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ライヴ終演後、偶然居合わせた隣席の女性が思わずつぶやいた。 「ああ、楽しかった」 この言葉こそ、本日のライヴをまるごと象徴するものであった。 2023年11月12日の『2023ツアー「今度はモアベターよ!」』から まるっと2年ぶりとなった森高千里さんのライヴ。 昨年から今年の初頭に掛けて『レッツ・ゴォーゴォー!ツアー』という北海道、神奈川、福岡、愛知、大阪、東京のZEPPを回るツアーが(追加公演を含め)あったのだが、ことごとくチケットが取れず 昨年は「No Moritaka」な一年であったのだ。 それだけに ずっと楽しみにしてきたライヴであった。 2025年11月1日。 ようやく秋らしい季節になったと思ったら、急に寒くなって冬のような季節になったりと変動が激しく、気を抜けば体調を崩しやすい。 しかし この日はそれほど寒くなく、雨も降りそうもない天候だったのでまずは一安心した。 また土曜日ということで 平日に比べ開演時間が1時間早まっている(開場 16:00 / 開演 17:00)のがまず注意しなければいけなかった。 それに加えて、最近はどのライヴ/コンサートでも 開場時間の前にグッズの先行販売というものを行っている。 今回の森高さんのライヴでも 16:00までは先行販売を行っているとオフィシャルサイトに記されていた。 いつもなら開場時刻後に 到着すればいいかと思っていたが、例によってグッズ購入の為に階段に並ぶのがウンザリしているため今回は先行販売の時間に間に合うようにと自宅を出発した。 Niterra 日本特殊陶業市民会館は地下鉄の金山駅から直結している。 外に出ることなく会場に行けるのは 便利である。 特に雨の日などはそれを実感出来る(ただ、入場する際は正面玄関に移動しなければいけないので 一度は外に出なければいけないのだが)。 会場には15:40頃、到着した。 会場直結の地下通路を通ったとき、誰も歩いていなかったので やや不安になったが、階下のビレッジホールの入り口前のロビーには既に多くの森高ファンが詰めかけていた。 何処でグッズ販売が行われているのかと一旦、会場外に出てみると 其処はもっと人だかりとなっていた。 森高さんのライヴはビレッジホールから1階上がったフォレストホールで行われる。 そのフォレストホールの正面玄関へは大きな階段が連なっているが、其処では入場を待つ人々が既に列を形成していた。 とりあえず玄関まで行ってみようと 階段を上がっていくと入り口付近に「グッズ売り場」の文字が見えてきた。 どうやら会館内の、いつもの定位置で販売しているらしい。 中に入ると、拍子抜けするぐらい空いていたし、売り切れている様子もなかった(先日のナイトレンジャーのライヴとはえらい違いだ)。 まあツアー後半であるので、グッズ購入済みの(複数回参加してきた遠征してきた)ファンも多いのだろう。 今回もパンフレットと 初めてアクリルスタンドを購入してみた(前回はまだアクリルスタンドのグッズは存在していなかったと思う)。 最近、アクリルスタンドはコレクションし始めたのでぜひともと狙っていたのだ。 購入後、再び先程のビレッジホール前のロビーに戻った。 ここで開演30分前まで時間を潰そうと思っていた。 ただ そういう人が多いのか、このフロアも混んできた。 特に途中から小雨が降り出した為、雨を避けて入ってくる人も多かった。 前述したように 入場するためにはどうしても外で並ばなければいけないので このまま雨が強くなっていったら どうしたらいいのか不安に囚われた。 家を出るときは雨など降るとは思っていなかったので 傘なんて持っていないのだ。 その為、このロビーにいる間はずっと空模様を気にする...というか観察し続けることとなった。 開場時間(16:00)となり、ロビーから徐々に人気(ひとけ)が無くなっていく。 開演30分前〜16:30頃になって、自分もそろそろと外に出ると、雨は気にならなくなるぐらいになっていた。 なんとか最悪の事態は回避出来たようだった。 すかさず入場列の最後尾に並び、チケット・チェック&カバン・チェックを受けホール内へと入っていく。 ここ数回の森高さんのライヴでは 電子チケットを利用しているが、古い人間なので未だ慣れない(笑) 早速、客席へと足を踏み入れる。 日本特殊陶業市民会館は 名古屋市民会館時代から何度も来ているが、イマイチ音が良くないという評価をされる会場でもある。 さて今回はどうなのか?気になるところであった。 席は25列目。なんとか1階席に滑り込んだという感じである。 オフィシャルモバイルファンクラブ「Digital JULIA premium」に入っていれば10列以内にはなる?だろうが、入っていない自分にはこれぐらいなのだろう。 活動休止頃までは 旧「JULIA(ジュリア)」に10年ぐらい加入していたが あの頃の年会費は¥5000ぐらいだったが、今やその倍。 物価高だな〜と実感するばかりである(苦笑) まあ全てを総合すると、今夜も双眼鏡が活躍する事になるだろうと予想されたのだった。 席に着くと 其処はセンターマイクのほぼ延長線上であるのが判った(尚更、もう10列ほど前なら〜とライヴ中に思うことしばしばであった)。 場内は 開演前ならではの喧騒が渦巻いている。 開演まではあと少し。 私は静かにその時を待つのだった。 開演時間(17:00)となった。 開演を伝えるアナウンスが終わると同時に大きな拍手が巻き起こり「チサトーッ!!」の野太い声のコールが始まった。 なんというか これまで以上に場内のテンションが高い。 