星みどりフォーマルハウト・ダイアリー

 

1月31日(金) 衝動的に、MYSCON4の申し込みをしてしまいました。ホントに行けるのだろうか…。神様ヘルプ!

 新潮のPR誌「波」2月号をゲット。当然『阿修羅ガール』の書評を読むため。もう「舞城王太郎」の文字が載ってさえいればなんだって読むのだ。ああ、豊崎由美さん!(両手をぶんぶん振って握手しながら)まさに私もあなたと同じ熱病にかかっておりますよ!オウタロウ病に!そうなのよ、ブッ飛んだ話なのに、その奥はびっくりするほど真っ直ぐでナイーブなんだよね。わかるひとにはちゃんとわかる。私も、「ダ・ヴィンチ」のアンケートに答えた子と同じ。誰がなんと言おうと、「あたしが周りに宣伝しまくるから」


1月30日(木) 来たーーーーっ!待ちに待っていたよこの日を!舞城王太郎の最新刊、『阿修羅ガール』(新潮社)!!

 …そして読了。ああっ、あたしのバカバカ!なぜ一気に読んでしまったのおお!明日からまたどうやって生きていけばいいのか。いやしかし、もうノンストップイッキ読みの超ド迫力ストーリーでしたよ。物語の中に入り込んだら最後、最終ページにたどり着くまでは出られません。日頃テレビの音がすると気が散って本が読めないこの私が、一切の物音が耳に入らなかったですから。しかし、こ、こわかった…(泣)途中、マジで…。

 もうしょっぱなから、暴走炸裂。かなり濃いです。奈津川シリーズ三郎編の女子高生版といってもいいくらいの濃さ。仕掛けはないけど。あれよりはまっすぐな話。ネタバレ防止のためにあまり書かないけど。『熊の場所』の濃度にちょっと物足りなさを感じてた方も、これなら大満足。やっぱ、オウタロウはこのくらい炸裂してないと!ブッ飛んでないと!

 まだ読了の興奮で、両耳から湯気が出てる感じなので、今日はとりあえずここまで。ぶはあ〜。


1月29日(水) 九州から仕事で上京してきた、米田淳一さんユキさんを、ダイジマンと私で迎撃。こりゃお会いする前に読んでおかねば、と昼間のうちに『エスコート・エンジェル』(米田淳一、ハヤカワ文庫JA)を読了。思ってたよりずっと読みやすくて面白かったのにびっくり。や、なんか難しい設定の部分は読み飛ばしたけど(すいません)。

 少女型ロボットが、ロボットと呼ぶには火力が強すぎるんで「戦艦」扱いとか、趣味に走ってるよ米田さん!というところもありますが、彼女らの心の葛藤のあたりはなかなかに読みごたえがありました。未来のイメージもきれいで、なんといっても二人のロボット、シファとミスフィがカッコイイ!楽しく読める爽やかなSFという印象。アニメにしてもよさそうな。緒方さんの絵もぴったり。

 ただ、最後のクドルチュデスのセリフだけがちょっと気になったなあ。ここで「〜でし」とか言われると…いきなり脳内に米田さんの顔が出てきちゃうのよ(笑)。なまじネットで米田さんの文を読んでるから、どうしてもダブってしまう。ここが非常にもったいなあと思いました。

 ユキさんはかわいらしい方で、いろいろと話が弾みました。いやもうホントに仲のよろしいこと、あてられました(笑)。米田さんがなぜか持ってきていた同人誌「電車でD」にはダイジマンともども大笑い。楽しいひとときでした。

 昨夜のお風呂本は『情報の目利きになる!』(日垣隆、ちくま新書)。フィクションとノンフィクションを交互に読むと、脳みそがいい感じに刺激されますね。


1月28日(火) 明日が棚卸なので、マスクを持参して、開店前にストックの床下の大掃除。ずっと前になくした、自分の制服のスカートのホックが出てきたのには笑ったよ。

 自分のつかみたい「何か」を具体的にすることが、とりあえずは必要だなと思う。あと、昨日の虹をつかまえようとすることは、もうやめること。それはいくら追いかけたって、もう存在しないものだから。もうないのよ。

 雑誌「フラワーズ」で、吉野朔実の新連載スタート。以前連載してた『記憶の技法』に出てきた男の子の、小さい頃の話。しかしどうしていつも、吉野さんの書く母親ってこうなんだろうか。過剰な偏愛。がんじがらめの愛。いつも子供がつらそうなんだよね。

 新潮文庫の新刊が出てましたね。『有栖川有栖の密室大図鑑』などなど。

 星間宇宙船での、コミックのビニールパック情報をありがとうございます>皆様。


1月27日(月) ちょっと今、気持ちがぐるぐるしてる。自ら作り上げた、心の迷路の中をさまよっている。本当はそんな迷路、幻でしかないとわかってる。自分で壊さなければいけない、ということも。

 仕事中、返品しようとした本の裏表紙の惹句にふと目が止まった。「「あきらめの悪いひと」「自分探しや反省ばかりしているひと」「夢や希望を追い求めているひと」―こんなひとは大人にはなれません。」ぐ、ぐさっ!こりゃモロに私のことじゃんよ!さらには「大人は現実をまっすぐに見据えつつも、なりゆきに身を任せる覚悟を持ち、身の回り半径十メートルの小さな世界を大事にする。」ふうむ。確かに今私が幸せだなあと思う瞬間というのは、例えば庭の花の手入れをしている時や、雨上がりの空気のすがすがしさを感じてる時や、エモリカのお風呂に入ってる時や、娘がにこっと笑ってくれる時や、すごく好きな本を読んでる時なんかだ。ごくごくささやかな、小さな取るに足らないこと。幸せって、つまりはそういうことなんだろうかねえ。

