは窓ガラスに指を挟んで押しつけるようにして固定する。直接付けないのは機体の振動を避けるためである。D滑走路には丁度離陸しようとする機のほか、そのあとに続いて2機が順番を待っていてにぎやかである。このカメラはそこそこ連写は可能で、ちゃんとシャッターに反応してくれた。JPEG+RAWの記録でサイズが大きいのだが、高速のSDカードは追いついてくれた。D滑走路の手前から写し始めて5枚位撮影した。

結果である。やや暗いこともあり、若干流れている。ベストと思う写真は滑走路の灯りがほんのわずか楕円みたいに伸びているのがわかる。大伸ばししなければ大丈夫な程度である。その他も同程度だけど、幸いベストの構図の直後はほとんどブレがない。理想はもちろん晴天。だけど雨も良いかもしれない。


新富山駅 2015/4
仕事で富山に行った際、車で行ったのですが、空き時間に新幹線開業直後の富山駅にも行ってみました。以前から富山駅には行っていましたが、新幹線開業に合わせて新しくなった新駅は初めてで、とても新鮮でした。ただ、在来線も高架にする予定でそちらは工事中なのが残念です。
新しい富山駅で一番興味深かったのは、路面電車が乗り入れ、駅内に停留所ができたことです。新幹線や在来線から濡れずに乗り換えられます。雨のとき、特に冬などとはとても便利だと思います。駅のコンコースに路面電車が乗り入れ、そのまま乗れるような感じです。以前北九州のJR小倉駅に行ったとき、駅構内にモノレールが乗り入れていて驚きましたが、路面電車は同じ高さになるの階段もなく、更に便利ですね。在来線高架工事後には北に進む岩瀬浜方面への電車も乗り入れ、市内線に直通になる予定だそうで、さらに便利になるでしょう。
路面電車は、JRなどの路線と直角に乗り入れています。最大で2両で短いから十分可能です。こんなにコンパクトだったのか、と驚きます。新富山駅は、新幹線12両の大きさがあり、駅に出入りする路面電車を見ていると、模型電車みたいにも思えてしまします。大きな塀の穴に子犬が顔を出しているような感じでちょっと面白いです。

さて、富山駅の駅弁と言えばますのすしです。駅弁屋さん、駅構内に新しい店もでき、お土産物などと並び、とても賑やかでした。丁度昼時だったので買い求める人も多くいました。そして、駅弁とは別の持ちかえりのお寿司のお店もありました。駅弁ではないので握りずしなど生の寿司です。比較的安く、素材の良さもあっておいしいものでした。駅弁代わりに電車内で食べるのも良いし、自宅等で食べるのも良いでしょうね。私なら、ちらしずしとおいしいお酒を買って車内で飲みたいな、と思います。




高岡の象徴 2015/2(2020/5修正)

あいの風とやま鉄道(記載時はJR北陸線)で金沢方面から高岡市街に入ると、高岡駅に着く直前に、円筒形の塔のようなものが南側に見えます。線路から近く、この付近は土地が一段低くてその分線路がいくなっていて、周囲に高い建物もないからとてもよく見えます。子供のころから高岡に何度も行ったが、これを見ると高岡だな、と感じたものです。高岡に住む人も同じように感じるらしく、”高岡に帰ったな”と思うそうです。

この塔、清水町配水塔です。水道水を一度高いところに上げ、貯水し、重力で配水する。今としてはさほど高い塔ではないが、細長いスマートな配水塔であり、市街地から目立つこともあって街のシンボル的な存在でした。現在は、内部が資料館として公開されています(冬期休館)。周囲は一部の水道施設も保存され、小公園となっています。

配水塔、今回新たに撮影しなおしました。久しぶりに見ると端正な塔と感じます。シンプルな円筒形だけど外側に格子状に柱と梁のような太い部分があり、適度なアクセントになっています。上の貯水槽部分は銅張りのようで色が濃くなっています。板を張り合わせているのでなんとなく土筆みたいな雰囲気ですね。見慣れていたつもりだったけれど落ち着いてゆっくり見ると美しい塔です。塔自体は長く保存されるでしょう。あとは周囲に高い建物ができないといいな、と願いたくなる場所です。

今は北陸新幹線が通り、新しくできる新高岡駅が高岡の入り口の一つにります。新幹線は清水町配水塔からは離れ、高岡を通過する列車もあります。JR北陸線では、特急も含めて全部の列車が高岡駅に停車していたのでこの付近でスピードが遅く、つい清水町配水塔を探してしまいます。高岡の先に行くときも同じでした。北陸新幹線だと清水町配水塔は見えにくいのが残念です。



