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温泉の泉質と効能、泉質毎の代表的な温泉を紹介します! |
〔検索条件:単純温泉+塩化物泉+硫黄泉+二酸化炭素泉+炭酸水素塩泉〕 |
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【各種温泉情報】
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■単純温泉 |
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単純温泉は、源泉での湧出温度が25度以上の鉱泉で、温泉1kg中の化学 物質含有量が他の泉質に該当する規定量に達しない温泉です。 無色透明、無味無臭、体(肌)への刺激が少なく、国内で最も多い温泉です。
湯あたりも少ないことから、子供から高齢者まで、また体や肌が弱い方でも気軽に入浴でき、効能も多く、古くから名湯と称されてきた温泉は、単純温 泉が多く見られます。
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【主な効能】 |
動脈硬化、高血圧、糖尿病、肝臓病、胆嚢炎、胆石、慢性便秘・消化器病、 月経障害、慢性婦人病、虚弱児童、慢性皮膚病、切り傷、火傷、打撲・捻挫、
運動麻痺、神経痛、筋肉痛、関節痛、他 |
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■塩化物泉 |
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国内では単純温泉に次に多い泉質(全体の約3割)です。
塩分を含んでいますので、殺菌力があり、傷などに効果があります。
また、体の深部の温度が上昇し、発汗作用があり、入浴後も皮膚に
付いた塩分が水分の蒸発を防ぐため、保温効果があり「熱の湯」とも
呼ばれています。
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【主な効能】 |
切り傷、やけど、皮膚疾患、婦人疾患、月経障害、貧血、慢性便秘、
慢性消化器病、打撲、捻挫、運動麻痺、神経痛、筋肉痛、関節痛 |
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■硫黄泉 |
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硫黄泉は、温泉に硫化水素が溶け込んでおり、独特の香りがします。
源泉や噴気孔には、黄白色の硫黄が「湯の花」と呼ばれる結晶を作って
います。抹消血管を拡張する働きがあり、血圧を下げるため高血圧や
動脈硬化に効果があると言われています。また、肌のかゆみを抑えたり
毛穴の汚れを流して、殺菌する作用もあります。だだし、刺激が強いため
入浴回数や入浴時間には注意が必要です。
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【主な効能】 |
動脈硬化、高血圧、痛風、糖尿病、慢性便秘、慢性消化器病、
慢性婦人病、慢性皮膚病、打撲、捻挫、運動麻痺、神経痛、
筋肉痛、関節痛 |
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【参考】硫黄濃度の高い温泉ランキング(1kg当たりの硫黄量)
1位 群馬県・万座温泉:272mg
2位 新潟県・月岡温泉:170.6mg
3位 福島県・高湯温泉:113.6mg
4位 栃木県・日光湯元温泉:55.7mg
5位 北海道・ 登別温泉:28.8mg
6位 和歌山県・ 南紀勝浦温泉:26.9mg
7位 長野県・ 白骨温泉:25.4mg
8位 秋田県・ 乳頭温泉郷:17.7mg
9位 群馬県・ 草津温泉:15.8mg
10位 青森県・ 酸ヶ湯温泉:15.2mg |
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■二酸化炭素泉 |
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二酸化炭素泉は、国内温泉の1パーセントにも満たない珍しい泉質です。
炭酸ガスが温泉に溶け込み、湯につかると無数の気泡が肌に付くのが
特徴で、別名「泡の湯」とも呼ばれています。気泡(二酸化炭素)は皮膚から
吸収されると抹消神経を拡張し、血液の流れを促進する働きがあります。
血行を良くする他、高血圧の方は血圧を下げる効果もあるので「高血圧の
湯」とも呼ばれています。
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【主な効能】 |
動脈硬化、高血圧、慢性便秘、慢性消化器病、やけど、切り傷、 打撲、捻挫、運動麻痺、神経痛、筋肉痛、関節痛 |
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八町温泉(福島) |
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■炭酸水素塩泉 |
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炭酸水素塩泉は、カルシウムやマグネシウムなどを含むアルカリ性の湯で