 でも、まだ夢みたいなものを捨てきれないんだよなあ。あきらめが悪くて、自己反省ばかりしてて、何か(これが何かわかんなくて今もやもやしているのだ)を追い求めようとばかりしてるんだよなあ。今ここにある「ありのまま」をそっくり受け入れるだけじゃ、なんだか足りない気がするのよ。確かにそうしちゃえば悩むなんてこともなくなって、すごくラクだろう。流されるままどこまでも。でもさ、それでいいの?ホントに??それを大人っていうの?そんなふうになるには、私はまだ抵抗があるなあ。

 というわけで、『大人になるための思想入門』(新野哲也、新潮選書)を読み始めました。まだ始めのほうだけど、「生きることは、具体的に何かをすることなのである」というのはなるほど、と思った。要するにご飯を食べたり、買い物したり、そういう日常の小さな行動。これがイコール「生きる」である、と。

 今の私は、見えない何かをつかみたくて、パンくい競争よろしく必死で空にむかってぴょんぴょん飛んでるのかもしれない。まだダメだな。もう少し時間が必要。そのうち、そのパンは幻だったと悟るかもしれないが、それまではぴょんぴょんし続けると思う。要するに、まだ大人じゃないってこと。

 昨夜、お風呂で『すみれの花の砂糖づけ』(江國香織、新潮文庫)読了。江國さんの詩集。どきっとするような詩が幾つかあった。どれかは秘密。解説で、「ニヒリスト」という言葉が出てきて、はたと膝を打つ。そう、江國さんてニヒリストだよね!


1月26日(日) 昨夜は『ガラスの城』全8巻(わたなべまさこ、小学館、品切、現在は集英社より刊行)をイッキ読みしてしまいました。小3の頃読んだきりでしたが、記憶のまんまのコマとかがけっこうあって感激。なんたって生まれて初めて読んだマンガでしたから、強く刷り込まれたのかもね。しかし個々のコマの絵は覚えてるくせに、細かいストーリーはだいぶ忘れてた。最後のほうって、こんなんだったっけ?

 母を亡くした姉妹の片割れが実は伯爵令嬢で、その秘密を知ったもうひとりの女中の娘のほうが、嘘をついて彼女になりかわる。嘘を重ねていくうちに…という天使vs悪魔のような少女たちの愛憎物語。

 このひとのマンガってなんか奥底に怖いものがあって(ホラーも書いてるし)、ラスト近くのイサドラの衝撃的シーンが、当時ものすごく怖かったー!あんまり怖くて封印してたんですが、でも「熊の場所に帰らなければ!」と思って読みましたよ。今見ると何がそんなに怖かったのか、という程度。なんだか、あのままの子供心に感じた「恐怖」をとっておきたかったような気もする。

 新刊速報、更新。スタトレの週刊誌が2月18日(火)よりデアゴスティーニから発売だそうですよ。全100冊予定。


1月25日(土) 社内で蔓延してる風邪がついに私にも伝染。昨夜はそうそうに娘と就寝。今日も薬を飲んで出社。

 ヘイヘイヘイ!買ってきましたよ本日発売の「活字倶楽部」冬号!みんな、40pに注目だ!そう、「メフィスト賞のニューパワーに迫る!」という特集で、我らが舞城王太郎が取り上げられてるんだぜイエー!担当編集者太田氏のインタビューによると、オウタロウは非常にストイックで謎な人らしい。うーん、うれしいじゃないか今時!太田氏、ぜひ舞城画集を出版してくれ!頼むぜ!

 …ああ、慣れない文体は恥ずかしい(照)。えと、何書こうと思ったんだっけ。ああ、『敷居の住人』1〜7巻(志村貴子、エンターブレイン)イッキ読みしました(2巻ないけど)。どうしようもなくダメダメで、ぐるぐるしてる登場人物たちに、どこか救われる思いがしましたよ。ホントにさ、気持ちって理屈じゃないんだよね。やっかいだよね。自分でもどうしようもなくてさ。

 u-ki総統の1月24日の日記を読んで。コミックのビニールパックは確かに現場でも賛否両論で(ちはら嬢のほうがずっと詳しいと思いますが)、外そうという動きも実際あります。ただ、それが浸透しないのは、ぶっちゃけた話、汚れた本は売れなくて返品になっちゃうからです。もったいないでしょ、キレイなら売れるのに!コミックの返品が多い書店は、次からの配本が減らされることもあるのですよ。しかも雑誌扱いのコミックは書籍と違って、発注しても次にいつ入るかわからないものが多い。なので、入荷したコミックはなるべく大切に売りたいのです。こちらの勝手な都合で申し訳ないのですが。

 もしも「この巻、買ったかどうかうろ覚え〜」とかいう時は、遠慮せずレジで店員さんに言ってみてください。カバーを外して見せてくれると思いますよ。確かに言いにくいけどね。

 本当にマナーのよいお客様には大変申し訳ないのですが、最近のお客様の様子を見ていると、万引きをはじめ、アンビリーバボーなマナーの方も一部おりまして(涙)。ここ数年、特にひどい。私の担当エリアで、立読みであまりにも本をボロボロにされるんで、置くのをやめた本もあります。

 町の本屋が消えていって、書店の大型化や専門化が進んでいるのは事実そのとおりですね。棚を全部面出し(表紙を見せる)にして販売した書店の話も聞いたことありますよ。売上アップしたそうだけど、その後どうしたのかなあ。