超広角の世界、もてなしドームと鼓門 金沢駅2015/2
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金沢駅の兼六園口(東口)には、巨大なガラスのドームがある。冬の雨や雪でもバスやタクシーに乗り換えられるように作られたものである。遠来のお客様へ、雨のときに傘を差しかけるイメージだという。今はやりの”おもてなし”の心の表現である。それにしては大きすぎる、などと批判的な意見もあるけれど、建築として見た場合のレベルはく、見る価値のある建物だと思う。世界レベルでも、最も美しい駅の一つとして紹介されているそうだ。

先日、14-24oの超広角レンズを買った。このレンズで写す最適の場所、としてこのもてなしドームと鼓門を選んだ。ドームは以前に撮ってはいるが、あまりに巨大なため内部からは並みの広角レンズでは入りきらず、ドームの広さが今一つ写せなかったところである。
駅の兼六園口出口に立ち、14oに合わせてカメラを構えた。ドームはやはり巨大である。14oでも足りず、もう少し広く写れば、と感じてしまう。これより広いのは魚眼レンズであり、歪みが出て、繊細なトラスの幾何学的模様には向かない。それでも今まで以上に広がりを持って写っている。
しかし、超広角は今までといろんな点で違う難しさがある。ちょっと傾いて写すと違和感が大きく出るし、今回のように左右対象の建築物を正面から写すときには正確に中心から写さないと構図によっては違和感が出る。今まで以上に気を使って写さなければいけないようだ。
鼓門は、もてなしドーム先端にある木製の門(鉄の骨組は入っているようだ)である。緩やかな曲線が鼓のように見えることから名付けられた。大きな門だけど距離を保てば全体を撮るのは簡単である。しかし、その場合後ろのもてなしドームと重なってしまう。もっと鼓門を強調するには? と考えたとき、超広角で至近から写す手がある、と考えての撮影である。
門からちょっと離れてカメラを上に向け、最初に感じたのは、”ここまで入るのか?”であった。無理かな、と思える至近距離なのにそれを越えて入ってしまう。慎重に中心位置からカメラの水平も見ながら写す。ここは人があまり通らないので余裕を持って写せる。予想した通り、もてなしドームはほとんど写らず、鼓門だけが浮き出して見える。

その後、東茶屋街などで以前から撮りたいけど入らなかったところを写してみた。さすがに14oまで必要なことは少ないが、超広角ですんなり入る建物などは多い。また、いままで思ったように写せないな、と感じていたところが超広角なら感じたとおりに写せるたりする。超広角レンズ、以外と用途は多いのかな、と感じる。20o、18o相当が使えると表現範囲は一層広がる。特殊すぎると思って避けていたけどもう少し早くに手を出していてば、と思ってしまう。超広角は、現状では一眼レフなどでのみ使えるレンズである。一眼レフを使うなら是非? と言いたいところだけどやはり特殊なレンズだと思う。価格と使用頻度から簡単に勧められるものではない。でも、広角でちょっと物足りなさを感じたことがあるなら、使ってみてはいかがだろうか? 但し、何を買うか。これは難しいところである。超広角はやはり高く、望遠ほど使わない。安いズームもそんなにない。やはり特殊なレンズ故、勧めにくいか・・・。


ニコンの白レンズ 2015/2

白いレンズといえばキヤノンのLレンズの望遠となる。だけどニコンにも白いレンズはある。あった、と過去形で言った方が良いかもしれない。以前は何種類もあったのだけど、現在売られているのは300oF4しか残っていない。これもいつまで残っているかわからない。その、最後の白レンズ300oF4を私は使っている。色の名前はライトグレーで、キヤノンに比べるとちょっと青みのある白で、違いはあるのだけどちょっと見た目には似た色である。

キヤノンの白レンズは高性能レンズであり、一種のステータスみたいになっている。ニコンにも高性能レンズはあり、金色のリングやナノクリアコートのNマークがある。だけど、残念ながらキヤノンの赤リングや白レンズほどは目立たないと思う。
さて、ニコンの白レンズを金沢の東茶屋街近くで使った。東茶屋街自体も写真撮影には良いところだけど、この日300oで写したかったのは火の見櫓の半鐘である。櫓自体は以前写していたが、半鐘を写したくて300oを使った。写したあと、他のアングルで撮れないか、としばらくそのレンズをカメラにつけたまま歩道などをうろうろした。観光客が多い日で、朝から駐車場は一杯になるくらいだった。茶屋街にも観光客が多く歩いていて、この場所も人通りがいつもより多かった。当然、カメラを持つ人は多い。その中の一人が、私の白レンズを非常に気にしていた。歩きながらちらりちらりとレンズを見ている。もちろんキヤノンユーザである。私のカメラのストラップは実は手製で、この日も京の鹿の子絞りであった。だからストラップからメーカがすぐにわからず、カメラそのものをよく見ないといけない。白レンズだけどキヤノンではない? そう感じてのことだろうか? 非常に気になるようだった。

