11.30(木) 昨夜はちょっとプチ家出をしておりました。正確には、ダンナに叩き出されたんですが(爆)。今朝の書き込みは、実家の父のパソコンからだったのでした。やー、パソコンによってずいぶん画面が違って見えるのねえ。

 昨日の日記に書いた「だっくす」について、星間宇宙船やメールでいろいろ教えてくださった皆様、情報ありがとうございました〜!やっぱり「ぱふ」の前身だったんですね。納得納得。kashibaさんによると、「漫画界」→「漫波」→「マンパコミックス」で「だっくす」だそうで。で、それから「ぱふ」になったということですね。

 その「ぱふ」も、やがて萩尾望都号で休刊となり、その後「ふゅーじょんぷろだくと」と新生「ぱふ」の2つに分裂した形で復活。「ふゅーぷろ」はやがて「COMICBOX」に改名して大判化、「ぱふ」も大判化しミーハー路線を歩みます。>by姫川みかげさん。このあたりはすこうしだけわかるかな。でも買ったことはないですね。「OUT」でガンダムパロとかやってたのとかは知ってるんですが。ってちょっと路線が違うか。あともっと後だけど、この流れで「アニパロコミックス」を読んでた時期が。うーん、キャプつばとか、星矢のパロとかやってた頃?(笑)この頃はもう働いてて、自分の書店で買ってました。ほほほ。

 ちなみに私のゲットした「だっくす」’78年11月号のマンガ作品ベストでは、1位「トーマの心臓」、2位「火の鳥」、3位「ポーの一族」、4位「キャプテンハーロック」です。そして6位に「綿の国星」が!7位は「あしたのジョー」!9位は「11人いる!」です。ううん、今読んでも名作傑作なものばっかりですな。講談社漫画文庫の「あしたのジョー」、今店頭ですっごく売れてるんですよお。

 今日は『最終兵器彼女』3巻(高橋しん、小学館)を買ってきたので今から読みます。うう、待ってたぜ!あとは『別冊 本とコンピュータ4 人はなぜ、本を読まなくなったのか?』(トランスアート)。こういう論争って、どの意見を読んでも「そうだなあ」と思う半面、「でもどっか違う気がするなあ」と思うのは何故なんだろう?まあ、正解なんて存在しないしな。「かたい本」という意味でいうなら、私なんかも全然読んでないですわ、恥ずかしながら。エンタテイメントばっか。わはは。ひとがかたいもの、難しいものを読んだり考えたりすることから遠ざかり、易しくてカンタンなものにどんどん流れていった結果、私たちの「文化」というものがゆっくり崩れつつあるのでしょうか。なーんて文化の定義もわからんくせにエラソウなこと言うなって>私。


11.29(水) 先日Yahoo!オークションでゲットした「だっくす」という雑誌。これ、まんが専門誌なんですが、くわしいことご存知の方いらっしゃいませんか?78年11月号だから、えっと、私が12歳の頃の雑誌か。この次の号からタイトルが変わってるんですけど、いったいなんという雑誌になったのか、気になる〜。情報求む!(大森さんあたりに聞いたら一発でわかりそうだなあ)

 雑誌の雰囲気がいかにも昔っぽい。というか同人誌みたい(とダイジマンに言ったら、「昔の雑誌はみんなこんな感じだったんだよ」と言われる。そうかー)。執筆者が写真入りで載ってたり(森雅之さんのお顔を初めて見ました!若くて、学生さんみたいだ)、投稿者の名前に住所が載ってたりしてびっくり。登場する漫画家の名前や、広告とかどれもこれも非常に懐かしく、読みふけってしまいました。漫画家ベストテンのラインナップは1位萩尾望都、2位大島弓子(!)。6位に倉多江美が入ってるあたり、いかにもマニアの雑誌ということがよくわかります。

 古い雑誌はその時代の空気をそのまま伝えますね。この中にはまだ当時の鼓動が鮮やかに息づいている。そういえば、母が大好きで大事にしてた、「ジュニアそれいゆ」とかの雑誌を引っ張り出して読むの好きだったなあ、子供の頃。レトロな雰囲気がなんともよくて、母の青春時代はこんな感じだったのかあ、などと考えつつ読んでました。これは覆刻版が出るくらい、マニアなファンがいっぱいいる雑誌で、作り手の熱い思いがよくわかる、非常に質の高い雑誌でした。今読んでも面白いと思う。実際、中原淳一の平凡社から出た本、今売れてるし。『しあわせの花束』などなど。中原淳一を知らない、若い世代にも売れてます。

 「だっくす」を読んでて、「ああ、あと10年早く生まれたかったなあ」と思いました。あと5年でもいいや。そしたら、この時代の空気をリアルタイムで感じられたのにな。ちょっとだけ残念。12歳じゃ、やっとこの世界の入り口に立ったところですから。まだ、なかよし連載中の『キャンディ・キャンディ』読んでた時代ですからね。


11.28(火) ふと夜空を見上げたら、上ったばかりのオリオン座が輝いていました。やあ、今シーズン初めてのご挨拶だね。凍てつく空にキミを見つけると、いよいよ冬がやってきたという実感がわくよ。今年もいい冬になりますように。

 『イーシャの舟』(岩井隆雄、ソノラマ文庫)、当店では快調な売れ行きですよお。あっという間に在庫切れ。ええっ、まだ私も買ってないのに!とうれしい悲鳴。早く追加分、入ってこないかな。あと、『スカーレット・ウィザード』4巻(茅田砂胡、中央公論新社)がバカ売れしてます。これ、そんなに面白いのデスカ?この著者の本は読んだことないのですが。『女には向かない職業2』(いしいひさいち、東京創元社)もよく売れてますよ〜。藤原センセ、いいなあ。

 本日の爆笑本は、『図説ロボット』(野田昌宏、河出書房新社)!野田大元帥の洋雑誌コレクションから選りすぐりの、ロボットのイラストばっかり集めた本なんですが、見てるうちに、もお、おっかしくておかしくて!!とにかくB級、奇妙奇天烈な絵ばっかりなんですわ。おいおい、いったい何のためにそこまで珍妙な形してんだよオイ!ってツッコミを入れたくなるくらい(笑)。イラストがほんとによくぞここまで入れてくれた、というほど盛りだくさんで、「SFは絵だ」という野田さんの主張がそのまま生きてます。これは買いです!ゼッタイ!見てるだけで楽しいですよ。あ、サイズはA5判くらいなんで、お間違えなきよう。

 『ハッカー/13の事件』(扶桑社文庫)も発売になりました。このSFアンソロジーも買いですね。しかしこれ、うっかりしてると、SFのひとはミステリと思って買いそびれそうな気が。

 昨夜、『競作 五十円玉二十枚の謎』(創元推理文庫)の、若竹七海の問題編と、佐々木淳(倉知淳)の解答を読む。あらっ、なになに、これ『日曜の夜は出たくない』(創元推理文庫)の猫丸先輩じゃないっすか!私は彼の大ファンなのよ〜。予想に違わず、おかしいオカシイ。オチもサイコー。ううん、やっぱ倉知さんはいいなあ。この飄々としたユーモアセンスがたまんない!