1月23日(木) 雨が降るととてもうれしい。庭の草花が元気になるから。本当に、植物って水で生きてるというのがよくわかる。天からの恵み。

 『鋼の錬金術師』4巻(荒川弘、エニックス)読了。このひとは、本当にマンガかくのが楽しくてしょうがない、って感じがするなあ。

 『いちご実験室』(山名沢湖、講談社)読了。わはは、マッドサイエンティストものだったのか!へんてこラブリー。キュート。後半の話がかわいいなあ。

 創元推理文庫の新刊が入荷。『赤ちゃんをさがせ』(青井夏海)は表紙がかわいい〜。『プリズム』(貫井徳郎)の表紙もなかなかいいセンス。本の雑誌社の『新・これもおとこのじんせいだ!』(椎名誠ほか)も入荷。

 そしてそして!本日は『プラネテス』3巻(幸村誠、講談社)の発売日だったのですよ皆様忘れずに買いましたか!!かくいう私はこないだ出たモーニング(プラネテスの連載が載ってる)をうっかり買い忘れて、湯川さんにメールで教えていただいてあわてて購入したんですけどね。てへへ。


1月22日(水) 坪内祐三の『熊の場所』の書評を読むためだけに、「ジャーロ」冬号を買う。とにかく今は、なんでもいいから「舞城王太郎」について書いてあるものが読みたいのよ!ふむ、なんか『熊〜』って『海辺のカフカ』と比較されること多いような。誰か他の方も「カフカを軽く越えた」とか書いてなかったかなあ。で、坪内様へ。「(襟首つかんで揺さぶり状態で)『世界は密室でできている。』で止まってちゃダメだーー!!『煙〜』から読みなさい煙から!!」そうすればドツボにハマること間違いなしですよ!お願いだから読んで読んでー!

 『暗闇の中で子供』と『世界は密室でできている。』の乱読をアップ。でも全然書きたいこと書ききれてない。特に『煙〜』の暴力に対する恐怖についてとか。暴力がこわいから暴力をふるうんだよね。ノワールって読んでないから比較できないんだけど、たぶんおそらく、このひとの暴力の描き方は、そういうのとかなり違う気がする。

 そういや「ジャーロ」って生まれて初めて買ったけど、ラインナップはなかなかツボですな。光原百合に(おお、イラスト野間美由紀!)、鯨統一郎、森博嗣に乾くるみなどなど。いしいひさいちのマンガもあるし。

 おおたさん経由で。『麦ふみクーツェ』(いしいしんじ、理論社)坪田譲治賞ばんざーい!とても素敵なおとぎ話を書くひとですよ!

 そうそう、『きみの血を』(スタージョン、ハヤカワ文庫NV)出てましたね。ポケミスも薄い本だったが、この文庫も薄め。

 新刊速報、更新。


1月21日(火) ちょっとぐったりぎみ。娘を寝かしつけてて、2時間もうたた寝しちゃった。

 『少年は荒野をめざす』2巻(吉野朔実、集英社文庫コミック版)読了。出勤前に読んでて、あやうく遅刻しそうになりました。続きが読みたいぞ!前の版持ってるから引っ張り出してくりゃいいんだけど(笑)。

 いろんなところから舞城王太郎情報が。感謝感激です〜〜〜!ありがとうっ!!まだ裏を取ってないのですが、2月7日発売の「群像」3月号に短編掲載予定あり、そしてなんとなんと!3月に講談社ノベルスから新シリーズがスタート予定だそうですっ!!きゃーーっ!!(って、あれれ、一郎と二郎の話は?)

 群像12月号掲載の短編「鼻クソご飯」を読むため、バックナンバー注文しちゃおうかなあ。うん、しよう!

 第3回ホラーサスペンス大賞の『人形』(佐藤ラギ、新潮社)と同じく特別賞の『邪光』(牧村泉、幻冬舎)が入荷。どっちも表紙がコワイです。あ、ちょっと前に出た本ですが、幻冬舎の『嫌われ松子の一生』はすごくいいらしいですよ。

 そして森雅之ファンの皆様、お待たせしました!『メゾフォルテ』(森雅之、ふゅーじょんぷろだくと)がついに発売!ファンはもちろん、前の版をもっていても買うこと!・・・と検索したらなによなによ!『夜と薔薇』『散歩しながらうたう唄』も新装版出たのかよ!知らなかったよ!注文しなくちゃー。

 ハヤカワから、2月中旬に『SFが読みたい!2003年版』と、神林長平の新刊『小指の先の天使』(ハードカバー)が出る模様。詳しくは明日の新刊速報にアップします。神林さんは、2月末にミニフェアの予定もあり。

 うそっ、ヤスケンさん亡くなったの?新刊出たばかりなのに!


1月20日(月) 備忘録。翻訳通信(昨日の朝日新聞読書欄で紹介されてた)と羽海野チカの日記

 未読王さんの『未読王購書日記』(本の雑誌社)の注文書が届く。おお、ホントに2月に出るのね!楽しみ!

 あくまでも「例えば」の話ですが。共働きの家庭で子供が病気になったとき、父親も母親も等しく会社を休めるような、そういう社会に早くならないかなーと思います。ごく一部とは思いますが、いまだに「母親が会社を休むのが当たり前、オレは仕事なんだから」となんの疑問もなく思ってる方はいらっしゃいます。そういう発想の根っこが、早く世界から除去されますように。あなたの仕事と私の仕事、「責任」という意味においてその重さに違いがありますか?給料高いほうが、大事なお仕事なのですか?

