9月30(日) 9月も終わり。ニムさんの9月28日の日記がとても素敵。本当に、秋のただ中ですね。
少々風邪気味。ついに喉がやられてしもうた。
娘の誕生日。本人のたっての希望により、「千と千尋の神隠し」を観に行く。私は2回目。またしても、物語世界にどっぷりハマる。映画が終っても、しばらくは頭が異世界モードになってしまい、歩いててもなんだかふわふわしてしまう。まるで、あの映画の中こそが現実で、こっちが異世界ではないかと思うほど。
以下、ネタバレ。ドラッグしてお読みください。
今回は、千尋よりカオナシに感情移入。彼は、きっといつもひとりぼっちで、さみしかったんだ。そんな時に、千に優しい言葉をかけられたのが、胸にしみるほどうれしかったんだよね。だから、千にただただ喜んでほしかったんだ。好きなひとに好かれたかった、愛してほしかったんだ。ただ、その愛情表現がちょっと歪んでいただけで。千に「いらない」と愛を拒否されたときの顔が、ずきんとするほど切なくて、「さみしい…さみしい…」という彼のセリフに胸がつまった。彼は決して悪い神様じゃない。愛し方が下手な、ただの哀れで悲しい無力な神様だ。
πRさんのサイト。ご本人曰く、「魂の叫び系」日記だそうです(笑)。彼のサイトを見て思い出したのだが、今、白水社が海外小説復刊フェアをやってます。少部数限定で、置いてる書店も限られてると思いますが、ご興味ある方はぜひ。全部で12点です。装丁がちょっと新潮クレストブックスみたいな手ざわり。以下。
『シネロマン』『水の鏡』ロジェ・グルニエ、『ファルサロスの戦い』クロード・シモン、『オリエントの星の物語』ミシェル・トゥルニエ、『はまむぎ』レーモン・クノー、『アフリカの印象』レーモン・ルーセル、『マーフィー』『ワット』サミュエル・ベケット、『小さな世界』ディヴィッド・ロッジ、『ケンタウロス』ジョン・アップダイク、『犠牲者』ソール・ベロウ、『闇の中に横たわりて』ウィリアム・スタイロン、です。
『はまむぎ』は牧眞司さん絶賛だそう(彼の著書、『ブックハンターの冒険』にて紹介ありとか)。うちの店頭でも、まっ先に売れてました。
乱読更新。『クラゲの海に浮かぶ舟』(北野勇作、徳間デュアル文庫)は安田ママ絶賛の布教本です。ただし、万人向けではないです。ちょっとクセがあるので、好き嫌いが分かれるとは思います(笑)。
9月29日(土) どこからか、きんもくせいの甘い香りが流れてくる秋晴れの下、娘の運動会の応援に行く。…しかし、競技に出たわけでもないのに、なぜこんなに疲れたのだろう?応援にファイトしすぎか?(笑)あ、娘はかけっこもリレーも1等賞でした。この運動音痴の母の子とは思えない(笑)。つったって、3、4人で走っての1位だから、たいしたことないのだが。
夜は夜とて、テレビ「筋肉番付スペシャル」を見て、応援に熱くなる(笑)。ケイン・コスギ、あなたはすごいよ!他のみんなもすごいよ!人間って、ここまでできるんだねえ。
ああ、今週は本当に疲れたよ。本も全然読めなかった。かろうじて、『ちょびっツ』3巻とか。「パソコンって、なんで人型でできてるんだろう?」という主人公の言葉はけっこうずしんとくる。意外に奥の深いマンガだと思う。心当たりがあるだけに。『エンジェリック・レイヤー』は、コミックとアニメではちょっと結末が違うみたいですね。
あ、東京創元社の『赤ちゃんを探せ』(青井夏海)は、本当に10月上旬に出るそうです(疑ってすみませぬ、東京創元社様)。楽しみ!
9月28日(金) 今夜は、東京創元社さんにご招待されて、一書店員として「第11回鮎川哲也賞授賞式」に行ってまいりました。仕事の後だったので途中からの出席でしたが、いやあ、ゴージャスなメンツでしたよ!!出席人数のほぼ半分がミステリ作家ですから!もう、ミステリファンなら鼻血モノ!うれしさのあまり卒倒しそうでしたよ(笑)。
北村薫氏、倉知淳氏、鯨統一郎氏、浅暮三文氏、倉阪鬼一郎氏+黒猫ミーちゃん(笑)、光原百合さんなどなどにお会いする。ううっ、書店員やっててよかったよ!(涙)お見かけした方は数知れず。鮎川哲也氏はもちろん、井上夢人氏、井上雅彦氏、藤岡真氏、西澤保彦氏、島田荘司氏、篠田真由美さん、加納朋子さん、有栖川有栖氏、野間美由紀さん、綾辻行人氏、我孫子武丸氏、逢坂剛氏、千街晶之氏、ああもうキリがない!
北村さんは驚くほど腰の低い、優しそうな方でした。光原さんには「安田ママです」とご挨拶したら、「ああ〜〜〜っ!!」と絶叫される(笑)。鯨さんも当サイトをご存知だったようで、「そういえば夫婦喧嘩は大丈夫ですか?」と聞かれる(爆)。グレさんには『異形コレクション 玩具館』の「喇叭」の話を聞く。あれは読者の好きなように自由に考えてね、とのこと。次回作のお話なども。ファンタジー、楽しみにしてますね。
で、なぜかネット古本系の方々にもお会いする(笑)。石井春生@東の女王様(橋詰さんもいらしてたそう)などなど。日下三蔵さんや北原尚彦さん、森英俊さんもお見かけする。あ、喜国さんも。
鮎川哲也賞受賞者の門前典之さんにもご挨拶。おめでとうございます。これからも頑張ってくださいね。
大満足で帰宅。東京創元社のYさん、本当にありがとうございました。
関係ないけど、ネットの難しさも実感したり。どこまで書くか、って難しい。いろいろと。
9月27日(木) 今日も地獄の新刊ラッシュ&講談社の常備入れ替え。無理だっつーの!(泣)
今日の注目は、『悪趣味ゲーム紀行2』(マイクロデザイン)かな。これはゲーマーな同僚たちに大人気(笑)。あと、ちょっと前に出た本ですが、『大林宣彦のa movie book 尾道 新版』(たちばな出版)も面白かったよ。彼の尾道三部作ファンには必須アイテムでしょう。私も20代の頃、女友達何人かと一緒に行きましたよ、尾道。いいところだったなあ。
先日発売された『評伝・SFの先駆者 今日泊亜蘭』(峯島正行、青蛙房)は、なんと初版700部だそう。欲しい方はお早めに。
「王様のブランチ」の本のコーナーが9月29日で終わっちゃうそう。ここで紹介された本はけっこう売れたのに、残念だなあ。
昨夜の、星間宇宙船での向井さんの書き込みが素晴らしかったので、ここに転載させていただきます。当掲示板は流れちゃうので。(向井さん、勝手にすみません〜)
「クラゲ」と、北野作品についての文章、大変共感を感じながら
読みました。ジグソーパズル、という比喩は僕も考えていました。
けれど、かめくんについては、もうちょっと僕は違う考えかたを持っています。
北野勇作の作品って、「火星」も「クラゲ」もそうですけれど、
「ピースの足りないジグソーパズル」って風に考えてます。
たぶん、「火星」の方がピースの量は少なめです。で、空いて
いる穴を想像で埋めながら見るのが、北野作品の面白さなんじゃないかと。
で、「かめ」は、僕はとても「巧い」作品だと思います。
というのは、のほほんとした作風の作品、というだけで
終わらせることができるからです。つまり、ジグソーパズル
としては、一部分のみ完全に揃ってるわけですね。そして、
空いている部分はすっぽり抜けています。
でも、まったく空なわけじゃなくて、ところどころに
わずかに世界説明の断片があります。僕はまだ「かめ」の
世界を全然把握してませんが、読んでいけば「火星」のように、
やがてはわかるんじゃないか、と。
つまり「かめくん」は、「従来の北野勇作らしい面白さ」に
プラスして、かめくんの魅力、作風の魅力だけでも読めて
しまうという、言うなれば「とっつきやすさ」みたいな
ものを戦略的に埋めこんだ作品なんじゃないかなあ、と。
だから「巧い」。なんせ、「かめ」がなかったら、きっと
こんなに北野勇作が復刊されることもなかったでしょうし。
というわけで、世界観の部分の不親切さも含めて、個人的には
「かめくん」が一番の曲者だと僕は思っています。な、なるほど〜!じゃあ、『かめくん』も構造的には『クラゲ』や『火星』と同じ、ジグゾーパズル小説なんだ!私は全く別の形の小説だと思ってた。ピースがいくつかあるのはなんとなくわかってたけど、まさかそれで世界地図が作れるとは思いもしなかったんだ。しかし、かめくん世界のパズルは、ピースが足りなすぎだなあ。500ピースのパズルだとしたら、100ピースくらいしかないんじゃない?あるいはもっと少ないか?