拍手とチサトコールが最高潮に達したとき、暗闇の中、ステージにメンバーが現れた。 そしてバンドのイントロという感じで曲が始まると 我らが森高千里さんが登場した。 大歓声の中、聞き慣れたイントロが聞こえてきた。 デビュー曲「NEW SEASON」である。 一瞬にして森高さんのライヴに来ているという安心感、ホーム感を感じさせた。 森高さんは この1曲目からステージの上手、下手と動きファン・アピールをして積極的だ。 個人的には この「NEW SEASON」を先日、ギターで弾きネットにUPしただけに 思い入れが強かっただけに嬉しい。 「NEW SEASON」が終わると2曲目もメドレーのように途切れなく続いた。 曲は超お久しぶりな「地味な女」。 どうやら「Luckey 7」ツアーより32年ぶりにライヴで聞いたようである。 だからだろうか、こんな感じで合いの手やコールが入って盛り上がるのかと驚いたぐらいであった。 次曲も息つく暇もなく続いた。 「勉強の歌」である。 森高さんが明るく 楽しく歌う。 『勉強はしないよりも しておいたほうがいいわ 一つでも得意なもの あるはず』 『勉強は出来るうちに しておいたほうがいいわ 後になって 気付いたって遅いわ』 のサビの歌詞が自然と口に出てくる。 「勉強の歌」が終わるやいなや、大きな拍手と「チサトーッ!!」「モリタカ―!!」の掛け声が渾然一体となって場内に渦巻いた。 今夜初めてのMCタイムとなった。 「みなさん こんばんわ 森高千里でーす」とご挨拶。 「2025 森高千里コンサートツアー“あなたも私もファイト!! ”ようこそ いらっしゃいました。ありがとうございます」 「愛知でコンサートをやるのは約9ヶ月ぶりです。レッツ・ゴォー・ゴォー!ツアーでやりましたけど、その時行ったよー!っていう方いらっしゃいますか?」 と尋ねると多くの手が挙がった。(行きたくてもチケットが当たらなかった自分は羨ましくて仕方なかったが 笑) 「この会場(日本特殊陶業市民会館)でやるのはなんと約12年ぶりということで」 「『森高千里 LIVE ザ・NEW SEASON!〜DO MY BEST〜』というライヴで来させていただきましたけども、その時行ったよー!という方いらっしゃいますか?」 先程の「レッツ・ゴォー・ゴォー!ツアー」の挙手よりもグッと少なくなる中、自分はしっかりと手を挙げる。 そう、2013年のこのライヴは 森高さんが前年に歌手活動を本格復帰されて以来、初めて行ったツアーであった。 実に15年ぶりのツアーであったのだ。 あれからもう13年も経ったのかと驚くばかりだが、今も森高さんが元気に全国を周ってくれるのは嬉しい限りである。 「久しぶりにこの会館に来て大きさに驚いていますが、1階の奥の皆さん 私の顔見えますか?ちょっと元気がないかな(笑)」 「2階の皆さん 元気ですか? 3階の皆さん 元気ですか? 4階の皆さん 元気ですか?」と煽り盛り上げていく。 「『あなたも私もファイト!!』というタイトル通り、皆さんにもう一回見たいと思って頂けるように、命がけでやりたいと思います。」 ”命がけ”なんて言葉、今まで森高さんの口から聞いたこともないだけに これには吃驚。 このツアー初の名古屋な為、衣装について(色など)の説明をして、恒例のこんな質問も為された。 「初めて 森高のライヴに見に来たよ。という方、いらっしゃいますか?」 すると一斉に何人かが手を挙げた。 そんな方々に向かって「はじめて 〜!? ありがとうございます」と感謝を伝え 「初めての方でも知ってる曲を中心にセットリストに入れておりますので、この曲聴きたかった、あの曲聴きたかったと思って来てくださったと思いますけれども、たぶんやると思います!もしやらなかったらごめんなさい」 と笑わせた森高さん。 全部の曲は聞かせられないけれども「今回のセットリスト、いいでしょ?」と客席に問いかけると、すぐさま「いいーっ」と大きな反応と拍手が巻き起こった。 「恥ずかしがらずに皆さん、踊ったり歌ったりして身体を熱くして帰りましょうね。それでは最後まで楽しんでいってくださーい!」 その言葉を合図にして曲が始まった。 歌が始まるイントロで森高さんがこう叫んだ。 「あなたも私もファイトー!! 自分に向かってファイトー!!って言ってあげましょう。辛くても負けないで、諦めないで、胸張って今日もファイトー!!」 昭和時代?演歌の曲前は このような口上が司会者によって述べられる事もあったが、森高さんがこのような事をやるのはファン歴36年以上の私でも記憶にない。 ゆえに これまた吃驚な出来事であった。 だが それは 本ツアーのタイトルが“あなたも私もファイト!! ”だからこその演出なのかもしれない。 ステージいっぱいに笑顔を振りまきながら「ファイト!!」を歌い終えると5曲目は「二人は恋人」。 観客の手拍子が場内に高らかに響き渡り、盛り上がりは既に最高潮となった。 熱い時間は次の瞬間、一転しアコースティックなギターのストロークが場内を満たした。 個人的に大好きな「風に吹かれて」である。 この曲も前回のライヴ・レポートでも書いたが、色々と思い出がある(なにせ前回は30年ぶりに生で聞いたのだ)。 ただ、やっぱりこの曲を弾きたい。 自分なりに形にしたいと改めて思う。 そんな思いに駆られながら、改めて曲の良さを噛みしめる時間となった。 2回目のMCとなった。 「11月になりましたね。3連休の初日に来て頂いて 皆さん ありがとうございます。駅はもの凄く混んでいました。そんな中、皆さんは旅行にも行かず、森高のコンサートに来てくださって感謝感謝です ありがとうございます」 「名古屋以外の方々もいらっしゃると思いますし、名古屋出身の方はどこにも行かず来ていただいたということで....。