 もちろん諸事情はありますから、現実的に無理、というのはあると思う。そうでなくて、「自分が病院に連れて行く」という発想を持って欲しい(もちろん実際にやれれば文句なし)、というそれだけのことなんですよ。政治家の男性の皆様、仕事を早退して子供を病院に連れて行ったことがありますか?

 昨夜のお風呂の友は、『少年は荒野をめざす』1巻(吉野朔実、集英社文庫コミック版)でした。本当に、今読んでもなんの遜色もない。名作は永遠の生命を持つ。


1月19日(日) kashiba@猟奇の鉄人様に、今朝お子さんがお生まれになったそうです!!!いやあまたしても仰天の叙述トリックだよ!!おめでとうございます〜!!男の子かな、女の子かな?男の子なら、うちの娘と結婚させるという手もあるわ、そうすればkashibaさんと親戚になれてあの蔵書もふふふ…とか考えてたら娘に「7歳ちがうのはちょっと(苦笑)」とマジな顔で言われました(爆)。娘は5歳の年齢差までが許容範囲だそうです。

 昨夜の日記を書いたあと、「舞城王太郎」と「暗闇の中で子供」で検索をかけ、いろんな人の感想を読みまくる。タカアキラさんからもメールのレスをいただいて、謎がとける。そうかー、そういうことだったんか!ちょっと字が小さくて読みにくいけど、豊崎由美さんの書評がよかったので、リンクしておきます。私は昔、サリンジャーのライ麦読んだとき全然ピンとこなかったんだけど、今読んだらひょっとしてすごくいいと思うかもね。あと、スズキトモユさんの書評もよかったのでリンク。

 『世界は密室でできている。』(舞城王太郎、講談社ノベルス)読了。密室本。紙破くの失敗しましたー(笑)。おお、これは明るく爽やかで読みやすい話じゃん!ってあくまでも彼の本の中では、ってことだけど。読後感よかったです。彼の勢いをそぐことなく、ほどよくまとまっていて。「ボンバイエー」のところで、ぶっと吹いたよ!でもこんなにいい子だったルンババが『煙〜』でああなるなんて、ちょっとかわいそすぎるー。

 3作立て続けに読んだわけですが、最もインパクトあったのは『煙〜』。最も深みがあったのが『暗闇〜』。ていうかこれ実験作?最も爽やかでよくまとまってたのが『世界は密室〜』。でも私が一番好きなのは、誰がなんと言おうと『煙』だ!!!いややっぱ全部かな……。天才、よりさらにすごい尊称ってなんだろう。オウタロウは私にとっての、小説の神様かもしれん。というより最も強烈な麻薬?魂も脳もとろかしてしまうほどの?

 はあ〜それにしても。ついに全部読み終わっちゃったよお〜、オウタロウ。ああ、あなたなしで、あたしこれからどうやって生きていけばいいの?今月末に出る新刊だけが心の支え。今年、何冊出してくれるんだろう、彼。願わくばあと2冊くらいは書いてください〜(涙)。あたしが生きていくために!乱読はまた後日。

 新刊速報更新。


1月18日(土) 理論社の星新一ショートショートセレクションの新刊が入荷。タイトルは『さもないと』。うわあ〜、さもないとどうなっちゃうのよう?

 オウタロウに魂ぶっこ抜かれてます。ていうかもう気が狂ってます。昨夜は3時すぎまで『暗闇の中で子供』(舞城王太郎、講談社ノベルス)読んでましたが、あとちょっとというところで我にかえって寝ました。オトナだ。ちくしょーオトナでなんかいたくなかったよ!最後まで、最後まで一気にいかせてくれ!

 先ほど読了。ぶはあ〜。『煙〜』に比べて、もっと話が複雑というかいろんな要素てんこ盛りになってますね。『煙〜』は四郎が主人公でしたが、こちらは三郎。四郎は常人とはかけ離れた天才で超カッコイイヒーローでしたが、三郎はもっと普通のひとで、自分のダメさ加減にぐじぐじ悩んでいる。一生懸命まともになろうとしてるのに、なかなかなれない。これは、ダメダメな彼が自分のダメさ加減に目覚め、立ち直ろうと必死であがく物語。

 『ハンニバル』の映画のモチーフが繰り返し入ってることからもわかるように、これはとても心理的な物語。人間の心の中の暗い場所にずぶずぶと入っていき、どれが真実でどれが夢でどれが妄想だかわからなくなる物語。痛い話です。とてつもなくつらい話です。でもその奥にはやはり愛がある。血と暴力とセックスにまみれた心の一番奥のほうに、こんなにも優しく穏やかな愛情がある。誰かを大切に思う気持ちがある。これが涙なしに読めようか。これ、とても切ない恋愛小説でもあるんだよね。ホントに、ハンパじゃなくものすごい小説ですよ!!