ニコンの300mmF4には黒色もある。当然そちらが主流である。だけど私はあえて白を選んだ。この日の面白い出来事だけでもあえて白を選んだ価値があるように思えてしまった。


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グラスの影 2015/2/11

金沢の工芸の一つにガラスがある。現代工芸であるが、若手作家の育成にも力を入れているようだ。
それらの作品が比較的手ごろな価格で売られている。手ごろな価格ではあるけれど作家名が分かっている品だし、満足感は高い。その一つ、小さなグラスを買った。余談だけど私が買う品はお酒を飲むためのグラスやぐい飲みなどが多い。

このグラス、店頭で見ていた時、店員さんが場所を変えたとき、スポットライトが当たってきれいな光の模様が映った。このグラス、非常に薄く、表面に微妙な、線のような凹凸がある。これがレンズのような効果になり、縞模様ができたのである。これが美しく、買ってすぐに写真に写した。

家の中でスポットライトに近いもの。これがなかなか良いものがなかった。蛍光灯などでは鋭い日価値の線はでない。白熱球もだめである。手持ちのLEDでも3灯のはだめで、唯一1灯のLEDがきれいな線がでた。このLEDライト、普段キーホルダーにつけて持ち歩いているもので小指の先ほどの大きさしかない。大きさの割に明るいが、それでもボタン電池式なので限りがある。
LEDが暗いのでシャッター速度は遅くなる。カメラを三脚に固定し、LEDライトを手で持ち、シャッターはセルフタイマーで写した。
画像を処理する際、自動補正を一度掛けると光が青色になった。LEDは白色だけど、こちらの方がきれいな色になっている。こちらの方がよさそうなので青色をベースのままにした。

茶屋街の裏通り 2015/1/10

東茶屋街の表通りは幅も広く、観光客も多い。しかし、そのすぐ裏にある通りは、2人並んで歩ける程度の幅しかなく、歩く人も少ない。表通りの無電柱化のしわ寄せで裏通りには電柱が多く、余計狭くなっている。しかし、裏通りは、お茶屋にとって表通りと同じくらい大事な道である。

お茶屋は、お客の入る部屋は2階にあり、大抵2組の座敷がある。つまり、別のお客が同時に入ることもあるわけである。その場合でも、お客同士が決して顔を合わせることがないような造りになっている。だから、座敷が2組しかないのに階段が2つあり、通路も独立して作られている。そして、玄関も2つ以上ある。
ここで裏通りである。お茶屋には多くのお客が来る。そして、時にはお互いに顔を合わせたくないこともある。そんなとき、表通りを避けて裏通りからでたりする。だから、お茶屋は表通りと裏通り、両方に玄関が作られていることが多い。裏通りにはあるけれど、決して裏口ではなく、表通りの玄関と同じように大切な出入り口である。
お茶屋の裏通り、こういう事情があってか、折れ曲がりを作って見通しが効かないようになっていたりする。更に裏の道に出られるような小道が多く作られていたりする。そして、それらの小道は見通しの効く十字路ではなく、T字型の三叉路になっている。お茶屋から人に会わずに茶屋街から出やすくなっているわけである。

茶屋街の裏通りに入ると、道の狭さに加えて見通しが効きにくいこともあり、適度な閉鎖感がある。また、お茶屋の他の家や店があり、生活感が高まるのも路地らしくて良い。そして、思いがけず三叉路から人がでてきたり、逆に不意に人が消えたりと不思議な感じがある。そんな時、お茶屋に隠れて通った旦那衆をちょっと思い浮かべるのもまた面白い。

夕暮れの茶屋街 2015/1/8

茶屋街は本来は夜の街である。しかし、金沢の茶屋街は、昼は観光地になっている。資料館として公開しているお茶屋、土産物店、そして喫茶店などに観光客が集まっている。それらの店は閉店も早く、だいたい17時頃には閉まってしまう。だから、観光客は夕暮れ前にはほとんどいなる。本来のお茶屋のお客はもう少し遅い時間になる。夕暮れ時の茶屋街、観光とお茶屋の時間の狭間でひっそりとしている。冬なら暗くなり、閉店後もしばし残る店の灯りで、静かな中に観光客の余韻も感じる。