名古屋、愛知が出身というか地元だよっていう方、手を挙げてもらっていいですか?」 恒例の観客チェックである。 自分もしっかりと手を挙げた。 すると ひときわ大きな声で 一人の女性が「近所だよー!」とアピール。 「え、近所?どこで言ってるのかわからないよ。あ、そこね。ありがとうございます。結構いらっしゃいますね。」 うん、確かにこの会館の近くなのか、名古屋の近所(周辺都市)なのか判らない(苦笑) 「11月に入りました。ここでは11月生まれの方、手を挙げてくださいー」 結構、手が挙がり 森高さんから「お誕生日、おめでとございます」と嬉しい言葉が。 その中で「今日が誕生日ー!」と大きな声で男性が叫んだ。 森高さんは「今から、振ろうと思ったのに!」と突っ込んで 場内は爆笑の渦に。 あらためて「今日がお誕生日の方ー?」と問いかけると、先程の男性を含め 何人かが手を挙げたのだった。 それを森高さんは 1階、2階、3階、4階と順々に確認していく(ただ3階、4階に存在を確認は出来なかったようだった)。 「今日がお誕生日の人、おめでとうございまーす!」 再度、森高さんから 嬉しいお言葉が贈られたのだった。 「誕生日は大人になった皆さん どういう風に過ごすんですかね?」 「何もしない?家族と過ごす。恋人と過ごす。だんだん年齢が上がって来ると昔のように誕生日がめちゃくちゃうれしいわけでもなくなって来てますけど、でも おめでとうと言って貰えると嬉しいなといつも思って」 「ファンの方たちにも おめでとうございますと言って貰えたり、勝手に盛り上がってもらって 私いないのにケーキとか買ってお祝いしてくれたりして、たくさん写真が(ネットに)あがったりして、これ私は食べれないんだって...」 いわゆる 推しの誕生日を祝うアレですね。 「そんな風にして下さっているんだなと嬉しく思います。誕生日は特別な日だなということで、次に聞いて頂く曲は そんな特別な誕生日をお祝いする曲が作れたらいいなということで作った曲です」 「今日、初めてライヴにいらっしゃった方、会場に入ったら真ん中にドラムがありますよ。マイドラムを叩きながら みなさんの誕生日をお祝いしたいと思います」 ちょっと待っていて下さいね。と言いながら森高さんはセンターマイクの位置から、後ろのドラムセットへと移動してマイク位置などを微調整する。 スティックを握った森高さんへ 声援が飛んだ。 「誕生日、特別な日、素敵な誕生日をお祝いして歌いたいと思います。「素敵な誕生日」聴いてください。」 森高さんのカウントで曲はスタートした。 ドラムの演奏に合わせて、一部の乱れもない手拍子が響き渡る。 カントリー調の「素敵な誕生日」は、発表当時よりも今の方が心地よく聞こえるのは年齢の所為だろうか。 そして8曲目も森高さんはドラムセットから動かない。 曲は「ロックン・オムレツ」。 なんとこれも1996年の「TAIYO」ツアーで披露されて以来、29年ぶりに生で聞く曲であった。 しかも、その時も森高さんがドラムを叩きながら歌ったのである。 「オムレツ!オムレツ!」と場内は合いの手の大合唱。 演奏後は 森高さんの熱演を讃え 拍手と歓声で物凄い盛り上がりとなったのだった。 「ここでちょっとご当地のお話をしたいと思います。話が長〜くなるので座ってください」 森高さんの言葉どおり、皆が一斉に着席した。 「皆さん、私のインスタとか見ていただいていますか?」 はーいと拍手で応える我々観客。 「『この街』ツアーをやるようになって 久しぶりに全国ツアーをやるようになってインスタを始めてみて 最初は写真とかも数枚だけでボケたりとか慣れていなかったりでしたが、だんだん慣れてきて...すごい良いでしょ?」 同意を求める森高さんに大きな歓声が上がる。 「名古屋はデビューの時から何度も来てますし、ライヴも結構やらせてもらってますし、名古屋を紹介するっていうのも もう紹介しきっちゃった感じもしますが、そうは言っても新しいお店ができたりするので、ネットで調べたりしてます。全国の美味しい物も調べていまして、その中には名古屋も入ってます。“名古屋の美味しい物”もいっぱいあるんですが、今回は前回 コンサートで来た時に『このお店に行ったことがないので今度、行ってみたいんです』と言ってたの覚えてますか?」 「スガキヤー!」という野太い叫び声が上がった(笑) 「そうなんですスガキヤです。スガキヤにお昼を食べに行ってきました!」 おおーっ!というひときわ大きな歓声と拍手が沸き起こった。 さすがに地元民にとって ソウルフードと言われるスガキヤ(のラーメン)への反応の大きさに驚かされた。 「スタッフの方と行ってきました。何ラーメン食べたかわかりますか?」 色んなラーメンの名前が客席のあちこちから発せられる。 「普通のラーメン、肉入りとか、濃い味というのもありますよね。ちょっと色々悩んだんですけど プレーンな物を食べればいいかと まるごとミニセットを頼みました」 「ラーメン、五目ごはん、カップソフトクリーム、サラダが付いているのを頼んで 思ったよりラーメンが小さくて、お子様ランチ的な感じでした」 「ちょっと聞いてみようかな。スガキヤでラーメン食べたことがある人?」 自分も含め、数多くの人が手を挙げた。 その様子を見て「凄い」と呟く森高さん。 ステージから見渡すと 想像以上に壮観な風景なのだろう。 「部活の帰りとか学生の時から食べたりとか家族で行かれたりとかしているんだなと思います。今回、行った所も家族連れが多くて今日はお休みだったので学生さんはいなかったですけど、すごく雰囲気も良くて可愛くてグッズも売っているんですよね。