 彼らのやってることは常軌を逸したことばかりなんだけど、どうしてこんなに胸に迫るものがあるんだろう?著者も本の中で語っているけれど、やはり嘘の中にこそ真実は隠されているということか。そうなのだ、ここに書かれていることは全て、人間の本質。それを、すっとんきょうなストーリーに仕立てながらかくも鮮烈にえぐり出す著者の筆には、もはやどんな賞賛の言葉を尽くしても足りないほど。すげえよ。

 引用とかしたいんだけど、どこも全て美文なので、私にはとても選べません。全文写すわけにもいかんし。この福井弁(でいいのよね?)がまたいいんだよな。

 ラストがまたものすごくて。呆然。

 んー、ちょっと難を言えば、このまん中あたりの猟奇連続殺人みたいな話は入れなくてもいいんじゃないの?と思うなあ。ちょっと浮いちゃってる気が。

 あ、あと一箇所、どうしても疑問なとこがあるのであとでタカアキラさんにメールしないと。


1月17日(金) カウンタが65万に達した模様。いつもありがとうございます。

 あ〜、寝不足で頭痛が痛い…。

 娘が「なんか本貸して〜」というので『鼻兎』を貸したら見事にハマった。「学校のクラスで、鼻兎知ってるの、あたしだけなんだよ!」…そりゃあそうだろうなあ…。

 『ハチミツとクローバー』3巻(羽海野チカ、集英社)読了。ほんっと、このひとのマンガ大好き!!なんてキュート!胸がきゅーっとする。この痛みは覚えがあるよ。好きなひとの前だとご飯食べられないんだよね。味がわかんないの。ドキドキしちゃって自然にしゃべれなくて、とんちんかんなこと口にしたり、固まったり。読みながら、笑ったり泣いたり大変でした。

 『暗闇の中で子供』(舞城王太郎、講談社ノベルス)、今1/3くらい。一文読んでは「ぐはあ〜!なんてうまいんだ!」と感嘆せずにはいられないよ。本当にこの人の文章、いいなあ。


1月16日(木) 書店の仕事に、マニュアルは確かに必要かもしれない。でもそれはあくまで仕事の手順のためであって、たとえばレジ業務とか、注文や返品などの方法だけだ。「棚の作り方」なんてマニュアルは存在しない。あれは個人の感性でやるものだ。自店の売れ筋や、今旬の本を自らピックアップすることこそが楽しいのだ。棚に出版社のお仕着せの常備ぶちこんどきゃいい、なんていう書店員は逝ってよし!ていうか生き残れないでしょう。今日、某営業の方とお話しててそう思いました。やる気のある方とお話するのは、本当に気持ちがいいものです。情報という名の大きな花束をいただいたような気分。

 佐藤さとるの随筆集『だれも知らない小さな話』(偕成社)入荷。

 直木賞は該当作なし。まあ妥当な結果ですね。しかし商売的にはちょっと残念。次回に期待しましょう。芥川賞は大道珠貴さん(36)の「しょっぱいドライブ」(文学界12月号)とのこと。

 『暗闇の中で子供』(舞城王太郎、講談社ノベルス)読み中。とにかく10分でも3分でも時間があれば本を開く。くーーーっ、幸せ!「ジャーロ」冬号も注文してきちゃったもんね。『世界は密室でできている』(舞城王太郎、講談社ノベルス)も購入。

 あ、カウンタ650000踏んだ方はご一報くださいませ。


1月15日(水) 庭の、もう1本の山茶花が咲き始めた。前から咲いていたのは、街でもよく見かける濃いピンクなのだが、もう1本のほうは淡いピンクの八重咲き。色も形も、実にかわいいのだ。娘は「なんか、たべられそうだね」。うん、ホント、まるで和菓子みたいだよ。

 『煙か土か食い物』(舞城王太郎、講談社ノベルス)に感動のあまり、昨夜は興奮してなかなか寝つけませんでした。検索してあちこちの感想を読みまくってみたり。あーでも違う!違うよみんなわかってないよ!暴力描写の残酷さだけに目を奪われないで!これはそんな安っぽい小説じゃない。その根底にあるのは深い深い家族への愛なんだよ!これは怒涛の家族愛小説なんだよおお!乱読書きましたので。

 『暗闇の中で子供』(舞城王太郎、講談社ノベルス)読み始めました。こりゃまたトンデモナイ話だわ!


1月14日(火) ちょっといいことのあった日。

 『煙か土か食い物』(舞城王太郎、講談社ノベルス)読了。まだ1月なかばだが、既に今年のベスト1は決定かも。いやマジで。すごい。すごいすごいすごいすごいよオウタロウ!!打ちのめされた。圧倒的。めちゃめちゃ感動したよ!!このひとの書いてるのはミステリっぽいけどミステリじゃない。小説だ。それも最高に素晴らしい小説だ。血と暴力と愛と憎悪の家族小説。最高に熱くてクールでカッチョいい小説。ダークでありながら、実にまっとうな小説。暴力などのインモラルなことを書いていながら、それがちっとも陰惨じゃない。暴力というものを、彼はうすっぺらに捉えてない。その本質、その根底にあるものをちゃんとよく理解しているのだ。このひと、ものすごく頭いいわ。ああ、なんかあまりにも感動しちゃって、気持ちがうまく言葉にならないよ。あと、タイトルのつけ方が実にうまいね。この意味がわかったとき、愕然としたよ。そうか、確かに「煙か土か食い物」だよなあ。うん。

 ああもう、あらゆる小説読みに薦めたい!ミステリと思うなかれ。むしろごく普通の小説好きな方に読んでみてほしい。ってもう皆様とっくにお読みですわね。遅いよ遅すぎるよ自分(だってー、普通のいわゆる講談社ノベルスの新本格モノだと思ってたんだもん!)。職場でも「今、舞城王太郎読んでるんだけど、すごくいいよ!」と言ったら、2名の既読者に賛同してもらえました。ウレシイ。今日はもちろん、『暗闇の中で子供』(舞城王太郎、講談社ノベルス)買ってきましたとも!続編だったんですね、これ。