私が『かめくん』を歯がゆいと感じたのは、そのピースが足りなすぎるせいで、はっきりした世界地図が出てこないからなんだ、たぶん。私はやっぱり、ヒラマドさんと同じく、『クラゲ』の完成されたパズルに無茶苦茶感動させられてしまったので、『クラゲ』的なものを望んでしまうなあ。
9月26(水) そういえば、もうすぐ金木犀の季節。もう咲いてるところもあるかもしれないなあ。
さて、問題です。本日、私の担当の文芸書の新刊は、何点あったでしょう?……答え。51点でした(!)。1日だけで、ですよ。あんまり多いんで、数えちゃったよ。まあ全部じゃないとしても、文芸の40点近くの平台商品がいっせいに入れ替えになったわけですから、すごいことよね。しかも、多いのだと1点が50冊とか来るわけだからさ。もう気分はガテンの女ですよ(笑)。肉体労働者。
中でもピックアップすべきは、例の『評伝・SFの先駆者 今日泊亜蘭』(峯島正行、青蛙房2,200円)。すごいよ、この中身。『宇宙塵』のこととか、もう、ダイジマンの好みど真ん中!(笑)いやあ、彼のうれしそうな顔ったらなかったね。SFな方は必読よ。しかし、『推理作家のできるまで(上、下)』(都筑道夫、フリースタイル)といい、懐古趣味だよなあ、ダイジマン…若いのに(笑)。
あと、自分で買ってきた本は『ささら さや』(加納朋子、幻冬舎)。もう、この設定だけで私は泣いてしまいそうですよ。それと『暗黒童話』(乙一、集英社)、『日本読書株式会社』(本の雑誌社)。ついでにSFマガジン11月号まで。ラストの執筆者紹介の、タニグチリウイチさんとこに爆笑。だからあ、帰りに「でじこの人生ゲーム」あげるってあれほど言ったじゃん!(笑)
で、なぜ今月SFマガジンを買ってしまったかというと、SF大会レポはもちろんのこと、森山さんの「ロボット開発最前線」の記事にとても惹かれたから。おお、すごく勉強になるよ!森山さんて、本はお書きにならないのでしょうか?やさしい現代科学の本とか書いてくれたら、ゼッタイ買うのに〜。どなたか私に、世界一やさしい量子論の本を教えて下さいな。いやあ、SF読むならやっぱ勉強しないとなのかもなあ、なんて最近思ってて。ちなみに私は物理の成績はいつも2でした(笑)。
あうう、新刊速報更新。ねむい〜。
なるほど、おおたさん(9月25日)のおっしゃるのもわかる>『かめくん』は「看板」もしくは「広告塔」。でも、『クラゲ』という大傑作のあとでは、どうにも物足りなさを感じてしまう、って欲張りすぎ&期待しすぎでしょうか。私も『かめくん』からは”のほほん”しか感じ取れなかったのですよ。それでいいのならいいんだけどね。でもやっぱ、あの大技をもう一度見たい!とか思ってしまうのだなあ。来月発売予定の『ザリガニマン』はどうなんでしょう。ドキドキ。
9月25(火) 会社のちょっとした飲み会。あうう、頭痛い〜>飲み過ぎ
『日本読書株式会社』(本の雑誌社)が入荷。おおっ、ホントに派手だ!帯がギンギラギンだよ!(笑)はじめに目黒さんと北上次郎の対談つき、って同一人物ですがね(笑)。ちなみに、購読してる「MAIL 本の雑誌」(メルマガ)に載ってた、担当者の方々のコメントがとても面白かったんだけど、これ、本そのものには載ってないのかな?ざっとしか中を見てないんだが。たとえば大森さんはこんなカンジ。「SFジュブナイル系の質問が多くてちょっとびっくり。やっぱり心の故郷か。」
まだ『クラゲの海に浮かぶ舟』(北野勇作、徳間デュアル文庫)の余韻に浸っています。気がつくと、『クラゲ』のことばかり考えてしまう。これ、傑作だよ。すごいよ。今年の私的ベスト10にランク入り確実。ううむ、ベスト5かも。ちょっとこういう言い方はアレだけど、ひょっとしてひょっとすると、北野勇作って「天才」かもしれない。
ああ、ださこん5で『かめくん』談義をした時に、ヒラマドさんたちが悶えていた意味がやっとわかったよ!!小説技法的に、『クラゲ』と『火星』は近いと思う。ばらばらなジグゾーパズルのピースが転がってて、それを読者が組み立てていくという作業をする。が、『かめくん』はこれに比べるとかなり異質だ。『かめくん』が、他の人が書いた作品だったら別にいいのだが、あの2作を書いた北野勇作が書いたものだというのは、どうも納得いかない。
確かにこの2作を既読してた人なら、『かめくん』の裏にある世界観を読み解こうとやっきになるのも不思議はない。なのに、そのとっかかりとなるものがないんだもん。これは釈然としないよ。『クラゲ』と『火星』を読んだあとだと、『かめくん』は非常に歯がゆく、中途半端に感じるんではないだろうか。でも、『かめくん』を最初に読んだ人間には、「ああ、北野さんてこういう“のほほん”な作風なんだな」で終っちゃうと思う。が、それはあまりにもったいない。北野勇作の小説の醍醐味は、この2作に顕著な、独特の技法にあるんだもの。
その『クラゲ』の小説技法、世界構築方法とは、まさに小説そのものがジグゾーパズルなの。で、読者はう〜んと頭を抱えつつ悩みつつ、そのばらばらなピースをひとつひとつ、くっつけていく。すると最後に、あっと驚く世界地図が完成するという仕組みなのですよ。この知的興奮ときたら!まず謎があって、それを解いていく、というミステリなんかとはまた全然違う書き方なのですよ。バラバラなものを組み立てて世界を作り上げていくのよ、読者自身が。しかも、その中に美しさと悲しさと切なさがある。こんな小説を読んだのは生まれて初めて。おそらく、彼にしかできない技法なのではないだろうか。全くオリジナルな小説の形。そういう意味で、彼は「天才」だと先ほど述べたのです。確かに、世界中のひとから認められる形の天才ではないかもしれない。小説として、わかりにくいのは否めないし。ごく一部の人しか理解できない小説かもしれないけど、それでも世界中で私だけは、彼をすごいと思うよ。(や、もちろん私だけではないと思うけど)
ああ、SF大会以前にこの本が出ていたら!北野さんに「『クラゲ』は大傑作でしたよ」と言えたのに〜(名刺は交換したのよ)。
ヒラマドさん、クラゲリンク集をさっそく作ってくださってありがとう!