年末の午後、買い物の用事がありその帰りに東茶屋街に寄ってみた。17時を過ぎた時間なのに駐車場には観光バスがまだいて観光客も多くいた。本来なら閉店の時間を過ぎているのにまだ開いている店もある。わざわざこの時間に観光に来たのだろうか? それとも他の見学の都合で遅くなったのだろうか? ひょっとしたら無理に詰め込んだツアーなのか? ついそんな余計なことを考えてしまう。
そんな中、茶屋街入口の広見で人の少ないタイミングで撮ってみた。土産物店が灯りで輝いて見える。いつもとはちょっと違う茶屋街である。
滑走路 2014/12/18

滑走路は、飛行機好きには特別な場所である。ここは空に向かうあるいは空から戻る場所であり、空と陸の接点である。しかし、滑走路の写真はそう多くはない。空港のターミナル等からは写せるが、これは飛行機が中心の写真となり、滑走路はただ写っているだけになる。航空写真は空港全体を撮る感じになり、滑走路の写真にはならない。地上付近から滑走路全体の写真、特に進入方向からは飛行機の障害になるので建物などはなく、非常に撮りにくい。撮れる場所ですぐに思いつくのは成田空港の近くの航空科学博物館などごく一部である。

この写真は、富山空港の滑走路を進入方向から見おろすように撮っている。類似の、滑走路を近くから全体を写した写真は非常に少ないと思う。この写真では進入角指示灯(低すぎるので赤が4つになる)も見える。至近ではあるけれど高さは進入灯よりは低い位置で、着陸に支障のある場所ではない。これは、滑走路の近くにある高速道路の橋から写している。富山空港は神通川の河川敷にあるので、高速道路からはこのように見える。しかし、ここから撮るには、高速道路だから歩行者は通れないし車も停車はできないため、車から約100km/hで走りながら写すしかない。チャンスは1,2回のみ。晴れていれば難しくはないが、この写真は雪の暗い時なのでちょっと厳しいかった。拡大するとわずかにブレが見える。

この写真に着陸する飛行機が写れば最高だか、それは狙っても撮れるものではない。この高速、今までに何百回? と通っているが飛行機が見えたこと自体、3,4回しかない。飛行機の時刻表を意識してもタイミングを合わせることは無理である。約250km/hで着陸する飛行機と直角方向に100km/hで走る車なので少しのずれで思うような写真は撮れない。でももし撮れたら最高だな、と思う場所である。
内灘、世界の凧の祭典 2014/4/27

内灘町の、世界の凧の祭典に参加しました。まずは写真2枚のみ掲載します。ピーター リンのクジラ凧も揚がりました。2枚目は空撮です。最初は風が弱くてカメラが揚がりにくかったのですが、何とかここまで上がりました。
和傘
 2014/4/6


東茶屋街の通りで時々和傘を見かけます。この通りの店先に置いてあるのかもしれませんね。和傘、茶屋街のこの通りに似合っているように思います。


兼六園、さくら 2014/4/6
兼六園、さくらも咲き始めました。まだ5分咲き位ですが、木によってはほぼ満開でした。



苔の上に花が落ちていました。


冬、積雪 2014/1/13
年が明け、寒い日が続きましたが、雪はそれほど多くはありませんでした。今日、少々雪が降って寒かったので兼六園に行ってみました。雪は多すぎても一面真っ白で美しさとしてはちょっと違う感じになります。それに、歩きにくいですし。

今朝は気温が低い予報が出ていたのですが、雪の量としてはわずかでした。それでも兼六園に行ってみると、苔などに雪が残っていて雪景色としては美しいかな、と思えました。
気温が低かったため、葉などには雪の結晶が残っていました。(形は今一つでしたが)

木と苔にうっすらと積もっていました。


木の表面も白くなっています。対岸は地面も白くなっていました。


苔の表面です。気温はほぼ0度と低いので、雪が解けずに結晶が残っていました。

冬、積雪 2013/12/29
金沢では今週末、雪が積もりました。早速写真を撮りにゆきましたが、撮りたい場所は意外と雪が少なくて、雪景色はちょっと期待はずれでした。でも、量が少ないながらも雪の写真は取れました。



雪に埋もれた花、一層鮮やかに感じます。



兼六園の紅葉 2013/11/17
秋の写真はやはり紅葉である。金沢は山間部と違って一斉に紅葉にならず、木によるばらつきも大きいので個別の木の紅葉を楽しむような感じになる。それでも紅葉の木々を見ていると美しいと思う。

苔のところに落ちていた葉が鮮やかでした。


もみじが鮮やかでした。


この木は一部の葉っぱだけが紅葉していました。


この木はピンク色に紅葉していました。通路に落ちている葉っぱが鮮やかなピンク色だったので驚きました。


主計町の夕べ 2013/5/6

主計町(かずえまち)は、金沢の3つの茶屋街の一つです。浅野川沿いにあります。お茶屋は一見さんは当然入れませんが、お茶屋を改造したバーがありまして、飲んできました。その前に茶屋街の写真を、と思って写しました。
茶屋街は着物が似合いますね。