1月13日(月) 星人の日>ちがーう!成人の日。振袖のお客様がお店にもちらほら。ああ目の保養。

 昨日の「あるある大事典」には大ショック。60〜80歳まで、夫婦ふたりが生活するのに幾らかかると思います?正解は6000万(!)。月25万×12ヶ月×20年。贅沢してるわけでもなくて、ですよ。そして年金の問題。サラリーマンは給料からさっぴかれてちゃんと国民年金プラス厚生年金払ってるからまだいいけど、フリーターや自営業は、老後にもらえるお金がずいぶん少ないのね。生命保険も60歳過ぎると月々の支払いがはね上がるとか、おうちのリフォームに300万もかかるとか、医療費のこととか、いろいろと驚きでしたよ。生きていくのって、お金がかかるのね…。まあ30年後に、寿命とか年金制度がどうなってるかわかんないけどさ。

 『煙か土か食い物』(舞城王太郎、講談社ノベルス)読み始めました。イイ!!すげーイイ!なんていうかもう、この文章のカッコよさ!しびれるぜ!冒頭からメロメロ。しかしミステリ部分は全然わからねえよ!読者おいてきぼりだよ!(笑)読者のための伏線もなにもなく、著者が謎出してひとりで解いてるっつーか。これはまさに「ピコーン!」ですな。いきなり64Pの図なんか出されても、読者の誰一人としてそんなの思いつかねえっての(笑)。でも!でも!!そんなことはいいのよ、ねえおおたさん!ミステリ部分なんてどうでもいいの。やっぱりこのひとは『熊の場所』路線に行って正解かも。無理にミステリ書くことはない。あなたの文章ならもうそれだけで、イイ!!!

 『敷居の住人』1〜7巻(志村貴子、エンターブレイン)が近くに売ってない…。秋葉原まで買出しにいけばあるだろうか?総統の日記(1月13日)を読んで、「そうか、おたくマンガは秋葉原か!」と目から鱗が落ちましたよ。


1月12日(日) 天気がよいので庭に出てみる。お?おお〜っ!晩秋に植えたツルニチニチソウの根元から、赤い新芽が幾つも出ているではないか!晩夏に植え替えた直後しおれてしまい、もうダメだと思っていた紫陽花も、枝先に緑の芽をつけ始めた。レンギョウや雪柳は、葉こそほとんどついてないが、よく見ると枝一面にびっしりと小さな丸い花芽をつけている。バラの枝にも、トゲの芽のような小さな赤い粒。クロッカスも地面からつんつんと顔を出し始めた。厳寒の中、植物は眠っているように見えて、実はせっせと春の準備にいそしんでいるのだ。一歩一歩、次の季節は近づいてきている。

 ちょっとハプニングがあって、コタツを買いに行く予定を延期。しかしあの花芽を見たあとでは、もうちょっとだけ辛抱すればすぐに春がきちゃうような気もするなあ。ほぼ1日、本を読んだり寝たりのごろごろデー。どうしてこんなに眠いのか。寝ても寝ても眠くなる。

 『虚空の逆マトリクス』(森博嗣、講談社ノベルス)読了。昨日ここに書いた「トロイの木馬」以外はけっこう軽めの話。「ゲームの国」(リリおばさんの事件簿1)」はシリーズ化するのかな。「探偵の孤影」がなかなか面白かった。あとは犀川&萌絵の「いつ入れ替わった?」!読みながらにまにましてしまう。しかしこれでひょっとしてこのシリーズはおしまいってこと?わーん、だとしたらファンとしては悲しいよー。

 乱読更新。『ラヴ☆アタック!』の感想を入れました。


1月11日(土) 最近、自分でもちょっとヤバイのではと思うくらい、物忘れがひどい。ほんの数分前のことが思い出せない。仕事中お客様に本を聞かれてその応対をした後、さて続きをやろうとして「…あれ、今何やってたっけ?」。も、もしや度重なる睡眠不足により、ついに若年性アルツハイマーに?あうう、脳内ハードディスクを交換したいよう。新品で、もっと容量のでかいやつ。または、今使ってる脳と別に、外付けハードディスクを追加でも可。未来的に、そういうことはマジでできないんでしょうか。記憶補填装置みたいなの。

 なんかむちゃくちゃな本の読み方してます。昨夜はお風呂で、『虚空の逆マトリクス』(森博嗣、講談社ノベルス)の最初の中篇「トロイの木馬」を読了。ああ、この作品が載ってる『21世紀本格』(光文社カッパノベルス)買ってたのに〜>積読。いやあ、読んでびっくり、こりゃあコンピュータというかバーチャルSFではないですか!!でも締め方がやっぱり森博嗣。がちっと着地しないところがミソですね。でも非常に面白かったです。彼の世界観って、やっぱりとても好きだわ。

 これからのSFって、どういう方向に向かうのかな、というのは最近ちょっと気になってる。もちろんいろんな方向があるとは思うけど、主流になっていくのは何だろうとか、何か全く新しいものが出てくるのかな、とか。なんでもいいけど、とにかく読者(私)をびっくりさせてほしいなと思う。本を読みながら、思わず「うわあっ!」と叫んでしまうような驚き。世界がぐるんとひっくり返る、その快感を味あわせて欲しいな、って。「トロイの木馬」には、まぎれもないその快感がありました。

 そしてなぜか次に小松左京の「HAPPY BIRTHDAY TO……」(『結晶星団』早川書房収録、品切)を読む。前に北野勇作さんが紹介してて、以来ずっと読もうと思ってたもの。とある移民宇宙船が、なぜか機械も人も狂い出してしまい、それぞれの登場人物によって、同じ現象が全く違うものに見えるという話。どれが現実?どれも妄想?そのズレ方、狂い方がなんとも言えず不思議でくらくらしました。

 志村志保子と間違えて、志村貴子という漫画家の新刊を買ってしまいました>ばか。『どうにかなる日々』(太田出版)。ちょっとエロだったんですけど、淡々とした描写が妙によくてハマってしまった。他の作品も読んでみたい。

 先週の「ギャラクシーエンジェル」、前半の魔女っ子話を見そびれたのが一生の不覚(涙)。後半は見たんだけど。そういや次の仮面ライダーの顔はなんですか!!自転車のランプもしくは懐中電灯みたいじゃん!