 Yahoo!オークションでゲットした「だっくす」という雑誌が届く。う、うれしい!詳細は明日。

 あ、『愛するために生まれた』(江國香織、辻仁成、幻冬舎)は発売が延びたそう。2月くらいになりそうだって。bk1情報によると、北村薫の新作『リセット』(新潮社)は1月発売だそうで。うっく、楽しみ!3部作、ついに完結ですね。ほかにも発売が延びてるものを少し直しました>新刊速報。日下三蔵氏のkashiba掲示板書き込みによると、『推理作家が出来るまで』(フリースタイル)も延びてたのね。どうりで注文出してるのに、こないなあと思ったよ!(笑)


11.27(月) そして今日も眠いのでした。まる。(ネットの日記って、実は壮大な叙述トリックだと思いません?壮大というほどたいした謎を隠してるわけじゃないけどさ。なんでも書いてるようで、実はその人のほんの一部しか書いてないんだよ。)

 突然思い出して『GOD』(異形コレクション12、廣済堂文庫)を買う。目的は、そう、恩田陸の短篇「冷凍みかん」だ!家に帰る途中であっと言う間に読了。おお、噂に違わず面白い。こういう話好きだなあ。ある旅の途中で、さびれた駅にあった冷凍みかん。「これももらうよ」というと、売店のおじいさんは顔色を変えた。実はそれは…。というショートショートストーリー。これはSFといってもさしつかえないでしょう。こういうSFショート、もっと書いてよ恩田さ〜ん!ひょっとして、このひと案外短篇向きの作家なのかもしれないなあ。長編の、恩田陸独特の世界に浸り酔いしれるのもいいけど、へんにぐだぐだしないで、短篇で、アイデア勝負でばしっと決めるほうが、話がクリアになるタイプなのかも。『光の帝国』や『象と耳鳴り』も、実にうまい短篇集だったもんね。kashibaさんも以前絶賛してた、『グランドホテル』(異形コレクション9、廣済堂文庫)の「深夜の食欲」の怖かったことと言ったら!あまりの怖さ&気持ち悪さに、私はこの本をいまだ買うことができません(笑)。

 昨夜、『壺中の天国』(倉知淳、角川書店)読了。なるほどねえ、このタイトルに全てが隠されていたのか!なんかずうっと、主人公の母子+おじいちゃん一家の話だったんで、すっかりほのぼのファミリードラマなのかと思って油断してたら、ラストでいきなり本格ミステリになったのでびっくり。なんとまあ、あれが全て伏線だったとは。しかもまたしても、著者のしかけたある罠にかかっちゃったし〜(笑)。私のようなアホは格好のカモだよな、全く。これはちょっと倉知淳にしては異色作のような気がします。全部読破してないので、断定できないけど。

 星間宇宙船に出品者の方がいらしてたので告白しますが、実はワタクシ、先日生まれて初めてYahoo!オークションにチャレンジしまして、とある雑誌をゲットしたんです〜!「だっくす」という昔の雑誌なんですが(全然存在を知りませんでした)、これがなんと私の愛する森雅之の特集だっていうじゃあーりませんか!もお、森雅之に関するものならなんでも欲しがるクレクレタコラの私ですから(>古すぎ)、無事落札してうれしかったのなんの!明日現物が届く予定なのです。ううっ、楽しみ!謎の牛さん、ありがとうございました!いやあ、ネットは偉大なりよ!


11.26(日) 根性で行ってきましたよ、ROBODEX2000!いやあ、マジですごい混み方でしたわ。予想よりはるかに。でも、がんばって行ったかいはあったね。面白かったですよ。やっぱりテレビより、この目で実物を見るほうがゼッタイいい。写真だと、実際の大きさがイマイチわかんないんだもん。

 ロボットたちみんな、思ってたよりずっと小さかったです。ASIMOなんて、ほとんどランドセルしょった小学一年生の着ぐるみ(笑)。かわいかった。動いてるトコ見られて感激。いつも膝が少し曲がってるのがご愛嬌。スキー板に全体重のせる練習してるみたいなカッコ。しかしただ2足歩行だけであんなに大騒ぎするってことは、この技術、よっぽど難しいのね。素人にはわかんないけど。私たちは日頃なにげなく歩いてるけどね。そうはいっても人間だって、生まれてから歩けるようになるまで1年近くもかかるんだしなあ。

 ソニーのロボットはすっごく小さくてびっくり!オトナの膝くらいかな?動きはASIMOよりずっと器用で、ダンスがお上手。

 さっき、テレビ「鉄腕ダッシュ!」にも出てた、スカートはいた女性みたいなロボットは、遠隔操作ロボット。動かすひとの手にいっぱい器具がついてて、それを動かすと、遠くにいるロボットがそのとおりに動くってやつね。こういうの、昔アニメで見たよね!!これもすごく小さくて、小学一年生並み。

 AIBOとかは会場のブースで、自由に遊べるようになってました。いじってると、コンパニオンのお姉さんがいろいろ説明してくれたり。先行販売のトミーの犬のおもちゃ、dog.comがなかなかよくできてました。あれで15000円ならマルでしょう。タカラやバンダイのロボット魚、ロボットクラゲ、ロボット虫なんかもありました。

 手塚治虫ブースでは、アトムの誕生日までのカウントダウンをやってる時計なんかが売ってました。あと「手塚治虫ワールドかわさき」の紹介とか。これは2007年オープンだそう。

 NECのR100も実物展示してあって感激。う〜、デジカメでいっぱい写真撮って来たんだけど、電池がなかったらしくて全部失敗。とほほ〜。森山さんのトコの写真が非常に美しいので、もいっかいリンクしておきます。こちらを見ながらお読みくださいませ。

 しかしこれだけのひとが見にくるってことは、みんなすごくロボットに興味があるんだねえ。老若男女、おじいちゃんから赤ちゃんまで、ホントにさまざまな方がいらしてました。制作者側の方々も、ロボットが大好きで、早くロボットとひとが近しくなれるようにがんばってる、みたいな感じをうけました。ただの便利な機械じゃなくて、親しみある、一緒にいて楽しくて心なごむ、そんなロボットを作ろうとしてる。アトムやハロやまるいちみたいな、私たちの大切な「友達」としてのロボット。ああ、早くそんな日が来ないかな。制作者の皆様、応援してますよ!

 ROBODEXは、来年から毎年開催されるそうです。来年もゼッタイ行こうっと!


11.25(土) さきほど17万カウンタ突破!皆様いつもありがとうございます〜!

 近所の書店で、『なるたる』3,4巻(鬼頭莫宏、講談社アフタヌーンkc)をやっと発見。うれしい〜。でも読むのちょっとコワイ。ドキドキ。今日はほかにもいろいろ買っちゃって、またパソコン机の周りに本の山があ〜。昼休みに思わず『「捨てる!」技術』(辰巳渚、宝島新書)なぞパラパラ読んだりして(笑)。や、本は捨てないけどね、絶対。でもこれ読んでいろいろ反省したね。うちなんてゴミ(というか使わないもの)の山かも。一度本格的にやらねばならんのだろうなあ、片付け。ま、いつかね、いつか。>この本に「いつか」なんて日は来ない、ともあったが(笑)。

 tokiさんオススメの『ブザー、シグナル ゴーホーム』(志村志保子、集英社マーガレットコミックス)を今読み終わったトコ。ううむ、すごくフシギな感触の漫画ですね。絵は全然違うけど、話の雰囲気は確かにちょっと大島弓子に近いものがあるかも。不条理さが。ダンナはさっきパラパラ読んで、「なるほどねー、純文学みたいだ」って言ってました。


11.24(金) 明日あたり、カウンタ17万いきそうです。ゲットした方、ご報告よろしく〜。

 木村君、ご結婚っすか…。しかもじきパパなのね!なんともいえぬ複雑な心境だけど、おめでとうを言わせてね。ふう。

 今日はなんだかいろいろとあって、もやもやとした気持ちなのです…。自分でもよくわからない。湯気みたいに形があいまい。

 森山さんの、ROBODEXレポにリンク張っておきますね。面白そう〜。

 待ちに待ってた『女には向かない職業2』(いしいひさいち、東京創元社)が出ました!やっぱり待ってる方がいっぱいいたのかな、初日からよく売れてました。やー、藤原センセ、やっぱり高校生の頃からヘンだったのね!(笑)しかもソフトボール部だったとは。

 もひとつ、待ちに待ってた『ハイペリオン(上、下)』(ダン・シモンズ、ハヤカワ文庫)!表紙が楽しみだったんですよ、トゲトゲのひとがどんな風に描かれてるかなって(笑)。そしたら、あれれ、上下どっちにもいないじゃん?が!よーく見たら、なんとこんなところに!気になる方はぜひ書店で現物をご覧くださいませ。今日初めて知ったんだけど、このトゲトゲの人って悪い人だったんだねえ。

 『素子の読書あらかると』(新井素子、中央公論新社)も出ましたよん。「書評でなく、読書エッセイです!」とまえがきでキッパリ申しておりましたよ(笑)。北村薫の『スキップ』について書いてあったよ、ヒラノさん!あれはこわい、って(笑)。

 今思い出した仕事。『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』(偕成社文庫)を文芸書クリスマスコーナーに積むこと。この本、もっとオトナ向けに作ってもよかったのになあ。雰囲気はすごくいいのに。


