5月30日(金) なんかイラつくことばかり。誰も彼もが煮詰まっている。やばいな。

 『MOONLIGHTMILE』6巻(太田垣康男、小学館)と『秘密』2巻(清水玲子、白泉社)を購入、読了。『秘密』は加筆・修正によって、物語にぐっと深みが増した。それにしてもすごい話だ…。


5月29日(木) 今日はしんどかった〜>新刊大量入荷。『阿修羅ガール』(舞城王太郎、新潮社)の三島賞帯つきも。あ、6月上旬にまた増刷だそうですよ。

 フラワーズ7月号の吉野朔実「透明人間の失踪」読みました。極上の短篇ミステリ。お見事。このひとはどんどん研ぎ澄まされていってるような気がする。

 『北野勇作どうぶつ図鑑 3 かえる』(ハヤカワ文庫)読了。ふうん、異形コレクションからもってきたのか。「怖いは狐」は読んだことある。グロくてすごくこわかった。

 「螺旋階段」はホラーだけどやっぱり北野ワールド。彼はどんな作品でも、現実とそのすぐ隣にある異世界の曖昧な境界線を、その曖昧なもわもわ〜んとしたままを、言葉に、小説にしているんだよね。あたかも水彩画の、にじんで混ざり合った微妙な色を描写するごとく。この作品では、現実の螺旋階段と、さっき見た映画の螺旋階段がなんとも微妙に混ざりあっていて、その描写がいかにも北野さんにしかできない素晴らしい芸当だなあと惚れぼれしちゃうわけですよ。

 「カメリ、行列のできるケーキ屋に並ぶ」は傑作。やっぱ北野勇作はカメだよ(笑)。や、北野さんがカメに似てるとかいう意味でなく、彼ののほほんとした話の雰囲気にはやはりカメが一番似合うってこと。「生き物カレンダー」も好き。

 昨夜、『三日月村の黒猫』(安房直子、偕成社、品切)読了。彼女の作品は、いつ読んでも、ほおっと甘く切なくやるせない溜め息が出てしまう。どう言ったらいいんだろう、彼女が連れてってくれる異世界は、どこか懐かしくやさしく、温かな場所なのだ。夜汽車の窓から見る、遠くの家の明かりのような。どの作品もみな同じ味なのに、全然飽きない。司修の絵って、昔は怖くて苦手だったけど、今見るとなんとも奥深い味があっていいですね。


5月28日(水) 日差しが出るとこんなに暑いのね。掃除してたら汗だく。

 今日は歯医者のついでに娘と図書館に行き、『三日月村の黒猫』(安房直子、偕成社、品切れ)を借りてきました。歯医者はSFセミナー前からずっと毎週通ってます。痛みはだいぶ引きましたが、やっぱ噛み合せが悪いとかで、今日は就寝時に歯に装着するマウスピースを作ってもらってきました。

 あとは近くの書店で少年マガジンと「コミック・キュー」を購入。うわ、「ツバサ」にちぃが出てる!やりすぎじゃないのCLAMP!知世ちゃんはうれしいけど!「コミック・キュー」は羽海野チカ目当て。おお、SFだ!あったかくて切なくて泣ける話でした。名作。

 新刊速報、更新。浅暮三文さんの推理作家協会賞受賞作、『石の中の蜘蛛』(集英社)は6月11日重版出来だそうです。受賞帯つき。7月25日には、書き下ろし新刊『似非エルサレム記』が集英社から出るそうですよ。

 川島誠さんの書き下ろし単行本が角川から出る予定ありとか。発売日などは未定(というかまだ書いてる途中らしい^^)。6月刊行の『もういちど走り出そう』(角川文庫)は、歯医者さんの話だそうです。

 ちょっと私的に忙しくなりそう。


5月27日(火) 地震、ずいぶん大変なことになってますね。

 『魔法の杖』(ソニーマガジンズ)、今朝のテレビ「とくダネ!」で紹介されてあっという間に売り切れ。けっこうたくさん持ってたのに。本当にテレビの威力はすさまじい。出版社に注文の電話を何度かけても、チケットぴあ状態(つながらないのよ!)。ファックスしたけど大丈夫だったかな。