そのグッズも買いましてアクスタとキーホルダーを買わせて頂きました」 あとで判ったのだが、森高さんが来店したのは「スガキヤ 愛知県図書館店」だったらしく、渋い店舗に行くなあとちょっとうれしくなった。 「その前に、これも行った事がなかったので行ってみたいと思っていた大須商店街!」 大須という名前が出てきた瞬間、大きなどよめきが起こった。 大須は まだ訪れたことがなかったというのも意外であった。 「大須商店街で私が見たかったのは『大須まねき猫』。ネットで見たとき、まねき猫居るんだと思って、行ってきたんですけど かなり上の方にあって 写真を一緒に撮れるかなと思って なんとか下の方から撮ってもらって....本当は真正面から撮りたかったんですけど野球のドラフトのなんとか選手おめでとうみたいな垂れ幕があって、あまり写真はうまく撮れなかったんですけど」 「そしたら、その後ろにもスガキヤがあって、ピンクの凄くかわいらしいお店で、そこには行っていないですが そこでも写真を撮りました」 ああ、よく知っているスガキヤ大須店が出てきたのですぐ脳裏に思い浮かんだ。 「そして以前、Zeppツアーの時に言った名古屋と言えば味仙ですね」と森高さんは客席に同意を求めたが、反応はなぜか薄い。 あらっと首をかしげると、急に大きな拍手が巻き起こった。 「台湾料理の味仙。これもあたし、行ったことがなかったので 行ってみたいなと思ってたところ Zeppツアーは名古屋は最後だったのでスタッフとメンバーと一緒に打ち上げで行って初めて食べさせて頂きました」 「アメリカンとかイタリアンとかメキシカンとかがあるんでしょ。エイリアンというのがイチバン辛いんでしょ。それは私、歌手なので辛いのは一応 喉のことを考えてやめました。私はアメリカンにしました」 「すごい吃驚したのが、頼んだらすぐ出てくるんですよ。どうやって作ってるんだろうって吃驚しました」 すると客席から「(味仙は)東京にも出来たよ」と男性の声が。 「新橋、渋谷...」と引き続き返答があると森高さんは「(東京のお店にも)行って・み・よう・かな」と発言。 多分、行かないだろうなあ。というのが煤けて見えて 場内は笑いに包まれたのだった。 「今日は本番前なので辛いものは食べられないだろうなと思って「みせんべい」という味仙のおせんべいがあるの知ってますか?」 「それを買ってきてもらいましたけど、結構、これも辛いんです!半分くらい食べましたけど スタッフの人はむせていました」 「両口屋是清。これも有名ですよね。和三盆。そして これは皆さん、知らないと思います私がインスタでみつけたシュークリームのお店 『choudekacha(シューデカチャ)』」 「知らないでしょ(笑)これがまた買ってきてもらって メッチャクチャ美味しくて 外はパリパリで...とにかく美味しかったです」 「名古屋の方もオススメなので、ぜひ探して行って頂きたいなと」 このお店は 私が探したんですよ。と再度念を押す森高さんであった。 よっぽど美味しかったのだろう。 名古屋駅からも近いし、今度ぜひ行ってみたいと思う。 「これはお店の名前がおもしろいんで知っている方もいるかも。『あんバターは名古屋のもの』って」 すると客席の一人の男性が「買ってきたー!」と声を上げた。 えっ、なんで買ってこれるの?森高さんがライヴで取り上げるかもと予想して買ってくるの? もうその予知能力が凄すぎて 唖然としてしまった。 きっと大半の、特に初めて森高さんのライヴに来たという客は驚愕していたのではないかと思う。 「えっ 買って来たの?凄い。名古屋で”おいしいもの”と検索すると必ず出てきますよね。それで行ったんでしょ?そこで食べれるんですか?食べれる?どっち?...食べれるそうです」 昔から森高さんのライヴでは客席との掛け合いは珍しくもなかったが、こうも自然に会話しているのはちょっと驚きであった。 「ブリオッシュって判りますか?ブリオッシュのパンにあんとバター。あんバターって流行ってますけど、これぐらいちっちゃいパンなので、すぐパクっと食べられちゃいます」 「箱に入っていて重なってるようなパッケージがすごくかわいいんです。味も美味しかったのでこれも皆さんが知らないかな〜と思って、名古屋の皆さんも知らないお店を森高が紹介するということで」 大きな拍手が沸き起こった。 「後でインスタに上げますのでお店に行っていただければと思います。お店のご紹介を終わらせて頂きたいと思います」 とりあえず『choudekacha』『あんバターは名古屋のもの』忘れないようにしよう(笑) 「名古屋も何回も来てるのでお店を探すのも大変なんですよ。それを組んでもうちょっと盛り上がっていただければ(笑)」 遂に森高さんの愚痴まで飛び出して 場内は大笑い。大いに湧いた。 「スタッフもここのお店はどうですかとか必死に探してくれてるんですけど、私がウーンと言っちゃったりして(笑)」 「次回、名古屋に来る時には また一生懸命調べて来るので、その時はこれ以上に盛り上がってくださいね!」 名古屋名物の紹介コーナーも それこそ90年代からお馴染みなものだが、ここまで盛り上がっていたのはなかったような気がする。 愚痴やオチなども含めて、このトーク力はもはや さだまさし級ではないかと思ったりもしてしまった。 「それではじっくり次の曲を聴いていただきたいと思います。「渡良瀬橋」聴いてください」 しっとりと歌い上げる森高さんの声に耳をすます。 中間部における森高さんのリコーダー・ソロも安定し、終わると拍手も巻き起こる。 そして10曲目。 これが今回のライヴで一番、注目していた「ライター志望」。 この曲も「Luckey 7」ツアーより32年ぶりにライヴで聞くことになったからだ。 『夢の無い男よりも 夢のある女 あっけらかんと一人で その夢つかむかも(その夢つかむでしょう)...』 サビのこの歌詞がぐるぐると頭を回る。 ノリの良いこの曲にノックアウトされてしまう。 このノリの良さは次曲「臭いものにはフタをしろ!!」まで続いた。 鈴木マリアさんのギターの独壇場ともいうべき瞬間の連続に目を奪われる。 自分も3年前にこの曲をコピーしただけに 余計にマリアさんのフィンガリングを目で追ってしまう。 森高流"ロックン・ロール"、森高流"ジョニー・B・グッド"は今宵も大いに盛り上がり、拍手と歓声がしばらく止まらなかった。
