MY MELODIC BEST 121〜140

「ここまでくれば、BEST200まで!」とは、今、言えません!

JETPILOT "SEVEN SONGS EP"

jetpilotこのJETPILOTはSTARMARKETやSCARIES、GAMEFACEといったエモーショナルなバンドたちを彷彿とさせる雰囲気を持ちながらも、他の多くのバンドに見られるようなだるさはありません。その代わりに、疾走感が絶妙なバランスで響き渡り、私にはまさにその塩梅が美味しく感じられるのです。特に、“Sad Habit"をはじめとする各曲が持つ美しく青い旋律は、聴いているうちに、暗涙にむせいでしまいます。実際、スウェーデン産のバンドだと知り、なるほど納得という気持ちにもなりますが、何よりこの作品が2008年に静岡からリリースされていることに驚きを覚えます。日本以外のWebサイトでほとんど触れられていないのが不思議でならないほど、感動的な音が収められています。世界の皆さん、こんな素晴らしい音楽を放置しておくのは勿体ないですよ。ちなみに、2003年リリースの1stアルバム"SESSION WITH HIM"も深い感動を呼び起こす作品なので是非入手してみてください。

LAGWAGON "DUH"

LAGWAGONカリフォルニア産のLAGWAGONによる1stアルバム(1992年にFat Wreck Chordsからリリース)。かつてDOLL誌で別宮さんがレビューしていたのを読んで、思わず購入した記憶が蘇ります。まずは何よりも、4曲目"Angry Days"の至高の素晴らしさを全身で堪能してほしいところです。もし「アメリカの第二の国歌」と呼ばれていても、私はまったく違和感を覚えません。哀愁のビッグバンとも言うべき、この圧倒的名曲が鳴り響いた瞬間、私の心は完全に掴まれました。これはもう、ベスト・メロディック・ソング10にランクイン間違いなしです。異常にB面の曲数が多いシングルだと思って買っても決して悔いはないはずですが、他の曲も疾走感がありながらも多彩なメロディー満載なのでアルバムとしての完成度も1stとは思えません。CCR(Creedence Clearwater Revival)のカバーである"Bad Moon Rising"も、最高にクールな仕上がりとなっています。

TEENAGE GLUESNIFFERS "NERVOUS BREAKDOWN"

TEENAGE GLUESNIFFERSイタリア産のTEENAGE GLUESNIFFERSのこのアルバムはポップな感じとメロディックな感じをちょうど7:3ぐらいの比重にした傑作であります。軽すぎず、重すぎず、それでいて中途半端にもならない絶妙な仕上がりとなっております。2009年にリリースされた1stアルバムで、これを嫌いだという人は、少なくとも私のような弱小Webサイトを覗いてくれている方々の中には、ほとんどいないのではないかと思います。ふと気になってmyspaceで彼らが影響を受けた音楽を調べてみると、「RAMONES & 90’s Lookout Sound」とのこと。なるほど、それなら納得です。そして、このアルバムを象徴する曲が7曲目の"Brainwash"。サビの「ブレインウォッシュ!トゥルル〜」というフレーズが、まるで洗脳されるかのように脳内をぐるぐると回り続ける心地よさ。気づけば一緒に口ずさんでしまい、何度もリピートしたくなる中毒性を秘めています。肩の力を抜いて楽しめる一枚です。

DONFISHER "SETTING NEW STANDARDS IN APATHY"

 DONFISHER1996年という沈滞した時代に、突如として天から降ってきたかのようなDONFISHERによる珠玉の7インチ。その輝きは今なお色褪せることなく、UKメロディックシーンの隠れた名作として語り継がれています。そして、惜しいことに彼らの作品はこれ一枚のみ。今からでもいいので、新たに録音して「奇跡の未発表音源発掘!」みたいな名目でリリースしてほしいものです。たとえ嘘でも許します。で、まずは1曲目の"Obvious"。静寂から一気に爆発するような奇跡的な展開に、思わず息を呑みます。そして、UKメロディック界屈指のギタリストAndy Barnard(GAN、SERVOなど)が奏でる、歌心あふれるギターサウンド。聴いているうちにエアギターをせずにはいられないキッズも多いのではないでしょうか。さらに、このシングルはFrankie Stubbs師匠のプロデュース作品。Crackle! Recordsから1,000枚プレスされた4曲入りのシングル。