11.23(木) 皆様、いい休日をお過ごしになりましたか?私?もちろん仕事ですよ、シ・ゴ・ト!(笑)いいもん、今度の日曜にはROBODEX行っちゃうもんね〜!楽しみ!(あくまで予定だが)

 今朝、線路ぎわを歩きながら、遠くまで続くせいたかのっぽの鉄塔たちを眺めていました。『鉄塔武蔵野線』(銀林みのる、新潮社…ごめん品切れだって〜あの、これ文庫にもなってなかった?もう絶版?)を読んだ方、いらっしゃいます?第6回ファンタジーノベル大賞受賞作。アイデア勝利の、非常にユニークな作品でした。私は新刊当時読んだんですが、あれを読んで以来、私は鉄塔を見る目が変わりましたよ。いままでは目に映ってても、存在を意識したことなかったけど、今ではなんだかひとりぽっちで立つ、さみしい巨人のように見えます。夜、暗い空に赤いランプがぽつりと映えてるときなんか特に。「元気?さみしくない?」って声をかけてあげたくなるけど、ただ黙って見上げるだけ。 

 ちょこっとトップページの衣替え。クリスマスまで、あとひと月ほどになりましたね。今年のクリスマスプレゼントのオススメ本はこれ!『ムーミン谷のクリスマス』(筑摩書房)です。子供心を失わないオトナの方にぜひ。私は昔、ムーミンの原作はなんかこわかったんですが、皆様はいかが?モノトーンで、かわいいというよりどこか不気味な感じがしたものです。今読むと、意外と哲学的ね、これ。『恋するムーミン』なんか、マジでオトナの三角関係の本ですよ。

 通勤本だった『幻惑の死と使途』(森博嗣、講談社文庫)、やっと読了。面白かった〜。う〜ん、そう来たか。そいつは想像できなかったよ。1/3くらい当たってた、かな?ま、ミステリ部分もいいが、私はほとんどあのコンビの掛け合い&行く末を楽しんでるふしがあるけど(笑)。さて、お次はペアの『夏のレプリカ』だ!

 おうち本の『壺中の天国』(倉知淳、角川書店)、半分読了。これ笑える〜!おたく万歳本だねこりゃ。出てくる登場人物、みんなオタッキーなんだもん(笑)。や、著者の持論には私も賛成だね。子供たちよ、好きな道を極めて、明るく楽しい、立派なおたくになろう!ただし社会生活が営める程度にね(笑)。


11.22(水)     どうして二人 近づく程 遠く感じて不安になるんだろう  (by「夏の幻」GARNET CROW)

 今気に入ってて、パソコンでよく聴いてる曲の一節↑。むー、ガーネット・クロウのアルバム買っちゃおうかなあ。

 しかし、独身の頃に比べて音楽(CD)を聴かなくなった。なんでだろう、音楽番組を見なくなったせい?でももとからそんなに見てたわけじゃないしなあ。たとえば上の曲は「名探偵コナン」のエンディング・テーマなんだけど、聴けばこうやって気に入って買ってしまう曲はあるのだ。なのに、新しいものに接する機会が激減してる。いったい皆、どこから情報仕入れてるの?やっぱりあまりテレビそのものを見なくなったり、CDショップに行かなくなったのが原因かなあ?あ、「ぴあ」とかもチェックしなくなったな。ということは、やっぱり興味が昔より薄れてるのか。無意識に自分で情報を取りにいかなくなったのか。ひとりでじっくりCDを聴く、ということがしにくくなったのも一因だろう。

 今は、ごくたまーにふらっとCDショップのニューアルバム情報見たりして、「あ、これ出るのね」って、お気に入りのアーティストの新譜予約をする程度(ちなみに今は月末発売のマッキーを心待ちにしているところ!!)。先日、遊佐未森の「small is beautiful」は買いました。まだ聴いてないけど、曲のタイトルを見るだけでもイイ。「ココア」とか「ネクター」とか「仔ぐま座」とか。

 そのかわりといってはなんだが、私はここんとこ、本へのベクトルが昔より格段に濃く太くなった(笑)。自分の興味のベクトルの90%が、本(とそれにまつわるネット)に向いてるといっても過言ではないかも。昔はもっと、旅行もしたし音楽も聴いたし友達とも遊んだりした。ということは、自分の興味のベクトルが浅く広方向に、でなく1方向に集中するようになったのか。

 興味のベクトルのひとつとして「本」を選び、自らアクセスして、星の数ほどある中からこのサイトにいらしてくださったあなた、ようこそ!私はあなたの訪問を、ごく素直にうれしく思いますよ!

 乱読更新。入院前や入院中に読んだ本の書評をちびちびと書いてます〜。いつ終るんだろうこの作業。あと10冊以上あるよ!!


11.21(火) うふふ〜。さくらちゃんの新シリーズのトレカ買っちゃった〜。どーんと1箱、セット買い〜。まー、会社の同僚たちの、私を見る目の冷たいこと!(笑)「…安田さん、いいオトナでしょお?」「全く、おとなげない〜。」ふん、いいんだい、たかだか5000円ちょっとじゃないか!洋服だったらスカート1枚分くらいだぞ!ブランドものなんかだったら、もっと高いんだぞ!それに比べたら安いものさっ!(>そういう問題か?)なんか今回のカードはえらくキラキラしてて綺麗。ううっ、やっぱ、さくらちゃんカワイイ〜!!(>ビョーキ)

 秋元康が『自分地図を描こう』(大和書房)で書いてたこと。この本は10代の女の子の悩みに答える、みたいな感じの自己啓発書なんですが、私のような年代にも応用できます。たとえば「勉強と部活を両立したいのですが」という問いに彼はこう答えます。「両立はできます。ただし、苦労も2倍です」。そうなのよね。仕事と家事・育児(さらにネットか?^^)の両立もこれと同じ。両方とるなら苦労も2倍、それが当然。自分が望んでしょってる苦労だってことを自覚すべきだな。イヤならやめりゃいいんだから。

 『壺中の天国』(倉知淳、角川書店)読み始めました。な、なにこれ、いきなり電波系入ってるんですけど!?(笑)ちはら嬢が言ってたとおり、この10歳の娘と母の掛け合いは面白い。我が家はもう少しレベル低いですが(笑)。


11.20(月) ううっく、寒くなりましたねえ。こたつで丸くなりたいよお。ホットカーペットでテーブルだと、なんかみかん食べたい、って雰囲気にならないのはなぜだろう?

 ところで先日、糸井重里さんの『豆炭とパソコン』(世界文化社)という本が出たんですが、今日その話をしたところ、同僚の男性2名は豆炭を知りませんでした。ちょっとショック。昔、信州の私のおばあちゃんちにはあったよ、豆炭。台所の火であっためて、こたつの中に入れるの。って言ったら、「こたつにどうやって入れるんすか?」と同僚は不思議そうでした。今はもうないのかな、豆炭って?

 昨日の日記にちょい補足。「世の中の本の99パーセントが古本」というのは、「出てすぐの新刊も古本屋で手に入る」からということじゃないと思うぞ」>byダイジマン。ええ、わかってますよ。世の中に存在する本のうち、出たばかりの新刊なんてのはごくわずかで、去年出た本、10年前に出た本、20年前、いやいやもっとずううっと前に出た本たちでできた、分厚い地層の一番上のうすい埃程度だよ、ってことですよね?それを考えると、途方もないよなあ〜〜。この世にはなんてたくさんの本があるんだろう。そして、短い一生で読める量は、なんて少ないんだろう!呆然としちゃうよね。

 ふくやまけいこの漫画『何がジョーンにおこったか』の「女の友情」という短篇のひとコマで、バイト代をみんな本につぎこんでる、本好きの女子高生が言ってたセリフ。「でもときどき あれもこれもと本を買ってると むなしくなっちゃうんだ」「どうして?」「だってどんなに本を買いあさったって この世に発行されてるすべての本を読むことはできないのよ…くやしいな」。これは本を愛するひとたちの共通の思い、ですよね。

 ださこん4の時に聞いてはいたんですが、大森さんの11月1日の日記で初めてわかりましたよ、Google!確かにこのヒット率はすごいわ。「安田ママ」で検索して、いろんなサイトに行って遊んでしまいました、ほほほ。こういうアホなことやってるからいかんのだって。

 さて、今夜から『壺中の天国』(倉知淳、角川書店)だあっ!