茶屋街の節分 2013/2/3

金沢の観光地、東茶屋街近くの宇多須神社の節分祭に行きました。ここは茶屋街の芸妓さんの奉納祭りがあります。祭りは曜日に関係なく2月3日で、今年は幸い日曜日、ということで出かけました。東茶屋街へはいつも車で行くのですが、ここには駐車場が非常に少なく普通の日曜日でも昼は駐車場が一杯なので初めてバスで行きました。自宅近くからは1時間に1本くらい直行のバスがあります。途中のバス停では、脚立を持った一目で撮影目的と分かる人が乗ってきました。東茶屋街は非常に人が多く、いつもの3倍位に思えます。節分祭りは2時からですが、約1時間前に神社に入ったところ、境内は既に多くの人が集まっていました。入口に”カメラマンは・・・”の赤字の張り紙があり、撮影禁止かと心配になりましたが、参道での脚立の禁止でほっとしたところで先に進むと参道は人が多く、まだ空いているのは離れた場所になります。私のレンズ、望遠は200mmまでなのでちょっと遠いかな、と思って見渡すと斜め前だけど比較的近く、しかも一段高いところが開いていたのでそこへ移動しました。
節分祭はの前にハープの演奏が奉納されました。優雅な音ですが、写真を撮ろうにも奏者が丁度手前の柱に重なります。続いて始まった節分祭は関係者のお祓い、玉串奉奠で、続いてで神社内での豆まき。続いて笛の演奏の奉納ですがこれまた柱に重なる位置でした。非常に心配になりましたが、目的の芸妓さんの踊りの奉納は良く見え、また写真も撮れました。芸妓さんの踊り、普通は簡単に見られないものですからとてもよかったです。



(通常より解像度を落としています)

冬の水面 2013/1/14

1/13は穏やかな1日でした。長町武家屋敷跡にゆくと、用水の水が減らされていて、鏡のような水面になっていました。土塀、そして青空が映っています。水、こんなにきれいだったのかな、と感じました。

秋の深まり、そして冬 2012/11/04
11/3に松本方面の博物館見学に行きました。秋、深まってきてこの日の朝は格別寒く感じました。
金沢から松本へのルート、約3つありまして、安房トンネルを抜けるコース、糸魚川から南下するコース、高速で長野を回るコースです。最短は安房トンネル経由ですが、最速は長野を回るコースです。最短の安房トンネル経由より約100Km長いのですがさすがに高速の効果ですね。今回は安房トンネル経由をとりました。
このルート、谷沿いの道で紅葉がきれいだったのですが、ふと見ると木に霜が残っていました。車の温度計で外気温を見ると3度くらい? 途中、”○○峠凍結注意”の文字をみてまさか? と思ったのですが、たしかにもっと高いところでは凍結しているかもしれませんね。
この霜の残る木、丁度車を止められる場所が近かったので乗り入れたところ、反対側から来た車もそこに入って止りました。同様に写真撮影が目的。同じように美しさを感じた人がいる、ということで嬉しくなりました。車を停めてゆっくり見ると遠くの山、雪が積もっているようにも見えます。気分的には秋でしたが、山はもう冬のようですね。




ノーファインダー 2012/10/11
フイルムカメラ時代、ノーファインダーなる写し方があった。例えば群衆越しに写したいものがあるとき、普通にカメラを構えたのでは前の人の頭ばかりが写ってしまう。それを避けるために手を伸ばしてカメラだけ高くして写す。これがノーファインダー撮影である。このとき、フイルムカメラではファインダーは覗けない。カメラの向きと角度。カンで写すことになる。不確実ではあるけれど、慣れればある程度正確に写せる。画角はファインダーで確かめればよい。今ならデジタルカメラで、ライブビューに切り替えて液晶を見ながら写すこともできるし、一部機種では液晶を下に向けられるので見やすく、正確にカメラを向けることも可能である。ノーファインダー、デジタル時代の今となっては過去の技術でしかない。
しかし、カメラをいちいちライブビューに切り替えていると時間がかかる。とっさには間に合わない。(それに、操作ミスか、操作を忘れたからか、ライブビューにうまく切り替わってくれない・・・) そんな時、私は迷わずノーファインダーで写す。カメラを信じる方向に向けて角度を決めて写す。それでもまあまあの写真になるから不思議である。