皮膚の角質を柔らかくし、余分な皮脂や分泌物を洗い流して肌をスベスベに
する効果があることから、「美人の湯」と言われ、女性に人気があります。
また、じんましんなどによる皮膚の炎症や肌のかゆみを抑える効果があり、
筋肉・関節・神経痛や切り傷、飲泉すると胃腸病や糖尿病、痛風に効果が
あります。なお、入浴後は、温泉によって洗い流された皮脂や発散した
水分を補うために保湿剤などてスキンケアが必要です。
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【主な効能】 |
痛風、糖尿病、肝臓病、慢性胆のう症・胆石症(重曹泉のみ)、慢性消化器病、慢性皮膚病、やけど、切り傷、ねんざ、運動麻痺、神経・筋肉・関節痛 |
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■硫酸塩泉 |
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硫酸塩泉は、保湿効果に優れた温泉で、美肌効果があることから「美人の湯」と呼ばれることもあります。無色透明の湯がほとんどで、泉質は、石膏泉(せっこう)、芒硝泉(ぼうしょう)、正苦味泉(せいくみ)の3つに分かれ、少しずつ性質が異なります。石膏泉はカルシウムを含み、痛みやかゆみを和らげる効果があり、「傷の湯」とも称されます。芒硝泉は、ナトリウムを含み保湿効果があります。正苦味泉は日本では珍しく、マグネシウムを含みイオンの働きで血圧を下げる働きがあります。 |
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【主な効能】 |
痛風、糖尿病、動脈硬化・高血圧、肝臓病、慢性胆のう炎・胆石症、慢性便秘、慢性消化器病、慢性婦人病、月経障害、慢性婦人病、慢性皮膚病、やけど、切り傷、打撲・ねんざ、運動麻痺、神経・筋肉・関節痛 |
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■鉄泉 |
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湧出時は無色透明ですが、鉄分が多いため酸素に触れると茶褐色、
緑色、黄色、赤色に変色(酸化)します。赤湯と称される温泉の殆どが
鉄泉です。色が濃いほど効果がありそうですが、酸化しているため、
無色透明(源泉)の方が、高い効能が得られます。熱が体の芯まで
伝わりやすいので、ゆっくりつかって体を温めるのがオススメです。
ただし、肌への刺激が強いため、入浴後は真水で温泉を洗い流す
のが良いです。
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【主な効能】 |
慢性消火器病、貧血、月経障害、慢性婦人病、慢性皮膚病、打撲、ねんざ、運動麻痺、神経・筋肉・関節痛 |
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■酸性泉 |
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強酸性の成分を含んでいるため、肌や目にしみる強い刺激があります。 殺菌力が強いので、皮膚のただれを乾かしたり、引き締めたりする作用が あります。また、古い角質を取り、肌をすべすべにすることから、「直しの湯」
「仕上げの湯」と呼ばれています。美肌効果が高い反面、肌の弱い人には 刺激が強すぎ、ただれを起こすこともありますので、入浴を避けた方が無難 です。もし、入浴する場合は、真水で体を洗い流して、水分を拭き取ることが
大切です。酸性泉は、飲泉により消化器病の改善に効果があることも知ら れています。 |
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【主な効能】 |
糖尿病、慢性便秘、慢性消火器病、貧血、慢性婦人病、慢性皮膚病、切り傷、打撲、ねんざ、運動麻痺、神経・筋肉・関節痛 |
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■放射能泉 |
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地中に含まれるごく微量の放射線(ラジウム・ラドン)を帯びた国内では珍しい泉質で、「万病の湯」と呼ばれることがあります。放射能泉の多くは、30度以下の低温泉で、温度が低いほどラドンの含有量が多いと言われています。温泉中に含まれるラドンは、空気中に拡散するため、放射線は気体で体内に取り込まれますが、呼気とともに排出されるので健康に害はありません。逆に血行促進や鎮痛効果が認められています。なお、放射能泉は、色も香りもなく、肌ざわりもごく普通の泉質ですが、長時間の入浴は湯ただれを起こすことがあるため、避けた方が良いと言われています。 |
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【主な効能】 |
痛風、糖尿病、動脈硬化・高血圧、肝臓病、慢性胆のう炎・胆石症、慢性便秘、慢性消火器病、慢性婦人病、慢性皮膚病、打撲・ねんざ、冷え症、関節のこわばり、運動麻痺、神経・筋肉・関節痛 |
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