 祥伝社の営業の方に、「文芸書コーナーで『ヘルタースケルター』(岡崎京子、祥伝社)を積んでる店をはじめて見ました。ありがとうございます」と言われてちょっとうれしかった。でもまだまだ自分で自分にストッパーをかけてる気がする。もっともっといろんなことがやれるはず。自分のダメっぷりが歯がゆい。けど自分の理想に少しでも近づけるよう頑張りたい。理想の自分、理想の書店員。目標とする人は何人もいる。

 『ふたつのスピカ』4巻(柳沼行、メディアファクトリー)読了。いつ読んでも、アスミの素直でまっすぐな宇宙への眼差しがすがすがしい。ライオンさんのエピソードはまたもや泣ける。あれ、マリカさんはもしや?後ろに入ってた短篇「センチメンタル」がとてもよかった。ふたりの表情がものすごくいい。

 星間宇宙船の書き込み(まむずさん、ありがとうございます)によると、ぶたぶたさんの新作が『異形コレクション 夏のグランドホテル』(光文社文庫)に載るそうな!ブラボー!!6月13日発売!


5月26日(月) 今日の地震に全然気がつかなかった…や、たぶん店でせかせか歩いてたせいだと思うんだけど…ニブすぎにも程があるよ…。

 ぎょえー!SFマガジン7月号が売り切れちゃってたよあたしが買う前に!今月は25日が日曜だったから24日の土曜に出てたんだよね。非常に悔しいがよそでゲット。

 『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野晶午、文藝春秋)読了。わはははは!!やられました!いやー、豪快な一本背負い!見事にズバーンと投げられちゃいました〜。まさかそうくるとはねえ。あーおかしい。思わずくすくす笑いたくなってしまうよ。ぐるりと世界がひっくりかえる快感を味あわせてくれました。ネタバレになるからあとはヒミツ。読後、このタイトルの意味にも脱帽。

 ヤンマガ買いましたよ。『×××HOLIC』(CLAMP)のために。うわー、もろ話がくっついてるよ。

 メモ。穂村弘さんの「ごーふる・たうんBBS」


5月25日(日) 横浜から船に乗って、海上保安庁の観閲式を見てきました。要するに海のおまわりさんたちが、日頃やってる訓練を見せてくれるというもの。

 ヘリから海に飛び降りて、海に落ちたひとを助ける救助訓練とか、不審船をおっかけてパンパン発砲(うそっこ)したりとか。不審船は黒いドクロマークの旗がついてました。ってハーロックかよ!(笑)

 久しぶりに水平線とか広い空とか潮風とかに触れて、とても気持ちよかったです。

 『名探偵チビー 雨あがり美術館の謎』新庄節美、講談社青い鳥文庫)読了。おお、読者への挑戦が!かなりマジなミステリじゃないですか!犯人は当たってましたが、その理由は全然わからなかったのでダメダメでした(笑)。私の頭脳は小学生以下?ところで、この著者は男?女?


5月24日(土) 雨に濡れたバラ。本当はもっと深い赤なんだけど、うまく色が出ない。調整の方法、勉強しないとなあ。

雨に濡れる5月のバラ

 LaLa7月号を購入。「輝夜姫」が怒涛の展開に。そんな、ひどい、ひどすぎる…(涙)。彼は本当に優しい子だったから。でもそれゆえにこんな結果を招いたのだとしたら、あまりに悲しすぎるよ。

 7月25日に「輝夜姫」のドラマCD+デジタルイラスト集CD−ROMが発売になるそうです。3675円。予約しないと。


5月23日(金) ああ、思わず見ちゃうわ「レオン」。何度見ても飽きないよ。大好き。

 『うたかたの日々』(岡崎京子、宝島社)と『恋とはどういうものかしら?』(岡崎京子、マガジンハウス)を昨夜読了。なになに、『うたかたの日々』ってこんなトンデモナイ話だったのか!!胸から睡蓮の花咲いてるし!ちょっと原作読んでみたくなりました。にじむさんの日記も大いに参考になりました。『恋とは〜』は、短編集。こっちはもう少しポップな話も入ってる。でもやっぱり奥底に流れてるのは、醒めた視線と、時代への絶望なのだ。