THE FASTBACKS "VERY,VERY POWERFUL MOTOR"

FASTBACKSKim Warnick姉さんのワイルドでありながらもキュートなボーカル、そして表舞台でも裏方(プロデューサー)でもガレージポップパンクを支え続けたKurt Bloch師匠の過剰なまでに歌いまくるギター。この二つが絡み合い、爆発するようなサウンドを生み出しているのが、このシアトルの偉大なるバンドTHE FASTBACKSなのです。本作は1990年にPopLLamaからリリースされた2ndアルバム。1曲目から勢いよく駆け抜け、4曲目"Better Than Before"のKurtによる激情ギターソロで完全に撃沈。冗長なギターソロを敬遠しがちなパンクスでも、この感情むき出しの、まさに"歌の延長"とも言えるギターの響きには、心を奪われることでしょう。とにかく、極上のポップでありながらもハードな、圧倒的にカッコいい一枚なのでぜひとも手元に置いておきたい作品です。本作は「DOLL メロディック狂必聴ディスクUS編」で紹介された作品でもあります。

THE 20 BELOWS "HEADACHES AND MOODSWINGS"

20 belows私は北欧のバンドにめっぽう弱いのですが、このデンマーク王国産の3コード・ポップ・パンクであるTHE 20 BELOWSにも、やはりやられてしまいました。Webサイトなどでは、彼らをSCREECHING WEASELやQUEERSと比較する声が多いですが、どうも私はちょっと違う印象を受けます。もちろん、彼らにとってもこれらのバンドは大好きな存在に違いないのでしょう。しかし、彼らのサウンドには、カラッとしたポップさではなく、甘さを含んだボーカルに滲む、どこか曇りがちで物憂げなキャッチーさがあります。それは、彼らの生まれ育った環境が無意識のうちに音に染み込んでいるような、そんな独特の魅力を感じさせます。2006年にWhoa Oh Recordsからリリースされた1stアルバム。ちなみに2024年に初ビニール化のリイシューがされましたがジャケット変更していて残念でした。私は結構オリジナルジャケット尊重派なんですよ。

THE GREAT ST. LOUIS "IN YOUR OWN TIME"

great st louis以前、このTHE GREAT ST. LOUISの1stアルバム"FOREVER NOW"を紹介した際に、『熱いボーカルと疾走感、メロディとも、全くもって私好み。どれもいい曲なのですが、あまりに期待大なので、もっと超名曲を求めちゃいます。』と書いておりました。そして、そんな期待を背負って登場したのが、2010年にBoss Tuneageからリリースされたこの2ndアルバム。結果はどうだったかというと……ガラパゴス諸島もびっくりの大進化! どの曲も練り上げられ、磨き抜かれたことでより豊かな表情を見せる作品へと仕上がっています。前作で感じられた一本調子な部分や中途半端な印象は一掃され、LEATHERFACEやNO IDEA系バンドからの影響を受けながらも、それらと比較する必要のない、彼らならではの個性を確立してくれました。まさに「うちの子はやればできる!」という気持ちでいっぱいです。1stで少し物足りなさを感じた方も、ぜひこのアルバムに再チャレンジしていただきたいです。

SLUDGEWORTH "LOSERS OF THE YEAR"

sludgeworth1992年リリースのアルバム等からセレクトされたシカゴ産のSLUDGEWORTHによるディスコグラフィー。LOOKOUTからのリリース。趣味の悪いジャケットのオリジナルアルバム"WHAT'S THIS?"より断然こっちの方がいいです。SCREECHING WEASELやTHE METHADONESのDan Schafer先生が率いたバンドですが、本家SCREECHING WEASELより、メロディックでタイトでもっと哀愁に満ちた感じが美味しゅうございます。巷のWebサイトではシカゴということでNAKED RAYGAN、PEGBOY、音的にJAWBREAKERやSAMIAM等が比較されておりますが、個人的にはそんなに似てるかな〜って感じがします。ともあれ2曲目の22世紀の人にも伝えたい大名曲"Someday"で泣いちゃってください。それにしてもPOLITICAL ASYLUMの"Someday"といい、"Someday"には名曲が多いな〜。ちなみに2022年にビニール化されて再発されました。

