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 ★千葉市の男女参画条例素案への疑問 

 お盆です。夏休みを取るはずだった堂本知事も結局仕事との事、私の方も似たような状況です。千葉県の男女共同参画条例の9月上程に向けて、シンポジウム準備などに関わっていましたが、千葉市の条例素案が発表されたとたん、驚きと疑問がわいて、じっとしていられなくなりました。男女共同参画の主旨に反する『女らしく男らしくという・・・・伝統的文化的価値観は一方的に否定されるべきものではない』という文章が唐突に前文に盛り込まれていました。勿論、男女共同参画社会は個人としての男らしさ女らしさをどうこうしようというものではなく、世界女性会議で各国が約束した行動綱領に基づき、各国の女性が女性であることを理由に社会的な不利益をこうむることがないよう、法律に基づいて、社会的なシステムを整えていこうというものです。特に日本では男性の長時間労働、中高年の自殺率が高く、その数は交通事故死者数をはるかに超えるという異常な状況であり、日本型男女役割分担社会は男性にとっても決して幸せなものではないということが認識されるようになってきました。そのこともあって男女共同参画社会基本法はその前文で21世紀日本の最重要課題といわしめているのです。経済再生や、コミュニティ再生、少子高齢化の問題の解決にも、男女共同参画以外の解決法はありません。
 丁度、県のシンポジウムが行なわれていた、幕張総合高校の文化ホールで千葉市条例の素案内容が会場から知らされた時、一瞬湧いたイメージは、山口県宇部市の条例(行き過ぎた男女平等は危険などと盛んに発言している全国的な団体が推奨している)と千葉市の条例が並び称される光景でした。考えただけでもぞっとします。幸い、まだ、前文には変更の余地ありとのこと、16日までとあまりにも短い意見募集期間も問題ではありますが、できるだけ多くの方が千葉市のホームページを参照の上、ご意見をお出しください(現在はホームページで意見募集をしておりません)

 ★いよいよ始まった住民基本台帳ネットワーク

 住基ネットが8月5日から一部施行されました。マスコミの報道が大々的に行なわれたこともあり、急激に市民の関心も高まりました。私たち市民ネットワークでは改正が行なわれた99年から数回、学習会などをしましたが、その当時はなかなか、実際どうなるかということを予測するのは難しいものがありました。住基ネット関係の予算には反対し、この6月県議会でも反対の意見書を出し、駅頭での署名も呼びかけたところです。
 プライバシー漏洩の恐れが払拭できない今回の住民票コードは問題ですが、納税者番号導入は必要だと私は考えています。サラリーマンがその所得を全て掌握され、税金をきちんと払っているのに比べ、いろんな操作により税金を負担しないで済ませようという企業や個人事業者などにきちんと義務を果たさせるためには納税者番号は有効だと思うのです。しかし、今度の住基ネットでは、片山総務大臣は納税者番号との連動はしないと言明しており、400億円とも、1000億円とも言われる費用をかけて住基ネットを構築する意味がますますわかりません。情報産業型公共事業といわれる所以です。
 公務員の削減が可能になるとの声もありますが、具体的に住基ネット導入でどのくらい減るという計画があるわけでもありません。なんといっても、政治への信頼のなさ、政権への信頼のなさが今回の反対には現れていることは間違いありません。
 10月には参院補選が行なわれます。今、ネットでは、各野党と連携して、自民党など与党候補に対抗できる市民派候補を選定する作業に入っています。注目してください。

 

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