 ああ今日は精神的につらかった…もうやってらんないよ。脳内ちゃぶ台ひっくり返しだあ!(このフレーズいいっすね、ニムさん)。このむしゃくしゃをどうしてくれようか。ええい、やけ買いしてやるう!!とよその書店に飛び込んでいろいろ吟味したが、貧乏性なので週刊少年マガジンだけしか買えず(笑)。CLAMPの新連載「ツバサ」読みましたよ!いやん、ホントにさくらちゃんじゃないの〜!小狼じゃないの〜!桃矢兄ちゃんも雪兎さんも出てるじゃないの〜!来週から毎号買うことに決定。で、ヤンマガまで買わないといけないわけ?それはちょっと卑怯すぎるよう。「カードキャプターさくら」とは絵柄が全然違いますね。「カード〜」はもっと少女マンガっぽい、ほわほわした砂糖菓子みたいな感じだったけど、これは少年誌っぽく、筆が太くて勢いがある。小狼くんが主人公として活躍してくれるみたいですね。うう、楽しみ。

 第56回日本推理作家協会賞、長編部門に浅暮三文さん『石の中の蜘蛛』(集英社刊)と有栖川有栖さん『マレー鉄道の謎』(講談社刊)が選ばれたそうです。短編部門は該当作なし。グレさん、おめでとうございます〜!

 新刊速報、更新。


5月22日(木) 『ヘルター・スケルター』(岡崎京子、祥伝社)にガツンとやられてしまったので、『うたかたの日々』(岡崎京子、宝島社)と『恋とはどういうものかしら?』(岡崎京子、マガジンハウス)を買ってきてしまいました。しかしここ半年、にわかに岡崎復刊ブームですよね。火付け役は誰なんだろう?岡崎さんの体調が戻りつつあるからなんだろうか?なんにせよ、めでたいことです。私、昔読んだときは全然ダメだったんですよ。10年たった今、やっと彼女に追いつけたよ。

 『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野晶午、文藝春秋)読み始めました。チビーも読みかけ。ああ、『マジョモリ』(梨木香歩、理論社)を買いたいよう。谷山浩子のCD『天空歌集』のジャケットにもなったことのある、早川司寿乃の絵が大好きなので。 


5月21日(水) 『硫伽といた夏』3巻外薗 昌也 集英社)と、『ヘルター・スケルター』(岡崎京子、祥伝社)読了。後者がすごかったです。あまりにも壮絶……。なんかもうショックで言葉が出ない。この凄まじさを表す言葉など、この世にないんじゃなかろうか。


5月20日(火) 眠いざんす。

 昨夜、『シーラカンス』(いしいしんじ、金の星社)読了。これ、もとは、1990年にいしいさんがお土産がわりに書いた旅の絵日記が友人にウケて、自費出版(でいいのかな?)した本だとか(限定1000部で、もはやご自分も持ってないとか!)。それを、本書で版画の挿絵を描いてる「しみずたかひこ」さんと金の星社が再出版してくださったらしい。

 いしいさんがふと思い立って、モーリシャスのコモロ島に「シーラカンス」を釣りに行ったときの短い旅行記。しかも彼はシーラカンスを食いたいがために釣りに行ったんですよ!マジで!(笑)この子供のような無邪気な好奇心と、ものおじしないまっすぐな行動力と、ユーモラスな文章(やや関西弁^^)が実に爽やか。現地の人ののん気さや、むちゃくちゃないい加減さ(いい意味で)といい、本当にあったこととは思えない、夢のように楽しい素敵な旅行記です。気持ちが煮詰まった時や、息苦しい時なんかにパラパラ読むとよさそう。ていうかすぐに飛行機のチケットを買いたくなるかも(笑)。そう、苦しい時は休みとって、パーッとどっかに遊びにでも行けばいいのだ!地球はまだまだ広いのだ!