9月24(月) ただいま。つかの間、青と緑の国に行ってきました。世界がこの2色だけでできていたよ。空が大きかった。
宮崎は、食べ物のおいしい国でした。予備知識がなかったから、なおさら。肉も魚もバターも野菜も。素材がいいのね。地鶏のおいしさには感動。ああ、ゼッタイ太ったな(笑)。
『クラゲの海に浮かぶ舟』(北野勇作、徳間デュアル文庫)、先ほど読了。うむむ、なるほどね。途中からまたしても毛糸がこんがらがっちゃって、からまりまくってしまったけど、丁寧に根気よくほどいていけばなんとかなりそう。登場人物の相関図でも書きながら再読すれば、かな?わりと丁寧に説明してくれてるよね、著者?それにしても、こんなに悲しい話だったとは。
『クラゲ』についてはまだ全然語り足りないので、もっといろいろ言ってみたい。ってその前に再読か。ヒラマドさん、『クラゲ』も感想リンク作ってください〜。次のダサでは、ぜひ皆で『クラゲ』話をしませう!
関係ないけど、機一郎のイメージがつい、「エンジェリック・レイヤー」の「いっちゃん」と重なってしまう(笑)。
さあっ、3日分のネット巡回にゴーだ!
9月21(金) 昨日の日記、日付間違ってましたね。すみません。
なんとなく風邪の前兆っぽい(喉が痛いのだ)けど、気力で乗り切るつもり。「病は気から」ってホントなんだね、こないだ「あるある大事典」でやってたけど。どうもご心配をおかけしてすみません>すぎえ様
ああもうとにかく、仕事も家事も食事も何もかもうっちゃってほっぽらかして『クラゲの海に浮かぶ舟』(北野勇作、徳間デュアル文庫)を読みたいのよお願いだよ読ませてくれよ!!(>魂の叫び)という時に限って、なんだかんだと忙しい。うううう。昨夜、半分ほど読了。うん、いい感じです。北野さんの文体って好きだな。今のところは、『火星〜』よりわかりやすいと思う。ところで、『火星〜』の結論はまだなのかな?>のむのむさん、ヒラマドさんあたり?
えと、明日から3日ほど、旅行に行きますので更新はお休みいたします。24日(月)の晩には帰宅してるので、その日はたぶん更新すると思います。あ、ノートパソコンは持っていくので、星間宇宙船はチェックしますよ〜。
9月20日(木) いきなり寒い。カゼひきそう。しかも、とてつもなく眠い。最近はいつも、娘を寝かしつけてて先に自分が寝てしまう。30分くらいは意識不明。はっと気づいて布団から必死で這い出す。こ、ここで眠ったら死ぬぞ>死にはしませんが
ひとりじゃ動かせなくてもうダメだとあきらめてたことが、みんなで力を合わせて反撃したら動かすことができた。万歳!ありがとう、みんな。
昨日書いた『評伝・SFの先駆者 今日泊亜蘭』(峯島正行、青蛙房2,200円)は、出版社に問い合わせたところ、9月28日頃発売というお返事でしたよ>ダイジマン
本日、『仮面ライダー画報』(竹書房)入荷。中身はよく見てないけど。あと、待望の『クラゲの海に浮かぶ舟』(北野勇作、徳間デュアル文庫)も。早速買ってきました。しかし、驚いたのはこの帯。「祝『かめくん』朝日新聞2001年上半期フィクションベスト3!!」って書いてあるよ。すごい煽り文句だと思いません?(笑)ところで誤植ってどこ?>ヒラマドさん
関係ないけど、『ぶたぶた』シリーズ(矢崎存美、徳間デュアル文庫)を、いまだに文芸コーナーにてしぶとく積んでますが、ずーっとちゃんと売れてます。うれしい。
今、店で「大人にこそ読んでほしいファンタジーフェア」をやってて、ニムさんとこで知ったダイアナ・ウィン・ジョーンズを積んでみようと思いつく。『魔法使いハウルと火の悪魔1』(徳間書店)は、来年ジブリで映画化の帯つき。この作者のプロフィール見てたら、なんとトールキンに師事したとか。そりゃすごい。最新刊の『魔法使いはだれだ』(徳間書店)もよく売れてる模様。創元推理文庫の『九年目の魔法』、『私が幽霊だった時』も一緒に注文してみました。『わたしが〜』のほうは10月に重版が上がるそうです。そうそう、ここで積んでる『霧のむこうのふしぎな町』(柏葉幸子、講談社青い鳥文庫)がめっちゃ売れてます。理由は、「千と千尋の神隠し」の原作、という帯のため。
新刊速報、更新。10月18日に、菅浩江さんの『夜陰譚』(光文社)が出ますよ!46判のハードカバーです。『クリスタルサイレンス』の著者、藤崎慎吾さんの第2作目、『蛍女』(朝日ソノラマ)も。こちらは10月下旬。
9月19日(水) 今朝、ネット巡回中にヒラマドさんとこですごいものを発見。『評伝・SFの先駆者 今日泊亜蘭』(峯島正行、青蛙房2,200円)。ええっ、そんなの出てたなんて知らなかったぞ!…と思ったら、10月末発売だったんですね。「日本のSFの基礎を築いた文学者の独自の生き方を追求した力作評伝」だそうです。こりゃあ、ダイジマン大喜びだね。もう書誌情報が入ってるんだなあ、ネットダイレクト。えらい!でも、なぜに青蛙房(せいあぼう、と読みます)から出るのだ?ここって、落語の本専門出版社だと思ってたよ。しかし、またしてもタイトルの「韜晦し」という漢字が読めん>アホ
溜まった乱読をまとめて書いてて、愕然。今月って、『ゲッベルスの贈り物』しか読んでないじゃん!というか全部読みかけばっかりなのよね。サクサク片付けなくては。乱読も、ためちゃいかんな。たとえば万が一、これを読んで「じゃあ書店で買ってみよう」と思ってくださる奇特な方がいたとしても、文庫新刊なんかだと特に、次の月の発売日には平積みが変わっちゃってることがままあるもんね。そうなると探すのが大変になっちゃうからなあ。
星間宇宙船が、成田美名子の「2年4組シリーズ」の話で盛り上がってます。昨夜は、夜中の1時過ぎに『CIPHER』3巻(白泉社コミックスのほうね)を引っぱり出して、「2年4組その逆襲」を読みふけってしまったよ。昔の成田さんの、なんというノリのよさ!(笑)ハン・ソロだけでなく、イエロー・マジック・オーケストラとか、何もかもみな懐かしい。あやうくそのまま『CIPHER』も全巻読破しそうになったが、かろうじて自分にブレーキをかけることに成功(笑)。
