北陸東海私鉄探訪 part-1

名古屋のユニーク新交通二態


小牧 15:58-16:13 桃花台東 16:36-16:51 小牧 16:54- 上飯田 - 大曽根 - 守山 - 守山自衛隊前 18:13-18:38 尾張瀬戸 19:00-19:28 栄町

犬山から乗る小牧線は名古屋市の中心部に向かうのに2〜3両の短い編成。複線分の用地は所々確保されているが、小牧までは単線だった。

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小牧から桃花台ニュータウンに向かう桃花台新交通「ピーチライナー」は、一方向運転をするユニークな新交通システムである。起終点には折返しの半ループ線が設けられている。

4両編成の車内に入ると、出入口は右側だけで、すべて前方を向いた座席が並んでいる。先頭の運転台は、右側にある以外はふつうの電車のものだ。その左には「展望席」。

桃花台東近くの検修庫に通じる引き込み線は一方通行、入るにはバック運転しなければならないが、どうするのか? と思っていたが、後ろに簡易運転台が用意されているのだった。


白帯のもと特急専用車がホームに滑り込んできた。車内はそのまま。平安通への延伸工事がたけなわの上飯田まで転換クロスシートに座り、「パノラマカー」の由縁である連続窓の造りを観察する。大曽根まではバス。

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ことし3月、大曽根から小幡緑地に新交通システムが開業した。しかし現在その上を走っているのは鉄道車両ではなくバス。これは日本ではじめて実用化された「ガイドウェイバス」である。ここは6月に全線乗っているが、もう一度見たくて訪れてみた。

バス車両の横にサイドローラーがついていて、ガイドウェイ区間ではそれが軌道をトレースする。前部のローラーは前輪に連動して、車内のステアリングもそれに従ってひとりでに回る。したがって、軌道運行中運転士はハンドルを手放し、アクセルとブレーキだけ足で操作する。それだけ見ているといい加減に運転しているようにみえてしまうが、ちゃんと制限速度などは守っている。

終点の小幡緑地の先にはエントランスがあり、バスはここでサイドローラーを出し入れする。ローラーを畳むと至って普通の路線バスだ。エントランスには自動開閉ゲートが設けられていて、他の車両の進入は阻止されている。

名古屋市の中心、栄から瀬戸に向かう名鉄瀬戸線は、以前は名古屋城のお堀端を通っており、その途中には「ガントレット」と呼ばれる設備があったという。複線区間の一部、どうしても単線にせざるをえない部分で、4本のレールを束ねていた。現在は東大手まで地下区間になって、その面影は残っていない。栄といえばテレビ塔、まだ行った記憶がなかったと、遅い夕食の後展望台に登る。「展望バルコン」と呼ぶ屋外デッキがあり、夜風にあたって夜景を眺めた。