11.19(日) 昨日の日記、またしても日付間違ってました〜すみません。

 家族で健康ランドにいって、1時間もいろんなお風呂に入りまくっていたら、出た後、マラソンしたあとみたいにぐったり。お風呂って、やっぱすんごく体力消耗するのねえ〜。こりゃ毎日通ったらヤセるだろうなあ。

 しかし休みだってのに、自分の好きに使える時間が、結局娘の就寝後だけというのはどうよ?本も読めやしないよ、とほほ。いずれそのうち、「ああ、あの頃はあんなに「ママ、ママ」って私べったりだったのに…」と思うときが来るんだろうけど。

 ダイジマンが星間宇宙船で書いてましたが、9月にフェアで復刊されてた『果しなき旅路』(ゼナ・ヘンダースン、ハヤカワ文庫)が11月に増刷されてたそうです。じゃあ、よく売れたのね。よかったよかった!「活字倶楽部」秋号のインタビューでも、恩田陸が『光の帝国』がらみで紹介してましたよね、確か。

 「なあに、世の中にある本の99%が古本です。」(>kashibaさんの11月17日の日記より>、10万アクセス突破!)。そ、そうなのか?(笑)毎日毎日、盆と正月以外は途切れることなく入荷する、怒涛の新刊と格闘してる身には、新鮮なお言葉でした。まあ日々足しげく古本屋に通うkashibaワールドにおいてはそうなんでしょうね。古本屋にある本は100%が古本だもんな>当たり前です(笑)。出て間もない本だって、古本屋で見かけてしまう今日この頃だしねえ(涙)。関係ないけど、ちなみに業界では、コミックは売れ部数の40%が今月の新刊、あと60%が既刊本といわれています。普通の書籍についてはあまり聞きませんが、おそらく新刊の割合はもっと下がるのでしょうね。

 あっ、そういえばうちのパソコン、音出るようになりました〜!総統、その節はどうもありがとう!「打モモ」はちゃんと音が出るんだったのね!(笑)

 新刊速報、更新しました〜。前に書いた「現代ウィーン・ミステリー・シリーズ」の詳細載ってます。11月より発売開始です。


11.18(土) ちょっとつかれました。サンタマリア。(>宮沢賢治『オッベルと象』風に)

 本日の注目新刊はこれ!『ひみつのドミトリー 乙女は祈る』紺野キタ、ポプラ社)。偕成社で『ひみつの階段』というコミックが出てましたが、その未収録作品を集めたものだそう。え、えらいぞポプラ社!教えてくれた同僚にも感謝だ!ゲットするのはどうぞお早めに〜。

 SFな方にはこちら。『日本SFアニメ創世記』(豊田有恒、TBSブリタニカ)。手塚治虫や、虫プロあたりの話が出てるらしいです。あと高千穂遥とかも出てるんだったかな?

 あとびっくりしたのは、『アイボ ドリーム』(講談社)。これ、AIBOの写真集なのだ!や、CG画集なのかな?よくわかんないけど。透明プラスチックケース入りです。今日、店で一冊売れました。同時発売のポストカードと一緒に。いったいどんな方が買ったのかな?

 『黄泉がえり』(梶尾真治、新潮社)、月末に2刷り出来だそうです。やったあ!当店も好調に売れてますよん。

 う〜〜〜〜、なんかすごく頭が痛いので今日はここまで。新刊速報は明日にします〜。ごめんなさい〜。


11.17(金) あ〜あ、アタシってバカ。わかってたことだけどさ。

 静かな霧雨。昼間でも白い息が見えるほど寒かったです。もう冬目前。

 娘のマラソン大会が中止になり、午前中は保育参観。やー、保育園児の群をみてると実におかしい。だって、全然ひとの言うこと聞いてないんだもん!(笑)もうてんでバラバラ。無理やりの団体行動って、やっぱ難しいんだな。人間の本能に反した行為なんだろうか?

 これが終ってから出社(今日は遅番、閉店の9時まで仕事)。いったん帰宅してから車で実家に娘を迎えに行き、家に戻ってから晩御飯。ふう、さすがにへとへと。仕事も忙しくて、なんか1日走り回ってた気が。あうう、新刊速報は明日にさせてください〜。

 今日、ちょっと某氏のSFファンジンを見せてもらいました。いやあ、こういうの作るひとのパワーってすごいねえ!尊敬に値するよ。

 昨夜、『コンセント』(田口ランディ、幻冬舎)読了。前半暗くてつらかったけど、後半けっこう感動しました。ひきこもる人たちのことが、ちょっとわかったような気がします。もちろんこれはランディさんの考えであって、これが正解というわけではないのだろうけど。思ってたよりずっといい小説でした。

 『紫の砂漠』(松村栄子、ハルキ文庫)は、思ってたより固めの、倫理的(?)、思想的なファンタジーでした。もっと柔らかくて読みやすいのかと思ってたら、意外と禅問答みたいなのがあったりして。しかも最後のほう、突然SFになったのですごくびっくりしたよ!!ああ、そういうことだったのかあ!と驚愕。や、とがった耳の人が普通と思ってた私がオカシイのですが(笑)。

 アクセス解析をつけてみました。ふふふ、楽しみ〜。ちょっとドキドキ。


11.16(木) 休み明けは忙しい〜。きゃああ、『螺旋階段のアリス』(加納朋子、文芸春秋)が出てる〜!即ゲット!『競作 五十円玉二十枚の謎』(創元推理文庫)も出ている。これもゲット。カバーはひらいたかこのイラスト。カワイイ(ネットダイレクトさん、早く画像をアップしてね〜)。これには現在私が熱愛中の(笑)、倉知淳(の前のペンネーム、佐々木淳)の短篇も入ってるのだ。ふっふっふ。

 しかもさあ、なんか昨日、私が休みのうちに「覆刻 オフェリヤ殺し」(小栗虫太郎、沖積舎)8000円、なんてのも出て1冊入荷した分がその日に売れちゃってるし〜。現物見たかったなりよ!(今検索してみたら、この方の本、おなじ沖積舎でずいぶんたくさん覆刻されてるのね、知らなかった)

 本日の私のイチオシは、『おかあさんとあたし。』(k.m.p、大和書房)。小さかった頃の「あたし」と、お母さんの日常を切り取ったひとコマイラスト漫画なんですが、これがツボ。まさに今の私と娘、かつての小さい私と母。懐かしい風景。ああそうそう、こういうことあったよ、というワンシーンばかりで、胸の奥がきゅっと切なくなる一冊です。ぜひ店頭でご覧になってみてくださいませ。

 前に星間宇宙船で教えていただいた、「おおきなポケット 12月号」が届く。目的はもちろん、とじこみふろくのまんが館、森雅之の「うたの好きな子」!わーい!作中に出てくる、主人公の女の子の作った「バナナのうた」の楽譜もついててうれしいな。しかし、こういう買い逃しってけっこうあるんだろうなあ。気がつかないで終っちゃってた本たち。まあ、本も縁だからな。

 日本SF大賞は、巽孝之の『日本SF論争史』(剄草書房)だそう(ken1さん、情報ありがとうございました)。でもこれを読むのはちょっと大変かニャ?MZTさんは確か、非常に面白かったと絶賛してた気が。

 乱読アップ。めちゃめちゃテンション高い文章になってますが(今までで最高かも)、気にしないでくださいませ(笑)。


11.15(水) 休みの前夜は、つい気が緩んでしまう。昨夜も「早く寝る」と書いておきながら、『雪降り山荘の殺人』(倉知淳、講談社文庫)の続きをちょっと読もうかな、と開いたら、あらら止まらない(笑)。一気に読了。これだからミステリは困るなりよ〜、途中でやめられないだもの!このノンストップさがたまらなく好きなんだけど。人間にとって、「謎」というのは本能的に惹かれるものがあるんだろうか。人を魅了してやまないもの。保育園児だって、なぞなぞが大好きだもんなあ。

 で、『星降り山荘の殺人』。…や〜ら〜れ〜た〜!!!(笑)まいった。降参です。「重要な伏線がいくつか張られている」とか「その説に誤りはない」とか、各章のはじめに著者がきちんと正当なヒントを与えてくれているにもかかわらず、だ!(しかもフェア、うそじゃない。読者への真っ向勝負。)ちくしょー、見事にひっかかっちまったぜ!!ああくやしい!見事に一本取られてしまいました。犯人じゃなく、最初に殺される人は当てたんですけど、ってそんなの当たったってしょうがないっつーの(笑)。

 あんまりくやしかったので、ちはら嬢オススメの『壷中の天国』(倉知淳、角川書店)を近日中に読むことを心に固く誓う(笑)。おのれ倉知淳。あなたはサイコーだよ!!