9月18日(火) こないだは、中学時代に一番仲がよかった友人の夢を見た。よく覚えてないけど、一緒に旅行するといった夢だった気がする。昔と全然変わってなくて(夢だからね)、すごく懐かしかった。会えてうれしかったよ。その日1日、ほわほわと幸せな気持ちでした。今はもうお母さんだね、お互いに。
『瀬名秀明 奇石博物館物語』(KTC中央出版)の追加分が入荷(配本は1冊だったんで)。いいなあ、子供たち。瀬名さんが先生だったら、私だって理科が大好きになっちゃうだろうなあ。できるできないは別として(笑)。そういや高校の時、化学の先生がすごく好きで、授業も頑張って聞いたんだよな。「鍋物をしてても、この鍋の中で今○○と○○が化合してるのだと考えてしまう」なんて余談をする、ユニークな先生でした。私にしては、成績もなかなかよかったのだ。もう化学式なんざあ、きれいさっぱり忘れましたがね、ほほほ。しかし、かようにして、先生が生徒に与える影響というのは大きいのだよね。ある意味、人生を左右するといっても過言ではないと思う。
にじむさんのオススメ、『人生張ってます』(中村うさぎ、小学館文庫)を少し読んでます。岩井志麻子、、こ、こえ〜〜!(笑)ここに書かれてることを想像するだけで寒気がするよ。ううむそうか、彼女自体がホラーだったのか!(笑)とにかくここに出てる方全員、すごすぎる方ばかりです。いやはや、女は強いよ、ホント。
9月17日(月) 夏と秋の空気の違いって、つまるところ湿度の違いなのかも>今ごろ気がつくか!
自分が思ってる自分の姿と、人から見た自分の姿って違うんだな。いや、見た目のことじゃなくて。でもそれって、どちらが果して正しいのか。正解など存在しないのかもしれない。本当の姿なんて、誰にもわからないのだから。まあ、人からどう思われようと、自分は自分。多少誤解だと感じても、その誤解を解こうとやっきになるのは無意味なことかもしれない。
世の中には本当に、人間の数と同じだけの種類の考え方が存在する。だからこそ、その中で、たまたま自分と似た考え方のひとと出会うと、うれしくなってしまうのだよね。…感謝。
へこんでる自分へのカンフル剤として、『RUSH』1,2巻(西村しのぶ、祥伝社)を投与してみる。ううむ、おにーちゃんもおねーちゃんも、彼女の描く登場人物は本当に元気でパワフルだ。読んでると大変楽しい。でも、やっぱ私とはかけ離れた人種だと感じてしまうなあ。恋の重みが違うのよ。彼らは軽いの、非常にね。それがよいとか悪いとかじゃなくて、私とは違うなってこと。
じゃ、もういっちょ投与してみるか、と手持ちの本をあさって、今自分が最も読みたい本を考えてみたところ、決まったのは『数奇にして模型』(森博嗣、講談社文庫)でした。ほー。そうきたか、私。ああ、犀川先生!お会いしとうございましたよ。もう、このシリーズは私、キャラ小説としか思ってないもんね(笑)。だって加害者の動機が、いつもどれも全然理解&共感できないんだもんね。「…へ?なにそれ?」みたいな(笑)。だからね、れっきとしたミステリィではあるんだけど、あんまりミステリと思って読んでない。このシリーズの魅力は、なんといっても森博嗣のクールな文章と、その思考のユニークさにあると思ってる。たまんなく、好きよ。
(↑おっと、もうひとつ大事な魅力が。それは犀川&萌絵がくっつくかどうかだ!(笑)ああ、じれったい!)
おお、kashibaさんが『インターネット的』(糸井重里、PHP新書)を読んでらっしゃる!うれしいなあ。内容に、ずいぶんと共感してくださったご様子。でしょ、でしょお〜?(笑)
先日発売された「ジャーロ」5号(2001年秋号)をぱらぱら見てたら、後ろに「ミステリファンのための古書店ガイド」(首都圏版)というのを発見。野村宏平さんという方が書いた記事なのだが、これがめちゃ面白かった。最初は地域ごとの普通の古書店紹介なのだが、後半の「古書店まわりの心得帖」というのがすごい。7つ道具まで図解してあるのよ。皆様、古書店めぐりにケータイはもちろんのこと、軍手やマスクが必要だってご存知でしたか?懐中電灯&電池は?方位磁石は?…そっかー、古書店めぐりって、実はすっごいサバイバルだったんだね!(笑)
9月16日(日) ちょっとウツ状態。何もする気になれない。
貿易センタービルに託児所があったとは。子供の遺体多数という記事に、ただただ涙。自分の子供が殺されたらどんな気持ちがするか、とか考えないのだろうか、テロリストは。
今朝の「デジモンテイマーズ」と「コメットさん☆」には感動。どちらも、とても質のいいアニメだと思う。脚本がいいんだな。デジモンは小中千昭の脚本なのね。「エンジェリック・レイヤー」もうすぐ終わりだって?さみしい。終ったら、まとめてビデオ借りて見よう。
娘のお誕生日プレゼントを買いにいく。「これがいい!」と娘がしっかりにぎりしめた箱は、なんと「百獣合体ガオマッスル」@ガオレンジャー(笑)。5つにカラダが分かれるやつ。「ほ、ほんとうにそれでいいの!?」「これがいいの!!」…あ、そうですか。しかし高いなあ、定価は7500円よ!
母も、同じおもちゃ屋で例によってモモグッズを3つほど入手。娘に「ママ、また買うの!?もうダメ!」と言われるが、「え〜いいじゃん、アンタだって買うんだからあ〜」とごまかす。>親子の立場が逆では
9月15日(土) ねむいです。新刊速報更新。今はこれがせいいっぱい。
9月14日(金) う〜ん、ちょっとへこみぎみというか…。
とある方に、ある指摘を受ける。ふむ、確かにその方のおっしゃるとおり。これからどうすればいいのかもわかる。でも…何かまだ、自分の中で引っかかりがある。何だろう?自分の心が築いた透明な壁にさえぎられて、向こう側に行かれない。素直になれない。この壁って、一体何?私は何から逃げているのだろう?…わからない。(ホントはわかってるくせに、見たくなくて気づきたくなくて、目を背けてる、のか?)