5月19日(月) ここんとこ、すかっと晴れないですね。ちょっと肌寒い天気が続いてます。

 SF大会参加予定の皆様、星雲賞のハガキは出しましたか?私は今朝出しました(山崎様、タレコミ感謝)。もちろん、新海誠に投票しまくったのは言うまでもありません(笑)。

 集英社文庫の新刊が入荷。『ネバーランド』(恩田陸、集英社文庫)のあとがきと解説だけざっと読みました。角田光代も出てましたね。この方の本は未読なのですが、何が一番いいのかなあ。オススメがありましたら、教えて下さいませ。

 新刊速報、ちょっとだけ更新。今日は眠いのでこのへんで。


5月18日(日) 青山ブックセンター本店で行われた、『プラネタリウムのふたご』講談社)刊行記念「いしいしんじトークショウ+サイン会」に行ってきました。イベント会場は、100名ほどでほぼ満席。ほとんどが若い女性でした。小さなお子様も3名ほど。いしいさんは、少年がそのまま大人になったような不思議な雰囲気の方でした。なんか納得。

 3部構成で、第1部は「手品の部」。田代茂さん日本クロースアップマジシャンズ協会代表)によるマジック実演を見せていただいたのですが、これがユニーク。まずは田代さんの語りから始まるんですよ。「10年ほど前のことですが、僕は東南アジアの街へ旅行に行っていました。その時、僕は、好きな女性にうまく思いを伝えることができずに悩んでいたのです…」なんていう語りがあって、その物語にからめて数字当てのマジックが披露される、というパフォーマンス。まさに『プラネタリウム〜』の中に出てくる手品みたいでした(ここに出てくる手品はすごいです!ただ音楽をかけて手品を見せる、ってんじゃないんです。そのプログラムじたいが、ひとつの大きな物語になっているんです。こんなのがあるなら、本当にぜひ見てみたい!と思わせるような、実にファンタジックなパフォーマンスなんですよ)。

 マジックのあとでちょっといしいさんとの対談があったのですが、毎月第3日曜には都内のどこかでマジックサークルが活動してるとか。機会があれば観てみたいと思いました。

 第2部 「星の部」は、村松修さん(元五島プラネタリウム解説員)によるビデオ朗読。『プラネタリウム〜』の一節を村松さんが朗読してくださり、照明を消して真っ暗な中で「宇宙の果て」を味わうという趣向。これ、いい話なんですよ〜。ああ、本物のプラネタリウムを見たかったわ!と強く思いました。いしいさんによると、葛飾区のプラネタリウムがすごくいいそうなので、今度ぜひ行ってみようと思います。日本は世界有数のプラネタリウム保持国だそうで、国中にひとつしかないなんてところもざらなのに、日本は都内だけでも20個もあるとか。皆さんもぜひ行ってみてください!とおっしゃってました。ちなみに本書の中では、外国人のお客に向けてプラネタリウムを上映するシーンが白眉。

 第3部は「物語の部」。実は本書のキーワードとして「手品」と「星」と、あともうひとつは「熊」があるんだそうな。前者2つはわかったけど、もうひとつは「熊」だったというのは気がつかなかったなあ。あたしは「闇」だと思っていたので。で、いしいさん、「実は僕、自前で熊の着ぐるみを持っていまして、それを着て出てこようかと思ったんですけど」には爆笑。

 まずはフジテレビで放映された、いしいさん作の「出会いのストーリー」(ほんの2分くらいの番組)を上映。私も日記に書いたことがあるアレです。会場はかなり大ウケ。いしいさんのリクエストでキャスティングされたという、柳家小三治の語りも絶妙。いしいさんは落語も大好きで、これもプラネタリウム同様絶滅の危機に瀕しているとか。「ぜひ今のうちに聞きに言ってください!演芸場なんてガラガラですから!」と大プッシュ。

 そのあと客席からの質問コーナーがちょっとあって、お待ちかねの未発表作品の朗読!何が出るんだろう、とわくわくしていたらなんとなんと!『ぶらんこ乗り』(いしいしんじ、理論社)に書かれていた、小さな男の子が作った絵本。これ、実は本当に4歳の頃にいしいさんご本人が作ったものなんだそうで、その実物の「たいふう」という絵本をご披露してくださったんです。4歳ですよ、4歳!このひとやっぱ、天才だよ!!2冊ほど、その手作り絵本を朗読してくださったんですが、その独特の風変わりさ、ヘンテコさが、今の彼の小説とまるで同じ味なの(笑)。

 「僕、ライターとしていろいろ書いてみたりしたんですが、結局この絵本を越えるものはいまだに書いてないんですよ」「この頃、僕にとって世界はこの台風みたいにゴーッと向かってくるものだったんでしょうね」「そういう世界と自分の間にすごくギャップがあって、それを埋めるために物語を書いていたのかもしれない」などとおっしゃっていました。いやあ、感激。いいもの見せていただきました!

