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BACK 2002年11月1日号 NEXT
★4人に1人 投票率ワースト1
千葉 24.14%、参議院補欠選挙の投票率です。政治そのものに対する市民の批判であり、政治不信であることは間違いありません。また、誰を選んでも状況は変わらない、自分ひとりが投票しなくても同じ、という市民の無力感が現れた数字でもありましょう。
マスコミは政党の(特に野党の)責任であるとも述べました。しかし、主権者である市民にももちろん責任はあります。他人のせいにはできません。そして、この低投票率が自民党の候補に議席を与えました。
選挙に行かないことは、結果的に自民支持となりました。また、白紙投票した人は何らかの批判の意志を示したわけですが、今の選挙制度では、白紙投票がある割合を超えたら選挙をやり直す、などの制度はありません。
市民ネットワークでは、『反自民』で一致する政党、団体とともに、『クリーン政治円卓会議』を作り、候補者を選考し、選挙をともに支えました。わたしたちにとっても初めてのケースでした。今回は残念な結果でしたが、美浜区や千葉市全体、佐倉市などの結果を見ると、新しい市民の選択が見えているような気がします。市民が参加して政治を変える、それしかないと考える市民もふえています。
若井康彦 自民党候補 共産党候補
美浜区 13001 8228 5703
千葉市 67015 59924 31484
佐倉市 15501 11450 5468
★「きのこ老人保健施設」は常識をくつがえす
10月30日、岡山県笠岡市にある「きのこ老人保健施設」を視察してきました。
この人の職種はなんだと思います? と施設長にきかれました。すごく小さくなった高齢のおばあさんと笑顔で何か話しながら、寄り添って廊下の長いすに座っているひとは、栄養士さんでした。栄養士も、食堂の調理員も高齢者とともに生活するひとである、食事を作るだけ、献立を考えるだけではないというのがきのこの考え方です。かつて、痴呆性高齢者が徘徊できるようにと作られた回廊がかすかに痕跡を残していますが、すっかり改装されて、10人ずつのユニットに。職員の人が食事テーブルで、カルテのようなものを記入していたのが印象的でした。ケアすることは独立した仕事というよりは『一緒に生活する』ことなんだなと感じました。ユニットの台所はどこにでもある家の台所、冷蔵庫の中身も変わりません。それぞれのユニットで食事作りをするので、大きな調理室は必要なくなってしまったのです。
なつかしい箪笥や書棚など(実は我家にもある)がたくさん並んでいました。高齢者の方の持ち込んだ物ではなく、職員の方が古道具やさんで探してくるものだそうです。
逆デイサービスという新しい試みは、街中に普通の2軒の民家を借りて、数人が施設から通います。施設ではまったく表情がなく、歩くこともしなかった男性が草花の世話をし、土を運んだりする姿をビデオでみせてもらいました。同じ人がこうも変わるのかとおどろきました。
この施設長武田和典さんこそ、ユニットケアを日本で始めたひとのひとりです。昨年千葉県で行なわれた全国ユニットケア大会も企画運営に大きな力を発揮。その情熱的なしゃべり、いたずらっ子のような目が印象的でした。ちなみに「きのこ」というのは地名(木之子)です。
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