 『コンセント』(田口ランディ、幻冬舎)は、もうすぐ読み終わるトコ。今日、病院の待合には『幻惑の死と使途』(森博嗣、講談社文庫)をもってって少し読みました。森さんの文章センスは実に独特でいいねえ〜。形容がいちいちおかしくて笑ってしまう。 

 超ひさびさに乱読アップ。こんなんで書評サイトといえるのでしょうか?(恥)申し訳ないです〜。

 全然関係ないですが、クイックルワイパー(フロア用)は素晴らしいですね!あれを発明&販売してくれたひとたち、どうもありがとう!私みたいなナマケモノ主婦には涙モノの便利さ(笑)。すっごいキレイになるのね、これ!しかし、私がこれを使おうとしたキッカケは、NHK「ひとりでできるもん!」を見たせいなのであった(>フローリングは、掃除機より拭き掃除がいいらしい)。私は小学生なみ?(笑)


11.14(火) 今朝から、通勤本として『星降り山荘の殺人』(倉知淳、講談社文庫)を読み始めました。…むむ?この星園詩郎っつー、ドハンサムでキザったらしいキャラ…なんか、ミッチー王子(及川光博)みたいだぞ!?(笑)いったんそう思っちゃうと、彼が登場するたびミッチーの顔が頭に浮かんじゃってダメだあ〜!笑ってしまう!年齢も31歳で一緒だし、ホントそっくりなんですけど、お読みになった方そう思いませんでした???

 と店のバイトのZ嬢に言ったら(>超ミッチーファン)、「俄然読みたくなりましたぁ!」って目をキラキラさせて、今日仕事帰りにホントに買ってました(笑)。彼女には、クチコミでぜひミッチーファンに広めてもらおう(笑)。

 森博嗣の講談社文庫が2点発売されたので、本日速攻ゲット!『幻惑の死と使途』『夏のレプリカ』。新潮文庫の新刊『迷宮遡行』(貫井徳郎、)は、『烙印』(東京創元社)をもとにした書き下ろしだそうですね。これもゲット。最近ミステリづいてるなあ。私はどちらかというと国内ミステリファンですね。海外ミステリもたまに読みますが。

 なんか、おうち本のハードカバー類がちっとも進まない…。なるべく早く寝るよう努力してるから。そうすると、更新するだけでせいいっぱいで、読書の時間がなくなってしまうのだ!乱読もどんどんたまっちゃって、かなりヤバイ。困ったなあ。すでに15冊くらいたまってるぞ。とほほ。


11.13(月) ねえねえ娘よ、どうして母が「名探偵コナン」のオープニングのパラパラを踊ると怒るの?…そんなに母の踊りは見るに耐えないのか?(涙)

 朝、文芸書コーナーに、クリスマスギフトブックフェアの絵本を並べる。た、楽しい〜(笑)。紺色のクリスマス用の布を平台にしいて、モールで飾ったり。実は、今並べると、お客様はプレゼントというより自分用に買ってってくださるのだ。うふふ。今はやりの太田朋の絵本なんか並べてみましたが、どうよ?さて、いよいよ今年もラストスパートな雰囲気になってまいりましたな!つってもあと1ヶ月半もあるけど。

 kashibaさんにつっこまれてしまった>11月11日の日記。ほほほ。そっかあ、「馬から落馬」か>「絶版図書館」(笑)。kashiba邸が図書館、というのはほんのジョークですのでお気になさらないでね、すみません(といいつつ借りることもあるかも?)。でもあのお宅にお邪魔してたっくさんの本に囲まれていると、実に居心地がよくて時のたつのを忘れますねえ。ねっ、ダイジマン!

 『2001年版 インターネットイエローページ』(ナツメ社)に当サイトが紹介されていた。いつの間に(笑)。ダイジマンが教えてくれなかったら気がつかなかったよ。ナツメ社さん、ありがとうございます〜!

 岩井志麻子の新刊、タイトル決定。『岡山女』…!!そ、それってなんていうか…(笑)。角川書店から、11月30日ごろ発売です。

 『製造迷夢』(若竹七海、徳間文庫)読了。面白かったよ!!ラスト1行読んでひっくり返っちゃったよ!超能力(サイコメトリーっていうのね、これ)と、ミステリと、これにやや恋愛が絡んでいるという、私の好きなものぞろいなのだ。主人公ふたりの心の痛みが切なかったですね。特に最後の章「寵愛」のところ。


11.12(日) 昨夜、11時に寝たらだいぶ体調は復活しました。心配してくださった方、ありがとう。でも用心して今日も早めに寝ます。

 サイトウマサトクさん11月7日の日記でレスしてくださってました。気がつくのが遅れてすみません。私も実はあのとき自分の日記に、「リンクを張ってくれたサイトから本が売れたら(たとえば私の書評から飛んで本を買ってくださった方がいたら)、そのひとの懐になにかメリットがあるしくみだったらまだしも」って入れるつもりだったのです。(たしかアマゾンって、アメリカでこれをやってるんじゃなかったでしたっけ?)私もマサトクさんのおっしゃるとおりだと思います。ホント、無償の好意ですものね>ネット書店へのリンク張り。書評サイト側にメリットが(気持ち程度だけでも)あればうれしいよね。あとちょっとわかんなかったのは、「このリンクからこれだけ人がきてこれだけ売れました」だけのグラフが見れる機能をつける」>というのは、ネット書店側がやるって意味でいいのかな?確かにやったら面白そうですね。

 本日のオススメは、絵本2点。「だきしめたい」(朝日ソノラマ)、これははやりの文庫サイズくらいのミニ絵本。作者が加藤龍勇。そう、SF方面で、加藤洋之&後藤啓介コンビとしておなじみの方です。99年から、龍勇という名前に変えたそうですね。ほんわかしたイラストが、いい感じです。ぜひ店頭でご覧になってみてくださいませ。

 もうひとつは、「夜、空をとぶ」(ジャレル、みすず書房)。サイズはB5くらい。これ、絵がセンダックなんです。独特の鉛筆画に、ファンも多いのでは。

 稲垣足穂全集の2巻目が出ましたね。ニムさんはもう買ってる、さすが!今回の巻には「チョコレット」が入ってるので、買わねば。

 あ、今度、作品社から「現代ウィーン・ミステリー・シリーズ」全9巻と言うのが出るんですけど、どうですか、ミステリ方面の方々?なんかねー、著者が「ペーター・R・ヴィーニンガー」とか、「ヘルムート・ツェンカー」とか、「ユルゲン・ベンヴェヌーティ」とか、舌をかみそうなお名前ばっかりなんですが(笑)。くわしくはまた新刊速報でお知らせしますね。


11.11(土) 風邪っぽいので、一歩も外に出ずにごろごろの1日。娘の遊びに連れてけ〜攻撃に辟易。すまん。なんかなー、基礎体力が低下してるのか?