ST. FALL APART "SOMOS EXTREMOS"

ST.FALL APART全曲1~2分台という潔いスタイルで駆け抜ける、2010年自主リリースのデンバー産のST. FALL APARTによる唯一のアルバム。これがまた最高に気持ち良い! ざっくり言うならば、「速くしたWHISKEY SUNDAY」あるいは「親しみやすくしたDEAR LANDLORD」といった雰囲気でしょうか。現状、この作品はまるでこの世に存在していなかったかのような扱いを受けていますが、そんなの関係なし! ダミ声ながらも軽快に駆け抜け、必要以上に重たくならないバランス感覚が見事。どの曲も小気味よく疾走し、聴いているだけで自然と身体が動いてしまう。気づけばコーラスを口ずさみながらジャンプして、階下の住民に怒られること請け合いです。捨て曲なしのたった27分間のアルバムですが、そこには土臭さとエネルギーが詰まった幸せな時間が待っています。購入はAGE OF DISTRESSさんにて。さすが、良い仕事をしてくれます。

MONIKERS "WAKE UP"

monikersこのMONIKERSによるミニアルバム"EAT YOUR YOUNG"は悪くはなかったものの、どこか決め手に欠け、垢抜けなさが残っていました。しかし、この2008年にKiss Of Death Recordsからリリースされた1stアルバムで見事に進化を遂げました。 まるで一皮どころか二皮くらい剥けたような、堂々たる成長っぷりです。とはいえ、JAWBREAKERやLEATHERFACEといった形容から完全に脱却するほどの独自のスタイルを確立しているわけではありません。ただ、それがどうした?と思わせるほどに、じわっと染み入るキャッチーな楽曲の連続。 難しいことは抜きにして、ただ音に身を任せていたくなる、そんなアルバムです。サーティーズ以上向けの、噛めば噛むほど味が出る「するめメロディック」 とでも言いましょうか。聴くたびに新たな発見があり、気づけばリピートしてしまう中毒性があります。BROADWAYSが好きなら、手に入れるべき一枚だと思います。

BUTTON UP! "BUTTON UP"

 BUTTON UPこのニュージャージー産のBUTTON UP!のアルバムは良いですよ。本当に掘り出し物というやつです。2010年にリリースされた1stアルバム。ポップパンクの枠に収めるには惜しいほどに、青臭くて胸が張り裂けそうなメロディが溢れんばかりに詰め込まれています。特に6曲目"Today We Will Be Measuring In Barleycorns"は、まるでFIFTEENを意識したかのような展開で、思わず笑顔になりつつも、気づけば泣けてくるという名曲。全体的にチープな雰囲気はありますが、駄曲なし、最後まで一気に聴かせてくれる完成度の高さがあります。記載時点ではBandcampでフリーダウンロード可能とのことですが、Best300で紹介するアルバムは現物を所有することが原則のため、CD-Rを購入。すると、まあ驚くほどチープな作りでした(笑)。本作に関しては、普通の人は現物所有の必要はないかもしれませんが、音源自体は間違いなく素晴らしいです。

THE UNLOVABLES "CRUSH BOYFRIEND HEARTBREAK"

UNLOVABLES確かに、男らしいダミ声のパンクもかっこいい。でも、たまには思いっきりキュートな声に癒されたいとき、ありませんか? そんな気分のときに、まさにドンピシャなのがこのニューヨーク産のTHE UNLOVABLESによる1stアルバム。きゅ〜んと胸が締めつけられるような愛らしいボーカルが、キャッチーでポップ、かつ疾走感あふれるメロディに乗って弾けまくる! しかし、ただの女性ボーカルバンドではないのがこのバンドの強み。曲の完成度が尋常じゃないくらい高いのです。なにせ、あのERGS!のメンバーがいるんですから、そりゃあ、ツボを押さえたメロディが次々と繰り出されるわけです。コーラスの声もジャケットのアートワークも、すべてが可愛くて、ポップパンクとしての勢いも申し分なし。こういうタイプの作品では、文句なしにトップクラスの完成度! 2005年にWhoa Oh Recordsからリリースされた1stアルバムですが、2022年に初ビニール化もされました。