4回目のMCは ライヴのもう定番中の定番となったライヴ・グッズの紹介パートであった。 昔から このライヴ・グッズの紹介コーナーに自分は どうしても気持ちが冷めてしまう傾向にあったのだが、今や森高さんと客席の会話のキャッチボールを楽しむコーナーとして昇華している。 紹介はまず客席でも特に目立つTシャツから始まった。 「Tシャツは着ていますか?」 「Tシャツは色々種類があります。結構、皆さんバラバラに着て頂いて。どうですか、皆さん気に入っていただいてますかね?」 「結構、街中でも着れそうじゃないですか?」 場内は笑いとも苦笑とも取れる反応が拡がった。 それに対して「着れない?」「着てよー!」と反発する森高さん。 「コンサートに行く時は家から着てきてるの?」と問いかけると「ハーイ」という返答があちこちから聞かれた。 「声かけられたりとかいますか?」 珍しく、反応が薄い。 「いないの?いるでしょ。そういう時どうするの?ま、いいや」と話を一瞬で終わらせた。 次に紹介するグッズはタオル。 「タオル!何も言わなくても皆さん掲げてくれてますね。素晴らしいですね!」 そして今度の紹介はアクスタ(アクリル・スタンド)である。 今や、色んなアーティストやバンドがグッズとして発売しているアクスタだが、元々は森高さんの事務所の後輩「ハロープロジェクト」のグループがフィギュアスタンドキーホルダー(FSK)をグッズ化したことが始まりと言われている。 それゆえ、自分は今もアクスタよりもFSKの名称の方がしっくりとくる。 「アクスタも人気ですね」 「スガキヤのスーちゃんのアクスタを買って来ましたが、スーちゃんのアクスタ、デカかったです。ちょっと大きかった。私が負けてる感じ...。勝ち負けじゃないんですけどね」 客席から「オレンジが欲しい」という声が上がった。 どうやら 今ツアーで着ている衣装のアクスタが欲しい。と言っているようだが 「なになに?オレンジ?今のツアーの衣装のは途中では無理ですね」 「来年ぐらいになっちゃうかもしれないです」 "来年"という言葉を聞いて 素早く「おおーっ」と反応をする観客。 つまり来年もツアーがあるということか!と期待をにじませての反応であった。 「おおーっ!とか好きですね」 その後はアクリルスティック、ラバーバンド、リストバンド、キーホルダーと紹介された。 が、客席のテンションが落ちてきてしまった為か 森高さんは 「なんかあまりみなさん無関心のようで。へーみたいな感じなんでしょ。キーホルダーですよー!」 「“あなたも私もファイト!!”て書いてありますよー!」 煽りまくる森高さんに「おおーっ!!」と盛り上げ返す我々(笑) 「皆さん、いい感じになってきましたよ」と笑顔になる森高さんなのであった。 「そして 私のイチオシ お気に入りのサコッシュ!」と自ら肩に掛ける森高さん。 ここで観客も拍手と歓声で爆上がりである。 サコッシュって名前はなんとなく聞いたことがあったが、ショルダーバックみたいなものなのかと今回、初めて知ったのだった。 「この衣装にも合うでしょ」と誇示する森高さんに、場内からは「似合う」の声があちこちから掛けられた。 その後はトートバッグ、(スマフォの)マルチスタンドと紹介し 「パンフレットもありますよー!パンフレットー!」 森高さんが何度も念を押すものだから、ここが盛り上げ処の頂点とばかり ウォーッと盛大な拍手と歓声で応える。 「最初からそういう風にやってくださいよ」 もう爆笑です。 生写真を紹介した後、最後のグッズは額入りイラストであった。 「あと額縁に入ったイラスト。持ってきてくださってる方もいらっしゃいますね」 何人かがそのイラストを手に持ち掲げているのが見えた。 客席ではそのファンの行動を称賛(?)してか、大きな拍手が巻き起こった。 「近藤こうじさんというTシャツのイラストも描いてくれた方が、すごく細かくとっても素敵に描いてくださいました。これも売っているということで家に飾っていただければと思います」 本職の漫画家/イラストレーターの方が描かれた逸品という感じである(¥15,000と他のグッズとは一線を画す高価なものではあるが)。 「それでは次の曲に行きたいと思います。去年の11月に『ミュージックフェア』でゴスペラーズの皆さんと一緒にカバーさせていただいた「風をあつめて」を聞いて頂きたいと思います」 12曲目は はっぴいえんどのカバーで「風をあつめて」であった。 森高さんが紹介された『ミュージックフェア』を見ていなかったので、この選曲は意外であったがどうやら 以前もステージでも歌ったことがあるらしい。 しかし、これがなかなか良い。 オフィシャルで発売してもいいのではないかと思える森高さんの歌唱であった。 「次の曲は 振りなどもあるので 恥ずがしがらずにやってくださいね」 そう言って始まった「気分爽快」は冒頭から手拍子の嵐だ。 そして『飲もう 今日はとことん付き合うわよ』『飲もう 今日はとことん盛り上がろう』のサビでは 客席は壮大な手の振りが一斉に巻き起こる。 