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ドライブとバレエ音楽    (2006.6.9)

私は横須賀に住んでいます。両親も健在で千葉県市川市に居ります。 月に二度ほど、両親のところへ様子を見に行くのですが、私の家と市川の実家は車で高速道路の横浜横須賀道路・首都高速湾岸線を利用して約80キロです。順調にいけば2時間強の道のりですが、途中に東京ディズニーランドとディズニー・シーへの降り口である葛西ランプや浦安ランプがあり、渋滞に巻きもまれると、3〜4時間かかることも希ではありません。
そんな時、”いらいら”となるのですが、私は、モーツァルトの曲やバレエ音楽を聴くことで、気を紛らわせています。 主に、快調にとばしているときは軽快なバレエ音楽、渋滞に巻き込まれたらモーツァルトのセレナーデやディベルティメントというように聞き分けています。
 
道中、私の愛車:トヨタ・プリウスの車内は、小さなコンサートホールになります。 もともと乗用車の車内はステレオ再生に適しています。適当に残響があって軽いクラシックの音楽を聴くにはうってつけなのです。ハイブリッドカーのプリウスは、100km/h以上の高速運転をすると、エンジンがフル回転し、エンジン音と動力を車輪に伝えるCVT(無段変速機)のノイズが急に大きくなりますが、 90km/h位まででしたら、とても静かです。逆に、30km/h〜40km/hの、のろのろ運転ですと、エンジンは止まり、モーター走行だけになりますから、走行音はほとんどせず、室内はエアコンの音だけで、ステレオを聴くのに最適な環境になります。
一昔前までカーステレオはカセットテープでしたが、最近の車はCDが一般的になりました。カーナビと組み合わせたDVDが着いている車さえあります。初期のCDのカーステレオは振動時の音飛びもありましたが、最近は改良され、めったに音が飛ぶようなことはなくなりました。
 
モーツァルトの室内楽や協奏曲を聴いていると、不思議に心がなごんできます。渋滞のいらいらも紛れます。モーツァルトの音楽の中に一貫して流れている「調和(ハーモニー)の美しさ」が、人の心と体をなごませ、ドライブのいらいらもなくすのでしょう。 また、「1/fゆらぎ」や「高周波」など、モーツァルトの音楽に含まれる成分が、人の気持ちを和らげることも医学的に証明されているそうです。
一方、アンセルメの指揮するチャイコフスキーやドリーブの軽快なバレエ音楽を耳に、バレリーナの美しい踊りを目に浮かべながら、車をとばすと、心もうきうきしてきて、車を運転する楽しみが増してきます。同時に、単調な高速道路での運転時の眠気も解消にも役立つというもの。 バレエ音楽の軽快なリズムが、安全運転の為の一つの効用になっているとも言えそうです。

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