 昨日の日記を何度も何度も読み返して考えたんですが、やっぱ論点がちょっと明確じゃないかもですね。ちょっと直してみます。

1、高瀬さんのフェアは完売したのだし、書店のフェア企画としては大成功だったと思う。話題にもなって、著者の名前の露出度もあがったし。買って手に取ってくれた方があれだけいたのだから、万々歳でしょう。ファンの方の複雑な気持ちはわからなくもないけど、売れたんだからそれでいいんじゃん?(笑)これに関しましては以上でおしまい。

(ところで、「“骨牌使い”の鏡」は、bk1のフェアが終ってもまだ入手できるんです、よね?あれですべて在庫がはけちゃって、もう買えないというわけではないですよね?ここでは取り寄せになってるけど。うちの書店の棚にもまだ一冊残ってたと思う。)

2、(こっちが問題なのですね?>MZTさん)「読みたいときに、読みたい本を、すぐに適正な価格で手に入れられること」。確かにここから話が違う路線にいってるかも。焦点ズレちゃってすみません、みやさん他。

 というわけで、ここからはMZTさんの11月10日の日記にお答えしてみます。

 「血風系の人たちをデフォルトだと思ってはいけません。」>byMZTさん。わはははっ!やっぱりそうですか!(笑)
 「本の情報を入手して、実際に書店にいって探し、入手することは意外と大変なことだとぼくは思います。」>byMZTさん。実際に書店に立ってる身として、これは本当に感じています。例えば、テレビ紹介や、新聞などの広告・書評を見て、書店に足を運んでくださるお客様はいいほうです。「ああこれ、面白そう、読んでみようかな、でも探すのめんどくさいな」で終らせちゃってる方ってものすごく多いと思います。(また話は飛びますが、将来インターネットテレビになって、このボタンを押すとその紹介本が買える、そのくらいまで業界側が降りてあげなきゃいけないのかな、と思うくらい。)確かに、「本を探すコストは高い」と思います、私も。大変だよね。足も時間も情熱も使うわけだから。

 で、だから、書店や出版社にそのリスクを押しつけるというのはどんなもんでしょう?たとえば出版社。売れ(儲け)のたいしてみこめない本(申し訳ないけどそう思うよ、売れりゃ重版するんだから)のために、税金を払い続け、著作権を払い続け、在庫を持ちつづけるのは、儲かってる時期ならともかく、この青息吐息の出版界の現状ではとても無理、つーかヘタするとつぶれかねないでしょ。出版社ってのはあくまでビジネスであって、慈善事業ではありません。復刊フェアなんて、ほとんど儲け度外視の、お客様へのファンサービスに近いものがあるのではないでしょうか。あれはホント、出版社からの、皆様への純然たる好意です、たぶん。

 その絶版本を、今現在、日本中で、いったい何人の方が、買って読みたがっているか、を現実的・商売的ににちょっと考えてみて?ということです。

 ま、だからってお客様にリスクを負わせるってのも申し訳ない話ですけど。う〜ん。

 「そこまでの犠牲を払って他の人に読んでもらおうとは言えないわけです。」>byMZTさん。そうですねえ、絶版本をひとにオススメする場合、これはどうしたらいいのかなあ。いっそ、皆で共同で本集めて、「絶版SF図書館」でも作りますか?現実的でない?すいませ〜ん。でもこれ、あったらいいと思いません?「絶版ミステリ図書館」もね。これは実は私の家の近くにあるのだが。んね、kashibaさん?(笑)あ、ここの図書館はSFも豊富でした。ほほほ。

 …とここまで昼間書いてアップしたら、MZTさんが修正版をアップしてくださいました。

 「結局需給バランスの問題になってきて、ある部数まで売れてしまえばその本の役割は終わったとすればいいということでしょうね。名作といわれる所以は、それがかなり長いスパンで続くことなんでしょうね。」>MZTさんの11日の日記より。そうそう、そうなんです。で、「新刊書店で置けなかった本や絶版本を古本屋が補完している」のですね。それにご指摘の名作も、たとえば『パヴァーヌ』が単行本で復刊されたりもしてるし、ハルキ文庫や徳間デュアル文庫もあるし、あの「第1回SF者オフ会」のときより、だいぶSF的現状はよくなってきてると思いませんか?あの頃から考えたら夢のようじゃない?(笑)

 「スクランブル」(若竹七海、集英社文庫)おとといの晩読了。青春小説の色合いが濃いですね。高校生だったあの頃を思い出してしまうなあ。あの頃は立派なオトナのつもりでいたけど、やっぱりコドモだったんだなあ。通勤本は、「製造迷夢」(若竹七海、徳間文庫)に。こういう、ちょっと超能力っぽいのってわりと好き。

 遅くなりましたが、銀河通信10月号、アップしました〜!


11.10(金) ううん、私にはよくわからない…。フェアやって完売して、めでたしめでたしではないか。なにか問題がある???(笑)>高瀬彼方さんの件

 リアル書店の店頭を想像してください。フェアの期限があるのは、あったりまえです。ずっと同じフェア並べてたらお客様が飽きてしまうし、季節とかもある。店頭のポップで「11月30日まで」と明記して、「今買わないと!」ってお客様にあおるのも当たり前。「いつでもある」と思ったら安心していつまでも買わない、ってことあるでしょ。でも「今しか!」っていう季節限定商品(例えばお菓子とか)が今大ウケなのは、皆様ご承知のとおり。購買心理とはそういうものでしょ。ごくフツーのことです。しかもアナタ、お菓子は食べちゃえば終りですが、本なら一度買ってしまえば、いつでもいつまでも読めるのですよ!(笑)

 「読みたいときに、読みたい本を、すぐに適正な価格で手に入れられること」>by有里さん(11月10日の日記)。もちろんそれがベスト、理想なのはわかってます。でも、残念ですが、この世の中の全ての本にそれを当てはめるのは現実的に不可能、ってのはおわかりいただけないものでしょうか?「全ての本なんて言ってない」とお思いでしょう。でも、あなたがどうでもいいと思ってる本にだって、それを熱愛するひとだっているわけですよね。

 要するに、皆自分の好きな本はすっごくいい本だから、いつまでも生きてて、いつでも買える状態であってほしい、と思っていらっしゃるのではないでしょうか?愛する本に肩入れする気持ちはよ〜くわかります。もちろん私にもそれはある。しかし度が過ぎると、単なるコドモのわがままに近いものがあるような気がします…。だってこの愛は増えるいっぽうだもん。キリがないでしょう。本って、究極の嗜好品です。アナタが熱愛する本を、他の人も愛するとは限らない。なんていうか、本ってすごくマニアックで、限られたひとだけに必要な商品という宿命を背負っている。(あーちょっとここ、うまく言えてない)しかも、種類が尋常じゃないくらい多いわけで。あなたが買ってくださったのなら、もうそれである程度、その本の使命は達せられたといってもいいんじゃないのかなあ。その本を欲しがっていた、あなたの手に渡ったわけですから!

 あなたがその本を持っていなくて、欲しいけど絶版で入手できん!とおっしゃるならわかりますが。

 もちろん、現在の本の寿命の短さは、ちょっと異常だとは思うけど。

 あと、ちょっとこれは余談ですが、私が最近感じてるのは、「絶版本や品切れ本って、ないないと言っても、努力すれば案外入手できるじゃん?」ということ。いっちゃん最初の「SF者オフ会」の時に(きゃー、あたしったら「みぞこん」って書いてるわ!)、u-ki総統ほかが、「あの名作SFが絶版とはどういうことだ!」と叫んでおりましたが(笑)、でも、その絶版本の中で、どーしてもどこ探してもどっこにもなくって、読めない本ってどのくらいありますか?自分の足で古本屋を巡るのはもちろんのこと、ネット古本屋で探したり、オークションでゲットしたり、図書館で借りたり、同じ趣味の友人に借りたり取りかえっこしたりすれば、だいぶ入手(もしくは読むだけでも)できませんか?今はブックオフもあるから古本価格も下がってるし(もちろん全部じゃないけど)。「ない本は古本屋で探す、のは基本。昔から同じこと」とおっしゃってた牧眞司さんの言葉もありますし。

 まあ、そういう貴重本をほいほいゲットしてしまう濃い古本の方々があまりにも私の周りにたくさんいすぎるので(笑)、そう思っちゃうのかもしれませんが。このひとたちをフツーと思ってはいけない、のだろうなあ(笑)。

 なんかまた風邪っぽいので、銀河通信10月号アップは明日にします〜。ダイジマンごめん!!