さて、瀧谷寺に寄った時に写したのがこの写真である。ノーファインダーである。階段の途中にある不動明王の石仏を、低い段のさらに低い位置から写してみたくなった。カメラを階段の低い位置に置いて、カメラの向きを調整して写す。角度さえ合えばオートフォーカスでピントはそこそこ合う。
ノーファインダーなので写真の仕上がりの確証があってのことではない。撮影後に画像を確かめることで失敗なら再度写せば良い。
だけど・・・ 仏様なのだからお導きがあればきっと写るだろう。うまく写らなければそれも仏様の御心だろう。そう思ってシャッターを1枚だけ切った。写真は、トリミング等は行っていません。




梅雨の東茶屋街 2012/7/30


季節は夏、それも猛暑ですが、梅雨の間に写した写真を紹介しておきます。
観光にはやはり晴れの時が見て回るには歩きやすくて良いのですが、雨の中の景色は緑が生き生きするなど別の良さもあります。
この写真は、東茶屋街入口にある広見です。べんがら格子も柳も雨で丁度良い色になったように感じます。


滑走路空撮 2012/4/22

私は飛行機好きでもあります。飛行機が次々離着陸してゆく空港も面白いですね。では空港を空撮、特に滑走路をというとこれは簡単ではないです。当然、各種の制限があって、カイトフォトはできません。少なくとも滑走路が写るような写真は無理です。飛行機の進入路に凧を上げることになりますから。
では飛行機からは? これも難しいですね。普通に離着陸する旅客機では空港に降りるので滑走路はほとんど見えません。撮影用にヘリコプターをチャーターなどすれば別ですが、これは相当な費用がかかりますね。

さて、羽田空港に新しい滑走路が出来たことはご存じの人も多いと思います。先日、羽田空港のA滑走路に着陸する旅客機で、右側の窓からD滑走路が良く見えました。これなら滑走路を写せる、と思って次の時にカメラを持ち込み、機内から撮影しました。
カメラ、現在はほとんどがデジカメですが、これは機内では離着陸時は使用できません。電子機器は微弱な電波を発するものもあるため、使用禁止になっています。実際に飛行機の機器に影響が出たこともあるそうです。ということで今回使ったのはフイルムカメラです。それもフルマニュアルものものです。クラッシックカメラですね。手動巻き上げなのでモーターさえ入っていません。小さな電池で何年も持つようなカメラですから、電波とは無縁です。
そうやって撮影したのがこの写真です。フルマニュアルだから露出もピントも自分で合わせなくてはなりません。更に手動巻きあげだから撮影枚数はせいぜい秒1枚半。着陸直前で遅いとはいえ250km/h程度で飛ぶ飛行機からの撮影です。失敗すると次はいつになる? という条件なのでいつもよりちょっと緊張した撮影でした。

ところで羽田着ですが、A滑走路とは限りません。BやC滑走路、またはD滑走路という可能性もあります。乗った時間は経験上A滑走路が一番多いのですが、実はA滑走路着は直前の景色は海ばかりなのであまり面白くありません。C滑走路ならお台場や東京の街並みが良く見えるのですが。だから、普段A滑走路に向かうと”またか・・・”と思ってしまうのですが、今回だけは東京湾横断道路が見えた時は”やった!”と思いました。



京都にて 2012/4/13

所用で京都に行った際に写しました。ホテルに行く途中、東寺のライトアップが見え、夜間公開のポスターがあったので行ってみると公開は明日から〜。ということで、塀の外から写しました。

これは竜安寺です。数枚の写真から合成しました。人が多かったです。


兼六園の早朝 2012/3/18

兼六園の入園時間は春ー秋は朝7時からであるが、それ以前にも入園することができる。しかも無料である。これは以前から知っていたのだが、今回初めて朝の6時少し前に入園してみた。それについて書いてみる。

3月の中頃のこの時間、日の出前である。それでも明るくなり始めているので真っ暗ではない。空が何となく青く見える。群青色である。兼六園の入園口はいくつもあるが、朝は1箇所のみ。警備員さんの挨拶に”おはようございます”と返し、入園する。どのくらいの入園者がいるか気になったが、同時にもう一人入る人がいた。それなりにいるのかな、と思いつつ早速徽軫灯籠に向かう。ここで先客とすれ違う。早朝ゆえ、人は少ないがそれでもぽちぽち人はいる。自然と挨拶が口に出る。すがすがしい気分になれる。

徽軫灯籠のあたり、はまだ開けきらぬ夜の青い光に包まれているが、灯篭はライトアップされている。夜の開園の際のライトアップは知っていたが、普段でも徽軫灯籠だけはライトアップされているのかもしれない。青い光景の中に電球の照明の徽軫灯籠はどこか温かみを感じる。ここにも先客が、若い女性であった。はやりのスマートフォンを手にしてしゃがんでいる。写真を撮っているのかもしれない。私も写すが非常に暗い。感度をギリギリまで上げるが、明るめの単焦点レンズでも余裕はない。小型のカメラなどでは相当苦しいことと思う。