 最後にサイン会。会場で『シーラカンス』(いしいしんじ、金の星社)という本を発見し、即購入。こんなの出てたなんて知らなかったよ。これと『プラネタリウム〜』にサイン(熊のイラストつき!^^)をいただきました。「昨夜読み終わったんですけど、今年読んだ中でベスト1です!」といしいさんに言ったら「そうですか、僕は『熊の場所』(舞城王太郎、講談社)が今年一番面白かったです、熊つながりで読んだんですけど」と言われ、思わず絶叫してしまいました(恥)。まさかいしいさんの口から舞城の本が出てくるとは!!

 というわけで、感動と興奮の、素晴らしいイベントでした。いしいさん、青山ブックセンター様、ありがとうございました!とても楽しかったですよ。恥ずかしながらこの書店に足を踏み入れたのは初めてだったのですが、噂どおりのいいお店ですね。ていうか本屋だけど本屋じゃないのね(笑)。近ければ毎日通っちゃうのになあ。今よりさらに金遣いが荒くなりそうですが(笑)。

 星雲賞の締め切りが20日だそうです。うわーあぶないとこだった(汗)

 河出文庫の、仰天ラインナップはここです>ダイジマン。うわー、『柔らかい月』がっ!!9月予定ですか!


5月17日(土) 『プラネタリウムのふたご』(いしいしんじ、講談社)読了。☆5つ。大傑作。今のところ、今年前半期のベスト1(舞城を除いてだが(笑)。彼は☆10個あげても足りないほどなんで)

 赤ん坊の頃、プラネタリウムに置き去りにされていた双子の男の子の、それぞれの数奇な運命。ひとりは手品師に、ひとりはプラネタリウムの解説員&郵便配達員に。そのどちらの人生も、しみじみと美しく哀しく、しあわせの縦糸とふしあわせの横糸で織られた布のよう。本当に、本当に素敵な物語でした。いい文章がいっぱいあって、何度もそこを読み返したりしていたので、なかなかページが進みませんでした。彼の書くお話は、まったくもって一字一句読み飛ばせない美しさがあるのです。

 「だれものむねのうちに、らくえんが、たからものがひっそりとある」

 星好きなひとにもオススメ。プラネタリウムに行きたくなります。耳元に、あのゆったりとした解説の声が聞こえてくるようです。


5月16日(金) 遠くが見たい。広いところに行きたい。手元ばかり見てると、なんだか息が詰まりそう。

 舞城続報。「新潮」7月号(6月7日発売)に、受賞第一作が掲載される予定だそう。『阿修羅ガール』(新潮社)は5月26日重版出来!書店員の皆様、積んでね積んでねっ!!

 今日はお金がなくて、「ブルータス」が買えなかったよ(泣)。いろんな方のオススメ書店がいっぱい載ってて、面白そうだったんだよな。『名探偵チビー 雨あがり美術館の謎』(新庄節美、講談社青い鳥文庫)も。明日買うぞ!

 『空を見上げる古い歌を口ずさむ』(小路幸也、講談社)読了。なんとも不思議な味わいの物語でした。ノスタルジックで、といってもそんなにベタベタしてなくて。貧富の差があったりとか、原っぱがあったりとか、うんうんそうだったよな、世の中にもう少し余白があったよな、と思いつつ読みました。謎はファンタジー的解決かな。

 急いで『プラネタリウムのふたご』(いしいしんじ、講談社)を読まねば!まだ最初だけど、『麦ふみクーツェ』(理論社)みたいな感じ?


5月15日(木) やったーーー!やったわ!舞城王太郎、『阿修羅ガール』第16回三島賞受賞!!おめでとうございます!!ああもう、うれしくてうれしくてじたばたしてます。どうしようどうしよう!