『天の神話 地の神話』(成田美名子、白泉社文庫)、昨夜読了。すごくよかった!成田さん、昔はこんなにSFな話描いてたんだね。すっかり忘れてた、というか当時はSFとは思わないで読んでたんだなあ。未来の地球や、タイムトラベルや…。ちょっと昔の萩尾望都っぽい話もあったりして。「ワンダーランド」という連作短篇がめちゃ泣けた。とにかく、ここに収録されてるのはどれも傑作です。作家も漫画家も、やっぱり初期の頃が一番光り輝くものを持ってると思う。そのひとの、一番ピュアなところが出てる。まだ荒削りだけど、その奥にきらめく原石の輝き。
9月13日(木) 昨日から、各出版社から注文ファックスが殺到しています。アメリカテロ事件関連。イスラム関係の本や、民族紛争関係、テロリズム関係などなど。雑誌の特集号も、これからいろいろ出るようです。アエラなど。もうしばらくすると、書店の店頭にはこれらの本や雑誌がたくさん並ぶことでしょう。
まだ、気が重くてなんだか…。とにかく、世界がまずい方向にだけは進みませんよう。(でもこれからいろいろ起きるのは避けられないだろうな…すごく不安。)
なんだか現実に圧倒されて、本を読む気力も失せがちですが、それでも新刊は毎日出るのだ。先日出たハヤカワポケミス1706『巨匠の選択』(ローレンス・ブロック編)には、ハーラン・エリスンの短篇が載ってます。「くたびれた老人」というタイトルで、コーネル・ウールリッチへのオマージュだそう。角川からは、『仮面ライダーアギト キャラクターアルバム』が。配本、たった1冊ですか角川さんっ!!即追加注文出しましたが、あまり刷ってなさそう。でもこれ、写真が多くてなかなかいいよ。主人公、なかなかカッコいいよね。ワタクシ的にはオダギリ・ジョーよりいいなあ。
今日届いた『鉄鼠の檻』(京極夏彦、講談社文庫)の分厚さったら!!おそらく文庫史上最高なのでは。定規持ってきて計っちゃったよ!(笑)えー、右端のノリのついてるところは厚さ5センチ。左端だと5センチ5ミリ。ってこんなの読めるかいな!!(笑)ページは約1360ページ。そこまで1冊にこだわるか、京極すわーん!上中下巻でもいいじゃんよー!
『天の神話 地の神話』(成田美名子、白泉社文庫)、出ました!!うわあっ、「2年4組 転入生の乱」が入ってるよ!これ、大好きだったんだあ。楡崎さんも出てるよ〜!(ああ、しかし成田さんもあのビルを見て泣いてることでしょう。『CIPHER』に出てきたもんね。)
ハルキ文庫の新刊も出てました。本の雑誌10月号を買ってきたので、これから読もうかな。おっ、今回の「神田番外地」(北原尚彦さんのコラム)は、福島正実のことが書いてあるよ>ダイジマン。学研の「四年の学習」の付録に、彼の「フェッセンデンの宇宙」の日本バージョン翻訳が載ってるそうな。しかし昭和38年とは。
そうそう、ひとつうれしい話。とある工業高校の図書館の先生からメールをいただきました。当サイトの『模倣犯(上、下)』(宮部みゆき、小学館)の乱読の一部を、プリントにして生徒さんに配って下さるそうで。ひええ、恐縮です〜。最近の学校図書室も、なかなか面白い試みをなさるのですね。
はあはあ、やっとこさ銀河通信8月号更新。今回はちょっと気恥ずかしいニャー。
9月12日(水) 昨夜から、ひっきりなしにニュースでやってるアメリカの連続テロ事件。想像を絶する事態に、言葉が出ない。でも、現実に何千もの命が失われてしまった。私と同じ重みの、人の命が。同じ人間の手によって。あまりにも唐突で理不尽な多くの死。やりきれない。誰もが誰かを愛し、愛されていただろうに。
どうか、事態が悪い方へ向かわないことを祈るばかり。人間は、愚かなだけではないと信じたい。
9月11日(火) いやあ、今日の台風はすごかったですね!!千葉なんか直撃だもの!朝の出勤時はまだそうでもなかったんだけど、昼頃がすさまじいイキオイの暴風雨!お客様も来やしない(笑)。わざわざお越しくださったお客様&出版社様には感謝。
で、その雨風のピーク時に、ダイジマン登場(遅番出勤)。まさに水もしたたるいい男(笑)。電車が止まっちゃったから、家からずっと歩いてきたって!傘もさせないから全身雨合羽で、リュックしょって!皆、やんやの大喝采。本日のヒーローはキミに決定だ!いやあ、お疲れさまでした。
という悪天候にもかかわらず、札幌から営業にいらした女性の方が。寿郎社という出版社で、東直己の『ススキノハードボイルドナイト』なんかを出してるところ。ここのサイトで、彼がコラムを書いてるそうです。「あ、東さんて札幌の方なんですか」と聞くと、「ええ、よくススキノの飲み屋なんかで見かけるんですよ(笑)」だって。
本日の娘。「ママ、きょうね、ほいくえんで「奥義」をおそわったんだよ!」…ええっ!?というと、北斗の拳のあたたたっ!!みたいなヤツ?最近の保育園はいったい何をやっとるのか!?と思ったら、「こういうの!」とやってみせてくれた。…娘よ、それは「奥義」ではなく「扇」だ(笑)。発音が違うって。(注:「扇」…運動会の組み体操の技のひとつ。3人で手をつないで、扇型をつくる)
浅暮三文様。例の異形コレクション『玩具館』(光文社文庫)の「喇叭」(>「らっぱ」だそうで)、今日の昼休みに拝読しました。こ、これは!!確かに「問題」作だあ〜〜!!(笑)いくつかの問題が書いてあってその答え(らしきもの)は書いてあるのに、その説明がないじゃんよ〜〜(泣)。あうう、このワタクシの超軽量脳みそで考えろと??マジで全然わかんないよお。謎だらけ。せ、説明してください〜!