11.9(木) 昼休みに、今日届いたばかりの本の雑誌12月号を開く。1ページ目、「真空とびひざ蹴り」の冒頭を読む。「いやはや、驚いた。高杉方宏『資料・源氏鶏太』(発行フリープレス、発売星雲社)という本を新刊書店の新刊棚で見つけたのだ。」おお、あれか。気がつくとはさすが目黒さん。「いや、銀河通信を見ていたら、この本が出ていることを知り、あわてて買いに走ったのだ。」…はい!?うちですか!?(笑)そういえば、はるか昔、あれが出たときにここの日記に書いた記憶が。実はあれ、ダイジマンに「これは目立たない本だし発行部数も少ないだろうけど、すごい本だからネットで皆(特にミステリ方面の方々)に教えてあげな」といわれて、ここに書いたんですわ。誰がひっかかってくれるかなーと思っていたら、まさか目黒さんが!(笑)や、うれしいです。よかったよかった。(目黒さん、ここも読んでたんですね!たまたまかもしれないけど)

 何がうれしいって、こういう風に超マイナーで気がつかない本とか、うっかりすると出てたことにすら気がつかずに終ってしまう本を、「こういうの出てるよ〜ん」と人に教えてあげて、「おおっ!!」と驚き&喜ばれること。この「おおっ!!」を聞くためだけに、新刊速報をアップしてるといっても過言ではありません(笑)。皆様が愛する本に出会う、そのささやかなお手伝いができるのなら、私(とダイジマンも?)にとってこれほどの幸福はありません。 

 やーでも、私なんか現役書店員やってるから、こういう細かい新刊チェックができますが、もし私がフツーの一般読者だったら、とてもこうはいかないよな。知らずに終ってた本が山のようにあったはず。私の知り合いで、「就職したら、もう学生時代みたいにマメに本屋に行かれなくなる。そうすると、細かい新刊チェックができなくなる。だったらいっそ書店員になってしまえ〜」ってそれだけのために書店員になった人間を知ってます(笑)。

 そうそう、WEB本の雑誌ですっかり有名になったすぎえさんが今日営業にいらして、いろいろお話しました。ネット日記のネタを探すのが大変だ、とか(笑)。いやあ、慣れるとハマるのよ、これが(笑)。しかし日々ネタ探しに血眼になるのは確かだ。ところで皆様、今、書店で一番聞かれる本&売れてる本ってなんだか知ってます?これですのよ。皆、ゴシップ好きねえ。

 ところで今日、古本界では名の通った、やよいさんという方がお店にいらして、「11月に幸田真音の新刊が出るっていうの、ご存知ないですか?」と聞かれました。さっそく検索してみたところ、「日本国債」(上下、講談社)が近日中に出ることを発見。あとで、「幸田真音って誰だっけか?やよいさんが聞くくらいだから、濃いミステリ作家に違いない!」と思って調べてみたら、「傷」(文芸春秋)とか書いてる方でしたのね!これはドラマになったとき、だいぶ売れました、確か。でも「日本国債」は経済小説みたいですけどね。


11.8(水) 深く反省。ああもう、どうして自分の決めたことが守れないのか。意志が弱いというか懲りてないというか。もっと早く寝なくちゃダメよ!!>私

 というわけで、午前中はまたもや昼寝でつぶれ、午後から病院と買い物。ヨウレン菌(漢字がわからん)がなくなってるか検査。また来週、その結果を聞きにいかねば。

 病院で待ってる間に、『スクランブル』(若竹七海、集英社文庫)を半分ほど読む。昨日、星間宇宙船でゆうさんが言ってたことがよくわかりました>本好きのツボを刺激する。主要人物の女子高生達が無類の本好きで、小泉喜美子やら、『家畜人ヤプー』やら(確かに女子高生がこれの感想文を宿題として提出したら、先生は仰天するよな)、『トレント最後の事件』なんかが話の端々に出てくるのだ。思わずくすりとさせられますね。本筋は、その同級生の結婚式披露宴での回想として、15年前に彼女らの女子高で起きた殺人事件の犯人を探す、というもの。ううん、犯人は誰だ?早く続きが読みたい〜。

 ちはらさん11月7日の日記を読んでびっくり。『壷中の天国』(倉知淳、角川書店)の主人公のイメージが私と重なるそうな。御指名されては、読まないわけにはいきませんわね(笑)。近日中に読むよう、努力してみます(笑)。私も倉知淳は、『日曜の夜は出たくない』(創元推理文庫)以来の大ファンで、先日入院先で読了した『占い師はお昼寝中』(創元推理文庫)も今年のワタクシ的ベスト10に入るくらいの傑作でした。実は彼の作品は全部買ってあるんですが、未読のものも3冊あるのだ。もったいないからとってある、とも言えるのだけど(このひと、めったに新作出ないしね)。そういや、『競作 50円玉二十枚の謎』(創元推理文庫)が出るのは今月だっけ?これも楽しみ。確か、まだペンネームが違うんだよね。

 …で、『壷中の天国』の主人公っていったいどんな方なんだ?ちはら嬢は「笑いながらのけぞる」とか「電波」とか書いてるんですけど?(笑)キャラグッズに目がない、ネットジャンキーで活字中毒な母なのか?>ゼッタイ違う、と思いたい。

 『なるたる』3巻以降が売ってないよお〜!ドーナツブックスの『ののちゃん』8,9巻も売ってないよお〜!既刊コミックを探すのは大変ね。くすん。うっかり買いそびれちゃったのよ。


11.7(火) とてもささやかな、ひそやかな幸福。

 やっぱりちょっと疲れやすくなってるみたいで、夜になるとものすごく眠くなってしまいます。ゆえに、原稿書きができなくてツライです。ううう。昨夜も結局ダメでした。毎日感想を書くというのは本当に偉業ですよ!逆立ちしても真似できないわ〜>kashibaさんほか

 今日、当店の新書の棚で『夏と花火と私の死体』(乙一、集英社Jブックス)を発見。なんだ、まだ生きてる本だったのか!(笑)でもこのマンガチックな表紙よりは、文庫カバーのほうがずっといいなあ。

 東京創元社の復刊文庫、当店は今日入荷しました!『鞭打たれる星』、『ドサディ実験室』フランク・ハーバートのカバーがずいぶん雰囲気が変わってました。ダイジマンは例によって、奥付をチェック(笑)。「おお、『鞭〜』は2刷りかかってたのか!」と驚いてました。今回の復刊で3刷りね。『ドサディ〜』のほうは初版のみだったようで、今回の復刊が2刷りでした。

 最近、ネットの日記や書評・感想で、オンライン書店にリンクを張るのが流行ってますよね。火付け役は森山さんサイトウマサトクさんあたりですが。私も先日のださこん4で、なるほどと開眼し、以来日記で試しにやってみてるんですけど。で、疑問なんですが実際にそういうリンクを利用して、オンライン書店で本を購入なさった方って、いらっしゃいます?いったいどのくらいいるんだろ?(実はメモっておいてリアル書店で探すひとのほうが多いのでは、なんて思ったりもしてるんですがいかが?)

 私としては、実際に本を買っていただくまでいかなくても、たとえば購入の参考として、書影を見てもらうのに便利かな、と思ってリンクしてるんですが。実際書店で探すとき、表紙知ってるのと知らないのとでは、探しやすさが全然違うもんね。乱読からのリンクも、ぼちぼちやろうと思っています。ぼちぼちね。

 しかし書評サイトの皆様の情熱には恐れ入る。だって100%ボランティア。ただただ、「この本面白い!もっともっと皆に読んで欲しい!」という気持ちからの行動でしょ。皆様の本への愛は、まったくもってすごい。出版社さん、オンライン書店さん、この読者たちの無私の行動・情熱に気がついていますか?(ネットダイレクトにリンクしてくださってる皆々様、いつも本当にありがとうございます>ちょっち書店員モード)

 12月20日、暮れも押し迫った頃に、恩田陸の新刊が出ます!『ライオンハート』、新潮社から!46判、予価1700円。小説新潮に連載してたのね。しかしSMAPの曲と同じタイトル…(笑)。きっとこっちが先でしょうけど。


11.6(月) 昨夜、カウンタ160000突破!皆様、いつもありがとうございます〜。

 人間の表情ってのは不思議。心の中が透けて見える。100の言葉より、その一瞬の表情が全てを語っているときもある。やっぱり、顔を見る、というのは何より強く気持ちを動かすのかもしれない。

 『コンセント』(田口ランディ、幻冬舎)読み始めたんですが…むーん、これはちょっと趣味に合わないかも…。非常にうまいんですけど。単にワタクシの好みの問題で。

 『ハード・タイム』(サラ・パレツキー、早川書房)は発売延期だそうです。少なくとも12月以降になってしまうらしいです(まだ未定とのこと)。残念。いや、その前に買ったままで未読の『バースディ・ブルー』を読めという神様の采配か?