 新潮のサイトによると、選考結果発表は「新潮」7月号誌上(6月7日発売)にて。買うよゼッタイ買うよ!各選考委員の選評も併せて掲載します、とのこと。授賞式は6月20日。写真とか出るんでしょうか。うわあああっ!!

 野ばらちゃんが受賞する日も、楽しみに待っておりますよ。

 山周賞は『覗き小平次』(京極夏彦、中央公論新社)。

 話は飛びますが、今日のテレビチャンピオンはすごかった〜。いちご王選手権。27歳の女性がいちごのかぶりもので登場ですよ!?いちごガールとかいう自主制作映画まで作ってるんですよ!?いちごケーキのトッピング(上部5ミリ)だけ見て、店名と商品名答えちゃうんですよ!?いやあ、人間、ここまで極めればあっぱれですわ(笑)。超面白かった。

 もひとつテレビネタ。昨日の「ためしてガッテン」は中華なべ。これも目ウロコ。中華なべで、そうめん茹でるという発想は私にはなかったなあ(ふきこぼれないんだって)。今度やってみよう。炒め物だけでなく、お肉(ステーキ)を焼いたり、野菜を茹でたりするのにもいいとか。

 東京創元社のメルマガより。『新ヨーロッパイラスト紀行 ヴァンパイアラプソディー』(もうすぐ出るのかな?)、池袋ジュンク堂3Fにて原画展開催中(6月10日まで)。5月24日(土)にはサイン会もあるそうです。

 『新装版武部本一郎画集』の受付は5月12日で締め切ったそうですが、600名を上回る多数のお申し込みがあったそうな。すごーい!よかったですね、小浜さん!

 新刊速報、更新。


5月14日(水) ひとの日記で一番好きなのは、やっぱり本の感想部分なんですよ。なのに自分がさぼりまくってちゃダメダメですね。初心に帰らねば。というわけで、2ヶ月ぶりの乱読更新。

 昨夜から『空を見上げる古い歌を口ずさむ』(小路幸也、講談社)読み始めました。

 本格ミステリ大賞、乙一『GOTH』に決定!やったー!!集英社の新刊が出てから乙一フェアをはじめようと思ったが、もうやっちゃおうかなあ。


5月13日(火) 本の雑誌6月号発売。SF者特集は必読ですよ!笑えます!これ、マジでほぼ全部事実なんだよなあ(笑)。


5月12日(月) 光文社文庫の新刊が入荷。詳細は見てないけど。なにせ今仕事が地獄状態で(涙)。

 6月26日発売予定の乙一短篇集、『ZOO』(集英社)を昨日読了。あの恐怖と感動の傑作「SEVEN ROOMS」も入ってます。彼本来の味であるホラー風味がきいた、でもブラックユーモアたっぷりの話も入ってる、実に彼らしい、すごく変な味の短篇集です(笑)。乙一がお好きな方なら安心して楽しめるハズ。オススメ。特に「血液を探せ!」や、「落ちる飛行機の中で」あたりが、ちょっと新しい味で面白いのではないかと思います。マイベストだと「SEVEN ROOMS」かな。絶望的に怖かったけどね。☆4つ半かな。

 セミナーレポ、いくつかツッコミをいただいて訂正。ありがとうございます。他にもタレコミあればどうぞ。

 新刊速報、更新。さっき途中でエラーが発生して、保存してなかった分がパアに(涙)。泣く泣く入れ直し。まあ途中で1回保存してたんで、それほど被害甚大ではなかったけど。


5月11日(日) 現在の私の、この世で最も幸せなひと時は、本を読みながら「ちょっとだけ…」と思ってうたた寝してる時、庭いじりをしてる時、とあともうひとつ。

 庭の薔薇が満開です。赤いつるバラ。写真がうまく撮れなくて残念。綺麗ですよ。今年植えた、ピンクのほうも早く咲かないかな。蕾はいっぱいついてるんだけど。八重咲きのインパチェンスも満開。これは秋までずっと咲いてくれるのでうれしい。1年草なのが残念だわ。基本的にケチだし超ずぼらなので、植えっぱなしで何年も咲いてくれる宿根草ばかり植えてるのですよ。1年草はビオラ、ワスレナグサ、インパチェンス、サフィニアくらい。