ここでちょっと離れた池の縁に向かう。木の上あたりから甲高い鳥の声がする。声の高さから小さな鳥だと思う。聞きなれた声であり、どんな鳥かはわかるのだが、不勉強で鳥の種類までは知らない。鳥と言えば、カラスもたくさんいる。少し離れたところに群れをなしてぐるぐる回りながら飛んでいる。鷹柱なら聞いたことがあり、優雅であるが烏柱ではありがたみも何もない、そのうち一団の一部が分かれて私の真上に差し掛かったのですぐに木の下に避難したところ、周囲でポチャリという小音が2つ3つ。直撃したら悲惨である。

烏の爆撃を避けて池の縁から唐崎の松の雪吊を眺める。夜の明けきらぬ青い空に幾何学的なシルエットが浮かぶのは神秘的でもある。しばし待って再び徽軫灯籠に向かう。空はだいぶ明るくなってきているがまだまだ暗い。数枚写真を撮る。同じ場所であるが、わずかな時間差で雰囲気が全然違う。観光客の小グループもいる。こんな朝から意外ではあるが、早朝の兼六園の魅力は大きいと思う。それをご存知なのかもしれない。
日の出のころの明るさの変化は速い。みるみる明るくなってゆく。東の空の雲に明るみが増したとおもうと少し赤くなってきているのが見えた。太陽があがり、濃い雲の影になっているようだ。白い中のほのかな明るさ。微妙な色合いである。そして、薄い雲を通して太陽が見える。夜明けである。まさに春はあけぼの、である。


雪の結晶 2012/2/26

雪の結晶はどのような形を思い浮かべますか? 多くの人は六角形の枝分かれした形でしょう。乳製品メーカのマークになっていたものですね。結晶はこの形だけではなく、針状のものもあるなど様々な形をしています。これは結晶化するときの温度や湿度などによって異なるそうです。

では、実際に結晶のような形の雪が降ってくるのでしょうか? これは、正しくて正しくない、となります。現実の雪、個々の結晶は必ずしも綺麗なものだけではなく崩れたものもあり、またいくつもの結晶がくっつきあっていたりするので、結晶としては教科書通りなのですが、全てがきれいな結晶とはいえない、となります。雪の結晶は小さいですが、六角形のものは意外と大きく、目で見てもわかる位の大きさです。

今日、私が撮ってみた結晶です。上の写真、枝分かれした六角形が重なっているのがはっきり見えますね。写真に撮ったときは時間との競争なのでここまではっきり見えていなかったので驚きました。
そして、多くの雪は下のように結晶がいくつも重なって元の形がはっきりしませんね。大きな雪はみんなこんな感じに重なり合っています。

雪の結晶、写真に撮るのはそう難しいことではないです。うまく受け止めてマイクロ(マクロ)レンズを使って撮れば写ります。ただ、息を掛けると溶けるし、それでなくても気温によってはすぐに溶けてしまったりするのでちょっと注意が要ります。この写真は黒い紙で降ってくる雪をつかまえ、すぐに写しました。マイクロレンズですから、引き伸ばすと実物以上に大きくできます。この紙はあらかじめ冷凍庫に入れておいたのですが、気温が0度以上なのでだいたい10秒程度で溶けて消えました


 

最大級のダンプカー2011/12/11


写真は小松駅近くに展示されている世界最大級のダンプカーです。コマツの930E、車両重量は約500トン、積載量は約300トンです。ちょっとした船みたいな感じでしょうか? エンジンは約2700馬力で、エンジンで発電機を回してモーターで動きます。同じコマツには960Eがありますが荷台が少し大きい程度で、車としては同じようなものなのだそうです。
資料によると長さが約15.3m、幅は8.7m、高さは7.3m。相当大きなものなのですが、公園のようになっているので広くて大きさがいまひとつピンときません。タイヤの直径は約3.8mつまり並みのバスより高くなります。ということは、隣にバスを停めるとこんな感じになるのでしょうか?大きすぎて感覚が麻痺してしまいますね。



これは運転席です。幅は乗用車の5倍以上ですから、この、端っこに小さくついている小さな運転台だけで多分軽四より広いのでは? ちゃんと助手席もありますし。
運転席、非常にシンプルでした。現在のこの型は、GPSなどを利用して自動運転が可能だそうです。さすがに無骨ですが、シートはすわりやすいものでした。



収差の楽しみ? 2011/05/01



この2枚、ほぼ同時に同じレンズで写したものである。
でも、雰囲気が全然違って見える。下の写真は花弁がきっちりと写っているけど上の写真はどこかぼんやりしている。
上の写真、決してピントはずしたものではない。このレンズには、収差をコントロールする機能があり、意図的に収差を多くすることができる。それを使ったのである。ソフトフォーカス、ともいわれるが非常にやさしい感じの写真になった。