2013年に森高さんが15年ぶりにツアーを再開された際、名古屋公演で「気分爽快」の振りを客席に向かって教授する映像が残っているが、今やそんなことをする必要もないぐらい観客は一糸乱れずに振りを行う。 この一体感を森高さんは大好きなのだろう。 ひたすら明るく、陽気に盛り上がった「気分爽快」の後、場内には4つ打ちのドラムの音が響き渡った。 それに合わせて始まる激しい手拍子。 もう多くの観客は次の曲の登場を予想出来ていた。 そのイントロの間に森高さんは ステージ上で 用意された新たなオレンジ色のスカートを重ね着した。 もうそうなったらあの曲しかない。 やがて始まった聞き慣れた分厚いシンセが「17才」のイントロを奏でる。 やはり森高さんの存在を大きく知らしめたヒット曲ゆえ、盛り上がりが凄い。 「早く」&「強く」、「くどか」&「ないで」、「空も」&「海も」、「好きなんだもの」のコール&レスポンスも 今や伝統芸みたいなものだが、観客の方が待ちわびているという域まで達しているような気がして仕方がない。 それぐらい無くてはならないものになっている。 地響きのような手拍子の中、森高さんが次曲をこう告げた。 「私が・オ・バ・さ・ん・に・なっても〜♪」 森高さんが今まで このように言葉を切りながら 曲名を告げることはなかったので吃驚した。 そんな驚きに包まれた中、ステージでは珍しいアクシデントが発生していた。 それは この「私がオバさんになっても」で森高さんは 上着を脱いで歌う予定であったのだが、上手く脱げずに歌唱のタイミングが迫る中、ステージ下手に走っていって袖にいるスタッフに脱がして貰うというアクシデントが起きたのだ。 それでもなんとか脱ぎ終えて、ギリギリ歌に間に合い、森高さんはセンターのマイク位置に滑り込んだのだった。 このアクシデントに最初は苦笑しながらの歌唱であったが、さすがステージ歴30数年のベテランである森高さんに焦りの表情はない。 歌い終わると、このアクシデントがより大きな歓声を呼び込んだのだった。 「なかなか(上着が)脱げなかった〜」 「私の所為じゃないよ。ちょっと引っ掛かっちゃった」 「ちょっと引っ掛かっちゃった。いつもならスッとカッコ良く下りるんですけど。こんなの初めて」 貴重なアクシデントシーンだったようである。 アクデントといえば、私が初めて森高さんのライヴを見た「非実力派宣言」ツアーの公演(1989年8月30日)でも、ステージで森高さんが転んだというのを覚えている。 また顎関節症から復帰されて行った 3年ぶりのツアー「TAIYO」(1996年11月26日)では、Wアンコール最後の曲「今日から」で流した涙も非常に想い出深い。 まあ、そんなアクシデントもライヴの醍醐味である。 ここでホワイトクイーン(バンド)のメンバー紹介を行う森高さん。 マニピュレーター・パーカッション:堀 守人、ドラム:坂本龍一、ベース:横山雅史、キーボード:山上 佑、ギター:高橋諭一、ギター:鈴木マリアと曲に載せて名前を告げた。 そして このメンバー紹介でバンド披露された曲が私にとって 今回のライヴにおいて一番のサプライズだったかもしれない。 一応、事前の下調べで判ってはいたのだが『古今東西』収録され、サンタナのカバーで有名な「OYE COMO VA」がここで演奏されたのである。 ただ、メンバー紹介の為のインストだとばかり思っていたら、さにあらず。 なんと森高さんも『古今東西』アルバム通りに歌ってくれたのだ。 これには吃驚であった。 自分にとっては全くの初披露となったのだった。 それに この曲も自分でも弾いてみて動画をネットに上げているだけに思いれも一入である。 「「OYE COMO VA」聞いて頂きました〜ありがとうございます」 「楽しい時間はあっという間に過ぎ去っててしまいます」 ええーっ!!という嘆きのブーイングが場内に響き渡る。 「皆さん、熱くなりすぎてないですか?」 「大丈夫ですか。あと3曲になってしまいましたー!」 ええーっ!!と先程よりも大きなブーイングが木霊する。 「お決まりなんで。あと3曲ですって言うとええーっ!!って。言われなかったらどうしようって思っちゃいますけど。そんなことはないですよね」 「残り3曲はもっともっと盛り上がってくださいね。お願いしますよー!では「オーバーヒート・ナイト」聴いてくださーい」 17曲目は初期の楽曲でライヴの定番でもある「オーバーヒート・ナイト」。 「クラブカフェ」&「DANCIN'」、「男達に」&「WINKIN'」、「チープな」&「TEMPTATION」...の客席との掛け合いも楽しい。 大盛上がりの余韻は覚めること無くそのまま次の曲になだれ込んだ。 ドラムの連打が、次曲を予感させた。 「盛り上がってますか!」 「元気よく行きますよ」 「ワン・ツー・ワン・ツー・スリー・フォー !」 森高さんのカウントで勢いよく始まったのは これもライヴの それも後半の定番曲「夜の煙突」であった。 特徴的なリフが耳を捉える。 この曲のみ 鈴木マリアさんは愛機のPRS(Paul Reed Smith)から青のストラトキャスターへ、バンマス 高橋諭一さんもサンバーストのストラトを手にしているのが判った。 客席からの「Hey!」「Hey!」「Hey!」の掛け声が物凄い。 サビの『はしごをのぼる途中で ふりかえると僕の家の灯りが見える』の客席の輪唱?コール&レスポンス?も お馴染みだが、今夜は気のせいか客それぞれの声がブーストしているような感じがしていた。 曲が終わって歓声が凄い。 「今日は皆さん どうもありがとうございましたー!楽しんでいただけましたかー!」 「それでは最後の曲聴いてくださーい!」 そう言って始まった本編最後の曲は「さよなら私の恋」。 