 セミナーレポ、合宿の部まで書きました。とりあえず完成。1週間もたってると、だいぶ記憶からこぼれ落ちてる気がして、ちょっと惜しいけどまあいっか。楽しかった、という気持ちだけはしっかり残ってるから。


5月10日(土) 会社のパソコンが動かなくて仕事になりません。ストレスたまりまくり。マジでキレそう。

 『ぼくんち(全)』(西原理恵子、小学館)は噂どおりの大傑作でした。今更ですが、サイバラすごい。言葉を失う凄絶さ。切ないとか哀しいとか、もうそういう生半可な言葉じゃあらわせない。後半はただただ涙が止まらなかった。たぶん、これ、何度も何度も繰り返し読むことになると思う。

 新刊速報、更新。ついついテレビのスターウォーズを見てしまって、セミナーレポ後半がなかなか書けない〜。


5月9日(金) かーっ、本でも買わなきゃやってられんわい!!!ってなわけで、やけ買い(笑)。『北野勇作どうぶつ図鑑その3 かえる』『その4 ねこ』『プラネタリウムのふたご』(いしいしんじ、講談社)、『ぼくんち(全)』(西原理恵子、小学館)、ダ・ヴィンチ6月号

 あれ、ダ・ヴィンチのいつも楽しみにしてる、いしいしんじのコラムがないよ…終っちゃった?と思ったら、テレプシコーラのあとに載ってました。わーお、量が増えてる!うれしい!今月は『プラネタリウムのふたご』がプラチナ本だしねっ。5月18日(日)の、青山ブックセンターでのサイン会&手品とプラネタリウムの会には既に申し込み済み。テレプシコーラは「ああっ、まさかこう来るのでは?」と恐れていたとおりの展開に。痛々しい(涙)。176pには「復刊仕掛人」日下三蔵さんのインタビューが。ご本人の写真入り。ああ、やはり本に埋もれている(笑)。


5月8日(木) サクサク動かないパソコンほど、この世でイラつくものはないですな!(怒)

 業界飲み会。他の書店のイベント話など伺ったり、舞城の話をしたり。楽しかったです。みんなパワーあるよなあ。すごく前向きなんだよね。誰もが、本を売るのが楽しくて楽しくて仕方ない、といった感じ。うん、頑張ろう。

 『ハグルマ』(北野勇作、角川ホラー文庫)読了。


5月7日(水) セミナーレポ、本会だけは書き終わりました。ツッコミ歓迎。←出渕さんのレポ、少し訂正しました。今日は昼寝もしないでいろいろ頑張ったのよ!と娘に言ったら「ほー、めずらしい〜」だって(爆)。

 新潮6月号の舞城王太郎「我が家のトトロ」読了。うわ、わかりやすい。今までの彼の話の中で一番わかりやすく読みやすいかも。それともこっちが慣れたのか?彼は「狂ってる顔」と「至極まっとうな顔」の二極を持っていると思うんです。オセロでいうなら黒と白。今回は後者である「白」のほうが、誰でもわかるようにきれいに書かれてる気がします。というより、いつもの暴走エンターテイメントだと、その激しいストーリーの奥深くに地下水のようにひっそり静かに流れてるテーマが、こういう純文学系だとストレートに表に書かれているのかな。どちらも舞城で、どちらも大好きだけど、あたしはエンターテイメントのほうが好きみたい。何かがきっかけで物語が始まって、動き出して、ヤマがあって、収束していく。その物語に隠されている著者の思いを読み取り、キャッチすること。そこに私の読書におけるカタルシスがあるのかもしれません。

 ていうかこの話、舞城自身のこと?(笑)とか勘ぐってしまったり。


5月6日(火) 仕事で疲れ果ててぐったり。「こんな日はおいしいお菓子でも食べなきゃやってられないよ!帰りにロッテの小梅キャンディ3袋買って帰る!」と宣言したら、同僚に「安あがりですね…」とあきれられる(笑)。だって好きなんだも〜ん。

 レポはまだ途中。これからまた書きます。あ、くどいですが、明日発売の新潮6月号に舞城が載ってます!