野阿梓『ソドムの林檎』(早川書房)、本日入荷。SFマガジンに掲載された3篇を集めたものみたいですね。帯の惹句は「革命的武装小説集」(笑)。あ、ハードカバーですよん。
本日のオススメコミック。というか、同僚に「これ、ママならわかってもらえるかなあ」と教えてもらったんだけど。『Hana−Usagi(鼻兎)』1巻(小林賢太郎、講談社アッパーズKCDX)。シュールでおかしいっす。くすくす。他にも欲しい本はいっぱいあって、「やっと雨が上がった!さあ、今夜は本を買って帰ろう!!」と思っていたのに、サイフをみたら千円札がいちまいしか。とほほ。これ1冊しか買えませんでしたとさ。
9月10日(月) 娘の本日の絵日記(注:娘はパパと交換日記をしている)。「きょうはざあざあぶりでした。たいふうですね。」はい、母は行きも帰りもぐしょぬれになりましたよとほほ。あんたはレインコートと長靴で完全装備だったもんね。
ねえ、過去って、どこへ行ってしまうんだろう?未来ってさ、今こうしてる瞬間にもどんどんやってくるじゃない?でも、過去はどこに行っちゃうのかな。ついさっきの私はどこに?あの時の気持ちはどこに?それは、自分の心の中、記憶の中にしか残らないものなの?かろうじて形として残ってるものといえば、10年とか100年なら写真やビデオや雑誌や本とか。何百年何千年単位だと、遺跡とか。それ以上になってしまうと、みんな時に流され埋もれて、どこかに消えてしまう。
もうどこにもない、消えてしまうものだからこそ、あの時のことを忘れないで覚えていたい。このまま死んでもいいと思うくらい幸福だったこと。心が震えるくらいうれしかったこと。私が覚えてなかったら、なかったことになってしまうもの。心の宝箱に、大切にそっとしまって。
『最上階の殺人』(アントニイ・バークリー、新樹社)がなにげにじわじわ売れてますよ。あ、さるところからの情報では、先日出た異形コレクション『玩具館』(光文社文庫)には宮部みゆき書き下ろしが載ってるそうです。浅暮三文さんも!で、「喇叭」はなんとお読みするのでしょう?(笑)
『季刊・本とコンピュータ』第2期の1巻が出ました。が、う〜ん。正直言って、どこが変わったの?ってカンジ。判形がでかくなっただけでは、という印象だなあ。
新潮社の、「yonda?CLUB」のプレゼント、新しくなりましたね。このブックカバー、欲しいなあ。20枚集めるのかあ。むー。
新刊速報、更新。
9月9日(日) う〜〜、台風が南の熱風を連れてきたせいで蒸し暑い〜。風も強いし、雨もいきなり降ったりやんだり。雲の上の神様も大忙しだね。
ちょっと宣伝。10月14日(日)1:30〜3:00、北村薫×大野隆司のトークショウあり!千葉市美術館11Fにて、先着150名。ただし、今回は千葉県在住の方のみだそう。くわしくはこちらを。う〜ん、行きたいがなあ。
ネットのあちこちで森山氏ショックが。みんな、bk1ファンというより森山さんファンだったってことがよくわかる。彼は本当に頑張っていたからなあ。心から尊敬する書店人のひとりでした(過去形にしてはいけないかな?)。あんなにいつでもどんなときも、「どうやったらもっと売れるか」ってことを真摯に考えてた方って、なかなかいないと思う。実際、アイデアもいろいろ出してたしね。これからって時だったのに。彼を手放したbk1の損失は大きいと思うよ。まあ、すぐ数字に出るだろうけど。
bk1が森山さんによっかかって、て意見もありますが(まあ確かにそうなんだけど)、担当の頑張り次第ってのはリアル書店もオンライン書店も全く同じですよ。リアル書店の棚も、担当によって全然変わっちゃう。棚にはモロにその人の個性が出ます。まめな人、おおざっぱな人、どーんと積むのが好きな人、面出しするのが好きな人などなど。でも一番大事なのは、売るツボを心得てるかどうか、だと私は思ってます。「これは売れる!」っていう見極めと(その店の客層によって異なるので注意)、そしたらそれをいかに効果的に目立たせてうまく売るか。置き方ひとつで売行きが変わる、ってのは事実です。(って理屈はわかってるんだながあ〜。いつも反省することばっかだよ〜マジで。)
そうなんですみやさん、私はやっぱり本にさわれないとダメみたい(別に立派なことではないですが)。どんなに腰が痛くても、本の帯やレジのテープカッターで毎日のように手を切っても、「タイトルも出版社も著者もわかんないんだけど〜」というお客様のお問い合わせに頭を抱えながらも、やっぱり自分でせこせこと本を並べるのが一番楽しいんだよなあ。根っからの、ブルーカラーの肉体労働者っすよ(笑)、というのがbk1に一度お邪魔してみてよくわかった。あそこはオフィス。同じ書店業務なんだけど、実際のカラダがやってることが全然違う。本に「さわる」ってことが自分にとってこんなに大切だったんだってこと、あそこで初めて気がついた。やっぱり、「本」って、単に字の羅列やデータってだけじゃない何かがあると思う。肌で感じるモノの重み。手ざわり。装丁の美しさ。それらから滲み出る「ここにひとつの物語がつまっているんだ」という存在感。その全てが愛しい。
新刊速報、更新。文庫をどばっと入れました。が、まだ半分。今回の目玉は、10月26日の祥伝社400円文庫とか。あとコミックでは、『プラネテス』2巻が出ます!!わーい!10月23日よっ!
9月8日(土) 終電1本前で帰宅。どっかで傘を忘れてきた程度の酔っ払い状態(笑)。いや、今夜はネットのいろんな方々にお会いしてきましたのですよふふふ!!
定時に仕事を終え、まずはπRさんと会う。『ショート・ショート秀作選』(アシモフ編、集英社コバルト文庫)の1,2巻をそれぞれ交換。私は間違って1巻をダブらせてしまっていたのだ。ありがとね!!ついでに新宿まで、電車の中でいろいろと話す。灯台とかネット日記とか。ひとつ強調しておきますが、キミはじゅうぶんキャラ立ってます(笑)。
で、新宿にてイサイズ書評のオフ会。ホントは5時からスタートだったので、私の着いた7時過ぎには皆様ほどよくできあがってる感じ。18人くらいいたのだが、だ、誰も知ってる顔がいないよう〜、と思ったらまこりんさんが見えて、ほっ。他の方々は皆初めて。信兵衛さん、添田さん、凍月さん(美人!)あたりと席が近くだったので、いろいろとお話。お会いできて、うれしゅうございました。8時に終了。
その後、まこりんさんが渋谷で別のオフと合流するというので、凍月さんといっしょにふらふらついていく(笑)。なかなかケータイがつながらず、連絡が取れるまでちょっと大変だったが無事合流。まこりんさん、おんぶにだっこですいませんでした。
えと、にしむらさん主催の、雫くん(メカ王子^^)迎撃オフ、という認識でいいのかな??(笑)総勢13人。ここでもお初にお目にかかる方ばかり。雫くん、にしむらさん、Hiroeさんなどなど、名の知れたネット者たちにお会いして感激。たきどりさんはポニーテールをショートヘアにカットしちゃってて残念。あれ、めっちゃ好きだったんですううう。あ、ショートもとってもお似合いでしたよ。松本楽志くんもお久しぶりです。みすこん以来ですね。このメンバーではよく集まってるそうで、もう和気あいあい。実ににぎやかでした。
初めて会ったといえども、本の話さえ始めてしまえばもう旧知の知り合いのよう。話題は宮部みゆき、川端裕人など。あと、青木みやさんとbk1話なども。まこりんさんや雫くんなど、いろんな方に、当サイト存続を心配されて大いに恐縮する。なんかずいぶんとあちこちに波紋を呼んでしまったようで、申し訳ないっす〜〜(謝)。会う人会う人皆に心配されるもんなあ。最近のダンナは、プレステ2の「デビル・メイ・クライ」に夢中なので静かです(笑)。ずっとやっててくれ(笑)。
呼ばれてもいないのにちゃっかり参加しちゃってすみませんでした。とても楽しかったです。やっぱ、じかに会ってしゃべるのっていいねえ!(ネットだと、どうしても言ったことにレスが返ってくるまで時間がかかるからね。)ありがとうございました。また機会があればどこかでお会いしましょう!