これもこのライヴ・レポートを書く上で調べてみると「地味な女」「ライター志望」と同様、「Luckey 7」ツアーより32年ぶりに生で聞く曲であった。 当時、どのように歌われたのか記憶にないぐらいだが、今の森高さんはしなやかに歌い上げて (歌唱面において)今夜のベストだったと思う。 それにこの曲にこんなにギター・ソロが目立つような曲だったのかというぐらい マリアさんの見せ場もたっぷり。 思わず双眼鏡で凝視してしまった(笑) 場内に響き渡る大歓声と拍手に包まれながら 森高さんは「ありがとうございました」と謝辞を述べステージを降りていった。 その後、すかさず一人のファンの大声の先導で「チサトー!」コールが始まった。 そのコールはすぐに最大限の音量となり、大きな塊となった。 アンコールを求める激しいコールは5分以上は続いただろうか。 暗闇の中、バンドメンバーがステージに復帰すると、最後は森高さんだ。 森高さんは先程の赤い衣装から、青の衣装へとチェンジしていた。 コールから拍手と歓声へと変わった。 アンコール1曲目は名曲「雨」のロック・バージョンである。 もはや この曲がロック・バージョンでなかった頃が思い出せないぐらい ファンの間では馴染んでいるが、情感たっぷりに歌い上げる森高さんのロッカ・バラードは白眉である。 その森高さんと肩を並べるのは 鈴木マリアさんのギターである。 主張の強いソロと、アウトロの演奏はマリアさんにとって今夜のベストの瞬間であった(この演奏を見て、近いうちにコピーしてみようと思ったぐらいである)。 「ありがとうございます。「雨」聞いていただきました。今日はもう…。なんですか…」 「連休の初日ということで、たくさん集まって下さって どうもありがとうございましたー」 「本当に凄い楽しかったです。久しぶりの名古屋だったので...名古屋は最近、めっちゃ盛り上がってくれるんですよ。それが凄く気持ち良くて。ありがとうございまーす!」 盛り上がってくれる。なんて言われたら、やっぱり地元民としては嬉しいじゃないですか! 当然、大きな拍手は巻き起こります。 「初めて森高のライヴにいらっしゃった方も たくさん いらっしゃいましたが 楽しんで頂けましたかー?」 「また来てくださいねー。きっとですよ。お待ちしてまーす!」 「ほんとに来てくれるかなあ?」 なぜか、自虐モードに入る森高さんに爆笑である。 「(ツアーは)あとは大阪、富山、新潟、松戸−千葉で終わりということで...」 ええーっという声が場内で響く。 「4月から始まったんですよ。8月はお休みして、そしてまた9月から始まって。9月始まったら結構、あっという間で」 すると客席から「追加公演はー?」の問い掛けが。 「追加公演!? 追加公演、みなさん 勝手に言いますね(苦笑)」 「追加公演はないです。会館が取れないんですよ!ちょっと残念ながら...」 「はっきり言っときます。ただ....」 その言葉に即座に大きな声で反応する我々、観客。 「またね...。ちょっともう〜」 「楽しみに待っていてくださいよ!お願いしますっ!」 大きな拍手が起こる。 「私のパワーを吸い取って帰っていただきたいと思いますので、是非また...来年もある?かと思いますが」 「やりますよ!」 観客の容赦ない詰めに根負けした森高さんは遂に言ってしまうのだった。 「皆さんが会場に足を運んでくれないとコンサートはできないので、是非皆さん盛り上がりに来てくださいね!」 「きっとですよ!」と念を押すのだった。 森高さんが言ったように来年(2026年)のサマーツアーの予定が 先日、発表された。 『2026 森高千里 エスプレッソ SUMMER tour』 2026年6月〜7月に掛けて 埼玉、愛知、大阪、福岡、東京(全8公演)で行われることになった。 森高さん曰く「いつものコンサートではやらないような曲もいれて ちょっとマニアックなコンサートにしたいと思っています」となっているので、面白そう。 愛知公演は6/19(金)6/20(土)のCOMTEC PORTBASE。 今年、出来たばかりの新しい大型ライヴハウスである。 最近の森高さんのライヴハウス公演は Zepp Nagoyaで行われることが多かったが、今年の追加公演も私は落選してしまうなど競争率はとても高い。 COMTEC PORTBASEの収容人数は着席では Zeppに比べて300人ほど多い(1,070名)ものの、おそらく競争率の高さは変わらないだろう。 頭が痛いところではある。 MCはその後、森高さんが出演している「ミュージック10」(ニッポン放送)や「ララサンシャインレディオ」(FM大阪)やラジオの特番についての紹介がされた。 森高さんが「ララサンシャインレディオ」でメールが採用されたことがある人?と尋ねると、多くの方々の手が挙がったので 案外、採用率は高いのかもしれない。 「11月に入りました。11月と12月で今年2025年も終わりということで、皆さん悔いはないですかね?」 客席からは「あるーっ」 という返答がちらほら。それに対して森高さんは 「ないでしょ!」 「たくさん森高のコンサート来たでしょ!楽しんでいただけたと思いますよ。私も一生懸命頑張って、コンサートをキャンセルせずに元気にやってまいりましたー!」 「ありがとうございます」と手を会場のあちこちに向けて振る森高さん。 「すごい本当に楽しかった!」 森高さんの率直な感想に 大きな拍手が巻き起こった。 明日は このまま帰京せず 大阪公演に臨むという森高さん御一行様。 しかも会場は 初めての新歌舞伎座という処であるため、少し緊張されているようだった。 明日も参加するという強者ファンもおり、心強い味方になったのではないかと思われた。 「もちろん名古屋でも またやりたいと思っていますので、是非次の時も会いに来てください!お願いします!」 「最後の曲になりました」 ええーっという大きな声が場内に響き渡る。 その反応が面白かったのか、何度か このやり取りを繰り返す森高さんだったが 「みなさんも大好きなふるさとのことを思いながら、聞いて頂きたいと思います。「この街」歌って終わりたいと思います。ありがとうございました」
