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■ 県議会速報 

 ★堂本知事擁立に奔走したのは去年の今ごろ…

 思えば、去年のちょうど今ごろ、参議院議員会館で堂本さんに知事選への立候補をお願いしました。それからたった1年しかたっていないということが信じられません。すっかり千葉県知事が板についてきた堂本さんと議会ごとに顔を合わせながら不思議な気がします。千葉県にとって、そしてわたしを含めた市民にとって表面に見えないかもしれませんが、地すべりのような大きな変化が始まっています。

12月議会終了後、議員控室にて堂本知事と

 ★千葉県政、ながめてみれば堂本カラー くっきりと

 市民参加、情報公開は、知事交際費の全面公開をはじめ、県の出資団体46が対象になったことは画期的です。審議会も三番瀬の再生計画審議会だけでなく、NPO支援施策審議会や、男女共同参画条例をつくる懇話会なども、市民参加と公開度がぐっと高まりました。千葉環境再生計画とそのための基金作りも準備が始まりました。公約だった交通安全条例も今議会に上程されました。福祉の遅れてきた千葉県で、従来の発想から脱して21世紀の福祉戦略を立てようという研究も始まりました。成田空港と東京からのアクセス鉄道や、常磐新線、外環道などの高速道路に積極的に取り組む堂本さんは環境派の人たちからは?が寄せられていますが、来年2月に出される堂本カラーのはっきり出た予算案を県民の皆さんと共に注目していきます。


失業者支援になるか補正予算

 今回の補正予算は不況のなか、中小企業の経営支援、パート労働や失業保険の期限が切れた労働者の支援対策が主なものでした。これらは、いずれも、融資の原資となったり、基金となるものです。また、緊急地域雇用対策として、県職員を臨時的に雇用する予算も組まれました。その他は狂牛病の全頭検査に伴う設備費などでした。
 融資制度はできても実際には借りにくいということが無いように、スムースに利用できることが肝心です。特に、パート労働者の借りられる融資制度は保証人の要件緩和が必要でしょう。すでに受付中のものもありますが、新規の制度については県民だよりなどにご注意ください。

 

 家庭も社会も男女平等を!

 市民ネットワークの「男女平等条例を実現する会」では、昨年9月に条例市民案を自分たちで作り千葉県男女共同参画課に提出、男女共同参画懇話会(座長 渥美雅子弁護士)にも、届けました。
 今、千葉県では男女共同参画懇話会の条例部会で取りまとめが本格化しています。すでに昨年、埼玉県、東京都などで、条例が制定され、千葉県でも私たちをはじめ、条例の制定を求める声が高まっていました。年末には中間まとめが公表され、来年はじめには県の4ヶ所で県民との意見交換会が行なわれます。是非お出かけください。
 また、男女共同参画課では県民の求めに応じ、条例中間素案の説明を行なうこととしています。PTAや生協、職場やクラスの仲間たちと一緒に男女共同参画の県条例について、勉強してみませんか?

問い合わせ:千葉県企画部男女共同参画課
TEL. 043-223-2372 FAX. 043-222-0904

「男女共同参画に関する条例」の中間報告に対する「県民の意見を聴く会」
佐原市会場 1月16日(水曜日) 午後1時30分〜 【佐原市中央公民館】
柏市会場 1月19日(土曜日) 午後1時30分〜 【さわやかちば県民プラザ】
館山市会場 1月24日(木曜日) 午後1時30分〜 【千葉県南総文化ホール】
千葉市会場 1月26日(土曜日) 午後1時30分〜 【青少年女性会館】

 交通事故のない千葉県へ 〜交通安全条例を全会一致で可決〜

 市民ネットは疑問ありの暴走族追放条例に反対

 千葉県の交通事故はワースト1,2を北海道と争ってきました。堂本さんが国会議員時代に交通事故被害者の会の皆さんとともに道交法や刑法の改正問題に取り組んできたことから、交通安全条例の制定は公約でした。今回早くも上程され、全会一致で制定されました。被害者への心のケア、飲酒を提供した事業者の責務など他県に見られない内容がもりこまれています。

 同時に自民党から暴走族ならびに暴走行為等の追放の促進に関する条例が提出されました。暴走行為による犯罪や騒音の迷惑行為はもちろん容認出来ませんが、この条例は追放という名のとおり非行少年の排除に力点をおいたものであり、ドロップアウトして暴走族に居場所を求める少年達の問題を根本的に解決しようとする視点に欠けています。すでにある刑法、道交法などの法令で取り締まることができ、実際検挙数も多く、暴走族の数は平成4年2600人が平成13年660人と減っています。インターネット事業者や刺繍業者にも責務を負わせていますが、あくまでお願いで実効性に疑問、などの点から私は賛成しませんでした。広島のように条例以前の様々な地域の活動と連携した取り組みがまず必要です。


*血清研究所の廃止決まる!!*

 これまで数回にわたってこのレポートでも報告してきましたが、千葉県の血清研究所は55年の歴史を持つ、血清・ワクチンメーカーです。私自身も議員になるまでその存在を知りませんでした。
 この2年間、日本脳炎のワクチンの製法が国の指定どおりになっていなかったり、インフルエンザのワクチンが国家検定に通らなかったりして、毎年数億円の損害を出していました。
 民間なら厳しく問われる責任も、やむをえないとして承認されていることに大きな疑問を持ち、なぜ行政がワクチンを作り続けるのか、なぜメーカーなのかという疑問を表明してきましたが、今回の議会で堂本知事が血清研究所の廃止を決定したことには正直驚きました。

 今後、国からの依頼を受けた天然痘ワクチンの製造を終えて、来年2月議会に廃止条例を上程することになりました。これまでの研究成果や蓄積されたノウハウは民間メーカーに譲り、製品のアフターケアなどは担当者を置き、対応する、職員は知事部局に移動、パート職員についても、一人一人と話し合い対応していくとしています。

 

 ちば環境再生計画と
     環境再生基金創設

 今年度中に策定されるちば環境再生計画は、「取り戻そう森、海、河川・湖沼の自然」を合言葉に私たちの時代が作り出してしまった廃棄物や有害化学物質の不法投棄や川や沼の汚染という「負の遺産」を清算修復して、千葉県の豊かな自然環境を大切な財産として孫や子の時代に引き継いでいくための行動計画です。

 そのために県民や市町村の寄付により環境再生基金を作り、環境NPOへの支援や産業廃棄物不法投棄の撤去に使うことになっています。今、計画について、意見を募集中です。

ご意見は千葉県環境生活部環境生活課まで
TEL. 043-224-4144 FAX. 043-222-8044


狂牛病その後

今回の議会ではすべての牛をと畜し、スクリーニング検査をするための費用として、1億3千万円あまりが補正予算として上程されました。千葉県の東総食肉衛生検査所で、エライザ法という方法で検査が行なわれています。最初は慣れないため効率が悪く、検査数も限られていましたが、今は1日210頭の検査ができるようになったとのことです。しかし、今と畜しても肉の値段があまりにも安いため、牛を持ち込む人が例年の半分という状況。畜産農家は経営の厳しさがピークに達しようとしています。
 背割りといわれる解体方法は脊髄が飛び散る危険性があるため、千葉のと畜場では、実験的に吸引法や圧縮空気で押し出す方法などを試験的に導入、今後吸引法を採用していく方向です。今後危険部位を焼却する炉をと畜場内に整備していくため、準備中です。

 

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