1月10日(金) へこみぎみ。どうして自分は自分の思い描いてるような人間じゃないんだろう?もっとしっかりした人でありたいのに、なんでこういうつまらない凡ミスをしてしまうのか。神経がおおざっぱで、細かいことが苦手。自分がものすごく無能なダメ人間に思える今日この頃。

 昨日、直木賞&芥川賞候補作が発表になりましたね。どれが取るかなあ。『半落ち』が取れば売上的にはうれしいけど、そう思ってるとたいてい外れるからなあ(苦笑)。決定は16日(木)の夜。

 角川書店のPR誌「本の旅人」1月号に、大森望&吉田伸子&吉野仁のお三方によるNEXT賞の座談会が掲載されてました。写真入り。吉田さんはずいぶんショートカットにされたんですね。この対談読んでると、『ラヴ☆アタック!』(川上亮、角川書店)だけでなく、『リベンジ・ゲーム』(谷川哀、角川書店)と『アフリカン・ゲーム・カートリッジズ』(深見真、角川書店)も面白そう。しかしこのシリーズ、内容や読者層考えるとノベルスのコーナーに置いたほうが正解かも。値段も近いし。

 昨日入荷の『ホラー・ガイドブック』尾之上浩司編、角川ホラー文庫)は、前半のほうで北原尚彦さんがホラーSF(SFホラー?)について解説してます。SFファンも要チェック。

 新刊速報、更新。


1月9日(木) 今日は本をいろいろ買ってきたんでとても幸せ〜。

・本日入荷の『虚空の逆マトリクス』(森博嗣、講談社ノベルス)。犀川&萌絵コンビが載ってるよお〜うれしい〜!!

『煙か土か食い物』(舞城王太郎、講談社ノベルス)。言うまでもないけど、これは既刊ね。

・買いそびれていた『ひみつの階段』2巻(紺野キタ、ポプラ社)、『あかりをください』(紺野キタ、幻冬舎バースコミックス)。このひとの絵、いいなあ〜。ほれぼれ。

・本日発売のコミック版『刑事ぶたぶた2』(安武わたる、宙出版エメラルドコミックス)

本の雑誌2月号。特集は「なくて七癖本の癖!」読者の投稿がむちゃくちゃ面白い。書店員の七癖は、思い当たることばかり(笑)。休日によその書店にいった時に棚チェック&平積みを直す(しかも当人無意識。ほとんど脊髄反射)、車内吊りの本や雑誌の広告を真剣に読む、電車の中で本を読んでる人のブックカバー(どこの書店か)をチェックする、うーん、まさに同じ職業病。他には店員さんのお釣り間違いを教えてあげる、などですかね。娘に3秒くらい尊敬されました。ダイジマンの場合は、奥付と解説を必ずチェックするってことかな。ってこれは書店員とは関係ないか(笑)。あ、SF者の癖はちゃんと注釈がついてるところが傑作(笑)。そうそう、本の雑誌は先月号から、(私が今ちょっと惚れている)穂村弘さんのコラムが載ってるんですよね。

 『ラヴ・アタック!』(川上亮、角川書店)読了。傑作ー!!笑った笑った!すんごいオチだよ!いわゆるネットの出会い系サイトでの男女のドタバタコメディなんだけど、苦笑と爆笑の連続。彼らの生態にあまりにリアリティがあるんで、笑うに笑えない人もいるかも。けっこうイタイ話だなあ、と思って読んでいたら、最後にやってくれました。なんと爽やかなオチ!(爆)このラストが話を非常に後味のよいものにしてくれてると思う。いやあ、面白かったです。

 ホームページ作製ソフトの情報、いろいろありがとうございます。


1月8日(水) なんか最近、パソコンの反応が妙にニブい。こ、これはもしやクラッシュの前兆!?(汗)なぜかデフラグもできず(フリーズしちゃう)、不安なまま一夜を過ごす。ダンナには「またなんか入れた?」とか疑われるし。違うもん。何もしてないもん(泣)。今朝になって、とりあえず必要なデータのバックアップをとり、もいちどデフラグかけてみたら今度は成功。大丈夫なのか??

 4年半ものあいだ、FrontPage Expressでこのサイトを作ってきたんだけど、Windows Me以降はもう入ってないというのを先日初めて知ったよ。そろそろ、マジでホームページ用ソフトを買わねばならんのだろうか。どなたか、オススメがあったら教えて下さい。ていうか、みんなどうやってるの? HTML書いてるの? 

