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 正義はどこに?

  12月議会でも千葉県男女共同参画条例は継続となりました。自民党は継続の理由を明確に述べず、2月議会には独自案を出すと明言しました。全国から成立を求める請願が10件、陳情が 件、要請書、要望書、意見書、声明文などは130を超える個人団体から送られました。千葉大など国公立大学の先生たち、産婦人科の先生たち、生活協同組合、労働組合などからのものでした。議長宛の要望書には8000人を越す署名が短時間のうちに集まりました。

 しかし、自民圧倒多数の議会の中で、それらは一顧だにされませんでした。反対派の代表質問や一般質問に対し堂本知事はまったく動じることなく、無理解と思い込みに満ちた訳のわからない質問にも丁寧に説明しつつ答弁しました。そのやりとりでは完全に質問者の論を論破しているのですが数の力のまえに継続が決まってしまいました。

 憲法に明示された男女平等が未だに実現せず、政策決定の場にある女性の比率が異常に低い国日本、千葉県は保守王国といわれることをこれまでは実感しませんでしたが、今回ばかりは痛感しています。

 さらに自民党は議会終了後、自民党の中で検討委員会を立ち上げ、独自案を出すことを発表、その委員長には性の自己決定権に最も強烈に反対した議員がつくなど、事態はますます悪い方へと動いています。しかも、女性が一人もいない自民党が男女の条例とは別立てのDV条例を作ろうとしています。これは許されません。千葉県の条例は知事就任後スピーディに実現された女性サポートセンター、女性専用外来などを法的に位置付けるものであり、DVのや被害者や支援者が意見を述べて作り上げられた、日本で初めて子どもを対象としたDV条例を包含した条例だったからです。

 社会倫理上も1年半以上の年月をかけて、多くの県民参加で、優れた専門家と共に作り上げた千葉県条例を否定して、彼らがこれから1〜2ヶ月で条例を作るというそのこと自体が許されるはずがありません。

 正義はどこに行ったんだといいたい気分です。来年の統一地方選でどれだけの自民党議員を退場させられるか、そのために千葉県で、多くのフェミニズムの立場にたった女性議員が誕生して欲しいと、切に願っています。もちろん全国でも。

 抗議先 千葉県自民党県連 森 英介 自民党幹事長 金子 和夫 政調会長 堀江 秀夫

 

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