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 ★『男女平等条例とバックラッシュ〜千葉はどうたたかったか』

  埼玉県嵐山の国立女性教育会館、夏最大のイベント、ジェンダーフォーラムにワークショップ主催者として参加してきました。『男女平等条例とバックラッシュ〜千葉はどうたたかったか』というタイトル。わたしたちのあの嵐のような約10ヶ月を素材にバックラッシュとどう向き合うかを語りあうシンポジウムでした。
 予想をはるかに超える150人の入場者があり、千葉の条例をめぐる一連の事柄が注目されていること、他の自治体に与えた影響の大きさ、を感じました。さらに50ページを超える手作りの資料が足りず50人ほどの方に後日送付することになりました。
  今振り返って、自分たちが、今の時代に復活したナショナリズムと向き合っていたのだと思います。そうした時代認識をしっかりと持ってたたかっていたのかと問い返せばそれは不十分だった、バックラッシュとは一体なにかと言うことはつかみきれていなかった、と思います。ここに来て、細谷さんという大学教授がしっかりと整理したバックラッシュに関する考察が出てきていて、参考になります。
 しかし、バックラッシュだけが条例廃案の原因ではなく千葉県議会の自民圧倒多数の状況、それから、法律や条令に重きを置かない議員の体質(利権優先の権力体質)ジェンダーの視点を持つ議員を送り出せていない現状があの結果を生んだといえると思います。ますます危機的な日本の政治、今回の衆議院選挙は政権交代の可能性を広げる選挙です。積極的な選挙参加をしたいと思っています。

(2003.8/27)

 ★デンマークのプライエムの園長さんの話を伺う

  今日はネット事務所でデンマークで高齢者の施設プライエムを運営している日本人、向(むかい)さんの話を聞きました。「Danske Diakonhjems」と言うのがその施設の名前です。デンマークで30年以上暮らし、デンマークの女性と結婚して子供が3人おられます。

 福祉以外のこともいろいろ話していただきましたが、特に印象的だったのは高齢者福祉施設が入居者のためのサマーハウスをもっており、入居者は1週間ほど職員の人と一緒に夏の家を訪れることがごく一般的に行われているということ。施設はもちろん職員用のサマーハウスも持っているとのことです。
 また、デンマーク国教会に対して信者は教会税を払う、無信仰の人は払わないが国から教会に補助金が出されていて、そのことを野党は問題にしているとのこと。教会の理事は選挙で選ばれ、予算の使い方、牧師の選任に責任を持つ、などなど様々なお話を伺いました。

(2003.7/31

 「岩橋百合のメールマガジン」より
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