9月7日(金) ああ、結局昨夜の日記は書きなおせず。すいません〜。今朝起きたら、なんか風邪っぽくて。薬飲んだらだいぶ治ったけど。また今度手直しする予定。
あ〜あ、私は人と争うのは苦手だよ。それがビジネス(自分の仕事)でも。苦手じゃいけないんだろうけど。
『小泉純一郎写真集』(双葉社)が即日完売だよとほほ〜。ヘタなアイドル写真集よりずっといい売行き(笑)。まさかホントに売れちゃうとはねえ。もう2刷、3刷も決まってます。9月11日と20日ごろ。あとどのくらい、売れが続くか疑問だが。
『忍法創世記』(山田風太郎コレクション2、出版芸術社)、やっと入荷!日下さん、お疲れさまです〜。
9月21日発売の徳間デュアル文庫の新刊で、『クラゲの海に浮かぶ舟』(北野勇作)が出ますよ〜!あと、『とむらい機関車』『銀座幽霊』(大阪圭吉、創元推理文庫)も!こちらは10月末発売予定。あ、新刊速報の誤字、直しました〜>圭吾>間違えて覚えてました。しかし、今って、出版業界にはめちゃめちゃしんどいけど、本好きにとってはすごくいい時代だよなあ。こんなにいっぱい新刊が出るんだから。読みきれないほど(笑)。
『栞と紙魚子と夜の魚』(諸星大二郎、朝日ソノラマ)はうちにもあります。ふふふ〜。
『ステーシー』、角川ホラー文庫でも出ましたね>やぎだんな様。これはコミックみたいっすね。こわくて中身見られないけど(笑)。
「ダ・カーポ」見ましたよ〜>風野ドクター様。なかなかいい特集でしたね。「みんなケータイやメールで何してるの?」。しかし、子供系出会いサイトなんてあるんですね。考えただけでも恐ろしい。「侍魂」の方のインタビューもあり。人気者も大変ですね。
u-ki総統の9月4日の日記を見て、同僚の雑誌担当に「あのさー、美少女ギャルゲー系雑誌の「ARIA」(フォックス出版)ってのある?知り合いが書いてるんだけど」と聞くと、「ギャルゲー!?…安田さん、顔が広いのもたいがいにしてください」と言われる(笑)。やはり、うちには入ってなかった。残念。涼元さんの記事を読みたいよ〜。
今日出た『DOOMSDAY』(津村巧、講談社ノベルス)は第22回メフィスト賞の新本格SFだそう。しかし『DOMESDAY』(浦浜圭一郎、ハルキノベルス)とタイトルがあまりに酷似してやしませんかね?つづりがちょっと違うだけだもんなあ。混同しそう。ていうか混同してました、私(笑)。
フロン関係の新刊の話もあるんだけど、これはまた今度。
9月6日(木) すいません、今日激ねむねむモードなので、簡潔に。明日の朝、また書き直して更新しなおすかも。かも。
・森山さんが、bk1やめちゃったよ!!すっごいショック。同志を失った気持ち。
・K美術館のこしぬまさん、味戸ケイコ展の案内状をありがとうございました。三島、行きたいっす〜(涙)。9月30日までなので、お好きな方はぜひ!!
・またしてもうちの本棚から、『モト子せんせいの場合』(さべあのま、主婦の友社)が出てきた(笑)。
・さらには「綺譚」第5号に、さべあのまのショートショートが載ってるのを発見。高野文子も。わーお!!高野文子、読みたいなあ。新作が。「田辺のつる」みたいなやつ。
・保育園でちょっとモメる。いやあ、働く母は強し!!
・徳間書店から、ロマンアルバム『仮面ライダー年代記』、角川から『スイッチオン!人造人間キカイダー』(伴大介)、学研から『金子昇写真本 らいっ!』(>ガオレッドのひとだ!)っつー本が出ましたよ〜。
・娘が、「千と千尋、みたいよ〜」という。保育園のおともだちで、見た子がいっぱいいるらしい。ストーリーも全部教わってきたらしい。「あれ、こわい話だよ」と言ったら、「みんなは、なみだがでるほどかなしいはなしだって、いってたよ!」だそう。そっかー、保育園児はそういう反応なのかあ。
9月5日(水) 気持ちのいいお天気!天候って、やっぱひとの気持ちに影響するなあ。こんな爽やかに晴れた日には、読書もパソコンもする気にならない。。溜まった家事を片付けてさっぱりした後、フェリシモの通販カタログなどぱらぱら見て、干したてのふとんに寝っころがり、ぽわぽわした雲が浮かんでる青空を眺めていたらそのまま夢の世界へ…っていつもと同じじゃん!(笑)というわけで、またしても銀河通信8月号は延びております。すみません〜。
また「ハモネプ」を見てしまった。今回は、アカペラでアニソンを歌うグループがいて、けっこううまかったっす。ぜひSF大会にご招待したい!(笑)
遅ればせながら、ハリポタがヒューゴー賞だそうで。ううむ、いつまで未読のままにしとくのか>私
先日、自分の本棚から『untitled』(岡崎京子、角川書店)を発見。ついつい読みふけってしまった。岡崎京子って、昔はあまり好きじゃなかったし、良さもわからなかったんだけど、今はだいぶ良さがわかるようになった。うまいと思う。彼女のマンガは、絵自体というより、その奥底に流れている、登場人物たちのやるせなさや倦怠感を読み取るたぐいのものだったんだな。感触でいうと、純文学に近いかもしれない。
昔の私はけっこう潔癖で、性的なものを嫌悪する傾向があったんだ、たぶん。それで岡崎京子はダメだったんだな。年をとるってことは、許容範囲が広がるってことだと思う。昔わからなかったことが、だんだん理解できるようになっていく。年齢を重ねることによって失ったものもあるけど、得たもののほうがむしろ大きいのかもしれない。
9月4日(火) 先日、娘が玄関でコオロギを発見。が!そのままむんずと手づかみで捕まえるのにはびっくりしたよ。母にはとてもできないぞ。私も昔は平気で虫にさわれたんだけどね。いったい、いつからダメになったんだろう。その境目はどこだったんだろう。子供って、すべての生き物と友達みたいなところがあるよね。自分達人間と、それ以外の命とに、妙な垣根がない。私はいつから垣根を作っちゃったんだろうか。それが、おとなと子供のひとつの境目だったんだろうか。
ダイジマンに「さべあのま」のことを聞かれる。が、このマンガ家すごく好きなんだけど、作品名って特に出てこないんだよね。と言うと、「それじゃあファンとは言えないな〜」という返事。むきーっ!!(笑)でもホントに好きだったんだよお、信じて〜!クヤシイのでうちの本棚を捜索してみたところ、白泉社のLaLa特別編集による「Short Stories ’87 SUMMER」という雑誌を発見。副題の「現代少女漫画短篇集」というタイトルどおり、いろんな作家の短篇が入ってる、めちゃめちゃゴージャスな雑誌なのだ。これの巻頭カラーつきで、さべあのまの「はだかのお姫さま」ってのが載ってました。ううん、やっぱキュート!このほわっとまあるい感じが好きだなあ。