このレンズの使い道である。女性を写すとぼんやりとした感じになるため、小皺が見えにくくなる。この機能、否定的な意見も多い。商品の口コミ的な書き込みでは、使わないからその分軽く安くしてほしい、などである。だけど、適度に使ってみるとなかなか良いこともある。たまに使うのも面白いと思う。

Ai AF DC-Nikkor 135mm f/2D




千枚田 2010/04/30


能登

半島の北、輪島市にある千枚田です。棚田の典型ですね。田植え前に水を張った状態なので田の仕切りが見やすいかな、と思います。
ここへは久しぶりに来ました。イベント用の場所(結婚式も行われたそうです)が作られるなど、以前とはちょっと変わっていました。そういえば、田も一番上の部分は妙に広く感じられますし、横切る道路も軽トラックが入れるように広くなったように思います。多少変わっているのかもしれませんね。

この田、当然手作で田植えなどを行うしかありません。観光目的もあって維持されていますが、とっくに耕作放棄されてもおかしくないような田んぼです。

田の数は看板では1004枚だそうですが、以前もっと多い数字を見たように思います。はっきりと覚えていませんが、1100以上? 1000をぎりぎりではなくて十分上回っている、と感じる程度だったような記憶が・・・? 中央部の道路を広げるなどして減っているのかもしれません。


海峡を歩いて渡る 2009/4/26  (写真撮影は2009/3/13)

海底トンネル、日本のあちこちにありますが、そのほとんどは自動車や鉄道用です。ですが、関門海峡にある国道トンネル、ここは歩行者用の通路があり、歩いて渡ることができます。歩いて通ることのできる海底トンネル、たぶん日本ではここだけでしょうね。

下関側の入口です。
歩行者は、トンネルの途中へエレベータでおります。通行料は、歩行者は無料です。自転車、原付は20円ですが、どちらもトンネル内は押し歩きになります。原付はエンジンを切らなくてはなりません。
写真ではほとんど人が写っていませんが、意外と多くの人が歩いています。でも、通行目的ではなく、ウォーキングを楽しんでいるようで、歩き切ってもすぐに引き返してゆく人ばかりです。
人道は、車道の下にあるので、上からは時々大型の車の通る音が聞こえてきます。



トンネル内の県境です。
一番低い部分よりやや山口よりにあります。

雪山、機内から 2009/2/28

久しぶりに金沢から東京に出張に出ました。羽田-小松便は数え切れないほど乗っていますが、カメラが手元にあることは滅多にないです。今日、運よく上着のポケットに入れたままだったので写してみました。
羽田から小松に向かうとき、着陸前に高度を下げると山を見上げるようになります。なんだか谷を抜けるように感じてしまうこともあります。(実際には違うのですが) 
写真、2枚紹介します。
奥に見える山、白山だと思うのですが、いまひとつ自信がないので雪山、としておきます。この後もっと高度を下げ、山が近くなるのですが、写した直後あたりでシートベルトサインが点灯、電子機器は使用禁止となるのでデジカメでは撮影できなくなります。山を掠めるように飛ぶ、というのは景色としては最高ですね。


名鉄パノラマカー 2009/2/17

2008年の暮れに定期運用からはずれた名鉄のパノラマカーです。
廃止が決まって以来、昨年の夏ごろから何度か乗りましたが、私が利用した列車、早朝なのにだんだんと乗る人が増え、11月の終わりごろには展望席はいつも満席状態でした。この電車も早朝の6時台なのですが、先頭は満席ですね。
パノラマカー先頭からの展望、これは他の電車では味わえないものです。そして、ガラスが広いので横方向への展望もよく、まさにパノラマですね。この電車自体はもう40年以上前の設計なのですが、新パノラマカー、是非欲しいです。(ついでに近鉄のビスタカーの新型も・・・)




霧氷  2005/1/23

富山県の実家へちょっと出かけてました。
今朝はこの冬一番の冷え込みとなり、窓ガラスなどは部屋の内側の水滴まで凍りついていました。庭に出てみると霧氷が出来ていたので、早速写真に写しまいた。富山や石川、意外に思われるかもしれませんが、凍りつくようなことはそれほど多くはないのです。最低気温、それほど下がりませんし、晴れる事が少ないので放射冷却が起き難くい、ということがあるからでしょう。だから、霧氷なんて滅多に見られません。(雪は多いけど)

この地で、ここまで伸びた霧氷、初めて見ました。こうやって見ると、まるでサボテンですね

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