HEADCHECKS "CATCHY,DUMB TUNES"

headchecksとても信頼しているレーベル、広島の奇跡 FIXING A HOLE から2008年にリリースされたHEADCHECKSによる編集アルバム。毎回、個人的なヒット作を連発してくれるレーベルだけに、期待せずにはいられませんでしたが、こんなバンド知らなかったです。どうやらSHREDSと同じメンバーがやっているそうです。なるほど、納得。その音は、SKIMMER、WACT、FUNBUG といったUKショボメロディックの名バンドたちと遜色なしであります。全編にわたって、シンプルで青臭く、そしてうら悲しいメロディが駆け抜けていきます。これらの周辺バンドが好きなら、間違いなく無視できない存在であります。特筆すべきはその生々しい録音レベル。 ギターの音が歪みまくりで、まるでライブをそのまま閉じ込めたかのような荒々しさ。これが逆にクセになり、たまらなくカッコいいんです。4曲目"Someone Else"のバタバタした、洗練されていない勢いが最高であります。

NAVEL "UNEASY"

navel私がSKIMMERを大好きなのは、もうご承知のとおり。そして、そのSKIMMERと共通する高音ボーカル&甘酸っぱさ全開の激良メロディックを奏でる日本のNAVELも、当然ながら大好きです(SKIMMERとのスプリットも出しているくらいですしね!)。1998年にリリースされたこの1stアルバム、もう名曲揃いでありまして、"Smile"、"Postcard"、"Idling"など、青臭くて胸を締めつけるメロディが炸裂しております。かと思えば、時折ハードコアな要素も顔を覗かせるあたり、アルバムとしての構成もバランスが取れていて見事です。そして、ジャケットだけで5ランクアップ!もうこれはアナログ化してもいいんじゃないでしょうか?なお、ライブでもその魅力は全開。2008年4月6日(京都)をはじめ、何度か体験しましたが、鼓膜が破れそうな爆音、全力すぎて最後までたどり着けるのか心配になるほどの緊迫感が堪りません。ちなみに、2ndアルバム “DEPEND" も実に良品であります。

HORACE GOES SKIING "YEAH RIGHT SURE"

horace goes skiingUKメロディックの名作コンピレーション"THE BEST PUNK ROCK IN ENGLAND, SON"にも収録されていたバンド、HORACE GOES SKIINGによる唯一のフルレングス作品。10曲の新曲に加え、後半には1st EPからの4曲も収録されています。録音は1998年にもかかわらず、メンバーの問題により2002年まで日の目を見なかったという、ちょっと波乱含みのリリース。全曲が完璧なわけではありませんが、UKメロディックの不毛な時期に、これほど胸が締めつけられるような繊細で感涙ものの作品を生み出してくれたことに、素直に拍手を送りたいです。2曲目"You Cheeky So And So"を筆頭に、UKらしい儚いメロディに、弾けきれないポップさが絡み合う絶妙なバランス。そう、これはただのポップパンクではなく、聴けば聴くほど染み渡る味わい深さがあります。しかも、リリース元はあのPOPKID RECORDSであります。

NO USE FOR A NAME "HARD ROCK BOTTOM"

NO USE FOR A NAME説明不要のベテラン大御所バンドNO USE FOR A NAME。Chris Dodgeが一時期在籍していたことなんて、もはや若いリスナーには関係のない話かもしれません(確か2ndアルバムあたりまで)。しかし、そんな歴史のあるバンドが、7枚目のアルバムにして最高傑作を叩き出すというのは、本当に驚異的なこと。まさに「継続は力なり」を体現した一枚です。初期のハードコア色が抜け、よりメロディックに、そしてクオリティが飛躍的に向上した本作は、まさに泣けるメロディックパンクの完成形。音の作り込みもメジャークラスで、おそらく相当売れたのではないでしょうか。とはいえ、ただ売れ線に寄ったわけではなく、どの曲もフックが効いていて、聴けば聴くほど引き込まれる魅力があります。2002年にFat Wreck Chordsからリリースされた、カリフォルニア産のメロディックパンクの金字塔。これを聴かずしてメロディックを語るなかれ!