最近は児童書のイラストの仕事が多いみたいですね。現在は月刊「おひさま」にて「スージーちゃんとマービー」連載中。ってまだ連載続いてるのかな?ううむ、「さべあのま」でいろいろと検索してたら、こんなところを発見。ああ、これこれ!『懐かしい贈り物』(新潮社)は読んだ記憶あるよ!持ってないけどな。『SABEAR BRAND』(朝日ソノラマ)もなんとなく記憶あり。『ネバーランド物語』(綺譚社)は未読だなあ。う〜、読みたいぞ。なんかむしょうに古本をあさりたくなってきた(笑)。
asahi.comで発見。ののちゃんシアター。ミニミニアニメが見られるよん。9月いっぱいはタダ、10月からは300円だって。
9月3日(月) 昨日、ちょっと書き物の宿題がありまして。で、ペンを持って原稿用紙に向かったのですが…なんと一文字も書けず。あれっ?ウソ?で、パソコンに向かってその原稿を書き始めたところ、するするっと言葉が出るではないですか!ああ、ついに、ついにキーボードでしか文章が書けないカラダに!(涙)
集英社コバルト文庫の『ショート・ショート秀作選1』(アシモフ編、風見潤訳)を通勤本に読んでます。お、面白いっ!オチがブラックで、ピリッとスパイスがきいてて。こういうの、好きだなあ。しかし、何が楽しいって、通勤電車で何食わぬ顔して読んでる文庫が実は、昆虫型の宇宙人に捕らえられてサーカスの見世物にされてしまう人間の話、というこのギャップ!しかし、見開き2ページも使って、こーんなにでかいイラストを入れなくても…しかも絵がシュールだよ…(笑)。やはりコバルトだからでしょうか?それにしても、こんなにバリバリSFな本がなぜコバルトに?ああ、でも確かに中学・高校あたりに読んだらさらに面白かったと思うね。ん?よく見たら、これ、アタシが17歳の時に出た本じゃん!うーん、惜しい!タイムマシンがあれば、昭和58年に飛んでいって、過去の私に読ませるのに。ドラえもーん!
ああ、読んでばかりいないで書かなければ…ううっ。といいつつ、『わたしは虚夢を月に聴く』(上遠野浩平、徳間デュアル文庫)とかぱらぱら読んでたり…。
はあはあ、やっとこさ乱読更新。川上弘美、一挙3作ぶんだあ!
9月2日(日) 悩みに悩んだ末、やっぱりすごく好きなので再登場させました>トップ画像。なんか秋っぽいと思って。
アニメ「ワンピース」を見ていたとき、娘がぽつりとつぶやいた。「ママはどうしてサンジが好きなの?サンジはナミが好きなんだよ。それでいいの?」…な、なんか深いぞ、そのセリフ。
今、『ゲッベルスの贈り物』(藤岡真、創元推理文庫)読了。わー、罠だらけだよー!(笑)いろいろと面白かったです。映画を観てるみたいでした。実際映画にしたら面白そうだけど、こりゃ絶対にできないわね(笑)。実は思わず私の大好きなあるマンガを連想しちゃったんだけど、ネタバレだから絶対言えない、でも言いたい、くくくう〜っ。新作、というよりは復刊みたいな感触ですね。どことなく懐かしめの味わい。でも面白さは文句ナシのアクション活劇。今度、同じ作者の『六色金色殺人事件』(徳間文庫)も買ってみますね。あ、あとこの藤岡さんてひょっとしてミステリ&SFマニア?(笑)SFファンにもウケるネタあり。あの某超有名海外SFはそういう話なのかあ。初めて知ったよ。
9月1日(土) 『夏への扉』という本もあるけど、季節の訪れを一番顕著に感じるのって秋だと思う。ある朝目覚めると、そこはもう秋の国。昨日と違う、透明で爽やかな空気。今朝、ぱたんと扉が開くように、今年も秋がやってきました。
あ〜、今日もいろいろあったけど、なんとか無事に終ったよ。
「ほんパラ!関口堂書店」を見てしまった。いちおう、かつてのファンとして(笑)。いやなんというか身内がテレビに出てるような複雑な心境。
娘よ、母には理解できぬ。なぜ、なぜ百鬼夜行の根付なんかを喜ぶのだ?(笑)ブキミじゃんよ〜。あっ、しかも模写までするか!
ところで皆様、今週木曜、8/30発売だった週刊モーニング、買いましたかっ!?「プラネテス」最新作、読みましたかっ!?ううっ、よかったよ!ハチマキ、やっとわかったんだね。そうだよ、皆つながってるんだよ。誰もひとりじゃないんだよ。次回は11月19日発売の「イブニング」4号に番外編が載るそうです。これは新しい月刊誌だよね、確か。本編の続きは12月のモーニングだって。ううっ、待ちどおしい!そういえば、SF大会で湯川さん経由で幸村誠さんの名刺をいただいたのですよふふふ。湯川さん、ホントにありがとう!(涙)
πRさんとkashibaさん絶賛の、『ゲッベルスの贈り物』(藤岡真、創元推理文庫)を買う。ほお、千街晶之氏が解説か。ふうん、これ、知る人ぞ知る本だったんだねえ。って、あれっ、またしても解説に猟奇の鉄人の名前が載ってるじゃん!!(笑)謎宮会とか葉山さんのお名前も!なんだかkashibaさんとこは、すっかり名作ミステリ発掘所になってますね。しかもその口コミを、出版にまでつなげちゃうんだから、すっごい影響力だよなあ。いやあ、さすが!これからも、埋もれた名作をどんどん掘り起こすサイトとして、頑張ってくださいね(あ、2周年おめでとうございます!)。とりあえず、これが面白かったら『六色金色殺人事件』(徳間文庫)も買ってみますね。
さて、本日のオススメ新刊は『貸本小説』(末永昭二、アスペクト)。これはまさに猟奇の鉄人とかガラクタ風雲とかの古本サイトの方々が喜びそうな本じゃないかな。昭和30年代に栄えた、貸本をいろいろ紹介してる本です。貸し本屋が、全盛期には現在のコンビニと同じくらいの数(2〜3万)もあったとこれで読んで仰天。そ、そんなにあったのか!本文は3章に分かれてて、「SF・ミステリ」「時代小説」「現代小説」という区分け。SFは、『発酵人間』とか紹介されてるよ>ダイジマン。それにしても、貸本のストーリーってむちゃくちゃヘンだよお(笑)。
新刊速報、更新。うーん、いい壁紙が見つからないニャー。