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ドライブとモーツァルト   (2011.6.15)
私はトヨタのプリウスに乗っています。「ドライブが気持ちよくて、しかも、世界一地球に優しい」、この「プリウス」は、そんなクルマを目指して、作られたそうです。 ボディは、ハッチゲイトがついたセダンで、ACモーターとガソリンエンジンを上手に組み合わせて、お互いのいいとこ取りをするハイブリッド・・・・。 「環境に優しく燃費が良い」がプリウスの謳い文句ですが、私にとって何より有り難いのは、車内の静かさです。プリウスが旧20型から新30型になって大きく改善されたのがこの静かさです。旧20型プリウスは90キロを越えると車内がかなりうるさかったのですが、エンジンの排気量が増え(1.5L→1.8L)、回転数が下がったせいか、新型プリウスは高速走行でもさほど騒音は増えません。 当然、高速時には風切り音や足元からのロードノイズは幾分増えますが、カーオーディオの音楽を妨げるほどではなく、フォルテッシモからピアニッシモまでの強弱の多いクラシック音楽を聴きながら運転することの多い私には、とても有難いことです。
私は横須賀市に住んでいますが、高齢の両親は千葉県市川市に居ります。 毎週、両親のところへ行くのですが、私の家と市川の実家は約80キロ。 順調に行けば、横浜横須賀道路・首都高速湾岸線を経由して約2時間ですが、 途中、東京ディズニーランドへの降り口の葛西ランプあたりで渋滞に巻きもまれると、 3〜4時間かかります。そんな時、”いらいら”となるのですが、 私はモーツァルトの音楽を聴くことで、気を紛らわせています。私は、108枚17巻からなる、 フィリップスのモーツァルト全集を持っており、これをMP3に圧縮してPCのHDDに入れてあります。 ドライブには、この中から約650MB分(CDだと4〜5枚分)をCD-RWに焼いて持っていき、 カーオーディオで聴きながら走ることにしています。
 
もともと乗用車の車内はCDなどの音楽の再生に適しています。 適度に残響があって、音に程良い柔らさが加わり、室内楽のような小規模な演奏は とてもいい感じに聞こえるのです。昔のカーステレオはカセットテープが主流でしたが、 10年ほど前からCDプレーヤー付のカーオーディオが一般的になり、最近は、DVDプレーヤーやHDDが付いているものも多くなりました。 また、最近のCDプレーヤーには、MP3のCD-Rを再生できるものもあり、私にとっては、これがとても便利です。 オーディオCDの音楽をMP3に圧縮しても、ほとんど音質の劣化は感じられず、CD4枚分ほど(約4時間)の音楽を1枚のCD-RやCD-RW(MAX700MB)に入れることができるので、 通常のドライブでは、途中でメディアを交換することなく音楽を聴けるので、車の運転に集中することができます。 愛車プリウスを運転しているとき、車内は、小さなコンサートホールのようです。最近、カーオーディオのスピーカーを変えたことにより、一層クリアーな音質になった上に、音に程よい柔らさが加わり、ピアノや声楽が刺激的でないまろやかな感じになりました。 運転中にモーツァルトの室内楽や協奏曲を聴いていると、自然に心がなごんできます。渋滞のいらいらも紛れるし、また不思議に眠気がなくなるのです。

ところで、モーツァルトの音楽が胃もたれに効き目があることが医学的にも証明されているとのことです。モーツァルトの音楽の中で、セレナードやディベルティメントは、当時の貴族達の食事の場でも演奏されたそうですから、当時も胃薬としての効き目があると考えられていたのでしょう。 また、テレビ番組「モーツァルト奇跡の響き」では、モーツァルトの音楽にまつわる不思議を現代の科学を駆使して解明していましたが、 その中で、モーツァルト音楽のキーワードとして、@『1/fゆらぎ』、A『高周波』、B『たんぱく質』を挙げていました。 「モーツァルトを聴きながら列車に揺られると気持ちよく眠れる。トマトにモーツァルトを聞かせると甘くなる。 乳牛にモーツァルトを聞かせると乳がでる。」、 これが、モーツァルトの奇跡の響きだというのです。私も同感で、モーツァルトの音楽の中に一貫して流れている「調和(ハーモニー)の美しさ」が、人の心と体をなごませ、胃もたれをなくし、ドライブのいらいらもなくすのだと思います。

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