 髪を切りに行く。うとうと寝たり、『活字狂想曲』(倉阪鬼一郎、幻冬舎文庫)を読んだり。確かに奇書だ(笑)。細かい注釈が妙にオカシイ。太田裕美の「ドール」とか、懐かしすぎ>トシがばれます

 『ラヴ・アタック!』(川上亮、角川書店)引き続き読み中。


1月7日(火) ふと思い立って、サラ・パレツキーのシリーズを探すべく、家の本棚を掘る。あれえ、『ガーディアン・エンジェル』が見つからない〜。買ったほうが早いかも。検索して調べてみると、ここまでは読了してる模様。『バースデイ・ブルー』以降読んでないんだよな。新刊出たし、今度まとめ読みするか。

 『ハチミツとクローバー』の1、2巻が重版されたみたいです。うちも本日入荷。

 『熊の場所』(舞城王太郎、講談社)乱読書きました。ああでもダメだ、全然あの面白さを表現できてねえ!もっとこう、新しいおもちゃみたいな、わくわくする感じがあるんだよお。

 『ラヴ・アタック!』(川上亮、角川書店)読み始めました。わははは!おおたさんの言うとおり、これ、マジでu-ki総統だ!P20〜P38あたり、ホントに総統の声が聞こえるようだよ(笑)。


1月6日(月) 『ヒカルの碁』20巻発売。うわー、カラーページが入ってる!!

 ダ・ヴィンチ2月号のプラチナ本は、『熊の場所』(舞城王太郎、講談社)だ!ちょっとうれしかったり。早く乱読書かなくちゃ。

 『内宇宙への旅』(倉阪鬼一郎、徳間デュアル文庫)読了。うわははははは。笑ったよ。やっぱり、「字」にこだわる方なのですね。『活字狂想曲』も早く読まなくちゃなあ。文庫買ってあるんだけど。

 BSマンガ夜話がDVDになるそうです。

 新刊速報、更新。


1月5日(日) 高校時代の友人と新年会。女ばっかりでおおいに盛り上がる。既婚の友人がつぶやいた「もしあのまま仕事を続けてたら今ごろどうなってたかな、といつも考える」という言葉が胸にしみた。「人生、道って本当に人それぞれだね」と。

 アンケート結果、発表です!応募くださった皆様、ありがとうございました!ロングセラーから最新作まで、じつにいろいろで面白いですよ〜。


1月4日(土) 5日ぶりの出社。どれだけバキボコに売れてるかとわくわくして平台をざっと見てみたが、そうでもない感じだなあ。相変わらず『半落ち』ばかりが売れている。

 知人から聞いた話。とある書店での、お客様からのお問い合わせ。「さくらももこの書いた、エヴァンゲリオンの本ください」。…私は不覚にも爆笑してしまったのだが、賢い書店員さんならピンとくるはず。これ、実は『アミ 小さな宇宙人』のことだったのだ。それはエンリケ・バリオスだー!(笑)

 湯川さんから、京都ブックファースト店の小冊子、「ROLL OVER & DIE!」vol.6をいただく(ありがとうございます)。なんと2002年の収穫全66冊レヴューよ!数人で書いてるとはいえ、これはものすごいよ。まいった。グウの音も出ないっす。

 アンケート結果をまとめている最中。大変楽しいです。皆様の、本に寄せる熱い思いがびしばし伝わってきます。


1月3日(金) 1日じゅうごろごろして過ごす。昼間は雪がパラついた模様。今(夜)は雨。

 家の中から発掘されたので、『アフター0』(前の版)をイッキ読みしてるところ。今、4巻まで読了。

 『四日間の奇蹟』(浅倉卓弥、宝島社)、読了。やっぱりこれミステリじゃないよ!SFというかファンタジーでしょう。やはり某作品が浮かんでしまう。文章は非常にうまいので、力のある作家さんであるのは確か。乱読アップ。


1月2日(木) 初夢はとてもいい夢でした、ふふふ〜。ひみつ。

 ウェブ年賀状を下さった皆様、ありがとうございます。必ずレス致しますのでお待ちを。

 ああ、なんか正月からすごく疲れている…。『四日間の奇蹟』(浅倉卓弥、宝島社)、あと1章で読了なのに、その体力がもう残ってない。クライマックスなのにい。ミステリ色は薄い感じ。普通小説に近いと思う。まあ、ラストを読むまではなんともいえないが。


1月1日(水) あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。えと、今朝の夢は初夢じゃないんだよね?や、Kinki Kidsの家に泊まりに行くというとんでもない夢を見てしまったので(我ながら謎)。しかもすごくしょぼい安アパートだった(笑)。ファンの皆様ごめんなさい。

 2002年ベスト1アンケート、トータルで40通ほどのご応募をいただきました。本当にありがとうございました。結果発表は5日ごろの予定ですので、楽しみにお待ちくださいませ。

 昼頃に、突発的にディズニーシーに行く。つっても正月だし、混み混みでどうせ何も乗れないだろうと思ってたら、意外や意外、空いてるじゃないですか!前に4時間待ちとか言われたところが、25分待ちとか。元旦は案外穴場かも。大晦日の徹夜組が、マーメイドラグーン(室内)のあちこちに浮浪者のごとく寝てました(笑)。花火見て帰宅。

 『熊の場所』(舞城王太郎、講談社)読了。やっぱり表題作がよかった。もう少し他の作品を読んでみないとアレだけど、この方は才能というか何かキラリと光るものを持ってると思う。うまく磨けば、すごいダイヤになりそう。今後が非常に楽しみ。「ピコーン!」は、ちょっと山本直樹っぽいかも、と思いました。

 愛・蔵太さんの「2002年のSF&ミステリーで何を読んだかアンケート(日本編)(翻訳版)」の日本編をやりかけて挫折。やってもやっても終らない(泣)。改めて、出版点数の多さに絶句。


 

ホーム ボタン