WE THE DROWNED "WHEN I CAN, I WILL"

WE THE DROWNEDWE THE DROWNEDによる本作の存在を知ったのは、某京都のディストロさんにて。しかし、そのときは購入できず、長らく「気になるリスト」に入ったままになっておりました。そんな中、困ったときのDiscogs頼みで本体1€+送料6€という破格で無事入手し、ようやく紹介できることになりました。ちなみに音源自体はBandcampで入手可能なので、まずはそちらでぜひチェックしてみてください。さて、本題。この6曲入りミニアルバムは、まさにUKサッド・メロディックの真髄ともいえる作品。DRIVEWAY SPEEDING、BITTER PILLS、STRAINあたりが思い浮かぶ、派手さとは無縁ながらも、心を掻きむしるツボを的確に押さえたメロディが、次々と繰り出されます。どこか陰りのあるサウンドに、抑えきれない切なさが滲み出し、聴くたびに胸が締めつけられるような感覚。明るく前向きになれるタイプの音ではないかもしれませんが、だからこそこのサイトにぴったりな一枚。2011年リリース。

SHOWER WITH GOATS "REFLECTION"

shower with goats ニュージャージー産のSHOWER WITH GOATSは、これまではSP RECORDSさんからリリースされた編集版"GETTING LUCKY"を紹介していましたが、再結成後の2ndアルバム(2009年リリース)に変更したいと思います。なにせ"GETTING LUCKY"が35曲入りで、最後まで一気に聴き通すのはしんどいかと。再結成後の作品なんかに大したものはないのが通例ですが、SPさんのコメントどおり、格好良くて私のツボにはまりまくりであります。9曲目"Endless Days"最高です。で、相も変わらずジャケがダサいところが凄い。つげ義春先生の夢関係の漫画作品での絵柄が思い浮かびます。
ちなみに以下は"GETTING LUCKY"を紹介していたときの文章です。
『見ての通り、ジャケのダサさならBEST10級なアルバムです。SP-RECORDSさんがリリースするまでこんなバンド知りませんでした。1994年から2000年にかけて活動したバンドだそうです。1000円だし、SPさんだし、影響を受けたFIFTEENっぽい曲もあるということで購入。正直、全く期待していなかったのが功を奏したのか、意外というか結構いけていて得した気分。確かにFIFTEENを一生懸命真似たような曲があり、嬉しくなっちゃいます。35曲入りと言うことで、お腹いっぱいですが、中でも"Me Vs.Myself"は、珠玉の一曲であります。』

DOES IT FLOAT "EVERY WORDS IN YOUR PS"

does it float2009年にリリースされたDOES IT FLOATの1stアルバム。1曲目の"Yellow Car"から、心を揺さぶるエモーショナルな要素を繊細かつダイナミックに描き出す、まさに不朽の名作であります。このアルバムの魅力は、単なるメロディの良さだけではなく、その中に流れる独特の情緒が心に深く残るところだと思います。私の少し錆びついた脳裏には、SCARIESやHER SPECTACLESの影がふわりと浮かび上がってきます。彼らと同じように、何とも言えない切なさがじんわりと滲んでくる哀愁漂うメロディが、1曲1曲にしっかりと息づいています。全8曲、どれも印象的なメロディが詰まっており、無駄な曲は無く、最後まで一気に聴き通せる完成度であります。少なくとも、このサイトにたどり着いてくれた、奇特な方々には、この音が心地よく響くはずです。まだ聴いていない方は、ぜひその繊細で力強いサウンドに触れてみてください。

RED FORTY "DISCOGRAPHY"

red fortyこのバンドRED FORTYは、あまり情報がないのですが、その分、知る人ぞ知るという隠れた名作の香りがします。1990年代中期に活動していたインディアナ産のバンドで、LUCEROのボーカルが在籍していたという事実を知れば、少しは興味が湧いてくるかもしれません。Webサイトで調べても、ほとんど情報は見つからないので、だからこそ、この名作を一人で盛り上げたいという思いで、ここに記しておきます。音の雰囲気を簡単に伝えるなら、JAWBREAKERの影響を受けながら、SHOREBIRDSやLATTERMANを少し柔らかくした要素が混ざった感じ、とでも言いましょうか。まあ、この表現がどれだけ当たっているかは分かりませんが、それでも、歌心がしっかりと詰まった、心にじんわり染み渡るボーカルが魅力的です。1997年リリースの編集アルバム。ちなみに、2年後に別デザインで再発されていますので、ご注意願います。


反応ありませんが、頑張りました。なんとかもうちょっとだけやろうかと思ってます。


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