5月4日(日) SFセミナーから帰宅したら、バラが咲いてました。昨日も今日も、暑いくらいのいいお天気だったからね。

 今回のセミナーも、とても楽しかったです。スタッフの皆様、ありがとうございました。お会いした皆様、いろいろ御世話になりました。

 昼の本会は4コマあったのですが、実を申しますと、あいにく私はラジオドラマって全く聞いたことなかったし、恥ずかしながらレムも未読だし、ラーゼフォンも見たことないのです。なので、まともなレポを書けそうなのは飛浩隆インタビューのみかと。

 でも、ラジオドラマのパネルは「うわ、それ聴いてみたい〜」と思わせるものばかりで(しかも実際合宿でそれらをちょっとだけ聴けたのでとてもうれしかった)、レムはとりあえず国書刊行会の『ソラリス』はゼッタイ買って読もうと思ったし、何よりレムがポーランドの教科書に必ず載ってる国民的作家だというのにびっくりしたし、ラーゼフォンは「えっ、そんなに面白いアニメだったの?」と思わせる内容だったし(映画版は出渕版「美亜へ贈る真珠」、もしくは「たんぽぽ娘」だって言うんだもん)、つまりはどのパネルも知らない者にとっても大変興味深い内容でした。飛さんは、司会の鈴木力くんがまたしてもたじたじとなるほどの流暢なしゃべり。司会者おいてきぼりでとうとうと「仮面の忍者赤影」を語るなど(笑)、実に楽しいインタビューでしたよ。

 夜合宿はいつもの如く。しかし今回の目玉というか新発見は、なんといっても東茅子さんでしたよ!新SF十段女王の誕生に、皆様拍手を!あのu-ki総統にひけをとらない見事な話術。スバラシイ!!

 今回は4時間も寝ましたよ〜>威張ってどうする。というわけで、レポは現在奮闘中。とりあえずできたところまで。ツッコミ、間違いなどあればメールか掲示板へお願いいたします。


5月2日(金) バラの蕾が今にも開きそう。

 「私なえほん」を買ってしまいました〜。娘とハマり中。関係ないけど、いまだに時々「シーマン日記」を読んでくださってる方がいるのはちょっとうれしい(笑)。

 ああ、なんにも用意してないよ。それでは参加者の皆様、明日SFセミナーにてお会いしましょう。そうだ、土壇場になってSFセミナーメルマガの3号が届いたのにはびっくり。ダイジマンの自己紹介あり。業だなあ(笑)。彼は間違いなく古本極道コース一直線だ。


5月1日(木) ヒメエニシダが満開に。ちゃんと剪定してないから伸び放題。ちょっとピンボケだな。

5月のヒメエニシダ

 「ホットマン」と「動物のお医者さん」って同じ時間に放映だったのか。とりあえず七海ちゃんが見たいので、「ホットマン」にチャンネルを合わせる。うわっ!かっわいい〜〜〜〜!!!や、マジでこんなにかわいい子、初めて見たよ!

 歯の痛みはやや収まってきました。が、いつ再発するかわからないので、口に爆弾をくわえてるみたいな心境です(泣)。

 『赤ちゃんがいっぱい』(青井夏海、創元推理文庫)読了。ちゃんと用意周到に伏線が張られていて、最後にそのピースが名探偵によってキレイにはめられ、真実という名の絵が浮き上がる。これぞミステリですよ。

 通勤本に『ハグルマ』(北野勇作、角川ホラー文庫)読み始めました。

 「SFセミナー版これがSFだ!2003」を選ばなくては。やはりこれかな(まだヒミツ)。

 舞城ファンは、5月4日の朝日新聞書評に注目。『九十九十九』(講談社ノベルス)の書評が載るそうです。あと、5月7日発売の「新潮」6月号に、舞城王太郎の新作が載るそうな!その名も「我が家のトトロ」(笑)。

 新刊速報、やっと更新。お待たせしました。名探偵チビー復刊は、講談社青い鳥文庫だったのね。

 


 

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