「この街」が始まると、手拍子が曲を盛り上げ サビではお馴染みの振りが展開される。 この光景は後方から見ていると、本当に壮観である。 そして中間部の熊本弁によるセリフ(会場ごとのご当地の名物を紹介する)が、会場ごとに変わるが それが何になるのか毎回の楽しみであった。 今回は「スガキヤのラーメン」そして「choudekacha(シューデカチャ)のシュークリーム」が選ばれた。 先程のご当地グルメトークの熱量を考えると、当然の結果であった。 曲を終え、大歓声の中「みなさん ありがとうございました」と言って森高さん客席に手を振りながら、ステージを捌けていった。 そんな森高さんを見送り終えると、またもすかさず「チサト―」コールが盛大に始まった。 しかし、今回はそのコールも1〜2分ぐらいで終了、バンドメンバーと森高さんはステージに復帰した。 「ダブルアンコール ありがとう」 「みなさん 大きな声援ありがとうございました」 「本当にメッチャ楽しかった。ありがとうごさいます」 「それでは最後に...」 再び、場内は ええーっ!という叫び声でいっぱいになった。 「最後です。しょうがないでしょ(笑)」 「楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまうんです。でも 楽しかったでしょ!」 「それでは最後にみなさん大きな声を出して「テリヤキ・バーガー」聞いてくださいー!」 勢いよく始まったラストの曲「テリヤキ・バーガー」。 「英語も何語も」&「関係ないわよ」、「ロックもヘチマも」&「関係ないわよ」、「男も女も」&「関係ないわよ」、「アメリカ・イギリス」&「関係ないわよ」のコール&レスポンスがいつもながら 気持ち良い。 「関係ないわよ」と単純な言葉の連発がより大きな盛り上がりを生む。 「Hey!」「Hey!」の掛け声もこれまた凄まじい。 「ありがとうございました」の挨拶と共に曲を終えた。 ステージの上手、下手と移動し、視線を1階席、2階席、3階席へ降り注ぎ、手を振り感謝を伝える森高さん。 「また名古屋に来るぞー」 「またライヴで会いましょう」 頭上に 手でハートを形作りながら 森高さんはステージを去っていった。 自分にとって2年ぶりとなった森高さんのライヴだったが、以前とは色々と印象が異なった感じを受けた。 曲のアレンジとか構成、演奏は従来を踏襲していたが 曲紹介とか今まで経験ないものだったので新鮮であった。 MCのコーナーも もはや観客とのコミュニケーション・タイム。 年々、濃密となってきているような気がする。 それから今回のライヴで特筆すべきことは「地味な女」「ロックン・オムレツ」「ライター志望」「さよなら私の恋」を29年ぶり、32年ぶりに生で聞いたこと。 もちろん、森高さんは自分が参加していないライヴで披露しているかも?だろうが 個人的には とにかく久しぶりの演奏に感激してしまった。 またサンタナのカバーでも有名な「OYE COMO VA」が 森高さんの歌入りで披露されたのは驚いた。 アルバム『古今東西』でこの曲を知り、その時は(アルバムの)他の楽曲とは明らかに違うイメージに印象が残っているが それが35年経って ステージで再現されたことに感慨深くなった。 そして忘れてはいけないのが、ライヴ全体の盛り上がりである。 ツアー終盤であり、他からの遠征組も多い大都市圏でのライヴというのもあるけれど 盛り上がり方が尋常でなかった(と言っていい)。 森高さんがライヴ後半に「本当に楽しかった」と連呼するぐらいだったので、それは演者側としても実感することだったのだろう。 そういう意味で、森高さん自身も 観客も 大変満足いく両者、幸せになれたライヴであったと思う。 MC部分はファンサイト「森高千里の部屋」のレポートを参考にさせて頂きました。 |
| SET LIST | |
| 1 | NEW SEASON |
| 2 | 地味な女 |
| 3 | 勉強の歌 |
| MC 1 | |
| 4 | ファイト!! |
| 5 | 二人は恋人 |
| 6 | 風に吹かれて |
| MC 2 | |
| 7 | 素敵な誕生日 (on drums 森高千里) |
| 8 | ロックン・オムレツ (on drums 森高千里) |
| MC 3 名古屋のグルメトーク | |
| 9 | 渡良瀬橋 |
| 10 | ライター志望 |
| 11 | 臭いものにはフタをしろ!! |
| MC 4 Goods紹介 | |
| 12 | 風をあつめて(はっぴいえんど) |
| MC 5 | |
| 13 | 気分爽快 |
| 14 | 17才 |
| 15 | 私がオバさんになっても |
| MC 6 バンド「ホワイトクイーン」メンバー紹介 | |
| 16 | OYE COMO VA |
| MC 7 | |
| 17 | OVERHEAT. NIGHT |
| 18 | 夜の煙突 |
| MC 8 | |
| 19 | さよなら私の恋 |
| ・・・Encore・・・ | |
| 20 | 雨(ロック・バージョン) |
| MC 9 | |
| 21 | この街 |
| ・・・Double Encore・・・ | |
| 22 | テリヤキ・バーガー |