 そろそろ東京創元社の復刊フェアがお店に並ぶ頃じゃないかな?今週中くらいかな?

 新刊速報、更新しました。さて、今夜はいろいろ書き物をしよう!


11.5(日) カウンタ160000の方、お知らせくださいませ!

 午後、ららぽーとまでお買い物。モモのシステム手帳の中身(来年の)を買うつもりで「m.i.x」に行ったのだが、なんかクリスマス関連のおニューグッズがいっぱい出てるじゃないっすか!思わず、モモツリーマフラーカサ、買っちゃったよ〜>買いすぎです(笑)。ああ物欲の鬼。カサがねえ、持ち手のところがモモの顔になっててカワイイんだよ!しかし買い物行くと疲れるなあ〜>だったら行くなって。

 昨夜、『0番目の男』(山之口洋、祥伝社文庫)読了。うん、これは倫理的に難しい問題ですよね>クローン人間。でも、山之口さんの考え方にはとても好感が持てました。ラストもいい感じ。主人公が一番大切なものに気がつくことができて、本当によかった。

 引き続き、『プラナリア』(山本文緒、文芸春秋)2/3ほど読みました。性格悪いオンナを書かせたら、山本文緒の右に出るものはいないんじゃないでしょうか(笑)。しかも、主人公自身がその性格ブスをよーく自覚してるところがなんとも。

 『なるたる』2巻を発見したので買ってくる。ううん、ファンタジー路線かと思ってたのに、なんか怖い話になってきてるぞ。しかも痛い。

 読むほうはサクサク進んでるのだが、書くほうがトホホな今日この頃。


11.4(土) 8日ぶりの出勤。休んでる間、上司がきれーいに仕事を肩代わりしてくれていたので、想像よりラクでした。がしかし問題は、この8日間の新刊で何が入ったのかが全然わからないことだ!平台に積んであるものは見ればわかるが、棚にささってるだけのものは、発見が遅れそうだなあ。目玉新刊がいろいろ出てたので、今日はポップを書きまくってきました。『あふれた愛』(天童荒太、集英社)、売れ行き好調ですよ〜。あ、10月発売予定だった『大問題2000』、『となりのののちゃん』が発売延期になったそうです。1ヶ月延びるんだったかな?

 なんかシャバに出てきたら、街がすっかりクリスマス一色に。今年もあと2ヶ月なのねえ。そろそろ、今年じゅうに読まねばならない本をクリアせねば!で、今日買ってきたのは『Go』(金城一紀、講談社)>ええすみません、まだだったんです〜、『コンセント』(田口ランディ、幻冬舎)、『プラナリア』(山本文緒、文芸春秋)、『20世紀SF1 1940年代』(河出文庫)>この表紙はちょっとファンキーモンキーベイベーって感じね、の4冊。田口ランディは『アンテナ』も出てしまったしなあ。あと『希望の国のエクソダス』(村上龍、文芸春秋)も今年中に読みたいのだ。うーむ、ミステリの読み逃しもいっぱいありそうだなあ。「このミス」が出てからでもいいか?

 でも実は今一番読みたいのは、『死者の代弁者』上下(オースン・スコット・カード、早川文庫)だったりするのだな、これが(笑)。

 今読んでるのは『0番目の男』(山之口洋、祥伝社文庫)。今夜中には読み終る予定。話は違うんだけど、どことなく、雰囲気が『オルガニスト』を思い出させるなあ。上品で紳士的で、どこかノスタルジックな感じ。文体なのかな。私は彼の文章を読んでいると、ヨーロッパの古い石造りの街で、ぼんやりとした淡い霧の中を歩いてるような気にさせられるのだ、いつも。


11.3(金) 入院中の日記をアップしました。フォーマルハウト・ダイアリーの10月11月分をご覧下さいませ〜。入院中の読了本の感想もいっぱい入ってます。ちなみに読了本は、『ピポ王子』、『ミシン』、『ALONE TOGETHER』、『占い師はお昼寝中』、『花迷宮』、『クール・キャンデー』、『puzzle』、『エンダーズ・シャドウ(上・下)』、『紫の砂漠』です。見事にめちゃくちゃなラインナップ!(笑)。ああしかし、問題は乱読をいつ書くか、ということだ。とほほ。ちなみに、このなかで一番ワタクシ的に良かったのは、『占い師はお昼寝中』倉知淳、創元推理文庫でした。どれもよかったんだけどね。

 銀河通信10月号も、そんなわけでちょっと延びてます。申し訳ありません。 

 今日は洗濯して、掃除して、買い物したら疲れました〜。ホットカーペットを出しました。そろそろ冬支度。エアコンの掃除も。夜は、昨日会社からお持ち帰りした、一週間分のスリップ&ファックス整理。や、楽しいからやってるんで、いいんです(笑)。


11.2(木) ただいま〜〜〜!!おかげさまで本日夕方、無事退院いたしました。星間宇宙船に暖かいお見舞いの言葉を書き込んでくださった皆様、本当にありがとうございました。管理人がいないにもかかわらず賑わっていて、とてもうれしかったです。で、呪いの掲示板ってよしだまさしさんのトコなんすか?(笑)

 えー、先週の金曜日、どうにも喉が痛くてたまらず、耳鼻科にいきましたところ、「扁桃腺炎につき即入院」と言い渡されたのです。で、まるまる一週間、入院生活を余儀なくされてしまいました。点滴やら血液検査やらで、腕には15個所くらい注射の跡が。とほほ。

 喉は、点滴を一日いれただけでほとんど痛まなくなったのですが(西洋医学の脅威を目の当たりにしましたよ)、免疫力が著しく低下してるとか(要するに疲労?)で、1週間安静が必要といわれ、毎日ベッドでごろごろしてました。読書とか読書とか読書とか(笑)。ほかにやることないんだもーん。おかげさまで、入院中に9冊読了。あと、雑誌2冊にコミック1冊。や、これも「商品知識を高める」という仕事の一環ですよ、ほほほ。ちゃんとトーハン週報もチェックしてましたよ〜。

 とりあえず、明日一日休ませていただいて、あさってから出社の予定。うー、どうなってるだろう文芸書。ドキドキ。

 なんつーか、私はブレーキが壊れた車みたいなもんで、体から赤信号が出ててもそのまま精神力がアクセルを踏んじゃうんですね(笑)。精神が体を振り回しちゃうの。これからは、もう少しちゃんと体からの声を聞くことにしますう。反省。

 入院中の日記は明日くらいにアップの予定です〜。新刊速報も更新しなくちゃ!


11.1(水) 11月になっちゃったよ、とほほ。外は霧雨にけむる町。私もこの天気に負けず劣らず憂鬱である。

 今朝も点滴。が、失敗しちゃって腕がぶっくり膨れ上がる。痛い。うえええん。もう点滴はイヤだああ。ぐすんぐすん。本ばかり読んでるのもさすがに飽きてきた。早く退院したいー(泣)。

 午前中、『エンダーズ・シャドウ』上巻(オースン・スコット・カード、ハヤカワ文庫)、読了。すぐ下巻に突入。カードらしい、これでもかというくらいの丁寧な人物描写。ビーンの過酷な人生が浮き彫りにされて絶句する。しかも思わぬ出生の秘密が出てきて、こりゃ目が離せない展開に。今日中に下巻も読み終わるでしょう。ホントに他にやることがないのだよ。

 午後、診察。明日の夕方、退院してもいいというお許しが出る。やったあばんざーい!!家に帰れるネットができるケーキが食える〜!!(笑)心はいきなり五月晴れ。ああうれしい〜。

 夜、『エンダーズ・シャドウ』下巻読了。ふうう、ラストは思わず涙が。よくやったよ、ビーン。彼をぎゅっと抱きしめてあげたい。しかし、続きも読まねばだろうか。『死者の代弁者』、『ゼノサイド』。


 

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